JP2012125037A - プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プロテクタの組立作業性を向上させること。
【解決手段】合体状態で第1本体部22と第2本体部32との間にワイヤーハーネスを収容可能な本体部と、第1本体部22に設けられた被係止部42と、第2本体部32に設けられ、被係止部42に対して係止方向Lに近接させることにより係止可能な係止突部56を有する係止部52と、第2本体部32又は係止部52のうち、係止突部56に対して係止方向L後方の位置から、係止突部56の基端部より側方に突出する押圧部60とを有している。
【選択図】図2

Description

ワイヤーハーネスを保護する技術に関する。
特許文献1には、ワイヤーハーネスを保護するプロテクタが開示されている。特許文献1のプロテクタは、間にワイヤーハーネスを収容する本体及びカバー体と、本体及びカバー体をロックするロック手段とを備えている。ロック手段は、本体に設けられ、係止孔を形成する枠部からなる係止部と、カバー体に設けられ、係止孔に挿入されると共に枠部に係合する係止突部を有するロックアームからなる被係止部とを有している。また、このプロテクタでは、係止部への被係止部の係合方向に沿って、係合用の押リブが設けられている。
特開平8−140235号公報
しかしながら、特許文献1のプロテクタによると、被係止部と係止部との係合時に加わる力により、力を作用させる押リブの上面から被係止部までの部分に対して撓みが発生する恐れがある。特に、軽量化及び材料費の軽減等の課題に鑑みて薄肉化されているプロテクタにおいては、その影響は顕著に現れると推測される。
なお、特許文献1において、被係止部が基端部でカバー体の外周側に重なるように隆起して設けられているが、この隆起高さは小さく、作業者が直接手で押すことは困難である。
また、特許文献1のプロテクタは断面視円形状であるが、カバー体の側壁部が被係止部の係合方向に延在する形状のプロテクタの場合、側壁部の上面を押して係合作業を行うと考えられるが、この側壁部の突出寸法が長いほど側壁部の上面から被係止部までの距離は長くなり、当該部分が撓み易くなってしまう。
このように、プロテクタの組立時に作用させる力によりプロテクタが撓んでしまうと、被係止部と係止部とを係合させ難くなり、作業性が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、プロテクタの組立作業性を向上させることを目的とする。
第1の態様に係るプロテクタは、ワイヤーハーネスを保護するプロテクタであって、合体可能な第1本体部と第2本体部とを有し、合体状態で前記第1本体部と前記第2本体部との間に前記ワイヤーハーネスを収容可能な本体部と、前記第1本体部に設けられた被係止部と、前記第2本体部に設けられ、前記被係止部に対して係止方向に近接させることにより係止可能な係止突部を有する係止部と、前記第2本体部又は前記係止部のうち、前記係止突部に対して前記係止方向後方の位置から、前記係止突部の基端部より側方に突出する押圧部とを有している。
第2の態様に係るプロテクタは、第1の態様に係るプロテクタであって、前記押圧部は、前記係止方向に直交する押圧面を有している。
第3の態様に係るプロテクタは、第2の態様に係るプロテクタであって、前記押圧部は、前記係止方向に直交する扁平形状に形成され、前記押圧面のうち少なくとも一部を前記第2本体部の外面に対して連結する補強リブを備えている。
第4の態様に係るプロテクタは、第1〜第3の態様のいずれか一態様に係るプロテクタであって、前記係止部は、前記第2本体部の側端部から前記係止方向前方に向けて延出する延出片を有し、前記係止突部は、前記延出片の先端側部分に設けられ、前記押圧部は、前記係止方向において、前記第2本体部と前記延出片との境界の位置から突出している。
第5の態様に係るプロテクタは、第1〜第4のいずれか一態様に係るプロテクタであって、前記係止部は、前記第2本体部の側端部から前記係止方向前方に向けて延出する延出片を有し、前記係止突部は、前記延出片の先端側部分から前記押圧部と同じ向きに突出するように形成され、前記被係止部は、補助壁部と、前記補助壁部に対して前記延出片を挿入可能な間隔をあけて設けられ、前記係止方向前方を向く被係止面を有する主壁部とを有し、前記押圧部は、前記係止突部が前記主壁部の前記被係止面に係止した状態で、前記主壁部の前記係止方向後方端部に当接可能な位置に形成されている。
第1の態様に係るプロテクタによると、押圧部が、第2本体部又は係止部のうち係止突部に対して係止方向後方の位置から、係止突部の基端部より側方に突出するように形成されている。このため、係止部を被係止部に係止させる際に係止方向に力を加えやすく、係止時に第2本体部の撓みを抑制することができる。これにより、プロテクタの組立作業性を向上させることができる。
第2の態様に係るプロテクタによると、押圧部が係止方向に直交する押圧面を有しているため、より係止方向に力を作用させやすく、係止部を被係止部に係止させる際の作業性を向上させることができる。
第3の態様に係るプロテクタによると、補強リブが、扁平形状に形成されている押圧部の押圧面のうち少なくとも一部を第2本体部の外面に対して連結するように形成されているため、押圧部を押圧する際に押圧部が撓むことを抑制できる。
第4の態様に係るプロテクタによると、押圧部が、係止方向において、第2本体部と先端側部分に係止突部が設けられた延出片との境界の位置から突出するように形成されている。このため、係止作業時に、係止突部に対してなるべく近い位置で力を作用させることができ、第2本体部の撓みをより効果的に抑制することができる。
第5の態様に係るプロテクタによると、押圧部は、係止突部が主壁部の被係止面に係止した状態で、主壁部の係止方向後方端部に当接可能な位置に形成されている。このため、係止突部が被係止部に係止した状態で、係止部と被係止部との係止方向両側における相対移動を規制することができ、がたつきを抑制してより確実に係止状態を維持することができる。
プロテクタの概略斜視図である。 ロック構造部の斜視図である。 係止部及び押圧部及び補強リブの平面図である。 非係止状態のロック構造部の正面図である。 図4のV−V線断面図である。 係止状態のロック構造部の正面図である。 図6のVII−VII線断面図である。
以下、実施形態に係るプロテクタ10について説明する(図1参照)。プロテクタ10は、車両等に配索されるワイヤーハーネスWHを、周囲から保護すると共に形状維持するための部材である。
本プロテクタ10は、本体部20と、ロック構造部40と、押圧部60と、補強リブ70とを備えている。
本体部20は、合体可能な第1本体部22と第2本体部32とを有している(図1参照)。この本体部20は、合体状態で第1本体部22と第2本体部32との間にワイヤーハーネスWHを収容可能に形成されている。
本体部20は、ワイヤーハーネスWHの配索形態(配設箇所の形状)に対応した形状に形成され、内部に収容されるワイヤーハーネスWHを外部から保護すると共に配索形態を維持可能になっている。本体部20を構成する第1本体部22と第2本体部32との組合せとしては、例えば、断面視U字形(半円形も含む)の凹状部材の組合せ、凹状部材と蓋状部材との組合せ、断面視L字形部材の組合せ等、配設箇所に対応した形状を成す種々の形状の組合せを採用することができる。また、本体部20は、ワイヤーハーネスWHの分岐部分を保護及び形態維持するものでもよく、この場合、当該分岐部分のうち保護及び形態維持の対象となる部分に対応した形状を成す第1本体部と第2本体部との組合せが採用されるとよい。
ここでは、説明の便宜上、第1本体部22及び第2本体部32が断面視U字形の凹状部材であって、合体時に本体部20が全体として略角筒状に形成されているものとする。すなわち、第1本体部22及び第2本体部32は、概略的には、それぞれ、板状の基部の両側端部に沿って側壁部が立設されている形状である。また、ここでは、第1本体部22及び第2本体部32は、各一方の側壁部からその外方に突出する部分を有している例で説明する。
第1本体部22と第2本体部32とは、別々の部材として形成されていてもよいし、ヒンジにより開閉可能に連結された一体部材として形成されていてもよい。ここでは、第1本体部22と第2本体部32とが別々の部材として形成されている例で説明する。
そして、第1本体部22と第2本体部32とは、近接させることにより各側端部(各側壁部の先端側部分)を突き合わせる形態で合体されて本体部20を構成するように形成されている。ここで、第1本体部22及び第2本体部32について、合体される際に突き合わされる各側端部同士が近接する方向を合体方向(図1の上下方向)という。なお、第1本体部22と第2本体部32とがヒンジにより開閉される構成の場合、開閉軸周りの周方向において、突き合わされる側端部同士が近接する方向が合体方向である。
プロテクタ10には、本体部20の合体状態を維持するために、ロック構造部40が設けられている(図2参照)。このロック構造部40は、第1本体部22に設けられた被係止部42と、第2本体部32に設けられた係止部52とを有している。以下、ロック構造部40について、本体部20の一側部に設けられる一つに着目して説明する。
ロック構造部40は、係止部52を被係止部42に対して係止方向Lに近接させることにより係止可能に構成されている。ここでは、係止方向Lは、第1本体部22と第2本体部32との合体方向と略同方向に設定されている(図1参照)。すなわち、係止部52は、第1本体部22と第2本体部32との合体動作に伴って被係止部42に対して係止するように形成されている。
被係止部42は、補助壁部44と当該補助壁部44に対して間隔をあけて設けられた主壁部46とを有している(図4〜図7参照)。ここでは、補助壁部44は、第1本体部22の側壁部の一部であり、その一側端部に位置している。主壁部46は、補助壁部44に略平行で、且つ、係止方向Lに略直交する方向に延在するように設けられた帯状の壁部である。この主壁部46は、補助壁部44に対して、延在方向両端部が一対の支持片48により支持されている。また、主壁部46と補助壁部44との間隔は、後述する係止部52の延出片54を挿入可能な大きさに設定されている。また、補助壁部44は、係止方向Lにおいて、主壁部46より大きい寸法に(係止方向L前方に大きく)形成されている。
ここで、主壁部46のうち、係止方向L前方の端面を被係止面47という。この被係止面47は、係止方向Lに略直交する面である。
また、ここでは、被係止部42は、係止方向L後方で、補助壁部44、主壁部46及び一対の支持片48の端部が面一となるように形成されている(図4、図5参照)。
係止部52は、第1本体部22と第2本体部32との合体状態で、被係止部42に対して係止可能に形成されている。この係止部52は、延出片54と、係止突部56とを有している(図3〜図7参照)。
延出片54は、被係止部42の補助壁部44と主壁部46との間に挿入可能に形成されている部分である。より具体的には、延出片54は、第1本体部22と第2本体部32との合体状態で、被係止部42の補助壁部44及び主壁部46と略平行な面に沿って扁平な矩形板状に形成されている。この延出片54は、第2本体部32の側端部から係止方向L前方に向けて延出するように形成されている。ここでは、延出片54は、第2本体部32の側壁部の先端部のうち、第1本体部22と第2本体部32との合体状態で被係止部42と対向する位置から延出する。また、延出片54は、基端部が第2本体部32の側壁部に重なり、すなわち、当該側壁部の外面から厚さ寸法分盛り上がる形態で設けられ、先端側部分が側壁部の先端部から係止方向L前方に延出している(図5、図7参照)。
そして、延出片54が補助壁部44と主壁部46との間に挿入されると、第2本体部32の側端部は、主壁部46及び一対の支持片48と略面一に設定されている補助壁部44の係止方向L後方端面に当接する(図6、図7参照)。
この延出片54の延出寸法(第2本体部32の側端部を越えて延出する寸法)は、係止方向Lにおける主壁部46の寸法より大きく設定されている。すなわち、延出片54は、補助壁部44と主壁部46との間に挿入されて第2本体部32の側端部が補助壁部44の端面に当接した状態で、主壁部46を越えて延出するように形成されている。より具体的には、延出片54は、主壁部46より、後述する係止突部56分大きい延出寸法に設定されている。
ここでは、延出片54は、幅方向中間部が両端部より第2本体部32の外側に膨らむように形成されている(図3参照)。すなわち、延出片54の外面は、幅方向中間部が外側に凸となる断面視弧状に形成されている。より具体的には、延出片54の幅方向両端部は補助壁部44と主壁部46との間隔と同じかそれより小さい(ここでは僅かに小さい)厚さ寸法に設定され、幅方向中間部は前記間隔と同じかそれより大きい(ここでは僅かに大きい)厚さ寸法に設定されている。これにより、延出片54は、補助壁部44と主壁部46との間に挿入された状態で、補助壁部44及び主壁部46に対して押圧しつつ接触し、その間におけるがたつきを抑制することができる。
また、延出片54の幅寸法は、主壁部46を支持する一対の支持片48の間隔より小さく設定されている。
もっとも、延出片54は、上記形状に限られるものではなく、例えば、第2本体部32の側壁部から直線状に延びるように形成されていてもよい。すなわち、延出片54は、基端部が第2本体部32の側壁部に重なるように設けられていなくてもよい。また、延出片54は、幅方向中間部と両端部とで均一な厚さに設定されていてもよい。
係止突部56は、被係止部42に対して係止方向Lに近接させることにより(実質的に)係止する部分である。この係止突部56は、延出片54の先端側部分から当該延出片54の延出方向と略直交する方向に向けて突出するように形成されている部分である(図5、図7参照)。ここでは、係止突部56の突出方向は、第2本体部32の側壁部の外方に向かう方向に設定されている。
また、この係止突部56は、延出片54のうち、延出片54が補助壁部44と主壁部46との間に完全に挿入された状態で、主壁部46の係止方向L前方に位置する部分に形成されている(図6、図7参照)。
より具体的には、係止突部56は、延出片54の先端側から基端側に向けて徐々に突出寸法が大きくなる部分とその基端部から一定の突出寸法で基端側に向かう部分とを有する形状に形成されている(図5、図7参照)。すなわち、この係止突部56は、断面視台形状に形成されている。ここで、係止突部56の基端面を係止面57といい、この係止面57は、係止方向L後方に向かう面である。
そして、延出片54を補助壁部44と主壁部46との間に挿入すると、係止突部56の先端側の傾斜面が主壁部46に当接して、当該主壁部46を補助壁部44から離間させる向きに弾性変形させていく。係止突部56が主壁部46を乗り越える位置まで延出片54が挿入されると、主壁部46が弾性復帰して被係止面47と係止面57とが対向して当接し、係止部52が被係止部42に対して係止する(図7参照)。
なお、被係止部42の補助壁部44は、係止突部56が主壁部46に係止した状態で、延出片54が第1本体部22の内側に移動するのを規制するように、係止方向Lにおいて当該延出片54の内側部全体に当接可能な寸法に設定されているとよい。これにより、係止突部56が主壁部46に係止した状態をより確実に維持することができる。
もっとも、係止突部56は、主壁部46の係止方向L前方端面に係止可能であればよく、上記形状の他にも、断面視半球状等の凸形状であってもよい。
上述したロック構造部40は、第1本体部22と第2本体部32とを合体状態に維持することができればよく、上記形状に限られるものではない。例えば、主壁部のうち補助壁部44側の面で開口する凹部又は孔部が形成され、係止部が当該凹部又は孔部に嵌合可能な凸状の係止突部を有している構成であってもよい。また、被係止部が第1本体部22の側壁部に形成された凹部又は孔部であり、係止部が第2本体部32の内側に向けて突出する係止突部を有し、第1本体部22と第2本体部32との合体状態で、係止突部が当該凹部又は孔部内に進入して係止するように構成されていてもよい。この場合にも、第1本体部22の側壁部に対して間隔をあけた壁部が設けられてもよい。
すなわち、上記変形例に係るロック構造部の場合にも、係止状態で当接する面が係止部の係止面及び被係止部の被係止面である。
また、ロック構造部40について、係止突部56が延出片54の先端側部分に設けられている係止部52を有する例で説明したが、延出片54が省略され、係止突部が第2本体部32の側端部から外方に突出するように設けられていてもよい。この場合、被係止部の主壁部46は、係止方向L前方側端部のうちの幅方向両端部が一対の支持片に支持されるように形成されていればよい。すなわち、補助壁部44と主壁部46との間に第2本体部32の側壁部の先端側部分を挿入可能に形成されているとよい。
また、被係止部42及び係止部52が、第1本体部22及び第2本体部32の合体時に突き合わされる各側端部に形成されている例で説明してきたが、第1本体部22と第2本体部32とが各側壁部を内外に重ねて合体されるような形態である場合等には、一方の側端部に係止部52を設け、他方の側壁部の対応する箇所に被係止部42を設けるとよい。すなわち、被係止部42及び係止部52は、第1本体部22及び第2本体部32の合体状態で係止する位置に形成されていればよい。さらに、第1本体部22及び第2本体部32が断面視U字形の凹状部材とは異なる上記例示した形状等の場合でも、第1本体部22及び第2本体部32の適宜箇所に被係止部42及び係止部52が設けられればよい。
上記ロック構造部40は、本体部20の外周部に複数設けられているとよい。後述する押圧部60及び補強リブ70についても同様である。
上述したように、係止部52は、延出片54が第2本体部32の外面から盛り上がるように形成されているものの、当該延出片54の基端部の厚さ寸法(盛り上がり寸法)は小さく押圧することが困難であり、たとえ押圧できたとしても力を作用させ難い。また、係止部52が設けられた第2本体部32の側壁部の基端部(板状の基部の側端部)を押圧することも可能であるが、当該押圧力が、係止部52が被係止部42に対して係止する際に係止方向Lと異なる方向(例えば側壁部の内外方向)にも分散して作用し、側壁部が撓んでしまう恐れがあった。特に、側壁部の突出寸法が大きい場合、又は、材料軽減及び軽量化の観点から薄肉化されている場合には、その影響は顕著に現れると推測される。このように側壁部の撓みが発生すると、被係止部42に係止する係止部52に対して係止方向Lの力を伝え難く、第1本体部22と第2本体部32との合体作業の作業性が低下する恐れがあった。
そこで、本プロテクタ10では、第1本体部22と第2本体部32との合体に伴う係止部52の被係止部42に対する係止作業を容易にすると共に、係止部52に対して係止方向Lの力をより効率よく伝えるために押圧部60を設けている。
押圧部60は、第2本体部32又は係止部52(ここでは第2本体部32)のうち、係止突部56に対して係止方向L後方の位置から、係止突部56の基端部より側方に突出するように形成されている(図2、図3参照)。より具体的には、押圧部60は、係止方向Lに略直交する扁平な板状に形成され、係止方向Lに略直交する押圧面62を有している(図4〜図7参照)。
この押圧部60の押圧面62は、平面視略矩形に形成され、作業者が押圧しやすい大きさに設定されている。以下、押圧部60の突出寸法及び幅寸法について説明する。
押圧部60は、第2本体部32の外面から、第2本体部32の外面から厚さ寸法分盛り上がるように設けられている延出片54の厚さ寸法(盛り上がり寸法)より大きく突出するように形成されている。例えば、延出片54の厚さ寸法が1.5mmである場合、押圧部60は、少なくとも1.5mmより大きい突出寸法に設定される。好ましくは、押圧部60は、作業者が指で力を加えやすい程度に突出しているとよい。
また、押圧部60の幅寸法は、作業者が押圧する際に使用すると想定される指の先端部の幅と同じかそれより大きい寸法に設定されているとよい。例えば、人差し指で押圧することが多いと想定される場合、平均的な人差し指の先端部の幅より大きくなるように形成すればよい。
押圧部60は、係止方向Lにおいて、第2本体部32と延出片54との境界の位置から突出している。ここで、第2本体部32と延出片54との境界の位置とは、係止方向Lにおいて、押圧部60の係止方向L前方端面が延出片54の基端部と一致する位置から、押圧面62が第2本体部32の側壁部の先端部と一致する位置までの範囲を含むものとする。ここでは、第2本体部32の側壁部の外面のうち、係止方向Lにおいて、押圧面62が係止部52の延出片54の基端部と略同じ位置に位置するように設けられている(図2参照)。また、押圧部60の係止方向L前方端部は、第2本体部32の側壁部の先端部の位置と略一致している(図5参照)。このように、押圧部60は、押圧されたときに第2本体部32及び延出片54の撓みがより効果的に抑制されるように、係止部52の先端部になるべく近い位置に形成されている。
また、上述した係止部52の係止突部56は、押圧部60と同じ向きに突出している。すなわち、係止突部56は、係止方向Lに略直交する向きに突出し、係止方向Lにおいて係止面57が押圧部60と対向するように形成されている。
そして、上記押圧部60の係止方向L前方端部の位置は、係止突部56の係止面57が主壁部46の被係止面47に係止した状態で、主壁部の係止方向L後方端部に当接可能な位置である(図6、図7参照)。換言すると、押圧部60は、係止突部56の係止面57に対して、主壁部46の係止方向Lにおける寸法と略同じ(ここでは僅かに大きい)間隔をあけた位置に形成されている。これにより、係止部52が被係止部42に係止した状態では、主壁部46は、係止突部56と押圧部60との間に挟まれた状態となる。
もっとも、係止突部56と押圧部60との間に主壁部46が挟まれる形態に限られず、係止突部56の係止面57が主壁部46の被係止面47に当接した状態で、押圧部60の係止方向L前方端面が主壁部46の係止方向L後方端面に当接(少なくとも近接して対向)していればよい。すなわち、押圧部60及び係止突部56が主壁部46に対して上記位置関係となることにより、被係止部42と係止部52との係止方向L両側における相対移動を規制できればよい。例えば、上述したロック構造部の変形例の場合にも、この位置関係が成り立っているとよい。
上記押圧部60は、押圧時の撓みを抑制するため、第1本体部22及び第2本体部32の壁部より肉厚に形成されていてもよい。また、押圧部60は、外周部が内周側部分よりも肉厚に形成されていてもよい。
また、押圧部60は、上述した位置に設けられる場合に限られず、第2本体部32の側壁部の基端部を押圧する場合より当該第2本体部の撓みを小さくするという観点からは、少なくとも当該側壁部の基端部より係止方向L前方側の位置に設けられていればよい。好ましくは、押圧部60は、なるべく係止突部56に近い位置に設けられるとよく、係止部52の延出片54に設けられてもよい。もっとも、押圧部60が設けられる位置は、ロック構造部40の係止動作の邪魔にならない位置であることが前提である。
補強リブ70は、押圧部60の押圧面62のうち少なくとも一部を、第2本体部32の外面に対して連結する部分である(図2参照)。より具体的には、補強リブ70は、側面視略直角三角形の筋状に形成され、直角部分を挟む2辺がそれぞれ押圧部60と第2本体部32の側壁部の外面とに対して連結されている。これにより、押圧部60と第2本体部32との延在面の相対角度が変化することが抑制される。
ここでは、補強リブ70は、押圧部60の一側端部のみに設けられている。本実施形態におけるプロテクタ10は、図2に示すように、第2本体部32のうち押圧部60の他側方には、外方に向けて突出する部分が設けられており、押圧部60の他側端部が当該外方に向けて突出する部分に固定されている。すなわち、押圧部60の他側端部は、補強リブ70に支持されている一側端部と同様に、第2本体部32の側壁部の外面と連結されている。
また、ここでは、補強リブ70は、押圧部60の突出方向において、その突出寸法より小さくその半分の寸法より大きい範囲で、第2本体部32の側壁部の外面に対して押圧部60を連結している。なお、押圧部60の撓みを抑制する観点からは、補強リブ70は、突出方向全体に亘って押圧部60を支持する形状が好ましい。なお、第2本体部32の側壁部の外面に対する連結部分も、係止方向Lにおいてより大きい範囲で連結されているとよい。一方、補強リブ70は、押圧部60を押圧する観点から、押圧の妨げにならないことも考慮してその連結形態が決定されるとよい。
上記補強リブ70は、側面視直角三角形の筋状に限られず、峰部分が側面視弧状(凹凸どちらでもよい)又は側面視略矩形等の筋状に形成されていてもよい。また、押圧部60は、一対の補強リブ70により第2本体部32の外面と連結されていてもよいし、一側端部だけが補強リブ70により第2本体部32の外面と連結され、他側端部が自由端となっていてもよい。さらに、補強リブ70は、押圧部60の幅方向中間部を支持するように設けられてもよいし、省略されてもよい。
本プロテクタ10は、射出成型、すなわち、溶融した合成樹脂材料を成型金型間に流し込んで冷却することにより形成されるとよい。より具体的には、第1本体部22及び被係止部42を一部材として射出成型すると共に、第2本体部32、係止部52、押圧部60及び補強リブ70を一部材として射出成型すればよい。なお、第1本体部22と第2本体部32とがヒンジで連結される構成の場合、上記のように二部材を形成してからヒンジ部材で連結してもよいし、上記二部材を連結するヒンジ部分を有する一部材として射出成型することにより製造することもできる。
また、プロテクタ10は、上記構成に限定されるものではなく、第1本体部22に係止部が設けられ、第2本体部32に被係止部が設けられても良いし、第1本体部22及び第2本体部32の一方に係止部及び被係止部がそれぞれ設けられ、これに対応するように他方に被係止部及び係止部が設けられていてもよい。
上記構成に係るプロテクタ10によると、押圧部60が、第2本体部32のうち係止突部56に対して係止方向L後方の位置から、係止突部56の基端部より側方に突出するように形成されている。このため、第1本体部22と第2本体部32とを合体させる際に、押圧部60を押圧することにより、係止部52の基端部を押圧する場合と比較して押圧しやすく、係止方向Lに力を作用させやすい。また、押圧部60が、係止方向Lにおいて、第2本体部32と延出片54との境界の位置から突出するように形成されているため、より係止突部56に近い位置で力を作用させることができ、力を加える位置と係止部52との距離が大きい場合と比較して、係止部52を被係止部42に係止させる際に、力が係止方向Lと異なる方向に分散することを抑制でき、第2本体部32の側壁部が撓むことを抑制することができる。これにより、プロテクタ10の組立作業性を向上させることができる。
また、作業者が押圧部60を直接押すことができるため、治具等を用いなくても容易に係止部52を被係止部42に係止させることができる。
また、押圧部60が、第1本体部22と第2本体部32との合体方向と同方向に設定された係止部52の係止方向Lに直交する押圧面62を有しているため、係止方向Lに力を作用させやすい。そして、第1本体部22と第2本体部32とを合体させる一連の動作として、押圧部60を押圧して係止部52を被係止部42に係止させることができる。
また、補強リブ70が、扁平形状に形成されている押圧部60の押圧面62の一側端部と第2本体部32の外面とを連結するように形成されているため、押圧部60を押圧する際に押圧部60が撓むことを抑制できる。また、第2本体部32の側壁部の強度を上げて、その撓みを抑制することもできる。
また、押圧部60は、係止突部56に対して、係止面57が主壁部46の被係止面47に当接して係止部52が被係止部42に係止した状態で、主壁部46の係止方向L後方端面に当接可能な位置に形成されている。このため、係止部52が被係止部42に係止した状態で、係止方向Lにおいて、係止突部56と押圧部60との間に主壁部46を挟んだ状態にすることができ、がたつきを抑制してより確実に係止状態を維持することができる。
10 プロテクタ
20 本体部
22 第1本体部
32 第2本体部
42 被係止部
44 補助壁部
46 主壁部
52 係止部
54 延出片
56 係止突部
60 押圧部
62 押圧面
70 補強リブ
L 係止方向
WH ワイヤーハーネス

Claims (5)

  1. ワイヤーハーネスを保護するプロテクタであって、
    合体可能な第1本体部と第2本体部とを有し、合体状態で前記第1本体部と前記第2本体部との間に前記ワイヤーハーネスを収容可能な本体部と、
    前記第1本体部に設けられた被係止部と、
    前記第2本体部に設けられ、前記被係止部に対して係止方向に近接させることにより係止可能な係止突部を有する係止部と、
    前記第2本体部又は前記係止部のうち、前記係止突部に対して前記係止方向後方の位置から、前記係止突部の基端部より側方に突出する押圧部と、
    を有している、プロテクタ。
  2. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    前記押圧部は、前記係止方向に直交する押圧面を有している、プロテクタ。
  3. 請求項2に記載のプロテクタであって、
    前記押圧部は、前記係止方向に直交する扁平形状に形成され、
    前記押圧面のうち少なくとも一部を前記第2本体部の外面に対して連結する補強リブを備えている、プロテクタ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロテクタであって、
    前記係止部は、前記第2本体部の側端部から前記係止方向前方に向けて延出する延出片を有し、
    前記係止突部は、前記延出片の先端側部分に設けられ、
    前記押圧部は、前記係止方向において、前記第2本体部と前記延出片との境界の位置から突出している、プロテクタ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプロテクタであって、
    前記係止部は、前記第2本体部の側端部から前記係止方向前方に向けて延出する延出片を有し、
    前記係止突部は、前記延出片の先端側部分から前記押圧部と同じ向きに突出するように形成され、
    前記被係止部は、補助壁部と、前記補助壁部に対して前記延出片を挿入可能な間隔をあけて設けられ、前記係止方向前方を向く被係止面を有する主壁部とを有し、
    前記押圧部は、前記係止突部が前記主壁部の前記被係止面に係止した状態で、前記主壁部の前記係止方向後方端部に当接可能な位置に形成されている、プロテクタ。
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