JP2012245802A - センターピラートリムとルーフライニングの連結構造 - Google Patents

センターピラートリムとルーフライニングの連結構造 Download PDF

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篤史 関
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Abstract

【課題】センターピラートリムの上端部とルーフライニングの嵌合部の合わせ部に隙間が生じにくくして外観品質を向上させることができ、組み付け性を向上させることができるセンターピラートリムとルーフライニングの連結構造を提供する。
【解決手段】センターピラートリム10の上端部10Jとルーフライニング20の側部20Sとの連結構造であって、センターピラートリム10は側壁11と前壁12と後壁13を備え、前記側部20Sから嵌合部25が下方に突出し、センターピラートリム10の上端部10Jに前側係合部16Fと後ろ側係合部16Rが設けられ、嵌合部25に前側被係合部26Fと後ろ側被係合部26Rが設けられ、センターピラートリム10の上端部10Jが嵌合部25に外嵌し、前側係合部16Fが前側被係合部26Fに車両後方側Rrから当接係合し、後ろ側係合部16Rが後ろ側被係合部26Rに車両前方側Frから当接係合している。
【選択図】図3

Description

本発明は、
センターピラートリムの上端部とルーフライニングの側部との連結構造に関する。
自動車の内装部品である上記のセンターピラートリムは、側壁と、前記側壁の車両前方側の端部に連なり、前記側壁よりも車室外側に位置する前壁と、前記側壁の車両後方側の端部に連なり、前記側壁よりも車室外側に位置する後壁とを備え、センターピラートリムの上端部は、フロントドアの周縁部とリアドアの周縁部に沿うように上方に広がっている。そして、ルーフライニングの側部から下方に突出した嵌合部にセンターピラートリムの上端部が外嵌している。
上記の上方に広がったセンターピラートリムの上端部は変形しやすく、乗員が少し押しただけで変形し、ルーフライニングの嵌合部との合わせ部に隙間が生じて外観が不良になりやすい。
また、3方向(車室内側、車両前方側、車両後方側)に意匠面を持ち、上方のルーフライニングに対して意匠面の分だけ3方向に合わせ部(見切り)を持つセンターピラートリムでは、組み付け方向(車幅方向)とは異なる方向の面(車両前後方向を向く面)の端部の隙間管理(規制構造の設定)が難しい。
これは、組付け方向と異なる方向の面は、樹脂部品のセンターピラートリムの金型成形抜き方向にも反していることが多い上、何らかの形状をつけることで組付け性悪化を招くことにつながるためである。
これらの問題を解消するために、特許文献1に、センターピラートリムの上端部をセンターピラートリムの組み付け方向とは異なる方向(車両前後方向)に位置規制する構造が開示されている。
この特許文献1の構造では、センターピラートリムの上端部にルーフライニングの嵌合部に対する挿入部を設け、車体パネルに形成した係合孔に係合させるフックを挿入部の上端部に連設してある。
そして、前記挿入部をルーフライニングの嵌合部に挿入し、前記フックを係合孔に係合させた後、センターピラートリムを押し上げて前記挿入部を上下方向に圧縮拡径させ、ルーフライニングの嵌合部の内面に前記挿入部を上方から圧接させている。
特開2009―190628号公報
近年普及しているリアシート用のパワースライドドアでは、電動操作機構を配置するためのスペースが設けられることから、リアドアのドア開口はフロントドアのドア開口よりも大きくなる傾向がある。
そのために、センターピラートリムの上端部の車両後方側の部分とルーフライニングの嵌合部との合わせ位置が、センターピラートリムの上端部の車両前方側の部分とルーフライニングの嵌合部との合わせ位置よりも上方になるように傾斜していく、もしくは段違いとする傾向にある。
このような構造に、上記従来の特許文献1に記載の構造を採用すると、組み付け時や組み付け状態のセンターピラートリムの上端部のバランスが悪くなり、センターピラートリムの上端部によるルーフライニングの嵌合部の位置規制効果が低くなって外観が不良になりやすくなる。
また、特許文献1に記載の構造のように、車体パネルに先に組み付いているルーフライニングの嵌合部にセンターピラートリムの上端部の挿入部を挿入させる構造では、前記挿入部を嵌合部に挿入する際に、嵌合部がめくれ上がったり位置ずれしたりする等、組み付け性が悪化し、組み付け作業が原因で外観が不良になりやすかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、センターピラートリムの上端部とルーフライニングの嵌合部の合わせ部に隙間が生じにくくして外観品質を向上させることができ、組み付け性を向上させることができるセンターピラートリムとルーフライニングの連結構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
センターピラートリムの上端部とルーフライニングの側部との連結構造であって、
前記センターピラートリムは、側壁と、前記側壁の車両前方側の端部に連なり、前記側壁よりも車室外側に位置する前壁と、前記側壁の車両後方側の端部に連なり、前記側壁よりも車室外側に位置する後壁とを備え、
前記ルーフライニングの側部から前記センターピラートリムの上端部に対する嵌合部が下方に突出し、
前記センターピラートリムの上端部に車両前方側の前側係合部と車両後方側の後ろ側係合部が設けられ、
前記ルーフライニングの嵌合部に車両前方側の前側被係合部と車両後方側の後ろ側被係合部が設けられ、
前記センターピラートリムの上端部が前記ルーフライニングの嵌合部に外嵌し、
前記前側係合部が前記前側被係合部に車両後方側から当接係合し、
前記後ろ側係合部が前記後ろ側被係合部に車両前方側から当接係合し、
前記ルーフライニングの嵌合部は、前記センターピラートリムの側壁、前壁、後壁にそれぞれ対応する側壁、前壁、後壁を備えるとともに、前記嵌合部の側壁の下端部から前記嵌合部の側壁の裏面側に延びる下壁を備え、
前記前側被係合部は、前記嵌合部の下壁に、車室外側が開放する前側切り欠きを形成して構成され、
前記後ろ側被係合部は、前記嵌合部の下壁に、車室外側が開放する後ろ側切り欠きを形成して構成され、
前記前側係合部は、前記センターピラートリムの上端部に、車両前方側を向く前端縁を備えた縦板状の前側係合リブを設けて構成され、
前記後ろ側係合部は、前記センターピラートリムの上端部に、車両後方側を向く後端縁を備えた縦板状の後ろ側係合リブを設けて構成され、
前記前側係合リブの前端縁が、前記前側切り欠きの前側内周縁に車両後方側から当接係合するとともに、前記後ろ側係合リブの後端縁が、前記後ろ側切り欠きの後ろ側内周縁に車両前方側から当接係合している点にある。(請求項1)
この構成によれば、ルーフライニングの嵌合部が乗員により車両前方側から車両後方側に押圧された場合、前記前側切り欠きの前側内周縁が前記前側係合リブの前端縁に車両後方側から受け止められて、ルーフライニングの嵌合部の変形が抑制される。
そして、ルーフライニングの嵌合部が乗員により車両後方側から車両前方側に押圧された場合、前記後ろ側切り欠きの後ろ側内周縁が、前記後ろ側係合リブの後端縁に車両前方側から受け止められて、ルーフライニングの嵌合部の変形が抑制される。
その結果、センターピラートリムの組み付け方向(車幅方向)とは異なる方向(車両前後方向)でのルーフライニングの嵌合部とセンターピラートリムの上端部との間の隙間の発生を防止でき、外観不良を防止することができる。
上記のように、前側係合部と前側被係合部から成る係合構造と、後ろ側係合部と後ろ側被係合部から成る係合構造とは互いに独立した構造になっている。
従って、例えばパワースライドドアを備えたことで、センターピラートリムの上端部の車両後方側の部分とルーフライニングの嵌合部の合わせ位置が、センターピラートリムの上端部の車両前方側の部分とルーフライニングの嵌合部の合わせ位置よりも上方に位置していても、上記のルーフライニングの嵌合部の変形抑制効果を同様に得ることができる。これにより、デザイン性の幅を広げることができる。
また、センターピラートリムの上端部の前側係合部と後ろ側係合部をルーフライニングの嵌合部の前側被係合部と後ろ側被係合部に各別に係合させるだけでよいから、それらの係合作業の際にルーフライニングの嵌合部がめくれ上がったり位置ずれしたりする不具合を回避することができ、組み付け性の悪化や組み付け作業が原因の外観不良を回避することができる。(請求項1)
本発明において、
前記前側係合リブ及び後ろ側係合リブは上窄まりに形成されていると、前側切り欠きと後ろ側切り欠きに前側係合リブの先端と後ろ側係合リブの先端を差し込みやすくなり、ルーフライニングのめくれなどがより一層起こりにくくなり、組み付け性が向上する。(請求項2)
本発明において、
前記下壁の車室外側の端部が車体パネルに当接していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記下壁の車室外側の端部が車体パネルに当接しているから、ルーフライングの嵌合部を車幅方向で車体パネルに対して突っ張らせることができ、ルーフライニングの嵌合部とセンターピラートリムの上端部の間に車幅方向の隙間が発生することを防止できる。(請求項3)
本発明において、
車両前後方向から見た縦断面において、前記前側係合リブの車室内側の面、及び、前記後ろ側係合リブの車室内側の面は、前記ルーフライニングの嵌合部の側壁に沿う方向に対して上端側ほど車室外側に位置するように傾斜していると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
センターピラートリムは、車体パネルにルーフライニングが取り付けられた状態で車体パネルに組み付けられ、センターピラートリムの組み付けの際にセンターピラートリムの前側係合リブと後ろ側係合リブをルーフライニングの嵌合部に下側からもぐりこませる必要がある。
本発明の上記構成によれば、前側係合リブと後ろ側係合リブの先端を嵌合部に下側からもぐりこませ、前側係合リブと後ろ側係合リブの車室内側の傾斜した板面を前記嵌合部の下端部に対してスライド移動させながら組み付けることで、嵌合部の下端部と前記板面に組み付けガイド機能を発揮させることができて、センターピラートリムを車体パネルに円滑に組み付けることができ、組み付け性を向上させることができる。
また、前側係合リブと後ろ側係合リブが、成形金型の抜き方向に反する方向に立っているため、金型への負担(多数製作しているうちに金型が欠けてきたりする)が大きい。しかし、この傾斜を付けることで、多少なりとも、金型の抜き角度が緩やかになり、金型への負担を軽減できる。
(請求項4)
本発明において、
前記前側係合リブは車両後方側を向く後端縁を備え、
前記後ろ側係合リブは車両前方側を向く前端縁を備え、
前記前側係合リブの後端縁が、前記前側切り欠きの後ろ側内周縁に車両前方側から当接係合するとともに、前記後ろ側係合リブの前端縁が、前記後ろ側切り欠きの前側内周縁に車両後方側から当接係合していると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
ルーフライニングの嵌合部が乗員により車両前方側から車両後方側に押圧された場合、前記前側切り欠きの前側内周縁が、前記前側係合リブの前端縁に車両後方側から受け止められるとともに、前記後ろ側切り欠きの前側内周縁が、前記後ろ側係合リブの前端縁に車両後方側から受け止められてルーフライニングの嵌合部の変形が抑制される。
そして、ルーフライニングの嵌合部が乗員により車両後方側から車両前方側に押圧された場合、前記後ろ側切り欠きの後ろ側内周縁が、前記後ろ側係合リブの後端縁に車両前方側から受け止められるとともに、前記前側切り欠きの後ろ側内周縁が、前記前側係合リブの後端縁に車両前方側から受け止められて、ルーフライニングの嵌合部の変形が抑制される。
これにより、ルーフライニングの嵌合部の変形をより確実に抑制することができる。(請求項5)
本発明によれば、
センターピラートリムの上端部とルーフライニングの嵌合部の合わせ部に隙間が生じにくくして外観品質を向上させることができ、組み付け性を向上させることができ、デザイン性の幅を広げることができるセンターピラートリムとルーフライニングの連結構造を提供することができた。
センターピラートリムとルーフライニングの連結構造を車室内側から見た図 センターピラートリムを上方から見た図 センターピラートリムとルーフライニングの連結構造を車室外側から車体パネルを透かして見た斜視図 (a)は図3のC−C断面図、(b)は図3のA−A断面図 センターピラートリムとルーフライニングの連結構造の縦断面図(車両前後方向から見た縦断面図) 図3のB−B断面図、及び、図3のD−D断面図 別実施形態の斜視図であり、後ろ側係合リブと後ろ側切り欠きの係合状態の斜視図 別実施形態の側面図であり、後ろ側係合リブと後ろ側切り欠きの係合状態の側面図 別実施形態の斜視図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のフロントドアのドア開口1とリアドアのドア開口2の間にセンターピラー3が位置し、センターピラー3の上端部がルーフ4のサイド部4Sに連結している。
センターピラー3は、センターピラーインナーパネル5(車体パネルに相当、図5〜図6参照)と、センターピラーインナーパネル5よりも車室内側W1に位置するセンターピラーリンフォースと、これらを車室内側W1から覆う内装部品としての樹脂製のセンターピラートリム10とから成る。
また、ルーフ4は、ルーフパネルと、ルーフパネルを車室内側W1から覆う内装部品としての樹脂製のルーフライニング20とから成る。
図2,図3に示すように、前記センターピラートリム10は、側壁11と、側壁11の車両前方側Frの端部に連なり、側壁11よりも車室外側W2に位置する前壁12と、前記側壁11の車両後方側Rrの端部に連なり、前記側壁11よりも車室外側W2に位置する後壁13とを備え、上端部が外側に広がっている。すなわち、前記側壁11の上端部が上側ほど車室内側W1に位置するように円弧状になだらかに折曲し、前記前壁12の上端部が上側ほど車両前方側Frに位置するように円弧状になだらかに折曲し、前記後壁13の上端部が上側ほど車両後方側Rrに位置するように円弧状になだらかに折曲している。
前記ルーフライニング20の側部20Sは車両前後方向の全長にわたって下方に折曲している。そして、この側部20Sからセンターピラートリム10の上端部10Jに対する嵌合部25が下方に突出している。図3に示すように、前記嵌合部25は、センターピラートリム10の側壁11、前壁12、後壁13にそれぞれ対応する側壁21、前壁22、後壁23を備えるとともに、嵌合部25の側壁21の下端部から嵌合部25の側壁21の裏面側に延びる下壁24を備えている。
前記下壁24の車両前方側Frの端部は嵌合部25の前壁22の下端部に連なり、下壁24の車両後方側Rrの端部は嵌合部25の後壁23の下端部に連なっている。そして、下壁24の前後方向中間部が長方形状に切り欠かれて車室外側W2が開放した長方形状の切り欠き24Kが形成されている。
前記嵌合部25の側壁21は上側ほど車室内側W1に位置するように円弧状になだらかに折曲し、嵌合部25の前壁22は上側ほど車両前方側Frに位置するように円弧状になだらかに折曲し、嵌合部25の後壁23は上側ほど車両後方側Rrに位置するように円弧状になだらかに折曲している。
次に、前記センターピラートリム10の上端部10Jとルーフライニング20の側部20Sとの連結構造について説明する。
[センターピラートリム10の上端部10Jとルーフライニング20の側部20Sとの連結構造]
図3,図4に示すように、センターピラートリム10の上端部10Jに車両前方側Frの前側係合部16Fと車両後方側Rrの後ろ側係合部16Rが設けられ、ルーフライニング20の嵌合部25に車両前方側Frの前側被係合部26Fと車両後方側Rrの後ろ側被係合部26Rが設けられて、前側係合部16Fが前側被係合部26Fに車両後方側Rrから当接係合し、後ろ側係合部16Rが後ろ側被係合部26Rに車両前方側Frから当接係合している。
[前側被係合部26Fと後ろ側被係合部26Rの構造]
前側被係合部26Fは、ルーフライニング20の嵌合部25の下壁24に、車室外側W2が開放する三角形状の前側切り欠き27Fを形成して構成されている。前側切り欠き27Fの前側内周縁27F1は車幅方向に沿い、前側切り欠き27Fの後ろ側内周縁27F2は車室外側W2ほど車両後方側Rrに位置するように傾斜している。
後ろ側被係合部26Rは、前記嵌合部25の下壁24に、車室外側W2が開放する三角形状の後ろ側切り欠き27Rを形成して構成されている。後ろ側切り欠き27Rの後ろ側内周縁27R2は車幅方向に沿い、後ろ側切り欠き27Rの前側内周縁27R1は車室外側W2ほど車両前方側Frに位置するように傾斜している。
[前側係合部16Fと後ろ側係合部16Rの構造]
前側係合部16Fは、車両前方側Frを向く前端縁17F1と車両後方側Rrを向く後端縁17F2とを備えた縦板状の前側係合リブ17Fをセンターピラートリム10の上端部10Jに設けて構成されている。
この前側係合リブ17Fは、センターピラートリム10の上端部10Jに設けられた補強用の横リブ18から上方に突出して上窄まりの三角形状に形成され、前側係合リブ17Fの前端縁17F1が上側ほど車両後方側Rrに位置するように傾斜している。
後ろ側係合部16Rは、車両前方側Frを向く前端縁17R1と車両後方側Rrを向く後端縁17R2とを備えた縦板状の後ろ側係合リブ17Rをセンターピラートリム10の上端部10Jに設けて構成されている。
この後ろ側係合リブ17Rは、センターピラートリム10の上端部10Jに設けられた補強用の横リブ18から上方に突出して上窄まりの三角形状に形成され、後ろ側係合リブ17Rの後端縁17R2が上側ほど車両前方側Frに位置するように傾斜している。
横リブ18の下方には別の補強用の横リブ19が上下複数枚配設されている。各横リブ18,19の板面は上下方向を向いている。
図5に示すように、車両前後方向から見た縦断面において、前側係合リブ17Fの車室内側W1の板面17F3、及び、後ろ側係合リブ17Rの車室内側W1の板面は、ルーフライニング20の嵌合部25の側壁21に沿う方向に対して上端側ほど車室外側W2に位置するように傾斜している。
センターピラートリム10は、ルーフライニング20がセンターピラーインナーパネル5に取り付けられた後にクリップなどの取り付け具によりセンターピラーインナーパネル5に固定される。
この組み付け状態で、センターピラートリム10の上端部10Jはルーフライニング20の嵌合部25に外嵌し、前側係合リブ17Fの前端縁17F1が、前側切り欠き27Fの前側内周縁27F1に車両後方側Rrから当接係合するとともに、後ろ側係合リブ17Rの後端縁17R2が後ろ側切り欠き27Rの後ろ側内周縁27R2に車両前方側Frから当接係合している。さらに、図6に示すように、前記嵌合部25の下壁24の車室外側W2の端部24Gがセンターピラーインナーパネル5に当接している。
図3に示すように、センターピラートリム10の側壁11の上端部には、センターピラーインナーパネル5に設けられた被連結部に連結する縦壁状の連結部30が突設され、前記連結部30に係合爪31が上方に向かって突設されている。センターピラーパネル10の組み付け状態で、前記連結部30はルーフライニング20の嵌合部25の下壁24に形成された切り欠き24Kを下側から上側に通過している。
上記の構成により、
(1) ルーフライニング20の嵌合部25が乗員により車両前方側Frから車両後方側Rrに押圧された場合、ルーフライニング20の前側切り欠き27Fの前側内周縁27F1が、センターピラートリム10の上端部10Jの前側係合リブ17Fの前端縁17F1に車両後方側Rrから受け止められて、ルーフライニング20の嵌合部25の変形が抑制される。
そして、ルーフライニング20の嵌合部25が乗員により車両後方側Rrから車両前方側Frに押圧された場合、ルーフライニング20の後ろ側切り欠き27Rの後ろ側内周縁27R2が、センターピラートリム10の上端部10Jの後ろ側係合リブ17Rの後端縁17R2に車両前方側Frから受け止められて、ルーフライニング20の嵌合部25の変形が抑制される。
その結果、センターピラートリム10の組み付け方向(車幅方向)とは異なる方向(車両前後方向)でのルーフライニング20の嵌合部25とセンターピラートリム10の上端部10Jとの間の隙間の発生を防止でき、外観不良を防止することができる。
上記のように、前側係合部16Fと前側被係合部26Fから成る係合構造と、後ろ側係合部16Rと後ろ側被係合部26Rから成る係合構造とは互いに独立した構造になっている。
従って、例えばパワースライドドアを備えたことで、センターピラートリム10の上端部10Jの車両後方側Rrの部分とルーフライニング20の嵌合部25の合わせ位置が、センターピラートリム10の上端部10Jの車両前方側Frの部分とルーフライニング20の嵌合部25の合わせ位置よりも上方に位置していても、上記のルーフライニング20の嵌合部25の変形抑制効果を同様に得ることができる。これにより、デザイン性の幅を広げることができる。
また、センターピラートリム10の上端部10Jの前側係合部16Fと後ろ側係合部16Rをルーフライニング20の嵌合部25の前側被係合部26Fと後ろ側被係合部26Rに各別に係合させるだけでよいから、それらの係合作業の際にルーフライニング20の嵌合部25がめくれ上がったり位置ずれしたりする不具合を回避することができ、組み付け性の悪化や組み付け作業が原因の外観不良化を回避することができる。
(2) 前記ルーフライニング20の嵌合部25に設けられた下壁24の車室外側W2の端部24Gがセンターピラーインナーパネル5に当接しているから、ルーフライング20の嵌合部25を車幅方向でセンターピラーインナーパネル5に対して突っ張らせることができ、ルーフライニング20の嵌合部25とセンターピラートリム10の上端部10Jの間に車幅方向の隙間が発生することを防止できる
(3) センターピラートリム10は、センターピラーインナーパネル5にルーフライニング20が取り付けられた状態でセンターピラーインナーパネル5に組み付けられ、組み付けの際にセンターピラートリム10の前側係合リブ17Fと後ろ側係合リブ17Rをルーフライニング20の嵌合部25に下側からもぐりこませる必要がある。
本発明の構成によれば、図5に示すように、車両前後方向から見た縦断面において、前側係合リブ17Fの車室内側W1の板面17F3、及び、後ろ側係合リブ17Rの車室内側W1の板面は、ルーフライニング20の嵌合部25の側壁21に沿う方向に対して上端側ほど車室外側W2に位置するように傾斜しているから、前側係合リブ17Fと後ろ側係合リブ17Rの先端を嵌合部25に下側からもぐりこませ、前側係合リブ17Fと後ろ側係合リブ17Rの車室内側W1の傾斜した板面17F3を前記嵌合部25の下端部に対してスライド移動させながら組み付けることで、嵌合部25の下端部と板面17F3に組み付けガイド機能を発揮させることができる。
これにより、センターピラートリム10をセンターピラーインナーパネル5に円滑に組み付けることができ、組み付け性を向上させることができる。
[別実施形態]
(1) 上記の第1実施形態と同様に、前記前側係合リブ17Fの前端縁17F1が、前側切り欠き27Fの前側内周縁27F1に車両後方側Rrから当接係合するとともに、後ろ側係合リブ17Rの後端縁17R2が後ろ側切り欠き27Rの後ろ側内周縁27R2に車両前方側Frから当接係合している。
そして、この係合構造に加え、前側係合リブ17Fの後端縁17F2が、前側切り欠き27Fの後ろ側内周縁27F2に車両前方側Frから当接係合するとともに、図7,図8に示すように、後ろ側係合リブ17Rの前端縁17R1が、後ろ側切り欠き27Rの前側内周縁27R1に車両後方側Rrから当接係合している(図8の二点鎖線は第1実施形態の後ろ側係合リブ17Rである)。
この構成によれば、ルーフライニング20の嵌合部25が乗員により車両前方側Frから車両後方側Rrに押圧された場合、前記前側切り欠き27Fの前側内周縁27F1が、前記前側係合リブ17Fの前端縁17F1に車両後方側Rrから受け止められるとともに、前記後ろ側切り欠き27Rの前側内周縁27R1が、前記後ろ側係合リブ17Rの前端縁17R1に車両後方側Rrから受け止められてルーフライニング20の嵌合部25の変形が抑制される。
そして、ルーフライニング20の嵌合部25が乗員により車両後方側Rrから車両前方側Frに押圧された場合、前記後ろ側切り欠き27Rの後ろ側内周縁27R2が、前記後ろ側係合リブ17Rの後端縁17R2に車両前方側Frから受け止められるとともに、前記前側切り欠き27Fの後ろ側内周縁27F2が、前記前側係合リブ17Fの後端縁17F2に車両前方側Frから受け止められて、ルーフライニング20の嵌合部25の変形が抑制される。
これにより、ルーフライニング20の嵌合部25の変形をより確実に抑制することができる。
(2) 前記センターピラートリム10の側壁11の上端部に前記縦壁状の連結部30を備えず、図9に示すように、前記ルーフライニング20の下壁24に、前記連結部30を通すための切り欠き(第1実施形態における下壁24の切り欠き24Kに対応する切り欠き)が形成されていない構造にも本発明を適用することができる。
5 車体パネル(センターピラーインナーパネル)
10 センターピラートリム
10J センターピラートリムの上端部
11 側壁(センターピラートリムの側壁)
12 前壁(センターピラートリムの前壁)
13 後壁(センターピラートリムの後壁)
16F 前側係合部
16R 後ろ側係合部
17F 前側係合リブ
17F1 前側係合リブの前端縁
17F2 前側係合リブの後端縁
17F3 前側係合リブの車室内側の板面
17R 後ろ側係合リブ
17R1 後ろ側係合リブの前端縁
17R2 後ろ側係合リブの後端縁
20 ルーフライニング
20S ルーフライニングの側部
21 側壁(ルーフライニングの嵌合部の側壁)
22 前壁(ルーフライニングの嵌合部の前壁)
23 後壁(ルーフライニングの嵌合部の後壁)
24 下壁
24G 下壁の車室外側の端部
25 嵌合部
26F 前側被係合部
26R 後ろ側被係合部
27F 前側切り欠き
27F1 前側切り欠きの前側内周縁
27F2 前側切り欠きの後ろ側内周縁
27R 後ろ側切り欠き
27R1 後ろ側切り欠きの前側内周縁
27R2 後ろ側切り欠きの後ろ側内周縁
Fr 車両前方側
Rr 車両後方側
W1 車室内側
W2 車室外側

Claims (5)

  1. センターピラートリムの上端部とルーフライニングの側部との連結構造であって、
    前記センターピラートリムは、側壁と、前記側壁の車両前方側の端部に連なり、前記側壁よりも車室外側に位置する前壁と、前記側壁の車両後方側の端部に連なり、前記側壁よりも車室外側に位置する後壁とを備え、
    前記ルーフライニングの側部から前記センターピラートリムの上端部に対する嵌合部が下方に突出し、
    前記センターピラートリムの上端部に車両前方側の前側係合部と車両後方側の後ろ側係合部が設けられ、
    前記ルーフライニングの嵌合部に車両前方側の前側被係合部と車両後方側の後ろ側被係合部が設けられ、
    前記センターピラートリムの上端部が前記ルーフライニングの嵌合部に外嵌し、
    前記前側係合部が前記前側被係合部に車両後方側から当接係合し、
    前記後ろ側係合部が前記後ろ側被係合部に車両前方側から当接係合し、
    前記ルーフライニングの嵌合部は、前記センターピラートリムの側壁、前壁、後壁にそれぞれ対応する側壁、前壁、後壁を備えるとともに、前記嵌合部の側壁の下端部から前記嵌合部の側壁の裏面側に延びる下壁を備え、
    前記前側被係合部は、前記嵌合部の下壁に、車室外側が開放する前側切り欠きを形成して構成され、
    前記後ろ側被係合部は、前記嵌合部の下壁に、車室外側が開放する後ろ側切り欠きを形成して構成され、
    前記前側係合部は、前記センターピラートリムの上端部に、車両前方側を向く前端縁を備えた縦板状の前側係合リブを設けて構成され、
    前記後ろ側係合部は、前記センターピラートリムの上端部に、車両後方側を向く後端縁を備えた縦板状の後ろ側係合リブを設けて構成され、
    前記前側係合リブの前端縁が、前記前側切り欠きの前側内周縁に車両後方側から当接係合するとともに、前記後ろ側係合リブの後端縁が、前記後ろ側切り欠きの後ろ側内周縁に車両前方側から当接係合しているセンターピラートリムとルーフライニングの連結構造。
  2. 前記前側係合リブ及び後ろ側係合リブは上窄まりに形成されている請求項1記載のセンターピラートリムとルーフライングの連結構造。
  3. 前記下壁の車室外側の端部が車体パネルに当接している請求項1又は2記載のセンターピラートリムとルーフライニングの連結構造。
  4. 車両前後方向から見た縦断面において、前記前側係合リブの車室内側の面、及び、前記後ろ側係合リブの車室内側の面は、前記ルーフライニングの嵌合部の側壁に沿う方向に対して上端側ほど車室外側に位置するように傾斜している請求項1〜3のいずれか一つに記載のセンターピラートリムとルーフライニングの連結構造。
  5. 前記前側係合リブは車両後方側を向く後端縁を備え、
    前記後ろ側係合リブは車両前方側を向く前端縁を備え、
    前記前側係合リブの後端縁が、前記前側切り欠きの後ろ側内周縁に車両前方側から当接係合するとともに、前記後ろ側係合リブの前端縁が、前記後ろ側切り欠きの前側内周縁に車両後方側から当接係合している請求項1〜4のいずれか一つに記載のセンターピラートリムとルーフライニングの連結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014118015A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Suzuki Motor Corp フロントピラートリムとインストルメントパネルの合わせ構造
JP2014172560A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Suzuki Motor Corp 車両のルーフサイドにおけるトリム合わせ部構造
JP2016112958A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 トヨタ紡織株式会社 ピラーガーニッシュの取付構造
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