JP3069883B2 - 記録媒体のコーティング材料および記録装置 - Google Patents

記録媒体のコーティング材料および記録装置

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JP3069883B2
JP3069883B2 JP5302962A JP30296293A JP3069883B2 JP 3069883 B2 JP3069883 B2 JP 3069883B2 JP 5302962 A JP5302962 A JP 5302962A JP 30296293 A JP30296293 A JP 30296293A JP 3069883 B2 JP3069883 B2 JP 3069883B2
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樹 佐藤
広重 池野
克彦 佐藤
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット式記録
用の被記録媒体表面にコーティングを行うためのコーテ
ィング材料およびインクジェット方式の記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々のイン
ク吐出方式、例えば静電吸引方式、圧電素子を用いてイ
ンクに機械的振動又は変位を与える方式、インクを加熱
して発泡させその圧力を利用する方式等により、インク
の小滴を発生及び飛翔させ、それらの一部若しくは全部
を紙等の被記録媒体上に付着させて記録を行うものであ
り、騒音の発生が少なく、高速印字、高品位印字、多色
印字の行える記録方式として注目されている。
【0003】このようなインクジェット記録装置におい
ては、インクジェット記録方式によって被記録媒体上に
付着した記録用インクがにじみや流れを発生し印字品質
を損ねる事が無いように、基紙上に無機顔料のような多
孔質で吸水量が大きく、かつインク中の着色成分を吸着
する特殊な材料による層を塗工したインクジェット専用
紙や、インクが流れにくいように表面を特殊処理したイ
ンクジェット専用フィルムなどのような、インクジェッ
ト専用に特殊な処理を施した専用の被記録媒体を使用す
る必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来ではこの
ような限定された被記録媒体を使用しなければインクジ
ェット記録方式において高品位な印字記録が行えないと
言う問題があった。さらに、インクジェット記録方式に
よる印字記録装置を取り扱う使用者が、誤って被記録媒
体の種類を違えて使用すると、記録用インクのにじみに
より高品位な印字記録が行えないばかりでなく、記録用
インクの流れにより印字記録装置内部に致命的な汚染を
生じさせてしまうと言う問題があった。
【0005】また、これらの被記録媒体は前述の特殊な
処理や特殊な材料のため価格が高くなってしまうという
問題もあった。そこで本発明の目的は、被記録媒体の種
類に限定されずに高品位なインクジェット式記録を可能
とするための被記録媒体のコーティング材料および記録
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては記録信号に応じて記録用インクを
吐出し被記録媒体上に像を記録するインクジェット方式
の記録装置において、被記録媒体上に記録用インクによ
る記録がなされるより以前に被記録媒体上にコーティン
グ材料をコーティングするためのコーティング手段を有
する構成とした。
【0007】さらに、本発明においては、インクジェッ
ト記録に使用される被記録媒体上に、インクジェット記
録によってインクを付着させるより以前に行うコーティ
ングに用いるコーティング材料として、式
【0008】
【化3】
【0009】(R1,R2は水素原子又はアルキル基で
環を形成しても良く、Zは水素原子又はハロゲン又はニ
トロ基又はシアノ基又はアルキルスルホン基を示し、n
は自然数を表す)で示される化合物、又は式
【0010】
【化4】
【0011】(R1,R2,R3は水素原子又はアルキ
ル基で環を形成しても良く、Zは水素原子又はハロゲン
又はニトロ基又はシアノ基又はアルキルスルホン基を示
し、nは自然数を表す)で示される化合物を含有するこ
とを特徴とするコーティング材料を用いた。
【0012】
【作用】式
【0013】
【化5】
【0014】(R1,R2は水素原子又はアルキル基で
環を形成しても良く、Zは水素原子又はハロゲン又はニ
トロ基又はシアノ基又はアルキルスルホン基を示し、n
は自然数を表す)で示される化合物は、次式
【0015】
【化6】
【0016】で示されるビニルピロリドンを重合してで
きた化合物、又はその化合物の変性体である。式
【0017】
【化7】
【0018】(R1,R2,R3は水素原子又はアルキ
ル基で環を形成しても良く、Zは水素原子又はハロゲン
又はニトロ基又はシアノ基又はアルキルスルホン基を示
し、nは自然数を表す)で示される化合物は式
【0019】
【化8】
【0020】で示されるビニルピロリドールを重合して
できた化合物、又はその化合物の変性体である。これら
の化合物は水、エタノール、メタノール、ジクロルメタ
ン、クロロホルム等に対して溶解性を示し、特に水に対
して高い溶解性を持つ。
【0021】さらに、これらの化合物は熱に対する安定
性が高く、水溶液を煮沸しても分解等の化学変化をおこ
さないと言う性質を持つ。ところで、圧電素子を用いて
インクに機械的振動又は変位を与える方式や、インクを
加熱して発泡させその圧力を利用する方式等によって、
インクの小滴を発生及び飛翔させるインクジェット方式
の記録装置においては、使用するインクの主成分は水で
あるため、上述のような特徴を持つ化合物を含有したコ
ーティング材料によって被記録媒体上に、付着したイン
クに対して適度な溶解性を有するコーティング膜を形成
することが可能である。
【0022】以上説明したように、本発明による被記録
媒体のコーティング材料は、被記録媒体の種類に限定さ
れずに高品位なインクジェット方式の記録を可能とする
ための、被記録媒体のコーティング材料である。また、
記録装置に前述のコーティング材料をコーティングする
ためのコーティング手段を有することにより、被記録媒
体上に記録用インクによる記録がなされるより以前に、
記録用インクと適度に相溶するようなコーティングを行
うことができる。これにより、記録用インクによる像記
録は、使用する被記録媒体の種類に関係なく上述のよう
な特徴を持つ化合物からなるコーティング膜上に行われ
るため、使用する被記録媒体の種類に限定されずに高品
位なインクジェット式記録を可能とするようなインクジ
ェット方式の記録装置を提供することができる。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、これら
の実施例は本発明を具体的に説明するものであり、実施
の態様がこれに限定されるものではない。 (実施例1)式
【0024】
【化9】
【0025】に示す構造式で、平均重合度が250、5
50、1000の3種類の化合物を用意し、それぞれに
ついて含有量が2重量%、5重量%、10重量%となる
ようにイオン交換水と混合し、湯せんによって加温攪拌
し、合計9種類のコーティング材料を作製した。
【0026】このコーティング材料を、バーコーターを
用いて、一般にはPPCとよばれている電子写真用普通
記録紙である普通紙PPC−K(富士ゼロックス(株)
商品名)の表面に、コーティングギャップを25μmお
よび75μmでコーティングし、乾燥した。
【0027】こうして、コーティング材料によるコーテ
ィングを行った被記録媒体上に、以下の組成による記録
用インクを充填したインクジェット記録装置により、1
00ドットのドット印字を行った。 (インク組成) C.I.DirectBlack168 3.0重量% エタノール 8.0重量% ジエチレングリコール 8.0重量% イオン交換水 81.0重量% また、比較のためコーティングを行わない普通紙PPC
−Kに対しても、同様の装置により100ドットのドッ
トを印字した。本実施例に用いたインクジェット記録装
置のノズルオリフィスの開口部の大きさは縦25μm、
横40μmの四辺形をしており、一回に直径30μm〜
40μm程度のインク滴を噴射することができる。
【0028】印字されたドットを顕微鏡観察し、直径お
よび真円度を測定した結果を図1に示す。図1に示され
るように、コーティングを行わない普通紙PPC−Kに
対する印字では、ドットの大きさは80μm〜120μ
mと大きなばらつきがあり、また真円度も1.10〜
1.85と、紙の繊維へのにじみによってドットの形が
真円から大きく崩れており、高品位な印字記録は望めな
い。それに対して、コーティング材料を用いてコーティ
ングを行った被記録媒体に対する印字ではいずれのコー
ティング材料およびコーティング膜厚においても、コー
ティングを行わなかったものよりドットサイズのばらつ
きが小さく、また真円度も1に近く円に近くなってお
り、高品位な印字が行われていることがわかる。
【0029】コーティングの効果は、図1に示されるよ
うに前記化合物の重合度が高いほど顕著であり、またコ
ーティング材料中の前記化合物の含有量が大きいほど顕
著である。また、前記化合物の重合度が低い場合、又は
コーティング材料中の前記化合物の含有量が小さい場合
には、コーティング膜厚を厚くすることによって、より
顕著な効果を得ることができる。
【0030】本実施例には、前記化合物の平均重合度と
して250、550、1000の3種類の場合について
記したが、より低い平均重合度、具体的にはおよそ15
0程度においても、コーティング膜厚を厚くすることに
よって、本発明の効果を認めることができる。
【0031】また本実施例には、コーティング材料中の
前記化合物の含有量として、2重量%、5重量%、10
重量%の場合について記したが、より低い含有量、具体
的にはおよそ0.5重量%程度においても、コーティン
グ膜厚を厚くすることによって、本発明の効果を認める
ことができる。
【0032】前記化合物の平均重合度のより高い場合、
又はコーティング材料中の前記化合物の含有量が大きい
場合にも、本発明の効果が認められることは言うまでも
ない。以上のように、本発明の被記録媒体のコーティン
グ材料により、被記録媒体の種類に影響されずに安定し
た高品位な印字が可能なことを確認した。
【0033】(実施例2)式
【0034】
【化10】
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】に示すそれぞれの化合物(各化合物の平均
重合度はそれぞれ250である)5重量%を、エタノー
ル25重量%、イオン交換水70重量%の混合溶媒中に
入れ、加温、攪拌し、コーティング材料を作製した。こ
のコーティング材料を、バーコーターを用いて、一般に
はPPCと呼ばれている電子写真用普通記録紙である普
通紙PPC−K(富士ゼロックス(株)商品名)の表面
に、コーティングギャップを60μmでコーティングし
乾燥した。
【0038】こうして、コーティング材料によるコーテ
ィングを行った被記録媒体上に、以下の組成による記録
用インクを充填したインクジェット記録装置により、1
00ドットのドット印字を行った。 (インク組成) C.I.DirectBlue199 4.0重量% エタノール 10.0重量% トリエチレングリコール 15.0重量% イソプロパノール 5.0重量% イオン交換水 66.0重量% また、比較のためコーティングを行わない普通紙PPC
−Kに対しても、同様の装置により100ドットのドッ
トを印字した。本実施例に用いたインクジェット記録装
置のノズルオリフィスの開口部の大きさは縦25μm、
横40μmの四辺形をしており、一回に直径30μm〜
40μm程度のインク滴を噴射することができる。
【0039】印字されたドットを顕微鏡観察し、直径お
よび真円度を測定した結果を図2に示す。図2に示され
るように、コーティングを行わない普通紙PPC−Kに
対する印字では、ドットの大きさは75μm〜120μ
mと大きなばらつきがあり、また真円度も1.15〜
2.00と、紙の繊維へのにじみによってドットの形が
真円から大きく崩れており、高品位な印字記録は望めな
い。それに対して、コーティング材料を用いてコーティ
ングを行った被記録媒体に対する印字では、A、B、C
のいずれのコーティング材料においても、コーティング
を行わなかったものよりドットサイズのばらつきが小さ
く、また真円度も円に近くなっており、高品位な印字が
行われていることがわかる。
【0040】以上のように、本発明の被記録媒体のコー
ティング材料により、被記録媒体の種類に影響されずに
安定した高品位な印字が可能なことを確認した。 (実施例3)式
【0041】
【化13】
【0042】に示す構造式で、平均重合度が550の化
合物3重量%を、エタノール30重量%、イオン交換水
67重量%の混合溶媒中に入れ、加温、攪拌し、コーテ
ィング材料を作製した。このコーティング材料を、バー
コーターを用いて、厚み125μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に、コーティングギャップを75
μmでコーティング、乾燥した。
【0043】こうして、コーティング材料によるコーテ
ィングを行った被記録媒体上に、以下の組成による記録
用インクを充填したインクジェット記録装置により、1
00ドットのドット印字を行った。 (インク組成) C.I.DirectBlack168 3.0重量% エタノール 10.0重量% ジエチレングリコール 10.0重量% イオン交換水 77.0重量% また、比較のためコーティングを行わないポリエチレン
テレフタレートフィルムに対しても、同様の装置により
100ドットのドットを印字した。本実施例に用いたイ
ンクジェット記録装置のノズルオリフィスの開口部の大
きさは縦25μm、横40μmの四辺形をしており、一
回に直径30μm〜40μm程度のインク滴を噴射する
ことができる。
【0044】印字されたドットを顕微鏡観察し、直径お
よび真円度を測定した結果、コーティングを行わないポ
リエチレンテレフタレートフィルムに行ったドット印字
では、インクの流れが発生し個々のドットが判別できな
いような状態になるため、高品位な印字記録が行えない
ばかりでなく、印字行為自体が不可能であるが、コーテ
ィング材料を用いてコーティングを行った被記録媒体に
対する印字では、いずれのドットも90μm〜100μ
mの大きさであり、真円度も1.05〜1.15と非常
に真円に近い高品位な印字が行われた。
【0045】以上のように、本発明の被記録媒体のコー
ティング材料により、被記録媒体の種類に影響されずに
安定した高品位な印字が可能なことを確認した。なお、
本実施例においては平均重合度550の化合物について
のみ記したが、より低い重合度、具体的には150程度
でもコーティング膜厚を厚くすることにより効果が認め
られる。平均重合度の高い場合には、溶解が可能でさえ
あれば十分な効果が得られることは言うまでもない。
【0046】(実施例4)式
【0047】
【化14】
【0048】に示す構造式で、平均重合度が250、5
50、1000の3種類の化合物と、式
【0049】
【化15】
【0050】に示す構造式で、平均重合度が550、1
800の2種類のポリビニルアルコールを、図3に示し
たような割合でイオン交換水と混合し、湯せんによって
加温攪拌し、合計6種類のコーティング材料を作製し
た。これらのコーティング材料を、図4に示すエアスプ
レー装置を用いて、一般にはPPCとよばれている電子
写真用普通記録紙である普通紙PPC−K(富士ゼロッ
クス(株)商品名)の表面に、スプレーコーティングを
行い、乾燥した。
【0051】図4において、1はコーティング材料を入
れる容器であり、上述のコーティング材料2を内包して
いる。3はコーティング材料を供給するパイプである。
4はコーティングヘッドである。5は高圧のガスの入っ
たボンベであり、圧力キャップ6、エアチューブ8を介
してコーティングヘッド4に連結されている。圧力キャ
ップ6とエアチューブ8の連結部分には開閉弁7があ
り、この開閉弁7により高圧ガスの噴出を制御できる。
【0052】図4のエアスプレー装置においては、開閉
弁7を開放すると、高圧のガスはボンベ5から圧力キャ
ップ6、エアチューブ8を通過し、コーティングヘッド
4から高速に噴射される。すると、この高速のガスの流
れによるベンチュリー効果でコーティング材料2はパイ
プ3を経由してコーティングヘッド4の同軸の穴から吸
い出され、前述のガスと同時に霧状になって噴射され、
コーティング材料によるコーティングが可能になる。
【0053】こうして、コーティング材料によるコーテ
ィングを行った被記録媒体上に、以下の組成による記録
用インクを充填したインクジェット記録装置により、1
00ドットのドット印字を行った。 (インク組成) C.I.DirectBlack168 2.5重量% エタノール 15.0重量% ジエチレングリコール 5.0重量% イオン交換水 77.5重量% また、比較のためコーティングを行わない普通紙PPC
−Kに対しても、同様の装置により100ドットのドッ
トを印字した。本実施例に用いたインクジェット記録装
置のノズルオリフィスの開口部の大きさは縦25μm、
横40μmの四辺形をしており、一回に直径30μm〜
40μm程度のインク滴を噴射することができる。
【0054】印字されたドットを顕微鏡観察し、直径お
よび真円度を測定した結果を図5に示す。図5に示され
るように、コーティングを行わない普通紙PPC−Kに
対する印字では、ドットの大きさは80μm〜120μ
mと大きなばらつきがあり、また真円度も1.10〜
1.75と、紙の繊維へのにじみによってドットの形が
真円から大きく崩れており、高品位な印字記録は望めな
い。それに対して、コーティング材料を用いてコーティ
ングを行った被記録媒体に対する印字ではいずれのコー
ティング材料においても、コーティングを行わなかった
ものよりドットサイズのばらつきが小さく、また真円度
も1に近く円に近くなっており、高品位な印字が行われ
ていることがわかる。
【0055】本実施例から、本発明のコーティング材料
にポリビニルアルコールのような材料を混合してコーテ
ィング材料としても、顕著な効果が得られる事がわか
る。以上のように、本発明の被記録媒体のコーティング
材料により、被記録媒体の種類に影響されずに安定した
高品位な印字が可能なことを確認した。
【0056】(実施例5)図6は本発明を用いたインク
ジェットプリンタの構成を示し、図7は図6のインクジ
ェットプリンタに用いる記録ヘッドユニットの断面図を
示す。また図8は図6のインクジェットプリンタの側面
から見た構成を示す。
【0057】図6において、101はモータ等によって
回転するプラテンローラーであり、102はそのプラテ
ンローラーに巻き付けられた被記録媒体103を保持す
る被記録媒体押さえチャック、104はキャリアであ
り、軸105,106上に担持されている。107は駆
動ベルトであり、プーリー108,109の間に張架さ
れており、前記キャリア104はクランプ手段110に
より駆動ベルト107にクランプされている。111は
インクジェット記録ヘッドであり、キャリア104上に
搭載されている。112はインク供給管であり、図示し
ない固定具でキャリア104上に固定されている。11
8はコーティングローラーであり、コーティングユニッ
ト119内に用意されているコーティング材料を、被記
録媒体103上にプラテンローラー101の回転に合わ
せてコーティングを行う。
【0058】図8は図6のインクジェットプリンタを側
面から見た構成図であり、コーティングユニット119
に関しては断面図で示してある。図8において図6と同
一部分は同一符号を付している。図8においてインクジ
ェット記録ヘッド111は指示手段117によって支持
されている。コーティングユニット119の中には、式
【0059】
【化16】
【0060】に示す構造式で、平均重合度が550の化
合物7.5重量%とイオン交換水87.5重量%、エタ
ノール10重量%からなるコーティング材料123が入
れられている。122はコーティング材料の攪拌・供給
ローラーであり、120,121はコーティング材料の
輸送・薄膜化ローラーである。攪拌・供給ローラー12
2および輸送・薄膜化ローラー120と輸送・薄膜化ロ
ーラー121とのギャップにより、コーティング材料1
23は適度なコーティング厚でコーティングローラー1
18に供給される。コーティングユニット119全体は
押しつけ手段125によって矢印126の方向に移動可
能であり、この移動によりコーティングローラー118
は被記録媒体103との接触、非接触を制御することが
できる。
【0061】以上の構成からなる本発明を用いたプリン
ターの動作について説明する。被記録媒体103は被記
録媒体押さえチャック102によってプラテンローラー
101に巻き付けられているものとする。プラテンロー
ラーは図8における矢印124の方向に回転する。
【0062】まず、被記録媒体103の上端部がコーテ
ィングローラー118の位置に回転してきたとき、コー
ティングユニット119は押しつけ手段125によって
プラテンローラー101に押しつけられ、コーティング
ローラー118による被記録媒体103へのコーティン
グが開始される。プラテンローラー101は矢印124
の方向に回転するため、被記録媒体103のコーティン
グの行われた部分は、そのコーティング膜の上にインク
ジェット記録ヘッド111の位置でインクジェット記録
が行われる。
【0063】キャリア104は記録開始前にはプラテン
ローラーの一端(図6における右端)の位置に停止して
いる。次に記録が開始されると、プーリー109が回転
し、駆動ベルト107は矢印115の方向に回転する。
したがって、キャリア104は軸105,106上を矢
印113の方向に主走査移動する。このとき記録ヘッド
111に記録信号が入力すると、記録ヘッド111から
インク粒子が吐出され、このインク粒子が被記録媒体1
03上のコーティング膜の上に付着することにより記録
が行われる。キャリア104がプラテンローラー101
の他端(図6における左端)に達すると、プーリー10
9は一端停止し、プラテンローラー101が図8におけ
る矢印124方向に副走査回転をする。次にプーリー1
09は逆方向に回転し、駆動ベルト107は矢印116
の方向に回転するため、キャリア104は軸105,1
06上を矢印114の方向に主走査移動する。キャリア
104が再び図6における右端の位置に達すると、プー
リー109は一端停止し、プラテンローラー101は副
走査回転をする。このように、キャリア104の往復移
動による主走査と、プラテンローラー101の回転によ
る副走査が繰り返されることにより、被記録媒体103
上にコーティングとインクジェット記録が行われる。
【0064】ここで、図7はインクジェット記録ヘッド
111の断面図である。図7において図6と同一部分は
同一符号を付している。150は電気振動子であり、1
51,152は記録信号の入力端子である。153はイ
ンク粒子が吐出するノズルであり、154はインク室で
ある。155は記録用インク液であり、入力端子15
1,152に記録信号が入力されると、電気振動子15
0は矢印156の方向に往復移動し、これに連動してノ
ズル153からインク粒子が吐出する。
【0065】以上のように、本発明におけるインクジェ
ット記録装置においては、コーティング手段によって、
コーティング材料を記録用インクによる記録がなされる
より以前に被記録媒体上にコーティングすることができ
るため、記録用インクによる像記録は被記録媒体上にコ
ーティングされたコーティング膜上に行われるため、使
用する被記録媒体の種類に限定されずに高品位なインク
ジェット式記録を行うことができる。
【0066】(実施例6)図9は本発明を用いたインク
ジェットプリンタの構成を示し、図10は図9のインク
ジェットプリンタの側面から見た構成を示す。図9、お
よび図10において、図6、及び図8と同一部分は同一
符号を付している。
【0067】図9において、101はモータ等によって
回転するプラテンローラーであり、102はそのプラテ
ンローラーに巻き付けられた被記録媒体103を保持す
る被記録媒体押さえチャック、104はキャリアであ
り、軸105,106上に担持されている。107は駆
動ベルトであり、プーリー108,109の間に張架さ
れており、前記キャリア104はクランプ手段110に
より駆動ベルト107にクランプされている。111は
インクジェット記録ヘッドであり、キャリア104上に
搭載されている。112はインク供給管であり、図示し
ない固定具でキャリア104上に固定されている。20
1はスプレーヘッドであり、図示しない固定具でキャリ
ア104上に固定されている。スプレーヘッド201に
は、高圧不活性ガスチューブ203と、コーティング材
料供給管204が取り付けられている。高圧不活性ガス
チューブ203は高圧不活性ガスボンベ207に、圧力
キャップ206を介して接続されており、圧力キャップ
206と高圧不活性ガスチューブの間には開閉弁205
が設けられている。インク供給管117の先端には図示
しないインクタンクが、またコーティング材料供給管2
04の先端には図示しないコーティング材料タンクが接
続されている。図示しないコーティング材料タンクの中
には、式
【0068】
【化17】
【0069】に示す構造式で、平均重合度が1000の
化合物5.0重量%と、式
【0070】
【化18】
【0071】に示す構造式で、平均重合度1000のポ
リビニルアルコール2.0重量%と、イオン交換水7
3.0重量%、エタノール20重量%からなるコーティ
ング材料が入れられている。図10は図9のインクジェ
ットプリンタを側面から見た構成図である。図10にお
いて図9と同一部分は同一符号を付している。図10に
おいてインクジェット記録ヘッド111は指示手段11
7によって支持されている。スプレーヘッド201に
は、コーティング材料供給管204と高圧不活性ガスチ
ューブ203が取り付けられており、開閉弁205が開
放されると、高圧の不活性ガスはボンベ207から圧力
キャップ206、高圧不活性ガスチューブ203を通過
し、スプレーヘッド201の開放端から高速で噴射され
る。すると、この高速のガスの流れによるベンチュリー
効果でコーティング材料はコーティング材料供給管20
4を経由してスプレーヘッド201の同軸の穴から、前
述のガスと同時に霧状になって噴射され、被記録媒体1
03上にコーティング材料をコーティングすることが可
能である。
【0072】以上の構成からなる本発明を用いたプリン
ターの動作について説明する。被記録媒体103は被記
録媒体押さえチャック102によってプラテンローラー
101に巻き付けられているものとする。プラテンロー
ラーは図10における矢印124の方向に副走査回転す
る。
【0073】キャリア104は記録開始前にはプラテン
ローラーの一端(図9における右端)の位置に停止して
いる。次に記録が開始されると、プーリー109が回転
し、駆動ベルト107は矢印115の方向に回転する。
したがって、キャリア104は軸105,106上を矢
印113の方向に主走査移動する。このとき開閉弁20
5には開放になる信号が与えられ、被記録媒体103上
にコーティングが行われる。また、記録ヘッド111に
記録信号が入力すると、記録ヘッド111からインク粒
子が吐出され、このインク粒子が被記録媒体103に付
着することによりインクジェット記録が行われる。
【0074】キャリア104がプラテンローラー101
の他端(図9における左端)に達すると、プーリー10
9は一端停止し、プラテンローラー101が図10にお
ける矢印124方向に副走査回転をする。次にプーリー
109は逆方向に回転し、駆動ベルト107は矢印11
6の方向に回転するため、キャリア104は軸105,
106上を矢印114の方向に主走査移動する。キャリ
ア104が再び図9における右端の位置に達すると、プ
ーリー109は一端停止し、プラテンローラー101は
副走査回転をする。このように、キャリア104の往復
移動による主走査と、プラテンローラー101の回転に
よる副走査が繰り返されることにより、被記録媒体10
3上にコーティングとインクジェット記録が行われる。
【0075】コーティング手段であるスプレ−ヘッド2
01は、インクジェット記録ヘッド111と高さに差を
持たせてキャリア104に配置されているため、被記録
媒体103上では、インクジェット記録に先行してコー
ティングが行われる。したがってインクジェット記録に
よるインク滴は、必ず被記録媒体103上にコーティン
グされたコーティング膜の上に付着され、記録が行われ
ることになる。
【0076】尚、記録ヘッド111は実施例5における
図7と同様のものを使用した。以上のように、本発明に
おけるインクジェット記録装置においては、コーティン
グ手段によって、コーティング材料を記録用インクによ
る記録がなされるより以前に被記録媒体上にコーティン
グすることができるため、記録用インクによる像記録は
被記録媒体上にコーティングされたコーティング膜上に
行われるため、使用する被記録媒体の種類に限定されず
に高品位なインクジェット式記録を行うことができる。
【0077】(実施例7)図11は本発明を用いたイン
クジェットプリンタの構成を示し、図12は図11のイ
ンクジェットプリンタに用いる記録ヘッドユニット、お
よびコーティングヘッドユニットの断面図を示す。また
図13は図11のインクジェットプリンタの側面から見
た構成を示す。図11、図12、および図13におい
て、図6、図7、及び図8と同一部分は同一符号を付し
ている。
【0078】図11において、101はモータ等によっ
て回転するプラテンローラーであり、102はそのプラ
テンローラーに巻き付けられた被記録媒体103を保持
する被記録媒体押さえチャック、104はキャリアであ
り、軸105,106上に担持されている。107は駆
動ベルトであり、プーリー108,109の間に張架さ
れており、前記キャリア104はクランプ手段110に
より駆動ベルト107にクランプされている。111は
インクジェット記録ヘッドであり、キャリア104上に
搭載されている。112はインク供給管であり、図示し
ない固定具でキャリア104上に固定されている。30
1はコーティングヘッドであり、インクジェット記録ヘ
ッド111と同様にキャリア104上に搭載されてい
る。302はコーティング材料供給管であり、図示しな
い固定具でキャリア104上に固定されている。インク
供給管の先端には図示しないインクタンクが、またコー
ティング材料供給管の先端には図示しないコーティング
材料タンクが接続されている。図示しないコーティング
材料タンクの中には、式
【0079】
【化19】
【0080】に示す構造式で、平均重合度が550の化
合物4.0重量%と、イオン交換水90.0重量%、エ
タノール6.0重量%からなるコーティング材料が入れ
られている。図13は図11のインクジェットプリンタ
を側面から見た構成図である。図13において図11と
同一部分は同一符号を付している。図13においてイン
クジェット記録ヘッド111は指示手段117によって
支持されており、コーティングヘッド301は支持手段
303によって支持されている。
【0081】以上の構成からなる本発明を用いたプリン
ターの動作について説明する。被記録媒体103は被記
録媒体押さえチャック102によってプラテンローラー
101に巻き付けられているものとする。プラテンロー
ラーは図13における矢印124の方向に副走査回転す
る。
【0082】キャリア104は記録開始前にはプラテン
ローラーの一端(図11における右端)の位置に停止し
ている。次に記録が開始されると、プーリー109が回
転し、駆動ベルト107は矢印115の方向に回転す
る。したがって、キャリア104は軸105,106上
を矢印113の方向に主走査移動する。このときコーテ
ィングヘッド301に噴射信号が入力すると、コーティ
ングヘッド301からコーティング材料が噴射され、被
記録媒体103上にコーティングが行われる。また、記
録ヘッド111に記録信号が入力すると、記録ヘッド1
11からインク粒子が吐出され、このインク粒子が被記
録媒体103に付着することによりインクジェット記録
が行われる。
【0083】キャリア104がプラテンローラー101
の他端(図11における左端)に達すると、プーリー1
09は一端停止し、プラテンローラー101が図13に
おける矢印124方向に副走査回転をする。次にプーリ
ー109は逆方向に回転し、駆動ベルト107は矢印1
16の方向に回転するため、キャリア104は軸10
5,106上を矢印114の方向に主走査移動する。キ
ャリア104が再び図11における右端の位置に達する
と、プーリー109は一端停止し、プラテンローラー1
01は副走査回転をする。このように、キャリア104
の往復移動による主走査と、プラテンローラー101の
回転による副走査が繰り返されることにより、被記録媒
体103上にコーティングとインクジェット記録が行わ
れる。
【0084】コーティングヘッド301とインクジェッ
ト記録ヘッド111とは、高さに差を持たせてキャリア
104に配置されているため、被記録媒体103上で
は、インクジェット記録に先行してコーティングが行わ
れる。したがってインクジェット記録によるインク滴
は、必ず被記録媒体103上にコーティングされたコー
ティング膜の上に付着され、記録が行われることにな
る。
【0085】ここで、図12はインクジェット記録ヘッ
ド111の断面図である。図12において図11と同一
部分は同一符号を付している。350は発熱抵抗体であ
り、351,352は記録信号の入力端子である。35
3はインク粒子が吐出するノズルであり、354はイン
ク室である。355は記録用インク液であり、入力端子
351,352に記録信号が入力されると、発熱抵抗体
350が発熱し、その部分の記録用インク液355が沸
騰現象をおこし、発生した気泡の圧力によってノズル3
53からインク粒子が吐出する。図12においてはひと
つのノズルに関して図示しているが、実際にはこれと同
様の構造が紙面に対して前後方向に48対積層した構造
となっており、記録信号は各48のノズルに対してそれ
ぞれ独立して入力できるようになっている。
【0086】コーティングヘッド301は、インクジェ
ット記録ヘッド111と全く同様の構造であり、48の
ノズルに対してそれぞれ記録信号を入力することがで
き、各ノズルごとにコーティング材料の噴射を制御でき
る。そのため、被記録媒体103に記録用インクが吐出
される部分に対してのみ、あらかじめコーティングを行
うことが可能である。
【0087】以上のように、本発明におけるインクジェ
ット記録装置においては、コーティング手段によって、
コーティング材料を記録用インクによる記録がなされる
より以前に被記録媒体上にコーティングすることができ
るため、記録用インクによる像記録は被記録媒体上にコ
ーティングされたコーティング膜上に行われるため、使
用する被記録媒体の種類に限定されずに高品位なインク
ジェット式記録を行うことができる。
【0088】尚、本実施例においては単色のインクを使
用したインクジェット記録装置の例を用いて説明を行っ
たが、本発明の効果が多色のインク、あるいはフルカラ
ーのインクを用いたインクジェット記録装置においても
同様であることは言うまでもない。
【0089】また、本実施例においてはプリンターを例
にとって説明したが、ファクシミリやコピアにおいても
本発明は同様に適応できる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、インク
ジェット記録に使用される被記録媒体上に、インクジェ
ット記録によってインクを付着させるより以前に行うコ
ーティングに用いるコーティング材料において、式
【0091】
【化20】
【0092】(R1,R2は水素原子又はアルキル基で
環を形成しても良く、Zは水素原子又はハロゲン又はニ
トロ基又はシアノ基又はアルキルスルホン基を示し、n
は自然数を表す)で示される化合物、または式
【0093】
【化21】
【0094】(R1,R2,R3は水素原子又はアルキ
ル基で環を形成しても良く、Zは水素原子又はハロゲン
又はニトロ基又はシアノ基又はアルキルスルホン基を示
し、nは自然数を表す)で示される化合物を含有するコ
ーティング材料とすることによって、被記録媒体の種類
に限定されずに高品位なインクジェット式記録を可能と
するという効果がある。
【0095】また、以上の説明からあきらかなように、
本発明では記録信号に応じて記録用インクを吐出し被記
録媒体上に像を記録するインクジェット記録装置におい
て、被記録媒体上に記録用インクによる記録がなされる
より以前に被記録媒体上にコーティング材料をコーティ
ングするためのコーティング手段を有することによっ
て、使用する被記録媒体の種類に限定されずに高品位な
インクジェット式記録を可能とするようなインクジェッ
ト式の記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコーティング材料を用いた場合と、用
いない場合の印字品質比較表である。
【図2】本発明のコーティング材料を用いた場合と、用
いない場合の印字比較比較表である。
【図3】本発明のコーティング材料の一例を示す表であ
る。
【図4】本発明のコーティング材料によるコーティング
膜作製のエアスプレーコーティング装置の概略図であ
る。
【図5】本発明のコーティング材料を用いた場合と、用
いない場合の印字比較比較表である。
【図6】本発明によるインクジェット記録装置の実施例
の構成図である。
【図7】インクジェット記録ヘッドの断面図である。
【図8】本発明によるインクジェット記録装置の実施例
の側面から見た構成図である。
【図9】本発明によるインクジェット記録装置の他の実
施例の構成図である。
【図10】本発明によるインクジェット記録装置の他の
実施例の側面から見た構成図である。
【図11】本発明によるインクジェット記録装置の他の
実施例の構成図である。
【図12】インクジェット記録ヘッドの断面図である。
【図13】本発明によるインクジェット記録装置の他の
実施例の側面から見た構成図である。
【符号の説明】
101 プラテンローラー 103 被記録媒体 104 キャリア 111 インクジェット記録ヘッド 118 コーティングローラ 119 コーティングユニット 120,121 コーティング材料輸送・薄層化ローラ 122 コーティング材料攪拌・供給ローラ 123 コーティング材料 201 スプレーヘッド 203 高圧不活性ガスチューブ 204 コーティング材料供給管 205 開閉弁 206 圧力キャップ 207 ボンベ 301 コーティングヘッド 302 コーティング材料供給管
フロントページの続き (72)発明者 白石 政良 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−89595(JP,A) 特開 昭61−32788(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録に使用される被記録
    媒体上に、インクジェット記録によってインクを付着さ
    せるより以前に行うコーティングに用いるコーティング
    材料において、式【化2】 (R1,R2,R3は水素原子又はアルキル基で環を形
    成しても良く、Zは水素原子又はハロゲン又はニトロ基
    又はシアノ基又はアルキルスルホン基を示し、nは自然
    数を表す)で示される化合物を含有することを特徴とす
    るコーティング材料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物の平均重合度が
    150乃至4000であり、前記化合物の含有量が0.
    5乃至40重量%であることを特徴とするコーティング
    材料。
  3. 【請求項3】 記録信号に応じてインクジェット記録ヘ
    ッドから記録用インクを吐出し、被記録媒体上に像を記
    録するインクジェット記録装置において、被記録媒体上
    に記録用インクによる記録がなされるより以前に、被記
    録媒体上に請求項1または2に記載のコーティング材料
    をコーティングするためのコーティング手段を有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
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