JP2014024224A - インクジェットプリンタ用処理液塗布装置ならびにそれを備えた画像形成システム - Google Patents

インクジェットプリンタ用処理液塗布装置ならびにそれを備えた画像形成システム Download PDF

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孝治 桑名
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Abstract

【課題】処理液塗布ユニットの後方での長尺状被記録媒体の弛みを抑制して、適正な処理が可能なインクジェットプリンタ用処理液塗布装置を提供する。
【解決手段】被記録媒体搬送手段111、処理液の塗布ローラ23、処理液を被記録媒体Wに転写する加圧ローラ24、被記録媒体搬送手段111の搬送速度データを取得する搬送速度データ取得手段52、被記録媒体Wの搬送中は塗布ローラ23の周速度が被記録媒体Wの搬送速度より遅い速度になるように制御される塗布ローラ駆動制御部、塗布ローラ駆動制御部で制御された塗布ローラ23の周速度がそれの均し回転速度以上となった契機で、加圧ローラ24を塗布ローラ23に圧着して、処理液を被記録媒体Wに転写する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インク滴を被記録媒体上に吐出・着弾して画像を形成するインクジェットプリンタの画像滲みを抑制する滲み抑制剤などの処理液を画像形成に先立って被記録媒体上に塗布するインクジェットプリンタ用処理液塗布装置に関するものである。
インクジェット方式の画像記録は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点を有していることから、近年、急速に普及してきている。しかし、専用紙以外の被記録媒体に画像を記録すると、滲み、濃度、色調や裏写りなどといった初期品質問題に加えて、耐水性,耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を有している。
これらの問題を解決する手段として、被記録媒体である用紙にインク滴が着弾する前にインクを凝集させる機能を有する処理液を塗布して画質を改善する方法が、例えば特開2002−96452号公報(特許文献1)あるいは特開2002−103583号公報(特許文献2)で提案されている。
前記特開2002−96452号公報には、処理液が塗布ローラに塗布されたまま時間が経過すると水分等の蒸発により塗布ローラの表面の硬化が進み、次第に塗布条件が変わり、著しいときはローラ同士が固着してしまい、そのままでは繰り返し使えないという問題があることが指摘されている。
その問題を解決する目的で、画像記録手段が待機中であっても一定期間毎に、用紙なしで処理液塗布手段による処理液塗布動作を実施し、塗布ローラ上の処理液を循環することで、塗布ローラ上の処理液を通常の規定値以内の粘度に復帰させ、塗布ローラ上の塗布条件を常に一定に保つ構成となっていること。
更に、処理液塗布動作を行わないときは、塗布ローラからカウンタローラを離間させ、カウンタローラと塗布ローラが固着してしまうことを防ぐことが開示されている。
また、前記特開2002−103583号公報には、前記特開2002−96452号公報に記載の画像形成装置においては、キャリッジに搭載された記録ヘッドの往復動作によって印字されるが、その間被記録媒体は記録操作部で停止、保持される。このキャリッジの往復動作の後、一定量搬送されて改行される。このため、被記録媒体の挙動は間歇印刷となり、印字中は停止から搬送(改行)を繰り返すことにより、塗布ローラが被記録媒体に押しつけられたまま停止することになり、停止中被記録媒体の一部に処理液が集中して塗布されることになり、塗布ムラができ、波打ちや画質ムラが発生する可能性があることを指摘している。
その問題を解決する目的で、処理液塗布機構の後段に一枚ずつ分離搬送される被記録媒体の全長が収められる退避エリアを設ける。そして印刷指示により、搬送ローラの搬送速度を一定速度で駆動される塗布ローラの搬送速度より遅く設定した場合、塗布ローラの搬送力により印字中に被記録媒体が退避エリア内に弛みを持って格納されることになり、塗布ローラが被記録媒体に押しつけられたまま停止することを防ぐ制御が開示されている。
一方、印刷指示により、搬送ローラの搬送速度を一定速度で駆動される塗布ローラの搬送速度より速く設定した場合、一度退避エリア内に被記録媒体を弛ませた後、搬送ローラによる搬送を開始することにより、印刷中、退避エリアに弛ませた被記録媒体が速度差を吸収することで、退避エリア内で弛みを保持したまま印字でき、塗布ローラが被記録媒体に押しつけられたまま停止することを防ぐことが開示されている。
図9は、前記特開2002−96452号公報や特開2002−96452号公報に記載されている画像記録装置の概略構成図である。
この画像記録装置は、大きく分けて用紙供給ユニット200と、処理液塗布ユニット201と、画像記録ユニット202から構成されている。前記用紙供給ユニット200は、用紙203を送り出す給紙ローラ204を有している。
前記処理液塗布ユニット201は、処理液205を貯留する処理液タンク206、処理液205を汲み上げる汲み上げローラ207、組み上げた処理液205を均一な薄膜にする薄膜化ローラ208、塗布ローラ209ならびにカウンタローラ210などを有している。
前記画像記録ユニット202は、用紙203を搬送する搬送ローラ211、キャリッジ212に搭載されて移動するインクジェット記録ヘッド213、記録された用紙203を排出する排出する排出ローラ214などを有している。
図9に示す従来の画像記録装置は、カット紙からなる用紙203を使用する場合には好適であるが、連続紙(連帳紙)などの長尺状被記録媒体へ処理液を塗布する場合の課題に対する配慮として、被記録媒体の搬送開始/停止時に、処理液塗布ユニットの後方で被記録媒体の弛みを抑制させなければならないという問題は解消できていない。前述のように処理液塗布ユニットの後方で長尺状被記録媒体に弛みを生じると、被記録媒体の搬送不良を起こし、各種トラブルを招来することになる。
本発明の目的は、処理液塗布ユニットの後方での長尺状被記録媒体の弛みを抑制して、適正な処理が可能なインクジェットプリンタ用処理液塗布装置ならびにそれを備えた画像形成システムを提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の本発明は、
画像形成する前の長尺状の被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送手段と、
その被記録媒体搬送手段によって搬送される前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、
前記被記録媒体を前記塗布ローラに押圧して処理液を被記録媒体に転写する加圧ローラと、
前記塗布ローラに対して前記加圧ローラを圧着あるいは離間する加圧ローラ離接手段と、
前記被記録媒体搬送手段の搬送速度データを取得する搬送速度データ取得手段と、
前記被記録媒体の搬送中は前記塗布ローラの周速度が前記被記録媒体の搬送速度より遅い速度になるように制御される塗布ローラ駆動制御部と、
前記塗布ローラ駆動制御部によって制御された前記塗布ローラの周速度が当該塗布ローラの均し回転速度以上となった契機で、前記加圧ローラを前記塗布ローラに圧着して、塗布ローラと加圧ローラの間で前記被記録媒体を挟持・搬送して前記処理液を被記録媒体に転写する構成になっていることを特徴とするものである。
前記目的を達成するため、第2の本発明は、
長尺状の被記録媒体を供給する被記録媒体供給装置と、
その被記録媒体供給装置により供給された前記被記録媒体に処理液を塗布する処理液塗布装置と、
その処理液塗布装置により前記処理液を塗布した前記被記録媒体に対してインク滴を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタを備えた画像形成システムにおいて、
前記処理液塗布装置が前記第1の本発明に係るインクジェットプリンタ用処理液塗布装置であることを特徴とするものである。
第1の本発明は前述のような構成になっており、処理液塗布ユニットの後方での長尺状被記録媒体の弛みを抑制して、適正な処理が可能なインクジェットプリンタ用処理液塗布装置を提供することができる。
また、第2の本発明は前述のような構成になっており、長尺状被記録媒体の弛みを抑制して、適正な画像形成が可能な画像形成システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの全体を説明するための概略構成図である。 その画像形成システムに用いられる処理液塗布装置の概略構成図である。 その処理液塗布装置中の処理液塗布部の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るワンウェイクラッチ機構を備えた塗布ローラの一部を断面にした側面図である。 その処理液塗布部中の処理液塗布ユニットによる塗布動作を説明するためのタイミングチャートである。 被記録媒体の搬送開始から処理液の塗布期間へ移行するまでのフローチャートである。 処理液の塗布期間から処理液の塗布終了までのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る処理液塗布ユニットの緊急停止動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る塗布ローラ駆動モータならびに加圧ローラ昇降モータの制御ブロック図である。 従来提案された画像形成措置の概略構成図である。
次に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(画像形成システムの全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの全体を説明するための概略構成図である。
同図に示しているように、給紙装置100内に設置されているロール101から繰り出された例えば連続紙などからなる長尺状の被記録媒体Wは、最初、処理液塗布装置110に送り込まれ、被記録媒体Wの表裏にそれぞれ処理液30(図3参照)が塗布され塗布処理が行われる。
次に塗布処理された被記録媒体Wは第1のインクジェットプリンタ120fに送り込まれて、被記録媒体Wの表側にインク滴を吐出して所望の画像が形成され、その後に反転装置130により被記録媒体Wの表裏が反転され、引き続き被記録媒体Wは第2のインクジェットプリンタ120rに送り込まれて、被記録媒体Wの裏側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。
このようにして被記録媒体Wの両面に印刷が施された後、後処理装置(図示せず)に送られて所定の後処理がなされるシステムになっている。
(処理液塗布装置110の説明)
図2は処理液塗布装置110の概略構成図であり、処理液30の塗布時の状態を示している。
同図に示しているように、ローラの両端部に軸受け(図示せず)を有し、回転自在のガイドローラ1が処理液塗布装置110内に多数本設置されて、被記録媒体Wの搬送パスを確保している。
フィードインローラ2はモータ(図示せず)により回転駆動し、ばね(図示せず)の引張力でフィードインニップローラ4がフィードインローラ2に押し付けられている。
被記録媒体Wはフィードインローラ2とフィードインニップローラ4の間で弾性的に狭持されており、モータによりフィードインローラ2を回転することで、給紙装置100から処理液塗布装置110内に被記録媒体Wを引き込むことができる。
フィードインローラ2とフィードインニップローラ4から送り込まれた被記録媒体Wは、若干弛ませてエアループALを形成する。このエアループALの弛み量を光学センサ(図示せず)で監視し、弛み量が一定になるようにフィードインローラ2の回転制御を行う。
エアループALを通過した被記録媒体Wは、パスシャフト5とエッジガイド6の間を通る。被記録媒体Wの搬送方向と直交する方向に2本のパスシャフト5が配置され、被記録媒体Wがそのパスシャフト5の間をS字状に通る。このパスシャフト5に一対のエッジガイド6が支持されており、エッジガイド6の間隔を被記録媒体Wの幅寸法と同寸に設定することにより、被記録媒体Wの幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。
なお、エッジガイド6は、パスシャフト5に例えばネジなどの固定手段によって固定されており、使用する被記録媒体Wの幅寸法に応じてエッジガイド6の位置が調整可能になっている。
パスシャフト5とエッジガイド6の間を通過した被記録媒体Wは、固定状態にあるテンションシャフト7により走行安定化のための張力が付加される。
テンションシャフト7を通過した被記録媒体Wは、モータ(図示せず)で回転駆動するインフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は、インフィードローラ8の軸方向に沿って複数本配置されており、各フィードニップローラ9はばね(図示せず)によりインフィードローラ8側に押し付けられている。
インフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な1本の第1のダンサーローラ11の下側から巻き掛けられている。
第1のダンサーローラ11は両端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第1の可動フレーム12に回転自在に取り付けられて、第1のダンサーユニット17を構成している。従って、この第1のダンサーユニット17は被記録媒体Wで吊り下げられた状態になっている。
この第1のダンサーユニット17は、重力方向Aに沿って移動可能になっている。第1のダンサーユニット17の位置を検出する第1のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記インフィードローラ8の駆動源を駆動制御することで、第1のダンサーユニット17の高さ方向の位置が調整できる構成になっている。
第1のダンサーユニット17を通過した被記録媒体Wは、それの表面側に処理液を塗布する表面塗布手段13f、ならびに被記録媒体Wの裏面側に処理液を塗布する裏面塗布手段13rを順次通過することにより、被記録媒体Wの両面に処理液が塗布される。処理液の塗布手段については、後で説明する。
裏面塗布手段13rを通過した被記録媒体Wは、モータ(図示せず)で回転駆動するアウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は、アウトフィードローラ14の軸方向に沿って複数本配置されており、各フィードニップローラ9はばね(図示せず)によりアウトフィードローラ14側に押し付けられている。
アウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な第2のダンサーローラ15a,15bならびに両ダンサーローラ15a,15bの間に配置されたガイドローラ1にわたってW型に巻き掛けられている。
2本のダンサーローラ15a,15bはそれぞれの両端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第2の可動フレーム16に回転自在に取り付けられて、第2のダンサーユニット18を構成している。従って、この第2のダンサーユニット18は被記録媒体Wによって吊り下げられた状態になっている。
この第2のダンサーユニット18も重力方向Aに沿って移動可能になっており、第2のダンサーユニット18の位置を検出する第2のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記アウトフィードローラ14を回転制御することで、第2のダンサーユニット18の上下方向の位置が調整できる構成になっている。
図2中の符号111は、後述する被記録媒体搬送ユニットである。
(処理液塗布部140の説明)
図3は、前記表面塗布手段13fならびに裏面塗布手段13rを構成する処理液塗布部140の概略構成図である。図3に示すように処理液塗布部140は、処理液塗布ユニット112と処理液供給ユニット113から主に構成されている。
処理液塗布ユニット112は、処理液30を蓄える供給パン20と、その供給パン20内で上下に配置されたスクイーズローラ21ならびに塗布ローラ23と、塗布ローラ23に圧着されて塗布ローラ23とともに被記録媒体Wを挟持・搬送する加圧ローラ24と、その加圧ローラ24を揺動可能に支持するアーム25と、スクイーズローラ21を回転駆動するスクイーズローラ駆動モータ36と、塗布ローラ23を回転駆動する塗布ローラ駆動モータ37などから構成されている。
一方、処理液供給ユニット113は、フレッシュな処理液30を収容しているカートリッジ31と、そのカートリッジ31から処理液30を汲み上げるポンプ32と、途中に電磁弁34を取り付けた供給経路33から構成されている。
次に処理液塗布部140の塗布動作について説明する。
カートリッジ31内に収容されている処理液30は、ポンプ32により汲み上げられ、供給経路33、電磁弁34を経由して供給パン20に供給される。処理液30としては、水溶性の色材を凝集させるか又は不溶化させる機能を有する水溶性の凝集剤を水あるいは有機液体に溶解又は分散させた液が用いられる。
供給パン20内の処理液30の量は、供給パン20の側壁に付設されている液面検知センサ35により検知され、印刷の繰り返しにより処理液30が消費されて、供給パン20内の処理液30の液面位置が規定の高さより下がると、電磁弁34が開き、ポンプ32が駆動して、カートリッジ31内の処理液30が供給パン20に自動補給される。供給パン20内の処理液30の液面位置が規定の高さに達すると、液面検知センサ35の検知信号に基づいて電磁弁34が閉じ、ポンプ32が停止することにより、供給パン20内の処理液30の液量を一定に保持している。
このように電磁弁34は、処理液30の供給時のみ開き、動作時間が短いため、通電時以外は弁閉鎖となる、ノーマルクローズドタイプのものを使用すれば、電磁弁34の消費電力を抑え、ランニングコストの低減を図ることができる。
図示していないが、スクイーズローラ21は供給パン20に支持されて、供給パン20と一緒に移動可能になっている。一方、塗布ローラ23は供給パン20以外の支持部材に支持されて、供給パン20の移動とは関係なく所定の位置に固定されている。
偏芯カム29は供給パン20に接触しており、偏芯カム29の回転によりスクイーズローラ21を塗布ローラ23へ押圧させることができる。スクイーズローラ21はスクイーズローラ駆動モータ36によって回転駆動され、供給パン20に貯留されている処理液30はスクイーズローラ21の回転により汲み上げられる。
このスクイーズローラ21としては、例えばアノニックスローラやワイヤーバーなどのように、ローラ周面に溝加工を施したものを用いると、汲み上げ時に処理液30の粘度、印刷速度の影響などを受け難く、液量コントロールが容易であるという特長を有している。
スクイーズローラ21により汲み上げられた処理液30は、余剰分をメータリングブレード22により掻き落され、規定量が塗布ローラ23とのニップ部に運ばれる。運ばれた処理液30は両ローラ21,23の間のニップ部で軸方向に均一に引き伸ばされて薄膜化されつつ、塗布ローラ23に転移される。塗布ローラ23は周面をゴムなどの弾性体で覆われており、塗布ローラ駆動モータ37により回転駆動される。
塗布ローラ23に塗布された処理液30は、塗布ローラ23と加圧ローラ24の間で挟持・搬送される被記録媒体Wの塗布ローラ23と対向する片面に塗布される。
加圧ローラ24は、揺動可能なアーム25の先端部に回転自在に支持されており、搬送移動する被記録媒体Wに従動して回転する。偏芯カム26はアーム25の一部に接触しており、偏芯カム26の回転により加圧ローラ24を塗布ローラ23へ圧着または離間させることができる。
供給パン20には加圧ローラ24が接離する部分に開口部が設けられており、この開口部には処理液30の水分あるいは有機液体の蒸発を抑制するためのシャッタ27が開閉可能に設けられている。図3に示しているように、加圧ローラ24が塗布ローラ23側に移動しているときシャッタ27は開き、加圧ローラ24が塗布ローラ23から離れている間はシャッタ27が閉じる機構になっている。このシャッタ27は、塗布ローラ23の回転中心を中心として所定の角度回転可能に設けられている。
塗布ローラ23は、被記録媒体Wに処理液30を塗布した後、クリーナブレード28により清掃され、次の処理液30の塗布に備えられる。
図4に示すように、塗布ローラ23はワンウェイクラッチ機構38を備えており、そのワンウェイクラッチ機構38を介して塗布ローラ駆動モータ37と連結されている。
すなわち、塗布ローラ駆動モータ37の回転は、それの駆動軸39に取り付けられたギア40を介してギア41に伝達される。このギア41の回転は、ボールベアリング42に保持された伝達軸43にワンウェイクラッチ44を介して伝達される。さらに伝達軸43の回転は、その伝達軸43に取り付けられたプーリ45を介して、ベルト46、塗布ローラ23に取り付けられたプーリ47を経由して、塗布ローラ23に伝達される。塗布ローラ23はボールベアリング48に保持されており、塗布ローラ駆動モータ37の回転に合わせて回転する構造になっている。
前記ワンウェイクラッチ44は、塗布ローラ駆動モータ37が塗布ローラ23を被記録媒体Wの搬送方向X(図3参照)に回転するように取り付けられており、塗布ローラ23が被記録媒体Wに従動して回転する場合、塗布ローラ駆動モータ37との間で空転するようになっている。
ワンウェイクラッチ機構38を備えたスクイーズローラ21も前述と同じ構造になっており、スクイーズローラ駆動モータ36はワンウェイクラッチ機構38を介してスクイーズローラ21と連結されている。
(処理液塗布ユニット112の塗布動作)
図5は処理液塗布ユニット112(図3参照)による塗布動作を説明するためのタイミングチャート、図6(a)は被記録媒体Wの搬送開始から処理液30の塗布期間へ移行するまでのフローチャート図6(b)は処理液30の塗布期間から処理液30の塗布終了までのフローチャートである。
図5中の実線Aは処理液塗布ユニット112の塗布ローラ駆動モータ37の回転数、一点鎖線Bは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度、点線Cは塗布ローラ駆動モータ37(図3参照)に設定される、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度と補正係数(本実施形態では0.85〜0.95)により算出された被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する生成データ、実線Dは塗布ローラ23への加圧ローラ24の圧着状態ならびに離間状態を示す位置情報である。
また、時間点aは画像形成システム全体を制御するシステム制御装置(図示せず)から印刷準備開始要求が出力された契機、時間点bはシステム制御装置から印刷開始要求が出力された契機、時間点cは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する塗布ローラ駆動モータ37の回転数が均し回転の回転数以上となった契機、時間点dはシステム制御装置から印刷停止要求が出力された契機、時間点eは塗布ローラ駆動モータ37に設定する被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する塗布ローラ23の回転数が均し回転の設定データ以下となった契機、時間点fはシステム制御装置から印刷終了要求(これは次の印刷準備要求にもなる)が出力された契機をそれぞれ示している。
図5において実線Aで示しているように、時間点aで印刷準備開始要求を受け付けると、印刷に先立ってスクイーズローラ21は偏心カム29により塗布ローラ23に圧着し、スクイーズローラ21および塗布ローラ23を回転駆動するそれぞれのモータ36,37に最小駆動回転数データを設定し、スクイーズローラ21および塗布ローラ23の均し回転を実施する。処理液30が塗布ローラ23上で均一な膜となった契機(図示せず)でシャッタ27を開けて、印刷待機状態となる。
時間点bでインクジェットプリンタ120が印刷開始要求を受け付けると、インクジェットプリンタ120から処理液塗布装置110に対して搬送同期信号が出力され、被記録媒体搬送ユニット111は搬送同期信号に同期して被記録媒体Wの搬送を開始する。
図6(a)のステップ(以下、Sと略記する)1は、被記録媒体Wが搬送中であることを示している。被記録媒体Wの搬送中、塗布ローラ23を被記録媒体Wに対して従動回転させるため、塗布ローラ駆動モータ37の回転数を、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する速度に設定して制御する。図5の図面上では、実線Aが点線Cに重なった状態となる。
なお、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する塗布ローラ23の回転数(周速度)データを生成する具体的手段としては、ハード回路による手段あるいはソフトウェアによる手段などがあり、その手段は適宜選択可能である。
塗布ローラ駆動モータ37の回転数データは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度を取得して生成するが、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度はダンサーローラ11,15やエアループALにより変動するため、生成結果において、塗布ローラ駆動モータ37の回転数が搬送速度を追い超してしまうと、塗布ローラ23の搬送力により、処理液塗布ユニット112の後段で被記録媒体Wが弛む現象が発生する問題がある。そのため、速度変動が許容できる設定として、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の95%を塗布ローラ駆動モータ37に設定する回転数データの上限値とする。
また、処理液30の塗布量を増やす場合、塗布ローラ23上の液膜層を増加して、加圧ローラ24による押圧力を減らすことで、塗布ローラ23と加圧ローラ24間の摩擦力が弱められ、被記録媒体Wの搬送速度と塗布ローラ23の回転数の速度差が大きくなると塗布ローラ23がスリップし、塗布ムラが発生する問題がある。そのため、処理液30の塗布量を増やしても塗布ムラが許容できる設定とするために、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%を塗布ローラ駆動モータ37に設定する回転数データの下限値とする。
実験に基づいて得られた経験値より被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%の中で最も効果が得られた搬送速度の90%を例にとって具体的に説明する。ただし、この値は処理液30の性質などにより変わる可能性があり、これに限定されるものではない。
図6(a)においては、S2で被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度データを取得し、S3で前述の補正係数(90%)を取得してから、S4で被記録媒体搬送速度の90%に相当する塗布ローラ駆動モータ37の回転数を生成する。
被記録媒体Wの搬送開始前から塗布ローラ駆動モータ37は均し回転を実施しているため、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の90%に相当する前記生成データが、塗布ローラ駆動モータ37の均し回転の設定データ以上となったか否かをS5で監視する。
そして、前記生成データが均し回転データ以上(S5でYes)となった時間点cに到達した契機で、塗布ローラ駆動モータ37を被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の90%に相当する生成データに切り替える(S6)。また、この契機で加圧ローラ24の降下を開始する(S7)。
こうすることで、加圧ローラ24が圧着を開始したとき、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度は、塗布ローラ駆動モータ37の回転数を上回っていることから、被記録媒体Wは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度に従動する。また、加圧ローラ24の圧着以降もワンウェイクラッチ機構38により塗布ローラ23が被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度に従動回転することにより、処理液塗布ユニット112後方の被記録媒体Wの弛みを抑制することが出来る。このようにして被記録媒体Wに対する処理液の塗布期間に移行する。
一方、生成データが均し回転データを超えていなければ(S5でNo)S8に進み、被記録媒体Wが搬送中か否かの判断がなされ、被記録媒体Wが搬送中であればS2の前段に戻り、被記録媒体Wが搬送中でなければルーチンを終了する。
一方、印刷停止前の時間点dでインクジェットプリンタ120が印刷停止要求を受け付けると、インクジェットプリンタ120は搬送速度の減速を開始し、被記録媒体搬送ユニット111も搬送同期信号に同期して被記録媒体Wの搬送速度の減速を開始する。
このような状態での被記録媒体Wの搬送中(図6(b)のS11)、S12で被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度データを取得し、S13で前述の補正係数(90%)を取得してから、S14で被記録媒体搬送速度の90%に相当する塗布ローラ駆動モータ37の回転数を生成する。
次にS15で、塗布ローラ駆動モータ37に設定する被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の90%に相当する生成データが、均し回転の設定データ以下となったか否かを監視する。
そして、前記生成データが均し回転データ以下(S15でYes)となった時間点eで、塗布ローラ駆動モータ37に最低駆動速度を設定し、均し回転制御に切り替える(S16)。それとともに、加圧ローラ24の上昇(離間)を開始する(S17)。
こうすることで、加圧ローラ24が圧着を解除し始めたとき、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度は、塗布ローラ駆動モータ37の回転数を上回っていることから、被記録媒体Wは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度に従動することになり、処理液塗布ユニット112後方の被記録媒体の弛みを抑制することが出来る。
また、塗布ローラ23の均し回転として、塗布ローラ駆動モータ37の最小駆動回転数データを設定することで、加圧ローラ24の降下(圧着)を開始する時間点cおよび、加圧ローラ24の上昇(離間)を開始する時間点eを低速域でも可能にすることが出来き、そのために被記録媒体Wの画像形成に使用されない無駄な部分の送り(損紙)を削減することが可能となる。
一方、生成データが均し回転データ以下になっていなければ(S15でNo)S18に進み、塗布ローラ駆動モータ37に生成データを設定する。そしてS19で被記録媒体Wが搬送中か否かの判断がなされ、被記録媒体Wが搬送中であればS12の前段に戻り、被記録媒体Wが搬送中でなければルーチンを終了する。
(処理液塗布ユニット112の緊急停止動作)
図7は、処理液塗布ユニット112の緊急停止動作を説明するためのタイミングチャートである。
図中の実線Aは塗布ローラ駆動モータ37の回転数、一点鎖線Bは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度、点線Cは塗布ローラ駆動モータ37に設定される、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度と補正係数(本実施形態では0.85〜0.95)により算出された被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する生成データ、実線Dは塗布ローラ23への加圧ローラ24の圧着状態ならびに離間状態を示す位置情報である。
また、時間点aは画像形成システム全体を制御するシステム制御装置(図示せず)から印刷準備開始要求が出力された契機、時間点bはシステム制御装置から印刷開始要求が出力された契機、時間点cは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する塗布ローラ駆動モータ37の回転数が均し回転の回転数以上となった契機、時間点gはシステム制御装置から緊急停止要求が出力された契機をそれぞれ示している。
時間点gで緊急停止を要する障害が発生し、システム制御装置から緊急停止要求を受け付けると、インクジェットプリンタ120は搬送速度の減速を開始し、被記録媒体搬送ユニット111も搬送同期信号に同期して被記録媒体Wの搬送速度の減速を開始する。
処理液塗布ユニット112では、緊急停止要求を受信すると塗布ローラ23およびスクイーズローラ21を回転駆動するモータ36,37をそれぞれ停止し、加圧ローラ24の上昇(離間)を開始する。
こうすることで、加圧ローラ24が圧着を解除し始めたとき、塗布ローラ23は駆動力がなく、ワンウェイクラッチ機構38により被記録媒体搬送ユニット111(被記録媒体W)の搬送速度に従動して回転するため、緊急停止時においても処理液塗布ユニット112後方の被記録媒体Wの弛みを抑制することが出来る。
被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度によらず、処理液30の処方が変われば塗布量が変わるため、システム制御装置やオペレータパネル53(図8参照)などの外部入力装置から、85%〜95%の範囲内で所定の補正係数を変更することも可能である。
被記録媒体Wを対象とした処理液塗布装置110で処理液30を塗布する場合、下記のような問題がある。
処理液塗布ユニット112は、システム制御装置の印刷準備要求により塗布準備動作を開始する。
塗布準備動作では、スクイーズローラ21を塗布ローラ23へ押圧するための偏心カム29を回転駆動し、スクイーズローラ21を塗布ローラ23に押圧後、スクイーズローラ21と塗布ローラ23のそれぞれを回転駆動するモータに同一の最小駆動回転数データを設定し、均し回転を実施することで、処理液30がスクイーズローラ21に汲み上げられ、塗布ローラ23上に処理液30の液膜を形成する。この均し回転は塗布ローラ23上の液膜の均一性を保つため、印刷動作を含む印刷準備期間中継続して実施される。
システム制御装置は、塗布準備動作の準備完了をもってインクジェットプリンタ120および、処理液塗布装置110へ印刷開始要求を出力する。印刷開始要求を受信した処理液塗布装置110は、被記録媒体Wの搬送開始に合わせて加圧ローラ24を降下し、被記録媒体Wを塗布ローラ23に押圧し塗布動作を実施する。
ただし、印刷開始直後は塗布ローラ駆動モータ37の均し回転数が、被記録媒体Wの搬送速度を上回る期間が有り、塗布ローラ23と加圧ローラ24に押圧された被記録媒体Wが塗布ローラ23の搬送力により送られることにより、処理液塗布ユニット112の後方で被記録媒体Wが弛んでしまい、搬送開始後に蛇行やシワなどの被記録媒体Wの搬送不良の原因となる。
また、搬送速度が加速するにつれ被記録媒体Wの弛みは減少していくが、被記録媒体Wに張力がないため上下に振動し波立つことで塗布ムラの原因となる。
さらに、塗布動作の終了時において、被記録媒体Wの搬送速度が塗布ローラ駆動モータ37の均し回転数を下回った際も、塗布ローラ23と加圧ローラ24に押圧された被記録媒体Wが塗布ローラ23の搬送力により送られることにより、処理液塗布ユニット112の後方で被記録媒体Wが弛んでしまい、次回搬送開始時の被記録媒体Wの搬送不良の原因となってしまう。
また、弛んだ被記録媒体Wが処理液塗布ユニット112に接触することで、塗布抜けが発生してしまうという問題があった。
本発明では、画像形成開始に先立ち、塗布ローラ23上に均一な液膜を形成するため塗布ローラ駆動モータ37に最小駆動回転数データを設定し均し回転を実施する。
また、被記録媒体Wの搬送中、塗布ローラ23を被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度に従動回転させるため、塗布ローラ23はワンウェイクラッチ機構を有しており、塗布ローラ駆動モータ37に被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する速度を設定し制御することで、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度が塗布ローラ23の回転数を上回った場合、塗布ローラ23は被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度に従動回転することが可能となる。
ただし、被記録媒体Wの搬送開始直後は、塗布ローラ駆動モータ37の均し回転速度より、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する速度の方が遅い期間が存在するため、塗布ローラ23を回転駆動するモータに設定する被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する生成データが、均し回転の設定データ以上となった契機で、塗布ローラ23を回転駆動するモータに被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する速度に制御を切り替える。
この契機で加圧ローラ24を降下し塗布ローラ23へ被記録媒体Wを圧着することで、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度は塗布ローラ23を回転駆動するモータの回転数を上回るため、被記録媒体Wは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度に従動することになり、処理液塗布ユニット112後方の被記録媒体Wの弛みを抑制することが可能となる。
被記録媒体Wの搬送停止時は、塗布ローラ23を回転駆動するモータに設定する被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%〜95%に相当する生成データが、均し回転の設定データ以下となった契機で、塗布ローラ23を回転駆動するモータに最小駆動回転数データを設定し均し回転の制御に切り替える。
この契機で加圧ローラ24を上昇して塗布ローラ23と被記録媒体Wの圧着を解除することで、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度は塗布ローラ23を回転駆動するモータ37の均し回転数を上回るため、被記録媒体Wは被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度に従動した状態を継続することになり、処理液塗布ユニット112後方の被記録媒体Wの弛みを抑制することができる。
図8は、塗布ローラ駆動モータならびに加圧ローラ昇降モータの制御ブロック図である。
同図に示すように、塗布ローラ駆動モータ制御部49と、加圧ローラ駆動モータ制御部50を有している。ローラ駆動モータ制御部49では、前述のように被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度データを取得し、それに補正係数を掛けて、塗布ローラ駆動モータ37の回転速度データを算出するなどの機能を有している。そして算出した回転速度データに基づいて、塗布ローラ駆動モータ37の回転制御を行う。
また、加圧ローラ駆動モータ制御部50では、前述の算出した塗布ローラ駆動モータ37の回転速度データと均し回転速度データとの対比において、加圧ローラ駆動モータ51の起動タイミング信号を生成して、加圧ローラ駆動モータ51の回転制御を行う構成になっている。
なお、図中の符号52は被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度検出手段で、本実施形態の場合は図2に示すようにアウトフィードローラ14に取り付けられている。また、符号53は補正係数を入力したり変更したりするオペレータパネル、符号54は供給パン20(スクイーズローラ21)を移動する偏芯カム29の駆動モータである。
23:塗布ローラ、
24:加圧ローラ、
26:偏芯カム、
30:処理液、
36:スクイーズローラ駆動モータ、
37:塗布ローラ駆動モータ、
38:ワンウェイクラッチ機構、
49:塗布ローラ駆動モータ制御部、
50:加圧ローラ駆動モータ制御部、
51:加圧ローラ駆動モータ、
52:搬送速度検出手段、
53:オペレータパネル、
100:給紙装置、
110:処理液塗布装置、
111:被記録媒体搬送ユニット、
112:処理液塗布ユニット、
120:インクジェットプリンタ、
W:被記録媒体。
特開2002−96452号公報 特開2002−103583号公報

Claims (7)

  1. 画像形成する前の長尺状の被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送手段と、
    その被記録媒体搬送手段によって搬送される前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、
    前記被記録媒体を前記塗布ローラに押圧して処理液を被記録媒体に転写する加圧ローラと、
    前記塗布ローラに対して前記加圧ローラを圧着あるいは離間する加圧ローラ離接手段と、
    前記被記録媒体搬送手段の搬送速度データを取得する搬送速度データ取得手段と、
    前記被記録媒体の搬送中は前記塗布ローラの周速度が前記被記録媒体の搬送速度より遅い速度になるように制御される塗布ローラ駆動制御部と、
    前記塗布ローラ駆動制御部によって制御された前記塗布ローラの周速度が当該塗布ローラの均し回転速度以上となった契機で、前記加圧ローラを前記塗布ローラに圧着して、塗布ローラと加圧ローラの間で前記被記録媒体を挟持・搬送して前記処理液を被記録媒体に転写する構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理液塗布装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理液塗布装置において、
    前記塗布ローラ駆動制御部によって制御される前記塗布ローラの周速度が、前記被記録媒体搬送手段の搬送速度の85%〜95%に相当する速度に設定されることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理液塗布装置。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ用処理液塗布装置において、
    前記塗布ローラ駆動制御部によって制御される前記塗布ローラの周速度が、当該塗布ローラの均し回転速度以下となった契機で、前記加圧ローラ離接手段により前記加圧ローラを前記塗布ローラから離間して、前記被記録媒体への処理液の塗布を終了することを特徴とするインクジェットプリンタ用処理液塗布装置。
  4. 請求項2または3に記載のインクジェットプリンタ用処理液塗布装置において、
    前記塗布ローラの均し回転速度データは、当該塗布ローラを回転駆動するモータの最小駆動回転数データとすることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理液塗布装置。
  5. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理液塗布装置において、
    当該処理液塗布装置の緊急停止時は、直ちに前記塗布ローラの駆動力をなくして前記被記録媒体の搬送に従動して回転する状態で、前記加圧ローラ離接手段により前記加圧ローラを前記塗布ローラから離間して、前記被記録媒体への処理液の塗布を終了することを特徴とするインクジェットプリンタ用処理液塗布装置。
  6. 請求項2に記載のインクジェットプリンタ用処理液塗布装置において、
    当該処理液塗布装置は外部の設定手段を有し、その設定手段により、前記塗布ローラの周速度を、前記被記録媒体搬送手段の搬送速度の85%〜95%に相当する速度に設定できることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理液塗布装置。
  7. 長尺状の被記録媒体を供給する被記録媒体供給装置と、
    その被記録媒体供給装置により供給された前記被記録媒体に処理液を塗布する処理液塗布装置と、
    その処理液塗布装置により前記処理液を塗布した前記被記録媒体に対してインク滴を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタを備えた画像形成システムにおいて、
    前記処理液塗布装置が請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理液塗布装置であることを特徴とする画像形成システム。
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JP2015231696A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社リコー 塗布装置、塗布装置の制御方法、及び画像形成システム
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