JP2014051078A - インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置及びそれを備えた画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】被記録媒体に応じて処理剤液の塗布量を少量から多量に至るまで変更可能で、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できるインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供する。
【解決手段】処理剤液1を貯留する供給パン7、処理剤液1を掻き揚げるスクイーズローラ、スクイーズローラに接触して回転することにより処理剤液1を被記録媒体20に塗布する塗布ローラ17、塗布ローラ17と共に被記録媒体20を搬送する加圧ローラ19を備え、スクイーズローラが、供給パン7の底に近い上流側スクイーズローラ12と、供給パン7の底から遠い下流側スクイーズローラ14からなり、下流側スクイーズローラ14の溝14aは上流側スクイーズローラ12の溝12aよりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク滴の吐出を行い、被記録媒体上に画像を形成するインクジェットプリンタの画像滲みを抑制する滲み抑制剤などの処理剤液を、画像形成に先立って被記録媒体上に塗布するインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置及びそれを備えた画像形成システムに関するものである。
インクジェット方式の画像記録は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点を有していることから、近年、急速に普及してきている。しかし、専用紙以外の被記録媒体に画像を記録すると、滲み、濃度、色調や裏写りなどといった品質上の問題に加えて、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を有している。
これらの問題を解決する目的で、例えば特開2002−103583号公報(特許文献1)に記載されているような提案がある。
この特許文献1に記載の画像記録装置は、大きく分けて、用紙供給ユニット、処理剤液塗布ユニット、画像記録ユニットから構成されている。
前記用紙供給ユニットは、用紙を送り出す給紙ローラを有している。
前記処理剤液塗布ユニットは、処理剤液を貯留する処理剤液タンク、処理剤液を汲み上げる汲み上げローラ、汲み上げた処理剤液を均一な薄膜にする薄膜化ローラ、塗布ローラならびにカウンタローラなどを有している。
前記画像記録ユニットは、用紙を搬送する搬送ローラ、キャリッジに搭載されて移動するインクジェット記録ヘッド、記録された用紙を排出する排出ローラなどを有している。
そして、処理剤液の汲み上げローラと薄膜化ローラおよび塗布ローラ間で接触圧を調整して塗布ローラによる処理剤液の塗布量を決めている。
また、特開2007−301817号公報(特許文献2)に記載されているような提案がある。
この特許文献2に記載の処理剤液塗布装置は、温度センサによって、記録装置の周辺の温度検出し、その検出温度に基づいて処理剤液塗布装置に備えられている塗布ローラの外周面に対する規制ブレードの接触圧を調整することにより、塗布ローラの外周面での塗布剤の付着量を制御している。
前述のように前記特許文献1に記載の画像記録装置は、処理剤液の汲み上げローラと薄膜化ローラおよび塗布ローラ間で接触圧を調整することにより処理剤液の塗布量を決めている。また、特許文献2に記載の処理剤液塗布装置は、規制ブレードの接触圧を調整することにより、処理剤液の塗布量の調整を行なっている。
しかし、これらの構成では特定の塗布量範囲に留まっていると考えられる。そのため専用の被記録媒体を使用する場合にはさほど問題はないが、例えば多岐にわたる被記録媒体に要求される少量から多量の処理剤液塗布には対応できず、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できないという問題がある。
本発明の目的は、このような問題点を解消し、被記録媒体に応じて処理剤液の塗布量を少量から多量に至るまで変更可能で、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できるインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、
処理剤液を貯留する供給パンと、
回転することにより前記処理剤液を掻き揚げるスクイーズローラと、
前記スクイーズローラに接触して前記スクイーズローラからの前記処理剤液を被記録媒体に塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラと対向するように配置されて、前記塗布ローラとの間で前記被記録媒体を挟持して搬送する加圧ローラを備えたインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を対象とするものである。
そして前記スクイーズローラが、ローラの周面に多数の環状の溝と環状の突条を交互に形成した少なくとも前記供給パンの底部に近い側の上流側スクイーズローラと、前記供給パンの底部から遠い側の下流側スクイーズローラからなり、
前記上流側スクイーズローラの溝に、前記下流側スクイーズローラの突条が対向し、前記下流側スクイーズローラの溝に前記上流側スクイーズローラの突条が対向するように、前記上流側スクイーズローラと下流側スクイーズローラが配置され、
前記下流側スクイーズローラの溝は、前記上流側スクイーズローラの溝よりも大きくしたことを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、従来技術の欠点を解消し、処理剤液の塗布量を少量から多量に至るまで変更可能で、多岐にわたる被記録媒体に対応でき、処理剤液の塗布効果が十分に発揮できる処理剤液塗布装置を提供することができる。
本発明の実施例に係る処理剤液塗布部の概略構成図である。 その処理剤液塗布部における塗布ローラ、下流側スクイーズローラおよび上流側スクイーズローラの関係を示す概略平面図である。 図2中のA部の拡大断面図である。 本発明の実施例に係る画像形成システムの概略構成図である。 本発明の実施例に係る処理剤液塗布装置全体の概略構成図である。 その処理剤液塗布装置中のFIローラとFIニップローラの接合状態を示す一部斜視図である。 その処理剤液塗布装置中において、被記録媒体がパスシャフトとエッジガイドの間を通過する状態を示す一部斜視図である。 その処理剤液塗布装置中のインフィードローラ(アウトフィードローラ)とフィードニップローラの接合状態を示す一部斜視図である。
次に本発明の実施例について図面を用いて説明する。
(処理剤液塗布部の構成)
図1は本発明の実施例に係る処理剤液塗布装置101(図5参照)内に設置される処理剤液塗布部2(2a,2b)の概略構成図、図2はその処理剤液塗布部2における塗布ローラ17、下流側スクイーズローラ14および上流側スクイーズローラ12の関係を示す概略平面図、図3は図2中のA部の拡大断面図である。
処理剤液1としては、水溶性の色材を凝集させるか又は不溶化させる機能を有する水溶性の凝集剤を水あるいは有機溶剤に溶解又は分散させた液を用いている。
図1に示しているように、カートリッジ3内に貯留されている処理剤液1は、ポンプ4により吸引され、供給経路5、電磁弁6を経由して供給パン7に供給される。
供給パン7内の処理剤液1の量は、供給パン7に付設されている液面検知センサー8により監視され、印刷の繰り返しにより処理剤液1が消費されて、供給パン7内の処理剤液1の液面位置が規定高さより下がると電磁弁6が開き、ポンプ4が駆動してカートリッジ3内の処理剤液1が供給パン7に供給される。
供給パン7内の処理剤液1の液面位置が規定の高さに達すると、液面検知センサ8の検知信号に基づいて電磁弁6が閉じ、ポンプ4が停止することにより、供給パン7内の処理剤液1の液量を一定に保持している。
この際本発明では、供給パン7内の液面高さ位置制御を被記録媒体20への要求塗布量に応じて、少量塗布の場合は、低液面位置9を保持して、供給パン7の底部に近い上流側スクイーズローラ12にのみ処理剤液1が浸かる液面位置制御とし、多量塗布の場合は高液面位置10を保持して供給パン7の底部から遠い方の下流側スクイーズローラ14にも処理剤液1が浸かる液面位置制御を行っている。
これらの制御は、被記録媒体20がセットされた段階で予め設定された要求塗布量に基づいて、低液面位置制御か高液面位置制御かが制御部(図示せず)で選択されて、供給パン7での液面位置制御を行うようにしている。
なお、処理剤液1が少量塗布か多量塗布かは、例えば被記録媒体20の厚さ、構成繊維の密度、材質などによって予め決められている。
電磁弁6は、処理剤液1の供給時のみ開き、動作時間が短いため、通電時以外は弁閉鎖となるノーマルクローズドタイプのものを使用すれば、電磁弁6の消費電力を抑え、ランニングコストの低減を図ることができる。
供給パン7に貯留されている処理剤液1は、モータ11により駆動される上流側スクイーズローラ12の回転により汲み上げられ、汲み上げられた処理剤液1は下流側スクイーズローラ14に渡され、さらに塗布ローラ17に転写される。
スクイーズローラ12、14としては、例えばワイヤーバーなどのように、ローラ周面に溝加工を施したものを用いると、汲み上げ時に処理剤液1の粘度、印刷速度の影響などを受け難く、液量コントロールが容易であるという特長がある。
図3に示すように、上流側スクイーズローラ12には溝12aが、下流側スクイーズローラ14の溝14aが形成されているが、これら溝12a、溝14aはローラ軸方向に対して直交する方向に延びた独立の環状溝で、ローラ軸方向に沿って多数本等間隔に形成されている。
溝12a(溝14a)を形成することにより、それの隣には必然的に環状の突条12b(14b)が形成され、溝12a(溝14a)と突条12b(14b)は交互に設けられている。上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14を平行に対向配置することにより、上流側スクイーズローラ12の突条12bは下流側スクイーズローラ14の溝14aに入り込み、下流側スクイーズローラ14の突条14bは上流側スクイーズローラ12の溝12aに入り込む状態となる。
また図1に示すように、上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14が互いに対向する溝形成部15では、両ローラ12、14の回転方向は反対になっている。
本発明では、下流側スクイーズローラ14の溝14aを上流側スクイーズローラ12の溝12aよりも大きくなるように、下流側スクイーズローラ14の溝14aの深さD1を、上流側スクイーズローラ12の溝12aの深さD2(共に図3(c)参照)よりも大きくし、溝12a,14aのピッチは同じにして、下流側スクイーズローラ14と上流側スクイーズローラ12とのオーバーラップ構成を可能にしている。
なお、この下流側スクイーズローラ14と上流側スクイーズローラ12とのオーバーラップ構成とは、下流側スクイーズローラ14と上流側スクイーズローラ12とが、軸方向から見て入れ子の状態、すなわち重複(オーバーラップ)している構成を指している。
上流側スクイーズローラ12により汲み上げられた処理剤液1は、液面変動などによる余剰分をメータリングブレード13(図1参照)により掻き落され、下流側スクイーズローラ14との溝形成部15に運ばれ、この溝形成部15で上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14との速度差により規定量の処理剤液1のみが下流側スクイーズローラ14により塗布ローラ17とのニップ部18に運ばれる。
下流側スクイーズローラ14と塗布ローラ17とのニップ部18に運ばれた処理剤液1は、両ローラ14,17の間で軸方向に均一に引き伸ばされて薄膜化されつつ、塗布ローラ17に塗布される。塗布ローラ17は、周面をゴムなどの弾性体で覆われており、モータ16により回転駆動される下流側スクイーズローラ14に従動し回転するようにして、モータ部品の低減を図っている。
図1に示すように、塗布ローラ17に塗布された処理剤液1は、塗布ローラ17と加圧ローラの19間で挟持・搬送される被記録媒体20に転写される。
加圧ローラ19は、揺動可能なアーム21の途中に軸受け(図示せず)を介して回転自在に支持されており、搬送移動する被記録媒体20に従動して回転する。
アーム21の揺動中心22とは反対側の端部に引張ばね23が接続されており、加圧ローラ19と引張ばね23との間に設けられた偏芯カム24はアーム21に接触している。この偏芯カム24の回転により引張ばね23の弾性に抗して、加圧ローラ19を塗布ローラ17側に圧接したり、反対に引張ばね23の弾性を利用して加圧ローラ19を塗布ローラ17から離れる方向に移動させることができる。
上流側スクイーズローラ12は、揺動可能なアーム25の途中に軸受け(図示せず)を介して回転自在に支持されている。アーム25の揺動中心33とは反対側の端部に引張ばね27が接続されており、上流側スクイーズローラ12と引張ばね27との間に設けられた偏芯カム26はアーム25に接触している。この偏芯カム26の回転により、定位置にある下流側スクイーズローラ14に対して上流側スクイーズローラ12を接近させたり、離したりすることができる。
図3の(a)は下流側スクイーズローラ14に対して上流側スクイーズローラ12を接近させた状態(溝形成部15の溝部容積小)、(c)は下流側スクイーズローラ14に対して上流側スクイーズローラ12を離した状態(溝形成部15の溝部容積大)、(b)は下流側スクイーズローラ14に対して上流側スクイーズローラ12を(a)と(c)の中間の位置に配置した状態(溝形成部15の溝部容積中)を、それぞれ示している。
塗布ローラ17は、揺動可能なアーム28の途中に軸受け(図示せず)を介して回転自在に支持されている。アーム28の揺動中心34とは反対側の端部に引張ばね29が接続されており、塗布ローラ17と引張ばね29との間に設けられた偏芯カム30はアーム28に接触している。
上流側スクイーズローラ12は、モータ11によりベルト31を介して矢印で示す方向に回転している。32はテンショナー付のアイドラーである。上流側スクイーズローラ12は、モータ16によりベルト36を介して矢印で示す方向に回転している。
処理剤液1の塗布量を少なくしたい場合は、前述したように供給パン7での液面位置制御を低液面位置9での制御として、供給パン7の底部に近い上流側スクイーズローラ12にだけ処理剤液1が浸るようにする。
そして、上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14の接合部に形成される溝形成部15(図3参照)は、上流側スクイーズローラ12を支持している揺動可能なアーム25と偏芯カム26により、図3(a)に示すように下流側スクイーズローラ14に対して上流側スクイーズローラ12を近接して、溝形成部15の溝部容積を小とする。これらにより、被記録媒体20に対して処理剤液1の安定した少量塗布が可能となる。
また、上流側スクイーズローラ12の回転速度を下流側スクイーズローラ14の回転速度よりも遅くすることにより、さらに処理剤液1の塗布量を少なくすることができて、より細かな塗布量調整が可能となる。
ここで、少量塗布とするには、塗布ローラ17と下流側スクイーズローラ14との圧接力を極めて強くして塗布量を減らす方法もあるが、好ましくはない。それは塗布ローラ17の磨耗の進展が速くなるためで、塗布ローラ周面のゴム表面の物性が変らないかぎり、磨耗の法則から接触圧力に比例して磨耗が速く進展するからである。
処理剤液1の塗布量を多くしたい場合は、供給パン7での液面位置制御を高液面位置10での制御とし、供給パン7の底部から遠い下流側スクイーズローラ14にも処理剤液1が浸らせるようにする。
そして、上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14の接合部に形成される溝形成部15は、上流側スクイーズローラ12を支持している揺動可能なアーム25と偏芯カム26により、図3(c)に示すように下流側スクイーズローラ14に対して上流側スクイーズローラ12を離して、溝形成部15の溝部容積を大とする。これにより下流側スクイーズローラ14の容量大の溝形成部15に保持された処理剤液1が下流側スクイーズローラ14により塗布ローラ17とのニップ部18に運ばれ、被記録媒体20に対して処理剤液1の多い塗布ができる。
処理剤液1の塗布量が標準の場合、上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14の接合部に形成される溝形成部15の溝部容積は、図3(b)に示すように「容積中」に設定される。なお、この「容積中」の場合の供給パン7内の処理剤液1の液面位置は、図1では示されていないが、下流側スクイーズローラ14に接するか、あるいは下流側スクイーズローラ14に少しかかる位置となる。
塗布ローラ17は、被記録媒体20に処理剤液1を転写した後、クリーナブレード35(図1参照)により清掃され、次の処理剤液1の転写に備えられる。
供給パン7には、加圧ローラ19が離接する部分に開口部 (図示せず)が設けられており、この開口部には処理剤液1の水分あるいは有機溶剤の蒸発を抑制するためのシャッタ(図示せず)が開閉可能に設けられている。そして、加圧ローラ19が塗布ローラ17側に移動している間はシャッタが開き、加圧ローラ19が塗布ローラ17から離れている間は、シャッタは閉じる機構としている。
(画像形成システムの全体構成)
本発明を適用した画像形成システムについて、その全体構成を図4で説明する。
同図に示しているように、給紙装置100から繰り出された例えば長尺状の連続紙などからなる被記録媒体20は、最初、処理剤液塗布装置101に送り込まれ、被記録媒体20の表裏両面にそれぞれ前記抑制剤などの処理剤液1が塗布されて前処理が行なわれる。
次に処理された被記録媒体20は第1のインクジェットプリンタ102aに送られて、被記録媒体20の表側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。その後に反転装置103により被記録媒体20の表裏が反転され、引き続き被記録媒体20は第2のインクジェットプリンタ102bに送られて、被記録媒体20の裏側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。
このようにして、被記録媒体20の両面に印刷が施された後、後処理装置104に送られて所定の後処理がなされるシステムになっている。
(処理剤液塗布装置の構成)
図5はこの画像形成システムに用いられる処理剤液塗布装置101の概略構成図であり、処理剤液1の塗布時の状態を示している。
同図に示すように、ローラの端部に軸受け(図示せず)を有し、回転自在のガイドローラ51が処理剤液塗布装置101内に多数本設置されて、被記録媒体20の搬送パスを確保している。
図中の符号52はモータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するフィードインローラ(FIローラ)であり、図6に示すようにこのFIローラ52には、ばね53の引張力でFIニップローラ54が押し付けられるようになっている。
被記録媒体20は、FIローラ52とFIニップローラ54との間で弾性的に狭持されており、前記駆動源によりFIローラ52を回転することで、この処理剤液塗布装置101の内部に前記給紙装置100から被記録媒体20を引き込むことができる。
FIローラ52とFIニップローラ54から送り出された被記録媒体20は若干弛ませてエアループALを形成しており、このエアループAL内の弛み量を光学センサ(図示せず)で監視し、弛み量が一定になるように前記FIローラ52が駆動制御される。
エアループALを経た被記録媒体20は、図7に示すようにパスシャフト55とエッジガイド56との間を通り、且つ、被記録媒体20の搬送方向(矢印方向)と直交する方向に2本配置されたパスシャフト55をSの字状に通る。このパスシャフト55に一対のエッジガイド56が支持されており、エッジガイド56の間隔は被記録媒体20の幅方向と同寸に支持されている。
そのため、パスシャフト55とエッジガイド56の働きにより、被記録媒体20の幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。なおエッジガイド56は、パスシャフト55に例えばねじ等の固定手段によって固定されており、使用する被記録媒体20の幅寸法に応じてエッジガイド56の位置が調整可能になっている。
パスシャフト55とエッジガイド56との間を通過した被記録媒体20は、固定状態にあるテンションシャフト57により走行安定化のための張力が付加される。テンションシャフト57を通過した被記録媒体20は、モータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するインフィードローラ58とフィードニップローラ59の間を通る。
フィードニップローラ59は図8に示すように、インフィードローラ58の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ59は、ばね60によりインフィードローラ58側に押し付けられている。
インフィードローラ58とフィードニップローラ59との間を通過した被記録媒体20は、回転自在な1本の第1のダンサーローラ61の下側から巻き掛けられている。第1のダンサーローラ61は、ローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第1の可動フレーム62に回転自在に取り付けられて、第1のダンサーユニット67を構成している。従って、この第1のダンサーユニット67は被記録媒体20で吊り下げられた状態になっている。
この第1のダンサーユニット67は、重力方向Aに沿って移動可能になっている。第1のダンサーユニット67の位置を検出する第1のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記インフィードローラ58の駆動源を駆動制御することで、第1のダンサーユニット67の位置が調整できる。
第1のダンサーユニット67を通過した被記録媒体20は、それの表面側に処理剤液1を塗布する処理剤液表面塗布部2aと、被記録媒体20の裏面側に処理剤液1を塗布する処理剤液裏面塗布部2bを順次通過することにより、被記録媒体20の両面に処理剤液1が塗布される。
処理剤液裏面塗布部2bを通過した被記録媒体20は、モータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するアウトフィードローラ64とフィードニップローラ59との間を通る。フィードニップローラ59は図8に示すように、アウトフィードローラ64の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ59は、ばね60によりアウトフィードローラ64側に押し付けられている。
アウトフィードローラ64とフィードニップローラ59との間を通過した被記録媒体20は、回転自在な第2のダンサーローラ65a、65bならびに両ダンサーローラ65a、65bの間に配置されたガイドローラ51にわたってWの字状に巻き掛けられている。
2本のダンサーローラ65a、65bはそれぞれローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第2の可動フレーム66に回転自在に取り付けられて、第2のダンサーユニット68を構成している。
この第2のダンサーユニット68も重力方向Bに沿って移動可能になっており、第2のダンサーユニット68の位置を検出する第2のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記アウトフィードローラ64の駆動源を駆動制御することで、第2のダンサーユニット68の位置が調整できる構成になっており、装置間の記録媒体20のバッファー量を確保している。
本実施例では図1に示すように、スクイーズローラとして上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14を組み合わせた2連構成としたが、上流側スクイーズローラと下流側スクイーズローラの間に中間スクイーズローラを介在した3連構成とすることも可能である。
この場合、スクイーズローラの溝の大きさ(深さ)は、下流側スクイーズローラ>中間スクイーズローラ>上流側スクイーズローラの関係になるように設定されている。
本実施例では図1に示すように、下流側スクイーズローラ14の回転位置を固定して、それに対して上流側スクイーズローラ12を近接したり離したりしているが、反対に、上流側スクイーズローラの回転位置を固定して、それに対して下流側スクイーズローラを近接したり離したりすることも可能である。
本実施例では図3に示すように、溝の大きさの異なる上流側スクイーズローラ12と下流側スクイーズローラ14を用いたが、溝の大きさが同じ上流側スクイーズローラと下流側スクイーズローラを用いても一定の効果が得られる。
また本実施例では上流側スクイーズローラ12ならびに下流側スクイーズローラ14ともにローラ軸方向に対して直交する方向に延びた独立の環状溝を形成したが、螺旋状の溝であっても構わない。
1・・・処理剤液、
2a・・・処理剤液表面塗布部、
2b・・・処理剤液裏面塗布部、
7・・・供給パン、
8・・・液面検知センサ、
9・・・低液面位置、
10・・・高液面位置、
12・・・上流側スクイーズローラ、
12a・・・上流側スクイーズローラの溝、
12b・・・上流側スクイーズローラの突条、
14・・・下流側スクイーズローラ、
14a・・・下流側スクイーズローラの溝、
14b・・・下流側スクイーズローラの突条、
15・・・溝形成部、
17・・・塗布ローラ、
19・・・加圧ローラ、
20・・・被記録媒体、
25・・・アーム、
26・・・偏芯カム、
27・・・引張ばね、
101・・・処理剤液塗布装置、
102a・・・第1のインクジェットプリンタ、
102b・・・第2のインクジェットプリンタ。
特開2002−103583号公報 特開2007−301817号公報

Claims (8)

  1. 処理剤液を貯留する供給パンと、
    回転することにより前記処理剤液を掻き揚げるスクイーズローラと、
    前記スクイーズローラに接触して前記スクイーズローラからの前記処理剤液を被記録媒体に塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラと対向するように配置されて、前記塗布ローラとの間で前記被記録媒体を挟持して搬送する加圧ローラを備えたインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記スクイーズローラが、ローラの周面に多数の環状の溝と環状の突条を交互に形成した少なくとも前記供給パンの底部に近い側の上流側スクイーズローラと、前記供給パンの底部から遠い側の下流側スクイーズローラからなり、
    前記上流側スクイーズローラの溝に、前記下流側スクイーズローラの突条が対向し、前記下流側スクイーズローラの溝に前記上流側スクイーズローラの突条が対向するように、前記上流側スクイーズローラと下流側スクイーズローラが配置され、
    前記下流側スクイーズローラの溝は、前記上流側スクイーズローラの溝よりも大きくしたことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記下流側スクイーズローラの溝が前記上流側スクイーズローラの溝よりも大きくなるように、前記下流側スクイーズローラの溝の深さを前記上流側スクイーズローラの溝の深さよりも深くして、前記下流側スクイーズローラの溝のピッチと前記上流側スクイーズローラの溝のピッチを同じにしたことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  3. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記下流側スクイーズローラまたは前記上流側スクイーズローラの何れか一方のスクイーズローラの回転位置を固定して、それに対して前記下流側スクイーズローラまたは前記上流側スクイーズローラの何れか他方のスクイーズローラを近接したり離したりする構成になっていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  4. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記上流側スクイーズローラの回転速度を前記下流側スクイーズローラの回転速度よりも遅くしたことを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  5. 請求項1に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記供給パン内の前記処理剤液の液面制御位置として、前記被記録媒体に対して前記処理剤液を少量塗布する低液面制御位置と、前記被記録媒体に対して前記処理剤液を多量塗布する高液面制御位置が設定されていることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  6. 請求項5に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記低液面制御位置は前記上流側スクイーズローラのみ浸かる液面位置であり、前記高液面制御位置は前記上流側スクイーズローラと前記下流側スクイーズローラの両方が浸かる液面位置であることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  7. 請求項5または6に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置において、
    前記低液面制御位置ならびに前記高液面制御位置が前記被記録媒体の種類によって選択されることを特徴とするインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置。
  8. インクジェットプリンタの被記録媒体搬送方向上流側に処理剤液塗布装置を備えた画像形成システムにおいて、
    前記処理剤液塗布装置が請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置であることを特徴とする画像形成システム。
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