JP6016084B2 - 車両のピラー内装構造 - Google Patents
車両のピラー内装構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6016084B2 JP6016084B2 JP2012163713A JP2012163713A JP6016084B2 JP 6016084 B2 JP6016084 B2 JP 6016084B2 JP 2012163713 A JP2012163713 A JP 2012163713A JP 2012163713 A JP2012163713 A JP 2012163713A JP 6016084 B2 JP6016084 B2 JP 6016084B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trim
- vehicle
- wall
- width direction
- rib
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
車体側部に設けられたピラーパネルがアッパートリムとロアトリムに覆われ、
前記ロアトリムの上端部が前記アッパートリムの下端部に車室内側から重なり、
前記アッパートリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第1側壁と、前記第1側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第1前壁と、前記第1側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第1後壁とを備え、
前記ロアトリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第2側壁と、前記第2側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第2前壁と、前記第2側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第2後壁とを備えている車両のピラー内装構造に関する。
本発明の目的は、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部との連結部の外観品質を向上させることができる車両のピラー内装構造を提供する点にある。
車体側部に設けられたピラーパネルがアッパートリムとロアトリムに覆われ、
前記ロアトリムの上端部が前記アッパートリムの下端部に車室内側から重なり、
前記アッパートリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第1側壁と、前記第1側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第1前壁と、前記第1側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第1後壁とを備え、
前記ロアトリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第2側壁と、前記第2側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第2前壁と、前記第2側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第2後壁とを備えている車両のピラー内装構造であって、
前記ロアトリムの第2前壁と第2後壁と第2側壁の上端部から裏側に上壁が張り出し、
前記ロアトリムの上壁の車両前方側の端部と車両後方側の端部と車両前後方向中間部に、上方に突出する第1係合爪と第2係合爪と第3係合爪が各別に設けられ、
前記アッパートリムの第1前壁の下端部と第1後壁の下端部と第1側壁の下端部に、第1係合孔と第2係合孔と第3係合孔が各別に形成され、
前記第1係合爪が前記第1係合孔に車両前方側から挿入係合され、
前記第2係合爪が前記第2係合孔に車両後方側から挿入係合され、
前記第3係合爪が前記第3係合孔に車幅方向内側から挿入係合され、
前記ロアトリムの第2側壁の上端部の裏面側と、前記アッパートリムの第1側壁の下端部の意匠面側とに、互いに交差して当接する第1当接リブと被当接リブが各別に突設され、
前記第1当接リブと被当接リブは、車幅方向から見て前記第3係合爪の下方に配置されている点にある。(請求項1)
これにより、ロアトリムの第2前壁の上端部がアッパートリムの第1前壁の下端部に対して車両前方側に開く(離間する)ことと、ロアトリムの第2後壁の上端部が、アッパートリムの第1後壁の下端部に対して車両後方側に開くこととを防止することができる。
上記のように、第1係合爪が第1係合孔に挿入係合し、第2係合爪が第2係合孔に挿入係合することで、ロアトリムの第2前壁と第2後壁が互いに近接する方向に引き込まれ、ロアトリムの第2側壁が車幅方向内側(車室内側)に膨らむことが考えられる。さらに、ロアトリムの第2側壁の車幅方向内側への膨らみは、気温の変化(車室内の温度の変化)やロアトリム及びアッパートリムの成形時の寸法誤差などによっても生じる。そうなると、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部の連結部(合わせ部)の見栄えが悪くなる。
しかしながら、本発明の上記構成によれば、ロアトリムの上壁の車両前後方向中間部に設けられた上方に突出する第3係合爪が、アッパートリムの第1側壁の下端部に形成された第3係合孔に車幅方向内側から挿入係合されている。従って、ロアトリムの第2側壁の車幅方向内側への膨らみを抑制することができ、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部の連結部の外観品質を向上させることができる。(請求項1)
また、前記第3係合爪が前記第3係合孔に挿入係合されたことに起因して、アッパートリムの下端部の意匠面(第1側壁の下端部の意匠面)がロアトリムの上端部の意匠面(第2側壁の上端部の意匠面)よりも車幅方向内側に突出することを防止することができる。
これにより、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部の連結部の外観品質を向上させることができる。
さらに、第1当接リブと被当接リブは互いに交差しているから、第1当接リブと被当接リブを確実に当接させることができる。(請求項1)
前記第1当接リブと被当接リブは、前記アッパートリムとロアトリムの幅方向に間隔を空けて複数組配置され、
前記複数組のうちの一組の第1当接リブと被当接リブが、車幅方向から見て前記第3係合爪の下方に配置されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
また、前記複数組のうちの一組の第1当接リブと被当接リブが、車幅方向から見て前記第3係合爪の下方に配置されている。従って、前記一組の第1当接リブと被当接リブを前記第3係合爪に近づけることができる。その結果、前記第3係合爪が前記第3係合孔に挿入係合されたことに起因して、アッパートリムの下端部の意匠面(第1側壁の下端部の意匠面)がロアトリムの上端部の意匠面(第2側壁の上端部の意匠面)よりも車幅方向内側に突出することを確実に防止することができる。(請求項2)
前記第1当接リブと被当接リブの各組ごとに、前記第1当接リブが1個、前記被当接リブが複数個設けられ、
前記各組において、前記1個の第1当接リブが前記複数個の被当接リブに交差して当接すると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記ロアトリムの上壁の下面に、下方に突出する第2当接リブが設けられ、
前記第2当接リブが上方から当接する被当接部が前記アッパートリムの下端部に設けられていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
しかしながら、本発明の上記構成によれば、ロアトリムの上壁の下面に設けられた下方に突出する第2当接リブが、アッパートリムの下端部に設けられた被当接部に上方から当接することで、ロアトリムの上壁が傾斜することを防止することができる。これにより、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部の連結部の外観品質を向上させることができる。(請求項4)
前記第2当接リブと被当接部は、前記アッパートリムとロアトリムの幅方向に間隔を空けて複数組配置されていると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
車体側部に設けられたピラーパネルがアッパートリムとロアトリムに覆われ、
前記ロアトリムの上端部が前記アッパートリムの下端部に車室内側から重なり、
前記アッパートリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第1側壁と、前記第1側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第1前壁と、前記第1側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第1後壁とを備え、
前記ロアトリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第2側壁と、前記第2側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第2前壁と、前記第2側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第2後壁とを備えている車両のピラー内装構造であって、
前記ロアトリムの第2前壁と第2後壁と第2側壁の上端部から裏側に上壁が張り出し、
前記ロアトリムの上壁の車両前方側の端部と車両後方側の端部と車両前後方向中間部に、上方に突出する第1係合爪と第2係合爪と第3係合爪が各別に設けられ、
前記アッパートリムの第1前壁の下端部と第1後壁の下端部と第1側壁の下端部に、第1係合孔と第2係合孔と第3係合孔が各別に形成され、
前記第1係合爪が前記第1係合孔に車両前方側から挿入係合され、
前記第2係合爪が前記第2係合孔に車両後方側から挿入係合され、
前記第3係合爪が前記第3係合孔に車幅方向内側から挿入係合され、
前記アッパートリムの第1前壁の下端部に前記ロアトリムの第2前壁の上端部を重ね合わせるに伴って、前記第1係合爪が前記第1係合孔に挿入されるように、前記ロアトリムの上壁の第1係合爪付近の裏面をガイドする第1ガイド部が前記アッパートリムの下端部に設けられ、
前記アッパートリムとロアトリムの幅方向において前記第3係合爪は前記第2係合爪の近くに配置され、
前記アッパートリムの第1側壁の下端部に前記ロアトリムの第2側壁の上端部を重ね合わせるとともに、前記アッパートリムの第1後壁の下端部に前記ロアトリムの第2後壁の上端部を重ね合わせるに伴って、前記第3係合爪が前記第3係合孔に、前記第2係合爪が前記第2係合孔に挿入されるように、前記ロアトリムの上壁の第3係合爪と第2係合爪付近の裏面をガイドする第2ガイド部が前記アッパートリムの下端部に設けられている点にある。この構成によれば、次の作用を奏することができる。(請求項6)
これにより、ロアトリムの第2前壁の上端部がアッパートリムの第1前壁の下端部に対して車両前方側に開く(離間する)ことと、ロアトリムの第2後壁の上端部が、アッパートリムの第1後壁の下端部に対して車両後方側に開くこととを防止することができる。
上記のように、第1係合爪が第1係合孔に挿入係合し、第2係合爪が第2係合孔に挿入係合することで、ロアトリムの第2前壁と第2後壁が互いに近接する方向に引き込まれ、ロアトリムの第2側壁が車幅方向内側(車室内側)に膨らむことが考えられる。さらに、ロアトリムの第2側壁の車幅方向内側への膨らみは、気温の変化(車室内の温度の変化)やロアトリム及びアッパートリムの成形時の寸法誤差などによっても生じる。そうなると、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部の連結部(合わせ部)の見栄えが悪くなる。
しかしながら、本発明の上記構成によれば、ロアトリムの上壁の車両前後方向中間部に設けられた上方に突出する第3係合爪が、アッパートリムの第1側壁の下端部に形成された第3係合孔に車幅方向内側から挿入係合されている。従って、ロアトリムの第2側壁の車幅方向内側への膨らみを抑制することができ、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部の連結部の外観品質を向上させることができる。
アッパートリムの第1前壁の下端部にロアトリムの第2前壁の上端部を重ね合わせるに伴って、第1係合爪が第1係合孔に挿入されるように、アッパートリムの下端部の第1ガイド部がロアトリムの上壁の第1係合爪付近の裏面をガイドする。
また、アッパートリムの第1側壁の下端部にロアトリムの第2側壁の上端部を重ね合わせるとともに、アッパートリムの第1後壁の下端部にロアトリムの第2後壁の上端部を重ね合わせるに伴って、第3係合爪が前記第3係合孔に、第2係合爪が第2係合孔に挿入されるように、アッパートリムの下端部の第2ガイド部がロアトリムの上壁の第3係合爪と第2係合爪付近の裏面をガイドする。
これにより、第1係合爪と第2係合爪と第3係合爪を第1係合孔と第2係合孔と第3係合孔に円滑に挿入係合することができる。その結果、前記第1係合爪と第2係合爪と第3係合爪を前記第1係合孔と第2係合孔と第3係合孔に各別に挿入係合したことによる組み付け性の低下を回避することができる。(請求項6)
前記アッパートリムの第1側壁の下端部と、前記ロアトリムの上壁の車幅方向外側の端縁との間に、シートベルト装置のウェビングが挿通されるウェビング挿通孔が形成され、
前記アッパートリムの第1側壁の下端部と前記ロアトリムの第2側壁の上端部とのいずれか一方に、他方に当接する第3当接リブが設けられ、
前記第3当接リブが前記他方に当接することで、車幅方向における前記ウェビング挿通孔の幅を設定値に保つと、次の作用を奏することができる。(請求項7)
これに対して、本発明の上記の構成によれば、前記第3当接リブが前記他方に当接することで、車幅方向における前記ウェビング挿通孔の幅を設定値に保つ。
これにより、ウェビング挿通孔の車幅方向における幅を必要最小限に抑えることができ、アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部の連結部の外観品質を向上させることができる。しかも、シートベルト装置の操作性を向上させることができる。(請求項7)
アッパートリムの下端部とロアトリムの上端部との連結部の外観品質を向上させることができる車両のピラー内装構造を提供することができた。
図9に示すように、フロントドアの開口A1とリアドアの開口A2との間の車体側部にセンターピラー1が設けられている。このセンターピラー1は、金属製のセンターピラーパネル5(ピラーパネルに相当、図8参照)と、センターピラーパネル5を車室内側から覆う内装部材としてのセンターピラートリム11とを備えている。
図1,図2(a)〜図2(c)に示すように、前記アッパートリム2は、意匠面が車幅方向内側W1を向く第1側壁21と、第1側壁21の車両前方側Frの側部から車幅方向外側W2に延びる第1前壁22と、第1側壁21の車両後方側Rrの側部から車幅方向外側W2に延びる第1後壁23(図7,図8参照)とを備えている。前記第1側壁21の下端部の車両前後方向中間部21L(図2(a)参照)は、第1側壁21の下端部の車両前方側Frの端部(以下、前側下端部と称する)と車両後方側Rrの端部(以下、後側下端部と称する)とに対して車幅方向外側W2に凹んでいる。
図1,図3(a)〜図3(c)に示すように、前記ロアトリム3は、意匠面が車幅方向内側W1を向く第2側壁31と、第2側壁31の車両前方側Frの側部から車幅方向外側W2に延びる第2前壁32と、第2側壁31の車両後方側Rrの側部から車幅方向外側W2に延びる第2後壁33とを備えている。そして、第2前壁32の車幅方向外側W2の側部から前側フランジ32Fが車両後方側Rrに延び、第2後壁33の車幅方向外側W2の側部から後側フランジ33Fが車両前方側Frに延びている。
図1に示すように、アッパートリム2の第1側壁21の下端部と、ロアトリム3の上壁34の車幅方向外側W2の端縁34Eとの間に、シートベルト装置のウェビングが挿通される車両前後方向に細長いウェビング挿通孔Sが形成されている。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、前記第3当接リブ75が前記第2側壁31の上端部の裏面に当接することで、車幅方向におけるウェビング挿通孔Sの幅を設定値に保つ。これにより、前記ウェビング挿通孔Sの車幅方向における幅を必要最小限に抑えることができ、アッパートリム2の下端部2Kとロアトリム3の上端部3Jの連結部の外観品質を向上させることができる。しかも、シートベルト装置の操作性を向上させることができる。
ロアトリム3の上端部3Jをアッパートリム2の下端部2Kに組み付ける場合、図5(a),図5(b)に示すように、アッパートリム2の第1前壁22の下端部に前記ロアトリム3の第2前壁32の上端部を重ね合わせる。これに伴って、第1係合爪41が第1係合孔51Mに挿入されるように、ロアトリム3の上壁34の第1係合爪41付近の裏面をガイドする第1ガイド部27(図2(b)参照)がアッパートリム2の下端部2Kの第1被当接リブ71に設けられている。次に、この第1ガイド部27の構造について説明する。
ロアトリム3の上端部3Jをアッパートリム2の下端部2Kに組み付ける場合、前述のように、アッパートリム2の第1前壁22の下端部に前記ロアトリム3の第2前壁32の上端部を重ね合わせる(図5(a),図5(b)参照)。さらに、図6(a),図6(b)に示すように、アッパートリム2の第1側壁21の下端部に、ロアトリム3の第2側壁31の上端部を重ね合わせるとともに、アッパートリム2の第1後壁23の下端部に、ロアトリム3の第2後壁33の上端部を重ね合わせる。これに伴って、前記第3係合爪43が第3係合孔53Mに、第2係合爪42が第2係合孔53Kに挿入されるように、ロアトリム3の上壁34の第3係合爪43と第2係合爪42付近の裏面をガイドする前後一対の第2ガイド部26(図2(c)参照)が、アッパートリム2の下端部2K(第1側壁21の後側下端部)に設けられている。
その結果、前記第1係合爪41と第2係合爪42と第3係合爪43を前記第1係合孔51Mと第2係合孔53Kと第3係合孔53Mに各別に挿入係合したことによる組み付け性の低下を回避することができる。
(1) 図5(a)に示すように、前記センターピラーパネル5の前後一対の側部(センターピラーインナーパネル5Aとセンターピラーアウターパネル5Bとセンターピラーリンフォース5Cの互いに溶接接合された前側フランジ5F1,5F2,5F3、及び、後側フランジ5F4,5F5,5F6)に前後一対のオープニングトリム28の取り付け基部を各別に外嵌装着する。
これに伴って、ロアトリム3の上壁34の第1係合爪41付近の裏面が第1ガイド部27(図2(b)参照)のガイド面27Mにガイドされて、第1係合爪41が第1係合孔51Mに挿入係合される。
そして、アッパートリム2の第1側壁21の下端部に、ロアトリム3の第2側壁31の上端部を重ね合わせるとともに、アッパートリム2の第1後壁23の下端部に、ロアトリム3の第2後壁33の上端部を重ね合わせる。
これに伴って、ロアトリム3の上壁34の第3係合爪43と第2係合爪42付近の裏面が、第2ガイド部26のガイド面26M(図2(c)参照)にガイドされ、前記第3係合爪43が第3係合孔53Mに、前記第2係合爪42が第2係合孔53Kに挿入係合される。
そして、図4(b)に示すように、前記ロアトリム3の上壁34の車両前後方向中間部34Cが、第3被当接リブ73の上端縁73J1と第4被当接リブ74の上端縁74J1(図2(c)参照)とに乗り上げる。
(1) ロアトリム3の上壁34の前端部34Aに設けられた上方に突出する第1係合爪41が、アッパートリム2の第1前壁22の下端部に形成された第1係合孔51Mに車両前方側Frから挿入係合されている。また、ロアトリム3の上壁34の後端部34Bに設けられた上方に突出する第2係合爪42が、アッパートリム2の第1後壁23の下端部に形成された第2係合孔53Kに車両後方側Rrから挿入係合されている。
これにより、ロアトリム3の第2前壁32の上端部がアッパートリム2の第1前壁22の下端部に対して車両前方側Frに開く(離間する)ことと、ロアトリム3の第2後壁33の上端部が、アッパートリム2の第1後壁23の下端部に対して車両後方側Rrに開くこととを防止することができる。
この効果を得る手段として、例えば、ロアトリム3の上端部3Jの肉厚を厚くすることで前記上端部3Jの剛性を上げることが考えられる。しかしながら、この手段では、材料コストや重量が増大し、その上、組み付け作業性も低下する。
これに対して、本発明によれば、前記第1係合爪41を第1係合孔51Mに挿入係合し、第2係合爪42を第2係合孔53Kに挿入係合することで上記の効果を得ているから、ロアトリム3の上端部3Jの肉厚を厚くする必要がない。従って、ロアトリム3を薄肉に設定できて、材料コスト・重量を低減することができる。
上記のように、第1係合爪41が第1係合孔51Mに挿入係合し、第2係合爪42が第2係合孔53Kに挿入係合することで、ロアトリム3の第2前壁32と第2後壁33が互いに近接する方向に引き込まれ、ロアトリム3の第2側壁31が車幅方向内側W1に膨らむことが考えられる。さらに、ロアトリム3の第2側壁31の車幅方向内側W1への膨らみは、気温の変化(車室内の温度の変化)やアッパートリム2及びロアトリム3の成形時の寸法誤差などによっても生じる。そうなると、アッパートリム2の下端部2Kとロアトリム3の上端部3Jの連結部(合わせ部)の見栄えが悪くなる。
しかしながら、本発明の上記構成によれば、ロアトリム3の上壁34の車両前後方向中間部34Cに設けられた上方に突出する第3係合爪43が、アッパートリム2の第1側壁21の下端部に形成された第3係合孔53Mに車幅方向内側W1から挿入係合されている。
従って、ロアトリム3の第2側壁31の車幅方向内側W1への膨らみを抑制することができ、アッパートリム2の下端部2Kとロアトリム3の上端部3Jの連結部の外観品質を向上させることができる。
従って、前記第1側壁21の下端部と第2側壁31の上端部との車幅方向における間隔が狭くなりすぎることを回避することができる。
また、アッパートリム2の下端部2Kの意匠面(第1側壁21の意匠面21M、図4(b),図4(c)参照)が、ロアトリム3の上端部3Jの意匠面(第2側壁31の意匠面31M、図4(b),図4(c)参照)よりも車幅方向内側W1に突出することを防止することができる。
本実施形態の場合、前記ロアトリム3の上端部3Jの意匠面は、アッパートリム2の下端部2Kの意匠面よりも0.5mm程度、車幅方向内側W1に位置している。このように、ロアトリム3の上端部3Jの意匠面とアッパートリム2の下端部2Kの意匠面との車幅方向における間隔が短い構造であっても、両意匠面の車幅方向の位置が逆転することを防止することができる。
また、車両前方側Frの第1当接リブ62が第1被当接リブ71と第2被当接リブ72に交差(略直交)して当接し、車両後方側Rrの第1当接リブ63が第3被当接リブ73と第4被当接リブ74に交差(略直交)して当接するから、リブ同士を確実に当接させることができる。
これにより、車両前方側Frの第1当接リブ62を第1被当接リブ71と第2被当接リブ72に、より確実に当接させることができ、当接状態を安定させることができる。さらに、車両後方側Rrの第1当接リブ63を第3被当接リブ73と第4被当接リブ74に、より確実に当接させることができ、当接状態を安定させることができる。
また、アッパートリム2の下端部2Kとロアトリム3の上端部3Jとの連結部の車両前方側Frと車両後方側Rrにおいて、前記第1当接リブ62,63と第1〜第4被当接リブ71〜74が交差(略直交)して当接しているから、前記第1側壁21の下端部と第2側壁31の上端部との間隔が狭くなりすぎることをより確実に回避することができる。
さらに、アッパートリム2の下端部2Kの意匠面がロアトリム3の上端部3Jの意匠面よりも車幅方向内側W1に突出することをより確実に防止することができる。
しかしながら、本発明の上記構成によれば、車両前方側Frの第2当接リブ61は、アッパートリム2の第1被当接リブ71の上端部71J(図2(b)参照)と第2被当接リブ72の上端部72Jに上方から当接する。また、車両後方側Rrの第2当接リブ64は、第2後壁33の第2係合孔53K(後側開口部分)の下側周縁部53K1(図2(c)参照)に上方から当接する。
従って、ロアトリム3の上壁34が傾斜することを防止することができる。
また、上記のように、前記車両前方側Frの第2当接リブ61の長手方向一端部は第2前壁32の裏面に連なり、車両後方側Rrの第2当接リブ64の長手方向一端部は第2後壁33の裏面に連なっている。これにより、前記車両前方側Frの第2当接リブ61と車両後方側Rrの第2当接リブ64の強度・剛性を向上させることができる。その結果、前記上壁34が傾斜するように変形するのを防止することができる。
これにより、アッパートリム2の下端部2Kとロアトリム3の上端部3Jの連結部の外観品質を向上させることができる。
その結果、第3係合爪43が前記第3係合孔53Mに挿入係合されたことに起因して、アッパートリム2の下端部2Kの意匠面(第1側壁21の意匠面21M)が、ロアトリム3の上端部3Jの意匠面(第2側壁31の意匠面31M)よりも車幅方向内側W1に突出することを確実に防止することができる。
2K アッパートリムの下端部
3 ロアトリム
3J ロアトリムの上端部
5 ピラーパネル(センターピラーパネル)
21 第1側壁
22 第1前壁
23 第1後壁
26 第2ガイド部
27 第1ガイド部
31 第2側壁
32 第2前壁
33 第2後壁
34 上壁
34A 上壁の車両前方側の端部
34C 上壁の車両前後方向中間部
34B 上壁の車両後方側の端部
41 第1係合爪
42 第2係合爪
43 第3係合爪
51M 第1係合孔
53K 第2係合孔
53K1 被当接部
53M 第3係合孔
61 第2当接リブ(車両前方側の第2当接リブ)
62 第1当接リブ(車両前方側の第1当接リブ)
63 第1当接リブ(車両後方側の第1当接リブ)
64 第2当接リブ(車両後方側の第2当接リブ)
71 被当接リブ(第1被当接リブ)
71J 被当接部
72J 被当接部
72 被当接リブ(第2被当接リブ)
73 被当接リブ(第3被当接リブ)
74 被当接リブ(第4被当接リブ)
75 第3当接リブ
Fr 車両前方側
Rr 車両後方側
S ウェビング挿通孔
W1 車幅方向内側
W2 車幅方向外側
Claims (7)
- 車体側部に設けられたピラーパネルがアッパートリムとロアトリムに覆われ、
前記ロアトリムの上端部が前記アッパートリムの下端部に車室内側から重なり、
前記アッパートリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第1側壁と、前記第1側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第1前壁と、前記第1側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第1後壁とを備え、
前記ロアトリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第2側壁と、前記第2側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第2前壁と、前記第2側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第2後壁とを備えている車両のピラー内装構造であって、
前記ロアトリムの第2前壁と第2後壁と第2側壁の上端部から裏側に上壁が張り出し、
前記ロアトリムの上壁の車両前方側の端部と車両後方側の端部と車両前後方向中間部に、上方に突出する第1係合爪と第2係合爪と第3係合爪が各別に設けられ、
前記アッパートリムの第1前壁の下端部と第1後壁の下端部と第1側壁の下端部に、第1係合孔と第2係合孔と第3係合孔が各別に形成され、
前記第1係合爪が前記第1係合孔に車両前方側から挿入係合され、
前記第2係合爪が前記第2係合孔に車両後方側から挿入係合され、
前記第3係合爪が前記第3係合孔に車幅方向内側から挿入係合され、
前記ロアトリムの第2側壁の上端部の裏面側と、前記アッパートリムの第1側壁の下端部の意匠面側とに、互いに交差して当接する第1当接リブと被当接リブが各別に突設され、
前記第1当接リブと被当接リブは、車幅方向から見て前記第3係合爪の下方に配置されている車両のピラー内装構造。 - 前記第1当接リブと被当接リブは、前記アッパートリムとロアトリムの幅方向に間隔を空けて複数組配置され、
前記複数組のうちの一組の第1当接リブと被当接リブが、車幅方向から見て前記第3係合爪の下方に配置されている請求項1記載の車両のピラー内装構造。 - 前記第1当接リブと被当接リブの各組ごとに、前記第1当接リブが1個、前記被当接リブが複数個設けられ、
前記各組において、前記1個の第1当接リブが前記複数個の被当接リブに交差して当接する請求項2記載の車両のピラー内装構造。 - 前記ロアトリムの上壁の下面に、下方に突出する第2当接リブが設けられ、
前記第2当接リブが上方から当接する被当接部が前記アッパートリムの下端部に設けられている請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両のピラー内装構造。 - 前記第2当接リブと被当接部は、前記アッパートリムとロアトリムの幅方向に間隔を空けて複数組配置されている請求項4記載の車両のピラー内装構造。
- 車体側部に設けられたピラーパネルがアッパートリムとロアトリムに覆われ、
前記ロアトリムの上端部が前記アッパートリムの下端部に車室内側から重なり、
前記アッパートリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第1側壁と、前記第1側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第1前壁と、前記第1側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第1後壁とを備え、
前記ロアトリムは、意匠面が車幅方向内側を向く第2側壁と、前記第2側壁の車両前方側の側部から車幅方向外側に延びる第2前壁と、前記第2側壁の車両後方側の側部から車幅方向外側に延びる第2後壁とを備えている車両のピラー内装構造であって、
前記ロアトリムの第2前壁と第2後壁と第2側壁の上端部から裏側に上壁が張り出し、
前記ロアトリムの上壁の車両前方側の端部と車両後方側の端部と車両前後方向中間部に、上方に突出する第1係合爪と第2係合爪と第3係合爪が各別に設けられ、
前記アッパートリムの第1前壁の下端部と第1後壁の下端部と第1側壁の下端部に、第1係合孔と第2係合孔と第3係合孔が各別に形成され、
前記第1係合爪が前記第1係合孔に車両前方側から挿入係合され、
前記第2係合爪が前記第2係合孔に車両後方側から挿入係合され、
前記第3係合爪が前記第3係合孔に車幅方向内側から挿入係合され、
前記アッパートリムの第1前壁の下端部に前記ロアトリムの第2前壁の上端部を重ね合わせるに伴って、前記第1係合爪が前記第1係合孔に挿入されるように、前記ロアトリムの上壁の第1係合爪付近の裏面をガイドする第1ガイド部が前記アッパートリムの下端部に設けられ、
前記アッパートリムとロアトリムの幅方向において前記第3係合爪は前記第2係合爪の近くに配置され、
前記アッパートリムの第1側壁の下端部に前記ロアトリムの第2側壁の上端部を重ね合わせるとともに、前記アッパートリムの第1後壁の下端部に前記ロアトリムの第2後壁の上端部を重ね合わせるに伴って、前記第3係合爪が前記第3係合孔に、前記第2係合爪が前記第2係合孔に挿入されるように、前記ロアトリムの上壁の第3係合爪と第2係合爪付近の裏面をガイドする第2ガイド部が前記アッパートリムの下端部に設けられている車両のピラー内装構造。 - 前記アッパートリムの第1側壁の下端部と、前記ロアトリムの上壁の車幅方向外側の端縁との間に、シートベルト装置のウェビングが挿通されるウェビング挿通孔が形成され、
前記アッパートリムの第1側壁の下端部と前記ロアトリムの第2側壁の上端部とのいずれか一方に、他方に当接する第3当接リブが設けられ、
前記第3当接リブが前記他方に当接することで、車幅方向における前記ウェビング挿通孔の幅を設定値に保つ請求項1又は6に記載の車両のピラー内装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012163713A JP6016084B2 (ja) | 2012-07-24 | 2012-07-24 | 車両のピラー内装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012163713A JP6016084B2 (ja) | 2012-07-24 | 2012-07-24 | 車両のピラー内装構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014024356A JP2014024356A (ja) | 2014-02-06 |
JP6016084B2 true JP6016084B2 (ja) | 2016-10-26 |
Family
ID=50198454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012163713A Active JP6016084B2 (ja) | 2012-07-24 | 2012-07-24 | 車両のピラー内装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6016084B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6338147B2 (ja) * | 2014-08-06 | 2018-06-06 | スズキ株式会社 | 車両ドア開口部構造 |
JP7057897B2 (ja) * | 2018-06-06 | 2022-04-21 | スズキ株式会社 | 車両用内装部材構造 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07304401A (ja) * | 1994-05-10 | 1995-11-21 | Kasai Kogyo Co Ltd | センターピラートリム |
JPH10272994A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用内装部品の接合構造 |
JP2002154384A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-05-28 | Suzuki Motor Corp | 内装トリムの合わせ部構造 |
JP4208064B2 (ja) * | 2002-09-19 | 2009-01-14 | 河西工業株式会社 | 内装部品の合わせ構造 |
JP5246543B2 (ja) * | 2008-08-03 | 2013-07-24 | スズキ株式会社 | 車両用内装材の組み付け構造 |
JP5540990B2 (ja) * | 2010-08-19 | 2014-07-02 | スズキ株式会社 | 車両用内装材の連結構造 |
-
2012
- 2012-07-24 JP JP2012163713A patent/JP6016084B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014024356A (ja) | 2014-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2910456A1 (en) | Opening/closing body structure for vehicle | |
JP5639392B2 (ja) | 車両用内装部材 | |
US11285889B2 (en) | Harness guide | |
JP6016084B2 (ja) | 車両のピラー内装構造 | |
JP6086295B2 (ja) | サイドシルスカッフのオープニングトリム挟持構造 | |
JP6579429B2 (ja) | 内装部材の合わせ部構造 | |
US20090145041A1 (en) | Door for the vehicle | |
JP5540990B2 (ja) | 車両用内装材の連結構造 | |
JP2012245802A (ja) | センターピラートリムとルーフライニングの連結構造 | |
JP5867106B2 (ja) | 内装部材の取付構造及びインストルメントパネル構造 | |
JP2008271672A (ja) | ワイヤハーネス用プロテクタ | |
CN111746660B (zh) | 前围上盖板构造 | |
JP5235524B2 (ja) | カップホルダー取付構造 | |
JP5660828B2 (ja) | ウェザーストリップの取付構造 | |
JP7439569B2 (ja) | ピラートリムの取り付け構造 | |
JP5429598B2 (ja) | 内装部品の合わせ部構造 | |
JP6597152B2 (ja) | 車両のドア開口部構造 | |
JP5246543B2 (ja) | 車両用内装材の組み付け構造 | |
JP6233709B2 (ja) | インストルメントパネルとコンソールボックスとの合せ構造 | |
CN108454529B (zh) | 交通工具用内饰件 | |
JP2018202969A (ja) | インストルメントパネル及びフロントピラートリムの合わせ部構造 | |
JP5513770B2 (ja) | ウェザーストリップの取付構造 | |
JP7076261B2 (ja) | 車両ドアのアッパートリム | |
CN108202676B (zh) | 车辆下部结构 | |
JP6278011B2 (ja) | 車両の内装構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160303 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160307 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160902 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160915 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6016084 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |