JP4979784B2 - プリント装置 - Google Patents

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Description

本発明は連続したシートを用いたプリント装置に関する。
特許文献1には、連続したシートに対して複数の画像を順次プリントするプリント装置が開示されている。このプリント装置は、プリントヘッド(H)の下流に、画像のインク濃度を測定する濃度センサ(35)、その下流にカット位置センサ(41)、およびカッタ(40)が設けられている。プリントヘッドを用いて複数の画像とともに隣り合う画像の間の余白領域にカッタマークを記録して、カットマークセンサでのカットマーク検出に基づいて各画像ごとにシートを切断する。こうして画像1枚ごとにカットされた最終的なプリント物を生成する。
特開2005−305712号公報
写真アルバム製本などの分野では、一台のプリント装置によって連続したシートの両面に高速且つ高品質にプリントすることが望まれている。両面プリントされた複数枚のシートを束ねて製本する際には各シートのサイズが正確に一致している必要がある。しかし、特許文献1に記載の装置はシートの片面にプリントすることしか想定していない。そこで、いかにして高速且つ高品質に両面プリントし且つ高い位置精度で1枚ごとにシート切断して最終的なプリント物を生成するかが本発明の第1の課題である。
また、特許文献1に記載の装置では、カッタでシートを切断する際には切断位置においてシートの搬送を一時停止させる必要がある。すると、シート停止に伴なう僅かな衝撃がシート上流側に伝わってシートが微小変位し、濃度センサでの読み取り精度やプリントヘッドでのプリント精度に影響を及ぼす畏れがある。特許文献1のように隣り合う画像の間に余白領域を設けた場合には、カットマークを検出した後は余白領域は不要となるのでカッタで余白領域を切り落とす。余白領域を切り落とすためには、余白領域の前端と後端の2箇所で連続して2回切断するため2度連続してシートを停止させることになる。このため、2度の衝撃がシート上流側に伝わって、濃度センサでの読み取り精度やプリントヘッドでのプリント精度に少なからぬ影響を及ぼしてしまう。この影響をいかにして小さくするかが本発明の第2の課題である。
また、特許文献1に記載の装置では、カット位置センサでカットマークのシートを検出する際には、カット位置センサは本来の画像とカットマークとを区別してカットマークのみを正しく検出する必要がある。しかし、もし偶発的にカットマークと類似したパターンが本来の画像中に含まれていると、それをカットマークと誤認して誤った位置でシートを切断してしまう畏れがある。このような誤認をいかにして減らすかが本発明の第3の課題である。
第1の形態の本発明のプリント装置は、両面プリントを行なうことが可能なプリント装置であって、連続したシートを保持して供給するためのシート供給部と、前記シート供給部からシートが供給される経路において、シートにプリントを行なうプリント部と、前記経路において前記プリント部によるプリント位置よりも下流にて、前記プリント部の状態を認識するために前記プリント部によってシートに形成されたパターンまたは画像を読み取る第1読取部と、前記経路において前記第1読取部による読取位置よりも下流にて、シートに形成されたカットマークを読み取る、前記第1読取部とは別に設けられた第2読取部と、前記経路において前記第2読取部による読取位置よりも下流にて、シートを切断するカッタと、前記カッタを通過したシートの表裏を反転させて再び前記プリント部に供給するための反転部と、前記カッタを通過したシートを排出する排出部と、を有し、前記両面プリントにおいては、前記シート供給部からシートが供給され、前記プリント部において第1面に複数の画像が順次プリントされ、その後端が切断されたシートは前記反転部に導かれて表裏が反転されて再び前記プリント部に供給され、次いで、前記プリント部において前記第1面の背面側の第2面に複数の画像とともにカットマークが順次プリントされたシートは前記カッタで画像ごとに切断されて前記排出部に排出されるものであり、前記第2読取部による前記第2面の前記カットマークの読み取りに基づいて前記カッタでシートが切断されることを特徴とする。
第2の形態の本発明のプリント装置は、連続したシートが供給される経路においてシートにプリントを行なうプリント部と、前記経路において前記プリント部によるプリント位置よりも下流にて、前記プリント部の状態を認識するために前記プリント部によってシートに形成されたパターンまたは画像を読み取る第1読取部と、前記経路において前記第1読取部による読取位置よりも下流にて、シートに形成されたカットマークを読み取る、前記第1読取部とは別に設けられた第2読取部と、前記経路において前記第2読取部による読取位置よりも下流にて、シート上の第1切断位置でシートを切断するための第1カッタと、前記第1切断位置よりも下流の第2切断位置でシートを切断するための前記第1カッタよりも下流に設けられ第2カッタと、を有し、前記プリント部によって、シートが搬送される方向に沿ってシートに複数の画像が順次プリントされるとともに、隣り合う画像の間の余白領域に前記カットマークが形成され且つ少なくとも1つの当該余白領域に前記パターンが形成されるものであり、前記第1切断位置は前記余白領域の上流側の端部に対応して設定された位置であり、前記第2切断位置は前記余白領域の下流側の端部に対応して設定された位置であり、前記第2読取部による前記カットマークの読み取りに基づいて先に前記第1カッタにより前記第1切断位置でシートが切断され、次いで前記第2カッタにより前記第2切断位置でシートが切断されることを特徴とする。
第3の形態の本発明のプリント装置は、連続したシートが供給される経路においてシートにプリントを行なうプリント部と、前記経路において前記プリント部によるプリント位置よりも下流にて、前記プリント部の状態を認識するために前記プリント部によってシートに形成されたパターンまたは画像を読み取る第1読取部と、前記経路において前記第1読取部による読取位置よりも下流にて、シートに形成されたカットマークを読み取る、前記第1読取部とは別に設けられた第2読取部と、前記経路において前記第2読取部による読取位置よりも下流にて、シートを切断するためのカッタと、を有し、前記プリント部によって、シートが搬送される方向に沿ってシートに複数の画像が順次プリントされるとともに、隣り合う画像の間の余白領域に前記カットマークが形成され且つ少なくとも1つの当該余白領域に前記パターンが形成されるものであり、前記第2読取部は前記余白領域が前記第2読取部による読取位置を通過すると推定される検出期間に限定して前記カットマークを読み取り、前記第2読取部による前記カットマークの読み取りに基づいて前記カッタでシートが切断されるものであり、前記検出期間は前記第1読取部によるシートの読み取りに基づいて設定されることを特徴とする
第1の形態の本発明によれば、両面プリントにおいて高速且つ高品質にプリントし且つ高い位置精度で1枚ごとにシート切断して最終的なプリント物を得ることができる。
第2の形態の本発明によれば、カッタによる2度のシート切断に伴なう上流側のシートへの衝撃が1度だけで済むため、第1読取部での読み取り精度やプリント精度に与える影響を軽減することができる。その結果として高いプリント品質のプリント物を得ることができる。
第3の形態の本発明によれば、カットマークセンサが本来の画像をカットマークと誤認する可能性がほとんど無くなるので、誤った位置でのシート切断してしまう事態が避けられる。
プリント装置の内部構成を示す概略図 制御部のブロック図 片面プリントモード、両面プリントモードでの動作を説明するための図 シート上に順次プリントされる複数の画像の配列を示す図 カットマークを検出している状態を示す図 カットマークを検出してシートを切断する動作を説明するための図 検査パターン解析の処理手順を示すフローチャート 吐出・不吐出の判断を説明するための図 プリントヘッドの異常を検出した場合の処理シーケンスを示すフローチャート 装置レイアウトの合理性を説明するための図
以下、インクジェット方式を用いたプリント装置の実施形態を説明する。本例のプリント装置は、長尺で連続したシート(搬送方向において繰り返しのプリント単位(1ページあるいは単位画像という)の長さよりも長い連続したシート)を使用し、片面プリントおよび両面プリントの両方に対応した高速ラインプリンタである。例えば、プリントラボ等における大量の枚数のプリントの分野に適している。なお、本明細書では、1つのプリント単位(1ページ)の領域内に複数の小さな画像や文字や空白が混在していたとしても、当該領域内に含まれるものをまとめて1つの単位画像という。つまり、単位画像とは、連続したシートに複数のページを順次プリントする場合の1つのプリント単位(1ページ)を意味する。なお、単位画像といわずに単に画像という場合もある。プリントする画像サイズに応じて単位画像の長さは異なる。例えばL版サイズの写真ではシート搬送方向の長さは135mm、A4サイズではシート搬送方向の長さは297mmとなる。
本発明はプリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置、各種デバイスの製造装置などプリント装置に広く適用可能である。プリント処理はインクジェット方式、電子写真方式、熱転写方式、ドットインパクト方式、液体現像方式など方式は問わない。また、本発明はプリント処理に限らずロールシートに種々の処理(記録、加工、塗布、照射、読取、検査など)を行なうシート処理装置にも適用可能である。
図1はプリント装置の内部構成を示す断面の概略図である。本実施形態のプリント装置は、ロール状に巻かれたシートを用いて、シートの第1面と第1面の背面側の第2面に両面プリントすることが可能となっている。プリント装置内部には、大きくは、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、プリント部4、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、制御部13の各ユニットを備える。シートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットで処理がなされる。なお、シート搬送経路の任意の位置において、シート供給部1に近い側を「上流」、その逆側を「下流」という。
シート供給部1は、ロール状に巻かれた連続シートを保持して供給するためのユニットである。シート供給部1は、2つのロールR1、R2を収納することが可能であり、択一的にシートを引き出して供給する構成となっている。なお、収納可能なロールは2つであることに限定はされず、1つ、あるいは3つ以上を収納するものであってもよい。また、連続したシートであれば、ロール状に巻かれたものに限らない。例えば、単位長さごとのミシン目が付与された連続したシートがミシン目ごとに折り返されて積層され、シート供給部1に収納されるものでもよい。
デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、カールの逆向きの反りを与えるようにシートを湾曲させて通過させることでデカール力を作用させてカールを軽減させる。
斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートの斜行が矯正される。
プリント部4は、搬送されるシートに対して上方からプリントヘッド14によりシート上にプリント処理を行なって画像を形成するシート処理部である。つまり、プリント部4はシートに所定の処理を行なう処理部である。プリント部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラも備えている。プリントヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型プリントヘッドを有する。プリントヘッド14は、複数のプリントヘッドが搬送方向に沿って平行に並べられている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つのプリントヘッドを有する。なお、色数およびプリントヘッドの数は7つには限定はされない。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介してプリントヘッド14に供給される。
検査部5は、プリント部4でシートにプリントされた検査パターンや画像をスキャナによって光学的に読み取って、プリントヘッドのノズルの状態、シート搬送状態、画像位置等を検査して画像が正しくプリントされたかを判定するためのユニットである。スキャナは、使用するシートの幅をカバーする範囲を読取可能であるライン型またはエリア型のイメージセンサ(CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサ)を有する。イメージセンサは、検査パターンに使用される複数色、すなわち7色のインク色に感応するようになっている。検査部5は、搬送経路においてプリントヘッド14によるプリント位置よりも下流側にて、シートに形成された検査パターンを読み取る第1読取部として機能する。
カッタ部6は、プリント後のシートを所定長さに切断するカッタ20を有するユニットである。カッタ20は2つの機械的なカッタ20a、20bからなる。上流側のカッタ20aと下流側の20bの2つによって、後述するように、シートに形成された画像と画像の間の余白領域を効率的に切り落とす。カッタ部6はさらに、シート上に記録されているカットマークを光学的に検出するカットマークセンサ19と、シートを次工程に送り出すための複数の搬送ローラも備えている。カットマークセンサ19は検査部5が有するイメージセンサよりも読取領域が狭い。カットマークセンサ19を構成する光学センサは、少なくともカットマークに使用される色に感応するようになっている。カットマークセンサ19は、搬送経路において検査部5(第1読取部)による読取位置よりも下流側にて、シートに形成されたカットマークを読み取る第2読取部として機能する。カッタ部6の近傍にはゴミ箱17が設けられている。ゴミ箱17は、余白領域がカッタ20a、20bで切り落とされゴミとして排出される小さなシート片を収容するものである。カッタ部6には、切断したシートをゴミ箱17に排出するか、本来の搬送経路に移行させるかの振り分け機構が設けられている。
情報記録部7は、切断されたシートの非プリント領域にプリントのシリアル番号や日付などのプリント情報(固有の情報)を記録するユニットである。記録はインクジェット方式、熱転写方式などで文字やコードをプリントすることで行なわれる。情報記録部7の上流側且つカッタ部6の下流側には、切断されたシートの先端エッジを検知するエッジセンサ21が設けられている。つまり、エッジセンサ21はカッタ部6と情報記録部7による記録位置との間でシートの端部を検知する、エッジセンサ21の検知タイミングに基づいて情報記録部7で情報記録するタイミングが制御される。
乾燥部8は、プリント部4でプリントされたシートを加熱して、付与されたインクを短時間に乾燥させるためのユニットである。乾燥部8の内部では通過するシートに対して少なくとも下面側から熱風を付与してインク付与面を乾燥させる。なお、乾燥方式は熱風を付与する方式に限らず、電磁波(紫外線や赤外線など)をシート表面に照射する方式であってもよい。
以上のシート供給部1から乾燥部8までのシート搬送経路を第1経路と称する。第1経路はプリント部4から乾燥部8までの間にUターンする形状を有し、カッタ部6はUターンの形状の途中に位置している。
反転部9は両面プリントを行う際に表面プリントが終了した連続シートを一時的に巻き取って収容し表裏反転させるためのユニットである。反転部9は、乾燥部8を通過したシートを再びプリント部4に供給するための、乾燥部8からデカール部2を経てプリント部4に到る経路(ループパス)(第2経路と称する)の途中に設けられている。反転部9はシートを巻き取るための回転する巻取回転体(ドラム)を備えている。表面のプリントが済んで切断されていない連続シートは巻取回転体に一時的に巻き取られる収容される。巻き取りが終わったら、巻取回転体が逆回転して巻き取り済みシートは巻き取りのときとは逆順に送り出されてデカール部2に供給され、プリント部4に送られる。このシートは表裏反転しているのでプリント部4で裏面にプリントを行うことができる。両面プリントのより具体的な動作については後述する。
排出搬送部10は、カッタ部6で切断され乾燥部8で乾燥させられたシートを搬送して、ソータ部11までシートを受け渡すためのユニットである。排出搬送部10は、反転部9が設けられた第2経路とは異なる経路(第3経路と称する)に設けられている。第1経路を搬送されてきたシートを第2経路と第3経路のいずれか一方に選択的に導くために、経路の分岐位置には可動フラッパを有する経路切替機構が設けられている。
ソータ部11と排出部12は、シート供給部1の側部で且つ第3経路の末端に設けられている。ソータ部11は必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に仕分けるためのユニットである。仕分けられたシートは、複数のトレイからなる排出部12に排出される。このように、第3経路はシート供給部1の下方を通過して、シート供給部1を挟んでプリント部4や乾燥部8とは逆側にシートを排出するレイアウトとなっている。
以上のように、シート供給部1から乾燥部8までが第1経路に順に設けられている。乾燥部8の先は第2経路と第3経路に分岐され、第2経路は途中に反転部9が設けられ反転部9の先は第1経路に合流する。第3経路の末端には排出部12が設けられている。
制御部13は、プリント装置全体の各部の制御を司るユニットである。制御部13は、CPU、記憶装置、各種制御部を備えたコントローラ、外部インターフェース、およびユーザーが入出力を行なう操作部15を有する。プリント装置の動作は、コントローラまたはコントローラに外部インターフェースを介して接続されるホストコンピュータ等のホスト装置16からの指令に基づいて制御される。
斜行矯正部3とプリント部4の間にはマーク読取器18が設けられている。マーク読取器18は、反転部9から搬送されるシートの第1面に記録された基準マークを、プリントする側とは反対側から光学的に読み取る反射型光学センサである。マーク読取器18は、シート面を照明する光源(例えば白色LED)と、照明されたシート面からの光をRGB成分ごとに検出するフォトダイオードあるいはイメージセンサ等の受光器を有する。受光器の信号レベルの変化あるいは撮像データの画像解析によってマークを読み取ることができる。
図2は制御部13の概念を示すブロック図である。制御部13に含まれるコントローラ(破線で囲んだ範囲)は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、個別ユニット制御部209から構成される。CPU201(中央演算処理部)はプリント装置の各ユニットの動作を統合的に制御する。ROM202はCPU201が実行するためのプログラムやプリント装置の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203はCPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204(ハードディスク)はCPU201が実行するためのプログラム、プリントデータ、プリント装置の各種動作に必要な設定情報を記憶読出することが可能である。操作部15はユーザーとの入出力インターフェースであり、ハードキーやタッチパネルの入力部、および情報を提示するディスプレイや音声発生器などの出力部を含む。
高速なデータ処理が要求されるユニットについては専用の処理部が設けられている。画像処理部207は、プリント装置で扱うプリントデータの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られたプリントデータは、RAM203またはHDD204に格納される。エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに基づいてプリントデータに応じてプリント部4のプリントヘッド14の駆動制御を行なう。エンジン制御部208は更にプリント装置内の各部の搬送機構の制御も行なう。個別ユニット制御部209は、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12の各ユニットを個別に制御するためのサブコントローラである。CPU201による指令に基づいて個別ユニット制御部209によりそれぞれのユニットの動作が制御される。外部インターフェース205は、コントローラをホスト装置16に接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/FまたはネットワークI/Fである。以上の構成要素はシステムバス210によって接続されている。
ホスト装置16は、プリント装置にプリントを行わせるための画像データの供給源となる装置である。ホスト装置16は、汎用または専用のコンピュータであってもよいし、画像リーダ部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージ等の専用の画像機器であってもよい。ホスト装置16がコンピュータの場合は、コンピュータに含まれる記憶装置にOS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、プリント装置用のプリンタドライバがインストールされる。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
次に、プリント時の基本動作について説明する。プリントは、片面プリントモードと両面プリントモードとでは動作が異なるので、それぞれについて説明する。
図3(a)は片面プリントモードでの動作を説明するための図である。シート供給部1から供給され、デカール部2、斜行矯正部3でそれぞれ処理されたシートは、プリント部4において表面(第1面)のプリントがなされる。長尺の連続シートに対して、搬送方向における所定の単位長さの画像(単位画像)を順次プリントして複数の画像を並べて形成していく。ここで、ある画像と次の画像の間には余白領域を設けて、余白領域にはプリント部4でカットマークを記録する。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6においてカットマークセンサ19によるカットマーク検出を元にカッタ20で単位画像ごとに切断される。切断されたカットシートは、必要に応じて情報記録部7でシートの裏面にプリント情報が記録される。そして、カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され乾燥が行なわれる。その後、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。一方、最後の単位画像の切断でプリント部4の側に残されたシートはシート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。
このように、片面プリントにおいては、シートは第1経路と第3経路を通過して処理され、第2経路は通過しない。以上をまとめると、片面プリントモードにおいては制御部13の制御により、以下(1)〜(6)のシーケンスが実行される。
(1)シート供給部1からシートを送り出してプリント部4に供給する;
(2)供給されたシートの第1面にプリント部4で単位画像とカットマークのプリントを繰り返す;
(3)第1面にプリントした単位画像ごとにカッタ部6でシートの切断を繰り返す;
(4)単位画像ごとに切断されたシートを1枚ずつ乾燥部8を通過させる;
(5)1枚ずつ乾燥部8を通過したシートを、第3経路を通して排出部12に排出する;
(6)最後の単位画像を切断してプリント部4の側に残されたシートをシート供給部1に送り戻す。
図3(b)は両面プリントモードでの動作を説明するための図である。両面プリントでは、表(おもて)面(第1面)プリントシーケンスに次いで裏面(第2面)プリントシーケンスを実行する。最初の表面プリントシーケンスでは、シート供給部1から検査部5までの各ユニットでの動作は上述の片面プリントの動作と同じである。カッタ部6では切断動作は行わずに、連続シートのまま乾燥部8に搬送される。乾燥部8での表面のインク乾燥の後、排出搬送部10の側の経路(第3経路)ではなく、反転部9の側の経路(第2経路)にシートが導かれる。第2経路においてシートは、順方向(図面では反時計回り方向)に回転する反転部9の巻取回転体に巻き取られていく。プリント部4において、予定された表面のプリントが全て終了すると、カッタ部6にて連続シートのプリント領域の後端が切断される。切断位置を基準に、搬送方向下流側(プリントされた側)の連続シートは乾燥部8を経て反転部9でシート後端(切断位置)まで全て巻き取られる。一方、この巻取りと同時に、切断位置よりも搬送方向上流側(プリント部4の側)に残された連続シートは、シート先端(切断位置)がデカール部2に残らないように、シート供給部1に巻き戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。この巻き戻しによって、以下の裏面プリントシーケンスで再び供給されるシートとの衝突が避けられる。
上述の表面プリントシーケンスの後に、裏面プリントシーケンスに切り替わる。反転部9の巻取回転体が巻き取り時とは逆方向(図面では時計回り方向)に回転する。巻き取られたシートの端部(巻き取り時のシート後端は、送り出し時にはシート先端になる)は、図の破線の経路に沿ってデカール部2に送り込まれる。デカール部2では巻取回転体で付与されたカールの矯正がなされる。つまり、デカール部2は第1経路においてシート供給部1とプリント部4の間、ならびに第2経路において反転部9とプリント部4の間に設けられて、いずれの経路においてもデカールの働きをする共通のユニットとなっている。シートの表裏が反転したシートは、斜行矯正部3を経て、プリント部4に送られて、シートの裏面に単位画像とカットマークのプリントが行なわれる。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において予め設定されている所定の単位長さ毎に切断される。カットシートは両面にプリントされているので、情報記録部7での記録はなされない。カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。
このように、両面プリントにおいてはシートは第1経路、第2経路、第1経路、第3経路の順に通過して処理される。以上をまとめると、両面プリントモードにおいては制御部13の制御により、以下(1)〜(11)のシーケンスが実行される。
(1)シート供給部1からシートを送り出してプリント部4に供給する;
(2)供給されたシートの第1面にプリント部4で単位画像のプリントを繰り返す;
(3)第1面にプリントされたシートを乾燥部8を通過させる;
(4)乾燥部8を通過したシートを第2経路に導いて、反転部9が有する巻取回転体に巻き取っていく;
(5)第1面への繰返しのプリントが済んだら最後にプリントした単位画像の後ろでカッタ部6でシートを切断する;
(6)切断したシートの端部が乾燥部8を通過して巻取回転体に達するまで巻取回転体に巻き取る。これと共に、切断してプリント部4の側に残されたシートをシート供給部1に送り戻す;
(7)巻取りが済んだら巻取回転体を逆回転させて、第2経路から再びプリント部4にシートを供給する;
(8)第2経路から供給されるシートの第2面にプリント部4で単位画像とカットマークのプリントを繰り返す;
(9)第2面にプリントした単位画像ごとにカッタ部6でシートの切断を繰り返す;
(10)単位画像ごとに切断されたシートを1枚ずつ乾燥部8を通過させる;
(11)1枚ずつ乾燥部8を通過したシートを、第3経路を通して排出部12に排出する。
上述のように、片面プリントモードおよび両面プリントモードの裏面プリントにおいて、単位画像のプリントとともにカットマークを記録して、カットマークの検出に基づいてカッタ部6でシートを切断する。
図4はシート上に順次プリントされる複数の画像(画像1、画像2、画像3、・・・)の配列のいくつかの例を示すものである。図4(a)では、画像領域100(100−1、100−2、100−3、・・・)と、非画像領域である余白領域101(101−1、101−2、101−3、・・・)が交互になるように並んでいる。それぞれの余白領域101にはカットマーク102(102−1、102−2、102−3、・・・)が形成されている。図4(b)は、プリントヘッドのメンテナンスのための検査パターン103が、カットマーク102と併せて余白領域101に付与された配列の例を示す。後述するように、検査パターン103は複数のノズルによって形成した不吐検出用のパターンであり、プリントヘッドの状態を判断するために検査部5で読み取られて解析される。各々の余白領域101(101−1、101−2、101−3、・・・)は、カットマーク102(102−1、102−2、102−3、・・・)が形成された領域と、検査パターン103が形成された領域を合わせた領域である。この例では、単位画像(画像1、画像2、・・・)の搬送方向のサイズは、図4(a)のものよりも大きい。図4(c)は、プリントヘッドのメンテナンスのための検査パターン103が、一部の余白領域にのみ形成された配列の例を示す。つまり、カットマークの方が検査パターンよりも、余白領域に形成される頻度が大きい。検査パターン103が含まれる余白領域(101−1、101−2)と、含まれない余白領域(103−3)とでは、余白領域の搬送方向のサイズが異なっている。
図5はカットマークセンサ19でカットマークを検出している状態を示す図である。カットマークセンサ19は、光源と受光素子を有する小型の光学センサでる。例えば、カットマーク102は2x2[mm]の矩形形状のマークとし、それに対して照明される照明光110のスポット径はφ1[mm]とする。光源には小型の半導体光源(LED、OLED、半導体レーザ等)が適している。例えば、光源は赤色LEDとして、カットマーク102は赤色に対して吸光分布特性のよい黒インクで記録する。シート搬送方向において、余白領域101は所定の長さM(4mm)の幅を有している。また、画像領域100とカットマーク102との区別を容易にするために、前の画像領域100−(n−1)とカットマーク102−nとの間には長さMの半分の長さ(2[mm])の空白(白領域)が形成されている。ただし、このような空白を設けることは必須ではない。
図5の下部のグラフは、カットマークセンサ19の受光素子の検出出力の変化を示すものである。シートの移動に伴なって余白領域101がセンサの照明光(検出位置)のスポットを通過する。この際、検出出力の信号レベルはグラフ120に示すように、高(高反射率の白部)から低(低反射率の黒部)に急激に変化する。変化の度合(グラフの傾き)は照明光110のスポット径によって決定される。変化する信号レベルが、予め設定されている所定の閾値を下回ったタイミングに対応した位置をマーク位置として検出する。そして、検出したマーク位置を元にマーク位置の前後2箇所にカッタによるシート切断位置(シート上の切断位置1、切断位置2)を設定する。シート搬送方向において、切断位置1と切断位置2の間隔は余白領域101の長さMと等しい、もしくは長さMよりも若干大きい。
カットマークセンサ19によるカットマークの検出は、プリント動作中に絶えず行なうのではなく、シートの余白領域がカットマークセンサ19の検出位置を通過すると推定される検出期間を設定する。カットマークセンサ19は、この検出期間に限定してカットマークの読み取りを行なう。推定は、カットマークを記録するプリントヘッドからカットマークセンサ19までのシート搬送距離と画像のレイアウトに基づいて計算することで、検出期間を得ることができる。これにより、カットマークセンサ19が本来のプリント画像を読み取ることが無いので、プリント画像をカットマークとして誤認してしまうことが防止される。
ここで、もしプリント画像の位置ズレが起きると余白領域の位置(画像レイアウト)が本来のものとは変わってしまう。また、プリントヘッド14を交換した際にメカ的な取り付け公差でプリントヘッド14からカットマークセンサ19までの距離(シート搬送距離)が変わってしまう可能性もある。そこで、これらの影響を軽減して推定の精度をより向上させるために、検査部5で画像または余白領域を検出して、それに基づいてカットマークセンサ19の検出期間を設定するようにしてもよい。推定の精度が向上すれば、余白領域の幅(シート搬送方向)を狭くしても確実にカットマークセンサ19でカットマークを捉えることができるので、余白領域のシート片すなわちゴミの発生量とシートの無駄使いを減らすことができる。
図6はカットマークセンサ19でカットマークを検出してシートを切断する動作を説明するための図である。カットマーク102が検出されたらマーク位置が定まる。このマーク位置の前後(上流および下流)に第1切断位置(切断位置1)と第2切断位置(切断位置2)を設定する。第1切断位置は第2切断位置よりも、プリント中にシートが搬送される方向に関して上流側に設定される(図7(1)の状態)。つまり、第1切断位置は余白領域の上流側の端部に対応して設定された位置であり、第2切断位置は余白領域の下流側の端部に対応して設定された位置である。
カットマークが検出されてから、シートを搬送していくと、最初に第1カッタ20aの切断位置をシートの第1切断位置が通過し、次いで第2カッタ20bの切断位置をシートの第2切断位置が通過するような距離関係となっている。照明光110のスポットがカットマークセンサ19の検出位置である。この検出位置から距離C1だけ下流側が第1カッタ20aの切断位置、検出位置から距離C2(C2>C1)だけ下流側が第2カッタ20bの切断位置である。距離C2と距離C1の差分よりも、切断位置1と切断位置2の間隔(余白領域101の長さMと等しい、もしくは長さMよりも若干大きい)のほうが小さくすることが、上述の距離関係を実現する。シートを搬送しながら、最初に第1カッタ20aで第1切断位置を切断する(図7(2)の状態)。次いで、第2カッタ20bで第2切断位置を切断する(図7(3)の状態)。
ここで、上流側の第1の切断位置での切断を下流側の第2の切断位置での切断より先行させる意味について説明する。カッタ20でシートを切断すると、シート切断動作に伴ってシートが一時停止するので、その衝撃がシート上流側に伝わって検査部5での読み取り精度やプリント部4でのプリント精度に影響を及ぼす可能性がある。上流側の第1の切断位置(第1カッタ20a)での切断を先にすることで、その影響は1回で済む。なぜなら、続く第2切断位置(第2カッタ20b)での切断の際には、切断するシートはすでに上流側のシートからは分離されていて力は伝わらないからある。もし、第2の切断位置を先行して切断すると、上記影響は二度発生することになり検査やプリントへの影響が大きくなる。仮に、カッタ20を1つにして同じカッタで二度の連続した切断を行なうと、やはりシートの上流には二度の影響が及ぶ。したがって、二度のシート切断で上流側を先行するためには、カッタを2つ設けることが必要となる。
次に、図4(b)または図4(c)のように余白領域に形成された検査パターンを、検査部5で読み取って検査するための解析の処理手順について説明する。検査パターンは、図4(b)または図4(c)に示した余白領域に、1つの余白領域につき1色のインクで検査パターンを形成、あるいは1つの余白領域に複数色のインクで検査パターンを形成する。複数の余白領域を用いて、全色のプリントヘッドの全てのノズルからインクを吐出して検査パターンを形成する。検査部5ではこの検査パターンを読み取って解析し、プリントヘッド14のノズルの状態が正常であるか正常でない(異常)かを判断する。上述したように、検査部5のイメージセンサは、検査パターンに使用される複数色すなわち7色のインク色に感応するようになっている。
図7は検査パターン解析の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は検査部5が内蔵する処理部で行なうか、あるいはプリント装置の制御部13で行なう。ステップS11では、プリント色に対応したRGBレイヤを選択する。ステップS12では検査パターンに含まれるアライメントマークを認識する。ステップS13では、認識したアライメントマークの位置を元に検査対象となる領域を切り出す。ステップS14では、検査対象領域のパターンの濃度を解析する。ステップS15では、ステップS14で取得した濃度をX方向に平均化し最大値を得て、閾値と比較する。ステップS16では、ステップS15の比較結果に従って不吐ノズルを決定する。図8に示すように、平均濃度が閾値を上回ったら吐出、閾値を下回ったら不吐出(不吐ノズル)と判断する。ステップS17では、プリントヘッドの状態が正常か異常かを判断する。各々のプリントヘッドの不吐ノズルの数をカウントして、予め定められた許容値を越えたか否かを継続的に監視する。許容値を越えなければプリントヘッドは正常、許容値を越えたらプリントヘッドは正常でない(異常)と判断する。許容値はプリントヘッドのノズル数や色剤等のプリント条件に基づいて決定される。プリントヘッドが異常となる原因は、プリントヘッド14のトラブル(ノズル目詰まりによる不吐出、素子や断線などのヘッド自体の故障)や、インク切れやインク供給系のトラブルによるプリントヘッド14へのインク供給不足などが挙げられる。
図9は、検査パターンの解析でプリントヘッドの異常を検出した場合の処理シーケンスを示すフローチャートである。以下の処理はプリント装置の制御部13で行なう。ここでは、片面プリントモードでの第1面へのプリント中、または両面プリントモードの裏面プリントで第2面にプリント中に異常が検出されたものとする。上述したように、これらのモードにおいては、図4(b)のように全ての余白領域に、あるいは図4(c)のように一部の余白領域に検査パターンが形成される。なお、カットマークはすべての余白領域に形成される。
プリントヘッドの異常が検出されたらシーケンスがスタートする。ステップS21では、現在プリントを行なっている最後尾(M番目)の画像を特定する。ステップS22では、M+1番目以降のプリントデータをクリアする。ステップS23では、ステップS22でクリアされずにプリントバッファに残ったM番目の画像をプリント完了させる。さらにその後に、M番目の画像の後でシートを切断するためのカットマークを記録する。このカットマークの記録が本シーケンスのポイントである。
ステップS24では、プリントのヘッドの駆動を停止させる。ステップS25では、ヘッド駆動は停止した後もシート搬送を継続する。ステップS26では、カットマークを検出するごとにシートの切断を繰り返す。最後尾のM番目の画像の後に記録したカットマークが最後のカットマークであり、この切断が最後になる。ステップS27では、最後のカットマークでのシート切断の後、シート搬送を停止する。ステップS28では、カッタ20で切断され上流側に残された連続シートを、シート供給部1(片面プリントモードの場合)、または反転部9(両面プリントモードの裏面プリントの場合)に送り戻して巻き取る。これと同時に、カッタ20で切断され下流側に残されたカット済みのシートはプリントが完了しているので、1枚ずつ情報記録部7と乾燥部8で処理を施して排出部12に排出していく。
このように、プリントヘッドの異常が検出されたら、現在プリント中の画像の後にカットマークを記録するので、適切な位置で確実にシートを切断することができる。なお、M番目の画像については、プリント途中で異常が発生したので、画像後半の画像品質が不良になる可能性がある。そこで、M−1番目までの画像を良品として出力して、M番目の画像は不良品とて処分するようにしてもよい。この場合、ステップS22ではM番目の画像のプリントデータも含めて全てクリアし、ステップS23ではM番目の画像のプリントを完成させずに途中で中断して、カットマークだけを記録するようにしてもよい。M番目の未完成の画像部分はカッタ部6で切り落としてゴミ箱17に排出する。
ステップS29では、操作部15のディスプレイに可能性のある原因を表示して、ユーザにプリントヘッドの異常を解消するためにメンテナンス作業を施すよう指示する。これを受けてユーザは、クリーニングや不吐補完処理あるいはプリントヘッド交換等のメンテナンス作業を実行して、プリントヘッドを正常状態に回復させる。
ステップS30ではメンテナンスが完了してプリントヘッドが回復したか否かを判断する。回復したら、ステップS31に移行する。ステップS31では、残りのプリントを再開する。片面プリントモードの場合は、シート供給部1から再びシートを送り出してプリント部4に供給して、M+1番目(またはM番目)の画像から順次プリントを再開する。両面プリントモードの裏面プリントの場合は、反転部9から再びシートを送り出してプリント部4に供給して、M+1番目(またはM番目)の画像から順次プリントを再開する。すべてのプリントが完了したらシーケンスを終了する。
一方、両面プリントモードの表面プリントで第1面にプリント中に異常が検出された場合には、以下のような処理シーケンスとなる。表面プリントでは、余白領域ごとのカットマーク記録はしない。全てまたは一部の余白領域には検査パターンだけを形成する。表面プリントの最中にプリントヘッドの異常が検出されたら、第1面のM+1番目(またはM番目)以降の画像はプリントをキャンセルして、カットマークを記録する。このカットマークをカットマークセンサ19で検出してカッタ20で切断する。そして、切断位置の下流側の第1面へのプリント済みの連続シートは反転部9に巻き取るとともに、切断位置の上流側の連続シートはシート供給部1に送り戻して巻き取る。この後、ユーザがメンテナンスを完了したら、残りプリントを再開する。第1面に正常にプリントされて反転部9に巻き取られた画像に対応する第2面の画像を特定して、特定した画像から第2面の順次プリントを再開する。すべてのプリントが完了したらシーケンスを終了する。
なお、カットマークセンサ19の代わりに検査部5を利用してカットマークを検出するようにしてもよい。あるいは、カットマークセンサ19と検査部5を併用してカットマークを検出するようにしてもよい。いずれの形態にせよ、カットマークを検出するセンサは、プリント位置の下流で且つカッタによる切断位置よりも上流に設けられている。
カットマークを検出する際に検出不能となる場合があり得る、その原因としては以下の可能性がある。
(1)カットマークが正常にプリントされていない場合:
例えば、プリントヘッド14のインク切れやノズルの一時的な目詰まりによってカットマークが記録不良となるケースがある。また、シート面の部分的な傷や汚れによってカットマークが記録不良となるケースがある。
(2)センサ自体のトラブルの場合:
センサが電気的もしくは光学的なノイズを受けたり断線したりして検出不良になるケースがある。また、光源や受光器の経年劣化によって検出不良になるケースがある。
上記(1)と(2)は、カットマークセンサ19と検査部5を併用することによって区別することができる。余白領域のカットマークを最初に検査部5で読み取って検出し、次いで同じカットマークをカットマークセンサ19で検出する。検査部5、カットマークセンサ19いずれにおいても検出されたら正常状態である。逆に、いずれにおいてもカットマークが検出できなかったら、カットマークが正常にプリントされていないと判断する。検査部5では検出できたがカットマークセンサ19では検出できない場合は、カットマークセンサ19のトラブルと判断する。逆に、検査部5では検出できずにカットマークセンサ19で検出できた場合は検査部5のトラブルと判断する。このように、同一のカットマークを2つのセンサで時系列に検出して、これら2つのセンサの検出状態に基づいて、カットマークが検出不能となった場合の原因を判別するものである。
本実施形態のプリント装置では、プリント部4の下流に検査部5(第1読取部)、カットマークセンサ19(第2読取部)、カッタ20を順に並べた配置関係となっている。このような位置関係としたことの合理性ついて以下説明する。
図10は検査部5、カッタ部6およびその間のシート搬送経路の位置関係を拡大した図である。搬送中のシートは、検査部5を通過して空間30で進行方向を変えてカッタ部6に導入される。空間30においては、設計上は状態31のような経路でシートが進行する。カッタ部6のカッタ20がシートを切断する期間中はカッタ部6の全ての搬送ローラ(カッタ20の前後のローラ)が一時的に回転を停止する。その間、検査部5の搬送ローラは回転を続けて上流側からシートは送られ続ける。そのため空間30においては、シートは状態32のようにループ(外側方向への膨らみ)が生じる。カッタ20が切断を終えると、カッタ部6の搬送ローラが回転を再開して、通常よりも早い速度でシートを下流に送り出す。このため、空間30でのシートのループは徐々に解消されていく。そして、ループがちょうど解消するタイミングでカッタ部6の搬送ローラは通常速度に戻る。次のシート切断になると再びカッタ部6でシートが停止して、ループが大きくなる。つまり、ループの大きさは常に変化して一定ではない。そのため、検査部5とカッタ部6の間での搬送方向におけるシートの長さは一定とはならずに変動する。このように、検査部5とその下流のカッタ部6の間(検査部5の最下流のローラ対5aとカッタ部6の最上流のローラ対6aとの間)には、シートにループが生じること(ループの最大サイズ)を許容するループ形成空間として空間30が設けられている。
ここで、カットマークセンサ19はループが形成される位置(最上流のローラ対6aのニップ位置)よりも下流に設けれている。そのため、ループの増大減少に影響を受けることなく、シート上に記録されたカットマークを読み取ることができる。シートの切断すべき箇所がカッタ20の切断位置に来たことを正確に判断することができる。また、カットマークセンサ19とカッタ20との距離が非常に小さいので、より正確な判断を可能としている。カットマークセンサは光学センサの単純な光量変化からカットマークを検出することが可能なので、検出に時間を要することが無く、カットマークセンサ19とカッタ20との距離が小さいことは問題とはならない。
一方、検査部5での検査処理は画像処理を伴なって演算量が多大であるので、演算時間を要する。そのため、検査部5の撮像位置とカッタ20の間の距離が小さいと、シートが通過する間に演算が間に合わなくなる可能性がある。シートの搬送速度が高速になるほど、この問題は顕著となる。そこで、本実施形態では、検査部5とカッタ20の間の搬送経路の距離を、検査部5での演算に必要な時間が得られるだけの量としている。この間のシートの搬送速度と距離とから、シートが通過する通過時間が算出される。この通過時間が検査部5で必要な演算時間よりも短くならないようにする。見方を変えれば、検査部5とカッタ20の間の距離を大きくすることで、シート搬送速度すなわちプリント速度を向上させることができる。そして、ここで生まれた検査部5とカッタ20の間の空間に、ループ形成する空間30とカットマークセンサ19を配置することで空間を有効利用してプリント装置の小型化も実現している。
以上のような合理的な理由から、プリントヘッド14の下流に検査部5(第1読取部)、カットマークセンサ19(第2読取部)、カッタ20を順に並べた配置関係にしている。この構成により、高速且つ高品質にプリントし且つ高い位置精度で1枚ごとにシート切断して最終的なプリント物を得ることができる。加えて、装置の小型化も実現するものである。
なお、両面プリントにおいては、切断位置の手前にループが生じるのは、単位画像ごとにシートを切断する第2面への裏面プリントのときだけの挙動である。第1面の表面プリントでは画像ごとのシート切断はないのでループは形成されない。そのため、カッタ部6の搬送ローラ(カッタ20の前後の搬送ローラ)の回転速度は、第1面への連続プリントの最中は停止することなく一定速度(概ね一定速度である場合も含む。)で回転する。これに対して、第2面への連続プリントの最中は、カッタ部6の搬送ローラ(カッタ20による切断位置の近傍でシートを搬送するためのカッタ搬送機構)の回転速度は、単位画像ごとの切断のたびに上述したように速度変化させる。すなわち、カットマークセンサ19によるカットマークの読み取りタイミングに応じて、切断前にカッタ部6において速度ゼロに落として停止させ、切断後には回転を再開して通常よりも速度を高めてループを徐々に解消させる。その後、ループが解消するタイミングで通常速度に戻す。これを単位画像の切断のたびに繰り返す。
すなわち、カッタ搬送機構(カッタ部6の搬送ローラ)は、シートの第1面に複数の画像を順次プリントする際には停止することなく一定速度でシートを搬送するよう制御される。続いて、シートの第2面に複数の画像を順次プリントする際には、カットマークセンサ19によるカットマークの読み取りタイミングに応じて停止を含む非一定速度でシートを搬送するよう制御される。このように、カッタ搬送機構は、表面プリントと裏面プリントとで制御方法が切り替えられる。こうして、両面プリントにおいて高速且つ高品質にプリントし且つ高い位置精度で1枚ごとにシート切断して最終的なプリント物を得ることができる。
4 プリント部
5 検査部
6 カッタ部
9 反転部
13 制御部
14 プリントヘッド
19 カットマークセンサ
20 カッタ

Claims (20)

  1. 両面プリントを行なうことが可能なプリント装置であって、
    連続したシートを保持して供給するためのシート供給部と、
    前記シート供給部からシートが供給される経路において、シートにプリントを行なうプリント部と、
    前記経路において前記プリント部によるプリント位置よりも下流にて、前記プリント部の状態を認識するために前記プリント部によってシートに形成されたパターンまたは画像を読み取る第1読取部と、
    前記経路において前記第1読取部による読取位置よりも下流にて、シートに形成されたカットマークを読み取る、前記第1読取部とは別に設けられた第2読取部と、
    前記経路において前記第2読取部による読取位置よりも下流にて、シートを切断するカッタと、
    前記カッタを通過したシートの表裏を反転させて再び前記プリント部に供給するための反転部と、
    前記カッタを通過したシートを排出する排出部と、を有し、
    前記両面プリントにおいては、前記シート供給部からシートが供給され、前記プリント部において第1面に複数の画像が順次プリントされ、その後端が切断されたシートは前記反転部に導かれて表裏が反転されて再び前記プリント部に供給され、次いで、前記プリント部において前記第1面の背面側の第2面に複数の画像とともにカットマークが順次プリントされたシートは前記カッタで画像ごとに切断されて前記排出部に排出されるものであり、前記第2読取部による前記第2面の前記カットマークの読み取りに基づいて前記カッタでシートが切断される
    ことを特徴とするプリント装置。
  2. 前記反転部はシートを巻き取る巻取回転体を有し、前記両面プリントにおいては、前記第1面に複数の画像が順次プリントされたシートは前記巻取回転体に一時的に巻き取られ、その後、前記巻取回転体が逆回転して前記一時的に巻き取られたシートが再び前記プリント部に供給されて前記第2面に複数の画像が順次プリントされることを特徴とする、請求項1記載のプリント装置。
  3. 前記両面プリントにおいて、
    前記第1面にプリントの際には、前記プリント部により、複数の画像を順次プリントするとともに隣り合う画像の間の余白領域の少なくとも1つに前記パターンを形成し、
    前記第2面へのプリントの際には、前記プリント部により、複数の画像を順次プリントするとともに、隣り合う画像の間の余白領域に前記カットマークを形成し且つ少なくとも1つの当該余白領域に前記パターンを形成することを特徴とする、請求項1または2に記載のプリント装置。
  4. 前記両面プリントと片面プリントを選択的に行うことが可能であり、前記片面プリントの際には、前記プリント部により、シートが搬送される方向に沿ってシートに複数の画像を順次プリントするとともに、隣り合う画像の間の余白領域に前記カットマークを形成し且つ少なくとも1つの当該余白領域に前記パターンを形成することを特徴とする、請求項3記載のプリント装置。
  5. 前記第1読取部での読み取りに基づいて前記プリント部が正常でないと判断された場合は、すでにプリント済みのシートを前記カッタで切断して、切断されたシートの一方を前記反転部に一時的に収容し、前記プリント部のメンテナンスが済んだ後、前記反転部から再びシートを供給してプリントを再開することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のプリント装置。
  6. 前記第1読取部の読み取りにより前記プリント部が正常でないと判断された場合は、前記プリント部でカットマークを記録し、前記第2読取部で当該カットマークを読み取ってシートを切断してからプリント動作を停止することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のプリント装置。
  7. 前記正常でないとの判断の後に切断したシートは前記シート供給部に送り戻し、前記プリント部のメンテナンスが済んだ後、前記シート供給部から再びシートを供給してプリントを再開することを特徴とする、請求項6記載のプリント装置。
  8. 前記カッタによる切断位置の近傍でシートを搬送するためのカッタ搬送機構を有し、前記カッタ搬送機構は前記第1面へのプリントと前記第2面へのプリントとで制御方法が切り替えられることを特徴とする、請求項1から7のいずれか記載のプリント装置。
  9. 前記カッタ搬送機構は、前記第1面に複数の画像を順次プリントする際には停止することなくシートを搬送し、前記第2面に複数の画像を順次プリントする際には、前記第2読取部による前記カットマークの読み取りタイミングに応じて停止を含む非一定速度でシートを搬送するように制御されることを特徴とする、請求項8記載のプリント装置。
  10. 前記カッタは、シート上の第1切断位置でシートを切断するための第1カッタと、シート上の前記第1切断位置よりも下流の第2切断位置でシートを切断するための前記第1カッタよりも下流に設けられ第2カッタを備え、前記第2読取部による前記カットマークの読み取りに基づいて、先に前記第1カッタにより前記第1切断位置でシートが切断され、次いで前記第2カッタにより前記第2切断位置でシートが切断され、且つ、
    前記第1切断位置は、前記カットマークおよび前記パターンの少なくとも一方が形成された余白領域の上流側の端部に対応して設定された位置であり、前記第2切断位置は前記余白領域の下流側の端部に対応して設定された位置であることを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載のプリント装置。
  11. 前記第2読取部は、前記カットマークおよび前記パターンの少なくとも一方が形成された余白領域が前記第2読取部による読取位置を通過すると推定される検出期間に限定して前記カットマークを読み取ることを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載のプリント装置。
  12. 前記検出期間は前記第1読取部によるシートの読み取りに基づいて設定されることを特徴とする、請求項11記載のプリント装置。
  13. 同一のカットマークを前記第1読取部および前記第2読取部で検出することを特徴とする、請求項1から12のいずれかに記載のプリント装置。
  14. 前記第1読取部および前記第2読取部の検出状態に基づいて、前記カットマークが検出不能となった場合の原因を判別することを特徴とする、請求項13記載のプリント装置。
  15. 前記プリント部は、複数色に対応した複数のインクジェット方式のライン型プリントヘッドを備え、前記パターンは複数のプリントヘッドによって形成した不吐検出用のパターンであることを特徴とする、請求項1から14いずれかに記載のプリント装置。
  16. 前記第1読取部は使用するシートの幅をカバーする範囲を読取可能であるライン型またはエリア型のイメージセンサを有し、前記第2読取部は前記イメージセンサよりも読取領域が狭いセンサを有することを特徴とする、請求項1から15のいずれかに記載のプリント装置。
  17. 連続したシートが供給される経路においてシートにプリントを行なうプリント部と、
    前記経路において前記プリント部によるプリント位置よりも下流にて、前記プリント部の状態を認識するために前記プリント部によってシートに形成されたパターンまたは画像を読み取る第1読取部と、
    前記経路において前記第1読取部による読取位置よりも下流にて、シートに形成されたカットマークを読み取る、前記第1読取部とは別に設けられた第2読取部と、
    前記経路において前記第2読取部による読取位置よりも下流にて、シート上の第1切断位置でシートを切断するための第1カッタと、
    前記第1切断位置よりも下流の第2切断位置でシートを切断するための前記第1カッタよりも下流に設けられ第2カッタと、を有し、
    前記プリント部によって、シートが搬送される方向に沿ってシートに複数の画像が順次プリントされるとともに、隣り合う画像の間の余白領域に前記カットマークが形成され且つ少なくとも1つの当該余白領域に前記パターンが形成されるものであり、
    前記第1切断位置は前記余白領域の上流側の端部に対応して設定された位置であり、前記第2切断位置は前記余白領域の下流側の端部に対応して設定された位置であり、前記第2読取部による前記カットマークの読み取りに基づいて先に前記第1カッタにより前記第1切断位置でシートが切断され、次いで前記第2カッタにより前記第2切断位置でシートが切断されることを特徴とするプリント装置。
  18. 前記第1読取部による前記パターンの読み取りに基づいて前記プリント部が正常でないと判断された場合は、前記プリント部で前記カットマークを記録し、前記第2読取部で当該カットマークを読み取ってシートを切断してからプリント動作を停止することを特徴とする、請求項16記載のプリント装置。
  19. 連続したシートが供給される経路においてシートにプリントを行なうプリント部と、
    前記経路において前記プリント部によるプリント位置よりも下流にて、前記プリント部の状態を認識するために前記プリント部によってシートに形成されたパターンまたは画像を読み取る第1読取部と、
    前記経路において前記第1読取部による読取位置よりも下流にて、シートに形成されたカットマークを読み取る、前記第1読取部とは別に設けられた第2読取部と、
    前記経路において前記第2読取部による読取位置よりも下流にて、シートを切断するためのカッタと、を有し、
    前記プリント部によって、シートが搬送される方向に沿ってシートに複数の画像が順次プリントされるとともに、隣り合う画像の間の余白領域に前記カットマークが形成され且つ少なくとも1つの当該余白領域に前記パターンが形成されるものであり、
    前記第2読取部は前記余白領域が前記第2読取部による読取位置を通過すると推定される検出期間に限定して前記カットマークを読み取り、前記第2読取部による前記カットマークの読み取りに基づいて前記カッタでシートが切断されるものであり、前記検出期間は前記第1読取部によるシートの読み取りに基づいて設定される
    ことを特徴とするプリント装置。
  20. 連続したシートが供給される経路においてシートにプリントを行なうプリント部と、
    前記経路において前記プリント部によるプリント位置よりも下流にて、前記プリント部の状態を認識するために前記プリント部によってシートに形成されたパターンまたは画像を読み取る第1読取部と、
    前記経路において前記第1読取部による読取位置よりも下流にて、シートに形成されたカットマークを読み取る、前記第1読取部とは別に設けられた第2読取部と、
    前記経路において前記第2読取部による読取位置よりも下流にて、シートを切断するためのカッタと、を有し、
    前記プリント部によって、シートが搬送される方向に沿ってシートに複数の画像が順次プリントされるとともに、隣り合う画像の間の余白領域に前記カットマークが形成され且つ少なくとも1つの当該余白領域に前記パターンが形成されるものであり、
    前記第2読取部は前記余白領域が前記第2読取部による読取位置を通過すると推定される検出期間に限定して前記カットマークを読み取り、前記第2読取部による前記カットマークの読み取りに基づいて前記カッタでシートが切断されるものであり、
    前記第1読取部による前記パターンの読み取り基づいて前記プリント部の状態が認識され、前記プリント部が正常でないと判断された場合は、前記プリント部で前記カットマークを記録し、前記第2読取部で当該カットマークを読み取ってシートを切断してからプリント動作を停止する
    ことを特徴とすプリント装置。
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