JP4941649B2 - メモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

メモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリ Download PDF

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Description

本発明は、メモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリに関し、特にトンネル磁気抵抗素子を含むメモリセル及びそれを用いた磁気ランダムアクセスメモリに関する。
記憶素子の磁化の方向を制御することで、データを記憶する磁気ランダムアクセスメモリ(以下、「MRAM」と記す)が知られている。磁化方向の記録方法により、いくつかの種類のMRAMがある。
引用文献(米国特許6,545,906号公報)には、トグル型磁気ランダムアクセスメモリ(以下、「トグルMRAM」と記す)の技術が開示されている。このトグルMRAMは、その記憶素子が、積層フェリ構造体を自由層に用いたトンネル磁気抵抗素子である。このMRAMでは、書き込み動作時におけるメモリセルの選択性が優れていて、多重書込みがほとんど起こらないという点に特徴がある。以下詳細に説明する。
図1は、従来のトグルMRAMの構造を示す断面図である。このMRAMのメモリセル110の磁気抵抗素子105は、反強磁性層104、積層フェリ固定層103、トンネル絶縁層102、積層フェリ自由層101がこの順に積層されている。積層フェリ固定層103は、積層フェリ構造を有し、強磁性層116、非強磁性層115、強磁性層114を備える。積層フェリ自由層101は、積層フェリ構造を有し、強磁性層113、非強磁性層112、強磁性層111を備える。磁気抵抗素子105は、互いに概ね垂直に交差する書込み用のワード線126とビット線127とに挟まれている。
積層フェリ固定層103が積層フェリ構造体であるのは、積層フェリ固定層103から磁場を出さないためである。その磁化の方向は反強磁性層104によって固定されている。積層フェリ自由層101も積層フェリ構造体でできており、外部磁場を印加しない限りは積層フェリ固定層103や積層フェリ自由層101からは磁場は出ない。
図2は、従来のトグルMRAMの構造を示す上面図である。書込み用のワード線126とビット線127が直行して複数本(図では、それぞれ1本のみ表示)配置され、それぞれの交点に磁気抵抗素子105が配置される。磁気抵抗素子105は磁化されやすい方向(磁化容易軸)がワード線126とビット線127とに対して概ね45度(θ)の方向を向いている。これは、トグル動作を容易にするための配慮によるものである。
次に、従来のトグルMRAMの書き込み動作の原理について説明する。トグルMRAMの場合、書込みは「1」→「0」か「0」→「1」しか行えない。すなわち、「1」に「1」を上書きすることや、「0」に「0」を上書きすることは出来ない。そのため、そのトグルMRAMの書き込み動作は、予め選択メモリセルの読み出しを実行しておき、その読み出した情報と書き込みをしようとする情報に対して第1及び第2のフリー層磁化の方向を変化させるか否か(トグル動作させるか否か)で行われる。すなわち、読み出した情報(「0」又は「1」)と書き込みをしようとする情報(「0」又は「1」)とが等しい場合にはトグル動作を行わず、読み出した情報と書き込みをしようとする情報とが異なる場合にはトグル動作を行う。
図3(a)〜(h)は、従来技術のトグルMRAMにおけるトグル動作原理を示す図である。(a)は、ビット線127に流れる書き込み電流IBLのタイミングチャートである。(b)は、ワード線126に流れる書き込み電流IWLのタイミングチャートである。(c)は、書き込みを行うメモリセル110としての選択セルにおける強磁性層113の磁化方向121s及び強磁性層111の磁化方向122sの時間変化である。(d)は、書き込み電流IBLと書き込み電流IWLとにより発生する磁場の方向の時間変化である。(e)は、選択セルと同一ビット線127の非選択セルにおける強磁性層113の磁化方向121a及び強磁性層111の磁化方向122aの時間変化である。(f)は、書き込み電流IBLにより発生する磁場の方向の時間変化である。(g)は、選択セルと同一ワード線126の非選択セルにおける強磁性層113の磁化方向121b及び強磁性層111の磁化方向122bの時間変化である。(h)は、書き込み電流IWLにより発生する磁場の方向の時間変化である。
図3(a)を参照して、トグル動作は、時刻t2でビット線127に書き込み電流IBLを供給する。時刻t3でワード線126に書き込み電流IWLを供給する。時刻t4で書き込み電流IBLを停止させる。時刻t5で書き込み電流IWLを停止させる。以上の一連の電流制御により、書き込み電流IWLが供給される選択ワード線126と書き込み電流IBLが供給される選択ビット線127の交点の選択セルには、(d)に示す磁場123−磁場124−磁場125のような回転磁場が加わる。それにより、(c)に示すように、選択セルの強磁性層113の磁化方向121s及び強磁性層111の磁化方向122sを回転(変更)させ、データを書き込むことができる。すなわち、初期状態が「0」の状態である場合は「1」の状態に、「1」の状態である場合は「0」の状態に書き換えられる(トグルされる)。
このとき、選択セルと同一ビット線127の非選択セルには、(f)に示す磁場123のような一方向の磁場しか加わらない。そのため、(e)に示すように、その非選択セルの強磁性層113の磁化方向121a及び強磁性層111の磁化方向122aは多少の変動はあるが、元に戻るので、データを書き込むまれない。同様に、選択セルと同一ワード線126の非選択セルには、(h)に示す磁場125のような一方向の磁場しか加わらない。そのため、(g)に示すように、その非選択セルの強磁性層113の磁化方向121b及び強磁性層111の磁化方向122bは多少の変動はあるが、元に戻るので、データを書き込むまれない。
図4は、熱擾乱を受けたときの上層と下層の強磁性層の磁化の向きの様子を示す図である。トグルMRAMの場合、フロップ磁場が大きくなり印加する磁場が大きくなると、積層フェリ自由層101の合成磁化が飽和に近づく。その場合、積層フェリ自由層101の上層の強磁性層111の磁化と下層の強磁性層113の磁化が熱擾乱で入れ替わる可能性がある。書き込み用の磁場により、合成磁化が飽和に近づくのを防ぎ、上層の強磁性層の磁化と下層の強磁性層の磁化とが熱擾乱で入れ替わる可能性を抑制する技術が求められる。ただし、フロップ磁場は、積層フェリ自由層101の磁化が磁場に対して非線形に変化する領域と線形に変化する領域との境界の磁場である。
関連する技術として特開2004−158766号公報に、磁気抵抗効果素子および磁気メモリ装置の技術が開示されている。この磁気抵抗効果素子は、第1の磁化固着層と、第1のトンネルバリア層と、第1の強磁性層、非磁性層および第2の強磁性層を含む磁化自由層と、第2のトンネルバリア層と、第2の磁化固着層とを有する。前記第1および第2の磁化固着層の磁化の向きが互いに反対向きである。前記第1の強磁性層と前記第2の強磁性層とが前記非磁性層を介して反強磁性結合している。前記第1および第2の強磁性層のうち一方の磁化が他方の磁化よりも大きい。前記第1および第2の磁化固着層のうち一方の磁化が他方の磁化よりも大きい。磁化の大きい磁化固着層は前記第1および第2の強磁性層のうち磁化の小さい強磁性層に近い側に形成されている。
関連する技術として特開2003−298023号公報に、磁気メモリ及び磁気メモリ装置の技術が開示されている。この磁気メモリは、互いに対向した第1及び第2磁気抵抗効果素子と、前記第1及び第2磁気抵抗効果素子間に介在した共通配線と、前記共通配線に対して前記第1磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第1配線と、前記共通配線に対して前記第2磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第2配線とを具備する。第1磁気抵抗効果素子は、第1ピン層と、第1フリー層とを備える。第1ピン層は、偶数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第1配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する。第1フリー層は、前記第1ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る。前記第2磁気抵抗効果素子は、第2ピン層と、第2フリー層とを備える。第2ピン層は、1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第2配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する。第2フリー層は、前記第2ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る。前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数及び前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数は何れも奇数であるか或いは何れも偶数である。
関連する技術として特開2003−110164号公報に、磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及び磁気ヘッドの技術が開示されている。この磁気抵抗効果素子は、磁性積層膜と、強磁性体膜と、前記磁性積層膜と前記強磁性体膜との間に設けられた絶縁膜とを備える。前記絶縁膜をトンネルして前記磁性積層膜と前記強磁性体膜との間に電流が流れるトンネル接合型の磁気抵抗効果素子である。前記磁性積層膜は、第1の強磁性体層と、第2の強磁性体層と、これら第1及び第2の強磁性体層の間に挿入された反強磁性体層とを有する。
関連する技術として特開2002−353535号公報に、磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果型磁気センサ、磁気抵抗効果型磁気ヘッド、および磁気メモリの技術が開示されている。この磁気抵抗効果素子は、少なくとも、外部磁界に応じて磁化回転する自由層と、固定層と、該固定層の磁化を固定する反強磁性層と、上記自由層と固定層との間に介在される非磁性層とが積層された積層構造部を有する。該積層構造部に対し、そのほぼ積層方向をセンス電流の通電方向とする巨大磁気抵抗効果素子である。上記積層構造部に、上記センス電流の通路を横切って微細通電領域を分散形成する通電規制層が配置されて成る。
関連する技術として特開2002−151758号公報に、強磁性トンネル磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及び磁気抵抗効果型ヘッドの技術が開示されている。この強磁性トンネル磁気抵抗効果素子は、第1磁性層と、強磁性層と中間層とが少なくとも5層以上積層されている多層構造との間にトンネル障壁層が形成されている。前記第1磁性層は作用する外部磁界に対してその磁化の方向が拘束されている。前記多層構造を構成する強磁性層は外部磁界に対してその磁化の方向が回転し、その磁化が前記中間層を介して反強磁性的に配列している。前記第1磁性層と前記多層構造を構成する強磁性層の磁化の相対的な角度によって抵抗が変化する強磁性トンネル磁気抵抗効果膜と、 前記強磁性トンネル磁気抵抗効果膜にセンス電流を供給するための下部および上部磁性層に電気的に接している下部及び上部電極と、抵抗変化を検出するための検出手段を有する。
本発明の目的は、書き込み用の磁場により、合成磁化が飽和に近づくのを防ぎ、積層フェリ磁性構造を有する自由層の上層の強磁性層の磁化と下層の強磁性層の磁化とが熱擾乱で入れ替わる可能性を抑制するメモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリを提供することにある。
本発明の他の目的は、高信頼性、高歩留りであり、安価なメモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリを提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
従って、上記課題を解決するために、本発明のメモリセルは、複数の磁気抵抗素子と、複数の積層フェリ磁性構造体とを具備する。複数の磁気抵抗素子は、第1方向に延伸する複数の第1配線と、第1方向に実質的に垂直な第2方向に延伸する複数の第2配線とが交差する位置のそれぞれに対応して設けらている。複数の積層フェリ磁性構造体は、複数の磁気抵抗素子の各々に対応して、磁気抵抗素子から所定の範囲の距離だけ離れて設けられ、積層フェリ磁性構造を有している。磁気抵抗素子は、積層フェリ磁性構造を有する自由層と、固定層と、自由層と固定層との間に介設された非磁性層とを備える。
このようなメモリセルは、積層フェリ磁性構造体が自由層に作用する磁場の大きさを調整するので、合成磁化が飽和に近づくのを防ぐことができる。それにより、自由層の上層の強磁性層の磁化と下層の強磁性層の磁化とが熱擾乱で入れ替わる可能性を抑制することができる。ただし、所定の範囲の距離は、積層フェリ磁性構造体と自由層とが磁性結合を起こさず(結合定数が概ね0)、且つ、書き込み動作時に磁化された積層フェリ磁性構造体の磁界が作用する距離である。
上記のメモリセルにおいて、磁気抵抗素子は、自由層のフロップ磁界より大きな磁場でデータを書き込まれる。
このようなメモリセルは、データを確実に書き込むことができる。
上記のメモリセルにおいて、積層フェリ磁性構造体は、第1配線及び第2配線に対して、自由層と同じ方向にある場合、積層フェリ磁性構造体のフロップ磁場は、自由層のフロップ磁場より大きいことが好ましい。
このようなメモリセルは、メモリセルに印加される磁場が積層フェリ磁性構造体のフロップ磁場を超える場合、それを抑制して実行磁場を低減することができる。それにより、自由層に作用する磁場の大きさを調整できる。
上記のメモリセルにおいて、積層フェリ磁性構造体のフロップ磁場は、自由層の飽和磁場よりも小さいことが好ましい。
このようなメモリセルは、メモリセルに印加される磁場が飽和磁場に達する前に、印加される磁場を抑制することができる。それにより、自由層に作用する磁場の大きさをより適切に調整できる。
上記のメモリセルにおいて、自由層は、強磁性体で形成される第1磁性層と、強磁性体で形成される第2磁性層と、第1磁性層と第2磁性層との間に介設され第1磁性層と第2磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第1非磁性層とを含む。積層フェリ磁性構造体は、強磁性体で形成される第3磁性層と、強磁性体で形成される第4磁性層と、第3磁性層と第4磁性層との間に介設され第3磁性層と第4磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第2非磁性層とを含む。第1磁性層と第3磁性層、第2磁性層と第4磁性層、及び、第1非磁性層と第2非磁性層は、それぞれ同じ材料で構成されていることが好ましい。
このようなメモリセルは、自由層の製造プロセスを積層フェリ磁性構造体の製造に利用できるので、安定的に製造を行うことができる。
上記のメモリセルにおいて、第1非磁性層の膜厚は、第2非磁性層の膜厚よりも大きい。
このようなメモリセルは、積層フェリ磁性構造体のフロップ磁場を自由層のフロップ磁場より大きくすることができる。
上記のメモリセルにおいて、積層フェリ磁性構造体は、第1配線又は第2配線に対して、自由層と逆の方向にある場合、積層フェリ磁性構造体の磁化飽和磁場は、自由層の磁化飽和磁場より小さいことが好ましい。
このようなメモリセルは、積層フェリ磁性構造体によりメモリセルに印加される磁場を強くする場合、積層フェリ磁性構造体の磁化飽和磁場を超える磁場については、強くする作用を抑制することができる。それにより、自由層に作用する磁場の大きさをより適切に調整できる。
上記のメモリセルにおいて、自由層は、強磁性体で形成される第1磁性層と、強磁性体で形成される第2磁性層と、第1磁性層と第2磁性層との間に介設され第1磁性層と第2磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第1非磁性層とを含む。積層フェリ磁性構造体は、強磁性体で形成される第3磁性層と、強磁性体で形成される第4磁性層と、第3磁性層と第4磁性層との間に介設され第3磁性層と第4磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第2非磁性層とを含む。第1磁性層と第3磁性層、第2磁性層と第4磁性層、及び、第1非磁性層と第2非磁性層は、それぞれ同じ材料で構成されていることが好ましい。
このようなメモリセルは、自由層の製造プロセスを積層フェリ磁性構造体の製造に利用できるので、安定的に製造を行うことができる。
上記のメモリセルにおいて、第2非磁性層の膜厚は、第1非磁性層の膜厚よりも大きいことが好ましい。
このようなメモリセルは、積層フェリ磁性構造体の飽和磁場を、自由層の飽和磁場よりも十分に小さく設定できる。
従って、上記課題を解決するために、本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、複数の第1配線と、複数の第2配線と、複数のメモリセルとを具備している。複数の第1配線は、第1方向に延伸している。複数の第2配線は、第1方向に実質的に垂直な第2方向に延伸している。複数のメモリセルは、複数の第1配線と複数の第2配線とが交差する位置のそれぞれに対応して設けられ、上記段落のいずれか一項に記載されている。メモリセルの磁気抵抗素子は、磁化容易軸方向が第1方向及び第2方向とは異なっている。
このような磁気ランダムアクセスメモリは、積層フェリ磁性構造体が自由層に作用する磁場の大きさを調整するので、合成磁化が飽和に近づくのを防ぐことができる。それにより、自由層の上層の強磁性層の磁化と下層の強磁性層の磁化とが熱擾乱で入れ替わる可能性を抑制することができる。
上記の磁気ランダムアクセスメモリにおいて、その磁化容易軸方向はと第1方向とが成す角は、実質的に45度であることが好ましい。
このような磁気ランダムアクセスメモリは、トグル動作をより適切に行わせることができる。
本発明により、書き込み用の磁場により、積層フェリ磁性構造を有する合成磁化が飽和に近づくのを防ぐことができ、自由層の上層の強磁性層の磁化と下層の強磁性層の磁化とが熱擾乱で入れ替わる可能性を抑制できる。
図1は、従来のトグルMRAMの構造を示す断面図である。 図2は、従来のトグルMRAMの構造を示す上面図である。 図3(a)〜(h)は、従来技術のトグルMRAMにおけるトグル動作原理を示す図である。 図4は、熱擾乱を受けたときの上層と下層の強磁性層の磁化の向きの様子を示す図である。 図5は、本発明のMRAMの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図6は、図5のMRAMのメモリセル近傍の断面図である。 図7は、本発明のMRAMの構造を示す上面図である。 図8は、磁気抵抗素子5に作用する磁場の様子を例示する図である。 図9は、磁化困難軸方向の外部磁場Hhardに対する磁化特性を示すグラフである。 図10は、磁化容易軸方向の外部磁場Heasyに対する磁化特性を示すグラフである。 図11は、磁化困難軸方向と磁化容易軸方向との間の方向の外部磁場Hmidに対する磁化特性を示すグラフである。 図12は、積層フェリ磁性構造体(シールダ)のメモリセルの磁性体に与える影響を示す図である。 図13は、積層フェリ磁性構造体(シールダ)のメモリセルの磁性体に与える影響を示す図である。 図14は、図5のMRAMのメモリセル近傍の断面図である。 図15は、本発明のMRAMの構造を示す上面図である。 図16は、磁気抵抗素子5に作用する磁場の様子を例示する図である。 図17は、積層フェリ磁性構造体(キーパ)のメモリセルの磁性体に与える影響を示す図である。 図18は、積層フェリ磁性構造体(キーパ)のメモリセルの磁性体に与える影響を示す図である。 図19は、積層フェリ磁性構造における非磁性中間層の膜厚と強磁性層間の結合係数との関係を示すグラフである。
以下、本発明のメモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本発明のメモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の第1の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
まず、本発明のメモリセルを適用したMRAMの第1の実施の形態の構成について説明する。図5は、本発明のメモリセルを適用したMRAMの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。MRAMは、メモリセルアレイ31、複数の書き込みワード線26、複数の読み出しワード線25、複数のビット線27、X側セレクタ38、X側電流源回路39、X側終端回路40、Y側セレクタ41、Y側電流源回路42、読み出し電流負荷回路43、Y側電流終端回路44及びセンスアンプ45を具備する。
メモリセルアレイ31は、メモリセル10が行列に配列されている。X側セレクタ38は、X軸方向に延設された複数の読み出しワード線25及び複数の書き込みワード線26から、読み出し動作時には所望の選択読み出しワード線25sを、書き込み動作時には所望の選択書き込みワード線26sを選択する。X側電流源回路39は、書き込み動作時に、定電流を供給する。X側電流源終端回路40は、複数の書き込みワード線26を終端する。Y側セレクタ41は、Y軸方向に延設された複数のビット線27から、所望の選択ビット線27sを選択する。読み出し電流負荷回路43は、読み出し動作時に、選択されたメモリセル10(選択セル10s)とリファレンスセル用のメモリセル10r(リファレンスセル)とに所定の電流を供給する。Y側電流終端回路44は、複数のビット線27を終端する。センスアンプ45は、リファレンスセル10rにつながるリファレンス用のビット線27rの電圧と、選択セル10sにつながるビット線27の電圧との差に基づいて、選択セル10sのデータを出力する。
メモリセル10は、読み出しワード線25及び書き込みワード線26と、ビット線27との交点に対応して設けられている。メモリセル10は、メモリセル10の選択時に同時にONとなるMOSトランジスタ36と、磁気抵抗素子5とを含み、それらが直列に接続されている。磁気抵抗素子5は、データが“1”と“0”とで実効的な抵抗値が変わる(RとR+ΔR)ので、可変抵抗器で示している。ただし、図5において、後述の積層フェリ磁性構造体8の図示を省略している。
図6は、図5のMRAMのメモリセル近傍の断面図である。メモリセル10の磁気抵抗素子5は、反強磁性層4、積層フェリ固定層3、トンネル絶縁層2及び積層フェリ自由層1がこの順に積層された構造を備えている。積層フェリ固定層3は、積層フェリ構造を有する。強磁性層16、非強磁性層15及び強磁性層14がこの順に積層された構造を含む。積層フェリ自由層1は、積層フェリ構造を有する。強磁性層13、非磁性層22、強磁性層12、非磁性層21及び強磁性層11がこの順に積層された構造を含む。磁気抵抗素子5は、互いに概ね直交する書込みワード線26とビット線27との間に層間絶縁層(図示されず)を介して設けられている。
磁気抵抗素子5とビット線27との間には、積層フェリ自由層1上に非磁性層9、積層フェリ磁性構造体8(以下、「シールダ」とも記す)がこの順に積層されている。非磁性層9の膜厚は、積層フェリ自由層1と積層フェリ磁性構造体8とが磁性結合を起こさないように設定されている。積層フェリ磁性構造体8は、積層フェリ構造(積層フェリ磁性構造)を有する。強磁性層19、非磁性層18及び強磁性層17がこの順に積層された構造を含む。
図7は、本発明のMRAMの構造を示す上面図である。磁気抵抗素子5は磁化容易軸がワード線26とビット線27とに対して概ね45度(θ)の方向を向いている。これは、トグル動作を容易にするための配慮によるものである。磁気抵抗素子5上の積層フェリ磁性構造体8は、上面から見た断面構造が磁気抵抗素子5と概ね同じである。これは、磁気抵抗素子5に対する磁気的な効果を高める上で好ましい。
図8は、磁気抵抗素子に作用する磁場の様子を例示する図である。積層フェリ磁性構造体8は、ビット線27及びワード線26に対して、磁気抵抗素子5と同じ方向(同じ側)にある(図6を参照)。積層フェリ磁性構造体8は、書き込み動作時にビット線27を流れる電流IBLやワード線26を流れる電流IWLが流されたときに磁気抵抗素子5に印加される磁場を弱める作用を有する。
図8に示されるように、ビット線27に+Y方向に流れる電流IBLは、磁気抵抗素子5に+X方向の磁場HBX1を印加する。更に、電流IBLは、その磁気抵抗素子5に対応して設けられた積層フェリ磁性構造体8に+X方向の磁場HBX2を印加する。磁場HBX2の印加により、積層フェリ磁性構造体8には、+X方向に磁化MXが誘起される。積層フェリ磁性構造体8に誘起される磁化MXは、その磁気抵抗素子5に磁場HFXを印加する。磁気抵抗素子5と積層フェリ磁性構造体8とが、ビット線27の同じ側に位置する場合、磁場HFXは磁場HBX1と反対の−X方向である。従って、積層フェリ磁性構造体8は、ビット線27に電流IBLが流されたとき、磁気抵抗素子5に印加される磁場を弱める作用がある。同様の考察により、ワード線26に電流IWLが流されたとき、磁気抵抗素子5に印加される磁場を弱める作用を有することが理解される。
図9〜図11は、積層フェリ磁性構造体の磁化特性を示すグラフである。図9は、磁化困難軸方向の外部磁場Hhardに対する磁化特性を示す。縦軸は磁化M、横軸は磁化困難軸方向の外部磁場Hhardである。曲線Aに示されているように、積層フェリ磁性構造体8では、印加される外部磁場Hhardが0からHs(飽和磁場)までの場合、外部磁場に対して磁化Mは線形的に変化する。印加される外部磁場HhardがHs以上の場合、磁化Mは飽和して一定となる。
図10は、磁化容易軸方向の外部磁場Heasyに対する磁化特性を示す。縦軸は磁化M、横軸は磁化容易軸方向の外部磁場Heasyである。曲線Bに示されるように、積層フェリ磁性構造体8では、印加される外部磁場Heasyが0からHf(フロップ磁場)までの場合、内部の反強磁性的な結合が壊れないために磁化が誘起され難く、磁化Mは実質的に0になる。印加される外部磁場HeasyがHfになると、磁化Mは不連続に増大する。その後のHfからHsまでの場合、外部磁場に対して磁化Mは線形的に変化する。印加される外部磁場HeasyがHs以上の場合、磁化Mは飽和して一定となる。
図11は、磁化困難軸方向と磁化容易軸方向との間の方向(中間方向)の外部磁場Hmidに対する磁化特性を示す。縦軸は磁化M、横軸は中間方向の外部磁場Hmidである。曲線Cに示されるように、積層フェリ磁性構造体8は、図9の曲線Aと図10の曲線Bとに示されている磁化特性とが折衷された磁化特性を示す。積層フェリ磁性構造体8では、印加される外部磁場HmidがHfより小さい場合、微小、且つ、外部磁場Hmidに対して単調増加的に磁化Mが誘起される。ある閾値HT(<Hf)になると、磁化Mは、不連続的に増大した後、そのままHfを超えてHsまで外部磁場に対して磁化Mは線形的に変化する。印加される外部磁場HmidがHs以上の場合、磁化Mは飽和して一定となる。
ここで、磁化が線形的な性質を示すまでの低磁場領域を非線形磁化領域と呼ぶ。磁化が線形的な性質を示す磁場領域を線形磁化領域と呼ぶ。磁化が飽和する高磁場領域を飽和磁化領域と呼ぶ。図10において、それらの各領域を例示して示す。図10では、外部磁場が0からHfまでが非線形磁化領域となる。図11では、外部磁場が0から閾値HTまでが非線形磁化領域となる。
積層フェリ磁性構造体8への磁場が低い非線形磁化領域では、積層フェリ磁性構造体8の磁化は小さい。そのため、積層フェリ磁性構造体8は、磁気抵抗素子5へ磁場を印加しない。従って、ワード線26及びビット線27が発生する磁場を磁気抵抗素子5において打ち消さない(発生する磁場をシールドしない)。
一方、積層フェリ磁性構造体8への磁場がそれ以上となる線形磁化領域では、積層フェリ磁性構造体8の磁化が大きくなる。そのため、積層フェリ磁性構造体8による磁場は、ワード線26及びビット線27が発生する磁場を磁気抵抗素子5において打ち消す(発生する磁場をシールドする)。
図8の場合を例にとれば、積層フェリ磁性構造体8への磁場HBX2が低い場合、積層フェリ磁性構造体8の磁化MXは小さい。そのため、積層フェリ磁性構造体8は、磁気抵抗素子5へ磁場HFXを印加しない。従って、ビット線27が発生する磁場HBX1を磁気抵抗素子5において打ち消さない(シールドしない)。
一方、積層フェリ磁性構造体8への磁場HBX2がそれ以上となる場合、積層フェリ磁性構造体8の磁化MXが大きくなる。そのため、積層フェリ磁性構造体8による磁場HFXは、ビット線27が発生する磁場HBX1を磁気抵抗素子5において打ち消す(シールドする)。
図12及び図13は、積層フェリ磁性構造体(シールダ)のメモリセルの磁性体に与える影響を示す図である。磁気抵抗素子5は、Y軸に対してθだけ傾けられている。それにより、磁気抵抗素子5(積層フェリ自由層1)の磁化困難軸方向及び磁化容易軸方向の磁場HX(磁性体)及びHY(磁性体)は、配線(ワード線26及びビット線27)のX軸方向及びY軸方向の磁場HX(配線)及びHY(配線)に対してθだけ傾けられている。破線の矢印は、選択セルに印加される磁場の経路である。実線の矢印は、選択セルに印加される実効的な磁場の経路である。
積層フェリ磁性構造体8(シールダ)のフロップ磁場Hfは、セル磁性体(積層フェリ自由層1)のフロップ磁場よりは大きく、セル磁性体の(磁化)飽和磁場よりは小さく設定される。具体的には、例えば、積層フェリ磁性構造体8における積層フェリ磁性構造をなす磁性体(強磁性層17及び強磁性層19)の材料及び非磁性体(非磁性層18)の材料は、それぞれ積層フェリ自由層1と同じものとする。ただし、強磁性層17及び強磁性層19の膜厚と、積層フェリ自由層1の強磁性層11及び強磁性層13の膜厚とを同じ値にする。同時に、非磁性層18の膜厚と積層フェリ自由層1の非磁性層12とは異なる値にする。そして、強磁性層間の反強磁性結合を強くする。
強磁性層間の反強磁性結合が強くするには、以下の方法による。図19は、積層フェリ磁性構造における非磁性中間層(非磁性層)の膜厚と強磁性層間の結合係数との関係を示すグラフである。縦軸は、結合係数であり、強磁性層同士が反強磁性的に結合する場合に正であるように定義されている。横軸は、非磁性中間層の膜厚である。結合係数は、非磁性中間層(非磁性層18、非磁性層12)の膜厚により、強磁性的と反強磁性的との間を減衰しながら振動する。図12及び図13の場合では、図19に示すように、積層フェリ磁性構造体8(シールダ)の非磁性層18の膜厚をt1、積層フェリ自由層1の非磁性層12の膜厚をt2とする。このようにすることで、積層フェリ磁性構造体8の強磁性層間の反強磁性結合を、積層フェリ自由層1のそれよりも強くすることができる。
このように、強磁性層の材料及び膜厚を同じとし、非磁性層の材料を同じとし、非磁性層の膜厚だけ図19のようにすることで、積層フェリ磁性構造体8(シールダ)のフロップ磁場Hfをセル磁性体(積層フェリ自由層1)のフロップ磁場よりも確実に大きくすることができる。加えて、新規のプロセスを用いず既存のプロセスを一部条件を変えて繰り返せばよいので、安定した製造を行うことができる。
ただし、本発明はこの場合に限定されるものではなく、積層フェリ磁性構造体8(シールダ)のフロップ磁場Hfをセル磁性体(積層フェリ自由層1)のフロップ磁場よりも確実に大きくするように、積層フェリ自由層1及びシールダが設計されいればよい。
図12を参照して、積層フェリ磁性構造体8(シールダ)の非線形磁化領域の外にある磁場が印加された場合、積層フェリ磁性構造体8が磁化する。それにより、図8に示すように、メモリセルに印加される磁場が弱まる(シールドされる)ので、メモリセルに印加される実効磁場は小さくなる。一方、図13を参照して、積層フェリ磁性構造体8(シールダ)のフロップ磁場Hfより小さい磁場が印加された場合、積層フェリ磁性構造体8はほとんど磁化されない。それにより、メモリセルに印加される実効的な磁場はシールドされない。例えば、Hy(磁性体)軸上、すなわち、磁性体の磁化容易軸上では、積層フェリ磁性構造体8は完全に磁化0なので、「選択セルの磁場経路」と「選択セルの実効的な磁場経路」は一致する。一方、非線形磁化領域の外側では、図12の場合と同じような割合でシールドされる。非線形磁化領域の内側では、磁化0と通常の磁化との中間ぐらいにシールドされる。
本発明は、磁気抵抗素子5に積層フェリ磁性構造体8(シールダ)のフロップ磁場Hfより大きな磁場を与えても、「選択セルの実効的な磁場経路」がセル磁性体の飽和磁場に近づくことがない。一方、積層フェリ磁性構造体8のフロップ磁場Hfより小さい磁場を与えても、積層フェリ自由層1のフロップ磁場Hfの外側を「選択セルの実効的な磁場経路」が通るように設計できる。これらの作用により、セル磁性体(積層フェリ自由層1の磁性体)における飽和磁場に近づくことなく、セル磁性体に印加できる磁場のマージンが広がる。それにより、ワード線26やビット線27に流す電流のマージンを広げることができる。加えて、熱擾乱による誤動作を防止することができる。その結果として、MRAMの製造歩留りや信頼性の向上が実現できる。
次に、本発明のメモリセルを適用したMRAMの第1の実施の形態の動作(読み出し動作及び書き込み動作)について説明する。
メモリセル10からのデータの読み出しは、以下のようにして行う。なお、添え字のsは、選択されたことを示す。
X側セレクタ38で選択された選択読み出しワード線25sと、Y側セレクタで選択された選択ビット線27sとの交点に対応する選択セル10sの磁気抵抗素子5へ、読み出し電流負荷回路43から定電流が供給される。選択ビット線27sが、磁気抵抗素子5の積層フェリ自由層111の状態に対応した電圧となる。一方、ビット線27rと選択読み出しワード線25sとで選択されるリファレンスセル10rへも、同様に定電流が供給される。ビット線27rが、所定のリファレンス電圧となる。センスアンプ115は、両電圧の大きさを比較して選択セル10sのデータを判定する。例えば、選択ビット線27sの電圧が、リファレンス電圧よりも大きければデータは“1”、小さければデータは“0”と判定する。
メモリセル10へのデータの書き込みは後述される。
メモリセル10へのデータの書き込みは、以下のようにして行う。なお、添え字のsは選択されたことを示す。
X側セレクタ38で選択された選択書き込みワード線26sと、Y側セレクタで選択された選択ビット線27sとの交点に対応する選択セル10sの磁気抵抗素子5に対して、読み出し動作を行う。読み出したデータが書き込むべきデータの場合、書き込み動作は終了する。読み出したデータが書き込むべきデータでない場合、書き込むデータ(「1」及び「0」のいずれか)に応じて、書き込み電流IBL及び書き込み電流IWLのいずれか一方を先に流し、他方を所定の時間送れて流す。そして、先に流した電流を先に停止し、後に流した電流を後に停止する。それにより、書き込むデータ(「1」及び「0」のいずれか)に対応するように、磁気抵抗素子5の磁化の向きが回転して、データが書き込まれる。
本発明により、ワード線26やビット線27の電流による書き込み用の磁場により、メモリセルの積層フェリ自由層1における合成磁化が飽和磁化に近づくのを防ぐことができる。それにより、上層の強磁性層11の磁化と下層の強磁性層13の磁化とが熱擾乱で入れ替わる可能性を抑制することが可能となる。そして、メモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリの信頼性及歩留りを、より高くすることができ、磁気ランダムアクセスのコストを低減することが可能となる。
(第2の実施の形態)
本発明のメモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の第2の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
まず、本発明のメモリセルを適用したMRAMの第2の実施の形態の構成について説明する。図5は、本発明のメモリセルを適用したMRAMの第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。これらについては、第1の実施の形態と同じであるのでその説明を省略する。
図14は、図5のMRAMのメモリセル近傍の断面図である。メモリセル10の磁気抵抗素子5は、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。磁気抵抗素子5は、互いに概ね直交する書込みワード線26及びビット線27の一方の側に層間絶縁層(図示されず)を介して設けられている。
一方、書込みワード線26及びビット線27の他方の側に層間絶縁層(図示されず)を介して、積層フェリ磁性構造体8a(以下「キーパ」とも記す)が設けられている。積層フェリ磁性構造体8aは、強磁性層19、非磁性層18及び強磁性層17がこの順に積層された積層フェリ構造(積層フェリ磁性構造)を含む。
図15は、本発明のMRAMの構造を示す上面図である。磁気抵抗素子5は磁化容易軸がワード線26とビット線27とに対して概ね45度(θ)の方向を向いている。これは、トグル動作を容易にするための配慮によるものである。磁気抵抗素子5上の積層フェリ磁性構造体8は、上面から見た断面構造が磁気抵抗素子5と概ね同じである。これは、磁気抵抗素子5に対する磁気的な効果を高める上で好ましい。
図16は、磁気抵抗素子5に作用する磁場の様子を例示する図である。積層フェリ磁性構造体8aは、ビット線27及びワード線26に対して、磁気抵抗素子5と逆の方向(反対側)にある(図14を参照)。積層フェリ磁性構造体8aは、書き込み動作時にビット線27を流れる電流IBLやワード線26を流れる電流IWLが流されたときに磁気抵抗素子5に印加される磁場を強める作用を有する。
図16に示されるように、ビット線27に+Y方向に流れる電流IBLは、磁気抵抗素子5に+X方向の磁場HBX1を印加する。更に、電流IBLは、その磁気抵抗素子5に対応して設けられた積層フェリ磁性構造体8aに−X方向の磁場HBX2を印加する。磁場HBX2の印加により、積層フェリ磁性構造体8aには、−X方向に磁化MXが誘起される。積層フェリ磁性構造体8aに誘起される磁化MXは、その磁気抵抗素子5に磁場HFXを印加する。磁気抵抗素子5と積層フェリ磁性構造体8aとが、ビット線27の反対側に位置する場合、磁場HFXは磁場HBX1と同じ+X方向である。従って、積層フェリ磁性構造体8aは、ビット線27に電流IBLが流されたとき、磁気抵抗素子5に印加される磁場を強める作用がある。同様の考察により、ワード線26に電流IWLが流されたとき、磁気抵抗素子5に印加される磁場を強める作用を有することが理解される。
積層フェリ磁性構造体8aの磁化特性については、第1の実施の形態の図9〜図11で説明したとおりであるのでその説明を省略する。
図17及び図18は、積層フェリ磁性構造体(キーパ)のメモリセルの磁性体に与える影響を示す図である。磁気抵抗素子5は、Y軸に対してθだけ傾けられている。それにより、磁気抵抗素子5(積層フェリ自由層1)の磁化困難軸方向及び磁化容易軸方向の磁場HX(磁性体)及びHY(磁性体)は、配線(ワード線26及びビット線27)のX軸方向及びY軸方向の磁場HX(配線)及びHY(配線)に対してθだけ傾けられている。破線の矢印は、選択セルに印加される磁場の経路である。実線の矢印は、選択セルに印加される実効的な磁場の経路である。
この場合、図に示されるように、積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)の(磁化)飽和磁場は、セル磁性体(積層フェリ自由層1)の(磁化)飽和磁場よりも十分に小さく設定される。具体的には、積層フェリ磁性構造体8aにおける積層フェリ磁性構造をなす磁性体(強磁性層17及び強磁性層19)の材料及び非磁性体(非磁性層18)の材料は、それぞれ積層フェリ自由層1と同じものとする。ただし、強磁性層17及び強磁性層19の膜厚と、積層フェリ自由層1の強磁性層11及び強磁性層13の膜厚とを同じ値にする。同時に、非磁性層18の膜厚と積層フェリ自由層1の非磁性層12の膜厚とを異なる値にする。そして、強磁性層間の反強磁性結合を弱くする。
強磁性層間の反強磁性結合が弱くするには、以下の方法による。図19を参照して、図17及び図18の場合では、積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)の非磁性層18の膜厚をt3、積層フェリ自由層1の非磁性層12の膜厚をt2とする。このようにすることで、積層フェリ磁性構造体8aの強磁性層間の反強磁性結合を、積層フェリ自由層1のそれよりも弱くすることができる。
このように、強磁性層の材料及び膜厚を同じとし、非磁性層の材料を同じとし、非磁性層の膜厚だけ図19のようにすることで、積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)のフロップ磁場Hfをセル磁性体(積層フェリ自由層1)のフロップ磁場よりも確実に小さくすることができる。加えて、新規のプロセスを用いず既存のプロセスを一部条件を変えて繰り返せばよいので、安定した製造を行うことができる。
ただし、本発明はこの場合に限定されるものではなく、積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)のフロップ磁場Hfをセル磁性体(積層フェリ自由層1)のフロップ磁場よりも確実に小さくするように、積層フェリ自由層1及びキーパが設計されいればよい。
図17を参照して、積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)に飽和磁場以下の磁場が印加された場合、積層フェリ磁性構造体8aが磁化する。それにより、図16に示すように、メモリセルに印加される磁場が強まるので、メモリセルに印加される実効磁場は大きくなる。一方、図18を参照して、積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)の飽和磁場より大きい磁場が印加された場合、積層フェリ磁性構造体8aは、飽和磁場での状態以上には磁化されない。それにより、メモリセルに印加される実効的な磁場は、飽和磁場での磁場以上に強くならない。図18の例でいえば、「選択セルの磁場経路」と「選択セルの実効的な磁場経路」の差がキーパの存在による影響であるが、磁場が飽和しなければ、キーパの影響は「選択セルの磁場経路」に比例するので、「選択セルの実効的な磁場経路」は更に外側(動作マージンがないところ)を通るはずである。しかし、キーパの磁化が飽和しているため、この影響も飽和してしまい、図17の場合と概ね同様となっている。
本発明は、磁気抵抗素子5に積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)の飽和磁場より小さな磁場を与えても、積層フェリ自由層1のフロップ磁場Hfの外側を「選択セルの実効的な磁場経路」が通るように設計できる。一方、積層フェリ磁性構造体8a(キーパ)の飽和磁場より大きい磁場を与えても、選択セルの「実効的な磁場経路」がセル磁性体の飽和磁場に近づくことがない。これらの作用により、セル磁性体(積層フェリ自由層1の磁性体)における飽和磁場に近づくことなく、セル磁性体に印加できる磁場のマージンが広がる。それにより、ワード線26やビット線27に流す電流のマージンを広げることができる。加えて、熱擾乱による誤動作を防止することができる。その結果として、MRAMの製造歩留りや信頼性の向上が実現できる。
本発明のメモリセルを適用したMRAMの第1の実施の形態の動作(読み出し動作及び書き込み動作)については、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
本発明により、ワード線26やビット線27の電流による書き込み用の磁場により、メモリセルの積層フェリ自由層1における合成磁化が飽和磁化に近づくのを防ぐことができる。それにより、上層の強磁性層11の磁化と下層の強磁性層13の磁化とが熱擾乱で入れ替わる可能性を抑制することが可能となる。そして、メモリセル及び磁気ランダムアクセスメモリの信頼性及歩留りを、より高くすることができ、磁気ランダムアクセスのコストを低減することが可能となる。
本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適宜変更され得ることは明らかである。

Claims (11)

  1. 第1方向に延伸する第1配線と、前記第1方向に実質的に垂直な第2方向に延伸する第2配線とが交差する位置に対応して設けられた磁気抵抗素子と、
    記磁気抵抗素子に対応して、前記磁気抵抗素子から所定の範囲の距離だけ離れて設けられ、積層フェリ磁性構造を有する積層フェリ磁性構造体と
    を具備し、
    前記磁気抵抗素子は、
    積層フェリ磁性構造を有する自由層と、
    固定層と、
    前記自由層と前記固定層との間に介設された非磁性層と
    を備え、
    前記積層フェリ磁性構造体は、前記第1配線及び前記第2配線に対して、前記自由層と同じ方向にあり、前記積層フェリ磁性構造体のフロップ磁場は、前記自由層のフロップ磁場より大きい
    メモリセル。
  2. 請求項1に記載のメモリセルにおいて、
    前記磁気抵抗素子は、前記自由層のフロップ磁界より大きな磁場でデータを書き込まれる
    メモリセル。
  3. 請求項に記載のメモリセルにおいて、
    前記積層フェリ磁性構造体のフロップ磁場は、前記自由層の飽和磁場よりも小さい
    メモリセル。
  4. 請求項に記載のメモリセルにおいて、
    前記自由層は、
    強磁性体で形成される第1磁性層と、
    強磁性体で形成される第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に介設され、前記第1磁性層と前記第2磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第1非磁性層と
    を含み、
    前記積層フェリ磁性構造体は、
    強磁性体で形成される第3磁性層と、
    強磁性体で形成される第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に介設され、前記第3磁性層と前記第4磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第2非磁性層と
    を含み、
    前記第1磁性層と前記第3磁性層、前記第2磁性層と前記第4磁性層、及び、前記第1非磁性層と前記第2非磁性層は、それぞれ同じ材料で構成されている
    メモリセル。
  5. 請求項に記載のメモリセルにおいて、
    前記第1非磁性層の膜厚は、前記第2非磁性層の膜厚よりも大きい
    メモリセル。
  6. 第1方向に延伸する第1配線と、前記第1方向に実質的に垂直な第2方向に延伸する第2配線とが交差する位置のそれぞれに対応して設けられた磁気抵抗素子と、
    前記磁気抵抗素子に対応して、前記磁気抵抗素子から所定の範囲の距離だけ離れて設けられ、積層フェリ磁性構造を有する積層フェリ磁性構造体と
    を具備し、
    前記磁気抵抗素子は、
    積層フェリ磁性構造を有する自由層と、
    固定層と、
    前記自由層と前記固定層との間に介設された非磁性層と
    を備え、
    前記積層フェリ磁性構造体は、前記第1配線又は前記第2配線に対して、前記自由層と逆の方向にあり、前記積層フェリ磁性構造体の磁化飽和磁場は、前記自由層の磁化飽和磁場より小さい
    メモリセル。
  7. 請求項に記載のメモリセルにおいて、
    前記自由層は、
    強磁性体で形成される第1磁性層と、
    強磁性体で形成される第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に介設され、前記第1磁性層と前記第2磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第1非磁性層と
    を含み、
    前記積層フェリ磁性構造体は、
    強磁性体で形成される第3磁性層と、
    強磁性体で形成される第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に介設され、前記第3磁性層と前記第4磁性層とが反強磁性的結合するような膜厚を有する第2非磁性層と
    を含み、
    前記第1磁性層と前記第3磁性層、前記第2磁性層と前記第4磁性層、及び、前記第1非磁性層と前記第2非磁性層は、それぞれ同じ材料で構成されている
    メモリセル。
  8. 請求項に記載のメモリセルにおいて、
    前記第2非磁性層の膜厚は、前記第1非磁性層の膜厚よりも大きい
    メモリセル。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のメモリセルにおいて、
    前記積層フェリ磁性構造体は、前記自由層及び前記固定層とは交換結合を実質的に有しない
    メモリセル。
  10. 第1方向に延伸する複数の第1配線と、
    前記第1方向に実質的に垂直な第2方向に延伸する複数の第2配線と、
    前記複数の第1配線と前記複数の第2配線とが交差する位置のそれぞれに対応して設けられた請求項1乃至9のいずれか一項に記載の複数のメモリセルと
    を具備し
    記磁気抵抗素子は、磁化容易軸方向が前記第1方向及び前記第2方向とは異なる
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  11. 請求項10に記載の磁気ランダムアクセスメモリにおいて、
    前記磁化容易軸方向と前記第1方向とが成す角は、実質的に45度である
    磁気ランダムアクセスメモリ。
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