発明の詳細な説明
関連出願への相互参照
本出願は、そのいずれもそのまま参照により本明細書に組み込まれる、米国仮特許出願60/601,125(2004年8月13日出願)と米国仮特許出願60/684,945(2005年5月27日出願)に関連する。
背景技術
本発明は、グルタミン酸受容体の増強剤として機能する新規化合物、それらの製造の方法、それらを含有する医薬組成物、及び療法におけるそれらの使用に関する。
代謝共役型グルタミン酸受容体(mGluR)は、グルタメートにより活性化されるGTP結合タンパク質(Gタンパク質)共役型受容体のファミリーを構成し、神経可塑性、神経発達、及び神経変性が含まれる、中枢神経系のシナプス活性に重要な役割を担う。
インタクトな哺乳動物ニューロンにおけるmGluRの活性化は、以下の応答の1以上を誘発する:ホスホリパーゼCの活性化;ホスホイノシチド(PI)加水分解の増加;細胞内カルシウム放出;ホスホリパーゼDの活性化;アデニルシクラーゼの活性化又は阻害;サイクリックアデノシン一リン酸(cAMP)の形成の増加又は減少;グアニリルシクラーゼの活性化;サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)の形成の増加;ホスホリパーゼA2の活性化;アラキドン酸放出の増加;並びに、電位及びリガンド依存性イオンチャネルの活性の増加又は減少(Schoepp et al., 1993, Trends Pharmacol. Sci., 14: 13; Schoepp, 1994, Neurochem. Int., 24: 439; Pin et al., 1995, Neuropharmacology 34: 1; Bordi & Ugolini, 1999, Prog. Neurobiol. 59 :55)。
これまでに8つのmGluRサブタイプが同定されて、これらは、一次配列類似性、シグナル伝達の連結、及び薬理学的プロフィールに基づいて、3つの群へ分けられている。I群には、ホスホリパーゼCと細胞内カルシウムシグナルの産生を活性化する、mGluR1とmGluR5が含まれる。II群(mGluR2とmGluR3)及びIII群(mGluR4、mGluR6、mGluR7、及びmGluR8)のmGluRは、アデニリルシクラーゼ活性及びサイクリックAMPのレベルの阻害に仲介する。概説には、Pin et al., 1999, Eur. J. Pharmacol., 375: 277-294 を参照のこと。
mGluRファミリーの受容体のメンバーは、哺乳動物のCNS中のいくつかの正常プロセスに関与する可能性があり、多様な神経系及び精神医学系障害の治療用の化合物にとって重要な標的となっている。海馬の長期増強と小脳の長期抑制の誘導には、mGluRの活性化が必要とされる(Bashir et al., 1993, Nature, 363: 3,4,7; Bortolotto et al., 1994, Nature, 368: 740; Aiba et al., 1994, Cell, 79: 365; Aiba et al., 1994, Cell, 79: 377)。疼痛感と痛覚消失でも、mGluR活性化の役割が実証されている(Meller et al., 1993, Neuroreport, 4: 879; Bordi & Ugolini, 1999, Brain Res., 871: 223)。さらに、mGluR活性化は、シナプス伝達、ニューロン発達、アポトーシスのニューロン死、シナプス可塑性、空間学習、嗅覚記憶、心臓活動の中枢制御、覚醒、運動制御、及び前庭−眼球反射の制御が含まれる様々な他の正常プロセスに変調的な役割を担うことが示唆されている(Nakanishi, 1994, Neuron, 13: 1031; Pin et al., 1995, Neuropharmacology, 同上; Knopfel et al., 1995, J. Med. Chem., 38: 1417)。
mGluRの神経生理学的な役割の解明における最近の進展により、これらの受容体は、急性及び慢性の神経系及び精神医学系障害と慢性及び急性の疼痛障害の治療における有望な薬物標的として確立されてきた。mGluRsの生理学的及び病態生理学的な意義のために、mGluR機能を変調させることができる新しい薬物及び化合物へのニーズがある。
発明の要約
本発明は、1つの目的として、式I:
[式中:
R1は、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい3〜7員環であり、ここで前記環は、1以上のAにより置換されてよく;
R2とR3は、H、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−アリール、C1−6−アルキル−ヘテロアリール、C1−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、及びC1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキルからなる群より独立して選択され、ここでR2とR3は、1以上のAにより置換されてよく;
R4とR6は、H、ヒドロキシ、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC0−6−アルキルアリール、(CO)R10、O(CO)R10、O(CO)OR10、C(O)OR10、O(CNR10)OR11、C1−6−アルキルOR10、OC2−6−アルキルOR10、C1−6−アルキル(CO)R10、OC1−6−アルキル(CO)R10、C0−6−アルキルCO2R10、OC1−6−アルキルCO2R10、C1−6−アルキルシアノ、OC2−6−アルキルシアノ、C0−6−アルキルNR10R11、OC2−6−アルキルNR10R11、C1−6−アルキル(CO)NR10R11、OC1−6−アルキル(CO)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(CO)R11、OC2−6−アルキルNR10(CO)R11、C0−6−アルキルNR10(CO)NR10R11、C0−6−アルキルSR10、OC2−6−アルキルSR10、C0−6−アルキル(SO)R10、OC2−6−アルキル(SO)R10、C0−6−アルキルSO2R10、OC2−6−アルキルSO2R10、C0−6−アルキル(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキル(SO2)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、(CO)NR10R11、O(CO)NR10R11、NR10OR11、C0−6−アルキルNR10(CO)OR11、OC2−6−アルキルNR10(CO)OR11、SO3R10、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より独立して選択され、ここでR4とR6は、1以上のAにより置換されてよく、そしてここでどのシクロアルキル又はアリールも、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよく;
R5は、H、F、Cl、Br、I、ニトロ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、C1−6−アルキルヘテロアリール、OC1−6−アルキルアリール、OC1−6−アルキルヘテロアリール、C1−6−アルキルヘテロシクロアルキル、Oヘテロシクロアルキル、OC1−6−アルキルヘテロシクロアルキル、C(O)H、(CO)R10、O(CO)R10、O(CO)OR10、C(O)OR10、O(CN)OR10、C1−6−アルキルOR10、OC2−6−アルキルOR10、C1−6−アルキル(CO)R10、OC1−6−アルキル(CO)R10、C0−6−アルキルCO2R10、C1−6−アルキルシアノ、OC2−6−アルキルシアノ、C0−6−アルキルNR10R11、OC2−6−アルキルNR10R11、C1−6−アルキル(CO)NR10R11、OC1−6−アルキル(CO)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(CO)R11、OC2−6−アルキルNR10(CO)R11、C0−6−アルキルNR10(CO)NR10R11、C0−6−アルキルSR10、OC2−6−アルキルSR10、C0−6−アルキル(SO)R10、OC2−6−アルキル(SO)R10、C0−6−アルキルSO2R10、OC2−6−アルキルSO2R10、C0−6−アルキル(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキル(SO2)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、(CO)NR10R11、O(CO)NR10R11、NR10OR11、C0−6−アルキルNR10(CO)OR11、OC2−6−アルキルNR10(CO)OR11、SO3R10、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より選択され、ここでR5は、1以上のAにより置換されてよく、そしてここでどの環式部分も、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよく;
R7は、H、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、OC1−4−アルキル、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、及びC3−8−シクロアルキルからなる群より選択され;
R8とR9は、H、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、及びOC2−6−アルキニルからなる群より独立して選択されるか、又はnが1より大きい場合、
隣接する炭素原子上の2以上のR8及び/又はR9は、非存在で、アルケニル又はアルキニル部分を形成してよく;
R10とR11は、H、ヒドロキシ、オキソ、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC0−6−アルキルアリール、C0−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、OC1−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、及びC1−6アルキルヘテロアリールからなる群より独立して選択され、ここでどの環式部分も、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよく、そしてどの環式部分も、アルキル、ハロ、ヒドロキシル、Oアルキル、ハロアルキル、及びOハロアルキルより選択される置換基で置換されていてもよく;
Aは、H、ヒドロキシ、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC0−6−アルキルアリール、C1−6−アルキル−ヘテロシクリル、C1−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、OC0−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、(CO)R10、O(CO)R10、O(CO)OR10、O(CNR10)OR11、C1−6−アルキルOR10、OC2−6−アルキルOR10、C1−6−アルキル(CO)R10、OC1−6−アルキル(CO)R10、C0−6−アルキルCO2R10、OC1−6−アルキルCO2R10、C1−6−アルキルシアノ、OC2−6−アルキルシアノ、C0−6−アルキルNR10R11、OC2−6−アルキルNR10R11、C0−6−アルキル(CO)NR10R11、OC1−6−アルキル(CO)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(CO)R11、OC2−6−アルキルNR10(CO)R11、C0−6−アルキルNR10(CO)NR10R11、C0−6−アルキルSR10、OC2−6−アルキルSR10、C0−6−アルキル(SO)R10、OC2−6−アルキル(SO)R10、C1−6−アルキルSO2R10、OC2−6−アルキルSO2R10、C0−6−アルキル(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキル(SO2)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、(CO)NR10R11、O(CO)NR10R11、NR10OR11、C0−6−アルキルNR10(CO)OR11、OC2−6−アルキルNR10(CO)OR11、SO3R10、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より選択され、ここで前記5〜7員環は、R10及びR11の1以上により置換されていてもよく;そして
nは、1、2、3、4、5、6、7、及び8からなる群より選択される]の化合物を提供することによって、上記や他のニーズに応ずる。
本発明はまた、式Iの化合物に加えて、その医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、光学異性体、又はそれらの組合せを提供する。
式Iの構造にもかかわらず、本発明には以下の化合物が含まれないことを理解すべきである:
4−[(5−ブロモ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
4−[(5−クロロ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸、
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
4−[(1,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
4−[(5−シアノ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
2,3−ジヒドロ−1−オキソ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−5−カルボニトリル、
4−[(5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−5−(メトキシメチル)−2−(フェニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−2−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−イソインドール−1−オン、
2−[[(2R)−4,4−ジエトキシ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−ピペリジニル]メチル]−2,3−ジヒドロ−7−メトキシ−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−7−メトキシ−2−[[(2R)−4−オキソ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−ピペリジニル]メチル]−1H−イソインドール−1−オン、 [[7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−オキソ−2−(フェニルメチル)−1H−イソインドール−5−イル]オキシ]−酢酸、
[[7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−オキソ−2−(フェニルメチル)−1H−イソインドール−5−イル]オキシ]−酢酸エチルエステル、
5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−2−[3−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]プロピル]−1H−イソインドール−1−オン、
[[2,3−ジヒドロ−2−[2−(4−モルホリニル)エチル]1−オキソ−1H−イソインドール−5−イル]オキシ]−酢酸エチルエステル、
エチル−(2−ベンジル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
エチル−(2−シクロプロピルメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
(5−フェノキシメチル−2−(1−フェニル−3−メチル−ブチル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)−酢酸、
5,6−ジメトキシ−1−オキソ−N−2−(4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル)エチル−イソインドール、
5,6−ジメトキシ−1−(3、4−ジメトキシ)ベンジル−3−オキソ−2−(4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル)エチル−イソインドール、
2,3−ジヒドロ−3−アリル−3−ヒドロキシ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2−ベンジル−3−メチル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2,3−ジベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−3−アリル−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2−ベンジル−3−((1−ヒドロキシ)ブチル)−3−メチル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2−ベンジル−3−((1−ヒドロキシ−1−メチル)エチル)−3−メチル−1H−イソインドール−1−オン、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−メチル−3−オキソ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−フェニル−3−オキソ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−メチル−3−オキソ−2−((2−フェニル)エチル)−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−フェニル−3−オキソ−2−((2−フェニル)エチル)−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2−((2−フェニル)エチル)−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
2,3−ジヒドロ−3−フェニル−2,3−ジベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2,3,3−トリベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2,3−ジベンジル−1H−イソインドール−1−オン、又は
2,3−ジヒドロ−3、3−ジメチル−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−オン。
本発明の別の目的は、式Iによる化合物を医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に含んでなる医薬組成物を提供することである。
本発明のなお別の目的は、そのような治療の必要な動物における、グルタメート機能不全と関連した神経系及び精神医学系障害の治療又は予防への方法である。この方法は、式Iの化合物又はその医薬組成物の治療有効量を該動物へ投与する工程を含む。
本発明のなお別の目的は、式Iによる化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物の、本明細書に考察するあらゆる状態の治療用医薬品の製造への使用である。
本発明の別の目的は、式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物を療法における使用に提供する。
本発明は、さらに、式Iの化合物の製造の方法を提供する。全般的及び具体的な方法を以下により詳しく考察する。
好ましい態様の詳細な説明
本発明は、医薬品として、特に代謝共役型グルタミン酸受容体の変調剤としての活性を明示する化合物の発見に基づく。より特別には、本発明の化合物は、mGluR2受容体の増強剤としての活性を明示して、療法において、特にグルタメート機能不全と関連した神経系及び精神医学系障害の治療に有用である。
定義
本明細書内で他に特記しなければ、本明細書において使用する命名法は、全般に、「有機化学の命名法(Nomenclature of Organic Chemistry)」セクションA、B、C、D、E、F、及びH、ペルガモン・プレス、オックスフォード(1979)に述べられる例及び規則に従う。これは、その例示の化学構造名と化学構造の命名に関する規則について、参照により本明細書に組み込まれる。任意選択的に、化合物の名称は、化学品の命名プロプラム:ACD/ChemSketch,バージョン5.09/2001年9月、Advanced Chemistry Development 社(トロント、カナダ)を使用して作成してよい。
単独で、又は接頭辞として使用する用語「Cm−n」又は「Cm−n基」は、m〜nの炭素原子を有して、O、S及びNより選択される0〜nの多価ヘテロ原子を有するあらゆる基を意味する(ここでmとnは、0又は正の整数であり、そしてn>mである)。例えば、「C1−6」は1〜6の炭素原子を有して、O、S及びNより選択される0〜6の多価ヘテロ原子を有する化学基を意味するものである。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「炭化水素」は、炭素及び水素の原子だけを14の炭素原子まで含んでなるあらゆる構造を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「炭化水素基」又は「ヒドロカービル」は、炭化水素より1以上の水素を除去した結果としてのあらゆる構造を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アルキル」は、1〜約12の炭素原子を含んでなる、一価の直鎖又は分岐鎖炭化水素基を意味する。他に特記しなければ、「アルキル」には、一般に、飽和アルキルと不飽和アルキルの両方が含まれる。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アルキレン」は、1〜約12の炭素原子を含んでなり、2つの構造を一緒に連結するのに役立つ、二価の直鎖又は分岐鎖炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有して、少なくとも2〜約12までの炭素原子を含んでなる、一価の直鎖又は分岐鎖炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有して、少なくとも2〜約12までの炭素原子を含んでなる、一価の直鎖又は分岐鎖炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「シクロアルキル」は、少なくとも3〜約12までの炭素原子を含んでなる、一価の環含有炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有して、少なくとも3〜約12までの炭素原子を含んでなる、一価の環含有炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「シクロアルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有して、約7〜約12までの炭素原子を含んでなる、一価の環含有炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アリール」は、芳香族の特性(例えば、4n+2個の非局在化電子)を有する1以上の多価不飽和炭素環を有して、5〜約14の炭素原子を含んでなる、一価の炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アリーレン」は、芳香族の特性(例えば、4n+2個の非局在化電子)を有する1以上の多価不飽和炭素環を有して、5〜約14の炭素原子を含んでなり、2つの構造を一緒に連結するのに役立つ、二価の炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「複素環」は、N、O及びSより独立して選択される1以上の多価ヘテロ原子を環構造の一部として有して、少なくとも3〜約20までの原子がその環に含まれる、環含有の構造又は分子を意味する。複素環は、飽和でも、1以上の二重結合を含有して、不飽和でもよく、そして複素環は、1より多い環を含有してよい。複素環が1より多い環を含有する場合、該環は、縮合しても、非縮合でもよい。縮合環は、一般に、その間に2つの原子が共有される、少なくとも2つの環を意味する。複素環は、芳香族特性を有しても、芳香族特性を有さなくてもよい。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「ヘテロアルキル」は、アルキルの1以上の炭素原子をN、O及びSより選択される1以上のヘテロ原子に置き換える結果として形成される残基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「複素芳香族」は、N、O及びSより独立して選択される1以上の多価ヘテロ原子を環構造の一部として有して、少なくとも3と約20までの原子がその環に含まれる、環含有の構造又は分子を意味し、ここでその環含有の構造又は分子は、芳香族の特性(例えば、4n+2個の非局在化電子)を有する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「複素環式基」、「複素環式部分」、「複素環式」又は「ヘテロシクロ」は、複素環より1以上の水素をそれより除去することによって導かれる残基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「ヘテロシクリル」は、複素環より1つの水素をそれより除去することによって導かれる一価の残基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「ヘテロシクリレン」は、複素環より2つの水素をそれより除去することによって導かれる、2つの構造を一緒に連結するのに役立つ、二価の残基を意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「ヘテロアリール」は、芳香族の特性を有するヘテロシクリルを意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「ヘテロシクロアルキル」は、芳香族の特性を有さないヘテロシクリルを意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「ヘテロアリーレン」は、芳香族の特性を有するヘテロシクリレンを意味する。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「ヘテロシクロアルキレン」は、芳香族の特性を有さないヘテロシクリレンを意味する。
接頭辞として使用する用語「6員」は、6つの環原子を含有する環を有する基に関連する。
接頭辞として使用する用語「5員」は、5つの環原子を含有する環を有する基に関連する。
用語「N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい3〜7員環」は、記載のように、飽和、一部不飽和、又は芳香族であってよい環を意味する。そのような環の非限定的な例には、ピリジン、ピペラジン、チオフェン、ジヒドロピリジン、等が含まれよう。同様に、用語「N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環」は、記載のように、飽和、一部不飽和、又は芳香族であってよい環を意味する。そのような環の非限定的な例には、ピリジン、ピペラジン、チオフェン、ジヒドロピリジン、等が含まれよう。
5員環ヘテロアリールは、5つの環原子を有する環のあるヘテロアリールであり、ここで1、2又は3の環原子は、N、O及びSより独立して選択される。
例示の5員環ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、及び1,3,4−オキサジアゾリルである。
6員環ヘテロアリールは、6つの環原子を有する環のあるヘテロアリールであり、ここで1、2又は3の環原子は、N、O及びSより独立して選択される。
例示の6員環ヘテロアリールは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル、及びピリダジニルである。
接頭辞として使用する用語「置換(された)」は、1以上の水素が1以上のC1−12炭化水素基、又はN、O、S、F、Cl、Br、I、及びPより選択される1以上のヘテロ原子を含有する1以上の化学基で置き換えられた構造、分子、又は基に関連する。1以上のヘテロ原子を含有する例示の化学基には、ヘテロシクリル、−NO2、−OR、−R’OR、−Cl、−Br、−I、−F、−CF3、−C(=O)R、−C(=O)OH、−NH2、−SH、−NHR、−NR2、−SR、−SO3H、−SO2R、−S(=O)R、−CN、−OH、−C(=O)OR、−C(=O)NR2、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−R’NR2、オキソ(=O)、イミノ(=NR)、チオ(=S)、及びオキシミノ(=N−OR)が含まれる(ここでそれぞれの「R」は、水素又はC1−12ヒドロカービルであり、「R’」は、C1−12ヒドロカービルである)。例えば、置換フェニルは、ニトロフェニル、ピリジルフェニル、メトキシフェニル、クロロフェニル、アミノフェニル、等を意味してよく、ここでニトロ、ピリジル、メトキシ、クロロ、及びアミノ基は、フェニル環上のどの好適な水素に置き換わってもよい。
化学基の1以上の名称が続く、第一の構造、分子、又は基の接尾辞として使用する用語「置換(された)」は、第一の構造、分子、又は基の1以上の水素を1以上の名称の化学基で置き換えることの結果である、第二の構造、分子、又は基に関連する。例えば、「ニトロにより置換されたフェニル」は、ニトロフェニルを意味する。
用語「置換されてもよい」は、置換される基、構造、又は分子と置換されないそれらに関連する。
複素環には、例えば:アジリジン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ジオキソラン、スルホラン、2,3−ジヒドロフラン、2,5−ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チオフェン、ピペリジン、1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、チオピラン、2,3−ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジヒドロピリジン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、ジオキサン、ホモピペリジン、2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン、ホモピペラジン、1,3−ジオキセパン、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピン、及びヘキサメチレンオキシドのような単環系複素環が含まれる。
さらに、複素環には、芳香族の複素環、例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、チオフェン、フラン、フラザン、ピロール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、1,2,3−トリアゾール、テトラゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−トリアゾール、1,3,4−チアジアゾール、及び1,3,4−オキサジアゾールが含まれる。
追加的に、複素環には、多環系の複素環、例えば、インドール、インドリン、イソインドリン、キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、1,4−ベンゾジオキサン、クマリン、ジヒドロクマリン、ベンゾフラン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、イソベンゾフラン、クロメン、クロマン、イソクロマン、キサンテン、フェノキサチイン、チアントレン、インドリジン、イソインドール、インダゾール、プリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、フェナントリジン、ペリミジン、フェナントロリン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、1,2−ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンズチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンズトリアゾール、チオキサンチン、カルバゾール、カルボリン、アクリジン、ピロリジジン、及びキノリジジンが含まれる。
上記に記載の多環系複素環に加えて、複素環には、2以上の環の間の環縮合に両方の環に共通した1より多い結合と両方の環に共通した2より多い原子が含まれる、多環系複素環が含まれる。そのような架橋性複素環の例には、キヌクリジン、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、及び7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタンが含まれる。
ヘテロシクリルには、例えば:アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ジオキソラニル、スルホラニル、2,3−ジヒドロフラニル、2,5−ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、チオファニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラニル、チオピラニル、2,3−ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、ジオキサニル、ホモピペリジニル、2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピニル、ホモピペラジニル、1,3−ジオキセパニル、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピニル、及びヘキサメチレンオキシジルのような単環系ヘテロシクリルが含まれる。
さらに、ヘテロシクリルには、芳香族ヘテロシクリル又はヘテロアリール、例えば、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、フラザニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、及び1,3,4オキサジアゾリルが含まれる。
追加的に、ヘテロシクリルには、多環系ヘテロシクリル(芳香族と非芳香族の両方が含まれる)、例えば、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、1,4−ベンゾジオキサニル、クマリニル、ジヒドロクマリニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、キサンテニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、インドリジニル、イソインドリル、インダゾリル、プリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、フェナントリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンズトリアゾリル、チオキサンチニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、ピロリジジニル、及びキノリジジニルが含まれる。
上記に記載の多環系ヘテロシクリルに加えて、ヘテロシクリルには、2以上の環の間の環縮合に両方の環に共通した1より多い結合と両方の環に共通した2より多い原子が含まれる、多環系ヘテロシクリルが含まれる。そのような架橋性ヘテロシクリルの例には、キヌクリジニル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、及び7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプチルが含まれる。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アルコキシ」は、一般式:−O−R(ここでRは、炭化水素基より選択される)の残基を意味する。例示のアルコキシには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、イソブトキシ、シクロプロピルメトキシ、アリルオキシ、及びプロパルギルオキシが含まれる。
単独で、又は接尾辞又は接頭辞として使用する用語「アミン」又は「アミノ」は、一般式:−NRR’(ここでRとR’は、水素又は炭化水素基より独立して選択される)の残基を意味する。
単独で、又は接頭辞又は接尾辞として使用する「アシル」は、−C(=O)−R(ここでRは、置換されてもよいヒドロカービル、水素、アミノ、又はアルコキシである)を意味する。アシル基には、例えば、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル、フェニルアセチル、カルボエトキシ、及びジメチルカルバモイルが含まれる。
「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素が含まれる。
基の接頭辞として使用する「ハロゲン化」は、基の1以上の水素が1以上のハロゲンに置き換わっていることを意味する。
「RT」又は「rt」は、室温を意味する。
第一の環基が第二の環基と「縮合」していることは、第一の環と第二の環が少なくとも2つの原子をその間に共有することを意味する。
「連結」、「連結した」又は「連結させる」は、他に特記しなければ、共有的に連結又は結合していることを意味する。
化合物
本発明の化合物は、一般に、式I:
[式中:
R1は、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい3〜7員環であり、ここで前記環は、1以上のAにより置換されてよく;
R2とR3は、H、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−アリール、C1−6−アルキル−ヘテロアリール、C1−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、及びC1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキルからなる群より独立して選択され、ここでR2とR3は、1以上のAにより置換されてよく;
R4とR6は、H、ヒドロキシ、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC0−6−アルキルアリール、(CO)R10、O(CO)R10、O(CO)OR10、C(O)OR10、O(CNR10)OR11、C1−6−アルキルOR10、OC2−6−アルキルOR10、C1−6−アルキル(CO)R10、OC1−6−アルキル(CO)R10、C0−6−アルキルCO2R10、OC1−6−アルキルCO2R10、C1−6−アルキルシアノ、OC2−6−アルキルシアノ、C0−6−アルキルNR10R11、OC2−6−アルキルNR10R11、C1−6−アルキル(CO)NR10R11、OC1−6−アルキル(CO)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(CO)R11、OC2−6−アルキルNR10(CO)R11、C0−6−アルキルNR10(CO)NR10R11、C0−6−アルキルSR10、OC2−6−アルキルSR10、C0−6−アルキル(SO)R10、OC2−6−アルキル(SO)R10、C0−6−アルキルSO2R10、OC2−6−アルキルSO2R10、C0−6−アルキル(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキル(SO2)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、(CO)NR10R11、O(CO)NR10R11、NR10OR11、C0−6−アルキルNR10(CO)OR11、OC2−6−アルキルNR10(CO)OR11、SO3R10、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より独立して選択され、ここでR4とR6は、1以上のAにより置換されてよく、そしてここでどのシクロアルキル又はアリールも、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよく;
R5は、H、F、Cl、Br、I、ニトロ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、C1−6−アルキルヘテロアリール、OC1−6−アルキルアリール、OC1−6−アルキルヘテロアリール、C1−6−アルキルヘテロシクロアルキル、Oヘテロシクロアルキル、OC1−6−アルキルヘテロシクロアルキル、C(O)H、(CO)R10、O(CO)R10、O(CO)OR10、C(O)OR10、O(CN)OR10、C1−6−アルキルOR10、OC2−6−アルキルOR10、C1−6−アルキル(CO)R10、OC1−6−アルキル(CO)R10、C0−6−アルキルCO2R10、C1−6−アルキルシアノ、OC2−6−アルキルシアノ、C0−6−アルキルNR10R11、OC2−6−アルキルNR10R11、C1−6−アルキル(CO)NR10R11、OC1−6−アルキル(CO)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(CO)R11、OC2−6−アルキルNR10(CO)R11、C0−6−アルキルNR10(CO)NR10R11、C0−6−アルキルSR10、OC2−6−アルキルSR10、C0−6−アルキル(SO)R10、OC2−6−アルキル(SO)R10、C0−6−アルキルSO2R10、OC2−6−アルキルSO2R10、C0−6−アルキル(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキル(SO2)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、(CO)NR10R11、O(CO)NR10R11、NR10OR11、C0−6−アルキルNR10(CO)OR11、OC2−6−アルキルNR10(CO)OR11、SO3R10、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より選択され、ここでR5は、1以上のAにより置換されてよく、そしてここでどの環式部分も、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよく;
R7は、H、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、OC1−4−アルキル、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、及びC3−8−シクロアルキルからなる群より選択され;
R8とR9は、H、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、及びOC2−6−アルキニルからなる群より独立して選択されるか、又はnが1より大きい場合、
隣接する炭素原子上の2以上のR8及び/又はR9は、非存在で、アルケニル又はアルキニル部分を形成してよく;
R10とR11は、H、ヒドロキシ、オキソ、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC0−6−アルキルアリール、C0−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、OC1−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、及びC1−6アルキルヘテロアリールからなる群より独立して選択され、ここでどの環式部分も、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよく、そしてどの環式部分も、アルキル、ハロ、ヒドロキシル、Oアルキル、ハロアルキル、及びOハロアルキルより選択される置換基で置換されていてもよく;
Aは、H、ヒドロキシ、F、Cl、Br、I、ニトロ、シアノ、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルキルハロ、OC1−6アルキル、OC1−6−アルキルハロ、C2−6−アルケニル、OC2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、OC2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC0−6−アルキルアリール、C1−6−アルキル−ヘテロシクリル、C1−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、OC0−6−アルキル−ヘテロシクロアルキル、(CO)R10、O(CO)R10、O(CO)OR10、O(CNR10)OR11、C1−6−アルキルOR10、OC2−6−アルキルOR10、C1−6−アルキル(CO)R10、OC1−6−アルキル(CO)R10、C0−6−アルキルCO2R10、OC1−6−アルキルCO2R10、C1−6−アルキルシアノ、OC2−6−アルキルシアノ、C0−6−アルキルNR10R11、OC2−6−アルキルNR10R11、C0−6−アルキル(CO)NR10R11、OC1−6−アルキル(CO)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(CO)R11、OC2−6−アルキルNR10(CO)R11、C0−6−アルキルNR10(CO)NR10R11、C0−6−アルキルSR10、OC2−6−アルキルSR10、C0−6−アルキル(SO)R10、OC2−6−アルキル(SO)R10、C1−6−アルキルSO2R10、OC2−6−アルキルSO2R10、C0−6−アルキル(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキル(SO2)NR10R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)R11、C0−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、OC2−6−アルキルNR10(SO2)NR10R11、(CO)NR10R11、O(CO)NR10R11、NR10OR11、C0−6−アルキルNR10(CO)OR11、OC2−6−アルキルNR10(CO)OR11、SO3R10、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より選択され、ここで前記5〜7員環は、R10及びR11の1以上により置換されていてもよく;そして
nは、1、2、3、4、5、6、7、及び8からなる群より選択される]、又はその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、光学異性体、又はそれらの組合せに従うが;但し、該化合物は:
4−[(5−ブロモ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
4−[(5−クロロ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸、
5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
4−[(1,3−ジヒドロ−5−メトキシ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
4−[(5−シアノ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
2,3−ジヒドロ−1−オキソ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−5−カルボニトリル、
4−[(5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−1−オキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル、
5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−2−(4−ピペリジニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−5−(メトキシメチル)−2−(フェニルメチル)−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−2−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−イソインドール−1−オン、
2−[[(2R)−4,4−ジエトキシ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−ピペリジニル]メチル]−2,3−ジヒドロ−7−メトキシ−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−7−メトキシ−2−[[(2R)−4−オキソ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−ピペリジニル]メチル]−1H−イソインドール−1−オン、 [[7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−オキソ−2−(フェニルメチル)−1H−イソインドール−5−イル]オキシ]−酢酸、
[[7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1−オキソ−2−(フェニルメチル)−1H−イソインドール−5−イル]オキシ]−酢酸エチルエステル、
5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−2−[3−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]プロピル]−1H−イソインドール−1−オン、
[[2,3−ジヒドロ−2−[2−(4−モルホリニル)エチル]1−オキソ−1H−イソインドール−5−イル]オキシ]−酢酸エチルエステル、
エチル−(2−ベンジル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
エチル−(2−シクロプロピルメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
(5−フェノキシメチル−2−(1−フェニル−3−メチル−ブチル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)−酢酸、
5,6−ジメトキシ−1−オキソ−N−2−(4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル)エチル−イソインドール、
5,6−ジメトキシ−1−(3、4−ジメトキシ)ベンジル−3−オキソ−2−(4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル)エチル−イソインドール、
2,3−ジヒドロ−3−アリル−3−ヒドロキシ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2−ベンジル−3−メチル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2,3−ジベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−3−アリル−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2−ベンジル−3−((1−ヒドロキシ)ブチル)−3−メチル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2−ベンジル−3−((1−ヒドロキシ−1−メチル)エチル)−3−メチル−1H−イソインドール−1−オン、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−メチル−3−オキソ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−フェニル−3−オキソ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−メチル−3−オキソ−2−((2−フェニル)エチル)−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−フェニル−3−オキソ−2−((2−フェニル)エチル)−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
メチル−(2,3−ジヒドロ−3−(フラン−2−イル)−3−オキソ−2−((2−フェニル)エチル)−1H−イソインドール−1−イル)−アセテート、
2,3−ジヒドロ−3−フェニル−2,3−ジベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2,3,3−トリベンジル−1H−イソインドール−1−オン、
2,3−ジヒドロ−2,3−ジベンジル−1H−イソインドール−1−オン、又は
2,3−ジヒドロ−3、3−ジメチル−2−ベンジル−1H−イソインドール−1−オンではない。
本発明の他の化合物は、一般に、式I:
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びnは、上記に定義される通りである]に従う。好ましい態様において、nは、1、2、又は3である。nが1より大きい場合、隣接炭素原子上の2以上のR8及びR9は、消失して、一部又は完全に不飽和の部分を形成してよい。従って、例えば、nが2であり、2つの隣接するR8及びR9が消失する場合、この部分は、アルケニル基になる。4つの隣接するR8及びR9が消失する場合、この部分はアルキニル基になる。これらの組合せのすべてが考慮される。最も好ましくは、nは1である。この文脈において、R8とR9は、好ましくは、それぞれHである。
別の好ましい化合物のサブセットは、式IのR4とR6がそれぞれHであるものである。従って、この態様でのイソインドロン核の芳香族部分は、多くても二置換であり得る。
別の態様では、R1が、F、Cl、Br、I、OC1−6−アルキルハロ、及びOC0−6−アルキルアリールからなる群より選択される1以上のAにより置換されてもよいアリール、C3−8−シクロアルキル、シクロアルケニル、及びヘテロシクリルからなる群より選択される5〜7員環である。この文脈における例示の環には、限定されないが、フェニル、ナフチル、C3−8−シクロアルキル、シクロアルケニル、フラニル、テトラヒドロフラニル、チオフェニル、ピリジル、オキサジアゾリル、キノリニル、ピペラジニル、及びテトラヒドロピラニルが含まれる。好ましくは、R1は、F、Cl、Br、I、OC1−6−アルキルハロ、及びOC0−6−アルキルアリールからなる群より選択される1以上のAにより置換されてもよいフェニルである。
別の態様では、R1が、F、Cl、Br、I、OC1−6−アルキルハロ、及びOC0−6−アルキルアリールからなる群より選択される1以上のAにより置換されてもよいフェニルである。付言すると、R2、R3、R4、R6、R8、及びR9は、それぞれHであり、nは1である。R7に好ましい意義には、H、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、及びOC1−4−アルキル、好ましくはH、Cl、Br、I、−CH3、及び−OCH3、そして最も好ましくはCl、Br、I、及び−OCH3が含まれる。
なお別の態様では、R1がC3−8−シクロアルキル基である。好ましくは、R1は、シクロプロピルである。この態様において、nは、好ましくは1、2、又は3であり、そして最も好ましくは、1である。
別の好ましい化合物のサブセットは、R5が、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC1−6−アルキルアリール、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より選択されるものである。この態様において、R5は、1以上のAにより置換されてよく、そしてどのシクロアルキル又はアリールも、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよい。好ましくは、R5は、C1−6−アルキルアリール、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環より選択され、ここでR5は、1以上のAにより置換されてよい。より好ましくは、R5は、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環であり、該環は、C1−6−アルキル−ヘテロシクリルとN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい及び5〜7員環からなる群より選択される1以上のAにより置換される。
なお別の態様では、nが1、2、又は3であり;R4、R6、R8、及びR9は、それぞれHであり;R1は、F、Cl、Br、I、OC1−6−アルキルハロ、及びOC0−6−アルキルアリールからなる群より選択される1以上のAにより置換されてもよいアリール、C3−8−シクロアルキル、シクロアルケニル及びヘテロシクリルからなる群より選択され;R7は、H、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、及びOC1−4−アルキルからなる群より選択され;そしてR5は、C3−8−シクロアルキル、C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、OC0−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル、アリール、C1−6−アルキルアリール、OC1−6−アルキルアリール、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環からなる群より選択され、ここでR5は、1以上のAにより置換されてよく、そしてここでどの環式部分も、C、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環へ縮合していてもよい。
別の態様では、nが、1、2、又は3であり;R4、R6、R8、及びR9は、それぞれHであり;R1は、F、Cl、Br、I、OC1−6−アルキルハロ、及びOC0−6−アルキルアリールからなる群より選択される1以上のAにより置換されてもよいフェニル、ナフチル、C3−8−シクロアルキル、シクロアルケニル、フラニル、テトラヒドロフラニル、チオフェニル、ピリジル、オキサジアゾリル、キノリニル、ピペラジニル及びテトラヒドロピラニルより選択され;R7は、Cl、Br、I、及び−OCH3より選択され;そしてR5は、C1−6−アルキルアリール、及びN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環より選択され、ここでR5は、1以上のAにより置換されてよい。
なおさらなる態様において、nは、1、2、又は3であり;R4、R6、R8、及びR9は、それぞれHであり;R1は、F、Cl、Br、I、OC1−6−アルキルハロ、及びOC0−6−アルキルアリールからなる群より選択される1以上のAにより置換されてもよいフェニルであり;R7は、H、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、及び−OC1−4−アルキルからなる群より選択され;そしてR5は、N、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環であり、ここで該5〜7員環は、C1−6−アルキル−ヘテロシクリルとN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい及び5〜7員環からなる群より選択される1以上のAにより置換される。
別の態様では、nが1であり;R2、R3、R4、R6、R8、及びR9は、それぞれHであり;R1は、F、Cl、Br、I、OC1−6−アルキルハロ、及びOC0−6−アルキルアリールからなる群より選択される1以上のAにより置換されてもよいフェニルであり;R7は、Cl、Br、I、及び−OCH3より選択され、そしてR5は、C1−6−アルキルアリールとN、O及びSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を含有してよい5〜7員環より選択され、ここでR5は、1以上のAにより置換されてよい。 当業者には、本発明の化合物が1以上のキラル中心を含有する場合、本発明の化合物は、エナンチオマー又はジアステレオマーの形態において、又はラセミ混合物として存在し得て、それとして単離され得ると理解されよう。本発明には、式Iの化合物のあらゆる可能なエナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、又はそれらの混合物が含まれる。本発明の化合物の光学活性型は、例えば、ラセミ体のキラルクロマトグラフィー分離により、光学的に活性な出発材料からの合成により、又は下記に記載する手順に基づいた不斉合成により製造することができる。
また、当業者には、本発明のある化合物が幾何異性体、例えば、アルケンのE及びZ異性体として存在し得ることが理解されよう。本発明には、式Iの化合物のあらゆる幾何異性体が含まれる。本発明には、式Iの化合物の互変異性体が含まれることがさらに理解されよう。
また、当業者には、本発明のある化合物が、非溶媒和型だけでなく、溶媒和型、例えば水和型で存在し得ることが理解されよう。本発明には、式Iの化合物のそのようなすべての溶媒和型が含まれることがさらに理解されよう。
本発明の範囲内には、式Iの化合物の塩もある。一般に、本発明の化合物の医薬的に許容される塩は、当該技術分野でよく知られた標準手順を使用して、例えば、十分に塩基性の化合物、例えばアルキルアミンを、生理学的に許容されるアニオンを提供するにの適した酸、例えば、HCl又は酢酸と反応させることによって得られる。好適に酸性のプロトンを有する、カルボン酸又はフェノールのような本発明の化合物を1当量のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又はアルコキシド(エトキシド又はメトキシドのような)、又は好適に塩基性の有機アミン(コリン又はメグルミンのような)で水性媒体において処理して、慣用の精製技術を続けることによって、対応するアルカリ金属(ナトリウム、カリウム、又はリチウムのような)又はアルカリ土類金属(カルシウムのような)の塩を作製することも可能である。
本発明の1つの態様では、式Iの化合物をその医薬的に許容される塩又は溶媒和物、特に、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、又はp−トルエンスルホン酸塩のような酸付加塩へ変換してよい。
本発明の具体的な例には、以下の化合物、その医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、光学異性体、及びそれらの組合せが含まれる:
本発明の具体的な例には、以下の化合物、その医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、光学異性体、及びそれらの組合せが含まれる:
7−クロロ−5−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−{[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−メチル}−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(ベンジルアミノ−メチル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(フェネチルアミノ−メチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−[(3−フェニル−プロピルアミノ)−メチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(インダン−2−イルアミノメチル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
1−{1−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
7−メチル−5−[4−(3−フェニルプロピル)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
5−{4−[3−(4−イミダゾール−1−イル−フェニル)−プロピル]−ピペリジン−1−イルメチル}−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
3−メチル−8−[1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン;
5−[4−(3−フェニル−プロピル)−ピペリジン−1−イル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−[4−(2−メトキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−モルホリン−4−イル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−[4−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ヨード−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−[3−(3−フルオロ−フェニル)−プロピル]−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ヨード−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ブロモ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ヨード−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ヨード−2−(1−メチル−3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ヨード−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−[1−(4−フェノキシフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−ジベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−ヨード−2−(4−ブチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−フェニルスルファニル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
4−[2−(4−メチルベンジル)−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2−(トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メチル−5−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−フェノキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
5−ブロモ−7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
5−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
2−(4−クロロベンジル)−5−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
2−(4−クロロベンジル)−5−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)−7−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
2−(4−クロロベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−4−イル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
2−(4−クロロベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1,2,3,6−ピリジン−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
ブロモ−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1−メチル−1,2,3,6−ピリジン−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メトキシ−5−ピリジン−4−イル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−メトキシ−5−ピリジン−3−イル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
4−[7−メトキシ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
5−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−ピリジン−4−イル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−ピリジン−4−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−ピリジン−3−イル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(4−ジメチルアミノメチル−フェニル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−ピリジン−4−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロベンジル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(4−ピリジン−4−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(4−ピリジン−4−イルメチル−ピペラジン−1−カルボニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−[4−(2−ピリジン−4−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−クロロ−2−(4−エチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(4−ピリジン−3−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
5−[4−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−クロロ−ベンジル)−7−メチル−5−(4−ピリジン−4−イルメチル−ピペラジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(3−ジメチルアミノメチル−フェニル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
6−クロロ−3−オキソ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル;
7−メチル−5−[(1−フェニル−エチルアミノ)−メチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(4−アミノメチル−フェニル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
(S)−5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(4−ジメチルアミノメチル−フェニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−[4−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−[4−(2−ピリジン−4−イル−エチル)−ピペラジン−1−イル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
4−[7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−ピリジン−3−カルバルデヒド;
7−メチル−5−(1−ピリジン−4−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(1−ピリジン−4−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(1H−イミダゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(1−ピリジン−4−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(メチル−ピリジン−3−イルメチル−アミノ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(1−イソブチル1H−ピラゾール−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(メチル−ピリジン−4−イルメチル−アミノ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
4−{4−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−ベンゾニトリル;
5−(1−シクロペンチル−ピペリジン−4−イルメチル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(メチル−ピリジン−3−イルメチル−アミノ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−ピリジン−3−イルアミノ)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメチル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(1−エチル−ピペリジン−4−イルメチル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(1−ベンジル−ピロリジン−3−イルアミノ)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−エチル−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステル;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(1−ピリジン−3−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(3−ジメチルアミノメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(3−モルホリン−4−イルメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−(3−ジエチルアミノメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(3−メチルアミノメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5,7−ジクロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−エチル−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−メチル−2−(4−メチル−ベンジル)−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−ベンジル−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−フルオロ−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−メトキシ−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−シクロプロピルメチル−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
4−[(7−メチル−1−オキソ−5−ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]ベンゾニトリル;
7−クロロ−5−エチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(1−ピリジン−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−5−(1−ピリジン−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
4−{4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−ベンゾニトリル;
7−クロロ−2−シクロプロピルメチル−5−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
4−[4−(7−クロロ−2−シクロプロピルメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル)−ピペリジン−1−イルメチル]−ベンゾニトリル;
5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(5−クロロ−2−フルオロ−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−エチル−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(3−フェニルプロプ−2−イニル)−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−{4−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ニコチノニトリル;
6−{4−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ニコチノニトリル;
7−ヨード−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−{4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ニコチノニトリル;
6−{4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−ニコチノニトリル;
7−クロロ−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(3−フルオロ−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(2−フルオロ−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−イソプロピル−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−ベンゾニトリル;
4−{4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペラジン−1−メチル}−ニコチノニトリル;
7−クロロ−2−(3−フェニルプロピル)−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;
7−クロロ−5−(ピリジン−2−イルメトキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
4−{4−[7−クロロ−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−ベンゾニトリル;
7−クロロ−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−5−(1−ピリジン−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−フルオロ−3−メチル−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−(4−クロロ−2−メチル−ベンジル)−7−メチル−5−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
2−ベンジル−5−ブロモ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−2−(4−エチル−ベンジル)−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−2−(3−フルオロ−ベンジル)−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−2−(2−フルオロ−ベンジル)−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−2−(4−イソプロピル−ベンジル)−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;
5−ブロモ−2−(4−フルオロ−3−メチル−ベンジル)−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン;及び
7−メチル−5−[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−プロピル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン。
医薬組成物
本発明の化合物は、式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物を医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に含んでなる慣用の医薬組成物へ製剤化することができる。医薬的に許容される担体は、固体でも液体でもよい。固体形態の調製物には、限定されないが、散剤、錠剤、分散顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤、及び坐剤が含まれる。
固体の担体は、希釈剤、芳香剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁剤、結合剤、又は錠剤崩壊剤としても作用し得る、1以上の物質であってよい。固体の担体は、被包化材料であってもよい。
散剤では、担体は微細化した固体であり、これが微細化した本発明の化合物、又は有効成分と混合している。錠剤では、必要な結合特性を有する担体と有効成分を好適な比率で混合して、所望される形状及びサイズへ圧縮する。
坐剤組成物を調製するには、脂肪酸グリセリド及びココア脂の混合物のような低融点ワックスをはじめに融かして、そこに有効成分を、例えば撹拌によって分散させる。次いで、融けた均質混合物を簡便な大きさの型へ注いで、そのまま冷やして固まらせる。
好適な担体には、限定されないが、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、乳糖、糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ワックス、ココア脂、等が含まれる。
用語「組成物」には、カプセルを提供する担体としての被包化材料と有効成分の製剤も含まれると企図される。カプセル中では、有効成分が(他の担体とともに、又はそれを伴わずに)担体により囲まれることで、それと結合する。同様に、カシェ剤が含まれる。
錠剤、散剤、カシェ剤、及びカプセル剤は、経口投与に適した固体剤形として使用することができる。
液体形態の組成物には、溶液剤、懸濁液剤、及び乳剤が含まれる。例えば、活性化合物の滅菌水溶液又は水−プロピレングリコール溶液が非経口投与に適した液体調製物であり得る。液体組成物は、水性ポリエチレングリコール溶液において溶液中で製剤化してもよい。
経口投与用の水溶液剤は、有効成分を水に溶かして、好適な着色剤、芳香剤、安定化剤、及び濃化剤を所望により加えることによって調製することができる。経口使用のための水懸濁液剤は、微細化した有効成分を、天然合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、及び医薬製剤化技術の分野で知られた他の懸濁剤のような粘稠な材料と一緒に水中に分散させることによって作製することができる。経口使用に企図される例示の組成物は、1以上の着色剤、甘味剤、芳香剤、及び/又は保存剤を含有してよい。
投与の形式に依って、医薬組成物には、約0.05%w(重量百分率)〜約99%w、より特別には、約0.10%w〜50%wの本発明の化合物が含まれる(重量百分率は、いずれも組成物の全体重量に基づく)。
本発明の実施のための治療有効量は、当業者により、個別の患者の年齢、体重、及び応答が含まれる既知の判断基準を使用して決定され、治療されるか又は予防される疾患のコンテクスト内で解釈され得る。
医学上の使用
我々は、本発明の化合物が医薬品として、特に代謝共役型グルタミン酸受容体の変調剤として活性を明示することを発見した。より特別には、本発明の化合物は、mGluR2受容体の増強剤としての活性を明示して、療法において、特に、グルタメート機能不全と関連した神経系及び精神医学系障害の動物における治療に有用である。
より具体的には、神経系及び精神医学系障害には、限定されないが、心臓バイパス手術及び移植の後の脳性欠損、卒中、脳虚血、脊髄外傷、頭部外傷、分娩時低酸素、心停止、低血糖の神経損傷、認知症(AIDS誘発性認知症が含まれる)、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、眼の損傷、網膜症、認知障害、突発性及び薬物起因性パーキンソン病、振戦、てんかん、痙攣が含まれる筋痙直に関連した筋の痙攣及び障害、てんかん、痙攣、長期のてんかん状態に続く脳性欠損、偏頭痛(片頭痛が含まれる)、尿失禁、物質耐性、物質禁断(オピエート、ニコチン、タバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン、コカイン、鎮静薬、催眠薬、等が含まれる)、精神病、統合失調症、不安(一般的不安異常症、パニック障害、社会恐怖症、強迫異常症、及び外傷後ストレス障害(PTSD)が含まれる)、情緒異常症(うつ病、躁病、双極性異常が含まれる)、日周期リズム障害(時差ボケ及び交代勤務含まれる)、三叉神経痛、脱毛症、耳鳴り、眼の黄斑変性、嘔吐、脳浮腫、疼痛(急性及び慢性の疼痛状態、激痛、難治性疼痛、ニューロパシー疼痛、炎症疼痛、及び外傷後疼痛が含まれる)、遅発性異常運動症、睡眠障害(睡眠発作が含まれる)、注意不足/活動亢進症、及び行状異常症が含まれる。
従って、本発明は、式Iによる化合物のいずれか又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物の、上記に考察した状態のいずれかの治療用医薬品の製造への使用を提供する。
付言すると、本発明は、上記に考察した状態のいずれかに罹患している被検者の治療の方法を提供し、それによれば、式Iによる化合物又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物の有効量をそのような治療の必要な患者へ投与する。本発明はまた、上記に定義されるような、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩又は溶媒和物を療法における使用に提供する。
本明細書の文脈において、用語「療法」には、反対のことへの具体的な指示がなければ、「予防」も含まれる。用語「療法上」及び「療法的に」は、それに従って解釈されるべきである。本発明の文脈内の用語「療法」には、急性又は慢性であれ、既存の疾患状態を軽減するか又は再発状態を軽減するための、本発明の化合物の有効量の投与が含まれる。この定義には、再発状態の予防のための予防療法と慢性障害の継続療法も含まれる。
ヒトのような温血動物における療法のための使用において、本発明の化合物は、慣用の医薬組成物の形態で、経口、筋肉内、皮下、局所、鼻腔内、腹腔内、胸郭内、静脈内、硬膜外、鞘内、脳室内、及び関節への注射が含まれる、どの経路により投与してもよい。本発明の好ましい態様において、投与の経路は、経口、静脈内、又は筋肉内である。
投与量は、投与の経路、疾患の重症度、患者の年齢及び体重、そして特別な患者について個別の方式及び投与量レベルを決定する、担当医が通常考慮する他の要因に依存するものである。
上記に述べたように、本明細書に記載の化合物は、経口使用に適した形態で、例えば、錠剤、甘味入り錠剤、硬及び軟カプセル剤、水溶液剤、油性溶液剤、乳剤、及び懸濁液剤で提供又は送達することができる。あるいは、本化合物は、例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、スプレー剤、又は水溶液剤、油性溶液剤、乳剤、又は懸濁液剤として局所投与へ製剤化してよい。本明細書に記載の化合物は、経鼻投与に適した形態で、例えば、経鼻スプレー剤、点鼻剤、又は乾燥散剤として提供してもよい。本化合物は、坐剤の形態で膣又は直腸へ投与することができる。本明細書に記載の化合物は、非経口的に、例えば、静脈内、小胞内(intravesicular)、皮下、又は筋肉内の注射又は注入により投与してもよい。本化合物は、通気により(例えば、微細粉末として)投与することができる。本化合物は、経皮的又は舌下に投与してもよい。
治療用医薬品におけるその使用に加えて、式Iの化合物又はその塩は、新しい治療薬剤の探求の一環としてmGluR関連活性の阻害剤の実験動物における評価のための in vitro 及び in vivo 試験系を開発及び標準化することの薬理学的ツールとして有用である。そのような動物には、例えば、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット、及びマウスが含まれる。
製造の方法
本発明の化合物は、様々な合成法によって製造することができる。所与の化合物を製造するための特別な方法の選択は、当業者の技量の範囲内にある。故に、特別な構造上の特徴及び/又は置換基の選択は、別の方法に対するある方法の選別に影響を及ぼす場合がある。
上記の全般的なガイドラインの範囲内で、以下の方法を使用して、本発明の化合物の例示のサブセットを製造することができる。他に示さなければ、以下のスキーム及び方法に記載の変数は、上記の式Iについて示したものと同じ定義を有する。
1つの方法では、例えば、Ia:
の化合物を式:R1(CR8CR9)nNH2の存在下に環化して、式Ib:
の化合物を得る。
次いで、式Ibの化合物を、R5を含有する好適な試薬と交差カップリングさせて、式Ic:
による化合物を得る。
この方法の1つの態様では、5−置換−7−メチルイソインドロンを以下のスキーム1に図示されるように合成する。4−ブロモ−2,6−ジメチルアニリンをSandmeyer反応条件下に対応のニトリルへ変換する。次いで、このニトリルを段階的な形式で、酸へ加水分解する。アミドは、塩基性加水分解によって入手することができる。次いで、このアミドをジアゾ化して、ニトロソ硫酸で加水分解して安息香酸を得ることができて、引き続き、標準条件を使用して、これをメチルエステルとして保護する。このベンジルメチル基を、過酸化ベンゾイルをラジカルイニシエータとして使用して、N−ブロモスクシンイミドでモノ臭素化する。この生じる中間体を、炭酸カリウムのような塩基の存在下に適切なアミンとともにイソインドロンへ環化する。最後に、典型的なBuchwald、Suzuki、又はStill交差カップリング反応の条件及び試薬を使用して、置換基R5をイソインドロンのC5に導入した。
スキーム1
この方法の別の態様では、5−置換−7−クロロイソインドロンを以下のスキーム2に図示されるように合成する。N−クロロスクシンイミドとパラジウム触媒を使用して、4−ブロモ−2−メチル安息香酸をこの酸に対してオルトで塩素化する。次いで、上記(スキーム1)の記載に類似したやり方で、この酸をエステル化、臭素化、及び環化して、イソインドロン中間体を得た。置換基R5を同様に導入する。
スキーム2
本方法のさらに別の態様では、C5がアミドで置換されたイソインドロンを、以下のスキーム3に図示されるように製造することができる。このように、シアン化亜鉛をパラジウム触媒の存在下に使用して、好適に置換された5−ブロモイソインドロンを対応のニトリルへ変換する。ついで、このニトリルを塩基性条件の下で加水分解して安息香酸を得て、当該技術分野でよく知られた方法論を使用して様々なアミンとカップリングさせて、最終化合物を得た。
スキーム3
なお別の態様では、上記に記載の方法をアミノ−プロパルギル及びアミノ−アルキルイソインドロンの製造に適用することができる。従って、好適な5−ブロモイソインドロンを、はじめに、スキーム4に示すように様々なプロパルギルアミンとのSonogashiraカップリング条件へ処す。次いで、定型的な方法論を使用して、生じるアルキンを水素化して、アミノ−アルキル置換生成物を得ることができる。スキーム4では、RとR’が、R10とR11について本明細書で定義される置換基に対応する。
スキーム4
本発明による別の方法は、N−プロパルギル置換基を担う化合物の製造について先述した合成の方法論のいくつかを採用する。従って、式Ia:
の化合物を式Id:
の化合物へプロパルギルアミンの存在下に環化する。
R1を含んでなる試薬と式Idの化合物をカップリングさせることによって、式Ie:
の化合物を得る。R1は、好ましくは、アリール基である。次いで、R5を含んでなる試薬と式Ieの化合物を交差カップリングさせ、それにより式If:
による化合物を得る。
この方法の1つの態様を、以下のスキーム5に示す。標準のSonogashiraカップリング条件を使用して、末端アルキンを様々なアリール基とカップリングさせる。最後に、スキーム5に示すように、典型的なBuchwald、Suzuki又はStille交差カップリング反応条件を使用して、置換基R5をC5に導入した。
スキーム5
本発明の別の方法は、イソインドロン芳香族環上で未置換である式Iの化合物の製造を考慮する。この化合物のサブセットは、以下のスキーム6に図示されるように、直接的に製造することができる。このように、フタルイミドを、例えば酸性条件下にスズで還元して、イソインドロンを得る。この中間体を塩基性条件下に様々な求電子試薬でアルキル化して、所望される最終生成物を得る。スキーム6において、Xは、例えば、ブロモ及びヨードのようなハロ;及びトシラートのようなどの好適な脱離基であってもよい。
スキーム6
先述の方法とそれへの追加の多くのバリエーションが以下に続く実施例を通して現れる。従って、当業者は、本明細書に開示する1以上の方法に従うか又はそれを採用することによって本発明の化合物を製造することができることを理解されよう。
本発明を、本発明のいくつかの態様を詳述することを企図した、以下の実施例によりさらに例示する。これらの実施例は、本発明の範囲を制限することを企図せず、制限すると解釈されることを企図してもいない。本発明が本明細書に特に記載するもの以外のやり方で実施し得ることは明らかであろう。本発明の数多くの修飾及びバリエーションが本明細書の教示に照らして可能であり、それ故に、本発明の範囲内にある。
一般法
出発材料は、いずれも市販されているか、又は文献においてすでに記載されている。1H及び13C NMRスペクトルは、1H NMRのためにそれぞれ300、400、及び400MHzで作動する、Bruker300、Bruker DPX400又はVarian+400分光計のいずれかで、他に示さなければ、溶媒としての重水素クロロホルム中のTMS又は残留溶媒シグナルを参照として使用して、記録した。報告する化学シフトは、いずれもデルタスケールのppmであり、記録に現れるシグナルの鋭敏な分離である(s:一重項、br s:ブロード一重項、d:二重項、t:三重項、q:四重項、m:多重項)。
直結した分析用液体クロマトグラフィー分離に続く質量スペクトル検出は、Alliance 2795(LC)及びZQ単一四重極質量分析計からなるWaters LCMSで記録した。質量分析計には、陽及び/又は陰イオン形式で作動するエレクトロスプレーイオン供給源が備わっていた。イオンスプレー電圧は±3kVであり、質量分析計は、m/z 100−700より0.8秒の走査時間で走査した。X−Terra MS,Waters,C8,2.1x50mm,3.5mmのカラムへ10mM酢酸アンモニウム(水溶液)又は0.1% TFA(水溶液)中5%〜100%アセトニトリルの線形勾配を適用した。
分取用逆相クロマトグラフィーは、XTerra MS C8,19x300mm,7mmをカラムとして使用する、ダイオードアレイ検出器付きのGilson自動分取用HPLCで実施した。
クロマトトロン(chromatotoron)による精製は、TC Research 7924T クロマトトロンを使用して、1、2、又は4mmのコーティング層のある、シリカゲル/ジプサム(Merck,硫酸カルシウム入り60PF−254)被覆ガラスシートを回転して実施した。
生成物の精製はまた、Chem Elut Extraction Column(Varian,カタログ番号1219−8002)、Mega BE−SI(Bond Elut Silica)SPE Columns(Varian,カタログ番号12256018;12256026;12256034)を使用して、又はシリカ充填ガラスカラム中のフラッシュクロマトグラフィーにより行った。
マイクロ波加熱は、2450MHzで連続照射を産生するSmith Synthesizer 単一モードマイクロ波洞(cavity)において実施した(Personal Chemistry AB,ウプサラ、スウェーデン)。
本発明の化合物の薬理学的特性は、機能活性の標準アッセイを使用して分析することができる。グルタミン酸受容体アッセイの例は、例えば、Aramori et al., 1992, Neuron, 8: 757; Tanabe et al., 1992, Neuron, 8: 169; Milleretal., 1995, J. Neuroscience, 15: 6103; Balazs, et al., 1997, J. Neurochemistry, 1997, 69: 151 に記載のように当該技術分野でよく知られている。上記の公表文献に記載の方法論は、参照により本明細書に組み込まれる。簡便には、本発明の化合物は、mGluR2を発現する細胞における細胞内カルシウム[Ca2+]iの可動化を測定するアッセイの手段により試験することができる。
Fluorometric Imaging Plate Reader(FLIPR)分析を使用して、カルシウム可動化を介したmGluR2のアロステリックアクチベータを検出した。乱雑なキメラタンパク質、Gαqi5へ融合した、ヒトmGluR2の細胞外及び膜貫通ドメインとヒトカルシウム受容体の細胞内ドメインを含んでなるキメラmGluR2/CaR構築体を発現するクローンHEK293細胞系を使用した。この構築体をアゴニストやアロステリックアクチベータにより活性化すると、PLC経路の刺激と、FLIPR分析により測定する後続の細胞内Ca2+の可動化をもたらした。分析の24時間前に、細胞をトリプシン処理して、ブラックサイドで底が澄明なコラーゲンIコートした96ウェルプレート中のウェルに100,000個の細胞でDMEMにおいてプレート処理した。このプレートを5% CO2下に37℃で一晩インキュベートした。細胞に6μM フルオ−3−アセトキシメチルエステル(Molecular Probes,オレゴン州ユージーン)を室温で60分間ロードした。アッセイは、いずれも、1.0mg/ml D−グルコースと1.0mg/ml BSA分画IVを補充した、126mM NaCl,5mM KCl,1mM MgCl2,1mM CaCl2,20mM Hepes,0.06μM DCG−IV(第II群のmGluR選択アゴニスト)を含有する緩衝液(pH7.4)において実施した。
0.8Wのレーザー設定と0.4秒のCCDカメラシャッター速度を使用して、FLIPR実験を実施した。細胞外フルオ−3を洗い流して、細胞を160μLの緩衝液に維持して、FLIPRに入れた。10秒のベースライン蛍光読取りをFLIPRで記録した後で、試験化合物(同一2検体で0.01μM〜30μM)の添加を行った。次いで、さらに75秒の間蛍光シグナルを記録して、この時点でDCG−IV(0.2μM)の第二の追加を行って、蛍光シグナルをさらに65秒間記録した。サンプル期間内の応答のピーク高さとして蛍光シグナルを測定した。Assay Explorerを使用してデータを解析して、4変数ロジスティック式を使用して、(最大のDCG−IV効果に対する)EC50及びEmax値を計算した。
[35S]−GTPγS結合アッセイを使用して、mGluR2受容体活性化を機能的にアッセイした。ヒトmGluR2受容体を安定的に発現するCHO細胞より調製した膜を用いた[35S]−GTPγS結合アッセイを使用して、ヒトmGluR2受容体での化合物のアロステリックアクチベータ活性を測定した。このアッセイは、アゴニストがGタンパク質共役型受容体へ結合して、Gタンパク質でのGDP−GTP交換を刺激するという原理に基づく。[35S]−GTPγSは、加水分解不能なGTP類似体であるので、それを使用して、GDP−GTP交換、即ち、受容体活性化の指標を提供することができる。故に、GTPγS結合アッセイは、受容体活性化の定量的な尺度を提供する。
ヒトmGluR2で安定的にトランスフェクトしたCHO細胞より膜を調製した。1μMグルタメートの添加に先立って、膜(30μgタンパク質)を試験化合物(3nM〜300μM)とともに室温で15分間インキュベートして、30μM GDP及び0.1nM[35S]−GTPγS(1250Ci/ミリモル)を含有する、500μlのアッセイ緩衝液(20mM HEPES,100mM NaCl,10mM MgCl2)において30℃で30分間インキュベートした。反応は、2mlポリプロピレン96ウェルプレートにおいて同一3検体で行った。Packard 96ウェルハーベスター及びUnifilter−96、GF/Bフィルターマイクロプレートを使用する真空濾過により反応を止めた。フィルタープレートを4x1.5mlの氷冷洗浄緩衝液(10mMリン酸ナトリウム緩衝液、pH7.4)で洗浄した。フィルタープレートを乾燥させて、35μlのシンチレーション液(Microscint 20)を各ウェルへ加えた。プレートをPackard TopCountで計数することによって、結合した放射活性の量を定量した。GraphPad Prismを使用してデータを解析し、非線形回帰を使用して(最大のグルタメート効果に対する)EC50及びEmax値を計算した。
全般に、本発明の化合物は、本明細書に記載のアッセイにおいて、10μM未満の濃度で(又はEC50値で)活性があった。
実施例の中間体の製造
実施例1:4−フルオロ−2−メチルベンゾニトリル
5−フルオロ−2−ヨードトルエン(3g,12.7ミリモル)をアルゴン下にDMF(40mL)中で撹拌して、Zn(CN)2(1.94g,16.5ミリモル)とPd(PPh3)4(1.47g,1.27ミリモル)を加えた。この反応物を80℃で1.5時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去して黄色い固形物(2.90g)を得て、GC MSにより確定した。
実施例2:4−ブロモ−2,6−ジメチルベンゾニトリル
4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニルアミン(10g,500ミリモル)を濃HCl(10mL)と砕氷(41g)に懸濁させて、0℃へ冷やした。水(10mL)中のNaNO2(3.52g,51ミリモル)を加え、0℃の温度を維持して、この反応物を30分間撹拌した。シアン化銅(5.60g,62.5ミリモル)の水(25mL)溶液と水(12mL)中のシアン化ナトリウム(7.79g,159ミリモル)を別々のフラスコにおいて0℃へ冷やした。先の濃HCl混合物を炭酸ナトリウムで中和して、生じるジアゾニウム塩混合物を先のシアン化銅とシアン化ナトリウム溶液へトルエン(100mL)とともに激しく撹拌しながら加え、0℃の温度を1時間維持して、室温で4時間撹拌することを続けた。この反応混合物を50℃へ加熱してから、室温へ冷やした。この反応物を水とトルエンの間に分画し、有機層を合わせ、水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。生成物をシリカ(20% EtOAc/ヘキサン)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、茶褐色の固形物(8.10g)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.33 (s, 2H), 2.53 (s, 6H)。
同様のやり方で、以下の化合物を作製した:
実施例5:4−フルオロ−2−メチル安息香酸
4−フルオロ−2−メチルベンゾニトリル(2.9g)、5N NaOH(50mL)、及びMeOH(50mL)を100℃で18時間撹拌した。溶媒を減圧で除去し、生成物をCH2Cl2で洗浄して、pH1へ酸性化した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させて、白い固形物(1.6g)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.07-8.14 (m, 1H), 6.96-7.01 (m, 1H), 6.79-6.82 (m, 1H), 2.73 (br s, 3H)。
実施例6:4−ブロモ−2,6−ジメチル安息香酸
4−ブロモ−2,6−ジメチルベンゾニトリル(4.0g,19ミリモル)をMeOH(100mL)と5N NaOH(100mL)において100℃で12時間撹拌した。この反応物を室温へ冷やし、CH2Cl2と水の間に分画して、有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去して、生じる生成物をH2PO3(20mL)において150℃で6時間撹拌した。この反応混合物を6M KOHで塩基性にし、濾過してから、12M HClで酸性化した。この反応物をCH2Cl2と水の間に分画して、有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去して、生成物(2.81g)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.22 (s, 2H), 6.17 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 2.36 (s, 6H)。
実施例7:4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸
水(5mL)を氷浴において冷やして、ニトロソ硫酸を滴下した。4−ブロモ−2,6−ジメチル−ベンズアミド(1.30g,5.23ミリモル)のジクロロメタン(10mL)懸濁液を加えた。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。これを酢酸エチルに取り、飽和重炭酸ナトリウムで3回抽出した。合わせた水性抽出物を6M塩酸で酸性化して、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.14g,88%)を無色の固形物として得た。1H NMR CDCl3: δ 7.48 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 2.45 (s, 3H)。
実施例8:4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチル安息香酸
CH2Cl2に溶かした4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルベンズアミド(2.0g,8.2ミリモル)を水(6.0mL)中のニトロシル硫酸(14.0mL)へ0℃で滴下して、2時間撹拌した。この反応混合物を氷上へ注いで、CH2Cl2で抽出し、溶媒を減圧で除去して、淡いピンク色の固形物(1.93g,96%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.07 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.46 (s, 3H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例10:4−フルオロ−2−メチル−安息香酸メチルエステル
4−フルオロ−2−メチル安息香酸(1.6g,10.3ミリモル)をCH2Cl2(20mL)とDMF(1滴)に溶かして、塩化オキサリル(10.3mL,20.8ミリモル)を加えながら撹拌した。この反応物を15分間撹拌した後で、溶媒を減圧で除去した。生成物を無水CH2Cl2とMeOH(5mL)に溶かして、さらに15分間撹拌した。溶媒を減圧で除去し、シリカ(2% EtOAc/ヘキサン)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色のオイル(1.33g)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.95 (d, 1H), 6.96 (d, 1H), 6.75-6.77 (m, 1H), 3.86 (d, 3H), 2.62 (d, 3H)。
同様のやり方で以下の生成物を作製した:
実施例12:4−ブロモ−2,6−ジメチル安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−2,6−ジメチル安息香酸(2.81g,12.3ミリモル)のDMF(30mL)撹拌溶液へヨードメタン(2.30mL,36.9ミリモル)と炭酸カリウム(5.09g,36.9ミリモル)を加えて、反応物を室温で1.5時間撹拌した。この反応混合物を水と酢酸エチルの間に分画して、有機層を塩水で洗浄した。溶媒を減圧で除去して、琥珀色のオイル(3.06g)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.22 (S, 2H), 3.92 (s, 3H), 2.30 (s, 6H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例14:4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル安息香酸(1.10g,4.41ミリモル)を酢酸エチル(15mL)に溶かした。ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液を黄色が存続するまで加えた。15分後、この反応物を酢酸で急冷した。1時間後、この混合物を飽和重炭酸ナトリウムと塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.31g,113%)を黄色いオイルとして得た。1H NMR CDCl3: 7.43 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.33 (s, 3H)。
実施例15:4−ブロモ−2−クロロ−6−メチルフェニルアミン臭化水素酸塩
2−クロロ−6−メチル−フェニルアミン(5.00g,35.3ミリモル)をメタノール(15mL)に溶かして、酢酸(5mL)を加えた。この溶液を氷浴で冷やして、臭素(1.8mL)の酢酸(15mL)溶液を滴下した。完全な添加後、MeOH(5mL)を加えて、沈殿した固形物を溶かした。溶媒を減圧で除去して、残渣をヘキサンで摩砕して、表題化合物(10.49g,99%)をオフホワイトの固形物として得た。1H NMR (300 MHz, MeOD): δ 7.42 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 2.42 (s, 3H)。
実施例16:4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルフェニルアミン
2−メトキシ−6−メチルフェニルアミン(10g,72.9ミリモル)をメタノール(30mL)と酢酸(10mL)において0℃で撹拌した。臭素(3.73mL,72.9ミリモル)を酢酸(15mL)に溶かして、この反応物へ滴下した。この反応物を2時間撹拌して、溶媒を減圧で除去した。生じる残渣を1N NaOHで塩基性にして、EtOAcで分画した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去して、生成物をカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して、赤〜茶褐色の固形物(6.86g,87%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 6.87 (d, 1H), 6.81 (d, 1H), 3.85 (s, 3H), 2.16 (s, 3H)。
実施例17:4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルベンズアミド
4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルベンゾニトリル(7.3g,32.4ミリモル)をMeOH(100mL)と5N NaOH(100mL)において100℃で12時間撹拌した。この反応物を室温へ冷やして、メタノールを減圧で除去した。この反応混合物をCH2Cl2で抽出し、溶媒を減圧で除去して、生成物(7.13g,90%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.03 (d, 1H), 6.94 (d, 1H), 5.83 (br s, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.39 (s, 3H)。
実施例18:4−ブロモ−2,6−ジメチル−ベンズアミド
4−ブロモ−2−クロロ−6−メチルベンゾニトリル(1.65g,7.16ミリモル)をメタノール(20mL)に溶かして、6M NaOH(20mL)を加えた。この混合物を加熱して、17時間還流させた。冷却後、この反応物をジエチルエーテルと水の間に分画した。有機相を水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。10% EtOAc/ヘキサンでの摩砕により、表題化合物(1.35g,76%)を煉瓦色の固形物として得た。1H NMR CDCl3: δ 7.41 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.33 (br s, 1H), 5.90 (br s, 1H), 2.37 (s, 3H)。
実施例19:2−ブロモメチル−4−メトキシ安息香酸メチルエステル
CCl4(15mL)中の4−フルオロ−2−メチル−安息香酸メチルエステル(600mg,3.6ミリモル)、N−ブロモスクシンイミド(635mg,3.6ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(43mg,1.79ミリモル)を90℃で3時間撹拌した。この反応物を室温へ冷やし、濾過し、CCl4で洗浄し、溶媒を減圧で除去して、白い固形物を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.01 (d, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.88 (dd, 1H), 4.98 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.89 (s, 3H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例K1:4−(ピリジン−3−イルオキシ)ベンゾニトリル
3−ヒドロキシピリジン(2.1g,0.02ミリモル)のNMP(20mL)溶液へ炭酸セシウム(7.2g,0.02ミリモル)、4−ブロモベンゾニトリル(2.0g,0.01ミリモル)、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン(0.23mL,0.001ミリモル)、及び塩化銅(0.54g,0.005ミリモル)を室温で加えた。この懸濁液を120℃で6.5時間撹拌した。この反応物を室温へ冷やして、EtOAc(75mL)で希釈した。この懸濁液を濾過して、濾液をH2O(4x100mL)で洗浄した。合わせた水洗液をEtOAc(100mL)で1回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧で濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜20%アセトン)により精製して、表題化合物(1.53g,71%)を橙色のオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.45-8.60 (m, 2H), 7.67 (d, 2H), 7.28-7.42 (m, 2H), 7.07 (d, 2H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例K4:4−(ピリジン−3−イルオキシ)ベンジルアミン塩酸塩
LiAlH4(0.46g,11.6ミリモル)のTHF(24mL)懸濁液へ0℃で4−(ピリジン−3−イルオキシ)ベンゾニトリルのTHF(13mL)溶液を滴下した。この懸濁液を室温で2時間撹拌した。この反応物を0℃へ冷やして、Na2SO4・10H2Oを発泡が止むまで少量ずつ加えた。この懸濁液を60℃で10分間加熱し、室温へ冷やして、Celiteに通して濾過した。濾液を0℃へ冷やして、Et2O中1M HClを加えた。この濁った溶液を減圧で濃縮して、表題化合物(2.32g,定量的)を橙色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.75 (d, 1H), 8.65 (d, 1H), 8.23 (dd, 1H), 8.03-8.10 (m, 1H), 7.65 (d, 2H), 7.36 (d, 2H), 4.02 (s, 2H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
方法1
工程1:フタルイミドの還元
実施例24:2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
フタルイミド(14.7g,100.0ミリモル)のAcOH(150mL)懸濁液へSn0(29.7g,250.0ミリモル)と濃HCl(70mL)を加えた。この混合物を加熱して2時間還流させた。この熱い混合物を濾過して、濃縮した。残渣をCH2Cl2に取り、1M HClで4回洗浄すると、有機相へ飽和NaHCO3を加えるときに、もはや沈殿を観察しなかった。有機層を飽和NaHCO3で1回洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(7.00g,53%)を薄黄色の固形物として得た。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 8.08 (dのd, 1H), 7.52 (m, 3H), 4.50 (s, 2H)。
実施例25:5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
4−ブロモ−2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(3.70g)をMeOH(36mL)中2M NH3と濃水酸化アンモニウム(12mL)に18時間懸濁させた。この固体生成物を濾過して、表題化合物(2.30g,90%)を無色の固形物として得た。1H NMR (300MHz, CDCl3): 7.68 (m, 3H), 4.44 (s, 2H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例26:5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
2−ブロモメチル−4−メトキシ−安息香酸メチルエステル、MeOH中2%アンモニア(4mL)、及びNH4OH(1.5mL)を室温で18時間撹拌した。この反応物をCH2Cl2と水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去して、白い固形物(151mg)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.80 (d, 2H), 7.02 (dd, 1H), 6.97 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.90 (s, 3H)。
実施例27:2−プロプ−2−イニル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトニトリル(9mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(250.0mg,1.85ミリモル)へ臭化プロパルギル(308.6μL,2.77ミリモル)と炭酸セシウム(2.4g,7.39ミリモル)を加えて、この混合物をそのまま80℃で2時間撹拌した。水系の後処理を行って、表題化合物(303.3mg,96%)を得た。
実施例28:2−(4−ブロモメチルベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
アセトニトリル(20mL)中の2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(350mg,2.63ミリモル)、1,4−ビス−ブロモメチルベンゼン(3.78g,14.3ミリモル)、Cs2CO3(3.60g,11.1ミリモル)を一緒に室温で5時間、そして80℃で20分間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、生成物をカラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、白い固形物(410mg,49%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.92 (d, 1H), 7.49-7.55 (m, 2H), 7.37-7.42 (m, 3H), 7.28-7.31 (m, 2H), 4.82 (s, 2.03), 4.49 (s, 2H), 4.31 (s, 2H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例29:5−ブロモ−7−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル安息香酸メチルエステル(762mg,2.37ミリモル)、4−フェノキシベンジルアミン(0.543mL,3.56ミリモル)、及びK2CO3(981mg,7.10ミリモル)をトルエン(10mL)において95℃で12時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、生成物をカラムクロマトグラフィー(10〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、黄色いオイル(650mg)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.35-7.38 (m, 4H), 7.32 (s, 1H), 7.26-7.29 (m, 1H), 7.15 (t, 1H), 6.99 (t. 4H), 4.74 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 2.75 (s, 3H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例35:7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル
方法A
5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(500mg,1.25ミリモル)をDMF(15mL)中でアルゴン下に撹拌して、Zn(CN)2(190mg,1.63ミリモル)とPd(PPh3)4(289mg,0.25ミリモル)を加えた。この反応物を80℃で1.5時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、生成物をカラムクロマトグラフィー(40% EtOAc/ヘキサン)により精製して、黄色い固形物(356mg,82%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl-3): δ 7.53 (s, 2H), 7.36 (d, 2H), 7.22 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 4.30 (s, 2H), 2.81 (s, 3H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
方法B
この反応は、3つの等しいバッチで行った。3分量の5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(3x0.66g,正味5ミリモル)をN−メチルピロリジン(NMP)(3x5mL)中の臭化ニッケル(3x0.43g,正味6ミリモル)及びシアン化ナトリウム(3x0.1g,正味6ミリモル)と混合した。この混合物をそれぞれ200℃で15分間マイクロ波処理した。この反応をHPLCによりモニタリングすると、残留の出発材料を見出した。この反応物をそれぞれ200℃でさらに5分間マイクロ波処理した。HPLC分析は、出発の5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンの完全な消費を示した。合わせた反応物を酢酸エチルと水の間に分画した。有機相を塩水で5回洗浄して、蒸発させた。1.9gの材料を入手して、これを塩化メチレンで溶出させる40gのシリカゲルカートリッジのクロマトグラフィーにより精製して、1.2g(収量77%)の5−カルボニトリル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを黄褐色の固形物として得た。
実施例36:5−アミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
5−カルボニトリル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(104mg,0.3ミリモル)をTHF(10mL)、メタノール(10mL)、及び濃水酸化アンモニム(5mL)に溶かした。ラネー・ニッケルを加えて、この混合物をParrシェーカーにおいて10psigで5時間水素化した。触媒を真空濾過により除去して、濾液を蒸発させた。残渣を塩化メチレン中0〜10%メタノールの勾配で溶出させるシリカゲルでクロマトグラフ処理して、90mg(収率86%)の表題化合物を無色のオイルとして得た。1H NMR (300.132 MHz, CDCl3) δ 7.35-7.29 (m, 2H), 7.20-7.13 (m, 4H), 4.76 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 3.91 (s, 2H), 2.75 (s, 3H)。
実施例37:5−ブロモメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
5−アミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.5g,1.43ミリモル)を水(10mL)及び48% HBr(1mL)の溶液に溶かした。この溶液を氷浴で冷やした。硝酸ナトリウム(0.17g,2.4ミリモル)の水(5mL)溶液を滴下した。白い固形物が生成した。この反応物をそのまま30分間静置してから、水をデカントして捨てた。この固形物を塩化メチレンで溶出させるシリカゲルでクロマトグラフ処理して、0.42g(収率70%)の表題化合物を白い固形物として得た。1H NMR (300.132 MHz, CDCl3) δ 7.23-7.15 (m, 4H), 7.35-7.30 (m, 2H), 4.76 (s, 2H), 4.48 (s, 2H), 4.22 (s, 2H), 2.75 (s, 3H)。
実施例38:5−[(ベンジルメチルアミノ)メチル]−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
5−ブロモメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(50mg,0.12ミリモル)のアセトニトリル(3mL)溶液をアセトニトリル(5mL)中N−メチルベンジルアミン(24mg,0.2ミリモル)及びジイソプロピルエチルアミン(0.17mL,1ミリモル)へ滴下した。4時間後、この反応物を蒸発させた。残渣を塩化メチレン中0〜25%酢酸エチルで溶出させるシリカゲルでクロマトグラフ処理して、45mg(収率83%)の5−[(ベンジルメチルアミノ)メチル]−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを無色のオイルとして得た。1H NMR (300.132 MHz, CDCl3) δ 7.37-7.28 (m, 6H), 7.25-7.14 (m, 5H), 4.75 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 3.53 (s, 2H), 3.52 (s, 2H), 2.74 (s, 3H), 2.18 (s, 3H)。
以下の表中の化合物は、実施例38に従う手順に類似したやり方で、最後の合成工程において適切なアミンを使用して合成した。
M395−ヨード−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(300mg,0.713ミリモル)のブタノール(3ml)溶液へ(1R,2R)−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(20mg,0.142ミリモル)、ヨウ化銅(I)(13.6mg,0.07ミリモル)、及びヨウ化ナトリウム(214mg,1.43ミリモル)を加えた。生じる混合物を120℃で一晩撹拌した。冷却後、この混合物を酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により、表題化合物(274mg,85%)を黄色いオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.55-7.57 (m, 2H), 7.30-7.35 (m, 2H), 7.16-7.20 (m, 2H), 4.74 (s, 2H), 4.318 (s, 2H), 2.69 (s, 3H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例57:7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルバルデヒド
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(400.0mg,1.16ミリモル)とPtO2(26.0mg,0.115ミリモル)をギ酸(2mL)へ加えて、この混合物を60℃で3時間加熱した。NMRスペクトルが40%の変換を示したので、この混合物へPtO2(50.0mg)を加えて、そのまま60℃で一晩撹拌した。冷却後、この混合物をcelite(登録商標)に通して濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により、表題化合物(357.5mg,88%)を白い固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 10.08 (s, 1H), 7.71 (s, 2H), 7.35 (d, 3H), 7.19 (d, 3H), 4.80 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 2.83 (s, 3H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例58:7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(103mg,0.30ミリモル)をMeOH(10mL)と6N NaOH(10mL)において100℃で2.5時間撹拌した。この反応物を1N HClで酸性化して、CH2Cl2と水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去して、白い固形物(69.0mg,64%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.96 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 7.21 (d, 2H), 4.82 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 2.84 (s, 3H)。
実施例59:7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステル
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸(170.0mg,0.465ミリモル)をDMF(2.0mL)中の炭酸カリウム(193.0mg,1.40ミリモル)及びヨウ化メチル(199.0mg,1.40ミリモル)と週末にわたり混合した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物を得た。
実施例60:7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸ヒドラジド
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸メチルエステル(190.0mg,0.5ミリモル)をエタノール(0.5mL)中でヒドラジン(水中、125.0mg,2.50ミリモル)と混合して、この反応物を5時間還流させた。この反応物を濃縮して、表題化合物(200.0mg,100%)をオフホワイトの固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.63 (s, 1H), 7.54 (ブロード s, 1H), 7.31 (m, 2H), 7.18 (d, 2H), 4.75 (s, 2H), 4.22 (s, 2H), 2.74 (s, 3H)。
実施例61:5−(5−クロロメチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸ヒドラジド(200.0mg,0.527ミリモル)をトリメトキシクロロエタン(2.0mL)とともに120℃で2時間撹拌した。この反応物を濃縮して、カラムクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により、表題化合物(28.0mg)を黄色い固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.94 (s, 2H), 7.38 (d, 2H), 7.21 (d, 2H), 4.81 (s, 4H), 4.34 (s, 2H), 2.85 (s, 3H)。
実施例62:5−(3−クロロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸(180.0mg,0.49ミリモル)、EDCI(104.0mg,0.54ミリモル)、HOBT(73.0mg,0.54ミリモル)、及び2−クロロ−N−ヒドロキシアセトアミジン(59.0mg,0.54ミリモル)をDMF(4.0mL)において週末にわたり混合した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(100% EtOAc)へ処した。この生成物をDMFにおいて135℃まで1.5時間加熱した。この反応混合物を冷やして、酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(63.0mg,33%)を茶褐色のオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.01 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 7.21 (d, 2H), 4.81 (s, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.34 (s, 2H), 2.85 (s, 3H)。
実施例63:4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
ジイソプロピルアミン(8.4mL,60.0ミリモル)を無水THF(250mL)に溶かして、この溶液を氷浴で冷やした。この溶液へヘキサン中1.6M nBuLi(38mL,60.0ミリモル)を滴下した。15分後、氷浴をドライアイス/アセトン浴に交換して、N−Boc−ピペリドン(9.96g,50.0ミリモル)の無水THF(120mL)溶液を滴下した。30分後、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンアミド(19.6g,55.0ミリモル)の無水THF(60mL)溶液を滴下した。1時間後、冷却浴を外した。3時間後、この反応物を飽和重炭酸ナトリウムで急冷して、酢酸エチルで希釈した。有機相を1M水酸化ナトリウムで2回、そして塩水で1回洗浄した。これを硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、フリーザーに一晩保存した。翌日、生成物を濃縮して、2% Et3N/ヘキサンで予め洗浄したSiO2でのカラムクロマトグラフィー(5% EtOAc/ヘキサン)により精製し、過マンガン酸塩染色を使用して、表題化合物(11.86g,75%)を黄色いオイルとして得た。
実施例64:4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(11.86g,37.6ミリモル)を無水1,4−ジオキサン(120mL)に溶かして、酢酸ナトリウム(9.25g,113.0ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(10.50g,41.4ミリモル)、及びPd(dppf)Cl2(1.84g,2.26ミリモル)を加えた。この混合物を80℃の油浴に22時間浸けた。冷やした反応物を濃縮して、残渣を酢酸エチルと水の間に分画した。有機相を水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(5% EtOAc/ヘキサン)により、表題化合物(1.96g,17%)を無色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 6.43 (ブロード s, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.45 (t, 2H), 2.22 (ブロード s, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.28 (s, 12H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例65:4−メチレン−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.4g,15.05ミリモル)のTHF(100mL)溶液へブチルリチウム(2M,15.05ミリモル)を−78℃でゆっくり加えた。この混合物をそのまま1時間撹拌して、N−Boc−ピペリジノン(2g,10.03ミリモル)を加えた。この混合物を室温へ温めて、一晩撹拌した。THFを蒸発させて、残渣を水と酢酸エチルの間に分画した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。この化合物をカラムクロマトグラフィー(30%ヘキサン/EtOAc)により精製して、表題化合物(1.96g,99%)を得た。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例K42:3−メチルピリジン−5−ボロン酸
5−ブロモ−3−ピコリン(0.25g,1.45ミリモル)のEt2O(5mL)溶液へ−78℃でn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M,0.92mL,1.48ミリモル)を滴下した。この混合物を−78℃で1時間撹拌してから、ホウ酸トリイソプロピルを素早く加えた。この混合物を−78℃で1時間撹拌してから、水(2mL)で急冷した。この混合物を室温まで一晩温めた。溶媒を減圧で除去して、黄色い固形物(0.25g)を得た。
実施例K43:7−メチル−5−(5−メチル−ピリジン−3−イル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−ブロモ−7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(100.0mg,0.24ミリモル)、3−メチルピリジン−5−ボロン酸(67.1mg,0.49ミリモル)、2M炭酸ナトリウム(1mL)及びPd(PPh3)4(37.0mg,0.045ミリモル)をDME(1mL)に懸濁させて、この混合物を110℃へ加熱した。15時間後、この反応混合物を室温へ冷やした。冷やした反応混合物を酢酸エチルと水の間に分画した。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧で濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中30〜35% EtOAc)により精製して、表題化合物(64mg,62%)をオフホワイトのゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.66 (d, 1H), 8.47 (d, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.28-7.41 (m, 6H), 7.12 (t, 1H), 6.98-7.03 (m, 4H), 4.79 (s, 2H), 4.33 (s, 2H), 2.85 (s, 3H), 2.44 (s, 3H)。
実施例66:4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(190.0mg,0.452ミリモル)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tertブチルエステル(140.0mg,0.452ミリモル)、炭酸カリウム(187.0mg,1.36ミリモル)、及びPdCl2(dppf)(37.0mg,0.045ミリモル)を無水ジメチルホルムアミド(2mL)に懸濁させ、この混合物を110℃へ加熱した。19時間後、加熱を止めて、冷やした反応混合物を酢酸エチルと水の間に分画した。有機相を水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(55.0mg,23%)を無色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl-3): δ 7.38 (m, 3H), 7.26 (s, 1H), 7.18 (d, 2H), 6.18 (ブロード s, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.25 (s, 2H), 4.11 (ブロード s, 2H), 3.65 (t, 2H), 2.5 (ブロード s, 2H), 1.49 (s, 9H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例67:4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(アルゴン)パージした4−メチレン−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(51.6mg,0.26ミリモル)の試料へ9−BBNを加えた。この混合物を60℃で1時間撹拌した。室温へ冷却後、この溶液を5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(100.0mg,0.24ミリモル)、Pd(dppf)Cl2(5.9mg,0.0072ミリモル)、DMF(2.0mL)、炭酸カリウム(943.1mg,0.31ミリモル)、及び水(0.2mL)へ加えた。この混合物をそのまま75℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物を室温へ冷やして、水(3mL)へ注いだ。pHを水酸化ナトリウム水溶液(3N)で11へ調整した。生成物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で3回、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により、表題化合物(54.9mg,44%)を得た。
実施例68:7−クロロ−5−ピペリジン−4−イルメチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(54.90mg,0.102ミリモル)をジクロロメタン(2mL)とトリフルオロ酢酸(2mL)中で一晩撹拌した。この反応混合物を炭酸ナトリウムで急冷してpH=8〜9として、遊離塩基をジクロロメタンで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(48.9mg,100%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.39 (d, 2H), 7.18 (d, 3H), 7.06 (s, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.61 (ブロード s, 1H), 4.23 (s, 2H), 3.16 (d, 2H), 2.62 (m, 4H), 1.61 (d, 3H), 1.29 (m, 2H)。
J3:4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルホリン
2−(4−ブロモメチル−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(200mg,0.673ミリモル)をTHF(5mL)に溶かして、モルホリン(0.088mL,1.01ミリモル)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌してから、濾過し、濃縮して、表題化合物(223mg,100%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.79 (d, 2H), 7.36 (d, 2H), 3.73 (t, 4H), 3.55 (s, 2H), 2.47 (t, 4H)。
J19:4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イルメチル]−ピリジン
4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(750mg,0.387ミリモル)、4−クロロメチル−ピリジン(740mg,0.581ミリモル)、及び炭酸セシウム(3.77g,1.16ミリモル)の混合物をアセトニトリル(15mL)に溶かして、室温で一晩撹拌した。撹拌を60℃で5時間続けて、この反応混合物を冷やし、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(100%酢酸エチル〜4% MeOH中2M NH3/CH2Cl2)により、表題化合物(993mg,90%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.59-8.57 (m, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.07-7.05 (m, 2H), 5.35 (s, 2H), 1.33 (s, 12H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
J25:4−トリブチルスタンニル−1−トリチル−1H−イミダゾール
4−ヨード−1−トリチル−1H−イミダゾール(5.0g,11.6ミリモル)のジクロロメタン(100ml)溶液へ臭化エチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M)(4.6ml,13.9ミリモル)を加えた。この反応物をアルゴン雰囲気下に室温で1時間撹拌した。この時点で、この反応混合物へ塩化トリブチルスズ(4.1ml,13.9ミリモル)を加えて、生じる混合物を室温で一晩撹拌し続けた。この反応混合物をジクロロメタン(100ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム(100ml)、水(100ml)、及び塩水(100ml)で連続的に洗浄した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過し、真空で濃縮して、粗製の表題化合物(2.35g)を白いロウ状の固形物として得た。
J41:1−(2−クロロ−エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
アセトニトリル(20mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(560mg,2.89ミリモル)、1−ブロモ−2−クロロ−エタン(0.36mL,4.39ミリモル)、及び炭酸セシウム(2.81g,8.67ミリモル)の混合物を62℃で4時間撹拌した。この混合物を冷やし、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を水と塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(664mg,90%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.84 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 4.45 (t, 2H), 3.90 (t, 2H), 1.34 (s, 12H)。
J42:ジメチル−{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−エチル}−アミン
1−(2−クロロ−エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(664mg,2.59ミリモル)をジメチルアミンの2M THF溶液(15.32mL,30.6ミリモル)に溶かして、室温で48時間撹拌した。この反応フラスコへひとすくいのヨウ化カリウムを加えて、この混合物を75℃で48時間撹拌した。この混合物を冷やし、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を水と塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(519mg,76%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.79 (d, 2H), 4.35 (t, 2H), 2.95 (t, 2H), 2.37 (s, 6H), 1.32 (s, 12H)。
J95:[5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン−3−イル]−メタノール
フラスコにおいて10% Pd/c(100mg)にアルゴンを流して、エタノールを慎重に加えた。5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン−3−カルバルデヒド(100mg,0.429ミリモル)とジメチルアミン(429μL,0.858ミリモル)を加えて、この混合物を水素下に3時間撹拌した。この反応混合物をCeliteに通して濾過して、濾液を濃縮して、橙色の固形物(81mg,80%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.85 (d, 1H), 8.63 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 2.25 (s, 2H), 1.36 (s, 12H)。
J97:メタンスルホン酸5−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−ピリジン−3−イルメチルエステル
5−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−3−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(72mg,0.168)をジクロロメタン(5mL)で希釈して、この溶液を氷浴において0℃へへ冷やした。トリエチルアミン(47μL,0.168ミリモル)とメタンスルホニルクロリド(19μL,0.252ミリモル)を加えて、撹拌を0℃で1時間続けた。この混合物を冷たい飽和重炭酸ナトリウムで急冷し、この有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(70mg,100%)を黒いオイルとして得た。1H NMR (300MHz, CDCl3):δ 8.01 (s, 1H), 7.43-7.37 (m, 5H), 7.23-7.20 (m, 3H), 5.37 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 4.34 (s, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.86 (s, 3H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
J108:5−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−3−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−ピリジン−3−カルバルデヒド(91mg,0.212ミリモル)のエタノール(10mL)溶液へホウ水素化ナトリウム(10mg,0.212ミリモル)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌し、水へ注いで、エーテルで抽出した。この有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。生じる残渣をヘキサン中30〜100%酢酸エチルで溶出させるカラムクロマトグラフィーにより精製した。単離した生成物を1N HCl/MeOHにおいて一晩撹拌し、1N NaOHで中和し、エーテルで抽出し、濃縮して、表題化合物(62mg,68%)を黄色い固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.74 (s, 1H), 78.61 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.41-7.36 (m, 4H), 7.22 (d, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 4.36 (s, 2H), 2.85 (s, 3H)。
J115:5−ブロモ−2−メチルピリジン−1−オキシド
5−ブロモ−2−メチル−ピリジン(1.00g,5.80ミリモル)のクロロホルム(10mL)溶液へ3−クロロ−ベンゼンカルボペルオキシ酸(1.004g,6.98ミリモル)を0℃でゆっくり加えた。撹拌を室温で2時間続けて、この混合物をクロロホルムで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムと水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.14g,100%)を黄色い固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.46 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 2.49 (s, 3H)。
J116:(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−メタノール
アルゴンでパージした5−ブロモ−2−メチル−ピリジン1−オキシド(1.14g,6.20ミリモル)を含有するフラスコへトリフルオロ酢酸(10mL)をゆっくり加えた。この混合物を室温で0.5時間、そして53℃で0.5時間撹拌した。この混合物を冷やして、飽和重炭酸ナトリウムで希釈した。この水溶液を室温で一晩撹拌して、酢酸エチルで抽出し、濃縮して、表題化合物(895mg,77%)を茶褐色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.64 (s, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 4.75 (s, 2H)。
J127:4−{[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルアミノ]−メチル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルバルデヒド(60mg,0.162ミリモル)のメタノール(1.6mL)溶液へギ酸(0.02ml)、4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(35mg,0.162ミリモル)、及びシアノホウ水素化ナトリウム(0.2mL,THF中1M)をそれぞれ加えた。この混合物を室温で1時間撹拌してから、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中56〜60%酢酸エチル)により、表題化合物(47mg,52%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (7.35 (d, 4H), 7.18 (d, 2H), 4.77 (s, 2H), 4.25 (s, 2H), 4.13 (br s, 1H), 3.86 (s, 2H), 2.65 (t, 4H), 2.54 (d, 2H), 1.70 (t, 4H), 1.45 (s, 9H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
最終化合物の製造
実施例69:2−[3−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−プロプ−2−イニル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
2−プロプ−2−イニル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(50.0mg,0.29ミリモル)をトリエチルアミン(2mL)に溶かした。これへPd(PPh3)4(13mg,0.012ミリモル)、CuI(6.7mg,0.035ミリモル)、及び2,4−ジフルオロ−1−ヨード−ベンゼン(52.0μL,0.438ミリモル)を加えて、この反応物をそのまま一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を分取用TLC(30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(20.0mg,24%)を茶褐色のオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.90 (d, 1H), 7.45 (m, 4H), 6.84 (t, 2H), 4.72 (s, 2H), 4.59 (s, 2H)。
実施例70:2−[3−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
2−[3−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−プロプ−2−イニル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンをEtOH(5mL)に溶かして、少量の10% Pd/Cを加えた。このフラスコへ水素バルーンを付けて、この系を真空にして、3回フラッシュした。この反応物をそのまま22時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、濃縮して、表題化合物(13.0mg)を無色のオイルとして得た。
実施例71:2−(4−ベンジルオキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(100mg,0.751ミリモル)を無水アセトニトリルに溶かして、この溶液へ炭酸セシウム(730mg,0.225ミリモル)と1−ベンジルオキシ−4−クロロメチルベンゼン(349mg,0.150ミリモル)を加えて、室温で12時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。この化合物をカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、黄色い固形物(82mg,33%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.91 (d, 1H), 7.37-7.53 (m, 9H), 7.25-7.28 (m, 1H), 6.95 (d, 2H), 5.06 (d, 2H), 4.77 (d, 2H), 4.27 (d, 2H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例75:5−ブロモ−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(1.00g,4.72ミリモル)、1−ブロモメチル−4−メチル−ベンゼン(1.14g,6.14ミリモル)と炭酸セシウム(3.08g,9.44ミリモル)を無水NMP(10mL)に懸濁させた。この混合物を60℃の油浴に16.5時間浸した。冷やした反応混合物を水へ注いで、酢酸エチルで抽出した。有機相を水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20%〜40%酢酸エチル/ヘキサン)により、表題化合物(1.18g,79%)を黄色い固形物として得た。1H NMR CDCl3: 7.76 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.55 (s, 1H), 4.76 (s, 2H), 4.24 (s, 2H), 2.35 (s, 3H)。
実施例76:5−メトキシ−2−(4−メチルベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
アセトニトリル(4mL)中の5−メトキシ−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(40mg,0.25ミリモル)、Cs2CO3(239mg,0.74ミリモル)、1−ブロモメチル−4−メチルベンゼン(68mg,0.37ミリモル)をそのまま室温で18時間、そして70℃で4時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、生成物をカラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、白い固形物(15mg)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.81 (d, 1H), 7.18 (q, 4H), 7.00 (dd, 1H), 6.87 (s, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.34 (S, 3H)。
実施例77:5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(50mg,0.125ミリモル)、1−ジメチルアミノ−2−プロピン(194μL,0.14ミリモル)、トリメチルアセチレン(20μL,0.14ミリモル)、Pd(PPh3)2Cl2(1.9mg,0.003ミリモル)、及びヨウ化銅(1.0mg,0.006ミリモル)を一緒に120℃で30分間撹拌した。この反応物を冷やし、NaHCO3水溶液とEtOAcの間に分画し、有機物を1N HClで洗浄してから、1N NaOHで塩基性にして、EtOAcで抽出した。溶媒を減圧で除去して、シリカ(MeOH中2%アンモニア/EtOAc)で精製して、2.8mg(6%)の黄色いオイルを得た。1H NMR (300 MHz, CDCl-3): δ 7.34 (d, 2H), 7.29 (d, 2H), 7.20 (d, 2H), 4.78 (s, 2H), 4.22 (s. 2H), 3.49 (s, 2H), 2.74 (s, 3H), 2.38 (s, 6H)。
実施例78:4−[2−(4−メチルベンジル)−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
5−ブロモ−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(25mg,0.080ミリモル)、4−ボラン酸エステル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(24mg,0.079ミリモル)、炭酸カリウム(32mg,0.24ミリモル)、PdCl2(dppf)(3.8mg,0.005ミリモル)をDMF(3mL)中で、アルゴン下に110℃で18時間撹拌した。冷やした反応物を濃縮して、残渣を酢酸エチルと水の間に分画した。有機相を水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(40% EtOAc/ヘキサン)により、表題化合物(8.1mg,25%)を黄色い固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.85 (d, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.20 (q, 4H), 6.11 (br s, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.26 (s, 2H), 4.10 (dd, 2H, 3.66 (t, 2H, 2.53 (br s, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.51 (s, 9H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例79:4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−メチレン−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(51.6mg,0.26ミリモル)の(アルゴン)パージした試料へ9−BBNを加えた。この混合物を60℃で1時間撹拌した。室温へ冷却後、この溶液を5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(100.0mg,0.24ミリモル)、Pd(dppf)Cl2(5.9mg,0.0072ミリモル)、DMF(2.0mL)、炭酸カリウム(943.1mg,0.31ミリモル)、及び水(0.2mL)へ加えた。この混合物をそのまま75℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物を室温へ冷やして、水(3mL)へ注いだ。水酸化ナトリウム水溶液(3N)でpHを11へ調整した。生成物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により、表題化合物(54.9mg,44%)を得た。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例80:7−クロロ−5−ピペリジン−4−イルメチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
4−[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(54.90mg,0.102ミリモル)をジクロロメタン(2mL)及びトリフルオロ酢酸(2mL)中で一晩撹拌した。この反応混合物を炭酸ナトリウムでpH=8〜9へ急冷して、遊離塩基をジクロロメタンで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(48.9mg,100%)を得た。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例81:7−クロロ−5−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
酢酸パラジウム(0.54mg,0024ミリモル)、ラセミの2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(1.2mg,0.003ミリモル)、及び炭酸セシウム(58.6mg,0.18ミリモル)をバイアルへ加えて、このバイアルをアルゴンで満たした。トルエン(1.5mL)を加えて、このバイアルをポンプで脱気して、再びアルゴンで満たした。5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(50.0mg,0.12ミリモル)と4−メトキシ−ベンジルアルコール(33.2mg,0.24ミリモル)を加えて、この混合物を95℃で45時間撹拌した。次いで、冷やした混合物をジエチルエーテルで希釈して、Celite(登録商標)に通して濾過した。カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン〜100% EtOAc)により、表題化合物(21.1mg,37%)を得た。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
M40:7−メチル−5−(ピリジン−4−イルメトキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−ヨード−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(100mg,0.22ミリモル)のトルエン(3ml)溶液へピリジン−4−イル−メタノール(26.4mg,0.24ミリモル)、ヨウ化銅(I)(40mg,0.022ミリモル)、炭酸セシウム(143mg,0.44ミリモル)、及び1,10−フェナントロリン(7.9mg,0.044ミリモル)を加えた。生じる混合物を一晩還流させた。冷却後、この混合物をCelite(登録商標)に通して濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(80% EtOAc/ヘキサン〜10% MeOH/EtOAc)により、表題化合物(44.3mg,47%)を黄色いオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.56 (br, 2H), 7.31-7.36 (m, 3H), 7.16-7.20 (m, 3H), 6.83 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 5.14 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 4.19 (s, 2H), 2.74 (s, 3H)。GTPγS (0.0645)。
実施例83:7−クロロ−5−ヒドロキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−クロロ−5−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(5.0mg)をトリフルオロ酢酸及びジクロロメタンの1:1混合物に溶かした。この反応物を週末にわたり撹拌した。次いで、この混合物を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.87mg)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.36 (d, 2H), 7.20 (d, 2H), 6.94 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.76 (s, 2H), 4.19 (s, 2H)。
実施例84:ブロモ−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル安息香酸メチルエステル(762mg,2.37ミリモル)、4−トリフルオロメトキシベンジルアミン(0.543mL,3.56ミリモル)、及びK2CO3(981mg,7.10ミリモル)をトルエン(10mL)において95℃で12時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと水の間に分画し、有機層を塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、生成物をカラムクロマトグラフィー(10〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、黄色いオイル(650mg,66%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.33-7.36 (m, 2H), 7.18 (d, 2H), 7.13 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.22 (s, 2H), 4.00 (s, 3H)。
実施例88:7−メチル−5−(1−メチル−1,2,3,6−ピリジン−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
7−メチル−5−(1,2,3,6−ピリジン−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(20mg,0.05ミリモル)、ホルムアルデヒド(2mL)、及びギ酸(1mL)を一緒に室温で1時間、そして120℃で4時間撹拌した。この反応混合物をNaHCO3(水溶液)で中和して、CH2Cl2と水で分画した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、生成物をカラムクロマトグラフィー(100% EtOAc〜MeOH中2%アンモニア)により精製して、黄色いオイル(7.4mg,37%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.32-7.37 (m, 2H), 7.20 (t, 4H), 6.12-6.15 (m, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.13-3.16 (m, 2H), 2.76 (s, 3H), 2.68-2.71 (m, 2H), 2.60 (br s, 2H), 2.43 (s, 3H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例91:7−メチル−5−(1,2,3,6−ピリジン−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
4−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(445mg,0.88ミリモル)をギ酸(10mL)に溶かして、室温で4時間撹拌した。ギ酸を減圧で除去し、生成物をNaHCO3で中和して、EtOAcで抽出した。有機層を1N HClで洗浄してから、水層を塩基性にして、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた、濾過し、濃縮して、127mg(36%)の黄色いオイルを得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.35 (d, 2H), 7.21 (t, 4H), 6.21 (br s, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.24 (s, 2H), 3.51 (q, 2H), 3.13 (t, 2H), 2.77 (s, 3H), 2.43 (m, 2H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例93:2−(4−メチル−ベンジル)−5−ピリジン−2−イル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
4−トリブチルスタンナニルピリジン(37mg,0.032ミリモル)、5−ブロモ−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(50.0mg,0.16ミリモル)、及びPd(PPh3)4(37mg,0.032ミリモル)を無水トルエン(4mL)に溶かした。この混合物を100℃の油浴に浸した。18時間後、この反応物を冷やして、溶媒を減圧で除去した。この化合物をカラムクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(17.0mg,35%)を茶褐色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.72 (br s, 2H), 8.01 (d, 1H), 7.75 (dd, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.53 (br s, 2H), 7.20 (q, 4H), 4.81 (s, 2H), 4.35 (s, 2H), 2.35 (s, 3H)。
上記の一般手順を使用して、以下の化合物を作製した:
実施例109:7−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
1−メチル−ピペラジン(15μL,0.16ミリモル)、5−ブロモ−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(43.0mg,0.11ミリモル)、NaOtBu(14.0mg,0.15ミリモル)、BINAP(6.7mg,ミリモル)、及びPd2(dba)3(4.8mg,0.005ミリモル)を無水トルエン(2mL)に溶かした。この混合物を110℃の油浴に浸した。18時間後、この反応物を冷やし、水へ注いで、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。この化合物をカラムクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(35.0mg,78%)を橙色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.32-7.35 (m, 2H), 7.18 (d, 2H), 6.70 (d, 2H), 4.74 (s, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.31 (t, 4H), 2.71 (s, 3H), 2.58 (t, 4H), 2.37 (s, 3H)。
上記の一般手順を使用して、以下の化合物を作製した:
実施例157:7−メトキシ−5−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メトキシ−5−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(17mg,0.040ミリモル)をメタノール中でアルゴン下に20分間撹拌した後で、少量のパラジウム担持カーボンを加えて、反応の雰囲気を水素へ変えた。この反応物をそのまま水素下に18時間撹拌した。この反応物を濾過して、溶媒を減圧で除去して、7.2mg(42%)の黄色いオイルを得た。1H NMR (300 MHz, CDCl-3): δ 7.35 (d, 2H), 7.16 (d, 2H), 6.74 (d, 2H), 4.74 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.50 (s, 2H), 2.98-3.01 (m, 2H), 2.53-2.60 (m, 1H), 2.04-2.11 (m, 2H), 1.75-1.87 (m, 5H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例160:7−メチル−5−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボン酸(35mg,0.096ミリモル)、1−メチルピペラジン(12μL,0.11ミリモル)、EDCI(20mg,0.11ミリモル)、HOBT(14mg,0.11ミリモル)をDMF(5mL)において室温で18時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcと水の間に分画して、有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、25mg(70%)の茶褐色の固形物を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.34-7.37 (m, 2H), 7.19-7.24 (m, 4H), 4.79 (s, 2H), 4.24 (s, 2H), 3.84 (br s, 2H), 3.44 (br s, 2H), 2.79 (s, 3H), 2.55 (br s, 2H), 2.36 (s, 5H)。
同じやり方で以下の化合物を作製した:
実施例164:7−メチル−5−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−5−ピペリジン−4−イルメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(50.0mg,0.124ミリモル)をメタノール(0.2mL)と酢酸(0.2mL)に溶かして、37%ホルムアルデヒド(0.2mL)を室温で加えた。この混合物を10分間撹拌し、シアノホウ水素化ナトリウム(THF中1M,0.2mL,0.20ミリモル)を加えて、この混合物をそのまま室温で一晩撹拌した。この反応物をジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウム(飽和)と塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより、表題化合物(23.8mg,44%)をオフホワイトの泡沫として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.37 (d, 2H), 7.21 (d, 2H), 6.99 (d, 2H), 4.77 (s, 2H), 4.22 (s, 2H), 2.91 (d, 1H), 2.77 (m, 4H), 2.58 (d, 2H), 2.30 (m, 3H), 1.99 (m, 1H), 1.67-1.27 (m, 6H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例165:7−メチル−5−モルホリン−4−イルメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
モルホリン(8.2mg,0.094ミリモル)をジクロロメタン(2.0mL)に溶かして、7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルバルデヒド(30.0mg,0.085ミリモル)を加えた。この混合物を10分間撹拌して、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(29.7mg,0.14ミリモル)を加えて、この反応物をそのまま一晩撹拌した。次いで、この反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムと塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20%MeOH/EtOAc)により、表題化合物(13.3mg,37%)を無色のオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl-3): δ 7.35 (d, 2H), 7.19 (d, 4H), 4.78 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.72 (t, 4H), 3.53 (s, 2H), 2.76 (s, 3H), 2.45 (t, 4H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例168:7−メチル−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
2−クロロメチルピリジン塩酸塩(16.9mg,0.103ミリモル)、7−メチル−5−ピペリジン−4−イルメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(50.0mg,0.120ミリモル)、及び炭酸カリウム(71.2mg,0.515ミリモル)の混合物へアセトニトリル(3.0mL)を加えた。この混合物をそのまま室温で一晩撹拌した。水(2.0mL)を加えて、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより、表題化合物(34.1mg,65%)を黄色いオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.56 (d, 1H), 7.65 (t, 1H), 7.34 (m, 3H), 7.18 (m, 3H), 6.98 (d, 2H), 4.76 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 3.64 (s, 2H), 2.90 (d, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.57 (d, 2H), 2.03 (t, 2H), 1.62 (m, 2H), 1.35 (m, 3H)。
同様のやり方で以下の化合物を作製した:
実施例183〜193の中間体(置換フェニルプロピルアミン)の製造
実施例183:3−(2−フルオロフェニル)アクリロニトリル
撹拌子、栓、及び窒素供給源を取り付けた500mL丸底フラスコにおいて、ジメチルホルムアミド(100mL)中2.4gの60%混合物(オイル)の水素化ナトリウム(1.4g,60ミリモル)を(シアノメチル)ホスホン酸ジエチル(12mL,13.1g,74ミリモル)で処理して、この反応物を周囲温度で2時間撹拌した。この時間の後で、2−フルオロベンズアルデヒド(6mL,7.2g,58ミリモル)を加て、この混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この時間の後で、この反応物を水(100mL)の添加により急冷した。ジエチルエーテル(500mL)を使用して、この混合物を分液漏斗へ移して、相を平衡させた。水層を除去して、残る有機層を水(4x100ml)と塩水(100mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−(2−フルオロフェニル)アクリロニトリルのcis/trans混合物(9.36g)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)147(M+,100) 及び 120(34)。
実施例184:3−(2−フルオロフェニル)プロピオニトリル
3−(2−フルオロフェニル)アクリロニトリル(9.36g)のcis/trans混合物のエタノール(100mL)溶液をPearlman触媒(水酸化パラジウム、1g,20%Pd,乾燥重量による)で処理して、この混合物を60p.s.i.水素下で30分間激しく振り混ぜた。この混合物を濾過し、濾液を濃縮して、3−(2−フルオロフェニル)プロピオニトリル(9.11g)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)149(M+,19), 109(100), 及び 83(15)。
実施例185:3−(2−フルオロフェニル)プロピルアミン
3−(2−フルオロフェニル)プロピオニトリル(9.11g)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液を加熱して還流させて、ボラン−メチルスルフィド錯体(約10Mの6mL,60ミリモル)で処理した。次いで、この反応物のほぼ半分を蒸留して除去した。次いで、この混合物を−15℃浴へ冷やして、氷水(100mL)で滴下処理した。次いで、この混合物を濃縮して、固形物とした。次いで、この固形物を水(100mL)に溶かして、濃(12N)HCl(50mL)で処理した。この混合物を還流で1時間加熱し、周囲温度へ冷やして、ジエチルエーテル(100mL)と平衡化した。有機溶液を除去して、生じる水性の混合物を氷の添加により冷やしてから、10N NaOH(70mL)での処理により塩基性(pH>10)にした。生じる溶液をジエチルエーテル(100mL)で抽出した。ジエチルエーテル抽出物を取り出し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−(2−フルオロフェニル)プロピルアミン(3.62g(2−フルオロベンズアルデヒドより41%))を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)153(M+,10), 136(100), 109(50), 及び 83(22)。
実施例186:3−(3−フルオロフェニル)プロピルアミン
3−(3−フルオロフェニル)プロピオニトリル(9.43g)のボラン−メチルスルフィド錯体(約10Mの6mL,60ミリモル)での還元に続く後処理によって、3−(3−フルオロフェニル)プロピルアミン(2.14g(3−フルオロベンズアルデヒドより24%))を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)153(M+,9), 136(100), 109(55), 及び 83(23)。
実施例187:3−(4−フルオロフェニル)プロピルアミン
3−(4−フルオロフェニル)プロピオニトリル(9.05g)のボラン−メチルスルフィド錯体(約10Mの6mL,60ミリモル)での還元に続く後処理によって、3−(4−フルオロフェニル)プロピルアミン(8.14g(4−フルオロベンズアルデヒドより91%))を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)153(M+,4), 136(100), 109(51), 及び 83(18)。
実施例188:3−(2−ブロモフェニル)プロピルアミン
3−(2−ブロモフェニル)プロピオニトリル(19.92g)のボラン−メチルスルフィド錯体(約10Mの12mL,120ミリモル)での還元に続く後処理によって、3−(2−ブロモフェニル)プロピルアミン(18.1g,93%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)214(M+,0.5), 198(2), 196(2), 171(6), 169(6), 134(100), 117(21), 106(18), 及び77(18)。
実施例189:3−(3−ブロモフェニル)プロピルアミン
3−(3−ブロモフェニル)プロピオニトリル(14g,65.4ミリモル)のボラン−メチルスルフィド錯体(約10Mの8mL,80ミリモル)での還元に続く後処理によって、3−(3−ブロモフェニル)プロピルアミン(7.86g,57%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)215(M+,15), 213(M+16), 198(97), 196(98), 171(19), 169(17), 117(100), 103(34), 91(59) 及び 77(41)。
実施例190:3−(4−ブロモフェニル)プロピルアミン
3−(4−ブロモフェニル)プロピオニトリル(14.23g,67.7ミリモル)のボラン−メチルスルフィド錯体(約10Mの8mL,80ミリモル)での還元に続く後処理によって、3−(4−ブロモフェニル)プロピルアミン(6.21g,43%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)215(M+,5), 213(M+5), 198(63), 196(66), 171(14), 169(15), 117(100), 104(25), 91(29), 及び 77(30)。
実施例191:S−2−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の1−(4−クロロフェニル)−エチルアミン(117mg,0.75ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(172mg,0.75ミリモル)、及びK2CO3(207mg,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン〜酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、38mgの2−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンをラセミ混合物として得た。この材料の、ヘキサン中5%イソプロパノールを使用する、ChrialCel OD(250x20mm内径、10μm)を通したクロマトグラフィー(HPLC)によって、11.6mgのR−2−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンと8.3mgのS−2−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンを得た。S−2−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンのGC/MSにより、以下を得た:m/z(相対強度)274(M+,9), 272(M+,56), 258(26), 256(57), 160(20), 138(32), 119(100), 103(50), 91(65), 及び 77(61)。
実施例192:2−ナフタレン−2−イルメチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(2mL)中のナフタレン−2−イル−メチルアミン(47.2mg,0.3ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(68.7mg,0.3ミリモル)、及びK2CO3(83mg,0.6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ナフタレン−2−イルメチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(57mg,70%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)273(M+,45), 141(100), 119(27), 115(27), 及び 91(25)。
実施例193:2−[3−(2−フルオロフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の3−(2−フルオロフェニル)−プロピルアミン(306mg,2ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(458mg,2ミリモル)、及びK2CO3(200mg,1.45ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で16時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(2−フルオロフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(275mg,51%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)269(M+,32), 147(89), 146(100), 119(29), 109(25) 及び 91(40)。
実施例194:2−[3−(3−フルオロフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の3−(3−フルオロフェニル)−プロピルアミン(306mg,2ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(458mg,2ミリモル)、及びK2CO3(200mg,1.45ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で16時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(3−フルオロフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(391mg,73%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)269(M+,32), 147(100), 146(100), 119(37), 109(26) 及び 91(45)。
実施例195:2−[3−(4−フルオロフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の3−(4−フルオロフェニル)−プロピルアミン(306mg,2ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(458mg,2ミリモル)、及びK2CO3(200mg,1.45ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で16時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(4−フルオロフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(432mg,80%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)269(M+,32), 147(100), 146(76), 119(43), 109(30), 及び 91(39)。
実施例196:2−[3−(2−ブロモフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(100mL)中の3−(2−ブロモフェニル)−プロピルアミン(6.9g,30ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(6.42g,30ミリモル)、及びK2CO3(6.91g,50ミリモル)の混合物を還流で撹拌しながら2時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(2−ブロモフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(5.7g,58%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)331(M+,3), 329(M+,3), 250(42), 147(82), 146(100), 119(27), 及び91(47)。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 2.00 (dt, 2H), 2.80 (t, 2H), 3.74 (t, 2H), 4.40 (s, 2H), 7.04 (dt, 1H), 7.19-7.27 (m, 3H), 7.43-7.53 (m, 3H), 7.76 (dd, 1H)。13C NMR (300 MHz, CDCl3): δ 28.7, 33.7, 42.1, 50.0, 122.8, 123.8, 124.4, 127.7, 127.9, 128.1, 130.6, 131.3, 132.9, 133.1, 140.8, 141.3, 168.7。
実施例197:2−[3−(3−ブロモフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(100mL)中の3−(3−ブロモフェニル)−プロピルアミン(7.86g,36.7ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(8.45g,36.7ミリモル)、及びK2CO3(6.91g,50ミリモル)の混合物を還流で撹拌しながら1.5時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(3−ブロモフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(8.81g,73%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z (相対強度)331 (M+, 10), 329 (M+, 10), 147 (100), 146 (72), 119 (25), 及び 91 (38)。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 2.00 (dt, 2H), 2.67 (t, 2H), 3.67 (t, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.14 (dd, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.35 (br s, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.51 (dt, 1H), 7.85 (d, 1H)。13C NMR (300 MHz, CDCl3): δ 29.9, 32.8, 42.0, 49.9, 122.4, 122.7, 123.6, 127.1, 128.0, 129.1, 130.0, 131.2, 131.3 132.8, 141.1, 143.7, 168.6。
実施例198:2−[3−(4−ブロモフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(100mL)中の3−(4−ブロモフェニル)−プロピルアミン(6.21g,29ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(6.57g,29ミリモル)、及びK2CO3(6.91g,50ミリモル)の混合物を還流で撹拌しながら1.5時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(4−ブロモフェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(7.24g,88%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)331 (M+, 9), 329 (M+, 9), 147 (100), 146 (54) 119 (34), 及び 91 (33)。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 1.97 (dt, 2H), 2.64 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.35 (s, 2H), 7.08 (dd, 2H), 7.38 (dd, 2H), 7.46 (m, 2H), 7.51 (dt, 1H), 7.85 (d, 1H)。13C NMR (300 MHz, CDCl3): δ 29.9, 32.5, 41.9, 49.9, 119.7, 122.7, 123.6, 128.0, 130.2 (2C), 131.2, 131.4 (2C) 132.9, 140.3, 141.1, 168.5。
実施例199:2−(4−ベンゾイルベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
アセトン(10mL)中の4−(ブロモメチル)ベンゾフェノン(138mg,0.5ミリモル)、イソインドロン(67mg,0.5ミリモル)、炭酸セシウム(407mg,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(13mg,0.05ミリモル)の混合物を還流で撹拌しながら3時間撹拌した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中50%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−ベンゾイルベンジル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(149mg,91%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)327 (M+, 97), 250 (5), 222 (42), 196 (20) 165 (31), 146 (31), 133 (53), 119 (94), 105 (71), 91 (100), 及び 77 (98)。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 4.33 (s, 2H), 4.89 (s, 2H), 7.42 (d, 2H), 7.45-7.59 (m, 6H), 7.77 (dd, 4H), 7.91 (dd, 1H)。
実施例200:2−[1−(4−フェノキシフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の1−(4−フェノキシフェニル)エチルアミン(213mg,1ミリモル)、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(250mg,1.1ミリモル)、及びK2CO3(1g,7.2ミリモル)の混合物を還流で撹拌しながら16時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中30%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[1−(4−フェノキシフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(146mg,44%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)329 (M+, 46), 314 (100), 196 (8) 及び 77 (8)。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 1.68 (d, 3H), 4.03 (d, 1H), 4.34 (d, 1H), 5.80 (q, 1H), 6.98 (br t, 4H), 7.10 (t, 1H), 7.49 (dt, 2H), 7.33 (br m, 5H), 7.88 (dd, 1H)。
実施例201:7−クロロ−2−[1−(4−フェノキシフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の1−(4−フェノキシフェニル)エチルアミン(121mg,0.57ミリモル)、2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(150mg,0.57ミリモル)、及びK2CO3(1g,7.2ミリモル)の混合物を還流で撹拌しながら16時間加熱した。後処理とヘキサン〜ヘキサン中30%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−[1−(4−フェノキシフェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(70mg,34%)を得た。GC/MSにより以下を得た:m/z(相対強度)365 (M+, 9), 363 (M+ 23), 350 (25), 348 (63), 211 (32), 196 (65), 168 (33), 152 (54), 141 (27), 124 (27), 115 (27), 89 (35), 及び 77 (100)。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 1.68 (d, 3H), 3.99 (d, 1H), 4.15 (d, 1H), 5.79 (q, 1H), 6.98 (br t, 4H), 7.13 (t, 1H), 7.26-7.10 (br m, 7H)。
実施例203〜278の中間化合物
方法1
工程1:フタルイミドの還元
実施例202:2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
氷酢酸(15mL)、濃塩酸(7mL)、及びスズ粉末(2.97g)の混合物へフタルイミド(1.47g,10ミリモル)を加えた。このスラリーを還流で2時間加熱した。この時間の後で、GC−MSは、この反応が完了していることを示した。残留スズを濾過により除去して、大部分の酢酸を蒸発させた。生じるクリーム状の材料をジクロロメタン(60mL)に溶かして、水(10mL)と飽和NaCl水溶液(15mL)で洗浄した。生じる有機溶液を無水MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。酢酸エチルを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(1g,75%)をオフホワイトの固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.48 (s, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.42-7.61 (m, 3H), 7.88 (d, 1H)。
工程2:イソインドロンのベンジル化
一般手順
密閉バイアルにおいて、アセトン中の適切に置換されたハロゲン化ベンジル(1当量)、イソインドロン(1当量)、炭酸セシウム(2.5当量)、及び18−クラウン−6(0.1当量)の混合物を70℃で16時間撹拌した。この時間の後で、この反応物を冷やして、残留する固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
以下の最終化合物は、上記に記載の一般法1を使用して合成した。
実施例203:2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.133g,1ミリモル)、1−ブロモメチル−4−フルオロ−ベンゼン(0.227g,1.2ミリモル)、Cs2CO3(0.816g,2.5ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.026g,0.1ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.198g,82%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.26 (s, 2H), 4.68 (s, 2H), 7.04 (t, 2H), 7.35-7.54 (m, 5H), 7.90 (d, 1H)。GC-MS: m/z 241 (M)+。
実施例204:2−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.133g,1ミリモル)、1−ブロモメチル−2,4−ジフルオロ−ベンゼン(0.248g,1.2ミリモル)、Cs2CO3(0.816g,2.5ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.026g,0.1ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.199g,77%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.34 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 6.85 (m, 2H), 7.35-7.54 (m, 4H), 7.86 (d, 1H)。
実施例205:2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.133g,1ミリモル,),1−ブロモメチル−4−クロロ−ベンゼン(0.246g,1.2ミリモル)、Cs2CO3(0.816g,2.5ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.026g,0.1ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.125g,97%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.24 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.22-7.54 (m, 7H), 7.90 (d, 1H)。
実施例206:2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.133g,1ミリモル)、1−ブロモメチル−4−メチル−ベンゼン(0.222g,1.2ミリモル)、Cs2CO3(0.816g,2.5ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.026g,0.1ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,84%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.36 (s, 3H), 4.24 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.15-7.54 (m, 7H), 7.90 (d, 1H)。
実施例207:2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.133g,1ミリモル),1−ブロモメチル−4−メトキシ−ベンゼン(0.222g,1.2ミリモル)、Cs2CO3(0.816g,2.5ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.026g,0.1ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.080g,63%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.80 (s, 3H), 4.24 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.88 (d, 2H), 7.25 (d, 2H), 7.36-7.52 (m, 3H), 7.90 (d, 1H)。
実施例208:2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.133g,1ミリモル)、1−ブロモメチル−4−トリフルオロメチル−ベンゼン(0.287g,1.2ミリモル)、Cs2CO3(0.816g,2.5ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.026g,0.1ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.135g,93%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.28 (s, 2H), 4.86 (s, 2H), 7.39-7.62 (m, 7H), 7.90 (d, 1H)。
実施例209:2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.133g,1ミリモル)、1−ブロモメチル−4−トリフルオロメトキシ−ベンゼン(0.306g,1.2ミリモル)、Cs2CO3(0.816g,2.5ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.026g,0.1ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.125g,81%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.28 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.16 (d, 2H), 7.32-7.52 (m, 5H), 7.90 (d, 1H)。
実施例210:2−(3−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(3mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、1−ブロモメチル−3−クロロ−ベンゼン(0.123g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(3−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.107g,85%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.28 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.16-7.52 (m, 7H), 7.90 (d, 1H)。
実施例211:2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(3mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、3−ブロモ−プロピル−ベンゼン(0.119g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,80%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.99 (m, 2H), 2.66 (t, 2H), 3.68 (t, 2H), 4.38 (s, 2H), 7.18-7.56 (m, 8H), 7.92 (d, 1H)。
実施例212:2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−ベンゾニトリル
アセトン(3mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、2−ブロモメチルベンゾニトリル(0.117g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−ベンゾニトリル(0.055g,44%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 5.08 (s, 2H), 7.28-7.70 (m, 7H), 7.92 (d, 1H)。
実施例213:2−(2−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(3mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、1−ブロモメチル−2−クロロ−ベンゼン(0.123g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(2−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.035g,27%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.28 (s, 2H), 4.94 (s, 2H), 7.16 - 7.52 (m, 7H), 7.90 (d, 1H)。
実施例214:2−(3−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、1−クロロメチル−3−メトキシ−ベンゼン(0.094g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(3−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.053g,42%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.80 (s, 3H), 4.26 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 6.88 (d, 3H), 7.22- 7.52 (m, 4H), 7.90 (d, 1H)。
実施例215:5−クロロ−2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−ベンゾニトリル
アセトン(3mL)中の2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、2−ブロモメチル−4−クロロ−ベンゾニトリル(0.116g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−2−(1−オキソ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−イルメチル)ベンゾニトリル(0.057g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.48 (s, 2H), 5.08 (s, 2H), 7.42-7.65 (m, 6H), 7.92 (d, 1H)。GC-MS: m/z 282 (M)+。
実施例216:2−(2−フェノキシエチル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
アセトン(3mL)中の2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、2−(ブロモエトキシ)ベンゼン(0.121g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(2−フェノキシ−エチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.099g,78%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.05 (t, 2H), 4.26 (t, 2H), 4.64 (s, 2H), 6.92 (m, 3H), 7.22-7.60 (m, 5H), 7.88 (d, 1H)。GC-MS: m/z 253 (M)+。
実施例217:2−(2−フェニル−アリル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
アセトン(3mL)中の2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.066g,0.5ミリモル)、3−ブロモ−プロペニル−ベンゼン(0.118g,0.6ミリモル)、Cs2CO3(0.408g,1.25ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.013g,0.05ミリモル)の混合物を70℃で16時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(2−フェニル−アリル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンを得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.42 (m, 4H), 6.22 (m, 1H), 6.60 (d, 1H), 7.22 - 7.60 (m, 8H), 7.88 (d, 1H)。GC-MS: m/z 249 (M)+。
方法2
工程1:カルボン酸のエステル化
一般手順
適切に置換されたカルボン酸(1当量)のジクロロメタン撹拌溶液を塩化オキサリルの2Mジクロロメタン溶液(1.2〜1.5当量)で慎重に処理し、続いてジメチルホルムアミド(数滴)を慎重に加えた。生じる溶液を周囲温度で2時間撹拌した。カルボン酸クロリドの生成を(メタノールでの急冷後に)GC−MSによりモニタリングした。反応の完了後、溶媒を蒸発させた。残渣をメタノールに溶かして、生じる溶液をトリエチルアミン(2当量)で処理した。この反応混合物をそのまま周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、残渣を水とジクロロメタン(50mL)の間に平衡化した。有機溶液を除去して、残る水溶液をジクロロメタン(2x50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、所望される生成物を得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
上記の一般法2、工程1を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例218:2−メチル−安息香酸メチルエステル
2−メチル−安息香酸(1.36g,10ミリモル)のジクロロメタン(10mL)溶液を塩化オキサリル(6mL,12ミリモル)とジメチルホルムアミド(数滴)で処理して、メタノール(10mL)とトリエチルアミン(2.78mL,20ミリモル)での処理を続けた。後処理によって、2−メチル−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
実施例219:2−クロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル
2−クロロ−6−メチル−安息香酸(1.70g,10ミリモル))のジクロロメタン(10mL)溶液を塩化オキサリル(6mL,12ミリモル)とジメチルホルムアミド(数滴)で処理して、メタノール(10mL)とトリエチルアミン(2.78mL,20ミリモル)での処理を続けた。後処理によって、2−クロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
実施例220:2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル
2−ヨード−6−メチル−安息香酸(3.42g,13ミリモル)のジクロロメタン(25mL)溶液を塩化オキサリル(7.5mL,15ミリモル)とジメチルホルムアミド(数滴)で処理して、メタノール(30mL)とトリエチルアミン(2.78mL,20ミリモル)での処理を続けた。後処理によって、2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程2:臭素化
一般手順
四塩化炭素中の適切に置換されたカルボン酸エステル(1当量)、N−ブロモスクシンアミド(1.1当量)、及び過酸化ベンゾイル(0.02当量)の混合物をほとんどの出発材料が消費されるまで(GC/MSにより分析されるように)還流させた。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、所望される生成物を得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
上記の一般法2、工程2を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例221:2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(20mL)中の2−メチル−安息香酸メチルエステル(1.53g,10ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(1.95g,11ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.056g,0.21ミリモル)の混合物を還流で出発材料がほとんど消費されるまで加熱した。後処理とヘキサン中5%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(2.0g,87%)を得た。GC-MS: m/z 230 (M+1)+。
実施例222:2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(20mL)中の2−クロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.84g,10ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(1.95g,11ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.056g,0.21ミリモル)の混合物を還流で出発材料がほとんど消費されるまで加熱した。後処理によって、2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
実施例223:2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(20mL)中の2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル(3.59g,13ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(2.3g,13ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.056g,0.21ミリモル)の混合物を還流で出発材料がほとんど消費されるまで加熱した。後処理によって、2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程3:ブロモエステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、適切に置換されたブロモ−エステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法2、工程3を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例224:2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、4−フェノキシ−ベンジルアミン(0.106mL,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.095g,61%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.28 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 6.98-7.54 (m, 12H), 7.89 (d, 1H)。GC-MS: m/z 315 (M)+。
実施例225:2−(3−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、3−フェノキシ−ベンジルアミン(0.106mL,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(3−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.064g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.26 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 6.90-7.56 (m, 12H), 7.89 (d, 1H)。GC-MS: m/z 315 (M)+。
実施例226:2−ビフェニル−4−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、C−ビフェニル−4−イルメチルアミン(0.110g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ビフェニル−4−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.079g,53%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.26 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 7.32-7.56 (m, 12H), 7.89 (d, 1H)。GC-MS: m/z 299 (M)+。
実施例227:2−(1−メチル−3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、1−メチル−3−フェニル−プロピルアミン(0.090g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(1−メチル−3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.072g,54%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.32 (d, 3H), 1.92 (m, 2H), 2.64 (m, 2H), 4.34 (dd, 2H), 4.62 (m, 1H), 7.14-7.58 (m, 8H), 7.89 (d, 1H)。GC-MS: m/z 265 (M)+。
実施例228:2−[3−(2−クロロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、3−(2−クロロ−フェニル)−プロピルアミン(0.102g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(2−クロロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.076g,51%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.99 (m, 2H), 2.79 (t, 2H), 3.69 (t, 2H), 4.41 (s, 2H), 7.14-7.58 (m, 7H), 7.88 (d, 1H)。GC-MS: m/z 285 (M)+。
実施例229:2−[3−(4−クロロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、3−(4−クロロ−フェニル)−プロピルアミン(0.102g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(4−クロロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.031g,23%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.96 (m, 2H), 2.69 (t, 2H), 3.64 (t, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.14-7.58 (m, 7H), 7.84 (d, 1H)。GC-MS: m/z 285 (M)+。
実施例230:2−[3−(3−クロロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、3−(3−クロロ−フェニル)−プロピルアミン(0.102g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(3−クロロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.105g,71%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.96 (m, 2H), 2.69 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.12-7.58 (m, 7H), 7.84 (d, 1H)。GC-MS: m/z 285 (M)+。
実施例231:2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピルアミン(0.110g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.114g,81%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.98 (m, 2H), 2.63 (t, 2H), 3.64 (t, 2H), 3.76 (s, 3H), 4.36 (s, 2H), 6.78 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 7.52 (m, 3H), 7.82 (d, 1H)。GC-MS: m/z 281 (M)+。
実施例232:2−[3−(3−メトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、3−(3−メトキシ−フェニル)−プロピルアミン(0.110g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(3−メトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.088g,62%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.0 (m, 2H), 2.66 (t, 2H), 3.64 (t, 2H), 3.82 (s, 3H), 4.36 (s, 2H), 6.78 (m, 2H), 7.16-7.58 (m, 5H), 7.84 (d, 1H)。GC-MS: m/z 281 (M)+。
実施例233:2−[3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.13g,4.9ミリモル)、3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピルアミン(1g,4.9ミリモル)、及びK2CO3(1.13g,8.17ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.658g,49%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.02 (m, 2H), 2.76 (t, 2H), 3.69 (t, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.36-7.56 (m, 7H), 7.84 (d, 1H)。GC-MS: m/z 319 (M)+。
実施例234:2−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.13g,4.9ミリモル)、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピルアミン(1g,4.9ミリモル)、及びK2CO3(1.13g,8.17ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.314g,20%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.02 (m, 2H), 2.76 (t, 2H), 3.69 (t, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.29-7.56 (m, 7H), 7.83 (d, 1H)。GC-MS: m/z 319 (M)+。
実施例235:2−[3−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.23g,1.0ミリモル)、3−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−プロピルアミン(0.219g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.25g,1.8ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.153g,46%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.02 (m, 2H), 2.72 (t, 2H), 3.69 (t, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.02-7.56 (m, 7H), 7.84 (d, 1H)。GC-MS: m/z 335 (M)+。
実施例236:2−[3−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.460g,2.0ミリモル)、3−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−プロピルアミン(0.438g,2.0ミリモル)、及びK2CO3(0.500g,3.6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.248g,37%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.97 (m, 2H), 2.70 (t, 2H), 3.69 (t, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.09 (d, 2H), 7.23 (t, 2H), 7.42-7.56 (m, 3H), 7.86 (d, 1H)。GC-MS: m/z 335 (M)+。
実施例237:2−(2−メチル−3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.460g,2.0ミリモル)、2−メチル−3−フェニル−プロピルアミン(0.298g,2.0ミリモル)、及びK2CO3(0.500g,3.6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(2−メチル−3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.265g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.93 (d, 3H), 2.19 (m, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.73 (m, 1H) 3.56 (d, 2H), 4.36 (dd, 2H), 7.14-7.56 (m, 8H), 7.86 (d, 1H)。GC-MS: m/z 265 (M)+。
実施例238:2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.108g,0.5ミリモル)、4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジルアミン(0.115g,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.235g,1.7ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,60%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.29 (s, 2H), 4.78 (s, 2H) 6.83-7.56 (m, 11H), 7.89 (d, 1H)。GC-MS: m/z 333 (M)+。
実施例239:2−[4−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.115g,0.5ミリモル)、4−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジルアミン(0.133g,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.235g,1.7ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[4−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ベンジル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.116g,60%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.32 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.01-7.56 (m, 11H), 7.91 (d, 1H)。GC-MS: m/z 383 (M)+。
実施例240:2−(4−フェニルスルファニル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(6mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.230g,1ミリモル)、4−フェニルスルファニル−ベンジルアミン(0.215g,1ミリモル)、及びK2CO3(0.230g,1.67ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−フェニルスルファニル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.175g,53%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.27 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 7.22-7.49 (m, 12H), 7.88 (d, 1H)。GC-MS: m/z 331 (M)+。
実施例241:2−シクロヘキシルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(6mL)中の2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.230g,1ミリモル)、C−シクロヘキシル−メチルアミン(0.190g,1ミリモル)、及びK2CO3(0.230g,1.67ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−シクロヘキシルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.085g,37%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.18 (m, 5H), 1.72 (m, 6H), 3.46 (d, 2H), 4.38 (s, 2H), 7.42-7.53 (m, 3H), 7.85 (d, 1H)。GC-MS: m/z 229 (M)+。
実施例242:2−ベンジル−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.132g,0.5ミリモル)、ベンジルアミン(0.065g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.126g,99%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.28-7.46 (m, 8H)。GC-MS: m/z 257 (M)+。
実施例243:7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.132g,0.5ミリモル)、4−クロロ−ベンジルアミン(0.073g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.116g,79%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.24 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.24-7.46 (m, 7H)。GC-MS: m/z 291 (M)+。
実施例244:7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.132g,0.5ミリモル)、1−(4−クロロフェニル)−エチルアミン(0.117g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.132g,86%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.66 (d, 3H), 3.95 (d, 1H), 4.34 (d, 1H), 5.84 (q, 1H) 7.26-7.46 (m, 7H)。GC-MS: m/z 306 (M)+。
実施例245:(S)−7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
及び(R)−7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ヘキサン中5%イソプロパノールを溶出液として使用する、ChrialCel OD(250x20mm内径、10μm)を通した7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(1.2g)のラセミ混合物のクロマトグラフィー(HPLC)によって、(S)−7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.044g)と(R)−7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.058g)を得た。
実施例246:7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.132g,0.5ミリモル)、4−フェノキシベンジルアミン(0.124g,0.7ミリモル)、及びK2CO3(0.152g,1.1ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.06g,34%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.24 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.98-7.46 (m, 12H)。GC-MS: m/z 349 (M)+。
実施例247:7−クロロ−2−(4−メチル−ベンジル)2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.132g,0.5ミリモル)、4−メチルベンジルアミン(0.102mL,0.8ミリモル)、及びK2CO3(0.276g,2.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−メチル−ベンジル)2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.06g,34%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.12-7.46 (m, 7H)。GC-MS: m/z 271 (M)+。
実施例248:7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.105g,0.4ミリモル)、4−メチルベンジルアミン(0.092mL,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.06g,34%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.31 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.15-7.46 (m, 7H)。GC-MS: m/z 341 (M)+。
実施例249:7−クロロ−2−ジベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.148g,0.6ミリモル)、C−ジベンゾ[1,4]ジオキシン2−イル−メチルアミン(0.213g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−ジベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.023g,13%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.34 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 6.85 (m, 8H), 7.40 (t, 2H)。GC-MS: m/z 363 (M)+。
実施例250:7−クロロ−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.132g,0.5ミリモル)、3−フェニル−プロピルアミン(0.081mL,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.120g,84%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01(m, 2H), 2.68 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.28 (s, 2H), 7.14-7.44 (m, 8H)。GC-MS: m/z 285 (M)+。
実施例251:2−ベンジル−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−4−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.120g,0.46ミリモル)、ベンジルアミン(0.106mL,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.047g,40%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.26 (m, 2H), 4.80 (m, 2H), 7.32 (m, 7H), 7.83 (m, 1H)。GC-MS: m/z 257 (M)+, 180 (M-77)+。
実施例252:2−ベンジル−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−5−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.200g,0.76ミリモル)、ベンジルアミン(0.135mL,1.25ミリモル)、及びK2CO3(0.276g,3.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.118g,60%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.23 (s, 2H), 4.68 (s, 2H), 7.29 (m, 7H), 7.76 (d, 1H)。GC-MS: m/z 257 (M)+, 180 (M-77)+。
実施例253:2−ベンジル−4−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−3−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.132g,0.5ミリモル)、ベンジルアミン(0.065mL,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−4−クロロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.129g,100%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.24 (s, 2H), 4.70 (s, 2H), 7.27-7.48 (m, 7H), 7.80 (d, 1H)。GC-MS: m/z 257 (M)+, 180 (M-77)+。
実施例254:2−ベンジル−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(1.07g,3.0ミリモル)、ベンジルアミン(0.34mL,3.1ミリモル)、及びK2CO3(0.83g,6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン0.586g,56%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.16 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.18-7.40 (m, 7H), 7.90(d, 1H)。GC-MS: m/z 349 (M)+。
実施例255:7−ヨード−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、3−フェニル−プロピルアミン(0.071mL,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.054g,48%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01(m, 2H), 2.72 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.25 (s, 2H), 7.14-7.42 (m, 7H), 7.90 (d, 1H)。
実施例256:2−[3−(3−フルオロ−フェニル)−プロピル]−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.150g,0.42ミリモル)、3−(3−フルオロ−フェニル)−プロピルアミン(0.091mL,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[3−(3−フルオロ−フェニル)−プロピル]−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.110g,69%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01(m, 2H), 2.72 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.25 (s, 2H), 6.82-7.24 (m, 5H), 7.41 (d, 1H), 7.92 (d, 1H)。
実施例257:2−(4−フルオロ−ベンジル)−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.200g,0.56ミリモル)、4−フルオロ−ベンジルアミン(0.7ミリモル)、及びK2CO3(0.166g,1.2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−フルオロ−ベンジル)−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.082g,40%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.16 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.01 (t, 2H), 7.28-7.40 (m, 4H), 7.89 (d, 1H)。GC-MS: m/z 367 (M)+。
実施例258:2−(4−クロロ−ベンジル)−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.200g,0.56ミリモル)、4−クロロ−ベンジルアミン(0.7ミリモル)、及びK2CO3(0.166g,1.2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−クロロ−ベンジル)−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.084g,39%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.16 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.16-7.40 (m, 6H), 7.92 (d, 1H)。GC-MS: m/z 367 (M)+。
実施例259:7−ヨード−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.200g,0.56ミリモル)、4−フェノキシ−ベンジルアミン(0.7ミリモル)、及びK2CO3(0.166g,1.2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.108g,44%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.19 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 6.94-7.40 (m, 11H), 7.92 (d, 1H)。GC-MS: m/z 441 (M)+。
実施例260:7−ヨード−2−[3−(4−フェノキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.106g,0.3ミリモル)、3−(4−フェノキシ−フェニル)−プロピルアミン(0.136g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.110g,0.8ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−[3−(4−フェノキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.025g,18%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01 (m, 2H), 2.68 (t, 2H), 3.67 (t, 2H), 4.28 (s, 2H), 6.86-7.42 (m, 11H), 7.88 (d, 1H)。
実施例261:2−{3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−プロピル}−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.245g,0.7ミリモル)、3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)フェニル]−プロピルアミン(0.193g,0.8ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−{3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−プロピル}−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.086g,25%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01 (m, 2H), 2.65 (t, 2H), 3.67 (t, 2H), 4.26 (s, 2H), 6.84-7.42 (m, 10H), 7.90 (d, 1H)。GC-MS: m/z 487 (M)+。
実施例262:7−ヨード−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.245g,0.7ミリモル)、3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピルアミン(0.132g,0.8ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.125g,44%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01 (m, 2H), 2.63 (t, 2H), 3.64 (t, 2H), 3.79 (s, 3H), 4.24 (s, 2H), 6.80 (d, 2H), 7.08-7.44 (m, 4H), 7.90 (d, 1H)。GC-MS: m/z 407 (M)+。
実施例263:7−ヨード−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.245g,0.7ミリモル)、4−メトキシ−ベンジルアミン(0.104mL,0.8ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.084g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.78 (s, 3H), 4.14 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.84 (d, 2H), 7.14-7.40 (m, 4H), 7.91 (d, 1H)。GC-MS: m/z 379 (M)+。
実施例264:7−ヨード−2−(3−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、3−メトキシ−ベンジルアミン(0.052mL,0.4ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(3−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.031g,27%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.78 (s, 3H), 4.16 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.79 (m, 3H), 7.14-7.38 (m, 3H), 7.91 (d, 1H)。GC-MS: m/z 379 (M)+。
実施例265:7−ヨード−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.245g,0.7ミリモル)、4−メチル−ベンジルアミン(0.102mL,0.8ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.080g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.35 (s, 3H), 4.14 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.11-7.38 (m, 6H), 7.91 (d, 1H)。GC-MS: m/z 363 (M)+。
実施例266:7−ヨード−2−(2−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、2−メチル−ベンジルアミン(0.063mL,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(2−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.056g,51%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.35 (s, 3H), 4.14 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.11-7.38 (m, 6H), 7.91 (d, 1H)。GC-MS: m/z 363 (M)+。
実施例267:7−ヨード−2−(3−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、3−メチル−ベンジルアミン(0.063mL,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(3−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.037g,34%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.35 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.12-7.38 (m, 6H), 7.93 (d, 1H)。GC-MS: m/z 363 (M)+。
実施例268:7−ヨード−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、4−エチル−ベンジルアミン(0.072mL,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.032g,28%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.24 (t, 3H), 2.51 (q, 2H), 4.14 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.14-7.38 (m, 6H), 7.86 (d, 1H)。GC-MS: m/z 377 (M)+, 348 (M-29)+。
実施例269:7−ヨード−2−(4−ブチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、4−ブチル−ベンジルアミン(0.088mL,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.083g,0.6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(4−ブチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.063g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.88 (t, 3H), 1.34 (m, 2H), 1.56 (m, 2H), 2.58 (t, 2H), 4.16 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.14-7.36 (m, 6H), 7.85 (d, 1H)。GC-MS: m/z 405 (M)+, 348(M-57)+。
実施例270:7−ヨード−2−(2−p−トリル−エチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、2−p−トリル−エチルアミン(0.072mL,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.083g,0.6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(2−p−トリル−エチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.060g,53%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.28 (s, 3H), 2.94 (t, 2H), 3.81 (t, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.12-7.36 (m, 6H), 7.86 (d, 1H)。GC-MS: m/z 377 (M)+, 272(M-105)+。
実施例271:7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.245g,0.7ミリモル)、4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.122mL,0.8ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.095g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.21 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 6.84 (d, 2H), 7.14-7.40 (m, 4H), 7.92 (d, 1H)。GC-MS: m/z 433 (M)+。
実施例272:7−ヨード−2−[3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ベンジル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.178g,0.5ミリモル)、3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ベンジルアミン(0.160g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−[3−(2−メトキシ−フェノキシ)−ベンジル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.056g,24%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.82 (s, 3H), 4.16 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.84-7.40 (m, 10H), 7.92 (d, 1H)。GC-MS: m/z 471 (M)+。
実施例273:7−ヨード−2−(3−フェニル−ブチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.178g,0.5ミリモル)、3−フェニル−ブチルアミン(0.090g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.166g,1.2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(3−フェニル−ブチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.046g,23%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.32 (d, 3H), 1.96 (m, 2H), 2.78 (m, 1H), 3.54 (m, 2H) 4.16 (s, 2H), 7.14-7.38 (m, 7H), 7.88 (d, 1H)。GC-MS: m/z 391 (M)+。
実施例274:7−ヨード−2−(1−メチル−3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.107g,0.3ミリモル)、1−メチル3−フェニル−プロピルアミン(0.065g,0.4ミリモル)、及びK2CO3(0.083g,0.6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−2−(1−メチル−3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.098g,84%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.32 (d, 3H), 1.94 (m, 2H), 2.54-2.78 (m, 2H), 4.21 (dd, 2H), 4.64 (q, 1H), 7.12 -7.24 (m, 6H), 7.41 (d, 1H), 7.88 (d, 1H)。GC-MS: m/z 391 (M)+。
実施例275:2−ベンジル−4−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(6mL)中の2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.708g,2.0ミリモル)、ベンジルアミン(0.218mL,2.0ミリモル)、及びK2CO3(0.69g,5.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−4−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.325g,47%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.18 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 7.21-7.38 (m, 6H), 7.86 (m, 2H)。GC-MS: m/z 349 (M)+, 272 (M-77)+。
実施例276:2−ベンジル−5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(6mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(0.308g,1.0ミリモル)、ベンジルアミン(0.218mL,2.0ミリモル)、及びK2CO3(0.553g,4.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.150g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.21-7.38 (m, 5H), 7.52 (s, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.76 (d, 1H)。GC-MS: m/z 302 (M)+, 226 (M-76)+。
実施例277:2−ベンジル−6−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロイソインド−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−5−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.088g,0.3ミリモル)、ベンジルアミン(0.055mL,0.5ミリモル)、及びK2CO3(0.083g,0.6ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−6−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロイソインド−1−オンを得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.34 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 7.30 (m, 5H), 7.51 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 8.17 (s, 1H)。
実施例278:2−ベンジル−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(0.094g,0.5ミリモル)、ベンジルアミン(0.076mL,0.7ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.085g,70.7%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.24 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 7.18-7.39 (m, 7H), 7.55 (m, 1H)。GC-MS: m/z 241 (M)+, 164 (M-77)+。
実施例279:2−ベンジル−4−メトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−3−メトキシ−安息香酸メチルエステル(0.119g,0.5ミリモル)、ベンジルアミン(0.065mL,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−4−メトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.078g,61.4%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.83 (s, 3H), 4.21 (s, 2H), 4.69 (s, 2H), 6.98 (d, 1H), 7.25-7.51 (m, 7H). GC-MS: m/z 253 (M)+, 176 (M-77)+。
方法3
7−ブロモイソインドロンの製造
一般手順
適切に置換された7−ヨード−イソインドロン(1当量)のDMF撹拌溶液へ臭化銅(I)(5当量)を加えた。この混合物をN2雰囲気下に140℃で1〜2時間加熱した。出発材料が完全に消費された(GC−MS及びTLCを使用してモニタリングする)後で、この反応混合物を酢酸エチルで希釈した。固形物を濾過により除去して、濾液を濃縮した。生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチルを使用する)によって、生成物を得た。
上記の一般法3を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例280:2−ベンジル−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の2−ベンジル−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.069g,0.2ミリモル)及びCuBr(0.143g,1ミリモル)の混合物をN2雰囲気下に140℃で1〜2時間加熱した(出発材料の消費をGC−MS及びTLCによって測定する)。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.030g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.21 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 7.34 (m, 7H), 7.61 (d, 1H)。GC-MS: m/z 302 (M)+, 225 (M-77)+。
実施例281:7−ブロモ−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.05g,0.14ミリモル)及びCuBr(0.100g,0.7ミリモル)の混合物をN2雰囲気下に140℃で1〜2時間加熱した(出発材料の消費をGC−MS及びTLCによって測定する)。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ブロモ−2−(4−メチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.041g,93%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.34 (s, 3H), 4.19 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.15-7.34 (m, 6H), 7.61 (d, 1H)。GC-MS: m/z 317 (M)+, 302 (M-15)+。
実施例282:7−ブロモ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.23ミリモル)及びCuBr(0.131g,0.92ミリモル)の混合物をN2雰囲気下に140℃で1〜2時間加熱した(出発材料の消費をGC−MS及びTLCによって測定する)。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ブロモ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.077g,85%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.24 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 6.92-7.38 (m, 11H), 7.61 (m, 1H)。GC-MS: m/z 395 (M+1)+, 302 (M-93)+。
実施例283:7−ブロモ−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.06g,0.15ミリモル)及びCuBr(0.093g,0.65ミリモル)の混合物をN2雰囲気下に140℃で1〜2時間加熱した(出発材料の消費をGC−MS及びTLCによって測定する)。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ブロモ−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.03g,59%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01 (m, 2H), 2.69 (t, 2H), 3.67 (t, 2H), 4.30 (s, 2H), 7.12-7.38 (m, 7H), 7.59 (m, 1H)。GC-MS: m/z 331 (M+1)+, 227 (M-104)+。
実施例284:7−ブロモ−2−[3−(3−フルオロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−2−[3−(3−フルオロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.06g,0.15ミリモル)及びCuBr(0.114g,0.8ミリモル)の混合物をN2雰囲気下に140℃で1〜2時間加熱した(出発材料の消費をGC−MS及びTLCによって測定する)。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ブロモ−2−[3−(3−フルオロ−フェニル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.03g,58%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01 (m, 2H), 2.68 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.24 (s, 2H), 6.82-7.38 (m, 6H), 7.61 (m, 1H)。GC-MS: m/z 349 (M+1)+, 227 (M-122)+。
方法4
7−トリフルオロメチルイソインドロンの合成
実施例285:2−ベンジル−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
2−ベンジル−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.089g,0.25ミリモル)及びクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(0.053mL,0.5ミリモル)のDMF(3mL)撹拌溶液へCuI(0.057g,0.3ミリモル)とフッ化カリウム(0.017g,0.3ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で5〜8時間加熱した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.03g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.28 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 7.33 (m, 5H), 7.59 (m, 2H), 7.76 (d, 1H)。GC-MS: m/z 291 (M)+, 270 (M-20)+。
方法5
工程1:置換フタルイミドの製造
一般手順
適切に置換されたイソベンゾフラン−1,3−ジオン(1当量)のTHF氷冷溶液をホウ水素化ナトリウム(0.8〜1.1当量)で処理して、0〜−10℃で2時間撹拌した。この反応物を水の添加により急冷して、この混合物をエーテルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。この混合物のGC−MSは、2つの異性体の1:1混合物の生成を示した。この生成物を精製せずに使用した。
工程2:イソインドロンの合成
一般手順
適切に置換されたフタルイミド(1当量)と適切に置換されたベンジルアミン(5〜10当量)の混合物を150℃で16時間撹拌した。この反応混合物を冷やして、氷と10% HCl水溶液の混合物へ注いだ。生じる溶液をエーテルで抽出した。有機層を取り出し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残渣のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(典型的には、3:1 ヘキサン−酢酸エチル)によって、所望される生成物を得た。
上記の一般法5を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例286:2−(4−クロロ−ベンジル)−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
フルオロ置換フタルイミド(0.228g,1.5ミリモル)及び4−クロロ−ベンジルアミン(2.12g,15ミリモル)の混合物を150℃で16時間撹拌した。後処理とシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン−酢酸エチル)によって、2−(4−クロロ−ベンジル)−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,19%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.31 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.18-7.52 (m, 6H), 7.72 (d, 1H)。
実施例287:6−ブロモ−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
臭素置換フタルイミド(0.642g,3.0ミリモル)及び3−フェニル−プロピルアミン(2.12g,15ミリモル)の混合物を150℃で16時間撹拌した。後処理とシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン−酢酸エチル)によって、6−ブロモ−2−(3−フェニル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,16%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.01 (m, 2H), 2.66 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.31 (s, 2H), 7.16-7.35 (m, 6H), 7.64 (d, 1H), 7.96 (s, 1H)。
実施例288:2−(4−フェニル−ブチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
フタルイミド(0.268g,2ミリモル)及び4−フェニル−ブチルアミン(0.316mL,2ミリモル)の混合物を150℃で16時間撹拌した。後処理とシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン−酢酸エチル)によって、2−(4−フェニル−ブチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.055g,11%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.70 (m, 4H), 2.71 (t, 2H), 3.66 (t, 2H), 4.31 (s, 2H), 7.14-7.56 (m, 8H), 7.82 (s, 1H)。
方法6
実施例289:2−ベンジル−4−メチル−イソインドール−1,3−ジオン
4−メチル−イソベンゾフラン−1,3−ジオン(0.81g,5ミリモル)の乾燥ベンゼン(20mL)撹拌溶液へベンジルアミン(0.655mL,6ミリモル)のベンゼン(5mL)溶液を加えた。この添加の間に、発熱反応が観察された。生じる溶液をさらに1時間撹拌した。この時間の後で、ヨウ化亜鉛(1.92g,6ミリモル)を1分量で加えて、生じる混合物を80℃へ加熱した。この懸濁液へベンゼン(10mL)中のHMDS(1.48mL,7ミリモル)をゆっくり加えて、80℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温へ冷やして、0.5N HCl(15mL)で処理した。有機相を分離して、水相を酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaHCO3水溶液(10mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−ベンジル−4−メチル−イソインドール−1,3−ジオン(1g,80%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.69 (s, 3H), 4.83 (s, 2H), 7.26-7.59 (m, 7H), 7.67 (d, 1H)。
実施例290:2−ベンジル−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンと2−ベンジル−4−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
イソプロパノール(10mL)中の2−ベンジル−4−メチル−イソインドール−1,3−ジオン(0.500g,2ミリモル)、スズ(0.59g,5ミリモル)、及び濃HCl(2mL)の混合物を還流で2.5時間加熱した。この時間の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やし、固形物を濾過により除去して、濾液を濃縮した。生じる材料をジクロロメタン(20mL)に溶かして、この溶液を塩水(7mL)で洗浄した。この有機溶液を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、位置異性体の混合物を得た。ヘキサン中25%酢酸エチルを使用する、この混合物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−7−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.02g,9%);1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.68 (s, 3H), 4.23 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 7.15-7.40 (m, 8H) 及び GC-MS: m/z 237 (M)+, 160 (M-77)+;及び2−ベンジル−4−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.02g,9%);1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.68 (s, 3H), 4.23 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 7.15-7.40 (m, 8H) 及び GC-MS: m/z 237 (M)+, 160 (M-77)+ を得た。
方法7
プロパルギルアミン置換イソインドロンの製造
実施例291:5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の5−ブロモ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.25ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.009g,0.013ミリモル)、及びCuI(0.0025g,0.013ミリモル)の混合物をジメチル−2−プロピニル−アミン(0.032mL,0.3ミリモル)で処理した。この反応混合物を100℃で2時間撹拌した。ブロモ−イソインドロンの完全な消費(GC−MSを使用してモニタリングする)の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、酢酸エチル(20mL)で希釈した。固形物を濾過により除去して、濾液を濃縮した。クロロホルム−メタノールの組合せ(典型的には、10:1 CHCl3−MeOH)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.061g,62%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.36 (s, 6H), 3.47 (s, 2H), 4.25 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.94-7.54 (m, 11H), 7.80 (d, 1H)。GC-MS: 396 (M)+, 353 (M-43)+。
アルキンの水素化
実施例292:5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.055g,0.14ミリモル)のエタノール(25mL)溶液を10%パラジウム担持カーボン(15mg)で処理した。この混合物を45p.s.i.水素下に3時間激しく振り混ぜた。生じる反応混合物をCeliteに通して濾過して、濾液を減圧で濃縮した。5:1 CHCl3−MeOHを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0,051g,83%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.85 (m, 2H), 2.27 (s, 6H), 2.36 (t, 2H), 2.74 (t, 2H), 4.25 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.92-7.36 (m, 11H), 7.80 (d, 1H)。GC-MS: 400 (M)+。
方法8
工程1:安息香酸のo−塩素化
実施例293:4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸
乾燥DMF(35mL)中の4−ブロモ−2−メチル−安息香酸(6.45g,30ミリモル)、N−クロロスクシンアミド(4.67g,35ミリモル)、及び酢酸パラジウム(II)(0.675g,3ミリモル)の混合物を窒素雰囲気下に100℃で36時間加熱した。この時間の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、水へ注いだ。この水溶液を酢酸エチル(2x100mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をチオ硫酸ナトリウム水溶液(30mL)に次いで塩水(30mL)で洗浄した。残る有機溶液を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸を得た。この生成物をさらに精製せずに使用した。
工程2:カルボン酸のエステル化
実施例294:4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸(7.5g,30ミリモル)のジクロロメタン(100mL)撹拌溶液を塩化オキサリルの2Mジクロロメタン溶液(25mL,50ミリモル)で慎重に処理し、続いてジメチルホルムアミド(数滴)を慎重に加えた。生じる溶液を周囲温度で2時間撹拌した。GC−MSを使用して、酸クロリドの生成を(メタノールでの急冷後に)モニタリングした。反応の完了後、溶媒を蒸発させた。
残渣をメタノール(100mL)に溶かして、生じる溶液をトリエチルアミン(8.8mL,60ミリモル)で処理した。この反応混合物をそのまま周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、残渣を水(20mL)とジクロロメタン(100mL)の間に平衡化した。有機溶液を除去して、残る水溶液をジクロロメタン(2x50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。ヘキサン中10%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(2.45g,31%)を得た。
GC-MS: m/z 264 (M+1)+。
工程3:臭素化
実施例295:4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(30mL)中の4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(2.447g,9.27ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(1.815g,10.2ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.051g,0.22ミリモル)の混合物をほとんどの出発材料が消費されるまで(GC/MSにより分析する)還流させた。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステルを得た。この生成物をさらに精製せずに使用した。
工程4:ブロモ−エステル及びアミンからイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、適切に置換された−2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法8を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例296:5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.492g,1.6ミリモル)、4−フェノキシ−ベンジルアミン(0.256mL,2.0ミリモル)、及びK2CO3(0.414g,3ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.200g,32%)を得た。GC-MS: m/z 429 (M)+, 336 (M-93)+。
実施例297:5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.54g,4.5ミリモル)、4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.916mL,6.0ミリモル)、及びK2CO3(1.24g,9.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.781g,41%)を得た。GC-MS: m/z 421 (M)+, 336 (M-85)+。
実施例298:5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.900g,2.65ミリモル)、4−クロロ−ベンジルアミン(0.391mL,3.2ミリモル)、及びK2CO3(0.69g,5.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.391g,41%)を得た。GC-MS: m/z 371 (M)+, 336 (M-35)+。
実施例299:5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.4g,4.0ミリモル)、4−トリフルオロメチル−ベンジルアミン(0.770mL,5.4ミリモル)、及びK2CO3(1.1g,8.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.553g,35%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.23 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 7.28-7.64 (m, 6H)。GC-MS: m/z 405 (M+1)+, 336 (M-68)+。
実施例UR6:5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.06g,3.00ミリモル)、4−フルオロ−ベンジルアミン(0.457mL,4.0ミリモル)、及びK2CO3(0.967g,7.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.21g,20%)を得た。GC-MS: m/z 355 (M)+. 1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.20 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 7.02 (t, 2H), 7.29-7.31 (m, 2H), 7.44 (s, 1H), 7.58 (s, 1H)。
実施例UR−8:5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.06g,3.00ミリモル)、4−エチル−ベンジルアミン(0.575mL,4.0ミリモル)、及びK2CO3(0.967g,7.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.442g,41%)を得た。GC-MS: m/z 364 (M)+, 336 (M-28)+。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.24 (t, 3H), 2.64 (q, 2H) 4.20 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 7.21 (m, 4H), 7.44 (s, 1H), 7.58 (s, 1H)。
実施例UR−14:5−ブロモ−7−クロロ−2−エチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.684g,2.00ミリモル)、エチルアミンの2M THF溶液(1.3mL,2.6ミリモル)、及びK2CO3(0.552g,4.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−エチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.203g,37%)を得た。GC-MS: m/z 275 (M)+, 258 (M-27)+。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.24 (t, 3H), 3.64 (q, 2H) 4.34 (s, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.58 (s, 1H)。
実施例UR15:5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(7mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.06g,3.00ミリモル)、4−メトキシ−ベンジルアミン(0.521mL,4.0ミリモル)、及びK2CO3(0.967g,7.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.365g,33%)を得た。GC-MS: m/z 367 (M)+, 336 (M-31)+。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.79 (S, 3H), 4.20 (s, 2H), 4.70 (s, 2H), 6.85 (d, 2H), 7.27 (d, 2H), 7.42 (s, 1H), 7.57 (s, 1H)。
実施例UR−23:5−ブロモ−7−クロロ−2−シクロプロピルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.684g,2.00ミリモル)、シクロプロピルメチルアミン(22mL,2.6ミリモル)、及びK2CO3(0.552g,4.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−シクロプロピルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.173g,29%)を得た。GC-MS: m/z 301 (M)+, 286 (M-15)+. 1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.34 (m, 2H), 0.59 (m, 2H), 1.05 (m, 1H), 3.47 (d, 2H) 4.44 (s, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.58 (s, 1H)。
実施例UR−63:5−ブロモ−7−クロロ−2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(0.409g,1.2ミリモル)、1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル−アミン(0.288g,1.4ミリモル)、及びK2CO3(0.331g,2.4ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−クロロ−2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.202g,39%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.67 (d, 3H), 3.96 (d, 1H), 4.20 (d, 1H), 5.77 (q, 1H) 7.21 (d, 2H), 7.41 (m, 3H), 7.58 (s, 1H)。GC-MS: m/z 434 (M)+, 420 (M-14)+。 工程5:プロパルギルアミン置換イソインドロンの製造
一般手順
ジイソプロピルアミン中の適切に置換されたイソインドロン(1当量)、PdCl2(PPh3)2(5モル%)、及びCuI(5モル%)の混合物へ適切に置換されたプロパルギルアミン(1.3当量)を加えた。この反応混合物を100℃で2時間撹拌した。ブロモ−イソインドロンの完全な消費(GC−MSを使用してモニタリングする)の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、酢酸エチル(20mL)で希釈した。固形物を濾過により除去して、濾液を濃縮した。クロロホルム−メタノールの組合せ(典型的には、10:1 CHCl3−MeOH)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法8、工程5を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例300:7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中のジメチル−プロプ−2−イニル−アミン(0.036mL,0.32ミリモル)、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.120g,0.28ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.095g,79%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.36 (s, 6H), 3.46 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.93-7.38 (m, 10H), 7.43 (s, 1H)。
実施例301:7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−(3−ピロリジン−1−イル−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の1−プロプ−2−イニル−ピロリジン(0.024mL,0.22ミリモル)、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.086g,0.20ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−(3−ピロリジン−1−イル−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.061g,66%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.83 (m, 4H), 2.65 (m, 4H), 3.64 (s, 2H), 4.23 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.93-7.38 (m, 10H), 7.43 (s, 1H)。
実施例302:7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の1−メチル−4−プロプ−2−イニル−ピペラジン(0.046mL,0.3ミリモル)、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.23ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.075g,71%)を得た。
実施例303:7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中のジメチル−プロプ−2−イニル−アミン(0.036mL,0.32ミリモル)、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.120g,0.28ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.122g,79%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.36 (s, 6H), 3.44 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 7.14-7.36 (m, 5H), 7.43 (s, 1H)。
実施例304:7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の1−メチル−4−プロプ−2−イニル−ピペラジン(0.061mL,0.4ミリモル)、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.111g,0.3ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.090g,70%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.31 (s, 3H), 2.32-2.74 (m, 8H), 3.54 (s, 2H), 4.18 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.22-7.36 (m, 5H), 7.44 (s, 1H)。
実施例305:7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の1−メチル−4−プロプ−2−イニル−ピペラジン(0.122mL,0.79ミリモル)、5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.240g,0.6ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.023g,0.03ミリモル)、及びCuI(0.006g,0.03ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.250g,90%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.34 (s, 3H), 2.32-2.54 (m, 8H), 3.57 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 7.41-7.63 (m, 5H)。
工程6:アルキンの水素化
一般手順
プロパルギル−アミン置換イソインドロンのエタノール溶液を10%パラジウム担持カーボン(10mg〜50mg)で処理して、45p.s.i.水素下に2〜3時間激しく振り混ぜた。生じる反応混合物をCeliteに通して濾過して、濾液を減圧で濃縮した。クロロホルム−メタノールの組合せ(典型的には、5:1 CHCl3−MeOH)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法8、工程6を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例306:7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.047g,0.11ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.020g,42%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.78 (m, 2H), 2.2 (m, 6H), 2.31 (t, 2H), 2.66 (t, 2H), 4.22 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.88-7.38 (m, 11H)。
実施例307:7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−(3−ピロリジン−1−イル−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.049g,0.11ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.025g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.80 (m, 6H), 2.5 (m, 6H), 2.68 (t, 2H), 4.22 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.88-7.38 (m, 11H)。
実施例308:7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.073g,0.15ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.035g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.79 (m, 2H), 2.22-2.60 (m, 13H), 2.66 (t, 2H), 4.22 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.86-7.38 (m, 11H)。
実施例309:7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.102g,0.24ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.050g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.84 (m, 2H), 2.4 (s, 6H), 2.48 (t, 2H), 2.72 (t, 2H), 4.22 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.15-7.39 (m, 6H)。
実施例310:7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.057g,0.12ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.036g,63%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.79 (m, 2H), 2.22-2.60 (m, 13H), 2.66 (t, 2H), 4.20 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.08-7.38 (m, 6H)。
実施例311:7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.078g,0.18ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.065g,83%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.79 (m, 2H), 2.31-2.72 (m, 15H), 4.18 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.08 (s, 1H), 7.28 (m, 5H)。
実施例312:7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.125g,0.27ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.034g,30%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.79 (m, 2H), 2.23-2.60 (m, 13H), 2.64 (t, 2H), 4.18 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 7.08 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.59 (d, 2H)。
方法9
工程1:安息香酸のo−ヨウ素化
実施例313:4−クロロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸
乾燥DMF(35mL)中の4−クロロ−2−メチル−安息香酸(3.40g,20ミリモル)、N−ヨードスクシンアミド(4.4g,22ミリモル)、及び酢酸パラジウム(II)(0.448g,2ミリモル)の混合物を窒素雰囲気下に100℃で36時間加熱した。この時間の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、水へ注いだ。この水溶液を酢酸エチル(2x100mL)で抽出して、合わせた有機抽出物をチオ硫酸ナトリウム水溶液(30mL)と塩水(30mL)で洗浄した。有機溶液を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−クロロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸を得た。この生成物をさらに精製せずに使用した。
工程2:エステル化
実施例314:4−クロロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル
4−クロロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸(5.9g,20.0ミリモル)のアセトン(50mL)溶液を無水K2CO3(4.14g,30ミリモル)に続きヨウ化メチル(1.5g,24ミリモル)で処理した。この反応混合物を70℃で2時間撹拌した。GC−MSとTLCは、この反応が完了していることを示した。固形物を濾過により除去して、濾液を減圧で蒸発させた。ヘキサン中10%酢酸エチルを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、4−クロロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル(2.91g,47%)を得た。GC-MS: m/z 310 (M)+, 279 (M-31)+。
臭素化
2−ブロモメチル−4−クロロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(50mL)中の4−クロロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル(4.19g,13.5ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(2.67g,15.0ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.072g,0.290ミリモル)の混合物を還流でエステルの大部分が消費される(GC−MSにより分析する)まで加熱した。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、2−ブロモメチル−4−クロロ−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、4−クロロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−11:5−クロロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−クロロ−2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.78g,2.0ミリモル)、4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.458mL,3.0ミリモル)、及びK2CO3(0.552g,4.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.356g,38%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.17 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.20 (d, 2H), 7.37 (t, 3H), 7.93 (s, 1H)。GC-MS: m/z 467 (M)+, 382 (M-85)+。
実施例UR−19:5−クロロ−7−ヨード−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−クロロ−2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.389g,1.0ミリモル)、4−フルオロ−ベンジルアミン(0.137mL,1.2ミリモル)、及びK2CO3(0.276g,2.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−7−ヨード−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.149g,37%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.15 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.02 (t, 2H), 7.27 (t, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.92 (s, 1H)。GC-MS: m/z 401 (M)+。
実施例UR−24:5−クロロ−7−ヨード−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−クロロ−2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.389g,1.0ミリモル)、4−メトキシ−ベンジルアミン(0.169mL,1.2ミリモル)、及びK2CO3(0.276g,2.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−7−ヨード−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.111g,27%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.79 (s, 3H), 4.12 (s, 2H), 4.71 (s, 2H) 6.86 (d, 2H), 7.25 (m, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.90 (s, 1H)。GC-MS: m/z 413 (M)+, 382 (M-31)+。
実施例UR−25:5−クロロ−7−ヨード−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−クロロ−2−ブロモメチル−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.389g,1.0ミリモル)、4−クロロ−ベンジルアミン(0.158mL,1.2ミリモル)、及びK2CO3(0.276g,2.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−7−ヨード−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.115g,28%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.15 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.22-7.38 (m, 5H), 7.92 (s, 1H)。GC-MS: m/z 417 (M-1)+, 382 (M-36)+。
実施例UR−29:2−シクロプロピルメチル−5−クロロ−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中のシクロプロピル−メチルアミン(1.3ミリモル、0.111mL)、2−ブロモメチル−4−クロロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.389g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.277g,2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−シクロプロピルメチル−5−クロロ−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.123g,35%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.32 (m, 2H), 0.60 (m, 2H), 1.04 (m, 1H), 3.46 (d, 2H), 4.36 (s, 2H), 7.43 (s, 1H), 7.90 (s, 1H)。GC-MS: m/z 347 (M)+ , 332 (M-15)+。
実施例315:7−トリフルオロメチルイソインドロンの合成
実施例316:4−クロロ−2−トリフルオロメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル
4−クロロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル(2.9g,9.4ミリモル)及びクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(1.2mL,11ミリモル)のDMF(25mL)溶液へCuI(1.9g,10ミリモル)とフッ化カリウム(0.58g,10ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で18時間撹拌した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中10%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、4−クロロ−2−トリフルオロメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.6g,67%)を得た。GC-MS: m/z 252 (M-1)+, 221 (M-31)+。
臭素化
実施例317:2−ブロモメチル−4−クロロ−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(50mL)中の4−クロロ−2−トリフルオロメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.6g,6.3ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(1.23g,6.93ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.050g,0.20ミリモル)の混合物を還流でエステルの大部分が消費される(GC/MSにより分析する)まで加熱した。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、2−ブロモメチル−4−クロロ−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、4−クロロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法9を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例318:5−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−クロロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(1.33g,4.0ミリモル)、4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.610mL,4.1ミリモル)、及びK2CO3(0.691g,5.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.770g,47%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.34 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 7.20 (d, 2H), 7.36 (d, 2H), 7.59 (s, 1H), 7.78 (s, 1H)。GC-MS: m/z 409 (M)+, 388 (M-21)+。
実施例319:5−クロロ−2−(4−エチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−クロロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.995g,3.0ミリモル)、4−エチル−ベンジルアミン(0.520mL,3.6ミリモル)、及びK2CO3(0.621g,4.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−2−(4−エチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.30g,28%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.24 (t, 3H), 2.63 (q, 2H), 4.27 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.20 (m, 4H), 7.59 (s, 1H), 7.78 (s, 1H)。GC-MS: m/z 353 (M)+, 338 (M-15)+, 324 (M-29)+。
実施例UR−52:5−フルオロ−2−(4−エチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−フルオロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.32ミリモル)、4−エチル−ベンジルアミン(0.06mL,0.42ミリモル)、及びK2CO3(0.088g,0.64ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−2−(4−エチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.36g,33%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.22 (t, 3H), 2.65 (q, 2H), 4.27 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.20-7.56 (m, 6H). GC-MS: m/z 337 (M)+, 318 (M-19)+。
実施例UR−53:5−フルオロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−フルオロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.32ミリモル)、4−クロロ−ベンジルアミン(0.051mL,0.42ミリモル)、及びK2CO3(0.088g,0.64ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.048g,44%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.28 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.24-7.51 (m, 6H)。GC-MS: m/z 343 (M)+, 322 (M-21)+。
実施例UR−54:5−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−フルオロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.32ミリモル)、4−トリフルオロメチル−ベンジルアミン(0.06mL,0.42ミリモル)、及びK2CO3(0.088g,0.64ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.39g,33%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.34 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 7.20-7.50 (m, 6H)。GC-MS: m/z 377 (M)+, 356 (M-21)+。
実施例UR−55:5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−フルオロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.32ミリモル)、3−フルオロ−4−メチル−ベンジルアミン(0.060mL,0.42ミリモル)、及びK2CO3(0.088g,0.64ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.034g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.25 (s, 3H), 4.28 (s, 2H), 4.74 (s, 2H) 6.98 (t, 2H), 7.16 (t, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.51 (d, 1H)。GC-MS: m/z 341 (M)+, 320 (M-21)+。
実施例UR−56:2−[1−(4−クロロ−フェニル−エチル]−5−フルオロ−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−フルオロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.32ミリモル)、1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミン(0.059mL,0.42ミリモル)、及びK2CO3(0.088g,0.64ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[1−(4−クロロ−フェニル−エチル]−5−フルオロ−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.031g,27%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.65 (d, 3H), 3.97-4.38 (dd, 2H), 5.78 (q, 1H) 7.34-7.51 (m, 6H)。GC-MS: m/z 357 (M)+, 342 (M-15)+。
実施例UR−78:2−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ−ベンジル)]−5−フルオロ−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−フルオロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.32ミリモル)、4−(2,2−ジフルオロエトキシ)−ベンジルアミン(0.065g,0.35ミリモル)、及びK2CO3(0.088g,0.64ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ−ベンジル)]−5−フルオロ−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.033g,27%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.98 (m, 2H), 4.08 (s, 2H), 4.54 (s, 2H) 5.70-6.07 (m, 1H), 6.7 (d, 2H), 7.10 (m, 3H), 7.30 (d, 1H)。GC-MS: m/z 389 (M)+, 368 (M-21)+。
方法
トリフルオロメチル置換イソインドロンの製造
一般手順:
適切に置換された−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.149g,0.37ミリモル)及びクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(0.046mL,0.43ミリモル)のDMF(4mL)溶液へCuI(0.076g,0.4ミリモル)とフッ化カリウム(0.023g,0.4ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で18時間撹拌した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、適切に置換された−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンを得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−20:5−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.149g,0.37ミリモル)及びクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(0.046mL,0.43ミリモル)のDMF(4mL)溶液へCuI(0.076g,0.4ミリモル)とフッ化カリウム(0.023g,0.4ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で18時間撹拌した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.025g,20%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.37 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.05 (m, 2H), 7.26 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.78 (s, 1H)。GC-MS: m/z 343 (M)+, 322 (M-21)+。
実施例UR−26:5−クロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−クロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.24ミリモル)とクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(0.031mL,0.29ミリモル)のDMF(4mL)溶液へCuI(0.076g,0.4ミリモル)とフッ化カリウム(0.055g,0.29ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で18時間撹拌した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.042g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.79 (s, 3H), 4.25 (s, 2H), 4.72 (s, 2H) 6.86 (d, 2H), 7.25 (d, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.73 (s, 1H)。GC-MS: m/z 355 (M)+, 334 (M-21)+。
実施例UR−30:5−クロロ−2−シクロプロピルメチル−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−クロロ−2−シクロプロピルメチル−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.123g,0.35ミリモル)及びクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(0.046mL,0.42ミリモル)のDMF(4mL)溶液へCuI(0.080g,0.42ミリモル)とフッ化カリウム(0.024g,0.42ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で18時間撹拌した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−2−シクロプロピルメチル−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.020g,20%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.33 (s, 2H), 0.59 (m, 2H), 1.05 (m, 1H), 3.48 (d, 2H) 4.53 (s, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.73 (s, 1H)。GC-MS: m/z 289 (M)+, 274 (M-15)+。
実施例:UR−4:5−フルオロ−7−トリフルオロメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.260g,0.58ミリモル)及びクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(0.072mL,0.098ミリモル)のDMF(4mL)溶液へCuI(0.129g,0.68ミリモル)とフッ化カリウム(0.039g,0.68ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で18時間撹拌した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−トリフルオロメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.070g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.41 (s, 2H), 4.85 (s, 2H), 7.23-7.58 (m, 6H)。
実施例UR−65:2−(3−トリフルオロ−4−メチル−ベンジル)−7−メチル−5−トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
2−(3−トリフルオロ−4−メチル−ベンジル)−7−メチル−5−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.096g,0.24ミリモル)及びクロロ−ジフルオロ−酢酸メチルエステル(0.051mL,0.48ミリモル)のDMF(4mL)溶液へCuI(0.068g,0.36ミリモル)とフッ化カリウム(0.021g,0.36ミリモル)をN2雰囲気下に加えた。この混合物を140℃で18時間撹拌した。この反応物を冷やして、溶媒を蒸発させた。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(3−トリフルオロ−4−メチル−ベンジル)−7−メチル−5−トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.049g,60%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.25 (s, 3H), 2.82 (s, 3H), 4.27 (s, 2H), 4.74 (s, 2H) 6.99 (t, 2H), 7.16 (t, 1H), 7.45 (d, 2H)。GC-MS: m/z 337 (M)+, 322 (M-15)+。
方法10
工程1:ベンゾニトリル誘導体の製造
実施例320:4−ブロモ−2,6−ジメチルベンゾニトリル
4−ブロモ−2,6−ジメチルアニリン(10.1g,50ミリモル)を濃HCl(50mL)で処理し、この混合物を氷浴において撹拌して、5℃未満の温度を維持した。亜硝酸ナトリウム(6.9g,100ミリモル)の水(20mL)溶液を加えた。氷浴中で20分間撹拌後、この反応混合物を炭酸ナトリウムで慎重に中和して、ジアゾ化アニリンを得た。
シアン化銅(5.4g,60ミリモル)を水(40mL)中のシアン化ナトリウム(7.2g,150ミリモル)へ加えることによってシアン化第一銅の溶液を調製した。この溶液を5℃未満(氷浴)へ冷やして、この水溶液へトルエン(25mL)を加えた。次いで、この二相溶液を上記のジアゾ化アニリンでゆっくり処理した。生じる混合物を氷浴中で30分間撹拌してから、そのまま室温へ温めた。室温で3時間の撹拌後、この反応混合物を撹拌せずに60℃で30分間加熱した。生じる溶液を周囲温度へ冷やして、酢酸エチル(2x400mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−2,6−ジメチルベンゾニトリル(8.0g,76%)を得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程2:シアン化物の加水分解
実施例321:4−ブロモ−2,6−ジメチル−安息香酸
4−ブロモ−2,6−ジメチルベンゾニトリル(8.0g,38ミリモル)、5N NaOH(60mL)、及びMeOH(60mL)の溶液を80℃で17時間撹拌した。この反応混合物を周囲温度へ冷やして、メタノールを蒸発させた。生じる溶液をジクロロメタン(2x200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。GC−MSは、70%のベンゾニトリルがベンズアミド誘導体へ変換されたことを示した。この材料(7.0g)を85%リン酸(20mL)で処理して、150℃で18時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、水(30mL)で処理した。生じる溶液を酢酸エチル(2x200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−2,6−ジメチル−安息香酸を得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程3:エステル化
実施例322:4−ブロモ−2,6−ジメチル−安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−2,6−ジメチル−安息香酸(4.04g,17.6ミリモル)のアセトン(50mL)溶液を無水K2CO3(4.14g,30ミリモル)に続きヨウ化メチル(1.43g,21ミリモル)で処理した。この反応混合物を70℃で2時間撹拌した。GC−MSとTLCは、この反応が完了していることを示した。固形物を濾過により除去して、濾液を減圧で蒸発させた。ヘキサン中10%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、4−ブロモ−2,6−ジメチル−安息香酸メチルエステル(3.44g,80%)を得た。GC-MS: m/z 244 M+。
工程4:臭素化
実施例323:4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(50mL)中の4−ブロモ−2,6−ジメチル−安息香酸メチルエステル(3.4g,14.2ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(2.5g,14.2ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.060g,0.25ミリモル)の混合物を還流でエステルの大部分が消費される(GC−MSにより分析する)まで加熱した。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステルを得た。得られた生成物をさらに精製せずに使用した。
工程5:ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法10を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例324:5−ブロモ−7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル(0.500g,1.6ミリモル)、4−フェノキシ−ベンジルアミン(0.342mL,1.92ミリモル)、及びK2CO3(0.484g,3.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.212g,32%)を得た。GC-MS: m/z 407 (M)+, 314 (M-93)+。
実施例325:5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.61g,5.0ミリモル)、4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.916mL,6.0ミリモル)、及びK2CO3(1.24g,9.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(1.21g,60%)を得た。GC-MS: m/z 399 (M)+, 316 (M-83)+。
実施例326:5−ブロモ−7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(10mL)中の4−ブロモ−2−ブロモメチル−6−メチル−安息香酸メチルエステル(0.966g,3.0ミリモル)、4−クロロ−ベンジルアミン(0.462mL,3.8ミリモル)、及びK2CO3(0.829g,6.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ブロモ−7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.725g,69%)を得た。GC-MS: m/z 350 (M)+, 314 (M-36)+。
工程6:プロパルギルアミン置換イソインドロンの製造
一般手順
ジイソプロピルアミン中の適切に置換されたイソインドロン(1当量)、PdCl2(PPh3)2(5モル%)、及びCuI(5モル%)の混合物へ適切に置換されたプロパルギルアミン(1.3当量)を加えた。この反応混合物を100℃で2時間撹拌した。ブロモ−イソインドロンの完全な消費(GC−MSを使用してモニタリングする)の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、酢酸エチル(20mL)で希釈した。固形物を濾過により除去して、濾液を濃縮した。クロロホルム−メタノールの組合せ(典型的には、10:1 CHCl3−MeOH)を使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例327:7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の1−メチル−4−プロプ−2−イニル−ピペラジン(0.033mL,0.33ミリモル)、5−ブロモ−7−メチル−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.102g,0.25ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.05g,43%)を得た。
実施例328:7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の1−メチル−4−プロプ−2−イニル−ピペラジン(0.033mL,0.33ミリモル)、5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.25ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.076g,67%)を得た。
実施例329:7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の1−メチル−4−プロプ−2−イニル−ピペラジン(0.061mL,0.4ミリモル)、5−ブロモ−7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.105g,0.3ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.011g,0.015ミリモル)、及びCuI(0.0028g,0.015ミリモル)の混合物を100℃で2時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,81%)を得た。
工程7:アルキンの水素化
一般手順
プロパルギル置換イソインドロンのエタノール溶液を10%パラジウム担持カーボン(10mg〜50mg)で処理して、45p.s.i.水素下に2〜3時間激しく振り混ぜた。生じる反応混合物をCeliteに通して濾過して、濾液を減圧で濃縮した。クロロホルム−メタノールの組合せ(典型的には、5:1 CHCl3−MeOH)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例330:7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.056g,0.11ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.056g,100%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.79 (m, 2H), 2.23-2.66 (m, 18H), 4.18 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 6.88-7.38 (m, 11H)。
実施例331:7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.076g,0.17ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.074g,95%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.79 (m, 2H), 2.22-2.78 (m, 18H), 4.20 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.02 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 7.36 (d, 2H)。
実施例332:7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロプ−1−イニル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.24ミリモル)及び10%パラジウム−カーボン(0.015g)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.063g,64%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.79 (m, 2H), 2.24-2.77 (m, 18H), 4.15 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 7.08 (d, 1H), 7.28 (m, 5H)。
方法11
ピペラジン含有イソインドロンの製造
一般手順
密閉バイアルにおいて、トルエン中の適切に置換されたブロモ−イソインドロン(1当量)、1−メチルピペラジン(1.2当量)、Pd2・dba3(3モル%)、BINAP(6モル%)、及びナトリウム三級ブトキシド(1.5当量)の混合物を加熱して2〜3時間還流させた。GC−MSを使用して、この反応物について出発材料の消失をモニタリングした。反応の完了後、この混合物を周囲温度へ冷やして、溶媒を蒸発させた。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、生成物を入手した。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例333:6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の6−ブロモ−2−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.134g,0.33ミリモル)、1−メチルピペラジン(0.048mL,0.43ミリモル)、Pd2・dba3(0.009g,0.01ミリモル)、BINAP(0.012g,0.02ミリモル)及びナトリウム三級ブトキシド(0.048g,0.5ミリモル)の混合物を加熱して3時間還流させた。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.03g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.36 (s, 3H), 2.57 (m, 4H), 2.93 (t, 2H), 3.32 (m, 4H), 3.81 (t, 2H), 4.16 (s, 2H),6.82- 7.35 (m, 11H), 7.68 (d, 1H)。
実施例334:5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の5−ブロモ−2−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.128g,0.31ミリモル)、1−メチルピペラジン(0.046mL,0.41ミリモル)、Pd2・dba3(0.009g,0.01ミリモル)、BINAP(0.012g,0.02ミリモル)、及びナトリウム三級ブトキシド(0.048g,0.5ミリモル)の混合物を加熱して3時間還流させた。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.039g,29%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.36 (s, 3H), 2.58 (m, 4H), 2.94 (t, 2H), 3.32 (m, 4H), 3.81 (t, 2H), 4.16 (s, 2H),6.82- 7.35 (m, 11H), 7.69 (d, 1H)。
実施例335:5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の5−ブロモ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.039g,0.1ミリモル)、1−メチルピペラジン(0.022mL,0.2ミリモル)、Pd2・dba3(0.009g,0.01ミリモル)、BINAP(0.012g,0.02ミリモル)、及びナトリウム三級ブトキシド(0.030g,0.3ミリモル)の混合物を加熱して3時間還流させた。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.017g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.37 (s, 3H), 2.58 (m, 4H), 3.32 (m, 4H), 4.20 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 6.83- 7.36 (m, 11H), 7.75 (d, 1H)。
実施例336:5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の5−ブロモ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.104g,0.27ミリモル)、1−メチルピペラジン(0.047mL,0.4ミリモル)、Pd2・dba3(0.009g,0.01ミリモル)、BINAP(0.012g,0.02ミリモル)、及びナトリウム三級ブトキシド(0.040g,0.4ミリモル)の混合物を加熱して3時間還流させた。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.017g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.36 (s, 3H), 2.58 (m, 4H), 3.32 (m, 4H), 4.20 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.83- 7.32 (m, 6H), 7.73 (d, 1H)。
実施例337:5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ピリジン(2mL)中の5−ブロモ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.110g,0.25ミリモル)、1−メチルピペラジン(0.037mL,0.33ミリモル)、Ni(COD)2(0.013g,0.004ミリモル)、1,10−フェナントロリン(0.005g,0.025ミリモル)、及びナトリウム三級ブトキシド(0.034g,0.35ミリモル)の混合物を加熱して3時間還流させた。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.037g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3/CD3OD): δ (ppm) 2.26 (s, 3H), 2.52 (m, 2H), 2.80 (m, 4H), 3.40 (m, 2H), 4.36 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.20- 7.52 (m, 6H)。
方法12
工程1:イソインドロンのニトリル誘導体の製造
一般手順
アセトニトリル(10mL)中の適切に置換されたブロモ−イソインドロン(1当量)、Pd(PPh3)4(10モル%)、シアン化ナトリウム(2〜5当量)、及びCuI(10モル%)の混合物を80℃で18時間撹拌した。ブロモ−イソインドロンの完全な消費(GC−MSによりモニタリングする)後、この混合物を周囲温度へ冷やして、酢酸エチル(25mL)で希釈した。固形物を濾過により除去して、濾液を濃縮した。2:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法12、工程1を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例338:2−ベンジル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル
アセトニトリル(4mL)中の5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン(0.065g,0.22ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.025g,0.02ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.023g,0.5ミリモル)、及びCuI(0.004g,0.02ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチル(典型的には、2:1 ヘキサン−EtOAc)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(0.047g,85%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.32 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.33 (m, 5H), 7.68 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.98(d, 1H)。GC-MS: m/z 248 (M)+, 171 (M-77)+。
実施例339:ベンジル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−7−カルボニトリル
アセトニトリル(4mL)中の7−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン(0.087g,0.25ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.031g,0.025ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.028g,0.6ミリモル)、及びCuI(0.006g,0.025ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチル(典型的には、2:1 ヘキサン−EtOAc)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−7−カルボニトリル(0.042g,68%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.32 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.33 (m, 5H), 7.61 (d, 2H), 7.78 (t, 1H)。
実施例340:7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル
5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.349g,0.83ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.317g,0.25ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.048g,0.946ミリモル)、CuI(0.016g,0.086ミリモル)、アセトニトリル(4mL)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチル(典型的には、2:1 ヘキサン−EtOAc)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(0.100g,33%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.32 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 7.20 (d, 2H), 7.35 (d, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.70 (s, 1H)。GC-MS: m/z 366 (M-1)+, 281 (M-85)+。
実施例341:7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル
アセトニトリル(6mL)中の5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.600g,1.5ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.175g,0.14ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.163g,3.4ミリモル)、及びCuI(0.029g,0.15ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチル(典型的には、2:1 ヘキサン−EtOAc)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(0.491g,95%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.78 (s, 3H), 4.26 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 7.18 (d, 2H), 7.35 (d, 2H), 7.52 (s, 2H)。
実施例342:7−メチル−1−オキソ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル
アセトニトリル(3mL)中の5−ブロモ−7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.205g,0.59ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.070g,0.06ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.038g,0.8ミリモル)、及びCuI(0.013g,0.07ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した.後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチル(典型的には、2:1 ヘキサン−EtOAc)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−1−オキソ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(0.93g,54%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.78 (s, 3H), 4.26 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 7.24 (d, 2H), 7.33 (d, 2H), 7.52 (d, 2H). GC-MS: m/z 296 (M)+, 261 (M-35)+。
実施例343:6−クロロ−3−オキソ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル
アセトニトリル(5mL)中の5−クロロ−7−ヨード−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.675g,1.42ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.162g,0.14ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.089g,1.85ミリモル)、及びCuI(0.027g,0.14ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチル(典型的には、2:1 ヘキサン−EtOAc)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−クロロ−3−オキソ−2−(4−フェノキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル(0.307g,58%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.32 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 6.95-7.38 (m, 9H), 7.63 (s, 1H), 7.75 (s, 1H)。GC-MS: m/z 374 (M)+, 297 (M-77)+, 281 (M-93)+。
実施例UR−9:6−フルオロ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル
アセトニトリル(5mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.22ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.022g,0.24ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.014g,0.285ミリモル)、及びCuI(0.004g,0.022ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−フルオロ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル(0.035g,45%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.32 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 7.20 (d, 2H), 7.37 (m, 3H), 7.49 (d, 1H)。GC-MS: m/z 350 (M)+。
実施例UR−10:6−メトキシ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル
アセトニトリル(5mL)中の5−メトキシ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.060g,0.13ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.015g,0.013ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.013g,0.26ミリモル)、及びCuI(0.003g,0.013ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−メトキシ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル(0.032g,68%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.89 (s, 3H), 4.36 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 7.10 (s, 1H), 7.17 (d, 2H), 7.25 (s, 1H), 7.36 (d, 2H)。GC-MS: m/z 362 (M)+。
実施例UR−12:6−クロロ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル
アセトニトリル(5mL)中の5−クロロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.339g,0.73ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.084g,0.073ミリモル)、シアン化ナトリウム(0.046g,0.95ミリモル)、及びCuI(0.017g,0.073ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−クロロ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル(0.184g,69%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.31 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.20 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.76 (s, 1H)。GC-MS: m/z 366 (M)+。
実施例UR−38:5−フルオロ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル
DMF(5mL)中の6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.22ミリモル)、PdCl2(dppf)2(0.008g,0.011ミリモル)、シアン化亜鉛(0.051g,0.44ミリモル)、及び亜鉛(0.007g,0.011ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル(0.015g,19%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.31 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.19 (d, 2H), 7.37 (m, 3H), 7.64 (m, 1H)。GC-MS: m/z 350 (M)+。
実施例344:1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル
HMPA(3mL)中の5−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.123g,0.3ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.035g,0.03ミリモル)、KCN(0.057g,0.88ミリモル)、及びKI(0.125g,0.75ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(0.112g,93%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.39 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 7.22 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 7.89 (s, 1H), 8.06 (s, 1H)。GC-MS: m/z 400 (M)+, 379 (M-21)+。
上記の実施例308に記載の方法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例345:3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4,6−ジカルボニトリル
HMPA(8mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.781,1.86ミリモル)、Pd(PPh3)4(0.635g,0.55ミリモル)、KCN(0.357g,5.5ミリモル)、及びKI(0.77g,4.65ミリモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。後処理と2:1 ヘキサン−酢酸エチル(典型的には、2:1 ヘキサン−EtOAc)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4,6−ジカルボニトリル(0.300g,44%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.41 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 7.22 (d, 2H), 7.39 (d, 2H), 7.92 (s, 1H), 8.08 (s, 1H)。GC-MS: m/z 357 (M)+, 272 (M-85)+。
工程2:ニトリルのアミンへの還元
実施例346:5−アミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−カルボニトリル(0.104g,0.3ミリモル)のTHF(1mL)及びエタノール(4mL)溶液をラネー・ニッケルの水(1mL)懸濁液とNH4OH水溶液(0.5mL)で処理した。この混合物を水素雰囲気(1気圧)下に周囲温度で12時間撹拌した。この時間の後で、GC−MSは、出発材料がすべて消費されていることを示した。この反応混合物を濾過し、濃縮して、所望される生成物を得た。この材料を精製せずに使用した。
工程3:還元アルキル化
一般手順
適切に置換されたイソインドロン(1当量)のメタノール(10mL)撹拌溶液へ適切なカルボニル化合物(2当量)、NaCNBH3(1.8当量)、及び無水MgSO4(50〜100mg)を加えた。この混合物を6時間撹拌してから、1M HClで滴下処理した。この溶液をさらに1時間撹拌して、ジエチルエーテルで希釈した。有機層を分離し、1N NaOHで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させて、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(典型的には、10:1 CHCl3−MeOHを使用する)によって、所望される生成物を得た。
上記の一般法12、工程3を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例347:5−ジメチルアミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
メタノール(10mL)中の5−アミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.070g,0.2ミリモル)、パラホルムアルデヒド(0.025g)、NaCNBH3(0.023g,0.36ミリモル)、及び無水MgSO4(0.050g)の混合物を6時間撹拌した。後処理と、典型的には10:1 CHCl3−MeOHを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ジメチルアミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,53%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.24 (s, 6H), 2.73 (s, 3H), 3.42 (s, 2H) 4.21 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.15 (m, 4H), 7.35 (d, 2H). GC-MS: m/z 378 (M)+, 335 (M-43)+。
実施例348:7−メチル−5−[(1−フェニル−エチルアミノ)−メチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
EtOH(2mL)中の5−アミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.053g,0.15ミリモル)、アセトフェノン(0.036g,0.30ミリモル)、Ti(i−OPr)4(1mL)、及びNaBH3CN(0.1g,1.6ミリモル)の混合物を6時間撹拌した。後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−[(1−フェニル−エチルアミノ)−メチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.030g,44%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.38 (d, 3H), 1.64 (bs, 1H), 2.73 (s, 3H), 3.62 (dd, 2H), 3.82 (q, 1H), 4.21 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.08- 7.39 (m, 11H)。GC-MS: m/z 439 (M-15)+。
実施例349:5−[(イソプロピル−メチル−アミノ)−メチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
MeOH(6mL)中の5−アミノメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,0.1ミリモル)、パラホルムアルデヒド(0.025g)、アセトン(0.5mL)、NaCNBH3(0.013g,0.2ミリモル)、及び無水MgSO4(0.050g)の混合物を6時間撹拌した.後処理と10:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−[(イソプロピル−メチル−アミノ)−メチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.017g,39%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.02 (d, 6H), 2.12 (s, 3H), 2.88 (q, 1H), 3.61 (s, 2H) 4.24 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.18 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.71 (s, 1H)。GC-MS: m/z 445 (M-15)+, 367 (M-93)+。
ピペラジン誘導体の合成
実施例350:7−メチル−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
密閉バイアルにおいて、DMF(3mL)中の5−アミノメチル−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.104g,0.3ミリモル)、ビス(2−クロロ−エチル)−メチル−アミン(0.077g,0.4ミリモル)、及びK2CO3(0.083g,0.6ミリモル)の混合物を110℃で16時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物のGC−MSは、反応の完了を示した。この反応物を周囲温度へ冷やして、固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。5:1 CHCl3−MeOHを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.24 (s, 3H), 2.34-2.52 (m, 8H), 2.74 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.15-7.37 (m, 6H)。GC-MS: m/z 433 (M)+。
エトキシアミン−イソインドロン誘導体の製造
一般手順
エトキシアミン−イソインドロンは、既報の方法(JACS, 2001, 123, 10770)を使用して製造した。トルエン中の適切に置換されたイソインドロン(1当量)、適切に置換されたエタノールアミン(2当量)、酢酸パラジウム(II)(1モル%)、炭酸セシウム(2当量)、及び[1,1’]−ビナフタレニル−2−イル−ジtert−ブチル−ホスフェート(2モル%)の混合物を100℃で24時間撹拌した。GC−MSとTLCを使用して、この反応をモニタリングした。出発材料の完全な消費後、この反応混合物をクロロホルムで希釈し、濾過して、濾液を濃縮した。典型的には5:1 CHCl3−MeOHを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例351:5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.078g,0.2ミリモル)、2−ジメチルアミノ−エタノール(0.04mL,0.4ミリモル)、Pd(OAc)2(0.001g,0.004ミリモル)、及びCs2CO3(0.130g,0.4ミリモル)の混合物を100℃で24時間撹拌した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.020g,25%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.32 (s, 6H), 2.70 (m, 5H), 4.06 (t, 2H), 4.18 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.70 (d, 2H), 7.15 -7.37 (m, 4H)。
実施例352:5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の5−ブロモ−7−トリフルオロメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.123g,0.3ミリモル)、2−ジメチルアミノ−エタノール(0.05mL,0.5ミリモル)、Pd(OAc)2(0.002g,0.006ミリモル)、及びCs2CO3(0.195g,0.6ミリモル)の混合物を100℃で24時間撹拌した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.050g,36%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.35 (s, 6H), 2.73 (t, 2H), 4.13 (t, 2H), 4.23 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.04 -7.38 (m, 6H)。
実施例353:7−メチル−5−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エトキシ]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.120g,0.3ミリモル)、2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エタノール(0.074mL,0.6ミリモル)、Pd(OAc)2(0.002g,0.006ミリモル)、及びCs2CO3(0.195g,0.6ミリモル)の混合物を100℃で24時間撹拌した。後処理と5:1 CHCl3−MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エトキシ]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.025g,18%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.49 (bs, 8H), 2.75 (s, 3H), 2.83 (t, 2H), 4.16 (m, 5H), 4.73 (s, 2H), 6.70 (d, 2H), 7.13 -7.37 (m, 4H)。
方法13
工程1:シアン化物の加水分解
実施例354:4−フルオロ−2−メチル−安息香酸
4−フルオロ−2−メチルベンゾニトリル(5.0g,37ミリモル)、H2SO4(20mL)、及びH2O(15mL)の溶液を80℃で17時間撹拌した。この反応混合物を周囲温度へ冷やして、中間体のカルボキサミドを沈殿として採取した。この材料を精製せずに使用した。この中間体のカルボキサミド(5.7g)を85%リン酸(20mL)で処理して、150℃で18時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、水(30mL)で処理した。生じる溶液を酢酸エチル(2X200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−フルオロ−2−メチル−安息香酸を得た。この材料は、さらに精製しなかった。
工程2:安息香酸のo−ヨウ素化
実施例355:4−フルオロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸
4−フルオロ−2−メチル−安息香酸(4.90g,31.8ミリモル)、N−ヨードスクシンアミド(7.87g,35ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.714g,3.18ミリモル)、及び乾燥DMF(40mL)の混合物を窒素雰囲気下に100℃で15〜36時間加熱した。この時間の後で、この反応混合物を周囲温度へ冷やして、水へ注いだ。この水溶液を酢酸エチル(2x100mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をチオ硫酸ナトリウム水溶液(30mL)に次いで塩水(30mL)で洗浄した。残る有機溶液を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物とした。この生成物をさらに精製せずに使用した。
工程3:エステル化
実施例356:4−フルオロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル
4−フルオロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸(8.87g,31.8ミリモル)のアセトン(80mL)溶液を無水K2CO3(6.91g,50ミリモル)に続きヨウ化メチル(2.72mL,40ミリモル)で処理した。この反応混合物を70℃で2時間撹拌した。GC−MSとTLCは、この反応が完了していることを示した。固形物を濾過により除去して、濾液を減圧で蒸発させた。ヘキサン中10%酢酸エチルを使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、4−フルオロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.1g,12%)を得た。
工程4:臭素化
実施例357:2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(50mL)中の4−フルオロ−2−ヨード−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.14g,3.74ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(0.796g,4.5ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.024g,0.146ミリモル)の混合物を還流で大部分のエステルが消費される(GC/MSにより分析する)まで加熱した。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程5:ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、適切に置換された2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例358:5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン中の4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.092mL,0.6ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.181g,0.49ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.080g,36%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.19 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 7.06-7.38 (m, 5H), 7.67 (d, 1H)。GC-MS: m/z 451 (M)+, 382 (M-69)+。
実施例UR−31:5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−クロロ−ベンジルアミン(1.3ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.374g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.277g,2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.204g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.15 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.10 (d, 1H), 7.23-7.33 (m, 4H), 7.67 (d, 1H)。GC-MS: m/z 401 (M)+。
実施例UR−32:5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−エチル−ベンジルアミン(1.3ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.374g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.277g,2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.184g,47%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.20 (t, 3H), 2.65 (q, 2H), 4.16 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 7.10 (d, 1H), 7.23-7.33 (m, 4H), 7.63 (d, 1H)。GC-MS: m/z 395 (M)+。
実施例UR−33:2−シクロプロピルメチル−5−フルオロ−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中のシクロプロピル−メチルアミン(1.3ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.374g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.277g,2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.090g,27%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.32 (m, 2H), 0.60 (m, 2H), 1.05 (m, 1H), 3.46 (d, 2H), 4.38 (s, 2H), 7.16 (d, 1H), 7.64 (d, 1H)。GC-MS: m/z 331 (M)+, 316 (M-15)+。
実施例UR−41:5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−シアノ−ベンジルアミン(0.218g,1.3ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.374g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.277g,2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.160g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.19 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 7.13 (d, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.64 (m, 3H)。GC-MS: m/z 392 (M)+。
実施例UR−43:5−フルオロ−7−ヨード−2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(3mL)中の1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチルアミン(0.246mL,1.2ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.372g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.276g,2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.192g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.68 (d, 3H), 3.88-4.26 (dd, 2H), 5.78 (q, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.20 (d, 2H), 7.41 (d, 2H), 7.67 (d, 1H)。GC-MS: m/z 465 (M)+, 450 (M-15)+。
実施例UR−45:5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−トリフルオロメチル−ベンジルアミン(0.142mL,1.0ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.270g,0.73ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.110g,35%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.18 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 7.10 (d, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.60 (m, 2H), 7.66 (d, 1H)。GC-MS: m/z 435 (M)+, 416 (M-19)+。
実施例UR−46:5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−ジフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.173g,1.0ミリモル)、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.270g,0.73ミリモル)、及びK2CO3(0.207g,1.5ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.110g,35%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.18 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 6.52 (t, 1H), 7.10 (m, 3H), 7.28 (d, 2H), 7.64 (d, 1H)。GC-MS: m/z 433 (M)+。
ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
実施例UR−17:5−ニトロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(7mL)中の4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.586mL,3.84ミリモル)、2−ブロモメチル−4−ニトロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(1.18g,2.95ミリモル)、及びK2CO3(0.815g,0.815ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−ニトロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.144g,10%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.31 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.19 (d, 2H), 7.38 (d, 2H), 8.24 (s, 1H), 8.78 (s, 1H)。GC-MS: m/z 478 (M)+, 409 (M-69)+。
ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、適切に置換された−2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−28:6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(7mL)中の4−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.763mL,5.0ミリモル)、2−ブロモメチル−5−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(1.49g,4.0ミリモル)、及びK2CO3(0.828g,1ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.717g,40%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.18 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 7.14-7.38 (m, 6H)。GC-MS: m/z 451 (M)+, 366 (M-85)+。
実施例UR−39:6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の4−シアノ−ベンジルアミン塩酸塩(0.218g,5.0ミリモル)、2−ブロモメチル−5−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.373g,1.0ミリモル)、及びK2CO3(0.276g,2ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,26%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.19 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 7.22-7.68 (m, 6H)。GC-MS: m/z 392 (M)+。
方法:ブロモエステル及び水酸化アンモニウムの反応によるイソインドロンの生成
実施例:6−フルオロ−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
2−ブロモメチル−5−フルオロ−6−ヨード−安息香酸メチルエステル(0.373g,1.0ミリモル)のTHF(4mL)溶液を30%水酸化アンモニウム水溶液(0.256mL,2.2ミリモル)で処理して、撹拌しながら100℃で2時間加熱した。この時間の後で、生じる混合物を濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−フルオロ−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.070g,25%)を得た。GC-MS: m/z 277 (M)+, 249 (M-28)+。
実施例UR−40:6−フルオロ−7−ヨード−2−(2−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
アセトン(5mL)中の6−フルオロ−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.070g,0.25ミリモル)、1−ブロモメチル−2−シアノ−ベンゼン(0.059g,0.3ミリモル)、Cs2CO3(0.098g,0.3ミリモル)、及び18−クラウン−6(0.007g,0.025ミリモル)の混合物を70℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−フルオロ−7−ヨード−2−(2−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.33 (s, 2H), 5.04 (s, 2H), 7.04-7.71 (m, 6H), GC-MS: m/z 392 (M)+。
方法
ジフルオロ及びトリフルオロエトキシ置換イソインドロン
一般法:
トルエン中の適切に置換されたイソインドロン(1当量)、酢酸パラジウム(II)(0.02当量)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.025当量)、及び炭酸セシウム(1.5当量)の混合物を適切に置換されたエタノール(2当量)で処理して、110℃で8〜12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−66:5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の5−ブロモ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.400g,1ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.004g,0.02ミリモル)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.009g,0.025ミリモル)、及び炭酸セシウム(0.488g,1.5ミリモル)の混合物を2,2−ジフルオロエタノール(0.164mL,2ミリモル)で処理して、110℃で8〜12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物(0.082g,20%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.74 (s, 3H), 4.22 (m, 4H), 4.73 (s, 2H), 5.94-6.32 (m, 1H), 6.75 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 7.35 (d, 2H)。GC-MS: m/z 401 (M)+, 316 (M-85)+。
実施例UR−68:5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.126g,1ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.004g,0.02ミリモル)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.009g,0.025ミリモル)、及び炭酸セシウム(0.163g,0.5ミリモル)の混合物を2,2−ジフルオロエタノール(0.05mL,0.6ミリモル)で処理して、110℃で12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物(0.06g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.21 (m, 4H), 4.76 (s, 2H), 5.94-6.32 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.18 (d, 2H), 7.35 (d, 2H)。GC-MS: m/z 421 (M)+。
実施例UR−69:5−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.126g,0.3ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.004g,0.02ミリモル)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.009g,0.025ミリモル)、及び炭酸セシウム(0.163g,0.5ミリモル)の混合物を2,2,2−トリフルオロエタノール(0.045mL,0.45ミリモル)で処理して、110℃で12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物(0.048g,37%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.21 (s, 2H), 4.39 (q, 2H), 4.76 (s, 2H), 6.86 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.34 (d, 2H)。GC-MS: m/z 439 (M)+.354, (M-85)+。
実施例UR−70:5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.110g,0.297ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.004g,0.02ミリモル)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.009g,0.025ミリモル)、及び炭酸セシウム(0.163g,0.5ミリモル)の混合物を2,2−ジフルオロエタノール(0.05mL,0.6ミリモル)で処理して、110℃で12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物(0.055g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.14-4.26 (m, 4H), 4.72 (s, 2H), 5.92-6.32 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.23-7.33 (m, 4H)。GC-MS: m/z 371 (M)+, 336 (M-35)+。
実施例UR−71:5−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.110g,0.298ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.004g,0.02ミリモル)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.009g,0.025ミリモル)、及び炭酸セシウム(0.163g,0.5ミリモル)の混合物を2,2,2−トリフルオロエタノール(0.061mL,0.6ミリモル)で処理して、110℃で12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物(0.040g,34%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.19 (s, 2H), 4.39 (q, 2H), 4.73 (s, 2H), 6.86 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.23 (d, 2H), 7.34 (d, 2H)。GC-MS: m/z 389 (M)+.354, (M-35)+。
実施例UR−75:5−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−7−クロロ−2−(4−ブロモ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の5,7−ジクロロ−2−(4−ブロモ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.148g,0.4ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.004g,0.02ミリモル)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.009g,0.025ミリモル)、及び炭酸セシウム(0.228g,0.7ミリモル)の混合物を2,2,2−トリフルオロエタノール(0.082mL,0.8ミリモル)で処理して、110℃で12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物(0.110g,64%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.02 (s, 2H), 4.53 (m, 4H), 6.86 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.93 (d, 2H), 7.37 (d, 2H)。GC-MS: m/z 435 (M)+。
実施例UR−76:5−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の5−ヨード−7−メチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.148g,0.4ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.004g,0.02ミリモル)、rac−2−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.009g,0.025ミリモル)、及び炭酸セシウム(0.156g,0.48ミリモル)の混合物を2,2−ジフルオロエタノール(0.03g,0.36ミリモル)で処理して、110℃で12時間撹拌した。この時間の後で溶媒を蒸発させて、典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物(0.047g,56%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.12-4.26 (m, 4H), 4.68 (s, 2H), 5.86-6.24 (m, 1H), 6.70 (d, 2H), 7.16-7.37 (m, 4H)。GC-MS: m/z 351 (M)+, 316 (M-35)+。
方法14
メトキシル化
一般手順
適切に置換されたイソインドロン(1当量)のメタノール溶液を30%ナトリウムメトキシド−メタノール及びDMFの溶液で処理した。この混合物を100℃で1時間撹拌した。冷却後、この反応混合物を酢酸エチルで希釈して、水で洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法14を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例359:7−ヨード−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.226g,0.5ミリモル)、30%ナトリウムメトキシド−メタノール(0.7mL)、及びDMF(0.12mL)の混合物を100℃で1時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−ヨード−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.071g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.83 (s, 3H), 4.12 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 6.87 (bs, 1H), 7.17 (d, 2H), 7.33 (d, 2H), 7.44 (bs, 1H)。GC-MS: m/z 463 (M)+, 394 (M-69)+, 378 (M-85)+。
実施例360:2−ベンジル−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
メタノール(4mL)中の2−ベンジル−5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.065g,0.22ミリモル)、30%ナトリウムメトキシド−メタノール(0.06mL,0.33ミリモル)、及びCuBr(0.004g,0.03ミリモル)の混合物を100℃で1時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−ベンジル−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.03g,54%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.86 (s, 3H), 4.22 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 6.82-7.29 (m, 7H), 7.79 (d, 1H)。
実施例UR−2:7−メチル−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
メタノール(4mL)中の7−メチル−5−ブロモ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.25ミリモル)、30%ナトリウムメトキシド−メタノール(0.5mL)、及びCuBr(0.005g,0.04ミリモル)の混合物を100℃で1時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−メチル−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.035g,41%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.80 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 4.26 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 6.82 (d, 2H), 7.26 (d, 2H), 7.42 (d, 2H)。
実施例UR−5:7−トリフルオロメチル−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
メタノール(4mL)中の7−トリフルオロメチル−5−ブロモ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.060g,0.15ミリモル)及び30%ナトリウムメトキシド−メタノール(0.21mL)の混合物を100℃で1時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−トリフルオロメチル−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.043g,70%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.88 (s, 3H), 4.25 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.02 (s, 1H), 7.17 (d, 2H), 7.28 (s, 1H), 7.37 (d, 2H)。
実施例UR−72:5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
メタノール(4mL)中の7−クロロ−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.057g,0.14ミリモル)及び30%ナトリウムメトキシド−メタノール(0.12mL)の混合物を100℃で1時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.030g,51%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.96 (s, 3H), 4.22 (m, 4H), 4.73 (s, 2H), 5.94-6.32 (m, 1H), 6.45 (d, 2H), 7.17 (d, 2H), 7.35 (d, 2H)。GC-MS: m/z 417 (M)+, 399 (M-18)+。
実施例UR−73:5−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
メタノール(4mL)中の7−クロロ−5−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.025g,0.06ミリモル)及び30%ナトリウムメトキシド−メタノール(0.06mL)の混合物を100℃で1時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.030g,51%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.73 (s, 3H), 4.02 (s, 2H), 4.22 (q, 2H), 4.54 (s, 2H), 6.32 (m, 2H), 6.94 (d, 2H), 7.17 (d, 2H)。GC-MS: m/z 435 (M)+, 417 (M-18)+。
方法15
クロロ−イソインドロンの製造
一般手順
適切に置換されたイソインドロン(1当量)のDMF溶液をCuCl(4当量)で処理して、140℃で1〜2時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈して、固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例361:5,7−ジクロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.24ミリモル)及びCuCl(0.099g,1ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5,7−ジクロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.090g,100%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.17-7.44 (m, 6H)。GC-MS: m/z 376 (M)+。
実施例362:5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.065g,0.14ミリモル)及びCuCl(0.049g,0.56ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.030g,60%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.23 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.01 (dd, 1H), 7.15 (m, 3H), 7.34 (d, 2H)。GC-MS: m/z 359 (M)+, 274 (M-85)+。
実施例363:7−クロロ−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.055g,0.12ミリモル)及びCuCl(0.059g,0.6ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.018g,40%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.83 (s, 3H), 4.19 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.78 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.18 (d, 2H), 7.34 (d, 2H)。GC-MS: m/z 371 (M)+, 302 (M-69)+。
実施例UR−22:5,7−ジクロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.27ミリモル)及びCuCl(0.112g,1.13ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5,7−ジクロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.062g,70%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.21 (s, 2H), 4.73 (s, 2H), 7.23-7.44 (m, 6H). GC-MS: m/z 326 (M)+, 290 (M-36)+。
実施例UR−18:5,7−ジクロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.178g,0.49ミリモル)及びCuCl(0.188g,1.9ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5,7−ジクロロ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.079g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.78 (s, 3H), 4.19 (s, 2H), 4.70 (s, 2H), 6.80 (d, 2H), 7.25 (d, 3H), 7.41 (s, 1H)。
実施例UR−27:5,7−ジクロロ−2−シクロプロピルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−シクロプロピルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.150g,0.5ミリモル)及びCuCl(0.196g,2.0ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5,7−ジクロロ−2−シクロプロピル−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.099g,77%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.30 (m, 2H), 0.59 (m, 2H), 1.04 (m, 1H), 3.45 (d, 2H), 4.46 (s, 2H), 7.41 (s, 1H), 7.42 (s, 1H)。GC-MS: m/z 256 (M)+, 240 (M-16)+。
実施例UR−35:5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.164g,0.41ミリモル)及びCuCl(0.151g,1.6ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.079g,63%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.22 (t, 3H), 2.62 (q, 2H), 4.30 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 6.99-7.32 (m, 6H)。GC-MS: m/z 303 (M)+, 274 (M-29)+。
実施例UR−34:5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.180g,0.45ミリモル)及びCuCl(0.178g,1.8ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.073g,52%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.23 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 6.99-7.32 (m, 6H)。GC-MS: m/z 399 (M-1)+, 274 (M-35)+。
実施例UR−36:5−フルオロ−7−クロロ−2−シクロプロピルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−シクロプロピルメチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.075g,0.23ミリモル)及びCuCl(0.091g,0.92ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−シクロプロピル−メチル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.034g,62%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.32 (m, 2H), 0.57 (m, 2H), 1.04 (m, 1H), 3.44 (d, 2H), 4.46 (s, 2H), 7.09 (d, 1H), 7.14 (d, 1H)。GC-MS: m/z 239 (M)+, 224 (M-15)+。
実施例UR−37:6−フルオロ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.10g,0.22ミリモル)及びCuCl(0.099g,1.0ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−フルオロ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.20-7.37 (m, 6H)。GC-MS: m/z 359 (M)+。
実施例UR−42:5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.136g,0.35ミリモル)及びCuCl(0.173g,1.75ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−シアノ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.05g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.25 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.02 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.43 (d, 2H), 7.65 (d, 2H)。GC-MS: m/z 300 (M-1)+。
実施例UR−21:7−クロロ−5−ニトロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−5−ニトロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.21ミリモル)及びCuCl(0.083g,0.84ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−ニトロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.040g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.37 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.21 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 8.15 (s, 1H), 8.31 (s, 1H)。GC-MS: m/z 385 (M)+。
実施例UR−47:7−クロロ−5−フルオロ−2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−5−フルオロ−2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.185g,0.4ミリモル)及びCuCl(0.198g,2.0ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−5−フルオロ−2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.098g,66%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.68 (d, 3H), 3.99-4.33 (dd, 2H), 5.78 (q, 1H), 7.01 (d, 1H), 7.14-7.42 (m, 5H)。GC-MS: m/z 373 (M)+, 358 (M-15)+。
実施例UR−48:5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.110g,0.26ミリモル)及びCuCl(0.125g,1.27ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.04g,45%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.24 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 7.02 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.43 (d, 2H), 7.61 (d, 2H)。GC-MS: m/z 343 (M)+, 324 (M-19)+。
実施例UR−49:5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.107g,0.28ミリモル)及びCuCl(0.136g,1.38ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.05g,61%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.95-7.35 (m, 6H)。GC-MS: m/z 293 (M)+。
実施例UR−50:5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−フルオロ−7−ヨード−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.120g,0.28ミリモル)及びCuCl(0.138g,1.4ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−フルオロ−7−クロロ−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.036g,38%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.49 (t, 1H), 7.01-7.34 (m, 6H)。GC-MS: m/z 341 (M)+。
実施例UR−64:7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−エチル]−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の7−ヨード−2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−エチル]−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.075g,0.18ミリモル)及びCuCl(0.09g,0.91ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−エチル]−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.025g,43%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.67 (d, 3H), 3.94 (d, 1H), 4.30 (d, 1H), 5.75 (q, 1H), 6.97-7.32 (m, 6H)。GC-MS: m/z 323 (M-1)+, 308 (M-15)+。
実施例UR−51:5−クロロ−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−ブロモ−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.250g,0.6ミリモル)及びCuCl(0.297g,3.0ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−7−メトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.080g,36%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.97 (s, 3H), 4.19 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.92 (d, 2H), 7.15-7.39 (m, 4H)。GC-MS: m/z 371 (M)+。
実施例UR−3:5−クロロ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
DMF(3mL)中の5−クロロ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.120g,0.3ミリモル)及びCuCl(0.118g,1.20ミリモル)の混合物を140℃で2時間撹拌した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5−クロロ−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.106g,100%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.83 (s, 3H), 4.29 (s, 2H), 4.84 (s, 2H), 7.24-7.44 (m, 6H)。GC-MS: m/z 355 (M)+, 270 (M-85)+。
方法
工程1:クロロ−安息香酸エステルの製造
2,4−ジクロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.31g,5ミリモル)のDMF溶液をCuCl(1.96g,20ミリモル)で処理して、140℃で1〜2時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈して、固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2,4−ジクロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(0.72g,65%)を得た。
工程2:臭素化
実施例:2−ブロモメチル−4,6−ジクロロ−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(20mL)中の2,4−ジクロロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(0.71g,3.23ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(0.693g,3.9ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.012g,0.05ミリモル)の混合物を還流で大部分のエステルが消費される(GC/MSにより分析する)まで加熱した。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、2−ブロモメチル−4,6−ジクロロ−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程3:ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、適切に置換された2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−57:(S)−5,7−ジクロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−4,6−ジクロロ−安息香酸メチルエステル(0.119g,0.4ミリモル)、(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミン(0.067mL,0.48ミリモル)、及びK2CO3(0.104g,0.8ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、(S)−5,7−ジクロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.047g,35%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.64 (d, 3H), 3.94 (d, 1H), 4.26 (d, 1H), 5.74 (q, 1H) 7.22-7.42 (m, 6H). GC-MS: m/z 340 (M)+。
実施例UR−67:5,7−ジクロロ−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−4,6−ジクロロ−安息香酸メチルエステル(0.150g,0.5ミリモル)、4−ジフルオロメトキシ−ベンジルアミン(0.101g,0.6ミリモル)、及びK2CO3(0.138g,1.0ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5,7−ジクロロ−2−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.036g,20%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.22 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.49 (t, 1H) 7.11 (d, 2H), 7.26-7.32 (m, 3H), 7.42 (s, 1H)。GC-MS: m/z 357 (M)+。
実施例UR−77:5,7−ジクロロ−2−(4−ジフルオロ−エトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−4,6−ジクロロ−安息香酸メチルエステル(0.096g,0.32ミリモル)、4−ジフルオロ−エトキシ−ベンジルアミン(0.071g,0.38ミリモル)、及びK2CO3(0.088g,0.64ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、5,7−ジクロロ−2−(4−ジフルオロ−エトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.063g,53%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.09-4.21 (m, 4H), 4.67 (s, 2H), 5.86-6.25 (m, 1H) 6.85 (d, 2H), 7.24 (m, 3H), 7.39 (s, 1H)。GC-MS: m/z 371 (M)+, 306 (M-65)+。
方法
工程1:シアノ誘導体の製造
実施例:2−シアノ−4−フルオロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル
2−ヨード−4−フルオロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(0.294g,1.0ミリモル)、PdCl2(dppf)2(0.018g,0.025ミリモル)、亜鉛(0.002g,0.03ミリモル)、シアン化亜鉛(0.234g,2ミリモル)及びDMF(3mL)の混合物を150℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温へ冷やし、酢酸エチル(50mL)に溶かして、水で洗浄した。合わせた有機層を乾燥(MgSO4)させ、濾過して、濃縮した。10:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−シアノ−4−フルオロ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(0.175g,91%)を得た。
工程2:臭素化
実施例357:2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−シアノ−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(50mL)中の4−フルオロ−2−シアノ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.04g,5.38ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(1.25g,7.0ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.024g,0.146ミリモル)の混合物を還流で大部分のエステルが消費される(GC/MSにより分析する)まで加熱した。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−シアノ−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程3:ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、適切に置換された2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−58:2−(4−クロロ−ベンジル)−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−シアノ−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.37ミリモル)、4−クロロベンジルアミン(0.058mL,0.48ミリモル)、及びK2CO3(0.103g,0.74ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−クロロ−ベンジル)−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル(0.038g,34%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.29 (s, 2H), 4.77 (s, 2H), 7.22-7.53 (m, 6H)。GC-MS: m/z 300 (M)+, 265 (M-35)+。
実施例UR−59:2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−シアノ−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.37ミリモル)、4−トリフルオロメチル−ベンジルアミン(0.067mL,0.48ミリモル)、及びK2CO3(0.103g,0.74ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル(0.040g,34%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.31 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 7.34-7.53 (m, 4H), 7.71 (d, 1H)。GC-MS: m/z 334 (M)+。
実施例UR−60:2−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル
トルエン(4mL)中の2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−シアノ−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.37ミリモル)、4−トリフルオロメチル−ベンジルアミン(0.066g,0.48ミリモル)、及びK2CO3(0.103g,0.74ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル(0.031g,28%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 2.24 (s, 3H), 4.30 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 7.01(t, 2H), 7.16 (t, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.49 (d, 1H)。GC-MS: m/z 298 (M)+, 283 (M-15)+。
実施例UR−61:(S)−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−シアノ−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.37ミリモル)、(S)−1−(4−クロロ−フェニル)−エチルアミン(0.067mL,0.48ミリモル)、及びK2CO3(0.104g,0.8ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、(S)−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル(0.031g,27%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.69 (d, 3H), 3.98 (d, 1H), 4.33 (d, 1H), 5.76 (q, 1H) 7.32 (m, 5H), 7.46 (d, 1H)。GC-MS: m/z 314 (M)+, 299 (M-15)+。
実施例UR−62:2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル
トルエン(5mL)中の2−ブロモメチル−4−フルオロ−6−シアノ−安息香酸メチルエステル(0.100g,0.37ミリモル)、1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチルアミン(0.092g,0.45ミリモル)、及びK2CO3(0.102g,0.74ミリモル)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。後処理とヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、2−[1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−6−フルオロ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドロン−4−カルボニトリル(0.079g,59%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.71 (d, 3H), 4.04 (d, 1H), 4.41 (d, 1H), 5.78 (q, 1H) 7.19-7.50 (m, 6H)。
方法16
工程1:アルキニル−イソインドロンの製造
実施例364:7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−5−トリメチルシラニルエチニル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
ジイソプロピルアミン(4mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.210g,0.5ミリモル)、PdCl2(PPh3)2(0.019g,0.05ミリモル)、及びCuI(0.010g,0.05ミリモル)の混合物をトリメチル−プロプ−2−イニル−シラン(0.141mL,1ミリモル)で処理して、周囲温度で16時間撹拌した。この反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、濾過して、濃縮した。3:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−5−トリメチルシラニルエチニル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,46%)を得た。GC-MS: 437 (M)+, 356 (M-81)+。
工程2:トリメチルシリル基の除去
実施例365:7−クロロ−5−エチニル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−5−トリメチルシラニルエチニル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.22ミリモル)のTHF(1mL)溶液を三級ブチルアミノフルオリド−THFの1M溶液(1mL)で処理した。この反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。この時間の後で、GC−MSは、この反応が完了していることを示した。この反応溶液を水(7mL)へ注ぎ、ジエチルエーテル(2x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、7−クロロ−5−エチニル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンを得た。この材料を精製せずに使用した。
工程3:アルキンの水素化
実施例366:7−クロロ−5−エチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−クロロ−5−エチニル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.080g,0.22ミリモル)のエタノール(25mL)溶液を10%パラジウム担持カーボン(20mg)で処理して、45p.s.i.水素下に2〜3時間激しく振り混ぜた。生じる混合物をCeliteに通して濾過して、濾液を減圧で濃縮した。ヘキサン−酢酸エチルの組合せ(典型的には、3:1 ヘキサン−酢酸エチル)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−エチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.051g,63%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.28 (t, 3H), 2.74 (q, 2H), 4.23 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.12-7.39 (m, 6H)。GC-MS: m/z 369 (M)+, 300 (M-69)+。
上記に記載のような一般法16、工程3を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例367:7−クロロ−5−エチル−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−エチニル−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.035g,0.1ミリモル)及び10%パラジウム担持カーボン(20mg)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と3:1 ヘキサン−酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−エチル−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.015g,43%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.23 (t, 3H), 2.69 (q, 2H), 4.20 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 7.09 (s, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.59 (d, 2H)。GC-MS: m/z 353 (M)+, 334 (M-29)+, 284 (M-50)+。
方法
工程1:アルケンの製造
適切に置換されたイソインドロン(1当量)、トリブチルビニルスズ(1.2当量)、Pd2dba3(1モル%)、tris−t−ブチル−ホスフィン(0.005mL,0.02ミリモル)、及びトルエン(3mL)の混合物をバイアルへ加えて、100℃で24時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物を室温へ冷やして、フッ化カリウム(200mg)とともに45分間撹拌した。固形物を濾過して、濾液を濃縮した。3:1 ヘキサン−酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−ビニル−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン誘導体を得た。
工程2:アルケンのアルカンへの還元
エタノール(25mL)中の適切に置換されたイソインドロン(1当量)及び10%パラジウム担持カーボン(20mg)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と3:1 ヘキサン−酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−7:7−クロロ−5−エチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−エテニル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.032g,0.1ミリモル)及び10%パラジウム担持カーボン(20mg)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と3:1 ヘキサン−酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−エチル−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.020g,63%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.23 (t, 3H), 2.68 (q, 2H), 4.18 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 7.09 (s, 1H), 7.22-7.32 (m, 5H)。GC-MS: m/z 319 (M-1)+, 284 (M-35)+。
実施例UR−13:7−クロロ−5−エチル−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−エテニル−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.062g,0.2ミリモル)及び10%パラジウム担持カーボン(20mg)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と3:1 ヘキサン−酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−エチル−2−(4−エチル−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.031g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.23 (t, 6H), 2.68 (q, 4H), 4.18 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.14-7.36 (m, 5H)。GC-MS: m/z 313 (M)+, 284 (M-29)+。
実施例UR−16:7−クロロ−5−エチル−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−エテニル−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.134g,0.45ミリモル)及び10%パラジウム担持カーボン(20mg)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と3:1 ヘキサン−酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−エチル−2−(4−フルオロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.068g,50%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.24 (t, 3H), 2.68 (q, 2H), 4.19 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 6.98-7.32 (m, 6H)。GC-MS: m/z 303 (M)+。
実施例UR−1:7−クロロ−5−プロピル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
エタノール(25mL)中の7−クロロ−5−プロピニル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.082g,0.19ミリモル)及び10%パラジウム担持カーボン(20mg)の混合物を45p.s.i.水素下に還元した。後処理と3:1 ヘキサン−酢酸エチルの組合せを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−5−プロピル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.050g,69%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 0.94 (t, 3H), 1.64 (m, 2H), 2.63 (t, 2H), 4.20 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.09 (s, 1H), 7.14-7.38 (m, 5H)。GC-MS: m/z 383 (M)+, 354 (M-29)+。
方法
アルケンの還元
実施例UR−44:7−エチル−5−フルオロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−エチル−5−フルオロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.28ミリモル)のエタノール(25mL)、ジクロロメタン(5mL)溶液を10%パラジウム担持カーボン(20mg)で処理して、45p.s.i.水素下に2〜3時間激しく振り混ぜた。生じる混合物をCeliteに通して濾過して、濾液を減圧で濃縮した。ヘキサン−酢酸エチルの組合せ(典型的には、3:1 ヘキサン−酢酸エチル)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−エチル−5−フルオロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.087g,88%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.28 (t, 3H), 3.22 (q, 2H), 4.21 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 6.95 (dd, 2H), 7.19 (d, 2H), 7.35 (d, 2H)。GC-MS: m/z 353 (M)+。
方法
工程2:臭素化
実施例:3−ブロモ−2−ブロモメチル−4,6−ジメトキシ−安息香酸メチルエステル
四塩化炭素(20mL)中の2,4−ジメトキシ−6−メチル−安息香酸メチルエステル(1.90g,8.5ミリモル)、N−ブロモスクシンアミド(1.81g,10.2ミリモル)、及び過酸化ベンゾイル(0.12g,0.5ミリモル)の混合物を還流でエステルの大部分が消費される(GC−MSにより分析する)まで加熱した。生じる混合物を濾過し、濾液を濃縮して、2−ブロモメチル−4−クロロ−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、4−クロロ−2−ブロモメチル−6−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液へ過酸化ベンゾイル(0.12g,0.5ミリモル)を加えて、UVランプ(60Hz)の存在下に12時間還流した。この時間の後で、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、3−ブロモ−2−ブロモメチル−4,6−ジメトキシ−安息香酸メチルエステルを得た。この材料をさらに精製せずに使用した。
工程2:ブロモ−エステル及びアミンからのイソインドロンの生成
一般手順
トルエン中の適切に置換されたベンジルアミン(1.2当量)、適切に置換された3−ブロモ−2−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(1.0当量)、及びK2CO3(2当量)の混合物を撹拌しながら100℃で2時間加熱した。生じる混合物を濾過して、濾液を濃縮した。ヘキサン及び酢酸エチルの組合せ(典型的には、ヘキサン中30%酢酸エチル)を使用する、生じる材料のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、所望される生成物を得た。
工程3:アリールブロミドの還元
一般手順
適切に置換されたイソインドロン(1当量)のベンゼン溶液へN2雰囲気下に2,2’−アゾビス(2−メチルプロポニトリル)AIBN(5.0mg)に続き水素化トリブチルスズ(2当量)を加えた。生じる混合物を油浴で2時間還流させた。この反応物について、GC−MSにより出発材料の消失をモニタリングした。この反応混合物を室温へ冷やして、フッ化カリウム(200mg)とともに45分間撹拌した。固形物を濾過して、濾液を濃縮した。カラムクロマトグラフィー(典型的には、ヘキサン中40%酢酸エチル)を使用して、生成物を精製した。
上記に記載の手順を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−81:5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
4−ブロモ−5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.200g,0.45ミリモル)のベンゼン溶液へN2雰囲気下に2,2’−アゾビス(2−メチルプロポニトリル)AIBN(5.0mg)に続き水素化トリブチルスズ(0.238mL,0.9ミリモル)を加えた。生じる混合物を油浴で2時間還流させた。この反応物について、GC−MSにより出発材料の消失をモニタリングした。この反応混合物を室温へ冷やして、フッ化カリウム(200mg)とともに45分間撹拌した。固形物を濾過して、濾液を濃縮した。カラムクロマトグラフィー(典型的には、ヘキサン中40%酢酸エチル)を使用して、生じる材料を精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.106g,64%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.82 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 4.17 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 6.43 (d, 2H), 7.16 (d, 2H), 7.32 (d, 2H)。GC-MS: m/z 367 (M)+, 349 (M-18)+。
実施例UR−82:5,7−ジメトキシ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
4−ブロモ−5,7−ジメトキシ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.100g,0.25ミリモル)のベンゼン溶液へN2雰囲気下に2,2’−アゾビス(2−メチルプロポニトリル)AIBN(5.0mg)に続き水素化トリブチルスズ(0.132mL,0.5ミリモル)を加えた。生じる混合物を油浴で2時間還流させた。この反応物について、GC−MSにより出発材料の消失をモニタリングした。この反応混合物を室温へ冷やして、フッ化カリウム(200mg)とともに45分間撹拌した。固形物を濾過して、濾液を濃縮した。カラムクロマトグラフィー(典型的には、ヘキサン中40%酢酸エチル)を使用して、生じる材料を精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(0.035g,44%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 3.82 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 4.15 (s, 2H), 4.69 (s, 2H), 6.43 (d, 2H), 7.25 (m, 4H)。GC-MS: m/z 317 (M)+, 299 (M-18)+。
実施例UR−83:5,7−ジメトキシ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール1−オン
4−ブロモ−5,7−ジメトキシ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール1−オン(0.112g,0.27ミリモル)のベンゼン溶液へN2雰囲気下に2,2’−アゾビス(2−メチルプロポニトリル)AIBN(5.0mg)に続き水素化トリブチルスズ(0.145mL,0.55ミリモル)を加えた。生じる混合物を油浴で2時間還流させた。この反応物について、GC−MSにより出発材料の消失をモニタリングした。この反応混合物を室温へ冷やして、フッ化カリウム(200mg)とともに45分間撹拌した。固形物を濾過して、濾液を濃縮した。カラムクロマトグラフィー(典型的には、ヘキサン中40%酢酸エチル)を使用して、生じる材料を精製して、5,7−ジメトキシ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2,3−ジヒドロ−イソインドール1−オン(0.056g,63%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.43 (d, 3H), 3.63 (s, 3H), 3.68 (d, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.99 (d, 1H), 5.53 (q, 1H), 6.23 (dd, 2H), 7.15 (m, 4H). GC-MS: m/z 331 (M)+, 316 (M-15)+。
方法
工程1:脱メチル化
一般手順:
適切に置換された5−メトキシ−7−ヨード−イソインドロン(1当量)のジクロロメタン(10mL)溶液を−78℃にトリブロモボランの1M溶液(3当量)で処理した。この反応混合物をそのまま室温へゆっくり温めて、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。合わせた有機層を乾燥させ、濃縮して、適切に置換された5−ヒドロキシ−7−ヨード−イソインドロンを得た。
工程2:ヨード−ジフルオロメトキシイソインドロンの合成
一般手順
適切に置換された5−ヒドロキシ−7−ヨード−イソインドロン(1当量)、ブロモ−ジフルオロ−酢酸−エチルエステル(1.5当量)、炭酸カリウム(2当量)、及びDMFの混合物を100℃で6時間撹拌した。出発材料の完全な消費後、固形物を濾過して除き、濾液を濃縮した。ヘキサン中30%酢酸エチルを使用する生成物のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、生成物を得た。
工程3:クロロ−ジフルオロメトキシ−イソインドロンの合成
一般手順
適切に置換された5−ジフルオロメトキシ−7−ヨード−イソインドロン(1当量)のDMF溶液をCuCl(5当量)で処理して、140℃で1〜2時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈して、固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、生成物を得た。
上記の一般法を使用して、以下の化合物を合成した。
実施例UR−79:7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン
7−ヨード−5−ジフルオロメトキシ−2−(4−ブロモ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドロン(0.072g,0.15ミリモル)のDMF(5mL)溶液をCuCl(0.101g,1.02ミリモル)で処理して、140℃で1〜2時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈して、固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン(0.04g,74%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.02 (s, 2H), 4.54 (s, 2H), 6.37 (t, 1H), 6.88 (s, 1H), 7.01-7.16 (m, 5H)。GC-MS: m/z 357 (M-1)+, 322 (M-35)+。
実施例UR−80:7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン
7−ヨード−5−ジフルオロメトキシ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドロン(0.082g,0.16ミリモル)のDMF(5mL)溶液をCuCl(0.064g,0.65ミリモル)で処理して、140℃で1〜2時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈して、固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン(0.02g,31%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.08 (s, 2H), 4.58 (s, 2H), 6.37 (t, 1H), 6.87 (s, 1H), 7.01 (m, 3H), 7.17 (d, 2H). GC-MS: m/z 407 (M)+, 322 (M-85)+。
実施例UR−85:7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン
7−ヨード−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン(0.122g,0.26ミリモル)のDMF(5mL)溶液をCuCl(0.130g,1.31ミリモル)で処理し、140℃で1〜2時間撹拌した。この時間の後で、この反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈して、固形物を濾過により除去した。濾液を濃縮した。典型的にはヘキサン中30%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、7−クロロ−2−[1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン(0.05g,52%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 1.66 (d, 3H), 3.94 (d, 1H), 4.27 (d, 1H), 5.74 (q, 1H), 6.54 (t, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.31 (m, 4H)。GC-MS: m/z 371 (M)+, 356 (M-15)+。
実施例UR−84:6−ジフルオロメトキシ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル
7−ヨード−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−5−ジフルオロメトキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドロン(0.125g,0.25ミリモル)、PdCl2(dppf)2(0.009g,0.012ミリモル)、亜鉛(0.002g,0.03ミリモル)、シアン化亜鉛(0.035g,0.3ミリモル)、及びDMF(3mL)の混合物を150℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温へ冷やし、酢酸エチル(50mL)に溶かして、水で洗浄した。合わせた有機層を乾燥(MgSO4)させ、濾過して、濃縮した。10:1 ヘキサン−酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、6−ジフルオロメトキシ−3−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−4−カルボニトリル(0.02g,20%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 4.32 (s, 2H), 4.80 (s, 2H), 6.60 (t, 1H), 6.87 (s, 1H), 7.21 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 7.42 (s, 1H), 7.53 (s, 1H)。GC-MS: m/z 398 (M)+, 313 (M-85)+。
J26:7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(1H−イミダゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
トルエン(15mL)中の5−ブロモ−7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(127mg,0.343ミリモル)、4−トリブチルスタンナニル−1−トリチル−1H−イミダゾール(300mg,0.514ミリモル)、及びPd(PPh3)4(79mg,0.0514ミリモル)の混合物を110℃で一晩撹拌した。この混合物を冷やし、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。生じる残渣(7−クロロ−2−(4−クロロ−ベンジル)−5−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン)をギ酸(5mL)に溶かして、室温で18時間撹拌した。溶媒を真空で除去して、残渣を酢酸エチルに溶かした。この有機物を3N HCl(2x30ml)で洗浄し、水洗液を合わせ、1N NaOHで中和して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(100%酢酸エチル〜5% MeOH中2M NH3/CH2Cl2)により、表題化合物(22mg,18%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.80 (s, 2H), 7.7.75 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.35-7.30 (m, 4H), 4.77 (s, 2H), 4.27 (s, 2H)。
J98:5−(5−ジメチルアミノメチル−ピリジン−3−イル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
メタンスルホン酸5−[7−メチル−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル]−ピリジン−3−イルメチルエステル(70mg,0.138ミリモル)をTHF中2Mジメチルアミン(5mL)に溶かして、50℃で18時間撹拌した。この混合物を冷やし、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(5% MeOH中2M NH3/CH2Cl2)により、表題化合物(37mg,59%)を茶褐色のオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.75 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.44 (d, 2H), 7.37 (d, 2H), 7.20 (d, 2H), 4.81 (s, 2H), 4.31 (s, 2H), 3.52 (s, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.30 (s, 6H)。
上記の一般手順を使用して、以下の化合物を作製した:
J114:7−メチル−5−(6−メチル−1−オキシ−ピリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−5−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(117mg,0.284ミリモル)のクロロホルム(7mL)溶液を氷浴において0℃へ冷やして、3−クロロ−ベンゼンカルボペルオキシ酸(120mg,0.680ミリモル)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌して、飽和重炭酸ナトリウムと水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中4% MeOH)により、表題化合物(120mg,100%)を無色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.55 (s, 1H), 7.40-7.34 (m, 6H), 7.21 (d, 2H), 4.81 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 2.83 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)。
J128:7−クロロ−5−[(ピペリジン−4−イルメチル)−アミノ]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
4−{[7−クロロ−1−オキソ−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イルアミノ]−メチル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(47mg,0.0848ミリモル)をギ酸(4mL)中に一晩室温で撹拌して、溶媒を真空で除去した。生じる残渣をエーテルで摩砕して、表題化合物(29mg,74%)を無色の固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.44 (s, 2H), 7.59 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.46 (d, 2H), 7.29 (d, 2H), 4.84 (s, 2H), 4.41 (s, 2H), 4.08 (s, 2H), 3.43-3.39 (m, 2H), 3.03-2.94 (m, 2H), 2.77 (d, 2H), 2.05-2.00 (m, 2H), 1.46-1.42 (m, 2H)。
上記の一般手順を使用して、以下の化合物を作製した:
J132:7−メチル−5−{[メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−5−[(メチル−ピペリジン−4−イルメチル−アミノ)−メチル]−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(30mg,0.065ミリモル)のメタノール(1.5mL)溶液へギ酸(0.02ml)、ホルムアルデヒド(0.1mL)、及びシアノホウ水素化ナトリウム(0.2mL,THF中1M)をそれぞれ加えた。この混合物を室温で1時間撹拌してから、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。この有機物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(15mg,38%)を無色のオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.35 (d, 2H), 7.21-7.14 (m, 4H), 4.78 (s, 2H), 4.22 (s, 2H), 3.48 (s, 2H), 2.94 (d, 2H), 2.75 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.23 (d, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.01 (t, 2H), 1.84-1.80 (m, 2H), 1.54-1.51 (m, 1H), 1.25-1.20 (m, 2H)。
M55:5−(1−シクロプロピル−ピペリジン−4−イルメチル)−7−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン
7−メチル−5−ピペリジン−4−イルメチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(100mg,0.247ミリモル)のMeOH(10ml)溶液へ酢酸(148.2mg,2.47ミリモル)を0℃で加え、5分後、[(1−エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシラン(86mg,0.494ミリモル)に続きシアノホウ水素化ナトリウム(0.5ml,0.494ミリモル)を0〜10℃で滴下した。生じる混合物をそのまま28日間還流させた。MeOHの除去後、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=9〜10へ急冷した。生成物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4% MeOH/EtOAc〜20% MeOH中2Mアンモニア/EtOAc)により、表題化合物(31mg,27.4%)を黄色い固形物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl-3): δ 7.33-7.36 (m, 2H), 7.15-7.20 (m, 2H), 6.98 (d, 2H), 4.76 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 3.02-3.06 (m, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.55-2.66 (m, 3H), 2.10-2.14 (m, 2H), 1.55-1.63 (m, 2H), 1.23-1.30 (m, 3H), 0.43-0.46 (m, 4H)。GTPγS 0.0715。
I2:5−ブロモ−7−クロロ−2−(3−フェニルプロプ−2−イニル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
5−ブロモ−7−クロロ−2−プロプ−2−イニル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(100mg,0.352ミリモル)、ヨードベンゼン(0.527ミリモル)、及びCuI(8.03mg,0.042ミリモル)のトリエチルアミン(4mL)溶液へテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(16.3mg,0.014ミリモル)を加えた。4時間後、この混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(64mg,51%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 7.60 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.44 (m, 2H), 7.33 (m, 3H), 4.67 (s, 2H), 4.53 (s, 2H)。
I3:7−クロロ−2−(3−フェニルプロプ−2−イニル)−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
5−ブロモ−7−クロロ−2−(3−フェニルプロプ−2−イニル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(60mg,0.167ミリモル)のDMF(4mL)溶液へ2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イルメチル]ピリジン(61.71mg,0.216ミリモル)、PdCl2(13.57mg,0.017ミリモル)、及びK2CO3(70mg,0.5ミリモル)を加えた。この混合物を110℃で一晩加熱してから、水へ注いで、EtOAcで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4%(MeOH中2M NH3)/CH2Cl2)により、表題化合物(46.9mg,64%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 8.61 (d, 1H), 7.90 (dd, 1H), 7.45 (m, 4H), 7.32 (m, 5H), 7.18 (d, 1H), 5.49 (s, 2H), 4.66 (s, 2H), 4.53 (s, 2H)。
I4:7−クロロ−2−(3−フェニルプロピル)−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン
7−クロロ−2−(3−フェニルプロプ−2−イニル)−5−(1−ピリジン−2−イルメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(30mg,0.07ミリモル)のEtOH(5mL)溶液へ10% Pd担持カーボン(16.5mg)を加えた。このフラスコへH2バルーンを取り付けた。16時間、この反応物を濾過し、濃縮して、表題化合物(29.7mg,98%)を黄色いオイルとして得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ (ppm) 8.61 (dd, 1H), 7.88 (m, 2H), 7.70 (t, 1H), 7.48 (d, 2H), 7.40 (d, 2H), 7.23 (m, 8H), 5.49 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 3.68 (t, 2H), 2.70 (t, 2H), 2.00 (tt, 2H)。