JP5061570B2 - 電力変換装置および電力変換方法 - Google Patents

電力変換装置および電力変換方法 Download PDF

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本発明は、車両に搭載されるモータに使用される電力変換装置および電力変換方法に関する。
従来、4つのスイッチをHブリッジ状に構成し、それらのスイッチを開閉させることで、直流電源からモータに印加される電流の大きさと向きをPWM制御して、所望のモータ回転力を実現する電流駆動ステッピングモータ制御装置が知られている。このステッピングモータ制御装置は、4つのスイッチの開閉によって発生するEMIノイズスペクトルを低減するために、PWM制御における搬送波周波数を周期的に正弦波状に変化させている。これにより、EMIノイズスペクトルにおいて、EMIノイズを広周波数帯域で拡散させることができ、EMIノイズスペクトルのピークレベルを低減している。このようにして、ラジオ受信や他の電子機器への障害を抑制するというものである。
特開平7−99795号公報
しかしながら、上記のステッピングモータ制御装置は、デジタル制御により搬送波周波数を周期的に正弦波状に変化させているので、搬送波周波数の値は離散的な値しか取れないといった問題があった。搬送波周波数の値が離散的になると、搬送波周波数の値のm次高調波(m:整数)の周波数と、搬送波周波数の他の値のmq次高調波(mq:整数、q:1、2、・・、r)の周波数とが重畳する。上記m次高調波の周波数と上記mq次高調波の周波数とが重畳すると、上記m次高調波の周波数に対するノイズレベルの高いスペクトル成分と、上記mq次高調波の周波数に対するノイズレベルの高いスペクトル成分とが重畳するので、当該重畳した周波数に更に高いノイズレベルを有するスペクトル成分が形成され、ノイズスペクトルを平坦化できないといった問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、所望の周波数帯域におけるノイズスペクトルを平坦化することができる電力変換装置および電力変換方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る電力変換装置では、入力される電力を所望の形態に変換する開閉手段を開閉するための制御信号を生成するために出力する搬送波の周波数を、デジタル制御により離散的かつ周期的に時間変化させる搬送波周波数変化手段は、前記搬送波の周波数の値におけるm次高調波(m:整数)の周波数と、前記搬送波の周波数の他の値におけるmq次高調波(mq:整数、q:1、2、・・、r)の周波数とが、所望の周波数帯域内で重畳しないように、前記搬送波の周波数の各値を選択することを特徴としている。
本発明により、搬送波の周波数の値におけるm次高調波の周波数と、搬送波の周波数の他の値におけるmq次高調波の周波数とが、所望の周波数帯域内で重畳しないので、所望の周波数帯域におけるノイズスペクトルを平坦化することができる。
本発明に係る電力変換装置の一例として、直流電源の出力をPWM変調することにより正弦波状の交流電力をモータに供給するインバータを備えるインバータシステムについて説明する。以下に、本発明の第1乃至第4の実施形態に係るインバータシステムについて、図1乃至図7を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態となる電力変換装置1および電力変換装置1に用いられる電力変換方法を、図1乃至図5を参照して説明する。
(電力変換装置の構成)
以下、図1を参照して、インバータシステム1の構成と動作について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態となるインバータシステム1の構成を示す図である。電力変換装置1であるインバータシステム1は、図1に示すように、PWMインバータ2、三相ブラシレス直流モータ(以下、モータとする。)3、電流センサ4a、4b、4cを含む電流検出部4、演算装置(以下、CPUとする。)を内蔵する制御手段である制御装置10、電池BおよびコンデンサCを主な構成要素として備える。また、制御装置10は、電流指令生成部5、PID制御部6a、6b、6c、搬送波出力手段であるキャリア信号生成部7、制御信号生成手段である比較器8a、8b、8cおよび搬送波周波数変化手段であるキャリア周波数生成部9を主な構成要素として備える。上記PWMインバータ2は、比較器8a、8b、8cの制御に従って電池BおよびコンデンサCから成る直流電源の正極又は負極を選択し、選択した電極をモータ3のU相、V相、W相の各電極に接続する6個の開閉手段であるスイッチング素子Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw−を備え、これらのスイッチング素子はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体素子により構成されている。
上記電流センサ4a、4b、4cはそれぞれ、PWMインバータ2からモータ3に供給されるU相、V相、W相の電流値を検出し、上記電流指令生成部5は、電流センサ4a、4b、4cの電流検出値が正弦波状の交流電流に変換されるように、正弦波状の電流指令値を生成する。上記PID制御部6a、6b、6cは、電流センサ4a、4b、4cの電流検出値が、電流指令生成部5が生成した電流指令値に従うように、電流センサ4a、4b、4cの電流検出値をPID制御する。
また、キャリア周波数生成部9は、キャリア信号生成部7で生成されたキャリア信号の周波数(以下、キャリア周波数とする。)fc(後述する図2参照)を変化させる。そして、キャリア信号生成部7は、キャリア周波数fcを有する三角波状のキャリア信号を比較器8a、8b、8cに出力する。
上記比較器8a、8b、8cは、PID制御部6a、6b、6cの出力値と三角波状のキャリア信号の大小関係を比較し、その大小関係に応じてPWMインバータ2のスイッチング素子Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw−のオン/オフを制御する信号をPWMインバータ2に入力する。U相のスイッチング素子Tu+、Tu−の制御を例として比較器8aの動作を具体的に説明すれば、比較器8aは、PID制御部6aの出力値が三角波状のキャリア信号よりも大きい場合、Tu+、Tu−をそれぞれオン状態およびオフ状態に制御することにより正の電圧をモータ3のU相に印加し、逆にPID制御部の出力値6aが三角波状のキャリア信号よりも小さい場合には、Tu+、Tu−をそれぞれオフ状態およびオン状態に制御することにより、負の電圧をモータ3のU相に印加する。
(キャリア周波数の時間変化)
ここで、本発明の第1の実施形態に係るキャリア周波数fcの時間変化について、説明する。図2は、デジタル制御におけるキャリア周波数fcの正弦波状の時間変化を示す図である。なお、図2では、キャリア周波数fcの正弦波状の時間変化の1周期(以下、1変調周期とする。)を示している。
ここで、一般に、スイッチング素子の開閉によって発生するEMIノイズは、キャリア信号の所定の周波数fcのm次高調波(m:整数)の周波数m×fcに対して、ノイズレベルの高いスペクトル成分を有している。そこで、キャリア周波数fcを時間変化させることで、所定のキャリア周波数fcのm次高調波の周波数m×fcに発生していたノイズレベルの高いスペクトル成分を、キャリア周波数fcの時間変化の周波数帯域(例えば、図2ではfc1〜fcN)のm次高調波の周波数帯域(例えば、図2ではm×fc1〜m×fcN)で拡散させて、EMIノイズスペクトルを平坦化し、ピークレベルを低減させている。しかし、デジタル制御におけるキャリア周波数fcの時間変化は、図2に示すように、fc1、・・、fcNの離散的な値しか用いることができない。また、キャリア周波数fcを時間変化させても、スイッチング回数/時間の平均値が変化しないことから、上記の周波数帯域fc1、・・、fcNのm次高調波の周波数m×fc1、・・、m×fcNに発生するノイズレベルの合計、すなわち、EMIノイズのエネルギの合計は変化しない。そのため、上記のEMIノイズのエネルギは、上記のm次高調波の周波数帯域m×fc1〜m×fcNで十分に拡散されず、キャリア周波数fcの離散的な値fc1・・fcNのm次高調波の周波数、すなわち、m×fc1、・・、m×fcNに集中する。よって、キャリア周波数fcの離散的な値fc1、・・、fcNのm次高調波の周波数m×fc1、・・、m×fcNに対するノイズレベルは、キャリア周波数fcを時間変化させない場合に、所定のキャリア周波数fcのm次高調波の周波数m×fcに発生していたノイズレベルを離散的な値で分散したレベルに等しくなる。
また、キャリア周波数fcを離散的な値で時間変化させた場合、キャリア周波数fcのある値(例えば、fc1)のm次高調波の周波数(例えば、m1×fc1)と、キャリア周波数fcの他の値(例えば、fc2、・・、fcN)のmq次高調波(mq:整数、q:1、2、・・、r)の周波数(例えば、m2×fc2、・・、mN×fcN)とが重畳する場合もある。上記のm次高調波の周波数(例えば、m1×fc1)と上記mq次高調波の周波数(例えば、m2×fc2、・・、mN×fcN)とが重畳すると、上記m次高調波の周波数(例えば、m1×fc1)に対するノイズレベルの高いスペクトル成分と、上記mq次高調波の周波数(例えば、m2×fc2、・・、mN×fcN)に対するノイズレベルの高いスペクトル成分とが重畳し、更に高いノイズレベルを有するスペクトル成分が形成されるので、ノイズスペクトルを平坦化することができない。そこで、本発明の第1の実施形態では、後述するように、キャリア周波数fcを離散的な値fc11、fc12およびfc13で時間変化させた場合、離散的な値fc11(図5参照)のm11次高調波の周波数m11×fc11と、他の値fc12(図5参照)のm12次高調波の周波数m12×fc12および他の値fc13(図5参照)のm13次高調波の周波数m13×fc13とが、制御装置10に内蔵されたCPUのクロック周波数F(図3参照)より低い周波数で重畳しないように、各値fc11、fc12およびfc13を選択している。
(キャリア周波数とクロック周波数との関係)
ここで、キャリア周波数fcとクロック周波数Fとの関係について説明する。上記キャリア信号の周期(以下、キャリア周期とする。)Tcは、CPUのクロック周期Δtの整数倍になることが知られている。なお、キャリア周期Tcの逆数は、キャリア周波数fcとなる。同様に、クロック周期Δtの逆数は、クロック周波数Fとなる。また、デジタル制御においては、図2に示したように、キャリア周波数fcの時間変化は、離散的な値しか用いることができないので、キャリア周期Tcも同様に離散的な値しか用いることができない。そこで、キャリア周期Tcの離散的な値Tci(i=1、2、・・、N)は、クロック周期Δtを使用して、
Tc1=K1×Δt
Tc2=K2×Δt
Tc3=K3×Δt



TcN−1=KN−1×Δt
TcN =KN×Δt
で表すことができる。ここで、Kiは整数値である。これより、キャリア周波数fcの離散的な値fciは、キャリア周期Tciの逆数より、
fci=1/Tci=1/(Ki×Δt)
=(1/Ki)×(1/Δt)
=(1/Ki)×F
で表すことができる。上記の関係式から、キャリア周波数fcの離散的な値fciをKi倍した値、すなわち、Ki次高調波の周波数Ki×Fciは、必ず、CPUのクロック周波数Fに等しくなる。これは、キャリア周波数fcの離散的な各値fciをどのような値に選択しても、キャリア周波数fcの離散的な各値fciにおけるKi次高調波の周波数Ki×fci=Fに対するノイズレベルの高いスペクトル成分が、クロック周波数Fで必ず重畳することを示している。なお、CPUのクロック周波数Fは、CPUの性能で一意に決まっており、任意の値に変更することは現実的でない。また、キャリア周波数fcの離散的な値fciの選択によっては、離散的な各値fciにおけるmq次高調波の周波数mq×fciに対するノイズレベルの高いスペクトル成分が、クロック周波数Fより低い周波数で重畳する場合もある。
以下、具体的に説明すると、例えば、AM帯域(531kHz〜1602kHz)に、キャリア周波数fcの離散的な各値fciにおけるmq次高調波の周波数mq×fciに対するノイズレベルの高いスペクトル成分を重畳させたくない場合、まず、クロック周波数FがAM帯域外となるように、CPUを選択する必要がある。更に、クロック周波数FがAM帯域外、例えば、2MHz(Δt=500nsec)のCPUを選択しても、キャリア周波数fcの離散的な値fc1、fc2およびfc3の3つの値を、
fc1=18.52kHz=1/(500nsec×108)=1/(Δt×K1)
fc2=20.00kHz=1/(500nsec×100)=1/(Δt×K2)
fc3=21.74kHz=1/(500nsec×92)=1/(Δt×K3)
と選択した場合、離散的な値fc1、fc2およびfc3は、
fc1=1/(500nsec×4×27)=1/(2μsec×m1)
fc2=1/(500nsec×4×25)=1/(2μsec×m2)
fc3=1/(500nsec×4×23)=1/(2μsec×m3)
と表すことができる。すなわち、クロック周期2μsec、クロック周波数1/2μsec=500kHzのCPUを選択した場合と同様に、離散的な値fc1におけるm1=27次高調波の周波数27×fc1に対するノイズレベルの高いスペクトル成分、離散的な値fc2におけるm2=25次高調波の周波数25×fc2に対するノイズレベルの高いスペクトル成分および離散的な値fc3におけるm3=23次高調波の周波数23×fc3に対するノイズレベルの高いスペクトル成分が、500kHzの整数倍の周波数で重畳する。したがって、上記のスペクトル成分が、クロック周波数F=2MHzより低い周波数500kHz、1000kHz、1500kHzで重畳する。よって、上記の周波数500kHzの整数倍の周波数に、更に高いノイズレベルを有するスペクトル成分が形成される。
図3は、キャリア周波数fcを変化させた場合に形成されるEMIノイズスペクトルの理論的説明図である。図3(a)は、上述した具体例において、キャリア周波数fcの離散的な値fc1=18.52kHz、fc2=20.00kHzおよびfc3=21.74kHzで時間変化させた場合に、離散的な値fc1のみによって発生するノイズスペクトルを示している。図3(b)は、上記の場合に、離散的な値fc2のみによって発生するノイズスペクトルを、図3(c)は離散的な値fc3のみによって発生するノイズスペクトルを、図3(d)は離散的な値fc1、fc2およびfc3によって発生するEMIノイズスペクトルを示している。上述した具体例において、クロック周波数F=2MHzであることから、上述のように、K1=108、K2=100およびK3=92となる。また、Mはfc1、fc2およびfc3の最大公約数を示している。よって、上記の場合、M=4である。
これから、図3(d)に示したように、キャリア周波数fcを離散的な値fc1、fc2およびfc3で時間変化させた場合、離散的な値fc1における(K1/M)=m1=27次高調波の周波数27×fc1に対するノイズレベルの高いスペクトル成分、離散的な値fc2における(K2/M)=m2=25次高調波の周波数25×fc2に対するノイズレベルの高いスペクトル成分および離散的な値fc3における(K3/M)=m3=23次高調波の周波数23×fc3に対するノイズレベルの高いスペクトル成分が、クロック周波数Fより低い周波数F/M=500kHzで重畳し、更に高いノイズレベルを有するスペクトル成分が形成されることがわかる。これから、上記の各スペクトル成分は、周波数F/M=500kHzの整数倍の周波数で重畳し、更に高いノイズレベルを有するスペクトル成分が形成される。一方、周波数F/M=500kHzの整数倍の周波数以外の周波数では、上記の各スペクトル成分は重畳せず、更に高いノイズレベルを有するスペクトル成分は形成されていない。なお、上述したように、クロック周波数F=Ki×fciである。また、kiとmqの関係は、mq=ki/Mである。
図4は、図3に示すキャリア周波数fcの離散的な各値fc1、fc2およびfc3におけるEMIノイズスペクトルを実測した波形を示す図である。図4では、キャリア周波数fcを、図3に示した離散的な値fc1一定とした場合に発生するノイズスペクトル(細線)と、fc2一定とした場合に発生するノイズスペクトル(細線)と、fc3一定とした場合に発生するノイズスペクトル(細線)と、キャリア周波数fcをfc1、fc2およびfc3で時間変化させた場合のノイズスペクトル(太線)を示している。図4より、キャリア周波数fcをfc1一定とした場合、クロック周波数F/M=500kHzでノイズレベルの高いスペクトル成分が現れている。同様に、キャリア周波数fcをfc2一定とした場合も、500kHzでノイズレベルの高いスペクトル成分が現れている。また、キャリア周波数fcをfc3一定とした場合も、500kHzでノイズレベルの高いスペクトル成分が現れている。そのため、キャリア周波数fcをfc1、fc2およびfc3で時間変化させても、図4に示すように、500kHzにおけるノイズレベルは十分に低減しない。ここで、キャリア周波数fcをfc1、fc2およびfc3で時間変化させた場合のノイズレベルは、fc1一定とした場合に発生するm1次高調波の周波数m1×fc1に対するノイズレベルと、fc2一定とした場合に発生するm2次高調波の周波数m2×fc2に対するノイズレベルと、fc3一定とした場合に発生するm3次高調波の周波数m3×fc3に対するノイズレベルの平均値に近い値になる。
そこで、第1の実施形態では、図5に示すように、キャリア周波数fcを離散的な値fc11、fc12およびfc13で時間変化させた場合に、離散的な値fc11のm11次高調波の周波数m11×fc11と、他の値fc12のm12次高調波の周波数m12×fc12および他の値fc13のm13次高調波の周波数m13×fc13とが、制御装置10に内蔵されたCPUのクロック周波数Fよりも低い周波数で重畳しないように、各値fc11、fc12およびfc13を選択している。以下、各値fc11、fc12およびfc13の選択方法について、具体的に説明する。
(キャリア周波数の離散的な値の選択方法)
図5は、第1の実施形態に係る離散的な値fc11、fc12およびfc13におけるEMIノイズスペクトルを実測した波形を示す図である。第1の実施形態では、上記と同様に、クロック周波数F=2MHz、クロック周期Δt=500nsecのCPUについて、キャリア周波数fcの離散的な値fc11、fc12およびfc13を
fc11=18.69kHz=1/(500nsec×107)
fc12=20.00kHz=1/(500nsec×100)
fc13=21.98kHz=1/(500nsec×91)
と選択しているので、離散的な値fc11、fc12およびfc13は、
fc11=1/(Δt×107(素数))=1/(Δt×K11)
fc12=1/(Δt×4×25)=1/(Δt×K12)
fc13=1/(Δt×7×13)=1/(Δt×K13)
と表すことができる。ここで、整数値K11=107、K12=4×25およびK3=7×13であり、最大公約数Mは1である。すなわち、m11=K11=107、m12=K12=100、m13=K13=91である。このように、第1の実施形態では、キャリア周波数fcの離散的な値fc11、fc12およびfc13は、各々最大公約数Mが1である各整数値K11、K12およびK13とクロック周期Δtとの積の逆数に選択している。これから、キャリア周波数fcを離散的な値fc11、fc12およびfc13で時間変化させた場合、離散的な値fc11におけるm11=K11=107次高調波の周波数107×fc11=Fに対するノイズレベルの高いスペクトル成分、離散的な値fc12におけるm12=K12=100次高調波の周波数100×fc12=Fに対するノイズレベルの高いスペクトル成分および離散的な値fc13におけるm13=K13=91次高調波の周波数91×fc13=Fに対するノイズレベルの高いスペクトル成分は、クロック周波数Fの整数倍でのみ重畳することがわかる。
図5では、キャリア周波数fcを、上記の離散的な値fc11一定とした場合に発生するノイズスペクトル(細線)と、fc12一定とした場合に発生するノイズスペクトル(細線)と、fc13一定とした場合に発生するノイズスペクトル(細線)と、キャリア周波数fcをfc11、fc12およびfc13で時間変化させた場合のノイズスペクトル(太線)を示している。図5より、キャリア周波数fcをfc11一定とした場合、500kHzでノイズレベルの高いスペクトル成分が現れている。しかし、キャリア周波数fcをfc12一定とした場合に、ノイズレベルの高いスペクトル成分が現れる周波数は500kHzではない。同様に、キャリア周波数fcをfc13一定とした場合、ノイズレベルの高いスペクトル成分が現れる周波数は500kHzではない。そのため、キャリア周波数fcをfc1、fc2およびfc3で時間変化させた場合、図5に示すように、fc11、fc12およびfc13の高調波の周波数に対するノイズレベルの高いスペクトル成分は異なった周波数に拡散し、ノイズスペクトルは平坦化する。よって、ノイズレベルを低減することができる。
以上より、第1の実施形態では、最大公約数Mが1である整数値K11、K12およびK13とCPUのクロック周期Δtとの積の逆数に、キャリア周波数fcの離散的な値fc11、fc12およびfc13を選択しているので、fc11におけるm11次高調波の周波数m11×fc11と、fc12におけるm12次高調波の周波数m12×fc12と、fc13におけるm13次高調波の周波数m13×fc13とが、クロック周波数Fよりも低い周波数で重畳することがないことから、離散的な値fc11におけるm11次高調波の周波数m11×fc11に対するノイズレベルの高いスペクトル成分、離散的な値fc12におけるm12次高調波の周波数m12×fc12に対するノイズレベルの高いスペクトル成分および離散的な値fc13におけるm13次高調波の周波数m13×fc13に対するノイズレベルの高いスペクトル成分が、クロック周波数Fより低い周波数で重畳せず、更に高いノイズレベルを有するスペクトル成分の形成が抑制されるので、クロック周波数Fより低い周波数帯域におけるノイズスペクトルを平坦化することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態となる電力変換装置および電力変換装置に用いられる電力変換方法について、第1の実施形態の電力変換装置1および電力変換方法と異なる点を中心に図6を参照して説明する。また、第2の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第2の実施形態の電力変換装置の構成は、第1の実施形態の電力変換装置1とほぼ同じである。第2の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は、キャリア周波数fcの離散的な値fc21、・・、fc2Nの選択方法が異なるだけである。
第2の実施形態では、キャリア周波数fcの離散的な値として、fc21、・・、fc2Nを用いている。そして、各値fc21、・・、fc2Nは、クロック周期Δt=500nsecとすると、
fc21=17.70kHz=1/(Δt×113)=1/(Δt×K21)
fc22=19.80kHz=1/(Δt×101)=1/(Δt×K22)



fc2N=22.47kHz=1/(Δt×89)=1/(Δt×K2N)
と選択している。ここで、K21=113、K22=101、・・、K2N=89は素数である。すなわち、各整数値K21、・・、K2Nの最大公約数Mは1となる。このように、キャリア周波数fcの離散的な値fc21、・・、fc2Nを選択することで、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を取得できる。
図6は、第2の実施形態に係る離散的な値fc21、・・、fc2Nにおけるキャリア周波数fcの時間変化を実現するフローチャートである。図6(a)は、第2の実施形態におけるキャリア周波数fcの離散的な値fc21、・・、fc2Nを自動的に算出し、当該離散的な値fc21、・・、fc2Nを用いたキャリア周波数fcの時間変化を実現する制御処理の流れを示し、図6(b)は、図6(a)に用いられる素数マップを示している。ここで、素数マップとは、第2の実施形態におけるキャリア周波数fcの離散的な値fc21、・・、fc2Nを算出する制御処理に用いられる整数値K1、・・、K2Nを並べた配列を含むデータベースである。そして、当該データベースは、キャリア周波数fcの時間変化の順番を表す配列番号fc(0)〜fc(N−1)に対応させて上記の配列の整数値K1、・・、K2Nが予め格納されている。
第2の実施形態のキャリア周波数fcの離散的な値fc21、・・、fc2Nにおけるキャリア周波数fcの時間変化を実現する制御処理は、図6(a)に示すように、まず、初期のカウンタのカウント値jを0に設定する。これにより、整数値kの値として、配列番号fc(0)の整数値K21が設定される(ステップS1)。次に、整数値kを用いて離散的な値fc21が算出される(ステップS2)。離散的な値fc21を用いてPWM演算処理を実行する(ステップS3)。その後、カウント値jを1増加させる(ステップS4)。次に、カウント値jがキャリア周波数fcの離散的な値の個数、すなわち、素数マップの配列の個数Nを超過したか否か判断する(ステップS5)。カウント値jが個数Nを超過していなければ(ステップS5でNo)、整数値kの値として、図6(b)に示した素数マップから配列番号fc(j)に対応する整数値を読み込む(ステップS6)。その後、ステップS2の制御処理に戻り、配列番号fc(j)に対応する整数値を用いて、離散的な値が算出される。以下、ステップS2〜ステップS6の制御処理を繰り返し実行する。これにより、キャリア周波数fcの離散的な値fc21、・・、fc2Nが、配列番号fc(0)に対応する整数値K21から配列番号fc(N−1)に対応する整数値K2Nに基づいて算出される。一方、ステップS5の制御処理において、カウント値jが素数マップの配列の個数Nを超過した場合(ステップS5でYes)、ステップS1の制御処理に戻り、カウント値jを0に設定する。これにより、整数値kの値として、配列番号fc(0)の整数値K21が設定される(ステップS1)。このようにして、キャリア周波数fcの離散的な値fc21、・・、fc2Nを、素数マップに配列された整数値K21、・・、K2Nとから容易に自動的に算出することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態となる電力変換装置および電力変換装置に用いられる電力変換方法について、第1の実施形態の電力変換装置1および電力変換方法と異なる点を中心に図7を参照して説明する。また、第3の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第3の実施形態の電力変換装置の構成は、第1の実施形態の電力変換装置1とほぼ同じである。第3の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は、キャリア周波数fcの離散的な値fc31、fc32およびfc33の選択方法が異なるだけである。
図7は、第3の実施形態に係る離散的な値fc31、fc32およびfc33におけるEMIノイズスペクトルを示す図である。図7に示すように、第3の実施形態では、クロック周波数F=5MHzより低い周波数の全域のノイズスペクトルを平坦化するわけでなく、所望の周波数帯域2〜3MHzのみノイズスペクトルを平坦化している。ここで、第3の実施形態のキャリア周波数fcの離散的な値fc31、fc32およびfc33は、クロック周期Δt=200nsecであることから、
fc31=15.02kHz=1/(Δt×333)=1/(Δt×3×111)
fc32=19.84kHz=1/(Δt×252)=1/(Δt×3×84)
fc33=24.88kHz=1/(Δt×201)=1/(Δt×3×67)
と選択している。すなわち、離散的な値fc31、fc32およびfc33は、
fc31=1/(Δt×K31)=1/(Δt×M×m31)
fc32=1/(Δt×K32)=1/(Δt×M×m32)
fc33=1/(Δt×K33)=1/(Δt×M×m33)
と表すことができる。上記より、各整数値K31、K32およびK33の最大公約数Mは3となる。これから、クロック周波数F=5MHzより低い周波数F/M=5MHz/3=1.667MHzの整数倍の周波数で、fc31、fc32およびfc33のmq次高調波の周波数が重畳する。すなわち、クロック周波数F未満の周波数範囲では、m31次高調波の周波数m31×fc31(=1.667MHz)に対するノイズレベルの高いスペクトル成分と、m32次高調波の周波数m32×fc32に対するノイズレベルの高いスペクトル成分と、m33次高調波の周波数m33×fc33に対するノイズレベルの高いスペクトル成分とが重畳する。また、2×m31次高調波の周波数2×m31×fc31(=3.333MHz)に対するノイズレベルの高いスペクトル成分と、2×m32次高調波の周波数2×m32×fc32に対するノイズレベルの高いスペクトル成分と、2×m33次高調波の周波数2×m33×fc33に対するノイズレベルの高いスペクトル成分とが重畳する。しかし、fc31、fc32およびfc33のmq次高調波の周波数が重畳する周波数1.667MHzおよび3.333MHzは、第3の実施形態において所望する周波数帯域2〜3MHz範囲に含まれないので、第1の実施形態と同様に、所望の周波数帯域2〜3MHzにおけるノイズスペクトルを平坦化することができる。このような場合には、クロック周波数Fより低い周波数F/Mの整数倍の周波数で、fc31、fc32およびfc33のmq次高調波の周波数が重畳しても問題とならない。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態となる電力変換装置および電力変換装置に用いられる電力変換方法について、第1の実施形態の電力変換装置1および電力変換方法と異なる点を中心に説明する。また、第4の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第4の実施形態の電力変換装置の構成は、第1の実施形態の電力変換装置1とほぼ同じである。第4の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は、キャリア周波数fcの離散的な値fc41、・・、fc4Nの選択方法が異なるだけである。
第4の実施形態では、クロック周波数F=2MHz、クロック周期Δt=500nsecにおいて、キャリア周波数fcの離散的な値fc41、・・、fc4Nの範囲が15kHz以上25kHz以下と規定されている。この場合、離散的な値fc41、・・、fc4Nは、最大値fcmax=25kHzおよび最小値fcmin=15kHzの範囲で選択される必要がある。そこで、最大値fcmaxおよび最小値fcminは、
fcmax=15.00kHz=1/(Δt×133.3)
=(1/b)×(1/Δt)=(1/133.3)×(1/Δt)
fcmin=25.00kHz=1/(Δt×80)
=(1/a)×(1/Δt)=(1/80)×(1/Δt)
と表すことができる。これから、各整数値Kiは80以上133.3以下の範囲で選択する必要がある。よって、第4の実施形態では、離散的な値fc41、・・、fc4Nを、80以上133.3以下の範囲で、最大公約数Mが1となるように選択された整数値Kiから算出している。これから、第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を取得できる。更に、キャリア周波数fcの離散的な値fc41、・・、fc4Nの範囲が限定された場合でも、離散的な値fc41、・・、fc4Nを容易に選択することができる。
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、第1乃至第4の実施形態では、直流電源の出力をPWM変調することにより正弦波状の交流電流をモータ3に供給するPWMインバータ2を備えるインバータシステム1を例に説明したが、特にこれに限定されるものではなく、スイッチングにより電力の形態を変換させる他のシステムに適用しても、同様の効果が得られる。例えば、従来技術に示されたHブリッジ構成にてモータを駆動する構成や、図8に示す指令値入力11からの信号に基づいて、キャリア周波数が可変されたキャリア信号を出力するCPU12と、単体スイッチ15の開閉を制御するスイッチング信号を単体スイッチ15に出力するドライブ回路13と、単体スイッチ15の開閉動作にて、電圧源+Vから電圧が印加される負荷14とからなる構成にも適用できる。
また、第1および第3の実施形態では、キャリア周波数fcの離散的な値として、3つの値を説示したが、特にこれに限定されるものではなく、第2および第4の実施形態のように、複数個の離散的な値を有するキャリア周波数fcにも適用可能である。
また、第1乃至第4の実施形態では、1変調周期内を正弦波状に時間変化するキャリア周波数fcの離散的な値を、当該値のmq次高調波の周波数が重畳しないように選択しているが、キャリア周波数fcの時間変化は正弦波状に限定されるものでなく、例えば、図9に示す三角波状、図10に示す鋸波状、図11に示す矩形波状、図12に示す周期波形状をはじめ、さまざまな波形に適用できる。
また、第4の実施形態では、クロック周波数Fより低い周波数帯域で、離散的な各値fc41、・・、fc4Nのmq次高調波の周波数が重畳しないように、第1の実施形態と同様に最大公約数Mが1となる整数値Kiから、離散的な各値fc41、・・、fc4Nを算出しているが、特にこれに限定されるものではなく、第2の実施形態に示したように素数マップを用いても良い。また、第3の実施形態に示したように所望の周波数帯域内に、離散的な各値fc41、・・、fc4Nのmq次高調波の周波数が重畳しないように、当該各値を選択しても良い。
本発明の第1の実施形態となるインバータシステムの構成を示す図 デジタル制御におけるキャリア周波数の正弦波状の時間変化を示す図 キャリア周波数を変化させた場合に形成されるEMIノイズスペクトルの理論的説明図 図3に示すキャリア周波数の離散的な各値におけるEMIノイズスペクトルを実測した波形を示す図 第1の実施形態に係る離散的な値におけるEMIノイズスペクトルを実測した波形を示す図 第2の実施形態に係る離散的な値におけるキャリア周波数の時間変化を実現するフローチャート 第3の実施形態に係る離散的な値におけるEMIノイズスペクトルを示す図 単体スイッチによる負荷駆動の構成を示す図 デジタル制御におけるキャリア周波数の三角波状の時間変化を示す図 デジタル制御におけるキャリア周波数の鋸状の時間変化を示す図 デジタル制御におけるキャリア周波数の矩形波状の時間変化を示す図 デジタル制御におけるキャリア周波数の周期波形の時間変化を示す図
符号の説明
1 電力変換装置であるインバータシステム、2 PWMインバータ、
3 三相ブラシレス直流モータ、4 電流検出部、
4a、4b、4c 電流センサ、5 電流指令生成部、
6a、6b、6c PID制御部、
7 搬送波出力手段であるキャリア信号生成部、
8a、8b、8c 制御信号生成手段である比較器、
9 搬送波周波数変化手段であるキャリア周波数生成部、
10 制御手段である制御装置、
11 指令値入力、12 CPU、13 ドライブ回路、14 負荷、
15 スイッチ、
B 電池、C コンデンサ、fc、キャリア周波数、GND 接地、
Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw− 開閉手段であるスイッチング素子、
+V 電圧源、

Claims (5)

  1. 入力される電力を所望の形態に変換する開閉手段と、当該開閉手段の開閉動作をデジタル制御する制御手段とを備える電力変換装置であって、
    前記制御手段は、前記開閉手段を開閉するための制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記制御信号生成手段に搬送波を出力する搬送波出力手段と、
    前記搬送波の周波数を、離散的かつ周期的に時間変化させる搬送波周波数変化手段とを備え、
    前記搬送波周波数変化手段は、前記搬送波の周波数の値におけるm次高調波(m:整数)の周波数と、前記搬送波の周波数の他の値におけるmq次高調波(mq:整数、q:1、2、・・、r)の周波数とが、所望の周波数帯域内で重畳しないように、前記搬送波の周波数の各値を選択し、
    前記所望の周波数帯域は、前記制御手段のクロック周波数より低い周波数の帯域であり、
    前記搬送波の周波数の各値は、各々最大公約数が1である各整数値と前記制御手段のクロック周期との積の逆数であることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記各整数値は、素数であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記搬送波の周波数の最大値をfcmaxと、最小値をfcminと、前記制御手段のクロック周期をΔtと、任意の整数値をaおよびbとすると、前記最大値および前記最小値は、
    fcmin=(1/a)×(1/Δt)
    fcmax=(1/b)×(1/Δt)
    から算出され、
    前記搬送波の周波数の各値は、前記整数値aおよびbの範囲内の整数値と前記クロック周期との積の逆数であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の電力変換装置。
  4. 開閉手段によって入力される電力を所望の形態に変換し、
    制御手段によって前記開閉手段の開閉動作をデジタル制御する電力変換方法であって、
    前記制御手段の制御信号生成手段により、前記開閉手段を開閉するための制御信号を生成し、
    前記制御手段の搬送波出力手段により、前記制御信号生成手段に搬送波を出力し、
    前記制御手段の搬送波周波数変化手段により、前記搬送波の周波数を離散的かつ周期的に時間変化させるとともに、前記搬送波の周波数の値におけるm次高調波(m:整数)の周波数と、前記搬送波の周波数の他の値におけるmq次高調波(mq:整数、q:1、2、・・、r)の周波数とが、所望の周波数帯域内で重畳しないように、前記搬送波の周波数の各値を選択し、
    前記所望の周波数帯域は、前記制御手段のクロック周波数より低い周波数の帯域であり、
    前記搬送波の周波数の各値は、各々最大公約数が1である各整数値と前記制御手段のクロック周期との積の逆数である
    ことを特徴とする電力変換方法。
  5. 前記各整数値は、素数であることを特徴とする請求項4に記載の電力変換方法。
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