JP2604266Y2 - 内装パネル - Google Patents

内装パネル

Info

Publication number
JP2604266Y2
JP2604266Y2 JP1993037122U JP3712293U JP2604266Y2 JP 2604266 Y2 JP2604266 Y2 JP 2604266Y2 JP 1993037122 U JP1993037122 U JP 1993037122U JP 3712293 U JP3712293 U JP 3712293U JP 2604266 Y2 JP2604266 Y2 JP 2604266Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
mounting opening
main body
skin material
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993037122U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH078099U (ja
Inventor
秀成 井口
Original Assignee
西川化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 西川化成株式会社 filed Critical 西川化成株式会社
Priority to JP1993037122U priority Critical patent/JP2604266Y2/ja
Publication of JPH078099U publication Critical patent/JPH078099U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604266Y2 publication Critical patent/JP2604266Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車用ドアの
ドアトリム等の内装パネルの改良に関し、特に内装パネ
ルのパネル本体に部品を取り付ける場合の取付対策に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のインストルメントパ
ネルやドアトリム等の内装パネルには、各種の部品が取
り付けられている。例えば、実開昭62−87935号
公報には、部品をインストルメントパネルに形成された
取付開口部に嵌入して取り付けるようにしたものが開示
されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の如く
して部品をパネル本体に取り付けると、例えばパネル本
体に形成した取付開口部の開口寸法と部品の外形寸法と
の寸法公差のばらつきによってパネル本体の取付開口部
周縁と部品外周との間に隙間ができ、見栄えが悪くなる
という問題がある。また、部品をパネル本体以外の他部
材に位置決めしてパネル本体に取り付ける場合には、部
品の他部材に対する取付位置がパネル本体の取付開口部
に対し位置ずれしていると、上記の場合と同様にパネル
本体の取付開口部周縁と部品外周との間に隙間ができ、
見栄えが悪くなる。
【0004】本考案はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、パネル本体の取付開口
部周縁の構造を改良することにより、パネル本体の取付
開口部の開口寸法と部品の外形寸法との寸法公差のばら
つきや、パネル本体の取付開口部に対する部品の位置ず
れ等を吸収し、パネル本体の取付開口部周縁と部品外周
との間の隙間をなくして見栄えを良くせんとすることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、取付開口部を有し、表皮材の裏面に樹脂
製基材が一体に成形されたパネル本体と、上記パネル本
体の取付開口部に表皮材側から嵌入されてパネル本体に
取り付けられる部品とを備えた内装パネルを対象とし、
次のような解決手段を講じた。
【0006】すなわち、本考案の解決手段は、上記部品
は部品本体外周にフランジを有し、上記パネル本体は、
取付開口部周縁に上記パネル本体をパネル裏面側へ向け
て延出して形成した環状延出部を有し、かつ該環状延出
部のパネル表面側は、上記取付開口部の開口寸法が環状
延出部基端から先端に行くに従って縮小してテーパ面に
なるように傾斜しており、上記環状延出部における上記
基材のパネル本体表面側には、環状凹部が環状延出部基
端から先端にかけて全周に亘って所定幅で形成され、該
環状凹部には、表皮材とは別体でかつ表皮材よりも厚肉
の発泡体からなるクッション層が嵌合され、該クッショ
ン層は、上記表皮材で被覆され、クッション層自体に備
わっている弾性機能により上記表皮材の環状凹部該当個
所をその周りよりも表面側に膨出させており、部品取付
け状態で上記フランジで圧縮されていることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】上記の構成により、本考案の解決手段では、部
品取付け時、部品本体がパネル本体の取付開口部に表皮
材側から嵌入されて該取付開口部周縁に形成された環状
延出部にフランジが当接せしめられ、この状態で部品が
上記パネル本体に取り付けられる。
【0008】この際、上記環状延出部の環状凹部に嵌合
され表皮材で被覆された厚肉のクッション層が上記フラ
ンジで押されて圧縮されることから、例えばパネル本体
の取付開口部の開口寸法と部品の外形寸法との寸法公差
のばらつきや、パネル本体の取付開口部に対する部品の
位置ずれ等が生じていても、これらの誤差が上述の如き
フランジとパネル本体の取付開口部周縁に形成された環
状延出部のクッション層との圧縮によって効率良く吸収
され、両者の間には隙間が生じず、見栄えが良くなる。
【0009】また、上記パネル本体の内部にクッション
層があると、該クッション層がパネル本体成形時に基材
を構成する樹脂の成形圧によって押されて表皮材が外部
に膨出し、パネル本体の見栄えが悪くなるが、上記クッ
ション層は、取付開口部周縁のパネル本体をパネル裏面
側へ向けて延出して形成した環状延出部に設けられてい
ることから、部品取付け状態で上記環状延出部が部品に
よって覆われて外部から見えず、見栄えを損わない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1および図3は自動車のドア1を示す。
図1および図3において、3はドアインナーパネル、5
は該ドアインナーパネル3に対し車室内側に組み付けら
れる本考案の実施例に係る内装パネルとしてのドアトリ
ムであって、該ドアトリム5は、表皮材7の裏面に硬質
の発泡体からなる樹脂製基材9が一体に成形されたパネ
ル本体としてのトリム本体11を備えてなり、該トリム
本体11の上端寄りには、外周にフランジ13aを有す
る部品としてのベゼル13を取り付けるための横長矩形
の取付開口部15が形成されている。
【0012】上記表皮材7は、表面層を構成するソリッ
ド層17と、該ソリッド層17の裏面に一体に成形され
た半硬質発泡体からなる半硬質発泡層19とで2層構造
に構成されている。
【0013】また、本考案の特徴の1つとして、図2に
も示すように、上記トリム本体11の取付開口部周縁に
は、上記トリム本体11(パネル本体)をドアトリム5
裏面側へ向けて斜めに延出して形成した環状延出部11
aが設けられ、該環状延出部11aのドアトリム5表面
側は、上記取付開口部15の開口寸法が環状延出部11
a基端から先端に行くに従って縮小してテーパ面になる
ように傾斜している。
【0014】さらに、本考案の今1つの特徴として、上
記環状延出部11aにおける上記基材9のトリム本体1
1表面側には、環状凹部12が環状延出部11a基端か
ら先端にかけて全周に亘って所定幅で形成され、該環状
凹部12には、独立気泡でかつ軟質の発泡体からなる厚
手の矩形環状のクッション層21が嵌合され、該クッシ
ョン層21は上記表皮材7で被覆されている。また、こ
のクッション層21は表皮材7とは別体でかつ表皮材7
よりも厚肉に設定されている。そして、該クッション層
21は、トリム本体11成形時に基材9を構成する樹脂
の成形圧としての発泡圧によって表皮材7側に押され、
クッション層21自体に備わっている弾性機能により上
記表皮材7の環状凹部12該当個所をその周りよりも表
面側に膨出させている。
【0015】一方、上記ベゼル13は、上述の如く部品
本体であるベゼル本体13bの一端側の外周にフランジ
13aを有するとともに、他端側の底面にはねじ孔13
cが形成されている。そして、上記ベゼル13は、ベゼ
ル本体13bを上記トリム本体11の取付開口部15に
表皮材7側から嵌入して該取付開口部15周縁の環状延
出部11aに上記フランジ13aを当接させた状態で、
タッピングスクリュー23を上記ねじ孔13cに挿入す
るとともに、上記ドアインナーパネル3に装着されたグ
ロメット25の挿入孔25aに捩じ込むことにより、ト
リム本体11に取り付けられるようになされている。
【0016】そして、このベゼル13取付け状態で上記
ベゼル13のフランジ13a外周が上記膨出した環状延
出部11aに強く押し付けられて当接し、上記クッショ
ン層21がフランジ13aで押されて圧縮されるように
なされている。
【0017】なお、図1および図2中、27はウインド
ガラスをガイドするサッシ、29は内部に心材31が埋
設され、ウインドガラスとドア1との隙間を隠すウェザ
ーストリップ、33はプルハンドル、35はトリム本体
11裏側に装着された小物入れ(図示せず)のリッドで
ある。
【0018】このように、本実施例では、トリム本体1
1の取付開口部15周縁に形成された環状延出部11a
の環状凹部12にクッション層21を嵌合させ、この嵌
合されたクッション層21をベゼル13のフランジ13
aで圧縮していることから、例えばトリム本体11の取
付開口部15の開口寸法とベゼル13のフランジ13a
の外形寸法との寸法公差のばらつきや、グロメット25
の挿入孔25a中心とトリム本体11の取付開口部15
中心との位置ずれに起因する取付開口部15に対するベ
ゼル13の位置ずれ等が生じていても、これらの誤差を
上述の如きフランジ13aとトリム本体11の取付開口
部15周縁に形成された環状延出部11aとの圧縮状態
で効率よく吸収し得、両者間に隙間が生じないようにす
ることができ、見栄えを良くすることができる。
【0019】また、上記実施例では、クッション層21
を設けたトリム本体11の環状延出部11aのドアトリ
ム5表面側を、取付開口部15の開口寸法が環状延出部
11a基端から先端に行くに従って縮小してテーパ面に
なるようにドアトリム5裏面側に向かって傾斜させてい
ることから、ベゼル13取付け状態で上記取付開口部1
5周縁に形成された環状延出部11aをベゼル13によ
って覆い隠し、トリム本体11成形時の基材9を構成す
る樹脂の発泡圧でクッション層21が押圧されることに
よる表皮材7の膨出を外部から見えないようにすること
ができ、表皮材7の膨出による外観損失を回避すること
ができる。
【0020】なお、上記実施例では、内装パネルが自動
車のドアトリム5である場合を示したが、これに限ら
ず、例えばインストルメントパネルであってもよく、さ
らには自動車以外の内装パネルであってもよい。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
パネル本体の取付開口部周縁に上記パネル本体をパネル
裏面側へ向けて延出して形成した環状延出部を設け、該
環状延出部のパネル表面側を上記取付開口部の開口寸法
が環状延出部基端から先端に行くに従って縮小してテー
パ面になるように傾斜させ、しかも上記環状延出部に形
成した環状凹部に部品取付け状態で部品のフランジで圧
縮される厚肉のクッション層を膨出状態で嵌合させた。
したがって、パネル本体の取付開口部の開口寸法と部品
の外形寸法との寸法公差のばらつきや、パネル本体の取
付開口部に対する部品の位置ずれ等を上記クッション層
で効率良く吸収し得、パネル本体の取付開口部周縁と部
品外周との間の隙間をなくすることができて見栄えを良
くすることができる。また、パネル本体の取付開口部周
縁を部品で覆い隠し、パネル本体成形時の成形圧によっ
て表皮材が膨出することによる外観損失をなくすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアトリムをドアインナーパネルに組み付けた
状態を示す縦断側面図である。
【図2】トリム本体の縦断側面図である。
【図3】ドアトリム側から見たドアの斜視図である。
【符号の説明】
5 ドアトリム(内装パネル) 7 表皮材 9 基材 11 トリム本体(パネル本体) 11a 環状延出部 12 環状凹部 13 ベゼル(部品) 13a フランジ 13b ベゼル本体(部品本体) 15 取付開口部 21 クッション層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−219164(JP,A) 実開 平5−16501(JP,U) 実開 昭61−117750(JP,U) 実開 昭57−8265(JP,U) 実開 昭57−153663(JP,U) 実開 昭57−125328(JP,U) 実開 昭57−37085(JP,U) 実開 昭61−182342(JP,U) 実開 昭61−16947(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/02 B60J 5/00 B60J 5/04 B60R 11/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付開口部を有し、表皮材の裏面に樹脂
    製基材が一体に成形されたパネル本体と、 上記パネル本体の取付開口部に表皮材側から嵌入されて
    パネル本体に取り付けられる部品とを備えた内装パネル
    であって、 上記部品は部品本体外周にフランジを有し、 上記パネル本体は、取付開口部周縁に上記パネル本体を
    パネル裏面側へ向けて延出して形成した環状延出部を有
    し、かつ該環状延出部のパネル表面側は、上記取付開口
    部の開口寸法が環状延出部基端から先端に行くに従って
    縮小してテーパ面になるように傾斜しており、 上記環状 延出部における上記基材のパネル本体表面側に
    環状凹部が環状延出部基端から先端にかけて全周に
    亘って所定幅で形成され、 該環状凹部には、表皮材とは別体でかつ表皮材よりも
    肉の発泡体からなるクッション層が嵌合され、 該クッション層は上記表皮材で被覆され、クッション
    層自体に備わっている弾性機能により上記表皮材の環状
    凹部該当個所をその周りよりも表面側に膨出させてお
    り、部品取付け状態で上記フランジで圧縮されているこ
    とを特徴とする内装パネル。
JP1993037122U 1993-07-07 1993-07-07 内装パネル Expired - Lifetime JP2604266Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993037122U JP2604266Y2 (ja) 1993-07-07 1993-07-07 内装パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993037122U JP2604266Y2 (ja) 1993-07-07 1993-07-07 内装パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH078099U JPH078099U (ja) 1995-02-03
JP2604266Y2 true JP2604266Y2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=12488804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993037122U Expired - Lifetime JP2604266Y2 (ja) 1993-07-07 1993-07-07 内装パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604266Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4534377B2 (ja) * 2001-04-19 2010-09-01 トヨタ紡織株式会社 パネルに対する部材の取付構造
JP4678590B2 (ja) * 2005-08-24 2011-04-27 トヨタ紡織株式会社 樹脂成形品が取り付けられた車両用シートとその生産方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH078099U (ja) 1995-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6644718B2 (en) Structure of roof-side portion of motor vehicle
JP2881056B2 (ja) 自動車のインストルメントパネル取付構造
JP2604266Y2 (ja) 内装パネル
US4243196A (en) Construction for mounting inside rear view mirror in motor vehicle
JP3166520B2 (ja) 自動車のキイプレート構造
JP2002307952A (ja) ドアウエザストリップの取付構造
JP3329106B2 (ja) 自動車のドアシール部構造
JPH082358A (ja) 車両の乗員保護用パッディング構造
JPH07251686A (ja) スピーカグリルの取付構造
JP3072828B2 (ja) 射出成形体の取付構造
JP3381402B2 (ja) 車両用内装材の接合構造
JPH0619373Y2 (ja) 自動車用ドアトリム
JP2603142Y2 (ja) ウエザストリップの取付構造
CN215706677U (zh) 一种发动机舱舱盖后部密封结构总成及车辆
JP2604777Y2 (ja) 内装材
JPH0532157U (ja) 防音材の取付構造
JP2577012Y2 (ja) 内装パネルの木目込構造
JP2000103235A (ja) 自動車ドアのインナーガーニッシュ
JP3333159B2 (ja) 蓋装置
JPH0369735B2 (ja)
JP3011257B2 (ja) 内装部品におけるポケット構造
JP3376803B2 (ja) 自動車のドアサッシュモール取付部構造
JPH034709Y2 (ja)
JP2001150958A (ja) ドアガラスランの配設構造
JP2890374B2 (ja) 自動車用インシュレータ構造