JP3575462B2 - ロック機構を具える車両用操舵装置 - Google Patents

ロック機構を具える車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3575462B2
JP3575462B2 JP2001396758A JP2001396758A JP3575462B2 JP 3575462 B2 JP3575462 B2 JP 3575462B2 JP 2001396758 A JP2001396758 A JP 2001396758A JP 2001396758 A JP2001396758 A JP 2001396758A JP 3575462 B2 JP3575462 B2 JP 3575462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
convex portion
lock mechanism
housing
steering
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001396758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003191823A (ja
Inventor
忠勝 武
賢紀 但田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2001396758A priority Critical patent/JP3575462B2/ja
Priority to DE2002621345 priority patent/DE60221345T2/de
Priority to EP20020257579 priority patent/EP1325850B1/en
Publication of JP2003191823A publication Critical patent/JP2003191823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3575462B2 publication Critical patent/JP3575462B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/02Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism
    • B60R25/021Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch
    • B60R25/02105Arrangement of the steering column thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/02Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism
    • B60R25/021Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch
    • B60R25/0211Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch comprising a locking member radially and linearly moved towards the steering column
    • B60R25/02115Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch comprising a locking member radially and linearly moved towards the steering column key actuated
    • B60R25/02118Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch comprising a locking member radially and linearly moved towards the steering column key actuated with linear bolt motion parallel to the lock axis

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コラムシャフトの回転をロックするロック機構を具える車両用操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的に、ステアリングシャフトの回転をロックするロック機構を具える車両用操舵装置では、イグニッションキー用シリンダと係動するキーロックロッドによりステアリングシャフトの回転をロックするロック機構が用いられている。そして、このようなロック機構を具える車両用操舵装置では、ロック機構のキーロックロッドと、ステアリングコラムのステアリングシャフトとの掛合を容易ならしめるために、一般的に、ロック機構とステアリングコラムとの組み付け位置を案内する位置決め構造を有しており、かかる位置決め構造としては、例えば、図8(a)及び(b)に示すものがある。ここに示す構造は、開口部としての角形状の貫通穴4aとその貫通穴4aに嵌合する凸部10とで構成されるものであり、凸部10がロック機構3の保持部8に、また貫通穴4aがステアリングコラムのコラムチューブ4にそれぞれ形成され、凸部10と貫通穴4aとの嵌合により、ステアリングコラムとロック機構とが位置決めされるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の位置決め構造では、図8(a)にて凸部10と貫通穴4aとの嵌合状態で示すように、凸部10の外側面とそれに対向する貫通穴4aの内側面とが嵌合方向に対して互いに並行になるように形成されている。そのため、図8(b)に示すように嵌合隙間CLを小さくすると、部品の寸法公差のバラツキにより、凸部10の外側面と貫通穴4aの内側面との嵌合が不十分になってしまう場合がある。それゆえ、部品のかかる寸法公差のバラツキを考慮して、貫通穴4aと凸部10との嵌合隙間CLを多く取ることが必要とされた。このことから、ステアリングシャフトの回転を規制するキーロックロッド先端部の突出位置にも誤差を生じてしまう結果、ステアリングコラムを覆うコラムカバーに設けるキーロック用の開口部を大きくしなければならなくなることから開口部に隙間が生じ見栄えに影響するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明は、上記問題点を有利に解決したロック機構を具える車両用操舵装置を提供することを目的とするものであり、請求項1記載の発明のロック機構を具える車両用操舵装置は、ステアリングシャフトの回転をロックするロック機構を具える車両用操舵装置において、前記ステアリングシャフトを具えるステアリングコラムと前記ロック機構とを嵌合する構造が、凸部と、その凸部を収容する収容部とから成り、前記凸部が、先端に向かうにつれてその凸部が先細となるように傾斜した外側面を有し、かつ、前記収容部が、前記凸部との嵌合状態で、少なくとも前記凸部の根元部と、前記収容部の、前記根元部に向く端部とが当接するように形成されることを特徴とするものである。
【0005】
請求項1記載の発明のロック機構を具える車両用操舵装置にあっては、凸部の、先端に向かうにつれてその凸部が先細となるように傾斜した外側面で、凸部の外側面と収容部の内側面との間に所定の隙間以上の隙間が確保されるから、部品の寸法公差のバラツキによる凸部の外側面と収容部の内側面との嵌合が不十分になるのを防止させ得て、凸部と収容部との嵌合状態で、少なくとも凸部の根元部と、収容部の、凸部の根元部に向く端部とが当接される。
【0006】
従って、請求項1記載の発明のロック機構を具える車両用操舵装置によれば、凸部の外側面で、凸部の外側面と収容部の内側面とに所定の隙間を確保できるから、部品の形状誤差により公差が嵌合に不利な方向にバラツキを持った場合であっても、そのバラツキの分の隙間を確保する必要がなく、その分、隙間を小さくすることができるとともに、凸部の外側面と収容部の内側面との嵌合作業を容易に行うことができる。従って、ロック機構を具える車両用操舵装置の見栄えに影響を与えることを防止することができることに加えて、車両用操舵装置の組み付け作業を向上させることができる。
【0007】
しかも、この発明のロック機構を具える車両用操舵装置によれば、前述のように、収容部が、凸部と収容部との嵌合状態で、少なくとも凸部の根元部と、収容部の、凸部の根元部に向く端部とが当接する。これにより、ステアリングがロックされている状態において、ステアリングからの操舵の入力を、凸部と収容部との嵌合部分で受ける際、ステアリングの操舵による入力方向への回転モーメントを凸部の最も断面積の大きい根元部(即ち、剛性の最も高い部分)で受けることができる。これにより、ステアリングシャフトの回転のロック状態の強度面においても有利なものとすることができる。
【0008】
また、請求項2記載の発明のロック機構を具える車両用操舵装置は、請求項1に記載のロック機構を具える車両用操舵装置において、前記凸部が角形状で前記ロック機構に設けられ、前記収容部が前記凸部に対応する角形状の穴であって前記ステアリングコラムに設けられることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果が得られることに加えて、凸部と収容部との形成及びそれらの組付けを容易に行えるとともに、ステアリングの操舵による入力方向に面を向けて形成できるから、位置決め構造による位置規制をより確実なものにすることができる。
【0010】
そして、請求項3記載の発明のロック機構を具える車両用操舵装置は、請求項2記載の発明のロック機構を具える車両用操舵装置において、前記収容部の内側面に傾斜が設けられ、前記凸部の外側面の傾斜と、前記収容部の内側面の傾斜とが、前記凸部と前記収容部との嵌合状態で、少なくとも前記凸部の根元部と、前記収容部の、前記根元部に向く端部とが当接するように設定されることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果が得られることに加えて、凸部の外側面と収容部の内側面との嵌合隙間を面全体に亘ってより小さくするように構成することができる。
【0012】
また、請求項4記載の発明のロック機構を具える車両用操舵装置は、ステアリングシャフトの回転をロックするロック機構を具える車両用操舵装置において、前記ステアリングシャフトを具えるステアリングコラムと前記ロック機構とを嵌合する構造が、凸部とその凸部を収容する収容部とから成り、前記凸部が、先端に向かうにつれてその凸部が先細となるように傾斜した外側面を有し、前記凸部は角形状で前記ロック機構に設けられ、前記収容部は前記凸部に対応する角形状の穴であって前記ステアリングコラムに設けられ、前記凸部の角部付近にその角部の弾性変形を可能にする肉盗み部を有し、前記収容部の内側面に凸部の外側面先端部が当接して凸部が弾性変形しながら収容部と嵌合することを特徴とするものである。
【0013】
請求項4記載の発明にあっては、凸部の角部付近の肉盗み部で、凸部の角部の弾性変形が可能とされ、収容部の内側面に凸部の外側面先端部が当接して凸部が弾性変形しながら収容部と嵌合する。
【0014】
従って、請求項4記載の発明によれば、凸部の、先端に向かうにつれてその凸部が先細となるように傾斜した外側面で、嵌合の際、収容部の内側面に凸部の外側面先端部が当接して凸部が弾性変形しながら収容部と嵌合することを容易にするとともに、凸部の外側面先端部の弾性変形による反力でその外側面先端部と収容部の内側面とを密に嵌合させることができる。
【0015】
それゆえ、凸部の弾性変形により、部品の形状誤差により公差が嵌合に不利な方向にバラツキを持った場合であっても凸部の外側面と収容部の内側面とを確実に嵌合できるので、かかるバラツキの分の隙間を確保する必要がなく、その分、隙間を小さくすることができるとともに、凸部の外側面と収容部の内側面との嵌合作業を容易に行うことができる。従って、ロック機構を具える車両用操舵装置の見栄えに影響を与えることを防止することができることに加えて、車両用操舵装置の組み付け作業を向上させることができる。しかも、凸部の外側面先端部の反力により、位置決め構造による組み付け位置の位置規制をより確実なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明のロック機構を具える車両用操舵装置の第1実施例を示す斜視図、図2は、本実施例の車両用操舵装置を構成するステアリングコラムを示す斜視図、図3は、本実施例の車両用操舵装置に具えられるロック機構を示す斜視図、図4は、本実施例の位置決め構造の凸部と収容部との嵌合状態を示す拡大断面図、図5(a)及び(b)は、本実施例の位置決め構造の凸部と収容部との嵌合前の状態及び嵌合状態を示す作用説明図である。なお、図中符号1は車両用操舵装置、2はステアリングコラム、3はキーロック機構である。また、従来例と同様の構成を有するものには同一の符号を付して示す。
【0017】
図1に示すように、本実施例のロック機構を具える車両用操舵装置1は自動車に適用されるものであり、自動車に一般的に用いられる、ステアリングコラム2とロック機構3とを具えている。ここでのステアリングコラム2は、図2に示すように、コラムチューブ4内に挿入されたステアリングシャフト5の一端に図示しないステアリングが取り付けられる。また、ロック機構3は、図3に示すように、本体6内にイグニッションキー用シリンダ(ここでは図示せず)を具えており、このシリンダは、キー孔6a(図1参照)に挿入されたイグニッションキーの運転者による操作に応じて作動する。
【0018】
また、図3に示すロック機構3は、イグニッションキー用シリンダと係動するキーロックロッド7の軸線とステアリングシャフト5(図2参照)の軸線とが直交するように、内周面が円弧形状とされた保持部8及び保持用ブラケット9で、ステアリングコラム2に配設されることで、上記図1に示すロック機構を具える車両用操舵装置1の構成となる。
【0019】
そして、ステアリングコラム2とロック機構3との組み付けの位置決めをする本実施例における位置決め構造は、図2に示すステアリングの操舵による入力方向の組み付け位置を位置決めするものである。この位置決め構造は、凸部10と、その凸部10を収容してその凸部10と嵌合する収容部としての貫通穴4aとを具えている。そして、凸部10は、図3に示すように、四角形状でロック機構3の保持部8に溶接にて突設され、また、貫通穴4aは、図2に示すように、凸部に対応する四角形状の穴であってステアリングコラム2のコラムチューブ4に通常の穴あけ加工にて設けられている。
【0020】
さらに、凸部10は、図4に示すように、四つの外側面のうちステアリングの操舵による入力方向に対抗する二つの外側面10aが、テーパ加工により、先端部10bに向かうにつれてその凸部10が先細となるように傾斜して形成されている。一方、貫通穴4aは、その貫通穴4aを画成する内側面のうち、嵌合状態で凸部10の外側面10aに対向する内側面4bが、テーパ加工により、凸部10の根元部10cに向く端部4cに向かうにつれてその貫通穴4aが幅広となるように傾斜が設けられている。
【0021】
ここに、凸部10の外側面10a及び貫通穴4aの内側面4bの傾斜は、図4中、凸部10の断面の根元の両端の点P,Pをそれぞれ通り、嵌合方向を示す矢印Lと平行な基準線L,Lに対して、角度θ>角度θとして、凸部10の外側面10aは角度θ、貫通穴4aの内側面4bの傾斜は角度θとなるようにされている。さらに、凸部10の外側面10aの傾斜と、貫通穴4aの内側面4bの傾斜とは、凸部10と貫通穴4aとの嵌合状態で、少なくとも凸部10の根元部10cと、貫通穴4cの端部4cとが確実に当接するように、凸部10の根元部10cと貫通穴4cの端部4cとを干渉させている。なお、本実施例では、凸部10の外側面及び貫通穴4aの内側面のうち、ステアリングの操舵による入力方向に向く面以外の面(図示せず)は、傾斜を設けずに、嵌合により対向する面同士が干渉しない程度の隙間を有するように形成している。
【0022】
従って、本実施例のロック機構を具える車両用操舵装置1にあっては、図5(a)にて嵌合時のコラムチューブ4へのロック機構5の凸部10の先端部10bの両端及び根元部10cの両端の軌跡を仮想線で示すように、凸部10の根元部10cと、貫通穴4aの4c端部とが当接するまでの間、凸部10の先端部10bでは、凸部10の外側面と貫通穴4aの内側面4bとの嵌合隙間CL以上の隙間が確保される。それゆえ、凸部10の根元部10cと貫通穴4cの端部4cとの干渉部分を加締めて嵌合させることができ、これにより、凸部10と貫通穴4aとの嵌合状態で、凸部10の根元部10cと、貫通穴4cの端部4cとを確実に当接させることができる。
【0023】
上記のように組付け構造の凸部10と貫通穴4aとを嵌合させてステアリングコラム2とロック機構3とを組み付けることにより、先の図1に示すロック機構を有する車両操舵装置1が構成される。上記のように組み付けられた車両操舵装置1においては、運転者がイグニッションキーによりロック状態になるように図3に示すロック機構3を操作することで、イグニッションキー用シリンダの作動により、キーロックロッド7が進出して、図2に示すステアリングシャフト5に設けたキー溝5aに、かかるキーロックロッド7が挿入されて、ステアリングシャフト5の回転を拘束して、ステアリングの操舵がロックされることとなる。
【0024】
ここで、図5(b)に示す上記構成の本実施例のロック機構を有する車両操舵装置1における位置決め構造と、図8(b)に示す従来の一般的なロック機構を有する車両操舵装置1における位置決め構造とを比較する。例えば、図5(b)及び図8(b)中の寸法を、a=15.8 0.2 mm,b=16.1±0.1 mm,c=16.0 0.2 mm,f=16.1±0.1 mm,A=200 mm,B=R50 mmとした場合、キーロック本体先端部がステアリングシャフトに設けた溝への挿入位置に対してどのくらいバラツキを持つかを測定すると、従来例のものでは、約±3.0 mmであるのに対し、本実施例のものでは、約±2.0 mmであった。なお、上記図5(b)及び図8(b)中、aは凸部10先端部の幅を、bは凸部の根元部分の幅を、cは貫通穴4aの端部4cと反対側の端部の穴幅を、fはcは貫通穴4aの端部4cの穴幅を、Aは保持部8の先端から本体6の後端までの距離を、Bはコラムチューブ4の外半径の寸法をそれぞれ示している。
【0025】
このことから、本実施例における位置決め構造によれば、キーロックロッド先端部のバラツキの範囲を約2.0mm抑えられることが分かる。
【0026】
従って、第1実施例のロック機構を有する車両操舵装置1によれば、位置決め構造の凸部10の外側面10aで、その外側面10aと凸部10を収容する貫通穴4aの内側面4bとの間に所定の嵌合隙間CL以上の隙間を確保できるから、部品の形状誤差により公差が嵌合に不利な方向にバラツキを持った場合であっても、そのバラツキの分の隙間を確保する必要がなく、その分、隙間を小さくすることができる。しかも、凸部10と貫通穴4aとの嵌合状態で、凸部10の根元部10cと、貫通穴4aの、凸部10の根元部10cに向く端部とを加締めにより当接させることで、凸部10と貫通穴4aとの嵌合作業を容易に行うことができる。従って、ロック機構を具える車両用操舵装置の見栄えに影響を与えることを防止することができることに加えて、車両用操舵装置の組み付け作業を向上させることができる。
【0027】
しかも、本実施例のロック機構を具える車両用操舵装置1によれば、図4及び図5(b)に示すように、凸部10と貫通穴4aとの嵌合状態で、少なくとも凸部10の根元部10cと貫通穴4aの端部4cとが当接するから、ステアリングがロックされている状態において、ステアリングからの操舵の入力を、イグニッションキー用シリンダと係動するキーロックロッド7(図3参照)介して、凸部10と貫通穴4aとの嵌合部分で受ける際、その入力による回転モーメントを凸部10の最も断面積の大きい根元部10c(即ち、剛性の最も高い部分)で受けることができる。これにより、ステアリングシャフトの回転のロック状態の強度面においても有利なものとすることができる。
【0028】
さらに、本実施例のロック機構を具える車両用操舵装置1は、凸部10が角形状でロック機構3に設けられ、貫通穴4aが凸部10に対応する角形状の穴であってステアリングコラム2に設けられているから、凸部と収容部との形成及びそれらの組付けを容易に行えるとともに、ステアリングの操舵による入力方向に面を向けて形成できるから、位置決め構造による位置規制をより確実なものにすることができる。
【0029】
加えて、本実施例のロック機構を具える車両用操舵装置にあっては、貫通穴4aの内側面4bに傾斜が設けられ、凸部10の外側面10bの傾斜の角度θと、貫通穴4aの内側面4bの傾斜の角度θとが角度θ>角度θとされるとともに、凸部10と貫通穴4aとの嵌合状態で、少なくとも凸部10の根元部10cと、貫通穴4aの、凸部10の根元部10cに向く端部4cとが当接するように設定されている。これにより、凸部10の外側面10bと貫通穴4cの内側面4bとの嵌合隙間を面10b,4bの全体に亘ってより小さくするように構成することができる。
【0030】
図6は、本発明のロック機構を具える車両用操舵装置の第2実施例のロック機構を具える車両用操舵装置の要部を示す斜視図、図7は、本実施例の位置決め構造の凸部と収容部との嵌合状態を示す作用説明図である。
【0031】
本実施例の第2実施例のロック機構を具える車両用操舵装置は、上記第1実施例のロック機構を具える車両用操舵装置と同様に乗用車に用いられるものであり、第1実施例におけるステアリングコラム2及びロック機構3と同様の構成を具えている。
【0032】
そして、本実施例においてステアリングコラム2とロック機構3との組み付けの位置決めをする本実施例の位置決め構造は、図6及び図7に示すように、上記第1実施例の位置決め構造と同様に、凸部10と貫通穴4aとを具え、凸部10は四角形状でロック機構3の保持部8に突設され、また、凸部10に対応する四角形状の穴である貫通穴4aがステアリングコラム2(ここでは図示せず)のコラムチューブ4に設けられている。
【0033】
さらに、凸部10の四個の角部のそれぞれには、嵌合時にステアリングの操舵による入力方向に向く面が貫通穴4aの内側面4bと干渉するように、ステアリングの操舵による入力方向に突出する干渉部11が形成されるとともに、その干渉部11のステアリングの操舵による入力方向に向く面には、先端に向かうにつれてその凸部10が先細となるように傾斜した外側面10aが形成され、また、凸部10の角部付近にその干渉部11の先端部の弾性変形を可能にする肉盗み部としての溝10dがそれぞれ形成されている。
【0034】
一方、貫通穴4aは、上記第1実施例と同様に、その貫通穴4aを画成する内側面のうち、嵌合状態で凸部10の外側面10aに対向する内側面4bが、テーパ加工により、凸部10の根元部10cに向く端部4cに向かうにつれてその貫通穴4aが幅広となるように傾斜が設けられている。なお、ここでも、凸部10の外側面10aの傾斜と貫通穴4aの内側面4bの傾斜の角度の関係は、上記第1実施例と同様になるようにしている(第1実施例の図4参照)。
【0035】
かかる構成により、図7中、コラムチューブ4の貫通穴4aに対して、ロック機構3の凸部10を矢印の方向に嵌合させると、貫通穴4aの内側面に凸部10の外側面(10a)先端部が当接してその凸部10(干渉部11の先端部)がわずかに弾性変形されながら、その凸部10が貫通穴4cと嵌合して、ステアリングコラム2とロック機構3との組み付けの位置決めがされる。
【0036】
従って、第2実施例のロック機構を有する車両操舵装置によれば、凸部10の、先端に向かうにつれてその凸部10が先細となるように傾斜した外側面10aで、嵌合の際、貫通穴4aの内側面4bに凸部10の外側面(10a)先端部が当接して凸部10が弾性変形されながら収容部と嵌合することを容易にするとともに、凸部10の外側面(10a)先端部の弾性変形による反力でその外側面(10a)先端部と貫通穴4aの内側面4bとを密に嵌合させることができる。
【0037】
それゆえ、本実施例のロック機構を具える車両操舵装置によれば、凸部の弾性変形により、部品の形状誤差により公差が嵌合に不利な方向にバラツキを持った場合であっても凸部10の外側面10aと貫通穴4aの内側面4bとを確実に嵌合できるので、かかるバラツキの分の隙間を確保する必要がなく、その分、隙間を小さくすることができるとともに、凸部の外側面と収容部の内側面との嵌合作業を容易に行うことができる。従って、ロック機構を具える車両用操舵装置の見栄えに影響を与えることを防止することができることに加えて、車両用操舵装置の組み付け作業を向上させることができる。しかも、凸部10の外側面(10a)先端部の反力により、位置決め構造による組み付け位置の位置規制をより確実なものとすることができる。
【0038】
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例における位置決め構造では、収容部としての貫通穴4aをコラムチューブ4に設ける一方、凸部10をロック機構3の保持部8に設けているが、これに代えて、収容部をロック機構3の保持部8に溝として設ける一方その溝と嵌合する凸部をコラムチューブ4に設けても良い。また、収容部や凸部の形状も上記実施例の四角形状ものに限定されるものではなく、四角形以外の多角形状や円形状を部分的に切り欠いた形状などに適宜変更できることはもちろんである。さらに、上記実施例では、収容部として貫通穴4aを形成しているが、これに代えて、例えば溝を形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロック機構を具える車両用操舵装置の第1実施例のロック機構を具える車両用操舵装置を示す斜視図である。
【図2】上記実施例の車両用操舵装置を構成するステアリングコラムを示す斜視図である。
【図3】上記実施例の車両用操舵装置に具えられるロック機構を示す斜視図である。
【図4】上記実施例の位置決め構造の凸部と収容部との嵌合状態を示す拡大断面図である。
【図5】(a)は、上記実施例における位置決め構造の凸部と収容部との嵌合前の状態を示す作用説明図であり、(b)は、上記実施例における位置決め構造の凸部と収容部との嵌合状態を示す作用説明図である。
【図6】本発明のロック機構を具える車両用操舵装置の第2実施例のロック機構を具える車両用操舵装置の要部を示す斜視図である。
【図7】上記実施例の位置決め構造が具える凸部と収容部との作用説明図である。
【図8】(a)は、従来のロック機構を具える車両用操舵装置において、ロック機構とステアリングコラムとの組みつけの位置決めをする位置決め構造が具える凸部と貫通穴との嵌合状態を示す作用説明図であり、(b)は、(a)に示す従来の構造における部品の寸法公差のバラツキと嵌合隙間との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両用操舵装置
2 ステアリングコラム
3 キーロック機構
4 コラムチューブ
4a 貫通穴
4b 内側面
4c 凸部の根元部に向く端部
5 ステアリングシャフト
5a キー溝
6 本体
6a キー孔
7 キーロックロッド
8 保持部
9 保持用ブラケット
10 凸部
10a 外側面
10b 先端部
10c 根元部
10d 溝
11 干渉部
CL 嵌合隙間
θ,θ 角度
,P

Claims (4)

  1. ステアリングシャフトの回転をロックするロック機構を具える車両用操舵装置において、
    前記ステアリングシャフトを具えるステアリングコラムと前記ロック機構とを嵌合する構造が、凸部と、その凸部を収容する収容部とから成り、
    前記凸部が、先端に向かうにつれてその凸部が先細となるように傾斜した外側面を有し、
    かつ、前記収容部が、前記凸部との嵌合状態で、少なくとも前記凸部の根元部と、前記収容部の、前記根元部に向く端部とが当接するように形成されることを特徴とするロック機構を具える車両用操舵装置。
  2. 前記凸部は角形状で前記ロック機構に設けられ、
    前記収容部は前記凸部に対応する角形状の穴であって前記ステアリングコラムに設けられることを特徴とする、請求項1記載のロック機構を具える車両用操舵装置。
  3. 前記収容部の内側面に傾斜が設けられ、前記凸部の外側面の傾斜と、前記収容部の内側面の傾斜とが、前記凸部と前記収容部との嵌合状態で、少なくとも前記凸部の根元部と、前記収容部の、前記根元部に向く端部とが当接するように設定されることを特徴とする、請求項2記載のロック機構を具える車両用操舵装置。
  4. ステアリングシャフトの回転をロックするロック機構を具える車両用操舵装置において、
    前記ステアリングシャフトを具えるステアリングコラムと前記ロック機構とを嵌合する構造が、凸部とその凸部を収容する収容部とから成り、
    前記凸部が、先端に向かうにつれてその凸部が先細となるように傾斜した外側面を有し、
    前記凸部は角形状で前記ロック機構に設けられ、
    前記収容部は前記凸部に対応する角形状の穴であって前記ステアリングコラムに設けられ、
    前記凸部の角部付近に該角部の弾性変形を可能にする肉盗み部を有し、前記収容部の内側面に凸部の外側面先端部が当接して凸部が弾性変形しながら収容部と嵌合することを特徴とするロック機構を具える車両用操舵装置。
JP2001396758A 2001-12-27 2001-12-27 ロック機構を具える車両用操舵装置 Expired - Fee Related JP3575462B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396758A JP3575462B2 (ja) 2001-12-27 2001-12-27 ロック機構を具える車両用操舵装置
DE2002621345 DE60221345T2 (de) 2001-12-27 2002-10-31 Vorrichtung zur Lenkungsverriegelung einer Kraftfahrzeuglenkung
EP20020257579 EP1325850B1 (en) 2001-12-27 2002-10-31 Steering lock mechanism of automotive steering device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396758A JP3575462B2 (ja) 2001-12-27 2001-12-27 ロック機構を具える車両用操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003191823A JP2003191823A (ja) 2003-07-09
JP3575462B2 true JP3575462B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=19189120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001396758A Expired - Fee Related JP3575462B2 (ja) 2001-12-27 2001-12-27 ロック機構を具える車両用操舵装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1325850B1 (ja)
JP (1) JP3575462B2 (ja)
DE (1) DE60221345T2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024265A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Alpha Corp ステアリングロック装置の取付構造
JP5983070B2 (ja) * 2011-12-12 2016-08-31 日本精工株式会社 ステアリングロック装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR986431A (fr) * 1949-03-04 1951-07-31 Améliorations aux antivols
GB980534A (en) * 1963-01-05 1965-01-13 Vauxhall Motors Ltd Motor vehicle lock devices
DE2261372A1 (de) * 1972-12-15 1974-07-04 Neiman & Co Kg Diebstahlsicherung fuer lenkeinrichtungen an kraftfahrzeugen
JPS56142728A (en) * 1980-04-05 1981-11-07 Yuushin:Kk Lockup device for steering unit
FR2621843B1 (fr) * 1987-10-16 1990-03-09 Framatome Sa Procede de fixation par soudage d'une tubulure sur un element de paroi de forte epaisseur telle qu'une virole porte-tubulures d'une cuve de reacteur nucleaire
FR2783218B1 (fr) * 1998-09-16 2000-10-13 Antivols Simplex Sa Antivol de vehicule automobile comportant des moyens perfectionnes de fixation d'un mecanisme d'antivol

Also Published As

Publication number Publication date
DE60221345D1 (de) 2007-09-06
EP1325850B1 (en) 2007-07-25
EP1325850A1 (en) 2003-07-09
DE60221345T2 (de) 2008-04-17
JP2003191823A (ja) 2003-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3146157B2 (ja) コンビネーションスイッチの取付構造
JP2009016198A (ja) コネクタ
JPH10199622A (ja) コネクタ用二重ロック
US5450769A (en) Clock spring connector with reduced-noise operation
JP3575462B2 (ja) ロック機構を具える車両用操舵装置
JP3216788B2 (ja) コネクタ保持構造
JP4305753B2 (ja) 防水ケース
JP3576311B2 (ja) ロック装置
JP5109315B2 (ja) 自動車用ボディパネルと取付部品との取付構造、及びロッカパネルとロッカプロテクタとの取付構造
JP3358156B2 (ja) 可動コネクタへの挿着用コネクタ
JP2000003640A (ja) ステアリング機構およびその組付け方法
JP3412796B2 (ja) ステアリング用電気接続装置
JP4515172B2 (ja) キーシリンダキャップの取付構造
JP5020726B2 (ja) 二部材間の係止構造
JP2006262667A (ja) ワイヤーハーネスプロテクタのロック構造
JP2593853Y2 (ja) 車載機器の取付構造
WO2019004086A1 (ja) サンバイザー装置
JP4180394B2 (ja) イグニッションスイッチ
JP3460770B2 (ja) 自動車ドアのインサイドハンドル装置
JPH10287149A (ja) 車両用計器の取付構造
JP2010092614A (ja) コネクタ
JP3056364B2 (ja) シリンダ錠の組付構造
JPH1162333A (ja) 車両用キーシリンダの取付構造
JP2551006Y2 (ja) 電気接続箱の取付構造
JP2004144158A (ja) パネル孔への取付け具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040628

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees