JP5004573B2 - 半導体製造装置用耐食性部材およびその製造方法 - Google Patents
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の酸化物セラミック焼結体からなり、ハロゲン系腐食性ガスまたはそのプラズマに曝される表面の算術平均高さ(Ra)が3μm以下の耐食性部材であって、前記酸化物セラミック焼結体の平均結晶粒径が1〜50μmであり、かつ前記表面の粗さ曲線から求められるスキューネス(Rsk)が−1.0〜+0.5であり、クルトシス(Rku)が3.0〜4.5であることを特徴とするものである。
る。
であることにより、耐食性部材表面に無数の凹凸部(エッジ)が存在し、または形成されており、半導体製造装置内で発生させるプラズマがこの凹凸部によって分散されて安定性に影響するエッジ効果を低減できるので、このような耐食性部材をプラズマCVD装置用の耐食性部材として用いた場合に、エッチングレートを短時間で安定させることが可能なため、高周波を印加してプラズマを生成する初期段階から安定したエッチングを実施でき、その後の成膜を実施できるため、半導体製造工程における生産効率を向上させることが可
能となる。
より、塑性変形可能な金属製成形型のより滑らかな表面をセラミック成形体の表面に転写し、かつその表面を保つためにより均質なセラミック粒子の粒成長を促す焼成パターンとしているために、従来はブラストや各種研削,研磨加工等の焼成後の加工により所定の面粗さを得ていた製法は元より、成形体に加工を施して焼成した製法による表面と比較して、より滑らかでエッジの少ない表面状態を有する上記各構成の本発明の半導体製造装置用耐食性部材を得ることが可能となる。さらには、最高焼成温度からの降温時間を従来よりも長くしたことにより、特に耐食性部材の表面近傍のセラミック粒子の粒成長を促進させることが可能なため、より凹凸部の少ない滑らかな表面状態とした本発明の半導体製造装置用耐食性部材を製造可能となる。
徴としている。なお、以下の記載において、半導体製造装置用耐食性部材を、単に耐食性部材ともいう。
スまたはそのプラズマとが接触した場合は、AlF3やYF3等のフッ化物等、接触ガスとの反応生成物が表面に生成されるが、その融点,沸点は他の材料との反応生成物よりも高い。従って、プラズマの熱によっても耐食性部材の表面からこの反応生成物は溶融,昇華しにくく、このため優れた耐食性を有することになる。また、本発明に用いられる酸化物セラミックスは、純度99%以上、相対密度90%以上の特性を有するものを用いることが、耐食性をより高める点において好ましい。さらに、アルミナとYAGとの複合材料については、YAGの割合が10質量%未満では耐食性が低下し、30質量%を超えると、強度低下が著しくなる。
ミナを用いる。
そして、このセラミック材料を造粒またはスラリー化して2次原料とする。造粒する場合には、このセラミック材料をPVA(ポリビニールアルコール),PEG(ポリエチレングリコール)等の一般的な市販の各種バインダおよび溶媒である水とともに混合撹拌機にて混合し、ボールミルや振動ミル等の混合ミルにてさらに混合し撹拌して、バインダの分散性を高めたスラリーとする。そして、このスラリーをスプレードライヤーで造粒して2次原料とする。また、スラリー化する場合には、このセラミック材料をアクリル樹脂系バインダ,溶媒として水,硬化剤,分散剤とともに混合撹拌機にて混合し、脱鉄機による脱鉄、真空脱泡機による脱泡を実施して、スラリー化した2次原料とする。
次に、得られた成形体を焼成する。用いる焼成炉としては市販のものを用いればよく、焼成雰囲気としては、大気雰囲気または酸化性雰囲気とすればよい。焼成温度については、耐食性部材として用いた酸化物セラミック焼結体が充分に緻密化する最高温度で焼成すればよい。本発明の製造方法では、最高温度に保持した後の降温側の温度パターンを、最高温度から1000℃までを5〜20℃/時間,1000℃から500℃までを20〜50℃/時間,500℃から常温までを50〜100℃/時間とした温度パターンにて降温する。
従来の耐食性部材と、本発明の耐食性部材をRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)装置のチャンバー外壁部に設置し、CF4,CHF3,Arの混合ガス雰囲気中にて装置電極に高周波出力140Wを印加してプラズマを発生させ、シリコンウエハ表面をエッチングする試験を実施した。
次に、本発明の耐食性部材を、実施例1と同様のアルミナ2次原料を用いて、内面の算術平均高さ(Ra)を種々変更した成形型により成形し、この成形体を焼成時の最高温度から1000℃までの降温速度を種々変更して焼成し製造した。そして、JIS B 0601−2001に準拠して、実施例1と同じ条件で市販の非接触式の表面粗さ計により耐食性部材の表面の算術平均高さ(Ra),スキューネス(Rsk),クルトシス(Rku)を測定した後、実施例1と同様のRIE装置のチャンバー内壁に設置し、同条件にてエッチングレートの変化率を測定する試験を実施した。
ここで、Pは試験片が破壊したときの最大荷重(N)、Lは下部支点間距離(mm)、wは試験片の幅(mm)、tは試験片の厚さ(mm)である。
Claims (2)
- アルミナ、イットリア、70〜90質量%のアルミナと10〜30質量%のイットリウム・アルミニウム・ガーネットとの複合材料のいずれかの酸化物セラミック焼結体からなり、ハロゲン系腐食性ガスまたはそのプラズマに曝される表面の算術平均高さ(Ra)が3μm以下の耐食性部材であって、前記酸化物セラミック焼結体の平均結晶粒径が1〜50μmであり、かつ前記表面の粗さ曲線から求められるスキューネス(Rsk)が−1.0〜+0.5であり、クルトシス(Rku)が3.0〜4.5であることを特徴とする半導体製造装置用耐食性部材。
- 請求項1に記載の半導体製造装置用耐食性部材の製造方法であって、アルミナ、イットリア、70〜90質量%のアルミナと10〜30質量%のイットリウム・アルミニウム・ガーネットとの複合材料のいずれかのセラミック材料である1次原料にバインダと溶媒とを混合した2次原料を得る工程と、表面状態を加工した成形型に前記2次原料を充填して成形し、前記成形型の表面状態を転写した成形体を得る工程と、大気または酸化性雰囲気にて1550〜1700℃の最高温度を2時間以上保持した後、最高温度から1000℃までを5〜20℃/時間、1000℃から500℃までを20〜50℃/時間、500℃から常温までを50〜100℃/時間の速度で降温する工程とからなることを特徴とする半導体製造装置用耐食性部材の製造方法。
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