JP3072828B2 - 射出成形体の取付構造 - Google Patents

射出成形体の取付構造

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JP3072828B2
JP3072828B2 JP07089675A JP8967595A JP3072828B2 JP 3072828 B2 JP3072828 B2 JP 3072828B2 JP 07089675 A JP07089675 A JP 07089675A JP 8967595 A JP8967595 A JP 8967595A JP 3072828 B2 JP3072828 B2 JP 3072828B2
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慎二 菊谷
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形体の裏面に
設けた嵌合用爪を相手部品の開口内に係着して取り付け
る射出成形体の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車室内には、ドアトリムやリヤサイ
ドトリム等の比較的大型の内装部品が車体パネルに装着
されており、これら大型の内装部品の表面所定箇所には
各種用途及び意匠性の向上を図るために、射出成形体か
らなる小物部品が取付けられているのが一般的である。
【0003】これら射出成形体を相手部品であるドアト
リムやリヤサイドトリム等、内装部品や車体パネル等の
相手部品に取り付けるには、従来では、樹脂クリップや
金属クリップを介して行なっていたが、作業性を高める
ために、図7,図8に示すように、射出成形体1の裏面
に取付方向に伸びる一対の嵌合用爪2が突設形成され、
相手部品3の開口4内にこの嵌合用爪2を差し込むこと
により、嵌合用爪2の係止面2aと開口4の縁部4aと
を係着させ、相手部品3に対して射出成形体1を確実に
固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、射出成
形体1に設けた嵌合用爪2を相手部品3の開口4内に差
込固定した際、嵌合用爪2の係止面2aと開口4の縁部
4aとの平行度の保証がなく、ガタツキが生じ易く、射
出成形体1の確実な取付強度が得られないという問題点
が指摘されていた。
【0005】この対策として、嵌合用爪2の係止面2a
にガタを詰める目的で0.5mm程度の増肉を施すこと
も実施されているが、このようなチューニングは相手部
品と平行になるように行なわなければならず、部分的に
寸法を確認することが困難であるため、精密なチューニ
ング操作は期待できない。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、相手部品の開口内に射出成形体の裏面に設
けた嵌合用爪を係着することにより、取り付ける射出成
形体の取付構造において、嵌合用爪の係着力のチューニ
ングを簡単に行なえ、射出成形体の堅固な取付強度が得
られる射出成形体の取付構造を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所要形状に成形された射出成形体の裏面
に突出形成した嵌合用爪を相手部品の開口内に係着して
取付ける射出成形体の取付構造において、前記嵌合用爪
における開口縁部への係止面の両側に、リブ高さを可変
できる当てリブが突設されていることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明は、嵌合用爪の係止面の両
側に突設される当てリブに連接して、嵌合用爪の脚片外
側面に沿って上方に延長した延長リブを一体化すること
により、鉛直方向並びに水平方向のチューニングを可能
にしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成から明らかなように、射出成形体の
裏面に突設された嵌合用爪の係止面両側には、当てリブ
が設けられており、射出成形体の取付誤差あるいは相手
部品及び射出成形体の寸法誤差等により相手部品の開口
の縁部と嵌合用爪の係止面とが平行状態を維持できない
場合、いずれか一方側の当てリブを切削あるいは肉盛す
ることにより、開口縁部と両側の当てリブとが当接し、
ガタが生じることがない。
【0010】さらに、係止面に設けた当てリブを上方に
延長形成すれば、上下方向のチューニングばかりでな
く、前後あるいは左右方向のチューニングも可能とな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る射出成形体の取付構造の
実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0012】以下に説明する実施例は、射出成形体をア
ームレストアッパーの樹脂芯材に適用し、この射出成形
体を取り付ける相手部品として自動車用ドアトリムを例
示して説明する。
【0013】図1はアームレストアッパーを装着した自
動車用ドアトリムを示す外観図、図2は本発明の要部で
あるアームレストアッパーの取付構造を示す説明図、図
3乃至図4は同様に本発明の取付構造をアームレストア
ッパーの取付構造に適用したもので、それぞれ説明図並
びに断面図である。
【0014】まず、本発明の第1実施例について説明す
る。
【0015】図中符号10は自動車用ドアトリムであ
り、ほぼ中央に室内側に膨出状に形成されたアームレス
トロア11が設定されている。
【0016】そして、このアームレストロア11の上面
に乗員が肘を掛けて休めるようにクッション性並びに手
触り感の良好なアームレストアッパー20が装着されて
いる。
【0017】このアームレストアッパー20は、図2に
示すように、合成樹脂の射出成形体からなる樹脂芯材2
1の表面にクッション性を付与するポリウレタンフォー
ム等のパッド材22が積層され、製品表面をクロス,合
成樹脂シート等の表皮材23により被包した構成であ
る。
【0018】そして、このアームレストアッパー20を
ドアトリム10のアームレストロア11上面に取り付け
るには、樹脂芯材21の裏面に長手方向に沿って所定間
隔を隔てて複数の嵌合用爪30が突設形成されており、
この嵌合用爪30を係着するために、ドアトリム10の
アームレストロア11上面にはそれと対応する位置に矩
形状の開口12が開設されている。
【0019】ところで、本発明の特徴は、アームレスト
アッパー20の取付誤差、あるいはアームレストアッパ
ー20やドアトリム10の寸法誤差等が存在してもアー
ムレストアッパー20をガタツキが生じることなくドア
トリム10に確実に取り付けることを可能にしたアーム
レストアッパー20の取付構造にある。
【0020】すなわち、嵌合用爪30は、図2中拡大し
て示すように、一対のプレート状の脚片31が鉛直方向
に突設され、各脚片31の両外側面は、開口12内に差
し込みやすいように、ガイド面32が形成されるととも
に、開口12縁部12aと係止する係止面33が設定さ
れている。
【0021】さらに、この係止面33の両側には、実際
に開口12縁部12aと当接する当てリブ34(34
a,34b)が突設形成されていることが特徴である。
【0022】次いで、図3,図4を基に嵌合用爪30の
チューニング操作について具体的に説明する。
【0023】まず、ドアトリム10側の開口12縁部1
2aと嵌合用爪30の係止面33とが平行状態にあると
き、嵌合用爪30の当てリブ34の先端面は開口12の
縁部12aと当接するため問題はない。
【0024】しかし、上述したように、取付誤差や寸法
誤差により開口12の縁部12aと嵌合用爪30の係止
面33とが平行でない場合が多い。
【0025】その場合、嵌合用爪30の係止面33と平
行な基準ラインAを設定し、この基準ラインAに対して
開口12の縁部12aのラインBとの誤差がcである場
合、嵌合用爪30の当てリブ34a,34bにおいて一
方側の当てリブ34aの先端面を削り取りリブ高さを小
さく設定して、一方側の当てリブ34aのリブ高さを
a、他方側の当てリブ34bのリブ高さをbとした場
合、b−a=cとなるようにチューニング操作を行なえ
ば、図4に示すように、嵌合用爪30の係止面33の両
側に設けた当てリブ34a並びに34bはドアトリム1
0の開口12の縁部12aと当接するため、ガタツキが
生じることがなく、アームレストアッパー20の堅固な
取付強度が保証できる。
【0026】尚、一方側の当てリブ34aの切削に替え
て、他方側の当てリブ34bに肉盛を施してもよい。
【0027】このように、本発明によれば、嵌合用爪3
0の係止面33両側に設けた当てリブ34をチューニン
グ操作することにより、簡単な方法でアームスレトアッ
パー20の堅固な取付強度が得られるという作用効果を
備えるとともに、アームスレトアッパー20の特に樹脂
芯材21やドアトリム10の寸法誤差やアームレストア
ッパー20の取付誤差等をこのチューニング操作により
有効に吸収できるという付随的な利点もある。
【0028】次に、図5,図6は本発明の第2実施例を
示すもので、この実施例においては、係止面33の両側
に設けた当てリブ34に脚片31の外側面にかけて延長
リブ35を連接し、略L字状の当てリブ34,延長リブ
35が形成されていることが特徴である。
【0029】すなわち、開口12の形状がドアトリム1
0の型抜き上、抜きテーパーθを設定する関係で開口縁
部12a同士が平行でない場合など、第1実施例のよう
な上下方向のチューニングについては係止面33両側に
位置する当てリブ34でチューニング操作を行なうとと
もに、脚片31外側面に位置する延長リブ35のリブ高
さを調整することにより水平方向のチューニングを可能
とした。
【0030】具体的には、開口12に抜きテーパーθを
設定した場合、図中dで示す誤差が生じるが、図6に示
すように、延長リブ35a、35bの一方側をdだけ削
り取り、一方側35aのリブ高さをe、他方側の延長リ
ブ35のリブ高さをfとした場合、f−e=dの関係と
なるようにチューニングを行なえば、抜きテーパーによ
る誤差が生じても嵌合用爪30は水平方向にガタツクこ
とがなく、開口12内に確実に係着できる。
【0031】以上説明した実施例は、アームレストアッ
パー20をドアトリム10のアームレストロア11上面
に取り付けるにあたり、射出成形体である樹脂芯材21
裏面に設けた嵌合用爪30をアームレストロア11上面
の開口12内に取り付ける構造に適用したが、各種エス
カッションやステップランプハウジング等の射出成形体
をドアトリムやリヤサイドトリムあるいは車体パネル等
の相手部品に取り付ける構造に適用することも可能であ
り、射出成形体裏面に設けた嵌合用爪を相手部品の開口
内に係着する構造であれば、その用途を特に限定するも
のではない。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る射出成
形体の取付構造によれば、以下に記載する格別な作用効
果を有する。
【0033】(1)請求項1記載の発明によれば、樹脂
成形体の裏面に突設される嵌合用爪30の係止面33の
両側に当てリブを設け、この当てリブのリブ高さを調整
することにより、嵌合用爪を開口内に上下方向のガタツ
キがないように確実に取り付けることができるため、上
下方向のガタツキがない堅固な取付強度を保証すること
ができるという効果を有する。
【0034】(2)請求項1記載の発明によれば、嵌合
用爪の係止面の両側に当てリブを設け、この当てリブの
リブ高さを適宜調整することにより、相手部品の開口内
に嵌合用爪をガタツクことがなく確実に係着することが
できるため、射出成形体や相手部品の寸法誤差、あるい
は射出成形体の取付誤差が生じても当てリブのチューニ
ング操作によりこれらの誤差を有効に吸収することがで
きるという効果を有する。
【0035】(3)請求項2記載の発明によれば、嵌合
用爪の係止面両側に当てリブを設けるとともに、脚片の
両側にこれと延長する延長リブを設け、当てリブ及び延
長リブのリブ高さをチューニング操作することにより、
嵌合用爪の上下方向のガタツキはもとより、水平方向の
ガタツキも確実に防止でき、より確実な射出成形体の取
り付けが可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アームレストアッパーを装着した自動車用ドア
トリムを示す外観図。
【図2】本発明に係る取付構造を適用したアームレスト
アッパーのドアトリムへの取付構造を示す説明図。
【図3】本発明に係る当てリブのチューニング操作を示
す説明図。
【図4】本発明に係るチューニング操作の作用を示す断
面図。
【図5】本発明の第2実施例を示すもので、アームレス
トアッパーをドアトリムに取り付ける構造に適用した説
明図。
【図6】本発明の第2実施例におけるチューニング方法
を示す説明図。
【図7】従来の射出成形体の取付構造を示す説明図。
【図8】従来の射出成形体の取付構造を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 アームレストロア 12 開口 12a 縁部 20 アームレストアッパー 21 樹脂芯材 30 嵌合用爪 31 脚片 32 ガイド面 33 係止面 34,34a,34b 当てリブ 35,35a,35b 延長リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/02 F16B 19/00 F16B 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形された射出成形体(2
    1)の裏面に突出形成した嵌合用爪(30)を相手部品
    (10)の開口(12)内に係着して取付ける射出成形
    体の取付構造において、 前記嵌合用爪(30)における開口(12)縁部(12
    a)への係止面(33)の両側に、リブ高さを可変でき
    る当てリブ(34)が突設されていることを特徴とする
    射出成形体の取付構造。
  2. 【請求項2】 嵌合用爪(30)の係止面(33)の両
    側に突設される当てリブ(34)に連接して、嵌合用爪
    (30)の脚片(31)外側面に沿って上方に延長した
    延長リブ(35)を一体化することにより、鉛直方向並
    びに水平方向のチューニングを可能にしたことを特徴と
    する請求項1記載の射出成形体の取付構造。
JP07089675A 1995-04-14 1995-04-14 射出成形体の取付構造 Expired - Lifetime JP3072828B2 (ja)

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JP4919920B2 (ja) * 2007-10-01 2012-04-18 株式会社ファルテック 車両用樹脂成形品の取付け構造
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