JP4907305B2 - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両(例えば、自動車)のドアの開操作をする際に使用されるドアハンドル装置に関するものである。
車両のドア部分には、ドアの開操作をするために、各種形態のドアハンドル装置が取り付けられている。例えば、ハンドルのハンドル本体を把持して手前側に引き起こすとドアのロック機構が解除され、更にそのままハンドルを引き起こすことによりドアが開けられる構成のものが存している。この種のドアハンドル装置として、特許文献1に開示されるものがある。
このドアハンドル装置は、ドアに固定されるベース部材と、このベース部材に対し、一端部を回動支点として他端部が回動方向に沿って引き起こし可能に連結されたハンドルとを備えている。ハンドルの一端部に設けられた支点アーム部は、ベース部材の回動支点部に連結されていて、ハンドルは、回動支点部を中心として引き起こす方向に回動される。このとき、ハンドルの他端部に設けられたガイドアーム部は、ベース部材の回動案内部に案内されて摺動される。
引き起こされたハンドルは、ベース部材に取り付けられたねじりコイルばねの弾性復元力によって戻される。このとき、急激に戻されたハンドルがベース部材に衝突し、大きな衝突音が発生する。これにより、ドアハンドル装置の使用者に不快感を与えてしまう。
これを防止するため、ハンドル又はベース部材に何らかのクッション部材を取り付けることが想定される。しかし、ハンドルとベース部材とを組み付けるときに、ハンドルに引っ掛けられてクッション部材が外れてしまったり、他機種のハンドル又はベース部材との共用性がなくなってしまったりするおそれがある。
特開2003−41811号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、車両用ドアハンドル装置において、引き起こされたハンドルが急激に戻されたときであっても大きな衝突音が発生しないようにすると共に、組付けの容易さや他機種との共用性が確保されるようにすることを課題としている。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するための本発明は、車両のドアに取り付けられて、ドアの開操作を行うための車両用ドアハンドル装置であって、前記ドアに固定されるベース部材と、前記ベース部材に対し、一端部を回動支点として他端部が回動方向に沿って引き起こし可能に連結されたハンドルとを備え、前記ベース部材には、前記ハンドルの一端部を回動可能に連結する回動支点部と、前記ハンドルの他端部を前記回動方向に対して接近・離間可能に連結する回動案内部とが設けられていて、前記ハンドルには、使用者の手により把持されるハンドル本体と、そのハンドル本体の一端部から延設されて前記ベース部材の回動支点部に連結される支点アーム部と、前記ハンドル本体の他端部から延設されて、前記ベース部材の回動案内部に案内されて回動されると共に、ハンドルが戻されたときに前記ベース部材に当接するガイドアーム部とが設けられていて、前記ハンドルのガイドアーム部と前記ベース部材との各当接部のうちの一方に、弾性材より成るクッション部材が取り付けられていて、前記クッション部材は、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの一方の当接部に設けられた切欠部に嵌合固定される固定部と、前記固定部と連続して形成され、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの他方の当接部を衝突させて、その衝撃を吸収する衝撃吸収部とを有し、前記ハンドルが引き起こし状態から戻されるときに、そのガイドアーム部が前記クッション部材の衝撃吸収部を介して前記ベース部材と衝突し、その衝突時の衝撃が吸収されることによってその衝突音が低減されるようにしたことを特徴としている。
本発明では、ハンドルのガイドアーム部とベース部材との各当接部の少なくとも一方に、弾性材より成るクッション部材が取り付けられていて、ベース部材から引き起こされた状態から戻されたハンドルのガイドアーム部は、前記クッション部材を介してベース部材の回動案内部に衝突される。これにより、ハンドルが急激に戻された場合であっても、ベース部材との衝撃がクッション部材によって吸収され、大きな衝突音が発生することはない。
具体的には、前記クッション部材が、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの一方の当接部に設けられた切欠部に嵌合固定される固定部と、前記固定部と連続して形成され、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの他方の当接部を衝突させて、その衝撃を吸収する衝撃吸収部とを備えているようにすることができる。
クッション部材は、固定部と衝撃吸収部とを備えていて、前記固定部がベース部材の連結板部に設けられた切欠部に嵌合固定される。このため、クッション部材の固定部を切欠部に嵌合させるだけで済むため、その取付け作業が容易である。
そして、前記ハンドルは、そのガイドアーム部が前記ベース部材の回動案内部に連結されて、前記ハンドルの引き起こし方向と交差する方向に相対的にスライドされることによって前記ベース部材に組み付けられ、前記クッション部材の衝撃吸収部は、前記固定部の一端部から所定の角度で延設され、それらの連結部分を中心に回動自在であり、前記ハンドルが前記ベース部材に組み付けられるとき、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの他方の当接部が、前記クッション部材の衝撃吸収部に当接し、そのまま前記衝撃吸収部を押し込んで回動させ、前記固定部に密着させるようにすることができる。
ハンドルは、ベース部材に対してその引き起こし方向と交差する方向に相対的にスライドされることによって組み付けられる。また、クッション部材の衝撃吸収部は、固定部に対して回動自在であり、前記ハンドルとベース部材とのいずれかの当接部と当接して、回動されて固定部に密着される。これにより、ハンドルとベース部材とのいずれかの当接部にクッション部材が取り付けられてからハンドルとベース部材とを組み付ける場合であっても、クッション部材がずれるおそれはない。
前記クッション部材の衝撃吸収部において、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの他方の当接部が当接される面に凹凸が設けられることが望ましい。
これにより、衝突音が効果的に吸収されて、より低減されると共に、ハンドルとベース部材とのいずれかの当接部とクッション部材とが吸着してしまうことが回避される。
また、前記一方の当接部に設けられた切欠部は、その切欠幅が前記ハンドルの引き起こし方向と交差する方向に徐々に狭くなるように三角形状に設けられていると共に、前記クッション部材の固定部の断面形状は、前記切欠部に対応して設けられていることが望ましい。
これにより、クッション部材を切欠部に挿入させる作業が容易になる。
更に、前記切欠部の開口側の端部には、その切欠幅を狭くしてクッション部材が抜け出ることを防止するための抜止め部が設けられていることが望ましい。
これにより、使用中にクッション部材が脱落したり、ハンドルをベース部材から取り外す際に、クッション部材が外れてしまうことが防止される。
前記ベース部材の回動案内部には、前記ハンドルのガイドアーム部を出入りさせる開口が設けられていて、前記ベース部材の当接部は、前記開口の内壁面に設けられた一対の案内壁部の先端部を橋渡し状態で連結する連結板部に形成されていて、前記クッション部材は、前記連結板部に取り付けられていてもよい。
これにより、砂等の異物が進入しにくくなり、衝突音を低減させる効果が長期間に亘って奏される。
本発明の実施例を説明する。図1は第1実施例のドアハンドル装置101の底面側からの斜視図、図2はベース部材120の底面図、図3はハンドル110とベース部材120とを分離させた状態の正面図、図4の(a)はクッション部材19の斜視図であり、同じく(b)は(a)のX−X線断面図である。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施例のドアハンドル装置101は、ハンドル110とベース部材120とを備えている。そして、図3に示されるように、ベース部材120に挿入されたハンドル110が、矢印Pの方向に相対的にスライドされることにより、ハンドル110とベース部材120とが一体に組み付けられる。ベース部材120に組み付けられたハンドル110は、回動支点Cを中心として回動自在である。
最初に、ハンドル110について説明する。本実施例のハンドル110は、図1ないし図3に示されるように、ポリカーボネート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ナイロン系樹脂等の単一又は複数種類の樹脂材より成形されたハンドル本体1と、ハンドル本体1における車両正面側(前側)の端部から突出された支点アーム部2と、同じく車両背面側(後側)の端部から突出されたガイドアーム部3とを備えている。図1及び図3に示されるように、ハンドル110のハンドル本体1は、把持したときの感触が良好になるように、全体が滑らかな曲面形状となっている。そして、ハンドル本体1における前側の底面部1aから、略L字状の支点アーム部2が延設されている。ハンドル本体1は、ベース部材120に組み付けられたとき、支点アーム部2の前端部に形成される回動支点Cを中心として、円弧状に回動される。
図1及び図3に示されるように、ハンドル本体1における後側の底面部1bからガイドアーム部3が延設されている。ガイドアーム部3の先端部は、前方に向って屈曲されていて、当該屈曲部分にベース部材120のベルクランク(図示せず)と係止される係止部6が形成されている。また、ガイドアーム部3には、回動されたハンドル110がベース部材120から抜け出ることを防止すると共に、ベース部材120の回動案内部7(後述)に案内される一対の抜止め部8が、ガイドアーム部3の壁面から張り出して設けられている。
次に、ベース部材120について説明する。図1ないし図3に示されるように、ベース部材120の本体部11は弓なり形状であり、その前部には、ハンドル110の支点アーム部2を連結するための回動支点部12が形成されている。同じく後部には、ハンドル110のガイドアーム部3を連結するための回動案内部7が形成されている。ベース部材120の回動支点部12には、ハンドル110の支点アーム部2を挿入するための前側開口13が設けられていて、同じく回動案内部7には、ハンドル110のガイドアーム部3を挿入するための後側開口14が設けられている。ベース部材120の前側開口14に挿入されたハンドル110の支点アーム部2は、矢印Pの方向に沿ってスライドされ、ベース部材120の回動支点部12に配置されて連結される。同時に、ハンドル110のガイドアーム部3も、ベース部材120の回動案内部7に配置されて連結される。この状態で、ハンドル本体1を引き起こすと、ハンドル110は、支点アーム部2の回動支点Cを中心に回動される。このとき、ハンドル110のガイドアーム部3に設けられた一対の抜止め部8は、ベース部材120の回動案内部7に設けられた一対の案内壁部15に案内される。また、ハンドル110のガイドアーム部3は、回動案内部7に突設された各ガイド壁部16にガイドされる。引き起こされたハンドル110は、ガイドアーム部3の係止部6に係止されるベルクランクが、ねじりコイルばね(図示せず)のねじり力(弾性復元力)によって自動的に逆方向に回動して戻される。
一対の案内壁部15の先端部(下端部)は、連結板部17によって連結されている。連結板部17におけるベース部材120の幅方向のほぼ中央部には、連結板部17の後側縁部17aに開口する略三角形状の切欠部18が設けられている。この切欠部18には、後述するクッション部材19の間隔規制部21が入り込む。そして、切欠部18の開口側には、その内幅を狭くするために一対の突起部22が突設されていて、切欠部18に入り込んだ間隔規制部21の抜止めが図られている。
クッション部材19について説明する。本実施例のクッション部材19は、図4の(a),(b)に示されるように、ゴム材(例えば、EPDM)より成り、弾性変形可能である。そして、ベース部材120における連結板部17の切欠部18に入り込む断面略V字状の間隔規制部21と、間隔規制部21の上下端部に設けられ、ベース部材120の連結板部17を挟み込む第1及び第2の各挟込み板部23、24と、第1挟込み板部23(図4の(a)の図面視における上側の挟込み板部)の端部(間隔規制部21の二股状部分21aが設けられている側の端部)から、所定の角度で斜め上方に延設された衝撃吸収部25とを備えている。衝撃吸収部25は、その端部のみが第1挟込み板部23と連結されていて、それらの連結部26を中心に回動自在である。そして、衝撃吸収部25の表面には、複数本(本実施例の場合、3本)の突条27が設けられている。これにより、衝撃吸収部25の表面に凹凸が形成され、ハンドル110とベース部材120との衝突音がより効果的に吸収される。また、長期間による使用や温度上昇により、ハンドル110のガイドアーム部3とクッション部材19の衝撃吸収部25とが吸着されてしまうという不具合が生じにくくなる。
このクッション部材19は、図5及び図6に示されるように、ベース部材120における連結板部17の切欠部18に、間隔規制部21が嵌合されることによって固定される。即ち、クッション部材19は、間隔規制部21の狭幅部分21b(V字形状の先端部)を先にして、間隔規制部21の二股状部分21aを撓ませながら(弾性変形)、連結板部17の切欠部18に挿入される。間隔規制部21は、その狭幅部分21bから挿入されると共に、断面略V状となっていて容易に弾性変形するため、その挿入作業が容易である。ここで、クッション部材19の間隔規制部21の高さは、ベース部材120の連結板部17の厚みよりも少し短い。このため、クッション部材19の間隔規制部21が連結板部17に嵌合されたとき、第1及び第2の各挟込み板部23,24が連結板部17を押圧する。しかも、切欠部18における開口側の端部には、一対の突起部22が設けられていて、その出口部の開口幅が狭くなっている。連結板部17の切欠部18に嵌合された間隔規制部21は、一対の二股状部分21aが弾性復元され、出口部の開口幅よりも広くなる。これにより、クッション部材19の間隔規制部21が、切欠部18から抜け出ることが防止される。上記した結果、クッション部材19が、ベース部材120の連結板部17に確実に固定される。また、走行中の車両の振動等により、クッション部材19の脱落防止が図られる。
図3に示されるように、クッション部材19が連結板部17に固定された状態で、クッション部材19の衝撃吸収部25は、第1挟込み板部23の後端部から、所定の角度で前方に延設された状態で配置される。そして、衝撃吸収部25は、第1挟込み板部23との連結部26を中心として回動自在である。この状態で、ベース部材120にハンドル110が組み付けられる。即ち、図3に示されるように、ハンドル110の支点アーム部2をベース部材120の前側開口13に挿入させ、かつハンドル110のガイドアーム部3をベース部材120の後側開口14に挿入させて、ハンドル110をベース部材120に対して矢印Pの方向に相対的にスライドさせる。図7に示されるように、ハンドル110におけるガイドアーム部3の係止部6が、クッション部材19の衝撃吸収部25を押圧する。クッション部材19の衝撃吸収部25は、ハンドル110が矢印P(図3参照)の方向に相対的にスライドされたときに、連結部26を中心に第1挟込み板部23に接近するように回動される。クッション部材19は、ガイドアーム部3に押圧されて矢印Pの方向に移動しようとするものの、その間隔規制部21が連結板部17の切欠部18に嵌合されているため、ずれたり外れたりするおそれはない。このため、クッション部材19が、ハンドル110を組み付ける作業の支障となることはない。
また、ハンドル110をベース部材120から分離させるときは、ベース部材120に対して、ハンドル110を矢印Pの逆方向に相対的にスライドさせる。このとき、クッション部材19は、連結板部17の開口側に設けられた一対の突起部22により、ずれることが防止される。即ち、ハンドル110を取り外すときにも、クッション部材19がずれたり、外れたりするおそれはない。
ベース部材120から引き起こされたハンドル110が、戻されるときの作用について説明する。図8に示されるように、回動支点Cを中心にハンドル110が引き起こされたとき、クッション部材19の衝撃吸収部25は、ガイドアーム部3に押圧され、第1挟込み板部23に接近した状態(図7に示される状態)から弾性復元されて回動される。そして、使用者がハンドル本体1を把持する力を緩めると、ねじりコイルばね(図示せず)の弾性復元力により、ハンドル110が急激に戻される場合がある。このとき、従来のドアハンドル装置では、ハンドル110におけるハンドル本体1の後側の底面部1bとベース部材120の回動案内部7の上面7aとが衝突することによって衝撃を受け、大きな衝突音が発生してしまう。しかし、本実施例のドアハンドル装置101では、図7に示されるように、ハンドル本体1の後側の底面部1bとベース部材120の回動案内部7の上面7aとが衝突するよりも前に、ハンドル110のガイドアーム部3が、クッション部材19の衝撃吸収部25を第1挟込み板部23に接近する方向に向かって回動させ、第1挟込み板部23に押圧させる。即ち、ハンドル110のガイドアーム部3が、クッション部材19を介してベース部材120の連結板部17に先に衝突する。この状態で、ハンドル本体1の後側の底面部1bとベース部材120の回動案内部7の上面7aとの間には、僅かな隙間eが形成される。引き起こされたハンドル110が急激に戻された場合であっても、ハンドル110のガイドアーム部3とベース部材120の連結板部17との衝突音がクッション部材19に吸収され、大きな衝突音が発生するおそれはない。しかも、衝撃吸収部25の表面には、複数本の突条27が設けられていて、凹凸が形成されている。これにより、衝突音がより効果的に吸収され、更なる衝突音の低減が図られる。
第1実施例のドアハンドル装置101では、クッション部材19がベース部材120の側に取り付けられている。このため、クッション部材19をハンドル110の側に取り付けた場合と比較して、砂等の異物が入りにくくなり、衝突音を低減させる効果が長期間に亘って奏される。
次に、第2実施例のドアハンドル装置102について説明する。上記した第1実施例のドアハンドル装置101は、クッション部材19がベース部材120の連結板部17に取り付けられている場合である。しかし、図9の(a),(b)に示されるように、クッション部材19をハンドル110のガイドアーム部3に取り付けてもよい。この実施例のドアハンドル装置102であっても、第1実施例のドアハンドル装置101と同様に、衝突音の低減が図られる。また、ハンドル110がベース部材120に対して相対的にスライドされて組み付けられる場合に、クッション部材19の衝撃吸収部25が、ベース部材120の連結板部17に当接しながら、第1挟込み板部23に向かって徐々に回動されるため、組付け作業に支障は生じない。
クッション部材19は、上記した形状に限られるものではなく、例えばゴムの平板をハンドル110のガイドアーム部3又はベース部材120の連結板部17のいずれかに貼り付けてもよい。また、クッション部材19を、ハンドル110のガイドアーム部3とベース部材120の連結板部17の双方に固定させてもよい。
上記した各実施例のクッション部材19の場合、衝撃吸収部25の表面に複数本の突条27を設けることにより、凹凸を形成している。しかし、図10に示されるクッション部材28のように、衝撃吸収部25の表面に多数個の円板29を設けることにより、凹凸を形成してもよい。更には、衝撃吸収部25の表面に微細突起を設けたり(シボ加工)、多数個の穴を形成したりしてもよい。
本発明に係るドアハンドル装置101,102では、ハンドル110のガイドアーム部3又はベース部材120の連結板部17の少なくとも一方にクッション部材19が固定されている。そして、引き起こされたハンドル110が戻されたとき、ハンドル110におけるハンドル本体1の底面部1bとベース部材120における回動案内部7の上面7aとが衝突する前に、ハンドル110のガイドアーム部3とベース部材120の連結板部17とがクッション部材19を介して衝突する。このため、引き起こされたハンドル110が急激に戻された場合であっても、その衝突音を低減させることができる。また、ハンドル110をベース部材120に組み付ける作業に支障を来たすこともない。
本発明に係るドアハンドル装置101,102では、クッション部材19をハンドル110のガイドアーム部3又はベース部材120の連結板部17の少なくとも一方に固定させるだけで済むため、他機種と共用させることも容易である。
上記した各実施例のドアハンドル装置101,102において、ハンドル110の当接部は、ガイドアーム部3の係止部6であり、ベース部材110の当接部は、連結板部17である。そして、係止部6と連結板部17とは、いずれかにクッション部材19が取り付けられたときに、このクッション部材19を介して当接される形態である。即ち、本明細書の「当接部」には、クッション部材19が取り付けられていない場合に当接せず、クッション部材19が取り付けられることによって当接されるもの(当接予定部)をも含んでいる。
第1実施例のドアハンドル装置101の底面側からの斜視図である。 ベース部材120の底面図である。 ハンドル110とベース部材120とを分離させた状態の正面図である。 (a)はクッション部材19の斜視図であり、(b)は(a)のX−X線断面図である。 ベース部材120の連結板部17に、クッション部材19を取り付ける状態の作用説明図である。 図5のY方向矢視図である。 ハンドル110がベース部材120に組み付けられた状態における要部の正面断面図である。 ハンドル110がベース部材120から引き起こされた状態の正面断面図である。 (a),(b)は、第2実施例のドアハンドル装置102において、ハンドル110をベース部材120に組み付ける状態の作用説明図である。 別の実施例のクッション部材28の斜視図である。
符号の説明
C:回動支点
P:矢印(スライド方向)
101,102:ドアハンドル装置
110:ハンドル
120:ベース部材
1:ハンドル本体
2:支点アーム部
3:ガイドアーム部
6:係止部(当接部)
7:回動案内部
12:回動支点部
14:後側開口(開口)
15:案内壁部
17:連結板部(当接部)
18:切欠部
19,28:クッション部材
21:間隔規制部(固定部)
22:突起部(抜止め部)
23:第1挟込み板部(固定部)
24:第2挟込み板部(固定部)
25:衝撃吸収部
26:連結部(連結部分)
27:突条(凹凸)
29:円板(凹凸)

Claims (6)

  1. 車両のドアに取り付けられて、ドアの開操作を行うための車両用ドアハンドル装置であって、
    前記ドアに固定されるベース部材と、
    前記ベース部材に対し、一端部を回動支点として他端部が回動方向に沿って引き起こし可能に連結されたハンドルとを備え、
    前記ベース部材には、前記ハンドルの一端部を回動可能に連結する回動支点部と、前記ハンドルの他端部を前記回動方向に対して接近・離間可能に連結する回動案内部とが設けられていて、
    前記ハンドルには、使用者の手により把持されるハンドル本体と、そのハンドル本体の一端部から延設されて前記ベース部材の回動支点部に連結される支点アーム部と、前記ハンドル本体の他端部から延設されて、前記ベース部材の回動案内部に案内されて回動されると共に、ハンドルが戻されたときに前記ベース部材に当接するガイドアーム部とが設けられていて、
    前記ハンドルのガイドアーム部と前記ベース部材との各当接部のうちの一方に、弾性材より成るクッション部材が取り付けられていて、
    前記クッション部材は、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの一方の当接部に設けられた切欠部に嵌合固定される固定部と、前記固定部と連続して形成され、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの他方の当接部を衝突させて、その衝撃を吸収する衝撃吸収部とを有し、
    前記ハンドルが引き起こし状態から戻されるときに、そのガイドアーム部が前記クッション部材の衝撃吸収部を介して前記ベース部材と衝突し、その衝突時の衝撃が吸収されることによってその衝突音が低減されるようにしたことを特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  2. 前記ハンドルは、そのガイドアーム部が前記ベース部材の回動案内部に連結されて、前記ハンドルの引き起こし方向と交差する方向に相対的にスライドされることによって前記ベース部材に組み付けられ、
    前記クッション部材の衝撃吸収部は、前記固定部の一端部から所定の角度で延設され、それらの連結部分を中心に回動自在であり、
    前記ハンドルが前記ベース部材に組み付けられるとき、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの他方の当接部が、前記クッション部材の衝撃吸収部に当接し、そのまま前記衝撃吸収部を押し込んで回動させ、前記固定部に密着させることを特徴とする請求項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  3. 前記クッション部材の衝撃吸収部において、前記ハンドルと前記ベース部材のうちの他方の当接部が当接される面には、凹凸が設けられていることを特徴とする請求項又はに記載の車両用ドアハンドル装置。
  4. 前記一方の当接部に設けられた切欠部は、その切欠幅が前記ハンドルの引き起こし方向と交差する方向に徐々に狭くなるように三角形状に設けられていると共に、前記クッション部材の固定部の断面形状は、前記切欠部に対応して設けられていることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  5. 前記切欠部の開口側の端部には、その切欠幅を狭くしてクッション部材が抜け出ることを防止するための抜止め部が設けられていることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  6. 前記ベース部材の回動案内部には、前記ハンドルのガイドアーム部を出入りさせる開口が設けられていて、
    前記ベース部材の当接部は、前記開口の内壁面に設けられた一対の案内壁部の先端部を橋渡し状態で連結する連結板部に形成されていて、
    前記クッション部材は、前記連結板部に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
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