JP5091565B2 - スロットマシン - Google Patents

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本発明は、通常状態よりも有利度合いの高いボーナス状態に加えて通常状態よりも有利度合いの低いボーナス状態を発生するスロットマシンに関する。
従来より、例えば、遊技媒体の投入数に対する払出数の比率である期待値(払出率)が100%に満たない通常状態と、期待値が100%を超える有利なボーナス状態とを実施するスロットマシンが知られている。近年、上記有利なボーナス状態のほか、通常状態よりも期待値を低く抑えた却って不利なボーナス状態を発生するスロットマシンも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このスロットマシンでは、上記不利なボーナス状態における期待値の抑制分が有利なボーナス状態の期待値に上乗せされている。それ故、このスロットマシンでは、遊技媒体の獲得数の変動が大きくなって遊技の起伏が拡大し、遊技の興趣を高めることが可能である。
しかしながら、上記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、上記不利なボーナス状態の発生に応じて遊技を終了する遊技者が発生する可能性があり、当該ボーナス状態に対応する図柄が停止表示された状態で放置されるおそれがある。このような状態は、不利なボーナス状態が開始される旨をあからさまに示すことになり、新たに遊技を開始しようとする遊技者の遊技意欲を低下させてしまうおそれがある。
特開2006−263457号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、通常状態よりも有利度合いの低いボーナス状態を発生するスロットマシンにおいて、当該ボーナス状態に対応する図柄が停止表示された状態で遊技が終了されるおそれを抑制したスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、通常状態における第1のボーナス図柄の停止表示に応じて通常状態よりも遊技者側に有利な第1のボーナス状態へ移行する一方、通常状態における第2のボーナス図柄の停止表示に応じて通常状態よりも遊技者側に不利となる第2のボーナス状態へ移行し、上記各ボーナス状態において予定されたボーナス終了条件が成立したときに通常状態に復帰するように構成されたスロットマシンであって、
上記第2のボーナス図柄が停止表示されて終了したゲームの次のゲーム遊技者側に所定の特典を付与する特典付与手段を備え
上記所定の特典は、上記次のゲームを無償で実施できるという特典であることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンは、遊技者側にとっての有利度合いが通常状態よりも高く有利な上記第1のボーナス状態のほか、通常状態よりも有利度合いが抑制された不利な上記第2のボーナス状態を発生するスロットマシンである。このスロットマシンは、上記第2のボーナス状態に対応する上記第2のボーナス図柄が停止表示されて終了した際、遊技者側に所定の特典を付与する上記特典付与手段を備えている。
この特典付与手段は、上記第2のボーナス図柄が停止表示されて終了したゲームにおいて遊技媒体の払い出し等の特典を付与するわけではない。この特典付与手段は、上記第2のボーナス図柄が停止表示されて終了したゲームに続く上記次のゲーム以降に上記所定の特典を付与するように構成されている。上記スロットマシンによれば、上記第2のボーナス図柄が停止表示された場合にも、上記所定の特典の魅力により上記次のゲームを遊技するように遊技者を動機付けることが可能である。それ故、上記スロットマシンでは、上記第2のボーナス図柄が停止表示された状態で遊技が終了されるおそれが少ない。
以上のように、本発明のスロットマシンによれば、通常状態よりも有利度合いの低い上記第2のボーナス状態を発生するスロットマシンでありながら、対応する上記第2のボーナス図柄が停止表示された状態で遊技が終了されて放置されるおそれを抑制できる。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、上記ボーナス終了条件としては、遊技媒体の払出数が所定数に到達したこと、遊技媒体の払出数から投入数を差し引いた獲得数が所定数に到達したこと、消化したゲーム数が所定数に到達したこと等、様々な条件を設定できる。
また、通常状態よりも有利な上記第1のボーナス状態としては、遊技媒体の投入数に対する払出数の比率である期待値(払出率)が通常状態よりも高く設定された遊技状態等がある。一方、通常状態よりも不利な上記第2のボーナス状態としては、上記期待値が通常状態よりも低く設定された遊技状態等がある。この第2のボーナス状態における期待値を通常状態よりも低く設定するための具体的な方法としては、例えば、ボーナス役を除く各役の入賞確率を通常状態と同様に設定すると共にボーナス役の入賞確率をゼロに設定する方法や、各役の入賞確率を低く設定する方法等、様々な方法が考えられる。
また、上記所定の特典は、上記次のゲームを無償で実施できるという特典である
この場合には、上記第2のボーナス状態の開始に応じて遊技を終了しようとする遊技者に対して上記次のゲームを実施するように仕向けることができる。それ故、上記第2のボーナス図柄が停止表示された状態で遊技が終了され、そのまま放置されるおそれを確実性高く抑制できる。
また、上記第2のボーナス状態において、上記ボーナス終了条件の成立に要する遊技期間を所定条件の成立に応じて短縮するように構成された第2ボーナス期間短縮手段を備えていることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記第2のボーナス状態における上記所定条件の成立に応じて、上記ボーナス終了条件の成立に要する遊技期間が短縮されるようになる。それ故、上記所定条件が成立すれば、上記第2のボーナス状態の発生期間が短縮され、当該第2のボーナス状態に伴う遊技者の不利益が抑制され得る。遊技者にあっては、上記第2のボーナス状態が発生期間中、上記所定条件を成立させることができれば当該第2のボーナス状態を早期終了させ得るという期待感をもって遊技できるようになる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、通常状態よりも有利度合いの低いボーナス状態を発生するスロットマシンに関する例である。この内容について、図1〜図6を用いて説明する。
本例のスロットマシン1は、図1〜図3に示すごとく、ボーナス状態が発生していない遊技状態である通常状態における第1のボーナス図柄の停止表示に応じて通常状態よりも遊技者側に有利な第1のボーナス状態へ移行する一方、通常状態における第2のボーナス図柄の停止表示に応じて通常状態よりも遊技者側に不利となる第2のボーナス状態へ移行し、上記各ボーナス状態において予定されたボーナス終了条件が成立したときに通常状態に復帰するように構成されたスロットマシンである。
このスロットマシン1は、第2のボーナス図柄が停止表示されて終了したゲームの次のゲーム以降に遊技者側に所定の特典を付与する特典付与手段43を備えている。スロットマシン1は、さらに、第2のボーナス状態において、ボーナス終了条件の成立に要する遊技期間を所定条件の成立に応じて短縮する第2ボーナス期間短縮手段47を備えている。
以下、この内容について詳しく説明する。
まず、このスロットマシン1の役、内部当選役、入賞役について、図1〜図3を用いて説明する。図3では、左列にそれぞれの役の名称を、中列にそれぞれの図柄20の組み合わせを、右列に賞品として付与する特典を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段42により内部当選した役が内部当選役になる。この内部当選役を構成する図柄20である役図柄が入賞ライン211〜215のいずれかに沿って揃ったとき、その役が入賞役となる。
本例のスロットマシン1は、図3に示すごとく、第1のボーナス役(以下、BIG1という。)、第2のボーナス役(以下、BIG2という。)、払出低減役、及び15枚役等の小役等を含む8種類の役を有している。BIG1は、通常状態よりも遊技者に有利な遊技状態である上記第1のボーナス状態(以下、BIG1状態という。)を発生させる契機役である。BIG2は、通常状態よりも遊技者に不利な遊技状態である上記第2のボーナス状態(以下、BIG2状態という。)を発生させる契機役である。さらに、以下の説明では、上記第1のボーナス図柄である「7−7−7」をBIG1図柄といい、上記第2のボーナス図柄である「7−7−BAR」をBIG2図柄という。
BIG1状態及びBIG2状態は、ボーナス終了条件の成立に応じて終了する。本例のボーナス終了条件は、遊技媒体であるメダルの払出枚数(メダル払出枚数)が終了払出枚数に到達したことである。本例では、BIG1状態及びBIG2状態の開始に応じて設定される終了払出枚数をいずれも300枚に設定してある。BIG1状態における終了払出枚数と、BIG2状態における終了払出枚数との違いは、固定であるか変動するかの点にある。BIG1状態における終了払出枚数が固定である一方、BIG2状態における終了払出枚数は払出低減役の入賞に応じて減算される。なお、本例では、BIG1状態の終了払出枚数と、BIG2状態の開始に応じて設定する終了払出枚数とを同じ値に設定したが、これに代えて、両者を異なる値に設定することも良い。
払出低減役は、BIG2状態に設定された終了払出枚数を50枚低減するという特典を付与する役である。詳しくは後述するが、本例の上記第2ボーナス期間短縮手段47では、ボーナス終了条件の成立に要する遊技期間を短縮するための上記所定条件として、払出低減役の入賞が設定されている。
払出低減役は、BIG2状態においてのみ内部当選し得る役であり、BIG2状態において毎ゲーム抽選される役である。例えば、終了払出枚数が300枚である場合に払出低減役が入賞すれば、終了払出枚数が250枚となる。払出低減役の入賞する毎に終了払出枚数を減少させることができ、これにより、BIG2状態の実施期間を短縮させることができる。なお、スロットマシン1では、払出低減役の入賞に応じてオン状態に設定される払出低減フラグが規定されている。この払出低減フラグは、終了払出枚数の減算処理を要求するフラグである。なお、払出低減役の入賞時に必ず終了払出枚数を減算するのではなく、例えば、当選確率50%などの抽選により終了払出枚数を減算するか否かを決定することも良い。
本例のスロットマシン1は、図2に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン1における遊技者に対面する前面部分は、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10では、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520が配設されていると共に、横長形状の装飾ランプ56が最上段に配置されている。そして、前面枠体10は、図柄表示窓11の下側に、スロットマシン1の基部をなすベース部100を有してなる。
ベース部100は、図2に示すごとく、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して、遊技者に向けて相対的に張り出すように形成してある。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿15を有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、図1及び図2に示すごとく、クレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とを配設してある。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61とを配設してある。
ベットボタン64は、図1及び図2に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するためのボタンである。このベットボタン64は、遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生するように構成してある。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、図2及び図3に示すごとく、リール21の制御信号である変動開始信号を遊技者が操作したタイミングで発生する操作レバーである。3ベット専用機である本例のスロットマシン1では、メダルを直接投入するかベットボタン64の操作により3枚のメダルがベットされたとき、スタートレバー62が有効状態に設定される。なお、3ベット専用機である本例のスロットマシン1に代えて、遊技者の好みによりベット数を選択的に設定可能なスロットマシンであっても良い。
ストップボタン61は、同図に示すごとく、リール21の制御信号である変動停止信号を遊技者が操作したタイミングで発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図2に示すごとく、3行3列の2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20を表示するための表示窓である。前面枠体10における図柄表示窓11に当たる部分は、遊技者側から図柄20が見えるように透明な樹脂プレートにより形成されている。上記2次元マトリクス状に配列された9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。入賞ラインとしては、水平方向の入賞ライン211〜213と、対角方向の入賞ライン214、215とがある。
図柄変動表示手段2は、図1、図2及び図4に示すごとく、図柄表示窓11を介して図柄20を変動表示する手段である。図柄変動表示手段2は、左リール21L、中リール21C、及び右リール21Rを備えている。各リール21L、C、Rは、略円柱形状をなし、その外周面に7種類21個の図柄20を略一定の間隔を設けて配置した回転式のリールである。各リール21L、C、Rは、その回転方向における1カ所の基準位置に基準位置片(図示略)を有している。この基準位置片は、後述する基準位置検知部66が検知する被検知片としての部材である。
左リール21Lは、図1、図2及び図4に示すごとく、図柄表示窓11に表示する3行×3列の2次元マトリクスにおける左端の一列をなす。右リール21Rは、2次元マトリクスにおける右端の一列をなす。中リール21Cは、2次元マトリクスにおける中央の一列をなしている。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
液晶表示部53は、図1及び図2に示すごとく液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、遊技を演出する様々な演出画面(図示略)を表示する。
次に、本例のスロットマシン1は、図1に示すごとく、機械的な構成を備えている。
図1及び図2を用いて、スロットマシン1の全体動作を制御する制御基板3、及びこの制御基板3に電気的に接続された各部について説明する。制御基板3に対しては、上記の構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63と、リール21を回転駆動するリール駆動部51と、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66と、メダルを払い出すメダル払出部54と、遊技を演出するための各種表示部55及び装飾ランプ部56と、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定する設定値操作部68と、スピーカ520を制御する音声出力部52とを電気的に接続してある。
リール駆動部51は、図1に示すごとく、ステップ単位で制御し得るステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動するように構成されている。ステッピングモータは、制御基板3から取り込む制御パルス毎に、1ステップずつ回転する。
基準位置検知部66は、図1に示すごとく、各リール21L、C、Rの上記基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力するように構成されている。
投入メダル検知部63は、図1及び図2に示すごとく、メダル投入口630からメダルが投入されるごとに、インサート信号を出力するように構成してある。
メダル払出部54は、図1に示すごとく、制御基板3の制御により所定枚数のメダルをメダル受け皿15に払い出すように構成されている。
設定値操作部68は、図1に示すごとく、設定キー680を利用して、ボーナス役の当選確率を6段階に設定する設定値を変更するための操作部である。
各種表示部55は、図1及び図2に示すごとく、払出数表示部551とクレジット表示部552とよりなる。払出数表示部551は、払出メダル枚数を表示する表示部である。クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル枚数を表示する表示部である。
上記制御基板3は、図1及び図2に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、乱数を抽出する乱数抽出手段48、入賞役を判定する入賞役判定手段49、リール21を制御する表示制御手段45、内部当選役を抽選する内部抽選手段42、内部当選フラグを制御するフラグ制御手段41、BIG2の入賞に応じて特典を付与する特典付与手段43、BIG1状態及びBIG2状態でのメダル払出枚数をカウントする払出枚数カウント手段46、BIG2状態の発生期間を短縮する第2ボーナス期間短縮手段47及び遊技状態を切り替える遊技状態切替手段44としての各機能を実現するように構成してある。
メモリ手段としてのROM33は、図1に示すごとく、内部抽選手段42が内部当選役の抽選に用いる当選乱数テーブルを記憶している。当選乱数テーブルは、設定値操作部68を用いて設定する1〜6の設定値毎にそれぞれ規定されている。図5(A)〜(C)は、設定値6に対応する当選乱数テーブルを例示している。
図5(A)〜(C)は、スロットマシン1で実施される3種類の遊技状態に対応する当選乱数テーブルを示している。図5(A)は通常状態に適用される当選乱数テーブルを示している。図5(B)は、BIG2状態に適用される当選乱数を示している。図5(C)は、BIG1状態に適用される当選乱数テーブルを示している。
図5(C)の当選乱数テーブルは、同図(A)の当選乱数テーブルにおけるリプレイ役の乱数範囲の100%、及び小役ハズレの乱数範囲のほぼ100%を10枚役の当選乱数に置き換えたものである。それ故、同図(C)の当選乱数テーブルが適用されるBIG1状態では、100%に近い確率でいずれかの役が入賞し得るという有利な状態となっている。
図5(B)の当選乱数テーブルは、同図(A)の当選乱数テーブルからボーナス役の当選乱数を削除すると共に、払出低減役の当選乱数を追加設定したものである。上記のごとく払出低減役はメダルの払い出しがない役である。そのため、BIG2状態は、ボーナス役の入賞確率がゼロに設定された分、同図(A)の当選乱数テーブルよりも遊技者側に不利な遊技状態に設定される。
上記乱数抽出手段48は、図1及び図2に示すごとく、CPU31の内部演算により乱数を抽出する手段である。本例の乱数抽出手段48は、スタートレバー62の変動開始信号をトリガー信号として乱数を抽出し、内部抽選手段42に入力する。なお、本例の乱数抽出手段48は、当選乱数テーブル用の乱数として0〜65535の範囲に属する整数を抽出する。
上記内部抽選手段42は、図1に示すごとく、乱数抽出手段48が抽出した乱数を当選乱数テーブルに規定された当選乱数と照合して内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグをオン状態に設定する手段である。本例の内部抽選手段42が抽選する内部当選役は、図3に示すごとく、BIG1ボーナス役(BIG1)、BIG2ボーナス役(BIG2)、15枚役「太陽」、10枚役「りんご」、8枚役「スター」、6枚役「チェリー」、リプレイ役、払出低減役の8種類の役である。なお、払出低減役は、BIG2状態に適用される図5(B)の当選乱数テーブルにおいてのみ規定されており、BIG2状態においてのみ入賞可能である。
フラグ制御手段41は、図1に示すごとく、各役が入賞可能な状態を表す内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段41は、リプレイ役及び払出低減役を含む小役等の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて設定されたゲームにおいて入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフに切り換える。一方、フラグ制御手段41は、ボーナスフラグについては入賞するまで次のゲームに持ち越し、ボーナス役入賞に応じてオフに切り換える。上記のようなフラグ制御手段41の制御により、内部当選したゲームで入賞しなかったリプレイ役及び払出低減役を含む小役等は、いわゆる取りこぼしとなる。一方、ボーナス役は一旦、内部当選すれば、入賞するまでボーナス確定状態が維持される。
上記表示制御手段45は、図1及び図2に示すごとく、リール駆動部51を介してリール21L、C、Rの図柄変動を制御する手段である。表示制御手段45は、上記変動開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、上記変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる。表示制御手段45は、リール駆動部51をなすステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段45は、リール駆動部51に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例では、各リール21の上記基準位置片の検知信号を取り込むごとに上記ステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じた上記ステップ数をカウントしている。
表示制御手段45は、図1に示すごとく、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実施するように構成してある。本例では、上記引込範囲として、4図柄分の変動範囲に相当する範囲が設定されている。表示制御手段45では、上記ステップ数に基づいて各リール21L、C、Rが現在表示している図柄(入賞ライン上に位置する図柄。)を計算可能である。表示制御手段45は、上記変動停止信号を取り込み時のステップ数に基づいて、入賞ライン211〜215上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算し、当該ビタ図柄を先頭にして後続する4つの図柄20を引込範囲内の図柄として設定する。
上記入賞役判定手段49は、図1及び図2に示すごとく、各リール21L、C、Rが停止した後、各リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部51)について表示制御手段45がカウントした上記ステップ数を取り込む。入賞役判定手段49は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組み合わせについて入賞役が成立するか否かを判定する。入賞役判定手段49は、入賞役の種類に応じたメダルの払出枚数(図3参照。)を表す情報をメダル払出部54に向けて出力する。また、本例の入賞役判定手段49は、払出低減役の入賞に応じて、終了払出枚数の減算処理を要求する制御フラグである払出低減フラグをオン状態に設定する。
上記払出枚数カウント手段46は、BIG1状態あるいはBIG2状態におけるメダル払出枚数を払出枚数カウンタのカウンタ値として積算する手段である。
上記第2ボーナス期間短縮手段47は、上記のごとく、ボーナス終了条件の成立に要する遊技期間、すなわちBIG2状態の発生期間を短縮する手段である。第2ボーナス期間短縮手段47は、所定条件の成立に応じてBIG2状態の発生期間を短縮する。本例では、所定条件として、上記払出低減役の入賞を設定してある。本例の第2ボーナス短縮手段47は、払出低減役の入賞を表す払出低減フラグの成立に応じて終了払出枚数を50枚減算する処理を実施する。このように第2ボーナス期間短縮手段47は、払出低減役の入賞に応じて終了払出枚数を減少させることで、ボーナス終了条件の成立に要する期間を短縮させてBIG2状態の発生期間を短縮する。
上記遊技状態切替手段44は、スロットマシン1が実施する遊技状態を切り替える手段である。遊技状態切替手段44は、BIG1状態に対応するBIG1フラグ及びBIG2状態に対応するBIG2フラグを管理しており、各フラグのフラグ状態に応じて遊技状態を切り替える。具体的には、本例のスロットマシン1では、BIG1フラグがオン状態であってBIG2フラグがオフ状態である場合には、図5(C)の当選乱数テーブルを適用するBIG1状態が実施される。BIG2フラグがオン状態であってBIG1フラグがオフ状態である場合には、図5(B)の当選乱数テーブルを適用するBIG2状態が実施される。また、BIG1フラグ及びBIG2フラグが共にオフ状態である場合には、図5(A)の当選乱数テーブルを適用する通常状態が実施される。
遊技状態切替手段44は、BIG1の入賞に応じてBIG1フラグをオン状態に設定すると共に、BIG1状態におけるメダル払出枚数が終了払出枚数に到達した際にBIG1フラグをオフ状態に切り換える。また、遊技状態切替手段44は、BIG2の入賞に応じてBIG2フラグをオン状態に設定すると共に、BIG2状態におけるメダル払出枚数が終了払出枚数に到達した際にBIG2フラグをオフ状態に切り換える。
上記特典付与手段43は、BIG2図柄である「7−7−BAR」の停止表示に応じてBIG2が入賞した場合に所定の特典を付与する手段である。本例では、メダルの自動投入により次のゲームを無償で実施し得るという特典を上記所定の特典として設定してある。すなわち、この特典は、リプレイ役の入賞に応じた特典と同様のものである。
次に、以上のように構成された本例のスロットマシン1がリール21を停止する際に実施するリール停止時処理の内容について、図6に示すフロー図に沿って説明する。
リール停止時処理では、まず、ステップS101のごとく全リール21が停止したか否かが判断される。全てのリール21が停止している場合には、ステップS102のごとく各入賞ラインに沿って成立している入賞役の有無を判定し、ステップS103のごとく小役が入賞したか否かが判断される。
小役が入賞している場合には、ステップS104のごとくその小役に応じた規定数のメダル(図3参照。)を払い出し、ステップS105に移行する。一方、小役が入賞していない場合(ステップS103)には、ステップS114のごとくリプレイ役が入賞したか否かが判断される。リプレイ役が入賞した場合には、ステップS115のごとくメダルを3枚自動投入し、ステップS105に移行する。
ステップS105においては、BIG1フラグあるいはBIG2フラグがオン状態であるか否かが判断される。いずれのフラグもオフ状態である場合には、ステップS110へ移行して小役あるいはリプレイ役のフラグをオフ状態にリセットした後、リターンする。BIG1状態に対応するBIG1フラグ、あるいはBIG2状態に対応するBIG2フラグがオン状態である場合には、ステップS104におけるメダルの払出枚数を払出枚数カウンタに加算する(ステップS106)。なお、本例では、リプレイ役入賞時に自動投入するメダル3枚についても払出枚数カウンタに加算している。
ステップS107では、払出枚数カウンタのカウンタ値が終了払出枚数以上であるか否かが判断される。カウンタ値が終了払出枚数以上である場合には、ステップS108のごとくBIG1フラグあるいはBIG2フラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS109のごとく払出枚数カウンタをゼロリセットし、ステップS110のごとく小役及びリプレイ役のフラグをオフ状態にリセットする。
一方、小役もリプレイ役も入賞していない場合(ステップS103、S114)には、ステップS125のごとくBIG1あるいはBIG2が入賞しているか否かが判断される。BIG1あるいはBIG2が入賞している場合には、ステップS126のごとくBIG1フラグあるいはBIG2フラグをオン状態に設定すると共に、ステップS127のごとくBIG1あるいはBIG2の内部当選フラグをオフ状態にリセットする。BIG2図柄の停止表示によりBIG2が入賞している場合(ステップS128)には、ステップS129のごとくメダルを3枚自動投入し、次のゲームを無償で開始可能な状態を設定する。
小役、リプレイ役、BIG1、BIG2のいずれも入賞していない場合(ステップS103、S114、S125)には、ステップS136のごとく、払出低減役が入賞したか否かが判断される。払出低減役が入賞している場合には、上記払出低減フラグがオン状態に設定されて終了払出枚数が50枚減算される(ステップS137)。その後、ステップS138のごとく払出低減フラグがオフ状態にリセットされる。
以上のように、本例のスロットマシン1では、第2のボーナス図柄(BIG2図柄)の停止表示に応じてBIG2が入賞した場合、その入賞ゲームの次のゲームを無償で実施できる。それ故、このスロットマシン1では、第2のボーナス図柄(BIG2図柄)が停止表示された状態でそのまま遊技が終了され、放置されるおそれが少ない。それ故、このスロットマシン1によれば、他の遊技者に対してBIG2状態であることに気付かせずに、遊技を開始させるよう仕向けることができる。
なお、本例では、第2のボーナス図柄が停止表示されてBIG2が入賞したゲームの次のゲーム以降に付与する所定の特典として、当該次のゲームを無償で実施できるという特典を設定している。上記所定の特典としては、これに代えて、例えば、上記次のゲームにおいて小役の入賞確率が高く設定される等の特典を付与することも良い。さらに、小役の入賞確率が高く設定されるゲームとしては、上記次のゲームではなく、当該次のゲームより後に実施されるゲームであっても良い。さらに、上記次のゲーム以降の所定の遊技期間に渡って、小役の入賞確率が高く設定されたゲームを実施することも良い。
また、上記のごとく、本例では、BIG1状態あるいはBIG2状態におけるリプレイ役入賞時に、払出枚数3枚を払出枚数カウンタに加算したが、これに代えて、リプレイ役入賞時には払出枚数カウンタに加算しないようにすることもできる。
またなお、本例では、BIG2状態においてのみ入賞可能な払出低減役を設定したが、払出低減役を省略することもできる。さらに、払出低減役を省略する一方、終了払出枚数を減算するか否かを抽選により決定する抽選手段を設けることもできる。
さらに、本例では、メダル払出枚数が300枚数に達した時点でBIG1状態あるいはBIG2状態を終了するように設定したが、ゲーム数や投入枚数や獲得枚数が規定数に達した時点でBIG1状態あるいはBIG2状態を終了しても良い。
実施例1における、スロットマシンの機械的な構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、役図柄、払出メダル枚数を示す説明図。 実施例1における、リールの図柄配列を展開して示す展開図。 実施例1における、各遊技状態での当選乱数テーブルを示す説明図。 実施例1における、リール停止時処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
2 図柄表示部(リール)
20 図柄
3 制御基板
41 フラグ制御手段
42 内部抽選手段
43 特典付与手段
44 遊技状態切替手段
45 表示制御手段
46 払出枚数カウント手段
47 第2ボーナス期間短縮手段
48 乱数抽出手段
49 入賞役判定手段
61 ストップボタン
62 スタートレバー

Claims (2)

  1. 通常状態における第1のボーナス図柄の停止表示に応じて通常状態よりも遊技者側に有利な第1のボーナス状態へ移行する一方、通常状態における第2のボーナス図柄の停止表示に応じて通常状態よりも遊技者側に不利となる第2のボーナス状態へ移行し、上記各ボーナス状態において予定されたボーナス終了条件が成立したときに通常状態に復帰するように構成されたスロットマシンであって、
    上記第2のボーナス図柄が停止表示されて終了したゲームの次のゲーム遊技者側に所定の特典を付与する特典付与手段を備え
    上記所定の特典は、上記次のゲームを無償で実施できるという特典であることを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項において、上記第2のボーナス状態において、上記ボーナス終了条件の成立に要する遊技期間を所定条件の成立に応じて短縮するように構成された第2ボーナス期間短縮手段を備えたことを特徴とするスロットマシン。
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