JP5991641B2 - 車両の内装部材の合わせ部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、
互いに隣り合った状態で車体パネルを覆う第1内装部材と第2内装部材の合わせ部構造に関する。
上記の車両の内装部材の合わせ部構造の一例として特許文献1の技術があった。この技術では、特許文献1の図面の図4に示すように、第1内装部材に第1係合部を設け、第1係合部の基部から第1内装部材と第2内装部材の見切り線側に延びるリブを設け、リブの先端に第2係合部を設けてある。そして、前記第1係合部を車体パネルの第1係合孔に係合し、前記第2係合部を第2内装部材の端部の第2係合孔と車体パネルの第3係合孔とに挿入係合してあった。
しかしながら、この構造によれば、第1内装部材側の第1係合部と第2係合部しか車体パネルに係合しないために、第2内装部材の端部を位置固定できず、組み付けの際に第2内装部材の端部が逃げやすかった。このように第2内装部材の端部が逃げると、前記第1係合部が第2係合孔や第3係合孔に安定的に係合せず、リブの負担が大きくなり、リブの変形や破損により前記見切り線がずれてしまう虞があった。その結果、第1内装部材と第2内装部材の合わせ部の見栄えが悪くなっていた。
上記の車両の内装部材の合わせ部構造の他の例として、第1内装部材に形成した第1係合部を車体パネルの第1の孔に挿入内嵌し、第2内装部材の第2係合部を車体パネルの第2の孔に挿入係合させる第2の技術があった。
特開2005−324759号公報
上記従来の第2の技術によれば、第1内装部材の第1係合部を車体パネルの第1の孔に挿入内嵌し、第2内装部材の第2係合部を車体パネルの第2の孔に挿入係合させていたために、第1孔と第2孔の位置ずれに起因して、第1内装部材と第2内装部材の見切り線の位置ずれが生じることがあった。その結果、第1内装部材と第2内装部材の合わせ部の見栄えが悪くなっていた。
本発明の目的は、外観品質を向上させることができる車両の内装部材の合わせ部構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
互いに隣り合った状態で車体パネルを覆う第1内装部材と第2内装部材の合わせ部構造であって、
前記第1内装部材と第2内装部材の見切り線と交差する方向に長い長孔が前記車体パネルに形成され、
前記長孔に挿入される挿入部が前記第1内装部材の端部の裏面側に設けられ、
前記挿入部の挿入方向と直交する方向の前記挿入部の断面形状が、前記長孔の長手方向に開放するU字状に設定され、
前記挿入部が前記長孔に内嵌し、
前記第2内装部材の端部に設けられた第1係合部が前記長孔に係合し、
前記第2内装部材の端部に設けられた第2係合部が、前記見切り線に沿う方向の前記第1内装部材の端縁に係合し、
前記第1内装部材の端部と第2内装部材の端部が重ね合わされ、
前記第1内装部材の端部に設けられた挿入部と、前記第2内装部材の端部に設けられた第1係合部と、前記第2内装部材の端部に設けられた第2係合部との前記長孔の長手方向への移動が許容されていて、
前記第2内装部材の端部に設けられた第1係合部の側部では前記第2内装部材が前記車体パネルの前記長孔側部で当接している点にある。この構成によれば、次の作用を奏することができる。(請求項1)
第1内装部材と第2内装部材を車体パネルに組み付ける場合、第1内装部材の挿入部を車体パネルの長孔に挿入して内嵌させる。そして、第2内装部材の第1係合部を長孔に係合させ、第2内装部材の第2係合部を、前記見切り線に沿う方向の第1内装部材の端縁に係合させる。これにより、第1内装部材と第2内装部材を互いに確実に連結固定することができるとともに、車体パネルに確実に固定することができる。
前記挿入部は上記のような断面U字状に形成されているから、挿入部の互いに対向する一対の側壁と、一対の側壁を連結する背壁とを車体パネルの長孔の内周縁に当接させることで、車体パネルに対して第1内装部材を3方向で位置規制することができる。
これにより、組み付け作業の際に第1内装部材が逃げにくくなり、作業者が組み付け作業をしやすくなる。しかも、前記長孔の内周縁に対する挿入部の当接面を広く取ることができ、せん断方向(前記挿入方向と直交する方向)に加わる力に対する前記挿入部の強度を高めることができる。
例えば、第1内装部材の挿入部を車体パネルの第1の孔に挿入内嵌し、第2内装部材の第1係合部を車体パネルの第2の孔に挿入係合させる構造では、第1孔と第2孔の位置ずれに起因して、第1内装部材と第2内装部材の見切り線の位置ずれが生じることがある。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、第1内装部材の挿入部と第2内装部材の第1係合部を、車体パネルの同一の長孔に嵌合あるいは係合させてあるから上記の不具合が生じることはない。
従って、車体パネルに対する第1内装部材と第2内装部材の位置関係の寸法精度を高めることができ、前記見切り線の位置ずれを防止することができる。
以上により、車体パネルの寸法精度によらず見切り線を目標位置に正確に設定することができて、第1内装部材と第2内装部材の合わせ部の外観品質を向上させることができる。
また、前記挿入部と第1係合部が挿入される孔は長孔であるから、車体パネルに形成される孔が大きくなり過ぎることを抑制でき、車体パネルの強度低下を防止することができる。(請求項1)
温度変化による第1内装部材と第2内装部材の収縮などが生じても、第1内装部材の端部と第2内装部材の端部が重なった状態を保つことができる。従って、車体パネルの露出を防いで外観の悪化を回避することができる。
また、第1内装部材と第2内装部材に過度な荷重がかかっても、挿入部と第1係合部と第2係合部が前記長孔の長手方向に移動することで、挿入部と第1係合部と第2係合部に加わる力を逃がすことができる。その結果、挿入部と第1係合部と第2係合部の変形や破損を防ぐことができ、第1内装部材と第2内装部材の耐久性を向上させることができる。(請求項
本発明において、
前記第1内装部材の端部に、前記第2内装部材の端部が重なる重なり部が設けられ、
前記見切り線と直交する方向の前記重なり部の先端部から前記重なり部の裏面の外方側に縦壁部が延び、
前記重なり部とは反対側の前記縦壁部の先端部が前記車体パネルに当接し、
前記挿入部は、前記縦壁部の先端部から前記重なり部とは反対側に突出し、
前記第2内装部材の第2係合部は、前記見切り線に沿う方向の前記重なり部の端縁に係合すると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記縦壁部の先端部が車体パネルに当接しているから、第2内装部材の第2係合部を、前記見切り線に沿う方向の前記重なり部の端縁に係合させる際に、前記重なり部が車体パネル側に逃げる(撓む)ことを回避することができる。
これにより、前記第2係合部を前記端縁に係合させる作業を簡単に行うことができて、作業性を向上させることができる。
さらに、前記第2係合部の前記端縁への無理な取り付けによる第2係合部の破損を防止することができる。
また、前記挿入部は、前記縦壁部の先端部から前記重なり部とは反対側に突出しているから、縦壁部の先端部が車体パネルに当接する構造であっても、挿入部を車体パネルの長孔に確実に挿入させることができる。(請求項
本発明において、
前記縦壁部の裏面側に膨出する断面U字状の膨出部を前記縦壁部に全長にわたって形成するとともに、前記膨出部を前記縦壁部の先端部の外方側に延出して前記挿入部が形成され、
前記重なり部の先端部に、前記膨出部内の空間に連通するU字状の切り欠きが形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項
前記膨出部が縦壁部の裏面側に全長にわたって形成されているから、縦壁部の剛性を向上させることができる。その結果、縦壁部の先端部が車体パネルに当接することで縦壁部に当接方向の力が加わっても、縦壁部の変形を抑制することができ、縦壁部と重なり部が成す角度が大きくなることを抑制することができる。
これにより、第2内装部材の第2係合部を、前記見切り線に沿う方向の前記重なり部の端縁に係合させる際に、前記重なり部が車体パネル側に逃げる(撓む)ことをより確実に回避することができる。
また、前記膨出部が縦壁部の裏面側に全長にわたって形成され、前記重なり部の先端部に、前記膨出部内の空間に連通するU字状の切り欠きが形成されているから、第1内装部材を樹脂により成形する場合、複雑なスライド型を用いることなく成形することができる。従って、成形コストを低廉化することができる。
そして、挿入部が車体パネルの長孔に挿入されているかどうかを、前記膨出部内の空間及び切り欠きを通して目視で確認できる。これにより、組み付け性を向上させることができる。(請求項
本発明によれば、外観品質を向上させることができる車両の内装部材の合わせ部構造を提供することができた。
自動車の側面図 図3のA−A断面図 バックドアを開けて車室内を車両後方側から見た斜視図、 テールエンドトリムとクォータ−ロアトリムの車体への取り付け方法を示す図 (a)は、車体パネルに形成した長孔とその周りの構造とを示す斜視図、(b)は、車体パネルに形成した長孔とクォータ−ロアトリムを示す斜視図 図3のB−B断面図(図5(a)のB−B断面図) 図3のC−C断面図(図5(a)のC−C断面図) クォータ−ロアトリム後壁の下端部とテールエンドトリムの長手方向の端部との合わせ部の横断平面図 クォータ−ロアトリム後壁の下端部とテールエンドトリムの長手方向の端部との合わせ部を後ろ下方から見た斜視図 図5(a)のD−D断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に自動車1の後半部を示してある。符号7はフロントドア、8はリアドア、9は後輪、10はバックドアである。自動車の後面部にはバックドア10用の開口2(図4,図5(a),図5(b)参照)が形成されている。Frは車両前方側、Rrは車両後方側を示している。
図4に示すように、いずれも樹脂製のクォータ−ロアトリム5(第1内装部材に相当)とテールエンドトリム6(第2内装部材に相当)が互いに隣り合った状態で金属製の車体パネル3を覆っている。
[車体パネル3の構造]
図4に示すように、前記車体パネル3は、車体の側壁を形成するパネル側壁34と、車体の後壁を形成し、パネル側壁34の後端部から車幅方向内側W1に延びるパネル後壁36と、前記開口2の下側周縁部を形成するパネル下壁37とを備えている。
前記パネル後壁36の車幅方向内側W1の端部36Kは車両後方側Rrに折れ曲がって断面L字状に形成され、前記端部36Kの下端部36K1が、下側ほど車幅方向内側W1に位置するようになだらかな円弧状に傾斜している。以下、前記端部36Kの下端部36K1を「パネル後壁36の下端部36K1」と称する。パネル後壁36の下端部36K1は第1上面部31Aと第1前面部32Aを備えている。
図6に示すように、前記パネル下壁37は閉じ断面の角筒状に形成され、第2上面部31Bと第2前面部32Bと第2後面部33Bを備えている。また、第2上面部31Bの後端部と第2後面部33Bの上端部とから張り出し片90が後ろ上方に張り出している。そして、この張り出し片90に、ゴム状弾性体から成るオープニングトリム80の取付基部86が外嵌装着されている。
[クォータ−ロアトリム5の構造]
図4,図5(b)に示すように、クォータ−ロアトリム5は、クォータ−ロアトリム側壁55と、クォータ−ロアトリム側壁55の後端部から車幅方向内側W1に延びるクォータ−ロアトリム後壁56とを備えている。クォータ−ロアトリム側壁55は車体パネル3のパネル側壁34を覆い、クォータ−ロアトリム後壁56は車体パネル3のパネル後壁36を覆う。
クォータ−ロアトリム後壁56の車幅方向内側W1の端部56Kは、車両後方側Rrに折れ曲がって断面L字状に形成され、端部56Kの下端部56K1が、下側ほど車幅方向内側W1に位置するようになだらかな円弧状に傾斜している。
そして、クォータ−ロアトリム後壁56の車幅方向内側W1の端部56Kが、パネル後壁36の車幅方向内側W1の端部36Kを覆っている。前記クォータ−ロアトリム後壁56の車幅方向内側W1の端部56Kの下端部56K1は、クォータ−ロアトリム上面部51とクォータ−ロアトリム前面部52とを備えている。以下、前記「クォータ−ロアトリム後壁56の車幅方向内側W1の端部56Kの下端部56K1」を「クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1」と称する。
[テールエンドトリム6の構造]
図6に示すように、テールエンドトリム6は断面L字状に形成され、テールエンドトリム上壁61と、テールエンドトリム上壁61の前端部(車両前方側Frの端部)から下方に延びるテールエンドトリム前壁62とを備えている。テールエンドトリム上壁61は車体パネル3のパネル下壁37の第2上面部31Bを覆い、テールエンドトリム前壁62は前記パネル下壁37の第2前面部32Bを覆う。
テールエンドトリム上壁61の後端部61K(車両後方側Rrの端部)は後ろ下がりに傾斜している。この後ろ下がりの後端部61Kと前記張り出し片90との間に前記オープニングトリム80が介在する。そして、オープニングトリム80のシールリップ87が前記後ろ下がりの後端部61Kに後ろ上方から当接している。
図2に示すように、テールエンドトリム上壁61の長手方向(車幅方向)の端部61Aは、車幅方向外側W2ほど上側に位置するようになだらかな円弧状に傾斜し、前記クォータ−ロアトリム上面部51に滑らかに接続している。
図4に示すように、クォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6とを車体パネル3に組み付ける場合、クォータ−ロアトリム5を車体パネル3に複数のクリップ等(図示せず)で固定し、その後にテールエンドトリム6を車体パネル3に複数のクリップ等(図示せず)で固定する。従って、クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1とテールエンドトリム6の長手方向の端部6Aとの合わせ部においては、図2に示すように、前記クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1にテールエンドトリム6の長手方向の端部6Aが上方及び車両前方側Frから重なった状態になる。
[合わせ部の構造]
次に、クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1(第1内装部材の端部に相当、図4参照)とテールエンドトリム6の右端部6A(第2内装部材の端部に相当、図4参照)との車体右側の合わせ部構造について説明する。車体左側の合わせ部構造は前記車体右側の合わせ部構造と左右対称である。
[合わせ部におけるパネル下壁37の構造]
図3に示すように、クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1とテールエンドトリム6の右端部6Aとの見切り線Lは車両前後方向に延びている。そして、図5(a),図5(b)に示すように、前記見切り線Lと交差する方向(車幅方向)に長い長孔11が、前記パネル下壁37の第2上面部31Bに形成されている。
前記長孔11の長手方向中央部は幅狭に形成されている。この長孔11は、車幅方向内側W1の長方形状の内側孔部11Aと、車幅方向外側W2の長方形状の外側孔部11Cと、これらの間に位置し、これらよりも幅狭の中間孔部11Bとから成る。前記長孔11は長孔11の長手方向中心に対して対称(左右対称)である。
[合わせ部におけるクォータ−ロアトリム上壁51の構造]
図4,図5(b)に示すように、前記クォータ−ロアトリム上壁51に、テールエンドトリム上壁61の右端部61A(図2,図3,図9参照)が重なる重なり部57が設けられている。この重なり部57は、クォータ−ロアトリム上壁51の他の部分よりも一段低く、かつ、前記他の部分よりも幅狭に形成されている。
前記重なり部57には、前記見切り線Lと直交する方向に沿う複数の補強用のビード57Aが形成されている。そして、前記見切り線Lと直交する方向の前記重なり部57の先端部57D(重なり部57の車幅方向内側W1の端部)から下方(重なり部の裏面の外方側に相当)に縦壁部58が延びている。重なり部57と縦壁部58は同一幅である。さらに、図5(b)に示すように、縦壁部58の下端部58K(重なり部とは反対側の縦壁部の先端部に相当)が、パネル下壁37の第2上面部31Bに当接している。
また、図6,図8,図9に示すように、前記長孔11の外側孔部11Cに挿入内嵌する挿入部59が前記縦壁部58の裏面側に設けられ、挿入部59が縦壁部58の下端部58Kの裏面側から下方(重なり部57とは反対側に相当)に突出している。挿入部59の挿入方向(上下方向)と直交する方向(車幅方向)の前記挿入部59の断面形状は、長孔11の長手方向(詳しくは車幅方向内側W1)に開放するU字状に設定されている。
すなわち、図9に示すように、前記縦壁部58の裏面側に膨出する断面U字状の膨出部58Bを縦壁部58に全長にわたって形成するとともに、膨出部58Bを縦壁部58の下端部58Kの外方側(下方)に延出して挿入部59が形成されている。前記挿入部59は、断面U字状に形成されていることから、互いに対向する一対の側壁59Sと、一対の側壁59Sを連結する背壁59Kとを備えている。
さらに、図5(b)に示すように、前記重なり部57の先端部57Dに、縦壁部58の膨出部58B内の空間58Cに連通するU字状の切り欠き57Mが形成されている。この切り欠き57Mの切り欠き空間と、前記膨出部58B内の空間58Cとの断面形状(挿入部59の挿入方向と直交する方向の断面形状)は同一である。
[合わせ部におけるテールエンドトリム6の構造]
図7,図9に示すように、テールエンドトリム上壁61の右端部61Aの裏面に、下方に膨出する縦断側面視台形状の台座68が形成されている。台座68は、台形状の左右一対の側壁68Sと、長方形状の前壁68Mと、長方形状の後壁68Kと、下壁である座面部68Jとを備えている。テールエンドトリム上壁61の裏面には格子状のリブ61Rが形成されている。このリブ61Rにより、テールエンドトリム上壁61の剛性・強度を向上させている。
そして、前記長孔11に挿入係合する第1係合部K1が前記台座68の座面部68Jに形成され、前記重なり部57に係合する第2係合部K2がテールエンドトリム上壁61の車両前後方向の両端部に設けられている。図6,図9に示すように、前記第2係合部K2は前記見切り線Lに沿う方向の重なり部57の両端縁57Sに係合する。
前記第1係合部K1は、台座68の車幅方向外側W2の第1座面部分68J1から下方に突出するクリップ66と、台座68の車幅方向内側W1の第2座面部分68J2から下方に突出する左右一対の側面視三角形状の係合片67とから成る。図7,図9に示すように、クリップ66は、上下方向に長い縦断側面視中空菱形状のクリップ本体66Aと、クリップ本体66Aの車両前後方向両側に位置する一対の支持クリップ片66Bとから成る。
一対の支持クリップ片66Bは下側ほど互いの間隔が離れるように傾斜している。そして、クリップ本体66Aが前記長孔11の中間孔部11Bに挿入係合され、一対の支持クリップ片66Bの先端(下端)がパネル下壁37の第2上面部31Bに当接している(図7参照)。
図9,図10に示すように、前記左右一対の係合片67は、車両後方側Rrの辺が上下方向に沿い、車両前方側Frの辺が下側ほど車両後方側Rrに位置するように傾斜している。そして、車両前方側Frの側部同士が連結壁69で連結されている。図2,図8に示すように、上記構造の左右一対の係合片67は、前記長孔11の内側孔部11Aに挿入係合されている。
前記クリップ66に加え、左右一対の係合片67を設けてあるのは次の理由による。すなわち、組み付け作業の際、作業者はクリップ66が上から見えない状態で前記中間孔部11Bへのクリップ本体66Aの挿入作業を行う。そのために、クリップ本体66Aが中間孔部11Bに対して位置ずれしたままクリップ本体66Aを中間孔部11Bに挿入すると、クリップ本体66Aが破損しやすくなる。そこで、防御手段として、クリップ本体66Aが中間孔部11Bに挿入係合する直前に、前記左右一対の係合片67を内側孔部11Aに挿入させ、クリップ本体66Aの挿入方向を規制する。
図6,図9に示すように、前記第2係合部K2は、テールエンドトリム上壁61の車両前方側Frの端部の裏面から下方に突出する前側係合爪65と、テールエンドトリム上壁61の車両後方側Rrの端部の裏面から下方に突出する後側係合爪65とから成る。前側係合爪65と後側係合爪65は前記台座68よりも車幅方向外側W2に位置する。また、両係合爪65の爪部65Tはテールエンドトリム上壁61の車両前後方向中央部(幅方向中央部)側に突出する三角凸部状に形成されている。そして、前記前側係合爪65が重なり部57の車両前方側Frの端縁57Sに係合し、後側係合爪65が重なり部57の車両後方側Rrの端縁57Sに係合する。
図6に示すように、テールエンドトリム前壁62の下端部に、下側が開放した係合溝状の第3係合部70が形成され、第3係合部70が、クォーターロアトリム5の端部(クォータ−ロアトリム前面部52の端部)の被係合部81に係合している。これにより、車両幅方向の軸芯を中心とするテールエンドトリム6の回転(転び)を防止することができる。
上記のように、クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1とテールエンドトリム6の右端部6Aとは重ね合わされている。そして、前記挿入部59と第1係合部K1と第2係合部K2との長孔11の長手方向への移動が許容されている。
上記の構成により、
(1) クォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6を車体パネル3に組み付ける場合、クォータ−ロアトリム5の挿入部59を、パネル下壁37の第2上面部31Bに形成された長孔11の外側孔部11Cに挿入して内嵌させる。
そして、テールエンドトリム6の第1係合部K1を長孔11に係合させ、テールエンドトリム6の第2係合部K2を、前記見切り線Lに沿う方向のクォータ−ロアトリム5の端縁57Sに係合させる。
すなわち、クリップ66のクリップ本体66Aを前記長孔11の中間孔部11Bに挿入係合し、一対の支持クリップ片66Bの先端と前記縦壁部58の下端部58Kとをパネル下壁37の第2上面部31Bの上面に当接させる。
さらに、前記左右一対の係合片67を長孔11の内側孔部11Aに挿入係合させる。また、前記前側係合爪65を重なり部57の車両前方側Frの端縁57Sに係合させ、後側係合爪65を重なり部57の車両後方側Rrの端縁57Sに係合させる。
そして、第3係合部70をクォーターロアトリム5の端部(クォータ−ロアトリム前面部52の端部)の被係合部81に係合させる。これにより、クォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6を互いに確実に連結固定することができるとともに、車体パネル3に確実に固定することができる。
また、前記挿入部59の互いに対向する一対の側壁59Sと、一対の側壁59Sを連結する背壁59Kとを車体パネル3の長孔11の内周縁に当接させることで、車体パネル3に対してクォータ−ロアトリム5を3方向で位置規制することができる。
これにより、組み付け作業の際にクォータ−ロアトリム5が逃げにくくなり、作業者が組み付け作業をしやすくなる。しかも、前記長孔11の内周縁に対する挿入部59の当接面を広く取ることができ、せん断方向(前記挿入方向と直交する方向)に加わる力に対する前記挿入部59の強度を高めることができる。
例えば、クォータ−ロアトリム5の挿入部59を車体パネル3の第1の孔に挿入内嵌し、テールエンドトリム6の第1係合部K1を車体パネル3の第2の孔に挿入係合させる構造が考えられる。しかしながら、この構造では、第1孔と第2孔の位置ずれに起因してクォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6の見切り線Lの位置ずれが生じることがある。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、クォータ−ロアトリム5の挿入部59とテールエンドトリム6の第1係合部K1を同一の長孔11に嵌合あるいは係合させてあるから上記の不具合が生じることはない。
従って、車体パネル3に対するクォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6の位置関係の寸法精度を高めることができ、前記見切り線Lの位置ずれを防止することができる。
以上により、車体パネル3の寸法精度によらず見切り線Lを目標位置に正確に設定することができて、クォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6の合わせ部の外観品質を向上させることができる。
また、前記挿入部59と第1係合部K1が挿入される孔は長孔であるから、車体パネル3に形成される孔が大きくなり過ぎることを抑制でき、車体パネル3の強度低下を防止することができる。
(2) 上記のように、クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1とテールエンドトリム6の端部6Aとは重ね合わされ、前記挿入部59と第1係合部K1と第2係合部K2との長孔11の長手方向への移動が許容されている。従って、温度変化によるクォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6の収縮などが生じても、クォータ−ロアトリム後壁56の下端部56K1とテールエンドトリム6の端部6Aが重なった状態を保つことができる。その結果、車体パネル3の露出を防いで外観の悪化を回避することができる。
また、クォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6に過度な荷重がかかっても、前記挿入部59と第1係合部K1と第2係合部K2が長孔11の長手方向に移動することで、挿入部59と第1係合部K1と第2係合部K2に加わる力を逃がすことができる。その結果、前記挿入部59と第1係合部K1と第2係合部K2の変形や破損を防ぐことができ、クォータ−ロアトリム5とテールエンドトリム6の耐久性を向上させることができる。
(3) 前記縦壁部58の下端部58Kが、パネル下壁37の第2上面部31Bに当接しているから、テールエンドトリム6の第2係合部K2を、前記見切り線Lに沿う方向の前記重なり部57の端縁57Sに係合させる際に、前記重なり部57がパネル下壁37の第2上面部31B側に逃げる(撓む)ことを回避することができる。
これにより、前記第2係合部K2を前記端縁57Sに係合させる作業を簡単に行うことができて、作業性を向上させることができる。
さらに、前記第2係合部K2の前記端縁57Sへの無理な取り付けによる第2係合部K2の破損を防止することができる。
また、前記挿入部59は、前記縦壁部58の下端部58Kから重なり部57とは反対側に突出しているから、縦壁部58の下端部58Kがパネル下壁37の第2上面部31Bに当接する構造であっても、挿入部59を前記第2上面部31Bの長孔11に確実に挿入させることができる。
(4) 前記膨出部58Bが縦壁部58の裏面側に上下方向全長にわたって形成されているから、縦壁部58の剛性を向上させることができる。その結果、縦壁部58の下端部58Kがパネル下壁37の第2上面部31Bに当接することで縦壁部58に当接方向の力が加わっても、縦壁部58の変形を抑制することができ、縦壁部58と重なり部57が成す角度が大きくなることを抑制することができる。
これにより、テールエンドトリム6の第2係合部K2を、前記見切り線Lに沿う方向の前記重なり部57の端縁57Sに係合させる際に、前記重なり部57がパネル下壁37の第2上面部31B側に逃げる(撓む)ことをより確実に回避することができる。
また、前記膨出部58Bが、前記縦壁部58の裏面側に全長にわたって形成され、前記重なり部57の先端部57Dに、膨出部58B内の空間58Cに連通するU字状の切り欠き57Mが形成されているから、クォータ−ロアトリム5を成形する場合、複雑なスライド型を用いることなく成形することができる。従って、成形コストを低廉化することができる。そして、挿入部59がパネル下壁37の第2上面部31Bの長孔11に挿入されているかどうかを、前記膨出部58B内の空間58C及び切り欠き57Mを通して目視で確認できる。これにより、組み付け性を向上させることができる。
3 車体パネル
5 第1内装部材(クォータ−ロアトリム)
5S 第1内装部材の端縁(クォータ−ロアトリムの端縁)
6 第2内装部材(テールエンドトリム)
6A 第2内装部材の端部(テールエンドトリムの右端部)
11 長孔
56K1 第1内装部材の端部(クォータ−ロアトリム後壁の車幅方向内側の端部の下端部)
57 重なり部
57D 重なり部の先端部
57M 切り欠き
57S 重なり部の端縁
58 縦壁部
58B 膨出部
58C 空間
58K 重なり部とは反対側の縦壁部の先端部(縦壁部の下端部)
59 挿入部
K1 第1係合部
K2 第2係合部
L 見切り線

Claims (3)

  1. 互いに隣り合った状態で車体パネルを覆う第1内装部材と第2内装部材の合わせ部構造であって、
    前記第1内装部材と第2内装部材の見切り線と交差する方向に長い長孔が前記車体パネルに形成され、
    前記長孔に挿入される挿入部が前記第1内装部材の端部の裏面側に設けられ、
    前記挿入部の挿入方向と直交する方向の前記挿入部の断面形状が、前記長孔の長手方向に開放するU字状に設定され、
    前記挿入部が前記長孔に内嵌し、
    前記第2内装部材の端部に設けられた第1係合部が前記長孔に係合し、
    前記第2内装部材の端部に設けられた第2係合部が、前記見切り線に沿う方向の前記第1内装部材の端縁に係合し、
    前記第1内装部材の端部と第2内装部材の端部が重ね合わされ、
    前記第1内装部材の端部に設けられた挿入部と、前記第2内装部材の端部に設けられた第1係合部と、前記第2内装部材の端部に設けられた第2係合部との前記長孔の長手方向への移動が許容されていて、
    前記第2内装部材の端部に設けられた第1係合部の側部では前記第2内装部材が前記車体パネルの前記長孔側部で当接している車両の内装部材の合わせ部構造。
  2. 前記第1内装部材の端部に、前記第2内装部材の端部が重なる重なり部が設けられ、
    前記見切り線と直交する方向の前記重なり部の先端部から前記重なり部の裏面の外方側に縦壁部が延び、
    前記重なり部とは反対側の前記縦壁部の先端部が前記車体パネルに当接し、
    前記挿入部は、前記縦壁部の先端部から前記重なり部とは反対側に突出し、
    前記第2内装部材の第2係合部は、前記見切り線に沿う方向の前記重なり部の端縁に係合する請求項記載の車両の内装部材の合わせ部構造。
  3. 前記縦壁部の裏面側に膨出する断面U字状の膨出部を前記縦壁部に全長にわたって形成するとともに、前記膨出部を前記縦壁部の先端部の外方側に延出して前記挿入部が形成され、
    前記重なり部の先端部に、前記膨出部内の空間に連通するU字状の切り欠きが形成されている請求項記載の車両の内装部材の合わせ部構造。
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