JP2009132163A - ロール紙用プリンタ - Google Patents

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良樹 林
Takayuki Miki
卓之 三木
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Abstract

【課題】
ロール紙プリンタの搬送路に発生したジャムを容易に排除できる機構を提供する。
【解決手段】
搬送路に搬送されるロール紙に印字を行うロール紙用プリンタにおいて、ロール紙を収容する装填部に配置された、ロール紙を支持する第1のローラ及び第2のローラを有する。第2のローラは、装填部にセットされたロール紙を搬送路へ繰り出すときには正方向へ回転され、ロール紙を巻き取るときには逆方向へ回転されるように回転制御される。かつ、第2のローラには、ロール紙を搬送路へ繰り出すときには、ロール紙の外周に負荷を与えるための負荷機構を有し、負荷機構は該ロール紙を巻き戻すときにはその負荷を解除するように制御される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロール紙用プリンタに係り、特にロール状の感熱用紙に印字するサーマルプリンタにおけるロール紙の搬送及びジャムの防止機構に関するものである。
現在一般的に使用されているサーマルプリンタとして、感熱用紙を搬送する搬送路と、軸で回転自在に軸支されたプラテンローラ、それらを駆動するモータ、ギヤなどの駆動機構、サーマルヘッド、このサーマルヘッドを支えるブラケット、及びブラケットを動かすリンクとを備えたものが知られている。サーマルヘッドはプラテンローラの外周面上に接する状態でブラケットに支持されており、ブラケットは一定で、且つ印字に適した押圧でプラテンにサーマルヘッドを圧接させる。この構成で、感熱用紙を搬送してサーマルヘッド上を通過させ、その時にサーマルヘッドを発熱走査することによって感熱用紙を発色させて画像を施す。
感熱用紙に印字するためにはプラテンローラをサーマルヘッドに圧接しておく必要があるが、プラテンローラの押圧が不十分であると、感熱用紙に十分に熱が伝わらず、発色が鈍ったり、発色しない事態が発生する。
一方、プラテンローラをサーマルヘッドに押圧しすぎると、感熱用紙にジャムが発生することがある。一旦用紙ジャムが発生すると、ヘッドを圧接させたままではジャムの除去が困難であるので、そのためにサーマルヘッドをプラテンから退避可能とするようにリンクを備えている。例えば、特開平6−980公報(特許文献1)には、ラインヘッドを接離自在に支持したサーマルプリンタにおいて、プラテンローラを逆回転できるようにしてジャム処理を容易にし、かつ印字中にはプラテンローラが誤って逆転することを防止する機構が開示されている。
また、サーマルプリンタの感熱用紙としてはロール紙がよく使用される。この場合、ロール紙を繰出すうちにロール紙に巻き緩みが発生し、巻き緩んだロール紙が逃げ場を失うと、Z折れ等を起こし、ジャムの発生原因となる。例えば、特開2001−348147公報(特許文献2)には、巻き緩みがなくなった瞬間に急に負荷が大きくなり、搬送速度にムラが発生し印字に悪影響を及ぼすことを防ぐことを目的として、ロール紙の側面に搬送速度に応じた適度な負荷をかけ、慣性力でロールが空転することを防ぎ、巻き緩みの発生を防止する方法が開示されている。
特開平6−980号公報 特開2001−348147公報
上記のように、用紙ジャムが発生すると、ヘッドを圧接させたままでのジャム除去は困難であり、またロール紙の巻き緩みがジャムの発生原因ともなるので、ジャムの発生原因を除去し、例えジャムが発生したとしても、ジャムに起因する障害から容易に復旧できるサーマルプリンタが望まれる。
本発明の目的は、搬送路に発生したジャムを容易に排除して復旧させることができるロール紙プリンタを提供することにある。
更に、本発明の目的は、ロール紙の繰り出し時の緩みを防ぐことにより、ジャムの発生を防止するロール紙プリンタを提供することにある。
本発明は、好ましくは、搬送路に搬送されるロール紙に印字を行うロール紙用プリンタにおいて、ロール紙を収容する装填部に配置された、ロール紙を支持する第1のローラ及び第2のローラを有し、第2のローラは、装填部にセットされたロール紙を搬送路へ繰り出すときには正方向へ回転され、ロール紙を巻き取るときには逆方向へ回転されるように回転制御され、かつ、第2のローラには、ロール紙を搬送路へ繰り出すときには、ロール紙の外周に負荷を与えるための負荷機構を有し、負荷機構は該ロール紙を巻き戻すときにはその負荷を解除するように制御される。
好ましい例では、この負荷機構を有する第2のローラとしては、ブレーキ機構を具備するワンウェイローラである。
また、好ましくは、上記負荷機構は、ロール紙の径が大きい時には負荷を強く、ロール紙の径が小さいときには負荷を小さくし、ロール紙の分離繰り出し時には適切な負荷を与え、ロール紙の回転開始時及び停止時には加減速を緩やかにしてイナーシャを抑えるように制御される。
本発明によれば、搬送路に発生したジャムを容易に排除して復旧させることができる。また、ロール紙の繰り出し時の緩みを防ぐことができるので、繰り出し時のジャムの発生を防止できる。
本発明の一実施例におけるサーマル式発券プリンタの構成を示す図。 一実施例におけるサーマル式発券プリンタの裏面イメージリーダユニット2及び排出ユニット6が開いた状態を示す図。 一実施例による分離部10のワンウェイローラ13の動作原理を説明するための図。 本発明の他の実施例に係る、ジャムに対する自動復旧の制御シーケンスを示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の一実施例について説明する。
このサーマルプリンタはロール状に巻かれた感熱用紙(以下ロール紙という)9に印字を行い、必要な長さに切断して券片(以下、単に券という)を発行する発券プリンタである。この発券プリンタは、ロール紙9を回転可能な状態で保持し、ロール紙9の先端を巻き状態から分離して搬送路1に誘導する分離部10、ロール紙9の裏面にプレ印刷された情報を読み取る裏面イメージリーダユニット2、サーマルヘッド30によってロール紙9に必要な印字を行う印字部3、印字されたイメージの読み取りを行う表面イメージリーダユニット4、所望の長さにロール紙9を切断するカッタユニット5、切断した券90を搬送し、発行口にスタックする排出ユニット6を備えて構成される。
分離部10は、装填されるロール紙9の外周部を案内し、装填部を形成するロール紙ガイド91,90と、ロール紙9を回転可能な状態で保持し、ロール紙9を正転方向及び逆転方向に回転させるための駆動力を与える2つのローラ12,13と、ロール紙9の先端を分離する例えば板バネのスクレーパ11、で構成される。ここで、ガイド91は、排出ユニット6と一体的な構造となっていて、ロール紙9をセットする時に、排出ユニット6と一緒に軸69を中心に回転する。ローラ12はロール紙9に駆動力を与え、ロール紙9を矢印a方向へ繰出す作用をする。ローラ13の内部にはワンウェイクラッチが実装されており、このローラ13は、正方向には駆動されない。ローラ13の外周にはワンウェイクラッチを挿入した適度な摩擦係数を有するゴムローラが取り付けられている。ワンウェイクラッチは、ロール紙9がa方向へ繰出されるときに働く、つまり回転しない。ローラ13はローラ12より低い摩擦係数で、且つ適度に負荷を与える摩擦係数を有している。これらローラ13及び12の協同作用によるロール紙9の緩み防止の原理及び動作については後述する。
ロール紙9の芯は特には支持されず、ロール紙9の自重でローラ12、13に押圧され、支持される。ロール紙9のセットは、排出ユニット6を矢印d方向(図2)に軸69を中心にして回転させて開き、ロール紙9をローラ12とローラ13の上に載せることで行う。ロール紙9をセットした後は、排出ユニット6を閉じる。
裏面イメージリーダユニット2には、イメージリーダ20が搭載されており、ロール紙9の裏面にプレ印刷されたバーコードの読み取りを行う。読取られた裏面のバーコードを利用して計算処理し、これによって分離部1のロール紙9の残量を認識できるようにしている。
印字部3は、サーマルヘッド30と、プラテンローラ24、サーマルヘッド30を保持するサーマルヘッドブラケット31、サーマルヘッド30の取り付けられたサーマルヘッドブラケット31をプラテンに圧接又は退避させるためのヘッド開閉リンク機構33と、ヘッド開閉リンク機構33を駆動するヘッド開閉ソレノイド32、サーマルヘッド30をプラテンローラ24に押し付けるヘッドスプリング34を備えて構成される。
また、プラテンローラ24は、裏面イメージリーダユニット2に回転自在な状態で軸支されており、この裏面イメージリーダユニット2は、図2に示すように、軸29を中心に回転して開閉自在な構造である。
この例の発券プリンタは、連続紙の状態にある部分(券に相当する部分)に印字してからロール紙9を切断するため、プラテンローラ24までの搬送ローラの数は少なく、ロール紙9の搬送は、分離部10のローラ12,13とプラテンローラ24、ローラ21のみで行なわれる。ローラ21はドライブローラ21とプレッシャーローラ212に分かれており、通常ロール紙9を搬送するときにはプレッシャーローラ212はバネによって、ドライブローラ211に押し付けられている。このプレッシャーローラ212には、リンク機構23とそれを駆動するためのローラ開閉ソレノイド22が連結されており、プレッシャーローラ212を移動して、ドライブローラ211から退避可能な構造となっている。また、ローラ12,13,211とプラテンローラ24は、駆動ベルト(図示せず)で連結され、M1モータ66で駆動される。
表面イメージリーダユニット4には、裏面イメージリーダユニット2と同様にイメージリーダ40が搭載されている。このイメージリーダ40で、印字部3で印字された表面のバーコードを読み取ることにより、正常に印字が行われたことを確認する。
カッタユニット5は、可動刃と、刃を往復運動させるリンク機構、それを駆動するモータで構成されている。尚、これらの詳細な機構の図示は省略されている。
この発券プリンタに使用されるロール紙9は、表面は感熱面であり、裏面には、前述したプレ印刷のバーコードと券の長さ分に等間隔に印字されたカットマークがある。このカットマークを反射型センサで読み取ることによって連続したロール紙9を所定の長さの券に切断することが可能である。
排出ユニット6は、切断された券90を搬送する搬送路1、券を搬送する3対のドライブローラとプレッシャーローラの組み60と61、62と63、64と65、発行された券90を収納するスタッカ8から構成される。ローラ60,62,64はドライブローラであり、駆動ベルト(図示せず)を介してM2モータ68で駆動される。
ここで、排出ユニット6のプレッシャーローラ61、63、65の側は、排出部前ユニット7として実装上別機構として構成され、図1のように、軸79を中心にして矢印c方向へ回転し、対向するドライブローラ60、62、65から離すことができる。これにより排出前ユニット7を開放状態にして、搬送路1に発生したジャムまたは残留した券90を容易に取り出すことができる。
搬送路1上に設置されたセンサS1〜S14の役割について説明しておく。
センサS1は、ロール紙9がローラ21方向に正しく分離されたことを確認するセンサである。センサS1が反応しない場合は、ロール紙9の先端がスクレーパ11の上側に行ってしまい、ロール状態からの分離に失敗したことを示す。センサS2は、ロール紙9の裏面に等間隔に印字されたマークを検知するセンサである。マークの位置から印字開始位置までの距離が決まっているため、マークを検知して印字開始位置を制御する。
センサS3は、ロール紙9の裏面に等間隔に印字されたマークを検知するセンサである。マークの位置から券の切断位置までの距離が決まっているため、マークを検知して券切断位置を制御する。センサS4とS6は、ロール紙9が切断された後の券90の通過、残留を検知する。センサS14は、スタッカ8に券90が排出されたこと、及びスタッカ8内に残留している券90を検知するセンサである。
この発券プリンタには、他にモータやソレノイド、サーマルヘッド30等の機構部を制御するメカ制御部70、及び上位との通信、操作パネルの表示、制御を行う本体制御部71を搭載したプリント基板、および各電気部品と各制御部を駆動するために必要な電力を供給する電源部(図示省略)等が搭載されている。
次に、この発券プリンタにおける発券のため動作について説明する。
排出ユニット6を開いて、新規にロール紙9をセットして排出ユニット6を閉じる。するとロール紙9はオートロードされる。オートロードは、ローラ12の回転によりロール紙9を回転させ、その先端部を自動的にスクレーパ11で分離して、搬送路1を搬送し、印字部3の印字可能なホームポジションに位置決めする。このオートロードの後に、ロール紙9の繰出し→裏面のイメージ確認→印字→表面のイメージ確認→券の切断→発券スタックの順に各処理が行われる。
券90に切断された後、その券90を搬送してスタッカ8に収納する間に、分離部10及び裏面イメージリーダユニット2及び印刷部3は、次の発券に備えてロール紙9を搬送してホームポジションに位置決めする。ホームポジションは、ロール紙9の先端がサーマルヘッド30の直前の位置にある。
上記のような構成から、1枚目の発券が終わった時にロール紙9の先端はカッタ5の刃の位置にあるため、ロール紙9を巻き戻してその先端の位置をホームポジションに位置決めする必要がある。通常のサーマルプリンタでは印字用紙を正方向に搬送するものが知られているが、本実施例によるプリンタでは、上記の理由によりロール紙9を巻き戻すことから、ロール紙9を小刻みに正転したり逆転したりする動作が生じ、これによりロール紙9に巻き緩みが発生し、巻き緩みが拡大する恐れがある。
ロール紙9が新品に近いく重い状態にあると、ロール紙9を駆動するローラ12の動きを止めてもイナーシャでロール紙9が回り続けようとする。
発明者らの解析によれば、図3に示すように、ロール紙9の最外周はゴムローラに接触しているため、ゴムと紙の間の摩擦係数μgpに応じたブレーキ力が働く。この時の摩擦力は、ローラ12にかかる荷重と、ゴム・紙間の摩擦係数μgpの積であるので、μgpF1である。
この時、最外周のロール紙と一枚内側のロール紙の間には紙と紙間の摩擦係数μp1−2に応じたブレーキ力が働く。この時の摩擦力は、ローラ12にかかる荷重F1と、ゴム・紙間の摩擦係数μp1−2の積であるので、μp1−2F1である。前者のブレーキ力と比較すると、後者のブレーキ力(紙・紙)のブレーキ力のほうが小さいため、一番外側のロール紙9は動かず、2層目以降のロール紙9が最外周の1枚を残して動き、このために巻き緩みが発生する。
尚、ここで各パラメータは以下の通りである。
μ0:ローラ13とロール紙9の摩擦係数
μp1−2:ロール紙9とロール紙9の摩擦係数
ugp:ロール紙9とローラ(ゴムローラ)13の摩擦係数
F0:ローラ13にかかるロール紙9の荷重
F1:ローラ12にかかるロール紙9の荷重
μgp>μp1−2>μ0
本実施例におけるオートロード式のサーマルプリンタでは、ロール紙9を支持するための専用の軸を設けていない。このためロール紙9がイナーシャで空回りすることを軽減し、さらに最もたるみの発生しやすい最外周の巻き緩みを繰出し時に巻き締めることを目的として、ローラ13に対してワンウェイクラッチを利用したブレーキ機構を備えている。
ブレーキ機構のブレーキ力は、図3に示すように、ロール紙9を繰り出す時にローラ13を回転させないことにより、そのローラ13の摩擦係数μ0と、ロール紙9の荷重F0の積μ0F0のブレーキ力を働かせる。μ0はμgpより小さいため、最外周の巻き緩みを取りつつ、ロール紙を繰出せる。また、ロール紙の重量を受けるローラがブレーキを掛けるため、ロール紙9の残量が減り、ロール紙9が軽量となったことでイナーシャが小さくなる時にはブレーキ力も小さくなり、ブレーキ力の制御無しにロール紙9の円滑な回転を可能とする。
ワンウェイクラッチを備えたローラ13は、ロール紙9がa方向へ繰り出されるときには回転しない。ローラ13はローラ12より低い摩擦係数で、且つ適度に負荷を与える摩擦係数を有しており、またロール紙9を繰出すローラ12はゴムローラであるため摩擦係数も高い。ワンウェイクラッチでローラ13が回転させないことによってブレーキをかけてもロール紙9を繰出すことが可能である。この時、ローラ13の負荷がロール紙9の動きを止めようとし、ローラ12はたるんだ最外周の用紙のみを繰出して行こうとするために、巻き緩みが解消される。
また、ブレーキローラ13がロール紙9の回転を阻止しようとする動きによって、ローラ12の回転が止まったときにロール紙9がイナーシャで回転しようとする動きを少なくすることができる。また、ロール紙の回転開始時と停止時のM1モータ66のスルーイングを長くすることによって、ロール紙9がゴムローラ12の回転に極力追従して滑らないようにすることで、巻き緩みの発生を防止する。
この発券プリンタでは、ワンウェイクラッチを備えたローラ13の作用により、ロール紙9が逆転方向(繰り出し方向と反対の方向)に回転する場合にはローラ13が空回りするので、ロール紙9を巻き取ることが可能である。また、巻き戻し停止時のロール紙9のイナーシャはロール紙9を巻き取る方向に働くため、巻き緩みを防止し、且つ巻き緩みを巻き取ることができる。
また、この発券プリンタには、ヘッドを開閉するためのヘッド開閉ソレノイド32やヘッド開閉リンク機構33が搭載されており、ロール紙9を逆方向に搬送する時にはサーマルヘッド30を開いた状態に保持する。待機中はホームポジションで停止しており、操作パネルからの発券指示により券を発券する。発券動作が開始されると、ヘッド開閉ソレノイド32を解除してサーマルヘッド30を閉状態にする。これによりサーマルヘッド30の印字に適した押圧力で、プラテンローラ24にサーマルヘッド30を圧接させる。用紙9が矢印a方向へ搬送されてサーマルヘッド30上を通過する時に、サーマルヘッド30が発熱走査し、感熱紙が発色して画像が形成される。印字が終了すると、ロール紙9はさらに所定の長さ分搬送された後、切断される。切断された券90はスタッカ8へ搬送され、そこに収容される。この動作時間内に分離部10はロール紙9を引き戻して、その先端をホームポジションに位置決めする。
次に、搬送路上で発生するジャム及びその除去について説明する。
本実施例における発券プリンタは、用紙9をサーマルヘッド30とプラテンローラ24で挟み込んでいるため、そこで一旦ジャムが発生すると、サーマルヘッド30を圧接させた状態ではジャム除去は困難である。そこで本実施例では、ジャム発生が検知された時にサーマルヘッド30はプラテンローラ24から自動的に退避する。ジャムの検知は、搬送路1の各所に設置されたセンサ14により行われる。
例えば、制御部71は、現在監視中のセンサの1つ前のセンサが用紙9を検知した時から次のセンサが検知するまでの時間から算出した結果、用紙9の搬送量が2つのセンサ間の距離を大幅に上回ったと分かると、その2つのセンサの間でジャムが発生したと判定する。このようにジャムを検知した時、制御部71はヘッド開閉ソレノイド32を駆動して、ジャムの除去に備えてサ−マルヘッド30を開状態にする。これによって、ヘッド30とローラ24の間に挟み込まれていたロール紙9が解放され、ロール紙9を引き抜く等の処置が可能となる。
ロール紙9が搬送される部位は、ロール紙9の分離部10及び搬送路1であり、搬送路1は縦搬送路(排出ユニット6の部分に相当する部分)及び横搬送路(排出ユニット6以外の搬送路部)に分けられる。
分離部1における用紙のジャムに対しては、排出ユニット6をd方向(図2)へ開放することにより、容易にジャムの除去ができる。また、縦搬送路におけるジャムに対しては、排出ユニット6における排出前ユニット7をc方向(図1)へ開放してプレッシャローラ61,63,65側をドライブローラ60、62,64側から離して、この部位の搬送路におけるジャムを容易に除去できる。
更に、横搬送路におけるジャムに対しては、上述のようにヘッド開閉ソレノイド32の駆動によりサーマルヘッド30を開状態とし、併せてローラ21のプレッシャーローラ212も開状態とすることにより、分離部10から横搬送路にかけてのロール紙9を完全に解放することが可能である。分離部10から横搬送路の間では、ロール紙9は未だ切断されず連続用紙の状態で搬送されているので、開放状態になっているロール紙9を分離部10側からロール紙9を手動で巻き取ることにより、横搬送路を開かなくてもジャムを除去し復旧することが可能である。
次に、図4のフローチャートを参照して、横搬送路に発生したジャムの処置についての他の実施例について説明する。
上記した例では、横搬送路のジャムに対してロール紙9を手巻きで巻き取るようにしているが、以下に説明する実施例では、搬送路上のセンサがジャムを検知した場合、ロール紙9を自動的に巻き取ることによりジャムからの自動復旧を可能とする例である。
さて、図4において、センサS1は搬送される用紙9の有無を検知している(ステップ100)。検知の結果、用紙9が無ければ、搬送を継続するように制御する(ステップ102)。一方、センサS1が用紙を検知すると、用紙の搬送量を計数するためのカウンタをリセットして(カウンタ101)、搬送量を計数する準備に移る。次に、センサS2が用紙9の有無を検知する(ステップ103)。検知の結果、用紙9が検知されれば、印字処理へ移行する(ステップ105)。一方、用紙9が検知されず、かつ既定量搬送されたと判定されると(ステプ104)、M1モータ66を停止する(ステップ105)。
ここで、既定量とは、ロール紙9がセンサS1を通過してからセンサS2がロール紙9を検知するまでのM1モータ66による用紙の搬送量が、センサS1−S2間の距離に対して正常時に比べて異常な状態を示す、例えば正常時の1.5倍以上になった場合である。この場合には、M1モータ66は既定量の用紙を搬送しているのに、センサS2は用紙を検知しないので、メカ制御部70は、センサS2の手前でジャムが発生したと判定する。すると、メカ制御部70はM1モータ66を止め、用紙9の搬送を止める(ステップ106)。
用紙9の搬送を止めると同時に、ヘッド開閉ソレノイド32及びローラ開閉ソレノイド22を駆動して、サーマルヘッド30及びプレッシャーローラ24を開いた状態にする(ステップ107)。その後、M1モータ66を逆転させて用紙9を逆送させ(ステップ108)、センサS1が用紙有りの状態から用紙無しの状態に変化するまで用紙9を戻す(ステップ109)。尚、用紙9の逆送時も、正方向への搬送時と同様に、M1モータ66を起動してからの用紙9の戻し量を計数し、センサS1−S2間の距離の1.5倍を超えないことを確認する(ステップ110)。
送り量1.5倍の範囲でセンサS1が用紙なしの状態に変化した場合には、その時点でM1モータ66の搬送を停止した後(ステップ113)、ロール紙9をホームポジション位置に戻し、リトライする(ステップ114)。送り量が1.5倍を超えた場合には、M1モータ66を停止して(ステップ111)、係員に排出ユニット6及び横搬送路を開いてジャムを除去するように操作パネルにメッセージを表示する(ステップ112)。
このように軽度のジャムであれば、ロール紙9を自動的に搬送制御して、発券装置を自動復旧することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、サーマルヘッドをプラテンローラから退避するための駆動機構を備え、ジャムを検知したときには、これらサーマルヘッドをプラテンローラから開放状態にすることによって、容易にジャムを除去できる。
また他の実施例によれば、ジャムの検知から、サーマルヘッド30の開放、ロール紙の逆送、巻き取り及びホームポジションへの位置決めの制御を自動的に行うことによってジャム状態からの自動復旧が可能となる。
また、ジャムが発生した後の処置だけではなく、ジャムの事前対策として、ブレーキ機構を実装したワンウェイローラを用いることにより、ロール紙9の最外周の巻き緩みを、その繰出し時に巻き締めることができ、ジャムの発生原因を取り除き、ジャムが発生しにくくなる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、さらに種々変形して実施し得る。
1…搬送路 2…裏面イメージリーダユニット
3…印字部 4…表面イメージリーダユニット
5…カッタユニット 6…排出ユニット
7…排出前ユニット 8…スタッカ
9…ロール紙 10…分離部
11…スクレーパ 12…分離ローラ
13…ブレーキローラ 20…イメージリーダ
21…ローラ 22…ローラ開閉ソレノイド
23…ローラ開閉リンク機構 24…プラテンローラ
30…サーマルヘッド 31…サーマルヘッドブラケット
32…ヘッド開閉ソレノイド 33…ヘッド開閉リンク機構
34…ヘッドスプリング
60、62,64…ドライブローラ
61、63,65…プレッシャーローラ
66…M1モータ 68…M2モータ
S1〜S6,S14…センサ

Claims (3)

  1. 搬送路に搬送されるロール紙に印字を行うロール紙用プリンタにおいて、
    ロール紙を収容する装填部に配置された、ロール紙を支持する第1のローラ及び第2のローラを有し、
    該第2のローラは、該装填部にセットされたロール紙を搬送路へ繰り出すときには正方向へ回転され、該ロール紙を巻き取るときには逆方向へ回転されるように回転制御され、かつ、該第2のローラには、該ロール紙を搬送路へ繰り出すときには、該ロール紙の外周に負荷を与えるための負荷機構を有し、該負荷機構は該ロール紙を巻き戻すときにはその負荷を解除するように制御されることを特徴とするロール紙用プリンタ。
  2. 前記負荷機構は、該ロール紙の径が大きい時には負荷を強く、ロール紙の径が小さいときには負荷を小さくし、該ロール紙の分離繰り出し時には適切な負荷を与え、該ロール紙の回転開始時及び停止時には加減速を緩やかにしてイナーシャを抑えることを特徴とする請求項5記載のロール紙用プリンタ。
  3. 前記第2のローラは、前記負荷機構としてブレーキ機構を具備するワンウェイローラであることを特徴とする請求項5又は6記載のロール紙用プリンタ。
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