JPH06220044A - ベンズアミド誘導体 - Google Patents

ベンズアミド誘導体

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JPH06220044A
JPH06220044A JP33895892A JP33895892A JPH06220044A JP H06220044 A JPH06220044 A JP H06220044A JP 33895892 A JP33895892 A JP 33895892A JP 33895892 A JP33895892 A JP 33895892A JP H06220044 A JPH06220044 A JP H06220044A
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JP
Japan
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group
compound
general formula
pyridylmethyl
iii
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Pending
Application number
JP33895892A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Yamamoto
晃弘 山本
Shuji Morita
修司 森田
Yoshio Hayashi
良夫 林
Noboru Yamada
昇 山田
Hisato Kitamura
寿人 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式Iで表されるベンズアミド誘導体、そ
の光学対掌体またはその薬理学的に許容される塩。 【効果】 本発明の化合物は優れたPAF拮抗作用を有
しており、PAFに起因するあらゆる疾患(気管支喘
息、腎炎、ショック、心筋梗塞、脳卒中、潰瘍、DI
C、自己免疫疾患、血栓症など)の治療、予防に有効で
ある。 (B,D:水素原子等、E:ピリジル基等、n:0〜2
の整数、) R:RN−等 (R,R:置換基を有していてもよいC〜C12
のアリール基等)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なベンズアミド誘導
体またはその薬理学的に許容される塩に関し、詳細には
PAF拮抗活性を有するベンズアミド誘導体またはその
薬理学的に許容される塩に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】血小板
活性化因子(Platelet Activating
Factor;1−O−ヘキサデシルあるいはオクタ
デシル−2−アセチル−sn−グリセリル−3−ホスホ
リルコリン、以後PAFと略称する)は、血小板を強力
に凝集させる因子として1972年にBenvenis
teらによって見いだされ、1980年にHanaha
nらにより構造が同定された。近年に至り、PAFの薬
理作用、生理作用の解明が進み、また炎症性疾患、アレ
ルギー疾患、アナフィラキシーショック、DIC、喘
息、消化管潰瘍、腎炎など種々の疾患との関連も明らか
になりつつある(最新医学45巻 427頁 1990
年(最新医学社)、現代化学 増刊17 血小板活性化
因子(東京化学同人)等)。このような状況下、PAF
拮抗作用を有する化合物の探索が進められている。
【0003】PAF拮抗作用を有する化合物として、例
えば特開昭61−176591号、特開平1−1569
82号、特開平2−256682号各公報などに記載の
チエノトリアゾロ−1,4−ジアゼピン系化合物が多数
提示されている。それら以外にも種々の化合物が提示さ
れているが(ブラケット(Braquet)等[Pha
rmacological Reviews、第39巻
(1987)年第97頁]等)、現在まで臨床上適用さ
れるには至っておらず、更に有用な化合物の開発が望ま
れている。
【0004】特開昭63−316778号明細書の第1
表には下記式
【0005】
【化10】
【0006】で示される化合物がトロンボキサンシンセ
ターゼ酵素を抑制するものとして記載されている。特開
昭60−132928号明細書の第2表には下記式
【0007】
【化11】
【0008】で示される化合物が除草活性を有するもの
として記載されている。しかしながら、上記2件の出願
には本発明の目的の1つであるPAFに拮抗することを
示唆する記載はない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはPAF拮抗
作用を有する新規な化合物を提供する目的で探索を行な
った結果、特定のベンズアミド誘導体が優れた生理活性
を有することを初めて見出し、本発明を完成するに至っ
た。即ち本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0010】
【化12】
【0011】[上記一般式(I)中、R1 は下記一般式
(II)
【0012】
【化13】
【0013】で表される基(上記一般式(II) 中、nは
0〜2の整数を表し、BおよびDはそれぞれ独立して水
素原子またはC1 〜C4 のアルキル基を表し、Eは窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1以上のヘ
テロ原子を有する5〜6員環の複素環残基を表し、かか
る複素環残基はC1 〜C4 のアルキル基およびC1 〜C
4 のアルコキシ基からなる群から選ばれる1以上の置換
基を有していてもよい)を表し、R2 は、それぞれが置
換基を有していてもよいC6 〜C12のアリール基、C6
〜C12のアリールオキシ基、C6 〜C12のアリールチオ
基、ベンジルオキシ基もしくはC7 〜C13のアリールカ
ルボニル基、下記一般式(III)
【0014】
【化14】 R34 N─── (III)
【0015】(上記一般式(III)中、R3 は置換基を有
していてもよいC6 〜C12のアリール基を表し、R4
置換基を有していてもよいC6 〜C12のアリール基、水
素原子、C1 〜C4 のアルキル基またはC3 〜C8 のシ
クロアルキル基を表す)、または下記一般式(IV)
【0016】
【化15】 R56 CH─── (IV)
【0017】(上記一般式(IV) 中、R5 は置換基を有
していてもよいC6 〜C12のアリール基を表し、R6
置換基を有していてもよいC6 〜C12のアリール基、水
素原子、C1 〜C4 のアルキル基またはC3 〜C8 のシ
クロアルキル基を表す)を表し、Aは
【0018】
【化16】
【0019】を表す。]で表されるベンズアミド誘導
体、その光学対掌体またはその薬理学的に許容される塩
およびこれを有効成分として含有するPAF起因性諸疾
患の予防または治療用医薬組成物に存する。以下、本発
明につき詳細に説明するに、本発明化合物は下記一般式
(I)
【0020】
【化17】
【0021】{上記一般式(I)中、R1 は下記一般式
(II)
【0022】
【化18】
【0023】で表される基[上記一般式(II)中、nは
0〜2の整数を表し、BおよびDはそれぞれ独立して水
素原子またはC1 〜C4 のアルキル基(メチル基、ブチ
ル基等)を表し、Eは窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から選ばれる1以上のヘテロ原子を有する5〜6員環
の複素環残基(チエニル基、フリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、ピリジル基、N−オキシピリジル
基、ピリミジル基等)を表し、かかる複素環残基はC1
〜C4 のアルキル基(メチル基、ブチル基等)およびC
1 〜C4 のアルコキシ基(メトキシ基、ブトキシ基等)
なる群から選ばれる1以上の置換基を有していてもよ
い。]を表し、R2 は、それぞれがC1 〜C4 のアルキ
ル基(メチル基、ブチル基等)、C3 〜C8 のシクロア
ルキル基(シクロプロピル基、シクロペンチル基、シク
ロオクチル基等)、C1 〜C4 のアルコキシ基(メトキ
シ基、ブトキシ基)、C2 〜C4 のアルケニル基(ビニ
ル基、ブテニル基等)、C2 〜C4 のアルキニル基(エ
チニル基、ブチニル基等)、C3 〜C4 のアルケニルオ
キシ基(アリルオキシ基、ブテニルオキシ基等)、C3
〜C 4 のアルキニルオキシ基(プロピニルオキシ基、ブ
チニルオキシ基等)、ヒドロキシル基、ハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、ア
ミノ基、C1 〜C4 のアルキルアミノ基(メチルアミノ
基、ブチルアミノ基等)、C2 〜C6 のジアルキルアミ
ノ基(ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基等)、トリフルオロメチル基、シアノ基、
ニトロ基、C1 〜C4 のヒドロキシアルキル基(ヒドロ
キシメチル基、ヒドロキシブチル基等)、C1 〜C4
アミノアルキル基(アミノメチル基、アミノブチル基
等)、C1 〜C4 のシアノアルキル基(シアノメチル
基、シアノブチル基等)、−COOR7,−COR7
−SO2 7 ,−NHCOOR7 ,−NR8 COR9
−CONR8 10,−OCONR8 9 ,−NR8 CO
NR9 10および−CONR8 COR9 [R7 およびR
9 はそれぞれ独立してC1 〜C4 のアルキル基(メチル
基、ブチル基等)またはC3 〜C8 のシクロアルキル基
(シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロオクチ
ル基等)を表し、R8 およびR10はそれぞれ独立して水
素原子、C1 〜C4 のアルキル基(メチル基、ブチル基
等)またはC3 〜C 8 のシクロアルキル基(シクロプロ
ピル基、シクロペンチル基、シクロオクチル基等)を表
す。]なる群から選ばれる1以上の置換基を有していて
もよいC6 〜C12のアリール基(フェニル基、キシリル
基、ナフチル基等)、C6 〜C12のアリールオキシ基
(フェノキシ基、キシリルオキシ基、ナフチルオキシ基
等)、C 6 〜C12のアリールチオ基(フェニルチオ基、
キシリルチオ基、ナフチルチオ基等)、ベンジルオキシ
基もしくはC7 〜C13のアリールカルボニル基(ベンゾ
イル基、キシリルカルボニル基、ナフトイル基等)、下
記一般式(III)
【0024】
【化19】R3 4 N− (III)
【0025】[上記一般式(III)中、R3 はC6 〜C12
のアリール基(フェニル基、キシリル基、ナフチル基
等)を表し、R4 はC6 〜C12のアリール基(フェニル
基、キシリル基、ナフチル基等)、水素原子、C1 〜C
4 のアルキル基(メチル基、ブチル基等)またはC3
8 のシクロアルキル基(シクロプロピル基、シクロペ
ンチル基、シクロオクチル基等)を表す。R3 およびR
4 で定義されるアリール基はそれぞれ独立して、上記の
2 で定義した置換基と同様の基の中から選ばれる1以
上の置換基を有していてもよい。]、または下記一般式
(IV)
【0026】
【化20】R5 6 CH− (IV)
【0027】[上記一般式(IV)中、R5 はC6 〜C12
のアリール基(フェニル基、キシリル基、ナフチル基
等)を表し、R6 はC6 〜C12のアリール基(フェニル
基、キシリル基、ナフチル基等)、水素原子、C1 〜C
4 のアルキル基(メチル基、ブチル基等)またはC3
8 のシクロアルキル基(シクロプロピル基、シクロペ
ンチル基、シクロオクチル基等)を表す。R5 およびR
6 で定義されるアリール基は上記のR2 で定義した置換
基と同様の基の中から選ばれる1以上の置換基を有して
いてもよい。]を表し、Aは
【0028】
【化21】
【0029】を表す。}で表されるベンズアミド誘導
体、その光学対掌体またはその薬理学的に許容される塩
である。本発明の好ましい化合物としては、上記一般式
(I)中、R1 を表す一般式(II)中でnが1を表し、
BおよびDが水素原子を表し、Eがピリジル基またはN
−オキシピリジル基を表し、Aが
【0030】
【化22】
【0031】である化合物があげられる。さらに好まし
い化合物としては、R2 が置換基を有していてもよいア
リールオキシ基または下記一般式(III)
【0032】
【化23】R3 4 N− (III)
【0033】[上記一般式(III)中、R3 は置換基を有
していてもよいC6 〜C12のアリール基を表し、R4
置換基を有していてもよいC6 〜C12のアリール基、水
素原子、C1 〜C4 のアルキル基またはC3 〜C8 のシ
クロアルキル基を表す。]である化合物があげられる。
【0034】R2 ならびにR3 ,R4 ,R5 およびR6
のアリール基が有していてもよい1以上の置換基として
は、それぞれ独立してC1 〜C4 のアルキル基、C1
4のアルコキシ基、C3 〜C4 のアルキニルオキシ
基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチ
ル基、シアノ基、ニトロ基、C1 〜C4 のヒドロキシア
ルキル基、−COOR7 ,−COR7 ,−SO2 7
よび−CONR8 10(R7 はC1 〜C4 のアルキル基
を表し、R8 およびR10はそれぞれ独立して水素原子ま
たはC1 〜C4 のアルキル基を表す。)なる群から選ば
れる基が好ましい。
【0035】特に好ましい化合物としては、上記一般式
(I)中、R1
【0036】
【化24】
【0037】であり、R2 が下記一般式(III)
【0038】
【化25】R3 4 N− (III)
【0039】(上記一般式(III)中、R3 およびR4
4−シアノ−フェニル基を表す。)であり、Aが
【0040】
【化26】
【0041】である化合物があげられる。上記一般式
(I)で表される化合物の塩類としては、生理的に許容
される塩類が好ましく、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、
ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、及び
シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、リン
ゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、安息香酸塩、メタンス
ルホン酸塩等の有機酸塩が挙げられる。式(I)の化合
物及びその塩は水和物又は溶媒和物の形で存在すること
もあるので、これらの水和物及び溶媒和物も又本発明の
化合物に含まれる。
【0042】本発明化合物は例えば以下の方法により製
造することができる。 製造方法1 [上記一般式(I)において、R2 が置換基を有してい
てもよいフェノキシ、フェニルチオ基である場合]
【0043】
【化27】
【0044】(上記式中、R1 およびAは既に定義した
とおりであり、X1 はニトロ基、ヒドロキシ基、または
ハロゲン原子を表し、R11は、置換基を有していてもよ
いフェニル基を表し、Y1 はヒドロキシ基、ハロゲン原
子、OM1 ,SM1 (M1 はナトリウム、リチウム、カ
リウムを表す)を表す。但し、X1 がニトロ基を表す場
合、Y1 はOM1 ,SM1 を表し、X1 がヒドロキシ基
を表す場合、Y1 はハロゲン原子を表し、X1 がハロゲ
ン原子を表す場合、Y1 はヒドロキシ基を表す。)即
ち、上記一般式(VII)で表される化合物と上記一般式
(VIII) で表される化合物とを反応させ、目的化合物の
1つである一般式(Ia)で表される化合物を得る。
【0045】X1 がニトロ基を表しY1 がOM1 ,SM
1 を表す場合は、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシドなどの反応に不活性な溶媒中、室温〜160℃
程度の温度、好ましくは100〜160℃で反応を行
う。X1 がヒドロキシ基を表し、Y1 がハロゲン原子を
表す場合、またはX1 がハロゲン原子を表しY1 がヒド
ロキシ基を表す場合はUllmann型反応によるが、
例えばトルエン、キシレン、ジオキサン、1,2−ジク
ロロベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジンなどの
反応に不活性な溶媒を用い、銅粉、ハロゲン化銅
(I)、ハロゲン化銅(II) 、酸化銅(II) などの銅触
媒および炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの無機塩存
在下、100〜200℃程度の温度で反応を行う。 [上記一般式(I)において、R2 が置換基を有してい
てもよいベンジルオキシ基である場合]
【0046】
【化28】
【0047】(上記式中、R1 およびAは既に定義した
とおりであり、X2 はヒドロキシ基を、R12は、ベン
ゼン環上が置換されていてもよいベンジル基を表し、Y
2 はヒドロキシ基またはハロゲン原子を表す。)即ち、
上記一般式(IX) で表される化合物と上記一般式(X)
で表される化合物とを反応させ、目的化合物の1つであ
る上記一般式(Ib)で表される化合物を得る。
【0048】X2 がヒドロキシ基を表しY2 がハロゲン
原子を表す場合はテトラヒドロフラン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどの反応に不活性な溶
媒中、0〜100℃程度の温度で、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、トリエチルアミン、水素化ナトリウムなど
の塩基の存在下反応を行う。X2 がヒドロキシ基を表し
2 がヒドロキシ基を表す場合はマナス(Manha
s)等[J.Chem.Soc.、Perkin Tr
ans.1、(1975)年第461頁]に記載の方法
に準じ、ジエチルアゾジカルボキシレートおよびトリフ
ェニルホスフィンを縮合剤として反応を行う。 [上記一般式(I)において、R2 が置換されていても
よいフェニル、ナフチル基である場合]
【0049】
【化29】
【0050】(上記式中、R1 およびAは既に定義した
とおりであり、X3 はハロゲン原子または、トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ基を、M2 はZn−hal
(halはハロゲンを表す)、−Sn(CH33 また
は−Sn(C493 を表す)即ち、上記一般式(X
I) で表される化合物と上記一般式(XII) で表される
化合物とを反応させ、目的化合物の1つである上記一般
式(Ic)で表される化合物を得る。
【0051】本反応はパラジウムまたはニッケル触媒を
用いたクロスカップリング反応であり、林等[J.A
m.Chem.Soc.、第106巻(1984)年第
158頁]、スティル(Stille)等[J.Am.
Chem.Soc.、第109巻(1987)年第54
78頁]などに報告されている方法と同様にして行うこ
とができる。 [上記一般式(I)において、R2 が上記一般式(III)
で表される基である場合] a)R3 とR4 が同じ基でかつ置換基を有していてもよ
いフェニル基である場合。
【0052】
【化30】
【0053】(上記式中、R1 およびAは既に定義した
とおりであり、Y3 はハロゲン原子を表す)即ち、上記
一般式(XIII) で表される化合物と2当量の上記一般式
(XIV)で表される化合物とを反応させ、目的化合物の1
つである上記一般式(Id)で表される化合物を得る。
【0054】本反応は前記のUllmann型反応の条
件、あるいはゴウチエル(Gauthier)等[Sy
nthesis、(1987)年第383頁]のUll
mann型反応の条件で行うことができる。 b)R3 とR4 が上記にて定義したもののうち、互いに
異なる基である場合。
【0055】
【化31】
【0056】(上記式中、R1 およびAは既に定義した
とおりであり、Y3 はハロゲン原子を表す。)即ち、上
記一般式(XIII) で表される化合物と1当量の上記一般
式(XIV)で表される化合物とをa)と同様の条件で反応
させ上記一般式(XV) で表される化合物を得、続いて同
じ反応条件で上記一般式(XVI)で表される化合物と反応
させることにより目的化合物の1つである上記一般式
(Ie)で表される化合物を得る。上記一般式(VII)、
(IX)、(XI)、(XIII)で表される中間体は以下のc)また
はd)〜g)の方法で製造することができる。 c)
【0057】
【化32】
【0058】(上記式中、X4 はメトキシ基、ニトロ
基、ハロゲン原子などを表し、R1 およびAは上記一般
式(I)中で定義したとおりであり、halはハロゲン
原子を表す。)上記一般式(XVII) で表される化合物と
上記一般式(XVIII)で表される化合物とをジメチルホル
ムアミド、テトラヒドロフランなどの反応に不活性な溶
媒中、水素化ナトリウムあるいは炭酸カリウムなどを塩
基として用い、0〜100℃程度の温度で反応させ上記
一般式(XIX)で表される化合物を得、続いて必要ならば
常法によりX4 をX1 、X2 、X3 またはアミノ基に変
換することにより製造することができる。 d)Aが
【0059】
【化33】
【0060】(上記式中、X4 およびR1 は既に定義し
たとおり。)上記一般式(XX) で表される化合物と上記
一般式(XXI)で表される化合物とをベンゼン、トルエン
などの反応に不活性な溶媒、あるいは酢酸溶媒中、60
℃から用いた溶媒の沸点で反応させ上記一般式(XXII)
で表される化合物を得、続いて必要ならば常法によりX
4 をX1 、X2 、X3 またはアミノ基に変換することに
より製造することができる。 e)Aが−N=N−である場合
【0061】
【化34】
【0062】(上記式中、X4 およびR1 は既に定義し
たとおり。)上記一般式(XXIII)で表される化合物と上
記一般式(XXI)で表される化合物とをジフェニルホスホ
リルアジドなどの縮合剤を用い、上記一般式(XXIV) で
表される化合物を得、続いて、例えばライト(Writ
e、Jr.)等[J.Med.Chem.、第30巻
(1987)年第2277頁]に記載の方法により環化
し、上記一般式(XXV)で表される化合物とし、更に必要
ならば常法によりX4 をX 1 、X2 、X3 またはアミノ
基に変換することにより製造することができる。 f)Aが−CH2 −である場合
【0063】
【化35】
【0064】(上記式中、Acはアセチル基を表し、X
4 およびR1 は既に定義したとおり。)上記一般式(XX
VI) で表される化合物と上記一般式(XXI)で表される化
合物とを無溶媒で約150℃に加熱し、続いて無水酢酸
を用い常法によりアセチル化を行い、上記一般式(XXVI
I)で表される化合物を得、これをテトラヒドロフラン、
ジメチルホルムアミドなどの反応に不活性な溶媒中、水
素化ナトリウムを塩基として0℃〜室温程度の温度で環
化反応させ上記一般式(XXVIII) で表される化合物と
し、更に必要ならば常法によりX4 をX1 、X2 、X3
またはアミノ基に変換することにより製造することがで
きる。 g)Aが−N=CH−である場合
【0065】
【化36】
【0066】(上記式中、X4 およびR1 は既に定義し
たとおり。)上記一般式(XXIX) で表される化合物と上
記一般式(XXI)で表される化合物とを例えばガプトン
(Gupton)等[Tetrahedron、第43
巻(1987)年第1747頁]に記載の方法に準じ反
応させ上記一般式(XXX)で表される化合物を得、続いて
必要ならば常法によりX4 をX1 、X2 、X3 またはア
ミノ基に変換することにより製造することができる。 製造方法2 [上記一般式(I)において、R2 が置換基を有してい
てもよいベンゾイル基であり、Aが
【0067】
【化37】
【0068】(上記式中、R1 は既に定義したとお
り。)既知の方法(パスカル(Paccal)等[J.
Poly.Sci.;PartA;Poly.Che
m.、第26巻(1988)年第865頁])に準じて
得られる上記一般式(XXXI) で表される化合物を無水酢
酸または無水酢酸/酢酸溶媒中、還流下脱水させ上記一
般式(XXXII)で表される化合物とし、続いて中間体の製
造法d)と同様に上記一般式(XXI)で表される化合物と
反応させることにより目的化合物の1つである上記一般
式(If)で表される化合物を得る。 製造方法3 [上記一般式(I)において、R2 が式(IV) 、Aが
【0069】
【化38】
【0070】で表される場合]
【0071】
【化39】
【0072】(上記式中、R1 、R5 、R6 は既に定義
したとおりであり、halはハロゲン原子を表す。)上
記一般式(XXXIII) で表される化合物と上記一般式(XX
XIV)で表される化合物とをテトラハイドロフランまたは
ジエチルエーテル溶媒中、室温から用いた溶媒の沸点で
反応させ上記一般式(XXXV) で表される化合物を得、続
いて製造方法2に記載の方法で上記一般式(XXXVI)で表
される化合物とし、最後に濃塩酸中、塩化すず(II) を
用い室温〜70℃程度の温度で還元することにより目的
化合物の1つである上記一般式(Ig)で表される化合
物を得る。 製造方法4 [上記一般式(I)において、Aが
【0073】
【化40】−CH=CH−
【0074】である場合]
【0075】
【化41】
【0076】(上記式中、R2 、R1 は既に定義したと
おり。)上記一般式(XXXVII) で表される化合物を四塩
化炭素溶媒中、N−ブロモスクシンイミドおよびベンゾ
イルパーオキシドを用い加熱還流下臭素化し、続いて
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセ−7−
ンなどの塩基により脱臭化水素化し、上記一般式(XXXV
III)で表される化合物を得、続いて上記一般式(XXI)で
表される化合物と反応させることにより目的化合物の1
つである上記一般式(Ih)で表される化合物を得る。
【0077】本発明化合物を治療剤として用いる場合、
単独または薬学的に可能な担体と複合して投与する。そ
の組成は、化合物の溶解度、化学的性質、投与経路、投
与計画等によって決定される。例えば、顆粒剤、散剤、
錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳
剤、懸濁剤または液剤等の剤形にして、経口投与しても
よいし、注射剤として静脈内投与、筋肉内投与又は皮下
投与してもよい。
【0078】また、注射用の粉末にして用時調製して使
用してもよい。経口、経腸、非経口若しくは局所投与に
適した医薬用の有機又は無機の、固体又は液体の担体若
しくは希釈剤を本発明化合物と共に用いることができ
る。固形製剤を製造する際に用いられる賦形剤として
は、例えば乳糖、ショ糖、デンプン、タルク、セルロー
ス、デキストリン等が用いられる。経口投与のための液
体製剤、即ち、乳剤、シロップ剤、懸濁剤、液剤等は、
一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば水又は植物
油等を含む。この製剤は、不活性な希釈剤以外に補助
剤、例えば湿潤剤、懸濁補助剤、甘味剤、芳香剤、着色
剤または保存剤等を含むことかできる。液体製剤にして
ゼラチンのような体内で崩壊されうる物質のカプセル中
に含ませてもよい。非経口投与の製剤、即ち、注射剤等
の製造に用いられる溶剤又は懸濁化剤としては、例えば
水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ベンジルアルコール、オレイン酸エチル、レシチン等が
挙げられる。製剤の調製方法は常法によればよい。
【0079】臨床投与量は、経口投与により用いる場合
には、成人に対し本発明の化合物として、一般には、1
日量0.01〜1000mgであり、好ましくは0.0
1〜100mgであるが、年令、病状、症状、同時投与
の有無等により適宜増減することが更に好ましい。前記
1日量のPAF拮抗薬は、1日に1回、又は適当間隔を
おいて1日に2若しくは3回に分けて投与してもよい
し、間欠投与してもよい。
【0080】また、注射剤として用いる場合には、成人
に対し本発明の化合物として、1回量0.001〜10
0mgを連続投与又は間欠投与することが好ましい。本
発明の化合物の具体例を以下の表−1〜表−10に示
す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】
【表5】
【0086】
【表6】
【0087】
【表7】
【0088】
【表8】
【0089】
【表9】
【0090】
【表10】
【0091】
【表11】
【0092】
【表12】
【0093】
【表13】
【0094】
【表14】
【0095】
【表15】
【0096】
【表16】
【0097】
【表17】
【0098】
【表18】
【0099】
【表19】
【0100】
【実施例】以下に、本発明を実施例および試験例により
具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り
以下の実施例および試験例に限定されるものではない。
実施例中の[NMR]の記号は[核磁器共鳴スペクト
ル]を表し、[NMR]のカッコ内の溶媒は測定溶媒を
示し、単位はppmである。
【0101】なお、下記表−11〜14に記載されてい
る化合物No.は表−1〜10に記載されている化合物
No.に対応する。 実施例1 (1)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(3−ピリ
ジルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3
H)−オン(表中、化合物No.2)の合成 a)2−アミノ−5−ブロモ−N−(3−ピリジルメチ
ル)ベンズアミドの合成 2−アミノ−5−ブロモ安息香酸23.8g、3−アミ
ノメチルピリジン13.1gおよびトリエチルアミン2
4.5gをジメチルホルムアミド238mlに溶解し、
氷冷した。この溶液にジフェニルホスホリルアジド3
3.3gを10分間かけて滴下し、その後室温にて18
時間攪拌した。反応溶液を氷水にあけ、析出した固体を
濾取し、水洗後乾燥し、目的とする化合物29.4gを
得た。1 HNMR(CDCl3 )δ:4.59(d,2H,J
=6Hz),5.57(s,2H),6.58(d,1
H,J=9Hz),6.70(broad s,1
H),7.25−7.31(m,2H),7.45
(d,1H,J=2Hz),7.67−7.72(m,
1H),8.51−8.57(m,2H) b)6−ブロモ−3−(3−ピリジルメチル)−1,
2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オンの合成 亜硫酸ナトリウム6.83gと水48mlとからなる溶
液を、2−アミノ−5−ブロモ−N−(3−ピリジルメ
チル)ベンズアミド29.4g、濃塩酸32mlおよび
水400mlからなる混合物に0〜2℃で滴下した。0
〜2℃にて45分間攪拌したのち、1規定の水酸化ナト
リウム水溶液を加え中和し、クロロホルムで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上
で乾燥したのち減圧濃縮し、目的とする化合物25.6
gを得た。
【0102】1HNMR(CDCl3 )δ:5.63
(s,2H),7.25−7.31(m,1H),7.
84−8.05(m,2H),8.03(s,1H),
8.47−8.81(m,3H) c)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(3−ピリジ
ルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3
H)−オンの合成 6−ブロモ−3−(3−ピリジルメチル)−1,2,3
−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン10.0g、4
−クロロフェノール6.1g、酸化銅(II) 9.4g、
炭酸カリウム13.1gおよひピリジン100mlから
なる混合物を9時間加熱還流した。反応終了後、不溶物
を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)に付し粗精製を行い、続いてヘ
キサン−塩化メチレンから再結晶し、目的とする化合物
5.68gを得た。 融点:134−136℃ 実施例1(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0103】(2)6−(4−クロロフェノキシ)−3
−(2−ピリジルメチル)−1,2,3−ベンゾトリア
ジン−4(3H)−オン(表中、化合物No.1) 融点:108.5−110.5℃ (3)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(4−ピリ
ジルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3
H)−オン塩酸塩(表中、化合物No.3) 融点:149−156℃ (4)6−(4−クロロフェノキシ)−3−[1−(3
−ピリジル)エチル]−1,2,3−ベンゾトリアジン
−4(3H)−オン塩酸塩(表中、化合物No.4) 融点:160−163℃ (5)6−(4−クロロフェノキシ)−3−[2−(2
−ピリジル)エチル]−1,2,3−ベンゾトリアジン
−4(3H)−オン(表中、化合物No.6) 融点:99−101.5℃ (6)6−(4−クロロフェノキシ)−3−[5−(2
−メチルピリジル)メチル]−1,2,3−ベンゾトリ
アジン−4(3H)−オン(表中、化合物No.8)
【0104】1HNMR(CDCl3 )δ:2.52
(s,3H),5.55(s,2H),7.02−7.
13(m,3H),7.38−7.42(m,2H),
7.57−7.61(m,2H),7.71−7.75
(m,1H),8.13−8.16(m,1H),8.
66(broad s,1H) (7)6−(4−クロロフェノキシ)−3−[5−(2
−メトキシピリジル)メチル]−1,2,3−ベンゾト
リアジン−4(3H)−オン(表中、化合物No.9) 融点:121.5−124℃ (8)4−[[6−(4−クロロフェノキシ)−4−オ
キソ−3H−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イ
ル]メチル]ピリジン−1−オキシド(表中、化合物N
o.10) 融点:177−179℃ (9)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(2−フリ
ルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3
H)−オン(表中、化合物No.11) 融点:170.5−171.5℃ (10)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(3−フ
リルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3
H)−オン(表中、化合物No.12) 融点:94−98℃
【0105】(11)6−(4−クロロフェノキシ)−
3−(2−チエニルメチル)−1,2,3−ベンゾトリ
アジン−4(3H)−オン(表中、化合物No.13) 融点:164.5−165℃ (12)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(4−イ
ミダゾリルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−
4(3H)−オン(表中、化合物No.14) 融点:191−196℃ (13)6−(4−クロロフェノキシ)−3−[4−
(5−メチルイミダゾリル)メチル]−1,2,3−ベ
ンゾトリアジン−4(3H)−オン(表中、化合物N
o.15) 融点:184−186℃ (14)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(4−ピ
ラゾリルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4
(3H)−オン(表中、化合物No.16) 融点:199−201.5℃ (15)6−(4−クロロフェノキシ)−3−[2−
(4−イミダゾリル)エチル]−1,2,3−ベンゾト
リアジン−4(3H)−オン(表中、化合物No.1
7) 融点:197−199.5℃
【0106】(16)6−(4−フルオロフェノキシ)
−3−(3−ピリジルメチル)−1,2,3−ベンゾト
リアジン−4(3H)−オン(表中、化合物No.1
8) 融点:134−135.5℃ (17)6−(4−メチルフェノキシ)−3−(3−ピ
リジルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4
(3H)−オン(表中、化合物No.19) 融点:134.5−136℃ (18)6−(4−ブチルフェノキシ)−3−(3−ピ
リジルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4
(3H)−オン塩酸塩(表中、化合物No.20) 融点:102−107℃ (19)6−(4−シアノフェノキシ)−3−(3−ピ
リジルメチル)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4
(3H)−オン(表中、化合物No.21)1 HNMR(CDCl3 )δ:5.62(s,2H),
7.10−7.28and7.50−7.90(m,t
otal 8H), 8.22(d,1H,J=8H
z),8.57−8.59(m,1H),8.78−
8.79(m,1H)
【0107】実施例2 (1)4−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオン(表中、化合物No.72)の合成 a)4−ニトロ−2−(3−ピリジルメチル)−1H−
イソインド−ル−1,3(2H)−ジオンの合成 3−ニトロフタル酸無水物15.0g、酢酸233ml
およびトルエン80mlからなる混合物に3−アミノメ
チルピリジン10.1gを加え、1.5時間加熱還流し
た。反応混合物を減圧濃縮したのち酢酸エチルで希釈
し、1規定の水酸化ナトリウム水溶液ついで水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウム上で乾燥後減圧濃縮し、目的
とする化合物20.6gを得た。
【0108】1HNMR(CDCl3 )δ:4.89
(s,2H),7.25−7.30(m,1H),7.
77−7.82(m,1H),7.90−7.96
(m,1H),8.12−8.15(m,2H),8.
54−8.56(m,1H),8.71−8.72
(m,1H) b)4−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−
ジオンの合成 4−クロロフェノール591mg、水酸化ナトリウム1
84mg、水0.6ml、ジメチルスルホキシド30m
lおよびトルエン10mlからなる混合物を加熱還流
し、ディーンスタークの共沸装置を用い水およびトルエ
ンを完全に留去させた。4−ニトロ−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−
ジオン1.24gを加え100℃にて3時間攪拌し、冷
却後反応混合物を水にあけ、塩化メチレンで抽出した。
有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:酢酸エチル)に付し、目的とす
る化合物1.17gを得た。 融点:193−194.5℃ 実施例2(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0109】(2)5−(4−クロロフェノキシ)−2
−(3−ピリジル)−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン(表中、化合物No.22) 融点:201−202℃ (3)5−(4−クロロフェノキシ)−2−(4−ピリ
ジル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオ
ン(表中、化合物No.23) 融点:172.5−173.5℃ (4)5−(4−クロロフェノキシ)−2−(2−ピリ
ジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオン(表中、化合物No.24) 融点:117−119℃ (5)5−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオン(表中、化合物No.25) 融点:119−121℃
【0110】(6)5−(4−クロロフェノキシ)−2
−(4−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.26) 融点:89−90℃ (7)5−(2−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオン(表中、化合物No.31)1 HNMR(CDCl3 )δ:4.83(s,2H),
7.13−7.34(m,6H),7.50(dd,1
H),7.33−7.82(m,2H),8.51(d
d,1H),8.68(d,1H) (8)5−(4−フルオロフェノキシ)−2−(3−ピ
リジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン(表中、化合物No.32) 融点:111−113℃ (9)5−(4−メチルフェノキシ)−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオン(表中、化合物No.33) 融点:133−137℃ (10)5−(4−プロピルフェノキシ)−2−(3−
ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン(表中、化合物No.34)1 HNMR(CDCl3 )δ:0.94(t,3H),
1.69(m,2H),2.61(t,2H),4.8
2(s,2H),6.97(dd,2H),7.20−
7.31(m,5H),7.72−7.79(m,2
H),8.52(dd,1H),8.69(d,1H)
【0111】(11)5−(2−メトキシフェノキシ)
−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール
−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.37)1 HNMR(CDCl3 )δ:3.77(s,3H),
4.81(s,2H),7.00−7.08(m,3
H),7.20−7.26(m,4H),7.73−
7.78(m,2H),8.52(dd,1H),8.
68(d,1H) (12)5−(4−プロポキシフェノキシ)−2−(3
−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン(表中、化合物No.38) 融点:89−91℃ (13)5−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−
2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.39) 融点:122−125℃ (14)5−(4−シアノフェノキシ)−2−(3−ピ
リジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン(表中、化合物No.40) 融点:138−140℃ (15)5−(3,4−ジメチルフェノキシ)−2−
(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,
3(2H)−ジオン(表中、化合物No.42) 融点:121−123℃
【0112】(16)4−(3−クロロフェノキシ)−
2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.73) 融点:117.5−118.5℃ (17)4−(2−クロロフェノキシ)−2−(3−ピ
リジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン(表中、化合物No.74)1 HNMR(CDCl3 )δ:4.86(s,2H),
6.83−6.86(m,1H),7.15−7.33
(m,4H),7.48−7.61(m,3H),7.
79−7.83(m,1H),8.52−8.55
(m,1H),8.73−8.74(m,1H) (18)4−(4−シアノフェノキシ)−2−(3−ピ
リジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン(表中、化合物No.76) 融点:177−179℃
【0113】実施例3 (1)5−[N,N−ビス(4−シアノフェニル)アミ
ノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインド
ール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.6
3)の合成 a)5−ニトロ−2−(3−ピリジルメチル)−1H−
イソインドール−1,3(2H)−ジオンの合成 4−ニトロフタル酸無水物と3−アミノメチルピリジン
とから実施例2(1)のa)の方法と同様にして目的と
する化合物を得た。 融点:128−131℃ b)5−アミノ−2−(3−ピリジルメチル)−1H−
イソインドール−1,3(2H)−ジオンの合成 氷冷下、濃塩酸200mlに塩化第1すず21.1gを
加えた後5−ニトロ−2−(3−ピリジルメチル)−1
H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン9.0g
を加えた。反応混合物を室温までもどし15分間攪拌
し、その後80℃にて30分間攪拌した。冷却後、濾過
し、得られた固体に水を加え、アンモニア水でアルカリ
性にした。この混合物にテトラハイドロフラン500m
lを加え、セライトを用い濾過し、濾液を塩化メチレン
で抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム上
で乾燥させ、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒; 酢酸エチル:ヘ
キサン=2:1)に付し、目的とする化合物7.4gを
得た。
【0114】1HNMR(DMSOd6)δ:4.72a
nd4.75(a pair ofs,2H),6.5
2and9.43(a pair of s,2H),
6.79−7.71(m,5H),8.47−8.56
(m,2H) c)5−[N,N−ビス(4−シアノフェニル)アミ
ノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインド
ール−1,3(2H)−ジオンの合成 5−アミノ−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソ
インドール−1,3(2H)−ジオン134mg、4−
ヨードベンゾニトリル302g、銅粉135mg、18
−クラウン−6(1,4,7,10,13,16−ヘキ
サオキサシクロオクタデカン)28mg、炭酸カリウム
585mgおよび1,2−ジクロロベンゼン3mlから
なる混合物を8時間加熱還流した。反応終了後、不溶物
を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒; クロロホ
ルム:メタノール=40:1)に付し、目的とする化合
物149mgを得た。 融点:208−212℃ 実施例3(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0115】(2)5−(N,N−ジフェニルアミノ)
−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール
−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.59)1 HNMR(CDCl3 )δ:4.80(s,2H),
7.13−7.38(m,13H),7.59(d,1
H),7.72−7.75(m,1H),8.51(d
d,1H),8.68(d,1H) (3)5−[N,N−ビス(4−クロロフェニル)アミ
ノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインド
ール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.6
0) 融点:161−163℃ (4)5−[N,N−ビス(4−フルオロフェニル)ア
ミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソイン
ドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.
61)1 HNMR(CDCl3 )δ:4.81(s,2H),
7.03−7.17(m,9H),7.23−7.28
(m,2H),7.43(d,1H),7.57(m,
1H),8.50(dd,1H),8.65(d,1
H) (5)5−[N,N−ビス(3,4−ジクロロフェニ
ル)アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イ
ソインドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物
No.65) 融点:97−100℃
【0116】(6)4−[N,N−ビス(4−クロロフ
ェニル)アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H
−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化
合物No.79) 融点:167−168.5℃ (7)[5−(N,N−ビス(4−メタンスルフォニル
フェニル)アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1
H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(表中、
化合物No.69) 融点:149−152℃
【0117】実施例4 (1)5−[N−(4−クロロフェニル)アミノ]−2
−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.52)の
合成 5−アミノ−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソ
インドール−1,3(2H)−ジオン260mg、1−
クロロ−4−ヨードベンゼン296mg、銅粉131m
g、18−クラウン−6(1,4,7,10,13,1
6−ヘキサオキサシクロオクタデカン)54mg、炭酸
カリウム569mgおよび1,2−ジクロロベンゼン4
mlからなる混合物を1時間加熱還流した。反応終了
後、不溶物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール=20:1)に付し、目的
とする化合物185mgを得た。 融点:207−209.5℃ 実施例4(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0118】(2)5−[N−フェニルアミノ]−2−
(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,
3(2H)−ジオン(表中、化合物No.51) 融点:172−173℃ (3)5−[N−(4−フルオロフェニル)アミノ]−
2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.53) 融点:190−196℃ (4)5−[N−(4−シアノフェニル)アミノ]−2
−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.54) 融点:222−225℃ (5)5−[N−(3,4−ジクロロフェニル)アミ
ノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインド
ール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.5
5) 融点:227−229℃ (6)4−[N−(4−クロロフェニル)アミノ]−2
−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン(表中、化合物No.77) 融点:156−158℃
【0119】実施例5 (1)5−[N−(4−クロロフェニル)−N−フェニ
ルアミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソ
インドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物N
o.66)の合成 5−[N−(4−クロロフェニル)アミノ]−2−(3
−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン85mg、ヨードベンゼン71mg、
銅粉30mg、18−クラウン−6(1,4,7,1
0,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン)1
2mg、炭酸カリウム128mgおよび1,2−ジクロ
ロベンゼン2mlからなる混合物を7時間加熱還流し
た。反応終了後、不溶物を濾過し、濾液を減圧濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒; クロロホルム:メタノール=100:
1)に付し、目的とする化合物96mgを得た。
【0120】1HNMR(CDCl3 )δ:4.81
(s,2H),7.06−7.39(m,12H),
7.61(d,1H,J=8Hz),7.73−7.7
6(m,1H),8.52−8.68(m,2H) 実施例5(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。 (2)5−(N−メチル−N−フェニルアミノ)−2−
(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,
3(2H)−ジオン(表中、化合物No.56) 融点:135−138℃ (3)5−[N−イソプロピル−N−(4−クロロフェ
ニル)アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−
イソインドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合
物No.57) 融点:110−114℃ (4)5−[N−ブチル−N−(4−フルオロフェニ
ル)アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イ
ソインドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物
No.58) 融点:90−93℃ (5)4−[N−メチル−N−(4−クロロフェニル)
アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソイ
ンドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物N
o.78) 融点:80−83℃
【0121】実施例6 (1)5−(4−クロロフェニルチオ)−2−(3−ピ
リジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン(表中、化合物No.44)の合成 水素化ナトリウム42mg(約60%)をジメチルホル
ムアミド10mlにけん濁させ、4−クロロチオフェノ
ール150mgを加え、60℃に加熱し30分間攪拌し
た。5−ニトロ−2−(3−ピリジルメチル)−1H−
イソインドール−1,3(2H)−ジオン300mgを
加え、120℃に加熱し8時間攪拌後、水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾
燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)に付し、
目的とする化合物201mgを得た。 融点:115−118℃ 実施例6(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。 (2)5−(4−メチルフェニルチオ)−2−(3−ピ
リジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン(表中、化合物No.43) 融点:88−90℃
【0122】実施例7 5−(4−クロロベンゾイル)−2−(3−ピリジルメ
チル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオ
ン(表中、化合物No.45)の合成 a)4−(4−クロロベンゾイル)フタル酸無水物の合
成 4−(4−クロロベンゾイル)フタル酸1.00gおよ
び無水酢酸1.34gを酢酸10mlに加え、3.5時
間加熱還流した。反応終了後、酢酸を減圧留去し、得ら
れた残渣にヘキサンを加え固体を析出させた。固体を濾
取し、ヘキサンで洗浄後、乾燥させ目的とする化合物
0.91gを得た。
【0123】1HNMR(CDCl3 )δ:7.54
(d,2H,J=7Hz),7.76(d,2H,J=
7Hz),8.17(d,1H,J=8Hz),8.2
9(d,1H,J=8Hz),8.32(s,1H) b)5−(4−クロロベンゾイル)−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−
ジオンの合成 4−(4−クロロベンゾイル)フタル酸無水物870m
g、酢酸10mlおよびトルエン10mlからなる混合
物に3−アミノメチルピリジン394mgを加え、2時
間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
酢酸エチル)に付し、目的とする化合物1.11gを得
た。 融点:132−134℃
【0124】実施例8 5−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]−2−(3
−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン(表中、化合物No.68)の合成 a)5−[ヒドロキシビス(4−クロロフェニル)メチ
ル]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインド
ール−1,3−ジオンの合成 4−(4−クロロベンゾイル)フタル酸2.00gをテ
トラハイドロフラン63mlに溶解し、4−クロロフェ
ニルマグネシウムブロミドのエーテル溶液50ml
(0.59M)を室温にて20分間かけて滴下した。反
応混合物を3時間加熱還流したのち氷冷し、10%塩酸
で加水分解後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒; クロロホルム:メタノール=2:1)に付し
粗精製された4−[ヒドロキシビス(4−クロロフェニ
ル)メチル]フタル酸を得た。この中間体はさらに精製
することなく次の反応に用いることができる。
【0125】無水酢酸3.1ml、酢酸20mlおよび
上記の反応で得られた粗アルコール体からなる混合物を
2時間加熱還流した。反応終了後、減圧濃縮し、得られ
た残渣に酢酸10mlおよび3−アミノメチルピリジン
1.42gを加え、1時間加熱還流した。反応終了後減
圧濃縮し、ついで酢酸エチルで希釈した。有機層を水、
飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウム上で乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)に付し目的とする化合物1.6
4gを得た。
【0126】1HNMR(CDCl3 )δ:4.79
(s,2H),7.17−7.82(m,13H),
8.34−8.37(m,1H),8.52−8.53
(m,1H) b)5−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]−2−
(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,
3(2H)−ジオンの合成 濃塩酸12mlに塩化第一すず546mgついで5−
[ヒドロキシビス(4−クロロフェニル)メチル]−2
−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3−ジオン352mgを加え、70℃で1.5時間
攪拌した。氷冷後、1規定の水酸化ナトリウム水溶液で
アルカリ性とし、塩化メチレンで抽出した。有機層を水
洗し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付し目的とする化合
物188mgを得た。
【0127】1HNMR(CDCl3 )δ:4.83
(s,2H),5.61(s,1H),6.99(d,
4H,J=7Hz),7.21−7.31(m,1
H),7.30(d,4H,J=7Hz),7.44−
7.48(m,1H),7.56(s,1H),7.7
3−7.79(m,2H),8.50−8.53(m,
1H),8.68−8.89(m,1H)
【0128】実施例9 (1)5−(3−メトキシフェニル)−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオン(表中、化合物No.48)の合成 塩化亜鉛1.80gをテトラハイドロフラン8.8ml
に溶解し、3−メトキシフェニルマグネシウムブロミド
のテトラハイドロフラン溶液8.8ml(1.0M)を
加え20分間室温にて攪拌した。この溶液を2−(3−
ピリジルメチル)−5−(トリフルオロメタンスルホニ
ルオキシ)−1H−イソインドール−1,3(2H)−
ジオン2,27g、酢酸パラジウム27mg、1,1′
−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン131mg
およびテトラハイドロフラン18mlからなる混合物に
加え、17時間室温にて攪拌した。反応終了後、氷冷
下、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次
いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒; 酢酸エチル:ヘキサ
ン=1:3→1:1)に付し目的とする化合物1.71
gを得た。 融点:115−117℃ 実施例9(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。 (2)5−(1−ナフチル)−2−(3−ピリジルメチ
ル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
(表中、化合物No.50)1 HNMR(CDCl3 )δ:4.88(s,2H),
7.13−7.97(m,12H),8.52−8.5
5(m,1H),8.74−8.75(m,1H)
【0129】実施例10 (1)7−(4−クロロフェノキシ)−3,4−ジヒド
ロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキ
ノリノン(表中、化合物No.84)の合成 a)3,4−ジヒドロ−7−メトキシ−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1(2H)−イソキノリノンの合成 水素化ナトリウム(約60%)3.70gをジメチルホ
ルムアミド80mlにけん濁させ、氷冷下、3−クロロ
メチルピリジン塩酸塩5.30gを少しずつ加えた。氷
冷下15分間攪拌したのち、ジメチルホルムアミド30
mlに3,4−ジヒドロ−7−メトキシ−1(2H)−
イソキノリノン4.09gを溶解したものを15分間か
けて滴下した。10℃にて1時間攪拌したのち、水を加
えトルエンで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチ
ル)に付し目的とする化合物4.50gを得た。
【0130】1HNMR(CDCl3 )δ:2.90
(t,2H,J=7Hz),3.50(t,2H,J=
7Hz),3.86(s,3H),4.80(s,2
H),6.93−7.01(m.1H),7.07−
7.10(m,1H),7.25−7.31(m,1
H),7.66−7.78(m,2H),8.53−
8.60(m,2H) b)3,4−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−2−(3−ピ
リジルメチル)−1(2H)−イソキノリノンの合成 3,4−ジヒドロ−7−メトキシ−2−(3−ピリジル
メチル)−1(2H)−イソキノリノン11.3gを4
7%臭化水素水84mlに加え、4.5時間加熱還流し
た。氷冷後、水酸化ナトリウム水溶液を加え中和し、つ
いで酢酸を加え弱酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、次いで、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エ
チル)に付し目的とする化合物5.00gを得た。 融点:136−137℃ c)7−(4−クロロフェノキシ)−3,4−ジヒドロ
−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキノ
リノンの合成 3,4−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1(2H)−イソキノリノン4.97g、
4−ブロモクロロベンゼン4.50g、酸化銅(II)
3.88g、炭酸カリウム5.39gおよびピリジン3
0mlからなる混合物を20時間加熱還流した。反応終
了後、不溶物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル)に付し目的とする化合物4.39gを
得た。 融点:93.5−94.5℃ 実施例10(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0131】(2)7−(4−ニトロフェノキシ)−
3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1
(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.80) 融点:155.5−157.5℃ (3)7−(3−ニトロフェノキシ)−3,4−ジヒド
ロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキ
ノリノン(表中、化合物No.81)1 HNMR(CDCl3 )δ:3.00(t,2H,J
=7Hz),3.57(t,2H,J=7Hz),4.
80(s,2H),7.15−7.38(m.4H),
7.50(t,1H,J=8Hz),7.71−7.7
9(m,3H),7.93−7.97(m,1H),
8.54−8.61(m,2H) (4)7−(2−ニトロフェノキシ)−3,4−ジヒド
ロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキ
ノリノン(表中、化合物No.82)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.96(t,2H,J
=7Hz),3.53(t,2H,J=7Hz),4.
77(s,2H),7.06−7.28(m.5H),
7.51−7.59(m,1H),7.70−7.72
(m,2H),7.96−7.99(m,1H),8.
54−8.59(m,2H) (5)7−フェノキシ−3,4−ジヒドロ−2−(3−
ピリジルメチル)−1(2H)−イソキノリノン(表
中、化合物No.83)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.93(t,2H,J
=7Hz),3.51(t,2H,J=7Hz),4.
77(s,2H),6.99−7.39(m.8H),
7.71−7.78(m,2H),8.55−8.60
(m,2H)
【0132】(6)7−(4−フルオロフェノキシ)−
3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1
(2H)−イソキノリノン(表−1中、化合物No.8
5)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.93(t,2H,J
=7Hz),3.52(t,2H,J=7Hz),4.
77(s,2H),6.95−7.29(m.7H),
7.68−7.75(m,2H),8.53−8.59
(m,2H) (7)7−(4−メチルフェノキシ)−3,4−ジヒド
ロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキ
ノリノン(表中、化合物No.86)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.33(s,3H),
2.92(t,2H,J=7Hz),3.50(t,2
H,J=7Hz),4.76(s,2H),6.89−
6.93(m.2H),7.09−7.30(m,5
H),7.69−7.71(m,2H),8.52−
8.58(m,2H) (8)7−(4−シアノフェノキシ)−3,4−ジヒド
ロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキ
ノリノン(表中、化合物No.87) 融点:102.5−103.5℃ (9)7−(3−シアノフェノキシ)−3,4−ジヒド
ロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキ
ノリノン(表中、化合物No.88)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.98(t,2H,J
=6Hz),3.55(t,2H,J=6Hz),4.
79(s,2H),7.13−7.48(m.7H),
7.70−7.78(m,2H),8.53−8.60
(m,2H) (10)7−(2−シアノフェノキシ)−3,4−ジヒ
ドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソ
キノリノン(表中、化合物No.89) 融点:120−123℃
【0133】(11)7−(3,4−ジフルオロフェノ
キシ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチ
ル)−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合物N
o.90)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.95(t,2H,J
=7Hz),3.53(t,2H,J=7Hz),4.
78(s,2H),6.70−6.85(m.2H),
7.10−7.35(m,4H),7.71−7.73
(m,2H),8.55−8.60(m,2H) (12)7−(3,4−ジメチルフェノキシ)−3,4
−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)
−イソキノリノン(表中、化合物No.91)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.22(s,6H),
2.91(t,2H,J=6Hz),3.50(t,2
H,J=6Hz),4.75(s,2H),6.70−
6.81(m.2H),6.99−7.31(m,4
H),7.65−7.71(m,2H),8.52−
8.59(m,2H) (13)7−(4−メトキシフェノキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン塩酸塩(表中、化合物No.92)融点:
126−132℃ (14)7−(4−アセチルフェノキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン(表中、化合物No.93)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.57(s,3H),
2.96(t,2H,J=7Hz),3.53(t,2
H,J=7Hz),4.77(s,2H),6.96−
7.00(m.2H),7.11−7.30(m,3
H),7.68−7.95(m,4H),8.50−
8.59(m,2H) (15)7−(4−カルバモイルフェノキシ)−3,4
−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)
−イソキノリノン(表中、化合物No.94) 融点:104−107.5℃ (16)7−(4−クロロフェノキシ)−3,4−ジヒ
ドロ−2−(3−ピリジル)−1(2H)−イソキノリ
ノン(表中、化合物No.121)1 HNMR(CDCl3 )δ:3.15(t,2H,J
=6Hz),4.04(t,2H,J=6Hz),7.
00−7.37(m.7H),7.76−7.77
(m,2H),8.42−8.78(m,2H) (17)6−(3−ニトロフェノキシ)−3,4−ジヒ
ドロ−2−(3−ピリジル)−1(2H)−イソキノリ
ノン(表中、化合物No.124)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.98(t,2H,J
=7Hz),3.54(t,2H,J=7Hz),4.
81(s,2H),6.90−6.91(m.1H),
6.98−7.00(m,1H),7.11−7.31
(m,3H),7.51(t,1H,J=8Hz),
7.70−7.75(m.1H),7.82−7.84
(m,1H),8.17(d,1H,J=8Hz),
8.57−8.61(m,2H)
【0134】実施例11 (1)2,3−ジヒドロ−6−(4−フルオロフェノキ
シ)−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインド
ール−1−オン(表中、化合物No.125)の合成 a)2−ヒドロキシメチル−5−メトキシ−N−(3−
ピリジルメチル)ベンズアミド)の合成 6−メトキシイソベンゾフラン−1(3H)−オン91
9mgと3−アミノメチルピリジン1.82gとを無溶
媒で150℃に加熱し、3時間攪拌した。反応終了後、
混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル→テトラハイドロフラン)に付し目的と
する化合物1.40gを得た。
【0135】1HNMR(CDCl3 )δ:3.80
(s,3H),4.55(s,2H),4.64(d,
2H,J=6Hz),6.91−6.98(m,1
H),7.19−7.32(m,3H),7.72−
7.89(m,2H),8.45−8.52(m,2
H) b)2−アセトキシメチル−5−メトキシ−N−(3−
ピリジルメチル)ベンズアミド 2−ヒドロキシメチル−5−メトキシ−N−(3−ピリ
ジルメチル)ベンズアミド710mgおよびトリエチル
アミン317mgを塩化メチレン10mlに溶解し、0
℃に冷却した。無水酢酸320mgを加え、室温にて1
5時間攪拌したのち、水、次いで、飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃
縮し、目的とする化合物820mgを得た。
【0136】1HNMR(CDCl3 )δ:1.97
(s,3H),3.82(s,3H),4.64(d,
2H,J=6Hz),5.18(s,2H),6.93
−6.98(m,1H),7.05−7.08(m,2
H),7.27−7.37(m,2H) c)2,3−ジヒドロ−6−メトキシ−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1H−イソインドール−1−オンの合成 水素化ナトリウム(約60%)136mgをジメチルホ
ルムアミド7mlにけん濁させ、0℃に冷却し、2−ア
セトキシメチル−5−メトキシ−N−(3−ピリジルメ
チル)ベンズアミド820mgを加えた。室温にて2時
間攪拌後、水を加えトルエンで抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:酢酸エチル)に付し目的とする化合物38
6mgを得た。
【0137】1HNMR(CDCl3 )δ:3.87
(s,3H),4.23(s,2H),4.83(s,
2H),7.08−7.12(m.1H),7.27−
7.31(m,2H),7.37−7.38(m,1
H),7.64−7.76(m,1H),8.54−
8.59(m,2H) d)2,3−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2−(3−ピ
リジルメチル)−1H−イソインドール−1−オンの合
成 実施例10(1)のb)の方法と同様にして2,3−ジ
ヒドロ−6−メトキシ−2−(3−ピリジルメチル)−
1H−イソインドール−1−オンを47%臭化水素中、
加熱還流し、目的とする化合物を得た。
【0138】1HNMR(DMSOd6)δ:4.27
(s,2H),4.74(s,2H),6.97−7.
08(m,2H),7.24−7.41(m,2H),
7.50−7.53(m,1H),8.51−8.57
(m,2H),9.81(s,1H) e)2,3−ジヒドロ−6−(4−フルオロフェノキ
シ)−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインド
ール−1−オンの合成 2,3−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1H−イソインドール−1−オンと1−ブ
ロモ−4−フルオロベンゼンとから実施例10(1)の
c)の方法と同様にして目的とする化合物を得た。 融点:115−116℃ 実施例11(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0139】(2)5−(4−クロロフェノキシ)−
2,3−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1H
−イソインドール−1−オン(表中、化合物No.12
6) 融点:77−82℃ (3)5−(4−クロロフェノキシ)−2,3−ジヒド
ロ−2−(4−ピリジルメチル)−1H−イソインドー
ル−1−オン(表中、化合物No.127) 融点:82−87℃
【0140】実施例12 6−(4−クロロフェノキシ)−3−(3−ピリジルメ
チル)−4(3H)−キナゾリノン(表中、化合物N
o.131)の合成 a)6−ブロモ−3−(3−ピリジルメチル)−4(3
H)−キナゾリノンの合成 メチル5−ブロモ−2−(N,N−ジメチルN′−ホル
ムアミジニル)ベンゾエート1.00g、3−アミノメ
チルピリジン1.51gおよびパラトルエンスルホン酸
一水和物1.00gを1,4−ジオキサン45mlに溶
解し、3時間加熱還流した。反応終了後、氷冷下、水、
次いで1規定の水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ
性とし、塩化メチレンで抽出した。有機層を水洗し、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し目的とする
化合物1.06gを得た。 融点:161.5−164.5℃ b)6−(4−クロロフェノキシ)−3−(3−ピリジ
ルメチル)4−(3H)−キナゾリノンの合成 6−ブロモ−3−(3−ピリジルメチル)−4(3H)
−キナゾリノンと4−クロロフェノールとから実施例1
(1)のc)の方法と同様にして目的とする化合物を得
た。 融点:130−133℃
【0141】実施例13 7−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリジルメ
チル)−1(2H)−フタラジノン(表中、化合物N
o.132)の合成 a)7−ブロモ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2
H)−フタラジノンの合成 7−ブロモ−1(2H)−フタラジノンと3−クロロメ
チルピリジン塩酸塩とから実施例10(1)のa)の方
法と同様にして目的とする化合物を得た。
【0142】1HNMR(CDCl3 )δ:5.40
(s,2H),7.23−7.28(m,1H),7.
56(d,1H,J=8Hz),7.80−7.91
(m,2H),8.14(s,1H),8.53−8.
56(m,2H),8.74(broad s,1H) b)7−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1(2H)−フタラジノンの合成 7−ブロモ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)
−フタラジノンと4−クロロフェノールとから実施例1
(1)のc)の方法と同様にして目的とする化合物を得
た。 融点:150−151.5℃
【0143】実施例14 (1)7−(2−クロロベンジルオキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン(表中、化合物No.98)の合成水素化
ナトリウム(約60%)32mgをジメチルホルムアミ
ド10mlにけん濁させ、3,4−ジヒドロ−7−ヒド
ロキシ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン100mgを加え、15分間攪拌した。続
いて2−クロロメチルクロロベンゼン95mgを加え、
室温にて20時間攪拌した。反応終了後、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム上
で乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル)に付し
目的とする化合物144mgを得た。 融点:88.5−90℃ 実施例14(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0144】(2)7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒ
ドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソ
キノリノン(表中、化合物No.95)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.89(t,2H,J
=7Hz),3.49(t,2H,J=7Hz),4.
79(s,2H),5.12(s,2H),7.01−
7.42(m,8H),7.69−7.76(m,2
H),8.53−8.60(m,2H) (3)7−(4−クロロベンジルオキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン(表中、化合物No.96) 融点:134.5−136.5℃ (4)7−(3−クロロベンジルオキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン(表中、化合物No.97)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.90(t,2H,J
=7Hz),3.51(t,2H,J=7Hz),4.
80(s.2H),5.10(s,2H),7.02−
7.11(m,2H),7.26−7.31(m,4
H),7.45(broad s,1H),7.70−
7.73(m,2H),8.54−8.60(m,2
H) (5)7−(4−フルオロベンジルオキシ)−3,4−
ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−
イソキノリノン(表中、化合物No.99) 融点:93−94℃
【0145】(6)7−(2−フルオロベンジルオキ
シ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)
−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.1
00)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.91(t,2H,J
=6Hz),3.51(t,2H,J=6Hz),4.
80(s.2H),5.19(s,2H),7.00−
7.78(m,9H),8.53−8.59(m,2
H) (7)7−(2−ブロモベンジルオキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン(表中、化合物No.101) 融点:87−89℃ (8)7−(4−ニトロベンジルオキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン(表中、化合物No.102) 融点:140−142℃ (9)7−(3−ニトロベンジルオキシ)−3,4−ジ
ヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イ
ソキノリノン(表中、化合物No.103) 融点:154.5−156℃ (10)7−(2−ニトロベンジルオキシ)−3,4−
ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−
イソキノリノン(表中、化合物No.104) 融点:130.5−132℃
【0146】(11)7−(2−トリフルオロメチルベ
ンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合
物No.105) 融点:97.5−98.5 (12)7−(2−メチルベンジルオキシ)−3,4−
ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−
イソキノリノン(表中、化合物No.106)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.38(s,3H),
2.91(t,2H,J=7Hz),3.51(t,2
H,J=7Hz),4.81(s.2H),5.09
(s,2H),7.03−7.11(m,2H),7.
20−7.31(m,4H),7.41−7.43
(m,1H),7.72−7.79(m,2H),8.
54−8.61(m,2H) (13)7−(2−エチルベンジルオキシ)−3,4−
ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−
イソキノリノン(表中、化合物No.107)1 HNMR(CDCl3 )δ:1.26(t,3H,J
=7Hz),2.72(q,2H,J=7Hz),2.
91(t,2H,J=7Hz),3.50(t,2H,
J=7Hz),4.81(s,2H),5.11(s,
2H),7.00−7.78(m,9H),8.52−
8.61(m,2H) (14)7−(4−イソプロピルベンジルオキシ)−
3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1
(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.10
8)1 HNMR(CDCl3 )δ:1.26(d,6H,J
=7Hz),2.87−3.00(m,2H+1H),
3.50(t,2H,J=7Hz),4.79(s,2
H),5.08(s,2H),7.05−7.77
(m,9H),8.52−8.60(m,2H) (15)7−(2−イソプロピルベンジルオキシ)−
3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1
(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.10
9)1 HNMR(CDCl3 )δ:1.27(d,6H,J
=7Hz),2.91(t,2H,J=6Hz),3.
18(sep,1H,J=7Hz),3.52(t,2
H,J=6Hz),4.81(s,2H),5.12
(s,2H),7.01−7.80(m,9H),8.
54−8.61(m,2H)
【0147】(16)7−(4−ブチルベンジルオキ
シ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)
−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.1
10)1 HNMR(CDCl3 )δ:0.93(t,3H,J
=7Hz),1.23−1.64(m,4H),2.6
0(t,2H,J=7Hz),2.91(t,2H,J
=7Hz),3.50(t,2H,J=7Hz),4.
80(s,2H),5.08(s,2H),7.06−
7.76(m,9H),8.57−8.60(m,2
H) (17)7−(2,6−ジメチルベンジルオキシ)−
3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1
(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.11
1)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.39(s,6H),
2.92(t,2H,J=6Hz),3.53(t,2
H,J=6Hz),4.82(s,2H),5.11
(s,2H),7.02−7.33(m,6H),7.
72−7.75(m,1H),7.82−7.83
(m,1H),8.55−8.62(m,2H) (18)7−(2−メトキシベンジルオキシ)−3,4
−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)
−イソキノリノン(表中、化合物No.112)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.90(t,2H,J
=7Hz),3.50(t,2H,J=7Hz),3.
87(s,3H),4.80(s,2H),5.17
(s,2H),6.90−7.01(m,2H),7.
08(broad s,2H),7.26−7.37
(m,2H),7.47(d,1H,J=7Hz),
7.72−7.80(m,2H),8.54−8.61
(m,2H) (19)7−(2−シアノベンジルオキシ)−3,4−
ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−
イソキノリノン(表中、化合物No.113)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.92(t,2H,J
=7Hz),3.51(t,2H,J=7Hz),4.
80(s,2H),5.30(s,2H),7.05−
7.47(m,4H),7.60−7.78(m,5
H),8.54−8.60(m,2H) (20)7−(2−メトキシカルボニルベンジルオキ
シ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)
−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.1
15)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.90(t,2H,J
=7Hz),3.50(t,2H,J=7Hz),3.
90(s,3H),4.79(s,2H),5.54
(s,2H),7.09−7.76(m,8H),8.
02(d,1H,J=8Hz),8.54−8.60
(m,2H) (21)7−(2−メトキシカルボニルベンジルオキ
シ)−3,4−ジヒドロ−2−(2−ピリジルメチル)
−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.1
16)
【0148】1HNMR(CDCl3 )δ:2.92
(t,2H,J=7Hz),3.63(t,2H,J=
7Hz),3.89(s,3H),4.90(s,2
H),5.53(s,2H),7.02−7.76
(m,9H),8.01(d,1H,J=8Hz),
8.53−8.55(m,1H) (22)7−(2−メトキシカルボニルベンジルオキ
シ)−3,4−ジヒドロ−2−(4−ピリジルメチル)
−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.1
17) 融点:78−79℃ (23)7−[2−(N,N−ジメチルカルバモイル)
ベンジルオキシ]−3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1(2H)−イソキノリノン(表中、化
合物No.118)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.86−2.90
(m,3H+2H),3.09(s,3H),3.49
(t,2H,J=6Hz),4.79(s,2H),
5.13(s,2H),7.00−7.13(m,2
H),7.23−7.42(m,4H),7.51−
7.57(m,1H),7.68−7.72(m,2
H),8.53−8.59(m,2H) (24)7−(2−メチルスルホニルベンジルオキシ)
−3,4−ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1
(2H)−イソキノリノン(表中、化合物No.11
9) 融点:121.5−123℃
【0149】(25)7−ベンジルオキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2−[1−(3−ピリジル)エチル]−1(2
H)−イソキノリノン(表中、化合物No.120)1 HNMR(CDCl3 )δ:1.61−1.65
(m,3H),2.76−2.81(m,2H).3.
06−3.15(m,2H),3.37−3.48
(m,2H),5.12(broad s,2H),
6.27(broad q,1H,J=7Hz),7.
06(broad s,2H),7.25−7.47
(m,6H),7.70−7.77(m,2H),8.
54−8.66(m,2H) (26)6−(2−ニトロベンジルオキシ)−3,4−
ジヒドロ−2−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−
イソキノリノン(表中、化合物No.123) 融点:101−103℃ (27)7−(2−ニトロベンジルオキシ)−3,4−
ジヒドロ−2−(5−ピリミジルメチル)−1(2H)
−イソキノリノン(表中、化合物No.122) 融点:161−162℃ (28)4−(4−クロロベンジルオキシ)−2−(3
−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン(表中、化合物No.75) 融点:167−169℃
【0150】実施例15 (1)7−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリ
ジルメチル)−1(2H)−イソキノリノン(表中、化
合物No.128)の合成 a)7−(4−クロロフェノキシ)イソクマリンの合成 7−(4−クロロフェノキシ)−3,4−ジヒドロイソ
クマリン500mg、N−ブロモスクシンイミド325
mgおよびベンゾイルパーオキシド20mgを四塩化炭
素20mlに溶解し、2時間加熱還流した。反応終了
後、水洗し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃
縮した。得られた残渣にトルエン10mlおよび1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセ−7−ン49
0mgを加え、室温にて1時間攪拌した。トルエンを減
圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒; 酢酸エチル:ヘキサン=1:
1)に付し目的とする化合物367mgを得た。 融点:76.5−77℃ b)7−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリジ
ルメチル)−1(2H)−イソキノリノンの合成 7−(4−クロロフェノキシ)イソクマリン100mg
と3−アミノメチルピリジン377mgとを無溶媒で1
80℃に加熱し、5時間攪拌した。反応終了後、混合物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢
酸エチル)に付し目的とする化合物97mgを得た。 融点:115.5−116.5℃ 実施例15(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。
【0151】(2)7−(4−メチルフェノキシ)−2
−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−イソキノリノ
ン(表中、化合物No.129)1 HNMR(CDCl3 )δ:2.32(s,3H),
5.15(s,2H),6.47(d,1H,J=7H
z),6.93−7.48(m,8H),7.64−
7.67(m,1H),7.88−7.89(m,1
H),8.50−8.51(m,1H),8.61(b
road s,1H) (3)7−(4−クロロフェノキシ)−2−(3−ピリ
ジル)−1(2H)−イソキノリノン(表中、化合物N
o.130) 融点:130−131℃
【0152】実施例16 (1)3−[[5−[N,N−ビス(4−シアノフェニ
ル)アミノ]−1,3−ジオキソ−1,2H−イソイン
ドール−2−イル]メチル]ピリジン 1−オキシド
(表中、化合物No.70)の合成 5−[N,N−ビス(4−シアノフェニル)アミノ]−
2−(3−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−
1,3(2H)−ジオン1gをクロロホルム200ml
に溶解し、m−クロロ過安息香酸470mgを加え室温
で15時間攪拌した。この溶液を希水酸化ナトリウム水
で洗浄し無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、シリカゲルク
ロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム:メタノー
ル=100:1)に付し表記化合物0.95gを得た。 融点 259〜262℃ 実施例16(1)と同様の方法で下記の化合物を合成し
た。 (2)3−[[5−[N,N−ビス(4−クロロフェニ
ル)アミノ]−1,3−ジオキソ−1,2H−イソイン
ドール−2−イル]メチル]ピリジン 1−オキシド
(表中、化合物No.71) 融点:130〜133℃
【0153】実施例17 錠剤の製造 よく粉砕した5−[N,N−ビス(4−クロロフェニ
ル)アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イ
ソインドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物
No.60)1000g、乳糖5900g、結晶セルロ
ース2000g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロー
ス1000g、ステアリン酸マグネシウム100gをよ
く混合し、直接打錠法にて1錠100mg中前記化合物
10mgを含有する素錠を造った。この素錠に糖衣又は
フィルムコートを施して、糖衣錠及びフィルムコーティ
ング錠を製造した。
【0154】実施例18 カプセル剤の製造 よく粉砕した5−[N,N−ビス(4−シアノフェニ
ル)アミノ]−2−(3−ピリジルメチル)−1H−イ
ソインドール−1,3(2H)−ジオン(表中、化合物
No.63)1000g、トウモロコシデンプン300
0g、乳糖6900g、結晶セルロース1000g、ス
テアリン酸マグネシウム100gを混和して1カプセル
120mg中前記化合物10mgを含有するカプセル剤
を製造した。
【0155】実施例19 吸入剤の製造 よく粉砕した5−(4−クロロフェノキシ)−2−(3
−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン(表中、化合物No.25)5g、中
鎖飽和脂肪酸トリグリセリド10g、ソルビタンモノオ
レート0.2gをよく混合し、混和物各15.2mgを
5mlのエアゾール用アルミ容器に秤取し、更に1容器
当り、フレオン12/114(1:1混合物)84.8
mgを低温充填した後、1噴射10.0μlの定量アダ
プターをとりつけ、1容器5ml中、前記化合物5mg
を含有する定量噴霧の吸入剤を製造した。
【0156】本発明化合物の有用性を示すために薬理試
験結果を下記に示す。表−11、表−12および表−1
3中の化合物WEB2086は以下の構造で表され、P
AF拮抗活性を有する化合物として特開昭61−176
591号公報に記載されているものである。
【0157】
【化42】
【0158】試験例1(ウサギ血小板凝集抑制作用) ウサギ(New Zealand white 雄性、
2.5〜3.5kg)の頸静脈より採血した血液0.9
容に対し、3.8%クエン酸ナトリウム0.1容を加
え、110×gで15分間遠心し、多血小板血しょう
(PRP)を調製した。PAFにより誘発された血小板
凝集の測定はボーンらの濁度法(J.Physiolo
gy、第168巻、178ページ、1963年)に従っ
て、4チャンネルのアグリゴメーター(二光バイオサイ
エンス社製)を用いて測定した。試験化合物の活性はI
50値(血小板凝集を50%抑制するのに必要な試験化
合物濃度)として表−11に示した。なお、反応液中の
PAF最終濃度は10-10 Mにした。
【0159】
【表20】
【0160】試験例2(PAF誘発マウス ショック死
に対する作用) 実験はヤングらの方法(Prostaglandin
s、第30巻、545ページ、1985年)に従って行
った。絶食させたマウス(ICR系、雄性、25〜30
g)を無麻酔で用いてPAFによる致死実験を行った。
試験化合物は尾静脈へのPAF静脈内投与(100μg
/kg)の1時間前に経口投与した。PAFの静脈内投
与24時間後に動物の生存率を調べた。試験化合物の活
性はED50値(PAFによる致死を50%抑制するのに
必要な試験化合物用量)として表−12に示した。
【0161】
【表21】
【0162】試験例3(PAFによるモルモット気道収
縮に対する作用) モルモット(Hartley系、雄性、350〜500
g)をペントバルビタールナトリウム(50mg/kg
腹腔内投与)により麻酔した後に、気管にカニューレを
挿入しコンゼットらの方法(Arch.Exp.Pha
rmacol.第195巻、71ページ)に従い人工喚
気下に気道収縮を測定した。試験化合物はPAF静脈内
投与(0.3μg/kg)の1時間前に経口投与した。
試験化合物の活性はED50値(PAFによる気道収縮反
応を50%抑制するのに必要な試験化合物用量)として
表−13に示した。
【0163】
【表22】
【0164】上記の種々の薬理実験結果から明らかなよ
うに、本発明化合物は強力なPAF拮抗作用を有する。
以上の事実より、本発明化合物はPAF拮抗剤として有
用であり、PAFに起因するあらゆる疾患の治療・予防
に有効である。代表的な疾患をあげれば、気管支喘息、
腎炎、ショック(アナフィラキシーショック、エンドト
キシンショック、出血性ショックなど)、心筋梗塞、脳
卒中(脳出血、脳血栓)、潰瘍(胃潰瘍など)、DIC
(汎発性血管内血液凝固症候群)、自己免疫疾患(リウ
マチなど)、血栓症などである。 試験例4 急性毒性試験 雌雄SD(CD)系ラット5週齢各3匹を1群として、
本発明の化合物を0.5%CMC(カルボキシメチルセ
ルロース)−Na水溶液にけん濁させ経口投与し、14
日間症状観察を行い死亡数を調べ結果を表−14に示し
た。
【0165】
【表23】
【0166】
【発明の効果】本発明の化合物は優れたPAF拮抗作用
を有しており、PAFに起因するあらゆる疾患(気管支
喘息、腎炎、ショック、心筋梗塞、脳卒中、潰瘍、DI
C、自己免疫疾患、血栓症など)の治療予防に有効であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/535 7431−4C C07D 407/06 307 7602−4C 409/06 333 7602−4C (72)発明者 山田 昇 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 北村 寿人 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 [上記一般式(I)中、R1 は下記一般式(II) 【化2】 で表される基(上記一般式(II) 中、nは0〜2の整数
    を表し、BおよびDはそれぞれ独立して水素原子または
    1 〜C4 のアルキル基を表し、Eは窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれる1以上のヘテロ原子を有
    する5〜6員環の複素環残基を表し、かかる複素環残基
    はC1 〜C4 のアルキル基およびC1 〜C 4 のアルコキ
    シ基からなる群から選ばれる1以上の置換基を有してい
    てもよい)を表し、R2 は、それぞれが置換基を有して
    いてもよいC6 〜C12のアリール基、C6 〜C12のアリ
    ールオキシ基、C6 〜C12のアリールチオ基、ベンジル
    オキシ基もしくはC7 〜C13のアリールカルボニル基、
    下記一般式(III) 【化3】R34 N─── (III) (上記一般式(III)中、R3 は置換基を有していてもよ
    いC6 〜C12のアリール基を表し、R4 は置換基を有し
    ていてもよいC6 〜C12のアリール基、水素原子、C1
    〜C4 のアルキル基またはC3 〜C8 のシクロアルキル
    基を表す)、または下記一般式(IV) 【化4】R56 CH─── (IV) (上記一般式(IV)中、R5 は置換基を有していてもよい
    6 〜C12のアリール基を表し、R6 は置換基を有して
    いてもよいC6 〜C12のアリール基、水素原子、C1
    4 のアルキル基またはC3 〜C8 のシクロアルキル基
    を表す)を表し、 【化5】 で表されるベンズアミド誘導体、その光学対掌体または
    その薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 R1 を表す一般式(II)中でnが1を表
    し、BおよびDが水素原子を表し、Eがピリジル基また
    はN−オキシピリジル基を表し、Aが 【化6】 を表すことを特徴とする請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2 が置換基を有していてもよいアリー
    ルオキシ基または下記一般式(III) 【化7】R3 4 N− (III) (上記一般式(III)中、R3 及びR4 は請求項1中で定
    義したとおり。)を表すことを特徴とする請求項2記載
    の化合物。
  4. 【請求項4】 R2 のアリール基、アリールオキシ基、
    アリールチオ基、ベンジルオキシ基またはアリールカル
    ボニル基が有していてもよい置換基ならびにR3
    4 ,R5 およびR6 のアリール基が有していてもよい
    置換基がそれぞれ独立してC1 〜C4 のアルキル基、C
    3 〜C8 のシクロアルキル基、C1 〜C4のアルコキシ
    基、C2 〜C4 のアルケニル基、C2 〜C4 のアルキニ
    ル基、C3〜C4 のアルケニルオキシ基、C3 〜C4
    アルキニルオキシ基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、
    アミノ基、C1 〜C4 のアルキルアミノ基、C2 〜C6
    のジアルキルアミノ基、トリフルオロメチル基、シアノ
    基、ニトロ基、C1 〜C4 のヒドロキシアルキル基、C
    1 〜C4 のアミノアルキル基、C1 〜C4 のシアノアル
    キル基、−COOR7 ,−COR7 ,−SO2 7 ,−
    NHCOOR7 ,−NR8 COR9 ,−CONR
    8 10,−OCONR8 9 ,−NR8 CONR9 10
    および−CONR8 COR9 (R7 およびR9 はそれぞ
    れ独立してC1 〜C4のアルキル基またはC3 〜C8
    シクロアルキル基を表し、R8 およびR10はそれぞれ独
    立しては水素原子、C1 〜C4 のアルキル基またはC3
    〜C8 のシクロアルキル基を表す。)なる群から選ばれ
    る1以上の基であることを特徴とする請求項1,2およ
    び3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 該置換基がそれぞれ独立してC1 〜C4
    のアルキル基、C 1 〜C4 のアルコキシ基、C3 〜C4
    のアルキニルオキシ基、ヒドロキシル基、ハロゲン原
    子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、C1
    〜C4 のヒドロキシアルキル基、−COOR7 ,−CO
    7 ,−SO2 7 および−CONR 8 10(R7 はC
    1 〜C4 のアルキル基を表し、R8 およびR10はそれぞ
    れ独立して水素原子またはC1 〜C4 のアルキル基を表
    す。)なる群から選ばれることを特徴とする請求項4記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】 nが1を表し、BおよびDが水素原子を
    表し、Eがピリジル基を表し、R2 が下記一般式(III) 【化8】R3 4 N− (III) (上記一般式(III)中、R3 およびR4 は4−シアノフ
    ェニル基を表す。)を表し、Aが 【化9】 を表すことを特徴とする請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の化合物および薬学的に許
    容される担体を含有してなることを特徴とする医薬組成
    物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載化合物を有効成分として含
    有することを特徴とする血小板活性化因子起因性諸疾患
    の予防または治療用医薬組成物。
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