JP6061537B2 - プリント方法、プリント装置、およびこれに用いられるプリント用シート - Google Patents

プリント方法、プリント装置、およびこれに用いられるプリント用シート Download PDF

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Description

本発明は連続シートにプリントを行うプリント方法、プリント装置、およびこれに用いられるプリント用シートに関する。
シートに画像をプリントするプリント装置において、シートにおける部分的に特性が異なる特異部(シートとシートとの繋ぎ部(スプライト部)を含む)は他の領域とその特性が異なり、画像を精度よくプリントすることができない。そのため、特異部への画像のプリントを避けることが知られている。
特許文献1に開示されているプリント装置は、特異部を検出した場合に、特異部およびその前後の一定領域を画像プリント不可領域とする。そして、その領域と、その前に画像がプリントされる領域と、の間の余白の長さを検出し、その長さとそれ以降にプリントされる画像の大きさとの関係に応じて、その余白にプリントする画像を選択している。
特許第4278885号明細書
特許文献1のプリント装置は、余白内にプリントできないサイズの画像が続く場合には、その余白を特異部と同様に使用することができない。そのため、それらの余白、および特異部を含む部分のシートは使用されず、破棄されることになる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。その目的は、シートに存在する特異部を有効に利用し、全体としてのシートの消費量を抑制することができるプリント方法、プリント装置、およびこれに用いられるプリント用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るプリント方法は、連続シートにプリントヘッドを用いて複数の画像のプリント行うプリント方法であって、前記連続シートに存在する特異部の位置と程度に関する情報を取得し、取得された前記情報に基づいて、前記特異部が存在する領域を用いて前記プリントヘッドの保守を行い、前記特異部の程度に応じて実行する前記プリントヘッドの保守の種類を異ならせることを特徴とする。
本発明によれば、シートに特異部があったとしても、その特異部が存在する領域を用いて、特異部の状態に応じた適切なプリントヘッド保守を行うことができる。そのため、シートに存在する特異部を有効に利用し、全体としてのシートの消費量を抑制することができる。
プリント装置の内部構成を示す断面の概略図である。 プリント装置の制御構成を示すブロック図である。 (a)〜(g)はシートにおける特異部の種類を説明するための図である。 プリント動作を示すフローチャートである。 (a)〜(d)はプリントされたシートを示す図である。
以下、インクジェット方式を用いたプリント装置の実施形態を説明する。本例のプリント装置は、長尺で連続したプリント用シート(搬送方向において繰り返しのプリント単位(1ページあるいは単位画像という)の長さよりも長い連続シート)を使用し、片面プリントおよび両面プリントの両方に対応した高速ラインプリンタである。例えば、プリントラボ等における大量の枚数のプリントの分野に適している。
なお、本明細書では、1つのプリント単位(1ページ)の領域内に複数の小さな画像や文字や空白が混在していたとしても、当該領域内に含まれるものをまとめて1つの単位画像という。つまり、単位画像とは、連続したシートに複数のページを順次プリントする場合の1つのプリント単位(1ページ)を意味する。
なお、単位画像といわずに単に画像という場合もある。プリントする画像サイズに応じて単位画像の長さは異なる。例えばL版サイズの写真ではシート搬送方向の長さは135mm、A4サイズではシート搬送方向の長さは297mmとなる。本発明はプリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置、各種デバイスの製造装置など、インクを用いて乾燥が必要なプリント装置に広く適用可能である。
図1はプリント装置20の内部構成を示す断面の概略図である。本実施形態のプリント装置20は、ロール状に巻かれたシートを用いて、シートの第1面と第1面の背面側の第2面とに両面プリントすることが可能となっている。プリント装置20は、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、プリント部4、検査部5、カッタ部6、情報プリント部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、および制御部13の各ユニットを備える。排出部12はソータ部11を含んで排出処理を行なうユニットを指す。
シートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットで処理がなされる。なお、シート搬送経路の任意の位置において、シート供給部1に近い側を「上流」、その逆側を「下流」という。
シート供給部1は、ロール状に巻かれた連続シートを保持して供給するためのユニットである。シート供給部1は、2つのロールR1、R2を収納することが可能であり、択一的にシートを引き出して供給する構成となっている。なお、収納可能なロールは2つであることに限定はされず、1つ、あるいは3つ以上を収納するものであってもよい。
また、連続したシートであれば、ロール状に巻かれたものに限らない。例えば、単位長さごとのミシン目が付与された連続したシートがミシン目ごとに折り返されて積層され、シート供給部1に収納されるものでもよい。
ここで使用する連続シートは、テープや糊で結合されたスプライス部(繋ぎ部)を1箇所以上且つランダムな位置に有するものとする。スプライス部はその厚みが他の領域とは異なり、画像のプリントに適さない領域である。本実施形態においては、シートの特性が部分的に他の領域と異なる領域を、特異部とする。この特異部にはスプライス部が含まれる。本実施形態において、スプライス部以外の特異部とは、例えば、汚れ、穴、キズ、折れ、破れ、異物混入、変色、厚みの不均一などがある部分をいう。
本実施形態においては、特異部を、その特性が異なる程度(レベル)によって、3つのクラスに分類し、このクラスごとに特異部の用途を異ならせる。
特異部は画像データに基づく画像のプリントには適していないので、本実施形態においては、特異部をセンサ17(検知部)により読み取る。そして、特異部の状態に応じて、画像データに基づく画像のプリント以外(例えば、カットマークパターンのプリントなど)に特異部を使用できる場合は使用する。そのため、シート供給部1のシートの出口近傍には、センサ17が設けられている。このセンサ17がシート供給部1から供給されるシートの特異部の検出を行う。
なお、本実施形態においてセンサ17はシート供給部1のシートの出口近傍に配置されているが、センサ17の配置はこれに限られず、センサ17はシート供給部1とプリント部4との間に配置されていればよい。
デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、カールの逆向きの反りを与えるようにシートを湾曲させて通過させることでデカール力を作用させてカールを軽減させる。
斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートの斜行が矯正される。斜行矯正部3では、搬送されるシートにループが形成される。
プリント部4は、搬送されるシートに対してプリントヘッド14を用いてプリント処理を行なって画像を形成するシート処理部である。つまり、プリント部4はシートに所定の処理を行なう処理部である。プリント部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラも備えている。プリントヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型プリントヘッドを有する。プリントヘッド14は、複数のプリントヘッドが搬送方向に沿って平行に並べられている。
本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つのプリントヘッドを有する。なお、色数およびプリントヘッドの数は7つには限定はされない。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介してプリントヘッド14に供給される。
検査部5は、プリント部4でシートにプリントされた検査パターンや画像をスキャナによって光学的に読み取って、プリントヘッドのノズルの状態、シート搬送状態、画像位置等を検査して画像が正しくプリントされたかを判定するためのユニットである。スキャナはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを有する。検査部5において画像が適切にプリントされなかったと判断された場合は、後述する操作部15またはホスト装置16に対して、その旨を通知して、必要に応じて再度プリントするように制御する。
カッタ部6は、プリント後のシートを所定長さに切断する機械的なカッタ18を備えたユニットである。カッタ部6はさらに、シート上にプリントされているカットパターンを光学的に検出するカットパターンセンサ22とシートを次工程に送り出すための複数の搬送ローラとを備えている。カッタ部6の近傍にはゴミ箱19が設けられている。ゴミ箱19は、カッタ部6で切り落とされゴミとして排出される小さなシート片を収容するものである。カッタ部6には、切断したシートをゴミ箱19に排出するか、本来の搬送経路に移行させるかの振り分け機構が設けられている。
情報プリント部7は、切断されたシートの非プリント領域にプリントのシリアル番号や日付などのプリント情報(固有の情報)をプリントするユニットである。プリントはインクジェット方式、熱転写方式などで文字やコードをプリントすることで行なわれる。情報プリント部7の上流側且つカッタ部6の下流側には、切断されたシートの先端エッジを検知するセンサ21が設けられている。センサ21の検知タイミングに基づいて情報プリント部7で情報をプリントするタイミングが制御される。
乾燥部8は、プリント部4でプリントされたシートを加熱して、シートに付与されたインクを短時間に乾燥させるためのユニットである。乾燥部8の内部では通過するシートに対して少なくとも下面側から熱風を付与してインク付与面を乾燥させる。なお、乾燥方式は熱風を付与する方式に限らず、電磁波(紫外線や赤外線など)をシート表面に照射する方式であってもよい。
以上のシート供給部1から乾燥部8までのシート搬送経路を第1経路と称する。第1経路はプリント部4から乾燥部8までの間にUターンする形状を有し、カッタ部6はUターンの形状の途中に位置している。
反転部9は両面プリントを行う際に表面プリントが終了した連続シートを一時的に巻き取って表裏反転させるためのユニットである。反転部9は、乾燥部8を通過したシートを再びプリント部4に供給するための、乾燥部8からデカール部2を経てプリント部4に到る経路(ループパス)(第2経路と称する)の途中に設けられている。
反転部9はシートを巻き取るために回転する巻取回転体(ドラム)を備えている。表面のプリントが済んで切断されていない連続シートは巻取回転体に一時的に巻き取られる。巻き取りが終わったら、巻取回転体が逆回転して巻き取り済みシートは巻き取りのときとは逆順に送り出されてデカール部2に供給され、プリント部4に送られる。このシートは表裏反転しているのでプリント部4で裏面にプリントを行うことができる。シート供給部1を第1のシート供給部とすると、反転部9は第2のシート供給部とみなすことができる。両面プリントのより具体的な動作については後述する。
排出搬送部10は、カッタ部6で切断され乾燥部8で乾燥させられたシートを搬送して、ソータ部11までシートを受け渡すためのユニットである。排出搬送部10は、反転部9が設けられた第2経路とは異なる経路(第3経路と称する)に設けられている。第1経路から搬送されてきたシートを第2経路または第3経路のいずれか一方に選択的に導くために、経路の分岐位置(「排出分岐位置」と呼ぶ。)には可動フラッパを有する経路切り替え機構が設けられている。
ソータ部11を含む排出部12は、シート供給部1の側部で且つ第3経路の末端に設けられている。ソータ部11は必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に仕分けるためのユニットである。仕分けられたシートは排出部12が有する複数のトレイに排出される。このように、第3経路はシート供給部1の下方を通過して、シート供給部1を挟んでプリント部4や乾燥部8とは逆側にシートを排出するレイアウトとなっている。
以上のように、シート供給部1から乾燥部8までが第1経路に順に設けられている。乾燥部8の先は第2経路または第3経路に分岐され、第2経路は途中に反転部9が設けられ反転部9の先は第1経路に合流する。第3経路の末端には排出部12が設けられている。
制御部13は、プリント装置20全体の各部の制御を司るユニットである。制御部13は、CPU、記憶装置、各種制御部を備えたコントローラ、外部インターフェース、およびユーザが入出力を行なう操作部15を有する。プリント装置20の動作は、コントローラまたはコントローラに外部インターフェースを介して接続されるホストコンピュータ等のホスト装置16からの指令に基づいて制御される。
本実施形態において制御部13は、センサ17にて読み取った特異部マークを判定し、この判定結果に基づき画像のプリントを制限する。すなわち、制御部13は、特異部の特性の異なる程度に応じて、画像データに基づく画像をプリントするためのインク以外のインク、つまり、プリントヘッドの保守のために画像のプリントに寄与しないインクを特異部に対して付与可能に、プリント部4を制御する。
さらに、制御部13は、特異部の特性の程度に応じて、特異部に対するプリントヘッド保守のための付与パターンを異ならせる。プリントヘッド保守には、予備吐出と不吐出監視の2種類がある。本実施形態では、特異部の程度(状態)に応じて実行する保守の種類を異ならせる。その詳細は後述する。
図2は制御部13の構成を示すブロック図である。制御部13に含まれるコントローラ(破線で囲んだ範囲)は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、個別ユニット制御部209から構成される。
CPU201(中央演算処理部)はプリント装置20の各ユニットの動作を統合的に制御する。ROM202はCPU201が実行するためのプログラムやプリント装置20の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203はCPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204(ハードディスク)はCPU201が実行するためのプログラム、プリントデータ、プリント装置20の各種動作に必要な設定情報を記憶読出することが可能である。
操作部15はユーザとの入出力インターフェースであり、ハードキーやタッチパネルの入力部、および情報を提示するディスプレイや音声発生器などの出力部を含む。
高速なデータ処理が要求されるユニットについては専用の処理部が設けられている。画像処理部207は、プリント装置20で扱うプリントデータの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られたプリントデータは、RAM203またはHDD204に格納される。
エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに基づいてプリントデータに応じてプリント部4のプリントヘッド14の駆動制御を行なう。エンジン制御部208は更にプリント装置20内の各部の搬送機構の制御も行なう。
個別ユニット制御部209は、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、検査部5、カッタ部6、情報プリント部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12の各ユニットを個別に制御するためのサブコントローラである。CPU201による指令に基づいて個別ユニット制御部209によりそれぞれのユニットの動作が制御される。外部インターフェース205は、コントローラをホスト装置16に接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/FまたはネットワークI/Fである。以上の構成要素はシステムバス210によって接続されている。
ホスト装置16は、プリント装置20にプリントを行わせるための画像データの供給源となる装置である。ホスト装置16は、汎用または専用のコンピュータであってもよいし、画像リーダ部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージ等の専用の画像機器であってもよい。
ホスト装置16がコンピュータの場合は、コンピュータに含まれる記憶装置にOS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、プリント装置用のプリンタドライバがインストールされる。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
次に、プリント時の基本動作について説明する。プリントは、片面プリントモードと両面プリントモードとでは動作が異なるので、それぞれについて説明する。
片面プリントモードでは、シート供給部1から供給され、デカール部2、斜行矯正部3でそれぞれ処理されたシートは、プリント部4において表面(第1面)のプリントがなされる。長尺の連続シートに対して、搬送方向における所定の単位長さの画像(単位画像)を順次プリントして複数の画像を並べて形成していく。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において単位画像ごとに切断される。
切断されたカットシートは、必要に応じて情報プリント部7でシートの裏面にプリント情報がプリントされる。そして、カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され乾燥が行なわれる。その後、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。一方、最後の単位画像の切断でプリント部4の側に残されたシートはシート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。このように、片面プリントにおいては、シートは第1経路と第3経路を通過して処理され、第2経路は通過しない。
一方、両面プリントモードでは、表面(第1面)プリントシーケンスに次いで裏面(第2面)プリントシーケンスを実行する。最初の表面プリントシーケンスでは、シート供給部1から検査部5までの各ユニットでの動作は上述の片面プリントの動作と同じである。カッタ部6では切断動作は行わずに、連続シートのまま乾燥部8に搬送される。乾燥部8での表面のインク乾燥の後、排出搬送部10の側の経路(第3経路)ではなく、反転部9の側の経路(第2経路)にシートが導かれる。
第2経路においてシートは、順方向(図面では反時計回り方向)に回転する反転部9の巻取回転体に巻き取られていく。プリント部4において、予定された表面のプリントが全て終了すると、カッタ部6にて連続シートのプリント領域の後端が切断される。切断位置を基準に、搬送方向下流側(プリントされた側)の連続シートは乾燥部8を経て反転部9でシート後端(切断位置)まで全て巻き取られる。
一方、反転部9での巻取りと同時に、切断位置よりも搬送方向上流側(プリント部4の側)に残された連続シートは、シート先端(切断位置)がデカール部2に残らないように、シート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。この送り戻し(バックフィード)によって、以下の裏面プリントシーケンスで再び供給されるシートとの衝突が避けられる。
上述の表面プリントシーケンスの後に、裏面プリントシーケンスに切り替わる。反転部9の巻取回転体が巻き取り時とは逆方向(図面では時計回り方向)に回転する。巻き取られたシートの端部(巻き取り時のシート後端は、送り出し時にはシート先端になる)は、図の破線の経路に沿ってデカール部2に送り込まれる。
デカール部2では巻取回転体で付与されたカールの矯正がなされる。つまり、デカール部2は第1経路においてシート供給部1とプリント部4の間、ならびに第2経路において反転部9とプリント部4の間に設けられて、いずれの経路においてもデカールの働きをする共通のユニットとなっている。シートの表裏が反転したシートは、斜行矯正部3を経て、プリント部4に送られて、シートの裏面にプリントが行なわれる。
プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において予め設定されている所定の単位長さ毎に切断される。カットシートは両面にプリントされているので、情報プリント部7でのプリントはなされない。カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。このように、両面プリントにおいてシートは第1経路、第2経路、第1経路、第3経路の順に通過して処理される。
本実施形態におけるプリント装置20のプリントによって完成したプリント物は、2つに分類することができる。すなわち、ホスト装置16から供給された画像データに基づくプリントデータによってプリントされた画像プリント物、および画像のプリント品質の維持などのために必要な補助プリント物である。さらに、補助プリント物は、そのプリント結果を読み取ることを目的とする読取プリント物、およびプリント結果を読み取ることを目的としない廃棄プリント物、の2つに分類することができる。
画像プリント物としては、例えば、写真、はがき、ポスター、フォトアルバムの各ページなどがある。読取プリント物としては、例えば、検査部5のスキャナで読み取られる、吐出口のインクの付与状態(不吐出状態を含む)を監視するための監視パターン、又は、カッタ部6のカットパターンセンサ22で読取られるカットパターンがプリントされたシート等がある。廃棄プリント物としては、例えば、プリントヘッドのメンテナンスのために用いられる予備吐出パターンがプリントされたシートなどがある。
本実施形態においては、特異部がある領域に補助プリント物をプリントできる場合には、プリントする。
次に、特異部について説明する。図3(a)〜(g)は本実施形態のシート30における特異部の種類を説明するための図であり、同図(a)〜(d)はシート30の全体図であり、同図(e)〜(g)は特異部および特異部マークを拡大した拡大図である。図3(b)〜(g)に示すように、本実施形態における特異部は、他の領域と特性の異なる程度によって、軽特異部(第2状態)、中特異部(第1状態)、重特異部(第3状態)の3つのクラス(レベル)に分類されている。
軽特異部は中特異部に比べて、シートにおける特性の異なる程度が低い。すなわち、軽特異部は中特異部に比べて、プリントに与える影響が小さい。また、重特異部は中特異部に比べて、シートにおける特性の異なる程度が高い。すなわち、重特異部は中特異部に比べて、プリントに与える影響が大きい。この特異部の具体的な分類は後述する。
図3(a)〜(d)に示すように、本実施形態のシート30は、この3つのレベルの特異部と特異部がない部分との4つの領域のうち、少なくとも1つの領域を有する。本実施形態においては、説明の便宜のために、特異部のないシート、および3つの特異部がそれぞれあるシートを、別々に示している。
また、同図(b)〜(g)に示すように、本実施形態においては、シート30の片面に特異部の位置、および特異部の特性の程度を示す情報がコード化された、特異部マーク31、33、35が夫々記録されている。本実施形態においては、シートにおける特異部に隣接する領域に、特異部の特性の異なる程度が判別可能なように、特異部マークが記録されている例について説明する。しかしながら、特異部に関する情報(特異部の位置および特異部の特性の異なる程度)の記録方法はこれに限定されない。例えば、シートの先頭部に特異部に関する情報がまとめて記録されていてもよい。
また、連続シート自体でなくシートが梱包されるパッケージに情報がまとめて記録され、ユーザがホスト装置に入力する形態であってもよい。更に、情報がまとめて記録されたメモリカードのような記録媒体をシートに付属させてユーザがホスト装置に入力する形態であってもよい。ホスト装置に入力された情報を読み出すことで情報が取得される。
図3(b)〜(g)に示すように、本実施形態においては、特異部よりも先にセンサ17を通過するように、特異部よりも搬送方向下流側に、特異部マークは印されている。この特異部マークは、搬送方向と直交する方向に沿っており、夫々に対して平行な2本の線により構成されている。詳細な構成は、特異部の3つのレベルごとに異なるので、後述する。
また、特異部および特異部マークを含む一定の領域、すなわち、特異部マーク前後の一定の範囲は、画像データに基づくプリントデータのプリントには適さない領域である。本実施形態においてはこの領域のうち、補助プリント物のためのプリントにも使用することができない領域を、「プリント不可領域」という。本実施形態においては、プリント不可領域37の搬送方向における長さを、特異部マークの前後15cmずつとする。シート30における特異部を全て検知するためには、プリント不可領域37以下の大きさの領域ごとに、センサ17にて特異部マークを検知することが望ましい。
図3(a)はシート30における特異部がない領域を示している。このシート30の領域には特異部がないため、特異部マークが記録されていない。図3(b)〜(d)はシート30における特異部がある領域をそれぞれ示している。そのため、図3(b)〜(d)に示すシート30、およびこれらの図の拡大図である同図(e)〜(g)に示すシート30には、特異部マークが夫々記録されている。
図3(b)はシート30における軽特異部32がある領域を示している。また、図3(e)は図3(b)に示すシート30を拡大した拡大図である。本実施形態において軽特異部32はその濃度が比較的薄い特異部である。本実施形態においては、特異部を読み取った際に、RGB色空間において(200:200:200)より薄い汚れを軽特異部32とする。この軽特異部32は、その濃度が比較的薄いため読取プリント物のためのプリントには使用できる。
また、図3(b)および(e)にはシート30に軽特異部32が存在することを示す軽特異部マーク31が記録されている。軽特異部マーク31は、搬送方向下流側に位置する実線31a、および上流側に位置する一点短鎖線31bによって構成されている。
図3(c)はシート30における中特異部34がある領域を示している。また、図3(f)は図3(c)に示すシート30を拡大した拡大図である。本実施形態において中特異部34はその濃度が軽特異部32よりも濃い特異部である。この中特異部34は、その濃度が濃いので、この部分にセンサにて読み取ることを目的とするパターンをプリントしても適切に読み取ることができない虞がある。しかし、中特異部34はインクを吸収することはできるため、センサにて読み取ることを目的としない廃棄プリント物のためのプリントには使用できる。
また、図3(c)および(f)には、シート30に中特異部34が存在することを示す中特異部マーク33が記録されている。中特異部マーク33は、搬送方向下流側の実線33a、および上流側の二点短鎖線33bによって構成されている。
図3(d)はシート30における重特異部36がある領域を示している。また、図3(g)は図3(d)に示すシート30を拡大した拡大図である。本実施形態において重特異部36は、インクを適切に吸収できない特異部である。したがって、重特異部36は一切のプリントを避けることが望ましい。重特異部36としては、例えば、穴、破れ、およびスプライス部などがある。
なお、本実施形態においては、シート同士をテープによって接合しており、接合部分(スプライス部)においてテープが露出しているシートを用いている例を説明する。したがって、本実施形態において、スプライス部にはテープが露出しているために、スプライス部はインクを適切に吸収することができない。そのため、本実施形態において、スプライス部は重特異部として分類される。
しかしながら、シート同士の接合方法は、シートとシートとの間に糊を塗布して接合する方法、シートとシートとの間にテープを貼って接合する方法、などのほか様々な方法がある。よって、シート同士の接合方法によっては、スプライス部は他の特異部(軽特異部または中特異部)に分類されることもある。その場合には、スプライス部を適宜使用することもできる。
また、図3(d)および(g)には、シート30に重特異部36が存在することを示す重特異部マーク35が記録されている。重特異部マーク35は、搬送方向下流側の実線35a、および上流側の三点短鎖線35bによって構成されている。
各特異部マークの構成は上記構成に限定されず、特異部の位置を示すものであり、且つ特異部の特性の異なる程度を判別できるものであればよい。特異部マークは、例えば、バーコードや二次元コードであってもよい。
図4はプリント動作を示すフローチャートである。同図に示すように、ユーザの操作によってプリント開始の指示が与えられると、制御部13が、プリント指令に基づいてプリントスケジュールを作成する(S101)。プリントスケジュールとは、シートにプリントされる通常の画像、プリントヘッド保守(予備吐出)のための予備吐出パターン、プリントヘッド保守(不吐出監視)のための監視パターン、およびカットパターンなどを、プリントする順番を示すデータである。本実施形態においてプリントスケジュールは、画像、監視パターン、予備吐出パターン、余白領域という順番に作成されている。
再度、図4を参照する。同図に示すように、プリントスケジュールが作成されると(S101)、このプリントスケジュールに従ってプリントが開始される(S102)。その後、制御部13はプリントスケジュールに従ったプリントが完了したか否かを判断する(S103)。プリントが完了している場合(S103にてYESの場合)、一連の処理を終了する。他方、プリントが完了していない場合(S103にてNOの場合)、制御部13は、プリント中にセンサ17にて特異部マークを検知したか否かを判断する(S104)。
特異部マークを検知していない場合(S104にてNOの場合)、制御部13はプリントスケジュールを維持して(S106)、再度S102の処理に戻り、プリントを開始する。特異部マークを検知した場合(S104にてYESの場合)、制御部13は特異部のレベルを判定する(S105)。詳細には制御部13は、その特異部が軽特異部であるか否かを判定する(S105)。
特異部が軽特異部である場合(S105にてYESの場合)、制御部13は軽特異部のプリントスケジュールの更新条件を設定する(S107)。この軽特異部のプリントスケジュールは、軽特異部に画像以外のプリントができるように設定される。
特異部が軽特異部でない場合(S105にてNOの場合)、制御部13は特異部が中特異部であるか否かを判断する(S109)。特異部が中特異部である場合(S109にてYESの場合)、制御部13は中特異部のプリントスケジュールの更新条件を設定する(S110)。この中特異部のプリントスケジュールは、中特異部に廃棄プリントのみができるように設定される。
特異部が中特異部でない場合(S109にてNOの場合)、制御部13は、特異部が重特異部であると判断し、重特異部のプリントスケジュールの更新条件を設定する(S111)。この重特異部のプリントスケジュールは、重特異部に一切のプリントができないように設定される。
これらの更新条件が設定された(S107、S110、S111)後、この設定された更新条件に従って、プリントスケジュールを更新する(S108)。このプリントスケジュールの更新処理においては、検出した特異部の程度に応じて、プリントスケジュールを更新する。そして、再度S102に戻り、更新されたプリントスケジュールに従ってプリントを開始する。その後に、プリントが完了すれば(S103にてYESの場合)、一連の処理を終了する。プリントが完了していなければ(S103にてNOの場合)、上記処理を繰り返す。
このように、特異部があるシート30をプリントする際、制御部13は更新された新たなプリントスケジュールに従ってプリントを制御する。
図5(a)〜(d)はプリントスケジュールに従ってプリントされたシートを示す図である。更新前のプリントスケジュールは、画像、監視パターン、および予備吐出パターンが夫々カットパターンに挟まれてプリントされた後、余白となるスケジュールである。
同図(a)は特異部がないため更新されていないプリントスケジュールに従ってプリントされたシートを示しており、同図(b)〜(d)は特異部があるため更新されたプリントスケジュールに従ってプリントされたシートを示している。また、同図(b)〜(d)においては、シート30に特性の異なる程度が同じ特異部が3箇所ある例をそれぞれ示している。
図5(a)は特異部マークが検知されなかった場合のプリントスケジュールに従ってプリントされたシート30を示している。図4(S103にてYESの場合)に示すように、特異部がない場合には、プリントスケジュールどおりにプリントできるため、プリントスケジュールは更新されずに、維持される。そのため、図5(a)に示すように、シート30には、画像51、監視パターン52、および予備吐出パターン53が夫々カットパターンに挟まれて連続してプリントされる。そして、予備吐出パターン53プリント後のカットパターンの後は余白となっている。
シート30に特異部がある場合は、いずれの特異部においても画像51をプリントすることができない。そのため、画像51をプリントする位置に特異部がある場合には、この部分をプリント不可領域37とする。したがって、図5(b)〜(d)に示すようにプリントスケジュールの先頭である画像51をプリントする位置に特異部がある場合、画像51はプリント不可領域37が搬送された後にプリントされる。
図5(b)は軽特異部マーク31が検知された場合に、更新されたプリントスケジュールに従ってプリントされたシート30を示している(図4に示すS105にてYESの場合)。上述のように、軽特異部32は画像以外のプリントはできる領域である。そのため、軽特異部32には画像51をプリントしないようにプリントスケジュールが更新される。その結果、図5(b)に示すように、軽特異部32には監視パターン52および予備吐出パターン53がプリントされている。
同図(b)に示すように、プリント不可領域37搬送後、カットパターン、画像51、カットパターン、余白、カットパターン、監視パターン52、カットパターン、予備吐出パターン53、カットパターン、余白というスケジュールでシート30はプリントされる。
軽特異部32がある領域に、監視パターン等のようにセンサにて読み取り解析することを目的としているパターンをプリントしても、軽特異部32の濃度は比較的薄いため、パターンの読み取りの際に軽特異部32がさほど読み取りの妨げにならない。したがって、本実施形態においては、軽特異部32には画像以外をプリントする。
図5(c)は中特異部マーク33が検知された場合に更新されたプリントスケジュールに従ってプリントされたシート30を示している(図4に示すS109にてYESの場合)。上述のように、中特異部34は廃棄プリントのみができる領域である。そのため、中特異部34には画像51および監視パターン52をプリントしないように、プリントスケジュールが更新される。その結果、図5(c)に示すように、中特異部34には予備吐出パターン53のみがプリントされている。
同図(c)に示すように、プリント不可領域37が搬送された後、カットパターン、画像51、カットパターンというスケジュールにてシート30はプリントされる。そして、プリント不可領域37が搬送された後、カットパターン、監視パターン52、カットパターン、予備吐出パターン53、カットパターン、余白というスケジュールにてシート30はプリントされる。
上述のように、中特異部34は軽特異部32よりも、その濃度が濃い領域である。そのため、読み取りを目的とするパターンを中特異部34にプリントしてもパターンを適切に読み取り解析することができない虞があるので、中特異部34は画像プリント物のみでなく、読取プリント物のためのプリントにも適していない。しかし、中特異部34には穴や破れなどはないため、インクを吸収することはできる。したがって、中特異部34にはセンサにて読み取ることがない廃棄プリントのみをする。
図5(d)は重特異部マーク35が検知された場合に更新されたプリントスケジュールに従ってプリントされたシート30を示している(図4に示すS109にてNOの場合)。上述のように、重特異部36は一切のプリントに適さない領域である。そのため、重特異部36には何もプリントされないようにプリントスケジュールが更新される。その結果、図5(d)に示すように、重特異部マーク35および重特異部36を含むプリント不可領域37には画像プリント物のためのプリントのみでなく、補助プリント物のためのプリントもされていない。
同図(d)に示すように、プリント不可領域37が搬送された後、カットパターン、画像51、カットパターンというスケジュールにてプリントされる。そして、プリント不可領域37搬送後、カットパターン、監視パターン52、カットパターンというスケジュールでプリントされ、プリント不可領域37搬送後、カットパターン、予備吐出パターン53、カットパターン、余白というスケジュールでプリントされる。
このように、本実施形態においては、シートにおける特異部の特性の異なる程度に応じて、特異部の用途を決定する。すなわち、特異部がある場合においてもその特性の程度に応じて、特異部が何らかの用途に利用できるものであれば、この特異部を利用するようにプリントスケジュールを更新する。これにより、シートに特異部があったとしても、特異部の状態に応じた最適な活用方法によって、特異部を活用することにより、シートを有効に利用することができる。したがって、本実施形態においては、シートの無駄な廃棄を抑制し、全体としてのシートの消費量を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、監視パターン、およびカットパターンを夫々プリント装置20内にある検査部5のスキャナ、およびカッタ部6のカットパターンセンサ22によって読み取る方法について説明した。しかし、本発明において、これらのパターンを読み取る方法は、プリント装置20内にあるスキャナ等に限られず、外部装置による読み取りや作業者の目視により確認してもよい。
監視パターンを外部装置や作業者の目視により読み取った結果、適切にプリントされていないと判断された場合は、操作部15またはホスト装置16に対してその旨を通知して、必要に応じて再度プリントされるように制御する。外部装置が通信機能を有していれば、外部装置からプリント装置20への通信手段により制御してもよい。作業者が操作部15やホスト装置16を操作してもよい。さらに、ホスト装置16とプリント装置20とを含むプリントシステムも本発明の範囲に属する。
本実施形態において、カットパターンをプリントする位置に特異部があったとしても、その特異部が軽特異部である場合にのみ、その位置にカットパターンがプリントされるので、カットパターンを読み取れない状況にはならない。そのため、外部装置または作業者がカットパターンに従ってシートをカットして、画像を完成させることもできる。
4 プリント部
20 プリント装置
30 シート

Claims (12)

  1. 連続シートにプリントヘッドを用いて複数の画像のプリント行うプリント方法であって、
    前記連続シートに存在する特異部の位置と程度に関する情報を取得し、
    取得された前記情報に基づいて、前記特異部が存在する領域を用いて前記プリントヘッドの保守を行い、
    前記特異部の程度に応じて実行する前記プリントヘッドの保守の種類を異ならせることを特徴とするプリント方法。
  2. 前記保守の種類は、前記プリントヘッドの予備吐出、および不吐出監視のうちの少なくともの一方を含むことを特徴とする、請求項に記載のプリント方法。
  3. 前記程度が第1状態の場合に前記予備吐出を行い、前記程度が前記第1状態よりもプリントに与える影響が小さい第2状態の場合に前記不吐出監視を行うことを特徴とする、請求項に記載のプリント方法。
  4. 前記程度が第1状態の場合に読み取りが実行されない保守を行い、前記程度が前記第1状態よりもプリントに与える影響が小さい第2状態の場合に読み取りが実行される保守を行うことを特徴とする、請求項1に記載のプリント方法。
  5. 前記第2状態の場合にさらに読み取りが実行されない保守を行うことを特徴とする、請求項4に記載のプリント方法。
  6. 前記程度が前記第1状態よりもプリントに与える影響が大きい第3状態の場合には、前記保守を行わないことを特徴とする、請求項3から5のいずれか1項に記載のプリント方法。
  7. 前記連続シートに記録されているマークをセンサで読み取って前記情報を取得することを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載のプリント方法。
  8. 前記特異部は、前記連続シートに存在する汚れ、穴、キズ、折れ、破れ、異物混入、変色、厚み不均一の部分、前記連続シートの繋ぎ部の少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載のプリント方法。
  9. 請求項1からのいずれかに記載のプリント方法に用いられる連続シートであって、
    連続シートに存在する特異部の位置と程度に関する情報が記録されていることを特徴とするプリント用シート。
  10. 連続シートにプリントヘッドを用いて複数の画像のプリントを行うプリント装置であって、
    前記連続シートに存在する特異部の位置と程度に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記特異部が存在する領域を用いて前記プリントヘッドの保守を実行する実行手段と、
    を有し、
    前記実行手段は、前記特異部の程度に応じて実行する前記プリントヘッドの保守の種類を異ならせることを特徴とするプリント装置。
  11. 前記程度が第1状態の場合に読み取りが実行されない保守を行い、前記程度が前記第1状態よりもプリントに与える影響が小さい第2状態の場合に読み取りが実行される保守を行うことを特徴とする請求項10に記載のプリント装置。
  12. 前記第2状態の場合にさらに読み取りが実行されない保守を行うことを特徴とする請求項11に記載のプリント装置。
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