JP6186969B2 - 処理液塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は処理液塗布装置に関する。
インクジェット方式の画像記録は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点を有しており、近年、急速に普及してきている。しかし、専用紙以外の被記録媒体に画像を記録すると、にじみや、濃度変化、色調変化、裏写りなどの初期品質に関する問題が発生する。加えて、耐水性、耐候性などの画像の堅牢性に関わる問題も発生する。
これに対して、例えば、下記特許文献1及び特許文献2では、インクを凝集させる効果がある処理液を、被記録媒体にインク液滴を着弾させる処理の前に塗布する構成が提案されている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2において開示された構成の場合、被記録媒体として、カット紙を使用することが前提となっており、連帳紙などの長尺状の被記録媒体に処理液を塗布する構成までは開示されていない。
一方で、長尺状の被記録媒体に処理液を塗布する場合には、搬送停止時に発生する被記録媒体の弛みの問題を考慮することが不可欠である。
長尺状の被記録媒体の弛みとは、駆動源を有するローラを停止させた際に、当該ローラよりも上流側に位置するローラ(駆動源を有していないローラ)が慣性により回転することで生じる事象である。このような事象は、駆動源を有するローラと駆動源を有していないローラとの間で張架される長尺状の被記録媒体特有の事象である。
ここで、弛みが発生した状態のまま搬送を再開させてしまうと、搬送再開時に被記録媒体には十分な張力が付加されていないことになる。そして、このような状態のもとで、被記録媒体に処理液を塗布させるべく、被記録媒体を処理液を塗布する塗布ローラに圧着させると、処理液の粘度が高い場合や被記録媒体が薄い場合において、被記録媒体が塗布ローラに張り付くこととなる。この結果、被記録媒体が塗布ローラに巻き込まれるといった重要障害が生じえる。
このようなことから、長尺状の被記録媒体に、処理液を塗布する場合には、被記録媒体に適切な張力が付加された状態になってから、被記録媒体を塗布ローラに圧着させるよう制御することが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、一側面では、長尺状の被記録媒体に処理液を塗布する処理液塗布装置において、被記録媒体の弛みに起因して生じる障害を防止することを目的とする。
本発明の実施形態に係る処理液塗布装置は、以下のような構成を有する。すなわち、
処理液を塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラを押圧することで、前記塗布ローラとの間に挟持される長尺状の被記録媒体を前記塗布ローラに圧着させる加圧ローラと、
前記被記録媒体の搬送路において、前記塗布ローラの下流側に位置し、前記被記録媒体を搬送する搬送ローラと、を有する処理液塗布装置であって、
前記搬送ローラによる搬送が停止することで前記搬送ローラの上流側において生じる前記被記録媒体の弛みが、前記搬送ローラによる搬送が再開されたことで解消したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記被記録媒体の弛みが解消したと判定された場合に、前記加圧ローラを前記塗布ローラに押圧させるよう制御する制御手段とを有する。
一側面によれば、長尺状の被記録媒体に対して処理液を塗布する処理液塗布装置において、被記録媒体の弛みに起因して生じる障害を防止することが可能となる。
実施形態に係る処理液塗布装置を備える画像形成システム全体の構成例を示す図である。 実施形態に係る処理液塗布装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る処理液塗布装置の表面用処理液塗布ユニット及び処理液供給ユニットの構成例を示す図である。 実施形態に係る処理液塗布装置において発生する被記録媒体の弛みを説明するための図である。 実施形態に係る処理液塗布装置の各部の動作順序を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態に係る処理液塗布装置の機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係る処理液塗布装置の最大弛み量導出処理の流れを示すフローチャートである。 加速プロフィールと搬送量との関係を説明するための図である。 実施形態に係る処理液塗布装置の搬送開始処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る処理液塗布装置の搬送開始処理の他の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る処理液塗布装置の搬送開始処理の他の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る処理液塗布装置の搬送開始処理の他の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<1.画像形成システムの全体構成>
はじめに、本実施形態に係る処理液塗布装置を備える画像形成システムの全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る処理液塗布装置120を備える画像形成システム100全体の構成例を示す図である。
図1に示すように、画像形成システム100は、給紙装置110と、処理液塗布装置120と、インクジェットプリンタ130f、130rと、反転装置140と、印刷制御装置150とを備える。
給紙装置110から送り出される連帳紙などの長尺状の被記録媒体Wは、はじめに処理液塗布装置120に送り込まれる。処理液塗布装置120では、被記録媒体Wの表裏面それぞれに、インクを凝集させる処理液を塗布する塗布処理を行う。
処理液塗布装置120において塗布処理が行われた被記録媒体Wは、続いて、インクジェットプリンタ130fに送り込まれる。インクジェットプリンタ130fでは、被記録媒体Wの表面側にインク滴液を着弾させることで画像を形成する画像形成処理を行う。
インクジェットプリンタ130fにおいて表面に画像形成処理が行われた被記録媒体Wは、反転装置140により、表裏が反転された後、インクジェットプリンタ130rに送り込まれる。インクジェットプリンタ130rでは、被記録媒体Wの裏面側にインク滴液を着弾させることで画像を形成する画像形成処理を行う。
このようにして、表裏面それぞれに画像形成処理が施された被記録媒体Wは、不図示の後処理装置に送り込まれ、所定の後処理が施される。
なお、給紙装置110、処理液塗布装置120、インクジェットプリンタ130f、130r、反転装置140の各装置の処理は、印刷制御装置150により管理される。
<2.処理液塗布装置の構成>
次に、処理液塗布装置120のハードウェア構成について説明する。図2は、処理液塗布装置120のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、処理液塗布装置120には複数のガイドローラが配されており、処理液塗布装置120内において、被記録媒体Wの搬送路を形成している。
給紙装置110より送り出され、処理液塗布装置120の搬送路内に搬送された被記録媒体Wは、はじめにエアループ(AL)が形成される。形成されたエアループ(AL)の弛み量は、不図示の光学センサにより計測され、弛み量が一定になるよう制御される。
エアループ(AL)を通過した被記録媒体Wは、裏面側に処理液を塗布する裏面用処理液塗布ユニット220と、表面側に処理液を塗布する表面用処理液塗布ユニット230とを順次通過する。これにより、被記録媒体Wの表裏面それぞれに処理液が塗布される。
なお、エアループ(AL)と裏面用処理液塗布ユニット220との間には、被記録媒体Wに付加された張力を監視するセンサと、当該センサの出力に応じて張力を調整するテンションローラが配されているものとする。
また、裏面用処理液塗布ユニット220及び表面用処理液塗布ユニット230には、それぞれ処理液供給ユニット210より処理液が供給される。なお、処理液塗布ユニット及び処理液供給ユニットの詳細構成は後述する。
表面用処理液塗布ユニット230を通過した被記録媒体Wは、モータなどの駆動源を持たない複数のヒートロール241を備えた処理液乾燥ユニット240内を搬送される。これにより、被記録媒体Wの表裏面それぞれに塗布された処理液が乾燥され、被記録媒体Wの表裏面それぞれに固着される。なお、処理液乾燥ユニット240内に配された複数のヒートロール241は、被記録媒体Wの搬送方向に対して、上下に互い違いに配置されている。これにより、被記録媒体Wはヒートロール241に対してW型に押し付けられながら搬送されることとなる。
処理液乾燥ユニット240を通過した被記録媒体Wは、モータなどの駆動源により回転駆動する搬送ローラ251と搬送ニップローラ252との間を通過する。搬送ローラ251及び搬送ニップローラ252は、被記録媒体Wの搬送路上に配列された、裏面用処理液塗布ユニット220、表面用処理液塗布ユニット230、処理液乾燥ユニット240の下流側に位置しており、被記録媒体Wを搬送する。搬送ニップローラ252は、搬送ローラ251の軸方向に沿って複数個配されており、不図示のばねにより搬送ローラ251に押し付けられている。
搬送ローラ251と搬送ニップローラ252の間を通過した被記録媒体Wは、ダンサユニット260に搬送される。ダンサユニット260は、回転自在なダンサローラ261、262を備える。被記録媒体Wは、ダンサローラ261、262と、ダンサローラ261、262の間に設けられたガイドローラとにより、W型に巻き掛けられる。ダンサユニット260は、更に、可動フレーム263を備えており、ダンサローラ261、262は、当該可動フレーム263に回転自在に取り付けられている。なお、ダンサユニット260は、被記録媒体Wによって吊り下げられた状態になっている。
ダンサユニット260も重力方向に沿って移動可能に構成されており、ダンサユニットの位置を検出する不図示の位置検出ユニットにより検出された位置に応じて、搬送ローラ251の駆動源を制御することで、ダンサユニット260の位置が調整される。
ダンサユニット260を通過した被記録媒体Wは、インクジェットプリンタ130fへと送り込まれる。
<3.処理液塗布ユニット及び処理液供給ユニットの詳細構成>
次に処理液塗布ユニット及び処理液供給ユニットの詳細構成について説明する。上述したように、処理液塗布装置120は、表面用処理液塗布ユニット230と裏面用処理液塗布ユニット220とを備えるが、両者は同様の構成を有しているため、ここでは、表面用処理液塗布ユニット230について説明する。
図3は、表面用処理液塗布ユニット230の詳細構成ならびに処理液供給ユニット210の詳細構成を示す図である。図3に示すように、表面用処理液塗布ユニット230には処理液供給ユニット210が接続されており、表面用処理液塗布ユニット230に処理液を供給する。表面用処理液塗布ユニット230では、処理液供給ユニット210より供給された処理液を被記録媒体Wに塗布する。
はじめに、処理液供給ユニット210について説明する。処理液供給ユニット210のカートリッジ311内に貯留されている処理液340は、ポンプ312により汲み上げられ、供給経路313、電磁弁314を経由して、供給パン339に供給される。
本実施形態において、処理液340には、水溶性の色材を凝集させるか又は不溶化させる機能を有する水溶性の凝集剤を水あるいは有機溶剤に溶解又は分散させた液が用いられる。
供給パン339内の処理液340の量は、供給パン339に付設されている液面検知センサ338により検知される。そして、塗布処理の繰り返しにより処理液340が消費され、供給パン339内の処理液340の液面位置が規定の高さより下がると、電磁弁314が開き、ポンプ312が駆動して、カートリッジ311内の処理液340が供給パン339に供給される。
供給パン339内の処理液340の液面位置が規定の高さに達すると、液面検知センサ338の検知信号に基づいて電磁弁314が閉じ、ポンプ312が停止することにより、供給パン339内の処理液340の液量が一定に保持される。
このように電磁弁314は、処理液340の供給時にのみ開き、動作時間も短いため、通電時以外は弁閉鎖となるノーマルクローズドタイプのものを使用することで、電磁弁314の消費電力を抑え、ランニングコストを低減させることが可能となる。
次に、表面用処理液塗布ユニット230について説明する。偏芯カム337は、供給パン339と接触しており、偏芯カム337の回転によりスクイーズローラ331を、塗布ローラ333方向へ押圧させることができる。
供給パン339に貯留されている処理液340は、不図示のモータにより駆動されるスクイーズローラ331の回転により汲み上げられる。ここで、スクイーズローラ331としては、例えば、アノニックスローラやワイヤーバーなどのように、ローラ周面に溝加工を施したものを用いるのがよい。汲み上げ時に処理液340の粘度、印刷速度の影響などを受け難くなり、液量のコントロールが容易になるといった利点があるからである。
スクイーズローラ331により汲み上げられた処理液340は、余剰分がメータリングブレード332により掻き落とされ、規定量が、スクイーズローラ331と塗布ローラ333とのニップ部に運ばれる。スクイーズローラ331と塗布ローラ333とのニップ部に運ばれた処理液340は、両ローラ331、333の間で軸方向に均一に引き伸ばされることで薄膜化されながら、塗布ローラ333に塗布される。塗布ローラ333は、周面をゴムなどの弾性体で覆われており、モータにより回転駆動される。
塗布ローラ333に塗布された処理液340は、塗布ローラ333と加圧ローラ334との間で、挟持されながら搬送される被記録媒体Wに塗布される。
加圧ローラ334は、揺動可能なアーム335を介して回転自在に支持されており、搬送される被記録媒体Wに従動して回転する。偏芯カム336はアーム335に接触しており、偏芯カム336が回転することにより、加圧ローラ334が塗布ローラ333を押圧したり、塗布ローラ333から離間したりする。
塗布ローラ333は、被記録媒体Wの搬送開始に際して、塗布ローラ333上に均一な液膜を形成するために、均し回転を行う。具体的には、塗布ローラ333を回転駆動させる駆動源に対して、最小駆動回転数を設定して、塗布ローラ333を回転駆動させる。これにより、被記録媒体Wの搬送開始前に、塗布ローラ333上には、均一な液膜が形成されることになる。
なお、塗布ローラ333は、不図示のワンウェイクラッチ機構を有している。また、被記録媒体Wの搬送開始後は、塗布ローラ333を回転駆動させる駆動源に対して、被記録媒体Wを搬送する搬送ローラ251の駆動源に設定される搬送速度以下の搬送速度が設定される。
これは、被記録媒体Wの搬送中は、塗布ローラ333を、被記録媒体Wを搬送する搬送ローラ251に対して従動回転させるためである。塗布ローラ333にワンウェイクラッチ機構を配し、かつ、搬送ローラ251の搬送速度を、塗布ローラ333の回転数を上回る設定とすることで、塗布ローラ333は、被記録媒体Wを搬送する搬送ローラ251に対して従動回転することとなる。
なお、表面用処理液塗布ユニット230は、加圧ローラ334を除く各部を、被記録媒体Wの幅方向に揺動させるための塗布ユニット移動機構(不図示)を有している。塗布ユニット移動機構は、不図示のモータにより駆動し、加圧ローラ334を除く各部を、所定の範囲内において、被記録媒体Wの幅方向に往復動作させることができる。
<4.処理液塗布装置において生じる被記録媒体の弛みの説明>
次に、処理液塗布装置120内において生じる被記録媒体Wの弛みについて説明する。処理液塗布装置120では、搬送停止に際して、インクジェットプリンタ130fから送信される搬送同期信号の周期間隔が長くなることで、搬送ローラ251を回転駆動するモータの回転数が低下していく。一方、搬送ローラ251を回転駆動するモータは、その特性により、搬送同期信号が規定速度未満になると、モータの回転が追従しなくなる。このため、搬送同期信号が規定速度未満になると、処理液塗布装置120では、搬送ローラ251を回転駆動するモータに対してブレーキをかけ、被記録媒体Wの搬送を停止させる。
このとき、搬送路上において、搬送ローラ251よりも上流側にある、モータなどの駆動源を有していないロールは慣性により回転する。このため、搬送ローラ251の上流側において被記録媒体Wには弛みが生じる。
図4は、処理液塗布装置120内において生じる被記録媒体Wの弛みを説明するための図である。図4は、給紙装置110より送り込まれた被記録媒体Wが、エアループ(AL)、裏面用処理液塗布ユニット220、表面用処理液塗布ユニット230、処理液乾燥ユニット240、搬送ローラ251を通過した様子を簡略化して示した図である。
図4において、実線W0は、処理液塗布装置120内の被記録媒体Wに所定の張力Tが付加された状態におけるパスを示している。
一方、破線W1は、搬送停止時に搬送ローラ251と処理液乾燥ユニット240との間で被記録媒体Wに弛みが生じた場合のパスを示している。また、破線W2は、ガイドローラ401とガイドローラ402との間で被記録媒体Wに弛みが生じた場合のパスを示している。更に、破線W3は、ガイドローラ402とガイドローラ403との間で被記録媒体Wに弛みが生じた場合のパスを示している。
ここで、実線W0に対して破線W1の弛み量をM1、破線W2の弛み量をM2、破線W3の弛み量をM3とした場合、被記録媒体Wの弛み量Mは、下式により表すことができる。
M=M1+M2+M3 (式1)
<5.被記録媒体の弛みに起因する障害を防止するための方法>
次に、搬送停止時に生じる被記録媒体Wの上記弛みに起因して、搬送再開時に塗布ローラにて生じる障害を防止するための方法について説明する。
本実施形態に係る処理液塗布装置120では、搬送再開時に生じる障害を防止すべく、搬送停止時に生じる被記録媒体Wの最大弛み量を予め求めておく。そして、搬送開始時に、当該最大弛み量に対応する搬送量分、被記録媒体Wの搬送を行ってから(つまり、弛みを解消させてから)、加圧ローラ334を降下させ、被記録媒体Wを塗布ローラ333に圧着させる構成としている。
これにより、被記録媒体Wの塗布ローラ333への圧着が、被記録媒体Wの弛みが解消されてから(つまり、所定の張力が被記録媒体Wに付加されてから)行われることとなる。この結果、所定の張力が付加されていないことに起因して塗布ローラにて生じる障害を防止することができる。以下、図5及び図6を用いて、被記録媒体Wの弛みに起因する障害を防止するための方法について説明する。
図5は、搬送再開時に生じる障害を防止可能な本実施形態に係る処理液塗布装置120の各部の、搬送開始前から搬送開始後までの動作順序を示すタイムチャートである。図5に示すように本実施形態に係る処理液塗布装置120では、搬送開始前から搬送開始後までの間に、最大弛み量導出処理(S500)、印刷準備処理(S510)、搬送開始処理(S520)の各処理を実行する。
一方、図6は、最大弛み量導出処理(S500)、印刷準備処理(S510)及び搬送開始処理(S520)を実行するための処理液塗布装置120の機能構成を示す図である。以下では、図6を参照しながら、図5に示すタイムチャート(最大弛み量導出処理、印刷準備処理、搬送開始処理の概要)について説明することで、被記録媒体の弛みに起因する障害を防止するための方法について説明する。
(最大弛み量導出処理の概要)
図5に示すように、被記録媒体Wの搬送を開始する前においては、はじめに最大弛み量導出処理(S500)を実行する。最大弛み量導出処理(S500)は、処理液塗布装置120において、搬送停止時に生じる被記録媒体Wの最大弛み量を導出するための処理である。
図6に示すように、最大弛み量導出処理は、印刷制御装置150から送信された印刷条件680に含まれる、"被記録媒体の厚み"、"被記録媒体の幅"、"処理液の塗布量"に基づいて、制御装置600にて実行される。なお、制御装置600はコンピュータであり、最大弛み量導出部601として機能するプログラムを実行することにより、最大弛み量導出処理を実行する。
最大弛み量導出部601では、印刷条件680に基づいて、記憶装置610に予め記憶されている最大弛み量テーブルを参照することで、最大弛み量Mmを導出する。
(印刷準備処理の概要)
最大弛み量導出処理(S500)が終了すると、続いて、塗布ユニット制御部602では、印刷準備処理(S510)を実行する(塗布ユニット制御部602として機能するプログラムを制御装置600が実行する)。なお、ここでは、表面用処理液塗布ユニット230についての印刷準備処理について説明するが、裏面用処理液塗布ユニット220についての印刷準備処理も同様である。
図5に示すように、塗布ユニット制御部602により印刷準備処理が開始されると、不図示の供給パンリトラクタモータが回転駆動し、供給パン339を上方向に移動させる(S511)。これにより、スクイーズローラ331は塗布ローラ333を押圧するとともに、スクイーズローラ331と塗布ローラ333とが、ギヤを介して結合される。
塗布ユニット制御部602では、処理液供給ユニット210に対して充填指示を送信し、処理液供給ユニット210では、供給パン339への処理液340の充填を開始する。
具体的には、ポンプ312が駆動し、カートリッジ311内に貯留されている処理液340を汲み上げ、供給経路313、電磁弁314を介して、当該処理液340を供給パン339に供給する(S512)。
処理液340が供給パン339に供給されることで、液面検知センサの338の出力が上昇し(S513)、液面位置が規定の高さに達すると、ポンプ312の駆動が停止する(S512)。供給パン339への処理液340の供給が完了すると、塗布ローラ333のクリーニング、及び、液膜形成のため、規定時間、スクイーズローラ331を回転駆動させる。これにより、スクイーズローラ331と塗布ローラ333とが均し回転されることとなる(S514)。
均し回転が終了すると、塗布ユニット制御部602では、加圧ローラ334を回転駆動するモータを起動させ、加圧ローラ334を、印刷待機位置まで降下させる(S515)。これにより、印刷準備処理が完了する。
(搬送開始処理の概要)
次に、搬送開始処理の概要について説明する。加圧ローラ334が印刷待機位置まで降下すると、搬送制御部603では、搬送開始処理(S520)を実行する(搬送制御部603として機能するプログラムを制御装置600が実行する)。
具体的には、インクジェットプリンタ130fから加速プロフィールに基づく搬送同期信号が出力されるため、搬送制御部603では、搬送ローラ251を回転駆動するモータ650を起動させる(S521)。これにより、当該搬送同期信号に同期して、被記録媒体Wの搬送が開始される。また、塗布ユニット制御部602では、スクイーズローラ331を加速プロフィールに基づいて動作させる(S522)。
ここで、図6に示すように、搬送ローラ251には、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640が取り付けられており、搬送制御部603では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力に基づいて、被記録媒体Wの搬送開始後の搬送量を算出する。なお、搬送ローラ251に取り付けられる搬送量検出ユニットは、エンコーダに限定されるものではない。
搬送制御部603では、搬送開始後の搬送量が最大弛み量導出処理(S500)において既に導出されている最大弛み量Mmを超えた否かを監視する。搬送制御部603において、超えたと判断した場合、塗布ユニット制御部602では、表面用の加圧ローラ334を降下させるための駆動モータ630を動作させる(S523)。また、裏面用の加圧ローラを降下させるための駆動モータ620も動作させる。これにより、被記録媒体Wが塗布ローラ(表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラ)それぞれに圧着される。
この結果、被記録媒体Wの塗布ローラ(表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラ)への圧着が、被記録媒体Wの弛みが解消されてから(つまり、所定の張力が被記録媒体Wに付加されてから)行われることとなる。このようにして、所定の張力が付加されていないことに起因して塗布ローラ(表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラ)にて生じる障害を防止することが可能となる。
なお、以下では、搬送開始前から搬送開始後までの上記各処理のうち、最大弛み量導出処理(S500)と搬送開始処理(S520)について、更に詳細に説明する。
<6.最大弛み量の導出処理の詳細>
最大弛み量の導出処理(S500)の詳細について説明する。
<6.1 弛み量の決定方法>
はじめに、弛み量の決定方法について説明する。被記録媒体Wの最大弛み量Mmは、被記録媒体Wの種類や、処理液の塗布量によって変わるため、本実施形態では、実験による経験値に基づいて弛み量を決定し、決定した弛み量から最大弛み量を導出する。
実験による経験値から被記録媒体Wの弛み量を決定するにあたっては、厚みや幅などが異なる数種類の被記録媒体を用意し、被記録媒体ごとに搬送動作の開始、停止を繰り返す。そして、搬送停止時の弛み量を計測することで、各種類ごとに被記録媒体の最大の弛み量(M1+M2+M3の最大値)を決定する。
本実施形態に係る処理液塗布装置120では、被記録媒体の種類(タイプ)ごとに、最大の弛み量を対応付けて記載した最大弛み量テーブル611を事前に生成し、記憶装置610に記憶しておく。
なお、弛み量の計測方法としては、例えば、以下のような手順が考えられる。まず、被記録媒体Wの搬送停止時に、被記録媒体Wに弛みが生じた状態から、搬送を開始する。そして、被記録媒体Wに所定の張力が付加されるまで搬送を継続する。このとき、搬送が開始されてから所定の張力が付加されるまでの間に搬送量検出ユニット(エンコーダ)640より出力される出力パルスをカウントすることで、弛み量を求める。なお、このような手順によれば、弛みを解消するための被記録媒体Wの搬送量(弛み量に対応する搬送量)を直接求めることができる。
また、弛み量の他の計測方法としては、例えば、以下のような手順が考えられる。まず、弛みが発生する位置の下側に、測距センサ等のセンサを複数配する。更に、被記録媒体Wの搬送停止時に、各センサから被記録媒体Wまでの距離を測定することで、被記録媒体Wのプロフィールを求める。そして、求めた当該プロフィールの長さと、当該プロフィールの端点を直線で結んだ場合の直線の長さとの差分を算出することで、弛み量を算出する。このような手順によれば、被記録媒体Wの弛み量を直接求めることができる。
なお、弛み量の計測方法は、これらに限定されるものではなく、他の計測方法を用いてもよいことはいうまでもない。
<6.2 最大弛み量の導出処理の流れ>
次に、最大弛み量の導出処理(S500)の流れについて説明する。図7は、処理液塗布装置120における最大弛み量Mmの導出処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、最大弛み量導出部601が、印刷制御装置150より送信された印刷条件680に含まれる、"被記録媒体の厚み"、"被記録媒体の幅"、"処理液の塗布量"を読み出す。
ステップS702では、最大弛み量導出部601が、ステップS701において読み出した印刷条件680に基づいて、最大弛み量のタイプを判別する。ステップS703では、最大弛み量テーブル611を参照し、ステップS704では、ステップS702において判別したタイプに対応する弛み量を、最大弛み量Mmとして導出する。これにより、印刷条件680に応じた最大弛み量Mmが導出される。
なお、最大弛み量Mmの導出方法は、これに限定されず、例えば、各種類ごとに決定された最大の弛み量の中で、最も大きい弛み量(つまり、種類に関係なく最大の弛み量)を最大弛み量Mmとして導出するように構成してもよい。
なお、弛み量の単位は、インチ[inch]、メートル[m]のいずれであっても、あるいは他の単位であってもよいことはいうまでもない。
<7.搬送開始処理の詳細>
次に、搬送開始処理(S520)の詳細について説明する。
<7.1 加速プロフィールと搬送量との関係>
はじめに、加速プロフィールと搬送量との関係について説明する。図8は、加速プロフィールと搬送量との関係を説明するための図である。
図8において、実線V(t)は、被記録媒体Wの加速プロフィール(搬送開始後の経過時間tとそのときの搬送速度との関係)を示している。
したがって、実線V(t)と横軸とにより囲まれたハッチング領域の面積(つまり、搬送速度を時間積分した値)は、搬送開始後の搬送量を示すこととなる。
ここで、ハッチングされた領域の面積が、被記録媒体Wの最大弛み量Mmに等しくなるようにすると、下式が成り立つ。
Figure 0006186969
このとき、時間t1は、加速プロフィールV(t)で、最大弛み量Mmに対応する搬送量を搬送するのにかかる時間を示す。
ここで、本実施形態における加速プロフィールV(t)の場合、図8に示すように、被記録媒体Wの搬送開始から、各搬送速度に到達するまでの加速度が、搬送速度によらず一定になっているものとする。この場合、時間t1の時点での搬送速度をV(t1)とすると、式2は、下式のように簡略化することができる。
Mm=V(t1)×t1×1/2 (式3)
換言すると、最大弛み量Mmを導出し加速プロフィールV(t)を取得することで、最大弛み量Mmに対応する搬送量を搬送するのにかかる時間(基準時間t1)、及びそのときの搬送速度(基準搬送速度V(t1))を算出することができる。
<7.2 搬送量が最大弛み量Mmを超えたか否かの監視方法>
次に、搬送開始後の搬送量が最大弛み量Mmを超えたか否かの監視方法について説明する。上述したように、被記録媒体Wの最大弛み量Mmを解消するためには、最大弛み量Mmに対応する搬送量を搬送することが必要となる。ここで、最大弛み量Mmを解消するための搬送量を基準搬送量Pmとおくと、式3の最大弛み量Mmは基準搬送量Pmで置き換えることができる。
Pm=V(t1)×t1×1/2 (式4)
なお、基準搬送量Pmを搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の分解能Veで除算することで、基準搬送量Pmに相当する基準エンコーダカウント値Cntを算出することもできる。
Cnt=Pm/Ve (式5)
以上のことから、搬送開始後の搬送量が最大弛み量Mmを超えたか否かを監視するにあたっては、例えば、以下のような監視方法が考えられる。
・搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力に基づいて搬送開始後の搬送量を求め、基準搬送量Pmを超えたか否かを監視する方法。
・搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力に基づいて、搬送ローラ251の搬送速度を求め、基準搬送速度V(t1)を超えたか否かを監視する方法。
・搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力が開始してからの時間を計測し、基準時間t1を超えたか否かを監視する方法。
・搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのパルス数をカウントし、基準エンコーダカウント値Cntを超えたか否かを監視する方法。
ただし、いずれの監視方法も、最大弛み量Mmに対応する値に対して、搬送開始からの搬送量に関する値を監視し、搬送量に関する値が最大弛み量に対応する値を超えた場合に、加圧ローラを降下させる制御を行うという点において共通である。なお、ここでいう、最大弛み量Mmに対応する値には、基準搬送量Pm、基準搬送速度V(t1)、基準時間t1、基準エンコーダカウント値Cntが含まれる。また、搬送量に関する値には、搬送量、搬送速度、時間、エンコーダカウント値が含まれる。
なお、搬送量の単位は、インチ[inch]、メートル[m]のいずれであっても、あるいは他の単位であってもよいことはいうまでもない。
<7.3 搬送開始処理の流れ>
次に搬送開始処理の流れについて説明する。図9は、搬送制御部603による搬送開始処理の流れを示すフローチャートである。表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラが印刷待機位置まで下降することで印刷準備処理が完了すると、図9に示す搬送開始処理が実行される。
ステップS901では、インクジェットプリンタ130fから搬送同期信号が出力されたか否かを判定する。ステップS901において、搬送同期信号が出力されていないと判定された場合には搬送が開始されていないと判断し待機する。
一方、ステップS901において、搬送同期信号が出力されたと判定された場合には、ステップS902に進み、搬送ローラ251を、搬送同期信号と同期して回転駆動させることで、被記録媒体Wの搬送を開始する。そして、被記録媒体Wの搬送開始後の搬送量Lmが、最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pmを超えたか否かを判定する。
ステップS902において、搬送量Lmが最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pmを超えていないと判定された場合には、超えたと判定されるまで待機する。一方、ステップS902において、搬送量Lmが最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pmを超えたと判定された場合には、ステップS903に進む。ステップS903では、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラを降下させ、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333または裏面用の塗布ローラに圧着させる。
このように、本実施形態に係る処理液塗布装置120では、搬送同期信号が出力されたことを契機として搬送が開始されたと判断し、搬送制御部603が、搬送ローラ251による被記録媒体Wの搬送量Lmを監視する。そして、搬送ローラ251による被記録媒体Wの搬送開始後の搬送量Lmが、最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pmを超えると、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラを降下させる。これにより、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着させる。
つまり、被記録媒体Wの最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pmだけ被記録媒体Wが搬送されてから、被記録媒体Wが、表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着されることとなる。この結果、被記録媒体Wは、所定の張力が付加されている状態で、表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着されることとなる。これにより、表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラにおける被記録媒体Wの巻き込みを回避することが可能となる。
なお、上記説明では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力に基づいて算出される搬送量Lmを監視する構成としたが、本発明はこれに限定されず、搬送速度や搬送開始からの時間を監視する構成としてもよい。
<8.まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る処理液塗布装置120では、
・被記録媒体のタイプごとに、搬送停止時に生じる弛み量を実験的に求め、最大弛み量テーブルとして記憶装置に記憶する構成とした。
・搬送開始前に取得した印刷条件に基づいて、被記録媒体のタイプを判別し、最大弛み量を導出する構成とした。
・導出した最大弛み量に基づいて、被記録媒体の搬送開始後の搬送量を監視する構成とした。
・被記録媒体の搬送開始後の搬送量が、導出した最大弛み量に対応する搬送量を超えた場合に、加圧ローラを降下させ、被記録媒体を塗布ローラに圧着させる構成とした。
これにより、本実施形態に係る処理液塗布装置120によれば、搬送停止時に生じていた被記録媒体の弛みが解消され、被記録媒体に所定の張力が付加されてから、被記録媒体を塗布ローラに圧着させることが可能となる。
つまり、所定の張力が付加されていないうちに、塗布ローラに圧着させることで塗布ローラにおいて生じていた障害を、防止することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、搬送開始処理において、搬送開始後の搬送量を監視し、搬送量が最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pmを超えた場合に、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着させる構成(図9)とした。また、上記第1の実施形態では、インクジェットプリンタ130fからの搬送同期信号に基づいて、搬送開始を判断する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
例えば、搬送ローラ251に取り付けられた搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのパルス数を監視し、出力パルスが検出されたことをもって、搬送開始を判断する構成としてもよい。また、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのパルス数が、基準エンコーダカウント値Cntを超えた場合に、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着させる構成としてもよい。以下、図10を参照しながら、本実施形態における搬送開始処理の流れについて説明する。
図10は、本実施形態における搬送開始処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1001では、基準搬送量Pmを搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのカウント値(基準エンコーダカウント値)に変換する。
具体的には、式5で示したように、基準搬送量Pmに対応する基準エンコーダカウント値Cntは、Cnt=Pm/Veとなる。
ステップS1002では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスが検出されたか否かを判定する。出力パルスが検出されていないと判定された場合には、搬送ローラ251が回転駆動していないと判断できるため、搬送ローラ251の回転駆動が開始されるまで待機する。
一方、ステップS1002において、出力パルスが検出されたと判定された場合には、ステップS1003に進む。ステップS1003では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、基準エンコーダカウント値Cntをディクリメントしていく。
ステップS1004では、基準エンコーダカウント値Cntがゼロになったか否かを判定する。ステップS1004において、基準エンコーダカウント値Cntがゼロになっていないと判定された場合には、ステップS1003に戻る。そして、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、基準エンコーダカウント値Cntをディクリメントする処理を継続する。
一方、ステップS1004において、基準エンコーダカウント値Cntがゼロになったと判定された場合には、最大弛み量Mmに対応する搬送量Pm分、被記録媒体Wが搬送されたと判断し、ステップS1005に進む。
ステップS1005では、塗布ユニット制御部602に対して、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラのNIP処理の実行を指示し、搬送開始処理を終了する。なお、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラのNIP処理とは、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラを下降させ、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラにそれぞれ圧着させる処理のことをいう。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスを監視し、基準エンコーダカウント値Cntを超えた場合に、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着させる構成とした。この場合においても、上記第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着させるにあたり、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスが基準エンコーダカウント値Cntを超えたか否かを判定する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
基準エンコーダカウント値Cntを超えてから、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラの下降を開始させたとしても、実際に被記録媒体Wが表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着されるまでには、所定のタイムラグがある。
そこで、本実施形態では、かかるタイムラグを考慮し、基準搬送量Pmに対応する基準エンコーダカウント値を超えたタイミングで、実際に、被記録媒体Wが表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着されるよう制御する。以下、図11を参照しながら、本実施形態における搬送開始処理の流れについて説明する。
図11は、本実施形態における搬送開始処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1101では、基準搬送量Pmを搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのカウント値(基準エンコーダカウント値)に変換する。
具体的には、式5で示したように、基準搬送量Pmに対応する基準エンコーダカウント値Cntは、Cnt=Pm/Veとなる。
ステップS1102では、表面用及び裏面用の加圧ローラのNIP処理にかかる時間に対応する、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのエンコーダカウント値を算出する。
具体的には、表面用及び裏面用の加圧ローラのNIP処理にかかる時間をTnipとすると、時間Tnipの間に被記録媒体Wが搬送される搬送量Pnipは、Pnip=V(Tnip)×Tnip×1/2である。したがって、Tnip及び加速プロフィールV(t)を用いてPnipを算出し、当該搬送量Pnipを搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の分解能Veで除算することで、当該搬送量に対応するエンコーダカウント値Cnipを算出することができる。
ステップS1103では、ステップS1101において算出された基準エンコーダカウント値Cntを、ステップS1102において算出されたエンコーダカウント値Cnipで減算することで、新たに、基準エンコーダカウント値Cntを算出する。
ステップS1104では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスが検出されたか否かを判定する。出力パルスが検出されていないと判定された場合には、搬送ローラ251が回転駆動していないと判断できることから、搬送ローラ251の回転駆動が開始されるまで待機する。
一方、ステップS1104において、出力パルスが検出されたと判定された場合には、ステップS1105に進む。ステップS1105では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、基準エンコーダカウント値Cntをディクリメントしていく。
ステップS1106では、基準エンコーダカウント値Cntがゼロになったか否かを判定する。ステップS1106において、基準エンコーダカウント値Cntがゼロになっていないと判定された場合には、ステップS1106に戻る。そして、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、基準エンコーダカウント値Cntをディクリメントする処理を継続する。
一方、ステップS1106において、基準エンコーダカウント値Cntがゼロになったと判定された場合には、最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pm分(ただし、加圧ローラのNIP処理にかかる時間は除く)、被記録媒体Wが搬送されたと判断する。
ステップS1107では、塗布ユニット制御部602に対して、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラのNIP処理の実行を指示し、搬送開始処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、表面用の加圧ローラ334及び裏面用の加圧ローラのNIP処理にかかる時間を考慮して、基準エンコーダカウント値Cntを算出する構成とした。
これにより、被記録媒体Wが最大弛み量Mmに対応する基準搬送量Pmだけ搬送されたタイミングで、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333及び裏面用の塗布ローラに圧着させた状態にすることが可能となる。
[第4の実施形態]
上記第3の実施形態では、表面用処理液塗布ユニット230の加圧ローラ334のNIP処理開始タイミングと、裏面用処理液塗布ユニット220の加圧ローラのNIP処理開始タイミングとを、同タイミングにする構成としたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、表面用処理液塗布ユニット230の加圧ローラ334のNIP処理開始タイミングと、裏面用処理液塗布ユニット220の加圧ローラのNIP処理開始タイミングとを、それぞれ、個別に制御する構成としてもよい。以下、図12を参照しながら、本実施形態における搬送開始処理の流れについて説明する。
図12は、本実施形態における搬送開始処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1201では、表面の基準搬送量Lfを搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのカウント値(表面用の基準エンコーダカウント値)に変換する。なお、本実施形態において、表面の基準搬送量Lfは、最大弛み量Mmを構成する弛み量M1〜M3のうち、M1+M2の最大値に対応する搬送量とする。表面の基準搬送量Lfに対応する表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fは、Cnt_F=Lf/Veとなる。
ステップS1202では、裏面の基準搬送量Lrを搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのカウント値(裏面用の基準エンコーダカウント値)に変換する。なお、本実施形態では、裏面の基準搬送量Lrは、最大弛み量Mmを構成する弛み量M1〜M3の和算値の最大値(つまり、最大弛み量Mm)に対応する搬送量とする。裏面の基準搬送量Lrに対応する裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rは、Cnt_R=Lr/Veとなる。
ステップS1203では、加圧ローラのNIP処理にかかる時間に対応する、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスのエンコーダカウント値を算出する。
具体的には、加圧ローラのNIP処理にかかる時間をTnipとすると、時間Tnipの間に被記録媒体Wが搬送される搬送量Pnipは、Pnip=V(Tnip)×Tnip×1/2である。したがって、Tnip及び加速プロフィールV(t)を用いてPnipを算出し、当該搬送量Pnipを搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の分解能Veで除算することで、当該搬送量に対応するエンコーダカウント値Cnipを算出することができる。なお、エンコーダカウント値Cnipは、表面用と裏面用とで共通の値を用いるようにしてもよいし、表面用と裏面用とで別々に算出するようにしてもよい。
ステップS1204では、ステップS1201において算出された表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fを、ステップS1203において算出されたエンコーダカウント値Cnipで減算する。これにより、新たに、表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fを算出する。
ステップS1205では、ステップS1202において算出された裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rを、ステップS1203において算出されたエンコーダカウント値Cnipで減算する。これにより、新たに、裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rを算出する。
ステップS1206では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640の出力パルスが検出されたか否かを判定する。出力パルスが検出されていないと判定された場合には、搬送ローラ251が回転駆動していないと判断できることから、搬送ローラ251の回転駆動が開始されるまで待機する。
一方、ステップS1206において、出力パルスが検出されたと判定された場合には、ステップS1207に進む。ステップS1207では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fをディクリメントしていく。
ステップS1208では、表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fがゼロになったか否かを判定する。ステップS1207において、表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fがゼロになっていないと判定された場合には、ステップS1207に戻る。そして、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fをディクリメントする処理を継続する。
一方、ステップS1208において、表面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Fがゼロになったと判定された場合には、基準搬送量Pm分(ただし、加圧ローラのNIP処理にかかる時間は除く)、被記録媒体Wが搬送されたと判断する。
ステップS1209では、塗布ユニット制御部602に対して、表面用の加圧ローラ334のNIP処理(表面用の加圧ローラ334を下降させ、被記録媒体Wを表面用の塗布ローラ333に圧着させる処理)の実行を指示する。
同様に、ステップS1206において、出力パルスが検出されたと判定された場合には、ステップS1210に進む。ステップS1210では、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rをディクリメントしていく。
ステップS1211では、裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rがゼロになったか否かを判定する。ステップS1211において、裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rがゼロになっていないと判定された場合には、ステップS1210に戻る。そして、搬送量検出ユニット(エンコーダ)640から出力パルスが1パルス出力されるごとに、裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rをディクリメントする処理を継続する。
一方、ステップS1211において、裏面用の基準エンコーダカウント値Cnt_Rがゼロになったと判定された場合には、基準搬送量Pm分(ただし、加圧ローラのNIP処理にかかる時間は除く)、被記録媒体Wが搬送されたと判断する。
ステップS1212では、塗布ユニット制御部602に対して、裏面用の加圧ローラのNIP処理(裏面用の加圧ローラを下降させ、被記録媒体Wを裏面用の塗布ローラに圧着させる処理)の実行を指示し、搬送開始処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、表面用処理液塗布ユニット230の加圧ローラ334のNIP処理開始タイミングと、裏面用処理液塗布ユニット220の加圧ローラのNIP処理開始タイミングとを、個別に制御する構成とした。
これにより、表裏面それぞれの処理塗布ユニットにおいて、より最適なタイミングで加圧ローラのNIP処理を実行させることが可能となる。
[第5の実施形態]
上記第1乃至第4の実施形態では、最大弛み量Mmを導出するにあたり、印刷条件に基づいて最大弛み量テーブルを参照することにより、自動的に導出する構成としたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、印刷制御装置150から受信した印刷条件に基づいて、オペレータが、オペレータパネル670を介して、直接、最大弛み量を入力するように構成してもよい。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 画像形成システム
110 給紙装置
120 処理液塗布装置
130f インクジェットプリンタ
130r インクジェットプリンタ
140 反転装置
210 処理液供給ユニット
220 裏面用処理液塗布ユニット
230 表面用処理液塗布ユニット
240 処理液乾燥ユニット
251 搬送ローラ
252 搬送ニップローラ
260 ダンサユニット
331 スクイーズローラ
332 メータリングブレード
333 塗布ローラ
334 加圧ローラ
335 アーム
336 偏芯カム
337 偏芯カム
338 液面検知センサ
339 供給パン
340 処理液
600 制御装置
601 最大弛み量導出部
602 塗布ユニット制御部
603 搬送制御部
610 記憶装置
611 最大弛み量テーブル
620 駆動モータ
630 駆動モータ
640 搬送量検出ユニット(エンコーダ)
650 駆動モータ
特開2002−096452号公報 特開2002−103583号公報

Claims (8)

  1. 処理液を塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラを押圧することで、前記塗布ローラとの間に挟持される長尺状の被記録媒体を前記塗布ローラに圧着させる加圧ローラと、
    前記被記録媒体の搬送路において、前記塗布ローラの下流側に位置し、前記被記録媒体を搬送する搬送ローラと、を有する処理液塗布装置であって、
    前記搬送ローラによる搬送が停止することで前記搬送ローラの上流側において生じる前記被記録媒体の弛みが、前記搬送ローラによる搬送が再開されたことで解消したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記被記録媒体の弛みが解消したと判定された場合に、前記加圧ローラを前記塗布ローラに押圧させるよう制御する制御手段と
    を有する処理液塗布装置。
  2. 処理液を塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラを押圧することで、前記塗布ローラとの間に挟持される長尺状の被記録媒体を前記塗布ローラに圧着させる加圧ローラと、
    前記被記録媒体の搬送路において、前記塗布ローラの下流側に位置し、前記被記録媒体を搬送する搬送ローラと、を有する処理液塗布装置であって、
    前記搬送ローラと前記塗布ローラより上流側のローラとの間で、前記被記録媒体に張力を付加した場合の該被記録媒体の長さと、所定時間の搬送を行った後に搬送停止したことで前記被記録媒体に弛みが生じた場合の該被記録媒体の長さとの差分である弛み量を取得する取得手段と、
    搬送停止後に搬送再開した場合において、前記搬送ローラにより搬送された前記被記録媒体の搬送再開からの搬送量が、前記弛み量を超えた場合に、前記加圧ローラが前記塗布ローラを押圧するように制御する制御手段と
    を有する処理液塗布装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記加圧ローラが前記塗布ローラを押圧するための動作を開始してから前記被記録媒体が前記塗布ローラに圧着されるまでの動作時間における、前記被記録媒体の搬送量を用いて、前記弛み量を減算し、減算により得られた量を、搬送再開からの前記搬送量が超えたタイミングで、前記押圧するための動作を開始するよう制御することを特徴とする請求項2に記載の処理液塗布装置。
  4. 前記被記録媒体の第1の面と第2の面にそれぞれ処理液を塗布するための、第1及び第2の塗布ローラと、第1及び第2の加圧ローラとが、それぞれ、前記搬送路の異なる位置に配置されており、
    前記第1の塗布ローラに対応する第1の弛み量と、前記第2の塗布ローラに対応する第2の弛み量とがそれぞれ定められていることを特徴とする請求項2に記載の処理液塗布装置。
  5. 前記制御手段は
    搬送再開からの前記搬送量が、前記第1の弛み量を超えた場合に、前記第1の加圧ローラが前記第1の塗布ローラを押圧するように制御し、前記第2の弛み量を超えた場合に、前記第2の加圧ローラが前記第2の塗布ローラを押圧するように制御することを特徴とする請求項に記載の処理液塗布装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記第1の加圧ローラが前記第1の塗布ローラを押圧するための動作を開始してから前記被記録媒体が前記第1の塗布ローラに圧着されるまでの動作時間における、前記被記録媒体の搬送量を用いて、前記第1の弛み量を減算し、減算により得られた量を、搬送再開からの前記搬送量が超えたタイミングで、前記第1の加圧ローラが前記第1の塗布ローラを押圧するための動作を開始するよう制御し、
    前記第2の加圧ローラが前記第2の塗布ローラを押圧するための動作を開始してから前記被記録媒体が前記第2の塗布ローラに圧着されるまでの動作時間における、前記被記録媒体の搬送量を用いて、前記第2の弛み量を減算し、減算により得られた量を、搬送再開からの前記搬送量が超えたタイミングで、前記第2の加圧ローラが前記第2の塗布ローラを押圧するための動作を開始するよう制御することを特徴とする請求項に記載の処理液塗布装置。
  7. 前記弛み量を、印刷条件に関連付けて記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載の処理液塗布装置。
  8. 前記印刷条件は、少なくとも前記被記録媒体の情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の処理液塗布装置。
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