JP5033871B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車に関する。
例えば、スクータ型の自動二輪車は、いわゆるユニットスイング式のエンジンユニットを備えている。このエンジンユニットは、エンジン本体と無段変速機構とが一体化されて構成されており、車体フレームに上下揺動可能に支持されている。エンジンユニットの後端部には後輪が配置されている。車体フレームのヘッドパイプはフロントフォークを操向可能に支持し、フロントフォークの下端部には前輪が配置され、フロントフォークの上端部にはハンドルバーが配置されている。車体フレーム上にはシートが配置され、車体フレームの左,右側部には足載装置が配置されている。
このような自動二輪車では、エンジン振動が車体フレームを介してライダに伝わることを抑制する観点から、リンク機構を介してエンジンユニットを車体フレームに支持することが一般的である(例えば、特許文献1の図2参照)。
特開平9−11958号公報
ところで、上記構造のように、リンク機構を介してエンジンユニットを車体フレームに支持する構造では、特にスタート時または加速時に、スロットルを開操作してもワンテンポ遅れて加速が開始されるという応答遅れが生じ易い。そのため、スタート時または加速時のダイレクト感に乏しいという問題がある。
このダイレクト感の乏しさは、リンク機構が主な原因となっているものと考えられる。そこで、エンジンユニットにエンジン振動の発生自体を抑制するバランサ機構を配置するとともに、エンジンユニットを車体フレームに直接支持することにより、ダイレクト感を高めることが考えられる。
ところが、上記バランサ機構は、例えば1次慣性力による特定周波数のエンジン振動は抑制できるものの、他の2次振動又は0.5次振動は抑制できないといった問題がある。なお、上記バランサ機構で全振動を抑制するとなると、バランサ機構が複雑、高価なものとなるので採用し難い。
このように、単にリンク機構を廃止しかつエンジンユニットにバランス機構を配置するだけでは、ライダに対する振動の伝達を抑制しつつダイレクト感を向上させることは困難であった。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたものであり、スタート時や加速時のダイレクト感を高めることができるとともに、エンジン振動及び路面からの振動がライダに伝達されることを抑制できる自動二輪車を提供することを目的とする。
本発明に係る自動二輪車は、車体フレームと、エンジンと、実質的に当該エンジンの1次振動は抑制するが2次振動は抑制しないバランサ機構と、を有し、前記車体フレームに上下揺動可能にかつ直接支持されたエンジンユニットと、前記車体フレームに車体構成部品を介して支持されるシートと、前記車体フレームに支持されてライダの体が接触する部材と、前記ライダの体が接触する部材と前記車体フレームとの間に配置され、前記エンジンから伝わってくる前記エンジンの2次振動を抑制する制振機構と、を備えたものである。前記制振機構は、少なくとも前記シートと前記車体フレームとの間に配置され、前記シートと前記車体フレームとの間に配置された前記制振機構は、前記車体構成部品の一部または全部をなす弾性部材を備え、前記弾性部材は、車両前後方向における弾性係数が車幅方向における弾性係数より小さくなるように設定されている。
本発明によれば、スタート時や加速時のダイレクト感を高めることができるとともに、エンジン振動及び路面からの振動がライダに伝達されることを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 自動二輪車の車体フレームの側面図である。 車体フレームの平面図である。 車体フレームにより上下揺動可能に支持されたエンジンユニットの側面図である。 エンジンユニットのバランサ機構の側面図である。 バランサ機構の断面図である。 エンジンユニットの懸架部の断面図(図2のVII-VII 線断面図)である。 車体フレームに配置された操向ハンドルの側面図である。 操向ハンドルの平面図である。 操向ハンドルに配置されたダンパの断面平面図である。 操向ハンドルのフロントフォーク取付け部の断面図(図9のXI-XI線断面図)である。 上記取付け部の背面図である。 車体フレームに配置されたシートの側面図である。 車体フレームに配置された収納ボックスの平面図である。 収納ボックスの断面図(図14のIX-IX線断面図)である。 収納ボックスの断面図(図14のX-X線断面図)である。 収納ボックスの断面図(図14のXI-XI線断面図)である。 収納ボックスの断面図(図14のXII-XII線断面図)である。 収納ボックスの断面図(図14のXIII-XIII線断面図)である。 車体フレームと収納ボックスとの間に配置された弾性部材の図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 変形例に係る弾性部材の図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 他の変形例に係る弾性部材の平面図である。 車体フレームに配置された足載装置の側面図である。 足載装置の断面図(図23,図26のIX-IX線断面図)である。 足載装置の断面図(図23のX-X線断面図)である。 足載装置のフードボードの平面図である。 フードボードの側面図である。 フードボードの断面図(図26のXIII-XIII断面図)である。 図26のXIV-XIV線断面図である。 図26のXV-XV線断面図である。 図27のXVI-XVI線断面図である。 足載装置のフートマットの平面図である。 フートマットの側面図である。 (a)はフートマットの断面図であり、(b)はフートマットの裏面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
1A 車両本体
2 車体フレーム
5 操向ハンドル
5a ハンドルバー
6 フロントフォーク
8 エンジンユニット
9 シート
27 バランサ機構
33 収納ボックス(車体構成部品)
43 第1弾性部材(弾性部材)
44 第2弾性部材(弾性部材)
124 弾性部材
125 重り
130 足載装置
131 フートブラケット
132 弾性部材
133 フートボード
134 フートマット
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図34は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車を説明するための図である。なお、本実施形態の説明中で前後、左右の方向は、シートに着座した状態で見た場合の前後、左右の方向を意味する。
<自動二輪車の全体構成>
図1等において、符号1はスクータ型自動二輪車を示している。この自動二輪車1は、ユニットスイング式エンジンユニット8と、エンジンユニット8を上下揺動可能に支持するアンダボーン型の車体フレーム2と、車体フレーム2のヘッドパイプ3により左右操向可能に支持されたフロントフォーク6と、フロントフォーク6の上端部に取り付けられた操向ハンドル5とを備えている。また、自動二輪車1は、車体フレーム2に支持された鞍乗型のシート9と、車体フレーム2の左,右側部に配置された足載装置130,130(図23参照)とを備えている。
上記シート9は、前縁部を中心に前上方に回動可能に支持されたメインシート9aと、後縁部を中心に後上方に回動可能に支持されたタンデムシート9bとを備えている。
また、自動二輪車1は、フロントフォーク6の下端部に取り付けられた前輪4と、エンジンユニット8の後端部に配置された後輪7と、エンジンユニット8と車体フレーム2との間に介設されたリヤクッション10とを備えている。
また、自動二輪車1は、ヘッドパイプ3の前側を覆うフロントカバー11と、ヘッドパイプ3の後側を覆うとともに、ライダの脚部前方を覆うレッグシールド12と、シート9の下方周囲を覆うサイドカバー13と、足載装置130の下側部分を側方から覆うアンダカバー16とを備えている。上記フロントカバー11、レッグシールド12、サイドカバー13、及びアンダカバー16は、車体フレーム2の全体を覆っている。
車体フレーム2は、車体フレーム2の前端に位置するヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から車幅方向外側に拡開しつつ後下方に延び、下端から後方に略水平に延びる左,右のダウンチューブ20,20と、左,右のダウンチューブ20の中途部から後方に斜め上向きに延び、後端から後方に略水平に延びる左,右のシートレール21,21と、左,右のダウンチューブ20の後端から上下方向に延び、上端部が上記シートレール21に結合された左,右のエンジン懸架フレーム22,22とを有している。
また、車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から後方に略直線状に延び、後端部が上記シートレール21に結合された左,右のアッパチューブ24,24と、上記左,右のエンジン懸架フレーム22とシートレール21とを連結する左,右のシートステー25,25と、上記左,右のシートレール21のエンジン懸架フレーム22の接続部近傍同士を車幅方向に連結するクロスメンバ23(図3参照)とを有している。クロスメンバ23には、リヤクッション10の前端部が連結されている。
車体フレーム2内の前端部には燃料タンク30が配置され、燃料タンク30の下方にはラジエータ31が配置されている。燃料タンク30の後側には、上方に開口する収納ボックス33が配置されている。収納ボックス33は、開口の前半部がメインシート9aにより、後半部がタンデムシート9bにより、それぞれ開閉可能に覆われている。
エンジンユニット8は、エンジン本体8aとVベルト式無段変速機17が収容された伝動ケース8bとを一体的に結合したものである。この伝動ケース8bの上壁面にはエアクリーナ36が固定されている。
エンジン本体8aは、気筒軸線Aをほぼ水平に向けて搭載された水冷式4サイクル単気筒エンジンである。エンジン本体8aは、車幅方向に略水平に向けて配置されたクランク軸18と、クランク軸18を収容するクランクケース8cと、クランクケース8cの前合面に順次結合されたシリンダブロック8d、シリンダヘッド8e、及びヘッドカバー8fを備えている。
上記Vベルト式無段変速機17は、伝動ケース8b内に突出するクランク軸18の左端部に配置された駆動プーリ17aと、伝動ケース8bの後端部に配置された従動プーリ17bと、駆動プーリ17aと従動プーリ17bとに巻回されたVベルト17cとを有している。
伝動ケース8b内には、従動プーリ17bの回転が伝達されるメイン軸17d及びドライブ軸17eが配置され、このドライブ軸17eに後輪7が装着されている。
Vベルト式無段変速機17は、巻径可変機構26を備えている(図4参照)。巻径可変機構26は、駆動プーリ17aのベルト巻径をロー位置とトップ位置との間で可変制御する機構である。巻径可変機構26は、ライダのアクセル操作量、エンジン回転数、車速等に基づいて、図示しないコントローラによって制御される。
図4に示すように、巻径可変機構26は、駆動モータ26aと、駆動プーリ17aの可動側シーブ(不図示)を軸方向に移動させることにより巻径を変化させる往復駆動ギヤ26bと、駆動モータ26aの回転を往復駆動ギヤ26bに伝達する減速歯車群26cとを有している。
上記エンジンユニット8は、図5及び図6に示すように、1次慣性力によるエンジン振動を抑制するバランサ機構27を備えている。このバランサ機構27は、バランサ軸27aを有している。このバランサ軸27aは、クランク軸18と同じ回転速度で、かつクランク軸18と逆方向に回転するように構成されている。
バランサ軸27aは、クランク軸18の上方において、クランク軸18と平行に配置されている。バランサ機構27は、バランサ軸27aに一体に形成されたバランサウェイト27bを有している。図6に示すように、バランサウェイト27bは、バランサ軸27aに対して直交する方向に延びている。また、バランサウェイト27bは、クランク軸18の左,右のクランクアーム18a,18aの間に位置している。
バランサ軸27aの左,右端部は、軸受28,28を介してクランクケース8cに支持されている。バランサ軸27aの右側の軸受28の内側には、バランサギヤ27cがダンパ部材27dを介在させて結合されている。バランサギヤ27cは、クランク軸18に結合された駆動ギヤ18bに噛合している。
なお、符号77は、クランクケース8cの底部の潤滑油をエンジン本体8aの各被潤滑部に圧送するオイルポンプを示している。符号78は、冷却水をエンジン本体8aの各冷却水ジャケットに圧送する冷却水ポンプを示している。符号79は、オルタネータを示している。
図4に示すように、エンジンユニット8は、遠心クラッチ17fを備えている。この遠心クラッチ17fは、クランク軸18及び従動プーリ17bと同軸上に配置されている。遠心クラッチ17fは、クランク軸18の回転数、すなわちエンジン回転数が所定回転数以上になると接続され、所定回転数未満になると遮断される。遠心クラッチ17fは、アイドリング時には遮断され、発進時及び走行時には接続されることになる。
<制振機構の概要>
なお、本明細書では、自動二輪車1のうち、エンジンユニット8、前輪4、及び後輪7を除いた部分を車両本体1A(図1参照)と称することとする。ライダは、自動二輪車1に乗車する際、車両本体1Aの操向ハンドル5の左,右グリップ5b,5c、シート9、及び足載装置130と接触する。なお、エンジン振動または路面からの振動は、車両本体1Aを通じてライダに伝達されるが、上記左,右グリップ5b,5c、シート9、及び足載装置130は、振動伝達経路の末端部分となる。以下に説明するように、本実施形態では、この振動伝達経路の末端部分に制振機構を配置した。
詳細は後述するが、本実施形態では、図18に示すように、シート9と車体フレーム2との間の部分(以下、第1末端部ともいう)に、制振機構として、樹脂製の物品収納ボックス33、第1弾性部材43、及び第2弾性部材44を配置することとした。また、図10に示すように、左,右グリップ5b,5cの端部(以下、第2末端部ともいう)に、制振機構として、弾性部材124及び重り123を配置することとした。さらに、足載装置130(以下、第3末端部ともいう)に、制振機構として、弾性部材132、ゴムグロメット136、及びスポンジ141を配置することとした。
<エンジンユニットの支持構造>
図2に示すように、左,右のエンジン懸架フレーム22のダウンチューブ20の接続部近傍には、円筒状のピボット部材47,47が形成されている。図7に示すように、この左,右のピボット部材47は、軸芯を車幅方向に向けて配置され、ピボット部材47内には弾性ブッシュ50が挿入されている。この弾性ブッシュ50は、外筒50aと、内筒50bと、外筒50aと内筒50bとの間に介在するゴム部材50cとを備えており、ゴム部材50cを外筒50a及び内筒50bに固着した構造を有する。
図1に示すように、エンジンユニット8は、車体フレーム2の左,右のエンジン懸架フレーム22,22に直接支持されており、詳細には、以下の構造を有する。
図7に示すように、左,右のエンジン懸架フレーム22の下端部同士は、下辺部22cにより一体に連結されている。図2に示すように、左,右のエンジン懸架フレーム22のダウンチューブ20接続部近傍には、軸芯を車幅方向に向けて配置された円筒状の左,右のピボット部材47,47が固定されている。図7に示すように、この左,右のピボット部材47に、上述の弾性ブッシュ50,50が挿入固定されており、弾性ブッシュ50,50内にピボット軸51が挿入されている。ピボット軸51は、弾性ブッシュ50の内筒50b、軸受52のインナレース52a、及びカラー51bを介在させた状態でナット51aで締め上げられることにより、軸方向に関して固定されている。一方、ピボット軸51は、軸直角方向に関しては、弾性ブッシュ50により弾性支持されている。
図4に示すように、クランクケース8cの底壁前部8c′には、左,右一対の懸架部8j,8jが前方に突出するように形成されている。左,右の懸架部8jは、シリンダブロック8dの下方に位置している。図7に示すように、左,右の懸架部8jは、左,右のピボット部材47の内側に配置され、軸受52,52を介してピボット軸51に回動可能に支持されている。これによりエンジンユニット8は、軸受52を介してピボット軸51に上下揺動可能に懸架支持されている。エンジンユニット8は、ピボット軸51及び弾性ブッシュ50を介して、左,右のピボット部材47に直接支持されている。
このように、エンジンユニット8は車体フレーム2に直接支持されている。しかし、エンジンユニット8は弾性ブッシュ50を介して支持されているので、エンジン振動または路面からの振動が車体フレーム2を介してライダに伝わることは抑制される。また、エンジンユニット8はピボット軸51の軸方向については固定されているので、弾性ブッシュ50を介在させたことにより車両の横方向の剛性感が悪化するといった問題は生じない。
<操向ハンドルの制振機構>
図8に示すように、フロントフォーク6は、前輪4を軸支する左,右のフォーク本体6a(なお、図8では右側のフォーク本体6aの図示は省略している)と、左,右のフォーク本体6aに結合されたステアリングシャフト6bとを備えている。このステアリングシャフト6bは、ヘッドパイプ3の上端部及び下端部に配置された軸受3a,3bにより左右操向可能に支持されている。
ステアリングシャフト6bの上端部には、操向ハンドル5が配置されている。図9に示すように、操向ハンドル5は、大略U字形状をなす鋼管製のハンドルバー5aと、ハンドルバー5aの左右両端部に装着されたゴム製の左,右グリップ5b,5cとを有している。左グリップ5bは、ハンドルバー5aの左端部に回動不能に嵌合された状態で装着されている。右グリップ5cは、ハンドルバー5aの右端部に支持されており、スロットル全閉位置とスロットル全開位置との間で回動可能となっている。
また、ハンドルバー5aの、左,右グリップ5b,5c内側に隣接するように、それぞれスイッチボックス117,118が装着されている。左,右グリップ5b,5cの前側には、後輪7,前輪4を制動するブレーキレバー116a,116bがそれぞれ配置されている。ブレーキレバー116a,116bは、マスタシリンダユニット116a′,116b′に回動可能に支持されている。なお、符号116cは、パーキングレバーを示している。
図8に示すように、ハンドルバー5aは、ハンドルホルダ120を介してステアリングシャフト6bに直接、即ち弾性部材を介在させることなく取り付けられている。ハンドルホルダ120は、アンダホルダ120aと左,右一対のアッパホルダ120b,120b(図9参照)とを備えている。アンダホルダ120aは、ステアリングシャフト6bにテーパ嵌合され、ロックナット121を締め付けることによりステアリングシャフト6bに固定されている。
ハンドルバー5aの車幅方向中央部は、アンダホルダ120a上に配置されている。アンダホルダ120aには、アッパホルダ120bが被せられている。そして、図9に示すように、左,右のアッパホルダ120b,120bは、ボルト122a,122bによってアンダホルダ120aに締め付けられている。これにより、ハンドルバー5aは、ステアリングシャフト6bに着脱可能にかつ直接固定されている。図8に示すように、アンダホルダ120a及びロックナット121の上方は外装カバー126で覆われている。
図9に示すように、ハンドルバー5aの左,右両端部には、それぞれダンパ123,123が装着されている。この左,右のダンパ123は、ハンドルバー5aの左,右端部内に挿入された弾性部材124,124と、弾性部材124に取り付けられた重り125,125とを有している。
左,右の弾性部材124は、図10に示すように、外筒124aと、内筒124bと、ゴム等の弾性体124cとを備えている。内筒124bは外筒124a内に配置されており、内筒124bの内側には雌ねじが形成されている。弾性体124cは外筒124aと内筒124bとの間に介在しており、焼き付け等で固定されている。弾性部材124は、ハンドルバー5aの外端部内に形成された保持穴5d内に圧入されている。
重り125は、その一部がハンドルバー5a内に挿入されている。重り125は、内筒124bの端面に当接する挿入部125bと、挿入部125bに続いてハンドルバー5aから外方に突出するよう形成された重り本体125cとを有する。重り本体125cは、左,右グリップ5b,5cと略同じ外径に形成されている。
重り125の軸芯部には、外方からボルト127が挿入されている。ボルト127の先端部は、内筒124b内にねじ込まれている。これにより、左,右の重り125は、弾性部材124に着脱可能に固定されている。
このようにして、ハンドルバー5aは、ステアリングシャフト6bに直接、つまり弾性部材を介在させることなく取り付けられている。そのため、ハンドルバー5aは、高い取付剛性でもってステアリングシャフト6bに取り付けられている。一方、重り125は、弾性部材124を介在させることにより、相対的に低い取付剛性でもってハンドルバー5aに取り付けられている。
<シートの制振機構>
前述したように、燃料タンク30の後側には樹脂製の物品収納ボックス33が配置されている(図1参照)。この物品収納ボックス33は、左,右のダウンチューブ20、シートレール21及びエンジン懸架フレーム22で囲まれた空間内に配置されている。物品収納ボックス33は、シート9の前後方向略全長に渡る大きさを有し、かつ収納ボックス33の開口部33a(図14参照)は全周に渡って形成されている。
収納ボックス33は、車体フレーム2に直接取り付け固定されている。詳細には、収納ボックス33の前縁部に形成された左,右一対の取付け部33f,33f(図14参照)が、左,右のアッパチューブ24に架け渡して固定されたクロス部材(不図示)にボルト締め固定されている。また、図14に示すように、収納ボックス33の前後方向中央部の底壁部には、左,右一対の取付け座33g,33gが形成され、これら取付け座33g,33gは、クロスメンバ23にボルト23a,23a(図19参照)により固定されている。さらに、収納ボックス33の後端部には左,右一対の取付け部33h,33hが形成され、これら取付け部33h,33hは、左,右のシートレール21に固定された門形ブラケット21a,21aにボルト21b,21bにより固定されている(図16参照)。なお、符号32は、シート9を開けると点灯するランプを示している。また、符号36は、エアクリーナを示し、符号41は後輪7の上方を覆うリヤフェンダを示している。
図15に示すように、収納ボックス33は、ヘルメットH1が収納可能な大きさを有する前部収納部33bと、ヘルメットH2、アタッシュケースW1又はビールケースW2が収納可能な大きさを有する後部収納部33cと、前部,後部収納部33b,33cの間に位置し、前部,後部収納部33b,33cと共に長尺物W3が収納可能な中間収納部33dと、前部収納部33bの底部に続いて下方に延びるバッテリ収納部33eとを有している。
図18に示すように、収納ボックス33の開口部33aには、開口部33aに続いて外側に突出するフランジ部33iと、フランジ部33iに続いて外側に段落ち形成された段落ち部33jとが略全周に渡って形成されている。
フランジ部33iには、シート9の底面に装着されたシール部材34が当接している。これにより、収納ボックス33の開口部33aは水密にシールされている。
また、収納ボックス33の左,右側部には、段落ち部33jに続いて外側に段落ち形成された樋状の受け部33k,33kが形成されている。受け部33kは、左,右のシートレール21に沿って前下りに傾斜している。左右方向に関して、この左,右の受け部33k内にはシート9の左,右縁部9a′が位置しており、シート9を伝って流れる水は、受け部33kを介して外部に排出される。
図15に示すように、シート9は、ライダが着座するメインシート9aと、メインシート9aとは別体に形成され、後部乗員が着座するタンデムシート9bとを備えている。メインシート9aの後端部には、ライダの腰部を支持するバックレスト9cが配置されている。
図18に示すように、上記メインシート9a及びタンデムシート9bは、シート底板35上にシートクッション37を配置し、シートクッション37を表皮38で覆った構造を有している。
メインシート9aは、収納ボックス33の前端部に配置されたヒンジ部材(図示せず)により前方に回動可能に支持されており、収納ボックス33の前部収納部33b及び中間収納部33d(図8参照)を開閉可能に覆っている。
タンデムシート9bは、収納ボックス33の後端部に配置されたヒンジ部材(不図示)により後方に回動可能に支持されており、収納ボックス33の後部収納部33c(図14参照)を開閉可能に覆っている。メインシート9a、タンデムシート9bをそれぞれ前方,後方に開くと、収納ボックス33の開口部33aの全域が上方に露出するようになっている。
図17に示すように、メインシート9aの左,右側部には、メインシート9aを収納ボックス33にロックするロック機構40が配置されている。この左,右のロック機構40は、収納ボックス33の段落ち部33jの下面に固定されたロック部材40aと、メインシート9aのシート底板35に固定されたストライカ40bとを有している。
ロック部材40aは、ストライカ40bに係脱可能なフック部40cと、フック部40cを係合方向に付勢するコイルばね40dと、フック部40cを係合解除位置に回動させる操作ケーブル40eとを備えている。
メインシート9aは、上述の車体フレーム2に固定された収納ボックス33に支持されている。従って、メインシート9aに作用するライダからの荷重は、収納ボックス33を介して車体フレーム2に伝達されるようになっている。
図18に示すように、メインシート9aのシート底板35は、左,右の第1弾性部材43,43を介在させて収納ボックス33に当接しており、収納ボックス33は、左,右の第2弾性部材44,44を介在させて車体フレーム2のシートレール21に当接している。
左,右の第1,第2弾性部材43,44は、ゴム製のものであり、メインシート9aにライダが着座したときの臀部に臨む位置に配置され、かつ前後方向位置が略一致するよう配置されている(図13参照)。
一方、図18に示すように、上記第1,第2弾性部材43,44は、車幅方向に偏位した位置に配置されている。具体的には、メインシート9aに取り付けられた第1弾性部材43の収納ボックス33との当接位置aは、シートレール21の中心dから車幅方向内側に長さt2だけ偏位している。これに対して、収納ボックス33に取り付けられた第2弾性部材44のシートレール21との当接位置bは、シートレール21の中心dから車幅方向外側に長さt1だけ偏位している。その結果、第1,第2弾性部材43,44は、車幅方向に長さtだけ偏位している。
左,右の第1弾性部材43は、円柱状の弾性体43aと、弾性体43aに続いて上方に突出形成された係合部43bとを有し、弾性体43aの中心部には軸方向に延びる孔43cが形成されている。第1弾性部材43は、係合部43bをシート底板35に形成された装着孔35aに下方から挿入することにより、シート底板35に取り付けられている。
弾性体43aの下面は、収納ボックス33の段落ち部33jの上面に若干の隙間cを設けて対向している。メインシート9aにライダが着座すると、シール部材34が弾性変形して、弾性体43aが段落ち部33jに当接する。
図20に示すように、左,右の第2弾性部材44は、直方体状の弾性体44aと、弾性体44aから上方に突出するよう形成された係合部44bとを有する。図18に示すように、第2弾性部材44は、係合部44bを収納ボックス33の受け部33kの底部33mに形成された装着孔33nに下方から挿入することにより、底部33mに取り付けられている。左,右の第2弾性部材44の下面は、シートレール21に固定された逆U字形状のブラケット45の上面に当接している。
左,右の第2弾性部材44は、弾性係数の大きさが外力の方向に依存するといった性質を有する。すなわち、第2弾性部材44は、車両前後方向における弾性係数が車幅方向における弾性係数より小さくなるよう設定されている。具体的には、図20に示すように、第2弾性部材44の弾性体44aの上面部には、車幅方向に延びる複数のスリット44cが前後方向に所定間隔をあけて形成されており、各スリット44cが形成された部分が上記収納ボックス33に当接する。なお、スリット44cは、弾性体44aの下面側に形成してもよい。
<制振機構としての足載装置>
左,右の足載装置130,130は、主として図23〜図34に示すように、車体フレーム2に固定された左,右のフートブラケット131,131と、フートブラケット131に弾性部材132を介在させて支持された左,右のフートボード133,133と、フートボード133の上面に配設された左,右のフートマット134,134とを備えており、詳細には、以下の構造を有している。なお、左,右の足載装置130,130は、同一構造であるので、以下では左の足載装置130について説明し、右の足載装置130の説明は省略する。
図23に示すように、フートブラケット131は、車体フレーム2から車幅方向外方に延びる帯板状の前ブラケット131aと後ブラケット131bとから構成されている。前,後ブラケット131a,131bは、車両前後方向に間隔を空けて配置されている。
前ブラケット131aは、ダウンチューブ20の前屈曲部20aに接合され、後ブラケット131bは、シートレール21の下端部21aに接合されている(図2、図23参照)。
前,後ブラケット131a,131bは、横断面視で略逆U字形状の板金製のものである。図24に示すように、前,後ブラケット131a,131bは、車体フレーム2から外方に略水平に延びる水平部131cと、水平部131cの外端に続いて段落ち形成された段落ち部131dとを有する。図23に示すように、後ブラケット131bは、前ブラケット131aより少し高所に位置している。
図3に示すように、前,後ブラケット131a,131bには、板金製のフートフレーム135が架け渡されている。このフートフレーム135は、上方から見て、前後方向に延びる大略長方形板状のものである。フートフレーム135には多数の肉抜き孔135aが形成されている。
図23に示すように、フートフレーム135は、後部135bが前部135cより高所に位置するよう後上がり傾斜する段差部135dを有する。この段差部135dにライダの踵を位置づけることにより、安定した乗車姿勢が得られる。
上記フートフレーム135の前端部135eは、図24に示すように、左,右一対のゴムグロメット(弾性部材)136,136を介在させて、前ブラケット131aの水平部131cにボルト137,137により固定されている。
各ゴムグロメット136の外周部には環状溝136aが形成され、環状溝136a内に前ブラケット131aの開口縁部131a′が嵌合している。ゴムグロメット136の上面には、フートフレーム135が当接している。
フートフレーム135の後端部135f(図23参照)は、図25に示すように、1つのゴムグロメット(弾性部材)138を介在させて、後ブラケットの水平部131cにボルト139により固定されている。ゴムグロメット138は、ゴムグロメット136と同様の構造となっている。
このように、フートフレーム135の前ブラケット131aへの固定箇所数(2箇所)は、後ブラケット131bへの固定箇所数(1箇所)より多くなっている。
フートボード133は、樹脂製のものであり、図26及び図27に示すように、前,後ブラケット131a,131bの段落ち部131d及びフートフレーム135(図24参照)の全面を覆うボード本体133aと、ボード本体133aの前縁に続いて斜め前方上向きに延びる前フートレスト部133bと、前フートレスト部133b及びボード本体133aの内縁から立ち上がって上方に延びる縦壁部133cとを有している。図26に示すように、ボード本体133aは、上方から見ると、前側の車幅方向寸法が後側より広くなっている。
前フートレスト部133b、ボード本体133aの外縁部133d、及び縦壁部133cの外側面は外方に露出しており、該露出面にはシボ加工等の外装処理が施されている。
前フートレスト部133bの周縁は、レッグシール12とアンダカバー16とに略連続面をなすよう固定されている。また、外縁部133dの下縁は、アンダカバー16に略連続面をなすよう固定されている。さらに、縦壁部133cの上縁は、レッグシールド12及びサイドカバー13に略連続面をなすよう固定されている。これにより、フートボード133は、隣接するレッグシールド12、サイドカバー13、アンダカバー16等の車体カバーにより囲まれており、かつ以下の構造により該車体カバーに固定されている。
図26に示すように、縦壁部133cの上縁部には、複数の係合片133eが所定間隔を空けて内側に折り曲げ形成されている。各係合片133eの係合孔には、レッグシールド12及びサイドカバー13の係止片12aが挿入されている(図26,図28参照)。
縦壁部133cの上縁後端部には、前後一対の固定部133f,133fが内側に折り曲げ形成されている。固定部133fの下面にはサイドカバー13の固定片13aが、上面には収納ボックス33の固定片33aが固定具133f′により共締め固定されている(図26,図30参照)。
縦壁部133cの下縁後端部は、アンダカバー16により覆われており、該下縁後端部には前後一対の係合孔133g,133g(図27参照)が形成され、係合孔133gにはアンダカバー16の差込み片16aが挿入固定されている(図31参照)。
上記ボード本体133a及び前フートレスト部133bには、複数の取付け凹部133hが前後方向に所定間隔を空けて形成されている。各取付け凹部133hは、固定具(不図示)を介してレッグシールド12及びアンダカバー16に固定されている。
フートボード133の下面には、各取付け凹部133h同士を連結する格子状の補強リブ133iが形成されている。フートボード133の外周部には、多数のフートマット挿着孔133kが互いに所定間隔を空けて形成されている。
ボード本体133aの、前,後ブラケット131a,131bの各段落ち部131dに臨む部分には、前,後取付け凹部133j,133jが形成されている。図24に示すように、各取付け凹部133jは、弾性部材132,132を介して各段落ち部131dにボルト140,140により固定されている。
弾性部材132はゴムブッシュによって構成されている。弾性部材132の外周部には、環状溝132aが形成されている。環状溝132a内には、取付け凹部133jの開口縁部133j′が嵌合しており、弾性部材132の下面は段落ち部131dに当接している。
ボード本体133aの上記各ボルト137,139に臨む部分には、ボルト137,139より大径の逃げ孔133mが形成されている(図24,図26参照)。これにより、車体フレーム2からの振動がボルト137,139を介してフートボード133に伝わることを抑制している。
フートフレーム135とフートボード133との間には、弾性部材の一例であるスポンジ141が配置されている。このスポンジ141は、ライダの荷重がフートボード133に加わると、弾性変形することによってフートボード133をフートフレーム135に当接可能としている。上記荷重が除去されると両者133,135の間に所定の隙間が生じるようになっており、該隙間をスポンジ141が埋めている。
フートマット134は、ゴム製のものであり、ボード本体133a及び前フートレスト部133bの上面を覆うように着脱可能に配置されている。
図32に示すように、フートマット134の裏面には、フートボード133の各挿着孔133kに挿入固定される多数のクリップ134aと、各クリップ134a同士を連結するジクザグ状の補強リブ134b及び格子状の補強リブ134cが形成されている(図34参照)。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、エンジンユニット8を車体フレーム2に上下揺動可能に直接支持したので、従来の構造、すなわちリンク機構を介在させることによってエンジンユニットを車体フレームに間接的に支持する構造に比べて、スロットル開操作に対する車体の応答性を高めることができる。そのため、スタート時や加速時のダイレクト感を向上させることができる。すなわち、エンジンユニットと車体フレームとの間にリンク機構が介在している場合は、停止状態から走行を開始すべくスロットル開操作を行うと、エンジントルクは、後輪に実際に伝達される過程で、まず上記リンク機構によって一旦吸収され、その後に後輪に伝達される。そのため、スロットル開操作の応答遅れが感じられる。その結果、スロットル開操作にワンテンポ遅れて車両が前進を開始するといった感じになり、特にスタート時に十分なダイレクト感が得られない。これに対し、本実施形態では、エンジンユニット8を車体フレーム2に対しリンク機構を介在させることなく直接支持したので、上記問題を抑制することができる。
なお、エンジンユニット8は遠心クラッチ17fを備えている。この遠心クラッチ17fは、エンジン回転数が所定回転数以上になると接続され、所定回転数未満であると遮断される。遠心クラッチ17fは、アイドリング時には遮断され、発進時及び走行時には接続される。この種の遠心クラッチ17fは、接続され始めるとき、または遮断され始めるときに、振動が発生しやすい。言い換えると、いわゆる半クラッチ状態のときに、振動が発生しやすい。しかし、本実施形態によれば、そのような振動(例えば、41〜67Hzの振動)がライダに伝達されることを効果的に抑制することができる。
ところで、単にエンジンユニット8を車体フレーム2に直接支持しただけでは、ライダに与えられるエンジン振動が大きくなってしまう。一方、エンジンの1次振動だけでなく、2次振動等も抑制するバランサ機構を配置しようとすると、エンジンユニットの大型化、複雑化、または高コスト化を招く。そこで、本実施形態では、エンジンユニット8に、エンジンの1次振動の発生を抑制するバランサ機構27を配置することとした。これにより、エンジンユニット8の大型化、複雑化、及び高コスト化を抑えつつ、エンジンユニット8自体の振動を抑制することができる。そのため、エンジンユニット8を車体フレーム2に直接支持しながら、エンジン振動が車体フレーム2を介してライダに伝達されることを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ライダの体と車両本体とが接触する部分である振動伝達経路の末端部分に、制振機構を配置することとした。これにより、バランサ機構27で抑制しきれない振動、例えば、エンジンの2次振動や路面から伝わる振動等を、上記制振機構によって抑制することができる。具体的には、以下の通りである。
すなわち、本実施形態では、シート9に作用するライダの荷重を、車体フレーム2に取り付けられた樹脂製の収納ボックス33を介して車体フレーム2に伝達するようにしたので、収納ボックス33が車体フレーム2とシート9との間で緩衝部材として機能することとなり、車体フレーム2からの振動がシート9に伝わりにくくなる。その結果、エンジンユニット8および車体フレーム2からシート9を介してライダに伝達されるエンジン振動及び路面からの振動を抑制することができ、乗り心地を向上させることができる。
また、本実施形態では、メインシート9aのシート底板35を、左,右の第1弾性部材43を介在させて収納ボックス33に当接させたので、ライダに伝達されるエンジン振動及び路面からの上下振動を、上記弾性部材43で吸収することができる。したがって、乗り心地をより一層向上させることができる。
また、収納ボックス33を、左,右の第2弾性部材44を介在させて車体フレーム2に当接させたので、上記振動をこの第2弾性部材44によっても吸収でき、上記振動のライダへの伝達をより一層抑制することができる。
本実施形態では、第2弾性部材44を、弾性係数の大きさが外力の方向に依存する指向性を有するものとした。詳細には、第2弾性部材44に車幅方向に延びるスリット44cを前後方向に複数形成することにより、車両前後方向における弾性係数が車幅方向における弾性係数より小さくなるようにした。そのため、エンジンユニット8を車体フレーム2に直接支持しているにも拘わらず、エンジン振動等をより確実に抑制することができる。すなわち、リンク機構を介さずにエンジンユニット8を車体フレーム2に直接支持した場合、言い換えるとエンジンユニット8をリジッドマウントした場合には、加減速時の振動や無段変速機17の遠心クラッチの滑りによる振動が、車体フレーム2を介してライダに伝達され易い。このような加減速時の振動や滑りによる振動は、車両前後方向に作用する。ところが、本実施形態における第2弾性部材44は、前後方向の弾性係数が小さいので、上記前後方向の振動を確実に吸収することができる。一方、車幅方向の弾性係数は比較的大きく設定されているので、弾性部材を介在させたことによりコーナリング時の車体の幅方向の剛性感が低下するといった問題を回避することができる。
なお、ここでいう弾性係数は、第2弾性部材44の材料自体の弾性係数を意味するのではなく、取り付けられた状態の第2弾性部材44の見かけ上の弾性係数を意味する。言い換えると、取り付けられた状態の第2弾性部材44の変形のしやすさを意味している。したがって、ここでいう弾性係数は、第2弾性部材44の形状や取付状態、または第2弾性部材44の周囲の部材等の影響も考慮した上で、第2弾性部材44が結果として示す変形のしやすさを表している。ただし、第2弾性部材44の材料自体が指向性を有し、その結果として、取付状態の第2弾性部材44が指向性を示すようになっていてもよいことは勿論である。
本実施形態では、図18に示すように、シート9と収納ボックス33との当接位置aと、収納ボックス33とシートレール21との当接位置bとを、車幅方向に偏位させた。そのため、収納ボックス33が上記両当接位置a,b間で弾性変形し易くなり、上述のエンジン振動等の吸収機能をより高めることができる。
図13に示すように、本実施形態では側面視において、第1弾性部材43及び第2弾性部材44は、メインシート9aの後端部の下側に配置されている。言い換えると、第1弾性部材43及び第2弾性部材44は、ライダがメインシート9aに着座したときに、ライダの臀部に臨む位置に配置されている。上述したように、第2弾性部材44は、ライダに好適なダイレクト感を与えるべく指向性を有しており、車両前後方向の振動を吸収しやすい一方、車幅方向の振動を吸収しにくい性質を有している。ここで、シート9のうちライダの体重が最も作用する部分は、臀部の部分である。そのため、第2弾性部材44が臀部から遠く離れた位置に配置されていると、上記指向性の効果が低減するおそれがある。しかし、本実施形態によれば、第2弾性部材44がライダの臀部の近傍に配置されているので、上記指向性の効果を減ずることなく、ライダに上記ダイレクト感を効果的に与えることが可能となる。
図20に示すように、上記実施形態では、第2弾性部材44の上側の表面に溝44cを形成することにより、第2弾性部材44の弾性係数に指向性を付与した。しかし、第2弾性部材44の下側の表面に、同様の溝を形成してもよい。この場合であっても、第2弾性部材44の車両前後方向の弾性係数は車幅方向の弾性係数より小さくなり、第2弾性部材44によって車両前後方向の振動を効果的に吸収することができる。
ただし、上記実施形態のように、第2弾性部材44の上側の表面に溝44cを形成することにより、シート9から落下して収納ボックス33の受け部33k(図18参照)に流れ込んだ水は、上記溝44cを通じて外部に排出されやすくなる。したがって、上記実施形態によれば、収納ボックス33の受け部33kに水が溜まりにくいという効果も得ることができる。
また、図21に示すように、表面に溝44cを形成する代わりに、第2弾性部材44の内部に、車幅方向に延びる孔44dを形成するようにしてもよい。この場合であっても、第2弾性部材44の車両前後方向の弾性係数は車幅方向の弾性係数より小さくなり、第2弾性部材44によって車両前後方向の振動を効果的に吸収することができる。
上記実施形態では、第2弾性部材44の形状に工夫を施すことによって、第2弾性部材44に指向性を与えることとした。しかし、第2弾性部材44の材料自体が異方性を有し、それにより第2弾性部材44が指向性を有していてもよい。例えば、第2弾性部材44は、車両前後方向の弾性係数が車幅方向の弾性係数よりも小さな材料で形成されていてもよい。
また、図22に示すように、第2弾性部材44の周囲の部材に工夫を施すことにより、言い換えると第2弾性部材44の取付構造を工夫することにより、第2弾性部材44に指向性を付与するようにしてもよい。図22に示す例では、第2弾性部材44の左右両側に、第2弾性部材44の左右方向の変形を規制するガイド44eがそれぞれ配置されている。第2弾性部材44の前側及び後側にはガイドは配置されておらず、第2弾性部材44は前後方向には自由に変形することができる。したがって、本例では、第2弾性部材44は、左右方向に比べて前後方向には容易に変形することとなり、上記指向性を付与することができる。よって、本例においても、第2弾性部材44によって、車両前後方向の振動を効果的に吸収することができる。
上記実施形態では、第2弾性部材44の弾性係数に指向性を付与したが、第1弾性部材43の弾性係数に指向性を付与してもよい。勿論、第1弾性部材43及び第2弾性部材44の双方に指向性を付与するようにしてもよい。
上記実施形態における車両構成部品は、シート9と車体フレーム2との間に介在する部品であり、収納ボックス33、第1弾性部材43及び第2弾性部材44を備えていた。上記実施形態では、第2弾性部材44に指向性を付与することによって、車両構成部品の全体として、指向性を発揮していた。しかし、収納ボックス33自体に指向性を付与するようにしてもよい。この場合、第1弾性部材43及び第2弾性部材44は、必ずしも必要ではない。
また、上記実施形態では、車体構成部品の一部品として物品収納ボックス33を例に説明したが、車体構成部品はこれに限らず、例えばバッテリ収納ケース、リヤフェンダ、マッドガード等の樹脂製部品を本発明の車体構成部品として採用することも可能である。
なお、車両構成部品は、シート9と車体フレーム2との間に介在する部品であるが、見かけ上、シート9の一部又は車体フレーム2の一部となっていてもよい。このようなものも、本発明の車体構成部品に含まれる。
本実施形態では、ハンドルバー5aの両端部に弾性部材124を介在させて重り125を取り付けたので、車体フレーム2及びフロントフォーク6からハンドルバー5aを介してライダに伝達されるエンジン振動及び路面からの振動を吸収することができる。したがって、乗り心地を改善することができる。例えば、弾性部材124の弾性力(または弾性力を表す物理量の一例である弾性係数、材料硬度等)及び重り125の大きさ(または重量)を適宜選択することにより、所望周波数の振動を吸収することができる。例えば、周波数が1次振動の2倍となる0.5振動についても抑制効果が得られる。
重り125の重量は適宜選択することができ、その数値は特に限定されるものではないが、例えば200g以上が好ましく、250g以上がさらに好ましい。このような重り125を用いることにより、例えば、41〜67Hzの振動を効果的に吸収することができる。なお、上記41〜67Hzの振動は、発進時等のように遠心クラッチ17fが半クラッチ状態となる際に発生しやすい振動である。
本実施形態では、重り125を、弾性部材124を介在させてハンドルバー5aに取り付けることにより、ライダに伝わる振動を吸収するようにした。そのため、フロントフォーク6のステアリングシャフト6bに対するハンドルバー5aの取付に当たっては、弾性部材を介在させることなく、それらを直接取り付けることができる。ハンドルバー5aのフロントフォーク6への取付剛性は、重り125のハンドルバー5aへの取付剛性よりも大きくなっている。
本実施形態によれば、ハンドルバー5aのフロントフォーク6への取付剛性を大きくすることができ、操向ハンドル5のフロントフォーク取付け部が弾性部材によりぐらぐらすることによるダイレクト感の低下を抑制できる。防振効果をより高めるためには、ハンドルバーのフロントフォークへの取付け部に弾性部材を介在させることが考えられるが、このようにすると、弾性部材の弾性係数(または硬度)等の如何によっては、スタート時や加速時のダイレクト感が低下する懸念がある。しかし、本実施形態によれば、そのようなダイレクト感の低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、弾性部材124を、内筒124bと外筒124aとの間に弾性体124cを焼き付け固定した構造とした。また、弾性部材124をハンドルバー5a内に圧入する構造を採用した。そのため、弾性部材124の取付構造を簡素化することができる。
さらにまた、重り125をハンドルの外方から弾性部材124に着脱可能に取り付ける構造を採用した。そのため、この重り125を重量の異なるものと交換することにより、吸収可能な振動の周波数を調整することができる。
図8に示すように、本実施形態では、ハンドルバー5aは、フロントフォーク6から後方斜め上向きに延びてから後方斜め下向きに延びている。このように、ハンドルバー5aは、ライダの体に近い位置にまで延びている。したがって、ダイレクト感をより向上させることができる。
なお、本明細書において、取付剛性とは、複数の部材を互いに取り付けた場合における取付部分の剛性をいう。例えば、2つの部材を取り付ける場合に、それらの間に滑り等が生じないようにしっかりと取り付けると、取付剛性は高くなる。逆に、それらの間に滑り等が生じたり、それらの間に弾性部材を介在させると、取付剛性は低くなる。
また、本実施形態では、足載装置130は、車体フレーム2に接合固定されたフートブラケット131と、フートブラケット131に弾性部材132を介在させて支持されたフートボード133と、フートボード133の上面に配置されたフートマット134とを備えている。そのため、車体フレーム2及びフートブラケット131からフートボード133を介してライダに伝達されるエンジン振動及び路面からの振動を、特に上記弾性部材132によって吸収することができ、乗り心地を改善することができる。
フートブラケット131は、それぞれ車体フレーム2から車幅方向外方に延び、互いに車両前後方向に間隔を空けて配置された前ブラケット131a及び後ブラケット131bを備えている。フートフレーム135は、これら前ブラケット131aと後ブラケット131bとに架け渡されている。また、フートフレーム135は、ゴムグロメット136,138を介して上記前,後ブラケット131a,131bに固定されている。フートボード133は、このような構成によってフートフレーム135に支持されている。したがって、フートブラケットを前後方向に長い1枚もの形状としてこれを車体フレームに直接固定し、該フートブラケットに弾性部材を介在させてフートボードを支持するようにした構造に比べて、少ない弾性部材によってより効果的に振動の伝達を抑制することができる。すなわち、上述のように前後方向に長いフートブラケットを採用した場合、該ブラケットとフートボードとの間に多数の弾性部材を介在させる必要があるが、本実施形態の構造の場合、前,後ブラケット131a,131bに弾性部材を介在させるだけで、十分な振動吸収効果を得ることができる。
しかも本実施形態では、フートフレーム135とフートボード133とは直接結合されてはおらず、従ってフートボード133はフートフレーム135に対して前後方向に相対移動可能となっている、そのため、フートボード133及びフートフレーム135によって、ライダに伝わる前後方向の振動を吸収することができる。
また、本実施形態では、前,後ブラケット131a,131bにおけるフートフレーム135より外側の段落ち部131dに弾性部材132を配置し、フートボード133を上記弾性部材132を介在させてフートブラケット131に固定した。これにより、ライダからの荷重を支えるフートボード133の支持強度を確保できるとともに、フートボード133の外縁部に対向するサイドカバー16との合わせ精度を高めることができる。
本実施形態では、フートボード133とフートフレーム135との間にスポンジ141を介在させたので、振動を抑制しつつ、また、びびり音を低減しつつ、ライダからの荷重を十分に支えることができる。すなわち、この種のスクータ型自動二輪車の場合、フートボード133は比較的広い面積を有し、しかも樹脂製であるため、フートボード133とフートフレーム135との間に隙間が生じ易い。この隙間が振動やびびり音の原因となり易いが、本実施形態では、フートボード133とフートフレーム135との間にスポンジ141を介在させたので、振動やびびり音の発生を抑制できる。そして、ライダがフートボード133に荷重を加えると、上記スポンジ141が弾性変形してフートボード133がフートフレーム135に当接し、その結果、ライダの荷重を十分に支えることができる。
図23に示すように、本実施形態では、フートフレーム135に、後部135bが前部135cより高所に位置するよう後上がりに傾斜する段差部135dを形成したので、段差部135cでライダの踵を支持することができ、安定した乗車姿勢が得られる。
本実施形態では、フートフレーム135の前ブラケット131aへの固定箇所数を2箇所とし、後ブラケット131bへの固定箇所数を1箇所とした。つまり、後側の固定箇所数を前側の固定箇所数よりも少なくした。そのため、フートフレーム135ひいてはフートボード133の後側部分の車幅方向寸法を狭くすることができ、ライダの足着性を改善できる。
また、一般に、固定箇所数が多いほど、ダイレクト感を強く感じることができる。本実施形態によれば、前側の固定箇所数が後側の固定箇所数よりも多いので、フートフレーム135の前側の部分において、特にダイレクト感を強く感じることができる。ところで、人間の足は、つま先の方が踵よりも敏感である。したがって、本実施形態によれば、より敏感なつま先が載せられるフートフレーム135の前側の部分において、ダイレクト感を強く感じることができるので、ライダはダイレクト感をより敏感に味わうことができる。
本実施形態では、フートボード133を、隣接するカバー部材であるレッグシールド12、サイドカバー13、及びアンダカバー16に固定した(図28、図30、図31参照)。そのため、フートボード133をフートフレーム135に対して直接固定しない構造を採用しながら、フートボード133と各カバー12,13,16との合わせ精度を高めつつ該フートボード133の取付け強度を確保できる。
以上のように、本発明は、自動二輪車について有用である。

Claims (8)

  1. 車体フレームと、
    エンジンと、実質的に当該エンジンの1次振動は抑制するが2次振動は抑制しないバランサ機構と、を有し、前記車体フレームに上下揺動可能にかつ直接支持されたエンジンユニットと、
    前記車体フレームに車体構成部品を介して支持されるシートと、
    前記車体フレームに支持されてライダの体が接触する部材と、
    前記ライダの体が接触する部材と前記車体フレームとの間に配置され、前記エンジンから伝わってくる前記エンジンの2次振動を抑制する制振機構と、
    を備え
    前記制振機構は、少なくとも前記シートと前記車体フレームとの間に配置され、
    前記シートと前記車体フレームとの間に配置された前記制振機構は、前記車体構成部品の一部または全部をなす弾性部材を備え、
    前記弾性部材は、車両前後方向における弾性係数が車幅方向における弾性係数より小さくなるように設定されている、自動二輪車。
  2. 記車体フレームに操向可能に支持されるフロントフォークと、前記フロントフォークに取り付けられたハンドルバーと、前記車体フレームに支持される足載装置とをさらに有し、
    前記制振機構は、前記ハンドルバーの両端部分と、前記足載装置とのうちの少なくとも1箇所にさらに配置されている、請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記制振機構は、前記ハンドルバーの両端部分に配置されている、請求項2に記載の自動二輪車。
  4. 前記制振機構は、前記足載装置に配置されている、請求項2に記載の自動二輪車。
  5. 前記制振機構は、前記ハンドルバーの両端部分と、前記足載装置とに配置されている、請求項2に記載の自動二輪車。
  6. 前記制振機構は、少なくとも前記ハンドルバーの両端部分に配置され、
    前記ハンドルバーの両端部分に配置された前記制振機構は、前記ハンドルバーの両端部に取り付けられた弾性部材と、前記弾性部材を介して前記ハンドルバーの両端部に取り付けられた重りとを備えている、請求項2に記載の自動二輪車。
  7. 前記制振機構は、少なくとも前記足載装置に配置され、
    前記足載装置に配置された前記制振機構は、前記車体フレームに固定されたフートブラケットと、前記フートブラケットに取り付けられた弾性部材と、前記弾性部材を介して前記フートブラケットに支持されたフートボードと、前記フートボード上に配設されたフートマットとを備えている、請求項2に記載の自動二輪車。
  8. 前記エンジンユニットは遠心クラッチを有している、請求項1に記載の自動二輪車。
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