JP2007048900A - 化合物半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波FETでは、内在するショットキー接合容量またはpn接合容量が小さく、それらの接合が静電気に弱い。しかし、マイクロ波デバイスにおいては、保護ダイオードを接続することによる寄生容量の増加が、高周波特性の劣化を招き、その手法を取ることができなかったという問題があった。
【解決手段】パッドの周辺に第1n+型領域、第2n+型領域を設けてパッドと保護素子を接続する。保護素子の2端子は、その上に金属層が配置されず、保護素子の延在する長さもパッドの最長部の2分の1以下である。従って、保護素子内での高周波信号の漏れを防止し、更に保護素子の寄生容量を大幅に低減できる。これにより、インサーションロスを全く劣化させることなく、マシンモデルで700Vの静電破壊電圧を得ることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、化合物半導体装置に関し、特に保護素子を接続することにより静電破壊電圧を大幅に向上させる化合物半導体装置に関する。
化合物半導体装置(GaAs MESFET(Metal Semiconductor Field Effect Transistor))では、ショットキーゲートのサージ耐量が小さいため、ソース−ゲート間にnpn保護ダイオードを接続し、ショットキーゲートの順逆方向のサージ耐量に対して10倍以上のサージ耐量を実現する手法が知られている(例えば非特許文献1参照。)。
宮脇康雄他、3名、「イオン注入型低雑音デュアルゲートGaAsMESFET」、SANYO TECHNICAL REVIEW、三洋電機(株)、1986年8月、VOL.18、NO.2、P76−84
GaAs MESFET、HEMT(High Electron Mobility Transistor)等の化合物半導体装置では、基板に、例えばn型不純物を注入する、あるいは絶縁化領域で分離するなどして、動作領域や抵抗などの伝導領域を形成している。すなわち、デバイスの伝導領域としては一つの導電型(n型)の不純物で構成される。
しかし、静電破壊に弱いショットキー接合を保護するために、上記の如くnpn保護ダイオードを接続する場合には、保護ダイオードを形成するためだけにp型不純物領域の形成工程が必要である。
またnpn保護ダイオードは、pn接合の寄生容量が大きく、高周波特性が劣化する問題があった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされ、第1に、化合物半導体基板に設けられ、ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を有するFETと、前記各電極のうち少なくとも2つの電極にそれぞれ接続するパッドと、第1および第2伝導領域とそれらの周囲に配置した絶縁領域により構成され、前記第1伝導領域および第2伝導領域を、第1パッドおよび第2パッドとそれぞれ接続する保護素子とを具備し、前記第1伝導領域は、前記第1パッドから露出して該第1パッド周辺に配置され、前記第2伝導領域は、前記第2パッド周辺に配置され、前記第1伝導領域と第2伝導領域は、互いに近接して所定の間隔で対向する第1の辺および第2の辺をそれぞれ有し、前記第1の辺および第2の辺が対向する距離を前記第1パッドおよび第2パッドのそれぞれ最長部の2分の1以下の長さとすることにより解決するものである。
第2に、ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極をそれぞれ有する第1FETおよび第2FETと、前記両FETのソース電極に共通で接続する共通入力端子パッドと、前記両FETのドレイン電極にそれぞれ接続する2つの出力端子パッドと、前記両FETのゲート電極にそれぞれ接続する2つの制御端子パッドと、第1および第2伝導領域とそれらの周囲に配置した絶縁領域により構成され、前記第1伝導領域および第2伝導領域を、異なる前記電極に接続する前記パッドのいずれか2つとそれぞれ接続する保護素子とを具備し、前記第1伝導領域は、1つの前記パッドから露出して該パッド周辺に配置され、前記第2伝導領域は、他の前記パッド周辺に配置され、前記第1伝導領域と第2伝導領域は、互いに近接して所定の間隔で対向する第1の辺および第2の辺をそれぞれ有し、前記第1の辺および第2の辺が対向する距離を前記1つのパッドおよび他のパッドのそれぞれ最長部の2分の1以下の長さとすることにより解決するものである。
本発明によれば以下の効果が得られる。
第1に、FETのゲート−ソース間にn/i/n型保護素子を接続する。これにより、pn接合ダイオードと比較して寄生容量を大幅に低減し、且つ静電破壊耐量を大幅に向上させることができる。
また、保護素子は、FETの2端子となるパッド間に接続される。従って、制御信号がFETの動作領域に至る経路途中に保護素子を接続する場合と比較して、高周波信号−制御信号間の干渉が起こることはない。
第2に、保護素子の2端子となる第1および第2伝導領域は、両領域と直接コンタクトする金属層が配置されない。従って、保護素子の両端子に接続するシリーズ抵抗が大きく、パッド−パッド間(ゲート−ソース間)のインピーダンスを大きくできるので、保護素子内で高周波信号が漏れることを防止できる。従って、スイッチ回路装置の場合にはインサーションロスの増加を抑制できる。
第3に、保護素子の延在距離を短くすることにより、より寄生容量を低減し、HEMTに保護素子を接続する場合であってもインサーションロスの劣化を防止できる。
第4に、FETの製造工程において、新たなスペースや、新たな工程を追加することなく、また高周波特性を劣化させることなく、静電破壊電圧を向上させることができる。
第5に、スイッチ回路装置に保護素子を接続することにより、静電破壊に弱いスイッチ回路装置の2端子間の保護効果を大幅に高めることができる。
以下に本発明の実施の形態を図1から図13を用いて詳細に説明する。まず図1から図9を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1を参照し、本実施形態の保護素子200の原理的な構造について説明する。
保護素子200は、図の如く、近接する第1伝導領域201と第2伝導領域202の2端子間に絶縁領域203を配置した素子である。第1伝導領域201および第2伝導領域202は、例えばノンドープのGaAs基板に、不純物を注入した不純物領域である。以下、不純物としてn型を例に、第1伝導領域201および第2伝導領域202をそれぞれ第1n+型領域201および第2n+型領域202として説明する。
第1n+型領域201および第2n+型領域202は、静電エネルギーを通せる離間距離d(例えば4μm程度)で対向配置され、その不純物濃度は、共に1×1017cm−3以上である。また、第1n+型領域201および第2n+型領域202の間には絶縁領域203が当接して配置される。ここで、絶縁領域203とは、電気的に完全な絶縁ではなく、半絶縁性基板の一部、または基板101に不純物をイオン注入して絶縁化した絶縁化領域である。また、絶縁領域203の不純物濃度は、1×1014cm−3以下程度、抵抗率は1×10Ωcm以上が望ましい。
第1n+型領域201、第2n+型領域202を保護素子200の2端子とし、これらをそれぞれFET等の被保護素子の2端子に接続する。これにより、被保護素子の2端子間に向かって外部より印加される静電エネルギーを、絶縁領域203を介して放電することができる。
通常のFET動作では静電気のように高い電圧が印加されることがないため、4μmの絶縁領域203を信号が通ることは無い。またマイクロ波のような高周波でも同様に4μmの絶縁領域203を信号が通ることは無い。従って通常の動作では、保護素子200は特性に何ら影響を及ぼさないため、存在しないのと同じである。しかし静電気は瞬間的に高い電圧が印加される現象であり、そのときは絶縁領域203を静電エネルギーが通り、第1n+型領域201、第2n+型領域202間で放電する。
保護素子200の2端子(第1n+型領域201および第2n+型領域202)の離間距離4μmは、静電エネルギーを通すのに適当な距離であり、10μm以上離間すると保護素子間での放電が確実でない。保護素子200の2端子の不純物濃度および絶縁領域の抵抗率も、同様である。
次に、図2を用いて、本実施形態の半導体装置について、GaAs MESFETを例に説明する。
本実施形態の半導体装置は、保護素子200の2端子をGaAs MESFETの2つの電極に接続するパッドとそれぞれ接続するものである。
図2(A)は平面図、図2(B)は図2(A)のa−a線断面図であり、図2(C)は図2(A)の等価回路図である。
図2(A)(B)の如く、被保護素子100は、GaAs MESFETであり、半絶縁基板101であるGaAs表面に、動作領域108を設ける。動作領域108はn型不純物領域であり、高濃度のn型不純物領域であるソース領域103、ドレイン領域104を有する。動作領域108は、図2(A)の破線の領域に設けられる。また動作領域108には、その表面とショットキー接合を形成するゲート電極17、ソース領域103およびドレイン領域104表面とオーミック接合をそれぞれ形成するソース電極25およびドレイン電極26が設けられる。ソース電極25およびドレイン電極26上には2層目のソース電極15およびドレイン電極16が配置される。ソース電極15およびドレイン電極16は、動作領域108外に設けられ、各電極と対応するパッドと同一の金属層により構成される。ソースパッドSP、ドレインパッドDP、ゲートパッドGPは、それぞれ動作領域108の対応する電極と接続し、またMESFET100のソース端子S、ドレイン端子D、ゲート端子Gに接続するパッドである。
MESFET100においては、ゲートショットキ接合の容量が小さく、ゲート端子G−ソース端子S間に、ゲート端子G側をマイナスにしてサージ電圧を印加する場合が最も静電破壊に弱い。つまり、静電破壊電圧を考える場合の等価回路は、図2(C)の如く、ゲート端子G−ソース端子S間に、ショットキバリアダイオード115が接続された回路となる。
静電破壊からの保護は、弱い接合であるゲート電極17のショットキ接合にかかる静電エネルギーを軽減すれば良い。そこで、MESFET100の2端子間に上記の保護素子200を接続する。保護素子200は、MESFET100の対応する2端子間から印加される静電エネルギーに対し、それを一部放電するためのバイパスとなる経路となる。つまりこれにより、MESFET100の静電破壊に弱い接合を保護することができる。
本実施形態では、図2(A)(C)の如く、ソース端子S−ゲート端子Gの2端子間となるソースパッドSP−ゲートパッドGP間に、保護素子200を接続する。尚、以下、第1パッドP1がソースパッドSPであり、第2パッドP2がゲートパッドGPの場合を例に説明するが、これらを入れ替えても良いし、第1パッドP1および第2パッドP2がそれぞれドレインパッドDPとゲートパッドGPであってもよい。
これにより、ソースパッドSPおよびゲートパッドGPから印加された静電エネルギーを、保護素子200内部で一部放電させることができる。すなわち、静電破壊強度が最も弱いFET動作領域108上の、ゲートショットキ接合に至る静電エネルギーを減少させ、FET100を静電破壊から保護することができる。ここでは、ゲート端子G−ソース端子S間に保護素子200を接続して放電させるが、ゲート端子G−ドレイン端子D間に保護素子200を接続しても良い。
図3は、ゲート端子G−ソース端子S間および、ゲート端子G−ドレイン端子D間に保護素子200を接続し、放電させる図である。
この場合、ソース端子S−ゲート端子Gの2端子間となるソースパッドSP−ゲートパッドGP間に、保護素子200を接続する。更にドレイン端子D−ゲート端子Gの2端子間となるドレインパッドDP−ゲートパッドGP間に、保護素子200を接続する。
これにより、ソースパッドSPおよびゲートパッドGPから印加された静電エネルギーを、保護素子200内部で一部放電させることができる。また、ドレインパッドDPおよびゲートパッドGPから印加された静電エネルギーを、保護素子200内部で一部放電させることができる。すなわち、静電破壊強度が最も弱いFET動作領域108上の、ゲートショットキ接合に至る静電エネルギーを減少させ、FET100を静電破壊から保護することができる。
図4には、保護素子200の拡大図を示す。図4(A)は平面図であり、図4(B)は図4(A)のb−b線断面図を示す。
前述のごとく保護素子200はパッドに接続する。ここで、パッドは金属層により形成されるが、第1n+型領域201は、その上に金属層などの導電層が直接コンタクトすることはない。また図4では第2n+型領域202もその上に金属層などの導電層が直接コンタクトしない場合を示すが、第2n+型領域202上には第2n+型領域202と直接コンタクトする導電層が配置されてもよい。
保護素子200の第1n+型領域201は、例えばソースパッドSPから露出してソースパッドSP周辺のノンドープGaAs基板101表面に配置される。また、第2n+型領域202は、例えばゲートパッドGPから露出してゲートパッドGP周辺の基板101表面に配置される。すなわち、第1n+型領域201と第2n+型領域202の周囲には絶縁領域203(ノンドープGaAs基板)が配置される。ここで第1n+型領域201の幅w1および第2n+型領域201の幅w2は5μmである。
第1n+型領域201と第2n+型領域202は、4μm程度の一定の離間距離dで近接して対向する第1の辺S1および第2の辺S2をそれぞれ有する。そして、第1の辺S1および第2の辺S2が対向する距離(以降、保護素子200の長さL)は第1パッド(ここではソースパッドSP)の最長部L11の2分の1以下の長さである。また第1の辺S1の長さL12は、保護素子200の長さLと同じであり同様に第1n+型領域が接続する第1パッド(ここではソースパッドSP)の最長部L11の2分の1以下の長さである。パッドの最長部とは、パッドが矩形(正方形も含む)の場合は短辺の長さ、円形の場合は直径、それ以外の形状の場合にはパッド内部で最も長さが取れる直線距離(例えば対角線等)を指す。
また、第1n+型領域201はソースパッドSPと直流電流が流れる状態で接続(以下直流的に接続)するが、第1n+型領域201はその上に、当該領域と重畳して直接コンタクトする金属層を有さない。
すなわち、図4(B)の如く、第1n+型領域上には何れの金属層も配置されず、第1n+型領域201はソースパッドSPの端部の近辺に配置され、ソースパッドSPと直流的に接続する。
更に、ソースパッドSPの周辺の基板101表面には、ソースパッドSPからの高周波信号の漏れを防止するため、第3伝導領域150が配置される。第3伝導領域150はn型の不純物領域(以下第3n+型領域と称する)であり、第1n+型領域201と連続する。第3n+型領域150は、ソースパッドSPと少なくとも一部が重畳し、ソースパッドSPと直接コンタクトするように配置されて、ソースパッドSPと接続する。尚、アイソレーション向上のために設けられる第3n+型領域150の不純物濃度は、第1n+型領域201の不純物濃度と同等である。つまり、この場合、第1n+型領域201は、第3n+型領域150を介してソースパッドSPと直流的に接続している。
第2n+型領域202も、第1n+型領域201と同様の構成である。すなわち、図においては第1n+型領域201の第1の辺S1と対向する第2の辺S2の長さL22は、ゲートパッドGPの最長部L21の2分の1以下の長さである。従って保護素子200の長さLはL22とも同じ長さであり、同様にゲートパッドGPの最長部L21の2分の1以下である。
また、第2n+型領域202の幅(第1n+型領域201の幅w1と同様)w2は5μmとする。
このように、本実施形態の保護素子200はその2端子をそれぞれMESFET100の例えば入力信号および制御信号が印加される2つのパッド周辺に配置し、各パッドと接続する。これにより、例えばソース端子S−ゲート端子G間に印加された静電エネルギーを、保護素子200により一部放電させることができる。つまり、静電破壊強度が最も弱いMESFET100の動作領域108上のゲートショットキ接合に至る静電エネルギーを大きく減衰させ、MESFET100を静電破壊から保護することができる。
図5は、第3n+型領域150の他のパターンを示す図であり、図4(A)のb−b線断面に対応する他の形態を示す。
図5(A)の如く、第3n+型領域150はソースパッドSP下方全面に配置されてもよい。第3n+型領域150は、ソースパッドSPと重畳して直接コンタクトし、ソースパッドSPと接続する。
図5(B)(C)は、第3n+型領域150の上に、該領域と直接コンタクトするパッドが配置されない場合である。
図5(B)はパッドの端部に隣接して第3n+型領域150が配置される場合であり、図5(C)はパッドに近接し、しかしパッドの端部から離間して第3n+型領域150が配置される場合である。
このような場合において、第3n+型領域150とソースパッドSPの端部の離間距離が0μm〜5μmであれば、両者は直流的に接続でき、アイソレーション向上の機能を保つことができる。
そして、いずれの場合においても、第1n+型領域201は、第3n+型不純物領域150を介してソースパッドSPと直流的に接続している。
ここで、第1n+型領域201と第3n+型領域150は連続する領域であるので、第1n+型領域201を明確にするために第3n+型領域150について、更に説明する。第3n+型領域150はパッドの周囲に配置されパッドと直流的に接続する不純物領域である。第3n+型領域150はその上に直接コンタクトするパッドなどの導電層が配置されていてもよく、配置されていなくてもよい。
そして、本実施形態の第1n+型領域201はパッドと直流的に接続し、その上に金属層(導電層)が配置されない幅w1=5μmの領域である。つまり、本実施形態において、パッドと直流的に接続する第3n+型領域150が有る場合には、保護素子200の絶縁領域203の端部から5μmまでの、その上に金属層が配置されない伝導領域を第1n+型領域201とする。
更に、図5(D)(E)は、第1n+型領域201とソースパッドSPの間に第3n+型領域150が配置されない場合を示す。すなわちソースパッドSPの端部に近接して第1n+型領域201を配置することで、第1n+型領域201を第3n+型領域150として機能させることができる。その場合も第1n+型領域201上に金属層などの導電層は配置されない。
より詳細には、第1n+型領域201の幅w1は5μmである。図5(A)〜(C)の如く、アイソレーション向上のための第3n+型領域150をソースパッドSPと第1n+型領域201の間に配置する場合は、絶縁領域203の境界から幅w1=5μmまでの領域が第1n+型領域201であり、5μmの位置からソースパッドSP側の領域が第3n+型領域150である。
一方図5(D)の如く、第1n+型領域201をパッドに隣接して配置した場合、第1n+型領域201はソースパッドSPと直流的に接続することができ、また第3n+型領域150の一部としてアイソレーション向上に寄与することができる。
また、図5(E)の如く、ソースパッドSPから0μm〜5μmの距離で近接して第1n+型領域201を配置することにより、第1n+型領域201はソースパッドSPと直流的に接続することができ、第3n+型領域150の一部としても機能する。
尚、図5(D)(E)の場合において、保護素子200となる第1n+型領域201が配置されるのはソースパッドSP周辺の一部である。すなわち、第1n+型領域201以外のパッド周辺部には、第3n+型領域150を配置した方が、アイソレーションの向上に有利である。
図5においては、第2n+型領域202も第1n+型領域201の構成と同様とした。すなわち第2n+型領域202は該領域202と重畳して直接コンタクトする金属を有さず、第3n+型領域150と連続する。本実施形態では、第2n+型領域202は第1n+型領域201と同様の構成でなくてもよく、これについては後述する。
ここで図2(A)を参照して、例えばゲートパッドGPと動作領域108のゲート電極17を接続するゲート配線27と、ソースパッドSPに保護素子200を接続することも可能である。つまり、ソースパッドSPの近傍にゲート配線27を延在させ、それぞれに直流的に接続する第1n+型領域201および第2n+型領域202を配置する。これにより、MESFET100のソース端子S−ゲート端子G間を静電破壊から保護することは可能となる。
しかしこの場合ゲート配線27は、ゲートパッドGPから動作領域108に至る例えば制御信号の経路となる。このように制御信号の経路途中に保護素子200を接続する場合、例えば入力信号(高周波信号)−制御信号間の干渉が起こるため、問題である。
そこで、本実施形態ではソースパッドSPおよびゲートパッドGPの周辺に保護素子200の2端子を接続し、ソース端子S−ゲート端子G間を静電破壊から保護することとした。これにより、制御信号が動作領域108に至る経路途中に保護素子200を接続する場合と比較して、高周波信号−制御信号間の干渉が起こらず、高周波信号のロスや歪みの発生を防ぐことができる。
また、図4および図5の如く、第1n+型領域201、第2n+型領域202の上には、直接コンタクトする金属層(パッド)が配置されていない。このため、保護素子200の両端子に接続するシリーズ抵抗が大きくなる。保護素子200の両端子上に金属層が配置されると抵抗が低減するため、保護素子200内で高周波信号が漏れ、高周波特性が劣化する問題がある。しかし、本実施形態では保護素子200に接続するシリーズ抵抗を大きくすることで、内部での高周波信号の漏れを防止した保護素子200を提供できる。
保護素子200は、第1n+型領域201/絶縁領域203/第2n+型領域202の構造である。つまり、n+/i/n+接合による寄生容量が発生する。この寄生容量は、pn接合ダイオードの寄生容量と比較して十分小さいものであるが、高周波特性を劣化させる一因となるものであり、より小さい方が望ましい。本実施形態では、保護素子200が延在する長さ(第1の辺S1の長さL12)が、パッドの最長部(パッドの一辺)の長さL11の2分の1以下である。すなわち、保護素子200を接続することによる寄生容量の増加を抑制できる。
更に、第2n+型領域202も絶縁領域203の端部から5μmまでの伝導領域であるが、第2n+型領域202には、その上に第2n+型領域と一部が重畳し、て直接コンタクトする金属層が配置されてもよく、例えばゲートパッドGPと一部が重畳してもよい。
図6は、第2n+型領域202のパターンを説明する図であり、図6(A)が平面図、図6(B)が図6(A)のc−c線断面図である。
ソースパッドSP側において、第1n+型領域201は絶縁領域203の端部から5μm間での幅w1を有する領域であり、それ以外の伝導領域はソースパッドSP周辺の第3n+型領域150である。
一方ゲートパッドGP側において、第2n+型領域202は絶縁領域203の端部から5μmの幅w2を有する領域であり、その一部とゲートパッドGPが重畳して直接コンタクトしている。このように、第2n+型領域202の一部がゲートパッドGPと重畳する場合、第2n+型領域202は第3n+型領域150の一部としても機能する。
パッドの周辺において所定のアイソレーションを確保するためには、パッドの端部から最低1μmはみして、伝導領域が配置されればよい。そして、本実施形態の第2n+型領域202は第3n+型領域150と同等の不純物濃度を有する領域であり、第1n+型領域201とは異なりその一部と直接コンタクトする金属層が配置されてもよい。すなわち、第2n+型領域202としては絶縁領域203の端部からの幅w2=5μmの領域であるが、それがアイソレーション向上のための第3n+型領域150の一部であってもよい。
また、図のごとく第2の辺S2の長さL22が対応するゲートパッドGPの最長部の長さL21と同等でもよい。この場合であっても、保護素子200の長さLは所定の離間距離dで第1の辺S1と第2の辺S2が対向する長さである。従って、保護素子200の長さLと同じ長さを持つ第1の辺S1の長さL12が第1パッドP1の最長部L11の2分の1以下であれば、寄生容量の増大を抑制できる。
図7は、第2n+型領域202の他のパターンを説明する図であり、図6(A)のc−c線断面に対応する他の形態を示す。尚、第1n+型領域201は図4および図5と同様である。
図7(A)は図6と同様に第2n+型領域202と連続する第3n+型領域150が配置される場合であり、図7(B)、(C)、(D)はゲートパッドGPと第2n+型領域202の間に第3n+型領域150が配置されない場合である。
図7(A)では、第3n+型領域150は第2n+型領域202と連続してゲートパッドGP下方全面に設けられる。
図7(B)は、ゲートパッドGPの端部に隣接して、幅w2=5μmの第2n+型領域202が設けられる。ゲートパッドGPと直接コンタクトする第3n+型領域150が配置されないが、パッドの端部から0μm〜5μmの距離であれば第2n+型領域202はゲートパッドGPと直流的に接続できる。従って、第2n+型領域202を第3n+型領域150として機能させることもできる。
図7(C)はパッドと離間して第2n+型領域202を配置した場合であり、パッドの端部から5μm以下に配置すれば、図7(B)と同様に第2n+型領域202を第3n+型領域150として機能させることもできる。
図7(D)はパッドと一部重畳して第2n+型領域202を配置した場合であり、図7(B)、(C)と同様に第2n+型領域202を第3n+型領域150として機能させることもできる。
図7(B)、(C)、(D)の場合、第2n+型領域202以外のパッド周辺部には、第3n+型領域150を配置した方が、アイソレーションの向上に有利である。
尚、以上絶縁領域203は半絶縁基板の一部として説明した。しかし、基板表面が半絶縁性でない場合は、不純物イオン注入により不活性化された絶縁領域203が第1n+型領域201、第2n+型領域202の間に形成される。
図8および図9には、本実施形態の第1n+型領域201および第2n+型領域202のパターン例を示す。
図8(A)は、破線で示す第1パッドP1および第2パッドP2の形状が異なる場合である。各パッドの形状はすべて同一形状に限らない。前述の如くパッドの最長部とは、パッドが矩形(正方形も含む)の場合は短辺の長さ、円形の場合は直径、それ以外の形状の場合は、パッド内部で最も長さが取れる直線距離(例えば対角線など)であるとする。
より具体的には、パッドが正方形の場合には第1n+型領域201の第1の辺S1はパッドの一辺の2分の1以下の長さであり、長辺と短辺を有する矩形の場合には短辺の2分の1以下の長さとなる。また、第1パッドP1が例えば図8(A)の如く五角形の場合、第1の辺S1の長さは対応する第1パッドP1の最長の対角線L11の2分の1以下である。
更に、例えば第1パッドP1の周辺に他の保護素子を接続しても良い。その場合第1パッドP1の周辺に他の第1n+型領域201’を配置し、他のパッド(不図示)と接続する他の第2n+型領域(不図示)を配置する。第2パッドP2に2つの第2n+型領域202を設ける場合も同様である。
図8(B)は、第1パッドP1、第2パッドP2が円形の場合である。この場合、第1n+型領域の第1の辺S1の長さL12は、直径L11のパッドの半径以下となる。
図4、図6および図8(A)は、保護素子200の延在方向が、第1n+型領域201および第2n+型領域202がそれぞれ設けられるパッドの辺と平行な場合を示した。しかしこれに限らず、図9の如く保護素子200の延在方向と、それらが設けられる各パッドの辺が平行でなくてもよい。
図9(A)では、保護素子200(第1の辺S1および第2の辺S2)が、保護素子200の両端子が設けられるパッドの辺に対して垂直方向に延在する場合を示す。この場合は、第1の辺S1の長さL12を対応するパッドの最長部の長さL11の2分の1以下にすることで、寄生容量の増大を防止できる。
また、図9(B)は、保護素子200の延在方向は第1パッドP1および第2パッドP2の辺に対して垂直および水平のいずれでもない場合である。この場合も、少なくとも第1の辺S1の長さL12は、第1パッドP1の最長部の長さL11の2分の1以下とする。
図9(A)(B)においては第1の辺S1の長さL12より、保護素子200の長さLの方が短い。第1の辺S1の長さL12が第1パッドP1の最長部の長さL11の2分の1を越えた場合でも、保護素子200の長さLが第1パッドP1の最長部の長さL11の2分の1以下であれば、十分寄生容量の増大を防止することができる。
図10から図13を参照し、本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態はスイッチ回路装置に保護素子200を接続するものである。
図10は、SPDT(Single Pole Double Throw)と呼ばれる化合物半導体スイッチ回路装置の回路図を示している。
図10(A)は原理的な回路図であり、第1と第2のFET1、FET2のソース(又はドレイン)が共通入力端子INに接続され、各FET1、FET2のゲートが抵抗R1、R2を介して第1と第2の制御端子Ctl1、Ctl2に接続され、そして各FETのドレイン(又はソース)が第1と第2の出力端子OUT1、OUT2に接続されたものである。第1と第2の制御端子Ctl1、Ctl2に印加される信号は相補信号であり、Hレベルの信号が印加されたFETがONして、入力端子INに印加された信号をどちらか一方の出力端子に伝達するようになっている。抵抗R1、R2は、交流接地となる制御端子Ctl1、Ctl2の直流電位に対してゲート電極を介して高周波信号が漏出することを防止する目的で配置されている。
図10(A)に示すスイッチ回路のロジックでは、出力端子OUT1に信号を通すときには出力端子OUT1に近い制御端子Ctl1に例えば3Vを、制御端子Ctl2に0Vを印加する。逆に出力端子OUT2に信号を通すときには出力端子OUT2に近い制御端子Ctl2に3V、Ctl1に0Vのバイアス信号を印加している。しかし、ユーザの要望によっては、その逆のロジックを組む必要もある。
図10(B)は、図10(A)の逆のロジックパターン(以下リバースコントロールタイプと称する)の回路図である。
この回路では、FET1のゲートが抵抗R1を介してFET1から遠い位置にある制御端子Ctl1に接続し、FET2のゲートが抵抗R2を介してFET2から遠い位置にある制御端子Ctl2に接続している。このようにすることで、出力端子OUT1に信号を通すときには出力端子OUT1から遠い制御端子Ctl1に例えば3V、制御端子Ctl2に0Vを印加し、逆に出力端子OUT2に信号を通すときには出力端子OUT2から遠い制御端子Ctl2に3V、Ctl1に0Vのバイアス信号を印加する。
図11は、図10(B)に示す化合物半導体スイッチ回路装置のリバースコントロールタイプのスイッチ回路を集積化した化合物半導体チップの1例を示した平面図である。
第2実施形態のスイッチ回路装置は、スイッチング素子としてGaAsMESFET(図2(B)参照)およびHEMTの何れでも図示のパターンで実現できる。以下スイッチング素子としてHEMTを例に説明する。
ノンドープGaAs基板に複数の半導体層を積層し、スイッチングを行うFET1およびFET2を中央部に配置する。
各FETのゲート電極に抵抗R1、R2を接続する。また共通入力端子IN、第1および第2出力端子OUT1、OUT2、第1および第2制御端子Ctl1、Ctl2に対応するパッドI、O1、O2、C1、C2が基板の周辺でFET1およびFET2の周囲にそれぞれ設けられている。第2層目の金属層は各FETのゲート電極17形成時に同時に形成されるゲート金属層(Pt/Mo)20である。尚ゲート電極はPt埋め込み構造とし、Ti/Pt/Auのゲートに比べ高耐圧と低オン抵抗を実現したFETとなっている。実線で示した第3層目の金属層は各素子の接続およびパッドの形成を行うパッド金属層(Ti/Pt/Au)30である。第1層目の金属層は基板にオーミックに接続するオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)であり各FETのソース電極、ドレイン電極および各抵抗の両端の取出し電極を形成するが、図では、パッド金属層と重なるために図示されていない。
FET1のゲート電極17と、FET1から遠い位置にある制御端子Ctl1は抵抗R1で接続され、FET2のゲート電極17とFET2から遠い位置にある制御端子Ctl2は抵抗R2で接続されている。
HEMTの動作領域108は、基板に選択的に絶縁化領域50を形成することにより、一点鎖線の如く他の構成要素と分離される。ここで、絶縁化領域50とは、電気的に完全な絶縁ではなく、不純物(B+)をイオン注入することによりエピタキシャル層にキャリアのトラップ準位を設け、絶縁化した領域である。つまり、本実施形態では、動作領域108、抵抗R1、R2等、絶縁化領域50以外は伝導領域である。
チップ中心から外側に向かって伸びる櫛歯状の4本のパッド金属層30が共通入力端子パッドIに接続されるソース電極15(あるいはドレイン電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるソース電極(あるいはドレイン電極)があり、ソース領域(あるいはドレイン領域)とコンタクトしている。またチップ中心に向かって伸びる櫛歯状の4本のパッド金属層30が第1出力端子パッドO1および第2出力端子パッドO2に接続されるドレイン電極16(あるいはソース電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるドレイン電極(あるいはソース電極)があり、ドレイン領域(あるいはソース領域)とコンタクトしている。なお、共通入力端子パッドIから伸びる真中の櫛歯のソース電極15(あるいはドレイン電極)はFET1とFET2とで共用している。
この両電極は櫛歯をかみ合わせた形状に配置され、その間にゲート金属層20で形成されるゲート電極17が7本の櫛歯形状に配置され、ソース領域およびドレイン領域間の動作領域108の一部とショットキー接合を形成している。ゲート電極17は、動作領域108外で櫛歯を束ねたゲート配線27および抵抗R1、R2を介して、第1制御端子パッドC1および第2制御端子パッドC2と接続する。
ここで、抵抗R1および抵抗R2は、それぞれ両FETから延在し、共通入力端子パッドIに接続する配線(パッド金属層30)と窒化膜を介して交差して設けられた伝導領域であり、第1制御端子パッドC1および第2制御端子パッドC2とそれぞれ電気的に接続する。
そして、共通入力端子パッドIと第1制御端子パッドC1間、および共通入力端子パッドIと第2制御端子パッドC2間に、それぞれ保護素子200を接続する。
保護素子200の第1伝導領域201は、第1制御端子パッドC1と対向する共通入力端子パッドIの周辺に図示のパターンで絶縁化領域50を設けることにより分離される。第2伝導領域202は、共通入力端子パッドIと対向する第1制御端子パッドC1の周辺に図示のパターンで絶縁化領域50を設けることにより分離される。尚、後に詳述するが、第2実施形態の場合も第1伝導領域201および第2伝導領域202を、それぞれ第1n+型領域201および第2n+型領域202として説明する。
第1n+型領域201と第2n+型領域202は、周囲に絶縁化領域50(絶縁領域203)が配置される。また第1n+型領域201と第2n+型領域202は4μm程度の離間距離dで近接して配置され、それぞれ対向する第1の辺S1および第2の辺S2を有する。第1n+型領域201の第1の辺S1の長さL12は、保護素子200の長さLと同じであり、共通入力端子パッドIの一辺の長さL11の2分の1以下の長さである。第2n+型領域202の第2の辺S2の長さL22も、保護素子200の長さLと同じであり、第1制御端子パッドC1の最長の対角線L21の2分の1以下の長さである。
第1n+型領域201は共通入力端子パッドIと隣接して直流的に接続し、第2n+型領域202は第1制御端子パッドC1と隣接して直流的に接続する。このようにして、スイッチ回路装置の共通入力端子パッドIと第1制御端子パッドC1間に保護素子200が接続される。
尚、第2制御端子パッドC2側も同様であり、共通入力端子パッドIには2つの保護素子200が接続する。これにより、スイッチ回路装置の共通入力端子IN−第1制御端子Ctl1間および共通入力端子IN−第2制御端子Ctl2間に、それぞれ保護素子200が接続し、スイッチング素子(FET1、FET2)の静電気に弱いゲートショットキー接合を静電気から保護することができる。
また、各パッドの周辺には、パッドから基板に延びる空乏層の広がりを抑制し、アイソレーションを向上するため、第3伝導領域が配置される。第3伝導領域150も絶縁化領域50により他の領域と分離されたn+型領域である。
更に、第3n+型領域150は、同様の理由からチップの上辺側に配置される3つのパッド(共通入力端子パッドI、第1制御端子パッドC1、第2制御端子パッドC2)と抵抗R1間、抵抗R1と抵抗R2間、ゲート電極17の先端と対向する第1出力端子パッドO1(第2出力端子パッドO2も同様)間、FET1およびFET2のゲート配線27間にも配置される。
抵抗R1、R2はその一部に5KΩ〜10KΩの抵抗値を有する高抵抗体HRが接続する。リバースコントロールタイプのスイッチ回路装置では図の如く抵抗R1、R2をチップ内で引き回す必要があり、スイッチ回路装置に必要な抵抗値によっては、その占有面積が増大する場合がある。しかし、高抵抗体HRを配置することにより、短距離で所望の抵抗値が得られ、チップ面積の増大を回避できる。高抵抗体HRについては後述する。
図12は、動作領域、保護素子、抵抗体の断面図を示す。図12(A)が図11のd−d線断面図であり、図12(B)が図11のe−e線断面図であり、図12(C)がf−f線断面図である。
図12(A)のごとく、基板は、半絶縁性GaAs基板31上にノンドープのバッファ層32を積層し、バッファ層32上に、電子供給層となるn+型AlGaAs層33、チャネル(電子走行)層となるノンドープInGaAs層35、電子供給層となるn+型AlGaAs層33を順次積層したものである。電子供給層33とチャネル層35間には、スペーサ層34が配置される。
バッファ層32は、不純物が添加されていない高抵抗層であり、その膜厚は、数千Å程度である。電子供給層33上には、障壁層36となるノンドープのAlGaAs層を積層し、所定の耐圧とピンチオフ電圧を確保している。更にキャップ層となるn+型GaAs層37を最上層に積層している。キャップ層37には高濃度の不純物が添加されており、その不純物濃度は、1〜5×1018cm−3程度である。
電子供給層33、障壁層36、スペーサ層34は、チャネル層35よりバンドギャップが大きい材料が用いられる。また電子供給層33には、n型不純物(例えばSi)が2〜4×1018cm−3程度に添加されている。
動作領域108は、絶縁化領域50により分離される。HEMTのエピタキシャル層は、キャップ層37(不純物濃度1〜5×1018cm−3程度)を含んでいる。つまり、キャップ層37を含んで分離された領域は、機能的にはn+型領域となる。ソース領域37sまたはドレイン領域37dは、図の如くキャップ層37を所望のパターンでエッチングして形成されたn+型領域である。
ソース領域37sおよびドレイン領域37dには、第1層目の金属層のオーミック金属層10で形成されるソース電極25およびドレイン電極26が接続する。そしてその上層には第3層目の金属層のパッド金属層30によりソース電極15およびドレイン電極16が形成される。
ゲート電極17は、動作領域108の一部、すなわちソース領域37sおよびドレイン領域37d間のキャップ層37をエッチングして、露出したノンドープAlGaAs層36に第2層目の金属層のゲート金属層20を設けることにより形成される。
図12(B)の如く、保護素子200の第1伝導領域201および第2伝導領域202も、HEMTのエピタキシャル層を絶縁化領域50によって分離した領域である。つまりこれらはキャップ層37を含んでいるため、機能的にはn+型領域(第1n+型領域201、第2n+型領域202)である。第3伝導領域150および抵抗R1、R2も同様な理由から機能的にはn+型領域である。
第1n+型領域201は、共通入力端子パッドIから露出して共通入力端子パッドI周辺の基板に設けられる。また、第2n+型領域201は、第1制御端子パッドC1から露出して第1制御端子パッドC1周辺の基板に設けられる。第1n+型領域201と第2n+型領域202の周囲には絶縁化領域(絶縁領域203)が配置される。
第1n+型領域201と第2n+型領域202は、4μm程度の離間距離dで互いに近接して配置される。第1n+型領域201は共通入力端子パッドIと直流的に接続するが、第1n+型領域201は、当該領域と重畳して直接コンタクトする金属層を有さない。
また、第1n+型領域201は、絶縁化領域50の端部からの幅w1が5μmの領域である。
更に、共通入力端子パッドIの周辺の基板には、共通入力端子パッドIからの高周波信号の漏れを防止するため、第3n+型領域域150が配置される。第3n+型領域150は第1n+型領域201と連続する。第3n+型領域150は、共通入力端子パッドI下方全面に配置されて、共通入力端子パッドIと直接コンタクトし、共通入力端子パッドIと直流的に接続する。尚、第3n+型領域150は共通入力端子パッドIと一部が重畳するように配置されてもよい(図4(B))。
すなわち、第1n+型領域201は共通入力端子パッドIの端部と近接して配置され、第3n+型領域150を介して共通入力端子パッドIと直流的に接続する。
尚、図示は省略するが、共通入力端子パッドI端部と隣接して第1n+型領域201を設けても良い。(図5(D)参照)またこの場合第1n+型領域201を共通入力端子パッドI端部から離間しても良い(図5(E)参照)。第1n+型領域201と共通入力端子パッドI端部の離間距離が0μm〜5μmであれば、両者は直流的に接続できる。
第2n+型領域202も、第1n+型領域201と同様の構成である。すなわち、第1制御端子パッドC1の周囲を絶縁化領域50で分離することによって配置される。そして、ここでは、第2n+型領域202と重畳して直接コンタクトする金属を有さず、ゲートパッドGPと第3n+型領域150を介して直流的に接続する。第2n+型領域202の絶縁化領域50の端部からの幅w2は5μmである。
第1制御端子パッドC1の周囲にもアイソレーション向上のための第3n+型領域150が配置されており、すなわち第2n+型領域202は、第3n+型領域150を介して、第1制御端子パッドC1と直流的に接続する。
尚、共通入力端子パッドIと第2制御端子パッドC2間にも保護素子200が接続するが、この構成は、第1制御端子パッドC1側と同様であるので説明は省略する。また、以下第1制御端子パッドC1側について説明するが、第2制御端子パッドC2側も同様である。
第2実施形態の保護素子200はその2端子を共通入力端子パッドIおよび第1制御端子パッドC1と接続する。共通入力端子パッドIは、スイッチ回路装置の高周波信号が印加されるパッドであり、第1制御端子パッドC1は制御信号が印加されるパッドである。すなわち、保護素子200をスイッチング素子であるFETの高周波信号および制御信号が印加される2つのパッド周辺に配置し、各パッドと接続する。これにより、共通入力端子IN−第1制御端子Ctl1間に印加された静電エネルギーを、保護素子200により一部放電させることができる。つまり、静電破壊強度が最も弱いFETの動作領域108上のゲートショットキ接合に至る静電エネルギーを大きく減衰させ、FETを静電破壊から保護することができる。
また、制御信号が動作領域108に至る経路途中に保護素子を接続する場合と異なり、共通入力端子パッドIおよび制御端子パッドC1に保護素子200を接続することにより、高周波信号−制御信号間の干渉を回避できる。
更に、第1n+型領域201、第2n+型領域202上には、直接コンタクトする金属層(パッド)が配置されていない。このため、保護素子200の両端子に接続するシリーズ抵抗が大きくなる。これにより、内部での高周波信号の漏れを防止し、スイッチ回路装置においてはインサーションロスの増加を抑制できる。
保護素子200のn+/i/n+接合による寄生容量は、pn接合ダイオードの寄生容量と比較して十分小さいものである。しかし、高周波特性を劣化させる一因となるものである。特に、スイッチング素子がHEMTの場合、スイッチング素子がGaAs MESFETの場合と比較して、オン抵抗Ronが大幅に小さく、またオフ容量も大幅に小さい。
従って、MESFETをスイッチング素子とするスイッチ回路装置では問題にはならない程度の寄生容量も、HEMTをスイッチング素子とするスイッチ回路装置では高周波特性に影響を与えることになる。
例えば、保護素子200(第1の辺S1)を、パッドの一辺の長さ(60μm)にわたって延在させる場合の寄生容量は数fFである。この容量は、pn接合ダイオードの寄生容量と比較して大幅に小さいものである。しかし、共通入力端子パッドIから入力された入力信号の一部がこの数fFというわずかな寄生容量を介して高周波信号としてGND電位である第1制御端子パッドC1に漏れることが判った。つまり、数fFの寄生容量であってもHEMTの小さいオフ容量に対しては無視できるレベルを超えており、保護素子200内で漏れた高周波信号が、インサーションロスの増加となって顕れてしまった。このため、保護素子200の長さLがパッドの一辺と同等の場合、保護素子を接続した場合のインサーションロスが、保護素子を接続しない場合のインサーションロスよりも劣化してしまう問題があった。
そこで、本実施形態では、保護素子200の延在する長さL(第1の辺S1と第2の辺S2が対向する部分の長さ)を、それぞれ対応するパッドの最長部の長さの2分の1以下とした。更に、シリーズ抵抗を大きくするため、第1n+型領域201上には、直接コンタクトする金属層を設けない構造とした。
これにより、寄生容量を更に低減し、保護素子200内で高周波信号が漏れることなく、十分な静電破壊電圧を確保することができる。
具体的には、2GHzでのインサーションロスを0.3dB以下にすることができた。これは保護素子200の接続前と同等の値であり、保護素子200の接続によるインサーションロスの劣化が全く無いことを示している。更に、保護素子200の接続前にマシンモデルで100Vであった静電破壊電圧を700Vまでに向上させることができた。
更に加えて、保護素子200は、共通入力端子パッドI−第1制御端子パッドC1間のスペースを利用して接続することができる。また、絶縁化領域50により、動作領域108、抵抗R1、R2等の伝導領域を分離する工程で同時に形成できる。従って、マスクパターンの変更のみでよく、特別な工程や、スペースを増加させることなく、保護素子200を接続できる。
更に高抵抗体HRについて説明する。
図12(C)は、高抵抗体HRの断面図である。
高抵抗体HR1(高抵抗体HR1−1、HR1−2)は、抵抗R1と直列に、第1制御端子パッドC1から動作領域108に至る経路途中に接続される。抵抗R2側も同様である。
抵抗R1は、動作領域108のソース領域37sおよび37dと同様の伝導領域(n+型領域)である。
一方、高抵抗体HR1−1は、抵抗R1と同様に絶縁化領域50により他の構成要素と分離される。また図12(C)の如くキャップ層37をエッチングしたリセス部110に、キャップ層37より下層の半導体層を露出させた構造である。この構造によりキャップ層37より下層の半導体層が抵抗層となる。高抵抗体HR1のシート抵抗は数百Ω/□であるため、抵抗R1のシート抵抗が100Ω/□以下であるのに比べ非常に大きく、短い距離で抵抗値を高めることができる。高抵抗体HR1−1の抵抗値は5KΩ以上(例えば10KΩ程度)であり、高抵抗体HR1−2も同様である。
また、GaAs MESFETをスイッチング素子とする場合には、高抵抗体HR1はゲート電極17がコンタクトする動作領域108(ソース領域103、ドレイン領域104の間)と同じ不純物をGaAs基板にイオン注入し、動作領域108と同等のピーク濃度とすることにより、5KΩ以上の抵抗値に形成する。
特にリバースコントロールタイプのスイッチ回路装置の場合、抵抗R1をチップ内に引き回すため、そのパターンによるチップ面積の増加が問題となる。しかし、本実施形態の如く5KΩ以上の高抵抗体HR1を抵抗R1に接続することにより、特にチップサイズを増大せずに所定の抵抗値を得ることができる。
そして高抵抗体HR1は、第1制御端子パッドC1から、動作領域108に至る経路上に接続される。つまり、共通入力端子パッドIに入力された高周波アナログ信号が抵抗R1に漏れる場合の経路に高抵抗体HR1−1、HR1−2を接続することができる。従って、実質上抵抗R1の端となる動作領域108および制御端子には高周波信号は漏れない。
尚、本実施形態では、図11の如くリバースコントロールタイプのスイッチ回路装置について説明したが、図10(A)の如く、通常の(リバースコントロールタイプと逆の)ロジックのスイッチ回路装置についても同様に実施できる。
図13は通常のロジックのスイッチ回路装置を示す平面図である。図10(A)の如く、第1と第2のFET1、FET2のソース電極15が共通入力端子パッドIに接続され、各FET1、FET2のゲート電極17が抵抗R1、R2を介してそれぞれ第1制御端子パッドC1および第2制御端子パ度C2に接続される。そして各FETのドレイン電極16が第1出力端子パッドO1、第2出力端子パッドO2に接続されたものである。
第1制御端子パッドC1に近接して第1出力端子パッドO1が配置され、第2制御端子パッドC2に近接して第2出力端子パッドO2が配置される。これ以外は図10および図11と同様であるので説明は省略する。
この場合、図13の如く、FET1側において、共通入力端子パッドI−第1制御端子パッドC1間に加えて、第1制御端子パッドC1−第1出力端子パッドO1間においても、同様に保護素子200を接続できる。
すなわち、第1出力端子パッドO1周辺に、第1出力端子パッドO1と直流的に接続する第1n+型領域201を配置し、第1制御端子パッドC1の他の辺に、第1制御端子パッドC1と接続する第2n+型領域202を配置する。尚、FET2側も同様である。
これにより、スイッチング素子であるFETのソース−ゲート間、およびゲート−ドレイン間に保護素子200を接続したこととなり、静電破壊から保護することができる(図3参照)。
FET1側およびFET2側のそれぞれ2つの保護素子において、保護素子200の延在する長さL(第1の辺S1および第2の辺S2が対向する部分の長さ)を、それぞれ対応するパッドの最長部の長さの2分の1以下とした。更に、シリーズ抵抗を大きくするため、第1n+型領域201上には、直接コンタクトする金属層を設けない構造とした。これにより、寄生抵抗を更に低減し、保護素子200内で高周波信号が漏れることなく、十分な静電破壊電圧を確保することができる。
具体的には、2GHzでのインサーションロスを0.3dB以下にすることができた。これは保護素子200の接続前と同等の値であり、保護素子200の接続によるインサーションロスの劣化が全く無いことを示している。更に、保護素子200の接続前にマシンモデルで100Vであった静電破壊電圧を300Vまでに向上させることができた。
尚、図11および図13の如く、実際のスイッチ回路装置においては、例えば共通入力端子パッドI、第1および第2出力端子パッドO1、O2を形成する金属層は配線と連続している。すなわちパッドと配線の明確な境界線は無いが、本実施形態ではワイヤボンディングに寄与する部分をパッドとする。すなわち、少なくともワイヤボンド領域(例えば直径50μmの円形領域)と、その周辺でワイヤボンド時の合わせずれ等を考慮した領域(例えばワイヤボンド領域の周辺5μm程度)とを有する、ワイヤボンドに必要な連続した領域をパッドとし、その最長部をL11、L21とする。
本発明の保護素子を説明する原理図である。 本発明の化合物半導体装置を説明する(A)平面図、(B)断面図、(C)等価回路図である。 本発明の化合物半導体装置を説明する(A)平面図、(B)等価回路図である。 本発明の保護素子を説明する(A)平面図、(B)断面図、である。 本発明の保護素子を説明する断面図である。 本発明の保護素子を説明する(A)平面図、(B)断面図である。 本発明の保護素子を説明する断面図である。 本発明の保護素子を説明する平面図である。 本発明の保護素子を説明する平面図である。 本発明の化合物半導体装置を説明する回路図である。 本発明の化合物半導体装置を説明する平面図である。 本発明の化合物半導体装置を説明する断面図である。 本発明の化合物半導体装置を説明する平面図である。
符号の説明
108 動作領域
10 オーミック金属層
17 ゲート電極
16、26 ドレイン電極
15、25 ソース電極
20 ゲート金属層
30 パッド金属層
27 ゲート配線
31 半絶縁性GaAs基板
32 バッファ層
33 電子供給層
35 チャネル(電子走行)層
34 スペーサ層
36 障壁層
37 キャップ層
37s ソース領域
37d ドレイン領域
50 絶縁化領域
100 被保護素子
101 基板
103 ソース領域
104 ドレイン領域
110 リセス部
115 ショットキバリアダイオード
150 第3伝導領域
200 保護素子
201 第1伝導領域
202 第2伝導領域
203 絶縁領域
I 共通入力端子パッド
C1、C2 制御端子パッド
O1、O2 出力端子パッド
IN 共通入力端子
Ctl1、Ctl2 制御端子
OUT1、OUT2 出力端子
R1、R2 抵抗
HR11、HR12、HR21、HR22 高抵抗体

Claims (22)

  1. 化合物半導体基板に設けられ、ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を有するFETと、
    前記各電極のうち少なくとも2つの電極にそれぞれ接続するパッドと、
    第1および第2伝導領域とそれらの周囲に配置した絶縁領域により構成され、前記第1伝導領域および第2伝導領域を、第1パッドおよび第2パッドとそれぞれ接続する保護素子とを具備し、
    前記第1伝導領域は、前記第1パッドから露出して該第1パッド周辺に配置され、
    前記第2伝導領域は、前記第2パッド周辺に配置され、
    前記第1伝導領域と第2伝導領域は、互いに近接して所定の間隔で対向する第1の辺および第2の辺をそれぞれ有し、前記第1の辺および第2の辺が対向する距離は前記第1パッドおよび第2パッドのそれぞれ最長部の2分の1以下の長さであることを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記第1の辺は前記第1パッドの最長部の2分の1以下の長さであることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記第2伝導領域は、前記第2パッドから露出し、前記第2の辺は、前記第2パッドの最長部の2分の1以下の長さであることを特徴とする請求項2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記第1および第2伝導領域の幅はいずれも5μmとすることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  5. 前記第1伝導領域上に、該領域とコンタクトする導電層が配置されないことを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  6. 前記第2伝導領域上に、該領域とコンタクトする導電層が配置されないことを特徴とする請求項5に記載の化合物半導体装置。
  7. 前記第1の辺および前記第2の辺は、前記各電極のうちいずれか2つの間に印加される静電エネルギーを減衰させる程度に離間して配置することを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  8. 前記第1伝導領域および第2伝導領域は、それぞれ第1パッドおよび第2パッドとそれぞれ直流電流が流れる状態で近接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  9. 前記第1パッド周辺に該第1パッドと直流電流が流れる状態で接続し、前記第1伝導領域と連続する第3伝導領域を設けることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  10. 前記第2パッド周辺に該第2パッドと直流電流が流れる状態で接続し、前記第2伝導領域と連続する第3伝導領域を設けることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  11. ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極をそれぞれ有する第1FETおよび第2FETと、
    前記両FETのソース電極に共通で接続する共通入力端子パッドと、
    前記両FETのドレイン電極にそれぞれ接続する2つの出力端子パッドと、
    前記両FETのゲート電極にそれぞれ接続する2つの制御端子パッドと、
    第1および第2伝導領域とそれらの周囲に配置した絶縁領域により構成され、前記第1伝導領域および第2伝導領域を、異なる前記電極に接続する前記パッドのいずれか2つとそれぞれ接続する保護素子とを具備し、
    前記第1伝導領域は、1つの前記パッドから露出して該パッド周辺に配置され、
    前記第2伝導領域は、他の前記パッド周辺に配置され、
    前記第1伝導領域と第2伝導領域は、互いに近接して所定の間隔で対向する第1の辺および第2の辺をそれぞれ有し、前記第1の辺および第2の辺が対向する距離は前記1つのパッドおよび他のパッドのそれぞれの最長部の2分の1以下の長さであることを特徴とする化合物半導体装置。
  12. 前記第1の辺は前記1つのパッドの最長部の2分の1以下の長さであることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  13. 前記第2伝導領域は、前記他のパッドから露出し、前記第2の辺は、前記他のパッドの最長部の2分の1以下の長さであることを特徴とする請求項12に記載の化合物半導体装置。
  14. 前記第1および第2伝導領域の幅はいずれも5μmとすることを特徴とする請求項11に記載の化合物半導体装置。
  15. 前記第1伝導領域上に、該領域とコンタクトする導電層が配置されないことを特徴とする請求項11に記載の化合物半導体装置。
  16. 前記第2伝導領域上に、該領域とコンタクトする導電層が配置されないことを特徴とする請求項15に記載の化合物半導体装置。
  17. 前記第1の辺および前記第2の辺は、対応する前記パッドの間に印加される静電エネルギーを減衰させる程度に離間して配置することを特徴とする請求項11に記載の化合物半導体装置。
  18. 前記第1伝導領域および第2伝導領域は、それぞれ対応する前記パッドとそれぞれ直流電流が流れる状態で近接して配置されることを特徴とする請求項11に記載の化合物半導体装置。
  19. 前記1つのパッド周辺に該パッドと直流電流が流れる状態で接続し、前記第1伝導領域と連続する第3伝導領域を設けることを特徴とする請求項11に記載の化合物半導体装置。
  20. 前記他のパッド周辺に該パッドと直流電流が流れる状態で接続し、前記第2伝導領域と連続する第3伝導領域を設けることを特徴とする請求項11に記載の化合物半導体装置。
  21. 前記1つのパッドは前記共通入力端子パッドであり、前記他のパッドは前記制御端子パッドであることを特徴とする請求項11に記載の化合物半導体装置。
  22. 前記共通入力端子パッドと他の制御端子パッド間に他の前記保護素子を接続することを特徴とする請求項21に記載の化合物半導体装置。

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