JP2881056B2 - 自動車のインストルメントパネル取付構造 - Google Patents
自動車のインストルメントパネル取付構造Info
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R13/00—Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
- B60R13/02—Internal Trim mouldings ; Internal Ledges; Wall liners for passenger compartments; Roof liners
- B60R13/0237—Side or rear panels
- B60R13/025—Pillars; Roof rails
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B62D25/08—Front or rear portions
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のインストルメ
ントパネル取付構造、特にインストルメントパネルとフ
ロントピラートリムとの取付構造の改良に関し、インス
トルメントパネルの車幅方向側端部とフロントピラート
リムとの接合部の見栄え向上対策に関するものである。
ントパネル取付構造、特にインストルメントパネルとフ
ロントピラートリムとの取付構造の改良に関し、インス
トルメントパネルの車幅方向側端部とフロントピラート
リムとの接合部の見栄え向上対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネルの車幅
方向側端部には、例えば実開昭57―1731号公報に
開示されているように、フロントピラートリムがその下
端部を接触させて配置されている。そして、一般には、
このフロントピラートリムは、車体のフロントピラーパ
ネルに組み付けられている。
方向側端部には、例えば実開昭57―1731号公報に
開示されているように、フロントピラートリムがその下
端部を接触させて配置されている。そして、一般には、
このフロントピラートリムは、車体のフロントピラーパ
ネルに組み付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車体の車幅
方向の寸法が製作誤差によって変動する場合があり、製
作誤差がプラス側に出ると、すなわち車体の車幅方向の
寸法が大きくなると、インストルメントパネルの車幅方
向側端部とフロントピラートリムの下端部との間に隙間
ができ、見栄えが悪くなるという問題がある。
方向の寸法が製作誤差によって変動する場合があり、製
作誤差がプラス側に出ると、すなわち車体の車幅方向の
寸法が大きくなると、インストルメントパネルの車幅方
向側端部とフロントピラートリムの下端部との間に隙間
ができ、見栄えが悪くなるという問題がある。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その主たる目的とするところは、フロントピラー
トリムの下端部を強制的に車室内側に撓ませてインスト
ルメントパネルの車幅方向端部に接触させ、車体の製作
誤差に起因する両者間の隙間を確実になくして見栄えを
良くせんとすることにある。
あり、その主たる目的とするところは、フロントピラー
トリムの下端部を強制的に車室内側に撓ませてインスト
ルメントパネルの車幅方向端部に接触させ、車体の製作
誤差に起因する両者間の隙間を確実になくして見栄えを
良くせんとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の解決手段は、自動車のイン
ストルメントパネルの車幅方向側端部に弾性を有するば
ね部材を取り付ける。さらに、該ばね部材によりフロン
トピラートリムの下端部を車室内側に付勢して、上記イ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材とで
フロントピラートリムの下端部を挟持するようにしたこ
とである。
め、請求項1に係る本発明の解決手段は、自動車のイン
ストルメントパネルの車幅方向側端部に弾性を有するば
ね部材を取り付ける。さらに、該ばね部材によりフロン
トピラートリムの下端部を車室内側に付勢して、上記イ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材とで
フロントピラートリムの下端部を挟持するようにしたこ
とである。
【0006】請求項2に係る本発明の解決手段は、自動
車のインストルメントパネルの車幅方向側端部に第1付
勢部と第2付勢部とを備えた弾性を有するばね部材を取
り付ける。さらに、該ばね部材の第1付勢部によりフロ
ントピラートリムの下端部を車室内側に付勢して上記イ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材の第
1付勢部とでフロントピラートリムの下端部を挟持す
る。また、上記ばね部材の第2付勢部をフロントピラー
パネルに車室内側から押し付けるようにしたことであ
る。
車のインストルメントパネルの車幅方向側端部に第1付
勢部と第2付勢部とを備えた弾性を有するばね部材を取
り付ける。さらに、該ばね部材の第1付勢部によりフロ
ントピラートリムの下端部を車室内側に付勢して上記イ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材の第
1付勢部とでフロントピラートリムの下端部を挟持す
る。また、上記ばね部材の第2付勢部をフロントピラー
パネルに車室内側から押し付けるようにしたことであ
る。
【0007】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る本発明で
は、フロントピラートリムの下端部は、インストルメン
トパネルの車幅方向側端部に取り付けられた弾性を有す
るばね部材により車室内側に付勢され、上記インストル
メントパネルの車幅方向側端部とばね部材とで挟持され
る。
は、フロントピラートリムの下端部は、インストルメン
トパネルの車幅方向側端部に取り付けられた弾性を有す
るばね部材により車室内側に付勢され、上記インストル
メントパネルの車幅方向側端部とばね部材とで挟持され
る。
【0008】このことから、車体の車幅方向の製作誤差
がプラス側に出た場合には、上記フロントピラートリム
の下端部がばね部材の弾性により強制的に車室内側に撓
まされて上記製作誤差が相殺され、よってフロントピラ
ートリムの下端部は製作誤差の有無にかかわらず常にイ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材とで
挟持されてインストルメントパネルの車幅方向側端部に
接触せしめられ、インストルメントパネルの車幅方向側
端部とフロントピラートリムの下端部との間には隙間が
できず見栄えが良くなる。このことは、インストルメン
トパネルやフロントピラートリムに成形誤差が生じた場
合にも、同様に対応できる。
がプラス側に出た場合には、上記フロントピラートリム
の下端部がばね部材の弾性により強制的に車室内側に撓
まされて上記製作誤差が相殺され、よってフロントピラ
ートリムの下端部は製作誤差の有無にかかわらず常にイ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材とで
挟持されてインストルメントパネルの車幅方向側端部に
接触せしめられ、インストルメントパネルの車幅方向側
端部とフロントピラートリムの下端部との間には隙間が
できず見栄えが良くなる。このことは、インストルメン
トパネルやフロントピラートリムに成形誤差が生じた場
合にも、同様に対応できる。
【0009】さらに、夏期等に車室内が高温になってイ
ンストルメントパネルが車幅方向に伸び、上記とは逆に
インストルメントパネルの車幅方向側端部とフロントピ
ラートリムの下端部とが近づいた場合には、フロントピ
ラートリムの下端部をばね部材の弾性により強制的にイ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部に押圧挟持した
状態を保持するため、インストルメントパネルの車幅方
向側端部とフロントピラートリムの下端部との間に隙間
ができず見栄えが良くなる。
ンストルメントパネルが車幅方向に伸び、上記とは逆に
インストルメントパネルの車幅方向側端部とフロントピ
ラートリムの下端部とが近づいた場合には、フロントピ
ラートリムの下端部をばね部材の弾性により強制的にイ
ンストルメントパネルの車幅方向側端部に押圧挟持した
状態を保持するため、インストルメントパネルの車幅方
向側端部とフロントピラートリムの下端部との間に隙間
ができず見栄えが良くなる。
【0010】また、ばね部材のばね力が強過ぎてフロン
トピラートリムの下端部をインストルメントパネルの車
幅方向側端部とばね部材との間に挿入し難い場合や、逆
に、ばね部材のばね力が弱過ぎてフロントピラートリム
の下端部をインストルメントパネルの車幅方向側端部と
ばね部材とで挟持し得ず、インストルメントパネルの車
幅方向側端部とフロントピラートリムの下端部との間に
隙間が発生するおそれがある場合には、ばね部材の曲げ
角度を調整することにより、ばね力が適正な値に変えら
れ、上述の如きフロントピラートリムの下端部の挿入困
難性や、インストルメントパネルの車幅方向側端部とフ
ロントピラートリムの下端部との間の隙間発生等といっ
た事態が確実に防止される。
トピラートリムの下端部をインストルメントパネルの車
幅方向側端部とばね部材との間に挿入し難い場合や、逆
に、ばね部材のばね力が弱過ぎてフロントピラートリム
の下端部をインストルメントパネルの車幅方向側端部と
ばね部材とで挟持し得ず、インストルメントパネルの車
幅方向側端部とフロントピラートリムの下端部との間に
隙間が発生するおそれがある場合には、ばね部材の曲げ
角度を調整することにより、ばね力が適正な値に変えら
れ、上述の如きフロントピラートリムの下端部の挿入困
難性や、インストルメントパネルの車幅方向側端部とフ
ロントピラートリムの下端部との間の隙間発生等といっ
た事態が確実に防止される。
【0011】請求項2に係る本発明では、フロントピラ
ートリムの下端部は、インストルメントパネルの車幅方
向側端部に取り付けられた弾性を有するばね部材の第1
付勢部により車室内側に付勢され、上記インストルメン
トパネルの車幅方向側端部とばね部材の第1付勢部とで
挟持される。
ートリムの下端部は、インストルメントパネルの車幅方
向側端部に取り付けられた弾性を有するばね部材の第1
付勢部により車室内側に付勢され、上記インストルメン
トパネルの車幅方向側端部とばね部材の第1付勢部とで
挟持される。
【0012】このことから、上記の場合と同様に、フロ
ントピラートリムの下端部は常にインストルメントパネ
ルの車幅方向側端部とばね部材の第1付勢部とで挟持さ
れてインストルメントパネルの車幅方向側端部に接触せ
しめられ、インストルメントパネルの車幅方向側端部と
フロントピラートリムの下端部との間には隙間ができず
見栄えが良くなる。
ントピラートリムの下端部は常にインストルメントパネ
ルの車幅方向側端部とばね部材の第1付勢部とで挟持さ
れてインストルメントパネルの車幅方向側端部に接触せ
しめられ、インストルメントパネルの車幅方向側端部と
フロントピラートリムの下端部との間には隙間ができず
見栄えが良くなる。
【0013】また、インストルメントパネルやフロント
ピラートリムに成形誤差が生じた場合や、車室内の高温
によるインストルメントパネルの伸び、さらには、組付
け時におけるフロントピラートリム下端部のばね部材と
インストルメントパネルとの間への挿入困難性等といっ
た事態にも十分に対応できる。
ピラートリムに成形誤差が生じた場合や、車室内の高温
によるインストルメントパネルの伸び、さらには、組付
け時におけるフロントピラートリム下端部のばね部材と
インストルメントパネルとの間への挿入困難性等といっ
た事態にも十分に対応できる。
【0014】さらに、ばね部材の第2付勢部がフロント
ピラーパネルに車室内側から押し付けられることから、
そのときの反力によってインストルメントパネルが車室
内側に移動せしめられ、インストルメントパネルの車体
に対するセンタリングが自動的に行われる。
ピラーパネルに車室内側から押し付けられることから、
そのときの反力によってインストルメントパネルが車室
内側に移動せしめられ、インストルメントパネルの車体
に対するセンタリングが自動的に行われる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】(第1実施例) 図3は自動車の運転室内を示し、1はインストルメント
パネル、3はフロントピラートリム、5はドアトリムで
ある。上記インストルメントパネル1は、図1および図
2に拡大詳示するように、表皮材7と基材9との間に発
泡体層11を一体に成形して構成され、上記基材9下面
の車幅方向側端部には、ねじ孔13を有するボス部15
が垂設されているとともに、その外側にはスリット17
が形成されている。
パネル、3はフロントピラートリム、5はドアトリムで
ある。上記インストルメントパネル1は、図1および図
2に拡大詳示するように、表皮材7と基材9との間に発
泡体層11を一体に成形して構成され、上記基材9下面
の車幅方向側端部には、ねじ孔13を有するボス部15
が垂設されているとともに、その外側にはスリット17
が形成されている。
【0017】上記ボス部15には、孔19aを有する
「L」形の基部19と「く」の字形の付勢部21とから
なる弾性を有するばね部材23の基部19が、孔19a
に挿入したねじ25をボス部15のねじ孔13に螺合さ
せることにより取り付けられ、付勢部21はスリット1
7を通ってインストルメントパネル1の車幅方向側端部
に対応位置せしめられている。
「L」形の基部19と「く」の字形の付勢部21とから
なる弾性を有するばね部材23の基部19が、孔19a
に挿入したねじ25をボス部15のねじ孔13に螺合さ
せることにより取り付けられ、付勢部21はスリット1
7を通ってインストルメントパネル1の車幅方向側端部
に対応位置せしめられている。
【0018】一方、上記フロントピラートリム3はフロ
ントピラーパネル27に組み付けられ、その下端部は上
記インストルメントパネル1の車幅方向側端部とばね部
材23の付勢部21との間に位置せしられている。そし
て、上記ばね部材23の付勢部21によりフロントピラ
ートリム3の下端部を車室内側(図1の左方向)に付勢
して、上記インストルメントパネル1の車幅方向側端部
とばね部材23の付勢部21とでフロントピラートリム
3の下端部を挟持するようになされている。
ントピラーパネル27に組み付けられ、その下端部は上
記インストルメントパネル1の車幅方向側端部とばね部
材23の付勢部21との間に位置せしられている。そし
て、上記ばね部材23の付勢部21によりフロントピラ
ートリム3の下端部を車室内側(図1の左方向)に付勢
して、上記インストルメントパネル1の車幅方向側端部
とばね部材23の付勢部21とでフロントピラートリム
3の下端部を挟持するようになされている。
【0019】このように、本実施例では、フロントピラ
ートリム3の下端部を弾性を有するばね部材23の付勢
部21により車室内側に付勢してインストルメントパネ
ル1の車幅方向側端部とで挟持することから、車体の車
幅方向の製作誤差がプラス側に出た場合には、上記フロ
ントピラートリム3の下端部をばね部材23の付勢部2
1の弾性により強制的に車室内側に撓ませて上記製作誤
差を相殺し、これによりフロントピラートリム3の下端
部を製作誤差の有無にかかわらず常にインストルメント
パネル1の車幅方向側端部とばね部材23の付勢部21
とで挟持できてインストルメントパネル1の車幅方向側
端部に接触させることができ、インストルメントパネル
1の車幅方向側端部とフロントピラートリム3の下端部
との間に隙間をなくして見栄えを良くすることができ
る。このことは、インストルメントパネル1やフロント
ピラートリム3に成形誤差が生じた場合にも、同様に対
応することができるものである。
ートリム3の下端部を弾性を有するばね部材23の付勢
部21により車室内側に付勢してインストルメントパネ
ル1の車幅方向側端部とで挟持することから、車体の車
幅方向の製作誤差がプラス側に出た場合には、上記フロ
ントピラートリム3の下端部をばね部材23の付勢部2
1の弾性により強制的に車室内側に撓ませて上記製作誤
差を相殺し、これによりフロントピラートリム3の下端
部を製作誤差の有無にかかわらず常にインストルメント
パネル1の車幅方向側端部とばね部材23の付勢部21
とで挟持できてインストルメントパネル1の車幅方向側
端部に接触させることができ、インストルメントパネル
1の車幅方向側端部とフロントピラートリム3の下端部
との間に隙間をなくして見栄えを良くすることができ
る。このことは、インストルメントパネル1やフロント
ピラートリム3に成形誤差が生じた場合にも、同様に対
応することができるものである。
【0020】さらに、上記実施例では、夏期等に車室内
が高温になってインストルメントパネル1が車幅方向に
伸び、上記とは逆にインストルメントパネル1の車幅方
向側端部とフロントピラートリム3の下端部とが近づい
た場合には、フロントピラートリム3の下端部をばね部
材23の付勢部21の弾性により強制的にインストルメ
ントパネル1の車幅方向側端部に押圧挟持した状態を保
持するため、インストルメントパネル1の車幅方向側端
部とフロントピラートリム3の下端部との間に隙間をな
くして見栄えを良くすることができる。
が高温になってインストルメントパネル1が車幅方向に
伸び、上記とは逆にインストルメントパネル1の車幅方
向側端部とフロントピラートリム3の下端部とが近づい
た場合には、フロントピラートリム3の下端部をばね部
材23の付勢部21の弾性により強制的にインストルメ
ントパネル1の車幅方向側端部に押圧挟持した状態を保
持するため、インストルメントパネル1の車幅方向側端
部とフロントピラートリム3の下端部との間に隙間をな
くして見栄えを良くすることができる。
【0021】また、上記実施例では、ばね部材23の付
勢部21のばね力が強過ぎてフロントピラートリム3の
下端部をインストルメントパネル1の車幅方向側端部と
ばね部材23の付勢部21との間に挿入し難い場合や、
逆に、ばね部材23の付勢部21のばね力が弱過ぎてフ
ロントピラートリム3の下端部をインストルメントパネ
ル1の車幅方向側端部とばね部材23の付勢部21とで
挟持し得ず、インストルメントパネル1の車幅方向側端
部とフロントピラートリム3の下端部との間に隙間が発
生するおそれがある場合には、ばね部材23の付勢部2
1の曲げ角度を調整することにより、ばね力を適正な値
に変えることができ、上述の如きフロントピラートリム
3の下端部の挿入困難性や、インストルメントパネル1
の車幅方向側端部とフロントピラートリム3の下端部と
の間の隙間発生等といった事態を確実に防止することが
できる。
勢部21のばね力が強過ぎてフロントピラートリム3の
下端部をインストルメントパネル1の車幅方向側端部と
ばね部材23の付勢部21との間に挿入し難い場合や、
逆に、ばね部材23の付勢部21のばね力が弱過ぎてフ
ロントピラートリム3の下端部をインストルメントパネ
ル1の車幅方向側端部とばね部材23の付勢部21とで
挟持し得ず、インストルメントパネル1の車幅方向側端
部とフロントピラートリム3の下端部との間に隙間が発
生するおそれがある場合には、ばね部材23の付勢部2
1の曲げ角度を調整することにより、ばね力を適正な値
に変えることができ、上述の如きフロントピラートリム
3の下端部の挿入困難性や、インストルメントパネル1
の車幅方向側端部とフロントピラートリム3の下端部と
の間の隙間発生等といった事態を確実に防止することが
できる。
【0022】なお、上記実施例では、ばね部材23をね
じ25でインストルメントパネル1に取り付けるように
したが、例えば図4および図5に示すように、ばね部材
23の基部19を溝形状にし、この基部19の溝19
b,19bをインストルメントパネル1の基材9に嵌合
させるとともに、基部19上端の係止部29をインスト
ルメントパネル1の基材9に形成された係止孔31に係
止させるようにしてもよい。
じ25でインストルメントパネル1に取り付けるように
したが、例えば図4および図5に示すように、ばね部材
23の基部19を溝形状にし、この基部19の溝19
b,19bをインストルメントパネル1の基材9に嵌合
させるとともに、基部19上端の係止部29をインスト
ルメントパネル1の基材9に形成された係止孔31に係
止させるようにしてもよい。
【0023】(第2実施例) 図6ないし図8は本発明の第2実施例を示し、本実施例
におけるインストルメントパネル1は、スリット17が
ないほかは第1実施例と同一に構成されているので、同
一の構成部分については同一の符号を付してその詳細な
説明を省略する。また、ばね部材23は、第1実施例の
ものに別の機能(センタリング機能)を有する付勢部を
設けたものである。つまり、「L」形の基部19と、
「く」の字形の付勢部21(以下、本実施例においては
第1付勢部21´という)と、上記基部19の縦面から
両側(車体前後方向)に対称に張り出した一対の第2付
勢部33,33とからなり、該各第2付勢部33の凸状
湾曲面側には、フロントピラーパネル27と接触した際
におけるフロントピラーパネル27の塗膜の剥離や異音
発生等を防止するためのフェルト等の緩衝材35が貼り
付けられている。
におけるインストルメントパネル1は、スリット17が
ないほかは第1実施例と同一に構成されているので、同
一の構成部分については同一の符号を付してその詳細な
説明を省略する。また、ばね部材23は、第1実施例の
ものに別の機能(センタリング機能)を有する付勢部を
設けたものである。つまり、「L」形の基部19と、
「く」の字形の付勢部21(以下、本実施例においては
第1付勢部21´という)と、上記基部19の縦面から
両側(車体前後方向)に対称に張り出した一対の第2付
勢部33,33とからなり、該各第2付勢部33の凸状
湾曲面側には、フロントピラーパネル27と接触した際
におけるフロントピラーパネル27の塗膜の剥離や異音
発生等を防止するためのフェルト等の緩衝材35が貼り
付けられている。
【0024】そして、上記ばね部材23の第1付勢部2
1´によりフロントピラートリム3の下端部を車室内側
に付勢して、上記インストルメントパネル1の車幅方向
側端部とばね部材23の第1付勢部21´とでフロント
ピラートリム3の下端部を挟持するとともに、ばね部材
23の第2付勢部33をフロントピラーパネル27に車
室内側から押し付けるようになされている。
1´によりフロントピラートリム3の下端部を車室内側
に付勢して、上記インストルメントパネル1の車幅方向
側端部とばね部材23の第1付勢部21´とでフロント
ピラートリム3の下端部を挟持するとともに、ばね部材
23の第2付勢部33をフロントピラーパネル27に車
室内側から押し付けるようになされている。
【0025】このように、本実施例では、フロントピラ
ートリム3の下端部を弾性を有するばね部材23の第1
付勢部21´により車室内側に付勢してインストルメン
トパネル1の車幅方向側端部とで挟持することから、第
1実施例の場合と同様の作用効果を奏することができ
る。
ートリム3の下端部を弾性を有するばね部材23の第1
付勢部21´により車室内側に付勢してインストルメン
トパネル1の車幅方向側端部とで挟持することから、第
1実施例の場合と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0026】さらに、本実施例では、ばね部材23の第
2付勢部33,33をフロントピラーパネル27に車室
内側から押し付けることから、そのときの反力によって
インストルメントパネル1を車室内側に移動させること
ができ、インストルメントパネル1の車体に対するセン
タリングを自動的に行うことができる。
2付勢部33,33をフロントピラーパネル27に車室
内側から押し付けることから、そのときの反力によって
インストルメントパネル1を車室内側に移動させること
ができ、インストルメントパネル1の車体に対するセン
タリングを自動的に行うことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、インストルメントパネルの車幅方向側端
部に取り付けられた弾性を有するばね部材によりフロン
トピラートリムの下端部を車室内側に付勢し、上記イン
ストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材とでフ
ロントピラートリムの下端部を挟持するようにしたの
で、車体の車幅方向の製作誤差をフロントピラートリム
下端部の撓みによって相殺し、インストルメントパネル
とフロントピラートリムとの接合部に隙間をなくして見
栄えを良くすることができる。また、インストルメント
パネルやフロントピラートリムに成形誤差が生じた場合
や、車室内の高温によるインストルメントパネルの伸
び、さらには、組付け時におけるフロントピラートリム
下端部のばね部材とインストルメントパネルとの間への
挿入困難性等といった事態にも十分に対応できる。
発明によれば、インストルメントパネルの車幅方向側端
部に取り付けられた弾性を有するばね部材によりフロン
トピラートリムの下端部を車室内側に付勢し、上記イン
ストルメントパネルの車幅方向側端部とばね部材とでフ
ロントピラートリムの下端部を挟持するようにしたの
で、車体の車幅方向の製作誤差をフロントピラートリム
下端部の撓みによって相殺し、インストルメントパネル
とフロントピラートリムとの接合部に隙間をなくして見
栄えを良くすることができる。また、インストルメント
パネルやフロントピラートリムに成形誤差が生じた場合
や、車室内の高温によるインストルメントパネルの伸
び、さらには、組付け時におけるフロントピラートリム
下端部のばね部材とインストルメントパネルとの間への
挿入困難性等といった事態にも十分に対応できる。
【0028】請求項2に係る本発明によれば、インスト
ルメントパネルの車幅方向側端部に取り付けられた弾性
を有するばね部材の第1付勢部によりフロントピラート
リムの下端部を車室内側に付勢し、上記インストルメン
トパネルの車幅方向側端部とばね部材の第1付勢部とで
フロントピラートリムの下端部を挟持するようにしたの
で、請求項1と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、ばね部材の第2付勢部をフロントピラーパネル
に車室内側から押し付けるようにしたので、そのときの
反力によってインストルメントパネルを車室内側に移動
させてインストルメントパネルの車体に対するセンタリ
ングを自動的に行うことができる。
ルメントパネルの車幅方向側端部に取り付けられた弾性
を有するばね部材の第1付勢部によりフロントピラート
リムの下端部を車室内側に付勢し、上記インストルメン
トパネルの車幅方向側端部とばね部材の第1付勢部とで
フロントピラートリムの下端部を挟持するようにしたの
で、請求項1と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、ばね部材の第2付勢部をフロントピラーパネル
に車室内側から押し付けるようにしたので、そのときの
反力によってインストルメントパネルを車室内側に移動
させてインストルメントパネルの車体に対するセンタリ
ングを自動的に行うことができる。
【図1】図3のI−I線における第1実施例の断面図で
ある。
ある。
【図2】第1実施例のインストルメントパネル、ばね部
材およびねじの分解斜視図である。
材およびねじの分解斜視図である。
【図3】自動車の運転室内の斜視図である。
【図4】第1実施例の変形例を示す図1相当図である。
【図5】図4におけるばね部材の背面図である。
【図6】第2実施例の図1相当図である。
【図7】図6のVII −VII 線における断面図である。
【図8】図6におけるばね部材の斜視図である。
1…インストルメントパネル 3…フロントピラートリム 21´…第1付勢部 23…ばね部材 33…第2付勢部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾世 勝斎 広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西川化成株式会社内 (72)発明者 近藤 浩次 広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西川化成株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−152555(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 37/00
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車のインストルメントパネルの車幅
方向側端部に弾性を有するばね部材を取り付け、該ばね
部材によりフロントピラートリムの下端部を車室内側に
付勢して、上記インストルメントパネルの車幅方向側端
部とばね部材とでフロントピラートリムの下端部を挟持
するようにしたことを特徴とする自動車のインストルメ
ントパネル取付構造。 - 【請求項2】 自動車のインストルメントパネルの車幅
方向側端部に第1付勢部と第2付勢部とを備えた弾性を
有するばね部材を取り付け、該ばね部材の第1付勢部に
よりフロントピラートリムの下端部を車室内側に付勢し
て上記インストルメントパネルの車幅方向側端部とばね
部材の第1付勢部とでフロントピラートリムの下端部を
挟持するとともに、上記ばね部材の第2付勢部をフロン
トピラーパネルに車室内側から押し付けるようにしたこ
とを特徴とする自動車のインストルメントパネル取付構
造。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP3264867A JP2881056B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 自動車のインストルメントパネル取付構造 |
US07/957,739 US5294164A (en) | 1991-10-14 | 1992-10-07 | Instrument panel mounting structure for automobile |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3264867A JP2881056B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 自動車のインストルメントパネル取付構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104983A JPH05104983A (ja) | 1993-04-27 |
JP2881056B2 true JP2881056B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=17409324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3264867A Expired - Fee Related JP2881056B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 自動車のインストルメントパネル取付構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5294164A (ja) |
JP (1) | JP2881056B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007055440A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Suzuki Motor Corp | フロントピラートリムとインストルメントパネルとの合わせ部構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US5941590A (en) * | 1996-08-02 | 1999-08-24 | Chrysler Corporation | Trim panel with 180 degree periphery edge wrap |
US5938887A (en) * | 1996-08-02 | 1999-08-17 | Daimlerchrysler Corporation | Apparatus for forming a trim panel with 180° periphery edge wrap |
US6581967B1 (en) | 2000-05-11 | 2003-06-24 | Sommer Allibert | Cockpit having a forward-to-rearward dash plate slip plane |
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US6834913B2 (en) * | 2002-11-13 | 2004-12-28 | Visteon Global Technologies, Inc. | Structural composite air handling duct |
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DE102017213776A1 (de) * | 2017-08-08 | 2019-02-14 | Bos Gmbh & Co. Kg | Anordnung für einen Fahrzeuginnenraum |
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FR3140025A1 (fr) * | 2022-09-26 | 2024-03-29 | Psa Automobiles Sa | Garniture de montant de baie et insert de planche de bord. |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0319493Y2 (ja) * | 1984-12-21 | 1991-04-24 | ||
US4943107A (en) * | 1989-06-30 | 1990-07-24 | Davidson Textron Inc. | Variations adjustment mechanism for instrument panels |
US5095592A (en) * | 1991-03-13 | 1992-03-17 | Asc Colamco Corporation | Fastener device for composite materials |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP3264867A patent/JP2881056B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-10-07 US US07/957,739 patent/US5294164A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007055440A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Suzuki Motor Corp | フロントピラートリムとインストルメントパネルとの合わせ部構造 |
JP4602871B2 (ja) * | 2005-08-24 | 2010-12-22 | スズキ株式会社 | フロントピラートリムとインストルメントパネルとの合わせ部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5294164A (en) | 1994-03-15 |
JPH05104983A (ja) | 1993-04-27 |
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