JP2014198458A - インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム - Google Patents

インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】処理剤液の塗布ムラが抑制できて、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できる処理剤液塗布装置を提供する。【解決手段】スクイーズローラ2と加圧ローラ5は塗布ローラ1へ荷重を付与することができて、処理剤液塗布時に塗布ローラ1は、スクイーズローラ2と加圧ローラ5の概略荷重方向には塗布ローラ1の位置が拘束されず、かつ、前記概略荷重方向以外の方向には塗布ローラ1の位置が拘束される構成になっている。【選択図】図1

Description

本発明は、インク滴の吐出を行い記録媒体上に画像を形成するインクジェットプリンタの画像滲みを抑制する滲み抑制剤などの処理剤液を画像形成に先立って記録媒体上に塗布するインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置(以下、処理剤液塗布装置と略記することもある)およびそれを備えた画像形成システムに関するものである。
インクジェット方式の画像形成は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点を有していることから、近年、急速に普及している。このインクジェットプリンタには、記録ヘッドを主走査方向(被記録媒体の幅方向)に移動させながらインク滴を吐出する主走査方向の移動動作と、被記録媒体を副走査方向に移動する動作を組み合わせて画像を印刷するシリアルプリンタと、被記録媒体の幅分の印刷幅を有するラインヘッドを有し、このラインヘッドと被記録媒体を相対的に移動させながら印刷を行うラインプリンタがある。
図12は、本発明の実施形態に係るインクジェット方式の画像形成システムの流れを示す略図ある。同図に示しているように、処理剤液塗布装置220は、滲み,濃度,色調や裏写りなどの問題を解決するため、ウエブにインク液滴が着弾する前にインクを凝集させる機能を有する処理剤液を記録媒体Wに塗布するものである。処理剤液塗布装置220は、記録媒体Wの表面、裏面、又は両面に処理剤液を塗布する。具体的には、図12に示すようなシステムに用いられる。
印刷システム200は、給紙装置210、処理剤液塗布装置220、第1のインクジェットプリンタ230、反転装置240、第2のインクジェットプリンタ250、後乾燥装置260、巻取装置270を備える。給紙装置210は、ロール状の長尺の連続紙等の記録媒体Wを、記録媒体Wの搬送経路の下流に設けられた処理剤液塗布装置220に供給する。
処理剤液塗布装置220は、後述するように、記録媒体W上に印刷されるインクの滲みや裏写りを抑える処理剤液を、記録媒体Wに塗布し、その後処理剤液が塗布された記録媒体Wを乾燥させる。
図14は本発明者らが先に検討した処理剤液塗布装置の正面側から視た概略構成図、図15はその処理剤液塗布装置の側面側から視た概略構成図である。
この処理剤液塗布装置は図14に示すように、周面がゴム等の弾性体で覆われた塗布ローラ1と、その塗布ローラ1の下方に配置されたスクイーズローラ2と、前記塗布ローラ1の上方に配置された加圧ローラ3を有している。これら3つの塗布ローラ1、スクイーズ2ならびに加圧ローラ3は、図15に示すように略垂直方向に配置されている。
前記塗布ローラ1とスクイーズローラ2は、モータ等の駆動源(図示せず)によって所定の方向に個別に回転駆動される。図14に示すように、塗布ローラ1の両端部は、軸受け16を介してフレーム32に回転可能に支持(固定)されている。
また図14に示すように、前記スクイーズローラ2の下部にはそれの長手方向に沿って複数個のスクイーズ保持ローラ4が略等間隔に配置されており、各スクイーズ保持ローラ4はそれぞれの保持ローラホルダ8内に回転自在に支承されている。保持ローラホルダ8の下部には棒状のホルダ支持部材30が連結されており、そのホルダ支持部材30の中間位置と下端部にワッシャー31、31が設けられ、そのワッシャー31、31間にはコイル状の押し上げばね5が若干圧縮された状態で介在されている。
その押し上げばね5の下部はアーム7で支持され、アーム7は点Aが揺動中心となっており、アーム7の点Aとは反対の自由端側にはスクイーズカム6が配置されている。従って、押し上げばね5の弾性により、アーム7の自由端は常にスクイーズカム6に接触している。
スクイーズカム6の回転によってアーム7は点Aを支点にして揺動し、それによりアーム7は押し上げばね5を圧縮し、そのばね荷重はホルダ支持部材30、保持ローラホルダ8ならびにスクイーズ保持ローラ4を介してスクイーズローラ2に伝達され、スクイーズローラ2を塗布ローラ1方向へ押し上げ、最終的にはスクイーズローラ2と塗布ローラ1の間にニップ部が形成される。 なお、 スクイーズカム6の回転角度は、エンコーダ等の回転位置検出手段(図示せず)の検出信号に基づいて制御されている。
図14に示すように、前記塗布ローラ1とスクイーズローラ2は、供給パン9内に収納されている。この供給パン9の内部にはタンク10からポンプ11によって処理剤液Lが供給され、スクイーズローラ2の一部が処理剤液Lで浸った状態になっている。供給パン9内の処理剤液Lの液面は液面検知センサ12によって監視され、その液面検知センサ12からの検出信号に基づいてポンプ11の駆動を制御し、タンク10内の液面を一定に保つようになっている。
前記加圧ローラ3の両端部はD点を中心に揺動するアーム22の自由端側に回転自在に支持され(図15参照)、アーム22は引っ張りばね23によりD点を中心に反時計回り方向へ引っ張られている。また、前記アーム22の引っ張りばね23側にはカム25が設けられており、カム25はシャフト24に取り付けられている(図14参照)。
このシャフト24にはモータ等の駆動源と回転角度検出手段(共に図示せず)が接続されており、シャフト24(カム25)の回転角度によってアーム22の揺動角度が決まり、結果的には塗布ローラ1に対する加圧ローラ3の位置が変更できるようになっている。
塗布ローラ1と加圧ローラ3の間にはウェブWが挿通されており、ウェブWが図示しないウェブ搬送機構により搬送動作を開始し、ある一定の速度に到達すると、加圧ローラ3は前述のアーム22ならびにカム25などにより塗布ローラ1に圧接する構成になっている。
なお、図14ならびに図15は、処理剤液Lを塗布する前の待機状態を示しており、塗布ローラ1とスクイーズローラ2は回転しておらず、ウェブWは搬送されていない。
この処理剤液塗布装置は、回転する塗布ローラ1とスクイーズローラ2のニップ部に処理剤液Lが供給されることにより、処理剤液Lを計量する。ニップ部を通過し、塗布ローラ1の表面に薄い処理剤液層が形成できる。この液層の量は前記押し上げばね5の発生荷重によって調整できる。表面に薄い液層が形成された塗布ローラ1に加圧ローラ3がウェブWを押し付けることにより、ウェブW上に処理剤液Lが転写して塗布される。
なお、処理剤液塗布装置に関する先行技術としては、例えば特開2010−158602号公報(特許文献1)、特開2008−260307号公報(特許文献2)などを挙げることができる。
塗布ローラ1、スクイーズローラ2ならびに加圧ローラ3の3本のローラでウェブWに対して、処理剤液Lを微量でかつ均一に塗布するにあたって、各ローラ1,2,3が荷重によって撓んだ場合に均一な塗布ができない。そこで撓みを抑えるために、スクイーズローラ2の軸方向にそれを支持する複数個のスクイーズ保持ローラ4を設け、そのスクイーズ保持ローラ4でスクイーズローラ2を塗布ローラ1側に押し付ける構造を採用している。
また、図示していないが、加圧ローラ3の軸方向にもそれを支持する複数個の加圧保持ローラを設け、その加圧保持ローラで加圧ローラ3を塗布ローラ1側に押し付ける構造を採用している。
しかし、図14に示すように、塗布ローラ1の両端部を軸受け16等でフレーム32に固定すると、スクイーズローラ2及び加圧ローラ3の塗布ローラ1への荷重の不一致が発生した場合、塗布ローラ1が撓んでしまい、結果として処理剤液Lの塗布ムラが許容できない状態となることがあり、ウェブWに処理剤液Lを塗布した効果が十分に発揮できないという課題がある。
このことをもう少し具体的に説明すると、スクイーズローラ2と加圧ローラ3の塗布ローラ1への荷重は、夫々個別に実施した場合、必ずしも一致しないため、塗布ローラ1を撓ませる荷重が発生する。塗布ローラ1が撓むと、スクイーズローラ2と加圧ローラ3のニップバランスが崩れて、該ニップ部を通過する処理剤液Lの液量が変化する。塗布ローラ1の回転軸方向において、ニップ荷重が強い所は通過液量が減少し、反対にニップ荷重が弱い所は通過液量が増加する。これは、塗布ローラ1と加圧ローラ3の間でも起こる現象であり、これらの現象により処理剤液Lの塗布ムラが発生する。
なお、スクイーズローラ2ならびに加圧ローラ3の塗布ローラ1への荷重の不一致は、バネの力や部品寸法の差によるものと考えられる。
また、処理剤液Lの吸収性が悪いウェブWを使用した場合、塗布ローラ1からウェブW
への処理剤液Lの転写効率が悪いことが分かった。そして、転写し切れなかった処理剤液
Lが、ウェブWを介した塗布ローラ1と加圧ローラ3のニップ部を通過できずに累積して溜まってしまう現象が発生する。その状態でウェブWの搬送を停止した場合、溜まった処理剤液LがウェブWに雫状になって付着し、再度ウェブWの搬送を開始すると、雫状に付着していた処理剤液Lが飛び散ったり、他のウェブ搬送ローラ(図示せず)に付着し、搬送ローラの回転周期毎にウェブWを汚してしまう現象が発生している。
本発明の主な目的は、処理剤液の塗布ムラが抑制できて、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できるインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は画像形成前の例えばウェブなどの記録媒体に処理剤液を塗布する塗布ローラと、その塗布ローラの下方に配置されて前記塗布ローラに圧接することができるスクイーズローラと、前記塗布ローラとスクイーズローラのニップ部に前記処理剤液を供給する例えば供給パン、タンク、ポンプなどからなる処理剤液供給手段と、前記塗布ローラの上方に配置されて前記記録媒体を前記塗布ローラに圧接することができる加圧ローラを備えたインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を対象とするものである。
そして、前記スクイーズローラおよび加圧ローラは前記塗布ローラへ荷重を付与することができて、前記処理剤液塗布時に前記塗布ローラは、前記スクイーズローラおよび加圧ローラの概略荷重方向には前記塗布ローラの位置が拘束されず、かつ、前記概略荷重方向以外の方向には前記塗布ローラの位置が拘束される構成になっていることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、塗布ローラの位置を固定するのではなく、スクイーズローラ及び加圧ローラの荷重方向に対して変位できるようにしたから、スクイーズローラ及び加圧ローラの荷重状態に塗布ローラが対応でき、そのために処理剤液の塗布ムラが抑制され、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できるインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供することができる。
本発明の第1実施例に係る処理剤液塗布装置の正面側から視た概略構成図である。 その処理剤液塗布装置の側面側から視た概略構成図である。 (a)〜(d)は図1のB方向から見た各状態での部分図である。 (a)〜(d)はそのときの塗布ローラ、スクイーズローラならびに加圧ローラの概略位置関係を示す図である。 その処理剤液塗布装置内部の機構動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施例に係る処理剤液塗布装置の正面側から視た概略構成図である。 その処理剤液塗布装置の側面側から視た概略構成図である。 図6のB方向から見た部分図である。 その処理剤液塗布装置内部の機構動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第3実施例に係る処理剤液塗布装置の正面側から視た概略構成図である。 図6のB方向から見た概略構成図である。 処理剤液塗布装置とインクジェットプリンタを連続して備えた画像形成システムの流れを示すフローチャートである。 処理剤塗布装置の全体構成を示す概略図である。 本発明者らが先に検討した処理剤液塗布装置の正面側から視た概略構成図である。 その処理剤液塗布装置の側面側から視た概略構成図である。
次に本発明の実施例を図面とともに説明する。先ず、本発明の実施形態に係る画像形成システムの全体について説明する。
図12はこの画像形成システムに用いられる処理剤液塗布装置220の概略構成図であり、処理剤液の塗布時の状態を示している。
処理剤液塗布装置220は、インクの滲み防止や浸透補助等、画質向上のための処理剤液を、記録媒体Wに塗布するものである。処理剤液塗布装置220は、記録媒体Wの表面、裏面、又は両面に処理剤液を塗布する。具体的には、図12に示すようなシステムに用いられる。印刷システム200は、給紙装置210、処理剤液塗布装置220、第1のインクジェットプリンタ230、反転装置240、第2のインクジェットプリンタ250、後乾燥装置260、巻取装置270を備える。
給紙装置210は、ロール状の長尺の連続紙等の記録媒体Wを、記録媒体Wの搬送経路の下流に設けられた処理剤液塗布装置220に供給する。
処理剤液塗布装置220は、後述するように、記録媒体W上に印刷されるインクの滲みや裏写りを抑える処理剤液を、記録媒体Wに塗布し、その後処理剤液が塗布された記録媒体Wを乾燥させる。
第1のインクジェットプリンタ230は、処理剤液塗布装置220において処理剤液が塗布された記録媒体Wの表側にインク滴を吐出して所望の画像を形成する。
反転装置240は、ドライヤ(図示せず)を備え、第1のインクジェットプリンタ230により形成された記録媒体Wの表側の画像を乾燥させ、記録媒体Wの表裏を反転させる。 第2のインクジェットプリンタ250は、反転装置240で表裏が反転された記録媒体Wの表側(反転前の裏側)にインク滴を吐出して所望の画像を形成する。
後乾燥装置260は、両面に画像が形成された記録媒体Wを、ドライヤ(図示せず)による熱風等で乾燥する。巻取装置270は、乾燥された記録媒体Wを巻取る。
次に図13を用いて、処理剤液塗布装置の全体構成について説明する。
処理剤液塗布装置220は、処理剤液塗布ユニット330、供給ユニット340、乾燥ユニット350、ダンサーユニット380を有する。
給紙装置210からガイドローラ321を経由して搬送される記録媒体Wは給紙装置210から適正な張力を付与されている。
アウトフィードローラ335によって搬送される記録媒体Wは、スクイーズローラ2、塗布ローラ1及び加圧ローラ3備えた裏面塗布ユニット333で裏面(一方の面)側に処理剤液を塗布される。そして、裏面塗布ユニット333を通過した記録媒体Wは、スクイーズローラ2、塗布ローラ1及び加圧ローラ3を備えた表面塗布ユニット334で表面(他方の面)側に処理剤液を塗布される。表面塗布ユニット334を通過した記録媒体Wは、回転駆動するアウトフィードローラ335とフィードニップローラ336によって乾燥ユニット350に搬送される。なお、裏面塗布ユニット333及び表面塗布ユニット334は、いずれも選択的に作動するものであり、記録媒体Wは、表面又は裏面のいずれか一方、或いは両面に処理剤液が塗布される。
供給ユニット340は処理剤液を貯留し、随時、裏面塗布ユニット333及び表面塗布ユニット334に処理剤液を供給する。
乾燥ユニット350は、第1段裏面加熱ローラ40a及び第1段表面加熱ローラ40bを備える第1段加熱ローラセット40、第2段裏面加熱ローラ50a及び第2段表面加熱ローラ50bを備える第2段加熱ローラセット50、第3段裏面加熱ローラ60a及び第3段表面加熱ローラ60bを備える第3段加熱ローラセット60、排出用搬送ローラ70、を有する。
第1段加熱ローラセット40、第2段加熱ローラセット50、第3段加熱ローラセット60は、記録媒体Wの搬送経路中の搬送方向の上流から下流に並べて配置される。各加熱ローラ40a、40b、50a、50b、60a、60b(以下、「40a〜60b」と略記する)は、長手方向の両端部において軸受け(図示しない)によって回転可能に支持される。
第1段裏面加熱ローラ40aと第1段表面加熱ローラ40b、第2段裏面加熱ローラ50aと第2段表面加熱ローラ50b、第3段裏面加熱ローラ60aと第3段表面加熱ローラ60bは、互いに離間して千鳥状に配置される。例えば、第1段裏面加熱ローラ40a、第2段裏面加熱ローラ50a、第3段裏面加熱ローラ60aそれぞれの回転中心を結ぶ線と、第1段表面加熱ローラ40b、第2段表面加熱ローラ50b、第3段表面加熱ローラ60bそれぞれの回転中心を結ぶ線とが平行且つ離間するように、配置される。
また、乾燥ユニット350の外には、回転駆動するフィードローラ335及びフィードローラ335との間で記録媒体Wを弾性的に狭持するフィードニップローラ336が設けられる。乾燥ユニット350の外に搬送された記録媒体10は、フィードローラ335とフィードニップローラ336の間を通ってダンサーユニット380に搬送される。
ダンサーユニット380は、3つのガイドローラ381、錘(図示せず)を有する重力方向に移動可能な可動フレーム384、可動フレーム384の位置を検出する位置検出手段(図示せず)、及び可動フレーム384に回転自在に取り付けられた2つのダンサーローラ385、386を有する。記録媒体Wは、3つのガイドローラ381及び2つのダンサーローラ385、386にW字状に巻き掛けられる。
ダンサーユニット380は、位置検出手段(図示せず)の出力に基づいてフィードローラ335の回転駆動を制御して、可動フレーム384の上下方向の位置を調整する。これにより、処理剤液塗布装置220と第1のインクジェットプリンタ230との間の記録媒体Wのバッファー量が確保される。
次に本発明の第1〜第3実施例に係る処理剤液塗布装置の構成について説明する。
(第1実施例)
図1は本発明の第1実施例に係る処理剤液塗布装置の正面側から視た概略構成図、図2はその処理剤液塗布装置の側面側から視た概略構成図である。なお、図1ならびに図2は処理剤液Lを塗布する前の待機状態を示している。
図1ならびに図2に示すようにこの実施例に係る処理剤液塗布装置は、周面がゴム等の弾性体27で覆われた塗布ローラ1と、その塗布ローラ1の下方に配置されたスクイーズローラ2と、前記塗布ローラ1の上方に配置された加圧ローラ3を有している。これら3つの塗布ローラ1、スクイーズローラ2ならびに加圧ローラ3は、図2に示すように略垂直方向に配置されている。
塗布ローラ1が回転していないときに塗布ローラ1にスクイーズローラ2や加圧ローラ3が圧接していると、僅かではあるが前記弾性体27が変形して、それが原因で処理剤液Lの塗布ムラを引き起こす懸念がある。そのため本実施例では、処理剤液Lの塗布を行わないときには図1ならびに図2に示すように、スクイーズローラ2や加圧ローラ3は塗布ローラ1に接触しないように離間する構成になっている。
スクイーズローラ2の下部にはそれの長手方向に沿って複数個のスクイーズ保持ローラ4が略等間隔に配置されており、各スクイーズ保持ローラ4はそれぞれの保持ローラホルダ8内に回転自在に支承されている。各保持ローラホルダ8の下部にはホルダ支持部材30が連結されており、そのホルダ支持部材30に設けられたワッシャー31、31間にコイル状の押し上げばね5が若干圧縮された状態で介在されている。
その押し上げばね5の下部はアーム7で支持され、アーム7の自由端側にはスクイーズカム6が配置されている。スクイーズカム6の回転によってアーム7がA点を中心にして揺動して、押し上げばね5がさらに圧縮され、スクイーズローラ2を塗布ローラ1方向へ押し上げ、スクイーズローラ2と塗布ローラ1のニップ部が形成される。
なお、スクイーズローラ2は供給パン9のサイドフレームに回転自在に取り付けられており、その供給パン9は塗布装置本体のフレームに一点を中心にて揺動可能に支持されているから(図示せず)、スクイーズローラ2は供給パン9とともに塗布ローラ1方向へ押し上げて、塗布ローラ1と接触する構造になっている。
供給パン9の内部にはタンク10からポンプ11によって処理剤液Lが供給され、スクイーズローラ2の一部が処理剤液Lで浸った状態になっている。スクイーズローラ2が塗布ローラ1側に押し上げられても、スクイーズローラ2の一部は処理剤液Lで浸った状態になっている。
図2に示されているように、前記加圧ローラ3の両端部はアーム22の自由端側に回転自在に支持され、アーム22は引っ張りばね23によりD点を中心に反時計回り方向へ引っ張られている。また、アーム22の引っ張りばね23側にはカム25が設けられており、カム25はシャフト24に取り付けられている(図1参照)。
塗布ローラ1と加圧ローラ3の間にはウェブWが挿通されており、ウェブWが図示しないウェブ搬送機構により搬送動作を開始し、ある一定の速度に到達すると、加圧ローラ3は前述のアーム22ならびにカム25などにより塗布ローラ1に圧接する構成になっている。
この構成により、回転する塗布ローラ1とスクイーズローラ2のニップ部に処理剤液Lが供給されることにより、処理剤液Lを計量する。ニップ部を通過し、塗布ローラ1の表面に薄い処理剤液層が形成できる。この液層の量は、前記押し上げばね5の発生荷重、換言すればスクイーズカム6の回転角度によって調整できる。表面に薄い液層が形成された塗布ローラ1に加圧ローラ3がウェブWを押し付けることにより、ウェブW上に処理剤液Lが転写して塗布される。
図3(a)〜(d)は図1のB方向から見た各状態での部分図であり、図4(a)〜(d)はその状態のときの塗布ローラ1、スクイーズローラ2ならびに加圧ローラ3の概略位置関係(各ローラ1、2、3の接触の有無)を示す図である。
図1及び図3に示すように、塗布ローラ1の両端面から突出している回転軸33の外側端部には、それぞれ軸受け16が装着されている。一方、フレーム32の前記軸受け16と対応する位置付近には、概略垂直方向(概略荷重方向)に延びた長穴34が形成されている。
この長穴34の長径(垂直方向の径)は軸受け16の外径よりも遥かに長く、一方、長穴34の短径(垂直方向と直交する方向の径)は軸受け16の外径と略同寸に設計されており、軸受け16が長穴34内にスライド可能に挿入されている。従って、塗布ローラ1は、概略垂直方向(概略荷重方向)には自由に移動できて、水平方向には移動が規制されている。
なお、本実施例ではフレーム32に長穴34を設けたが、フレーム32以外の固定部材に長穴34を設けて、塗布ローラ1をスクイーズローラ2ならびに加圧ローラ3の荷重方向に変位可能に支持することも可能である。
軸受け16の軸方向外側端部はフレーム32の側面よりも外側に突出しており、その軸受け16の突出部分の下方には側面形状が逆L字状(図1参照)の塗布ローラアーム13が、横倒しの状態で配置されている(図3参照)。塗布ローラアーム13の基端部には支持ピン35が挿通されて、フレーム32に塗布ローラアーム13が揺動可能に支持されている。
一方、塗布ローラアーム13の基端部とは反対側の自由端部の下方には、ばね受け部36がフレーム32から外側に突出している。このばね受け部36と前記逆L字状塗布ローラアーム13の間にはコイル状の持ち上げばね14が介在されている。また、この持ち上げばね14の上方の所定位置にはストッパーピン15(図3参照)がフレーム32から外側に突出している。
なお、塗布ローラアーム13、持ち上げばね14、ストッパーピン15、軸受け16、長穴34ならびにばね受け部36などによって構成されている塗布ローラ1の支持機構は、図1に示すように塗布ローラ1の両端部に設けられている。
次に図3ないし図5を用いて処理剤液Lの塗布動作を説明する。図3(a)〜(d)と図4(a)〜(d)は、それぞれ同じタイミングでの状態を示している。また図5は、(I)ウェブWの搬送速度の変化、(II)加圧ローラ3の位置の変化、(III)スクイーズローラ2の位置の変化、(IV)塗布ローラ1とスクイーズローラ2の回転の変化を、それぞれ示すタイミングチャートである。なお、図5中に示している(a)〜(d)の区間は、図3(a)〜(d)ならびに図4(a)〜(d)の状態を示している。
図3(a)ならびに図4(a)は、処理剤液Lを塗布する前の待機状態をそれぞれ示している。図3(a)に示すように、塗布ローラ1は自重で塗布ローラアーム13の上に乗っており、持ち上げばね14の弾性力により塗布ローラアーム13の自由端はストッパーピン15に当たる所まで持ち上げられており、軸受け16は長穴34の長手方向の略中間に位置している。
従って図4(a)に示すように、スクイーズローラ2は塗布ローラ1に接していない下位置にあって、塗布ローラ1とスクイーズローラ2と加圧ローラ3はそれぞれ離れた状態にある。このとき処理剤液塗布装置全体としては、図1ならびに図2の状態になっている。
従ってこの待機状態では図5に示すように、(I)ウェブWの搬送は停止しており、(II)加圧ローラ3は高い位置にあり、(III)スクイーズローラ2は低い位置にあって、(IV)塗布ローラ1とスクイーズローラ2の回転は停止している。
ウェブWの搬送前に、スクイーズカム6(図2参照)が回転し、スクイーズローラ2が押し上げばね5を介して塗布ローラ1の方向に押し上げられ(図5(III)参照)、塗布ローラ1と圧接して、塗布ローラ1をも押し上げる。そして図3(b)に示すように軸受け16が長穴34の最上部の位置に来た所で止まり、塗布ローラ1は長穴34によってそれ以上上方向に移動しないように規制される。
前述のように塗布ローラ1は上方向に移動するが、塗布ローラアーム13はストッパーピン15によって止まっているから、塗布ローラアーム13は図3(a)と同じ状態にある。
図4(b)の状態になってから、スクイーズローラ2と塗布ローラ1はモータ等の駆動源(図示せず)により互いに反対方向に低速で回転する(図5(IV)参照)。その回転が安定した状態に到達した時点で、ウェブWの搬送が開始され(図5(I)参照)、処理剤液Lの塗布を保障できる速度に到達した時点で、加圧ローラ3を塗布ローラ1に押しつける動作を開始する(図5(II)参照)。当然、ウェブWの搬送速度と塗布ローラ1の周速度が一致するように制御している(図5(I)、(IV)参照)。
図3(c)ならびに図4(c)は、次に加圧ローラ3が塗布ローラ1を一定量押し込んだときの状態を示している。加圧ローラ3が塗布ローラ1を一定量押し込むことにより、軸受け部16は図3(c)に示すように塗布ローラアーム13とも長穴34の最上部とも離れて接触しておらず、塗布ローラ1は加圧ローラ3とスクイーズローラ2の荷重方向を含んだ概略荷重方向に対して、塗布ローラ1の位置は拘束(固定)されないで、スクイーズローラ2ならびに加圧ローラ3の荷重状態に応じた対応が可能な状態となっている。
スクイーズローラ2で供給パン9内の処理剤液Lを汲み上げ、スクイーズローラ2と塗布ローラ1とのニップ部により処理剤液Lの量が規制され、塗布ローラ1の表面に薄い処理剤液Lの層が形成される。その薄層となった処理剤液LがウェブWと接することで、ウェブWに吸収転写されて塗布される。
ウェブWの搬送停止前には、加圧ローラ3を更に押し込むことにより図3(d)の状態になり、塗布ローラアーム13が支持ピン35を中心にして下方向に揺動して、それの自由端がストッパーピン15から離れる。またこの状態でスクイーズカム6(図2参照)を回転させて、スクイーズローラ2を塗布ローラ1から離間させることにより(図5(III)、図4(d)参照)、塗布ローラ1への処理剤液Lの供給を停止する。
ウェブWの搬送を減速させて停止するとき、塗布ローラ1及びスクイーズローラ2の回転も停止する(図5(I)、(IV)参照)。そのとき、ウェブWの搬送速度がある速度以下になった時点で、加圧ローラ3を塗布ローラ1から離間させる方向に移動して(図5(II)参照)、図3(a)、図4(a)の状態に戻し、次の処理剤液Lの塗布に備えられる。
(第2実施例)
図6は本発明の第2実施例に係る処理剤液塗布装置の正面側から視た概略構成図、図7はその処理剤液塗布装置の側面側から視た概略構成図であり、図6と図7は処理剤液Lを塗布する前の待機状態を示している。また図8は、図6のB方向から見た部分図である。
本実施例の場合図6に示すように、塗布ローラ1の両端部に設けられている軸受け16が軸受けホルダ17(図8参照)に取り付けられ、軸受けホルダ17の下部には棒状のホルダ支持部材18が連結されている。そのホルダ支持部材18の中間位置と下端部にワッシャー26、26が設けられ、そのワッシャー26、26間にはコイル状の押し上げばね19が若干圧縮された状態で介在されている。
図8に示すように、その押し上げばね19の下部はアーム20で支持され、アーム20は点Eが揺動中心となっており、アーム20の点Eとは反対の自由端側には塗布ローラカム21が配置されている。従って、押し上げばね19の弾性力によってアーム20の自由端は常に塗布ローラカム21と接触している。
塗布ローラカム21の回転駆動はモータ等の駆動源(図示せず)によって行われ、塗布ローラカム21の回転角度はエンコーダ等の回転角度検出手段(図示せず)の検出信号に基づいて制御できる。この塗布ローラカム21の回転によってアーム20は点Eを支点にして揺動し、それによりアーム20は押し上げばね19を圧縮し、そのばね荷重はホルダ支持部材18、軸受けホルダ17ならびに軸受け16を介して塗布ローラ1に伝達できる構成となっている。 この際、押し上げばね19の力はアーム20の揺動回転角によって決定され、そのアーム20の揺動回転角は塗布ローラカム21の回転角度によって決定される。
ウェブWを搬送させてそれに処理剤液Lを塗布している間は、押し上げばね19、アーム20ならびに塗布ローラカム21は図8の状態に維持されている。
前述のような構成により、ウェブWの搬送停止時に塗布ローラカム21を回転させ、塗布ローラ1を加圧ローラ3の方向に押し付けるように動作させた後に、スクイーズカム6(図7参照)を回転させることにより、スクイーズローラ2を塗布ローラ1から離間させて、塗布ローラ1への処理剤液Lの供給を停止することができる。
図9を用いて、この機構部の動作を説明する。この図9は(I)ウェブWの搬送速度の変化、(II)加圧ローラ3の位置の変化、(III)スクイーズローラ2の位置の変化、(IV)塗布ローラ1とスクイーズローラ2の回転の変化ならびに(V)塗布ローラ1の位置の変化を示すタイミングチャートである。
ウェブWが搬送を開始する前に、スクイーズローラ2と塗布ローラ3はニップ部形成後に、スクイーズローラ2と塗布ローラ3は回転を開始し、処理剤液Lの塗布の準備を整える。
その後、加圧ローラ3を塗布ローラ1側へ移動して押し付け、塗布ローラ1の周速度がウェブWの搬送速度と一致する時点で、加圧ローラ3によりウェブWを塗布ローラ1に圧接して、ウェブWへの処理剤液Lの塗布が開始される。
一方、処理剤液Lの塗布停止動作時には、塗布ローラカム21を図8の状態から回転させ、塗布ローラ1を加圧ローラ3に別途押し付ける動作を行い、塗布ローラ1が加圧ローラ3から離れるのを阻止する。この動作完了後に、スクイーズカム6を図7の状態まで回転して、スクイーズローラ2を塗布ローラ1から離間させ、スクイーズローラ2から塗布ローラ1への処理剤液Lの供給を停止する。
図9中のA時点は、スクイーズローラ2はスクイーズカム6の回転に伴って下っても、塗布ローラ1は塗布ローラカム21の回転によって高位置に保持されている状態、すなわち両ローラ1、2の離間開始時点を示している。
なお、ウェブWを挟んで塗布ローラ1と加圧ローラ3の間に溜まっている処理剤液Lは、ウェブWを搬送することによりウェブWへ薄く延ばされてウェブWに転写、吸収されるから、処理剤液LがウェブWに雫状になって付着し、その付着処理剤液Lによるトラブルが無くなる。
その後、図9(I)、(IV)に示すように、ウェブWの減速動作が始まり、同時に塗布ローラ1及びスクイーズローラ2の回転動作も合わせて減速する。ウェブWの搬送が停止したと同時に、加圧ローラ3を塗布ローラ1から離間させ、離間動作が完了した時点で、塗布ローラカム21を回転し、塗布ローラ1をフリーの状態(初期の状態)へと遷移させ、次の処理剤液Lの塗布に備えられる。
(第3実施例)
図10は本発明の第3実施例に係る処理剤液塗布装置の正面側から見た概略構成図、図11は図10のC方向から見た部分図を示す。
本実施例の場合、図1及び図6に示すようなスクイーズローラ2の下部にはそれの長手方向に沿って複数個のスクイーズ保持ローラ4が配置されていない。スクイーズローラ2の塗布ローラ1方向へ押し上げ、最終的なスクイーズローラ2と塗布ローラ1の間のニップ形成はスクイーズローラ2の両端に設けられたベアリング等の軸受け部材16の部分をローラ支持部材40を介して行なっている。
両端のローラ支持部材40の下部には棒状のホルダ支持部材30が連結されており、そのホルダ支持部材30の中間位置と下端部にワッシャ31が設けられ、そのワッシャ31間にはコイル状の押し上げばね5が若干圧縮された状態で介在されている。
その押し上げバネ5の下部はアーム7で支持され、アーム7は点Aとは反対の自由端にはスクイーズカム6が配置されている。従って、押し上げばね5の弾性により、アーム7の自由端は常にスクイーズカム6に接触している。スクイーズカム6の回転によって、アーム7は点Aを支点にして揺動し、それによりアーム7は押し上げばね5を圧縮し、そのばね荷重はホルダ支持部材30、ローラ支持部材40並びに軸受け部材16を介してスクイーズローラ2に伝達され、スクイーズローラ2を塗布ローラ1方向へ押し上げてニップが形成される。
なお、スクイーズローラ2の形状は軸方向のたわみを防止するため、使用するニップ荷重に対して十分な剛性を持った構成にしている。
図10、図11の構成においては塗布ローラ1の両端部に設けられた塗布ローラ1の支持構造は図1で説明したものと同じ構成になっているが、図1、図6の構成のどちらでも良い。なお、動作については第1実施例及び第2実施例で説明した内容と同じである。
本発明の請求項毎の作用効果を纏めれば、下記の通りである。
請求項1に係る発明は、スクイーズローラおよび加圧ローラは塗布ローラへ荷重を付与することができて、処理剤液塗布時に塗布ローラは、加圧ローラ及びスクイーズローラの概略荷重方向には塗布ローラの位置が機械的に拘束されず、かつ、加圧ローラ及びスクイーズローラの概略荷重方向以外の方向には塗布ローラの位置が機械的に拘束される構成になっている。
このように、塗布ローラの位置を固定するのではなく、スクイーズローラ及び加圧ローラの荷重方向に対して変位できるようにしたから、スクイーズローラ及び加圧ローラの荷重状態に塗布ローラが対応でき、そのために処理剤液の塗布ムラが抑制され、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できる。
請求項2に係る発明は、塗布ローラの両端部に軸受けが装着され、当該塗布装置内の例えばフレームなどの固定部材に加圧ローラ及びスクイーズローラの概略荷重方向に沿って、長径が前記軸受けの径よりも長く、短径が前記軸受けの径と略同寸の長穴が形成され、その長穴内に前記軸受けがスライド可能に挿入された構成になっている。
そのため簡単な構造により、加圧ローラ及びスクイーズローラの概略荷重方向には塗布ローラの位置が拘束されず、かつ、加圧ローラ及びスクイーズローラの概略荷重方向以外の方向には塗布ローラの位置が拘束される構成を達成することができる。
請求項3に係る発明は、塗布ローラは周面がゴムなどの弾性体で覆われており、記録媒体に処理剤液を塗布しないときにはスクイーズローラ及び加圧ローラは塗布ローラから完全に離間する構成になっている。そのため、スクイーズローラや加圧ローラの接触により弾性体が変形して、それが原因で処理剤液の塗布ムラを引き起こすことが解消される。
請求項4,5,6に係る発明は、スクイーズローラを塗布ローラから離間することにより、処理剤液の塗布ローラへの供給が遮断でき、その処理剤液の供給遮断状態においても、加圧ローラと塗布ローラは圧接状態が維持できる構成になっている。
そのため加圧ローラと塗布ローラのニップ部に溜まっている処理剤液が記録媒体に吸収されるから、処理剤液が記録媒体に雫状になって付着し、再度記録媒体の搬送を開始すると、雫状に付着していた処理剤液が飛び散ったり、他のウェブ搬送手段に付いて、記録媒体を汚してしまうということが解消される。
1:塗布ローラ、
2:スクイーズローラ、
3:加圧ローラ、
4:スクイーズ保持ローラ、
5:押し上げばね、
6:スクイーズカム、
7:アーム、
8:保持ローラホルダ、
13:塗布ローラアーム、
14:持ち上げばね、
15:ストッパーピン、
16:軸受け、
17:軸受けホルダ、
18:ホルダ支持部材、
19:押し上げばね、
20:アーム、
21:塗布ローラカム、
27:弾性体、
30:ホルダ支持部材、
32:フレーム、
33:回転軸、
34:長穴、
40:ローラ支持部材、
L:処理剤液、
W:記録媒体(ウェブ)。
特開2010−158602号公報 特開2008−260307号公報

Claims (7)

  1. 画像形成前の記録媒体に処理剤液を塗布する塗布ローラと、その塗布ローラの下方に配置されて前記塗布ローラに圧接することができるスクイーズローラと、前記塗布ローラとスクイーズローラのニップ部に前記処理剤液を供給する処理剤液供給手段と、前記塗布ローラの上方に配置されて前記記録媒体を前記塗布ローラに圧接することができる加圧ローラを備えたインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記スクイーズローラおよび加圧ローラは前記塗布ローラへ荷重を付与することができて、前記処理剤液塗布時に前記塗布ローラは、前記スクイーズローラおよび加圧ローラの概略荷重方向には前記塗布ローラの位置が拘束されず、かつ、前記概略荷重方向以外の方向には前記塗布ローラの位置が拘束される構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記塗布ローラの両端部に軸受けが装着され、当該塗布装置内の固定部材に前記加圧ローラ及びスクイーズローラの概略荷重方向に沿って、長径が前記軸受けの径よりも長く、短径が前記軸受けの径と略同寸の長穴が形成され、その長穴内に前記軸受けがスライド可能に挿入されていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  3. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記塗布ローラは周面が弾性体で覆われており、前記記録媒体に処理剤液を塗布しないとき、前記スクイーズローラ及び加圧ローラは前記塗布ローラから離間していることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  4. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記スクイーズローラを前記塗布ローラに圧接して回転することにより、前記処理剤液を前記スクイーズローラと塗布ローラのニップ部に供給でき、前記スクイーズローラを前記塗布ローラから離間することにより、前記処理剤液の前記塗布ローラへの供給が遮断でき、前記処理剤液の供給遮断状態においても、前記加圧ローラと塗布ローラは圧接状態が維持できる構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記処理剤液の供給遮断状態で、前記加圧ローラが前記塗布ローラ側にさらに押し込む構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  6. 請求項4に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記処理剤液の供給遮断状態で、前記塗布ローラを前記加圧ローラへ押し付ける構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  7. 画像形成前の記録媒体に処理剤液を塗布する処理剤液塗布装置と、処理剤液を塗布した前記記録媒体にインク滴を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタを備えた画像形成システムにおいて、
    前記処理剤液塗布装置が請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置であることを特徴とする画像形成システム。
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