JP2890374B2 - 自動車用インシュレータ構造 - Google Patents
自動車用インシュレータ構造Info
- Publication number
- JP2890374B2 JP2890374B2 JP1638095A JP1638095A JP2890374B2 JP 2890374 B2 JP2890374 B2 JP 2890374B2 JP 1638095 A JP1638095 A JP 1638095A JP 1638095 A JP1638095 A JP 1638095A JP 2890374 B2 JP2890374 B2 JP 2890374B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound absorbing
- absorbing material
- bent portion
- bent
- insulator structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用インシュレータ
構造に関するものである。
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の自動車用インシュレータ構
造について説明する。
造について説明する。
【0003】自動車のエンジンルームと車室とを区画す
るダッシュパネルの車室内面には、図5に示すような表
皮材11と吸音材12とを積層してなるダッシュインシ
ュレータ本体10が設置されている。
るダッシュパネルの車室内面には、図5に示すような表
皮材11と吸音材12とを積層してなるダッシュインシ
ュレータ本体10が設置されている。
【0004】ダッシュインシュレータ本体10にはペダ
ルハイト調整部やエンジンハーネス貫通部などの開口部
1が設けられており、これら開口部1には塞ぎ板4が設
けられている。この塞ぎ板4は表皮材11と吸音材12
とを貫通するスリット2によって区画されていると共
に、塞ぎ板4の端部に位置する折曲部5を支点として開
閉するようになっている。
ルハイト調整部やエンジンハーネス貫通部などの開口部
1が設けられており、これら開口部1には塞ぎ板4が設
けられている。この塞ぎ板4は表皮材11と吸音材12
とを貫通するスリット2によって区画されていると共
に、塞ぎ板4の端部に位置する折曲部5を支点として開
閉するようになっている。
【0005】そして、ダッシュインシュレータ本体10
をダッシュパネルに組付けた後の工程で、これら開口部
1に部品の組付け作業をする場合には、折曲部5によっ
て塞ぎ板4をめくる作業が発生する。
をダッシュパネルに組付けた後の工程で、これら開口部
1に部品の組付け作業をする場合には、折曲部5によっ
て塞ぎ板4をめくる作業が発生する。
【0006】この場合、ダッシュインシュレータ本体1
0の折曲部5の吸音材12の厚みを他の部分の厚みと同
じにしたタイプ1(図6)と、折曲部5の吸音材12を
潰してこの部分の厚みを薄くしたタイプ2(図7)とが
ある。
0の折曲部5の吸音材12の厚みを他の部分の厚みと同
じにしたタイプ1(図6)と、折曲部5の吸音材12を
潰してこの部分の厚みを薄くしたタイプ2(図7)とが
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成の中で、タイプ1の場合は、折曲部5の厚みが厚いた
め塞ぎ板4をめくり上げる時に折曲部5が曲がりにくい
ので作業性が悪く、また、折り曲げラインもはっきりせ
ず曲げにくいなどの欠点があった。
成の中で、タイプ1の場合は、折曲部5の厚みが厚いた
め塞ぎ板4をめくり上げる時に折曲部5が曲がりにくい
ので作業性が悪く、また、折り曲げラインもはっきりせ
ず曲げにくいなどの欠点があった。
【0008】また、タイプ2の場合は、折曲部5の吸音
材12を潰しているため、折り曲げラインははっきりし
ているが、吸音材12が潰れて硬くなっているので曲げ
にくいなどの問題点を有していた。
材12を潰しているため、折り曲げラインははっきりし
ているが、吸音材12が潰れて硬くなっているので曲げ
にくいなどの問題点を有していた。
【0009】さらに、タイプ1、2とも折曲部5では表
皮材11と吸音材12とが接着されており、2層状態と
なっているため、互いの層の動きが規制されて折曲部5
の曲げにくさを助長している。
皮材11と吸音材12とが接着されており、2層状態と
なっているため、互いの層の動きが規制されて折曲部5
の曲げにくさを助長している。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、折曲部が容易に折り曲げられて作業性が向上する自
動車用インシュレータ構造を提供することを目的とす
る。
で、折曲部が容易に折り曲げられて作業性が向上する自
動車用インシュレータ構造を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の自動車用インシュレータ構造は、表皮材と吸
音材とを積層してなるインシュレータ本体に、折曲部を
支点として開閉する塞ぎ板を備える自動車用インシュレ
ータ構造において、前記折曲部に、前記表皮材の表面側
に突出して前記吸音材と非接着の凸部を設け、この凸部
の前記吸音材との接点の両側に、前記吸音材を裏面側か
ら潰して凹部を形成した構成を有している。
に本発明の自動車用インシュレータ構造は、表皮材と吸
音材とを積層してなるインシュレータ本体に、折曲部を
支点として開閉する塞ぎ板を備える自動車用インシュレ
ータ構造において、前記折曲部に、前記表皮材の表面側
に突出して前記吸音材と非接着の凸部を設け、この凸部
の前記吸音材との接点の両側に、前記吸音材を裏面側か
ら潰して凹部を形成した構成を有している。
【0012】
【作用】この構成によって、塞ぎ板の折曲部を折り曲げ
ると、吸音材と非接着の表皮材の凸部が吸音材の動きに
規制されずに動くので、折曲部が容易に折り曲げられて
作業性が向上する。また、吸音材を潰して裏面側に凹部
を形成することにより、吸音材の折り曲げが容易にな
る。
ると、吸音材と非接着の表皮材の凸部が吸音材の動きに
規制されずに動くので、折曲部が容易に折り曲げられて
作業性が向上する。また、吸音材を潰して裏面側に凹部
を形成することにより、吸音材の折り曲げが容易にな
る。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図1及び図
2を参照しながら説明する。尚、従来例で示した部品と
同じ部品には同符号を付してある。
2を参照しながら説明する。尚、従来例で示した部品と
同じ部品には同符号を付してある。
【0014】自動車のエンジンルームと車室とを区画す
るダッシュパネルの車室内面にはダッシュインシュレー
タが設置されている。
るダッシュパネルの車室内面にはダッシュインシュレー
タが設置されている。
【0015】ダッシュインシュレータはダッシュインシ
ュレータ本体10を備え、このダッシュインシュレータ
本体10は表皮材11と吸音材12とを積層して構成さ
れている。また、ダッシュインシュレータ本体10には
ペダルハイト調整部やエンジンハーネス貫通部などの開
口部1が設けられており、これら開口部1には塞ぎ板4
が設けられている。
ュレータ本体10を備え、このダッシュインシュレータ
本体10は表皮材11と吸音材12とを積層して構成さ
れている。また、ダッシュインシュレータ本体10には
ペダルハイト調整部やエンジンハーネス貫通部などの開
口部1が設けられており、これら開口部1には塞ぎ板4
が設けられている。
【0016】この塞ぎ板4は表皮材11と吸音材12と
を貫通するスリット2によってダッシュインシュレータ
本体10と区画されており、塞ぎ板4の端部には折曲部
5が形成されて塞ぎ板4を開閉可能にしている。そし
て、折曲部5の表皮材11には表面側に突出する凸部6
が設けられており、この凸部6の内面は吸音材12と非
接着になされていると共に、凸部6と吸音材12との接
点は折れ点7を形成している。また、折曲部5の吸音材
12は表皮材11の凸部6の折れ点7の裏面側を潰して
凹部8が形成されている。
を貫通するスリット2によってダッシュインシュレータ
本体10と区画されており、塞ぎ板4の端部には折曲部
5が形成されて塞ぎ板4を開閉可能にしている。そし
て、折曲部5の表皮材11には表面側に突出する凸部6
が設けられており、この凸部6の内面は吸音材12と非
接着になされていると共に、凸部6と吸音材12との接
点は折れ点7を形成している。また、折曲部5の吸音材
12は表皮材11の凸部6の折れ点7の裏面側を潰して
凹部8が形成されている。
【0017】ダッシュインシュレータ本体10の塞ぎ板
4を以上のように構成することにより、表皮材11の凸
部6によって折曲げラインが明確になり、また、表皮材
11は凸部6の内面で吸音材12と接着されていないの
で、塞ぎ板4を矢印方向に開いたときに、表皮材11の
動きが吸音材12に規制されることなく凸部6に吸収さ
れて、塞ぎ板4が折り曲げ易く作業性が良い。また、吸
音材12の潰しの凹部8を表皮材11の凸部6の折れ点
7の裏面側に設けることによって折曲部5の吸音材12
は硬くならず、さらに吸音材12が曲げ易くなる。
4を以上のように構成することにより、表皮材11の凸
部6によって折曲げラインが明確になり、また、表皮材
11は凸部6の内面で吸音材12と接着されていないの
で、塞ぎ板4を矢印方向に開いたときに、表皮材11の
動きが吸音材12に規制されることなく凸部6に吸収さ
れて、塞ぎ板4が折り曲げ易く作業性が良い。また、吸
音材12の潰しの凹部8を表皮材11の凸部6の折れ点
7の裏面側に設けることによって折曲部5の吸音材12
は硬くならず、さらに吸音材12が曲げ易くなる。
【0018】吸音材12の潰しの凹部8は表皮材11の
凸部6を含む折れ点7の裏面側に設けることによって
も、ほぼ同様の効果を発揮することができる。
凸部6を含む折れ点7の裏面側に設けることによって
も、ほぼ同様の効果を発揮することができる。
【0019】また、図3及び図4は本発明の他の実施例
を示すもので、上記の局部的な凸部6の代りに折曲部5
とこの折曲部5に相隣る両側のスリット部分に凸状のエ
ンボス部9を設け、エンボス部9の内面を吸音材12と
非接着にすると共に、表皮材11のエンボス部9の接点
の裏面側に、エンボス部9の先端から寸法tだけ離して
吸音材12の潰しの凹部8を設けたものである。
を示すもので、上記の局部的な凸部6の代りに折曲部5
とこの折曲部5に相隣る両側のスリット部分に凸状のエ
ンボス部9を設け、エンボス部9の内面を吸音材12と
非接着にすると共に、表皮材11のエンボス部9の接点
の裏面側に、エンボス部9の先端から寸法tだけ離して
吸音材12の潰しの凹部8を設けたものである。
【0020】この結果、エンボス部9によって折曲げラ
インが明確になり、塞ぎ板4を矢印方向に開いたとき
に、非接着のエンボス部9によって表皮材11の動きが
吸音材12に規制されることなくエンボス部9に吸収さ
れて、塞ぎ板4が折り曲げ易く作業性が良くなる。
インが明確になり、塞ぎ板4を矢印方向に開いたとき
に、非接着のエンボス部9によって表皮材11の動きが
吸音材12に規制されることなくエンボス部9に吸収さ
れて、塞ぎ板4が折り曲げ易く作業性が良くなる。
【0021】また、折曲部5とこれに相隣る両側のスリ
ット部分とにエンボス部9を設けることにより、塞ぎ板
4の面剛性がアップして形状が安定する。さらに、ダッ
シュインシュレータ本体10にカーペット13などを合
わせる際にブカツキも発生しにくい。
ット部分とにエンボス部9を設けることにより、塞ぎ板
4の面剛性がアップして形状が安定する。さらに、ダッ
シュインシュレータ本体10にカーペット13などを合
わせる際にブカツキも発生しにくい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明は、表皮材と吸音材
とを積層してなるインシュレータ本体に、折曲部を支点
として開閉する塞ぎ板を備える自動車用インシュレータ
構造において、前記折曲部に、前記表皮材の表面側に突
出して前記吸音材と非接着の凸部を設け、この凸部の前
記吸音材との接点の両側に、前記吸音材を裏面側から潰
して凹部を形成することにより、吸音材と非接着の表皮
材の凸部が吸音材の動きに規制されずに動くので、折曲
部が容易に折り曲げられて作業性が向上する。また、吸
音材を潰して裏面側に形成した凹部により吸音材の折り
曲げが容易な自動車用インシュレータ構造を得ることが
出来る。
とを積層してなるインシュレータ本体に、折曲部を支点
として開閉する塞ぎ板を備える自動車用インシュレータ
構造において、前記折曲部に、前記表皮材の表面側に突
出して前記吸音材と非接着の凸部を設け、この凸部の前
記吸音材との接点の両側に、前記吸音材を裏面側から潰
して凹部を形成することにより、吸音材と非接着の表皮
材の凸部が吸音材の動きに規制されずに動くので、折曲
部が容易に折り曲げられて作業性が向上する。また、吸
音材を潰して裏面側に形成した凹部により吸音材の折り
曲げが容易な自動車用インシュレータ構造を得ることが
出来る。
【図1】本発明の一実施例における自動車用インシュレ
ータ構造の断面図である。
ータ構造の断面図である。
【図2】同自動車用インシュレータ構造の拡大断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の他の実施例における自動車用インシュ
レータ構造の断面図である。
レータ構造の断面図である。
【図4】同自動車用インシュレータ構造の拡大断面図で
ある。
ある。
【図5】従来の自動車用インシュレータ構造を備えたダ
ッシュインシュレータの斜視図である。
ッシュインシュレータの斜視図である。
【図6】図5のA−A線に沿う自動車用インシュレータ
構造の断面図である。
構造の断面図である。
【図7】図5のA−A線に沿う他の自動車用インシュレ
ータ構造の断面図である。
ータ構造の断面図である。
4 塞ぎ板 5 折曲部 6 凸部 7 折れ点 10 ダッシュインシュレータ本体 11 表皮材 12 吸音材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/08 B62D 25/08
Claims (1)
- 【請求項1】 表皮材と吸音材とを積層してなるインシ
ュレータ本体に、折曲部を支点として開閉する塞ぎ板を
備える自動車用インシュレータ構造において、前記折曲
部に、前記表皮材の表面側に突出して前記吸音材と非接
着の凸部を設け、この凸部の前記吸音材との接点の両側
に、前記吸音材を裏面側から潰して凹部を形成したこと
を特徴とする自動車用インシュレータ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1638095A JP2890374B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 自動車用インシュレータ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1638095A JP2890374B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 自動車用インシュレータ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188094A JPH08188094A (ja) | 1996-07-23 |
JP2890374B2 true JP2890374B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=11914683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1638095A Expired - Lifetime JP2890374B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 自動車用インシュレータ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2890374B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022149528A (ja) * | 2021-03-25 | 2022-10-07 | いすゞ自動車株式会社 | インシュレータ及びその組付方法 |
-
1995
- 1995-01-09 JP JP1638095A patent/JP2890374B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08188094A (ja) | 1996-07-23 |
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