JP6566712B2 - プリント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント装置に関し、詳しくは、可変出力トルククラッチを介して、シートが巻かれたロールを駆動する際の出力トルクの制御に関するものである。
プリンタ等における連続シートを搬送する機構では、連続シートが巻かれたロールを駆動する際に、パウダークラッチなどの出力トルクを可変とするクラッチを用いてロールの駆動を制御するものがある。このトルク制御によって、ロールに巻かれたシートの量に応じたロールの回転駆動を行うことができ、その結果、例えば、シートに対して適切な張力を作用させてシート搬送の精度を維持することができる。
特許文献1には、シートに作用している張力をフィードバックすることによって、パウダークラッチのブレーキ機能を介してロールの駆動を制御し適切な張力を作用させることが記載されている。そして、この制御では、予め用意されたトルク特性データに従って、クラッチによるブレーキトルク(出力トルク)を定めている。
特開2014−87131号公報
しかしながら、特許文献1においては、可変出力トルククラッチの個体差や経時変化などによってその出力トルクの特性にばらつきがある場合、予め用意したトルク特性データが適合しないことが生じ得る。この場合には、ロールに巻かれたシートの量に対応したロールの駆動を行うことができない。その結果、例えば、シートに適切な張力を作用させることができずシートの搬送などの精度が低下するなどの弊害を生じることになる。
本発明は、上述の問題を解決するものであり、可変出力トルククラッチの出力トルク特性にばらつきがあっても精度のよいシートの搬送を可能とするプリント装置を提供することを目的とする。
そのために本発明では、連続シートにプリントを行うプリント手段と、前記プリント手段へ供給される連続シートを保持する回転体と、連続シートが保持された前記回転体を回転させる駆動源と、電流を与えて前記回転体に保持された連続シートの量に応じた出力トルクとなったときに、前記回転体に前記駆動源からの駆動力を伝達する可変出力トルククラッチと、前記可変出力トルククラッチに与える電流値と出力トルクとの関係を示す特性データが記憶された記憶手段と、前記回転体を回転させるときに、連続シートの量に応じた前記出力トルクとなるように前記特性データに基づく電流値で前記可変出力トルククラッチを制御する制御手段と、を備えるプリント装置において、連続シートが前記回転体に保持された状態で、前記回転体の回転の開始を検知したときの電流値を取得する取得動作を行う取得手段と、前記取得手段で取得された当該電流値に基づいて記憶手段に記憶された前記特性データを補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
以上の構成によれば、シートを巻き取ったロールを用いてシートを搬送する装置において、駆動力をロールに伝達するための可変出力トルククラッチの出力トルク特性にばらつきがあっても精度のよいシートの搬送が可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリント装置の内部構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態のプリント装置による片面プリントモードの動作を説明する図である。 本実施形態のプリント装置による両面プリントモードでの動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るシート供給部における巻取りロールの主に駆動構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るパウダークラッチの出力トルク特性を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るパウダークラッチの出力トルク特性の補正処理を示すフローチャートである。 パウダークラッチの図7に示す処理による補正後の出力トルク曲線を説明する図である。 本実施形態の回転角計測部を説明する図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るプリント装置は、長尺で連続したシート(搬送方向において繰り返しのプリント単位(1ページあるいは単位画像という)の長さよりも長い連続したシート)を使用し、片面プリントおよび両面プリントの両方に対応したラインプリンタである。ここで、単位画像とは、連続したシートに複数のページを順次プリントする場合の1つのプリント単位(1ページ)を意味する。プリントする画像サイズに応じて単位画像の長さは異なる。例えばL版サイズの写真ではシート搬送方向の長さは135mm、A4サイズではシート搬送方向の長さは297mmとなる。
なお、本発明の適用は、本実施形態に示すプリント装置に限られないことはもちろんであり、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置、各種デバイスの製造装置などの形態のプリント装置にも適用することができる。また、プリント処理はインクジェット方式、電子写真方式、熱転写方式、ドットインパクト方式、液体現像方式など、プリントの方式は問わない。また、本発明はプリント処理に限らずロールシートに種々の処理(記録、加工、塗布、照射、読取、検査など)を行なうシート処理装置にも適用することができる。
図1は、本実施形態に係るプリント装置の内部構成を模式的に示す断面図である。本実施形態のプリント装置は、概略、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、プリント部4、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、加湿部20、制御部13の各ユニットを備える。プリント媒体としてのシートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットでそれぞれの処理がなされる。なお、本明細書では、シート搬送経路の任意の位置において、シート供給部1に近い側を「上流」、その逆側を「下流」という。
シート供給部1は、ロール状に巻かれた連続シートを保持して供給する。シート供給部1には、2つのロールR1、R2を収納することが可能であり、択一的にシートを繰り出して供給し、また、シートの巻取りを行うよう構成されている。ロールR1、R2のいずれも、図5にて後述されるように、回転体、この回転体を回転させる駆動源、駆動源と回転体の間に配置されるパウダークラッチを備えている。そして、このパウダークラッチの伝達トルク(出力トルク)を制御することによって、ロールによって巻き取られているシートの量に応じたロール駆動を行うことができる。これにより、シートを巻き取るときおよび繰り出すときに、ロールをそれぞれ所定の回転速度で回転させ、他のローラ対などの搬送機構との間でシートに適切な張力を作用させることができる。なお、後述する反転部9も同様の構成を備える。
デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させる。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、カールの逆向きの反りを与える方向(所定の方向)にシートを湾曲させて通過させることでデカール力を作用させカールを軽減させる。デカール部2はデカール力を調整することが可能となっている。斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正する。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートの斜行が矯正される。
プリント部4は、搬送されるシートに対して上方からプリントヘッド14によってシート上にプリント処理を行なって画像を形成する。プリントヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型プリントヘッドを有する。プリントヘッド14は、複数のプリントヘッドが搬送方向に沿って平行に並べられている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つのプリントヘッドを有する。なお、色数およびプリントヘッドの数は7つには限定はされない。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介してプリントヘッド14に供給される。後述するように、プリント部4において、プリントヘッド14はシートから退避する方向に移動可能となっている。これにより、シートに対するプリントヘッド14の間隔が調整される。
検査部5は、プリント部4でシートにプリントされた検査パターンや画像をスキャナによって光学的に読み取って、プリントヘッドのノズルの状態、シート搬送状態、画像位置等を検査して画像が正しくプリントされたかを判定する。カッタ部6は、プリント後のシートを所定長さに切断する機械的なカッタを備えている。情報記録部7は、切断されたシートの非プリント領域にプリントのシリアル番号や日付などのプリント情報(固有の情報)を記録する。この記録はインクジェット方式、熱転写方式などで文字やコードをプリントする。情報記録部7の上流側且つカッタ部6の下流側には、切断されたシートの先端エッジを検知するセンサ23が設けられている。すなわち、センサ23はカッタ部6と情報記録部7による記録位置との間でシートの端部を検知し、センサ23の検知タイミングに基づいて情報記録部7で情報を記録するタイミングが制御される。乾燥部8は、プリント部4でプリントされたシートを加熱して、付与されたインクを乾燥させる。
以上のシート供給部1から乾燥部8までのシート搬送経路を第1経路と称する。第1経路はプリント部4から乾燥部8までの間にUターンする形状を有し、カッタ部6はUターンの形状の途中に位置している。
反転部9は、両面プリントを行う際に用いられ、表面のプリントが終了した連続シートを一時的に巻き取って表裏反転させるためのユニットである。反転部9は、乾燥部8を通過したシートを再びプリント部4に供給するための、乾燥部8からデカール部2を経てプリント部4に到る経路(ループパス)(第2経路と称する)の途中に設けられている。反転部9はシートを巻き取るための回転する回転体(ドラム)を備えている。表面のプリントが済んで切断されていない連続シートは回転体に一時的に巻き取られる。巻き取りが終わると、回転体が逆回転して巻き取り済みシートはデカール部2を経由してプリント部4に送られる。このシートは表裏反転しているのでプリント部4で裏面にプリントを行うことができる。
排出搬送部10は、カッタ部6で切断され乾燥部8で乾燥されたシートを搬送して、ソータ部11までシートを受け渡すための搬送を行う。排出搬送部10は、反転部9が設けられた第2経路とは異なる経路(第3経路と称する)に設けられている。第1経路を搬送されてきたシートを第2経路と第3経路のいずれか一方に選択的に導くために、経路の分岐位置には可動フラッパを有する経路切替機構が設けられている。ソータ部11と排出部12は、シート供給部1の側部で且つ第3経路の末端に設けられている。ソータ部11は必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に仕分ける。仕分けられたシートは、複数のトレイからなる排出部12に排出される。このように、第3経路はシート供給部1の下方を通過して、シート供給部1を挟んでプリント部4や乾燥部8とは逆側にシートを排出する配置となっている。
以上のように、シート供給部1から乾燥部8までが第1経路に順に設けられている。乾燥部8の先は第2経路と第3経路に分岐され、第2経路は途中に反転部9が設けられ反転部9の先は第1経路に合流する。第3経路の末端には排出部12が設けられている。
加湿部20は、加湿気体(空気)を生成して、プリント部4のプリントヘッド14とシートの間に供給する。これにより、プリントヘッド14のノズルのインク乾燥が抑制される。加湿部20とプリント部4は第1ダクト21で接続され、更に加湿部20と乾燥部8は第2ダクト22で接続されている。乾燥部8ではシートを乾燥させる際に多湿且つ高温の気体が生成される。この気体は第2ダクト22を通して加湿部20に導入されて、加湿部20での加湿気体生成の補助エネルギとして利用される。そして、加湿部20で生成された加湿気体は第1ダクト21を通してプリント部に導入される。
制御部13は、プリント装置全体の各部の制御を実行する。図2は、制御部13の構成を示すブロック図である。制御部13は、CPU、記憶装置、各種制御部を備えたコントローラ、外部インターフェース、およびユーザが入出力を行う操作部15を有する。プリント装置の動作は、コントローラまたはコントローラに外部インターフェースを介して接続されるホストコンピュータ等のホスト装置16からの指令に基づいて制御される。
制御部13に含まれるコントローラ(破線で囲んだ範囲)は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、個別ユニット制御部209から構成される。CPU201はプリント装置の各ユニットの動作を統合的に制御する。ROM202はCPU201が実行するための、図7で後述される制御などのプログラムやプリント装置の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203はCPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204(ハードディスク)はCPU201が実行するためのプログラム、プリントデータ、プリント装置の各種動作に必要な設定情報を記憶読出することが可能である。操作部15はユーザとの入出力インターフェースであり、ハードキーやタッチパネルの入力部、および情報を提示するディスプレイや音声発生器などの出力部を含む。
画像処理部207は、プリント装置で扱うプリントデータの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに基づいてプリントデータに応じてプリント部4のプリントヘッド14の駆動制御を行なう。エンジン制御部208は更にプリント装置内の各部の搬送機構の制御も行なう。個別ユニット制御部209は、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、加湿部20の各ユニットを個別に制御するためのサブコントローラである。CPU201による指令に基づいて個別ユニット制御部209によりそれぞれのユニットの動作が制御される。外部インターフェース205は、コントローラをホスト装置16に接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/FまたはネットワークI/Fである。以上の構成要素はシステムバス210によって接続されている。ホスト装置16は、プリント装置にプリントを行わせるための画像データの供給源となる装置である。
次に、プリント時の基本動作について説明する。プリントは、片面プリントモードと両面プリントモードとでは動作が異なるので、それぞれについて説明する。
図3は、本実施形態のプリント装置による片面プリントモードの動作を説明する図であり、シート供給部1から供給されたシートがプリントされて排出部12に排出されるまでの搬送経路を太線で示している。シート供給部1から供給され、デカール部2、斜行矯正部3でそれぞれ処理されたシートは、プリント部4において表面(第1面)のプリントがなされる。長尺の連続シートに対して、搬送方向における所定の単位長さの画像(単位画像)を順次プリントして複数の画像を並べてプリントしていく。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において単位画像ごとに切断される。切断されたカットシートは、必要に応じて情報記録部7でシートの裏面にプリント情報が記録される。そして、カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され乾燥が行なわれる。その後、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。一方、最後の単位画像の切断でプリント部4の側に残されたシートはシート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2によって巻き取られる。この送り戻しの際には、デカール部2でのデカール力が小さくなるよう調整され、且つプリントヘッド14がシートから退避するようになっている。
図4は、本実施形態のプリント装置による両面プリントモードでの動作を説明する図である。両面プリントでは、表面(第1面)プリント動作に次いで、裏面(第2面)プリント動作を実行する。最初の表面プリントシーケンスでは、シート供給部1から検査部5までの各ユニットでの動作は上述した片面プリントの動作と同じである。カッタ部6では切断動作は行わずに、連続シートのまま乾燥部8に搬送される。乾燥部8での表面のインク乾燥の後、排出搬送部10の側の経路(第3経路)ではなく、反転部9の側の経路(第2経路)にシートが導かれる。第2経路において、シートは、順方向(図面では反時計回り方向)に回転する反転部9の回転体に巻き取られていく。プリント部4において、予定された表面のプリントが全て終了すると、カッタ部6にて連続シートのプリント領域の後端が切断される。切断位置を基準に、搬送方向下流側(プリントされた側)の連続シートは乾燥部8を経て反転部9でシート後端(切断位置)まで全て巻き取られる。一方、反転部9での巻取りと同時に、切断位置よりも搬送方向上流側(プリント部4の側)に残された連続シートは、シート先端(切断位置)がデカール部2に残らないように、シート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。この送り戻し(バックフィード)によって、以下の裏面プリントシーケンスで再び供給されるシートとの衝突が避けられる。この送り戻しの際には、デカール部2でのデカール力が小さくなるよう調整され、且つプリントヘッド14がシートから退避するようになっている。
上述の表面プリントシーケンスの後に、裏面プリントシーケンスに切り替わる。反転部9の回転体が巻き取り時とは逆方向(図面では時計回り方向)に回転する。巻き取られたシートの端部(巻き取り時のシート後端は、送り出し時にはシート先端になる)は、図の破線の経路に沿ってデカール部2に送り込まれる。デカール部2では回転体で付与されたカールの矯正がなされる。シートの表裏が反転したシートは、斜行矯正部3を経て、プリント部4に送られて、シートの裏面にプリントが行なわれる。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において予め設定されている所定の単位長さ毎に切断される。カットシートは両面にプリントされているので、情報記録部7での記録はなされない。カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。
図5は、シート供給部1におけるロールR1、R2それぞれの主に駆動構成を示す斜視図である。図5に示すように、ロールR1、R2それぞれは、シートSを巻取り、また、巻き取ったシートSを繰り出す回転体31と、この回転体を駆動して回転させるための駆動部30を備えて構成されている。回転体31は、シートSを巻取る方向と、その逆のシートSを繰り出す方向のいずれの方向にも回転可能に構成されている。駆動部30は、モータなどからなる駆動源33と、駆動源33と回転体31との間に介在する、可変出力トルククラッチとしてのパウダークラッチ34と、その他の伝達機構と、を備えて構成される。
駆動部30のパウダークラッチ34は、その伝達トルクが回転体31が巻き取っているシートの量に見合ったトルクに達したときに、駆動源33の駆動力を回転体31に伝達する。これにより、駆動源33の所定の回転速度を回転体31が巻き取っているシートの量に係らず、回転体31に伝達することが可能となる。本実施形態のパウダークラッチ34は、図7にて後述する処理によって補正された、電流値−出力トルクの特性に従って、供給された電流値に応じたトルクを出力する。これにより、個体差や経時変化による特性のばらつきがある場合でも、回転体31が巻き取っているシートの量に見合った伝達トルクを出力することができ、駆動源33の駆動力の適切な伝達および遮断を行うことができる。
図6は、本実施形態に係るパウダークラッチの、供給する電流値と出力トルクとの関係である出力トルク特性を説明する図である。図6において、横軸は電流値、縦軸は出力トルク値を示す。実線40は、本実施形態のパウダークラッチ34の製造元が提供する特性曲線であり、例えば、パウダークラッチ34の使用者が目的に合わせて曲線から数値を読み解いて使用することができる。破線41や破線42は、パウダークラッチ34の個体差や経時変化等によって出力トルクの特性がばらついた二つの例を示すものである。
図7は、本発明の一実施形態に係るパウダークラッチの出力トルク特性の補正処理を示すフローチャートである。本実施形態の補正処理は、ロールR1、R2それぞれの巻取り動作が終了したときに起動されるものである。これにより、そのときのシートの巻き取り量に応じた出力特性の補正を行うことができる。また、この処理を、巻取り動作を終了するごとに繰り返すことにより、それによって取得した(巻取り量が異なる)複数回の補正値を用いて、図6に示したような出力特性のデータを作成することができる。
ロールR1またはR2において、シートの巻取りの終了を検知すると(ステップ50)、パウダークラッチ34に供給する電流をオフにする(ステップ51)。これによって、回転体31に作用するシートSの張力が解除される。電流をオフとしたまま、駆動源33のモータを、巻取り方向とは逆方向に、つまりシートが緩む方向に回転させる(ステップ52)。駆動源33のモータの回転速度が一定速に到達してから、パウダークラッチ34の電流値を徐々に高めて行き、出力トルクを上昇させる(ステップ53)。
パウダークラッチ34の出力トルクが回転体31を回転させる伝達トルクに到達し、回転体31が回転し始めると、これを回転角計測部54が検知する(ステップ55)。そして、回転角計測部54によって回転を検知した際の電流値を、RAM203(図2)にて記憶するとともに、図6に示した特性曲線40から得られる設定電流値と上記検知した電流値を比較して補正値を算出し、そのときの巻取り量情報とともに、RAM203に記憶する(ステップ57)。また、回転角計測部54が回転体31の回転を検知した際に、駆動源33による回転体31の駆動を停止する(ステップ58)。さらに、パウダークラッチ34の、そのときの巻取り量に応じた電流値を補正した値に設定する(ステップ59)。最後に、巻取り動作後の動作、例えば、回転体31からのシートの供給を開始する(ステップ60)。
なお、上述の説明では、パウダークラッチの出力トルク特性の補正処理を巻取り動作が終了するごとに実施するものとしたが、実施のタイミングはこの形態に限られない。例えば、装置の稼働時間やプリント量等を条件とすることもできる。また、装置の設置時や出荷時、メンテナンス時などに実施してもよい。
図8は、パウダークラッチブ34の補正後の出力トルク曲線を説明する図であり、特に、低トルク領域を拡大して示している。図7にて上述した処理を、複数の異なる巻取り量ごとに実行することにより、曲線61に示す、補正された出力トルクの特性データが得られる。例えば、ある巻量X1のときに必要な出力トルクはT1であるとき、予め用意された標準の特性データの設定電流値はA1である。これに対し、図7の処理を実施することにより、電流値がA2と算出される。その結果、巻量X1に対して電流値をA2と補正する。つまり、巻取りが完了した時点の巻量における必要出力トルクを設定することで、その都度パウダークラッチの状態や装置の負荷状態に応じた電流値設定が可能となる。
図9は、本実施形態の回転角計測部54を説明する図である。シート供給部1に構成されている駆動部30において、回転角計測部54はエンコーダ62を備え、このエンコーダ62は回転体31の軸上に配置される。エンコーダ62を使用することによりパウダークラッチ34の電流値上昇を滑らかに行うことが可能となる。エンコーダ62は遮へいフラグ54によって代替することもでき、例えば、反転部9において、回転角計測部54に遮へいフラグ63が使用され、遮へいフラグ63は回転体31の軸上かつ円周部の一部に配置される。遮へいフラグ63を使用する際は、回転体31が1周したときの回転有無を判定するために、電流値上昇を階段設定にする必要がある。
(他の実施形形態)
上述した実施形態は、駆動源の駆動力を回転体に伝達し、また、遮断するためのパウダークラッチに、本発明を適用したものであるが、本発明の適用がこの形態限られないことはもちろんである。例えば、特許文献1に記載の、パウダークラッチのブレーキ機能に本発明を適用することもできる。すなわち、フィードバックされる張力情報に応じて、図6に示した特性曲線に従って電流値を設定して出力するブレーキとなるトルクを設定することができる。そして、ロールのシート巻取り量に応じて補正し、最終的に、図8に示すように特性を得ることができる。
また、上述の実施形態は、プリント装置におけるシート巻取り装置に関するものであるが、巻き取りロールを備えて、紙やその他の材質のシートを供給する装置にも同様に適用することができる。
1 シート供給部
9 反転部
13 制御部
30 駆動部
31 回転体
33 駆動源
34 パウダークラッチ(可変出力トルククラッチ)
62 エンコーダ
63 遮へいフラグ

Claims (7)

  1. 連続シートにプリントを行うプリント手段と、
    前記プリント手段へ供給される連続シートを保持する回転体と、
    連続シートが保持された前記回転体を回転させる駆動源と、
    電流を与えて前記回転体に保持された連続シートの量に応じた出力トルクとなったときに、前記回転体に前記駆動源からの駆動力を伝達する可変出力トルククラッチと、
    前記可変出力トルククラッチに与える電流値と出力トルクとの関係を示す特性データが記憶された記憶手段と、
    前記回転体を回転させるときに、連続シートの量に応じた前記出力トルクとなるように前記特性データに基づく電流値で前記可変出力トルククラッチを制御する制御手段と、を備えるプリント装置において、
    連続シートが前記回転体に保持された状態で、前記回転体の回転の開始を検知したときの電流値を取得する取得動作を行う取得手段と、
    前記取得手段で取得された当該電流値に基づいて記憶手段に記憶された前記特性データを補正する補正手段と、を備えることを特徴とするプリント装置
  2. 前記取得手段は、連続シートが前記回転体に巻き取られた状態で前記取得動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記補正手段は、複数の前記取得動作の結果に基づいて前記特性データを補正ることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  4. 前記補正手段は、前記特性データの前記出力トルクに対する電流値を補正することを特徴とする請求項1ないし3のれか1項に記載のプリント装置。
  5. 前記回転体の回転角を計測する回転角計測手段を備え、
    前記回転体の回転の開始は、前記回転角計測手段によって検知されることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のプリント装置。
  6. 前記取得手段が前記取得動作を行うときに、前記プリント手段に連続シートを供給する方向に前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のプリント装置。
  7. 前記可変出力トルククラッチは、パウダークラッチであることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のプリント装置。
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JPH0340447A (ja) * 1989-07-07 1991-02-21 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd リール制御方法

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