JP2004255662A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトムシャーシに構成されインクが通過するための穴を小さくすることで、ボトムシャーシの強度を保つことである。また、安価な構成で吐出される余剰のインクを効率よく排出すること。
【解決手段】搬送される記録材を記録手段と対向する位置で支持するプラテンを有する記録装置において、前記プラテンには、前記記録手段より吐出された液体を収容するための溝が設けられ、前記溝に溜まったインクを下方へ排出するためのインク流路穴が設けられ、前記インク流路穴の最下端部には、インクを収集する形状のインク収集部が設けられることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フチなし印字を行う際の記録媒体を支持する支持手段を有する、記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録装置は、記録ヘッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができる。また、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点があり、広く市場に普及している。
【0003】
このようなインクジェット記録装置において、近年、特に記録媒体である記録用紙の周囲に余白を残さずに印字を行うフチなし印字が一般化されつつある。フチなし印字においては記録材よりも広い範囲にインクを吐出するため、記録材を支持するプラテンの記録材の通過しない領域にインクが吐出される。
【0004】
このため、記録ヘッドの対向位置に設けた記録材を支持するプラテンに溝を設け、溝にインク吸収体を設置して、記録ヘッドによって記録材の外形よりはみ出して吐出されたインクを吸収体で吸収するように構成されている。
【0005】
図9は従来のインクジェット記録装置の記録部を示す斜視図であり、図10は図9のX方向からの断面図である。記録装置の構成及び動作を説明する。
【0006】
図10において、給送された記録材Pは、搬送ローラー136とピンチローラー137とによって挟持され、不図示の駆動源によって駆動される搬送ローラー136によってプラテン134上の印字開始位置まで搬送される。
【0007】
70は記録ヘッドで、不図示のキャリッジに着脱可能に取り付けられており、キャリッジは記録材Pの搬送方向と直交する方向に移動可能である。つまり、記録ヘッド70が記録材Pの搬送方向と直交する方向に移動しつつインクを吐出することで、記録材Pへの記録を行う。
【0008】
141、141Aは排出ローラー軸で、記録材Pを搬送するために幅方向に複数のエラストマーやゴムから成る排出ローラー141a、141Aaが設けられる。排出ローラー141a、141Aaに対応して拍車142、142aが圧接して設けられ、記録材Pは排出ローラー141a、141Aa及び拍車142、142aで挟持されて搬送され、不図示の排出トレイへ排出される。
【0009】
プラテン134には、フチなし印字を行った際、プラテン134上に残った余分なインクを収容するための溝134bが紙幅方向に長く形成される。また、溝134bにはインク吸収体201が設けられ(図10参照)、溝134bにおいて、定形紙(A4、A3等)の紙幅端に相当する位置には、溝に溜まったインクを下方へ排出するためのインク流路穴134cが数箇所設けられる。
【0010】
図10において、プラテン134はボトムシャーシ210に取り付けられ、プラテン134の下方にはインク流路穴134cから流出したインクを吸収するためのサブインク吸収体202及びサブインク吸収体202と接触してサブインク吸収体202からのインクを吸収するインク吸収体203が設けられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の記録装置のプラテン134の構造においては、インク流路穴134cが上から下までストレート構造であり、最下端部134eは水平面であった。このため、インク流路穴134cからインクが垂れ落ちる位置が一定にならず、垂れ落ちたインクをボトムシャーシ210の下方のインク吸収体203へ導く手段としてサブインク吸収体202は必須の構成となっていた。
【0012】
サブインク吸収体202を必須とする場合、ボトムシャーシ210には、サブインク吸収体202を配置するための大きな穴210aが必要となる。このように、ボトムシャーシ210に大きな穴210aを配設すると、ボトムシャーシ210の強度が落ちてしまう。そこで従来は、ボトムシャーシ210の強度を維持するために、補強部材211を配設しており、これが、装置構造の複雑化やコストアップの原因となっていた。
【0013】
また、インク流路穴134cは、角部134dがある構成であった。このため、角部134dにインクが堆積してインクが固着すると、インクの流れを妨げる要因になった。
【0014】
そこで、本発明の目的は、ボトムシャーシに構成されインクが通過するための穴を小さくすることで、ボトムシャーシの強度を保つことである。また、安価な構成で吐出される余剰のインクを効率よく排出することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための、本発明の代表的な構成は、搬送される記録材を記録手段と対向する位置で支持するプラテンを有する記録装置において、前記プラテンには、前記記録手段より吐出された液体を収容するための溝が設けられ、前記溝に溜まったインクを下方へ排出するためのインク流路穴が設けられ、前記インク流路穴の最下端部には、インクを収集する形状のインク収集部が設けられることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1、図2を用いて説明する。自動給送装置を有した記録装置1は、給送部2、搬送部3、排出部4、キャリッジ部5、クリーニング部6から構成される。図を用いて、これらを項目に分けて概略を順次、説明する。尚、図1は記録装置1の全体構成を示す斜視図であり、図2は記録装置1の側面からの構成断面図である。
【0017】
(給送部)
給送部2においては、図2に示すように、記録材Pを積載する圧板21と、記録材Pを給送する給送回転体22とが、ベース20に取り付けられて構成される。
【0018】
圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられ、記録材Pの積載位置を規制する。圧板21はベース20に結合された回転軸aを中心に回転可能で、圧板バネ24により給送回転体22に付勢される。給送回転体22と対向する圧板21の部位には、記録材Pの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド25が設けられる。さらに、ベースには、記録材Pの一方向の角部を覆い、記録材Pを一枚ずつ分離するための分離爪26と、厚紙等分離爪26が使えないものを分離するためにベース20に一体形成された土手部27と、普通紙ポジションでは分離爪26が作用し、厚紙ポジションでは分離爪26が作用しないように切り換えるための切り替えレバー28と、圧板21と給送回転体22の当接を解除するリリースカム29と、が設けられる。
【0019】
上記構成において、待機状態ではリリースカム29が圧板21を所定位置まで押し下げており、圧板21と給送回転体22の当接を解除する。そして、この状態で搬送ローラー36の有する駆動力が、ギア等により給送回転体22及びリリースカム29に伝達されると、リリースカム29は圧板21から離れる。このため、圧板21が上昇して、給送回転体22と記録材Pが当接すると、給送回転体22の回転に伴って記録材Pがピックアップされる。
【0020】
ピックアップされた記録材Pは、分離爪26によって一枚ずつ分離され、後述の搬送部3に送られる。給送回転体22及びリリースカム29は記録材Pを搬送部3に送り込むまで回転した後、再び記録材Pと給送回転体22との当接を解除した待機状態となって、搬送ローラー36からの駆動力が切られて、給送動作が終了する。
【0021】
(搬送部)
搬送部3は、記録材Pを搬送する搬送ローラー36とPEセンサー32を有する。搬送ローラー36には、搬送ローラー36の上部で当接して従動するピンチローラー37が設けられる。
【0022】
ピンチローラー37は、ピンチローラーガイド30に回動可能に保持される。ピンチローラーガイド30をピンチローラーバネ31にて付勢することで、ピンチローラー37を搬送ローラー36に圧接させ、記録材Pの搬送力を生み出す。
【0023】
さらに、記録材Pが搬送されてくる搬送部3の入口には、記録材Pをガイドする上ガイド33及びプラテン34が配設される。また、上ガイド33には記録材Pの先端、後端検出をPEセンサー32に伝えるPEセンサーレバー35が設けられる。
【0024】
上記構成において、搬送部3に送られた記録材Pは、プラテン34、ピンチローラーガイド30及び上ガイド33に案内されて、搬送ローラー36とピンチローラー37とのローラー対に送られる。この時、PEセンサーレバー35が、搬送されてきた記録材Pの先端を検知して、この検知信号を基に記録材Pの記録位置を求める。また、記録材Pは、不図示のLFモーターが搬送ローラー36及びピンチローラー37を回転させることで、プラテン34上を搬送する。
【0025】
(キャリッジ部)
キャリッジ部5は、記録ヘッド(記録手段)7を取り付けるキャリッジ50を有する。そしてキャリッジ50は、記録材Pの搬送方向に対して直交方向に往復走査させるためのガイド軸81と、キャリッジ50の後端を保持して記録ヘッド7と記録材Pとの隙間を維持するガイドレール82と、によって支持される。これらガイド軸81及びガイドレール82は、シャーシ8に取り付けられる。
【0026】
また、キャリッジ50は、シャーシ8に取り付けられたキャリッジモーターにより、タイミングベルトを介して駆動される。このタイミングベルトは、アイドルプーリーによって張設、支持される。さらに、キャリッジ50には、電気基板9から記録ヘッド7にヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板を備える。
【0027】
尚、キャリッジ50に取り付けられる記録ヘッド7はインクタンクが着脱可能に構成された交換容易なインクジェット記録ヘッドが用いられる。この記録ヘッド7は、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能である。そして、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化により、記録ヘッド7のノズル70からインクが吐出されて記録材P上に画像が形成される。
【0028】
上記構成において、記録材Pに画像形成する時は、画像形成する行位置(記録材Pの搬送方向の位置)にローラー対36、37が記録材Pを搬送すると共に、キャリッジモーターにより、キャリッジ50を画像形成する列位置(記録材Pの搬送方向と直角な位置)に移動させて、記録ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その後、電気基板9からの信号により記録ヘッド7が記録材Pに向けてインクを吐出し、画像が形成される。
【0029】
また、キャリッジ50への記録ヘッド7の着脱や、記録ヘッド7へのインクタンクの着脱は、不図示の操作キーを押すと、キャリッジ50が所定の位置へ移動し、その位置で各着脱操作を行う構成である。
【0030】
(クリーニング部)
図1に示すように、クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60と、記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61、及び搬送ローラー36からの駆動力を給送部2及びポンプ60に切り替えるための駆動切り替えアーム62から構成される。駆動切り替えアーム62が給送、クリーニング以外の時は、搬送ローラー36の軸心を中心に回転する遊星ギア(不図示)を所定位置に固定するので、給送部2及びポンプ60に駆動力は伝達されない。キャリッジ50が移動することで駆動切り替えアーム62が動作すると、遊星ギアがフリーになるので搬送ローラー36の正転、逆転に応じて遊星ギアが移動し、搬送ローラー36が正転したときは給送部2に駆動力が伝達され、逆転したときはポンプ60に駆動力が伝達される。
【0031】
(排出部)
排出部4には2本の排出ローラー41、41Aが設けられ、搬送ローラー36及び排出ローラー41に当設する伝達ローラー40と、排出ローラー41及び排出ローラー41Aに当設する伝達ローラー40Aとが設けられる。従って、搬送ローラー36の駆動力が伝達ローラー40を介して排出ローラー41に伝達され、伝達ローラー41Aによって排出ローラー41Aに伝達される。
【0032】
また、排出ローラー41、41Aに従動して回転可能な如く、拍車42、42Aが排出ローラー41、41Aに当接され、拍車42、42Aにはクリーニングローラー44が回転可能に当接される。以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成された記録材Pは、排出ローラー41、41Aと拍車42、42Aとに挟まれ、搬送されて排出トレイ100に排出される。
【0033】
次に本発明に係るフチなし印字に対応する記録部の第1実施形態の構成を、図3乃至図6を用いて説明する。図3は記録部を示す斜視図であり、図4は図3におけるZ方向からの裏面図であり、図5は図3においてX1方向からの断面図であり、図6はインク流路先端を示す斜視図である。
【0034】
図3において、プラテン34の上面には、記録材Pの搬送方向に延びる凸リブ34a1、34a2が形成される。ここで、凸リブ34a1は上流位置に、凸リブ34a2は下流位置に、後述の溝34bを境として分離して形成され、記録材Pの幅方向に所定間隔で複数設けられる。
【0035】
プラテン34の下流側には凸リブ34a1、34a2に対応して排出ローラー41a、41Aaが設けられ、排出ローラー41a、41Aaと当接して従動回転する図5に示す拍車42、42aが複数設けられる。搬送ローラー36の駆動力は図2に示す伝達ローラー40、40Aによって排出ローラー41、41Aに伝達される。
【0036】
以上のように記録材Pは記録領域において搬送ローラー36とピンチローラー37とで挟持され、かつ排出ローラー41a、41Aaと拍車42、42aとで挟持されて搬送されることで、記録材Pと記録ヘッド7との間隔を適正に保つように構成される。
【0037】
また、記録材搬送方向においてプラテンの凸リブ34a1、34a2と、拍車42、42aとを同軸上に配置することで、記録時の記録材Pの波打ち現象であるコックリングを効率良くプラテン34の凸リブ34aと凸リブ34aとの間に下凸で発生させる。
【0038】
図3及び図5に示すように、プラテン34には、フチなし印字の際の余分なインクを収容するための溝34bが紙幅方向に長く形成される。また、溝34bにはインク吸収体101が設けられ、溝34bにおいて、定形紙(A4、A3等)の紙幅端に相当する位置には、溝に溜まったインクを下方へ排出するためのインク流路穴34cが数箇所設けられる。
【0039】
このような構成により、記録ヘッド7によるフチなし印字により、記録材Pの外形にはみ出して吐出されるインクは、溝34bに配設されるインク吸収体101に吸収される。ここで、インク吸収体101に吸収されずに溢れたインクは、溝34b内を伝わり、インク流路穴34cに収集されて、下方に落ちるようになる。
【0040】
また、溝34b内にはインク流路穴34cにインクが伝わり易いように更に幅、深さ共に0.5〜1.0mm程度の細い形状の溝34hが形成され、インクは毛細管現象によって溝34hを伝わって流れる。
【0041】
ここで、インク流路穴34cについて説明する。各インク流路穴34cの上部は筒形状に形成され、下部は下方に行くに従って先端が細く絞り込まれた形状のテーパ面34eが形成される。そしてテーパ面34eの下端部は突起形状に形成され、インク流路穴34cを伝わって落ちるインクが収集されるようなインク収集部34fを形成する。
【0042】
また、インク流路穴34cは、図3に示すように、角部34dをR形状とする。このため、角部34dにインクが溜まりにくくなり、インクを堆積・固着をすることを防止することができるため、スムーズにインク収集部34fにインクを伝えることができる。
【0043】
また、図5に示すように、インク流路穴34c内には溝34hと繋がる縦溝34gが形成される。このため、溝34hから入ったインクを縦溝34gにて下方に伝達させ、下端のインク収集部34fへスムーズに収集することができる。
【0044】
尚、本実施形態では、図6に示すように、インク流路穴34cの1つ当たりに2ヶ所のインク収集部34fを設ける。これにより、インク流路穴34cへ左方向から流れて来たインクと、右方向から流れてきたインクとを、それぞれの側のインク収集部34fで収集する構成である。
【0045】
図3及び図5に示すように、プラテン34はボトムシャーシ99に取り付けられる。また、図5に示すように、ボトムシャーシ99の下方にはインク流路穴34cのインク収集部34fから垂れ落ちるインクを吸収するためのインク吸収体102が設けられる。尚、インク吸収体101及びインク吸収体102は不織布や多孔質体等の吸収性に優れた材質が好ましい。
【0046】
尚、図4に示すように、ボトムシャーシ99にはインク収集部34fから垂れ落ちるインクが付着しない程度の大きさの穴99aがインク収集部34fの直下部分に設けられる。このため、インク流路穴34cに入り込んだインクを、確実にインク吸収体102に吸収させることができる。ここで、インク吸収体101及びインク吸収体102は、不織布や多孔質体等の吸収性に優れた材質が好ましい。
【0047】
また、本実施形態において、インク収集部34fは、インク流路穴34cの1つ当たり2ヶ所形成したが、1ヶ所であったり、3ヶ所以上であっても良い。また、インク流路穴34cの内壁面に縦溝34gを設けたが、これに限るものではなく、インクがスムーズにインク収集部34fに伝達されればよい。
【0048】
(第2実施形態)
図を用いて本発明の第2実施形態について説明する。図7はインク流路穴34c部分を示した断面図である。尚、前述した実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0049】
図7において、本実施形態ではインク流路穴34cを上から下までストレート形状とし、下端部の先端開口部は、斜面(テーパ面34i)で形成される。テーパ面34iは、略円柱を斜めに切ったときの断面の形状をし、最下端にあたるテーパ面34iの先端部を、インク収集部34fとする。
【0050】
インク流路穴34cをこのような形状とすることで、溝34hからインク流路穴34cに入り込んだインクは、インク流路穴34cの内壁や縦溝34gを伝わり、最終的に最下端にあるインク収集部34fに収集される。その後、インク収集部34fから落ちたインクは、ボトムシャーシ99に配設される穴99aを通過してインク吸収体102に吸収される。
【0051】
尚、本実施形態においては、インク流路穴34c形状を円柱形として説明したが、角形にしても構わない、但し、角形に形成した場合には、第1実施形態同様に角部34dをR形状とすることが好ましい。
【0052】
(第3実施形態)
図を用いて本発明の第3実施形態について説明する。図8はインク流路穴34c部分を示した断面図である。尚、前述した実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0053】
図8において、本実施形態ではインク流路穴34cを、下方に行くに従って径が小さくなる先細り形状とした。即ち、内壁面全てをテーパ面で形成し、テーパ面の先端部をインク収集部34fとする。
【0054】
この構成により、溝34hからインク流路穴34cに入り込んだインクは、側壁を落ちるに従って、インク収集部34fに収集されていく。このため、前述した実施形態と比較してインク収集部34fの径を小さく構成することができるため、ボトムシャーシ99に構成する穴99aをもより小さく構成することができ、ボトムシャーシ99の強度を落とすことがない。
【0055】
尚、本実施形態においては、インク流路穴34c形状を円形又は角形のいずれにしても構わず、角形においては第1実施形態同様に角部34dにR形状を施すことが好ましい。以下、その動作については第1実施形態で述べたものと略同様である。
【0056】
その他、本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0057】
[実施態様1]
搬送される記録材を記録手段と対向する位置で支持するプラテンを有する記録装置において、
前記プラテンには、
前記記録手段より吐出された液体を収容するための溝が設けられ、
前記溝に溜まったインクを下方へ排出するためのインク流路穴が設けられ、
前記インク流路穴の最下端部には、インクを収集する形状のインク収集部が設けられることを特徴とする記録装置。
【0058】
[実施態様2]
前記インク流路穴の最下端部は、壁面が先端に向かって徐々に細く絞り込まれた形状であることを特徴とする実施態様1に記載の記録装置。
【0059】
[実施態様3]
前記インク流路穴は下端に行くに従って徐々に径が小さくなる先細り形状であることを特徴とする実施態様1に記載の記録装置。
【0060】
[実施態様4]
前記インク流路穴の最下端の先端開口部は、斜面で形成されることを特徴とする実施態様1に記載の記録装置。
【0061】
[実施態様5]
前記インク流路穴形状は、円筒形もしくは角部にR形状が施された筒形状であることを特徴とする実施態様1乃至4に記載の記録装置。
【0062】
[実施態様6]
前記記録手段は、熱エネルギーを用いてインクを吐出して記録を行う記録手段であって、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱エネルギー変換体を備えることを特徴とする実施態様1乃至5のいずれかに記載の記録装置。
【0063】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、プラテンには、記録手段より吐出された液体を収容するための溝が設けられ、前記溝に溜まったインクを下方へ排出するためのインク流路穴が設けられ、前記インク流路穴の最下端部には、インクを収集する形状のインク収集部が設けられる。
【0064】
この構成により、前記インク収集部によりインクを収集することで、インクが垂れ落ちる位置を限定することができる。ここで、ボトムシャーシ上にプラテンを配設して、前記ボトムシャーシにインクが通過する穴を設ける場合、前記インク収集部で収集されたインクが付着しない程度の大きさの穴にすればよい。このため、前記穴の大きさを非常に小さく構成することができるため、前記ボトムシャーシの強度を保つことができる。
【0065】
さらに、サブインク吸収体や補強部材を必要としないため、安価な構成で吐出される余剰のインクを効率よく排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の一実施例の側面からの構成断面図である。
【図3】本発明に係わる記録装置の記録部を示す斜視図である。
【図4】図3においてZ方向からの裏面図である。
【図5】図3においてX1方向からの断面図である。
【図6】本発明に係わる記録装置のインク流路先端を示す斜視図である。
【図7】その他の実施例のプラテンのインク流路穴部分を示した断面図である。
【図8】さらにその他の実施例のプラテンのインク流路穴部分を示した断面図である。
【図9】従来のインクジェット記録装置の記録部を示す斜視図である。
【図10】図9におけるX方向からの断面図である。
【符号の説明】
P …記録材、a …回転軸、
1 …記録装置、2 …給送部、3 …搬送部、4 …排出部、
5 …キャリッジ部、6 …クリーニング部、7 …記録ヘッド、
8 …シャーシー、9 …電気基板、20 …ベース、21 …圧板、
22 …給送回転体、23 …可動サイドガイド、24 …圧板バネ、
25 …分離パッド、26 …分離爪、27 …土手部、28 …切り替えレバー、
29 …リリースカム、30 …ピンチローラーガイド、31 …ピンチローラーバネ、
32 …PEセンサー、33 …上ガイド、34 …プラテン、34a1 …凸リブ、
34a2 …凸リブ、34b …溝、34c …インク流路穴、34d …角部、
34e …テーパ面、34f …インク収集部、34g …縦溝、34h …溝、
34i …テーパ面、35 …PEセンサーレバー、36 …搬送ローラー、
37 …ピンチローラー、40 …伝達ローラー、40A …伝達ローラー、
41 …排出ローラー、41A …排出ローラー、41Aa …排出ローラー、
42 …拍車、42a …拍車、44 …クリーニングローラー、50 …キャリッジ、
56 …フレキシブル基板、60 …ポンプ、61 …キャップ、62 …アーム、
70 …ノズル、81 …ガイド軸、82 …ガイドレール、
99 …ボトムシャーシ、99a …穴、100 …排出トレイ、
101 …インク吸収体、102 …インク吸収体

Claims (1)

  1. 搬送される記録材を記録手段と対向する位置で支持するプラテンを有する記録装置において、
    前記プラテンには、
    前記記録手段より吐出された液体を収容するための溝が設けられ、
    前記溝に溜まったインクを下方へ排出するためのインク流路穴が設けられ、
    前記インク流路穴の最下端部には、インクを収集する形状のインク収集部が設けられることを特徴とする記録装置。
JP2003047628A 2003-02-25 2003-02-25 記録装置 Expired - Fee Related JP4086677B2 (ja)

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