JP2006241564A - 溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接部に隙間構造を有する温水機器に使用したときに優れた耐食性を安定して呈するフェライト系ステンレス鋼を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.025%、Si:0.6超え〜2%、Mn:1%以下、P:0.045%以下、S:0.01%以下、Ni:0.6%以下、Cr:17〜35%、Mo:0.5〜3%、Nb:0.05〜0.5%、Ti:0.05〜0.3%、Cu:0.6%以下、Al:0.02〜1%、N:0.025%以下、B:0〜0.005%、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼。
【選択図】なし

Description

本発明は、溶接部を温水に曝して使用する部材に好適な溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼に関する。
SUS444(低C、Nの18Cr−2Mo−Nb、Ti系)などのフェライト系ステンレス鋼は、耐孔食性、耐隙間腐食性に優れ、しかもオーステナイト系ステンレス鋼で問題となる応力腐食割れの心配がないことから、上水を用いる電気温水器や貯湯槽などの温水機器に使用されている。ステンレス鋼を用いた温水機器の多くは溶接にて組み立てられるが、その溶接部では一般的に耐食性が低下する。特に溶接部に隙間構造を有する場合、上水程度の希薄なNaCl環境でも腐食することがある。ステンレス鋼の耐隙間腐食性は溶接状態や隙間構造の形態によって大きく変化するので、SUS444を用いた温水機器でも溶接部での腐食が問題となることがあった。
このような溶接部での温水による腐食を軽減するには、溶接施工後に酸洗して酸化スケールを除去することが有効である。しかし、そのような「後処理」は工程負荷を増大させ温水機器のコスト増に繋がるので好ましくない。したがって、後処理を施すことなく「溶接まま」の状態で使用しても、隙間構造を有する溶接部で安定した高耐食性が発揮されるステンレス鋼の開発が強く望まれてきた。
溶接部の耐食性を改善したステンレス鋼として、特許文献1にはAlとREM(希土類元素)を添加したものが開示されている。これは、還元性の雰囲気で焼鈍し、鋼表面にAl酸化物主体の皮膜を形成させることにより溶接時のCrの酸化を最小限にとどめ、溶接部での耐食性を向上させたものである。しかし、この鋼材では耐孔食性が向上するものの、隙間腐食については十分な検討がなされていない。また、希少で高価なREMの添加を必要とすることや、表面仕上げが限られること、疵が多発しやすいことなどの問題があり、実用化には至っていない。
特許文献2にはTiとAlを複合添加したステンレス鋼が開示されている。この鋼は溶接時にAl酸化物の形成を容易にしてCrの酸化ロスを抑制することにより溶接部(熱影響部を含む)での耐食性向上を図ったものである。しかし、この鋼の場合も、耐孔食性に関しては顕著な向上効果が認められるものの、耐隙間腐食性については必ずしも十分考慮されているとは言えない。発明者らの調査によれば、この鋼を用いて溶接部に隙間構造を有する温水機器を作った場合、その隙間部での耐食性は改善されるが、その改善効果が不安定であることがわかった。Cr含有量をかなり高めたとしても、溶接部に隙間構造を有する温水機器において溶接ままの状態で安定的な高耐食性を期待するには不安が残る。
一方、溶接施工上の工夫により溶接部の耐食性を向上させることも可能である。例えば、耐食性低下の原因となるCrの酸化ロスを防ぐためには、Arなどを用いた不活性ガスシールを徹底的に行うことが有効である。しかしこれには、トーチサイドでアフターガスシールをステンレス鋼の表面が酸化しない温度まで行い、かつバックサイドでもバックガスシールを同温度まで厳密に行うことが必要となる。これでは製造性が悪く、大量生産現場に適用するには無理がある。
特開昭63−118011号公報 特開平5−70899号公報
このように、フェライト系ステンレス鋼を用いた温水機器においては、隙間構造を有する溶接部で高耐食性を安定的に実現することは必ずしも容易ではない。
本発明は、溶接構造物を「溶接まま」の状態で使用しても、温水環境において溶接部での優れた耐隙間腐食性が安定して発揮され、かつコスト的にも有利なフェライト系ステンレス鋼を開発し提供しようというものである。
発明者らは詳細な検討の結果、フェライト系ステンレス鋼において、AlとTiの複合添加に加え、更にSiを一定量以上添加することにより、溶接部での耐隙間腐食性が安定して改善されるようになることを見出した。すなわち本発明で提供される鋼は、質量%で、C:0.025%以下、Si:0.6超え〜2%、Mn:1%以下、P:0.045%以下、S:0.01%以下、Ni:0.6%以下、Cr:17〜35%、Mo:0.5〜3%、Nb:0.05〜0.5%、Ti:0.05〜0.3%、Cu:0.6%以下、Al:0.02〜1%、N:0.025%以下であり、場合によっては更にB:0.005%以下であり、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼である。
その溶接構造物としては、例えば温水器缶体のように、隙間構造を有する溶接部を例えば「溶接まま」の状態で温水に曝して使用するものが好適な対象となる。
本発明によれば、隙間構造を有する溶接部で、温水に対する耐隙間腐食性を安定して改善することのできるフェライト系ステンレス鋼が提供された。この鋼を用いた溶接構造物においては、例えば一般的なTIG溶接を適用する場合、溶接状態や隙間の形態にかかわらず耐食性改善効果が発揮される。このため、溶接後に工程負荷の大きい後処理を施すことなく「溶接まま」の状態で温水機器として使用することができる。溶接施工においても特殊な酸化防止手段を必要としないため製造性を阻害することがない。さらに、この鋼は一般的なフェライト系ステンレス鋼の成分元素で構成されるので、特殊元素を多量に添加することによるコスト増を伴わない。したがって、本発明は温水機器の信頼性向上とコスト低減に寄与するものである。
一般的にステンレス鋼の耐隙間腐食性は、その鋼の耐孔食性レベルの上昇に伴って向上する傾向にあることから、耐孔食性を主体とした試験によって耐隙間腐食性を比較的良好に推定することができる。しかしながら、溶接部に形成される隙間(以下「溶接隙間」という)においては事情が異なる。溶接部ではCrの酸化ロスによって周囲の母材部よりもCr濃度の低い領域が形成され、これによる耐食性の低下が生じる。その上で更に隙間構造が形成されると、「Cr欠乏+隙間形成」のダブル効果によって一般的な隙間部では通常生じないような著しい耐食性低下に見舞われることがある。このことが溶接隙間での安定した耐食性改善を難しくしている一因になっていると考えられ、現に前記特許文献に示されるような溶接部の耐食性向上を意図して開発された鋼においても、溶接隙間では本来の優れた耐食性が発揮されない場合が生じた。
発明者らは、このような厳しい条件にある溶接隙間での耐食性を安定的に付与する上で、従来、溶接部の耐食性改善元素として考慮されていなかったSiの添加が極めて有効であることを突き止め、本発明に至った。以下、各成分元素について説明する。元素含有量における「%」は特に示さない限り「質量%」を意味する。
C、Nは、鋼中に不可避的に含まれるが、その含有量を低減することにより鋼は軟質になり加工性が向上するとともに、炭化物、窒化物の生成が少なくなり溶接性および溶接部耐食性が向上する。このため本発明ではCおよびNは少ない方が好ましい。C、Nとも概ね0.025%までの含有が許容される。
Siは、一般的に鋼の脱酸元素として添加されるが、本発明では溶接隙間における安定した耐食性を実現する上で極めて重要な元素である。種々検討の結果、Siを0.6%を超えて添加すると、溶接隙間で安定した高耐食性を示すようになることがわかった。その耐食性レベルは、Cr含有量あるいはさらにMo含有量に応じた鋼本来の耐食性レベルを反映したものとなる。Siが0.6%以下ではこの効果は十分発揮されない。Si添加による溶接隙間での耐食性改善メカニズムについては、現時点では未解明であるが、Siを添加すると溶接酸化スケールの発生が抑制され、このことが何らかの要因になっているものと推察される。Si含有量は0.7%以上とすることが好ましく、1%を超えるSi含有量に規定することも有効である。ただし、Siは鋼を硬質にする元素であり、溶接部の低温靱性を損なうという面もある。このため、Si含有量は2%以下の範囲で調整することが望ましい。
Mnは、鋼中に不純物として存在するSと結合し、化学的に不安定な硫化物であるMnSを形成して耐食性を低下させる。さらに固溶Mnも耐食性にはマイナス要因となる場合がある。このためMnは1%以下の含有量に制限される。
Pは、母材および溶接部の靱性を損なうのでできるだけ少ないことが望ましいが、Cr含有鋼の脱Pは困難でありかつ製造コストの上昇を招くので、本発明では0.045%程度まで許容する。
Sは、Mnと硫化物を形成し孔食の起点となるが、孔食の成長を促進する作用はない。しかし、Sは溶接部の高温割れに悪影響を及ぼすため少ない方が好ましく、0.01%以下に規制される。
Niは、フェライト系ステンレス鋼の靱性改善に有効な元素であるとともに、腐食の進行を抑制する作用がある。しかし、鋼を硬質にし加工性を阻害するので0.6%以下に規制される。
Crは、不動態皮膜の構成元素であり、耐孔食性、耐隙間腐食性および一般の耐食性を向上させる。これらの作用を温水機器用途において十分発揮させるには17%以上のCr含有が望まれる。Cr含有量の増加に伴い耐食性レベルが向上する反面、機械的性質や靱性が損なわれコスト増に繋がるため、NaCl水溶液環境に適用する機器を対象とする場合は35%以下のCr含有量とすることが好ましい。一般的な電気温水器缶体や貯湯槽の用途では概ね17〜30%のCr含有量範囲で良好な結果が得られ、コストを重視する場合は17〜25%、あるいは17〜22%程度のCr含有量とすればよい。
Moは、Crとともに耐食性を高めるために有効な元素である。Moの耐食性改善作効果の発現にはCrが必須であり、Cr量が高い鋼ほど耐食性改善効果は大きくなる。上記Cr含有量範囲において温水環境での十分な耐食性レベルを確保するには、0.5%以上のMo含有が望まれる。しかし、多量のMo含有は加工性低下やコスト増加を招く。本発明の鋼では、Siの添加等により溶接時のCr欠乏層形成が効果的に抑制されており、またMo自体は溶接時のCr欠乏層形成を抑制する作用をほとんど示さないので、Mo含有量は3%以下の範囲とすればよい。
Alは、本発明において重要な元素である。すなわち本発明では、AlとTiを複合添加することにより溶接時の加熱で鋼表面にAl酸化物皮膜を形成させ、Crの酸化ロスを防止する、というAlとTiの複合添加作用を利用する。Al含有量が0.02%未満では有効なAl酸化物皮膜が形成しない。一方、1%を超える多量のAl添加は素材の表面品質の劣化や溶接性の低下を招く。したがってAl含有量は0.02〜1%の範囲とする。好ましいAl含有量は0.03〜0.2%である。
Cuは、適量の含有でフェライト系ステンレス鋼の孔食電位を上昇させるとともに、局部腐食の進行を抑える作用を呈する。しかし過剰に添加すると逆に耐食性を阻害する要因になるのでCu含有量は0.6%以下に制限される。本発明では0.02〜0.6%のCu含有量であることが好ましい。
Nbは、C、Nとの親和力が強く、フェライト系ステンレス鋼で問題となる粒界腐食を防止するのに有効であり、その作用を十分に得るには0.05%以上のNb含有が必要となる。しかし、過剰に添加すると溶接高温割れが生じるようになり、溶接部靱性も低下するので上限を0.5%とする。
Tiは、本発明において重要な元素である。すなわち上述のようにAlとの複合添加によってCrの酸化ロスを抑える。さらにNbと同様にC、Nを固定して粒界腐食を抑制する作用もある。これらの作用を有効に発揮させるには0.05%以上のTi含有が必要である。ただし多量のTi含有は素材の表面品質の低下や溶接性の低下を招くので、Ti含有量の上限は0.3%に規制される。
Bは、フェライト系ステンレス鋼の二次加工性を改善する元素である。また、溶接熱影響部における結晶粒の粗大化を抑制し、溶接継手の強度低下に対して有効に作用する。しかし、過剰に添加すると結晶粒界等にCr硼化物として析出し耐食性を損なう。したがってBを添加する場合は0.005%以下の範囲で行う必要があり、0.0003〜0.005%の範囲で添加することが好ましい。
表1に示す組成のフェライト系ステンレス鋼を溶製し、熱間圧延にて板厚3mmの熱延板を得た。その後板厚1.0mmまで冷間圧延し、1000〜1070℃で仕上焼鈍を施し、酸洗を行って供試材とした。
Figure 2006241564
各供試材鋼板について、ビード・オン・プレートにてTIG溶接を行った。その際、ここでは酸化スケールの生成を促すために一般的なTIG溶接施工の場合よりArシールガスの流量を少なくした。そして、はじめに形成したビードに重ねて更に2回同様の溶接を行った。
溶接後の板から図1に示す形状の溶接部を含む試験片を切り出し、これを90℃、200ppmCl-水溶液に浸漬して定電位法により孔食電位を測定した。ポテンショスタットを用いて試験片を一定電位で48時間保持して腐食電流の有無を調べた。電位は50mV間隔で設定し、腐食電流が流れない上限の電位を孔食電位とした。結果を表2に示す。表2には各鋼の公称組成を併記してある。
Figure 2006241564
表2から判るように、本発明鋼を用いた溶接部を含む試験片の孔食電位はいずれもSUS436L(比較鋼7)およびSUS444(比較鋼8)のそれより貴であり、耐孔食性に優れていることが明白である。
実施例1で用いた板厚1mmの各供試材鋼板から20mm×40mmの板を複数切り出し、図2に示すように、2枚の板を少しずらせて重ね、TIG溶接により1枚の板の短辺側を他の1枚の広面の一部に接合させた。そして、2枚の板の間に図2のようにφ5mmのガラス棒を差し込んで溶接隙間を形成させた。このようにして得た試験片を80℃の1000ppmCl-水溶液中に30日間浸漬して腐食電流の変化を監視した。図3には試験方法の構成を模式的に示してある。腐食を促進させるため、Pt補助カソードを試験片に接続している。この試験では容量300Lの温水缶体に相当するカソード能力を有している。試験は各鋼ともn数=10で行った。30日間試験後の試験片における腐食状況を侵食深さの測定によって調べた。そして、腐食電流および腐食状況について以下に示す基準で評価し、腐食電流と腐食状況のいずれもが○以上の評価となったものを合格と判定した。なお、腐食電流は1μA以下の場合に「消滅」とみなした。
〔腐食電流の評価基準〕
◎:7日経過時点で10個全ての試料において腐食電流が消滅していた。
○:7日経過時点で1個以上の試料において腐食電流が継続していたが、30日経過時点では10個全ての試料において腐食電流が消滅していた。
×:30日経過時点で1個以上の試料において腐食電流が継続していた。
〔腐食状況の評価基準〕
◎:10個全ての試料において腐食が認められない。
○:1個以上の試料において侵食深さ0.1mm以下の軽微な腐食が認められるが、侵食深さ0.1mmを超える腐食が認められる試料はない。
×:1個以上の試料において侵食深さ0.1mmを超える腐食が認められる。
結果を表3に示す。
Figure 2006241564
表3から判るように、本発明鋼はいずれも30日以内に腐食電流が消滅し、かつ侵食深さ0.1mmを超える腐食は認められなかった。すなわち、本発明鋼を使用した溶接構造物は、溶接隙間を有する場合でも、溶接ままの状態で温水環境において優れた耐食性を安定して呈することが確かめられた。
これに対し比較鋼No.7はTiとAlを複合添加しているものの、Si含有量が低いため、一部の試料において腐食電流が消滅せず、安定した耐食性を示さなかった。No.8は2%程度のMoを含有するものの、Si含有量が低くかつAl含有量も低いため、一部の試料において腐食電流が消滅せず、また過半数の試料において侵食深さ0.1mm以上の腐食が認められた。No.9およびNo.10は21〜22%のCrと1〜2%のMoを含有する耐食性レベルの高い鋼であるが、Si含有量が低くかつTiとAl含有量が低いため、一部の試料において侵食深さ0.1mm以上の腐食が認められ、安定した耐食性を示さなかった。なお、Mo含有量はNo.9で約1%、No.10で約2%であるが、Moの増量による溶接隙間での耐食性改善効果は認められなかった。
実施例1の腐食試験片の形状を模式的に示した図。 実施例2の腐食試験片の形状を模式的に示した図。 実施例2の腐食試験方法の構成を模式的に示した図。

Claims (5)

  1. 質量%で、C:0.025%以下、Si:0.6超え〜2%、Mn:1%以下、P:0.045%以下、S:0.01%以下、Ni:0.6%以下、Cr:17〜35%、Mo:0.5〜3%、Nb:0.05〜0.5%、Ti:0.05〜0.3%、Cu:0.6%以下、Al:0.02〜1%、N:0.025%以下、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼。
  2. 質量%で、C:0.025%以下、Si:0.6超え〜2%、Mn:1%以下、P:0.045%以下、S:0.01%以下、Ni:0.6%以下、Cr:17〜35%、Mo:0.5〜3%、Nb:0.05〜0.5%、Ti:0.05〜0.3%、Cu:0.6%以下、Al:0.02〜1%、N:0.025%以下、B:0.005%以下、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼。
  3. 溶接構造物が、溶接ままの溶接部を温水に曝して使用するものである請求項1または2に記載の溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼。
  4. 溶接構造物が、隙間構造を有する溶接ままの溶接部を温水に曝して使用するものである請求項1または2に記載の溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼。
  5. 溶接構造物が、温水器缶体である請求項1または2に記載の溶接構造物用フェライト系ステンレス鋼。
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