JP5771904B2 - フロントピラートリムの取り付け構造 - Google Patents
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Description
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、インストルメントパネルの側部に板バネを取り付け、板バネとインストルメントパネルの側面とでフロントピラートリムの下端部を挟持して前記合わせ部に隙間が生じるのを防止していた。
そして、インストルメントパネルの側部に形成された上側開放の嵌合凹部にピラートリムの下端部を上方から嵌合させる技術では、インストルメントパネルが大型部品であるために、材料の収縮等による隙間が生じやすく、フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質が低下しやすかった。
フロントピラートリムの下端部に、前記下端部の意匠面の裏側に張り出すフランジが形成され、
前記フランジに係合する係合爪がインストルメントパネルの側部に形成され、
前記インストルメントパネルの側部に取り外し可能に取り付けられた化粧部材の周部が前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接して、前記化粧部材と前記係合爪が前記フロントピラートリムの下端部を挟持し、
前記化粧部材の周部に、前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接する凸部が突設されている点にある。(請求項1)
その結果、夏の高温時や冬の低温時など温度変化が大きい時であっても、フロントピラートリムの下端部と化粧部材との合わせ部の隙間の拡大を抑制することができて、フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質を向上させることができる。
また、この効果を得るのに新たに別部材を設ける必要がないから、部品点数と組付け工数を削減することができ、組付け性を向上させることができる。
また、前記化粧部材の周部に、前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接する凸部が突設されているから、フロントピラートリムの下端部の意匠面に対する化粧部材の圧接力を部分的に高める事ができ、フロントピラートリムの下端部を化粧部材と係合爪とでしっかりと挟持することができる。
これにより、フロントピラートリムの下端部の位置規制効果を高めることができて、フロントピラートリムの下端部をより確実に位置固定することができる。(請求項1)
前記フロントピラートリムは、壁面が車幅方向を向く側壁と、前記側壁の車両後方側の端部から車幅方向外側に延びる後壁とを備え、
前記フロントピラートリムのフランジは前記後壁の下端部から車両前方側に張り出し、
前記化粧部材の周部は前記後壁の意匠面に車両後方側から当接していると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記後壁の車幅方向外側の端部の下方への延長線上に位置するフランジが前記インストルメントパネルの側部から車幅方向外側に張り出し、
車体側に取り付けられたオープニングトリムのリップが、前記後壁の車幅方向外側の端部と前記インストルメントパネルのフランジとに車両後方側から圧接し、
前記インストルメントパネルのフランジの上端部から前記後壁の下端部の車両前方側に延出端部が延出し、
前記フロントピラートリムのフランジに係合する第2の係合爪が前記延出端部に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質を向上させることができ、しかも、部品点数と組付け工数を削減することができ、組付け性を向上させることができるフロントピラートリムの取り付け構造を提供することができた。
図1に車両室内の前方側に設けられたインストルメントパネル1を示してある。符号2はクラスタパネル、3は車検証や小物を入れる為のグローブボックス、4は操作パネル、5は空気調整器からの空気を吹き出す中央側空気吹き出し口、6は助手席用エアーバッグ、8は空気調整器からの空気を吹き出す側部側空気吹き出し口、9はインストルメントパネル本体である。このインストルメントパネル1の中央下端から車両のフロアパネル7の面上をセンターコンソールボックス10が車両後方側Rrに延びている。
前記インストルメントパネル本体9の側部9A(インストルメントパネル1の側部)の前端部からフロントピラー11が上方に延びている。図7に示すように、フロントピラー11は、サイドボディアウタパネル12とフロントピラーリンフォース13とフロントピラーインナパネル14と内装部材としてのフロントピラートリム15とから成る。
前記フロントピラー11の構造とその周囲の構造は自動車の左右中心に対して対称(左右対称)である。本実施形態では右側のフロントピラーの構造とその周囲の構造について説明し、左側のフロントピラーの構造とその周囲の構造については説明を省略する。
図2,図4,図7に示すように、フロントピラートリム15は横断面L字状に形成されて、壁面が車幅方向を向く側壁15Bと、側壁15Bの車両後方側Rrの端部から車幅方向外側W2に延びる後壁15Aとを備えている。側壁15Bの裏面には格子状のリブLが形成されている。そして後壁15Aの下端部に、この下端部の意匠面15Mの裏側(車両前方側Fr)に張り出す第1フランジ15Fが形成されている。
サイドボディアウタパネル12とフロントピラーリンフォース13とフロントピラーインナパネル14との車両上下方向に沿う後ろ側フランジ12R,13R,14R、つまり、車体側の後ろ側フランジ12R,13R,14Rにはゴム状弾性体から成るオープニングトリム16の断面U字状の取り付け基部16Kが外嵌している。
図4,図5に示すように、前記後壁15Aの車幅方向外側W2の端部15A1の下方への延長線上に位置する第2フランジ9Fが、インストルメントパネル本体9の側部9Aから車幅方向外側W2に張り出し、前記オープニングトリム16の外側リップ16R2が第2フランジ9Fに車両後方側Rrから圧接している。すなわち、前記外側リップ16R2は前記後壁15Aの車幅方向外側W2の端部15A1に加えて前記第2フランジ9Fにも車両後方側Rrから圧接している。(図5の2点鎖線参照)
図3に示すように、インパネサイドガーニッシュ19は、意匠面を備えた前壁19Mと、前壁19Mの側部から前壁19Mの裏側(車両前方側Fr)に張り出す側壁19Sとを備えている。そして、前記前壁19Mに前記複数の開口18が形成されている。
図4,図8に示すように、前記フロントピラートリム15の下端部に形成された第1フランジ15Fに係合する第1係合爪31がインストルメントパネル本体9の側部9Aに形成されている。詳しくは、前記第1係合爪31は、インストルメントパネル本体9の後述の延出端部40に連設された縦壁45に縦断面三角形状に突設されて車両後方側Rrに突出している。
上記の実施形態では、前記第1係合爪31と第2係合爪32を横方向に空間を空けて配置したが、前記第1係合爪31と第2係合爪32を横方向に一体に連ならせて単一の係合爪部の幅方向両端部で前記第1係合爪31と第2係合爪32を構成してあってもよい。
9A インストルメントパネルの側部
9F フランジ(第2フランジ、インストルメントパネルのフランジ)
15 フロントピラートリム
15A 後壁
15A1 後壁の車幅方向外側の端部
15B 側壁
15F フランジ(第1フランジ、フロントピラートリムのフランジ)
15M フロントピラートリムの意匠面
16 オープニングトリム
16R2 オープニングトリムのリップ(外側リップ)
19 化粧部材(インパネサイドガーニッシュ)
22 化粧部材の周部
22T 凸部
31 係合爪(第1係合爪)
32 係合爪(第2の係合爪、第2係合爪)
40 延出端部
Fr 車両前方側
Rr 車両後方側
W2 車幅方向外側
Claims (3)
- フロントピラートリムの下端部に、前記下端部の意匠面の裏側に張り出すフランジが形成され、
前記フランジに係合する係合爪がインストルメントパネルの側部に形成され、
前記インストルメントパネルの側部に取り外し可能に取り付けられた化粧部材の周部が前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接して、前記化粧部材と前記係合爪が前記フロントピラートリムの下端部を挟持し、
前記化粧部材の周部に、前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接する凸部が突設されているフロントピラートリムの取り付け構造。 - 前記フロントピラートリムは、壁面が車幅方向を向く側壁と、前記側壁の車両後方側の端部から車幅方向外側に延びる後壁とを備え、
前記フロントピラートリムのフランジは前記後壁の下端部から車両前方側に張り出し、
前記化粧部材の周部は前記後壁の意匠面に車両後方側から当接している請求項1記載のフロントピラートリムの取り付け構造。 - 前記後壁の車幅方向外側の端部の下方への延長線上に位置するフランジが前記インストルメントパネルの側部から車幅方向外側に張り出し、
車体側に取り付けられたオープニングトリムのリップが、前記後壁の車幅方向外側の端部と前記インストルメントパネルのフランジとに車両後方側から圧接し、
前記インストルメントパネルのフランジの上端部から前記後壁の下端部の車両前方側に延出端部が延出し、
前記フロントピラートリムのフランジに係合する第2の係合爪が前記延出端部に形成されている請求項2記載のフロントピラートリムの取り付け構造。
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