JP2000184731A - 電力変換器 - Google Patents

電力変換器

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JP2000184731A
JP2000184731A JP10360077A JP36007798A JP2000184731A JP 2000184731 A JP2000184731 A JP 2000184731A JP 10360077 A JP10360077 A JP 10360077A JP 36007798 A JP36007798 A JP 36007798A JP 2000184731 A JP2000184731 A JP 2000184731A
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pwm
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signal
cycle
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Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアの周波数をランダムに変化させ耳障
りな音を改善するキャリア周波数のランダム変調方式を
改良する。 【解決手段】 割込信号毎にNカウントする分周比21
によりM系列信号と呼ばれる疑似ランダム信号発生演算
22により、1,0の2値がランダムな時間幅で出力さ
れる。これをオフセット成分である0.5を減算21し
てからローパスフィルタ24を通すことにより波形がな
まった連続的信号になる。このフィルタ24のカットオ
フ周波数ΔfRによってランダム信号の周波数帯域も制
限できる。フィルタ後信号は±0.5の振幅をもつの
で、キャリア周波数の変調幅ΔTC/TCOの係数を乗算
25し、更にベース周期TCOに相当する1.0のオフセ
ットを加算26してキャリア周期変調係数kTCを作成
し、PWM制御回路10のキャリアをランダム変調し、
耳障りな音を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PWM変調方式
を使用した出力電圧制御方式を利用した電力変換器、主
に、交流可変速装置やCVCFなどのコンバータ(イン
バータ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力を直流と交流との相互変換を行うコ
ンバータの電圧制御方式は、一般にPWM変調方式が適
用されている。ディジタル演算装置やディジタル回路技
術が発達したことにより、PWMパターンの演算をCP
Uなどで実行したり、PWMパターンをディジタルタイ
マやディジタルコンパレータ回路を用いて正確に発生で
きるため、複雑なPWMパターンでも簡単に発生できる
ようになっている。
【0003】図9に従来コンバータのPWM発生部の構
成例を示す。図中、8は直流の電圧ベクトル指令v1
を3相成分に変換する座標変換部、10はこの3相成分
をPWM変調するPWM回路(PWM変換器)、7は周
波数指令ω1を積分して座標変換部8の回転座標に位相
指令θ1を出力する積分器である。なお、モータMはP
WM回路10により制御される電力変換器(図省略)か
らの出力により駆動される。
【0004】ディジタル制御では乗算や加算が比較的簡
単に実現できることから、座標変換などを適用すること
も可能になっている。そのため図10の3相交流成分
(固定座標)u,v,wを、出力周波数ω1に同期して
回転する2軸座標(d,q軸)に変換して取り扱うこと
が多い。
【0005】図中、dq軸成分から3相(u,v,w)
成分に変換する座標変換をC,また、逆に3相(u,
v,w)成分をd,q軸成分に変換する部分をC-1とし
て表している。
【0006】また、同様に、電流検出成分も3相(u,
v,w)成分をd,q軸成分に変換すると直流成分とし
て取り扱うことができるため、電流検出信号もA/D変
換器にてサンプルしてディジタル値に変換したのちd,
q軸成分に変換し、電流制御についてもディジタルで演
算が行われている。
【0007】図11に上述のPWM発生ブロックを用い
た電流制御例を示す。図中、31は直流電流ベクトル指
令i1*を出力する電流指令発生器、32は電流ベクト
ル指令i1*と電流検出i1との偏差を検出する偏差検出
器、33はこの電流偏差を演算増幅して電圧ベクトル指
令v1*を出力する電流制御器、8はこの電圧ベクトル
指令を3相成分に変換する座標変換部、10はこの3相
成分をPWM変調するPWM回路である。
【0008】また、41は電流検出器CTで検出した電
流をサンプラSSでサンプリングしA/Dした3相電流
をdq軸成分に変換して電流偏差検出器32に出力する
座標変換部、7は周波数指令ω1を積分して座標変換部
8,41の回転座標に位相指令を与える積分器である。
【0009】上記PWM変調方式には使用するキャリア
周波数成分が出力電圧に重畳することにより、この周波
数の整数倍近辺に周波数成分をもつ電磁音が発生する問
題がある。特にキャリア周波数が一定の場合には、出力
PWMパターンの周波数成分も図13のような単一スペ
クトル状となるため“キーン”といった人間の耳障りな
音質の電磁音が発生する。
【0010】この電磁音の音質を変化させるために図1
2に示すようにランダム信号発生器1Aを設け、PWM
回路10のPWM変調のキャリア周波数をランダムに変
化させるランダム変調と呼ばれる方式が採用されること
がある。
【0011】このランダム変調方式を適用すると、図1
3のようなキャリア周波数の整数倍を中心に更に電圧信
号成分が側帯波として分布していたスペクトルが、一種
のFM変調効果により、図14のような連続してある程
度の周波数帯域に広がった分布をする。この結果、音質
も“ザー”といった白色系の音質となり聴感的な音質を
改善することができる。
【0012】また、PWMコンバータ(インバータを含
む)にPWM変調方式を適用すると、PWM電流リプル
成分が電極に流出したり、アースに漏れ電流となった
り、また、配線から電波としてラジオノイズを発生した
りして他の機器に対する電磁ノイズ源となる問題もあ
る。これに対してもランダム変調を適用すると、図13
の単一スペクトルの場合に比べて図14のように最大ピ
ークのレベルが低減する効果がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のノイズ成分を減
衰させるため、図15のようにコンバータ(インバー
タ)の入力側や出力側に、PWMキャリア変調周波数以
上の成分を減衰させるためのノイズフィルタF1,F2
適用することがある。
【0014】しかし、ランダム変調によって出力のPW
M波に含まれるスペクトルの幅が広がりすぎると、低い
周波数成分も発生することになり、上記ノイズ対策用の
フィルタF1,F2についても低周波まで減衰できるフィ
ルタに変更する必要が生じ、結果的にフィルタを大形化
しなくてはならない。
【0015】そこで、ランダム変調しても出力PWMの
スペクトルが低域にまで広がらないような対策が必要に
なる。
【0016】また、ランダム信号といっても実際にはあ
る程度の周期性を持っていることが多く、その場合には
電圧の周波数指令との関係によってはビートが発生する
ことがある。これらの周波数の高周波成分が近くなる
と、騒音成分に低周波ビート成分が発生して耳障りとな
る。
【0017】また、このランダム変調を適用したコンバ
ータを用いて電流制御を行う場合、電流のサンプルや制
御演算などをPWM周期に同期して実行するシステムに
ついては、電流演算周期自体もキャリアと同時に変化し
てしまう。そのため、キャリア周期の短いときと長いと
きとでは電流制御特性が変化する恐れがある。
【0018】このように、PWM変調方式にランダム変
調を適用する際には、いくつかの問題点が存在してい
る。
【0019】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、PWM制御特性を
損なうことなく耳障りな音の発生を抑制できる電力変換
器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、電圧指令か
らディジタル演算によってPWMパターンを発生させる
PWM変換器により制御される電力変換器において、P
WM設定演算の周期の整数倍の周期でM系列信号などの
ランダム信号を発生するランダム信号発生手段と、前記
ランダム信号からオフセット成分を除去するオフセット
補正手段と、前記オフセット補正された信号の周波数帯
域を制限する低減フィルタと、前記フィルタ出力波形に
変調周波幅に相当する係数を乗算する機能と、基本波キ
ャリア周期相当のオフセット成分を加算する機能によっ
てキャリア変調係数を作成するキャリア変調係数作成手
段と、前記キャリア変調係数と基本キャリア周期とを乗
算した周期に従ってPWMキャリアを変調するPWM演
算・発生回路を有することを特徴とする。
【0021】また、キャリア発生方式が基準クロックを
カウントする方式で、キャリア変調によってカウント値
が変化する回路の場合には、比較する電圧指令にも前記
キャリア変調係数を乗算して、出力電圧が変化しないよ
うにする。
【0022】また、出力電圧の周波数または電流指令の
周波数に応じて前記PWMのランダム信号の周期を切り
換える手段を設け、ランダム信号の周期と出力電圧また
は電流指令の周波数とのビート現象を回避させる。
【0023】また、電流指令と電流検出との偏差を電流
制御演算して前記電圧ベクトル指令を出力する電流制御
器を有し、前記電流制御器は、その電流制御演算内部の
積分項を前記PWMキャリア周期変調係数を乗算して補
正する機能を有するものとする。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1(ランダム変調成分
の帯域制限方式) 実施の形態1にかかるPWM変調に適用するランダム信
号の周波数制限方式については図1〜図4を用いて説明
する。キャリア周波数を変調するよりも、その逆数のキ
ャリア周期で取り扱う方が演算上扱いやすいことから、
キャリア変調として周期を操作する。
【0025】図1は従来12図のランダム変調ブロック
図を少し詳細に示したものである。図1について、基準
となるPWMキャリア周期指令Tcにランダム信号発生
部1からのランダム性を有する変調係数kTCを乗算器2
で乗算してキャリア周期指令を変化させる。PWMキャ
リア演算部3は変化するキャリア指令の周期からPWM
キャリアを設定しデータをPWMキャリア発生部4へ出
力する。
【0026】また、周波数指令ω1にランダム信号発生
器1からの変調係数kTCを乗算器6で乗算し積分器7に
出力する。座標変換部8は電圧指令v1*と積分器7か
らの位相指令θ1を受けて電圧指令を3相電圧指令に変
換して出力する。この3相の電圧指令vu*,vv*,v
w*に乗算器91,92,93でランダム信号発生部1から
の変調係数kTCを乗算し、PWM変調用のコンパレータ
171,172,173に出力する。
【0027】図2にPWMキャリア発生部の構成を示
し、図3に図1,図2についての動作タイミングチャー
ト例を示す。PWMキャリア発生部の構成を動作と共に
説明する。
【0028】上記PWMキャリア演算部3からのPWM
キャリア設定データは初期値キャリア設定レジスタ1
1,最終値キャリア設定レジスタ13,データ更新制御
部16に入力する。設定されたPWMキャリアの頂点に
達すると、キャリアカウンタ12はキャリア設定レジス
タ11から最新のキャリアカウンタの初期値と最終値を
ロードしてからアップ/ダウンを切り換えてカウントを
継続して上記コンパレータ171,172,173にキャ
リア出力する。
【0029】最終値バッファ14はキャリア設定レジス
タ13の最終値をロードして記憶し、比較器15はキャ
リアアウタ12からのキャリア出力と最終値バッファ1
4のデータを比較してキャリア頂点到達信号を出力す
る。また、データ更新制御部16は上記PWMキャリア
設定データとキャリア頂点到達信号を受け、PWMの半
周期を最小単位として、その整数信号のタイミングでC
PU(図示省略)に対してCPU割込信号を出力すると
共にキャリアカウンタ12に上記アップ/ダウン信号と
ロード信号を出力する。
【0030】上記CPU割込信号をCPUが受け付ける
と、次回のPWMキャリアデータや電圧成分等を演算し
てPWMキャリア発生部4のレジスタ11,13にPW
Mキャリア設定データを入力する。
【0031】上記構成により、PWM半周期の整数倍毎
の割込毎に、キャリア周期を変化させることができる。
図1,図2では、キャリアカウンタ12の基準クロック
周波数を一定としており、カウント値の方を可変とする
ことによりキャリア周期を変化させている。
【0032】この場合には、PWM出力の電圧が指令通
りに出力できるように、PWMキャリアと比較する電圧
指令についもキャリア周期変調係数kTCと同じ係数を乗
算して補正する必要がある。この補正は上記乗算器
1,92,93で行っている。
【0033】このPWM発生回路4自体は図2の回路に
限定されるものではない。また、割込周期も図3ではP
WMの半周期毎で描いているが、1周期や1.5周期毎
などとしてもよい。また、電圧指令側では座標変換した
あとにキャリア周期変調係数kTCを乗算しているが、こ
れを座標変換の前などに移動しても演算上は等価であ
る。
【0034】図4にランダム信号発生部の構成を示す。
一般的にはソフトウエアでランダム信号を作成するが、
分かり易いように図4のようなブロック図で示してあ
る。ランダム変調信号の作成方法について図4を用いて
説明する。
【0035】このランダム信号発生部1は上記PWMキ
ャリア周期に同期して発生する割込信号毎に動作する。
【0036】分周タイマ21は割込信号毎にNカウント
する分周比により、M系列信号発生部22のM系列信号
の発生期を制御している。このM系列信号と呼ばれる類
似ランダム信号発生演算により、1,0の2値がランダ
ムな時間幅で出力される。
【0037】これを減算器23でオフセット成分である
0.5を減算してからローパスフィルタ24を通すこと
により波形がなまった連続的な信号になる。また、この
ローパスフィルタのカットオフ周波数ΔfRによってラ
ンダム信号の周波数帯域も制限することもできる。フィ
ルタ後のランダム信号は最大±0.5の振幅をもつの
で、キャリア周期の変調幅ΔTC/TCの係数を乗算し、
更にベース周期であるTCに相当する1.0のオフセッ
トを加算してキャリア周期変調係数kTCを作成してい
る。
【0038】また、M系列信号発生部22を図5のよう
に8bit長の構成としランダム変調信号を作成して、
ランダム信号の周波数帯域がローパスフィルタ24で制
限されるため、ランダム変調を適用したPWM出力の周
波数スペクトルの分布も制限することができ、ひいて
は、ノイズフィルタを大形化しなくてもよくなる。
【0039】実施の形態2(ビート減少の回避方式) 上記図4,図5のように、ランダム変調信号としてM系
列信号などのアルゴリズムを適用し場合には、やはり周
期性のあるランダム信号になってしまう。例えば8bi
t長のM系列信号では255周期で同じ波形が出力され
る。このランダム信号の周期と電圧の周波数指令の周期
とが、それぞれの整数倍に近づいてくると低周波のビー
ト現象が発生し、うなり音などが発生するようになる。
【0040】実施の形態2にかかるビート現象回避方式
について図6を用いて説明する。1は上記図4,図5で
説明したランダム信号発生部、19はランダム信号発生
部1の分周タイマ21に分周比設定を与える分周比設定
演算部で、出力周波数、即ち周波数指令ω1の周期を監
視しながらM系列信号の更新周期を設定している分周比
をビートがでないように切り換える。これによりランダ
ム変調の周期の方を変化させることができるため上記ビ
ート現象を回避することができる。
【0041】このようにランダム信号の更新周期を変更
しても、ランダム信号を後段のフィルタで周波数帯域を
制限し、さらに変調周期幅をΔTCの乗算部分で決定す
る構成としているため、PWM変調後のスペクトルはほ
ぼ同一にすることができ電磁音の音質も変化が少なくな
る。
【0042】実施の形態3(ランダム変調を適用したP
WM方式の場合のACR演算補正方法) 実施の形態3にかかる電流制御方式を図7,図8を用い
て説明する。図中、図1,図6と同一構成部分には同一
符号を付してある。
【0043】図7について、電流指令発生器31からの
電流ベクトル指令i1*と電流検出i1との偏差は電流制
御部33で電流制御演算され、電圧ベクトル指令v1
を座標変換部8に出力するが、この電流制御器33のゲ
インおよび電圧ベクトル指令v1*はランダム信号発生
部1から出力するキャリア周期変調信号kTCにより補正
される。
【0044】上記電流制御演算は図3のPWM割込信号
によって起動され、PWM回路の設定データを演算する
前に実行するような、PWMと同期してACR演算を行
なっている。そのため、電流制御演算周期も変調の影響
を受けるがPI制御の場合には、演算周期の影響を受け
るのは積分項だけなので、電流制御部33を図8のよう
に補正する。
【0045】図8について、電流制御部33は電流偏差
をゲイン回路34でKP倍し、PI演算部35でPI演
算する。このPI演算出力に乗算器36でランダム信号
発生部1からのキャリア周期変調信号kTCを乗算し、そ
の出力に加算器37で1シフト遅延回路38からの前回
値を加算し、上記ゲイン回路34の出力に加算器39で
加算して補正する。
【0046】この変更理由は、電流制御の積分演算を連
続系で示すと、
【0047】
【数1】
【0048】これを、離散系に近似して、今回値
[n]、前回値[n−1]の記号で表すと、
【0049】
【数2】
【0050】ここで、変調前の基準となるサンプル周期
をTS[n]とすると積分係数は次式となる。
【0051】
【数3】
【0052】この結果、積分項は基準となる積分係数k
Tioに、キャリア周期変調係数kTCを乗算すればよく、
図8のようなブロック図になる。
【0053】このように、電流制御部分にも補正を加え
ることにより、ランダム変調を適用してもあたかも変調
が無かったときと同様な応答特性を実現することができ
る。
【0054】
【発明の効果】この発明は、上述のとおり構成されてい
るので、以下に記載する効果を奏する。
【0055】(1)PWMキャリア周波数をランダム変
調すると、PWM出力電圧の周波数スペクトルを単一ス
ペクトルからある幅を持ち連続して分布したスペクトル
に変化させることができるが、この際、ランダム信号発
生部に適切なフィルタを追加することにより、PWM出
力に含まれる周波数成分が広範囲に広がることを防止で
きる。
【0056】(2)そのため、ランダム変調を適用した
効果により電磁騒音が人間の聴感的に耳障りな単一スペ
クトル音からホワイトノイズ的な音色に変更させなが
ら、更に、ノイズ防止用のフィルタの大形化も防止する
ことができる。
【0057】(3)さらに、M系列信号などの周期性を
持つランダム信号発生源を用いた場合には、出力電圧の
周波数によってはビートによるうなり音を発生するが、
これをM系列信号を更新するタイミングを制御している
割込周期の分周比を切り換えることにより、ビート音の
発生を避けることができる。
【0058】(4)また、ランダム変調部に帯域制限フ
ィルタを追加する構成としているため、このM系列の更
新周期が変化してもPWM変調後の電圧出力の周波数ス
ペクトルの変化が少なくなっている。
【0059】(5)また、このランダム変調をPWM周
期と同期して電流制御演算を行う電流制御系に適用した
場合に、電流制御系の演算に補正を行うことにより、キ
ャリア周期が変化しても常に同一の電流制御応答を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるPWM発生部の構成を示
すブロック回路図。
【図2】実施の形態1にかかるPWMキャリア発生回路
の構成を示すブロック回路図。
【図3】実施の形態1にかかるPWM発生部の動作を説
明するダイナミック図。
【図4】実施の形態1にかかるランダム信号発生部の構
成を示すブロック回路図。
【図5】同ランダム信号発生部におけるM系列信号発生
部の構成を示すブロック図。
【図6】実施の形態2にかかるPWM演算ブロック図。
【図7】実施の形態3にかかるランダム変調を適用した
電流制御ブロック図。
【図8】同、電流制御部の構成を示すブロック図。
【図9】従来例にかかるPWM演算ブロック図。
【図10】座標を定義するベクトル図。
【図11】従来例にかかる電流制御ブロック図。
【図12】従来例にかかるランダム変調を適用したPW
M演算ブロック図。
【図13】ランダム変調が適用されない場合のPWM出
力電圧の周波数スベクトル図。
【図14】ランダム変調時のPWM出力電圧の周波数ス
ペクトル図。
【図15】従来例にかかるノイズフィルタを適用したP
WM演算ブロック図。
【符号の説明】
1…ランダム信号発生部 3…PWMキャリア演算部 4…PWMキャリア発生部 8…座標変換部 10…PWM回路,PWM変換器 21…分周タイマ 22…M系列信号発生部 33…電流制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧指令からディジタル演算によってP
    WMパターンを発生させるPWM変換器により制御され
    る電力変換器において、 PWM設定演算の周期の整数倍の周期でM系列信号など
    のランダム信号を発生するランダム信号発生手段と、 前記ランダム信号からオフセット成分を除去するオフセ
    ット補正手段と、 前記オフセット補正された信号の周波数帯域を制限する
    低減フィルタと、 前記フィルタ出力波形に変調周波幅に相当する係数を乗
    算する機能と、基本波キャリア周期相当のオフセット成
    分を加算する機能によってキャリア変調係数を作成する
    キャリア変調係数作成手段と、 前記キャリア変調係数と基本キャリア周期とを乗算した
    周期に従ってPWMキャリアを変調するPWM演算・発
    生回路を有することを特徴とする電力変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 キャリア発生方式が基準クロックをカウントする方式
    で、キャリア変調によってカウント値が変化する回路の
    場合には、比較する電圧指令にも前記キャリア変調係数
    を乗算して、出力電圧が変化しないようにしたことを特
    徴とするに電力変換器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 出力電圧の周波数または電流指令の周波数に応じて前記
    PWMのランダム信号の周期を切り換える手段を設け、 ランダム信号の周期と出力電圧または電流指令の周波数
    とのビート現象を回避することを特徴とする電力変換
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3において 電流指令と電流検出との偏差を電流制御演算して前記電
    圧ベクトル指令を出力する電流制御器を有し、 前記電流制御器は、その電流制御演算内部の積分項に前
    記PWMキャリア周期変調係数を乗算して補正する機能
    を有することを特徴とする電力変換器。
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