JP5669435B2 - プリント方法 - Google Patents

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本発明はロール状の連続シートを用いて両面プリントを行う方法に関する。
ラボプリント等の大量のプリントにはロール状の連続シートが用いられる。ロール状の連続シートを製造する際には、製造上の歩留まり改善の観点から、必要長さに満たない複数の連続シートの端部同士をスプライシングテープ等の固定材(以下テープという)で結合し、必要長さを有するロールとすることがある。このロール状の連続シートは、テープで結合されたスプライス部(繋ぎ部)を1箇所以上且つランダムな位置に有する。スプライス部はプリントに適さない領域(以下、不適領域という)なので、その上へのプリントは避けなければならない。
特許文献1に開示される装置では、光学センサを用いてテープを検出することでスプライス部の位置を検知し、スプライス部を含む領域を記録不可領域としてプリントを行わないよう制御する。さらに、検知したスプライス部よりも前にある領域に、大きなサイズ(第2プリントサイズ)の1枚の画像が入りきらない場合には、より小さなサイズ(第1プリントサイズ)の画像を先に余白にプリントするように、プリントスケジュールを変更する。
特開2001−239715号公報
プリントラボのように大量プリントする分野では、フォトブック等の製本を考慮して、シートの両面にプリントする要望が高まってきている。特許文献1の装置では、連続したシートの片面に複数の画像を順次プリントすることはできるが、両面プリントについてはなんら考慮されていない。
スプライス部へのプリントは両面ともで避けなければならない。しかし、スプライス部の形態によっては、片側の面からしかスプライス部の位置を検出できない場合もある。その場合は、スプライス部を検出できない面へのプリントの際に記録不可領域を適切な位置に設定することができないので、スプライス部の上に画像をプリントしてしまい不良画像を生み出す可能性がある。
本発明は上述の課題の認識をもとになされたものである。本発明の目的は、プリントに適さない不適領域を含む連続シートに両面プリントを行う際に、連続シートの第1面および第2面の両方で不適領域を的確に避けてプリントを行なうことができる手法の提供である。
上記課題を解決するため、本願発明のプリント方法は、第1面に対する複数の単位画像の並び順を規定した第1面プリントスケジュールを設定するステップと、プリントに適さない不適領域を含む連続シートの第1面に複数の単位画像を順次プリントし、前記第1面に対するプリントの最中に連続シートの前記不適領域が検知されたら、前記検知に基づいて、前記第1面に前記不適領域を含むプリント禁止領域が形成されるようにプリントする第1プリントステップと、前記不適領域の検知に基づいて再設定された第1面プリントスケジュールに基づいて、第1面のプリントが開始してから第2面のプリントが完了する間に、連続シートの前記第1面の背面側の第2面における前記第1面のプリント禁止領域と対応する位置にプリント禁止領域が形成されるように第2面プリントスケジュールを設定する設定ステップと、前記第2面プリントスケジュールに基づいて、前記連続シートの前記第1面の背面側の第2面に複数の単位画像を順次プリントする第2プリントステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、プリントに適さない不適領域を含む連続シートに両面プリントを行う際に、連続シートの第1面および第2面の両方で不適領域を的確に避けてプリントを行なうことができるので、不良プリントの発生が防止される。
プリント装置の内部構成を示す概略図 制御部のブロック図 両面プリントの動作シーケンスを示すフローチャート 両面プリントのプリントスケジュールの並びを示す図
以下、インクジェット方式を用いたプリント装置の実施形態を説明する。本例のプリント装置は、長尺で連続したシート(搬送方向において繰り返しのプリント単位(1ページあるいは単位画像という)の長さよりも長い連続シート)を使用し、片面プリントおよび両面プリントの両方に対応した高速ラインプリンタである。例えば、プリントラボ等における大量の枚数のプリントの分野に適している。なお、本明細書では、1つのプリント単位(1ページ)の領域内に複数の小さな画像や文字や空白が混在していたとしても、当該領域内に含まれるものをまとめて1つの単位画像という。つまり、単位画像とは、連続したシートに複数のページを順次プリントする場合の1つのプリント単位(1ページ)を意味する。なお、単位画像といわずに単に画像という場合もある。プリントする画像サイズに応じて単位画像の長さは異なる。例えばL版サイズの写真ではシート搬送方向の長さは135mm、A4サイズではシート搬送方向の長さは297mmとなる。本発明はプリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置、各種デバイスの製造装置など、インクを用いて乾燥が必要なプリント装置に広く適用可能である。
図1はプリント装置の内部構成を示す断面の概略図である。本実施形態のプリント装置は、ロール状に巻かれたシートを用いて、シートの第1面と第1面の背面側の第2面に両面プリントすることが可能となっている。プリント装置内部には、大きくは、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、プリント部4、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、制御部13の各ユニットを備える。排出部12はソータ部11を含んで排出処理を行なうユニットを指す。シートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットで処理がなされる。なお、シート搬送経路の任意の位置において、シート供給部1に近い側を「上流」、その逆側を「下流」という。
シート供給部1は、ロール状に巻かれた連続シートを保持して供給するためのユニットである。シート供給部1は、2つのロールR1、R2を収納することが可能であり、択一的にシートを引き出して供給する構成となっている。なお、収納可能なロールは2つであることに限定はされず、1つ、あるいは3つ以上を収納するものであってもよい。また、連続したシートであれば、ロール状に巻かれたものに限らない。例えば、単位長さごとのミシン目が付与された連続したシートがミシン目ごとに折り返されて積層され、シート供給部1に収納されるものでもよい。
ここで使用する連続シートは、テープや糊で結合されたスプライス部(繋ぎ部)を1箇所以上且つランダムな位置に有するものとする。スプライス部は画像プリントに適さない不適領域である。シート供給部1の出口近傍には、スプライスセンサ17が設けられており、シート供給部1から供給される連続シートのスプライス部の検出を行う。スプライスセンサ17(検知部)の詳細については後述する。
デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、カールの逆向きの反りを与えるようにシートを湾曲させて通過させることでデカール力を作用させてカールを軽減させる。
斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートの斜行が矯正される。斜行矯正部3では、搬送されるシートにループが形成される。
プリント部4は、搬送されるシートに対して上方からプリントヘッド14によりシート上にプリント処理を行なって画像を形成するシート処理部である。つまり、プリント部4はシートに所定の処理を行なう処理部である。プリント部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラも備えている。プリントヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型プリントヘッドを有する。プリントヘッド14は、複数のプリントヘッドが搬送方向に沿って平行に並べられている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つのプリントヘッドを有する。なお、色数およびプリントヘッドの数は7つには限定はされない。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介してプリントヘッド14に供給される。
検査部5は、プリント部4でシートにプリントされた検査パターンや画像をスキャナによって光学的に読み取って、プリントヘッドのノズルの状態、シート搬送状態、画像位置等を検査して画像が正しくプリントされたかを判定するためのユニットである。スキャナはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを有する。
カッタ部6は、プリント後のシートを所定長さに切断する機械的なカッタ18を備えたユニットである。カッタ部6はさらに、シート上に記録されているカットマークを光学的に検出するカットマークセンサとシートを次工程に送り出すための複数の搬送ローラも備えている。カッタ部6の近傍にはゴミ箱19が設けられている。ゴミ箱19は、カッタ部6で切り落とされゴミとして排出される小さなシート片を収容するものである。カッタ部6には、切断したシートをゴミ箱19に排出するか、本来の搬送経路に移行させるかの振り分け機構が設けられている。
情報記録部7は、切断されたシートの非プリント領域にプリントのシリアル番号や日付などのプリント情報(固有の情報)を記録するユニットである。記録はインクジェット方式、熱転写方式などで文字やコードをプリントすることで行なわれる。情報記録部7の上流側且つカッタ部6の下流側には、切断されたシートの先端エッジを検知するセンサ21が設けられている。センサ21の検知タイミングに基づいて情報記録部7で情報記録するタイミングが制御される。
乾燥部8は、プリント部4でプリントされたシートを加熱して、付与されたインクを短時間に乾燥させるためのユニットである。乾燥部8の内部では通過するシートに対して少なくとも下面側から熱風を付与してインク付与面を乾燥させる。なお、乾燥方式は熱風を付与する方式に限らず、電磁波(紫外線や赤外線など)をシート表面に照射する方式であってもよい。
以上のシート供給部1から乾燥部8までのシート搬送経路を第1経路と称する。第1経路はプリント部4から乾燥部8までの間にUターンする形状を有し、カッタ部6はUターンの形状の途中に位置している。
反転部9は両面プリントを行う際に表面プリントが終了した連続シートを一時的に巻き取って表裏反転させるためのユニットである。反転部9は、乾燥部8を通過したシートを再びプリント部4に供給するための、乾燥部8からデカール部2を経てプリント部4に到る経路(ループパス)(第2経路と称する)の途中に設けられている。反転部9はシートを巻き取るための回転する巻取回転体(ドラム)を備えている。表面のプリントが済んで切断されていない連続シートは巻取回転体に一時的に巻き取られる。巻き取りが終わったら、巻取回転体が逆回転して巻き取り済みシートは巻き取りのときとは逆順に送り出されてデカール部2に供給され、プリント部4に送られる。このシートは表裏反転しているのでプリント部4で裏面にプリントを行うことができる。シート供給部1を第1のシート供給部とすると、反転部9は第2のシート供給部とみなすことができる。両面プリントのより具体的な動作については後述する。
排出搬送部10は、カッタ部6で切断され乾燥部8で乾燥させられたシートを搬送して、ソータ部11までシートを受け渡すためのユニットである。排出搬送部10は、反転部9が設けられた第2経路とは異なる経路(第3経路と称する)に設けられている。第1経路を搬送されてきたシートを第2経路と第3経路のいずれか一方に選択的に導くために、経路の分岐位置(「排出分岐位置」と呼ぶ。)には可動フラッパを有する経路切替機構が設けられている。
ソータ部11を含む排出部12は、シート供給部1の側部で且つ第3経路の末端に設けられている。ソータ部11は必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に仕分けるためのユニットである。仕分けられたシートは排出部12が有する複数のトレイに排出される。このように、第3経路はシート供給部1の下方を通過して、シート供給部1を挟んでプリント部4や乾燥部8とは逆側にシートを排出するレイアウトとなっている。
以上のように、シート供給部1から乾燥部8までが第1経路に順に設けられている。乾燥部8の先は第2経路と第3経路に分岐され、第2経路は途中に反転部9が設けられ反転部9の先は第1経路に合流する。第3経路の末端には排出部12が設けられている。
制御部13は、プリント装置全体の各部の制御を司るユニットである。制御部13は、CPU、記憶装置、各種制御部を備えたコントローラ、外部インターフェース、およびユーザが入出力を行なう操作部15を有する。プリント装置の動作は、コントローラまたはコントローラに外部インターフェースを介して接続されるホストコンピュータ等のホスト装置16からの指令に基づいて制御される。
図2は制御部13の概念を示すブロック図である。制御部13に含まれるコントローラ(破線で囲んだ範囲)は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、個別ユニット制御部209から構成される。CPU201(中央演算処理部)はプリント装置の各ユニットの動作を統合的に制御する。ROM202はCPU201が実行するためのプログラムやプリント装置の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203はCPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204(ハードディスク)はCPU201が実行するためのプログラム、プリントデータ、プリント装置の各種動作に必要な設定情報を記憶読出することが可能である。操作部15はユーザとの入出力インターフェースであり、ハードキーやタッチパネルの入力部、および情報を提示するディスプレイや音声発生器などの出力部を含む。
高速なデータ処理が要求されるユニットについては専用の処理部が設けられている。画像処理部207は、プリント装置で扱うプリントデータの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られたプリントデータは、RAM203またはHDD204に格納される。エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに基づいてプリントデータに応じてプリント部4のプリントヘッド14の駆動制御を行なう。エンジン制御部208は更にプリント装置内の各部の搬送機構の制御も行なう。個別ユニット制御部209は、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12の各ユニットを個別に制御するためのサブコントローラである。CPU201による指令に基づいて個別ユニット制御部209によりそれぞれのユニットの動作が制御される。外部インターフェース205は、コントローラをホスト装置16に接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/FまたはネットワークI/Fである。以上の構成要素はシステムバス210によって接続されている。
ホスト装置16は、プリント装置にプリントを行わせるための画像データの供給源となる装置である。ホスト装置16は、汎用または専用のコンピュータであってもよいし、画像リーダ部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージ等の専用の画像機器であってもよい。ホスト装置16がコンピュータの場合は、コンピュータに含まれる記憶装置にOS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、プリント装置用のプリンタドライバがインストールされる。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
次に、プリント時の基本動作について説明する。プリントは、片面プリントモードと両面プリントモードとでは動作が異なるので、それぞれについて説明する。
片面プリントモードでは、シート供給部1から供給され、デカール部2、斜行矯正部3でそれぞれ処理されたシートは、プリント部4において表面(第1面)のプリントがなされる。長尺の連続シートに対して、搬送方向における所定の単位長さの画像(単位画像)を順次プリントして複数の画像を並べて形成していく。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において単位画像ごとに切断される。切断されたカットシートは、必要に応じて情報記録部7でシートの裏面にプリント情報が記録される。そして、カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され乾燥が行なわれる。その後、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。一方、最後の単位画像の切断でプリント部4の側に残されたシートはシート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。このように、片面プリントにおいては、シートは第1経路と第3経路を通過して処理され、第2経路は通過しない。
一方、両面プリントモードでは、表面(第1面)プリントシーケンスに次いで裏面(第2面)プリントシーケンスを実行する。最初の表面プリントシーケンスでは、シート供給部1から検査部5までの各ユニットでの動作は上述の片面プリントの動作と同じである。カッタ部6では切断動作は行わずに、連続シートのまま乾燥部8に搬送される。乾燥部8での表面のインク乾燥の後、排出搬送部10の側の経路(第3経路)ではなく、反転部9の側の経路(第2経路)にシートが導びかれる。第2経路においてシートは、順方向(図面では反時計回り方向)に回転する反転部9の巻取回転体に巻き取られていく。プリント部4において、予定された表面のプリントが全て終了すると、カッタ部6にて連続シートのプリント領域の後端が切断される。切断位置を基準に、搬送方向下流側(プリントされた側)の連続シートは乾燥部8を経て反転部9でシート後端(切断位置)まで全て巻き取られる。一方、反転部9での巻取りと同時に、切断位置よりも搬送方向上流側(プリント部4の側)に残された連続シートは、シート先端(切断位置)がデカール部2に残らないように、シート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。この送り戻し(バックフィード)によって、以下の裏面プリントシーケンスで再び供給されるシートとの衝突が避けられる。
上述の表面プリントシーケンスの後に、裏面プリントシーケンスに切り替わる。反転部9の巻取回転体が巻き取り時とは逆方向(図面では時計回り方向)に回転する。巻き取られたシートの端部(巻き取り時のシート後端は、送り出し時にはシート先端になる)は、図の破線の経路に沿ってデカール部2に送り込まれる。デカール部2では巻取回転体で付与されたカールの矯正がなされる。つまり、デカール部2は第1経路においてシート供給部1とプリント部4の間、ならびに第2経路において反転部9とプリント部4の間に設けられて、いずれの経路においてもデカールの働きをする共通のユニットとなっている。シートの表裏が反転したシートは、斜行矯正部3を経て、プリント部4に送られて、シートの裏面にプリントが行なわれる。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において予め設定されている所定の単位長さ毎に切断される。カットシートは両面にプリントされているので、情報記録部7での記録はなされない。カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。このように、両面プリントにおいてはシートは第1経路、第2経路、第1経路、第3経路の順に通過して処理される。
次に、上述の両面プリントにおける、プリントスケジュールに従った動作シーケンスの詳細を説明する。本実施形態のプリント装置は、スプライスセンサ17はシート供給部1の側に設けられているので、第1面プリントにおけるシート供給の際にしかスプライス部は検出できない。つまり、第2面プリントにおいて反転部9からシートを供給する際にはスプライス部は検出できない。したがって、第1面プリントにおけるスプライス部の検知に基づいて、第2面プリントにおけるスプライス部の位置をデータ上で推定して回避動作を行うことを基本思想とする。
図3は両面プリントの動作シーケンスを示すフローチャートである。以下の手順は制御部13の制御により実現される。両面プリントのシーケンスを開始されると、ステップS101では、第1面(おもて面)プリントのシーケンスを開始する。ステップS102では、第1面プリントスケジュールを作成する。第1面プリントスケジュールとは、連続シートの第1面に順次プリントする複数の単位画像、隣り合う画像同士の間の余白領域に形成されるカットマーク、予備吐出、余白領域などの並び順を規定したデータである。
ステップS103では、第1面プリントスケジュールで規定された第1面プリントがすべて終了(Yes)したか否か(No)を判断する。判断がYesの場合はステップS108に移行し、判断がNoの場合はステップS104に移行する。
ステップS104では、スプライスセンサ17がスプライス部を検知したかを判断する。検知されない(No)場合はステップS102に戻って同様の処理を繰り返す。検知された場合はステップS105に移行する。
ステップS105では、第1面プリントスケジュールにプリント禁止領域を挿入しえ設定する。図4の左側は、第1面プリントスケジュールに、プリント禁止領域が設定された例を示す。複数の単位画像(画像1〜画像6)、隣り合う画像同士の間の余白領域に形成されるカットマーク、予備吐出、余白領域の並び順が規定されている。予備吐出以外の別のメンテナンスパターンを挿入するようにしてもよい。スプライス部検知位置30には、スプライス部検知位置30を中心として所定幅のプリント禁止領域31およびその前後にカットマークが設定されている。初期の第1プリントスケジュールでは、プリント禁止領域31と前後のカットマークの1つは無かったものである。プリント禁止領域は、その領域ではプリントヘッドの駆動は行わずに空白となる領域である。第1面プリントスケジュールの作成は、第1面プリントが終了するまで、繰り返し行われる。
こうして新たに設定された第1面プリントスケジュールに従って、第1面へのプリントを継続する。ステップS106では、プリント禁止領域の一つ前の処理(カットマークのプリント)が終了するまで処理を続ける。
ステップS107では、スプライス部の回避処理を行う。スプライス部の回避処理とは、プリント禁止領域へのプリントを行なわない処理、およびプリントヘッドをシートから退避させる処理の2つである。連続シートのスプライス部はシートの厚みが大きいので、プリントヘッドと接触する畏れがある。それを避けるため、スプライス部がプリントヘッドと対向する位置を通過する際には、プリントヘッドが連続シートから遠ざかる方向に一時退避させる。
この後は、ステップS102に戻って同様の処理を繰り返す。多くの単位画像を1回の第1面プリントでプリントする場合には、1回の処理中に、スプライス部が複数回検知される場合もある。
ステップS103で第1面プリントの終了が判断されたら、ステップS108に移行する。ステップS108では、制御部のメモリ(RAMまたはHDD)に最新の第1面プリントスケジュールを記憶する。もともと生成してあるものが消去されていなければ、改めて記憶せずに維持するだけでもよい。
ステップS109では、第2面(裏面)プリントのシーケンスを開始する。ステップS110ではメモリに記録されているスケジュールのデータを読み出す。ステップS111では、第2面プリントスケジュールを作成する。スケジュール作成は、ステップS109で読み出した第1面プリントスケジュールに基づいて行う。なぜなら、第1面にプリントした単位画像に正確に位置合わせして第2面に単位画像をプリントしていく必要があるからである。もし、第1面プリントスケジュールに、プリント禁止領域31が設定されていたら、そのシート裏面の同位置にもプリント禁止領域32を設定する(図4参照)。第2面プリントスケジュールの作成は、第2面プリントが終了するまで、繰り返し行われる。
ステップS112では、第2面プリントスケジュールで規定された第2面プリントがすべて終了(Yes)したか否か(No)を判断する。判断がYesの場合は両面プリントがすべて完了したということなので、シーケンスを終了する。判断がNoの場合はステップS113に移行する。
ステップS114では、第2面プリントスケジュールの中に、スプライス部を避けるために設定されたプリント禁止領域がある(Yes)か否か(No)を判断する。判断がYesの場合はステップS114に移行し、判断がNoの場合はステップS111に戻って同様の処理を繰り返す。
ステップS114では、プリント禁止領域の一つ前の処理(カットマークのプリント)が終了するまで処理を続ける。ステップS115では、スプライス部の回避処理を行う。スプライス部の回避処理とは、上述したとおり、プリント禁止領域へのプリントを行なわない処理、およびプリントヘッドをシートから退避させる処理の2つである。この後は、ステップS111に戻って同様の手順で処理を繰り返す。
このように、両面プリントにおいて、第1面にプリントする最中に連続シートのスプライス部(不適領域)が検知されたら、当該検知に基づいて、第1面に不適領域を含むプリント禁止領域が形成されるように第1面プリントスケジュールを再設定する。これとともに、当該検知に基づいて、第2面の第1面のプリント禁止領域と対応する位置にプリント禁止領域が形成されるように第2面プリントスケジュールも再設定して、プリントを継続する。連続シートの第1面および第2面の両方で不適領域を的確に避けてプリントを行なうことができるので、不良プリントの発生が防止される。
以上は、連続シートのスプライス部には画像プリントに適さない不適領域であることをから、プリント禁止領域として設定する例を示した。これ以外にも、連続シート上で画像プリントに適さない不適領域があり得る。不適領域の例として、シート製造時に連続シート上に部分的に付与された画像プリントには許容できないような、傷、折れ目、破れ、大きなゴミ、汚れ(水性、油性)などの瑕疵部分が挙げられる。本明細書ではこれらを総称して「連続シートの製造時の瑕疵部分」という。不適領域のさらに別の例として、連続シートに予め意図的にマーキングされている記号やマークなどのマーキング部分が挙げられる。これらの不適領域の上に画像をプリントするとプリント品質が著しく劣化して不良品となる。したがって、これら画像に適さない領域を検知部によって検知して、上述と同様にプリント禁止領域を設定し、プリント禁止領域に続けて保守パターンがプリントされるようにプリント順序を変更するように制御してもよい。不適領域は光学的に識別可能であるので、上述したスプライスセンサを検知部として用いることができる。
1 シート供給部
4 プリント部
13 制御部
14 プリントヘッド
17 スプライスセンサ

Claims (4)

  1. 第1面に対する複数の単位画像の並び順を規定した第1面プリントスケジュールを設定するステップと、
    プリントに適さない不適領域を含む連続シートの第1面に複数の単位画像を順次プリントし、前記第1面に対するプリントの最中に連続シートの前記不適領域が検知されたら、前記検知に基づいて、前記第1面に前記不適領域を含むプリント禁止領域が形成されるようにプリントする第1プリントステップと、
    前記不適領域の検知に基づいて再設定された第1面プリントスケジュールに基づいて、第1面のプリントが開始してから第2面のプリントが完了する間に、連続シートの前記第1面の背面側の第2面における前記第1面のプリント禁止領域と対応する位置にプリント禁止領域が形成されるように第2面プリントスケジュールを設定する設定ステップと、
    前記第2面プリントスケジュールに基づいて、前記連続シートの前記第1面の背面側の第2面に複数の単位画像を順次プリントする第2プリントステップを有することを特徴とするプリント方法。
  2. 前記不適領域は、連続シートのスプライス部、連続シートの製造時の瑕疵部分、または連続シートに予めマーキングされているマーキング部分であることを特徴とする、請求項1記載のプリント方法。
  3. 前記不適領域は連続シートのスプライス部であり、前記スプライス部がプリントヘッドと対向する位置を通過する際には、前記プリントヘッド連続シートから遠ざかる方向に一時退避することを特徴とする、請求項1記載のプリント方法。
  4. 前記第2面プリントスケジュールに基づいて前記プリント禁止領域の1つ前の処理が終了した場合、プリントヘッドを前記連続シートから遠ざかる方向に一時退避することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリント方法。
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