JP2004157766A - データストレージ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クライアントのアクセス集中に対応でき、装置内部においてもデータストレージを安定して効率良く遂行でき信頼性を向上できること。
【解決手段】データストレージ装置1は、負荷分散装置2,通信制御装置3,ストレージ管理制御装置4,ストレージ用データベース5,ストレージデバイス6,ネットワーク7,8を有する。データストレージにかかる装置は通信制御装置3およびストレージ管理制御装置4の2階層で構成しており、ネットワーク10入り口側の通信制御装置3、およびデータストレージ側のストレージ管理制御装置4をそれぞれ独自に拡張可能である。ネットワーク7,8は、異なる階層間にそれぞれ独立して配置され、ネットワーク負荷軽減を図れる。
【選択図】 図1
【解決手段】データストレージ装置1は、負荷分散装置2,通信制御装置3,ストレージ管理制御装置4,ストレージ用データベース5,ストレージデバイス6,ネットワーク7,8を有する。データストレージにかかる装置は通信制御装置3およびストレージ管理制御装置4の2階層で構成しており、ネットワーク10入り口側の通信制御装置3、およびデータストレージ側のストレージ管理制御装置4をそれぞれ独自に拡張可能である。ネットワーク7,8は、異なる階層間にそれぞれ独立して配置され、ネットワーク負荷軽減を図れる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クライアントに対する応答と転送されてくるデータのストレージを行うデータストレージ装置に関し、特に、クライアントのアクセスが集中しても安定した稼働が可能なデータストレージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の一般的なwebシステムを示す図である。図示のように、ホスト50は、webサーバ51とデータベースサーバ52により構成され、ネットワーク53を介してクライアント54に接続されている。
【0003】
クライアント54の要求はwebサーバ51が有するWebサービス処理プログラムが対応し多種な処理が行える。また、webサーバ51がデータベースサーバ52と連携することにより、データベースサーバ52による処理結果をクライアント54に送出することができる。データベースサーバ52の機能の一例としては、クライアント54のデータストレージ(バックアップ)を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなwebサーバ51とデータベースサーバ52による2層システムでは、webサーバ51がクライアント54とのやりとりを行う他に、サーバサイドのプログラムを実行して必要な処理を行わねばならず、1台のマシンで同時に2つの機能を実行しなければならないため、マシンに負荷がかかりやすかった。したがって、上記構成では、クライアント54からのアクセスが集中すると、処理能力が低下する欠点を有していた。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、クライアントのアクセス集中に対応でき、装置内部においてもデータストレージを安定して効率良く遂行でき信頼性を向上できるデータストレージ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるデータストレージ装置は、ネットワークを介して接続されたクライアントからのデータストレージ要求を実行するデータストレージ装置において、ネットワーク側の入り口に配置され、前記クライアントに対するwebサーバ相当の機能を実行するフロントアプライアンスと、前記クライアントからのデータストレージ要求に基づき、同階層に配置されたストレージ用データベースに対するデータ処理機能を実行するバックヤードアプライアンスとを備えたことを特徴とする。
【0007】
この請求項1の発明によれば、データストレージにかかる処理をフロントアプライアンスとバックヤードアプライアンスの2階層に分けて構成したので、ネットワークの入り口での負荷分散および拡張性を確保しつつ、ストレージ用データベース側での拡張性も確保し、これら異なる階層それぞれでの拡張を容易に行えるようになる。
【0008】
また、請求項2の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項1に記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、異なる階層に配置されたストレージデバイスに対するデータストレージ機能を実行することを特徴とする。
【0009】
この請求項2の発明によれば、バックヤードアプライアンスは、ストレージ用データベースおよびストレージデバイスに対するストレージ処理に関する機能に関し専属処理できるようになる。
【0010】
また、請求項3の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項2に記載の発明において、前記フロントアプライアンスと前記バックヤードアプライアンスの階層境界と、前記バックヤードアプライアンスと前記ストレージデバイスの階層境界と、にそれぞれ独立したネットワークが配置され隣接する階層が該ネットワークを介して接続されたことを特徴とする。
【0011】
この請求項3の発明によれば、階層境界にそれぞれ独立したネットワークを配置したので、ネットワークにかかる負荷を軽減して安定した稼働が図れ信頼性を向上できるようになる。
【0012】
また、請求項4の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記フロントアプライアンスの階層には負荷分散装置が設けられ、前記フロントアプライアンスを構成する通信制御装置を拡張可能なことを特徴とする。
【0013】
この請求項4の発明によれば、フロントアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになる。
【0014】
また、請求項5の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、構成するストレージ管理制御手段が拡張可能であり、前記フロントアプライアンスからのデータストレージ要求を複数のストレージ管理制御手段を巡回方式で負荷分散することを特徴とする。
【0015】
この請求項5の発明によれば、バックヤードアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになる。
【0016】
また、請求項6の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項2〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記ストレージデバイスは、NAS(Network Attached Storage)からなることを特徴とする。
【0017】
この請求項6の発明によれば、ネットワークを利用したストレージの集中管理が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるデータストレージ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、この発明のデータストレージ装置を示す全体構成図である。このデータストレージ装置1は、負荷分散装置2,通信制御装置3,ストレージ管理制御装置4,ストレージ用データベース5,ストレージデバイス6,ネットワーク7,8を有して構成されている。
【0020】
このデータストレージ装置1は、イントラネットやインターネット等のネットワーク10を介して接続されたクライアント11のデータベースをストレージ用データベース5や、ストレージデバイス6にバックアップするデータストレージ機能を有している。なお、バックアップの形態としては、ネットワーク10を介さずにDAT等の記憶媒体13を搬送して行う形態もある。
【0021】
負荷分散装置2は、ロードバランサとも呼称されクライアント11のアクセスの集中を回避するためにアクセスを複数に負荷分散させる。図示の構成では、通信制御装置3を拡張可能に複数台備え、これらに負荷分散させる。通信制御装置3は、主にクライアント11に対するwebサーバ相当の機能を有している。
【0022】
ストレージ管理制御装置4は、ストレージ用データベース5およびストレージデバイス6に対するデータストレージ制御を行う。このストレージ管理制御装置4は、複数台拡張可能である。
【0023】
ストレージ用データベース5は、汎用のSQLServerやOracle等のデータベースであり、それぞれ複数nを有し独自に拡張可能である。このストレージ用データベース5は、クライアント11から多数要求された多数(例えば300〜400)のトランザクション適用処理を同時並行により実時間処理できる機能を有している。
【0024】
また、ストレージデバイス6としては、NAS(Network Attached Storege)等ストレージデバイスが用いられ、複数拡張可能である。このほか、図示のように、ストレージデバイス6のバックアップとしてNASバックアップ9を設ける構成にもできる。
【0025】
そして、データストレージ装置1の内部には、独立した2つのネットワーク7,8が設けられている。ネットワーク7は、通信制御装置3と、ストレージ管理制御装置4(およびストレージ用データベース5)との間に設けられる。ネットワーク8は、ストレージ管理制御装置4(およびストレージ用データベース5)と、ストレージデバイス6との間に設けられる。これらネットワーク7,8は、それぞれギガビット(Gbit)の高速な転送速度を有している。
【0026】
このようなデータストレージ装置1は、4層システムの構成となっている。▲1▼第1階層はクライアント11〜負荷分散装置2、▲2▼第2階層は負荷分散装置2〜通信制御装置3〜ネットワーク7、▲3▼第3階層はネットワーク7〜ストレージ管理制御装置4(およびストレージ用データベース5)〜ネットワーク8、▲4▼第4階層はネットワーク8〜ストレージデバイス6である。
【0027】
上記のデータストレージ機能について通信制御装置3とストレージ管理制御装置4が異なる階層(2階層)の構成とし、通信制御装置3をフロントアプライアンス側、ストレージ管理制御装置4をバックヤードアプライアンス側とした。具体的にはこれらの装置は、それぞれストレージ管理ソフトウェアが格納されてこれらソフトウェアを実行することにより機能を実現する。
【0028】
上記構成によれば、フロントアプライアンス側では、負荷分散装置2を設けることにより通信制御装置3での分散および拡張性を確保する。また、バックヤードアプライアンス側であるストレージ管理制御装置4では、フロントアプライアンス側である通信制御装置3からの要求を巡回方式(ラウンドロビー)にて負荷分散させ、通信制御装置3自体の拡張も可能とする。
【0029】
さらに、ネットワーク7,8は、フロントアプライアンス側とバックヤードアプライアンス側、およびストレージデバイス6を分離する形で設けられるため、ネットワーク7,8それぞれにかかるネットワーク負荷を軽減させることができるようになる。したがって、上記構成によれば、負荷分散と同時に拡張性を有するシステムを構築することができるようになる。特に、一部の装置やネットワークに負荷が集中することを防ぐことができるようになり、システムの信頼性を向上できるようになる。
【0030】
次に、図2は、上記データストレージ装置1の適用例を示す図である。図には、クライアント11のデータをバックアップするシステム構成が示されている。利用者は、所定個所にバックアップ対象(クライアント)11を設置している。このクライアント11の設置個所から所定距離離れた遠隔地には、ストレージセンタとして図1記載のデータストレージ装置1が設けられている。
【0031】
クライアント11は、日々の業務用の業務データベース25を有しており、業務進捗時に参照し、業務進捗に伴いトランザクション(差分)データ26が発生する。業務内容としては、例えば、行政機関における台帳閲覧、更新業務が挙げられる。業務データベース25は、稼働開始時に内容の全体バックアップをDAT等の記憶媒体13に格納する。また、業務進捗の都度発生したトランザクションデータ26は、トランザクション発生毎にネットワーク10を介してデータストレージ装置1に転送される。この転送時、クライアント11側はデータを圧縮し、データストレージ装置1側は圧縮転送されてきたデータを伸張する。トランザクションデータ26は、発生毎に記憶媒体13に格納してデータストレージ装置1に搬送する構成にもできる。
【0032】
データストレージ装置1は、遠隔地に設けられている複数のクライアント11のデータベースエンジンにそれぞれ対応したストレージ用データベース5を有している。ストレージ用データベース5としては、例えば、SQL Server2000,SQL Server7.0,Oracle8i,Oracle9i等がある。ストレージ用データベース5は、記憶媒体13に格納された全体バックアップを読み出し、データベース内に全体バックアップ(書き込み)を行う。
【0033】
また、ストレージ用データベース5は、全体バックアップデータ(ディスクに格納されたデータ内容)を書き出したデータベースイメージファイル23に展開可能に保持している。そして、ネットワーク10を介してトランザクションデータ26が転送されてくる都度、データベースイメージファイル23のコピーデータ23aに対し、該当するトランザクション(差分)処理を行った後、正当性の検証を行い、正当であると判断されたトランザクション適用処理後のデータを該当するストレージ用データベース5に再格納する。
【0034】
次に、データストレージ装置1を用いたデータストレージの処理手順を説明する。トランザクション適用処理の実行前に前処理として全体バックアップデータが、データストレージ装置1に搬送される。図2に示すように、まず、▲1▼クライアント11の全体バックアップが記憶媒体13に格納され、▲2▼データストレージ装置1に搬送される。その後、▲3▼データストレージ装置1で記憶媒体13の内容を読み込み、クライアント11に該当するストレージ用データベース5のデータベースに格納(全体リストア)される。なお、▲1▼ではある一部分を単体バックアップし、▲3▼で単体リストアする場合もある。
【0035】
この後、データストレージ装置1によるトランザクション適用処理が可能になる。図3は、トランザクション適用処理手順を示すフローチャートである。以下、最小単位である、一つのトランザクションデータ26が発生しこれをトランザクション適用処理する例について説明する。以下○印に該当する処理は図2に記載してある。
【0036】
利用者のクライアント11でトランザクションデータ26が発生すると(ステップS1)、クライアント11は、▲4▼トランザクションデータ26をデータストレージ装置1に転送する(ステップS2)。データストレージ装置1では、▲5▼クライアント11に該当するストレージ用データベース5に格納されている全体バックアップデータを読み出し、データベースイメージファイル23に展開(生成)する(ステップS3)。
【0037】
そして、▲6▼このデータベースイメージファイル23のコピーデータ23aに対してトランザクション反映の処理(ステップS4)を実行する。このトランザクション適用処理として、例えば、直近の全体バックアップであるデータベースイメージファイル23の件数と、トランザクションデータ26が示す件数目の更新処理が適用できるか判断する等の処理を行う。
【0038】
この後、トランザクション適用処理が正常に行えたかデータ検証し(ステップS5)、検証結果、処理正常であれば(ステップS6:Yes)、トランザクション反映後のデータベースイメージファイル23(コピーデータ23a)を該当するストレージ用データベース5(図2に示す格納手段20)に格納可能な形式に変換して再格納する(ステップS7)。この後、ステップS1に復帰し、新たなトランザクションデータ26の入力を待機する。
【0039】
一方、検証結果、処理正常でなければ(ステップS6:No)、ステップS4のトランザクション反映を適用せず(ステップS8)、アラームを報知出力し(ステップS9)、ステップS1へ復帰する。
【0040】
そして、上記のようなトランザクション適用処理は、多数のクライアント11から同時に発生し、このデータストレージ装置1にアクセスする。例えば、複数のクライアント11から同時に異なる種類のストレージ用データベース5に対するアクセスが発生し、データストレージ装置1はこれらを同時並行処理しなければならない。この際、通信制御装置3はwebサーバに相当するクライアント11への応答機能を実行し、このときストレージ管理制御装置4はストレージ(上記例ではストレージ用データベース5に対するトランザクション適用処理およびストレージデバイス6に対するデータストレージ処理)を同時平行して実行することができるようになる。
【0041】
このようにトランザクション適用処理が同時に多数発生する場合であっても、データストレージ機能について通信制御装置3をフロントアプライアンス側とし、ストレージ管理制御装置4をバックヤードアプライアンス側として異なる階層(2階層)の構成としたので、ネットワーク10からの入り口(通信制御装置3)での負荷分散および拡張性を確保できるとともに、バックヤードアプライアンス(ストレージ管理制御装置4)においても拡張性を確保することができるようになる。加えて、ストレージデバイス6も独自に拡張性を確保できる。
【0042】
これらの負荷分散および拡張性は、これら異なる階層間をネットワーク7,8を介して接続する構成によって、ネットワーク7,8への負荷を軽減させて得ることができ、同時にシステムの信頼性向上が図れるようになる。以上の構成により、データストレージ装置1に対するアクセスが集中しても負荷を分散させて安定した処理を行えるようになる。
【0043】
次に、図4は、全体バックアップのリストア処理手順を示すフローチャートである。利用者のクライアント11が災害発生等で損傷を受け、復旧が必要な場合、データストレージ装置1では、クライアント11に該当するストレージ用データベース5から全体バックアップを読み出し、▲7▼記憶媒体13に書き込む(ステップS11)。この際、ストレージ用データベース5に対しリストアコマンドを使用するだけで簡単に全体バックアップデータを取り出すことができる。
【0044】
この後、▲8▼記憶媒体13をデータストレージ装置1から利用者のクライアント11に搬送する(ステップS12)。そして、▲9▼記憶媒体13に格納されている全体バックアップデータをクライアント11にリストアする(ステップS13)。記憶媒体13に格納された全体バックアップデータは、直前までのトランザクション適用処理が実行された状態となっている。これにより、クライアント11の業務データベース5を迅速に復旧させることができ、短時間で業務を再開できるようになる。なお、上記説明した記憶媒体13を用いた▲2▼,▲8▼の搬送の工程は、搬送に限らず高速回線等のネットワークを使用して転送する構成にできることは云うまでもない。
【0045】
なお、本実施の形態で説明したデータストレージの手順は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このコンピュータは、それぞれフロントアプライアンスおよびバックヤードアプライアンスに配置されている通信制御装置3およびストレージ管理制御装置4に相当する。そして、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、これらのコンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ネットワークを介して接続されたクライアントからのデータストレージ要求を実行するデータストレージ装置において、ネットワーク側の入り口に配置され、前記クライアントに対するwebサーバ相当の機能を実行するフロントアプライアンスと、前記クライアントからのデータストレージ要求に基づき、同階層に配置されたストレージ用データベースに対するデータ処理機能を実行するバックヤードアプライアンスとを備えたので、データストレージにかかる処理をフロントアプライアンスとバックヤードアプライアンスの2階層に分けて構成したので、ネットワークの入り口での負荷分散および拡張性を確保しつつ、ストレージ用データベース側での拡張性も確保し、これら異なる階層それぞれでの拡張を容易に行えるという効果を奏する。
【0047】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、異なる階層に配置されたストレージデバイスに対するデータストレージ機能を実行するので、バックヤードアプライアンスは、ストレージ用データベースおよびストレージデバイスに対するストレージ処理に関する機能に関し専属処理できるという効果を奏する。
【0048】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、前記フロントアプライアンスと前記バックヤードアプライアンスの階層境界と、前記バックヤードアプライアンスと前記ストレージデバイスの階層境界と、にそれぞれ独立したネットワークが配置され隣接する階層が該ネットワークを介して接続されたので、階層境界にそれぞれ独立したネットワークを配置したので、ネットワークにかかる負荷を軽減して安定した稼働が図れ信頼性を向上できるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記フロントアプライアンスの階層には負荷分散装置が設けられ、前記フロントアプライアンスを構成する通信制御装置を拡張可能であるため、フロントアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになるという効果を奏する。
【0050】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、構成するストレージ管理制御手段が拡張可能であり、前記フロントアプライアンスからのデータストレージ要求を複数のストレージ管理制御手段を巡回方式で負荷分散するので、バックヤードアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになるという効果を奏する。
【0051】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記ストレージデバイスは、NAS(Network Attached Storage)からなるので、ネットワークを利用したストレージの集中管理が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータストレージ装置を示す全体構成図である。
【図2】上記データストレージ装置の適用例を示す図である。
【図3】トランザクション適用処理手順を示すフローチャートである。
【図4】全体バックアップのリストア処理手順を示すフローチャートである。
【図5】従来の一般的なwebシステムを示す図である。
【符号の説明】
1 データストレージ装置
2 負荷分散装置
3 通信制御装置
4 ストレージ管理制御装置
5 ストレージ用データベース
6 ストレージデバイス
7,8,10 ネットワーク
9 NASバックアップ
11 クライアント
13 記憶媒体
【発明の属する技術分野】
この発明は、クライアントに対する応答と転送されてくるデータのストレージを行うデータストレージ装置に関し、特に、クライアントのアクセスが集中しても安定した稼働が可能なデータストレージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の一般的なwebシステムを示す図である。図示のように、ホスト50は、webサーバ51とデータベースサーバ52により構成され、ネットワーク53を介してクライアント54に接続されている。
【0003】
クライアント54の要求はwebサーバ51が有するWebサービス処理プログラムが対応し多種な処理が行える。また、webサーバ51がデータベースサーバ52と連携することにより、データベースサーバ52による処理結果をクライアント54に送出することができる。データベースサーバ52の機能の一例としては、クライアント54のデータストレージ(バックアップ)を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなwebサーバ51とデータベースサーバ52による2層システムでは、webサーバ51がクライアント54とのやりとりを行う他に、サーバサイドのプログラムを実行して必要な処理を行わねばならず、1台のマシンで同時に2つの機能を実行しなければならないため、マシンに負荷がかかりやすかった。したがって、上記構成では、クライアント54からのアクセスが集中すると、処理能力が低下する欠点を有していた。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、クライアントのアクセス集中に対応でき、装置内部においてもデータストレージを安定して効率良く遂行でき信頼性を向上できるデータストレージ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるデータストレージ装置は、ネットワークを介して接続されたクライアントからのデータストレージ要求を実行するデータストレージ装置において、ネットワーク側の入り口に配置され、前記クライアントに対するwebサーバ相当の機能を実行するフロントアプライアンスと、前記クライアントからのデータストレージ要求に基づき、同階層に配置されたストレージ用データベースに対するデータ処理機能を実行するバックヤードアプライアンスとを備えたことを特徴とする。
【0007】
この請求項1の発明によれば、データストレージにかかる処理をフロントアプライアンスとバックヤードアプライアンスの2階層に分けて構成したので、ネットワークの入り口での負荷分散および拡張性を確保しつつ、ストレージ用データベース側での拡張性も確保し、これら異なる階層それぞれでの拡張を容易に行えるようになる。
【0008】
また、請求項2の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項1に記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、異なる階層に配置されたストレージデバイスに対するデータストレージ機能を実行することを特徴とする。
【0009】
この請求項2の発明によれば、バックヤードアプライアンスは、ストレージ用データベースおよびストレージデバイスに対するストレージ処理に関する機能に関し専属処理できるようになる。
【0010】
また、請求項3の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項2に記載の発明において、前記フロントアプライアンスと前記バックヤードアプライアンスの階層境界と、前記バックヤードアプライアンスと前記ストレージデバイスの階層境界と、にそれぞれ独立したネットワークが配置され隣接する階層が該ネットワークを介して接続されたことを特徴とする。
【0011】
この請求項3の発明によれば、階層境界にそれぞれ独立したネットワークを配置したので、ネットワークにかかる負荷を軽減して安定した稼働が図れ信頼性を向上できるようになる。
【0012】
また、請求項4の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記フロントアプライアンスの階層には負荷分散装置が設けられ、前記フロントアプライアンスを構成する通信制御装置を拡張可能なことを特徴とする。
【0013】
この請求項4の発明によれば、フロントアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになる。
【0014】
また、請求項5の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、構成するストレージ管理制御手段が拡張可能であり、前記フロントアプライアンスからのデータストレージ要求を複数のストレージ管理制御手段を巡回方式で負荷分散することを特徴とする。
【0015】
この請求項5の発明によれば、バックヤードアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになる。
【0016】
また、請求項6の発明にかかるデータストレージ装置は、請求項2〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記ストレージデバイスは、NAS(Network Attached Storage)からなることを特徴とする。
【0017】
この請求項6の発明によれば、ネットワークを利用したストレージの集中管理が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるデータストレージ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、この発明のデータストレージ装置を示す全体構成図である。このデータストレージ装置1は、負荷分散装置2,通信制御装置3,ストレージ管理制御装置4,ストレージ用データベース5,ストレージデバイス6,ネットワーク7,8を有して構成されている。
【0020】
このデータストレージ装置1は、イントラネットやインターネット等のネットワーク10を介して接続されたクライアント11のデータベースをストレージ用データベース5や、ストレージデバイス6にバックアップするデータストレージ機能を有している。なお、バックアップの形態としては、ネットワーク10を介さずにDAT等の記憶媒体13を搬送して行う形態もある。
【0021】
負荷分散装置2は、ロードバランサとも呼称されクライアント11のアクセスの集中を回避するためにアクセスを複数に負荷分散させる。図示の構成では、通信制御装置3を拡張可能に複数台備え、これらに負荷分散させる。通信制御装置3は、主にクライアント11に対するwebサーバ相当の機能を有している。
【0022】
ストレージ管理制御装置4は、ストレージ用データベース5およびストレージデバイス6に対するデータストレージ制御を行う。このストレージ管理制御装置4は、複数台拡張可能である。
【0023】
ストレージ用データベース5は、汎用のSQLServerやOracle等のデータベースであり、それぞれ複数nを有し独自に拡張可能である。このストレージ用データベース5は、クライアント11から多数要求された多数(例えば300〜400)のトランザクション適用処理を同時並行により実時間処理できる機能を有している。
【0024】
また、ストレージデバイス6としては、NAS(Network Attached Storege)等ストレージデバイスが用いられ、複数拡張可能である。このほか、図示のように、ストレージデバイス6のバックアップとしてNASバックアップ9を設ける構成にもできる。
【0025】
そして、データストレージ装置1の内部には、独立した2つのネットワーク7,8が設けられている。ネットワーク7は、通信制御装置3と、ストレージ管理制御装置4(およびストレージ用データベース5)との間に設けられる。ネットワーク8は、ストレージ管理制御装置4(およびストレージ用データベース5)と、ストレージデバイス6との間に設けられる。これらネットワーク7,8は、それぞれギガビット(Gbit)の高速な転送速度を有している。
【0026】
このようなデータストレージ装置1は、4層システムの構成となっている。▲1▼第1階層はクライアント11〜負荷分散装置2、▲2▼第2階層は負荷分散装置2〜通信制御装置3〜ネットワーク7、▲3▼第3階層はネットワーク7〜ストレージ管理制御装置4(およびストレージ用データベース5)〜ネットワーク8、▲4▼第4階層はネットワーク8〜ストレージデバイス6である。
【0027】
上記のデータストレージ機能について通信制御装置3とストレージ管理制御装置4が異なる階層(2階層)の構成とし、通信制御装置3をフロントアプライアンス側、ストレージ管理制御装置4をバックヤードアプライアンス側とした。具体的にはこれらの装置は、それぞれストレージ管理ソフトウェアが格納されてこれらソフトウェアを実行することにより機能を実現する。
【0028】
上記構成によれば、フロントアプライアンス側では、負荷分散装置2を設けることにより通信制御装置3での分散および拡張性を確保する。また、バックヤードアプライアンス側であるストレージ管理制御装置4では、フロントアプライアンス側である通信制御装置3からの要求を巡回方式(ラウンドロビー)にて負荷分散させ、通信制御装置3自体の拡張も可能とする。
【0029】
さらに、ネットワーク7,8は、フロントアプライアンス側とバックヤードアプライアンス側、およびストレージデバイス6を分離する形で設けられるため、ネットワーク7,8それぞれにかかるネットワーク負荷を軽減させることができるようになる。したがって、上記構成によれば、負荷分散と同時に拡張性を有するシステムを構築することができるようになる。特に、一部の装置やネットワークに負荷が集中することを防ぐことができるようになり、システムの信頼性を向上できるようになる。
【0030】
次に、図2は、上記データストレージ装置1の適用例を示す図である。図には、クライアント11のデータをバックアップするシステム構成が示されている。利用者は、所定個所にバックアップ対象(クライアント)11を設置している。このクライアント11の設置個所から所定距離離れた遠隔地には、ストレージセンタとして図1記載のデータストレージ装置1が設けられている。
【0031】
クライアント11は、日々の業務用の業務データベース25を有しており、業務進捗時に参照し、業務進捗に伴いトランザクション(差分)データ26が発生する。業務内容としては、例えば、行政機関における台帳閲覧、更新業務が挙げられる。業務データベース25は、稼働開始時に内容の全体バックアップをDAT等の記憶媒体13に格納する。また、業務進捗の都度発生したトランザクションデータ26は、トランザクション発生毎にネットワーク10を介してデータストレージ装置1に転送される。この転送時、クライアント11側はデータを圧縮し、データストレージ装置1側は圧縮転送されてきたデータを伸張する。トランザクションデータ26は、発生毎に記憶媒体13に格納してデータストレージ装置1に搬送する構成にもできる。
【0032】
データストレージ装置1は、遠隔地に設けられている複数のクライアント11のデータベースエンジンにそれぞれ対応したストレージ用データベース5を有している。ストレージ用データベース5としては、例えば、SQL Server2000,SQL Server7.0,Oracle8i,Oracle9i等がある。ストレージ用データベース5は、記憶媒体13に格納された全体バックアップを読み出し、データベース内に全体バックアップ(書き込み)を行う。
【0033】
また、ストレージ用データベース5は、全体バックアップデータ(ディスクに格納されたデータ内容)を書き出したデータベースイメージファイル23に展開可能に保持している。そして、ネットワーク10を介してトランザクションデータ26が転送されてくる都度、データベースイメージファイル23のコピーデータ23aに対し、該当するトランザクション(差分)処理を行った後、正当性の検証を行い、正当であると判断されたトランザクション適用処理後のデータを該当するストレージ用データベース5に再格納する。
【0034】
次に、データストレージ装置1を用いたデータストレージの処理手順を説明する。トランザクション適用処理の実行前に前処理として全体バックアップデータが、データストレージ装置1に搬送される。図2に示すように、まず、▲1▼クライアント11の全体バックアップが記憶媒体13に格納され、▲2▼データストレージ装置1に搬送される。その後、▲3▼データストレージ装置1で記憶媒体13の内容を読み込み、クライアント11に該当するストレージ用データベース5のデータベースに格納(全体リストア)される。なお、▲1▼ではある一部分を単体バックアップし、▲3▼で単体リストアする場合もある。
【0035】
この後、データストレージ装置1によるトランザクション適用処理が可能になる。図3は、トランザクション適用処理手順を示すフローチャートである。以下、最小単位である、一つのトランザクションデータ26が発生しこれをトランザクション適用処理する例について説明する。以下○印に該当する処理は図2に記載してある。
【0036】
利用者のクライアント11でトランザクションデータ26が発生すると(ステップS1)、クライアント11は、▲4▼トランザクションデータ26をデータストレージ装置1に転送する(ステップS2)。データストレージ装置1では、▲5▼クライアント11に該当するストレージ用データベース5に格納されている全体バックアップデータを読み出し、データベースイメージファイル23に展開(生成)する(ステップS3)。
【0037】
そして、▲6▼このデータベースイメージファイル23のコピーデータ23aに対してトランザクション反映の処理(ステップS4)を実行する。このトランザクション適用処理として、例えば、直近の全体バックアップであるデータベースイメージファイル23の件数と、トランザクションデータ26が示す件数目の更新処理が適用できるか判断する等の処理を行う。
【0038】
この後、トランザクション適用処理が正常に行えたかデータ検証し(ステップS5)、検証結果、処理正常であれば(ステップS6:Yes)、トランザクション反映後のデータベースイメージファイル23(コピーデータ23a)を該当するストレージ用データベース5(図2に示す格納手段20)に格納可能な形式に変換して再格納する(ステップS7)。この後、ステップS1に復帰し、新たなトランザクションデータ26の入力を待機する。
【0039】
一方、検証結果、処理正常でなければ(ステップS6:No)、ステップS4のトランザクション反映を適用せず(ステップS8)、アラームを報知出力し(ステップS9)、ステップS1へ復帰する。
【0040】
そして、上記のようなトランザクション適用処理は、多数のクライアント11から同時に発生し、このデータストレージ装置1にアクセスする。例えば、複数のクライアント11から同時に異なる種類のストレージ用データベース5に対するアクセスが発生し、データストレージ装置1はこれらを同時並行処理しなければならない。この際、通信制御装置3はwebサーバに相当するクライアント11への応答機能を実行し、このときストレージ管理制御装置4はストレージ(上記例ではストレージ用データベース5に対するトランザクション適用処理およびストレージデバイス6に対するデータストレージ処理)を同時平行して実行することができるようになる。
【0041】
このようにトランザクション適用処理が同時に多数発生する場合であっても、データストレージ機能について通信制御装置3をフロントアプライアンス側とし、ストレージ管理制御装置4をバックヤードアプライアンス側として異なる階層(2階層)の構成としたので、ネットワーク10からの入り口(通信制御装置3)での負荷分散および拡張性を確保できるとともに、バックヤードアプライアンス(ストレージ管理制御装置4)においても拡張性を確保することができるようになる。加えて、ストレージデバイス6も独自に拡張性を確保できる。
【0042】
これらの負荷分散および拡張性は、これら異なる階層間をネットワーク7,8を介して接続する構成によって、ネットワーク7,8への負荷を軽減させて得ることができ、同時にシステムの信頼性向上が図れるようになる。以上の構成により、データストレージ装置1に対するアクセスが集中しても負荷を分散させて安定した処理を行えるようになる。
【0043】
次に、図4は、全体バックアップのリストア処理手順を示すフローチャートである。利用者のクライアント11が災害発生等で損傷を受け、復旧が必要な場合、データストレージ装置1では、クライアント11に該当するストレージ用データベース5から全体バックアップを読み出し、▲7▼記憶媒体13に書き込む(ステップS11)。この際、ストレージ用データベース5に対しリストアコマンドを使用するだけで簡単に全体バックアップデータを取り出すことができる。
【0044】
この後、▲8▼記憶媒体13をデータストレージ装置1から利用者のクライアント11に搬送する(ステップS12)。そして、▲9▼記憶媒体13に格納されている全体バックアップデータをクライアント11にリストアする(ステップS13)。記憶媒体13に格納された全体バックアップデータは、直前までのトランザクション適用処理が実行された状態となっている。これにより、クライアント11の業務データベース5を迅速に復旧させることができ、短時間で業務を再開できるようになる。なお、上記説明した記憶媒体13を用いた▲2▼,▲8▼の搬送の工程は、搬送に限らず高速回線等のネットワークを使用して転送する構成にできることは云うまでもない。
【0045】
なお、本実施の形態で説明したデータストレージの手順は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このコンピュータは、それぞれフロントアプライアンスおよびバックヤードアプライアンスに配置されている通信制御装置3およびストレージ管理制御装置4に相当する。そして、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、これらのコンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ネットワークを介して接続されたクライアントからのデータストレージ要求を実行するデータストレージ装置において、ネットワーク側の入り口に配置され、前記クライアントに対するwebサーバ相当の機能を実行するフロントアプライアンスと、前記クライアントからのデータストレージ要求に基づき、同階層に配置されたストレージ用データベースに対するデータ処理機能を実行するバックヤードアプライアンスとを備えたので、データストレージにかかる処理をフロントアプライアンスとバックヤードアプライアンスの2階層に分けて構成したので、ネットワークの入り口での負荷分散および拡張性を確保しつつ、ストレージ用データベース側での拡張性も確保し、これら異なる階層それぞれでの拡張を容易に行えるという効果を奏する。
【0047】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、異なる階層に配置されたストレージデバイスに対するデータストレージ機能を実行するので、バックヤードアプライアンスは、ストレージ用データベースおよびストレージデバイスに対するストレージ処理に関する機能に関し専属処理できるという効果を奏する。
【0048】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、前記フロントアプライアンスと前記バックヤードアプライアンスの階層境界と、前記バックヤードアプライアンスと前記ストレージデバイスの階層境界と、にそれぞれ独立したネットワークが配置され隣接する階層が該ネットワークを介して接続されたので、階層境界にそれぞれ独立したネットワークを配置したので、ネットワークにかかる負荷を軽減して安定した稼働が図れ信頼性を向上できるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記フロントアプライアンスの階層には負荷分散装置が設けられ、前記フロントアプライアンスを構成する通信制御装置を拡張可能であるため、フロントアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになるという効果を奏する。
【0050】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記バックヤードアプライアンスは、構成するストレージ管理制御手段が拡張可能であり、前記フロントアプライアンスからのデータストレージ要求を複数のストレージ管理制御手段を巡回方式で負荷分散するので、バックヤードアプライアンスの負荷分散が行えるとともに、機能拡張を容易に行えるようになるという効果を奏する。
【0051】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記ストレージデバイスは、NAS(Network Attached Storage)からなるので、ネットワークを利用したストレージの集中管理が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータストレージ装置を示す全体構成図である。
【図2】上記データストレージ装置の適用例を示す図である。
【図3】トランザクション適用処理手順を示すフローチャートである。
【図4】全体バックアップのリストア処理手順を示すフローチャートである。
【図5】従来の一般的なwebシステムを示す図である。
【符号の説明】
1 データストレージ装置
2 負荷分散装置
3 通信制御装置
4 ストレージ管理制御装置
5 ストレージ用データベース
6 ストレージデバイス
7,8,10 ネットワーク
9 NASバックアップ
11 クライアント
13 記憶媒体
Claims (6)
- ネットワークを介して接続されたクライアントからのデータストレージ要求を実行するデータストレージ装置において、
ネットワーク側の入り口に配置され、前記クライアントに対するwebサーバ相当の機能を実行するフロントアプライアンスと、
前記クライアントからのデータストレージ要求に基づき、同階層に配置されたストレージ用データベースに対するデータ処理機能を実行するバックヤードアプライアンスと、
を備えたことを特徴とするデータストレージ装置。 - 前記バックヤードアプライアンスは、異なる階層に配置されたストレージデバイスに対するデータストレージ機能を実行することを特徴とする請求項1に記載のデータストレージ装置。
- 前記フロントアプライアンスと前記バックヤードアプライアンスの階層境界と、前記バックヤードアプライアンスと前記ストレージデバイスの階層境界と、にそれぞれ独立したネットワークが配置され隣接する階層が該ネットワークを介して接続されたことを特徴とする請求項2に記載のデータストレージ装置。
- 前記フロントアプライアンスの階層には負荷分散装置が設けられ、前記フロントアプライアンスを構成する通信制御装置を拡張可能なことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータストレージ装置。
- 前記バックヤードアプライアンスは、構成するストレージ管理制御手段が拡張可能であり、前記フロントアプライアンスからのデータストレージ要求を複数のストレージ管理制御手段を巡回方式で負荷分散することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のデータストレージ装置。
- 前記ストレージデバイスは、NAS(Network Attached Storage)からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のデータストレージ装置。
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