JP4849673B2 - 印刷装置、搬送装置、及び印刷方法 - Google Patents

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本発明は、印刷装置、搬送装置、及び印刷方法に関する。
従来、媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷装置が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。このような印刷装置においては、例えば、インクジェットヘッドの幅の印字領域に対する印刷動作と、インクジェットヘッドの幅だけ媒体を搬送する送り動作との繰り返して、印刷が行われる。この印刷動作及び送り動作が行われる間、媒体は、例えば、媒体を挟んでインクジェットヘッドと対向するテーブルへの吸着によって、固定されている。
インターネット(URL:http://www.mimaki.co.jp)
上記の送り動作は、例えば、媒体の搬送方向へインクジェットヘッドの幅だけテーブルを移動させることにより行われる。テーブルに移動に伴って、媒体は、媒体ロールから繰り出され、搬送される。しかし、この場合、テーブルの移動速度が速すぎると、繰り出される媒体にしわ等が生じるおそれがある。媒体にしわ等が生じると、適切に印刷をできないおそれがある。そのため、従来、テーブルの移動速度を十分に高めることができず、送り動作に要する時間が増大してしまう場合があった。また、これにより、印刷速度を高めることが困難な場合があった。
そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷装置、搬送装置、及び印刷方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷装置であって、媒体を引き出す力に応じて媒体ロールから媒体が順次繰り出されるように、媒体ロールを回転可能に保持する繰り出しローラと、繰り出しローラから繰り出された媒体を吸着により固定するテーブルと、媒体を挟んでテーブルの一部と対向しており、テーブルとの間にある媒体に対して印刷を行う印刷部と、繰り出しローラ及びテーブルを保持することにより、少なくとも繰り出しローラからテーブルに至る搬送経路に渡って媒体を搭載する媒体搭載部と、媒体の搬送方向へ媒体搭載部を移動させることにより、繰り出しローラと共に、媒体を吸着しているテーブルを移動させて、印刷部に対して媒体を移動させ、かつ、搬送方向へ予め設定された距離だけ媒体搭載部を移動させた場合、搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻す搭載部駆動部と、搭載部駆動部が搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻す場合に、繰り出しローラに対して相対的に、媒体を吸着しているテーブルを搬送方向へ移動させるテーブル駆動部とを備える。
このように構成すれば、例えば、印刷部に対して媒体を移動させる送り動作を、繰り出しローラに対して相対的にテーブルを移動させずに、媒体搭載部を移動させることにより行うことができる。この場合、テーブルは、例えば、媒体搭載部が戻るときにのみ移動する。そのため、このように構成すれば、テーブルを移動させる回数を低減できる。
また、媒体搭載部を移動させる場合、繰り出しローラと共に、テーブルを移動させることとなるため、新たな媒体の繰り出しは行われない。そのため、媒体搭載部を移動させる速度を高めたとしても、媒体の繰り出しによるしわ等は発生しない。従って、媒体搭載部の移動は、例えばテーブルの移動と比べて、高速に行うことができる。そのため、このように構成すれば、例えば、媒体の送り動作を高速化できる。また、これにより、印刷速度を適切に高めることができる。
尚、印刷装置は、例えば、繰り出しローラから繰り出された媒体を巻き取る巻き取りローラを更に備える。この場合、テーブルは、例えば、繰り出しローラと巻き取りローラとの間に設けられる。媒体搭載部は、例えば、巻き取りローラを更に保持する。また、搭載部駆動部は、媒体搭載部を移動させることにより、繰り出しローラ及び巻き取りローラと共に、媒体を吸着しているテーブルを移動させる。テーブル駆動部は、テーブルを、繰り出しローラ及び巻き取りローラに対して相対的に移動させる。
(構成2)印刷部は、媒体において印刷部の印字面と対向している印字領域に対して印刷を行い、搬送方向へ媒体搭載部を移動させる場合、印刷部が印字領域への印刷を行う毎に、搭載部駆動部は、搬送方向における印字領域の幅だけ媒体搭載部を移動させ、媒体搭載部を搬送方向へ予め設定された移動回数移動させた場合、搭載部駆動部は、印字領域の幅に移動回数を乗じた距離、搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻す。このように構成すれば、印字領域に対する印刷動作と、送り動作とを、適切に繰り返すことができる。
尚、印刷部の印字面とは、例えば、印刷部において媒体に文字や図形等を転写する面である。印字領域とは、例えば、搬送方向において印刷部に対する媒体の相対位置を変更せずに文字や図形等を転写可能な領域である。印刷装置がインクジェット式プリンタである場合、印字面は、例えば、印刷部であるインクジェットヘッドにおいてインク滴を吐出するためのノズルが形成されている面である。印字領域は、例えば、インクジェットヘッドからインク滴の吐出を受ける領域である。
(構成3)搭載部駆動部が搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻す場合、媒体搭載部を戻す距離に応じた量の媒体を繰り出しローラから繰り出し、テーブル駆動部は、印刷部に対するテーブルの相対位置を固定しつつ、繰り出しローラに対して相対的にテーブルを移動させる。
このように構成すれば、印刷部と媒体との相対位置関係の変化を複雑化させることなく、テーブルを移動させることなる。そのため、例えば、搬送の制御の管理が容易になる。
尚、テーブル駆動部は、印刷部が印刷を行っている間に、テーブルを移動させてもよい。このように構成すれば、印刷速度を更に高めることができる。また、例えば、テーブルを移動させる距離が媒体搭載部が戻される距離よりも長い場合、テーブル駆動部は、媒体搭載部が戻される距離だけテーブルを移動させる間、印刷部に対するテーブルの相対位置を固定してもよい。
(構成4)印刷部は、媒体において印刷部の印字面と対向している印字領域に対して印刷を行い、搭載部駆動部が媒体搭載部を搬送方向と反対の方向へ戻す場合、テーブル駆動部は、媒体搭載部が戻される距離よりも印字領域の幅だけ大きく、繰り出しローラに対して相対的に、テーブルを搬送方向へ移動させる。
このように構成すれば、テーブルの移動が終わった時点で、媒体において次に印刷すべき領域を、印字領域とすることができる。そのため、印刷速度を更に高めることができる。
(構成5)媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷装置において媒体を搬送する搬送装置であって、媒体を引き出す力に応じて媒体ロールから媒体が順次繰り出されるように、媒体ロールを回転可能に保持する繰り出しローラと、繰り出しローラから繰り出された媒体を吸着により固定するテーブルと、繰り出しローラ及びテーブルを保持することにより、少なくとも繰り出しローラからテーブルに至る搬送経路に渡って媒体を搭載する媒体搭載部と、媒体の搬送方向へ媒体搭載部を移動させることにより、繰り出しローラと共に、媒体を吸着しているテーブルを移動させて、媒体に対して印刷を行う印刷部に対して媒体を移動させ、かつ、搬送方向へ予め設定された距離だけ媒体搭載部を移動させた場合、搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻す搭載部駆動部と、搭載部駆動部が搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻す場合に、繰り出しローラに対して相対的に、媒体を吸着しているテーブルを搬送方向へ移動させるテーブル駆動部とを備える。このように構成すれば、構成1と同様の効果を得ることができる。
(構成6)媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷方法であって、媒体を引き出す力に応じて媒体ロールから媒体が順次繰り出されるように、媒体ロールを回転可能に保持する繰り出しローラ、及び繰り出しローラから繰り出された媒体を吸着により固定するテーブルを保持する媒体搭載部に、少なくとも繰り出しローラからテーブルに至る搬送経路に渡って媒体を搭載し、繰り出しローラから繰り出された媒体を、テーブルへの吸着により固定し、媒体の搬送方向へ媒体搭載部を移動させることにより、繰り出しローラと共に、媒体を吸着しているテーブルを移動させて、媒体を挟んでテーブルの一部と対向する印刷部に対して媒体を移動させる搭載部移動動作と、印刷部とテーブルとの間にある媒体に対して印刷を行う印刷動作とを繰り返し、媒体搭載部が予め設定された距離だけ搬送方向へ移動した後、搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻し、繰り出しローラに対して相対的に、媒体を吸着しているテーブルを搬送方向へ移動させる。このようにすれば、構成1と同様の効果を得ることができる。搬送方向へのテーブルの移動は、例えば搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部を戻しつつ行ってよい。
本発明によれば、例えば、媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷装置において、印刷速度を適切に高めることができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の構成の一例を示す。印刷装置10は、媒体(メディア)30がロール状に巻き取られた媒体ロール20を用いるインクジェット式プリンタであり、印刷部112及び搬送部100を備える。搬送部100は、繰り出しローラ102、モータ120、巻き取りローラ108、モータ122、ガイドローラ104、106、テーブル110、媒体搭載部116、搭載部駆動部118、及びテーブル駆動部114を有する。
印刷部112は、インクジェットヘッドであり、搬送部100により搬送されて媒体ロール20から順次繰り出される媒体30に順次印刷を行う。本例において、印刷部112は、媒体30を挟んでテーブル110の一部と対向しており、媒体30において印刷部112の印字面と対向している印字領域に対して印刷を行うことにより、テーブル110との間にある媒体30に対して印刷を行う。
繰り出しローラ102は、繰り出し側において媒体ロール20を保持するローラであり、媒体30を引き出す力に応じて媒体ロール20から媒体30が順次繰り出されるように、媒体ロール20を回転可能に保持する。モータ120は、例えばトルクリミッタ付きのモータであり、媒体30を繰り出す方向と反対の方向に繰り出しローラ102を付勢する。これにより、モータ120は、媒体30にバックテンションを与え、媒体30にかかるテンションを調整する。
巻き取りローラ108は、モータ122の出力に応じて、繰り出しローラ102から繰り出された媒体30を巻き取る。モータ122は、媒体30を巻き取る方向へ巻き取りローラ108を回転させる。これにより、巻き取りローラ108は、繰り出しローラ102に保持された媒体ロール20から媒体30を順次繰り出し、媒体30を搬送する。
ガイドローラ104、106は、媒体30の搬送をガイドするためのローラであり、媒体30の搬送経路の途中にそれぞれ設けられる。テーブル110は、搬送される媒体30の下面を支持する吸引板であり、媒体30を挟んで印刷部112と対向するように、ガイドローラ104とガイドローラ106との間に設けられる。また、印刷部112が媒体30に印刷を行う間、テーブル110は、繰り出しローラ102から繰り出された媒体30を吸着により固定する。
媒体搭載部116は、繰り出しローラ102、モータ120、巻き取りローラ108、モータ122、ガイドローラ104、106、テーブル110、及びテーブル駆動部114を保持する台(メディア搭載台)であり、これらを保持することにより、媒体30の搬送経路の全体に渡って媒体30を搭載する。また、本例において、媒体搭載部116は、媒体30の搬送方法へ移動可能である。
搭載部駆動部118は、媒体30の搬送方向へ媒体搭載部116を移動させることにより、繰り出しローラ102及び巻き取りローラ108等と共に、媒体30を吸着しているテーブル110を移動させる。これにより、搭載部駆動部118は、繰り出しローラ102及び巻き取りローラ108に対して相対的にテーブル110を移動させることなく、印刷部112に対して媒体30を移動させる送り動作を行う。また、搬送方向へ予め設定された距離だけ媒体搭載部116を移動させた後、搭載部駆動部118は、搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部116を戻す。
テーブル駆動部114は、繰り出しローラ102及び巻き取りローラ108等に対して相対的に、媒体30を吸着しているテーブル110を移動させる。これにより、これにより、テーブル110は、新たな媒体30を繰り出しローラ102から繰り出す。
例えば、搭載部駆動部118が搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部116を戻す場合、テーブル駆動部114は、搬送方向への移動により、媒体搭載部116が戻される距離に応じた量の媒体を繰り出す。これにより、テーブル駆動部114は、例えば、媒体搭載部116の戻りに応じた搬送方向上流への媒体30の移動を打ち消し、テーブル110に吸着された媒体30の印刷部112に対する相対位置を保つ。
以下、印刷装置10の動作について、更に詳しく説明する。本例において、印刷装置10は、テーブル110に吸着された媒体30に、所定の印刷範囲を設定して印刷を行う。印刷装置10は、媒体30の搬送とテーブル110への吸着を繰り返しながら、媒体ロール20から繰り出される媒体30に対して順次印刷を行う。
また、印刷部112は、テーブル110に吸着されている媒体30において、印刷部112と対向している印字領域に対して印刷を行う。以下、搬送方向におけるこの印字領域の幅を、IJヘッド1巾分という。媒体搭載部116は、媒体30の搬送方向へ、IJヘッドN巾分(Nは1以上の整数)だけ移動可能である。
図2は、印刷装置10の動作の一例を示すフローチャートである。本フローチャートにおいては、最初に、搭載部駆動部118及びテーブル駆動部114が、媒体搭載部116及びテーブル110の位置を初期化する(S102)。これにより、媒体搭載部116及びテーブル110は、予め設定された初期位置に移動する。続いて、例えばモータ122が巻き取りローラ108を回転させて、媒体30を搬送する(S104)。そして、搬送された媒体30をテーブル110が吸着して(S106)、IJヘッド1巾分の印字領域に対して、印刷部112が印刷を行う(S108)。
続いて、搭載部駆動部118が媒体搭載部116を移動させることにより、IJヘッド1巾分の送り動作を行い(S110)、次の印字領域に対して、印刷部112が印刷を行う(S112)。印刷装置10は、この搭載部移動動作(S110)と次の印字範囲への印刷動作(S112)とを、媒体搭載部116がIJヘッドN巾分移動するまで繰り返す(S114:No)。これにより、搬送方向へ媒体搭載部116を移動させる場合、印刷部112が印字領域への印刷を行う毎に、搭載部駆動部118は、搬送方向における印字領域の幅だけ媒体搭載部116を移動させる。
また、この繰り返しにより、媒体搭載部116が、IJヘッドN巾分移動した場合(S114:Yes)、テーブル110に吸着されている媒体30の印刷範囲全体への印刷が終了しているか否かを判断する(S116)。そして、印刷範囲全体への印刷が終了していないと判断した場合(S116:No)、搭載部駆動部118は、媒体搭載部116をIJヘッドN巾分戻す。これにより、媒体搭載部116を搬送方向へ予め設定された移動回数移動させた場合、搭載部駆動部118は、印字領域の幅に移動回数を乗じた距離、搬送方向と反対の方向へ媒体搭載部116を戻す。
また、このタイミングで、テーブル駆動部114は、テーブル110を、繰り出しローラ102及び巻き取りローラ108等に対して相対的に、媒体30の搬送方向へ、IJヘッド(N+1)巾分移動させる(S122)。これにより、搭載部駆動部118が媒体搭載部116を搬送方向と反対の方向へ戻す場合、テーブル駆動部114、媒体搭載部116が戻される距離よりも印字領域の幅だけ大きく、繰り出しローラ102及び巻き取りローラ108等に対して相対的に、テーブル110を搬送方向へ移動させる。このようにすれば、媒体搭載部116の位置を戻しつつ、更にIJヘッド1巾分、媒体30を搬送方向下流へ送ることができる。そして、媒体搭載部116の位置が戻った状態で、印刷装置10は、S108に戻り、印刷範囲の残りの部分に対する印刷を続ける。
一方、S116において、印刷範囲全体への印刷が終了していると判断した場合(S116:Yes)、吸着を停止して、テーブル110から媒体30を解放する(S118)。そして、この時点で全ての印刷が終了していれば(S120:Yes)、印刷装置10は動作を終了する。また、全ての印刷を終了しておらず(S120:No)、更に印刷を続ける場合、S102以降の動作を繰り返し、媒体30を更に搬送して、次の印刷範囲への印刷を行う。
以上のように、本例において、印刷装置10は、媒体搭載部116を移動させることにより、印刷される媒体30の送り動作を行う。そのため、本例によれば、例えば、テーブル110の移動によって送り動作を行う場合等と比べ、印刷速度を適切に高めることができる。
尚、テーブル110を移動させずに媒体30と印刷部112との相対位置を変化させるためには、例えば媒体搭載部116等を用いずに、印刷部112を移動させることも考えられる。しかし、この場合、例えば印刷部112を高速に移動させると、印刷部112までの配管に溜まっているインクに対し、インクイナーシャ(慣性力)の影響が生じ、印刷の品質に影響が生じるおそれもある。これに対し、本例によれば、インクイナーシャの影響が生じることはない。そのため、例えば媒体搭載部116の移動により高速に媒体30を搬送したとしても、搬送速度に合わせて、適切に印刷を行うことができる。
図3及び図4は、媒体30の送り動作を更に詳しく示す図である。説明を簡単にするため、媒体搭載部116は、媒体30の搬送方向へ、IJヘッド3巾分移動可能(N=3)とした。テーブル110に吸着された媒体30に設定される印刷範囲の搬送方向における幅は、IJヘッド8巾分とした。
図3(a)は、媒体搭載部116及びテーブル110の初期位置の一例を示す。この状態で、印刷部112は、印刷範囲における先頭の印字領域に印刷を行う。図3(b)、(c)、(d)は、初期位置からIJヘッド1巾分、2巾分、3巾分だけ媒体搭載部116を移動させた状態を示す。テーブル110は、媒体搭載部116の移動に伴って移動しているが、繰り出しローラ102及び巻き取りローラ108等に対する相対位置は初期位置と同じである。これらの状態で、印刷部112は、印刷範囲における先頭から2、3、4番目の印字領域に印刷を行う。
図3(e)は、IJヘッド3巾分移動後に媒体搭載部116を初期位置に戻した状態を示す。また、この状態において、テーブル駆動部114は、テーブル110を、IJ3巾分だけ、搬送方向へ移動させている。この間、テーブル駆動部114は、例えば、印刷部112に対するテーブルの相対位置を固定しつつ、繰り出しローラ102及び巻き取りローラ108等に対して相対的に、テーブル110を移動させる。そのため、印刷部112に対するテーブル110の相対位置は、例えば、図3(d)、(e)において同じになる。尚、本例において、テーブル駆動部114は、テーブル110を、図3(e)の状態から更にIJヘッド1巾分、搬送方向へ移動させる。
図4(a)は、図3(e)の状態から更にIJヘッド1巾分、テーブル110を移動させた状態を示す。この状態で、印刷部112は、印刷範囲における先頭から5番目の印字領域に印刷を行う。図4(b)、(c)、(d)は、図4(a)に示した状態からIJヘッド1巾分、2巾分、3巾分だけ媒体搭載部116を移動させた状態を示す。これらの状態で、印刷部112は、印刷範囲における先頭から6、7、8番目の印字領域に印刷を行う。また、これにより、印刷装置10は、印刷範囲全体への印刷を終了する。図4(e)は、次の印刷範囲を印刷するために媒体搭載部116及びテーブル110の位置を初期化した状態を示す。初期化により、媒体搭載部116及びテーブル110は、図3(a)に示した初期位置に戻る。本例によれば、媒体30の送り動作を適切に行うことができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えば印刷装置に適切に利用できる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置10の構成の一例を示す図である。 印刷装置10の動作の一例を示すフローチャートである。 媒体30の送り動作を更に詳しく示す図である。 媒体30の送り動作を更に詳しく示す図である。
符号の説明
10・・・印刷装置、20・・・媒体ロール、30・・・媒体、100・・・搬送部、102・・・繰り出しローラ、104・・・ガイドローラ、106・・・ガイドローラ、108・・・巻き取りローラ、110・・・テーブル、112・・・印刷部、114・・・テーブル駆動部、116・・・媒体搭載部、118・・・搭載部駆動部、120・・・モータ、122・・・モータ

Claims (6)

  1. 媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷装置であって、
    前記媒体を引き出す力に応じて前記媒体ロールから前記媒体が順次繰り出されるように、前記媒体ロールを回転可能に保持する繰り出しローラと、
    前記繰り出しローラから繰り出された前記媒体を吸着により固定するテーブルと、
    前記媒体を挟んで前記テーブルの一部と対向しており、前記テーブルとの間にある前記媒体に対して印刷を行う印刷部と、
    前記繰り出しローラ及び前記テーブルを保持することにより、少なくとも前記繰り出しローラから前記テーブルに至る搬送経路に渡って前記媒体を搭載する媒体搭載部と、
    前記媒体の搬送方向へ前記媒体搭載部を移動させることにより、前記繰り出しローラに対し、前記媒体を吸着している前記テーブルを相対的に移動させることなく、前記印刷部に対して前記媒体を移動させ、かつ、前記搬送方向へ予め設定された距離だけ前記媒体搭載部を移動させた場合、前記搬送方向と反対の方向へ前記媒体搭載部を戻す搭載部駆動部と、
    前記搭載部駆動部が前記搬送方向と反対の方向へ前記媒体搭載部を戻す場合に、前記繰り出しローラに対して相対的に、前記媒体を吸着している前記テーブルを前記搬送方向へ移動させるテーブル駆動部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷部は、前記媒体において前記印刷部の印字面と対向している印字領域に対して印刷を行い、
    前記搬送方向へ前記媒体搭載部を移動させる場合、前記印刷部が前記印字領域への印刷を行う毎に、前記搭載部駆動部は、前記搬送方向における前記印字領域の幅だけ前記媒体搭載部を移動させ、
    前記媒体搭載部を前記搬送方向へ予め設定された移動回数移動させた場合、前記搭載部駆動部は、前記印字領域の幅に前記移動回数を乗じた距離、前記搬送方向と反対の方向へ前記媒体搭載部を戻すことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記搭載部駆動部が前記搬送方向と反対の方向へ前記媒体搭載部を戻す場合、
    前記媒体搭載部を戻す距離に応じた量の前記媒体を前記繰り出しローラから繰り出し、
    前記テーブル駆動部は、前記印刷部に対する前記テーブルの相対位置を固定しつつ、前記繰り出しローラに対して相対的に前記テーブルを移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷部は、前記媒体において前記印刷部の印字面と対向している印字領域に対して印刷を行い、
    前記搭載部駆動部が前記媒体搭載部を前記搬送方向と反対の方向へ戻す場合、前記テーブル駆動部は、前記媒体搭載部が戻される距離よりも前記印字領域の幅だけ大きく、前記繰り出しローラに対して相対的に、前記テーブルを前記搬送方向へ移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷装置において前記媒体を搬送する搬送装置であって、
    前記媒体を引き出す力に応じて前記媒体ロールから前記媒体が順次繰り出されるように、前記媒体ロールを回転可能に保持する繰り出しローラと、
    前記繰り出しローラから繰り出された前記媒体を吸着により固定するテーブルと、
    前記繰り出しローラ及び前記テーブルを保持することにより、少なくとも前記繰り出しローラから前記テーブルに至る搬送経路に渡って前記媒体を搭載する媒体搭載部と、
    前記媒体の搬送方向へ前記媒体搭載部を移動させることにより、前記繰り出しローラに対し、前記媒体を吸着している前記テーブルを相対的に移動させることなく、前記印刷部に対して前記媒体を移動させ、かつ、前記搬送方向へ予め設定された距離だけ前記媒体搭載部を移動させた場合、前記搬送方向と反対の方向へ前記媒体搭載部を戻す搭載部駆動部と、
    前記搭載部駆動部が前記搬送方向と反対の方向へ前記媒体搭載部を戻す場合に、前記繰り出しローラに対して相対的に、前記媒体を吸着している前記テーブルを前記搬送方向へ移動させるテーブル駆動部と
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  6. 媒体がロール状に巻き取られた媒体ロールを用いる印刷方法であって、
    前記媒体を引き出す力に応じて前記媒体ロールから前記媒体が順次繰り出されるように、前記媒体ロールを回転可能に保持する繰り出しローラ、及び前記繰り出しローラから繰り出された前記媒体を吸着により固定するテーブルを保持する媒体搭載部に、少なくとも前記繰り出しローラから前記テーブルに至る搬送経路に渡って前記媒体を搭載し、
    前記繰り出しローラから繰り出された前記媒体を、前記テーブルへの吸着により固定し、
    前記媒体の搬送方向へ前記媒体搭載部を移動させることにより、前記繰り出しローラに対し、前記媒体を吸着している前記テーブルを相対的に移動させることなく、前記媒体を挟んで前記テーブルの一部と対向する印刷部に対して前記媒体を移動させる搭載部移動動作と、
    前記印刷部と前記テーブルとの間にある前記媒体に対して印刷を行う印刷動作と
    を繰り返し、
    前記媒体搭載部が予め設定された距離だけ前記搬送方向へ移動した後、前記搬送方向と反対の方向へ前記媒体搭載部を戻し、
    前記繰り出しローラに対して相対的に、前記媒体を吸着している前記テーブルを前記搬送方向へ移動させることを特徴とする印刷方法。
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