JP4693540B2 - データベース再構成装置、およびデータベース再構成プログラム - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態の概略を示す図である。本発明に係るデータベース再構成装置は、第1のボリューム1内の現用データベース1aを第2のボリューム2に移行させるために、現用データベースアクセス手段3、切替先データベース作成手段4、切替先データベースアクセス手段5、コピー手段6、データ更新手段7、および切替手段8を有する。
切替先データベースアクセス手段5は、オンライン電文が入力されると、切替先スキーマ5aを使用して、切替先データベース2aに対して物理位置を指定してアクセスする。すなわち、切替先データベースアクセス手段5は、切替先スキーマ5aによって、オンライン電文で示されるデータの第2のボリューム2内の物理的位置を認識し、該当する位置のデータにアクセスする。
図2は、本実施の形態のシステム構成例を示す図である。本実施の形態のシステムでは、複数のノード100,100a,・・・によってクラスタが組まれている。各ノード100,100a,・・・は、オンライン電文によって入力された処理要求に応じて、データベースアクセスを伴うデータ処理を行うコンピュータである。また、各ノード100,100a,・・・は、共用可能なシステム記憶部210に接続されており、システム記憶部210を介して情報を共有する。
図3は、本実施の形態に用いるノードのハードウェア構成例を示す図である。ノード100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス109を介してRAM(Random Access Memory)102、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、通信インタフェース106、システム内通信インタフェース107、およびディスクインタフェース108が接続されている。
I/Oインタセプト・反映部152は、DB更新を伴うオンライン処理中のデータコピーを可能とするために、コピー中およびコピー後の現用DB221への更新I/Oをインタセプトして、切替先DB231に同期反映する。具体的には、エクステントコピーは、初期コピーフェーズと等価維持フェーズとの2つのフェーズからなる。
クラスタ間通信部153は、他のノード100aのエクステントコピー処理部150aと通信し、エクステントコピーに関する情報の受け渡しを行う。例えば、クラスタ間通信部153は、エクステントコピーが開始されると、その旨をノード100aのエクステントコピー処理部150aに通知する。これにより、ノード100aにおいても、現用DB221に対する更新I/Oが発生した際に、現用DB221と切替先DB231とに対する同期反映が行われる。また、クラスタ間通信部153は、データコピー部151によるコピーの進捗状況を示す情報を、ノード100aのエクステントコピー処理部150に渡す。これにより、他のノード100aにおいても、更新I/Oの対象となるデータがコピー済か否かを判断できる。
図6は、エクステントコピー処理の手順を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS13]切替先DB作成部140は、切替先DB231のデータ構造を定義した切替先スキーマ112をシステムに組み込む。
[ステップS15]I/Oインタセプト・反映部152は、現用ジョブ121から更新I/Oが発生したか否かを判断する。更新I/Oが発生した場合、処理がステップS16に進められる。更新I/Oが発生していなければ、処理がステップS19に進められる。
[ステップS21]スキーマ切替部160は、オンライン電文の振り分け先を、切替先スキーマ112に基づいてデータベースアクセスを行う切替先ジョブ122に切り替える。
このようにして、オンライン業務を実質的には停止させずにデータベースを再構成することができる。
図8は、初期コピーフェーズを示す図である。初期コピーフェーズでは、第1のボリューム220内の「アドレスA」のデータから順に、第2のボリューム230にコピーされる。第2のボリューム230に対して、「アドレスE」から順にコピー対象のデータが書き込まれる。図8では、コピー済のデータが網掛で示されている。
図9は、等価維持フェーズを示す図である。等価性維持中も、現用DB221に対する更新I/Oが切替先DB231に同期反映される。初期コピー完了後は、常に等価性を維持している。そして、スキーマ切替部160に対するコマンド等の指示により、瞬時にデータベースを切り替えることが可能となる。
図10は、エクステントコピーの処理手順を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、以下の処理は、特に断らない限り、代表となるノード(以下の例では、ノード100)で実行される処理である。
[ステップS33]データコピー部151は、I/O静止処理を行う。この処理は、クラスタ間通信部153で互いに同期を取った上で、クラスタを構成する全てのノード100,100a,・・・で実行される。
[ステップS35]データコピー部151は、ステップS34で読み込んだデータを、切替先DB231へ書き込む。
[ステップS37]データコピー部151は、I/O静止解除処理を行う。この処理は、クラスタ間通信部153で互いに同期を取った上で、クラスタを構成する全てのノード100,100a,・・・で実行される。
図11は、更新I/Oの処理手順を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、ノード100内の処理として説明するが、クラスタを構成する他のノード100a,・・・でも同様の処理が行われる。
[ステップS43]I/Oインタセプト・反映部152は、アクセス先の「アドレスC」と最終コピー済の「アドレスB」とを比較する(図7参照)。「アドレスC」が「アドレスB」以下であれば、処理がステップS44に進められる。「アドレスC」が「アドレスB」を超えていれば、処理がステップS46に進められる。
・切替先DB231の開始アドレス「アドレスE」を取得する。
・現用DB221の開始アドレス「アドレスA」からアクセス対象のアドレス「アドレスC」までの相対アドレスを示す「相対アドレスD」を求める。
・切替先DB231の該当アドレス「アドレスF」を求める(「アドレスE」+「相対アドレスD」)。
・切替先DB231のI/O用チャネルプログラムを作成する(現用DB221用のチャネルプログラムを元に、アドレスの情報を切替先DB231に合わせて変更する)。
[ステップS46]I/Oインタセプト・反映部152は、現用DB221に対するデータ更新処理を実行する。
図13は、ジョブ切替中のオンライン電文の取り扱いを示す図である。ジョブ切替中は、スキーマ切替部160は、現用DB221と切替先DB231とに対する更新I/Oが、等価維持フェーズで処理されていることを確認する。そして、スキーマ切替部160は、端末装置21から出されるオンライン電文を抑止する。オンライン電文抑止中は、スキーマ切替部160によって、端末装置21へエラー応答が返される。
以上説明したようにして、本実施の形態ではデータベースの管理構造に依存せずにデータベースの再構成が可能となる。しかも、大規模なデータベースであってもオンラインのサービスを実質的に停止させることがない。すなわち、サービスが停止するのはスキーマ切替処理の間のみであるため、データベースの規模に関係なく短時間で済む。
以上説明した実施の形態の主な技術的特徴は、以下の付記の通りである。
オンライン電文が入力されると、前記現用データベースのデータ構造を定義する現用スキーマを使用して、前記現用データベースに対して物理位置を指定してアクセスする現用データベースアクセス手段と、
前記第2のボリュームに切替先データベースを作成し、前記切替先データベースのデータ構造を定義する切替先スキーマを生成する切替先データベース作成手段と、
オンライン電文が入力されると、前記切替先スキーマを使用して、前記切替先データベースに対して物理位置を指定してアクセスする切替先データベースアクセス手段と、
前記現用データベース内のデータを前記切替先データベースにコピーするコピー手段と、
前記コピー手段によるコピー処理中に前記現用データベースアクセス手段により前記現用データベースへのデータ更新アクセスがあると、アクセス先のデータのコピーが済んでいるか否かを判断し、未コピーであれば前記現用データベースに対してデータ更新処理を行い、コピー済であれば前記現用データベースと前記切替先データベースとに対してデータ更新処理を行うデータ更新手段と、
前記コピー手段によるコピー処理中のオンライン電文を前記現用データベースアクセス手段に振り分け、コピーが完了するとオンライン電文の振り分け先を前記切替先データベースアクセス手段に切り替える切替手段と、
を有することを特徴とするデータベース再構成装置。
前記データ更新手段は、前記データ更新アクセスの対象となるアドレスが、前記最終コピーアドレス情報に設定されたアドレス以下の場合、該当するデータがコピー済であると判断し、前記データ更新アクセスの対象となるアドレスが、前記最終コピーアドレス情報に設定されたアドレスより大きい場合、該当するデータが未コピーであると判断する、
ことを特徴とする付記1記載のデータベース再構成装置。
前記データ更新手段は、アクセス先のデータへのアクセスが静止中の場合、静止状態の解除を待ってアクセス処理を続行することを特徴とする付記1記載のデータベース再構成装置。
コンピュータを、
オンライン電文が入力されると、前記現用データベースのデータ構造を定義する現用スキーマを使用して、前記現用データベースに対して物理位置を指定してアクセスする現用データベースアクセス手段、
前記第2のボリュームに切替先データベースを作成し、前記切替先データベースのデータ構造を定義する切替先スキーマを生成する切替先データベース作成手段、
オンライン電文が入力されると、前記切替先スキーマを使用して、前記切替先データベースに対して物理位置を指定してアクセスする切替先データベースアクセス手段、
前記現用データベース内のデータを前記切替先データベースにコピーするコピー手段、
前記コピー手段によるコピー処理中に前記現用データベースアクセス手段により前記現用データベースへのデータ更新アクセスがあると、アクセス先のデータのコピーが済んでいるか否かを判断し、未コピーであれば前記現用データベースに対してデータ更新処理を行い、コピー済であれば前記現用データベースと前記切替先データベースとに対してデータ更新処理を行うデータ更新手段、
前記コピー手段によるコピー処理中のオンライン電文を前記現用データベースアクセス手段に振り分け、コピーが完了するとオンライン電文の振り分け先を前記切替先データベースアクセス手段に切り替える切替手段、
として機能させることを特徴とするデータベース再構成プログラム。
切替先データベース作成手段が、前記第2のボリュームに切替先データベースを作成し、前記切替先データベースのデータ構造を定義する切替先スキーマを生成し、
コピー手段が、前記現用データベース内のデータを前記切替先データベースにコピーし、
切替手段が、前記コピー手段によるコピー処理中のオンライン電文を現用データベースアクセス手段に振り分け、
前記現用データベースアクセス手段が、オンライン電文が入力されると、前記現用データベースのデータ構造を定義する現用スキーマを使用して、前記現用データベースに対して物理位置を指定してアクセスし、
データ更新手段が、前記コピー手段によるコピー処理中に前記現用データベースアクセス手段により前記現用データベースへのデータ更新アクセスがあると、アクセス先のデータのコピーが済んでいるか否かを判断し、未コピーであれば前記現用データベースに対してデータ更新処理を行い、コピー済であれば前記現用データベースと前記切替先データベースとに対してデータ更新処理を行い、
前記切替手段が、コピーが完了するとオンライン電文の振り分け先を切替先データベースアクセス手段に切り替え、
前記切替先データベースアクセス手段が、オンライン電文が入力されると、前記切替先スキーマを使用して、前記切替先データベースに対して物理位置を指定してアクセスする、
ことを特徴とするデータベース再構成方法。
1a 現用データベース
2 第2のボリューム
2a 切替先データベース
3 現用データベースアクセス手段
3a 現用スキーマ
4 切替先データベース作成手段
5 切替先データベースアクセス手段
5a 切替先スキーマ
6 コピー手段
7 データ更新手段
8 切替手段
Claims (5)
- 第1のボリューム内の現用データベースを第2のボリュームに移行させるデータベース再構成装置において、
オンライン電文が入力されると、前記現用データベースのデータ構造を定義する現用スキーマを使用して、前記現用データベースに対して物理位置を指定してアクセスする現用データベースアクセス手段と、
前記第2のボリュームに切替先データベースを作成し、前記切替先データベースのデータ構造を定義する切替先スキーマを生成する切替先データベース作成手段と、
オンライン電文が入力されると、前記切替先スキーマを使用して、前記切替先データベースに対して物理位置を指定してアクセスする切替先データベースアクセス手段と、
前記現用データベース内のデータを前記切替先データベースにコピーするコピー手段と、
前記コピー手段によるコピー処理中に前記現用データベースアクセス手段により前記現用データベースへのデータ更新アクセスがあると、アクセス先のデータのコピーが済んでいるか否かを判断し、未コピーであれば前記現用データベースに対してデータ更新処理を行い、コピー済であれば前記現用データベースと前記切替先データベースとに対してデータ更新処理を行うデータ更新手段と、
前記コピー手段によるコピー処理中のオンライン電文を前記現用データベースアクセス手段に振り分け、コピーが完了するとオンライン電文の振り分け先を前記切替先データベースアクセス手段に切り替える切替手段と、
を有することを特徴とするデータベース再構成装置。 - 前記コピー手段は、前記第1のボリューム内の前記現用データベースの領域における開始アドレスに対応するデータから順にコピー処理を行い、最後にコピーしたデータのアドレスを最終コピーアドレス情報に設定し、
前記データ更新手段は、前記データ更新アクセスの対象となるアドレスが、前記最終コピーアドレス情報に設定されたアドレス以下の場合、該当するデータがコピー済であると判断し、前記データ更新アクセスの対象となるアドレスが、前記最終コピーアドレス情報に設定されたアドレスより大きい場合、該当するデータが未コピーであると判断する、
ことを特徴とする請求項1記載のデータベース再構成装置。 - 前記スキーマ切替手段は、前記コピー手段によるコピー処理が完了後、オンライン電文の受け付けを一時的に抑止し、オンライン電文の振り分け先の切替後、オンライン電文の抑止を解除することを特徴とする請求項1記載のデータベース再構成装置。
- 前記コピー手段は、コピー中のデータに対するアクセスを静止状態とし、
前記データ更新手段は、アクセス先のデータへのアクセスが静止中の場合、静止状態の解除を待ってアクセス処理を続行することを特徴とする請求項1記載のデータベース再構成装置。 - 第1のボリューム内の現用データベースを第2のボリュームに移行させるためのデータベース再構成プログラムにおいて、
コンピュータを、
オンライン電文が入力されると、前記現用データベースのデータ構造を定義する現用スキーマを使用して、前記現用データベースに対して物理位置を指定してアクセスする現用データベースアクセス手段、
前記第2のボリュームに切替先データベースを作成し、前記切替先データベースのデータ構造を定義する切替先スキーマを生成する切替先データベース作成手段、
オンライン電文が入力されると、前記切替先スキーマを使用して、前記切替先データベースに対して物理位置を指定してアクセスする切替先データベースアクセス手段、
前記現用データベース内のデータを前記切替先データベースにコピーするコピー手段、
前記コピー手段によるコピー処理中に前記現用データベースアクセス手段により前記現用データベースへのデータ更新アクセスがあると、アクセス先のデータのコピーが済んでいるか否かを判断し、未コピーであれば前記現用データベースに対してデータ更新処理を行い、コピー済であれば前記現用データベースと前記切替先データベースとに対してデータ更新処理を行うデータ更新手段、
前記コピー手段によるコピー処理中のオンライン電文を前記現用データベースアクセス手段に振り分け、コピーが完了するとオンライン電文の振り分け先を前記切替先データベースアクセス手段に切り替える切替手段、
として機能させることを特徴とするデータベース再構成プログラム。
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