JP4777131B2 - 取手装置 - Google Patents
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Description
特許文献1の取手構造は、具体的には図示しないが、被取付け対象である蓋体に貫通孔を開け、蓋体の裏面側から貫通孔にカバー部材を嵌め込むとともに、蓋体の表面側から貫通孔に取手部材を嵌め込むだけの作業で取付けが完了する。すなわち、取手部材にだ弾力性のある係止爪を形成するとともに、カバー部材に爪受け孔を形成し、両部材を蓋体の貫通孔に嵌め込むと同時に、係止爪が爪受け孔へ弾力的に係止される構成となっている。
加えて、本発明は、取付対象への装着作業が容易な取手装置の提供を目的とする。
前記取付対象に対し、前記開口部を裏面側から覆うように装着される裏カバーと、
前記取手本体に移動自在に組み込まれた移動体と、を備え、
前記移動体が、剛性を有する突部で形成された係止部を有するとともに、
前記裏カバーに、剛性を有する被係合部を設け、
前記係止部は、前記移動体が定常位置にあるときは、前記被係合部に対する前記係止部の係合状態が解除されており、前記移動体の定常位置からの移動に伴い前記被係合部へ係合し、前記取手本体と裏カバーとの間の相対位置を保持することを特徴とする。
前記取付対象の開口部を介し前記装着爪が前記装着用被係合部に係合することで、前記取付対象に対する前記取手本体と裏カバーの装着状態が保持される構成であることを特徴とする。
そこで、請求項6および請求項7の発明にあっては、係止部の移動を規制するストッパ手段を設け、これにより、係止部が必要以上に噛み込み方向へ移動することを阻止し、被係合部の破損を防止している。
また、請求項2の構成を付加することにより、弾力性のある装着爪が装着用被係合部に係合するだけで、ビス等の締結具を使用することなく取手本体および裏カバーを取付対象へ装着できるので、装着作業が容易となる。
〔第1実施形態〕
本実施形態の取手装置1は、例えば、図9に示すように、ワゴンタイプの自動車のカーゴフロアに設けられているスペアタイヤや工具などの収納凹部2を覆うフロアボード3(取付対象)に、図10に示す状態で装着されるものである。
なお、取手本体10に装着爪21を、裏カバー20に装着用被係合部11をそれぞれ形成することもできる。
このハンドル30は、取手本体10の表面に形成した収納凹部13に収まった状態位置を定常位置としており(図4(a)参照)、この定常位置から図4の時計周りの方向へ先端部側を持ち上げることで(図4(b)参照)、収納凹部13から露出した把持部31を掴んでフロアボード3を持ち上げられるようになっている。
ハンドル30は、図示しないねじりコイルばねによって図4の反時計周りの方向に付勢されており、フリーにするとこの付勢力をもって定常位置へ戻る。
このとき、係止部32はブリッジ22の天井部に当接しているので、ハンドル30(すなわち、取手本体10)と裏カバー20との間にがたつきを生じるおそれもない。
係止部32は、ハンドル30の回転支軸12を中心とする円弧状に被係合部への当接面32aが形成してある。また、被係合部を形成しているブリッジ22の天井部22aは、係止部32の当接面32aが面接触するとともに、くさび状に噛み込んでいくように勾配をつけた曲面で形成されている。
このように構成することで、取手本体10と裏カバー20との間に取付誤差等があっても、係止部32がブリッジ22の天井部22aへ当接する状態を形成でき、よって取手本体10と裏カバー20との間の相対位置をいっそうがたつきなく保持することができる。
被係合部を形成するブリッジ22は背面に壁部22bが形成してあり、回動してきた係止部32の先端がこの壁部22bに当接して、それ以上の回動が規制される構造となっている。すなわち、ブリッジ22に形成した壁部22bと係止部32の先端とが、係止部32の移動を規制するストッパ手段を構成している。
このようなストッパ手段を構成することで、係止部32が必要以上に噛み込み方向へ移動することを阻止でき、ブリッジ22や係止部32の破損を防止できる。
図7および図8は本発明の第2実施形態を示す図である。なお、先に示した第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態では、取手本体10の表面に手掛け部15となる壁を形成してあり、手掛け部15の内側は中空部16となっている。中空部16は、取手本体10の表面に形成した切欠口17と連通しており、図8(b)に示すように、切欠口17から中空部16へと手の指を差し入れて手掛け部15を持つことができる。
取手本体10の中空部16には、移動体40がスライド自在に配置されている。移動体40は、図8の左右方向へ直線的にスライド自在となっており、圧縮コイルばね41によって図8の左方向へ常時付勢されている。移動体40は、切欠口17に近い移動端(図8の左方向の移動端)を定常位置としている。
10:取手本体、11:装着用被係合部、12:支軸、13:収納凹部、14:切欠口、15:手掛け部、16:中空部、17:切欠口
20:裏カバー、21:装着爪、22:ブリッジ(被係合部)、
30:ハンドル(移動体)、31:把持部、32:係止部、
40:移動体、41:圧縮コイルばね、42:押圧壁、43:係合部
Claims (6)
- 開口部を有する取付対象に対し、当該開口部を表面側から覆うように装着される取手本体と、
前記取付対象に対し、前記開口部を裏面側から覆うように装着される裏カバーと、
前記取手本体に移動自在に組み込まれた移動体と、を備え、
前記移動体が、剛性を有する突部で形成された係止部を有するとともに、
前記裏カバーに、剛性を有する被係合部を設け、
前記係止部は、前記移動体が定常位置にあるときは、前記被係合部に対する前記係止部の係合状態が解除されており、前記移動体の定常位置からの移動に伴い前記被係合部に当接して相互間における係合状態を形成し、これにより前記取手本体と裏カバーとの間の相対位置を保持する構成であることを特徴とする取手装置。 - 前記裏カバー又は取手本体のいずれか一方に弾力性のある装着爪を設けるとともに、他方に前記装着爪が係止される装着用被係合部を設け、
前記取付対象の開口部を介し前記装着爪が前記装着用被係合部に係合することで、前記取付対象に対する前記取手本体と裏カバーの装着状態が保持される構成であることを特徴とする請求項1の取手装置。 - 前記係止部が前記被係合部に面接触して相互間における係合状態を形成することを特徴とする請求項1又は2の取手装置。
- 前記被係合部へ前記係止部がくさび状に噛み込み相互間における係合状態を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項の取手装置。
- 前記係止部と前記被係合部との間に、互いに当接して前記係止部の移動を規制するストッパ手段を設けたことを特徴とする請求項4の取手装置。
- 前記ストッパ手段は、前記係止部の先端と前記被係合部に設けられた壁部とで構成され、当該係止部の先端が当該壁部に当接して前記係止部の移動が規制されることを特徴とする請求項5の取手装置。
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