JP2015139728A - 塗布装置及び画像形成システム - Google Patents

塗布装置及び画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015139728A
JP2015139728A JP2014012728A JP2014012728A JP2015139728A JP 2015139728 A JP2015139728 A JP 2015139728A JP 2014012728 A JP2014012728 A JP 2014012728A JP 2014012728 A JP2014012728 A JP 2014012728A JP 2015139728 A JP2015139728 A JP 2015139728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
coating
recording medium
swing
swinging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014012728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6287262B2 (ja
Inventor
雅 星名
Masa Hoshina
雅 星名
橋本 靖司
Yasushi Hashimoto
靖司 橋本
澤畑 昌
Akira Sawahata
昌 澤畑
桑原 章友
Akitomo Kuwabara
章友 桑原
洋典 沼田
Hironori Numata
洋典 沼田
大場 徹也
Tetsuya Oba
徹也 大場
荻野 潤
Jun Ogino
潤 荻野
嘉平 中村
Kahei Nakamura
嘉平 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014012728A priority Critical patent/JP6287262B2/ja
Priority to US14/605,267 priority patent/US9233557B2/en
Publication of JP2015139728A publication Critical patent/JP2015139728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6287262B2 publication Critical patent/JP6287262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/04Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
    • B05C1/08Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/04Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
    • B05C1/08Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line
    • B05C1/0821Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line characterised by driving means for rollers or work

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】簡単な方法で、ローラの用紙端部に接触する範囲の磨耗を抑制することができる、ローラを用いた処理液の塗布装置、が提供される。【解決手段】記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体の搬送に従動し、処理液を前記記録媒体に塗布する塗布ローラ338、348と、前記塗布ローラとの間で前記記録媒体を挟む加圧ローラ339、349と、前記塗布ローラの位置を、印刷中に前記記録媒体の幅方向に揺動させる揺動手段11とを有する塗布装置。【選択図】図3

Description

画像形成システムにおける処理液を塗布する塗布装置、及び画像形成システムに関する。
インクジェット方式の画像記録方式は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点から急速に普及してきている。しかし、専用紙以外のメディアに記録すると、滲み、濃度、色調や裏写り等といった初期品質問題に加え、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を抱えていた為、これらの問題を解決する様々な提案がなされていた。
それらの解決手段の一つとして、記録媒体である用紙にインク液滴が付着する直前にインクを凝集させる機能を有する処理液を塗布し画質改善を図る方法がある。
特許文献1には、この処理液を塗布する方法として、ローラを用いて紙面全体に塗布する方法が開示されている。
図8は従来例におけるローラを用いて用紙にコーティング材料を塗布する構成を示す概略断面図である。同図において、図示していないモータ等で回動するプラテンローラ97には押えチャック98で記録媒体である用紙Wが巻き付けられる。また、コーティングユニット96内にはコーティング材料90が収納されており、コーティング材料90は攪拌・供給ローラ91によって汲み上げられ、輸送・薄膜化ローラ92、93によってコーティングローラ94のローラ面上で薄膜化される。
そして、コーティングローラ94は回転するプラテンローラ97に巻き付けられている用紙Wを押し付けながら一緒に回転することで、用紙Wの表面にコーティング材料90を塗工する。同時に、インクジェットヘッド95はコーティング材料90が塗工された用紙Wの表面にインクを吐出して記録を行う。(例えば、特許文献2参照)。
このように、画質品質を向上させる処理液を予めローラで記録領域に塗布する方法は、記録ヘッドを用いて吹き付ける方法に比べ比較的粘度の高い処理液を薄く塗布することができ、画像滲みを一段と低減できる点で優れている。
しかし、上述したローラを使った処理液を塗布する装置では、用紙端部に接触する範囲でローラが摩耗し易く、用紙幅を変えた際、ローラの摩耗部分によって、用紙上に形成した画像に白抜けが生じ、磨耗部分に液が溜まることによる液だまりにより画像に濃度ムラ等の不具合が発生する問題があった。
そこで、本発明の一態様では上記事情に鑑み、ローラを用いた処理液の塗布装置で、簡単な方法で、ローラの用紙端部に接触する範囲の磨耗を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、一つの案では、
記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記記録媒体の搬送に従動し、処理液を前記記録媒体に塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラとの間で前記記録媒体を挟む加圧ローラと、
前記塗布ローラの位置を、印刷中に前記記録媒体の幅方向に揺動させる揺動手段とを有する塗布装置が提供される。
一態様によれば、ローラを用いた処理液の塗布装置で、簡単な方法で、ローラの用紙端部に接触する範囲の磨耗を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット方式の画像形成システムの流れを示す略図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムに用いられる処理剤液塗布装置の概略構成図である。 図2の処理剤液塗布装置に含まれる、塗布機構の構成を示す模式図である。 図3の揺動機構の実施例1の動作フローについて説明する図である。 図3の揺動機構の実施例2の動作フローについて説明する図である。 図3の揺動機構の実施例3の動作フローについて説明する図である。 塗布ユニットの揺動有無での塗布ローラ磨耗について説明する図である。 従来例におけるローラを用いて用紙にコーティング材料を塗布する構成を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔実施形態〕
図1は本発明の一実施形態を示す構成図である。より詳しくは、図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット方式の画像形成システム(インクジェット印刷システム)1000の一部を示す略図である。
図1に示すように、給紙装置100から繰り出された連続紙等の用紙からなる記録媒体(被記録媒体)Wは、塗布装置を含む前処理装置101に送り込まれる。後段の画像形成でのインクの滲み、濃度、色調や裏写りなどの問題を解決するため、前処理装置101は記録媒体Wの画像形成面に記録媒体にインク液滴が着弾したインクを凝集させる機能を有するコーティング材料である処理剤液(前処理液)を塗布する。処理剤液を塗布する面は所望される印刷物に応じて、片面のみの場合や両面の場合がある。
次に記録媒体Wは前処理装置101の記録媒体Wの搬送方向下流にある第1のインクジェットプリンタ(記録装置)102に送り込まれて、記録媒体Wの前処理液が塗布された面側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。両面印刷を行う場合、その後、反転装置(図示せず)により記録媒体Wの表裏が反転されて引き続き記録媒体Wを第2のインクジェットプリンタ(図示せず)に送り込み記録媒体Wの裏側にインク滴を吐出して所望の画像を形成する。このような画像形成の後、後処理装置(図示せず)に送られて所定の後処理がなされる。
図2は、本発明の一実施形態に基づく、画像形成システム1000に用いられる前処理装置(前処理液塗布乾燥装置)101の概略構成図である。
次に、図2を参照して、前処理装置101について説明する。前処理装置101は前処理液を記録媒体Wに塗布する前処理液塗布装置(塗布装置)330を有している。記録媒体Wの前処理液を乾燥させるために加熱ユニット(記録媒体加熱装置)350は前処理液塗布装置330の記録媒体搬送方向の下流に設けられている。
さらに、前処理装置101は、先に述べた前処理液塗布装置330と加熱ユニット350の他にエアループユニット320、前処理液供給ユニット340、ダンサーユニット380を有する。
エアループユニット320は、回転自在に支持されたガイドローラ321、記録媒体Wを狭持して搬送するフィードイン(FI)ローラ322、FIニップローラ323を有する。
エアループユニット320では、ガイドローラ321、回転駆動するFIローラ322、従動回転するFIニップローラ323が給紙装置100から供給される記録媒体Wを搬送し、エアループユニット320内に記録媒体Wを引き込む。このとき、不図示の光学センサにより、記録媒体Wの弛み量が一定となるエアループALが形成される様に、FIローラ322の回転が制御される。エアループALを通過した記録媒体Wは、不図示のテンションシャフトにより搬送安定化のための張力が付加され、前処理液塗布装置330に搬送される。
エアループALを経た記録媒体Wは、2つのエッジガイド(図示せず)との間を通り、且つ、長手方向が記録媒体Wの搬送方向(矢印方向)と直交するように配置された2本のパスシャフト325の間をSの字状に通る。二本のパスシャフト325はエッジガイドに支持され、エッジガイド対の間の間隔は記録媒体Wの幅方向と略同寸にされる。なおエッジガイドは、パスシャフト325に対して、例えば、ねじなどの固定手段によって移動可能に固定されており、使用する記録媒体Wの幅寸法に応じてエッジガイドの間の間隔は調整される。これらのパスシャフト及びそれに直交するエッジガイドの働きにより、記録媒体Wの幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。
パスシャフト325とエッジガイドとの間を通過した記録媒体Wは、固定状態にあるテンションシャフト(図示せず)により搬送安定化のための張力が付加される。
前処理液塗布装置330は、回転駆動するインフィードローラ331、フィードニップローラ332、裏面塗布機構33、表面塗布機構34を有する。さらに、前処理液塗布装置330には、裏面塗布機構33及び表面塗布機構34を制御するために図3で示す塗布制御部81と揺動制御部82が備えられている。前処理塗布装置330の近傍には、回転駆動するアウトフィードローラ335、フィードニップローラ336が備えられている。
フィードニップローラ332は、インフィードローラ331との間で記録媒体Wを挟持搬送し、フィードニップローラ336はアウトフィードローラ335との間で記録媒体Wを挟持搬送する。インフィードローラ331及びフィードニップローラ332は搬送手段となる。
裏面塗布機構33は、スクイーズローラ337、塗布ローラ338、加圧ローラ339を有する。裏面塗布機構33に搬送される記録媒体Wは、スクイーズローラ337により前処理液が供給される塗布ローラ338と加圧ローラ339との間で挟持搬送される際に、塗布ローラ338により一方面(裏面)側に前処理液が塗布される。加圧ローラ339は加圧ユニット14rに設けられ、スクイーズローラ337及び塗布ローラ338は塗布ユニット15rに設けられている。裏面塗布機構33を通過した記録媒体Wは、表面塗布機構34に搬送される。
表面塗布機構34は、スクイーズローラ347、塗布ローラ348、加圧ローラ349を有し、記録媒体Wの外面(表面)側に前処理液を塗布する。加圧ローラ349は加圧ユニット14fに設けられ、スクイーズローラ347及び塗布ローラ348は塗布ユニット15fに設けられている。表面塗布機構34を通過した記録媒体Wは、アウトフィードローラ335とフィードニップローラ336により、加熱装置である加熱ユニット350に搬送される。
なお、裏面塗布機構33及び表面塗布機構34は、選択的に作動する様に制御され、記録媒体Wは、表面及び裏面のいずれか片方又は両面に前処理液が塗布される。
前処理液供給ユニット340は前処理液を貯留し、裏面塗布機構33及び表面塗布機構34に前処理液を適宜供給する。
加熱ユニット350は、記録媒体Wの搬送方向の上流から、加熱ローラ40a、40b、50a、50b、60a、60bを有し、さらに排出用搬送ローラ70と制御装置80を有している。加熱ユニット350では、制御装置80による制御処理が実行され、夫々の加熱ローラ40a〜60bの各ヒータ41a〜61bの加熱量(温度)を制御している。
記録媒体Wは、各加熱ローラ40a〜60bに順に千鳥掛け状に掛け渡され、アウトフィードローラ335及びフィードニップローラ336と、フィードローラ359及びフィードニップローラ360とにより、加熱ユニット350の中を搬送される。各加熱ローラ40a〜60bは、搬送される記録媒体Wに従動して回転し、記録媒体Wを加熱して記録媒体Wに塗布されている前処理液を乾燥させる。
なお、加熱ユニット350においても、各加熱ローラ40a〜60bは記録媒体Wに従動して回転するため、各加熱ローラを回転駆動させる駆動手段として例えばモータ等を設ける必要がなく、モータ設置スペースが省略されて小型化が可能になっている。
加熱ユニット350において表面に塗布された前処理液が乾燥した記録媒体Wは、回転駆動するフィードローラ359及びフィードニップローラ360に挟持され、ダンサーユニット380に搬送される。
ダンサーユニット380は、2つのガイドローラ381、382、可動フレーム384、可動フレーム384の位置を検出する不図示の位置検出手段、可動フレーム384に回転自在に取り付けられた2つのダンサーローラ385、386を有する。可動フレーム384は、下部に錘383が設けられ、ダンサーローラ385、386と共に矢印A方向に移動可能に設けられている。記録媒体Wは、2つのガイドローラ381、382及び2つのダンサーローラ385、386にW字状に掛け渡される。
ダンサーユニット380は、不図示の位置検出手段の出力に基づいて、フィードローラ359の搬送量を制御して、可動フレーム384の上下方向の位置を調整する。可動フレーム384の位置が調整されることで、前処理装置101と後段の第1インクジェットプリンタ102との間の記録媒体Wのバッファが確保される。
加熱ユニット350によって加熱された記録媒体Wは、ダンサーユニット380にて冷却された後に、後段の第1インクジェットプリンタ102に搬送される。
このような構成により、前処理装置101は、インクのにじみ防止や浸透補助等、画質向上のための前処理液を記録媒体Wに塗布し、後段の第1インクジェットプリンタ102に搬送する。
図3は、本発明の一実施形態に基づく、塗布機構33の構成を示す模式図である。なお、塗布機構33として、図2に示した裏面塗布機構33と表面塗布機構34とがあり、機構の構造は同一なため、以後裏面塗布機構33を用いて説明する。また、加圧ユニット14f、14r塗布ユニット15f、15rについて構造は同一のため、以後符号を省略して説明する。
塗布機構33は、加圧ユニット14と塗布ユニット15に加えて揺動機構11とを有する。また、塗布機構33には塗布制御部81と揺動制御部82が接続されている。更に、塗布機構33の塗布ユニット(処理液収容容器)15は、処理液を補給する前処理液供給ユニット(カートリッジ)340と接続されている。
スクイーズローラ337と塗布ローラ338とその周辺部材は塗布ユニット15に実装され、加圧ローラ339とその周辺部材は加圧ユニット14に実装されている。塗布制御部81は、画像形成システム1000の図示しないコントローラから、印刷に係る動作の指示を受け、塗布機構33の中の塗布ユニット15内の部材や、加圧ユニット14内の部材を制御し、前処理液の塗布量を調整している。
前処理液供給ユニット340内に貯留された処理液は、例えばチュービングポンプやダイヤフラムポンプのように電気的に駆動された送液手段であるポンプ21により供給経路22を介して塗布ユニット15の供給パン23に供給される。
次に、供給パン23に貯留された処理液Lは、モータ(塗布量調整モータ)24により駆動されるスクイーズローラ337の回転により汲み上げられる。このスクイーズローラ337は、例えばアニロックスローラやワイヤーバーなどの、表面に溝加工を施したものを用いることで、処理液Lの粘度や印刷速度が変化した場合であっても、汲み上げ時の処理液Lの汲み上げ量が影響受けにくくなる。
ここで、アニロックスローラとは、印刷、製紙など使われる表面に細かい溝を形成した金属ローラであり、溝の形状は三角や、ピラミッド型と呼ばれる角錐形状のものなど様々である。溝の無い通常のローラは、印刷速度、液粘度等様々な要因により、液量が不安定になるが、アニロックスローラでは溝を彫ることにより、ローラ間を通過する液量を増加させ、速度、粘度等の外乱により通過する液量を安定化する。
金属のローラに様々な太さのワイヤーを巻いたワイヤーバーも用いることができるが、ワイヤーの解け等の問題があるため、金属ローラ上に直に溝形状を形成するアニロックスローラの方がスクイーズローラ337として、より好ましい。
スクイーズローラ337で汲み上げられた処理液Lは、残った液が塗布ローラ338上に薄く均一に引き延ばされるように、周辺をゴム等の弾性体で覆われた塗布ローラ338とスクイーズローラ337の接触部(NIP)により一部の処理液Lは掻き落とされる。
この時、塗布ローラ338とスクイーズローラ337のNIPの荷重を変化させることにより、掻き落とされる処理液Lの量をコントロールできる。塗布ローラ338上に引き伸ばされた処理液Lは、加圧ローラ339と塗布ローラ338に挟まれた記録媒体Wに塗布される。
塗布ローラ338は、両端を軸受け25により支持されており、記録媒体Wに対して連れ回る、即ち、記録媒体Wの搬送に従動する。この際、塗布量が多く、記録媒体Wとの摩擦抵抗が低い条件においては、塗布ローラ338と記録媒体Wの間でスリップが発生し、記録媒体Wのエッジ部分に接触する部分で塗布ローラ338に磨耗が発生する。
なお、加圧ユニット14において加圧ローラ339の両端部には昇降機構26が取り付けられており、処理液Lを塗布しないときは加圧ローラ339を上に退避させ塗布ローラ338と加圧ローラ339の間の接触状態(NIP)を解除できるようになっている。
揺動機構11の一部と、加圧ユニット14、塗布ユニット15は、筐体10で囲まれている。
加圧ローラ339を備える加圧ユニット14は筐体10に対して固定されている。即ち、加圧ローラ339は筐体10に対して回転可能に固定されている。
処理液収容容器である塗布ユニット15は処理液を貯留し、塗布ローラ338及びスクイーズローラ337を回転可能に内部で固定する。また、塗布ユニット15は筐体10の中で記録媒体Wの幅方向に(記録媒体Wの搬送方向に対して直交する方向に)移動(揺動)可能に設けられている。
より詳しくは、塗布ユニット15は、塗布ユニット15に固定された複数のガイドピン16を筐体10に固定された位置決めプレート17の穴に挿入することにより塗布ユニット15の記録媒体搬送方向の位置を位置決めされる。
また、塗布ユニット15の記録媒体Wの幅方向は、塗布ユニット15に固定されたラッチピン12に揺動機構11のラッチ27を引っ掛けることにより位置決めされる。ここで、ラッチピン12を介して塗布ユニット15に接続された揺動機構11は、塗布ユニット15を記録媒体Wの幅方向に連続又は、断続的に揺動させる。
揺動機構11は図3の一点鎖線で囲まれた範囲であり、筐体10内部にラッチ27、スライダ30、位置検出ターゲット28、スクリューシャフト29、及び移動部であるスライダ30と、筐体10外部に固定されたモータ(揺動モータ)31を備えている。筐体10に固定されたモータ31が駆動することでスクリューシャフト29(スクリュー軸)を回転させ、スライダ30がスクリューシャフト29に沿って水平方向であって記録媒体Wの幅方向に滑動する。スライダ30を上記方向に往復運動させることで、ラッチピン12及びラッチ27を介してスライダ30に接続した塗布ユニット15を揺動させる。
即ち、塗布ユニット15(処理液貯留容器)と接続されたスライダ30(移動部)が移動することで、塗布ユニット15が筐体10の内部で移動し、塗布ユニット15に設けられた塗布ローラ338が加圧ローラ339に対して記録媒体Wの幅方向に揺動する。
揺動機構11の脇に配置された例えばフォトインタラプタ等のセンサを複数個配置したポジションセンサ13は、揺動機構11の位置を検知する。
より詳しくは、塗布ユニット15には記録媒体Wの幅方向に移動する幅である、揺動方向の揺動幅が定められているため、揺動機構11も移動幅が決められている。ポジションセンサ13は揺動機構11が移動幅の両端部のいずれか一方に達した場合、ポジションセンサ13が揺動機構11の端部検知結果を出力すると、揺動機構11の移動の方向が逆向きになるように制御される。
さらに、ポジションセンサ13は印刷終了時に揺動機構11の例えば、位置検出ターゲット28の位置を検知して、後述する記憶手段であるICチップへ出力し、その位置が次回印刷時の最初に読み出されて利用される。
ここで、ポジションセンサ13は揺動機構11の移動方向に沿って、複数のセンサが配列されており、列の両端部のセンサは、揺動機構11の移動幅の端部に達したことを検知する。また、印刷終了時は、複数のセンサのうち、どのセンサが一番近いか、又はどのセンサの間にあるかにより、揺動機構11の位置を検知する。また、図に示すように、揺動装置30側にも、移動部であるスライダ30にポジションセンサ13がスライダ30の位置を検知するのに利用される位置検出ターゲット28を設けてもよい。図3では位置検出ターゲット28が一つある例を示したが、複数であってもよい。
揺動機構11に接続された揺動制御部82は、塗布制御部81や画像形成システム1000のコントローラ(不図示)と接続されている。そして、揺動制御部82は紙種、解像度に基づいて決定される塗布量や、印刷速度、検知された揺動機構11の位置等の情報に基づいて、揺動機構11のスライダ30の移動方向、移動速度、駆動時間を制御する。
なお、図示はないが、塗布ユニット15内には、ICチップが格納されており、塗布ローラ338の前回印刷終了時の揺動位置と揺動方向をICチップに記憶させている。そして、次回印刷時にその揺動位置と揺動方向のデータをICチップから読み出して、その印刷時に前回印刷終了時に記憶した揺動位置と揺動方向で開始する。この動作により、揺動範囲内で磨耗量を平均化できる。
そして、処理液を揺動されながら塗布された記録媒体Wは加熱装置350へ搬送される。
(実施例1)
図4〜図6に、制御動作のフローチャートを示す。図4は、本発明の塗布機構33において、揺動機構11が連続揺動する場合である実施例1の動作フローについて説明する図である。
まず、ステップS1(下記単にSとする)にて前処理装置101の前処理液塗布装置330の電源がONされると、塗布ユニット15内のICチップ(図示せず)より前回終了時の塗布ユニット15の位置と揺動方向を読み出す(S2)。これにより、塗布ユニット15の位置と揺動方向を、前回使われた際の終了時の位置との揺動方向に合わせることが出来、印刷動作が複数行われるときでも、記録媒体Wの端部が接触する部分を分散させることができる。
なお、塗布ユニット15は、点検等で交換される場合がある。印刷開始時に、ICチップは塗布ユニット15内にあるので、このようなICの読み取り動作の実施可否により、塗布ユニット15が正確に実装されているか否かを確認する。
次に、S3において、揺動機構11のラッチ27を動かし、塗布ユニット15のラッチピン12に引っ掛け、塗布ユニット15と揺動機構11を連結する。
連結後、初期化動作(イニシャライズ)を実施し、センサ、モータ等のデバイスの動作確認を実施する(S4)。初期化終了後、前回印刷終了時に記憶した塗布ユニット15の位置になるように、揺動機構11でモータ31がスクリューシャフト29を回転させることにより、スライダ30と塗布ユニット15を移動させる。また、前回印刷終了時と同じ揺動方向、即ち、同じ進行方向になるようにセットする(S5)。
コントローラからの印刷要求が来ると(S6)、塗布機構33の塗布制御部81は、コントローラより取得した記録媒体の種類、解像度により塗布量を決定し、その塗布量になるように加圧ローラ339、塗布ローラ338間のNIP圧を調整する(S7)。
ここで、紙種、解像度毎に画質を満足するのに必要な前処理液の塗布量は異なっている。具体的には、塗布制御部81は、画像の解像度(単位面積辺りのドットの数)に基づいて、塗布ユニット15での前処理液Lの塗布量を算出している。ここで、低解像度の画像を記録する場合には、高解像度の場合に比べて記録用紙に形成されるインクのドット径が大きくなり、各ドットは、その表面積に対してインクの体積の割合が大きいため乾燥しにくい。また、記録速度も高解像度の場合より速いためインクが乾燥しにくく、浸透しにくいので滲みやビーディングが発生しやすくなる。このため、形成される画像の解像度が高い場合に前処理液Lの塗布量を減少させ、形成する画像の解像度が低い場合に、前処理液Lの塗布量を増加させる。
また、塗布制御部81は、記録媒体Wの種類に基づいて、塗布ユニット15での前処理液Lの塗布量を算出している。具体的には、塗布制御部81は記録媒体の種類に対応付けて塗布量が設定されており、ユーザーにより画像形成システム1000に入力される入力情報等に基づき対応付けた記録媒体の種類を読み出して、その記録媒体の種類を基づいた塗布量を出力する。
そして、決定された塗布量に基づいて、揺動制御部82は制御に使用する速度テーブルを選択、決定する(S8)。S7で設定したように、紙種、解像度毎に画質を満足するのに必要な処理液の塗布量は異なっているため、揺動制御部82は必要な処理液の塗布量に応じた揺動動作ができるように、適切な速度テーブルを選択することになる。
具体的に、塗布量が多く塗布ローラ338と記録媒体Wがスリップし易い状態では速く揺動し、塗布量が少なくスリップし難い状態では遅く揺動させるように、揺動制御部82は揺動機構11の揺動速度を調整するとともに揺動動作の全体量も調整するようなテーブルを選択する。
例えば、表1〜表3のような速度テーブルを使い、印刷速度毎に揺動速度を変化させる。図5のフローチャートでは、例えば塗布量が多い場合に適した表1の速度テーブルを選択している。なお、表1の数値の単位はmm/sである。
Figure 2015139728
印刷が開始されると(S9)、画像形成システム1000のコントローラが、第1インクジェットプリンタ102に指示した印刷速度を取得する(S10)。
揺動制御部82は、コントローラから取得した印刷情報と速度テーブル1を照らし合わせ、揺動速度を決定し(S11)、揺動機構11を駆動させて塗布ユニット15の揺動を開始する(S12)。
揺動の動作中、ポジションセンサ13が揺動機構11のスライダ30が移動幅の両端部のいずれか一方に達したことを検出(端部検知)した場合(S13でYES)は、揺動制御部82は揺動機構11のスライダ30の揺動方向(移動方向)を逆にセットする(S14)。
S14で揺動方向が変更された場合、即ち、ポジションセンサ13がスライダ30の位置が移動幅の端部に達したことを検知して、スライダ30の移動方向を逆にする場合、S10へ戻って再度コントローラから印刷速度の情報を取得した上で揺動が再開させる。
揺動の動作中、ポジションセンサ13が揺動機構11のスライダ30が移動幅の端部に達したことを検出しない場合(S13でNO)、同じ方向に移動(揺動)を続ける。
その後、印刷停止信号が入力されない限り(S15でNO)、必要に応じてコントローラの印刷速度の情報を取得しながら(S10へ戻る)、揺動を続ける。
揺動中、印刷停止信号が確認された場合(S15でYES)、揺動を停止すると共に、昇降機構26により加圧ローラ339を昇降させ、加圧ローラ339、塗布ローラ338間の挟み込み(NIP状態)を解除する(S16)。なお、揺動を停止した際、ポジションセンサ13は揺動機構11のスライダ30の位置を検知して、塗布ユニット15の位置を検知する。
そして、検知した停止時のスライダ30及び/又は塗布ユニット15の位置、揺動制御部82が制御する揺動方向をICチップに格納する(S17)。
その後、印刷を終了する(S18)。
ここで、塗布ローラ338の磨耗を防ぐ為には、記録媒体Wの走行位置に対する塗布ローラ338の位置をなるべく速い速度で、移動させる(揺動させる)のが好ましい。
しかし、印刷速度に対して揺動速度が速くなると揺動の影響を受ける。よって、同一の塗布量において一定速度で揺動した場合、揺動速度に対して、印刷速度が速い場合、蛇行、しわの発生はより抑制される。しかし、揺動速度に対して、印刷速度が遅い場合、記録媒体の蛇行、しわをより大きく発生させる恐れがある。そこで、本実施形態では、印刷速度毎に揺動速度を変化させる。
上記フローにより、塗布量が多く、より塗布ローラ338と記録媒体Wがスリップし易い状態ではより速い速度で揺動し、塗布量の少ないスリップし難い状態では遅く揺動させるように、揺動制御部82が揺動機構11を制御してスライダ30の揺動速度を調整している。また、揺動機構11が塗布ローラ338の揺動速度を、印刷速度に基づいて調整している。この動作により、ローラの磨耗の影響を分散させると共に塗布ローラ338の揺動に伴う記録媒体の蛇行やしわの発生を抑制することができる。
また、ステップS2とS17で行ったように、塗布ユニット15の前回停止位置と揺動方向を記録し、そこから印刷を開始することで、塗布ローラ338の揺動範囲内での塗布ローラ磨耗をより、均一化することが出来る。
なお、上記図4のフローでは、揺動装置が連続的に揺動させる例を記載したが、揺動装置は断続的に駆動してもよい。
(実施例2)
図5は、上述の塗布機構33の、塗布ローラ338が断続的に揺動される場合である実施例2の動作フローを表す。断続的に揺動されるとは、ここでは、規則的、又は不規則的に揺動と揺動停止を繰り返す動作をいう。
テーブルを選択するまでのステップS1〜S7の動作は、動作が共通なので、記載を省略する。本制御において、揺動機構11は、印刷速度が所定の閾値よりも低い期間、スライダ30及び塗布ユニット15の揺動を停止させる点が実施例1とは異なる。
図4のS7で塗布量のデータを取得しNIP圧を調整した後、図5のS108で、処理液Lの塗布量のデータに基づき、表2のような速度テーブル2を選択する。
Figure 2015139728
速度テーブル2では、速度テーブル1よりも塗布量が少ない場合等に適用し、印刷速度が遅い場合は揺動しない場合を含む。
より詳しくは、印刷開始後であっても、速度テーブル2において、印刷速度が低速で閾値(例えば、表2では30m/min)以下の際には、揺動機構11のスライダ30及び塗布ユニットは動かさない(S112、NO)。そして、速度テーブル2で規定した印刷速度が所定の閾値以上になったら(S112、YES)、速度テーブル2を基にして揺動を開始する(S112)。なお、印刷動作中で、印刷速度が一度も閾値以下にならない場合は、揺動を停止することなく、適宜揺動速度を調整しながらS118に進む。
ここで、印刷中、塗布ユニット15が揺動していたとしても、印刷速度が所定の閾値より低くまで落ちた場合は(S114、YES)、速度テーブル2を基にして揺動を一時的に停止させる(S115)。
また、印刷速度が、再び所定の閾値よりも上がった場合(S116、YES)、速度テーブルを基にして揺動を再開させる(S117)。
このように、揺動の動作と停止を繰り返す際、揺動制御部82は塗布ユニット15を揺動させる駆動期間を、処理液の塗布量に基づいて選択された速度テーブル2に基づき、調整する(S112〜S117)。言い換えると、揺動制御部82は、揺動機構11のスライダ30の移動が停止し塗布ローラ338の揺動を停止する停止期間を、印刷速度に基づいた速度テーブル2により調整する。
上記フローにおいて、表1を用いた図5のフローと比べて、塗布量が少なくスリップし難い状態では揺動を停止させることで、揺動を駆動するモータ31の消費電力を低減させることが可能になる。
なお、この制御では、揺動を一時停止した際、ポジションセンサ13は揺動機構11のスライダ30の位置を検知して、塗布ユニット15の位置を検知している。そして、印刷フローのS122において、印刷終了時、又は印刷終了時に揺動していない場合は(S116、NO)、印刷停止信号が入力された直前に揺動が停止した時のスライダ30及び/又は塗布ユニット15の位置と揺動方向をICチップに前回印刷終了時の情報として格納する。
また、塗布量が多く塗布ローラ338と記録媒体Wがスリップし易い状態では速い速度で揺動するので、この調整により、磨耗の分散と記録媒体Wの蛇行、しわの発生の抑制を両立することが出来る。
(実施例3)
図6は、上述の塗布機構33において、揺動機構11のスライダ30が断続的に駆動される場合であって、一定の周期で間欠的に揺動動作を行う場合である実施例3の動作フローを表す。テーブルを選択するステップS1〜S7の動作は、動作が共通なので、記載を省略する。間欠的に揺動するとは、ここでは、断続的な揺動のうち、規則的なものであって、一定の周期で所定のデューティ比で揺動と停止を繰り返す動作をいう。
本制御では、揺動機構11により塗布ユニット15は周期的に揺動と停止を繰り返し、揺動機構11は所定の周期毎の揺動期間を印刷速度に基づいて調整している。
図4のS7で塗布量のデータを取得しNIP圧を調整した後、図6のS208において、処理液Lの塗布量のデータに基づき、表1、表2のような速度テーブルに代えて、表3のような揺動間隔(デューティ比)テーブルを選択する。
Figure 2015139728
本デューティ比テーブルでは、印刷速度に応じた、所定の揺動期間が規定されている。例えば、紙種Aで600×600dpiの記録媒体で、印刷速度が10mpmのとき、デューティ比10%で動く場合は、スライダ30が移動幅を往復する1サイクル100秒だとするとモータ31がスライド30を駆動させるON期間は10秒であることを示す。
この表3に基づき、揺動制御部82はデューティ比を決定し(S209、S210、S211)、スライド30により塗布ユニット15を間欠駆動させる(S212)。
なお、この制御では揺動を間欠により一時停止した際、ポジションセンサ13は揺動機構11のスライダ30の位置を検知して、塗布ユニット15の位置を検知している。そして、印刷フローのS122において、印刷終了時、又は印刷終了時に揺動していない場合は印刷停止信号が入力された直前に揺動が停止した時のスライダ30及び/又は塗布ユニット15の位置と揺動方向をICチップに、前回印刷終了時の情報として格納する。
なお、このときの間欠の期間で揺動の動作を調整するため、揺動速度は一定でもよい。
表3のように、揺動の期間を調整することで上述のような揺動速度を変える場合と同様の効果が得られる。
上述のように、揺動機構11が、塗布ローラ338の揺動の駆動期間、言いかえると、揺動を停止する停止期間を、印刷速度に基づいて調整している。この動作により、ローラの磨耗の影響を分散させると共に塗布ローラの揺動に伴う記録媒体の蛇行やしわの発生を抑制することが出来る。
また、例えば、用紙の種類ごとに揺動速度を変えて、同じ印刷速度の場合をすべての用紙、サイズで間欠の期間を同一にする等、揺動速度と、間欠期間を組み合わせてもよい。
<ローラの摩耗>
図7は、本発明の一実施形態に基づく、塗布ユニット15の揺動有無での塗布ローラ磨耗について説明するグラフである。図7において、横軸は用紙幅方向位置、縦軸は磨耗量を示す。
図7の揺動無しのグラフより、比較例として塗布ユニット15の揺動無しの条件では、記録媒体Wのエッジ部(用紙端部)が接触する狭い範囲で深い磨耗が発生している。例えば、記録媒体Wとして連帳紙を用いる場合は1JOBあたり印刷量が最大16kmにもなり、印刷終了をもって接触範囲を移動させても、摩耗が許容値を超えてしまう。
これに対して、揺動有りのグラフより、本発明の実施形態のような揺動が有る条件では、揺動範囲内で均一に浅く磨耗していることが分かる。即ち、本発明では印刷中に塗布ユニット15が揺動することで、塗布ローラ338と加圧ローラ339の間の接触するNIPにおいて、ローラの用紙(記録媒体W)端部に接触する範囲の磨耗を抑制することができる。
さらに、このように広く浅く磨耗させることで、特定部分のみ塗布されないような状況の発生を抑制することができる。
なお、上記の実施形態では、塗布装置330はインクが付着する前の前処理液の塗布について説明したが、上述の塗布装置を、画像形成後の後処理液の塗布に利用してもよい。
10 筐体
11 揺動機構(揺動手段)
13 ポジションセンサ
14 加圧ユニット
15 塗付ユニット(処理液収容容器)
28 位置検出ターゲット
29 スクリューシャフト(スクリュー軸)
30 移動部(スライダ)
31 モータ
33、34 塗布機構(裏面塗布ユニット、表面塗布ユニット)
81 塗布制御部
82 揺動制御部
100 給紙装置
101 前処理塗布乾燥装置(前処理装置)
102 第1のインクジェットプリンタ
330 前処理液塗布装置(塗布装置)
331 インフィードローラ(搬送手段)
332 フィードニップローラ(搬送手段)
337 スクイーズローラ
338 塗布ローラ
339 加圧ローラ
340 前処理液供給ユニット
1000 画像形成システム
W 記録媒体
L 前処理液(処理液)
特開平7−156538号公報 特開2012−053332号公報

Claims (13)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体の搬送に従動し、処理液を前記記録媒体に塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラとの間で前記記録媒体を挟む加圧ローラと、
    前記塗布ローラの位置を、印刷中に前記記録媒体の幅方向に揺動させる揺動手段とを有する塗布装置。
  2. 前記揺動手段は、前記塗布ローラを揺動させる揺動速度を、印刷速度に基づいて調整する請求項1記載の塗布装置。
  3. 前記揺動手段は、前記塗布ローラを揺動させる揺動速度を、前記処理液の塗布量に基づいて調整する請求項1記載の塗布装置。
  4. 前記揺動手段は、前記塗布ローラを断続的に揺動させるか否かを、印刷速度に基づいて決定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗布装置。
  5. 前記塗布ローラを断続的に揺動させる場合、前記揺動手段は、前記塗布ローラの揺動を停止する停止期間を、前記印刷速度に基づいて調整する請求項4記載の塗布装置。
  6. 前記塗布ローラを断続的に揺動させる場合、前記揺動手段は、前記印刷速度が所定の閾値よりも低い期間、前記塗布ローラの揺動を停止させる請求項5記載の塗布装置。
  7. 前記塗布ローラを断続的に揺動させる場合、前記塗布ローラは周期的に揺動と停止を繰り返し、前記揺動手段は所定の周期毎の揺動期間を前記印刷速度に基づいて調整する請求項6記載の塗布装置。
  8. 前記揺動手段は、前記塗布ローラを断続的に揺動させるか否かを、前記処理液の塗布量に基づいて決定する請求項1〜7のいずれか1項に記載の塗布装置。
  9. 前記塗布ローラを断続的に揺動させる場合、前記揺動手段は、前記塗布ローラの揺動を停止する停止期間を、前記塗布量に基づいて調整する請求項8記載の塗布装置。
  10. 前記塗布ローラの前回印刷終了時の揺動位置及び揺動方向を記憶して、今回開始時に記憶した前記前回印刷終了時の揺動位置及び前記揺動方向で開始する請求項1〜9のいずれか1項に記載の塗布装置。
  11. 前記揺動手段は、固定されたモータと、前記モータに接続されたスクリュー軸と、前記スクリュー軸に沿って移動可能な移動部を有し、
    前記モータが前記スクリュー軸を回転させることで、前記移動部が前記記録媒体の幅方向に往復運動して、前記塗布ローラを揺動させる請求項1〜10のいずれか1項に記載の塗布装置。
  12. 前記塗布装置はさらに、
    前記揺動手段の一部と前記塗布ローラ及び前記加圧ローラを囲む筐体と、
    前記処理液を貯留し、前記塗布ローラを内部で回転可能に固定する、前記筐体の中で前記記録媒体の幅方向に移動可能に設けられた処理液貯留容器と、を有し、
    前記加圧ローラは前記筐体に対して回転可能に固定されており、
    前記移動部は前記モータが固定された前記筐体に対して移動可能であり、
    前記処理液貯留容器と接続された前記移動部が移動することで、前記処理液貯留容器が前記筐体の内部で前記記録媒体の幅方向に移動し、前記処理液貯留容器に設けられた前記塗布ローラが前記加圧ローラに対して前記記録媒体の幅方向に揺動する請求項11に記載の塗布装置。
  13. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体にインクを吐出し付着させる記録装置と、
    前記記録装置の前記記録媒体の搬送方向上流に位置する前処理装置を有し、
    前記前処理装置は、
    前記記録媒体の搬送に従動し、前処理液を前記記録媒体に塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラとの間で前記記録媒体を挟む加圧ローラと、
    前記塗布ローラの位置を、印刷中に前記記録媒体の幅方向に揺動させる揺動手段とを有する画像形成システム。
JP2014012728A 2014-01-27 2014-01-27 塗布装置及び画像形成システム Active JP6287262B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012728A JP6287262B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 塗布装置及び画像形成システム
US14/605,267 US9233557B2 (en) 2014-01-27 2015-01-26 Coating apparatus and image forming system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012728A JP6287262B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 塗布装置及び画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015139728A true JP2015139728A (ja) 2015-08-03
JP6287262B2 JP6287262B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=53678244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014012728A Active JP6287262B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 塗布装置及び画像形成システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9233557B2 (ja)
JP (1) JP6287262B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015231696A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社リコー 塗布装置、塗布装置の制御方法、及び画像形成システム

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016052740A (ja) 2014-09-03 2016-04-14 株式会社リコー 処理液塗布装置及び画像形成システム
JP6631020B2 (ja) 2015-03-12 2020-01-15 株式会社リコー 塗布装置及び画像形成システム
JP6720691B2 (ja) * 2016-05-19 2020-07-08 株式会社リコー 乾燥装置、印刷装置
JP7052249B2 (ja) 2017-08-08 2022-04-12 株式会社リコー 画像形成装置、液体を吐出する装置
JP6986231B2 (ja) * 2018-03-16 2021-12-22 株式会社リコー 塗布装置及び画像形成システム
US10946680B2 (en) 2018-12-28 2021-03-16 Ricoh Company, Ltd. Guide device and printer

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106675U (ja) * 1991-02-28 1992-09-14 川崎製鉄株式会社 ロールコータ
JPH10216591A (ja) * 1997-02-04 1998-08-18 Fuji Xerox Co Ltd ロール塗布方法およびその装置
JPH1159836A (ja) * 1997-08-25 1999-03-02 Megumi Fukui ロールの摩耗防止装置
JP2013091261A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Ricoh Co Ltd インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置および画像形成システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3069883B2 (ja) 1993-12-02 2000-07-24 セイコーインスツルメンツ株式会社 記録媒体のコーティング材料および記録装置
JP2004291627A (ja) * 2003-03-11 2004-10-21 Canon Inc インクジェット記録装置およびインク記録方法
JP2011161822A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Fujifilm Corp インクジェット印刷装置及び方法
JP2012053332A (ja) 2010-09-02 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP5730825B2 (ja) * 2012-07-13 2015-06-10 富士フイルム株式会社 塗布装置およびインクジェット記録装置
JP5734926B2 (ja) * 2012-07-17 2015-06-17 富士フイルム株式会社 塗布装置及びインクジェット記録装置
US9101953B2 (en) * 2012-07-23 2015-08-11 Hewlett-Packard Indigo B.V. Coating apparatus

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106675U (ja) * 1991-02-28 1992-09-14 川崎製鉄株式会社 ロールコータ
JPH10216591A (ja) * 1997-02-04 1998-08-18 Fuji Xerox Co Ltd ロール塗布方法およびその装置
JPH1159836A (ja) * 1997-08-25 1999-03-02 Megumi Fukui ロールの摩耗防止装置
JP2013091261A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Ricoh Co Ltd インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置および画像形成システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015231696A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 株式会社リコー 塗布装置、塗布装置の制御方法、及び画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6287262B2 (ja) 2018-03-07
US20150210091A1 (en) 2015-07-30
US9233557B2 (en) 2016-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6287262B2 (ja) 塗布装置及び画像形成システム
US9022508B2 (en) Printing apparatus and printing method
US9889679B2 (en) Application device and image forming system
CN107921794B (zh) 打印设备
JP2014058118A (ja) インクジェットプリンタ用処理液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム
JP2014198458A (ja) インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム
JP2018126925A (ja) プリンタ及びプリンタ制御プログラム
JP2015120268A (ja) 処理液塗布装置及び画像形成システム
JP6314498B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
CN105856839B (zh) 记录装置
JP2014091235A (ja) 処理液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム
JP5879930B2 (ja) インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置および画像形成システム
JP6357893B2 (ja) 塗布装置、塗布装置の制御方法、及び画像形成システム
JP2009240870A (ja) 塗布機構及び液滴吐出装置
JP6314638B2 (ja) 塗布装置及び画像形成システム
JP6299402B2 (ja) 処理液塗布装置
JP2015223720A (ja) 処理液塗布装置
JP2021020317A (ja) 画像形成システム、及び、画像形成システムの制御方法
JP6224936B2 (ja) 画像形成システムおよび処理液塗布装置
JP6362362B2 (ja) プリント装置
JP4744384B2 (ja) プリンタ
JP2021142685A (ja) 画像形成装置
JP2020090012A (ja) プリンター、及び、プリンターの制御方法
JP2014051078A (ja) インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置及びそれを備えた画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180122

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6287262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151