JP5006166B2 - 遊技データ表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リプレイ役の内部当選確率を高めたリプレイ高確率状態を発生させるスロットマシンの遊技データを表示する遊技データ表示装置に関する。
従来より、所定のRT開始条件の成立に応じてリプレイ役の入賞確率が高く設定されたリプレイ高確率状態(RT状態)を発生させるスロットマシンが知られている。RT状態では、投入する遊技媒体数に対して払い出される遊技媒体数の比率である期待値(払出率)が高くなっている。それ故、RT状態は、遊技者が獲得した遊技媒体の数量を維持できるか、あるいは徐々に増加できるという有利な状態となる。
さらに、RT状態を発生させるスロットマシンとしては、例えば、ボーナス役の内部当選がRT状態の終了条件として設定されたスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このスロットマシンの遊技者にあっては、ボーナス役が内部当選しないまま、時間の許す限りできるだけ長くRT状態を引き延ばしたいと考えるのが普通である。しかし、実際の遊技では、ボーナス役がすぐに内部当選してRT状態が終了することも珍しくないし、逆に、遊技できる時間が少ないにも関わらずRT状態が延々と継続し、なかなか遊技を終了できないような場合もある。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、上述したようにRT状態がどれ位の期間、継続するものか、あるいはRT状態による利益を理論値(期待値)通りに享受できているか等について、遊技者側において全く判断できないという問題がある。
特許第3581641号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、RT状態を発生させるスロットマシンの遊技において遊技者が知りたい遊技データを適切に表示可能な遊技データ表示装置を提供しようとするものである。
本発明は、ゲームの開始に応じて複数種類の図柄を入賞ライン上で所定の序列に従って変動表示する変動表示部を複数、備えた図柄変動表示手段と、
ゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
ゲームの開始に応じてリプレイ役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための抽選を実行する内部抽選手段と、
前記変動表示部における図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
該停止操作手段の操作に応じて前記内部当選役に対応する図柄を予め定められた引込範囲内で入賞ライン上に引き込んで停止表示させる表示制御手段と、
通常状態におけるRT開始条件の成立に応じて、前記リプレイ役が内部当選役として決定される確率が通常状態よりも高いリプレイ高確率状態を発生させる一方、RT終了条件が成立した場合に当該リプレイ高確率状態を終了させて通常状態へと復帰させる遊技状態切換手段と、
前記RT終了条件を成立させるか否かの抽選を実行する終了抽選手段と、を備えたスロットマシンの遊技データを表示するための遊技データ表示装置であって、
前記リプレイ高確率状態で実施されたゲーム数である継続ゲーム数を集計するRTデータ集計手段と、
前記終了抽選手段による前記RT終了条件の当選確率に基づく前記リプレイ高確率状態の継続ゲーム数の期待値である理論ゲーム数を算出する理論値算出手段と、
前記理論ゲーム数に対する前記継続ゲーム数の比較結果を表す比較データを算出する比較データ算出手段と、
前記継続ゲーム数及び前記比較データを表示する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技データ表示装置にある(請求項1)。
本発明の遊技データ表示装置は、通常状態における前記RT開始条件の成立に応じて前記リプレイ高確率状態が発生する一方、前記RT終了条件の当選に応じて通常状態へ復帰するという遊技性を備えたスロットマシンに適用する遊技データ表示装置である。この遊技データ表示装置は、前記リプレイ高確率状態における前記継続ゲーム数を集計する前記RTデータ集計手段と、前記リプレイ高確率状態の継続ゲーム数の期待値(理論値)である前記理論ゲーム数を算出する前記理論値算出手段と、前記理論ゲーム数に対する前記継続ゲーム数の比較結果を表す前記比較データを算出する前記比較データ算出手段とを備えている。
前記遊技データ表示装置によれば、前記出力手段が表示する前記継続ゲーム数及び前記比較データに基づき、前記リプレイ高確率状態の継続状況を遊技者が客観的に判断できるようになる。例えば、前記理論ゲーム数に対して実際の継続ゲーム数が多いのか少ないのかを表す比較データに基づけば、前記リプレイ高確率状態を理論値よりも長く継続できているのかどうかを遊技者が客観的に把握可能できるようになる。遊技者は、前記リプレイ高確率状態を期待値(理論値)である前記理論ゲーム数よりも長く継続できた場合には、自分の強運を認識でき満足感を味わうことができる。
以上のように、本発明の遊技データ表示装置は、前記リプレイ高確率状態を発生するスロットマシンの遊技データを適切に表示でき、前記リプレイ高確率状態の継続状況に対する遊技者の客観的な判断を可能とする優れた特性の装置である。
本発明のスロットマシン用の遊技データ表示装置としては、前記スロットマシンに併設される台ランプ等の台毎表示装置や、複数の前記スロットマシンに対応して遊技場内に設置される情報表示端末等のほか、スロットマシン本体に組み込まれてスロットマシンと一体化された形態等、様々な態様のものを採用することができる。
また、前記遊技データ表示装置と組み合わせるスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記RT終了条件としては、例えば、ボーナス役等、特定の役の内部当選を設定しても良い。この場合には、前記内部抽選手段が前記終了抽選手段を兼用するような構成となる。
また、前記比較データは、前記理論ゲーム数から前記継続ゲーム数を差し引いた差分ゲーム数であり、
前記出力手段は、前記リプレイ高確率状態の進行中において、前記継続ゲーム数及び前記差分ゲーム数を随時、更新しながら表示することが好ましい(請求項2)。
この場合には、遊技者は、前記リプレイ高確率状態の進行中において、当該リプレイ高確率状態の継続状況をリアルタイムで把握できるようになる。遊技者にあっては、前記差分ゲーム数がマイナス、すなわち前記継続ゲーム数が前記理論ゲーム数に到達していない状況では、前記リプレイ高確率状態が早く終了してしまわないか、ドキドキしながら遊技するようになる。一方、前記差分ゲーム数がプラス、すなわち前記継続ゲーム数が前記理論ゲーム数を経過したような状況では、前記リプレイ高確率状態をどこまで継続できるか、ワクワクしながら遊技できるようになる。
また、前記遊技データ表示装置を適用する前記スロットマシンは、前記RT終了条件の当選確率を複数段階で規定する設定値のうちいずれかを設定可能な設定手段と、
予め定められた設定告知条件が成立したときに、前記設定手段により設定された設定値を遊技者に告知する設定告知手段と、を備えて構成され、
前記理論値算出手段は、前記設定告知手段が設定値を遊技者に告知する前においては、前記複数の設定値のうちのいずれかの設定値における前記RT終了条件の当選確率である仮の当選確率に基づいて前記理論ゲーム数を算出し、前記設定告知手段が設定値を遊技者に告知した後においては、当該設定値における実際の当選確率に基づいて前記理論ゲーム数を算出することが好ましい(請求項3)。
前記仮の当選確率に基づいて前記理論ゲーム数を算出する場合には、前記出力手段が表示する前記比較データに基づいて前記設定値が知られてしまうおそれを未然に回避できる。一方、前記実際の当選確率に基づいて前記理論ゲーム数を算出する場合には、精度高く算出された前記比較データを表示できるようになる。
また、前記仮の当選確率は、前記複数段階の設定値のうち、遊技者側の有利度合いが中間的な中間設定の設定値における当選確率であるであることが好ましい(請求項4)。
この場合には、複数のスロットマシンにおける前記実際の当選確率の平均的な値に対して前記仮の当選確率を近づけることができる。そして、各スロットマシンにおける前記実際の当選確率と前記仮の当選確率との平均的な差分を小さく抑制できる。したがって、上述したごとく中間設定の設定値における当選確率を前記仮の当選確率として利用する場合には、前記設定値を未告知のときの前記比較データの算出精度を高めることができる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、リプレイ役の内部当選確率を高めたリプレイ高確率状態を発生するスロットマシンと組み合わせる遊技データ表示装置に関する例である。この内容について、図1〜図9を用いて説明する。
本例の遊技データ表示装置1と組み合わせるスロットマシン5は、図1及び図2に示すごとく、ゲームの開始に応じて複数種類の図柄を入賞ライン上で所定の序列に従って変動表示する変動表示部52L、C、R(以下、リール52L、C、Rという。)を3基、備えた図柄変動表示手段52と、ゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段62(以下、スタートレバー62という。)と、ゲームの開始に応じてリプレイ役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための抽選を実行する内部抽選手段72と、リール52L、C、Rにおける図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段61(以下、ストップボタン61という。)と、ストップボタン61の操作に応じて内部当選役に対応する図柄を予め定められた引込範囲内で入賞ライン上に引き込んで停止表示させる表示制御手段75と、通常状態におけるRT開始条件の成立に応じて、リプレイ役が内部当選役として決定される確率が通常状態よりも高いリプレイ高確率状態(以下、リプレイタイムという。)を発生させる一方、RT終了条件が成立した場合にリプレイタイムを終了させて通常状態へと復帰させる遊技状態切換手段73と、RT終了条件を成立させるか否かの抽選を実行する終了抽選手段72と、を備えたスロットマシンである。
本例の遊技データ表示装置1は、上述したように構成されたスロットマシン5の遊技データを表示するための表示装置である。遊技データ表示装置1は、リプレイタイムで実施されたゲーム数である継続ゲーム数を集計するRTデータ集計手段11と、終了抽選手段72によるRT終了条件の当選確率に基づくリプレイタイムの継続ゲーム数の期待値(理論値)である理論ゲーム数を算出する理論値算出手段12と、理論ゲーム数に対する継続ゲーム数の比較結果を表す比較データを算出する比較データ算出手段13と、継続ゲーム数及び比較データを表示する出力手段15と、を備えている。
以下、この内容について詳しく説明する。
本例の遊技データ表示装置1は、図1及び図2に示すごとく、スロットマシン5本体に組み込まれ、一体化されたものである。そこで、以下の説明では、スロットマシン5本体の構成、及びこのスロットマシン5に組み込まれた遊技データ表示装置1の構成を並行して説明していく。
スロットマシン5は、図1〜図3に示すごとく、入賞ラインに沿って停止した図柄の組合せに応じて入賞を発生し、入賞に応じて遊技媒体(以下、メダルという。)を払い出す遊技機である。特に、本例のスロットマシン5は、通常状態における特定小役(本例では、7枚役。)の入賞に応じてリプレイタイムが発生する一方、リプレイタイムにおけるボーナス役(図3中、BIG及びREG。)の内部当選に応じてリプレイタイムが終了し、通常状態へ復帰するという遊技性を備えている。
本例のスロットマシン5では、RT開始条件として特定小役である7枚役の入賞が設定され、RT終了条件としてボーナス役の内部当選が設定されている。このスロットマシン5では、内部抽選手段が終了抽選手段を兼用している。それ故、内部抽選手段及び終了抽選手段について共通の符号72を付してある。
本例のスロットマシン5の役、内部当選役、入賞役について、図3を用いて説明する。本例のスロットマシン5は、BIGボーナス、REGボーナス、リプレイ役、7枚役などの小役を含む7種類の役を有している。同図では、左列にそれぞれの役の名称を、中列にそれぞれの図柄の組合せである入賞図柄を、右列に賞品として払い出すメダル払出枚数を示してある。スロットマシン5では、後述する内部抽選手段72により内部当選した役が内部当選役になる。内部当選役に対応する入賞図柄が入賞ラインに沿って成立したとき、その役が入賞役となる。
スロットマシン5では、図4に示すごとく、3種類の設定値1〜3のいずれかを選択的に設定可能である。設定値3が遊技者側に有利な高設定であり、設定値1が低設定となっている。そして、設定値2が中間設定の設定値となっている。各設定値におけるBIGボーナスの内部当選確率等を表すスペックは、図4に示す通りである。例えば、設定値3では、BIGボーナス及びREGボーナスの内部当選確率がそれぞれ1/289、1/718となっている。いずれかのボーナス役の内部当選する確率は、同図中の合成確率(同図では逆数を表示してある。)となり、いずれかのボーナス役の内部当選に要するゲーム数は、同図中、合成確率として表示されるゲーム数となる。なお、本例のスロットマシン5では、設定値によらず、RT中の出玉率が120%、RT中のゲーム当たりの増加枚数が0.6枚(3枚の投入に対して3.6枚の払出)、RT発生確率(7枚役入賞確率)が1/800となっている。
スロットマシン5は、図2に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン5では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓51を設けた前面枠体50によって形成されている。前面枠体50では、図柄表示窓51の鉛直方向上側に、液晶表示部10、データ表示ボタン19及び左右一対のスピーカ57が配置され、図柄表示窓51の右側に、払出数表示部551及びクレジット表示部552が配置されている。また、図柄表示窓51の鉛直方向下側には、スロットマシン5の基部をなすベース部500が形成されている。なお、スロットマシン5に組み込まれた本例の遊技データ表示装置1は、液晶表示部10及びデータ表示ボタン19を利用して構成されている。
ベース部500は、図2に示すごとく、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓51に対して、遊技者に向けて相対的に張り出すように形成されている。ベース部500は、図柄表示窓51に隣り合う上端部にテーブル状の操作面54を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿55を有し、操作面54とメダル受け皿55との間に操作パネル53を有している。
操作面54には、図2に示すごとく、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とが配設されている。操作パネル53には、リール52の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61とが配設されている。
ベットボタン64は、図1及び図2に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するためのボタンである。このベットボタン64は、遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
3ベット専用機であるスロットマシン5では、メダルを直接投入するか、ベットボタン64の操作により3枚のメダルが賭けられたとき、スタートレバー62が有効状態に設定される。なお、遊技(ゲーム)毎に3枚のメダルを賭ける、いわゆる3ベット専用機である本例のスロットマシン5に代えて、遊技者の好みにより遊技賭け数を選択的に設定可能なタイプのスロットマシンであっても良い。この場合には、3ベット信号を発生するマックスベットボタンのほか、シングルベット信号を発生するシングルベットボタンをベットボタンとして設けるのが良い。
スタートレバー62は、図1及び図2に示すごとく、リール52の制御信号である変動開始信号を遊技者が操作したタイミングで発生する操作レバーである。
ストップボタン61は、同図に示すごとく、リール52の制御信号である変動停止信号を遊技者が操作したタイミングで発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール52Lに対応する左ストップボタン61L、中リール52Cに対応する中ストップボタン61C、右リール52Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓51は、図2に示すごとく、3行3列の2次元マトリクス状に配置された9個の図柄520を表示する表示窓である。前面枠体50における図柄表示窓51に当たる部分は、遊技者側から図柄520が見えるように透明な樹脂プレートにより形成してある。2次元マトリクス状に配置された9個の図柄520に対しては、入賞の対象となる図柄の並び方向である入賞ライン511〜515が設定されている。入賞ラインとしては、水平方向3本の入賞ライン511〜513と、対角方向2本の入賞ライン514、515とがある。
リール52は、図1、図2及び図5に示すごとく、左リール52Lと、中リール52Cと、右リール52Rとよりなる。各リール52L、C、Rは、略円柱状をなし、その外周面に略一定の間隔を設けて21個の図柄520を配置した回転式リールである。各リール52L、C、Rは、その回転方向における1カ所の基準位置に基準位置片(図示略)を有している。この基準位置片は、後述する基準位置検知部636が検知するための被検知片である。なお、リール52としては、本例の回転式リールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式リールを採用することもできる。
左リール52Lは、図1、図2及び図5に示すごとく、図柄表示窓51に表示する3行×3列の2次元マトリクスにおける左端の一列をなす。右リール52Rは、2次元マトリクスにおける右端の一列をなす。中リール52Cは、2次元マトリクスにおける中央の一列をなしている。なお、本例では、図5に示すごとく、各リール52L、C、R毎に、7種類の図柄520の配置序列を変更してある。
液晶表示部10は、図1及び図2に示すごとく、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部10は、リプレイタイムの実施中に表示されるRT中画面150(図6参照。)、及び3種類のデータ表示画面160、170(図7、図8参照。)を表示するほか、遊技を演出する様々な演出画面を表示する。なお、前記RT中画面150、及びデータ表示画面160、170の具体的な構成については、後述する。
データ表示ボタン19は、液晶表示部10の表示を切り換えるための操作ボタンである。このデータ表示ボタン19は、押し込み操作に応じて表示切換信号を1回ずつ出力する。このデータ表示ボタン19の操作に応じて、RT中画面150など遊技中の演出画面と、データ表示画面160、170等のデータ表示画面との相互切換が可能である。
次に、本例のスロットマシン5は、図1に示すごとく、機械的な構成を備えている。
スロットマシン5の全体動作を制御する制御基板58、及びこの制御基板58に電気的に接続された各部について、図1及び図2を用いて説明する。制御基板58に対しては、上述した構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部631と、リール52を回転駆動するリール駆動部521と、リール52の回転位置を検知する基準位置検知部636と、メダルを払い出すメダル払出部634と、遊技を演出するための各種表示部635及び装飾ランプ部637と、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定する設定値操作部68(設定手段)と、スピーカ57を制御する音声出力部632とが電気的に接続されている。
投入メダル検知部631は、図1及び図2に示すごとく、メダル投入口630から投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部631は、メダル投入口630からメダルが投入されるごとに、インサート信号を出力する。3回のインサート信号が3ベット信号に相当している。なお、3ベット専用機である本例のスロットマシン5では、3枚のメダルを投入するか、ベットボタン64の操作に応じて3枚のメダルがベットされた際、スタートレバー62が有効な状態に設定される。
リール駆動部521は、図1に示すごとく、ステップ単位で制御し得るステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール52を回転駆動する駆動源である。ステッピングモータは、制御基板58から制御パルスを取り込む毎に、1ステップずつ回転する。
基準位置検知部636は、図1及び図2に示すごとく、各リール52L、C、Rの前記基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部634は、制御基板58の制御により所定枚数のメダルをメダル受け皿55に払い出すように構成されている。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役の当選確率を3段階に規定した設定値を変更するための操作部である。
前記制御基板58は、図1及び図2に示すごとく、CPU581と、メモリ手段であるROM583、RAM584と、入出力インターフェースとしてのI/O部582とを有している。CPU581は、ROM583から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、各種の機能を実現する。
ROM583は、内部抽選手段72が内部当選役の抽選に用いる図示しない当選乱数テーブル、及びリール52の停止制御に用いる図示しない停止テーブルを記憶している。当選乱数テーブルは、各役が当選するための当選乱数を規定したデータテーブルである。この当選乱数テーブルは、設定値毎、遊技状態毎に用意されている。スロットマシン5では、設定値毎に内部当選役の抽選に適用する当選乱数テーブルを切り換えることで、少なくともいずれかの役の内部当選確率を設定値に応じて変動させている。また、リプレイ役の内部当選確率が低い通常状態と、リプレイ高確率状態であるリプレイタイムとの間で適用する当選乱数テーブルを切り換えることで、リプレイ役の入賞確率に高低差が設定される。
CPU581は、図1に示すごとく、遊技データ表示装置1の機能を除くスロットマシン5の基本機能として、乱数を抽出する乱数抽出手段78、入賞役を判定する入賞判定手段79、リプレイタイムを発生させる遊技状態切換手段73、リール52を制御する表示制御手段75、内部当選役を抽選する内部抽選手段(終了抽選手段)72、及び内部当選フラグ等を制御するフラグ制御手段71の各機能を実現する。さらに、CPU581は、図1に図示しない基本機能として、設定された設定値を遊技者に告知する設定告知手段としての機能を備えている。
CPU581は、図1に示すごとく、遊技データ表示装置1の機能として、上述のごとく、リプレイタイムにおける継続ゲーム数等を集計するRTデータ集計手段11、リプレイタイムの理論ゲーム数等を算出する理論値算出手段12と、理論ゲーム数に対する継続ゲーム数の比較結果を表す比較データを算出する比較データ算出手段13と、各種の遊技データを集計する遊技データ集計手段14、継続ゲーム数及び比較データ等を表示する出力手段15の各機能を実現する。
以下の説明では、まず、スロットマシン5の基本機能を構成する各手段について説明し、その後、遊技データ表示装置1の機能を構成する各手段について説明する。
乱数抽出手段78は、図1及び図2に示すごとく、内部抽選用の乱数を抽出する手段である。本例の乱数抽出手段78は、スタートレバー62による変動開始信号をトリガー信号として乱数を抽出し、内部抽選手段72に入力する。
内部抽選手段72は、図1に示すごとく、抽選により内部当選役を決定し、内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段72は、乱数抽出手段78が抽出した乱数を当選乱数テーブルと照合して内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグをオン状態に設定する。ここで、スロットマシン5では、ボーナス役が内部当選したことがリプレイタイムの終了契機であるRT終了条件として設定されている。それ故、本例の内部抽選手段72は、RT終了条件を抽選により成立させる終了抽選手段を兼用している。
フラグ制御手段71は、内部抽選手段72が成立させた内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段71は、リプレイ役を含む小役等の内部当選フラグについては、入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態に切り換える。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナスフラグについては、入賞するまで次のゲームに持ち越し、ボーナス役入賞に応じてオフ状態に切り換える。上述したようなフラグ制御手段71の制御により、リプレイ役を含む小役等については、内部当選したゲームで入賞しなかった場合に、いわゆる取りこぼしとなる。一方、ボーナス役については、一度内部当選すれば入賞するまでボーナス確定状態が維持される。
遊技状態切換手段73は、図1及び図2に示すごとく、リプレイ役の内部当選確率が低いリプレイ低確率状態である通常状態、リプレイ高確率状態であるリプレイタイム、BIGボーナスゲーム、及びREGボーナスゲーム等のうちのいずれかの遊技状態を選択的に発生させる手段である。遊技状態切換手段73では、スロットマシン5の遊技状態を制御するための制御フラグである状態フラグが設定されている。状態フラグとしては、リプレイタイムに対応するRTフラグ、ボーナスゲームに対応するボーナスゲームフラグ等がある。
遊技状態切換手段73は、特定小役である7枚役の入賞に応じてRTフラグをオン状態に切り換え、ボーナス役の内部当選に応じてRTフラグをオフ状態にリセットする。さらに、遊技状態切換手段73は、ボーナス役の入賞に応じてボーナスゲームフラグをオン状態に切り換える。ボーナスゲームフラグについては、ボーナスゲーム中のメダルの払出枚数が規定枚数に到達したとき、オフ状態にリセットされる。
遊技状態切換手段73は、各状態フラグのフラグ状態に応じて、いずれかの遊技状態を選択的に発生させる。遊技状態切換手段73は、RTフラグがオン状態であるとき、リプレイタイムを発生させ、ボーナスゲームフラグがオン状態であるとき、ボーナスゲームを発生させる。遊技状態切換手段73は、RTフラグ及びボーナスゲームフラグがいずれもオフ状態であるとき、通常状態を発生させる。
表示制御手段75は、図1及び図2に示すごとく、リール駆動部521を介してリール52L、C、Rの図柄変動を制御する手段である。表示制御手段75は、前記変動開始信号に応じてリール52の図柄変動を開始すると共に、前記変動停止信号に応じてリール52の図柄変動を停止させる。表示制御手段75は、リール駆動部521をなすステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段75は、リール駆動部521に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例では、各リール52の前記基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数のカウントを可能としている。
表示制御手段75は、図1に示すごとく、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実施する手段である。本例では、前記引込範囲として、4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段75は、変動停止信号を取り込み時のステップ数に基づいて、入賞ライン512上に瞬間的に位置する図柄520であるビタ図柄を計算し、当該ビタ図柄を前記停止テーブルと照合する。そして、ビタ図柄に対応して規定された引込図柄数を取得し、その引込図柄数分の図柄を引き込んでリール52を停止させる。
入賞判定手段79は、図1及び図2に示すごとく、3基のリール52L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが入賞図柄であるか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段79は、3基のリール52L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン511〜515上に停止した図柄の組合せが入賞図柄であるか否かを判定し、入賞役を判断する。入賞判定手段79は、各リール52L、C、Rが停止した後、リール駆動部521の各ステッピングモータについて、表示制御手段75がカウントしたステップ数を取り込む。入賞判定手段79は、このステップ数を基にして入賞ライン511〜515上に停止した図柄520の種類を求め、その図柄520の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。入賞判定手段49は、入賞役の種類に応じたメダルの払出数(図3参照。)をメダル払出部634に向けて出力する。
図1において図示を省略した設定告知手段は、設定値操作部68を介して設定された設定値を、予め定められた設定告知条件が成立したときに遊技者に告知する手段である。設定告知条件としては様々な条件を設定することが可能であり、例えば、実行されたゲーム数の累計値が所定数に達したとき、BIGボーナスの入賞回数が所定数に達したとき、払出メダル数と投入メダル数との差である差メダル数が所定数に達したとき等を例示できる。設定値は遊技者にとって最大の関心事であるため、特定の条件を満たしたときに設定値を告知することによって遊技者の満足感を高める効果を期待できる。設定告知手段は、液晶表示部10を利用して設定値を告知する。本例の設定告知手段では、設定値を告知済みであるか未告知であるかを表す設定告知フラグが規定されている。オフ状態の設定告知フラグは、設定値を未告知である旨を表し、オン状態の設定告知フラグは、設定値を告知済みである旨を表している。
次に、遊技データ表示装置1を構成するRTデータ集計手段11、理論値算出手段12、比較データ算出手段13、遊技データ集計手段14及び出力手段15の各機能について説明する。
RTデータ集計手段11は、図1に示すごとく、リプレイタイムの発生中に実施されたゲーム数である継続ゲーム数、及びリプレイタイムの発生中に獲得したメダル枚数である獲得枚数を集計する手段である。RTデータ集計手段11は、RTフラグがオフ状態からオン状態に切り換えられた際に継続ゲーム数をゼロリセットすると共に、RTフラグが1(オン状態)の状態で変動開始信号を検知する毎に継続ゲーム数を1ゲームずつ加算することで継続ゲーム数を集計する。また、RTフラグがオフ状態からオン状態に切り換えられた際に獲得枚数をゼロリセットすると共に、RTフラグが1(オン状態)の状態でメダルを1枚払い出す毎に獲得枚数を1枚ずつ加算し、メダルが1枚投入される毎に獲得枚数を1枚ずつ減算することで獲得枚数を集計する。
理論値算出手段12は、リプレイタイムにおける継続ゲーム数の期待値(理論値)である理論ゲーム数、及びリプレイタイムにおける獲得枚数の期待値(理論値)である理論メダル数を算出する手段である。理論値算出手段12は、ボーナス役の当選確率に基づいて理論ゲーム数、理論メダル数を算出する。本例では、前述した通りBIGボーナス役及びREGボーナス役のいずれかが内部当選したときにリプレイタイムが終了するので、BIGボーナス役及びREGボーナス役の内部当選確率の合算値の逆数を理論ゲーム数として求めている(図4中の合成確率。)。理論ゲーム数は、いずれかのボーナス役が内部当選するのに要するゲーム数の期待値(理論値)である。
さらに、上述のように本例のスロットマシン5では、設定値によらずリプレイタイム中の1ゲーム当たりの増加枚数が0.6枚となっている。理論値算出手段12は、理論ゲーム数に対して0.6枚を乗算することで、理論メダル数(図4中、RT中差枚として示す。)を算出している。例えば、設定値2の場合の理論ゲーム数は218.1ゲームであることから、理論メダル数は130.8枚となる。理論メダル数は、リプレイタイム中に獲得し得る獲得枚数の期待値(理論値)である。
なお、本例の理論値算出手段12は、上述の設定告知フラグのフラグ状態に応じて理論ゲーム数の算出に利用する当選確率を変更している。設定告知フラグがオフ状態、すなわち設定値を未告知である場合には、図4中、中間設定である設定値2のときの合成確率が理論ゲーム数として算出される。設定告知フラグがオン状態、すなわち設定値を告知済みである場合には、図4中、実際の設定値の合成確率が理論ゲーム数として算出される。本例の遊技データ表示装置1では、設定値の告知前後に応じて理論ゲーム数の算出方法を変更することにより、理論ゲーム数の表示により設定値が遊技者から看破されるおそれを未然に抑制している。
比較データ算出手段13は、図1に示すごとく、理論ゲーム数に対する継続ゲーム数の比較結果を表す比較データを算出する手段である。比較データ算出手段13が算出する比較データとしては、理論ゲーム数から継続ゲーム数を差し引いたゲーム数である差分ゲーム数のほか、理論メダル数から獲得枚数を差し引いた差分メダル数がある。
遊技データ集計手段14は、図1に示すごとく、スロットマシン5の遊技データを集計する手段である。遊技データ集計手段14が集計する遊技データとしては、通常状態からリプレイタイムに移行した回数であるRT突入回数、通常状態で実施された累計ゲーム数、リプレイタイムにおいて実施された累計ゲーム数(RT累計ゲーム数)、リプレイタイムにおける累計獲得枚数(RT累計獲得枚数)、BIGボーナス役の入賞回数、及びREGボーナス役の入賞回数がある。
出力手段15は、図1及び図6に示すごとく、リプレイタイムの発生中に継続ゲーム数、獲得枚数及び比較データ等を表示する手段である。出力手段15は、リプレイタイムの演出画面であるRT中画面150を介して継続ゲーム数、比較データ等を表示する。さらに、本例の出力手段15は、データ表示ボタン19が操作される毎に、RT中画面150など遊技状態毎の演出画面と、データ表示画面160、170(図7、図8参照。)などのデータ表示画面とを交互に切り換えて表示する。
ここで、RT中画面150、及びデータ表示画面160、170の構成について説明する。
RT中画面150は、図6に示すごとく、リプレイタイムの発生中に表示される演出画面である。RT中画面150は、液晶表示部10の表示画面上に、リプレイタイムである旨を表すモード表示151、現在の継続ゲーム数、及び理論ゲーム数との差分ゲーム数(比較データ)を表示するゲーム数表示欄152、153、リプレイタイムが発生してから現在までの獲得枚数、及び理論メダル数との差分メダル数(比較データ)を表示するメダル数表示欄154、155を配置してなる。同図(A)は、差分ゲーム数及び差分メダル数のうちの少なくともいずれかがマイナスである場合のRT中画面150を示している。同図(B)は、差分ゲーム数及び差分メダル数がいずれもプラスである場合のRT中画面150を示している。同図(B)の場合では、画面の背景色の変更により差分ゲーム数及び差分メダル数がプラスに転じた旨が遊技者にアピールされる。
データ表示画面160は、図7に示すごとく、リプレイタイムに関する遊技データを表示するデータ表示画面である。データ表示画面160は、リプレイタイムに関するデータである旨を表示するデータ種別表示161、それぞれ左側のタイトルが示す遊技データを表示するデータ表示欄162〜167を配置してなる。同図(A)のデータ種別表示161には、「設定告知なし」の表示により設定値が未告知である旨が表示される。同図(B)のデータ種別表示161は、「設定値3」の表示により、設定値が告知済みであり、その設定値が3である旨を表示する例である。
データ表示欄163に表示されるRT突入確率は、RT突入回数を通常状態で実施された累計ゲーム数で除算した値である。データ表示欄165に表示されるRT平均ゲーム数は、RT累計ゲーム数をRT突入回数により除算した平均値である。データ表示欄165に表示される右側のデータ表示欄165sは、RT平均ゲーム数から理論ゲーム数を差し引いた差分ゲーム数を表示する表示欄である。同図(A)の場合では、中間設定である設定値2の場合の理論ゲーム数が218ゲームであることから、差分ゲーム数が43ゲームとなっている。同図(B)の場合では、設定値3の理論ゲーム数が206ゲームであることから、差分ゲーム数が71ゲームとなっている。
データ表示欄167に表示されるRT平均獲得枚数は、RT累計獲得枚数をRT突入回数により除算した平均値である。データ表示欄167の右側のデータ表示欄167sは、理論メダル数とRT平均獲得枚数との差分メダル数を表示する欄である。図7(A)の場合では、中間設定である設定値2の場合の理論メダル数が131枚であることから、差分メダル数が46枚となっている。同図(B)の場合では、設定値3の場合の理論メダルが124枚であることから、差分メダル数が43枚となっている。
データ表示画面170は、図8に示すごとく、ボーナスゲームに関する遊技データを表示するデータ表示画面である。データ表示画面170は、ボーナスゲームに関するデータである旨を表示するデータ種別表示171、それぞれ左側のタイトルが示す遊技データを表示するデータ表示欄172〜177を配置してなる。なお、データ表示欄174〜177の右側のデータ表示欄174s〜177sは、リプレイタイムにおける発生回数あるいは発生確率である。例えば、データ表示欄174sは、リプレイタイム発生中におけるBIGボーナスゲームの発生回数である。また、データ表示欄176sは、リプレイタイム発生中のBIGボーナスゲーム発生回数をRT累計ゲーム数により除算して算出された発生確率である。
次に、以上のように構成した本例の遊技データ表示装置1の動作について、図9のフロー図を用いて説明する。同図は、リプレイタイム発生中における表示処理の流れを示している。ここでは、まず、ステップS101のごとく、RTフラグのフラグ状態が参照され、リプレイタイムが開始されたか否かが判断される。リプレイタイムが開始された場合には、ステップS102のごとく、液晶表示部10の表示画面がリプレイタイムの演出画面であるRT中画面150(図6)に切り換えられる。
続くステップS103では、設定告知フラグのフラグ状態が判断される。設定告知フラグのフラグ状態に応じて、ステップS104又はS105に移行する。ステップS104及びS105では、リプレイタイムが開始されてから現在までの継続ゲーム数、獲得枚数、継続ゲーム数から理論ゲーム数を差し引いた差分ゲーム数、及び獲得枚数から理論メダル数を差し引いた差分メダル数等がRT中画面150に表示される。設定告知フラグがオン状態である場合のステップS104では、中間設定である設定値2の場合のボーナス役の当選確率(仮の当選確率。図4中の合成確率。)に基づいて理論値(理論ゲーム数、理論メダル数)が算出される。一方、設定告知フラグがオフ状態である場合のステップS105では、スロットマシン5の実際の設定値の場合のボーナス役の当選確率(実際の当選確率。図4中の合成確率。)に基づいて理論値(理論ゲーム数、理論メダル数)が算出される。
そして、ステップS106では、ゲームの開始が判断される。ゲームが開始された場合には、ステップS107のごとく継続ゲーム数が1ゲームずつ加算されると共に、ステップS108のごとく差分ゲーム数が更新表示される。ステップS109あるいはS110では、メダルの投入あるいは払出が判断される。メダルが投入されるか、メダルが払い出しされた場合には、獲得枚数が更新表示され(ステップS111)、さらに、差分メダル数が更新表示される(ステップS112)。
ステップS113のごとく差分ゲーム数及び差分メダル数がいずれもプラスとなった場合には、ステップS114のごとくRT中画面150の背景色が変更(図6(B)参照。)され、遊技者へのアピールが実施される。その後、RTフラグのオフ状態へのリセットによりリプレイタイムが終了するまで(ステップS115)、上述したステップS106からステップS114までの処理が繰り返し実施される。その後、RTフラグがオフ状態にリセットされた場合には、ステップS116のごとくリプレイタイムの終了を告げるエンディング画面(図示略)が表示されてリプレイタイムが終了する。
以上のように、本例の遊技データ表示装置1によれば、スロットマシン5が実施するリプレイタイム(リプレイ高確率状態)に関する遊技データを適切に表示することができる。スロットマシン5の遊技者は、リプレイ高確率状態の継続度合い等を把握することで、遊技戦略を構築できるようになる。このように、本例の遊技データ表示装置1は、遊技者による遊技戦略の構築を支援し、遊技の興趣を向上させることができる優れた装置である。
なお、本例の遊技データ表示装置1と組み合わせたスロットマシン5では、リプレイ高確率状態の開始条件であるRT開始条件として特定小役である7枚役の入賞が設定されている。RT開始条件としては、特定小役の入賞に限定されるものではなく、例えば、ボーナスゲーム終了後の消化ゲーム数が所定数に到達したこと(いわゆる天井到達。)がRT開始条件として設定されたスロットマシンであっても良い。
またなお、本例では、RT終了条件としてBIGボーナス及びREGボーナスの内部当選を設定したが、RT終了条件はこれに限定されるものではない。例えば、RT終了条件として特定小役の内部当選を設定しても良く、入賞役の内部当選と関係のないRTの終了抽選を実行し、その当選をRT終了条件として設定することもできる。
なお、本例では、3段階の設定値を選択可能なスロットマシン5を採用した例であるが、設定値の設定段階としては例えば、6段階等、設定可能な段階をいくつ設定しても良い。例えば、6段階の設定値を設定可能なスロットマシンの場合では、中間設定である設定値3又は4の場合のボーナス役の合成確率を仮の当選確率として設定するのが良い。
さらになお、スロットマシン5と一体的に遊技データ表示装置1を構成したが、これに代えて、スロットマシン5と別体で遊技データ表示装置を構成することもできる。例えば、スロットマシン5の上側に設置される台ランプや、左側に設置される個別情報端末等に遊技データ表示装置としての機能を組み込むことも良い。さらには、遊技場内に設置される情報表示端末に、遊技データ表示装置としての機能を組み込むことも良い。この場合には、遊技に応じて出力される各種の稼動信号をスロットマシン5側から取り込み可能なように遊技データ表示装置を構成しておく必要がある。
実施例1における、スロットマシンの構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンを示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、払出メダル数を示す説明図。 実施例1における、スロットマシンのスペックを示す説明図。 実施例1における、各リールにおける図柄の配列を示す正面図。 実施例1における、リプレイタイム中の演出画面を示す正面図。 実施例1における、リプレイタイムに関する遊技データを表示するデータ表示画面を示す正面図。 実施例1における、ボーナスゲームに関する遊技データを表示するデータ表示画面を示す正面図。 実施例1における、リプレイタイム中の表示処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 遊技データ表示装置
10 液晶表示部
11 RTデータ集計手段
12 理論値算出手段
13 比較データ算出手段
14 遊技データ集計手段
15 出力手段
150 RT中画面
160、170 データ表示画面
19 データ表示ボタン
5 スロットマシン
52 リール
520 図柄
61 ストップボタン
62 スタートレバー
71 フラグ制御手段
72 内部抽選手段
73 遊技状態切換手段
75 表示制御手段
78 乱数抽出手段
79 入賞判定手段

Claims (4)

  1. ゲームの開始に応じて複数種類の図柄を入賞ライン上で所定の序列に従って変動表示する変動表示部を複数、備えた図柄変動表示手段と、
    ゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    ゲームの開始に応じてリプレイ役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記変動表示部における図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    該停止操作手段の操作に応じて前記内部当選役に対応する図柄を予め定められた引込範囲内で入賞ライン上に引き込んで停止表示させる表示制御手段と、
    通常状態におけるRT開始条件の成立に応じて、前記リプレイ役が内部当選役として決定される確率が通常状態よりも高いリプレイ高確率状態を発生させる一方、RT終了条件が成立した場合に当該リプレイ高確率状態を終了させて通常状態へと復帰させる遊技状態切換手段と、
    前記RT終了条件を成立させるか否かの抽選を実行する終了抽選手段と、を備えたスロットマシンの遊技データを表示するための遊技データ表示装置であって、
    前記リプレイ高確率状態で実施されたゲーム数である継続ゲーム数を集計するRTデータ集計手段と、
    前記終了抽選手段による前記RT終了条件の当選確率に基づく前記リプレイ高確率状態の継続ゲーム数の期待値である理論ゲーム数を算出する理論値算出手段と、
    前記理論ゲーム数に対する前記継続ゲーム数の比較結果を表す比較データを算出する比較データ算出手段と、
    前記継続ゲーム数及び前記比較データを表示する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技データ表示装置。
  2. 前記比較データは、前記理論ゲーム数から前記継続ゲーム数を差し引いた差分ゲーム数であり、
    前記出力手段は、前記リプレイ高確率状態の進行中において、前記継続ゲーム数及び前記差分ゲーム数を随時、更新しながら表示するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技データ表示装置。
  3. 前記遊技データ表示装置を適用する前記スロットマシンは、前記RT終了条件の当選確率を複数段階で規定する設定値のうちいずれかを設定可能な設定手段と、
    予め定められた設定告知条件が成立したときに、前記設定手段により設定された設定値を遊技者に告知する設定告知手段と、を備えて構成され、
    前記理論値算出手段は、前記設定告知手段が設定値を遊技者に告知する前においては、前記複数の設定値のうちのいずれかの設定値における前記RT終了条件の当選確率である仮の当選確率に基づいて前記理論ゲーム数を算出し、前記設定告知手段が設定値を遊技者に告知した後においては、当該設定値における実際の当選確率に基づいて前記理論ゲーム数を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技データ表示装置。
  4. 前記仮の当選確率は、前記複数段階の設定値のうち、遊技者側の有利度合いが中間的な中間設定の設定値における当選確率であることを特徴とする請求項3に記載の遊技データ表示装置。
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