JP4939749B2 - 化合物半導体スイッチ回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、化合物半導体スイッチ回路装置に係り、特にインサーションロスを低減した化合物半導体スイッチ回路装置に関する。
携帯電話等の移動体用通信機器では、GHz帯のマイクロ波を使用している場合が多く、アンテナの切換回路や送受信の切換回路などに、これらの高周波信号を切り替えるためのスイッチ素子が用いられることが多い。その素子としては、高周波を扱うことからガリウム・砒素(GaAs)を用いた電界効果トランジスタ(以下FETという)を使用する事が多く、これに伴って前記スイッチ回路自体を集積化したモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)の開発が進められている。
また、図13および図14の如く、化合物半導体装置において静電破壊電圧を大幅に向上するため、被保護素子の2端子間にn+/i/n+構造の保護素子200を接続した技術も知られている。
図13は、GaAs FETを用いたSPDT(Single Pole Double Throw)と呼ばれる化合物半導体スイッチ回路装置の回路概要図である。
第1FETであるFET1と第2FETであるFET2のソース(又はドレイン)が共通入力端子INに接続され、各FET1、FET2のゲートがコントロール抵抗R1、R2を介して第1制御端子Ctl1、第2制御端子Ctl2に接続され、そして各FETのドレイン(又はソース)が第1出力端子OUT1、第2出力端子OUT2に接続されたものである。
図14は図13のスイッチ回路装置を集積化した化合物半導体チップの1例を示している。
共通入力端子IN、第1および第2出力端子OUT1、OUT2、第1および第2制御端子Ctl1、Ctl2となるパッドI、O1、O2、C1、C2が基板の周辺でFET1およびFET2の周囲に設けられている。FET1のソース電極315およびドレイン電極316は櫛歯をかみ合わせた状態で配置され、ソース電極315およびドレイン電極316間にゲート電極317が配置される。
各パッド330周辺には、アイソレーション向上のため周辺不純物領域350が設けられる。そして不純物領域であるコントロール抵抗R1およびR2を共通入力端子パッドI、第1および第2出力端子パッドO1、O2に近接して配置する。これによりn+/i/n+構造の保護素子200を入力端子IN−第1制御端子Ctl1(第2制御端子Ctl2)間、第1出力端子OUT1(第2出力端子OUT2)−第1制御端子Ctl1(第2制御端子Ctl2)間に接続し、静電気を放電するものである(例えば特許文献1参照。)。
特開2004−103786号公報
共通入力端子IN―第1制御端子Ctl1(第2制御端子Ctl2)間に印加される静電気エネルギーは、これらの端子となるパッドの直近で放電することが効果的である。従って、保護素子はパッドの近傍に接続することが望ましい。
各パッドの周辺にはアイソレーション向上のため周辺不純物領域350が配置されている。また、第1および第2制御端子パッドC1、C2とFET1、FET2の各ゲート電極は各接続手段によりそれぞれ接続される。この接続手段は、不純物領域により構成された、所定の抵抗値を有する抵抗(コントロール抵抗)R1(R2)であり、高周波信号がゲート電極から高周波的にGND電位である制御端子に漏れることを防止している。
そこで、コントロール抵抗R1(R2)を共通入力端子パッドIに沿って4μmの離間距離で近接して配置する。これにより、コントロール抵抗R1(R2)および周辺不純物領域350と、その間の絶縁領域(GaAs基板)で構成される保護素子200が共通入力端子IN−第1制御端子Ctl1(第2制御端子Ctl2)間に接続されたことになる。これにより、上記のパターンは、静電破壊電圧を大幅に向上させることができる。
しかし、第1制御端子パッドCtl1(第2制御端子パッドCtl2)の直近でコントロール抵抗R1(R2)を共通入力端子パッドIに近接させると、インサーションロスが増大する問題があった。
共通入力端子INには、入力信号である高周波アナログ信号が伝搬する。ところがコントロール抵抗R1(R2)が4μmの距離で共通入力端子パッドIに近接しているため、入力信号の一部がコントロール抵抗R1(R2)に漏れる場合がある。コントロール抵抗R1(R2)が接続する第1制御端子Ctl1(第2制御端子Ctl2)は高周波的にGND電位であるため、高周波アナログ信号は、コントロール抵抗R1(R2)を介して第1制御端子Ctl1(第2制御端子Ctl2)に漏れてしまう。
本来、スイッチMMICのインサーションロスはFET内部の寄生成分のみ、すなわちFETの寄生抵抗成分、寄生容量成分、寄生インダクタ成分のみによって決まり、FETの性能がそのままスイッチMMICのインサーションロスを決定する。
しかし図14のパターンではFET以外のパターンレイアウト上の不具合要因により高周波信号の漏れが発生するため、その分インサーションロスが増大する。すなわち図14のパターンのスイッチMMICのインサーションロスが、FETの寄生成分のみによりインサーションロスが決定される場合に比べ、0.15dBも大きく、インサーションロスの劣化が問題であった。
本発明は上述した諸々の事情に鑑み成されたもので、化合物半導体基板にチャネル層、ゲート電極、ソース領域およびドレイン領域を設けた複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子の前記ソース領域または前記ドレイン領域に共通で接続する共通入力端子パッドと、前記複数のスイッチング素子の前記ドレイン領域または前記ソース領域にそれぞれ接続する複数の出力端子パッドと、前記複数のスイッチング素子の前記ゲート電極にそれぞれ接続する複数の制御端子パッドと、前記複数の制御端子パッドと該制御端子パッドに対応する前記複数のスイッチング素子とをそれぞれ接続する複数の接続手段と、を具備する化合物半導体スイッチ回路装置であって、該複数の接続手段のうち少なくとも1つの接続手段は該接続手段が接続する制御端子パッドと前記共通入力端子パッド間に、第1不純物領域および第2不純物領域間に絶縁領域を配置した保護素子が接続し前記1つの接続手段は前記チャネル層と同等のシート抵抗の高抵抗体と前記ソース領域または前記ドレイン領域と同等のシート抵抗の低抵抗体からなり、前記1つの接続手段が接続する前記制御端子パッドおよび該パッドに最も近い前記保護素子の接続点の間に前記高抵抗体が直列に接続されることにより解決するものである。

本発明に依れば以下の効果が得られる。
第1に、保護素子が接続する接続手段(コントロール抵抗)に、5KΩ以上の高抵抗体を接続する。更に高抵抗体は、制御端子パッドの直近で、保護素子と制御端子パッドの間に接続する。つまり、制御端子パッドから動作領域に至る接続手段において、制御端子パッドから高抵抗体を経て、その後保護素子が接続されるパターンとする。
これにより、共通入力端子パッドIを伝搬する入力信号(高周波アナログ信号)が、保護素子を介してコントロール抵抗R1(R2)に漏れても、高抵抗体により漏れた信号が減衰する。従って結果的に入力信号が高周波的にGND電位である制御端子Ctl1(Ctl2)に漏れることは無い。従ってインサーションロスを劣化させることなく非常に大きな静電破壊防止効果を持つことができる。また、高抵抗体は、短い距離で高い抵抗値を有しておりパッド周辺に配置できるので全く特別なスペースを増やすことなく接続できる。
第2に、高抵抗体を第1制御端子パッド及び第2制御端子パッドの直近に接続する。これにより、高抵抗体に直列に接続される低抵抗体などの接続手段に対して漏れる高周波信号を、確実に減衰することができる。上述のように高周波信号の漏れは、共通入力端子パッドを伝搬する入力信号(高周波アナログ信号)が、保護素子を介してコントロール抵抗に漏れる成分がその大部分を占める。しかし実際には少量ながら、基板を介して高周波信号が伝搬している配線、電極、動作領域などからも高周波信号が接続手段に漏れている。例えば数ワットもの大電力の高周波信号が伝搬しているときはその漏れ成分を無視できない。
つまり、高抵抗体が第1制御端子パッド(第2制御端子パッドも同様)から遠い位置に接続され、高抵抗体と第1制御端子パッドの間に低抵抗体または配線などが接続される場合では、その低抵抗体などに対して、高周波信号が伝搬している配線、電極、動作領域などから基板を介して高周波信号が漏れる。そして漏れた高周波信号は減衰されないまま第1制御端子パッドに漏れてしまう。
そこで、本実施形態の如く高抵抗体を第1制御端子パッドから100μm以下の直近に接続する。これにより高周波信号が漏れる低抵抗体などが存在していたとしてもその距離(高抵抗体から第1制御端子パッドC1までの距離)が短くなり高周波信号が漏れる機会が少ない。
第3に、イオン注入により動作領域を形成したFETの場合高抵抗体は注入領域であり、例えばチャネル層と同程度のピーク濃度を持つ不純物領域であり、チャネル層と同一工程で形成できる。低抵抗体は動作領域のソース領域またはドレイン領域と同一工程で形成できる。従って動作領域のイオン注入パターンの変更のみで実施できる。
第4に、HEMTの場合高抵抗体は、キャップ層を除去したリセス部を設けることによりキャップ層より下層の半導体層を露出させた領域である。不純物濃度の高いキャップ層を除去することにより、高抵抗体となる領域においてはシート抵抗の高いチャネル層が主な電流経路となる。チャネル層は、キャップ層より数倍シート抵抗が高いため、キャップ層を含んだ抵抗層とした場合よりも短い距離で同じ抵抗値を得られる。従って、チップ内で抵抗を引き回す距離を数分の一にでき、高い抵抗を接続する場合においてチップ面積の増大を抑制できる。更に、キャップ層を除去するアライメントマーク形成工程においてリセス部を同時に形成できるので、特に新たに工程を追加することなく高抵抗体を形成できる。
第5に、障壁層上にInGaP層を設けることにより、InGaP層をエッチストップ層として使用でき、プロセスの安定性を高めることができる。
第6に、障壁層上にInGaP層を設け、リセス部底部に表面が安定したInGaP層を露出させることにより確実にその下のチャネル層を保護でき信頼性を高めることができる。
第7に、リセス部底部に障壁層が露出するようにキャップ層を除去することにより、確実にほとんどチャネル層のみが主な電流経路となる抵抗層を形成することができる。
また、障壁層上のエッチストップ層として使用するInGaP層に不純物がドーピングされている場合、このInGaP層をも除去しリセス部底部を障壁層とすることにより抵抗素子のシート抵抗を更に高めることができる。
図1から図12を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、図1から図4を参照し、本発明の第1の実施形態として2つのスイッチング素子によりSPDTスイッチ回路装置を構成した場合を例に説明する。
図1は、化合物半導体スイッチ回路装置を示す回路図である。2つのスイッチング素子であるFET(FET1、FET2)のソース電極(あるいはドレイン電極)が共通入力端子INに接続され、FET1およびFET2のゲート電極がそれぞれ第1接続手段および第2接続手段を介して、第1制御端子Ctl1、第2制御端子Ctl2に接続される。
そしてFET1およびFET2のドレイン電極(あるいはソース電極)が第1と第2の出力端子OUT1、OUT2に接続されたものである。第1と第2の制御端子Ctl1、Ctl2に印加される制御信号は相補信号であり、Hレベルの信号が印加された側のFETがONして、共通入力端子INに入力された高周波アナログ信号をどちらか一方の出力端子に伝達するようになっている。第1接続手段および第2接続手段は、それぞれ不純物領域により形成された第1コントロール抵抗CR1、第2コントロール抵抗CR2である。第1コントロール抵抗CR1、第2コントロール抵抗CR2は、交流接地となる制御端子Ctl1、Ctl2の直流電位に対してゲート電極を介して高周波信号が漏出することを防止する目的で配置されている。
図2は、図1に示す化合物半導体スイッチ回路装置を集積化した化合物半導体チップの1例を示している。図2(A)は平面図であり、図2(B)は動作領域のa−a線断面図である。
図2(A)のごとく、GaAs基板にスイッチを行う2つのFET(FET1、FET2)を配置する。また共通入力端子IN、第1出力端子OUT1、第2出力端子OUT2、第1制御端子Ctl1、第2制御端子Ctl2となる各パッドI、O1、O2、C1、C2が基板の周辺に設けられている。
点線で示した第2層目の金属層は各FETのゲート電極形成時に同時に形成されるゲート金属層(例えばPt/Mo)20である。実線で示した第3層目の金属層は各素子の接続およびパッドの形成を行うパッド金属層(Ti/Pt/Au)30である。第1層目の金属層は、基板にオーミックに接続するオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)であり、各FETのソース電極、ドレイン電極などを形成するが、図2(A)では、パッド金属層30と重なるために図示されていない。
FET1は一点鎖線で囲まれる動作領域100に形成される。尚、以下FET1側の第1制御端子パッドCtl1、第1コントロール抵抗CR1、第1出力端子パッドO1とFET2側の第2制御端子パッドCtl2、第2コントロール抵抗CR2、第2出力端子パッドO2はチップの中心に対して対称に配置されている。従って、以下FET1側について説明するがFET2側も同様である。
動作領域100は、GaAs基板11にn型不純物をイオン注入した一点鎖線で囲まれる長方形の領域であり、動作領域100内には高濃度のn型不純物領域でなるソース領域18およびドレイン領域19が選択的に形成されている(図2(B)参照)。
FET1は、下側から伸びる櫛歯状の3本の第3層目の金属層であるパッド金属層30が第1出力端子パッドO1に接続されるドレイン電極16(あるいはソース電極)であり、この下に第1層目の金属層であるオーミック金属層で形成されるドレイン電極(あるいはソース電極)がある。また上側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30が共通入力端子パッドIに接続されるソース電極15(あるいはドレイン電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるソース電極(あるいはドレイン電極)がある。
この両電極は櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間に第2層目の金属層であるゲート金属層20で形成されるゲート電極17が5本の櫛歯形状に配置されて、動作領域100の一部とショットキー接合を形成している。なお、上側から伸びる真中の櫛歯のソース電極15(あるいはドレイン電極)はFET1とFET2とで共用して、チップの小型化に寄与している。
FET1のゲート電極17は、動作領域100外でゲート金属層20よりなるゲート配線120によって各櫛歯が束ねられる。そして第1コントロール抵抗CR1を介して第1制御端子パッドC1と接続する。
各FETのソース電極およびドレイン電極は、オーミック金属層10及びパッド金属層30の2層の電極構造である。2層目の第2ソース電極15および第2ドレイン電極16は、パッド金属層30により形成される。第2ソース電極15および第2ドレイン電極16は、動作領域100外でパッド金属層30よりなるパッド配線130により各櫛歯が束ねられる。
GaAs基板11にはn型のチャネル層12を設け、その両側にソース領域18およびドレイン領域19を形成する高濃度のn型の不純物領域が設けられる。チャネル層12にはゲート電極17がショットキー接合する。またソース領域18およびドレイン領域19には、第1層目のオーミック金属層10で形成されるソース電極13およびドレイン電極14が設けられる。更にこの上に前述したように第3層目の金属層であるパッド金属層30で形成されるソース電極15およびドレイン電極16が設けられ、各素子の配線等を行っている(図2(B))。
各パッド周辺およびゲート配線120の周辺には、アイソレーション向上のため、高濃度の不純物領域である周辺不純物領域150が配置される。周辺不純物領域150は、各パッドと直流的に接続し、パッド下の全面(またはパッド周辺)に、パッドよりはみ出して設けられる。またパッドから5μm以下程度離間してその周辺に設けられ、半絶縁基板を介して直流的に接続してもよい。また、同様にゲート配線120にも周辺不純物領域150が直流的に接続する。
第1コントロール抵抗CR1は第1不純物領域である低抵抗体LR1により構成され、その一部に直列に、第3不純物領域である高抵抗体HR1が接続する。つまり高抵抗体HR1は第1コントロール抵抗CR1の一部を構成する。同様に、第2コントロール抵抗CR2は第1不純物領域である低抵抗体LR2により構成されその一部に直列に、第3不純物領域である高抵抗体HR2が接続する。つまり高抵抗体HR2は第2コントロール抵抗CR2の一部を構成する。尚、高抵抗体HR1、HR2については、後述する。
低抵抗体LR1は、動作領域100のソース領域18およびドレイン領域19と同程度の高濃度(ピーク濃度:1〜1.5×1018cm−3)(低シート抵抗)の不純物領域であり、シート抵抗は100Ω/□程度で、3〜5KΩ程度の抵抗値を有する。イオン注入領域は深さによって不純物濃度が変化するため、イオン注入領域の不純物濃度はピーク濃度で代表する。低抵抗体LR2も同様の構造である。尚、低抵抗体LR1(LR2)は非連続であってもよく、第1コントロール抵抗CR1(第2コントロール抵抗CR2)の一部が金属配線であってもよい。
そして、保護素子200が共通入力端子パッドIおよび第1出力端子パッドOUT1の近傍に接続される。
ここで保護素子200について説明する。図3は保護素子200を示す図である。図3(A)は概念図、図3(B)は回路概要図、図3(C)は図2(A)のb−b線断面図である。
図3(A)のごとく、保護素子200は、第1不純物領域201と、第2不純物領域202間に絶縁領域203を配置したものである。第1不純物領域201、第2不純物領域202は例えば高濃度のn型不純物領域である。
第1不純物領域(以下第1n+型領域)201および第2不純物領域(以下第2n+型領域)202は、静電エネルギーを通せる距離、例えば4μm程度離間して設けられ、その不純物濃度は、共に1×1017cm−3以上である。また、第1n+型領域201および第2n+型領域202の間には絶縁領域203が当接して配置される。ここで、絶縁領域203とは、電気的に完全な絶縁ではなく、半絶縁性基板の一部、または基板に不純物をイオン注入して絶縁化した領域である。また、絶縁領域203の不純物濃度は、1×1014cm−3以下程度、抵抗率は1×10Ωcm以上が望ましい。
図3(B)は、図2(A)においてFET1の部分を内部等価回路に置き換えた図である。スイッチMMICを構成するFETにおいて、静電破壊電圧を考えるときはゲートショットキ接合は逆バイアス状態である。つまり、そのときの等価回路はゲート電極−ソース電極間およびゲート電極−ドレイン電極間に、ショットキバリアダイオード115が接続された回路となる。
FETにおいて、最も静電破壊電圧が低いのはゲート電極と動作領域100とのショットキ接合部分である。つまり、ゲート端子G−ドレイン端子D間、又はゲート端子G−ソース端子S間に印加された静電エネルギーが、ゲートショットキ接合に到達したとき、到達した静電エネルギーがゲート電極とソース電極間、またはゲート電極とドレイン電極間の静電破壊電圧を上回る場合、ゲートショットキ接合が破壊に至る。
ここで、共通入力端子IN−第1制御端子Ctl1間が、FET1のソース電極−ゲート電極(またはゲート電極−ドレイン電極)間に対応する。尚FET2側も同様である。
つまり、共通入力端子IN−第1制御端子Ctl1間に印加された静電エネルギーが、FET1のゲート電極17−ドレイン電極16間、又はゲート電極17−ソース電極15間に到達する前に、その到達過程において静電エネルギーを減衰させれば良い。
そこでこの間に保護素子200を接続する。これによりショットキーバリアダイオード115に印可される静電エネルギーを保護素子200により放電することができ、静電破壊を防止できる。
図3(C)は図2(A)のb−b線断面図である。尚、以下で説明は省略するが第2コントロール抵抗CR2側も同様である。
第1コントロール抵抗CR1を構成する低抵抗体LR1は動作領域100のソース領域18およびドレイン領域19と同様に高濃度の例えばn型不純物領域(n+型領域)である。また、各パッドの周辺およびパッドに接続する配線の周辺には、第4不純物領域である周辺不純物領域150が配置されている。周辺不純物領域150は各パッドおよび配線から高周波信号が漏れないよう、アイソレーション対策として設けられる、高濃度のn型不純物領域(n+型領域)である。
周辺不純物領域150は、各パッドと直流的に接続し、パッド下の全面(またはパッド下周辺)にパッドよりはみ出して設けられる。またパッドから5μm以下程度離間してパッドの周辺に設けられてもよい。
各パッドのパッド金属層30は図の如くGaAs半絶縁性基板とショットキ接合を形成し、周辺不純物領域150と各パッドもショットキ接合を形成している。
低抵抗体LR1は図3(C)のごとくが共通入力端子パッドIの周辺不純物領域150から4μm離間して配置される。これにより低抵抗体LR1を第1n+型領域201とし、近接する周辺不純物領域150を第2n+型領域202、半絶縁性基板11を絶縁領域203としてn+/i/n+構造の保護素子200となる。すなわち、共通入力端子IN−制御端子Ctl1間、つまりFET1のソース−ゲート端子間(又はドレイン−ゲート端子間)に保護素子200を接続したことになる。
また、共通入力端子パッドIに近接し、尚且つ信号が印加される第1制御端子パッドC1から動作領域100に至る経路途中に接続できる。これにより、スイッチ回路装置に印加された静電エネルギーを動作領域到達前に減衰させることができる。
ここで、保護素子200がパッドに添って近接している距離は長い方がより多くの静電エネルギーを減衰させることができるため、10μm以上が望ましい。
このように、共通入力端子パッドIと近接して、共通入力端子パッドIと第1制御端子パッドC1間に保護素子200を接続することにより静電破壊電圧を大幅に向上させることができる。
更に低抵抗体LR1を第1出力端子パッドO1に近接して配置し、第1制御端子Ctl1−第1出力端子OUT1間に保護素子200を接続するとよい(図2(A)参照)。これにより、FET1のゲート−ドレイン端子間およびゲート−ソース端子間の両方に保護素子200が接続されたことになり、スイッチ回路装置の静電破壊電圧の最低値を向上させることができる。
本実施形態の保護素子200は、例えば周辺不純物領域150と低抵抗体LR1を近接して配置することにより構成され、所定の長さを有する素子である。そして第1接続手段CR1の経路上において、保護素子200の第1制御端子パッドC1に近い側の端部を、本明細書では第1接続手段CR1と保護素子200の接続点CPと称する。また第2接続手段CR2においても同様である。
保護素子200を接続することにより、スイッチMMICの静電破壊電圧を大幅に向上できる。その反面、前述の如く共通入力端子パッドIを伝搬する入力信号が、近接する低抵抗体LR1、LR2を介して、第1制御端子パッドC1および第2制御端子パッドC2に漏れてしまう。
そこで、本実施形態では、第1制御端子Ctl1と保護素子の接続点CP、および第2制御端子Ctl2と保護素子200の接続点CPの間に、それぞれ高抵抗体HR1、HR2を接続する。具体的には、図の如く第1制御端子パッドC1、第2制御端子パッドC2から例えば100μm以内の直近で、第1制御端子パッドC1、第2制御端子パッドC2と保護素子200との間にそれぞれ高抵抗体HR1、HR2を接続する。
図4には、図2(A)のc−c線断面図を示す。
図のごとく高抵抗体HR1は、動作領域100のチャネル層12と同程度の比較的低濃度(ピーク濃度:2〜4×1017cm−3)(高シート抵抗)のn型不純物領域であり、シート抵抗は1KΩ/□程度で、5KΩ以上(例えば10KΩ程度)の抵抗値を有する。高抵抗体HR2も同様の構造である。尚、本実施形態では、図2においてHR1、HR2をそれぞれ示す矩形そのものにはパターン上の意味は無い。
そして、高抵抗体HR1、HR2はそれぞれ第1制御端子パッドC1および第2制御端子パッドC2の直近で、第1制御端子パッドC1、第2制御端子パッドC2と、共通入力端子パッドIに接続する保護素子200との間に接続される。つまり、高抵抗体HR1(HR2)は、第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2)から、第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2)に最も近い位置に接続された保護素子200に至る経路上に接続される。
これによりコントロール抵抗に対して漏れる高周波信号を、確実に減衰することができる。第1コントロール抵抗CR1(第2コントロール抵抗CR2)は、高抵抗体HR1が直列に接続し、低抵抗体LR1やパッド金属層による配線などにより構成される。
上述のように高周波信号の漏れは、共通入力端子パッドIを伝搬する入力信号(高周波アナログ信号)が、保護素子を介してコントロール抵抗CR1(CR2)に漏れる成分がその大部分を占める。しかし実際には少量ながら、基板を介して高周波信号が伝搬している配線、電極、動作領域などからも高周波信号が接続手段に漏れている。例えば数ワットもの大電力の高周波信号が伝搬しているときはその漏れ成分を無視できない。つまり、高抵抗体HR1が第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2)から遠い位置に接続され、高抵抗体HR1と第1制御端子パッドC1の間に例えば低抵抗体または配線などが接続される場合では、その低抵抗体などに対して、高周波信号が伝搬している配線、電極、動作領域などから基板を介して高周波信号が漏れる。そして漏れた高周波信号は減衰されないまま第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2)に漏れてしまう。
そこで、本実施形態の如く高抵抗体を第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2)から100μm以下の直近に接続する。これにより高周波信号が漏れる低抵抗体LR1(LR2)などが存在していたとしてもその距離(高抵抗体から第1制御端子パッドC1までの距離)が短くなり高周波信号が漏れる機会が少ない。
つまり、スイッチMMICの第1および第2制御端子パッドC1、C2とゲート電極を接続し制御信号ラインとなる第1コントロール抵抗CR1および第2コントロール抵抗CR2中において制御端子パッドの近傍に5KΩ以上の高抵抗体HR1、HR2を接続する。
このようなレイアウトにすることにより共通入力端子パッドIから低抵抗体LR1(LR2も同様)に高周波アナログ信号が漏れても、5KΩ程度以上の高抵抗体HR1(HR2)により漏れた信号が減衰する。従って漏出した高周波信号は実際には第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッド)までには達しない。従って共通入力端子パッドIからの高周波信号は、高周波的にGND電位である第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2)には漏れない。つまり共通入力端子IN−第1出力端子OUT1(第2出力端子OUT2)間のインサーションロスの増加を抑制できる。
また、高抵抗体HR1、HR2は既述の如くチャネル層12と同程度の不純物濃度とする。これにより短い距離で高い抵抗値を得られるのでパッド周辺の空いたスペースに配置することができ、チップサイズを増大せずにインサーションロスの増加を抑制できる。また、プロセス上チャネル層12の形成のマスクパターンを変更するのみで高抵抗体HR1、HR2を形成できる。
すなわち低抵抗体LR1(LR2)のみで高い抵抗値(5KΩ以上)を得るにはその幅を十分狭くするか、長さを十分確保する必要がある。実際にはパターンニングの微細化に限界があるため、長さで所望の抵抗値を確保する必要がある。しかし、接続点CPから制御端子パッドC1、または接続点CPから制御端子パッドC2に至る経路中のスペースでは5KΩ以上の抵抗はそれぞれ納まり切れない。従って5KΩ以上の抵抗を配置するためだけに特別のスペースを準備する必要が発生し、チップ面積が大きくなってしまう。そこで本実施形態の如く5KΩ以上の抵抗を高抵抗体HR1、HR2で構成する。これにより接続点CPから制御端子パッドC1、または接続点CPから制御端子パッドC2に至る経路中のスペースに十分納まるため、特にチップサイズを増大させる必要が無くなる。
このように、本実施形態では、第1制御端子Ctl1(第2制御端子Ctl2)と共通入力端子IN間に保護素子200を接続する。保護素子200は低抵抗体LR1(LR2)を、共通入力端子パッドINに近接して配置し、周辺不純物領域150とGaAs基板11により構成される。
これにより、静電破壊電圧を大幅に向上させることができる。しかし、一方で共通入力端子パッドIと低抵抗体LR1(LR2)が近接するため、入力信号である高周波アナログ信号が、第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2)に漏れる場合がある。
そこで、保護素子200と第1制御端子パッドC1間の第1コントロール抵抗CR1に5KΩ以上の抵抗値を有する高抵抗体HR1(HR2)を接続する。これにより、高周波アナログ信号が保護素子200の一方の端子である低抵抗体LR1に漏れた場合、高抵抗体HR1により減衰することができる。従って、実質的に第1制御端子パッドC1に高周波アナログ信号が漏れることが無くなる。従って、保護素子200で静電破壊電圧を大幅に向上させつつ、高抵抗体HR1により共通入力端子IN−第1出力端子OUT1(第2出力端子OUT2)間のインサーションロスの劣化を防止できる。
次に、図5を参照して第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、2つのスイッチング素子にHEMTを採用するものである。尚、第1の実施形態と重複する箇所については説明を省略する。
HEMTの場合もスイッチ回路装置の回路図および平面図は図1および図2(A)と同様である。図5には、それぞれ図2(A)のa−a線(図5(A))、b−b線(図5(B))の断面図を示す。
図5(A)のごとく、基板は、半絶縁性GaAs基板31上にノンドープのバッファ層32を積層し、バッファ層32上に、電子供給層となるn+AlGaAs層33、チャネル(電子走行)層となるノンドープInGaAs層35、電子供給層となるn+AlGaAs層33を順次積層したものである。電子供給層33とチャネル層35間には、スペーサ層34が配置される。
バッファ層32は、不純物が添加されていない高抵抗層であり、その膜厚は、数千Å程度である。電子供給層33上には、障壁層36となるノンドープのAlGaAs層を積層し、所定の耐圧とピンチオフ電圧を確保している。更にキャップ層となるn+GaAs層37を最上層に積層している。キャップ層37には高濃度の不純物が添加されており、その不純物濃度は、1〜5×1018cm−3程度である。
電子供給層33、障壁層36、スペーサ層34は、チャネル層35よりバンドギャップが大きい材料が用いられる。また電子供給層33には、n型不純物(例えばSi)が2〜4×1018cm−3程度に添加されている。
そして、このような構造により、電子供給層33であるn+AlGaAs層のドナー不純物から発生した電子が、チャネル層35側へ移動し、電流パスとなるチャネルが形成される。この結果、電子とドナー・イオンは、ヘテロ接合界面を境として空間的に分離されることになる。電子はチャネル層35を走行するが、ドナー・イオンが存在しないためクーロン散乱の影響が非常に少なく、高電子移動度を持つことができる。
HEMTの動作領域100は、バッファ層32に達する絶縁化層50によって分離することにより形成される。以下、HEMTの動作領域100とは、絶縁化層50で分離され、HEMTのソース電極13、15、ドレイン電極14、16およびゲート電極17が配置される領域の半導体層をいう。すなわち電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、スペーサ層34、障壁層36、キャップ層37などのHEMTを構成する各半導体層をすべて含んだトータルとしての領域を動作領域100とする。
絶縁化層50は、電気的に完全な絶縁ではなく、不純物(B+)をイオン注入することによりエピタキシャル層にキャリアトラップを設け、絶縁化した領域である。つまり、絶縁化層50にもエピタキシャル層として不純物は存在しているが、絶縁化のためのB+注入により不活性化されている。
すなわち、図2(A)の一点鎖線で示す領域の外周に絶縁化層50を形成することにより、HEMTの動作領域100が分離される。
図5(A)のごとく、動作領域100の、高濃度不純物が添加されたキャップ層37を除去することにより、ソース領域37sおよびドレイン領域37dを設ける。ソース領域37sおよびドレイン領域37dには第1層目の金属層であるオーミック金属層10で形成されるソース電極13、ドレイン電極14が接続し、その上層にはパッド金属層30によりソース電極15、ドレイン電極16が形成される。
また、動作領域100でゲート電極17が配置される部分のキャップ層37をエッチングにより除去して、ノンドープAlGaAs層36を露出し、2層目の金属層であるゲート金属層20をショットキー接続させてゲート電極17を形成する。
HEMTのエピタキシャル構造はキャップ層37を含んでいる。キャップ層37の不純物濃度は1〜5×1018cm−3程度と高濃度であるため、キャップ層37の配置されている領域は機能的には高濃度の不純物領域といえる。
つまり、HEMTではパッドや配線の周辺の周辺不純物領域150も絶縁化層50で分離することにより形成される。さらにコントロール抵抗CR1(CR2)も所望の抵抗値を有する距離(長さ)および幅を確保して周囲を絶縁化層50で分離することにより形成される。
つまり、本明細書において、HEMTの不純物領域とは、B+注入で絶縁化しないすべての領域をいう。
図5(B)は、図2(A)のb−b線断面図を示す。
第1の実施形態と同様に、第1コントロール抵抗CR1、第2コントロール抵抗CR2をそれぞれ構成する低抵抗体LR1、LR2を共通入力端子パッドIの周辺不純物領域150から4μm離間して配置する(図2(A)参照)。
これにより低抵抗体LR1(LR2)が第1n+型領域201となり、近接する周辺不純物領域150が第2n+型領域202となる。ここで上述の如く、HEMTの場合は絶縁化層50を所望のパターンに形成することで、不純物領域を分離している。つまり、不純物領域の周囲には絶縁化層50が配置され、これが保護素子200の絶縁領域203となる。
すなわち、共通入力端子IN−制御端子Ctl1間、つまりFET1のソース−ゲート端子間(又はドレイン−ゲート端子間)にn+/i/n+構造の保護素子200が接続され、スイッチMMIC静電破壊電圧を大幅に向上させることができる。
また、低抵抗体LR1を第1出力端子パッドO1に近接して配置し、第1制御端子Ctl1−第1出力端子OUT1間に保護素子200を接続する。これにより、スイッチMMIC静電破壊電圧の最低値を向上させることができる。
そして、第1コントロール端子CR1および第2コントロール端子CR2のそれぞれに高抵抗体HR1、HR2を接続する。以下、FET2側はFET1側と同様であるので説明は省略する。
高抵抗体HR1は、第1コントロール抵抗CR1を構成する低抵抗体LR1と直列に、第1制御端子パッドC1と、第1制御端子パッドC1に直近の保護素子200との間に接続される。
図6を参照し、第2の実施形態の高抵抗体について説明する。図6(A)は図2(A)のc−c線断面図であり、図6(B)は図2(A)のd−d線断面図である。また、高抵抗体HR1、HR2は同様の構造である。
本実施形態の高抵抗体HR1は、絶縁化層50によって分離された第3不純物領域であり、キャップ層37を除去してキャップ層37より下の半導体層を露出した領域により構成される。
すなわち高抵抗体HR1はキャップ層37をエッチングしたリセス部101を有し、リセス部101両端に接続のためのコンタクト部102となるキャップ層37が残存する。コンタクト部102は図の如くそのまま低抵抗体LR1のキャップ層37に連続して接続するか、あるいは抵抗素子電極(不図示)を設けて配線Mに接続するための領域である。抵抗素子電極を設ける場合には、HEMTの1層目の金属層であるオーミック金属層10および3層目の金属層であるパッド金属層30により、ソース電極およびドレイン電極と同様に形成できる。
尚、図の如く高抵抗体HR1のコンタクト部102と低抵抗体LR1とが接続する場合には、その境界が明確とならないが、ここでは抵抗素子電極がコンタクトするのに最小限必要な領域(ここでは例えば長さ3μm程度)までをコンタクト部102とする。
そして図の場合には、リセス部101の底部に障壁層36が露出する。このように、障壁層36が露出するリセス部101を設けることにより、コンタクト部102、チャネル層35が抵抗体の電流経路となり、チャネル層35が実質的な抵抗層となる。そして、チャネル層35はキャップ層37よりシート抵抗が数倍高い(例えば400Ω/□)ため、これにより短い距離で高抵抗値を有する高抵抗体HR1が得られる。本実施形態ではリセス部101を設けることによりシート抵抗Rs=400Ω/□程度の高抵抗体HR1とする。リセス部101は、例えば50μm程度の長さである。
これにより、共通入力端子パッドIから近接する低抵抗体LR1に高周波アナログ信号が漏れても、5KΩ程度以上の高抵抗体HR1により漏れた信号が減衰する。従って漏出した高周波信号は実際には第1制御端子パッドC1までには達しない。従って共通入力端子パッドIからの高周波信号は、高周波的にGND電位である第1制御端子パッドC1には漏れない。すなわち共通入力端子IN−第1出力端子OUT1(第2出力端子OUT2)間のインサーションロスの増加を抑制できる。
一方、図6(B)の如く、低抵抗体LR1は、必要な距離(長さ)と幅を確保し、図6(A)のごとく周囲を絶縁化層50で分離することにより形成する。低抵抗体LR1はキャップ層37がそのまま残るので高抵抗体HR1のコンタクト部102とキャップ層37が連続する。
低抵抗体LR1を構成する不純物領域の構造はHEMTのエピタキシャル構造と同じである。従ってキャップ層37(不純物濃度1〜5×1018cm−3程度)を含んでおり、機能的には高濃度の不純物領域といえる。
キャップ層37は不純物濃度が高く厚みも厚いので、キャップ層37が低抵抗体LR1の主要電流経路となる。ここではシート抵抗Rs=100Ω/□程度とする。
低抵抗体LR1のみで高い抵抗値(5KΩ以上)を得るにはその幅を十分狭くするか、長さを十分確保する必要がある。実際にはパターンニングの微細化に限界があるため、長さで所望の抵抗値を確保する必要がある。従って、抵抗が大きくなるとチップ上でパッドや素子の隙間に納まり切れず抵抗を配置するためだけに特別のスペースを準備する必要が発生し、チップ面積が大きくなってしまう問題がある。
すなわち低抵抗体LR1(LR2)のみで5KΩ以上の抵抗を構成しようとすると、接続点CPから第1制御端子パッドC1、または接続点CPから第2制御端子パッドC2に至る経路中のスペースに納まりきれない。そこで本実施形態では、キャップ層37を除去してシート抵抗が高いチャネル層35を、実質的な抵抗層とする高抵抗体HR1(HR2)を採用する。これにより接続点CPから第1制御端子パッドC1、または接続点CPから第2制御端子パッドC2に至る経路中のスペースに十分納まるため、特にチップサイズを増大する必要が無くなる。つまり、高い抵抗値であっても、チップ面積の増大を抑制し、高周波アナログ信号を減衰させることができる。
図7には、本発明の第3の実施形態を示す。図7は図2(A)のd−d線断面図(図7(A))、b−b線断面図(図7(B))、a−a線断面図7(C))を示す。
第3の実施形態は、第2の実施形態の障壁層36上にInGaP層40を設け、高抵抗体HR1(HR2も同様)のリセス部101底部にInGaP層40が露出する構造である。
これにより、酸化されやすいAlGaAs層である障壁層36が表面状態の安定なInGaP層40で覆われるので、第1の実施形態より信頼性の良好な抵抗が得られる。
また、GaAsキャップ層37は、リセス部101を形成する際にウェットエッチングでInGaP層との選択比が非常に大きな選択エッチングを簡単に行うことができる。したがって、安価で再現性のよいリセス部101を形成することができる。
また、この場合動作領域100においては、InGaP層40を除去して障壁層36を露出させ、ゲート電極17を形成する。このときゲート金属層20の蒸着直前までInGaP層40で障壁層36を保護することができるので、HEMTの特性を向上させることができる。
図8には、本発明の第4の実施形態を示す。図8は図2(A)のd−d線断面図(図8(A))、b−b線断面図(図8(B))、a−a線断面図(図8(C))を示す。
第4の実施形態は、第2の実施形態の障壁層36上にInGaP層40を設け、キャップ層37およびInGaP層40をエッチングしてリセス部101設ける。すなわち高抵抗体HR1(HR2も同様)のリセス部101底部に障壁層36が露出する構造である。
同じくInGaP層40が設けられた第3の実施形態ではチャネル層35に加え高濃度のInGaP層も抵抗層となるため第2の実施形態より若干シート抵抗が低くなるという問題がある。一方、第4の実施形態ではリセス部101において高濃度InGaP層40も除去するため第1の実施形態と同様に実質的にはほとんどチャネル層35のみを抵抗層にできる。従ってシート抵抗は第2の実施形態と同等となり、第3の実施形態と比較してシート抵抗値を高めることができる。つまり第3の実施形態と同じ長さと幅で抵抗値を高めることができる。
また、この場合動作領域100においては、InGaP層40を除去して障壁層36を露出させ、ゲート電極17を形成する。ゲート金属層20の蒸着直前までInGaP層40で障壁層36を保護することができ、HEMTの特性を向上させることができる。
以降の実施形態は、スイッチMMICの異なるパターンを示す。尚、図2と同一構成要素は同一符号とする。
図9および図10は、FETを複数段接続した2つのスイッチング素子からなるハイパワーSPDTを示す。図9は、第5の実施形態のスイッチMMICの一例を示す回路図である。
スイッチMMICは、FETをそれぞれ3段直列に接続した第1のFET群F1と第2のFET群F2からなる。また、第1のFET群F1の一端のFETのソース電極(あるいはドレイン電極)と第2のFET群F2の一端のFETのソース電極(あるいはドレイン電極)が共通入力端子INに接続する。また、第1のFET群F1の3つのFETのゲート電極がそれぞれ第1コントロール抵抗CR1を介して第1制御端子Ctl1に接続し、第2のFET群F2の3つのゲート電極がそれぞれ第2コントロール抵抗CR2を介して第2制御端子Ctl2に接続する。更に、第1のFET群F1の他端のFETのドレイン電極(あるいはソース電極)が第1出力端子OUT1に接続し、第2のFET群F2の他端のFETのドレイン電極(あるいはソース電極)が第2出力端子OUT2に接続したものである。
第1および第2制御端子Ctl1、Ctl2に印加される制御信号は相補信号であり、Hレベルの信号が印加された側のFET群がONして、共通入力端子INに入力された高周波アナログ信号をどちらか一方の出力端子に伝達するようになっている。抵抗は、交流接地となる制御端子Ctl1、Ctl2の直流電位に対してゲート電極を介して高周波信号が漏出することを防止する目的で配置されている。
このように、直列に多段接続した第1のFET群F1は、FET1−1のソース電極がFET群F1のソースSとして共通入力端子INに接続し、各FET1−1、FET1−2、FET1−3のゲート電極が共通でFET群F1のゲートGとして制御端子Ctl1に接続し、FET1−3のドレイン電極がFET群F1のドレインDとして出力端子OUT1に接続する(第2のFET群F2も同様である)。
図10は、図9の回路を1チップに集積化したスイッチMMICの平面図である。GaAs基板にスイッチを行う2つのFET群(第1FET群F1、第2FET群F2)を配置する。第1FET群F1は例えばFET1−1、FE1−2、FET1−3の3つのFETを直列に接続したものである。第2FET群F2は、FET2−1、FET2−2、FET2−3を直列に接続したものである。各FET群を構成する6つのゲート電極にはそれぞれ、第1コントロール抵抗CR1、第2コントロール抵抗CR2が接続されている。また共通入力端子IN、出力端子OUT1、OUT2に接続する電極パッドI、O1、O2と、制御端子Ctl1およびCtl2にそれぞれ接続する2つの電極パッドC1、およびC2、が基板の周辺に設けられている。
点線で示した第2層目の金属層による配線は各FETのゲート電極形成時に同時に形成されるゲート金属層(例えばPt/Mo)20であり、実線で示した第3層目の金属層による配線は各素子の接続およびパッドの形成を行うパッド金属層(Ti/Pt/Au)30である。第1層目の金属層であり基板にオーミックに接触するオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)は各FETのソース電極、ドレイン電極等を形成するものであり、図10では、パッド金属層と重なるために図示されていない。
第1FET群F1および第2FET群F2はチップの中心線に対して対称に配置されており、構成は同様であるので、以下第1FET群F1について説明する。FET1−1は上側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30が共通入力端子パッドIに接続されるソース電極15(あるいはドレイン電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるソース電極(あるいはドレイン電極)がある。また下側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30がFET1−1のドレイン電極16(あるいはソース電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるドレイン電極(あるいはソース電極)がある。この両電極は櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間にゲート金属層20で形成されるゲート電極17が5本の櫛歯形状に配置されている。
動作領域100は、例えばGaAs基板にイオン注入によって一点鎖線の領域に形成される。あるいは、GaAs基板に複数の半導体層を積層し、絶縁化層50で分離することにより一点鎖線の領域に形成される。
FET1−2では、上側から延びる3本のソース電極15(あるいはドレイン電極)は、FET1−1のドレイン電極16と接続している。ここで、この電極は高周波信号の通過点に過ぎず一般には外部に導出する必要が無いためパッドは設けられていない。また、下側から延びる3本のドレイン電極16(あるいはソース電極)は、FET1−3のソース電極15に接続している。この電極も同様に高周波信号の通過点に過ぎず一般には外部に導出する必要が無いためパッドは設けられていない。この両電極の下にオーミック金属層がある。これらは櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間にゲート金属層20で形成されるゲート電極17が5本の櫛歯形状に配置されている。FETを多段に直列に接続したスイッチ回路装置はFET1段のスイッチ回路装置に比べ、FET群がOFFの時により大きな電圧振幅に耐えられるため高出力スイッチ回路装置となる。その際FETを直列に接続するときに接続部となるFETのソース電極またはドレイン電極は一般には外部に導出する必要が無いためパッドを設ける必要はない。
FET1−3は上側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30がソース電極15(あるいはドレイン電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるソース電極13(あるいはドレイン電極)がある。また下側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30が、出力端子パッドO1に接続するドレイン電極16(あるいはソース電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるドレイン電極14(あるいはソース電極)がある。この両電極は櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間にゲート金属層20で形成されるゲート電極17が5本の櫛歯形状に配置されている。
尚、図のe−e線断面図は、イオン注入により動作領域100を形成したFETの場合は図2(B)と同様であり、HEMTの場合は、図5(A)と同様である。
第1FET群F1の各FETのゲート電極17は、動作領域100外でゲート金属層20からなるゲート配線120により櫛歯が束ねられ、第1コントロール抵抗CR1によって第1制御端子パッドC1に接続する。
第1コントロール抵抗CR1は低抵抗体LR1により構成され、その一部に直列に高抵抗体HR1が接続したものである。
そして、第1コントロール抵抗CR1の、低抵抗体LR1を共通入力端子パッドIに沿って近接して配置する。これにより、共通入力端子パッドI−第1制御端子パッドC1間に保護素子200が接続される。尚、図10のf−f線断面図は、図3(C)または図5(B)と同様である。これにより、静電破壊電圧を大幅に向上させることができる。
さらに、低抵抗体LR1を第1出力端子パッドO1に近接して配置し、第1制御端子Ctl1−第1出力端子OUT1間に保護素子200を接続する。これにより、スイッチ回路装置の静電破壊電圧の最低値を向上させることができる。
高抵抗体HR1は第1制御端子パッドC1の直近で、第1制御端子パッドC1と、第1制御端子パッドC1に最も近い保護素子200との間に接続される。
高抵抗体HR1の、図10のg−g線断面図は、図4または図6(A)と同様である。すなわちイオン注入により動作領域100を形成したFETの場合(図4)の高抵抗体HR1は、チャネル層12を形成する不純物と同じ不純物をGaAs基板にイオン注入し、チャネル層12と同等のピーク濃度とすることにより、5KΩ以上の抵抗値に形成される。
また、HEMTの場合(図6(A))の高抵抗体HR1は、周囲が絶縁化層50により分離され、キャップ層37をエッチングしてリセス部101を形成し、5KΩ以上の抵抗値に形成する。HEMTの場合図10のh−h線断面図は図6(B)と同様である。図6(B)のごとく、リセス部101にその下層の半導体層が露出しており、キャップ層37より下層の半導体層が抵抗層となるため、短い距離で抵抗値を高めることができる。
低抵抗体LR1(LR2)のみで5KΩ以上の抵抗を構成すると、接続点CPから第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2も同様)に至る経路中のスペースに納まりきれない。本実施形態の如く5KΩ以上の抵抗を高抵抗体HR1(HR2)で構成することにより特にチップサイズを増大せずに配置することができる。
そして高抵抗体HR1は、第1制御端子パッドC1から、第1制御端子パッドC1に最も近い位置に接続された保護素子200に至る経路上に接続される。
これにより、共通入力端子パッドIに入力された高周波アナログ信号が低抵抗体LR1に漏れても、高抵抗体HR1により減衰できる。従って実質的に第1制御端子パッドC1に高周波アナログ信号が漏れることはなく共通入力端子IN−第1出力端子OUT1(第2出力端子OUT2)間のインサーションロスの増大を抑制できる。
また、HEMTの場合の基板構造および高抵抗体HR1は、第3実施形態または第4実施形態と同様の構造であってもよい。
図11および図12は、3つのスイッチング素子を有するSP3T(Single Pole Three Throw)を示す。図11は、第6の実施形態のスイッチMMICの一例を示す回路図である。
スイッチMMICは、FETをそれぞれ3段直列に接続しスイッチング素子となる第1のFET群F1、第2のFET群F2、第3のFET群F3からなる。また、第1のFET群F1の一端のFETのソース電極(あるいはドレイン電極)、第2のFET群F2の一端のFETのソース電極(あるいはドレイン電極)および第3のFET群F3の一端のFETのソース電極(あるいはドレイン電極)が共通入力端子INに接続する。また、第1のFET群F1の3つのFETのゲート電極がそれぞれ第1コントロール抵抗CR1を介して第1制御端子Ctl1に接続し、第2のFET群F2の3つのゲート電極がそれぞれ第2コントロール抵抗を介して第2制御端子Ctl2に接続する。また第3のFET群F3の3つのゲート電極がそれぞれ第3コントロール抵抗を介して第3制御端子Ctl3に接続する。
更に、第1のFET群F1の他端のFETのドレイン電極(あるいはソース電極)が第1出力端子OUT1に接続する。また第2のFET群F2の他端のFETのドレイン電極(あるいはソース電極)が第2出力端子OUT2に接続し、第3のFET群F3の他端のFETのドレイン電極(あるいはソース電極)が第3出力端子OUT3に接続したものである。
第1、第2および第3制御端子Ctl1、Ctl2、Ctl3に印加される制御信号はいずれか1つがHレベルでその他がLレベルの組み合わせとなっており、Hレベルの信号が印加されたFET群がONして、共通入力端子INに入力された高周波アナログ信号をいずれかの出力端子に伝達するようになっている。抵抗は、交流接地となる制御端子Ctl1、Ctl2、Clt3の直流電位に対してゲート電極を介して高周波信号が漏出することを防止する目的で配置されている。
図12は、図11の回路を1チップに集積化したスイッチMMICの図であり、図12(A)は平面図、図12(B)は図12(A)のk−k線断面図である。
GaAs基板にスイッチを行う3つのFET群を配置する。第1のFET群F1は例えばFET1−1、FE1−2、FET1−3の3つのFETを直列に接続したものである。第2のFET群F2は、FET2−1、FET2−2、FET2−3を直列に接続したものである。第3のFET群F3は、FET3−1、FET3−2、FET3−3を直列に接続したものである。
各FET群を構成する9つのゲート電極にはそれぞれ、第1コントロール抵抗CR1、第2コントロール抵抗CR2、第3コントロール抵抗CR3が接続されている。また共通入力端子IN、出力端子OUT1、OUT2に接続する電極パッドI、O1、O2と、制御端子Ctl1、Ctl2およびCtl3にそれぞれ接続する3つの電極パッドC1、C2、およびC3が基板の周辺に設けられている。
点線で示した第2層目の金属層による配線は各FETのゲート電極形成時に同時に形成されるゲート金属層(例えばPt/Mo)20であり、実線で示した第3層目の金属層による配線は各素子の接続およびパッドの形成を行うパッド金属層(Ti/Pt/Au)30である。第1層目の金属層であり基板にオーミックに接触するオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)は各FETのソース電極、ドレイン電極等を形成するものであり、図12では、パッド金属層と重なるために図示されていない。
第1のFET群F1、第2のFET群F2、第3のFET群F3は構成は同様であるので、以下主に第1のFET群F1について説明する。FET1−1は上側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30が共通入力端子パッドIに接続されるソース電極15(あるいはドレイン電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるソース電極(あるいはドレイン電極)がある。また下側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30がFET1−1のドレイン電極16(あるいはソース電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるドレイン電極(あるいはソース電極)がある。この両電極は櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間にゲート金属層20で形成されるゲート電極17が5本の櫛歯形状に配置されている。
動作領域100は、例えばGaAs基板にイオン注入によって一点鎖線の領域に形成される。あるいは、GaAs基板に複数の半導体層を積層し、絶縁化層50で分離することにより一点鎖線の領域に形成される。
FET1−2では、上側から延びる3本のソース電極15(あるいはドレイン電極)は、FET1−1のドレイン電極16と接続している。ここで、この電極は高周波信号の通過点に過ぎず一般には外部に導出する必要が無いためパッドは設けられていない。また、下側から延びる3本のドレイン電極16(あるいはソース電極)は、FET1−3のソース電極15に接続している。この電極も同様に高周波信号の通過点に過ぎず一般には外部に導出する必要が無いためパッドは設けられていない。この両電極の下にオーミック金属層がある。これらは櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間にゲート金属層20で形成されるゲート電極17が5本の櫛歯形状に配置されている。FETを多段に直列に接続したスイッチ回路装置はFET1段のスイッチ回路装置に比べ、FET群がOFFの時により大きな電圧振幅に耐えられるため高出力スイッチ回路装置となる。その際FETを直列に接続するときに接続部となるFETのソース電極またはドレイン電極は一般には外部に導出する必要が無いためパッドを設ける必要はない。
FET1−3は上側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30がソース電極15(あるいはドレイン電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるソース電極13(あるいはドレイン電極)がある。また下側から伸びる櫛歯状の3本のパッド金属層30が、出力端子パッドO1に接続するドレイン電極16(あるいはソース電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるドレイン電極14(あるいはソース電極)がある。この両電極は櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間にゲート金属層20で形成されるゲート電極17が5本の櫛歯形状に配置されている。
尚、図のi−i線断面図は、イオン注入により動作領域100を形成したFETの場合は図2(B)と同様であり、HEMTの場合は、図5(A)と同様である。
第1FET群F1の各FETのゲート電極17は、動作領域100外でゲート金属層20からなるゲート配線120により櫛歯が束ねられ、第1コントロール抵抗CR1によって第1制御端子パッドC1に接続する。
第1コントロール抵抗CR1は低抵抗体LR1により構成されその一部に直列に、高抵抗体HR1が接続したものである。
そして、第1コントロール抵抗CR1の、低抵抗体LR1を共通入力端子パッドIに沿って近接して配置する。これにより、共通入力端子パッドI−第1制御端子パッドC1間に保護素子200が接続される。尚、図12のj−j線断面図は、図3(C)または図5(B)と同様である。これにより、静電破壊電圧を大幅に向上させることができる。
ここで、第3FET群F3については、低抵抗体LR3を共通入力端子パッドIに近接して配置することができない。このため共通入力端子パッドIに接続するパッド配線130を利用する。すなわち、パッド配線130の周辺に、周辺不純物領域150を設け、これに低抵抗体LR3を近接して配置する。
これにより、図12(B)のごとく、低抵抗体LR3とパッド配線130の周辺不純物領域150および絶縁領域203(GaAs基板11または絶縁化層50)によって、保護素子200が接続できる。尚、図12(B)はGaAs基板にn型不純物をイオン注入した場合を示すが、HEMTの場合には、周囲に絶縁化層50を設けて周辺不純物領域150および低抵抗体LR3を分離する。
さらに低抵抗体LR1を第1出力端子パッドO1に近接して配置し、第1制御端子Ctl1−第1出力端子OUT1間に保護素子200を接続する。これにより、スイッチ回路装置の静電破壊電圧の最低値を向上させることができる。
高抵抗体HR1は第1制御端子パッドC1の直近で、第1制御端子パッドC1と保護素子200との間に接続される。
高抵抗体HR1の、図12(A)のl−l線断面図は、図4または図6(A)と同様である。すなわちイオン注入により動作領域100を形成したFETの場合(図4)の高抵抗体HR1は、チャネル層12を形成する不純物と同じ不純物をGaAs基板にイオン注入し、チャネル層12と同等のピーク濃度とすることにより、5KΩ以上の抵抗値に形成される。
また、HEMTの場合(図6(A))の高抵抗体HR1は、周囲が絶縁化層50により分離され、キャップ層37をエッチングして5KΩ以上の抵抗値に形成する。HEMTの場合図12のm−m線断面図は図6(B)と同様である。図6(B)のごとく、リセス部101にその下層の半導体層が露出しており、キャップ層37より下層の半導体層が抵抗層となるため、短い距離で抵抗値を高めることができる。
低抵抗体LR1(LR2、LR3)のみで5KΩ以上の抵抗を構成すると、接続点CPから第1制御端子パッドC1(第2制御端子パッドC2、第3制御端子パッドC3も同様)に至る経路中のスペースに納まりきれない。本実施形態の如く5KΩ以上の抵抗を高抵抗体HR1(HR2、HR3)で構成することにより特にチップサイズを増大せずに配置することができる。
そして高抵抗体HR1は、第1制御端子パッドC1から、第1制御端子パッドC1に最も近い位置に接続された保護素子200に至る経路上に接続される。
これにより、共通入力端子パッドIに入力された高周波アナログ信号が第1コントロール抵抗CR1に漏れても、高抵抗体HR1により減衰できる。従って実質的に第1制御端子パッドC1に高周波アナログ信号が漏れることはなく共通入力端子IN−第1出力端子OUT1(第2出力端子OUT2)間のインサーションロスの増大を抑制できる。
また、HEMTの場合の基板構造および高抵抗体HR1は、第3実施形態または第4実施形態と同様の構造であってもよい。
尚第1スイッチング素子F1および第2スイッチング素子F2(第3スイッチング素子F3)が多段接続の場合、FETの段数は上記の例に限らない。
尚、高抵抗体は不純物注入領域や、キャップ層をエッチングして下層の半導体層を露出した領域でなくてもよく、例えば蒸着されたNiCrなどにより形成された金属抵抗でも良い。

本発明を説明するための回路図である。 本発明を説明するための(A)平面図、(B)断面図である。 本発明を説明するための(A)概念図、(B)等価回路図、(C)断面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明を説明するための回路図である。 本発明を説明するための平面図である。 本発明を説明するための回路図である。 本発明を説明するための(A)平面図、(B)断面図である。 従来技術を説明するための回路図である。 従来技術を説明するための平面図である。
符号の説明
10 オーミック金属層
11 基板
12 チャネル層
13 第1ソース電極
15 第2ソース電極
14 第1ドレイン電極
16 第2ドレイン電極
17 ゲート電極
18 ソース領域
19 ドレイン領域
20 ゲート金属層
30 パッド金属層
31 GaAs基板
32 バッファ層
33 電子供給層
34 スペーサ層
35 チャネル層
36 障壁層
37 キャップ層
40 InGaP層
50 絶縁化層
60 窒化膜
100 動作領域
101 リセス部
102 コンタクト部
120 ゲート配線
130 パッド配線
150 周辺不純物領域
200 保護素子
201 第1不純物領域
202 第2不純物領域
203 絶縁領域
315 ソース電極
316 ドレイン電極
317 ゲート電極
330 パッド
350 周辺不純物領域
400 動作領域
HR1、HR2、HR3 高抵抗体
LR1、LR2、LR3 低抵抗体
IN 共通入力端子
Ctl1 第1制御端子
Ctl2 第2制御端子
Ctl3 第3制御端子
OUT1 第1出力端子
OUT2 第2出力端子
OUT3 第2出力端子
I 共通入力端子パッド
C1 第1制御端子パッド
C2 第2御端子パッド
C3 第3御端子パッド
O1 第1出力端子パッド
O2 第2出力端子パッド
O3 第3出力端子パッド
CR1 第1コントロール抵抗
CR2 第2コントロール抵抗
CR3 第3コントロール抵抗
F1 第1スイッチング素子
F2 第2スイッチング素子
F3 第3スイッチング素子
CP 接続点

Claims (11)

  1. 化合物半導体基板にチャネル層、ゲート電極、ソース領域およびドレイン領域を設けた複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の前記ソース領域または前記ドレイン領域に共通で接続する共通入力端子パッドと、
    前記複数のスイッチング素子の前記ドレイン領域または前記ソース領域にそれぞれ接続する複数の出力端子パッドと、
    前記複数のスイッチング素子の前記ゲート電極にそれぞれ接続する複数の制御端子パッドと、
    前記複数の制御端子パッドと該制御端子パッドに対応する前記複数のスイッチング素子とをそれぞれ接続する複数の接続手段と、を具備する化合物半導体スイッチ回路装置であって、
    該複数の接続手段のうち少なくとも1つの接続手段は該接続手段前記共通入力端子パッド間に、第1不純物領域および第2不純物領域間に絶縁領域を配置した保護素子が接続し、
    前記1つの接続手段は前記チャネル層と同等のシート抵抗の高抵抗体と前記ソース領域または前記ドレイン領域と同等のシート抵抗の低抵抗体からなり、
    前記1つの接続手段が接続する前記制御端子パッドおよび該パッドに最も近い前記保護素子の接続点との間に前記高抵抗体が直列に接続されることを特徴とする化合物半導体スイッチ回路装置。
  2. 前記高抵抗体は第3不純物領域により構成されることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  3. 前記チャネル層は、前記基板に不純物をイオン注入して形成され、前記第3不純物領域は前記不純物の注入領域で構成され、前記チャネル層と同じピーク濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  4. 前記ソース領域およびドレイン領域は前記基板に他の不純物をイオン注入して形成され、前記低抵抗体は前記ソース領域またはドレイン領域と同じピーク濃度を有することを特徴とする請求項3に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  5. 前記スイッチング素子は、前記基板上にバッファ層、電子供給層、前記チャネル層、障壁層およびキャップ層となる半導体層を積層したHEMTであり、前記第3不純物領域は前記キャップ層を除去して該キャップ層より下の前記半導体層を露出した領域であることを特徴とする請求項に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  6. 前記ソース領域および前記ドレイン領域は、前記キャップ層が配置された領域であることを特徴とする請求項5に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  7. 前記第3不純物領域を構成する半導体層の最上層は前記障壁層であることを特徴とする請求項5に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  8. 前記障壁層上にInGaP層が配置され、前記第3不純物領域を構成する半導体層の最上層は該InGaP層であることを特徴とする請求項5に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  9. 前記高抵抗体は5KΩ以上の抵抗値を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  10. 前記第1不純物領域はそれぞれ前記複数の接続手段の一部であることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
  11. 前記パッドに接続する配線を有し、前記パッドおよび/または配線の周辺には第4不純物領域が配置され、前記第2不純物領域は前記第4不純物領域の一部であることを特徴とする請求項に記載の化合物半導体スイッチ回路装置。
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