JP6704269B2 - 熱転写型印刷装置およびその熱転写型印刷装置による印刷方法 - Google Patents

熱転写型印刷装置およびその熱転写型印刷装置による印刷方法 Download PDF

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Description

本発明は熱転写型印刷装置およびその熱転写型印刷装置による印刷方法に関し、特に印刷濃度のばらつき制御技術に関する。
従来の熱転写型印刷装置の構成を図10に示す。その熱転写型印刷装置40の印刷動作は以下のとおりである。熱転写型印刷装置40は、ペーパーロール41より給紙されるペーパー42を、ピンチローラー46とグリップローラー47とで圧接し、グリップローラー47を回転させることでペーパー42をサーマルヘッド43へ搬送する。また、インクシート48は、供給側インクボビン49aからサーマルヘッド43へ供給され、巻取側インクボビン49bが巻き取って回収する。そのインクシート48とペーパー42とは、サーマルヘッド43とプラテンローラー45との間に圧接されながら、サーマルヘッド43によって加熱される。その結果、1ラインごとにインクシート48の染料成分がペーパー42に転写される。
その熱転写型印刷装置40に使用されるペーパー42やインクシート48の発色特性は、それらの製造ロットや経時変化に依存してばらつきが生じる。また、印刷時の周囲温度や湿度の周囲環境によっても印刷濃度および印刷色にばらつきが生じる。
特開2012−111153号公報
特許文献1には、印刷濃度のばらつきを制御する印刷装置と印刷方法が開示されている。特許文献1に記載された印刷装置は、ユーザーが所望する印刷画像とは別に、印刷濃度の補正に使用した濃度補正パターンが印刷された画像をも出力する。よって、濃度補正パターンが印刷される伝票など関連画像の出力をユーザーが必要とするアプリケーションに対しては、特許文献1の印刷装置が適するが、そのような出力をユーザーが必要としないアプリケーションに対しては、特許文献1の印刷装置は適さない。さらに、特許文献1に記載の印刷装置は、濃度補正パターンをユーザーが所望する印刷物と同等の大きさのペーパーに印刷するため、インクシートやペーパーを余分に消費し、印刷コストの上昇を招く。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、ユーザーが所望する印刷物以外に不要な印刷物を追加で出力する必要がなく、インクシートやペーパーの使用量を抑制しながら、印刷濃度および印刷色のばらつきを補正する熱転写型印刷装置の提供を目的とする。
本発明に係る熱転写型印刷装置は、ロール状に巻かれたペーパーロールから給紙されるペーパーに印刷する熱転写型印刷装置であって、供給される印加エネルギーにより印刷濃度の調整が可能なサーマルヘッドと、ペーパーが搬送される搬送路の一方面側に設けられ、サーマルヘッドによってペーパーに印刷される濃度調整パターンの印刷濃度を測定する第1読取手段と、印刷濃度と基準濃度との比較に基づいて、ペーパー上の印刷領域に第1印刷物を印刷するための印加エネルギーを補正する制御手段とを備え、サーマルヘッドは、印刷領域外の余白部に濃度調整パターンを印刷する。熱転写型印刷装置は、ペーパーの表裏を反転させる反転手段と、搬送路を挟んで一方面側と対向する他方面側に設けられ、反転手段によってペーパー上の表裏の位置が反転した濃度調整パターンの印刷濃度を測定する第2読取手段と、をさらに備える。制御手段は、第2読取手段で測定した印刷濃度と、基準濃度との比較に基づいて、印刷領域の裏側に第2印刷物を印刷するための印加エネルギーを補正する。
本発明に係る熱転写型印刷装置によれば、ユーザーが所望する印刷物以外に不要な印刷物を追加で出力する必要がなく、インクシートやペーパーの使用量を抑制しながら、印刷濃度および印刷色のばらつきを補正する熱転写型印刷装置の提供が可能である。
実施の形態1の熱転写型印刷装置の構成を表す図である。 実施の形態1の熱転写型印刷装置の制御部の構成を表すブロック図である。 実施の形態1の熱転写型印刷装置の印刷レイアウトを示す図である。 実施の形態1の熱転写型印刷装置の濃度調整パターンの変形例を示す図である。 実施の形態1の熱転写型印刷装置の印刷方法を示すフローチャートである。 実施の形態1の熱転写型印刷装置の印刷方法を示すフローチャートである。 実施の形態2の熱転写型印刷装置の構成を表す図である。 実施の形態2の熱転写型印刷装置の制御部の構成を表すブロック図である。 実施の形態2の熱転写型印刷装置で印刷したペーパーの断面図である。 従来の熱転写型印刷装置の構成を表す図である。
本発明に係る熱転写型印刷装置の実施の形態を以下に説明する。
<実施の形態1>
(熱転写型印刷装置の構成)
図1は、本実施の形態1における熱転写型印刷装置100の構成を示す図である。熱転写型印刷装置100は、ロール状に巻かれたペーパーロール1から給紙されるペーパー2に印刷する印刷装置である。熱転写型印刷装置100は、供給される印加エネルギーにより印刷濃度の調整が可能なサーマルヘッド3をペーパー2が搬送される搬送路4上に備え、その搬送路4を挟んでサーマルヘッド3と対向する位置にプラテンローラー5をさらに備える。また、熱転写型印刷装置100は、サーマルヘッド3とペーパーロール1との間の搬送路4上に、その搬送路4を挟んで互いに対向するようにピンチローラー6とグリップローラー7とをさらに備える。ピンチローラー6とグリップローラー7とは、サーマルヘッド3へ、ペーパー2を供給するための搬送機構の一部である。また、熱転写型印刷装置100は、サーマルヘッド3とプラテンローラー5との間にインクシート8を供給するための供給側インクボビン9aと、その供給したインクシート8を回収するための巻取側インクボビン9bとをさらに備える。これらの構成により、サーマルヘッド3とプラテンローラー5との間に、ペーパー2とインクシート8とが供給される。また、熱転写型印刷装置100はペーパー2を切断するためのカッター10と、ペーパー2を外部へ排紙する排紙口11とをさらに備える。
また、熱転写型印刷装置100は、搬送路4の一方面側に、第1読取手段として表面側光学センサ12aをさらに備える。本実施の形態1の熱転写型印刷装置100において、その表面側光学センサ12aは、サーマルヘッド3とピンチローラー6との間に設けられるが、その設置位置はこの限りではなく、例えばサーマルヘッドとカッター10との間に設けても良い。印刷時のペーパー2の搬送方向や印刷濃度を測定するステップに応じて適当な設置位置とする。表面側光学センサ12aは、ペーパー2上に印刷された印刷情報の印刷濃度を測定する。また表面側光学センサ12aは、印刷色ごとの印刷濃度を測定可能であることが好ましい。表面側光学センサ12aは、例えばカラーフィルタや分光機能を有する光学センサであり、本実施の形態1における表面側光学センサ12aは、Y(イエロー)とM(マゼンダ)とC(シアン)の各印刷色の印刷濃度が測定可能なカメラである。
また、熱転写型印刷装置100は、制御手段として制御部20を備える。図2は、本実施の形態1の熱転写型印刷装置100が備える制御部20の構成を示すブロック図である。制御部20はCPU22を備え、そのCPU22はホストPC21と接続されている。また制御部20は、CPU22に接続する第1メモリ23と、第2メモリ24、サーマルヘッド制御部25、搬送制御部26、光学センサ制御部28とをさらに備える。第1メモリ23は制御動作時に使用するメモリであり、第2メモリ24は後述するが印刷濃度の基準濃度を格納するメモリである。第2メモリ24は例えばフラッシュメモリである。サーマルヘッド制御部25はサーマルヘッド3に接続し、その加熱等を制御する。搬送制御部26はモータ27に接続してペーパー2の搬送を制御する。光学センサ制御部28は表面側光学センサ12aに接続して、その動作を制御する。なお、CPU22自体が光学センサ12を制御する機能を有する、もしくは、光学センサ12自体が光学センサ制御部28の機能を有する場合は、CPU22と光学センサ12とを互いに直接接続する。なお、符号に関して、本明細書では光学センサ12は表面側光学センサ12aと後述する裏面側光学センサ12bとの総称である。
(印刷動作)
熱転写型印刷装置100は、ペーパーロール1から供給されるペーパー2をピンチローラー6とグリップローラー7との間に挟み、グリップローラー7の回転によってペーパー2をサーマルヘッド3へ搬送する。熱転写型印刷装置100は、供給側インクボビン9aから供給されるインクシート8とともにペーパー2をサーマルヘッド3とプラテンローラー5との間に圧接する。その状態で、サーマルヘッド制御部25はサーマルヘッド3を加熱する。サーマルヘッド3は、その熱量によりインクシート8の染料成分を昇華させペーパー2に定着させる。本実施の形態1の熱転写型印刷装置100は、Y(イエロー)とM(マゼンダ)とC(シアン)との各色のインクをペーパー2上へ重ねて転写することでフルカラー印刷を実現する。熱転写型印刷装置100は、各色のインクを転写後、インクシート8を巻取側インクボビン9bに巻き取る。熱転写型印刷装置100はペーパー2をカッター10へ搬送し、カッター10はペーパー2のカット位置にてカットする。ペーパー2は、熱転写型印刷装置100が備える排紙機構の排紙口11から外部へ排紙される。なお、これらペーパー2の搬送動作は搬送制御部26がモータ27を制御して行う。
(印刷濃度の補正動作)
本発明に係る熱転写型印刷装置100は、上記印刷動作の際、印刷濃度の補正動作を行う。その印刷濃度の補正動作の一例として、本実施の形態1では、熱転写型印刷装置100がペーパー2の印刷領域に第1印刷物を印刷する場合を示す。図3は、その印刷濃度の補正動作に関係するペーパー2上の印刷領域31と余白部32とを含む印刷レイアウトを表す図である。なお、印刷領域31と余白部32とは、ペーパー2の排紙口11側すなわちペーパー2の先端側からペーパーロール1側にかけて断続的に存在するので、それら符号に関して本明細書では、各印刷領域の総称を印刷領域31、各余白部の総称を余白部32とする。
また、本実施の形態1においては、図3の中央の印刷領域31を第n印刷領域31aと称し、その第n印刷領域31aよりもペーパーロール1側に位置する印刷領域31を第(n+1)印刷領域31bと称する。また、本実施の形態1では、第n印刷領域31aに対し排紙口11側に隣接する余白部32を第n余白部32aと称し、第n印刷領域31aと第(n+1)印刷領域31bとの間に位置する余白部32を第(n+1)余白部32bと称する。なお、nは自然数であり、例えばn=1のとき、第1余白部32aがペーパーロール1から給紙されるペーパー2の先端部に相当する。
また、本実施の形態1では印刷領域31はペーパー2の表面に設けられている。また、第1印刷物33とはペーパー2の印刷領域31に印刷される表面印刷物のことであり、ユーザーが印刷を所望する画像等のことである。
熱転写型印刷装置100が備えるサーマルヘッド3は、ペーパー2上に濃度調整パターン30を印刷する。その濃度調整パターン30の印刷濃度を表面側光学センサ12aにより測定する。制御部20は、その測定した印刷濃度と第2メモリ24に保存しておいた基準濃度との比較に基づいてサーマルヘッド3へ供給する印加エネルギーを補正する。サーマルヘッド3はその補正した印加エネルギーにより、印刷領域31に第1印刷物33を印刷する。特に、本発明の熱転写型印刷装置100は、その濃度調整パターン30を印刷領域31外の余白部32に印刷することを特徴とする。その余白部32は、余白屑(マージンカット屑)として廃棄する領域である。以下に、これら印刷濃度の補正動作の詳細を説明する。
本実施の形態1において、熱転写型印刷装置100は、第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷する際に用いる印加エネルギーを、第(n+1)余白部32bに印刷した濃度調整パターン30によって補正する。すなわちサーマルヘッド3は、第1印刷物33を印刷する第n印刷領域31aよりもペーパーロール1側に位置する第(n+1)余白部32bに、濃度調整パターン30を印刷する。
なお、余白部32に印刷される濃度調整パターン30は、インクシート8の色ごとに印刷場所を分けて印刷されることが好ましい。図3に示した濃度調整パターン30は、イエロー(Y)の濃度調整パターン301とマゼンダ(M)の濃度調整パターン302とシアン(C)の濃度調整パターン303とを含み、それぞれが、ペーパー2の搬送方向に順に分離して印刷されている。また、図3に示した各色の濃度調整パターン30の形状と配置は、上記に限らない。例えば、図4は濃度調整パターン30の変形例である。濃度調整パターン30は、図4に示すようにペーパー2の幅方向に順に分離して配置しても良い。
第1読取手段である表面側光学センサ12aは、搬送路4の一方面側から第(n+1)余白部32bに印刷された濃度調整パターン30の印刷濃度を印刷色ごとに測定する。
制御部20は、表面側光学センサ12aで測定した印刷濃度と、第2メモリ24に格納されていた基準濃度とを比較し、その結果に基づいて、第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷するための印加エネルギーを補正する。例えば、CPU22がそれら印刷濃度と基準濃度とを比較して印加エネルギーの補正値を出力する。本実施の形態1の熱転写型印刷装置100の第2メモリ24には各印刷色の基準濃度が格納されており、印刷色ごとに印刷濃度を補正する。
制御部20は、補正された印加エネルギーでサーマルヘッド3を加熱するようサーマルヘッド制御部25を制御する。サーマルヘッド3は、補正された印加エネルギーで第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷する。これにより、印刷ごとに基準濃度を参照して印刷濃度を補正するので、印刷濃度および印刷色のばらつきが少ない印刷物の出力が可能となる。すなわち、周囲の環境温湿度の変動による印刷濃度もしくは印刷色のばらつき、または、インクシート8もしくはペーパー2の製造ロット差による発色ばらつきを抑制できる。
第1印刷物33が印刷されたペーパー2は、搬送制御部26の制御によりカッター10へ搬送され、熱転写型印刷装置100は第1印刷物33と各余白部32とをカッター10により切断して分離する。具体的には、カッター10は、先端カット位置35と後端カット位置36とをカットする。熱転写型印刷装置100は、カットした第1印刷物33を排紙口11から外部へ排紙する。
(印刷ステップ)
熱転写型印刷装置100の印刷方法の各ステップを説明する。図5は実施の形態1における熱転写型印刷装置100の印刷方法を示すフローチャートである。熱転写型印刷装置100の印刷方法は、以下のステップを含む。なお、本実施の形態1では、熱転写型印刷装置100が、印刷時に、ペーパー2を排紙口11側からペーパーロール1側へ搬送しながら印刷する装置である場合を示す。
まず、搬送制御部26は、濃度調整パターン30を印刷する第(n+1)余白部32bがサーマルヘッド3と合う位置まで、ペーパー2をペーパーロール1から排紙口11側へ搬送する。その後、熱転写型印刷装置100は、その搬送方向とは逆方向へ、つまり排紙口11側からペーパーロール1側へペーパー2の搬送を開始する。その搬送に伴って、サーマルヘッド3は、サーマルヘッド制御部25の制御により、ペーパー2上の第n印刷領域31a外の第(n+1)余白部32bに濃度調整パターン30を印刷する(ステップS10)。
搬送制御部26は、印刷された濃度調整パターン30を第1読取手段である表面側光学センサ12aの測定位置に合わせるためペーパー2を排紙口11側からペーパーロール1側へ搬送する。搬送制御部26は、さらにペーパー2を表面側光学センサ12aの下側を通過させる。制御部20は、光学センサ制御部28を制御し、濃度調整パターン30の通過時にタイミングを合わせて濃度調整パターン30の印刷濃度を読み取らせる。このようにペーパー2を搬送しながら印刷濃度の測定を行うことにより測定時間の短縮につながる。以上のようにして、表面側光学センサ12aは搬送路4の一方面側から濃度調整パターン30の印刷濃度を測定する(ステップS20)。
次に制御部20が、表面側光学センサ12aにより測定された印刷濃度と、第2メモリ24に格納された基準濃度とを比較し、サーマルヘッド3に印加する印加エネルギーを補正する(ステップS30)。この印加エネルギーの補正制御については、図6に示したサブルーチンで説明する。以下、表面側光学センサ12aにより測定された印刷濃度をD、基準濃度をDと記す。
ステップS31にて、D>Dの関係式を満足するか判定する。D>DであればステップS32にて、サーマルヘッドの印加ネルギーを低減させる補正制御を行う。その補正量は、測定された印刷濃度Dと基準濃度Dとの差に応じて調整する。つまり、その差が大きければ補正量は大きく、その差が小さければ補正量は小さい。印加エネルギーの補正後、印加エネルギーの補正制御のサブルーチンを終了し、ステップS40へ移行する。
ステップS31にてD>Dでなければ、ステップS33においてD<Dの関係式を満足するか判定する。D<DであればステップS34にてサーマルヘッドの印加ネルギーを増加させる補正制御を行う。その補正量は、測定された印刷濃度Dと基準濃度Dとの差に応じて調整する。つまり、その差が大きければ補正量は大きく、その差が小さければ補正量は小さい。補正後、印加エネルギーの補正制御のサブルーチンを終了し、ステップS40へ移行する。
ステップS32にてD<Dでなければ、測定された印刷濃度Dと基準濃度Dは等しいことを意味する。よって、ステップS35にて、印加エネルギーを維持する。つまり、印加エネルギーを増減させない。以上で印加エネルギーの補正制御のサブルーチンを終了し、次のステップS40へ進む。
表面側光学センサ12aによる印加エネルギーの補正制御後、搬送制御部26は、第1印刷物33を印刷する第n印刷領域31aがサーマルヘッド3と合う位置まで、再度、ペーパー2を排紙口11側へ搬送する(ステップS40)。なお、ステップS30とステップS40は順序が入れ替わっても良い。
その後、熱転写型印刷装置100は、搬送制御部26の制御により、再度、排紙口11側からペーパーロール1側へペーパー2を搬送し、その搬送に伴って、サーマルヘッド制御部25は、ステップS30にて必要に応じて補正された印加エネルギーをサーマルヘッド3に与え、サーマルヘッド3はペーパー2上の第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷する(ステップS50)。
つづいて、熱転写型印刷装置100は両面印刷を行うか判断する(ステップS60)。本実施の形態1では片面印刷(ステップS60でNo)であるため、続くステップS70の処理へ進む。ステップS70では、ペーパー2は搬送制御部26の制御によりカッター10へ搬送され、カッター10はペーパー2の先端カット位置35にて、第n余白部32aと第1印刷物33とを切断して分離する。また、カッター10はペーパー2の後端カット位置36にて、第1印刷物33と第(n+1)余白部32bとを切断して分離する。
第1印刷物33を含む印刷物が熱転写型印刷装置100の排紙口11から外部へ排紙される(ステップS80)。
本実施の形態1の熱転写型印刷装置100の印刷方法は、濃度調整パターン30を印刷するステップS10と、第1印刷物33を印刷するステップS50との間に、搬送制御部26が印刷時におけるペーパー2の搬送方向とは反対方向へペーパー2を搬送するステップを備える。本実施の形態1においては、ステップS40がそのステップを含む。
(効果)
本発明に係る熱転写型印刷装置100は、ロール状に巻かれたペーパーロール1から給紙されるペーパー2に印刷する熱転写型印刷装置100であって、供給される印加エネルギーにより印刷濃度の調整が可能なサーマルヘッド3と、ペーパー2が搬送される搬送路4の一方面側に設けられ、サーマルヘッド3によってペーパー2に印刷される濃度調整パターン30の印刷濃度を測定する第1読取手段(表面側光学センサ12a)と、その印刷濃度と基準濃度との比較に基づいて、ペーパー2上の印刷領域31に第1印刷物33を印刷するための印加エネルギーを補正する制御手段(制御部20)とを備え、サーマルヘッド3は、印刷領域31外の余白部32に濃度調整パターン30を印刷することを特徴とする。
このような構成により、印刷ごとの印刷濃度および印刷色のばらつきが少ない印刷物の出力が可能となる。すなわち、周囲の環境温湿度の変動による印刷濃度もしくは印刷色のばらつき、または、ペーパー2もしくはインクシート8の製造ロット差による発色ばらつきなどを抑制できる。熱転写型印刷装置100は、インクシート8やペーパー2の発色特性ばらつきに対して高い許容度を有し、ペーパー2やインクシート8の発色特性管理コストを削減することができる。これは熱転写型印刷装置100で印刷する印刷物の単価低減を可能とする。
また、濃度調整パターン30が印刷される印刷領域31外の余白部32は、余白屑(マージンカット屑)として廃棄する領域である。その余白部32に濃度調整パターン30を印刷することにより、ユーザーが所望する印刷物に加えてペーパー2を消費することなく、ペーパー2の使用量を節約しながら、印刷濃度および印刷色のばらつき補正が可能である。また、熱転写型印刷装置100が濃度調整パターン30を印刷する余白部32は、印刷領域31よりもサイズが小さい。これにより、インクシート8の使用量を節約しながら、印刷濃度および印刷色のばらつき補正が可能である。インクシート8とペーパー2の消費コストを抑制しながら印刷濃度および印刷色のばらつき補正が可能である。
本発明に係る熱転写型印刷装置100が備えるサーマルヘッド3は、印刷領域31よりもペーパーロール1側に位置する余白部32に濃度調整パターン30を印刷することが好ましい。第n印刷領域31aよりも排紙口11側に位置する第n余白部32aが、すでにその一端がカットされたペーパー2の先端部に相当する場合、第n余白部32aへ正確に印刷することは困難である。一方、本発明のように第(n+1)余白部32bは、第n印刷領域31aと第(n+1)印刷領域31bとにつながっているため搬送路4内で支持しやすく印刷が容易である。よって、上記のような構成により、サーマルヘッド3は、より正確に印刷領域31外の余白部32に濃度調整パターンを印刷することができる。
本発明に係る熱転写型印刷装置100は、余白部32と第1印刷物33とを切断して分離するカッター10をさらに備える。このような構成により、ユーザーにとっては必要でない濃度調整パターン30を含む余白部32を、ユーザーが所望する印刷物とは切り離すことができる。つまり、所望の印刷物だけを熱転写型印刷装置100の排紙口11から排出できる。
本発明に係る熱転写型印刷装置100の印刷方法は、ロール状に巻かれたペーパーロール1から給紙されるペーパー2に印刷する熱転写型印刷装置100の印刷方法であって、供給される印加エネルギーにより印刷濃度の調整が可能なサーマルヘッド3が、ペーパー2に濃度調整パターン30を印刷するステップと、第1読取手段(表面側光学センサ12a)が、ペーパー2が搬送される搬送路4の一方面側から、濃度調整パターン30の印刷濃度を測定するステップと、制御手段(制御部20)が印刷濃度と基準濃度との比較に基づいて、印加エネルギーを補正するステップと、補正された印加エネルギーにより、サーマルヘッド3がペーパー2上の印刷領域31に第1印刷物33を印刷するステップとを備え、濃度調整パターン30を印刷するステップは、サーマルヘッド3が印刷領域31外の余白部32に濃度調整パターン30を印刷する。
以上のような構成により、印刷ごとの印刷濃度および印刷色のばらつきが少ない印刷物の出力が可能となる。すなわち、周囲の環境温湿度の変動による印刷濃度もしくは印刷色のばらつき、または、インクシート8もしくはやペーパー2の製造ロット差による発色ばらつきなどを抑制できる。熱転写型印刷装置100は、インクシート8やペーパー2の発色特性ばらつきに対して高い許容度を有し、ペーパー2やインクシート8の発色特性管理コストを削減することができる。これは熱転写型印刷装置100で印刷する印刷物の単価低減を可能とする。
また、本発明に係る熱転写型印刷装置100の印刷方法は、印刷領域31外の余白部32に濃度調整パターン30を印刷する。よって、ペーパー2の使用量を節約しながら、印刷濃度および印刷色のばらつき補正が可能である。また、その余白部32のサイズおよび濃度調整パターンのサイズは、印刷領域31よりも小さい。つまり、インクシート8の節約しながら、印刷濃度および印刷色のばらつき補正が可能である。
本発明に係る熱転写型印刷装置100の印刷方法は、濃度調整パターン30を印刷するステップと、第1印刷物33を印刷するステップとの間に、搬送手段(搬送制御部26)が印刷中にペーパー2を搬送する方向とは反対の方向へペーパー2を搬送するステップをさらに備え、その濃度調整パターン30を印刷するステップは、サーマルヘッド3が印刷領域31よりもペーパーロール1側に位置する余白部32に濃度調整パターン30を印刷することが好ましい。以上のような構成により、第(n+1)余白部32bに濃度調整パターン30を印刷した後、第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷することができる。また、本実施の形態1においては、第n印刷領域31aの印刷開始位置を第(n+1)余白部32bの近傍とすることができ、その第(n+1)余白部32bの搬送方向のサイズを小さくすることができる。
本発明に係る熱転写型印刷装置100の印刷方法は、カッターが、余白部32と第1印刷物33とを切断して分離するステップとをさらに備える。以上のような構成により、ユーザーにとっては必要でない可能性の高い濃度調整パターン30を含む余白部32を、ユーザーが所望する印刷物とは切り離すことができる。つまり、所望の印刷物だけを熱転写型印刷装置100の排紙口11から排出できる。
なお、本実施の形態1には、サーマルヘッド3が第n印刷領域31aよりもペーパーロール1側に位置する第(n+1)余白部32bに濃度調整パターン30を印刷し、その濃度補正によって第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷する例を示したが、これに限るものではない。例えば、第(n+1)余白部32bの濃度調整パターンによって濃度補正をした後、第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷し、さらに第(n+1)印刷領域31bにも第1印刷物33を印刷する場合、第(n+1)余白部32bの濃度調整パターンの濃度補正をそのまま使用しても良い。
<実施の形態2>
(熱転写型印刷装置の構成)
図7は、本実施の形態2の熱転写型印刷装置200の構成を示す図である。本実施の形態2の熱転写型印刷装置200は、実施の形態1の熱転写型印刷装置100の構成に加えて、ペーパー2の表裏を反転させる反転手段としてペーパーロール反転機構13を備える。このペーパーロール反転機構13により、熱転写型印刷装置200はペーパー2の両面への印刷が可能となる。なお、ペーパー2の表裏を反転させるための機構であれば、ペーパーロール反転機構13に限定するものではなく、例えば、熱転写型印刷装置200がペーパー2の一方の面を印刷する際の搬送経路と他方の面を印刷する際の搬送経路を別個に備え、さらに、適宜それら搬送経路を切り替える機構をペーパーロール反転機構13に代えて備えてもよい。
また、熱転写型印刷装置200は、搬送路4を挟んで第1読取手段が設置された一方面側と対向する他方面側に第2読取手段をさらに備える。本実施の形態2では、その第2読取手段は裏面側光学センサ12bであり、各印刷色の印刷濃度を測定できる仕様を有する。裏面側光学センサ12bは、ペーパーロール反転機構13によってペーパー2上の表裏の位置が反転した濃度調整パターン30の印刷濃度を測定する。
図8は、実施の形態2の熱転写型印刷装置200が備える制御部20の構成を表すブロック図である。制御部20が備える光学センサ制御部28は表面側光学センサ12aと裏面側光学センサ12bとに接続して、その表面側光学センサ12aの動作と裏面側光学センサ12bの動作とを制御する。
(印刷濃度補正動作)
本実施の形態2では、熱転写型印刷装置200が、ペーパー2の裏面に裏面印刷物を先行印刷し、表面に表面印刷物を後続印刷する例を示す。その先行印刷で行われる裏面印刷物の印刷とその印刷濃度の補正動作は、実施の形態1におけるペーパー2の表面をペーパー2の裏面と読み替えることで説明が可能である。すなわち、実施の形態2においては、印刷領域31はペーパー2の裏面に設けられ、第1印刷物33は裏面の印刷領域31に印刷される裏面印刷物である。また、後述する第2印刷物34は、印刷領域31の裏側(すなわちペーパー2の表面側)に印刷される表面印刷物である。
裏面への先行印刷として、熱転写型印刷装置200が備えるサーマルヘッド3は、濃度調整パターン30をペーパー2の裏面上に設けられた第n印刷領域31a外の第(n+1)余白部32bに印刷する。その濃度調整パターン30の印刷濃度を表面側光学センサ12aによって測定する。制御部20は、その測定した印刷濃度と第2メモリ24に保存されていた基準濃度との比較に基づいて印加エネルギーを補正する。サーマルヘッド3はその補正した印加エネルギーで裏面の印刷領域31に第1印刷物33を印刷する。
表面への後続印刷のための表裏の反転は、既に述べたようにペーパーロール反転機構13で行う。図9は、実施の形態2の熱転写型印刷装置200で印刷するペーパー2の断面図である。裏面側光学センサ12bは、裏面側からペーパー2の裏面の第(n+1)余白部32bに印刷された濃度調整パターン30を測定する。つまりイエロー(Y)の濃度調整パターン301とマゼンダ(M)の濃度調整パターン302とシアン(C)の濃度調整パターン303を測定する。制御部20は、その裏面側光学センサ12bで測定した印刷濃度と、第2メモリ24に格納していた基準濃度とを比較して、第2印刷物34である表面印刷物を印刷するための印加エネルギーを補正する。CPU22が印刷濃度と基準濃度とを比較して印加エネルギーの補正値を出力する。制御部20は、補正された印加エネルギーでサーマルヘッド3を加熱するようサーマルヘッド制御部25を制御する。サーマルヘッド3は、補正された印加エネルギーで印刷領域31の裏側(すなわちペーパー2の表面側)に第2印刷物34を印刷する。これにより、印刷ごとに基準濃度を参照して印刷濃度を補正するので、表面と裏面で印刷濃度および印刷色のばらつきが少ない印刷物の出力が可能となる。
(印刷ステップ)
熱転写型印刷装置200の印刷方法の各ステップを、図5を用いて説明する。なお、先行して行われる第1印刷物33の印刷と印刷濃度補正動作は、実施の形態1の説明でペーパー2の表面をペーパー2の裏面と読み替えることで説明が可能である。よって、ここでは、サーマルヘッド3がペーパー2上の第n印刷領域31aに第1印刷物33を印刷したステップS50の後のステップから説明する。
熱転写型印刷装置200は、両面印刷を実施するかを判断する(ステップS60)。本実施の形態2ではYesの判断がなされ、ステップS90の処理へ移行する。
ペーパーロール反転機構13はペーパー2の表裏を反転させる(ステップS90)。
裏面側光学センサ12bが、搬送路を挟んで一方面側と対向する他方面側から、すなわち表面側光学センサ12aとは反対側から濃度調整パターン30の印刷濃度を測定する(ステップS100)。
制御部20が、裏面側光学センサ12bで測定した印刷濃度と第2メモリ24に格納された基準濃度との比較に基づいて、印加エネルギーを補正する(ステップS110)。このステップS110は、実施の形態1のステップS30と同様である。裏面側光学センサ12bにより測定された印刷濃度をD、基準濃度をDとして、図6に示した印加エネルギーの補正制御のサブルーチンで印加エネルギーを補正する(ステップS31からステップS35)。
搬送制御部26は、第n印刷領域31aの裏側の印刷位置にペーパー2を搬送する(ステップS120)。
サーマルヘッド制御部25が、ステップS110にて補正された印加エネルギーをサーマルヘッド3に与え、サーマルヘッド3が第n印刷領域31aの裏側に第2印刷物34を印刷する(ステップS130)。
ペーパー2は、搬送制御部26の制御によりカッター10へ搬送され、カッター10は、ペーパー2の先端カット位置35にてカットし、第n余白部32aと第1印刷物33とを切断して分離する。また、カッター10は、ペーパー2の後端カット位置36にてカットし、第1印刷物33と第(n+1)余白部32bとを切断して分離する(ステップS70)。
第1印刷物33と第2印刷物34とを含む印刷物が熱転写型印刷装置200の排紙口11から外部へ排紙される(ステップS80)。
(効果)
本発明に係る熱転写型印刷装置200は、ペーパー2の表裏を反転させる反転手段(ペーパーロール反転機構13)と、搬送路4を挟んで一方面側と対向する他方面側に設けられ、ペーパーロール反転機構13によってペーパー2上の表裏の位置が反転した濃度調整パターン30の印刷濃度を測定する第2読取手段(裏面側光学センサ12b)とをさらに備え、制御部20は、裏面側光学センサ12bで測定した印刷濃度と、基準濃度との比較に基づいて、印刷領域31の裏側に第2印刷物34を印刷するための印加エネルギーを補正する。以上のような構成により、ペーパー2の両面に印刷を行う場合においても、表面と裏面で印刷ごとの印刷濃度および印刷色のばらつきが少ない印刷物の出力が可能となる。
本発明に係る熱転写型印刷装置200の印刷方法は、ペーパーロール反転機構13が、ペーパー2の表裏を反転させるステップと、裏面側光学センサ12bが、搬送路4を挟んで一方面側と対向する他方面側から、濃度調整パターン30の印刷濃度を測定するステップと、制御部20が、裏面側光学センサ12bで測定した印刷濃度と基準濃度との比較に基づいて、印加エネルギーを補正するステップと、補正された印加エネルギーにより、サーマルヘッド3が、印刷領域31の裏側に第2印刷物34を印刷するステップとをさらに備える。以上のような構成により、ペーパー2の両面に印刷を行う場合においても、表面と裏面で印刷ごとの印刷濃度および印刷色のばらつきが少ない印刷物の出力が可能となる。
なお、本実施の形態2では、ペーパー2の表面に第2印刷物34を印刷する際に、ペーパー2の裏面に位置する第(n+1)余白部32bに印刷された濃度調整パターン30によって印刷濃度の補正制御を行った。一方で、第(n+1)余白部32bの裏側の位置に濃度調整パターン37(図9参照)を改めて印刷し、それにより濃度補正を行って第2印刷物34を印刷しても良い。すなわち、実施の形態1の印刷方法をペーパー2の表面と裏面とで2回繰り返しても良い。その濃度調整パターン37は、例えば図9に示すようにイエロー(Y)の濃度調整パターン371とマゼンダ(M)の濃度調整パターン372とシアン(C)の濃度調整パターン373とを含む。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ペーパーロール、2 ペーパー、3 サーマルヘッド、4 搬送路、10 カッター、12a 表面側光学センサ(第1読取手段)、12b 裏面側光学センサ(第2読取手段)、13 ペーパーロール反転機構(反転手段)、20 制御部(制御手段)、26 搬送制御部(搬送手段)、30 濃度調整パターン、31 印刷領域、32 余白部、33 第1印刷物、34 第2印刷物、100 熱転写型印刷装置、200 熱転写型印刷装置。

Claims (6)

  1. ロール状に巻かれたペーパーロールから給紙されるペーパーに印刷する熱転写型印刷装置であって、
    供給される印加エネルギーにより印刷濃度の調整が可能なサーマルヘッドと、
    前記ペーパーが搬送される搬送路の一方面側に設けられ、前記サーマルヘッドによって前記ペーパーに印刷される濃度調整パターンの印刷濃度を測定する第1読取手段と、
    前記印刷濃度と基準濃度との比較に基づいて、前記ペーパー上の印刷領域に第1印刷物を印刷するための前記印加エネルギーを補正する制御手段とを備え、
    前記サーマルヘッドは、前記印刷領域外の余白部に前記濃度調整パターンを印刷し、
    前記ペーパーの表裏を反転させる反転手段と、
    前記搬送路を挟んで前記一方面側と対向する他方面側に設けられ、前記反転手段によって前記ペーパー上の表裏の位置が反転した前記濃度調整パターンの印刷濃度を測定する第2読取手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記第2読取手段で測定した前記印刷濃度と、前記基準濃度との比較に基づいて、前記印刷領域の裏側に第2印刷物を印刷するための前記印加エネルギーを補正する、熱転写型印刷装置。
  2. 前記サーマルヘッドは、前記印刷領域よりも前記ペーパーロール側に位置する前記ペーパーの前記余白部に前記濃度調整パターンを印刷する請求項1に記載の熱転写型印刷装置。
  3. 前記余白部と前記第1印刷物とを切断して分離するカッターをさらに備える請求項1または請求項に記載の熱転写型印刷装置。
  4. ロール状に巻かれたペーパーロールから給紙されるペーパーに印刷する熱転写型印刷装置による印刷方法であって、
    供給される印加エネルギーにより印刷濃度の調整が可能なサーマルヘッドが、前記ペーパーに濃度調整パターンを印刷するステップと、
    第1読取手段が、前記ペーパーが搬送される搬送路の一方面側から、前記濃度調整パターンの印刷濃度を測定するステップと、
    制御手段が、前記印刷濃度と基準濃度との比較に基づいて、前記印加エネルギーを補正するステップと、
    補正された前記印加エネルギーにより、前記サーマルヘッドが前記ペーパー上の印刷領域に第1印刷物を印刷するステップとを備え、
    前記濃度調整パターンを印刷するステップは、前記サーマルヘッドが前記印刷領域外の余白部に前記濃度調整パターンを印刷することを含み、
    反転手段が、前記ペーパーの表裏を反転させるステップと、
    第2読取手段が、前記搬送路を挟んで前記一方面側と対向する他方面側から、前記濃度調整パターンの印刷濃度を測定するステップと、
    前記制御手段が、前記第2読取手段で測定した前記印刷濃度と前記基準濃度との比較に基づいて、前記印加エネルギーを補正するステップと、
    補正された前記印加エネルギーにより、前記サーマルヘッドが、前記印刷領域の裏側に第2印刷物を印刷するステップとをさらに備える、熱転写型印刷装置による印刷方法。
  5. 前記濃度調整パターンを印刷するステップと、前記第1印刷物を印刷するステップとの間に、搬送手段が印刷中に前記ペーパーを搬送する方向とは反対の方向へ前記ペーパーを搬送するステップをさらに備え、
    前記濃度調整パターンを印刷するステップは、前記サーマルヘッドが前記印刷領域よりも前記ペーパーロール側に位置する前記余白部に前記濃度調整パターンを印刷することを含む請求項に記載の熱転写型印刷装置による印刷方法。
  6. カッターが、前記余白部と前記第1印刷物とを切断して分離するステップをさらに備える請求項4または請求項に記載の熱転写型印刷装置による印刷方法。
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