JPH0734695Y2 - 段ボール印刷用版材 - Google Patents

段ボール印刷用版材

Info

Publication number
JPH0734695Y2
JPH0734695Y2 JP1988048700U JP4870088U JPH0734695Y2 JP H0734695 Y2 JPH0734695 Y2 JP H0734695Y2 JP 1988048700 U JP1988048700 U JP 1988048700U JP 4870088 U JP4870088 U JP 4870088U JP H0734695 Y2 JPH0734695 Y2 JP H0734695Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
layer
printing
plate material
corrugated board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988048700U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01156059U (ja
Inventor
修次 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Elastomer Co Ltd filed Critical Kureha Elastomer Co Ltd
Priority to JP1988048700U priority Critical patent/JPH0734695Y2/ja
Priority to CA 586508 priority patent/CA1309298C/en
Priority to DE3851052T priority patent/DE3851052T2/de
Priority to AT88121628T priority patent/ATE109728T1/de
Priority to US07/288,904 priority patent/US4943467A/en
Priority to EP19880121628 priority patent/EP0338135B1/en
Priority to ES8901198A priority patent/ES2010478A6/es
Publication of JPH01156059U publication Critical patent/JPH01156059U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0734695Y2 publication Critical patent/JPH0734695Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、段ボール印刷用版材に関するものである。
(従来の技術) 段ボール印刷用版材として、天然または合成のゴムから
なるJISゴム硬度30〜60度の表面ゴム層と裏ゴム層との
間に布帛などの補強シートをサンドイッチ状に挟んで加
硫接着したもの、および裏ゴム層の上に補強シート、中
間ゴム層、薄い表面ゴム層を順に重ねて加硫接着し、裏
ゴム層と中間ゴム層の硬さをJISゴム硬度30〜60度と
し、表面ゴム層の硬さを中間ゴム層よりも10〜20度低く
したもの等が知られている(実公昭56−52064号公報参
照)。
(考案が解決しようとする課題) 従来の段ボール印刷用版材は、いずれもソリッドゴムの
板を用いていたので、その硬度を低くするのに限度があ
り、JIS−Aゴム硬度の20度以下に下げることができな
かった。しかし、20度まで下げると版材の腰が弱くなっ
て印刷ずれが生じるので、版材としては硬度30度以上の
ものが使用されていた。しかして、硬度30度以上の版材
に彫刻して凸版を作り、これで段ボールに印刷した場合
は、印圧が高くなり、版の凸部によるインキ付着部分の
進み側に印刷インキが余分に付着してマージナルゾーン
が生じ、また段ボールの中芯がつぶれて段ボールの強度
が低下するという問題があった。特に、段ボールに折り
目用の罫線を付した後、この罫線にまたがって印刷する
場合は、罫線の部分が凹んでいるため印刷インキが付き
難くてかすれ部分が生じ、これを防止するために印圧を
大きく設定した場合は、段ボールの中芯がつぶれる結果
になっていた。
上記の問題を解決するため、版材として表面に平滑なス
キン層を有する発泡ゴムシートを用いることが試みられ
たが、この場合は、表面に文字、図形等を描き、その輪
郭に沿って刃物で切込みを入れ、不要部分を削り取る際
に発泡ゴムシートが軟かいために作業が困難であった。
この考案は、ゴム又は樹脂の発泡シートを使用すること
により、段ボールに印刷する際の印圧を従来よりも低く
して段ボールの強度低下を防止することができ、しかも
マージナルゾーンや罫線部分のかすれが解消し、印刷む
らのない鮮明な印刷が可能であり、かつ彫刻に際して不
要部分を容易に除去することのできる版材を提供するも
のである。
(課題を解決するための手段) 彫刻の施こされる表面層の裏面に基布をゴム又は任意の
樹脂で被覆してなる補強シートを積層してなり、上記表
面層がその表面に厚さ0.3〜2.0mmの平滑なスキン層を有
する表面硬さSRIS(C)35〜55度のゴム又はポリ塩化ビ
ニルなどの樹脂の発泡シートであり、この発泡シート裏
面と上記補強シートの基布表面との間の任意の一つの界
面が剥離可能に比較的弱く接着されていることを特徴と
する。なお、剥離可能な界面の好ましい剥離強力は0.5
〜3.0kg/25mmであり、残りの剥離不可能な界面の剥離強
力は4kg/25mm以上が好ましい。そして、上記の接着強力
が得られものであれば、加硫接着、接着剤接着および両
面接着テープ等の任意の接着手段を利用することができ
る。
(作用) JIS−Aゴム硬度30度がSRIS(C)硬度の約60度に相当
するのに対し、SRIS(C)硬度35〜55度の発泡シートを
使用するので、印圧を低くすることができ、しかもソリ
ッドゴムで、JIS−Aゴム硬度20度のものよりも腰が強
くなる。ただし、表面層の表面のSRIS(C)硬度が35度
未満の場合は、腰が弱くなって印刷ずれが生じ、反対に
55度を越えた場合は、従来のソリッドゴム製と同様に印
圧が過大になる。そして、表面が平滑で、厚いスキン層
を有するので、表面に印刷インキが均一に付着し、むら
のない印刷が可能になる。ただし、スキン層の厚さが0.
3mm未満の場合は、耐刷性が悪くなり、反対に2.0mmを越
えた場合は寸法安定性が低下して反り易く、またソリッ
ドゴムの版材と同様に印圧が過大になる。なお、スキン
層の表面粗さは、JIS最大高さRmax100μm以下が好まし
く、100μmを超えた場合は印刷むらが生じ易い。一
方、彫刻の際は、発泡シートのスキン層表面から発泡シ
ート裏面と上記補強シートの基布表面との間の剥離可能
に比均的弱く接着された界面まで刃物による切込みを入
れることにより、不要部分を引剥がして容易に除去する
ことができる。ただし、凸部として残された部分が印刷
中に剥離することはない。
(実施例) 第1図の実施例1の版材において、表面ゴム層1は、天
然ゴムからなる厚さ6mmの発泡ゴムシートであり、その
表面に厚さ0.5mmのスキン層1aを有し、その表面の硬さ
がSRIS(C)43度に、また表面粗さがJIS+点平均粗さR
zで11μmに、JIS最大高さRmaxで15μmにそれぞれ形成
されている。補強シート2は、基布2aの上下両面に厚さ
0.85mmのゴム被覆層2b、2cを加硫接着したものであり、
上側ゴム被覆層2bが上記表面ゴム層1の下面に、アクリ
ル系接着剤からなる両面粘着テープによって引剥がし可
能に接着した。その剥離強力は1.2kg/25mmであった。
この実施例1の版材の表面ゴム層1に、第2図に示すよ
うに彫刻を施した。すなわち、狭い幅の不要部分は、表
面ゴム層(発泡ゴムシート)1の表面側を浅く切り取っ
て浅い溝3を形成する一方、広い幅の不要部分は、表面
ゴム層1の表面から補強シート2の上側ゴム被覆層2b表
面に達する切込みを入れたのち、その界面から表面ゴム
層1を引剥がして深い凹部4を形成した。また、印刷中
の剥離を防止するため、必要部分の周囲をクロロプレン
ゴム系接着剤で補強した。
上記実施例1の表面ゴム層1を天然ゴムからなる硬度JI
S−A40度のソリッドゴムシートに置換して比較例1の版
材を作り、同様の彫刻を施した。
上記の実施例1および比較例1の版材を段ボール用輪転
機の版胴に取付け、紙質RK220g/m2×SCP160g/m2×MC200
g/m2、Bフルート、大きさ(箱の内寸)480×373×151m
m、R形式(A型)の段ボールを印圧(印版表面とドラ
ムの隙間)2.5mm版胴の回転速度60RPMで印刷したとこ
ろ、断続的に実稼動17時間の運転後、版の凸部を形成す
る表面ゴム層1の剥離は認められなかった。また、段ボ
ールの厚み変化および段ボール箱の圧縮強さ(JIS ZO21
2)を比較したところ、下の表の結果が得られた。
上の表で明らかなように、実施例1は、厚さの損失が比
較的1の約22%に減少し、圧縮強度の損失が比較例1の
約27%に減少した。なお、印刷むらは、実施例1および
比較例1の双方ともほとんど認められなかった。しか
し、実施例1の表面ゴム層1を、表面の平滑性が低く、
JIS十点平均粗さRzが37、JIS最大高さRmaxが110、厚み
が0.3mmの薄いスキン層を備えた表面ゴム層に置換した
比較例2は、印刷面に印刷むらが多発し、実用的でなか
った。
第3図に示す実施例2は、実施例1の補強シート2の基
布2aと上側ゴム被覆層2bとを天然系ゴムからなる比較的
弱い接着力の接着剤で引剥がし可能に接着し、上側ゴム
被覆層2bと表面ゴム層1下面とをクロロプレンゴム系の
比較的強い接着力の接着剤で引剥がし不可能状に接着
し、刃物による切込みを基布2a上面まで入れて表面ゴム
層1を補強シート2の上側ゴム被覆層2bと共に引剥がし
たものであり、この場合は、表面ゴム層1の発泡ゴムシ
ートを直接剥離する場合に比べて引剥がしが容易であ
り、発泡ゴムシートが破れることがなく、剥離面がきれ
いになり、かつ使用する接着剤の接着力を強くすること
ができる。
第4図の実施例3は、補強シート2の上側ゴム被覆層2b
と基布2aとの間に剥離ゴム層2dを介在させ、この補強シ
ート2の上側ゴム被覆層2bと上記の表面ゴム層1とを強
く接着し、かつ補強シート2の上側ゴム被覆層2bと剥離
ゴム層2dとを比較的弱く接着し、第5図に示すように、
補強シート2の上側ゴム被覆層2bと剥離ゴム層2bとの界
面まで刃物の切込みを入れ、表面ゴム層1を補強シート
2の上側ゴム被覆層2bと共に引剥がすようにしたもので
ある。
(考案の効果) この考案は、表面が平滑で、厚いスキン層を有する発泡
シートの表面層を備えており、表面層の硬度が従来のソ
リッドゴム製表面ゴム層のものに比べて低いので、段ボ
ールの印刷に使用した場合に中芯のつぶれることがなく
て強度低下が大幅に減少し、かつ印版の寸法安定性が良
好で、耐久性にすぐれ、またマージナルゾーンが解消
し、罫線のまたがる印刷を施した場合にもかすれの生じ
ることがなく、印刷むらが少なくなり、しかも従来のソ
リッドゴム製に比べて軽量化され、輸送や版胴への取付
けなどの取扱いが容易になる。そして、彫刻に際して
は、比較的弱く接着されている界面まで切込みを入れ、
この界面の上側部分を引剥がすことができるので、彫刻
の際に不要部分を引剥がしによって容易に取除くことが
でき、彫刻作業の所要時間が短縮され、かつ剥離面がき
れいになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の断面図、第2図は実施例1の彫刻例
を示す断面図、第3図は実施例2の彫刻例を示す断面
図、第4図は実施例3の断面図、第5図は実施例3の彫
刻例を示す断面図である。 1:発泡シートからなる表面層、1a:スキン層、2:補強シ
ート、2a:基布、2b:上側ゴム被覆層、2c:下側ゴム被覆
層、5:中間ゴム層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】彫刻の施される表面層の裏面に基布をゴム
    または樹脂で被覆してなる補強シートを積層してなり、
    上記表面層がその表面に厚さ0.3〜2.0mmの平滑なスキン
    層を有する表面硬さSRIS(C)35〜55度のゴム又は樹脂
    の発泡シートであり、この発泡シート裏面と上記補強シ
    ートの基布表面との間の任意の一つの界面が剥離可能に
    比較的弱く接着されていることを特徴とする段ボール印
    刷用版材。
JP1988048700U 1987-12-24 1988-04-11 段ボール印刷用版材 Expired - Lifetime JPH0734695Y2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988048700U JPH0734695Y2 (ja) 1988-04-11 1988-04-11 段ボール印刷用版材
CA 586508 CA1309298C (en) 1987-12-24 1988-12-20 Corrugated board printing plate
AT88121628T ATE109728T1 (de) 1987-12-24 1988-12-23 Druckplatte für druck auf wellpapier.
US07/288,904 US4943467A (en) 1987-12-24 1988-12-23 Printing plates for corrugated board
DE3851052T DE3851052T2 (de) 1987-12-24 1988-12-23 Druckplatte für Druck auf Wellpapier.
EP19880121628 EP0338135B1 (en) 1987-12-24 1988-12-23 Corrugated board printing plate
ES8901198A ES2010478A6 (es) 1988-04-11 1989-04-06 Planchas de impresion para carton ondulado.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988048700U JPH0734695Y2 (ja) 1988-04-11 1988-04-11 段ボール印刷用版材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01156059U JPH01156059U (ja) 1989-10-26
JPH0734695Y2 true JPH0734695Y2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=12810585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988048700U Expired - Lifetime JPH0734695Y2 (ja) 1987-12-24 1988-04-11 段ボール印刷用版材

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH0734695Y2 (ja)
ES (1) ES2010478A6 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE245537T1 (de) * 1999-11-19 2003-08-15 Kba Giori Sa Farbklischee einer rotationsdruckmaschine und verfahren zur herstellung eines farbklischees

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4116243Y1 (ja) * 1964-05-02 1966-07-28
JPS5936308Y2 (ja) * 1979-09-28 1984-10-05 東海ゴム工業株式会社 ゴムホ−スの表面に塗布した過剰の接着剤除去具
EP0057593A3 (en) * 1981-02-02 1983-01-19 Uniroyal, Inc. Compressible photopolymer printing plate
JPS6153645A (ja) * 1984-08-24 1986-03-17 Fuotopori Ouka Kk フレキソ印刷版の製版方法
JPS6257264U (ja) * 1985-09-28 1987-04-09
JPS6257246U (ja) * 1985-09-30 1987-04-09

Also Published As

Publication number Publication date
ES2010478A6 (es) 1989-11-01
JPH01156059U (ja) 1989-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7579076B2 (en) Unit-piece printing sheet and process for producing the same
CA1309298C (en) Corrugated board printing plate
JPH0734695Y2 (ja) 段ボール印刷用版材
JPS6143596A (ja) 印刷用オフセツト・ブランケツト
JP5910836B2 (ja) オフセット印刷機のブランケットシリンダのブランケットのアンダーブランケット
JP2002001750A (ja) カレンダーロール及び積層シートの製造方法
CZ20031284A3 (cs) Vysekávací zařízení
JPH0457871A (ja) 両面粘着テープもしくはフィルム及びその製造方法
JPH06344682A (ja) 印刷用ブランケット
JP3476908B2 (ja) フレキソ印版用基材及びフレキソ印版
JP2003191661A (ja) オフセット印刷機下胴のゴム被覆布地用万能下胴貼り
JP2005272623A (ja) 用紙
JPH09240173A (ja) 感圧接着性フォーム
JPH036444Y2 (ja)
JP2005067096A (ja) オフセット印刷方法とそれに用いるゴムシート
JP3123335U (ja) 用紙
JPH0971062A (ja) 印刷用ブランケットとその製造方法
JP2001138660A (ja) 平版印刷版用版下シート
JP4674986B2 (ja) 伝票用粘着紙の製造方法
JPH07429B2 (ja) 印刷用ゴムブランケツト
JPH06316057A (ja) 凹版転写印刷機
JPH06104389B2 (ja) 印刷用ブランケツトの印刷面の形成方法
JP3436483B2 (ja) 印刷用ブランケット
JPH0724966A (ja) デザインコーティング用版
JP2002149070A (ja) 剥離シート付き印刷シート