JP5010323B2 - 溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器並びにその製造法 - Google Patents

溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器並びにその製造法 Download PDF

Info

Publication number
JP5010323B2
JP5010323B2 JP2007088124A JP2007088124A JP5010323B2 JP 5010323 B2 JP5010323 B2 JP 5010323B2 JP 2007088124 A JP2007088124 A JP 2007088124A JP 2007088124 A JP2007088124 A JP 2007088124A JP 5010323 B2 JP5010323 B2 JP 5010323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
hot water
steel
tig welding
back gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007088124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007302995A (ja
Inventor
俊郎 足立
明廣 野々村
修 山本
宏紀 冨村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2007088124A priority Critical patent/JP5010323B2/ja
Application filed by Nippon Steel Nisshin Co Ltd filed Critical Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority to US12/593,449 priority patent/US20100084413A1/en
Priority to KR1020097018827A priority patent/KR20090122941A/ko
Priority to PCT/JP2007/069324 priority patent/WO2008120409A1/ja
Priority to EP07849900.1A priority patent/EP2133440B1/en
Priority to ES07849900.1T priority patent/ES2658074T3/es
Priority to CN200780052381A priority patent/CN101652491A/zh
Publication of JP2007302995A publication Critical patent/JP2007302995A/ja
Priority to US13/435,538 priority patent/US20120193328A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5010323B2 publication Critical patent/JP5010323B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Description

本発明は、TIG溶接により施工される溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼、およびそれを用いた温水容器、並びにその温水容器の製造法に関する。
電気温水器や貯湯槽などの温水容器の材料としてフェライト系ステンレス鋼のSUS444(低C、低N、18〜19Cr−2Mo−Nb、Ti系鋼)が広く用いられている。SUS444は温水環境での耐食性向上を主目的に開発された鋼種である。
温水容器は、構成部材(例えば鏡と胴)をTIG溶接により接合した「溶接構造」を有するものが主流である。溶接構造の温水容器を上水の温水環境で使用すると、溶接部で腐食が生じやすい。SUS444の場合、腐食形態が孔食であるときには再不動態化しやすく、孔食が成長するケースは稀である。しかし、隙間腐食であるときには再不動態化しにくいので腐食が成長し、板厚を貫通して漏水に至ることもある。このため、温水容器では隙間の形成をできるだけ避ける構造とすることが望ましい。ただし、鏡と胴の溶接接合部など、施工上、隙間の形成を回避することが難しい部位もある。
温水容器をTIG溶接により製造する際には、溶接部の耐食性低下を小さくするため、一般にArバックガスシールを行って裏ビード側の酸化を抑制する対策が採られている。ところが、電気温水器では追い焚き機能のニーズが高まり、蛇管を内部に装入した構造の缶体が増えてきた。この場合、溶接時にArバックガスシールを行うためのノズルを缶体内部に挿入することが難しくなり、バックガスシールなしのTIG溶接を採用せざるを得ないケースが増え、耐食性低下に対する不安要因となっている。
また、地球環境問題から、電気温水器に比べ消費電力の少ないCO2冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート(登録商標))の需要が高まってきた。この方式ではヒーター加熱を行わないので、ヒーター挿入のためのフランジは本来不要であるが、TIG溶接時のバックガスシール用ノズルを挿入するためにはフランジが省略できないなど、コストアップに繋がる問題が生じる。
特許文献1には鏡への胴の挿入深さを20mmまでとし、隙間腐食の発生を避けた構造の温水器用ステンレス鋼製缶体が記載されている。鋼種としてはSUS444相当鋼が採用されている。しかし、発明者らの調査によれば溶接で耐食性が低下する熱影響部は溶接ビードから概ね10mm程度の範囲であり、上記構造では安定した耐食性向上効果が十分に得られない場合がある。また、このSUS444相当鋼をArバックガスシールを行わないTIG溶接に供すると、裏ビード部での酸化スケールの生成部分では著しい耐食性低下が生じることが予想される。
特許文献2にはTiとAlを複合添加することにより溶接時のCr酸化ロスを抑制し、溶接部での耐食性低下を改善したフェライト系ステンレス鋼が記載されている。この鋼を使用することにより温水容器の耐食性レベルを大きく向上させることが可能になった。しかし、この鋼の場合も、Arバックガスシールを行わないTIG溶接ではCrの酸化ロスを十分に抑制することはできず、耐食性の大幅な低下は避けられない。
特開昭54−72711号公報 特開平5−70899号公報
上述のように、昨今の温水容器においては、TIG溶接で製造する際にArバックガスシールを実施しにくい構造のものが増えている。一方で、製造コスト低減等の要請から溶接部に隙間を形成しないような構造の温水容器を設計することも難しい状況にある。本発明は、このような現状に鑑み、バックガスシールを行わないTIG溶接により温水容器を構築したときに、溶接ままの状態で上水を使用した温水環境において優れた耐食性を呈するフェライト系ステンレス鋼を開発し提供すること、およびその鋼を用いた温水容器を提供することを目的とする。
発明者らは上記目的を達成すべく詳細な研究を行った結果、以下のようなことを見出した。
(i)21質量%を超えるCr含有量を確保して基本的耐食性レベルを向上させることが、バックガスシールを行わないTIG溶接により形成された裏ビード側溶接部の耐食性向上に極めて有効である。
(ii)Ni、Cuは溶接部耐食性を向上させ、その効果はCr含有量が多いほど大きい。温水環境への適用を考慮すると、Cr含有量が21質量%を超える鋼にNi、Cuの1種以上を添加することでバクガスシールを行わないTIG溶接裏面熱影響部の耐食性が大きく改善される。
iii)溶接部の耐食性向上に有効であるとされてきたSiは、一定量以上添加するとバックガスシールを行わないTIG溶接においては、溶接ままの裏ビード側溶接部において、むしろ耐食性を低下させる。
iv)耐食性改善元素として知られるMoは、ステンレス鋼表面での酸化の抑制、すなわち溶接部の耐食性改善には有効に作用しない。
本発明はこのような知見に基づいて成分設計された新たなフェライト系ステンレス鋼を提供するものである。
すなわち本発明では、質量%で、C:0.02%以下、Si:0.01〜0.30%、Mn:1%以下、P:0.04%以下、S:0.03%以下、Cr:21超え〜26%、Mo:2%以下、Nb:0.05〜0.6%、Ti:0.05〜0.3%または0.05〜0.4%、N:0.025%以下、Al:0.02〜0.3%であり、さらにNi:0.49〜2%を含み、あるいはさらにCu:0.1〜1%を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる、バックガスシールを行わないTIG溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼が提供される。Ni:0.5〜1%およびCu:0.5〜1%の1種以上を含有するものがより好適な対象となる。
この鋼は、冷延焼鈍酸洗鋼板とした後、その鋼板をバックガスシールなしでTIG溶接し、その溶接部を無手入れのまま含む試験片を、80℃、2000ppmCl-水溶液中に30日間浸漬する浸漬試験(Pt補助カソード使用)に供したとき、浸食深さが0.1mm以下となる耐食性を呈する。
ここで、「無手入れのまま」とは、溶接部に生じた酸化スケールを除去する手段(研磨等の機械的除去手段および酸洗等の化学的除去手段)が施されておらず、溶接されたままの状態であることを意味する。「溶接部」は溶接ビード部と熱影響部からなる領域である。上記浸漬試験に供するための溶接部を形成するには、鋼板表面にTIG溶接のアークを一定速度で移動させながら裏ビード(アークを当てる面の裏面に現れる溶接金属部)が形成される条件で溶接ビードを形成していく手法(いわゆるビード・オン・プレート)が採用される。その際、裏ビード側にはバックガスシールを行わない。また、溶加材を使用しない。試験片には溶接部とその両側の母材部が含まれるようにする。
また、前記のステンレス鋼からなる鋼材にバックガスシールなしのTIG溶接を施して温水容器を構築する溶接構造温水容器の製造法、およびそれによって得られた温水容器であって、前記TIG溶接によって形成された裏ビード側の溶接部を無手入れのまま温水に曝して使用する溶接構造温水容器が提供される。このTIG溶接に際しては通常のTIG溶接と同様に必要に応じて溶加材を使用することができる。ここで、「温水」は50℃以上の水をいう。
本発明のフェライト系ステンレス鋼を使用すると、温水環境における溶接部の耐食性が顕著に改善される。特に、バックガスシールなしのTIG溶接によって形成された裏ビード側溶接部を無手入れのまま高温の上水に曝して使用した場合でも、長期間優れた耐食性が維持される。すなわち温水容器をTIG溶接により製造する際に、Arバックガスシールを省略しても高い信頼性が得られる。したがって本発明によれば、高耐食性が要求される上水環境での温水容器において設計自由度の拡大が可能になる。また、今後需要増が見込まれるCO2冷媒ヒートポンプ給湯器の温水缶体ではバックガスシールのためのフランジが不要になり、コスト低減が可能になる。
本発明のフェライト系ステンレス鋼を構成する成分元素について説明する。
C、Nは、鋼中に不可避的に含まれる元素である。C、Nの含有量を低減すると鋼は軟質になり加工性が向上するとともに炭化物、窒化物の生成が少なくなり、溶接性および溶接部の耐食性が向上する。このため本発明ではC、Nとも含有量は少ない方が良く、Cは0.02質量%まで、Nは0.025質量%まで含有が許容される。
Siは、Arガスシールを行ってTIG溶接する場合、溶接部の耐食性改善に有効に作用する。しかしながら発明者らの詳細な検討によれば、ガスシールなしでTIG溶接する場合、Siは逆に溶接部の耐食性を阻害する要因になることがわかった。このため、耐食性の点ではSi含有量を低く抑えることが重要であり、本発明では0.30質量%以下に規定する。0.20質量%以下とすることがより好ましく、0.20質量%未満とすることが一層好ましい。ただし、Siはフェライト系鋼の硬質化に寄与するので、例えば水道に直結して使用する高圧タイプの温水容器をはじめとして継手の強度が要求されるような用途などでは、Siの添加は有利となる。種々検討の結果、Siによる強度向上作用を十分に享受するには、0.01質量%以上のSi含有量を確保することが望まれる。したがって本発明ではSi含有量を0.01〜0.30質量%の範囲にコントロールする必要があり、0.01〜0.20質量%にコントロールすることがより好ましい。
Mnは、ステンレス鋼の脱酸剤として使用される。しかしMnは不動態皮膜中のCr濃度を低下させ、耐食性低下を招く要因となるので、本発明ではMn含有量は低い方が好ましく、1質量%以下の含有量に規定される。スクラップを原料とするステンレス鋼ではある程度のMn混入は避けられないので、過剰に含有されないよう管理が必要である。
Pは、母材および溶接部の靭性を損なうので低い方が望ましい。ただし、含Cr鋼の溶製において精錬による脱りんは困難であることから、P含有量を極低化するには原料の厳選などに過剰なコスト増を伴う。したがって本発明では一般的なフェライト系ステンレス鋼と同様に、0.04質量%までのP含有を許容する。
Sは、孔食の起点となりやすいMnSを形成して耐食性を阻害することが知られているが、本発明では適量のTiを必須添加するので、Sを特に厳しく規制する必要はない。すなわち、TiはSとの親和力が強く、化学的に安定な硫化物を形成するので、耐食性低下の原因になるMnSの生成が十分に抑止される。一方、あまり多量にSが含まれると溶接部の高温割れが生じやすくなるので、S含有量は0.03質量%以下に規定される。
Crは、不動態皮膜の主要構成元素であり、耐孔食性や耐隙間腐食性などの局部腐食性の向上をもたらす。バックガスシールなしでTIG溶接した溶接部の耐食性はCr含有量に大きく依存することから、Crは本発明において特に重要な元素である。発明者らの検討の結果、バックガスシールなしで溶接した溶接部に温水環境で要求される耐食性を付与するには21質量%を超えるCr含有量を確保すべきであることがわかった。耐食性向上効果はCr含有量が多くなるに伴って向上する。しかし、Cr含有量が多くなるとC、Nの低減が難しくなり、機械的性質や靭性を損ねかつコストを増大させる要因となる。本発明では、Cr含有量が21質量%以上の鋼ではNi、Cuの溶接部耐食性改善効果が大きくなるという知見に基づき、厳しい環境への適用においてもCr含有量のさらなる増加に頼ることなく、上述の問題を最小限に抑え、十分な耐食性を得ることができる。したがって本発明ではCr含有量を21超え〜26質量%とする。
Moは、Crとともに耐食性レベルを向上させるための有効な元素であり、その耐食性向上作用は高Crになるほど大きくなることが知られている。ところが、発明者らの詳細な検討によれば、バックガスシールなしでTIG溶接した裏ビード側の溶接部については、Moによってもたらされる耐食性向上作用はあまり大きくないことがわかった。本発明の主な用途である上水の温水環境に対しては0.3質量%以上のMoを含有させることが効果的であるが、2質量%を超えて増量していくと加工性の低下やコスト上昇を招くマイナス要因の方が大きくなり、得策ではない。したがってMo含有量は2質量%以下とする。
Nbは、Tiと同様にC、Nとの親和力が強く、フェライト系ステンレス鋼で問題となる粒界腐食を防止するのに有効な元素である。その効果を十分発揮させるには0.05質量%以上のNb含有量を確保することが望ましい。しかし、過剰に添加すると溶接高温割れが生じるようになり、溶接部靭性も低下するので、Nb含有量の上限は0.6質量%とする。
Tiは、Arバックガスシールを行う従来のTIG溶接において溶接部の耐食性向上に寄与する元素であるが、バックガスシールなしのTIG溶接においてもその裏ビード側溶接部の耐食性を顕著に改善する作用を有することがわかった。そのメカニズムについては必ずしも明確ではないが、Arバックガスシールを行うTIG溶接の場合は、Alとの複合添加により溶接時に鋼表面にAl主体の酸化皮膜が優先的に形成され、結果的にCrの酸化ロスが抑制されるものと考えられる。他方、バックガスシールなしのTIG溶接の場合は、その溶接部においてTiは腐食発生後の再不動態化を促進する作用を発揮し、それによって耐食性が向上するものと推察される。このようなTiの作用を十分に享受するには0.05質量%以上のTi含有量を確保することが望ましい。しかし、Ti含有量が多くなると素材の表面品質が低下したり、溶接ビードに酸化物が生成して溶接性が低下したりしやすいので、Ti含有量の上限は0.3質量%とする。
Alは、Tiとの複合添加によって溶接による耐食性低下を抑制する。その作用を十分に得るためには0.02質量%以上のAl含有量を確保することが望ましい。一方、過剰のAl含有は素材の表面品質の低下や、溶接性の低下を招くので、Al含有量は0.3質量%以下とする。
Niは、ArバックガスシールなしのTIG溶接において溶接スケール中のCr濃度を高め、化学的に安定なCr23の生成量を増大させスケールの耐食性を向上させる。さらに、溶接金属部(溶接ビード)および熱影響部における腐食の進行を抑えることでバックガスシールなしのTIG溶接部の耐食性を向上させる。これらの作用はCr含有量が高いほど大きい。溶接性に関しては、溶接金属の粘性を高める作用を有するので、フェライト系ステンレス鋼の適正溶接条件範囲が拡がり、溶接速度の向上を図る上で有利となる。このため本発明ではNiを含有させる。Ni含有量は0.49質量%以上を確保するただし多量のNi含有は鋼を硬質にし加工性を阻害するので、Niを添加する場合は2質量%以下の範囲で行う。
Cuは、適量の添加によりArバックガスシールなしのTIG溶接部の耐食性において、熱影響部での孔食発生を抑制する。また、Niと同様に溶接金属部(溶接ビード)および熱影響部における腐食の進行を抑えることでバックガスシールなしのTIG溶接部の耐食性を向上させる。この作用はCr含有量が高いほど大きい。このため本発明では要求される耐食性レベルに応じてCuを含有させることができる。Cuの耐食性向上作用を十分に得るには0.1質量%以上のCu含有量を確保することが望ましく、0.5質量%以上とすることが一層効果的である。しかし過剰のCu含有はむしろ耐食性を低下させるのでCuを添加する場合は1質量%以下の範囲で行う。
以上のように成分調整されたフェライト系ステンレス鋼を用いて、従来一般的なフェライト系ステンレス鋼板の製造工程にて冷延焼鈍材とし、その後、バックガスシールを行わないTIG溶接法を用いて溶接施工することにより温水容器を構築することができる。この温水容器はバックガスシールなしで形成された裏ビード側の溶接部(すなわち容器の内側)を無手入れのまま温水に曝して使用することができる。
表1に示す化学組成を有するステンレス鋼を溶製し、熱間圧延にて板厚3mmの熱延板を作製した。その後、冷間圧延にて板厚1.0mmとし、仕上焼鈍を1000〜1070℃で行い、酸洗を施すことによって供試材とした。
Figure 0005010323
各供試材の鋼板について、ビード・オン・プレートにてTIG溶接を施した。溶接裏面にはバックガスシールを施さずに溶接した。すなわち、アークを当てる面に対して反対側の面を大気に曝した状態で溶接を行った。溶接条件は、溶け込み(溶接金属部)が裏面まで到達し、裏面に約4mm幅の「裏ビード」が形成される条件とした。この条件の場合、溶接熱影響部(HAZ)は板厚中央部でビード中心からの距離が約10mmの範囲となる。
溶接で生じた酸化スケールを除去していない試料(無手入れのままの試料)から15×40mmの試験片を切り出し、温水中での浸漬試験に供した。図1に浸漬試験片の外観を模式的に示す。溶接ビードが試験片長手方向中央位置を横切るように試験片を採取した。この浸漬試験片には溶接ビード部、熱影響部および母材部が含まれる。母材部の端にリード線をスポット溶接にて接続し、リード線およびその接続部分のみを樹脂被覆した。
浸漬試験は80℃の2000ppmCl-水溶液で30日間行った。図2に浸漬試験方法を模式的に示す。浸漬試験片2にはPt対極1を接続してガルバニック対を形成した。Pt対極1は40×60mmのTi板の表面にPtめっきを施したものである。浸漬試験片2とPt対極1を試験液3に浸漬し、試験中、エアレーションノズル4からエアーを試験液3中に送り込んだ。試験はn=3で行った。試験中、腐食電流をモニターした。腐食電流の経時変化によって腐食の進行状態がわかる。
浸漬試験後の試験片表面を顕微鏡で観察し、侵食深さを測定した。この試験において最終的に腐食電流が1μA以下となり、かつ最大侵食深さが0.1mm以下であれば、上水の温水環境において腐食が進行しない耐食性を有していると評価できる。侵食深さ0.1mmは腐食が再不動態化し成長しない上限の深さに相当する。n=3全ての試験片において30日以内に腐食電流が1μA以下に消滅し、かつn=3全ての試験片における最大侵食深さが0.1mm以下のものを合格と判定した。結果を表2に示す。表2中に表示した侵食深さの値はn=3全ての試験片における最大侵食深さである。なお、いずれの試験片においても最大侵食深さは裏ビード側の溶接部(ビード部または熱影響部)の酸化スケールが生じている箇所で観測された。
Figure 0005010323
表2からわかるように、本発明で規定する化学組成を有する本発明例のものは、いずれも上記浸漬試験における耐食性評価が合格判定であった。すなわち、バックガスシールなしのTIG溶接を行って酸化スケールが形成されている状態において、温水環境での優れた耐食性を有することが確認された。No.1鋼(21Cr−1Mo)、No.2鋼(24Cr−1Mo)およびNo.6鋼(25Cr−1Mo)の対比から、Cr含有量が多くなるほど腐食電流がより安定して早期に消滅し、かつ侵食深さも浅くなる傾向がある。特にNo.6鋼は腐食電流が7日以内で消滅し最大侵食深さも0.01mmと極めて浅く、優れた溶接部耐食性を示した。No.2鋼(24Cr−1Mo)およびNo.3鋼(24Cr−0.5Mo)の最大侵食深さは同じであり、バックガスシールなしのTIG溶接部における耐食性に関し、Mo増量による耐食性向上効果はほとんど認められない。No.7鋼(本発明鋼;21Cr−1Mo−1Ni)、No.8鋼(本発明鋼;21Cr−1Mo−0.5Ni−0.5Cu)、No.4鋼(本発明鋼;24Cr−1Mo−0.5Ni)およびNo.5鋼(本発明鋼;24Cr−1Mo−0.5Ni−0.5Cu)はNiまたはCuを十分に添加したものであり、腐食電流が7日以内に消滅し最大侵食深さも0.05mm以下と浅く、優れた溶接部耐食性を示した。NiまたはCuを十分に添加したNo.7鋼(本発明鋼)、No.8鋼(本発明鋼)は、Ni、Cuの添加量が比較的少ないNo.1鋼(21Cr−1Mo−0.1Cu−0.1Ni)よりも耐食性が向上しており、Ni、Cuによる耐食性改善効果が実証されている。またNo.7鋼(本発明鋼)、No.8鋼(本発明鋼)はCr含有量が比較的少ないにもかかわらず、Cr含有量が比較的高いNo.2鋼(24Cr−1Mo−0.1Cu)、No.3鋼(24.5Cr−0.5Mo)よりも耐食性レベルが向上していることがわかる。No.8鋼(本発明鋼;21Cr−1Mo−0.5Ni−0.5Cu)とNo.5鋼(本発明鋼;24Cr−1Mo−0.5Ni−0.5Cu)の対比から、Ni、Cuの耐食性改善効果はCr含有量が高くなるほど増大すると言える。
一方、比較例のNo.9鋼はCr含有量が低いために溶接部の耐食性に劣った。No.10鋼およびNo.12鋼ではCr含有量は十分確保されているがSi含有量が多すぎるために溶接部の耐食性が悪かった。No.11鋼は18Cr−2MoのSUS444である。バックガスシールをしていない裏ビード側の溶接部における耐食性は本発明例より劣っており、溶接部の耐食性低下に対してMoによる改善効果は小さかった。
〔参考実験例〕
実機温水容器での溶接接合部の耐食性を調査するため、No.2鋼を用いた試験缶体および比較例No.9鋼(SUS444)を用いた試験缶体を試作した。図3に試験缶体の構造を模式的に示す。図3(a)は試験缶体の外観を示したものである。この試験缶体は上鏡11、胴12および下鏡13をTIG溶接により接合した構造を有し、高さ1430mm、幅520mm、容量370Lの俵型である。胴12は筒状に曲げた鋼板の端部同士をTIG溶接したものであり、溶接接合部14を有している。上鏡11および下鏡13には口金17が接合されている。上鏡11、胴12および下鏡13の部材に上記供試鋼が使用されている。図3(b)は上鏡11と胴12の溶接部断面の構造を模式的に示したものである。図3(c)は下鏡13と胴12の溶接部断面の構造を模式的に示したものである。これらの溶接接合部15、16においては容器内部側に鏡部材の端部が入り込んで溶接隙間を形成している。溶接接合部14、15、16はバックガスシールを行わないTIG溶接法により施工した。溶加材としてSUS316Lを使用した。
図4に実機での耐食性試験方法を模式的に示す。試験液槽2で試験液をヒーター21により80℃に加熱し、液送ポンプ23により試験液を試験缶体24の下部口金から常時10L/minの流量で送り込み、合計60日間循環させる試験を実施した。試験缶体24の各溶接部は無手入れのままの状態にしてあり、前記溶接接合部14、15、16はバックガスシールなしの溶接を行って形成された裏ビード側溶接部が試験液に曝されるようになっている。試験液は山口県周南市上水で調製した2000ppmCl-水溶液に酸化剤としてCu2+を2ppm添加したものを用いた。この濃度のCu2+は温水中の残留塩素にほぼ匹敵する酸化力を有しているが、腐食の進行に伴い濃度が減少するため、7日毎に液を更新した。Cl-はNaCl、Cu2+はCuCl2・2H2O試薬により調整した。液温は容量300Lの試験液槽内で80℃となるようにコントロールした。試験後の缶体を解体し、溶接接合部14、15、16について腐食発生状況を調べた。結果を表3に示す。
Figure 0005010323
表3からわかるように、No.2鋼の試験缶体では60日の腐食試験において、最も腐食が問題とされる隙間構造を有する溶接接合部15、16においても全く腐食が認められなかった。すなわち、バックガスシール無しのTIG溶接を行い、酸化スケールを無手入れのまま上水の温水環境に使用しても優れた耐食性を呈することが確認された。一方、従来鋼SUS444を用いた比較例の試験缶体では溶接接合部16の隙間部において板厚を貫通する腐食が認められた。
浸漬試験片の外観を模式的に示した図。 浸漬試験方法を模式的に示した図。 実施例2に用いた試験缶体の構造を模式的に示した図。 実機による耐食性試験方法を模式的に示した図。
1 Pt対極
2 浸漬試験片
3 試験液
4 エアレーションノズル
5 飽和かんこう照合電極
11 上鏡
12 胴
13 下鏡
14、15、16 溶接接合部
17 口金
21 ヒーター
22 試験液槽
23 送液ポンプ
24 試験缶体

Claims (7)

  1. 質量%で、
    C:0.02%以下、
    Si:0.01〜0.30%、
    Mn:1%以下、
    P:0.04%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:21超え〜26%、
    Mo:2%以下、
    Nb:0.05〜0.6%、
    Ti:0.05〜0.3%、
    N:0.025%以下、
    Al:0.02〜0.3%であり、
    さらにNi:0.49〜%を含み、
    残部Feおよび不可避的不純物からなる、
    バックガスシールを行わないTIG溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼。
  2. 質量%で、
    C:0.02%以下、
    Si:0.01〜0.30%、
    Mn:1%以下、
    P:0.04%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:21超え〜26%、
    Mo:2%以下、
    Nb:0.05〜0.6%、
    Ti:0.05〜0.3%、
    N:0.025%以下、
    Al:0.02〜0.3%であり、
    さらにNi:0.49〜%およびCu:0.1〜1%を含み、
    残部Feおよび不可避的不純物からなる、
    バックガスシールを行わないTIG溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼。
  3. 質量%で、
    C:0.02%以下、
    Si:0.01〜0.30%、
    Mn:1%以下、
    P:0.04%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:21超え〜26%、
    Mo:2%以下、
    Nb:0.05〜0.6%、
    Ti:0.05〜0.4%、
    N:0.025%以下、
    Al:0.02〜0.3%であり、
    さらにNi:0.49〜%を含み、
    残部Feおよび不可避的不純物からなる、
    バックガスシールを行わないTIG溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼。
  4. 質量%で、
    C:0.02%以下、
    Si:0.01〜0.30%、
    Mn:1%以下、
    P:0.04%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:21超え〜26%、
    Mo:2%以下、
    Nb:0.05〜0.6%、
    Ti:0.05〜0.4%、
    N:0.025%以下、
    Al:0.02〜0.3%であり、
    さらにNi:0.49〜%およびCu:0.1〜1%を含み、
    残部Feおよび不可避的不純物からなる、
    バックガスシールを行わないTIG溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼。
  5. 冷延焼鈍酸洗鋼板とした後、その鋼板をバックガスシールなしでTIG溶接し、その溶接部を無手入れのまま含む試験片を、80℃、2000ppmCl-水溶液中に30日間浸漬する浸漬試験(Pt補助カソード使用)に供したとき、浸食深さが0.1mm以下となる耐食性を呈する請求項1〜のいずれかに記載のバックガスシールを施さないTIG溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のステンレス鋼からなる鋼材にバックガスシールなしのTIG溶接を施して形成された溶接部を有する温水容器であって、前記TIG溶接によって形成された裏ビード側の溶接部を無手入れのまま温水に曝して使用する溶接構造温水容器。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のステンレス鋼からなる鋼材にバックガスシールなしのTIG溶接を施して温水容器を構築する溶接構造温水容器の製造法。
JP2007088124A 2006-04-10 2007-03-29 溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器並びにその製造法 Active JP5010323B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088124A JP5010323B2 (ja) 2006-04-10 2007-03-29 溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器並びにその製造法
KR1020097018827A KR20090122941A (ko) 2007-03-29 2007-09-26 용접 구조 온수 용기용 페라이트계 스테인리스강 및 온수 용기
PCT/JP2007/069324 WO2008120409A1 (ja) 2007-03-29 2007-09-26 溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器
EP07849900.1A EP2133440B1 (en) 2007-03-29 2007-09-26 Ferritic stainless steel for warm-water vessel with welded structure, and warm-water vessel
US12/593,449 US20100084413A1 (en) 2007-03-29 2007-09-26 Ferritic stainless steel for hot-water tank with welded structure, and hot-water tank
ES07849900.1T ES2658074T3 (es) 2007-03-29 2007-09-26 Acero inoxidable ferrítico para recipiente de agua caliente con estructura soldada y recipiente de agua caliente
CN200780052381A CN101652491A (zh) 2007-03-29 2007-09-26 焊接结构热水容器用铁素体不锈钢及热水容器
US13/435,538 US20120193328A1 (en) 2007-03-29 2012-03-30 Method for making a hot water tank of ferritic stainless steel with a tig welded structure

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108082 2006-04-10
JP2006108082 2006-04-10
JP2007088124A JP5010323B2 (ja) 2006-04-10 2007-03-29 溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器並びにその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007302995A JP2007302995A (ja) 2007-11-22
JP5010323B2 true JP5010323B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=38837170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007088124A Active JP5010323B2 (ja) 2006-04-10 2007-03-29 溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器並びにその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5010323B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11946126B2 (en) 2020-03-31 2024-04-02 Nippon Steel Stainless Steel Corporation Welded structure and storage tank

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097079A (ja) * 2007-09-27 2009-05-07 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 耐流れさび性に優れるフェライト系ステンレス鋼
JP2009161836A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Nisshin Steel Co Ltd 溶接隙間部の耐食性に優れるフェライト系ステンレス鋼板
JP2009167439A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Nisshin Steel Co Ltd 溶接隙間構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼
JP5223684B2 (ja) * 2009-01-05 2013-06-26 Jfeスチール株式会社 高クロムフェライト系ステンレス鋼材の溶接方法
JP2010202916A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Nisshin Steel Co Ltd オーステナイト系ステンレス鋼との溶接部の耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼
JP5676896B2 (ja) * 2009-03-27 2015-02-25 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐局部腐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼
JP5610796B2 (ja) * 2010-03-08 2014-10-22 新日鐵住金ステンレス株式会社 炭化水素燃焼排ガスから発生する凝縮水環境における耐食性に優れるフェライト系ステンレス鋼
JP5793283B2 (ja) * 2010-08-06 2015-10-14 新日鐵住金ステンレス株式会社 ブラックスポットの生成の少ないフェライト系ステンレス鋼
CN103459641B (zh) * 2011-03-29 2015-09-09 新日铁住金不锈钢株式会社 焊接部的耐腐蚀性及强度优异的铁素体系不锈钢及tig焊接结构物
UA111115C2 (uk) * 2012-04-02 2016-03-25 Ейкей Стіл Пропертіс, Інк. Рентабельна феритна нержавіюча сталь
EP2893049B1 (fr) 2012-09-03 2020-10-07 Aperam Stainless France Tôle d'acier inoxydable ferritique, son procédé de fabrication, et son utilisation, notamment dans des lignes d'échappement
EP2910659B1 (en) 2012-10-22 2017-12-27 JFE Steel Corporation Ferrite stainless steel and manufacturing method therefor
JP5780660B2 (ja) * 2013-09-09 2015-09-16 株式会社精和工業所 フェライト系ステンレス鋼製缶体の溶接構造
EP3153599B1 (en) * 2014-09-02 2019-02-20 JFE Steel Corporation Ferritic stainless steel sheet for urea-scr casing
JP6858344B2 (ja) * 2017-02-23 2021-04-14 株式会社ノーリツ タンクおよびその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2739531B2 (ja) * 1991-09-17 1998-04-15 日新製鋼株式会社 溶接部耐食性に優れるフェライト系ステンレス鋼
JPH06279951A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Nisshin Steel Co Ltd 温水器用フェライト系ステンレス鋼

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11946126B2 (en) 2020-03-31 2024-04-02 Nippon Steel Stainless Steel Corporation Welded structure and storage tank

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007302995A (ja) 2007-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5010323B2 (ja) 溶接構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼および温水容器並びにその製造法
JP2008221266A (ja) 温水容器およびその製造法
JP6149102B2 (ja) 線状加熱性良好な二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板およびその製造方法
JP2009161836A (ja) 溶接隙間部の耐食性に優れるフェライト系ステンレス鋼板
JP2010202916A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼との溶接部の耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼
KR20130123463A (ko) 용접부의 내식성 및 강도가 우수한 페라이트계 스테인리스강 및 tig 용접 구조물
US20120193328A1 (en) Method for making a hot water tank of ferritic stainless steel with a tig welded structure
JP2007009290A (ja) 温水容器
JP2009185382A (ja) 溶接隙間酸化皮膜の耐食性に優れるフェライト系ステンレス鋼板
JP2016128591A (ja) 溶接部靭性と耐水漏れ性に優れる貯湯・貯水容器用フェライト系ステンレス鋼およびその製造方法
JP4717594B2 (ja) 溶接構造温水容器
JP2011173124A (ja) フェライト系ステンレス鋼の溶接方法
JP2011105976A (ja) 排水管
JP2006241564A (ja) 溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼
JPH06279951A (ja) 温水器用フェライト系ステンレス鋼
JP2010065279A (ja) 温水容器用ステンレス鋼板およびその製造方法並びに温水容器
JP6782660B2 (ja) 酸化性流体環境用の二相ステンレス鋼溶接構造体
JP2009167439A (ja) 溶接隙間構造温水容器用フェライト系ステンレス鋼
KR20180122675A (ko) 용접 구조 부재
JP5780660B2 (ja) フェライト系ステンレス鋼製缶体の溶接構造
JP2011068967A (ja) ステンレス鋼製パネル溶接施工貯水槽
JP2006097908A (ja) 溶接構造貯湯タンク及びその構築方法
JP2018165384A (ja) フェライト系ステンレス鋼および溶接構造物
JP4732208B2 (ja) シーズヒーター用鋼管およびシーズヒーター
JP2005015816A (ja) 耐食性に優れた温水器缶体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5010323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250