JP6394026B2 - 印刷装置および蛇行解消方法 - Google Patents

印刷装置および蛇行解消方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6394026B2
JP6394026B2 JP2014065425A JP2014065425A JP6394026B2 JP 6394026 B2 JP6394026 B2 JP 6394026B2 JP 2014065425 A JP2014065425 A JP 2014065425A JP 2014065425 A JP2014065425 A JP 2014065425A JP 6394026 B2 JP6394026 B2 JP 6394026B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
unit
meandering
conveyance
printing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014065425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015187035A (ja
Inventor
小島 健嗣
健嗣 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014065425A priority Critical patent/JP6394026B2/ja
Publication of JP2015187035A publication Critical patent/JP2015187035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6394026B2 publication Critical patent/JP6394026B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、印刷装置および蛇行解消方法に関する。
ロール状に巻回された記録媒体を繰り出しながら搬送して、当該搬送される記録媒体上に記録ヘッドで印刷を施す印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ロール状に巻回された記録媒体は、重ね合わされた記録媒体同士の縁部が揃っておらず、いわゆる「タケノコ状」となっている場合がある。この場合、特許文献1に記載の印刷装置では、記録媒体を繰り出して搬送すると、当該記録媒体と記録ヘッドとの位置関係が、正確に印刷される状態に対してズレた状態となってしまう。そこで、この印刷装置は、記録媒体を記録ヘッドに対して位置調整(位置合わせ)を行なうよう構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載の印刷装置では、前記位置調整を行なうタイミングによっては、記録媒体にしわが生じてしまうおそれがあった。
特開2011−156842号公報
本発明の目的は、搬送により記録媒体にしわが生じるのを防止することができる印刷装置および蛇行解消方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
[適用例1]
本発明の印刷装置は、長尺状をなす記録媒体の一部を保持する固定部を有し、前記記録媒体を前記固定部ごと搬送する搬送手段と、
前記記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録手段と、
前記搬送手段の作動により搬送されている前記記録媒体の蛇行を検出する蛇行検出手段と、
前記記録媒体が搬送中であることを検出する搬送検出手段と、
前記搬送手段、前記記録手段、前記蛇行検出手段、前記搬送検出手段の作動をそれぞれ制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記蛇行検出手段が前記蛇行を検出し、かつ、前記搬送検出手段が前記搬送中を検出した場合に、前記蛇行を解消する蛇行解消処理を行なうよう制御することを特徴とする。
これにより、搬送により記録媒体にしわが生じるのを防止することができる。
[適用例2]
本発明の印刷装置では、前記搬送手段は、前記記録媒体を前記固定部側に向かって送り出す送出しロールを有し、
前記制御手段は、前記蛇行解消処理を行なうよう、前記送出しロールを該送出しロールの長手方向に沿って移動させる制御を行なうのが好ましい。
これにより、搬送により記録媒体にしわが生じるのを容易かつ確実に防止することができる。
[適用例3]
本発明の印刷装置では、前記搬送手段は、前記送出しロールの最大移動量を規制する規制部を有するのが好ましい。
これにより、記録媒体に生じた蛇行の解消を過剰に行なうのを防止することができる。
[適用例4]
本発明の印刷装置では、前記最大移動量は、前記記録媒体の搬送1回分の搬送量と同じまたはそれよりも小さいのが好ましい。
これにより、記録媒体に生じた蛇行の解消を過剰に行なうのを防止することができる。
[適用例5]
本発明の印刷装置では、前記搬送中に前記蛇行解消処理が終了しなかった場合に、前記記録媒体に対する前記記録の位置ズレが生じている可能性がある旨を報知する報知手段を備えるのが好ましい。
これにより、記録媒体に対する記録の位置ズレが生じているか否かを目視で確認することができる。
[適用例6]
本発明の印刷装置では、前記蛇行検出手段は、前記記録媒体の幅方向に配置された少なくとも2つの光電センサーを有するのが好ましい。
これにより、記録媒体の蛇行を簡単な構成で確実に検出することができる。
[適用例7]
本発明の印刷装置では、前記蛇行検出手段は、前記固定部よりも前記記録媒体の搬送方向上流側に配置されているのが好ましい。
これにより、記録媒体に蛇行が生じ得る箇所近傍に蛇行検出手段が配置されることとなり、当該蛇行を迅速かつ確実に検出することができる。
[適用例8]
本発明の印刷装置では、前記搬送手段は、少なくとも1つのモーターを有し、
前記搬送検出手段は、前記モーターの回転量を検出し、該検出された回転量に基づいて前記搬送中を検出するエンコーダーを有するのが好ましい。
これにより、記録媒体が搬送中であるか否かを簡単な構成で確実に検出することができる
[適用例9]
本発明の印刷装置では、前記固定部は、前記記録媒体に対向する側の面が粘着性を有する無端ベルトを有するのが好ましい。
これにより、記録媒体を簡単な構成で安定して搬送することができる。
[適用例10]
本発明の蛇行解消方法は、インクが付与されることにより記録が行なわれる長尺状をなす記録媒体の、該記録媒体の搬送中に、前記記録媒体で生じた蛇行を解消する蛇行解消方法であって、
前記蛇行を検出し、かつ、前記搬送中を検出した場合に、前記蛇行を解消する蛇行解消処理を行なうよう制御することを特徴とする。
これにより、搬送により記録媒体にしわが生じるのを防止することができる。
また、本発明の印刷装置は、長尺状をなす記録媒体の一部を保持する固定部を有し、前記記録媒体を前記固定部ごと間欠送りして搬送する搬送手段と、前記記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録手段と、前記搬送手段の作動により搬送されている前記記録媒体の蛇行を検出する蛇行検出手段と、前記搬送手段を駆動する搬送モーターが回転しているか否かに基いて、前記記録媒体が搬送中であるか否かを検出する搬送検出手段と、前記搬送手段、前記記録手段、前記蛇行検出手段、前記搬送検出手段の作動をそれぞれ制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記搬送検出手段が、前記搬送モーターが回転していることに基いて前記搬送中であると検出した場合に、前記蛇行検出手段による前記蛇行の有無の検出を行い、前記搬送検出手段が、前記搬送モーターが回転していないことに基いて前記搬送中でないと検出した場合に、前記蛇行検出手段による前記蛇行の有無の検出を行わず、前記搬送検出手段が、前記搬送モーターが回転していることに基いて前記搬送中であると検出した場合であって、前記蛇行検出手段が前記蛇行が有ると検出した場合に、前記蛇行を解消する蛇行解消処理を行なうよう制御することを特徴とする印刷装置であってもよい。
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す概略側面図である。 図2は、図1に示す印刷装置の主要部のブロック図である。 図3は、図1に示す印刷装置に内蔵された制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図4は、図1に示す印刷装置において蛇行解消処理を行なっている状態を示す平面図である。 図5は、図1に示す印刷装置において蛇行解消処理を行なっている状態を示す平面図である。 図6は、本発明の印刷装置の第2実施形態を示す概略平面図である。
以下、本発明の印刷装置および蛇行解消方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す概略側面図である。図2は、図1に示す印刷装置の主要部のブロック図である。図3は、図1に示す印刷装置に内蔵された制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。図4および図5は、それぞれ、図1に示す印刷装置において蛇行解消処理を行なっている状態を示す平面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1中の紙面奥行き方向を「x軸方向」、左右方向を「y軸方向」、上下方向を「z軸方向」と言う。また、図4および図5中(図6についても同様)の座標軸は、それぞれ、図1中の座標軸と対応している。
図1に示す印刷装置1は、いわゆるリール・ツー・リールの形式で除給材される布帛(原反)に、専用の染料インクを用いてインクジェット方式で文様等を印刷(捺染)するものである。なお、印刷装置1では、布帛である記録媒体Wが搬送される方向(水平方向)がy軸方向となっており、y軸方向に直交する方向がx軸方向となっており、鉛直方向がz軸方向となっている。
印刷装置1は、ロール状に巻回された記録媒体Wを繰り出して送る繰出部2と、繰り出された記録媒体Wを送り経路11に沿って印刷のために送る装置本体4と、装置本体4の上側に配設され、装置本体4と協働して記録媒体Wにインクジェット方式で印刷を行う印刷機構部(記録手段)5と、印刷機構部5により印刷された記録媒体Wを、装置本体4の送り方向下流側において巻き取って回収する巻取部6と、これらの各部の作動を制御する制御部(制御手段)12とを備えている。この印刷装置1では、繰出部2と装置本体4と巻取部6とで、長尺状をなす記録媒体Wをその長手方向、すなわち、y軸方向に沿って搬送する搬送機構部(搬送手段)13が構成されている。
装置本体4は、鋼材を組んで構成した本体用機台41と、本体用機台41に支持され、記録媒体Wをベルト搬送によりy軸方向に間欠送りする媒体送り機構42とを有している。
印刷機構部5は、インクジェットヘッド511を有するキャリッジユニット51と、キャリッジユニット51をx軸方向に往復動させるヘッド移動機構52とを有している。
繰出部2は、記録媒体Wを繰り出す繰出しユニット21と、繰り出された記録媒体Wの弛みを取る弛取りユニット22とを有している。
巻取部6は、記録媒体Wを巻き取る巻取りユニット61と、巻取りユニット61に間紙W’を供給する間紙ユニット62と、記録媒体Wを巻き取る前に記録媒体Wに浸み込んだ染料インクの溶剤(水分)を気化させるヒーターユニット63とを有し、これらを巻取部用機台64に搭載して構成されている。
繰出しユニット21から繰り出された記録媒体W(布帛)は、弛取りユニット22により張られるようにして弛みが取られ、媒体送り機構42に送り込まれる。媒体送り機構42に送り込まれた記録媒体Wは、表面に粘着されるようにしてベルト搬送される。このベルト搬送では、記録媒体Wがy軸方向に間欠送りされる(副走査)一方、これに同期してキャリッジユニット51がx軸方向に往復動し、インクジェットヘッド511からインク吐出が行われる(主走査)。
このようにして、印刷が行われた後、記録媒体Wの印刷済み部分(捺染済み部分)は、媒体送り機構42から巻取部6に送り出される。巻取部6では、媒体送り機構42から送り出された記録媒体Wに、間紙ユニット62から間紙W’が連続的に供給され、記録媒体Wと間紙W’とが重なってヒーターユニット63に送られる。ヒーターユニット63では、間紙W’と共に記録媒体Wが加熱され、染料インクの溶剤(水分)が気化される。このようにして、乾燥処理された捺染済みの記録媒体Wは、間紙W’と共に巻取りユニット61に巻き取られる。
繰出しユニット21は、上記の本体用機台41に固定された左右(x軸方向)一対のT字状フレーム211、および一対のT字状フレーム211間に渡した複数本の棒状フレーム212から成る繰出しフレーム213と、一対のT字状フレーム211にx軸方向にスライド自在に支持され、X軸方向に延在する2本の繰出し側ロッドベース214と、2本の繰出し側ロッドベース214にスライド自在に支持された一対の繰出し軸突起(送出しロール)215とを有している。各繰出し軸突起215の先端部は円錐台形状に形成されており、一対の繰出し軸突起215は、記録媒体Wの幅に対応させた相互の幅寄せにより、それぞれの先端部をロール状の記録媒体Wの繰出しコアに嵌入させて、記録媒体Wを水平に支持している。そして、この支持状態で記録媒体Wが媒体送り機構42(搬送ベルト424)側に向かって送り出される。
一対の繰出し軸突起215は、モーター駆動の幅移動ユニット216により、2本の繰出し側ロッドベース214を介して左右(記録媒体Wの幅方向)に一体に移動するようになっている。
また、一対の繰出し軸突起215の一方には、モーター駆動の回転ユニット217が組み込まれており、この回転ユニット217により、一対の繰出し軸突起215を繰出し回転させて記録媒体Wを繰り出すようにしている。さらに、繰出しユニット21の下方には、繰出しユニット21から繰り出された記録媒体Wの有無を検出する反射型の光センサー23が設けられている。
本実施形態では、記録媒体Wに一定のテンションを与えつつ繰り出すテンションモードと、可能な限りテンションを少なくして繰り出す弛みモードとがあり、記録媒体W別にモード切替えを行うようにしている。このテンションモードと弛みモードとは、印刷機構部5に設けた操作画面(図示省略)において、GUI(Graphical User Interface)ボタンにより切替可能となっている。
テンションモードは、伸縮性の低い通常の布帛(記録媒体W)を対象とするものであり、この場合には、例えばパーソナルコンピューターで構成された制御部12が、記録媒体Wに所要のテンションを付与して第1ローラー225に向けて繰り出すように、回転ユニット217を制御する。より具体的には、制御部12は、回転ユニット217のモーターのトルク制御により、媒体送り機構42による記録媒体Wの送り動作時には、記録媒体Wを繰り出すように回転ユニット217を駆動し、媒体送り機構42による記録媒体Wの送り停止時には、記録媒体Wを僅かに巻き戻すように回転ユニット217を駆動する。これにより、繰出しユニット21と弛取りユニット22との間の記録媒体Wにテンションが付与された状態で、記録媒体Wが送られる。
一方、弛みモードは、例えばストッキング地のように伸縮性の高い布帛(記録媒体W)を対象とするものであり、この場合には、制御部12が、繰り出した記録媒体Wがいったん下方に弛んでから、弛取りユニット22に送り込まれるように、回転ユニット217を制御する(図1では弛み部分の記録媒体Wを破線で示す)。すなわち、制御部12は、媒体送り機構42による記録媒体Wの送り動作に伴って、記録媒体Wの弛み量が少なくなり、繰出しユニット21の下方に設けられた光センサー23が記録媒体Wの「無」を検出すると、記録媒体Wを繰り出すように回転ユニット217を正回転駆動させ、これにより弛み量が増加し、光センサー23が記録媒体Wの「有」を検出すると、回転ユニット217の駆動を停止させる。この弛み量の制御により、繰出しユニット21と弛取りユニット22との間の記録媒体Wが適切に弛んだ状態で、記録媒体Wが送られる。
弛取りユニット22は、媒体送り機構42のサイドフレーム422に固定された左右(x軸方向)一対のL字状フレーム222、および一対のL字状フレーム222間に渡したロッドフレーム223から成る弛取りフレーム221と、一対のL字状フレーム222に両持ちで回転自在に支持されたローラー群224とを有している。ローラー群224は、繰出しユニット21から送り込まれた記録媒体Wの送り経路11を複数個所で屈曲させるべく、送り方向の上流側から第1ローラー225、第2ローラー226および第3ローラー227の順で配設されており、それぞれ摩擦係数の高いローラーで構成されている。
繰出しユニット21から繰り出された記録媒体Wは、第1ローラー225でUターンするようにして第2ローラー226および第3ローラー227に達する。第2ローラー226および第3ローラー227は、上下に近接して配設されており、両端部を一体に形成した一対の軸受部24に回転自在に支持されている。また、各軸受部24は、L字状フレーム222に回動自在に支持され、一方の軸受部24には、第2ローラー226および第3ローラー227の上下の配置角度を調整する角度調整ユニット25が組み込まれている。
第2ローラー226および第3ローラー227を通過する記録媒体Wは、「S」字状に経路変更されるが、記録媒体Wの種別に応じてこの「S」字カーブを変形調整し、記録媒体W別に適度なテンションを付与できるようにしている。これにより、記録媒体Wは、部分的な弛みや皺が解消されて、媒体送り機構42に送り込まれる。なお、第1ローラー225、第2ローラー226、第3ローラー227は、記録媒体Wに中心から外側に向かう分力が作用するよう、中高の形状とすることが好ましい。また、第1ローラー225と第2ローラー226との間には、後述する蛇行検出部(蛇行検出手段)3が設けられている。
媒体送り機構42は、本体用機台41上に載置固定した左右(x軸方向)一対のサイドフレーム422を有する本体フレーム421と、一対のサイドフレーム422に支持され、無端の搬送ベルト(無端ベルト)424を有するベルト搬送ユニット423と、ベルト搬送ユニット423の下側に配設したベルト洗浄ユニット425とを備えている。また、媒体送り機構42は、上流側においてベルト搬送ユニット423に上側から臨む押圧ローラー426と、下流側においてベルト搬送ユニット423に対し斜め上方に配設された分離ローラー427とを備えている。
本体フレーム421は、厚手の板材で構成された一対のサイドフレーム422と、一対のサイドフレーム422を連結する前後(y軸方向)一対の連結フレーム428とを有しており、一対のサイドフレーム422の部分で本体用機台41に載置固定されている。また、本体フレーム421は、一対の連結フレーム428間に位置して、一対のサイドフレーム422を連結すると共に、上記のベルト洗浄ユニット425を支持する支持フレーム429を有している。各サイドフレーム422には、ベルト搬送ユニット423を取り付けるための切欠き部や、印刷機構部5を取り付けるための切欠き部が適宜設けられ、またベルト洗浄ユニット425を点検するための開口部が形成されている。
ベルト搬送ユニット423は、送り方向の下流側に位置する駆動プーリー431と、送り方向の上流側に位置する従動プーリー432と、駆動プーリー431および従動プーリー432間に架け渡した無端の搬送ベルト424とを有している。また、ベルト搬送ユニット423は、従動プーリー432の近傍に位置して、搬送ベルト424の走行をガイドする第1ガイドプレート433と、印刷機構部5の直下に位置して、搬送ベルト424の走行をガイドする第2ガイドプレート434と、上記の支持フレーム429の直上に位置して、裏側に回り込んだ搬送ベルト424の走行をガイドする第3ガイドプレート435とを有している。
第1ガイドプレート433および第2ガイドプレート434は、相互の表面が面一(同一水平面)となるように配設した状態で、一対のサイドフレーム422間に架け渡されており、本体フレーム421の一部としても機能している。また、第1ガイドプレート433は、従動プーリー432から離れた直後の(上側の)搬送ベルト424が水平に走行するようにガイドし、第2ガイドプレート434は、印刷領域に位置する搬送ベルト424の上側に、弛みが生じないようにガイドしている。従って、第2ガイドプレート434の直上に位置する搬送ベルト424は、プラテンとして機能する。さらに、第3ガイドプレート435は、ベルト洗浄ユニット425により突き上げ力を受ける搬送ベルト424を、押さえるようにガイドしている。なお、駆動プーリー431から離れた直後の(下側の)搬送ベルト424についても、水平に走行する。つまり、搬送ベルト424は、ベルト洗浄ユニット425により洗浄される位置において、水平に走行する。
駆動プーリー431および従動プーリー432は、専用の軸受を介して、一対のサイドフレーム422に回転自在に支持されており、駆動プーリー431の一方の軸端には、搬送ベルト424を間欠で走行させる搬送モーター(モーター)436が連結されている。
搬送モーター436には、エンコーダー436aが内蔵されている。このエンコーダー436aで検出される回転量を調整することにより、搬送ベルト424を確実に間欠送りすることができる。また、検出された回転量に基づいて、すなわち、搬送モーター436が回転しているか否かに基づいて、記録媒体Wが搬送中であることを確実に検出することもできる。このようにエンコーダー436aは、記録媒体Wが搬送中であることを検出する搬送検出部(搬送検出手段)としての機能を有している。
搬送ベルト424は、外周面(固定部)424a、すなわち、記録媒体Wに対向する側の面が粘着性を有する(粘着処理)幅広の特殊なベルトで構成され、当該外周面424aが記録媒体Wの長手方向の途中を保持する固定部となる。そして、記録媒体Wは、外周面424a(固定部)での粘着により保持されて、その状態で搬送ベルト424が駆動することにより搬送される。これにより、記録媒体Wは、印刷機構部5の直下において、捲れ等を生ずることなく間欠送りされつつ、当該印刷機構部5から吐出されたインクによって記録が行なわれる。
従動プーリー432の上側には、弛取りユニット22から送り込まれた記録媒体Wを、搬送ベルト424に貼着する押圧ローラー426が配設されている。押圧ローラー426は、サイドフレーム422に回動自在に支持された一対の支持アーム437の先端部に、回転自在に支持されている。また、押圧ローラー426は、所定の弾力性と自重を有しており、その自重により、従動プーリー432の直上において記録媒体Wを搬送ベルト424に押し付ける。すなわち、押圧ローラー426と従動プーリー432とは、搬送ベルト424を挟んでニップローラーとして機能し、走行する搬送ベルト424に記録媒体Wを連続的に貼着する。なお、各支持アーム437の中間位置には、支持アーム437を回動させるためのエアーシリンダー438が連結されており、一対のエアーシリンダー438を同期駆動させることにより、押圧ローラー426が搬送ベルト424から引き離される。
一方、駆動プーリー431の斜め上方には、印刷後の記録媒体Wを搬送ベルト424から引き剥がして、巻取部6に送り込む分離ローラー427が配設されている。分離ローラー427は、サイドフレーム422から延びる一対のサブフレーム439に回動自在に支持されている。この場合、分離ローラー427は、駆動プーリー431を周回して裏側に回り込む搬送ベルト424から記録媒体Wを相対的に引き剥がすものであるが、実際の動作では、搬送ベルト424からの引き剥がし力は、記録媒体Wの種別で異なるものとなる。このため、記録媒体Wの種別により、搬送ベルト424が周回を開始する位置で剥がれ始めるものと、ある程度周回が進んだ位置で剥がれ始めるものとがある。但し、引き剥がしのポイントが裏側に回り込むと、記録媒体Wが搬送ベルト424に巻き込まれるおそれが生ずる。
そこで、本実施形態では、搬送ベルト424から分離ローラー427に送られてゆく記録媒体Wの角度を位置検出し、この位置検出の検出結果に基づいて巻取りユニット61を巻取り駆動し、引き剥がしのポイントが搬送ベルト424の裏側に回り込むのを防止している。
粘着性を有する搬送ベルト424には、経時的に糸くずや塵埃が付着するため、ベルト洗浄ユニット425により、搬送ベルト424の定期的な洗浄を実施する。ベルト洗浄ユニット425は、搬送ベルト424の下側において支持フレーム429に支持され、搬送ベルト424を横断するようにx軸方向に延在している。なお、最終的に搬送ベルト424に残った洗浄液は、ウエスで拭き取るようにしている。
印刷機構部5は、送り経路11(ベルト搬送ユニット423)を跨ぐようにx軸方向に延在するプリンターフレーム53と、プリンターフレーム53に支持されたヘッド移動機構52と、ヘッド移動機構52に搭載されてx軸方向に往復動するキャリッジユニット51と、これらを覆うプリンターカバー54とを備えている。また、特に図示しないが、印刷機構部5には、インクジェットヘッド511を保守するキャップユニットやクリーニングユニットが搭載されている。なお、印刷機構部5における、いわゆるペーパーギャップ(ワークギャップ)は、各種の記録媒体Wにおいてその厚みに幅があるため、装置本体4(媒体送り機構42)に対し、印刷機構部5全体を昇降させることにより調整される。
プリンターフレーム53は、x軸方向に延在する板金製の梁状フレーム531と、梁状フレーム531を両端部で支持する板金製の一対の立設フレーム532とを有し、一対の立設フレーム532の部分で、上記のサイドフレーム422に支持されている。なお、プリンターカバー54は、このプリンターフレーム53に取り付けられている。
キャリッジユニット51は、カラープリント用の複数色のノズル列を有するインクジェットヘッド511と、ノズル面が下向きになるようにインクジェットヘッド511を保持するキャリッジ512とを有している。なお、各ノズル列に供給される各色の染料インクは、いわゆるオフキャリッジのインクタンクから供給される。
ヘッド移動機構52は、キャリッジユニット51を片持ちでx軸方向にスライド自在に支持するキャリッジガイド55と、キャリッジガイド55を往復動させるベルト伝導機構56と、ベルト伝導機構56を駆動させるキャリッジモーター57とを有している。キャリッジガイド55は、下側のメインガイド551と上側のサブガイド552とから成り、メインガイド551およびサブガイド552は、その両端部で上記一対の立設フレーム532に支持されている。ベルト伝導機構56は、タイミングベルト561を有し、タイミングベルト561の一部がキャリッジユニット51(キャリッジ512)に固定されている。
キャリッジモーター57によりタイミングベルト561を正逆走行させると、キャリッジユニット51が、キャリッジガイド55に案内されてx軸方向に往復動する。キャリッジガイド55の移動位置は、リニアエンコーダーにより検出され、この検出結果と印刷データに基づいて、インクジェットヘッド511から各色の染料インクが選択的に吐出される。これにより、記録媒体Wへの印刷(捺染)が行われる。
巻取部6は、y軸方向において本体用機台41に着脱自在に連結した巻取部用機台64と、巻取部用機台64の上部に支持されたヒーターユニット63と、巻取部用機台64の下部に支持された巻取りユニット61および間紙ユニット62とを備えている。捺染された記録媒体Wは、インクが裏移りしない厚手の記録媒体Wをそのまま巻き取る方式と、インクが裏移りしやすい薄手の記録媒体Wに間紙W’を重ねて巻き取る方式があり、本実施形態の巻取部6は、いずれの方式にも対応可能な設計となっている。以下、後者の方式を採用した場合について説明する。
巻取部用機台64は、上水平フレーム部641と、下水平フレーム部642と、上水平フレーム部641および下水平フレーム部642がそれぞれ接続された鉛直フレーム部643とを有し、アルミニウムの押出し形材を縦横に組んで構成されている。そして、鉛直フレーム部643の部分で、本体用機台41に着脱自在に連結されている。
ヒーターユニット63は、円弧状の放熱面631aを有する放熱プレート631と、放熱プレート631に内貼りしたヒーター632と、放熱プレート631の内側の左右両端部に設けられ、象の鼻の形状を有する左右一対の支持プレート633とを備えている。また、ヒーターユニット63(支持プレート633)は、その上半部を上水平フレーム部641に載置した状態で、上水平フレーム部641に設けた左右の固定部材65により、上水平フレーム部641に取り付けられている。放熱プレート631の上端部は、分離ローラー427に近接し且つ分離ローラー427より僅かに低い位置に配設されている。また、放熱プレート631の上端部は、この部分に下方から導入される間紙W’を経路変更するために、下向きの円弧状に折曲げ形成されている。
分離ローラー427を通過した記録媒体Wは、放熱プレート631の上端部で下方から送られてくる間紙W’と重なり、放熱プレート631の円弧状の外面(放熱面631a)に案内されて下方に送られる。放熱面631aに摺接しながら上下方向に送られてゆく記録媒体Wおよび間紙W’は、ヒーター632により連続的に加熱される。この加熱により、記録媒体Wに浸み込んだ染料インクの溶剤(水分)が気化し、布帛に染料が定着する。
間紙ユニット62は、ロール状の間紙W’を繰り出す間紙ローラー621と、繰り出された間紙W’を放熱プレート631の上端部に向かって経路変更するガイドバー622とを有している。ガイドバー622は、下水平フレーム部642と鉛直フレーム部643とを連結する斜材の部分に固定されている。また、間紙ローラー621は、制動機構を組み込んだ一対の軸受ユニット623を介して、下水平フレーム部642の前部に支持されている。この一対の軸受ユニット623により、間紙W’は、弛みを生ずることなく繰り出される。
巻取りユニット61は、上記の繰出しユニット21と同様に、下水平フレーム部642の前後中間部に支持され、x軸方向に延在する2本の巻取り側ロッドベース661と、2本の巻取り側ロッドベース661にスライド自在に支持された一対の巻取り軸突起662とを有している。また、巻取りユニット61は、放熱プレート631の下端部と一対の巻取り軸突起662との間の送り経路11に位置して、記録媒体Wおよび間紙W’に張りを与えるテンションローラー663を有している。
各巻取り軸突起662の先端部は、円錐台形状に形成されており、一対の巻取り軸突起662は、記録媒体Wの幅に対応させた相互の幅寄せにより、それぞれの先端部を、記録媒体Wを巻き取る巻取りコアに嵌入させて、これを水平に支持している。一対の巻取り軸突起662の一方には、モーター駆動の回転ユニット664が組み込まれており、一対の巻取り軸突起662を巻取り回転させて、記録媒体Wおよび間紙W’を同時に巻き取るようにしている。そして、回転ユニット664は、前述のように、分離ローラー427の近傍において、分離ローラー427に送られてゆく記録媒体Wの角度検出に基づいて、制御される。
テンションローラー663は、下水平フレーム部642の後部に回動自在に支持された一対の回動アーム665の先端部に、回転自在に支持されている。そして、テンションローラー663は、巻取りコアに巻き取られる記録媒体Wおよび間紙W’の間紙W’側に転接し、その自重により記録媒体Wおよび間紙W’を下方に回動付勢している。これにより、記録媒体Wおよび間紙W’に適度なテンションが付与され、記録媒体Wおよび間紙W’は、巻き締めるようにして巻取りコアに巻き取られる。
図2に示すように、制御部12は、搬送機構部13、印刷機構部5等と電気的に接続されており、これらの作動を制御する機能を有している。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)121と、記憶部122とを有している。
CPU121は、記録媒体Wに対する印刷を行なうための処理等の各種処理用のプログラムを実行する。
記憶部152は、例えば不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有し、各種プログラム等を記憶することができる。
ところで、繰出部2でロール状に巻回された記録媒体Wは、重ね合わされた記録媒体W同士の縁部が揃っておらず、いわゆる「タケノコ状」となり、記録媒体Wにその軸方向の巻ズレが生じている場合がある。この場合、記録媒体Wの媒体送り機構42に対するx軸方向の位置ズレ、すなわち、媒体送り機構42において記録媒体Wが蛇行(斜行)することがある(図4(a)、図5(a)参照)。そして、この蛇行状態のまま記録媒体Wが搬送ベルト424に粘着固定されて搬送されると、当該記録媒体Wにしわが生じてしまう。その結果、記録媒体Wとキャリッジユニット51との位置関係が、正確に印刷される状態に対してズレた状態となり、記録媒体Wに正確な印刷を施すことが困難となるおそれがある。そこで、印刷装置1では、このようなことを解消するのに有効な構成となっている。以下、これについて説明する。
搬送ベルト424よりも記録媒体Wの搬送方向上流側であって、繰出部2の第1ローラー225と第2ローラー226との間には、蛇行検出部3が配置されている(図1参照)。この蛇行検出部3は、搬送機構部13の作動により搬送されている記録媒体Wの蛇行を検出するものである。なお、搬送ベルト424よりも記録媒体Wの搬送方向上流側は、記録媒体Wに蛇行が生じ易い部分である。そして、この近傍に第1光電センサー31、第2光電センサー32が配置されていることにより、記録媒体Wの蛇行を迅速かつ確実に検出することができる。
図4、図5に示すように、記録媒体Wの幅方向、すなわち、x軸方向に配置された第1光電センサー31と第2光電センサー32とを有している。なお、第1光電センサー31、第2光電センサー32は、それぞれ、いわゆる「反射型」のものであり、制御部12と電気的に接続されて、作動が制御される。
例えば、図4(a)に示すように、記録媒体Wに蛇行が生じた場合、第1光電センサー31、第2光電センサー32は、それぞれ、記録媒体Wにその裏側から対向した状態となる、すなわち、記録媒体Wと平面視で重なった状態となる。この状態の第1光電センサー31では、投光部から発せられた光が記録媒体Wで反射し、その反射光が受光部で検出される。同様に、第2光電センサー32でも、投光部から発せられた光が記録媒体Wで反射し、その反射光が受光部で検出される。印刷装置1では、このように第1光電センサー31および第2光電センサー32の各センサーで反射光が検出された場合に、記録媒体Wに蛇行が生じたと判断される。
そして、図4(a)に示す状態から蛇行が解消されると、図4(b)に示すように、第1光電センサー31では、投光部から発せられた光が記録媒体Wで反射し、その反射光が受光部で検出される。一方、第2光電センサー32では、投光部から発せられた光は記録媒体Wで反射しないため、受光部での反射光の検出はされない。印刷装置1では、このように第1光電センサー31で反射光が検出され、第2光電センサー32で反射光が検出されない場合に、記録媒体Wに蛇行が解消したと判断される。
また、図5(a)に示すように、記録媒体Wに蛇行が生じた場合、第1光電センサー31、第2光電センサー32は、それぞれ、記録媒体Wとは平面視で重ならない状態となっている。この状態の第1光電センサー31では、投光部から発せられた光は記録媒体Wで反射しないため、受光部での反射光の検出はされない。同様に、第2光電センサー32でも、投光部から発せられた光は記録媒体Wで反射しないため、受光部での反射光の検出はされない。印刷装置1では、このように第1光電センサー31および第2光電センサー32の各センサーで反射光が検出されない場合に、記録媒体Wに蛇行が生じたと判断される。
そして、図5(a)に示す状態から蛇行が解消されると、図5(b)に示すように、第1光電センサー31では、投光部から発せられた光が記録媒体Wで反射し、その反射光が受光部で検出される。一方、第2光電センサー32では、投光部から発せられた光は記録媒体Wで反射しないため、受光部での反射光の検出はされない。このような検出結果に基づいた、記録媒体Wでの蛇行の有無の判断は、前述した図4(b)のときと同様である。
また、繰出部2は、繰出し軸突起215をその長手方向、すなわち、x軸方向に沿って移動調整する調整機構26を有している。この調整機構26の構成としては、特に限定されず、例えば、モーターと複数の歯車とを有する構成や、モーターとボールねじとリニアガイドとを有する構成とすることができる。この調整機構26も、制御部12と電気的に接続されて、作動が制御される。
制御部12の記憶部122には、記録媒体Wの蛇行を解消する蛇行解消処理を行なう、すなわち、蛇行解消方法としての制御プログラムが予め記憶されている。この制御プログラムを図3のフローチャートに基づいて説明する。
搬送モーター436のエンコーダー436aによって記録媒体Wが搬送中であると判断されたら(ステップS101)、前述した蛇行検出部3によって記録媒体Wに蛇行が生じているか否かを判断する(ステップS102)。なお、本制御プログラムを実行中は、記録媒体Wの搬送は継続されている。
ステップS102の判断の結果、記録媒体Wに蛇行が生じている(図4(a)、図5(a)参照)と判断した場合には、蛇行を解消する蛇行解消処理として、調整機構26によって繰出し軸突起215をx軸方向に沿って移動させて、当該繰出し軸突起215の位置を調整する(ステップS103)。なお、繰出し軸突起215に対する調整は、第1光電センサー31で反射光が検出され、第2光電センサー32で反射光が検出されなくなるまで行なわれる(図4(b)、図5(b)参照)。
また、ステップS102の判断の結果、記録媒体Wに蛇行が生じていないと判断した場合には、ステップS101に戻り、以後、それより下位のステップを順次実行する。
ステップS103の実行後、制御部12に内蔵されているタイマーが作動して(ステップS104)、タイムアップと判断した場合には(ステップS105)、蛇行解消処理が終了したか否かを判断する(ステップS106)。
ステップS106の判断の結果、蛇行解消処理が終了したと判断した場合には、印刷処理を実行する、すなわち、印刷機構部5を作動させて記録媒体Wに印刷を施す(ステップS107)。
また、ステップS106の判断の結果、蛇行解消処理が終了していないと判断した場合には、記録媒体Wに対する印刷機構部5のキャリッジユニット51(記録)の位置ズレが生じている可能性がある旨を報知する(ステップS108)。
次に、印刷装置1のオペレーターによって記録媒体Wの搬送停止操作が行なわれたか否かを判断し(ステップS109)、その判断の結果、搬送停止操作が行なわれなかった場合には、ステップS107を実行する。
また、ステップS109の判断の結果、搬送停止操作が行なわれた場合には、搬送停止を実行する、すなわち、搬送機構部13の作動を停止する(ステップS110)。
以上のような制御により、記録媒体Wは、蛇行が解消された、すなわち、矯正された状態で搬送ベルト424に粘着固定されて搬送される。これにより、記録媒体Wにしわが生じるのを確実に防止することができる。そして、この記録媒体Wとキャリッジユニット51との位置関係が正確に印刷される状態となり、よって、記録媒体Wに正確な印刷を施すことができる。
ここで、仮に前記制御と異なり、記録媒体Wの搬送を停止し、その停止状態のまま繰出し軸突起215をx軸方向に沿って移動させて蛇行解消処理を行なった場合について述べる。この場合、記録媒体Wにしわが生じてしまう。従って、記録媒体Wを搬送しつつ、蛇行解消処理を行なう前記制御は、しわの解消に有効であることが分かる。
また、ステップS108では、記録媒体Wに対する印刷機構部5のキャリッジユニット51位置ズレが生じている可能性がある旨を報知する。これは、タイマーが作動している所定時間内で、記録媒体Wの搬送中に蛇行解消処理が終了しなかった場合、前記位置ズレが生じる傾向があるので有効である。そして、この報知を確認したオペレーターは、記録媒体Wの状態を確認することができ、当該状態の良否に応じて搬送停止操作をするかしないかの選択をすることができる。なお、ステップS108での報知手段としては、特に限定されず、例えば、音声によるもの、発光によるもの、画面表示によるもの等が挙げられる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の印刷装置の第2実施形態を示す概略平面図である。
以下、この図を参照して本発明の印刷装置および蛇行解消方法の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、搬送機構部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すように、繰出部2の繰出し軸突起215は、その一端部に外径が拡径したフランジ部218を有している。このフランジ部218は、繰出部2の例えば壁部27が欠損した欠損部271に当接して、繰出し軸突起215のx軸方向への最大移動量Δxmaxを規制する規制部として機能する。なお、最大移動量Δxmaxは、保持された記録媒体Wに対するy軸方向への間欠送り1回分の搬送量Δypitchと同じまたはそれよりも小さい。
このような構成により、蛇行解消処理を行なう際、その蛇行解消を過剰に行なうのを防止することができる。なお、蛇行解消が過剰に行なわれると、一旦解消したしわが記録媒体Wに再度生じてしまう。
以上、本発明の印刷装置および蛇行解消方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、印刷装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の印刷装置および蛇行解消方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、蛇行検出部は、前記各実施形態では2つの光電センサーを有しているが、これに限定されず、例えば、3つ以上の光電センサーを有していてもよい。
また、蛇行検出部の各光電センサーは、それぞれ、前記各実施形態ではいわゆる「反射型」のものであるが、これに限定されず、いわゆる「透過型」のものであってもよい。
また、前記各実施形態では記録媒体を保持する固定部として粘着性を有する搬送ベルトの構成で説明したが、これに限定されず、吸引機構を持つ搬送ベルトにより記録媒体を搬送ベルトに保持する構成や、静電気力によって記録媒体を搬送ベルトに保持する構成であってもよい。
1……印刷装置
2……繰出部
21……繰出しユニット
211……T字状フレーム
212……棒状フレーム
213……繰出しフレーム
214……繰出し側ロッドベース
215……繰出し軸突起(送出しロール)
216……幅移動ユニット
217……回転ユニット
218……フランジ部
22……弛取りユニット
221……弛取りフレーム
222……L字状フレーム
223……ロッドフレーム
224……ローラー群
225……第1ローラー
226……第2ローラー
227……第3ローラー
23……光センサー
24……軸受部
25……角度調整ユニット
26……調整機構
27……壁部
271……欠損部
3……蛇行検出部(蛇行検出手段)
31……第1光電センサー
32……第2光電センサー
4……装置本体
41……本体用機台
42……媒体送り機構
421……本体フレーム
422……サイドフレーム
423……ベルト搬送ユニット
424……搬送ベルト(無端ベルト)
424a……外周面(表面)
425……ベルト洗浄ユニット
426……押圧ローラー
427……分離ローラー
428……連結フレーム
429……支持フレーム
431……駆動プーリー
432……従動プーリー
433……第1ガイドプレート
434……第2ガイドプレート
435……第3ガイドプレート
436……搬送モーター(モーター)
436a……エンコーダー
437……支持アーム
438……エアーシリンダー
439……サブフレーム
5……印刷機構部(記録手段)
51……キャリッジユニット
511……インクジェットヘッド
512……キャリッジ
52……ヘッド移動機構
53……プリンターフレーム
531……梁状フレーム
532……立設フレーム
54……プリンターカバー
55……キャリッジガイド
551……メインガイド
552……サブガイド
56……ベルト伝導機構
561……タイミングベルト
57……キャリッジモーター
6……巻取部
61……巻取りユニット
62……間紙ユニット
621……間紙ローラー
622……ガイドバー
623……軸受ユニット
63……ヒーターユニット
631……放熱プレート
631a……放熱面
632……ヒーター
633……支持プレート
64……巻取部用機台
641……上水平フレーム部
642……下水平フレーム部
643……鉛直フレーム部
65……固定部材
661……巻取り側ロッドベース
662……巻取り軸突起
663……テンションローラー
664……回転ユニット
665……回動アーム
11……送り経路
12……制御部(制御手段)
121……CPU(Central Processing Unit)
122……記憶部
13……搬送機構部(搬送手段)
S101〜S110……ステップ
W……記録媒体
W’……間紙
Δxmax……最大移動量
Δypitch……搬送量

Claims (10)

  1. 長尺状をなす記録媒体の一部を保持する固定部を有し、前記記録媒体を前記固定部ごと間欠送りして搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体上にインクを吐出して記録を行なう記録手段と、
    前記搬送手段の作動により搬送されている前記記録媒体の蛇行を検出する蛇行検出手段と、
    前記搬送手段を駆動する搬送モーターが回転しているか否かに基いて、前記記録媒体が搬送中であるか否かを検出する搬送検出手段と、
    前記搬送手段、前記記録手段、前記蛇行検出手段、前記搬送検出手段の作動をそれぞれ制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記搬送検出手段が、前記搬送モーターが回転していることに基いて前記搬送中であると検出した場合に、前記蛇行検出手段による前記蛇行の有無の検出を行い、
    前記搬送検出手段が、前記搬送モーターが回転していないことに基いて前記搬送中でないと検出した場合に、前記蛇行検出手段による前記蛇行の有無の検出を行わず、
    前記搬送検出手段が、前記搬送モーターが回転していることに基いて前記搬送中であると検出した場合であって、前記蛇行検出手段が前記蛇行が有ると検出した場合に、前記蛇行を解消する蛇行解消処理を行なうよう制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記搬送手段は、前記記録媒体を前記固定部側に向かって送り出す送出しロールを有し、
    前記制御手段は、前記蛇行解消処理を行なうよう、前記送出しロールを該送出しロールの長手方向に沿って移動させる制御を行なう請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記搬送手段は、前記送出しロールの最大移動量を規制する規制部を有する請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記最大移動量は、前記記録媒体の搬送1回分の搬送量と同じまたはそれよりも小さい請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記搬送中に前記蛇行解消処理が終了しなかった場合に、前記記録媒体に対する前記記録の位置ズレが生じている可能性がある旨を報知する報知手段を備え、
    前記制御手段は、前記報知手段による前記報知が行われた後、オペレーターによって前記記録媒体の搬送停止操作が行われたか否かを判断する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記規制部は、前記送出しロールの一端部の外径が拡径したフランジ部である請求項3に記載の印刷装置。
  7. 前記規制部としての前記フランジ部は、壁部と当接することで、前記送出しロールの最大移動量を規制する請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記フランジ部は、前記壁部において欠損した欠損部と当接することで、前記送出しロールの最大移動量を規制する請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記欠損部は、前記送出しロールの前記最大移動量が、前記記録媒体の搬送1回分の搬送量と同じまたはそれよりも小さくなるように、前記壁部において欠損している請求項8に記載の印刷装置。
  10. インクが付与されることにより記録が行なわれる長尺状をなす記録媒体の、搬送手段によって該記録媒体を間欠送りで搬送中に、前記記録媒体で生じた蛇行を解消する蛇行解消方法であって、
    前記搬送手段を駆動する搬送モーターが回転しているか否かに基いて、前記記録媒体が搬送中であるか否かを検出し、
    前記搬送モーターが回転していることに基いて前記搬送中であると検出した場合に、前記蛇行の有無の検出を行い、
    前記搬送モーターが回転していないことに基いて前記搬送中でないと検出した場合に、前記蛇行の有無の検出を行わず、
    前記搬送モーターが回転していることに基いて前記搬送中であると検出した場合であって、前記蛇行が有ると検出した場合に、前記蛇行を解消する蛇行解消処理を行なうよう制御することを特徴とする蛇行解消方法。
JP2014065425A 2014-03-27 2014-03-27 印刷装置および蛇行解消方法 Expired - Fee Related JP6394026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014065425A JP6394026B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 印刷装置および蛇行解消方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014065425A JP6394026B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 印刷装置および蛇行解消方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015187035A JP2015187035A (ja) 2015-10-29
JP6394026B2 true JP6394026B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=54429545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014065425A Expired - Fee Related JP6394026B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 印刷装置および蛇行解消方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6394026B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7047247B2 (ja) * 2015-12-14 2022-04-05 株式会社リコー 液体を吐出する装置、液体を吐出するシステム及び液体を吐出する方法
JP6836134B2 (ja) 2016-11-02 2021-02-24 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷装置の調整方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0657580B2 (ja) * 1986-11-19 1994-08-03 富士写真フイルム株式会社 ウエブの蛇行修正方法及び装置
JP2548650Y2 (ja) * 1992-02-05 1997-09-24 鐘紡株式会社 ウエブの蛇行修正装置
JP2009051012A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シート搬送異常検出装置及び方法並びにオフセット輪転印刷機
JP2009091062A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Seiko Epson Corp ベルト斜行補正装置、ベルト斜行補正方法、ベルト搬送装置及び記録装置
JP4816677B2 (ja) * 2008-04-25 2011-11-16 ブラザー工業株式会社 ベルトユニットおよび画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015187035A (ja) 2015-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6094414B2 (ja) 媒体送り装置、媒体送り装置の制御方法および記録装置
US10315445B2 (en) Printing apparatus and sheet winding method
JP5531322B2 (ja) メディア搬送機構及びプリンタ装置、並びにメディア搬送方法
JP6064446B2 (ja) 記録装置
JP6260390B2 (ja) 印刷装置および皺の除去方法
JP6111651B2 (ja) 画像記録装置、および画像記録方法
JP2006151693A (ja) シート処理装置
JP6394026B2 (ja) 印刷装置および蛇行解消方法
JP5605046B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP2014047034A (ja) ベルト洗浄装置、媒体送り装置およびインクジェット記録装置
JP2015202629A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP5983199B2 (ja) 巻取部用機台、巻取装置および記録装置
JP5939089B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2017128130A (ja) 画像記録装置、および画像記録方法
JP6083155B2 (ja) 媒体送り装置および記録装置
JP6361255B2 (ja) 色調整方法
JP6347296B2 (ja) 記録装置および記録装置の制御方法
JP6090513B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2015202630A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2014046562A (ja) 記録装置および巻取部用機台
JP2014047031A (ja) 媒体送り装置および記録装置
JP2015187030A (ja) 印刷方法および印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160628

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6394026

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees