JPH0724966A - デザインコーティング用版 - Google Patents
デザインコーティング用版Info
- Publication number
- JPH0724966A JPH0724966A JP5195259A JP19525993A JPH0724966A JP H0724966 A JPH0724966 A JP H0724966A JP 5195259 A JP5195259 A JP 5195259A JP 19525993 A JP19525993 A JP 19525993A JP H0724966 A JPH0724966 A JP H0724966A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- synthetic resin
- resin liquid
- design coating
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 予め設定した領域だけに合成樹脂液を効率良
く塗布して艶出し加工ができ、しかも製造が容易なデザ
インコーティング用版版を提供する。 【構成】 それぞれゴム材からなる2枚の板状体4を積
層して互いに剥離可能に接合した版材6から形成されて
なり、上記板状体の一方を非塗布領域の輪郭線に対応し
て長方形に切り込みを接合境界まで入れて、この輪郭線
内の不要部分を剥離除去することにより版面7とし、他
方の板状体は上記版面を支持する支持基体8とした。
く塗布して艶出し加工ができ、しかも製造が容易なデザ
インコーティング用版版を提供する。 【構成】 それぞれゴム材からなる2枚の板状体4を積
層して互いに剥離可能に接合した版材6から形成されて
なり、上記板状体の一方を非塗布領域の輪郭線に対応し
て長方形に切り込みを接合境界まで入れて、この輪郭線
内の不要部分を剥離除去することにより版面7とし、他
方の板状体は上記版面を支持する支持基体8とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙面の表面の所定領域
にだけ合成樹脂液を薄く塗布して艶出し加工を行ない、
予め設定した非塗布領域には合成樹脂液を塗布しないデ
ザインコーティング用版に関するものである。
にだけ合成樹脂液を薄く塗布して艶出し加工を行ない、
予め設定した非塗布領域には合成樹脂液を塗布しないデ
ザインコーティング用版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】枚葉紙などの紙材の表面に合成樹脂液を
薄く塗布して乾燥することにより紙面の艶出しを行なう
ことは従来から広く行なわれている。合成樹脂液を薄く
塗布する従来の装置は、ロールの周面に合成樹脂液を薄
く塗布し、このロールを紙面に押圧する構造を採ってい
る。したがって、合成樹脂液は紙面の全面に塗布され
る。
薄く塗布して乾燥することにより紙面の艶出しを行なう
ことは従来から広く行なわれている。合成樹脂液を薄く
塗布する従来の装置は、ロールの周面に合成樹脂液を薄
く塗布し、このロールを紙面に押圧する構造を採ってい
る。したがって、合成樹脂液は紙面の全面に塗布され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紙面の
全面に塗布してしまうと、例えば教科書の裏表紙の全面
に艶出し加工を施してしまうと、氏名を記載することが
困難になってしまう。また、艶出し加工した紙材を折り
曲げて接着剤で接着してパッケージを組み立てる場合
に、糊代の部分にもコーティングが施されていると接着
力が低下してしまい、サックマシンの運転速度を低下さ
せなければならない等の不都合がある。また、グラビア
やフレキソなどによれば部分的なコーティングも技術的
には可能であるが、グラビアは版の保管、管理に場所を
要するし、メッキやエッチングを施すので廃液処理の問
題がある。また、フレキソの場合には版代、加工代が高
価であるにも拘らず耐摩耗性、耐溶剤性に劣り、さらに
は刷版時の洗浄液により大気汚染を引き起こすなどの欠
点が有る。このため、予め設定した領域だけに合成樹脂
液を効率良く塗布することができ、しかも製造が容易で
公害を発生させないデザインコーティング用版の開発が
望まれていた。
全面に塗布してしまうと、例えば教科書の裏表紙の全面
に艶出し加工を施してしまうと、氏名を記載することが
困難になってしまう。また、艶出し加工した紙材を折り
曲げて接着剤で接着してパッケージを組み立てる場合
に、糊代の部分にもコーティングが施されていると接着
力が低下してしまい、サックマシンの運転速度を低下さ
せなければならない等の不都合がある。また、グラビア
やフレキソなどによれば部分的なコーティングも技術的
には可能であるが、グラビアは版の保管、管理に場所を
要するし、メッキやエッチングを施すので廃液処理の問
題がある。また、フレキソの場合には版代、加工代が高
価であるにも拘らず耐摩耗性、耐溶剤性に劣り、さらに
は刷版時の洗浄液により大気汚染を引き起こすなどの欠
点が有る。このため、予め設定した領域だけに合成樹脂
液を効率良く塗布することができ、しかも製造が容易で
公害を発生させないデザインコーティング用版の開発が
望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、それぞれゴム材からなる2枚の板状体を
積層して互いに剥離可能に接合した版材から形成されて
なり、上記板状体の一方を非塗布領域の輪郭線に対応し
て接合境界まで切り込んで輪郭線内の不要部分を剥離除
去することにより形成された版面とし、他方の板状体は
上記版面を支持する支持基体としたものである。
されたもので、それぞれゴム材からなる2枚の板状体を
積層して互いに剥離可能に接合した版材から形成されて
なり、上記板状体の一方を非塗布領域の輪郭線に対応し
て接合境界まで切り込んで輪郭線内の不要部分を剥離除
去することにより形成された版面とし、他方の板状体は
上記版面を支持する支持基体としたものである。
【0005】
【作用】非塗布領域の輪郭線に対応した不要部分を剥離
除去した部分は凹となり、その他の部分は凸になってい
る。したがって、コーティングロールの表面に付着した
合成樹脂液を版の凸の部分にだけ付着することができ
る。そして、この状態で版を紙材の表面に押圧すると、
凸の部分に付着していた合成樹脂液が紙材の表面に塗布
され、凹の部分に向き合った紙材表面には合成樹脂液が
付着しない。したがって、紙材の非塗布領域を除いた部
分にだけ合成樹脂液が塗布される。
除去した部分は凹となり、その他の部分は凸になってい
る。したがって、コーティングロールの表面に付着した
合成樹脂液を版の凸の部分にだけ付着することができ
る。そして、この状態で版を紙材の表面に押圧すると、
凸の部分に付着していた合成樹脂液が紙材の表面に塗布
され、凹の部分に向き合った紙材表面には合成樹脂液が
付着しない。したがって、紙材の非塗布領域を除いた部
分にだけ合成樹脂液が塗布される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1に示すデザインコーティング用版1は、教
科書の表紙となる紙材の艶出し加工を行なうものであ
り、表紙の氏名記載欄の部分を除いて合成樹脂液を塗布
できるように構成してある。即ち、氏名記載欄に対応す
る部分を長方形の非塗布領域2として、他の塗布領域3
よりも一段窪ませてある。
明する。図1に示すデザインコーティング用版1は、教
科書の表紙となる紙材の艶出し加工を行なうものであ
り、表紙の氏名記載欄の部分を除いて合成樹脂液を塗布
できるように構成してある。即ち、氏名記載欄に対応す
る部分を長方形の非塗布領域2として、他の塗布領域3
よりも一段窪ませてある。
【0007】このデザインコーティング用版1は、図3
に示すように、それぞれゴム材からなる2枚の板状体4
a,4bを積層して互いに剥離可能に接合した版材6か
ら形成されており、上記板状体の一方4aを版面7と
し、他方の板状体4bは版面7を支持する支持基体8と
してある。
に示すように、それぞれゴム材からなる2枚の板状体4
a,4bを積層して互いに剥離可能に接合した版材6か
ら形成されており、上記板状体の一方4aを版面7と
し、他方の板状体4bは版面7を支持する支持基体8と
してある。
【0008】板状体4a,4bは、いずれも天然ゴム、
合成ゴム、或はこれらを混合した配合ゴムからなる薄い
シートである。そして、版面7となる板状体4aは、天
然ゴムが70〜80重量%、ニトリルブタジエンゴム又
はスチレンブタジエンゴムが30〜20重量%で構成さ
れた配合ゴムであって、ゴム硬度が30〜60°で厚さ
が0.5〜1.5mmのものが望ましい。また、支持基体
8となる板状体4bは、ニトリルブタジエンゴムとクロ
ロプレンゴムとの配合ゴム、天然ゴムとスチレンブタジ
エンゴムとの配合ゴムであって、表層には版胴に装着し
た時の伸びを規制するための帆布9を補強材として埋設
し、厚さが1.0〜1.5mmのものを用いることが望ま
しい。したがって、版材6の厚さは約2.0〜3.0mm
である。
合成ゴム、或はこれらを混合した配合ゴムからなる薄い
シートである。そして、版面7となる板状体4aは、天
然ゴムが70〜80重量%、ニトリルブタジエンゴム又
はスチレンブタジエンゴムが30〜20重量%で構成さ
れた配合ゴムであって、ゴム硬度が30〜60°で厚さ
が0.5〜1.5mmのものが望ましい。また、支持基体
8となる板状体4bは、ニトリルブタジエンゴムとクロ
ロプレンゴムとの配合ゴム、天然ゴムとスチレンブタジ
エンゴムとの配合ゴムであって、表層には版胴に装着し
た時の伸びを規制するための帆布9を補強材として埋設
し、厚さが1.0〜1.5mmのものを用いることが望ま
しい。したがって、版材6の厚さは約2.0〜3.0mm
である。
【0009】なお、版材6を製造する場合に、版面7と
なる上層の板状体4aを支持基体8となる下層の板状体
4bにプレスした際にゴム質が帆布9に喰い込んで仮接
着されるので、板状体は相互に剥離可能である。また、
必要な接合力を確保しつつ剥離を容易にするために境界
面に剥離剤を塗布してもよい。
なる上層の板状体4aを支持基体8となる下層の板状体
4bにプレスした際にゴム質が帆布9に喰い込んで仮接
着されるので、板状体は相互に剥離可能である。また、
必要な接合力を確保しつつ剥離を容易にするために境界
面に剥離剤を塗布してもよい。
【0010】上記した構成からなる版材6に版面7を形
成するには、非塗布領域2の輪郭線に対応して上層の板
状体4aを接合境界まで切り込んで輪郭線内の不要部分
4a′を剥離除去する。即ち、本実施例では氏名記載欄
が長方形なので、この長方形に合わせて切り込みを入
れ、この長方形内の板状体を不要部分4a′として下層
の板状体4bから剥離させて除去することにより形成す
る。
成するには、非塗布領域2の輪郭線に対応して上層の板
状体4aを接合境界まで切り込んで輪郭線内の不要部分
4a′を剥離除去する。即ち、本実施例では氏名記載欄
が長方形なので、この長方形に合わせて切り込みを入
れ、この長方形内の板状体を不要部分4a′として下層
の板状体4bから剥離させて除去することにより形成す
る。
【0011】上層の板状体4aに上記した切り込みを入
れるには、ペンカッターを有するカッティングヘッドを
備えた自動描画機に版材6をセットし、該自動描画機を
NCデータに基づいて駆動制御することにより行なう。
即ち、自動描画機のテーブル上に上層を上に向けた状態
で版材6を所定位置にセットし、作成しようとする版の
非塗布領域2の輪郭線を基準にして作成されたNCデー
タに従い、カッティングヘッドをテーブル面に沿って
X,Y軸方向に移動させながらペンカッターで切り込み
を入れる。なお、自動描画機はペンカッターの高さを精
密に制御できるので、上層の板状体4aを接合境界まで
正確に切ることができる。
れるには、ペンカッターを有するカッティングヘッドを
備えた自動描画機に版材6をセットし、該自動描画機を
NCデータに基づいて駆動制御することにより行なう。
即ち、自動描画機のテーブル上に上層を上に向けた状態
で版材6を所定位置にセットし、作成しようとする版の
非塗布領域2の輪郭線を基準にして作成されたNCデー
タに従い、カッティングヘッドをテーブル面に沿って
X,Y軸方向に移動させながらペンカッターで切り込み
を入れる。なお、自動描画機はペンカッターの高さを精
密に制御できるので、上層の板状体4aを接合境界まで
正確に切ることができる。
【0012】この様にして切り込みを入れた版材6は、
ピンセット等を使用して切り込みの内側の板状体を摘み
上げると、不要部分4a′だけが簡単に剥離されて除去
できる。したがって、図1に示す如く、非塗布領域2に
対応した部分だけが段付窪みとなったデザインコーティ
ング用版1を簡単に作成することができる。なお、非塗
布領域2は、粘着層が不要部分4aと共に除去されてい
るので、底面に塵埃等が付着することもない。
ピンセット等を使用して切り込みの内側の板状体を摘み
上げると、不要部分4a′だけが簡単に剥離されて除去
できる。したがって、図1に示す如く、非塗布領域2に
対応した部分だけが段付窪みとなったデザインコーティ
ング用版1を簡単に作成することができる。なお、非塗
布領域2は、粘着層が不要部分4aと共に除去されてい
るので、底面に塵埃等が付着することもない。
【0013】このデザインコーティング用版1をコーテ
ィング装置に装着するには、図4に示すように、端部に
止着部10を有するシート状のプリンケット11上に版
1を接着剤或は両面テープで予め止着し、この状態でコ
ーティング装置の版胴12に巻き付けて留める。なお、
プリンケット11は厚さが100から200ミクロンの
ポリエステルフィルムである。
ィング装置に装着するには、図4に示すように、端部に
止着部10を有するシート状のプリンケット11上に版
1を接着剤或は両面テープで予め止着し、この状態でコ
ーティング装置の版胴12に巻き付けて留める。なお、
プリンケット11は厚さが100から200ミクロンの
ポリエステルフィルムである。
【0014】版胴12は横長なドラムであり、周面には
止着溝13を軸方向に有し、該止着溝13内には、図6
に示すように、先端クランプ部材14と後端止着部材1
5を備えている。この版胴12に前記した版1及びプリ
ンケット11を装着するには、プリンケット11の先端
側の止着部10を先端クランプ部材14に係止し、この
状態でプリンケット11の途中を版胴12の周面に巻き
付け、後端側の止着部10を後端止着部材15に係止す
る。そして、該後端止着部材15を図中反時計方向に回
動することにより版1及びプリンケット11に張力を与
え、この張力により版1を版胴12の外周面に歪みなく
装着する。なお、版1は、版面7を外側に向けて内側の
プリンケット11が版胴12の外周面に接触する状態で
装着する。
止着溝13を軸方向に有し、該止着溝13内には、図6
に示すように、先端クランプ部材14と後端止着部材1
5を備えている。この版胴12に前記した版1及びプリ
ンケット11を装着するには、プリンケット11の先端
側の止着部10を先端クランプ部材14に係止し、この
状態でプリンケット11の途中を版胴12の周面に巻き
付け、後端側の止着部10を後端止着部材15に係止す
る。そして、該後端止着部材15を図中反時計方向に回
動することにより版1及びプリンケット11に張力を与
え、この張力により版1を版胴12の外周面に歪みなく
装着する。なお、版1は、版面7を外側に向けて内側の
プリンケット11が版胴12の外周面に接触する状態で
装着する。
【0015】コーティング装置は、図5に示すように、
版胴12の下方に圧力ロール16を有し、また、版胴1
2の斜め横には版胴12に接する状態で設けたコーティ
ングロール17、該コーティングロール17に接し、且
つ下部を合成樹脂液に浸した状態で設けたドクターロー
ル18などを備えている。この様な構成からなるコーテ
ィング装置を作動してドクターロール18がパン19内
の合成樹脂液を外周面に付着した状態で回転し、この合
成樹脂液をコーティングロール17に受け渡す。なお、
コーティングロール17には両ロール17,18の近接
距離に応じた量だけ受渡しが行なわれる。したがって、
コーティングロール17の外周面には必要且つ十分な量
(厚さ)の合成樹脂液が付着し、この状態でコーティン
グロール17が回転すると、接触している版胴12の外
周面、即ち版1の版面7に合成樹脂液が受け渡される。
この様にして版1の版面7に合成樹脂液が受け渡される
と、先に説明した非塗布領域2である段付き窪みには合
成樹脂液が付着されずに他の塗布領域3にだけ合成樹脂
液が所定の厚さで付着する。
版胴12の下方に圧力ロール16を有し、また、版胴1
2の斜め横には版胴12に接する状態で設けたコーティ
ングロール17、該コーティングロール17に接し、且
つ下部を合成樹脂液に浸した状態で設けたドクターロー
ル18などを備えている。この様な構成からなるコーテ
ィング装置を作動してドクターロール18がパン19内
の合成樹脂液を外周面に付着した状態で回転し、この合
成樹脂液をコーティングロール17に受け渡す。なお、
コーティングロール17には両ロール17,18の近接
距離に応じた量だけ受渡しが行なわれる。したがって、
コーティングロール17の外周面には必要且つ十分な量
(厚さ)の合成樹脂液が付着し、この状態でコーティン
グロール17が回転すると、接触している版胴12の外
周面、即ち版1の版面7に合成樹脂液が受け渡される。
この様にして版1の版面7に合成樹脂液が受け渡される
と、先に説明した非塗布領域2である段付き窪みには合
成樹脂液が付着されずに他の塗布領域3にだけ合成樹脂
液が所定の厚さで付着する。
【0016】この状態で版胴12が回転して圧力ロール
16との間に枚葉紙などの紙材20が通過すると、該紙
材20の版胴12側の表面には版1の表面に付着してい
た合成樹脂液が転写される。したがって、版1の段付き
窪みに対応する部分には合成樹脂液が付着することな
く、他の部分にには満遍無く合成樹脂液が塗布される。
16との間に枚葉紙などの紙材20が通過すると、該紙
材20の版胴12側の表面には版1の表面に付着してい
た合成樹脂液が転写される。したがって、版1の段付き
窪みに対応する部分には合成樹脂液が付着することな
く、他の部分にには満遍無く合成樹脂液が塗布される。
【0017】版胴12と圧力ロール16との間を通過し
た紙材20は、下流側に配設した乾燥機等により硬化さ
れ、艶出し処理が終了する。なお、合成樹脂液が塗布さ
れなかった非塗布領域2は合成樹脂層が形成されること
なく紙材20の地肌が露出している。したがって、この
非塗布領域であれば、鉛筆などを使用して名前等を何等
の支障もなく記載することができる。
た紙材20は、下流側に配設した乾燥機等により硬化さ
れ、艶出し処理が終了する。なお、合成樹脂液が塗布さ
れなかった非塗布領域2は合成樹脂層が形成されること
なく紙材20の地肌が露出している。したがって、この
非塗布領域であれば、鉛筆などを使用して名前等を何等
の支障もなく記載することができる。
【0018】なお、前記した実施例では氏名記載欄だけ
を合成樹脂液を塗布しないで他の部分には全て塗布する
艶出し加工を施したが、非塗布領域を適宜に設定するこ
とにより所望する範囲だけに艶出し加工を施し、予め設
定した非塗布領域だけは艶出し加工を意図的に行なわな
いようにすることができる。したがって、この非塗布領
域を前記した氏名記載欄に限らず適宜な図形、文字等と
して設定することができ、換言すれば艶出し加工を施す
部分を適宜な図形、文字等に設定することができる。し
かも、艶出し加工を施さない非塗布領域に対応する部分
だけ上層の板状体を剥離除去するだけで版を作成するこ
とができる。したがって、従来は面倒であったデザイン
コーティングを簡単に行なうことが可能となる。このた
め、パッケージの糊代だけを残して艶出し加工するデザ
インコーティング用版1も簡単に作成することができ、
しかも、糊代の形状が複雑であっても版1を作成する上
で何等の支障もなく製作することができる。さらにま
た、本発明に係るデザインコーティング用版1によれ
ば、紙材20に印刷した特定部分、例えば強調したい文
字だけを艶出し加工することも極めて簡単なので、従来
にない美観の紙製パッケージ等を提供することもでき
る。
を合成樹脂液を塗布しないで他の部分には全て塗布する
艶出し加工を施したが、非塗布領域を適宜に設定するこ
とにより所望する範囲だけに艶出し加工を施し、予め設
定した非塗布領域だけは艶出し加工を意図的に行なわな
いようにすることができる。したがって、この非塗布領
域を前記した氏名記載欄に限らず適宜な図形、文字等と
して設定することができ、換言すれば艶出し加工を施す
部分を適宜な図形、文字等に設定することができる。し
かも、艶出し加工を施さない非塗布領域に対応する部分
だけ上層の板状体を剥離除去するだけで版を作成するこ
とができる。したがって、従来は面倒であったデザイン
コーティングを簡単に行なうことが可能となる。このた
め、パッケージの糊代だけを残して艶出し加工するデザ
インコーティング用版1も簡単に作成することができ、
しかも、糊代の形状が複雑であっても版1を作成する上
で何等の支障もなく製作することができる。さらにま
た、本発明に係るデザインコーティング用版1によれ
ば、紙材20に印刷した特定部分、例えば強調したい文
字だけを艶出し加工することも極めて簡単なので、従来
にない美観の紙製パッケージ等を提供することもでき
る。
【0019】また、版胴12の外周面に装着した版1の
表面、即ち版面7に合成樹脂液を所定量均一に塗布する
手段は前記した構成に限定されるものではない。例え
ば、コーティングロール17の表面に塗る合成樹脂液の
量(厚さ)を制御する手段はドクターロール18に限定
されるものではなく、ドクターナイフでもよい。したが
って、本発明に係る版1は特定構造のコーティング装置
に限定することなく、一般的な構造の装置であれば使用
することができる。
表面、即ち版面7に合成樹脂液を所定量均一に塗布する
手段は前記した構成に限定されるものではない。例え
ば、コーティングロール17の表面に塗る合成樹脂液の
量(厚さ)を制御する手段はドクターロール18に限定
されるものではなく、ドクターナイフでもよい。したが
って、本発明に係る版1は特定構造のコーティング装置
に限定することなく、一般的な構造の装置であれば使用
することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、紙
材の特定部分にだけ艶出し加工を施し、他の非塗布領域
には艶出し加工を意図的に施さないデザインコーティン
グ用版を提供することができる。しかも、この版は厚さ
が薄くて作製が容易であり、高い精度を要求することも
可能である。したがって、デザインコーティングを簡単
に施すことができるばかりでなく、高い精度で艶出し加
工領域と非艶出し加工領域とを区画して行なうことがで
き、版の作製も極めて簡単であることからデザインコー
ティングの手間も従来よりも簡略化することができる。
さらには、公害問題を引き起こす虞れもない。
材の特定部分にだけ艶出し加工を施し、他の非塗布領域
には艶出し加工を意図的に施さないデザインコーティン
グ用版を提供することができる。しかも、この版は厚さ
が薄くて作製が容易であり、高い精度を要求することも
可能である。したがって、デザインコーティングを簡単
に施すことができるばかりでなく、高い精度で艶出し加
工領域と非艶出し加工領域とを区画して行なうことがで
き、版の作製も極めて簡単であることからデザインコー
ティングの手間も従来よりも簡略化することができる。
さらには、公害問題を引き起こす虞れもない。
【図1】氏名記載欄だけ艶出し加工を行なわずに他の部
分は艶出し加工するようにしたデザインコーティング用
版の斜視図である。
分は艶出し加工するようにしたデザインコーティング用
版の斜視図である。
【図2】図1に示すデザインコーティング用版の断面図
である。
である。
【図3】版の製作工程を示す断面図であり、(a)は切
り込みを入れる前の版材の断面図、(b)は切り込みを
入れて該切り込みで囲まれた不要部分を剥離除去した断
面図である。
り込みを入れる前の版材の断面図、(b)は切り込みを
入れて該切り込みで囲まれた不要部分を剥離除去した断
面図である。
【図4】不要部分を剥離除去した版をプリンケットに接
着剤で止着した状態における断面図である。
着剤で止着した状態における断面図である。
【図5】コーティング装置の要部を示す側面図である。
【図6】版胴の版止着用溝の側面図である。
1 デザインコーティング用版 2 版の非塗布領域 3 版の塗布領域 4 板状体 6 版材 7 版面 8 支持基体 9 帆布 11 プリンケット 12 版胴 16 圧力ロール 17 コーティングロール 18 ドクターロール 20 紙材
Claims (1)
- 【請求項1】 それぞれゴム材からなる2枚の板状体を
積層して互いに剥離可能に接合した版材から形成されて
なり、上記板状体の一方を非塗布領域の輪郭線に対応し
て接合境界まで切り込んで輪郭線内の不要部分を剥離除
去することにより形成された版面とし、他方の板状体は
上記版面を支持する支持基体としたことを特徴とするデ
ザインコーティング用版。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195259A JPH0724966A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | デザインコーティング用版 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195259A JPH0724966A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | デザインコーティング用版 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724966A true JPH0724966A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16338167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5195259A Pending JPH0724966A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | デザインコーティング用版 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724966A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2008123059A1 (ja) * | 2007-03-19 | 2010-07-15 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車 |
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1993
- 1993-07-13 JP JP5195259A patent/JPH0724966A/ja active Pending
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JPWO2008123059A1 (ja) * | 2007-03-19 | 2010-07-15 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車 |
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