JP5639392B2 - 車両用内装部材 - Google Patents

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    • B60R13/011Liners for load platforms or load compartments for internal load compartments, e.g. car trunks

Description

この発明は、車両の車室内に臨む部位に取り付けられる車両用内装部材に関するものである。
車両用内装部材として、全体が硬質樹脂によって造形されたものや、硬質樹脂によって形成された基材の表面に軟質材料を張り合わせたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−149896号公報
しかし、この従来の車両用内装部材は、車体側の装着部を覆うほぼ全域が硬質樹脂によって造形されているため、全体の重量が増加し、車両の軽量化を図るうえでは望ましくない。
また、車両用内装部材として、質感の向上と軽量化の観点から樹脂フェルト等の不織布が用いられることがあるが、不織布の単体では面剛性が低いため、車両用内装部材に不織布を用いる場合には、例えば、以下のような手段によって車体側に取り付けられる。
<第1の手段>
硬質樹脂等からなる基材の表面に不織布を貼り付け、不織布を基材とともに車体側の装着部に取り付ける。
<第2の手段>
車体側の装着部に平坦な取り付け面を確保し、その取り付け面に不織布を重ねて製品の表面から貫通させるクリップ等の係止手段によって不織布を取り付ける。
しかし、第1の手段の場合には、不織布を貼り付ける基材の重量が重くなるため、充分な軽量化を図ることができない。
また、第2の手段の場合には、車体側に充分な面積の取り付け面を確保することが難しいうえ、不織布上の係止手段の設置部の周域の剛性確保が難しく、さらに貫通させたクリップ等の頭部が表面に出てしまい見栄えが低下することから、採用できる車両デザインや部位が限られてしまう。
そこでこの発明は、採用できる車両デザインや部位を狭めることなく、不織布によって充分な軽量化を図ることのできる車両用内装部材を提供しようとするものである。
この発明に係る車両用内装部材では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、車室内に臨む部位に装着される車両用内装部材において、不織布によって形成され車室内面を構成する所定形状の内装部材本体と、この内装部材本体の裏面に取り付けられる硬質樹脂製の補強帯と、を備え、前記補強帯は、車体側の装着部に係止固定される係止部を備え、かつ複数の分割片によって構成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る車両用内装部材において、前記補強帯は、前記内装部材本体の裏面に対し少なくとも一部が前記内装部材本体の端部に沿うように取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る車両用内装部材において、前記内装部材本体は、端縁の近傍に三次元的に屈曲若しくは湾曲する立体曲げ面が設けられ、前記補強帯は、前記内装部材本体の裏面に、前記立体曲げ面の近傍に沿って取り付けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係る車両用内装部材において、前記補強帯は、前記内装部材本体の屈曲部を跨がない平面部分で分割されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に係る車両用内装部材において、前記係止部は、前記車体側の装着部に係合されるクリップを係止するためのクリップ係止部であることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に係る車両用内装部材において、前記補強帯には、他部品との位置決め嵌合部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、車室内に臨む部位に装着される車両用内装部材において、不織布によって形成され車室内面を構成する所定形状の内装部材本体と、この内装部材本体の裏面に取り付けられる硬質樹脂製の補強帯と、を備え、前記補強帯には、車体側の装着部に係止固定される係止部が設けられるとともに、他部品との位置決め嵌合部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、車室内側に臨む内装部材本体の全域が不織布によって構成され、その内装部材本体の裏面が硬質樹脂製の補強帯によって補強され、内装部材本体が充分な剛性を持つ補強帯の係止部で車両の装着部に係止固定されることから、係止部が外部に露出したり、取り付け部位の制約を大きく受けたりすることなく、内装部材全体の軽量化と見栄えの向上を図ることができる。したがって、この発明によれば、各種デザインの車両の様々な部位に容易に適用することができる。
さらに、請求項1に係る発明によれば、補強帯が複数の分割片によって構成されることから、補強帯を製造するための金型の小型化と簡素化を図ることができる。
請求項2に係る発明においては、硬質樹脂製の補強帯が、少なくとも一部が内装部材本体の端部に沿うように内装部材本体の裏面に取り付けられるため、係止部を内装部材本体の端部から正確に位置決めできるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、内装部材本体の立体曲げ面が硬質樹脂から成る補強帯によって形状保持されることから、車両用内装部材の取り付け作業を容易化することができるとともに、取り付け後も内装部材本体の形状を安定的に維持することができる。
請求項に係る発明によれば、補強帯が、内装部材本体の屈曲部を跨がない平面部分で分割されることから、補強帯を複数の分割片から構成しつつも、内装部材本体を各分割片によって効率良く補強することができる。
請求項6,7に係る発明によれば、硬質樹脂材料から成る補強帯が位置決め嵌合部で他部品と位置決めされることから、他部品との合わせを精度良く行い、質感の向上を図ることができる。
この発明の第1の実施形態の車両用内装部材を適用した車両の車室内の外観図である。 この発明の第1の実施形態の車両用内装部材を正面側から見た斜視図である。 この発明の第1の実施形態の車両用内装部材を裏面側から見た斜視図である。 この発明の第1の実施形態の車両用内装部材の補強帯の一部を拡大した斜視図である。 この発明の第1の実施形態の車両用内装部材の補強帯の一部を拡大した斜視図である。 この発明の第1の実施形態の変形例の補強帯の一部を拡大した斜視図である。 この発明の第1の実施形態の別の変形例の補強帯の一部を拡大した斜視図である。 この発明の第1の実施形態のさらに別の変形例の補強帯のクリップ取り付け前の正面図(a)とクリップ取り付け後の正面図(b)を併せて記載した図である。 この発明の第2の実施形態の車両用内装部材の補強帯の一部を拡大した斜視図である。 この発明の第3の実施形態の車両用内装部材とピラーガーニッシュの位置決め嵌合部を示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態の車両用内装部材とフロア側のガーニッシュとの合わせ部を示す分解斜視図である。
以下、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、特別に断らない限り、上下と前後については、車体に対しての上下と前後を意味するものとする。また、本明細書において、表面は車室内側から見える部分を意味し、裏面は車室内側から見えない部分を意味するものとする。
最初に、図1〜図5に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、車室内の荷室側部を示す図であり、同図中1は、この実施形態における車両用内装部材であるトランクサイドライニング、2は、リヤピラー(図示せず)の車室内側面を覆う樹脂製のピラーガーニッシュ、3は、トランクフロア、4は、リヤピラー部分に設置されたリヤサイドガラスである。リヤピラーガーニッシュ2は、全体が硬質樹脂によってリヤピラー形状に沿うように形成されている。
図2は、トランクサイドライニング1の単体を正面側(車室内側)から見た図であり、図3は、トランクサイドライニング1の単体を裏面側から見た図である。
トランクサイドライニング1は、車室内側に臨むライニング本体10(内装部材本体)の全域が不織布(例えば、樹脂フェルト)によって形成されている。この実施形態の場合、ライニング本体10は、不織布をプレス成形によって所定形状に造形している。
ライニング本体10は、略水平な底壁11に車体パネル(図示せず)側に凹状に窪む側壁12が連設された概略構造とされ、側壁12の前後と上部には略一定幅のフランジ部13a,13b,13cが設けられている。以下、前側のフランジ部を前縁フランジ13a、後側のフランジ部を後縁フランジ13b、上側のフランジ部を上縁フランジ13cと呼ぶものとする。
上縁フランジ13cは、リヤピラーガーニッシュ2の車室内側面に沿うように車体前後方向に延出し、前縁フランジ13aと後縁フランジ13bは、上縁フランジ13cに接続される上端部から下方に向かって車室内側に迫り出すように湾曲している。なお、図中15は、車体のリヤホイールハウス(図示せず)に沿うようにライニング本体10に設けられた膨出部であり、16は、ライニング本体10の側壁12の中央領域に設けられた凹部である。また、前縁フランジ13aと後縁フランジ13bは、図示するように三次元的に湾曲しており、これらのフランジ13a,13bと上縁フランジ13cとの連接部の近傍は三次元的に屈曲している。この実施形態の場合、前縁フランジ13a及び後縁フランジ13bと、これらのフランジ13a,13bと上縁フランジ13cの連接部の近傍部分が立体曲げ面とされている。
図3に示すように、ライニング本体10の前縁フランジ13aから上縁フランジ13c、後縁フランジ13cにかけての裏面には、硬質樹脂(例えば、ポリプロピレン、ABS、ポリエチレン、塩化ビニル、PET、ポリカーボネート、ポリスチレン、POM等)から成る略一定幅の補強帯18が取り付けられている。この実施形態の場合、補強帯18は、全体が一体に造形されているのではなく、複数の分割片18A,18B,18C,18D,18Eによって構成されている。
分割片18A,18C,18Eは、それぞれ前縁フランジ13a、上縁フランジ13c、後縁フランジ13bの裏面形状に沿って形成されており、分割片18Bと分割片18Dは、それぞれ前縁フランジ13aと上縁フランジ13cの連接コーナー部と、後縁フランジ13bと上縁フランジ13cの連接コーナー部の裏面形状に沿って形成されている。分割片18A,18B,18C,18D,18Eは、ライニング本体10の屈曲部や湾曲部を跨がない平面部に対応する部分で分割されている。
各分割片18A,18B,18C,18D,18Eはライニング本体10の対応するフランジ13a,13b,13cの裏面に重ねられ、超音波溶着によって一体に取り付けられている。
補強帯18を構成する各分割片18A,18B,18C,18D,18Eの裏面には複数のリブ19が一体に設けられ、そのリブ19によって補強帯18の曲げ剛性が高められている。また、補強帯18の裏面(図3に示す例の場合、分割片18Cの裏面)には、トランクサイドライニング1を車体側に係止固定するクリップ20を取り付けるためのクリップ係止部21(係止部)が設けられている。
図4は、クリップ20が取り付けられたクリップ係止部21を示す図であり、図5は、クリップ20が取り付けられていない状態のクリップ係止部21を示す図である。
クリップ20は、クリップ係止部21に保持される頭部20aと、車体パネル側の図示しない取付孔に挿入状態で係止される脚部20bとを備え、脚部20bに設けられた係止片20cによって取付孔からの抜けが阻止されるようになっている。なお、頭部20aには、図示しない環状溝が設けられ、その環状溝部分がクリップ係止部21に係止されるようになっている。
一方、クリップ係止部21は、補強帯18の裏面に隆起して設けられた略U字状の側壁21aと、この側壁21aの上部に一体に設けられた上壁21bと、この上壁21bに設けられたクリップ係止用の保持溝21cと、を備え、この保持溝21cにクリップ20の頭部20aの環状溝が挿入状態で係止されるようになっている。側壁21aと上壁21bとは、保持溝21cにクリップ20を取り付けたときに、クリップ20と補強帯18の一般部の裏面とともに、強度及び剛性の高い箱型の断面形状を成している。また、クリップ係止部21の側壁21aは補強用のリブ19と略直角に交差し、側壁21aとリブ19の両者の剛性と強度が相互に高められている。
なお、ここでは、上縁フランジ13cに取り付けられる分割片18Cにクリップ係止部21が設けられている例について説明したが、同様のクリップ係止部21は、他の分割片18A,18B,18D,18Eにも同様に設けることができる。
さらに、この実施形態の場合、補強帯18のほぼ全域が不織布製のライニング本体10の端部に沿って取り付けられているが、補強帯18は必ずしもその全域をライニング本体10の端部に沿わせて取り付ける必要はなく、少なくとも一部がライニング本体10の端部に沿うように取り付けるようにすれば良い。
この実施形態のトランクサイドライニング1を車体に取り付ける場合には、ピラーガーニッシュ2を予めリヤピラーに取り付けておき、トランクサイドライニング1の上端部をピラーガーニッシュ2の下端に整合させるようにして、トランクサイドライニング1を車体パネルに組み付ける。このとき、ライニング本体10の裏面の補強帯18にクリップ係止部21を介して取り付けられたクリップ20を車体パネル側の対応する取付孔に挿入係合する。
このようにしてトランクサイドライニング1が車体側に取り付けられると、車室内側には不織布から成るライニング本体10のみが露出することになり、それによって車室内の高い質感が得られるようになる。
以上のように、この実施形態のトランクサイドライニング1は、車室内側に臨むライニング本体10の全域が不織布によって構成され、ライニング本体10の裏面のうちの端縁を中心とした領域に硬質樹脂製の補強帯18が一体に取り付けられるとともに、その補強帯18に、クリップ20を係止するクリップ係止部21が設けられた構造とされているため、クリップ20の頭部20aが車室内側に露出したり、クリップ20の位置がずれる心配がなく、また、不織布の端末部をピラーガーニッシュ2で覆う必要もない。このため、このトランクサイドライニング1を採用した場合には、車室内側からの見栄えの低下や、取付け部位の剛性低下や位置ずれを招いたり、ピラーガーニッシュ2によるオーバーラップの制約を受けることなく、全体重量の軽量化と車室内側からの見栄えの向上を図ることができる。
したがって、このトランクサイドライニング1においては、各種のデザインの車両の様々な部位に容易に適用することができる。
また、このトランクサイドライニング1の場合、少なくとも一部がライニング本体10の端部に沿うように、硬質樹脂から成る補強帯18がライニング本体10の裏面に取り付けられているため、クリップ係止部21をライニング本体10の端部から正確に位置決めすることができる。すなわち、クリップ係止部21は、図3に記載の例の場合、ライニング本体10の端部に比較的接近した位置に設定されているが、クリップ係止部21をさらにライニング本体10の中心側に近い位置に設定する場合にも、補強帯18をライニング本体10の端部に達するように這わせることにより、クリップ係止部21の設置位置をライニング本体10の端部から正確に位置決めすることが可能になる。
さらに、この実施形態のトランクサイドライニング1においては、ライニング本体10の立体的な曲げ面の近傍に沿うようにその周域部分に補強帯18が取り付けられているため、ライニング本体10の立体形状を補強帯18によって確実に形状保持することができる。したがって、ライニング本体10の立体形状が確実に保持されることから、トランクサイドライニング1の取り付け作業を容易化することができるとともに、車体装着後も形状を安定化させ、高い質感を維持することができる。
また、この実施形態のトランクサイドライニング1では、補強帯18が複数の分割片18A,18B,18C,18D,18Eによって構成されているため、補強帯18を製造するための金型を小型・簡素化できるという利点がある。
そして、特に、この実施形態の場合、補強帯18の分割位置がライニング本体10の屈曲部を跨がない平面部分とされているため、補強帯18を製造上有利な分割構造としつつも、ライニング本体10を各分割片18A,18B,18C,18D,18Eによって効率良く補強することができる。
さらに、この実施形態の場合、補強帯18に箱型断面形状のクリップ係止部21が一体に形成されているため、クリップ係止部21の箱型断面形状によって補強帯18の剛性を効率良く高めることができるという利点がある。
図6は、補強帯18の係止部であるクリップ係止部21の変形例を示す図である。
図5に示したクリップ係止部21は、補強帯18の一般部の裏面と略U字状の側壁21aと上壁21bとによって箱型の断面形状とされているが、図6に示す変形例のクリップ係止部21Aは、補強帯18の一般部に側壁21aの内面に沿うように略U字状の開口25が設けられている。
この変形例の場合、上壁21bと側壁21aの内側下方に開口25が設けられていることから、補強帯18を型成形する際にスライド型を用いることなく容易に型抜きを行うことができる。また、この変形例のクリップ係止部21Aは箱型の断面形状ではないものの、補強帯18の一般部に対して隆起した形状とされているため、補強帯18の剛性と強度を高めるのに寄与している。
図7は、クリップ係止部21の別の変形例を示す図である。
この変形例のクリップ係止部21Bは、側壁21aが円筒状に形成され、上壁21bにクリップ係止用の保持溝21cが設けられるとともに、側壁21aの上端コーナの保持溝21cに連続する部位にクリップ挿入用の溝21dが設けられている。この変形例の場合も、補強帯18の一般部に、円筒状の側壁21aの内面に沿うように円形の開口26が設けられている。ただし、この例では、係止クリップの頭部を支持するためのリブ27が側壁21aの内面に突設されており、その分、開口26は厳密には円形となっていない。
しかし、この変形例の場合にも、補強帯18の型成形時には開口26を通して容易に型抜きを行うことができる。また、この変形例の場合にも、クリップ係止部21Bの隆起形状が補強帯18の剛性と強度を高めるのに寄与している。
図8(a),(b)は、クリップ係止部21のさらに別の変形例を示す図であり、図8(a)は、クリップ20を取り付ける前の状態を示し、図8(b)は、クリップ20を取り付けた後の状態を示している。
この変形例のクリップ係止部21Cは、側壁等の隆起した部分を作らず補強帯18の一般部に直接クリップ20の頭部20aよりも孔径の大きいクリップ挿入孔28と、クリップ20を保持するための保持溝29を形成するようにしている。クリップ20を取り付ける場合には、クリップ挿入孔28にクリップ20の頭部20aを挿入し、クリップ20を保持溝29側にスライドさせることによって頭部20aを保持溝29に保持させる。
なお、以上では、クリップとは別にクリップ係止部を補強帯に一体に形成した例について説明したが、クリップ自体を補強帯に一体に形成することも可能である。
図9は、この発明の第2の実施形態を示す図である。
この実施形態は、補強帯18に設ける係止部の構成が上記の実施形態と異なっており、係止部として、抜け止め突起30aを有する一対の係止爪30,30と、一対のガイド壁31,31が補強帯18の裏面側に一体に形成されている。係止爪30,30とガイド壁31,31は車体側のブラケット32等に設けられた略長方形状の取付孔33に挿入されるようになっている。
図10は、この発明の第3の実施形態を示す図である。
この実施形態のトランクサイドライニング1は、ライニング本体10の裏面に取り付ける補強帯18の端部に、ピラーガーニッシュ302の下壁45に突き合わされる略L字状の屈曲壁40が設けられ、その屈曲壁40に長孔状の嵌合孔41が形成されている。屈曲壁40の上面には、ライニング本体10の端縁が重合され、その端縁の屈曲壁40側の嵌合孔41と対する位置には、嵌合孔41よりも一回り大きい挿入孔42が形成されている。ライニング本体10の挿入孔42と屈曲壁40嵌合孔41には、トランクサイドライニングの車体組み付け時にピラーガーニッシュ302の下壁45に突設された係止爪50が挿入係合される。
この実施形態の場合、硬質樹脂から成る補強帯18の端部に、ピラーガーニッシュ302の係止爪50が挿入係合される嵌合孔41が設けられているため、ピラーガーニッシュ302との合わせを精度良く行い、外観品質のさらなる向上を図ることができる。
ただし、この実施形態の例のでは、補強帯18側に嵌合孔41を形成し、ピラーガーニッシュ302側に係止爪50を形成しているが、逆に、補強帯18側に係止爪50を形成し、ピラーガーニッシュ302側に嵌合孔41を形成するようにしても良い。
図11は、この発明の第4の実施形態を示す図である。
この実施形態のトランクサイドライニング1は、ライニング本体10の裏面に取り付けられる補強帯18の長手方向の端部をライニング本体10の端部から突出させ、補強帯18のライニング本体10の端部から突出した延長領域18bの外面側に、フロア側のガーニッシュ53が重ね合わされている。
この実施形態の場合、剛性の高い補強帯18をライニング本体10の端部から突出させ、その突出した補強帯18の外面側にガーニッシュ53が重ね合わされていることから、トランクサイドライニング1とガーニッシュ53の位置合わせを容易に、かつ正確に行なうことができるとともに、トランクサイドライニング1とガーニッシュ53の連接部に充分な剛性を持たせることができる。
この実施形態のトランクサイドライニング1の場合、補強帯18の端部に、不織布製のライニング本体10の端部から外側に延出する延長領域18bが設けられているが、この延長領域18bは、内装部品の車体取付時に別部材のガーニッシュ53によって完全に覆われるため、車室内側からの見切り部(車室内側から見える境界部)を一つにすることができる。したがって、見切り部の管理箇所を少なくし、外観品質の低下を招くことなく製造や組み付けを容易にすることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の各実施形態においては、車両用内装部材の一例としてトランクサイドライニングを挙げて説明したが、この発明に係る車両用内装部材はトランクサイドライニングに限定されるものではなく、テールゲートライニング(バックドアライニング)等の他の内装部材にも適用可能である。
また、上記の実施形態で説明した補強帯18は略一定幅に形成されているが、補強帯は必ずしも一定幅である必要はなく、内装部材の形状によっては三角形状や円形等の他の形状であっても良い。
1…トランクサイドライニング(車両用内装部材)
10…ライニング本体(内装部材本体)
13a…前縁フランジ(立体曲げ面)
13b…後縁フランジ(立体曲げ面)
18…補強帯
18A,18B,18C,18D,18E…分割片
18a…周縁部(係止部)
21,21A,21B,21C…クリップ係止部(係止部)
36…クリップ挿入孔(係止部)
41…嵌合孔(位置決め嵌合部)

Claims (7)

  1. 車室内に臨む部位に装着される車両用内装部材において、
    不織布によって形成され車室内面を構成する所定形状の内装部材本体と、
    この内装部材本体の裏面に取り付けられる硬質樹脂製の補強帯と、を備え、
    前記補強帯は、車体側の装着部に係止固定される係止部を備え、かつ複数の分割片によって構成されていることを特徴とする車両用内装部材。
  2. 前記補強帯は、前記内装部材本体の裏面に対し少なくとも一部が前記内装部材本体の端部に沿うように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部材。
  3. 前記内装部材本体は、端縁の近傍に三次元的に屈曲若しくは湾曲する立体曲げ面が設けられ、
    前記補強帯は、前記内装部材本体の裏面に、前記立体曲げ面の近傍に沿って取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内装部材。
  4. 前記補強帯は、前記内装部材本体の屈曲部や湾曲部を跨がない平面部分で分割されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用内装部材。
  5. 前記係止部は、前記車体側の装着部に係合されるクリップを係止するためのクリップ係止部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用内装部材。
  6. 前記補強帯には、他部品との位置決め嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用内装部材。
  7. 車室内に臨む部位に装着される車両用内装部材において、
    不織布によって形成され車室内面を構成する所定形状の内装部材本体と、
    この内装部材本体の裏面に取り付けられる硬質樹脂製の補強帯と、を備え、
    前記補強帯には、車体側の装着部に係止固定される係止部が設けられるとともに、他部品との位置決め嵌合部が設けられていることを特徴とする車両用内装部材。
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