JP4911582B2 - ステッチラインを有する表皮の貼着方法 - Google Patents

ステッチラインを有する表皮の貼着方法 Download PDF

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Description

この発明は、アームレスト、ボックス類のオーナメントリッド等、外観意匠性に優れた自動車用内装部品に係り、特に、ステッチラインを有する表皮を使用した自動車用内装部品における表皮の貼着方法に関するもので、ステッチラインを精度良く位置決めできるとともに、手際良く表皮を貼着することを可能にしたステッチラインを有する表皮の貼着方法に関する。
図13には、ドアパネルの室内面側に取り付けられるドアトリム1が示されている。このドアトリム1は、所望の曲面形状に成形されたドアトリム本体2の表面に各種機能部品、例えば、アームレスト3やインサイドハンドルユニット4、スピーカグリル5等の各種機能部品を所定位置に取り付けて構成されている。更に詳しくは、図14に示すように、ドアトリム本体2は、ドアパネル(図示せず)に対する取付剛性を備え、保形性を有する樹脂芯材2aの表面に表皮2bを貼付して構成されている。そして、ドアトリム本体2に取り付けられるアームレスト3は、従来では、アームレスト芯材3aの表面にアームレストパッド3bを積層し、更に、その外表面をアームレスト表皮3cにより被包してなる三層積層体が一般的に使用されている。
ところで、アームレスト3の高級グレード品ではアームレスト表皮3cとして合皮又は本皮の縫製品が使用されることが多い。この合皮、本皮を使用する上級仕様のアームレスト3Aは、図15,図16に示すように、射出成形等により所要形状に成形されるアームレスト芯材3aの表面にウレタンパッド等のアームレストパッド3bを積層し、それらの表面に対して合皮又は本皮を縫製加工してなるアームレスト表皮3cにより被包して構成されている。このアームレスト表皮3cとしては、外観上のアクセント効果を高めるために、上面部3dと側面部3eの各分割表皮3d,3eを接合固定して構成され、上面部3dと側面部3eとを仮縫いにより縫製部裏面に金巾シートもしくはペーパーボード等の形状保持シート8をあてがい、ダブルのステッチライン7に沿う縫製加工が施されている。例えば、アームレスト部の表層材の縫製加工の従来例については、特許文献1に示されている。
実開平4−123199号公報
このように、上級仕様のアームレスト3Aのように、アームレスト表皮3cとして合皮又は本皮等を使用し、シングルステッチ仕様、ダブルステッチ仕様等のステッチライン7を設けたタイプのものにおいては、アームレスト芯材3aに対してアームレスト表皮3cを折曲固定する際、ステッチライン7が貼り込み時のテンションにより蛇行し易く、この蛇行現象はライン長さが短い場合でも生じ、特にライン長さが長い場合には、より顕著に出てしまうため、例えば、アームレスト3Aのように稜線に沿ってステッチライン7が長寸に設定される場合には、アームレスト3Aの外観性能を著しく低下させるという問題点が指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ステッチラインを有する表皮の貼着方法に係り、ステッチラインに蛇行等の不具合が生じることがなく、外観見栄えに優れるとともに、簡単な組付作業で確実に貼着することができ、作業性の向上に大きく貢献できるステッチラインを有する表皮の貼着方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ベース芯材の表面に、ステッチラインを有する表皮を貼着するステッチラインを有する表皮の貼着方法において、前記ベース芯材の表面には、上記ステッチラインに沿う溝部が条設されているとともに、ステッチラインに沿って表皮の裏面側に引抜き式矯正ロッドが仮止めされており、ベース芯材の表面に表皮を貼着する際、上記溝部内に引抜き式矯正ロッドを収容した状態でベース芯材の表面に表皮を接着固定し、その後、引抜き式矯正ロッドを引抜き操作することにより、ステッチラインの位置決めをベース芯材の溝部に沿って矯正的に行ないながら、表皮を貼着するものとした
ここで、ベース芯材としては、樹脂成形体が好ましく、使用する樹脂材料としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等の合成樹脂材料を使用することができ、射出成形工法、あるいはモールドプレス成形工法により所要形状に成形される。一方、ステッチラインを有する表皮としては、合皮又は本皮を使用することができ、ステッチラインは、シングルステッチでもダブルステッチでも良く、合皮又は本皮の分割シートを接合する際の接合ラインの一方側縁、あるいは両側縁にステッチを形成しても良いが、一枚物の合皮シート又は本皮シートにデザインのみを目的としたシングルステッチ、ダブルステッチ等のステッチラインを形成しても良い。
上記ベース芯材は、合成樹脂材料の射出成形工法、モールドプレス成形工法を使用して所要形状に成形されるが、引抜き式矯正ロッドを収容する溝部は、ベース芯材の成形時に簡単に成形することができる。上記引抜き式矯正ロッドとしては、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂等のプラスチックパイプ(φ1〜3)の他に、鉄製ロッドやワイヤ等を使用することもできる。また、ベース芯材の表面に合皮又は本皮からなる表皮を直接接着固定することもできるが、クッション性能を付与するためには、ベース芯材と表皮との間にウレタンフォーム等のパッド層を介装するのが良い。このパッド層は、ベース芯材の表面に予め接着固定しても良く、あるいは表皮の裏面側に予めラミネート処理されていても良い。尚、金巾シートやペーパーボード等の形状保持シートを表皮の裏面に縫製する際に表皮と形状保持シートの間に引抜き式矯正ロッドを挟んで縫い付ければ、引抜き式矯正ロッドを簡単に仮止めすることができる。
上記構成によれば、表皮の裏面側には、ステッチラインに沿って引抜き式矯正ロッドが仮止めされているとともに、この引抜き式矯正ロッドをベース芯材の溝部内に収容するように表皮をベース芯材の表面にあてがえば、ステッチラインを蛇行させることなく、ベース芯材の貼り合わせ面に対して精度良く表皮を位置決めすることができる。従って、表皮の貼着加工時間を短縮化できるとともに、ステッチラインを美麗に現出させることができる。また、ベース芯材の表面にステッチラインを有する表皮を貼着加工した後、引抜き式矯正ロッドを引き抜くことにより、次工程の新たな表皮にこの引抜き式矯正ロッドを再利用することができ、引抜き式矯正ロッドを繰り返し使用することで省資源化に貢献できる。
そして、前記本発明の特徴は、前記ベース芯材の溝部に適宜ピッチ間隔で孔部が形成され、この孔部の開口縁には、引抜き式矯正ロッドを係着保持する爪部が設けられていることにより、表皮の位置決め時、表皮は適切なテンションでベース芯材側に引き込まれていることである
ここで、ベース芯材における孔部に設けた係止爪に引抜き式矯正ロッドを係着するには、形状保持シートにスリットを入れて、ロッドをむき出しにしておけば良い。従って、この実施の形態によれば、ベース芯材の表面にステッチラインを有する表皮を貼り付ける際、爪に引抜き式矯正ロッドを係着させることで、表皮には適切なテンションが付与され、ステッチラインのロケートを精度良く実施できる。更に、ベース芯材に応力が加わった際、溝部を基点としてベース芯材が破断するが、この孔部により破断し易くなるため、特にアームレストに使用した際の側突性能が向上する。
また、前記本発明の特徴は、前記ベース芯材の溝部に適宜ピッチ間隔で孔部が形成され、引抜き式矯正ロッドに装着したクリップを上記孔部に係着することにより、表皮の位置決め時、表皮は適切なテンションでベース芯材側に引き込まれていることである
ここで、ベース芯材の溝部に孔部が設けられており、この孔部に対応してクリップが引抜き式矯正ロッドに装着され、形状保持シートに設けられているスリットからクリップの脚片を露出させて、この脚片をベース芯材の孔部に係着すれば良い。そして、この実施の形態によれば、クリップにより表皮をベース芯材側に引き込むテンションを付与することができ、ステッチラインをより精度良く現出させることができる。
以上説明した通り、本発明に係るステッチラインを有する表皮の貼着方法は、ステッチラインに沿って表皮の裏面側に引抜き式矯正ロッドを仮止めしておき、ベース芯材の表面側に溝部を形成し、ベース芯材の表面に表皮を貼り合わせる際、引抜き式矯正ロッドをベース芯材の溝部内に収容することで、表皮を精度良く位置決めさせ、両者を接着固定した際、引抜き式矯正ロッドを引き抜けば、ステッチラインを精度良く位置決めすることができる。従って、アームレストの稜線部のように、比較的長い寸法のステッチラインについても蛇行することがなく、体裁良くステッチラインを形成することができ、外観意匠性を高めることができるとともに、貼り合わせ作業についても短時間で行なえ、生産性を高めることができるという効果を有する。
また、本発明の別の実施の形態のように、ベース芯材の溝部に適宜ピッチ間隔で孔部を設け、この孔部に爪を形成して、引抜き式矯正ロッドを係着固定するか、あるいはクリップを介して引抜き式矯正ロッドを孔部に係着固定すれば、表皮に引込み用のテンションを付与することができ、ステッチラインをより体裁良く現出させることができるとともに、アームレスト等の側突性能が要求される部品に適用した場合には、孔部がベース芯材の破断の基点となるため、破断を促進させることができ、側突性能を向上させることができるという効果を有する。
以下、本発明に係るステッチラインを有する表皮の貼着方法の好適な実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を単に示すものに過ぎない。
図1乃至図12は本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明に係る表皮の貼着方法を適用して製作したアームレストを備えたドアトリムを示す斜視図、図2は同ドアトリムの構成を示す断面図、図3は本発明に係る表皮の貼着方法を適用して製作したアームレストを示す外観図、図4,図5は同アームレストの構成を示す各断面図、図6乃至図9は同アームレストの製作工程を示す各説明図、図10乃至図12は本発明に係る表皮の貼着方法の変形例を示す各説明図である。
図1,図2において、ドアトリム10は、ドアトリム本体20と、このドアトリム本体20の表面略中央部に装着するアームレスト30とから大略構成されている。更に詳しくは、このアームレスト30の上方には、インサイドハンドルエスカッション11が取り付けられているとともに、中接部分には、クロス等の装飾シート12が装着されている。また、アームレスト30の下方には、ポケット用開口13及びそのフロント側にはスピーカグリル14がドアトリム本体20と一体、あるいは別体に設けられている。
更に詳しくは、上記ドアトリム本体20は、図示しないドアパネルへの取付剛性、並びに所要形状に成形された形状の保持性を有する樹脂芯材21の表面に表面風合い、並びに感触を良好にするための表皮22を貼付して構成されている。樹脂芯材21としては、汎用の合成樹脂、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等の合成樹脂を射出成形、あるいはモールドプレス成形等により所望の形状に成形してなり、表皮22は、樹脂芯材21の成形時に一体貼着される。また、表皮22としては、合成樹脂シート、織布、不織布等の布地シート等を適用することができ、合成樹脂シート、布地シートの裏面にクッション層を裏打ちすることもできる。
次いで、ドアトリム本体20の表面略中央部に装着するアームレスト30の構成について、図3乃至図5を基に説明する。アームレスト30は、保形性を備え、所要形状に成形されたベース芯材31の表面にクッション性能を有するパッド32が積層されて、それらの表面を表皮33により被包して構成されている。更に詳しくは、ベース芯材31は、合成樹脂材料を射出成形、モールドプレス成形等により所望形状に成形されているが、使用する樹脂材料としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等の汎用の熱可塑性樹脂を使用することができる。
一方、パッド32は、所望の弾性を有するポリウレタンフォーム、ポリオレフィン系フォーム等の軟質樹脂成形体が使用され、スラブ状の発泡体を使用して、ベース芯材31と表皮33との間に介装される。このパッド32は、ベース芯材31側に予め接着固定されていても良く、あるいは表皮33の裏面に前もってラミネート処理されていても良い。一方、表皮33は、上級仕様のアームレスト30であることから、合皮、あるいは本皮等の皮製シート材料が使用されている。特に、上面部33aと側面部33bとの分割体同士を縫製接合してなり、両者間には分割ラインPが形成され、この分割ラインPの両側縁に沿ってステッチラインAがダブルステッチ仕様として設定されている。
そして、本発明は、このように皮製シート材料を表皮33として使用し、ダブル仕様のステッチラインAを有する表皮33をベース芯材31に接着固定するにあたり、図3に示すように、分割ラインPはもとより、ステッチラインAが蛇行することなく、シャープなラインとして形成でき、外観性能に優れるとともに、表皮33の貼り合わせ作業も簡単かつ迅速に行なえることが特徴である。尚、図4,図5に示すように、表皮33を構成する上面部33aと側面部33bとは、分割ラインPに沿って仮縫いにより仮接合され、表皮33の裏面に金巾シートやペーパーボード等の形状保持シート35を縫製糸34で縫い付けて、ステッチラインAをダブルステッチ仕様で形成している。また、ベース芯材31には、表皮33の分割ラインPに対応する溝部311がベース芯材31の表面に凹設されており、この溝部311の長手方向に沿って適宜ピッチ間隔で孔部312が開設され、この孔部312の開口縁には、相対峙する爪313が図5に示すように形成されている。すなわち、ベース芯材31の溝部311が基準ラインとして作用し、分割ラインP及びステッチラインAが蛇行することなく、美麗に現出している。
次いで、図6乃至図9に基づいて、本発明に係る表皮33の貼着方法について説明する。まず、図6に示すように、上面部33aと側面部33bとを分割ラインPに沿って仮縫い接合し、所望の表皮33を形成した後、形状保持シート35を縫製糸34によりステッチラインAを形成するように縫製加工する。この時、表皮33と形状保持シート35との間に引抜き式矯正ロッド36を収容した状態で縫製加工を行なう。この引抜き式矯正ロッド36は、本実施例では、ポリプロピレン樹脂製パイプ(φ1〜3)を使用しているが、アクリル樹脂製パイプを使用することもできる他、鉄製ロッドやワイヤ等を使用することもできる。そして、上面部33aと側面部33bとを分割ラインPに沿って仮縫い処理した後、表皮33と形状保持シート35との間に引抜き式矯正ロッド36を介挿して、ステッチ加工によりステッチラインAを形成する。
更に、表皮33の裏面にスラブ状のポリウレタンフォームからなるパッド32を接着固定したものをベース芯材31の表面に接着固定する。この時、表皮33を位置決めする際、分割ラインPに沿って表皮33の裏面に収容されている引抜き式矯正ロッド36をベース芯材31の溝部311内に嵌め込むことで、ベース芯材31の表面の適切位置に表皮33を位置決めすることができる。この時、特に溝部311には、適宜ピッチ間隔で孔部312が形成され、その孔部312の開口縁部に形成されている爪313により引抜き式矯正ロッド36を係着させることで、適切なテンションを付与して表皮33をベース芯材31に位置決めすることができるため、簡単かつ迅速に表皮33を体裁良くベース芯材31に貼り付けることができる。図7ではベース芯材31の溝部311に引抜き式矯正ロッド36が収容されている状態を示し、図8においては、ベース芯材31の溝部311の孔部312に設けた爪313に引抜き式矯正ロッド36を係着している状態を示している。このように、引抜き式矯正ロッド36がベース芯材31の溝部311に収容されているため、この引抜き式矯正ロッド36により、表皮33の分割ラインP、ステッチラインAは蛇行することなく線状に美麗に規制されている。その後、図9に示すように、表皮33の端末側から引抜き式矯正ロッド36を引き抜けば、図4,図5に示す断面形状を備えたアームレスト30の製作が完了する。
従って、この引抜き式矯正ロッド36は、アームレスト30の製作が完了すれば引き抜いて次の工程に再利用できるため、繰り返し使用が可能となり、コスト的に有利であるとともに、特に、アームレスト30におけるベース芯材31の溝部311に適宜ピッチ間隔で孔部312を開設すれば、側突時等、衝撃が加わった際、ベース芯材31が溝部311の孔部312を基点として容易に破断することで、側突時における衝撃吸収性能を高めることができるという付随的な効果がある。
次いで、図10に示すように、ベース芯材31の溝部311内に表皮33の分割ラインPに沿う引抜き式矯正ロッド36が仮止めされ、この引抜き式矯正ロッド36を溝部311内に収容する単純構成を採用することもできる。この場合は、孔部312や爪313を廃止することで、ベース芯材31における構成の簡略化によるコストダウンが見込める。
更に、図11,図12に示すように、引抜き式矯正ロッド36を爪係着方式で保持する構成に替えて、別体のクリップ37を使用して、引抜き式矯正ロッド36の所定ポイントにクリップ37を取り付け、形状保持シート35のスリット351からクリップ37の脚片371をベース芯材31側に突出させ、この左右両側の脚片371をベース芯材31の溝部311に設けられている孔部312の縁部に係着することで表皮33に引込み力を作用させて、表皮33を貼着する方法に使用することもできる。以上説明した変形例においても、ベース芯材31に表皮33を適切位置に位置決めして引抜き式矯正ロッド36を引抜き除去することで、分割ラインPやステッチラインAを体裁良く形成することができるという作用は上述実施例と同様である。
以上説明した実施例は、ドアトリム本体20の表面略中央に設けられるアームレスト30に本発明に係る表皮33の貼着方法を適用したが、センターコンソールのオーナメントリッドや各種ボックス類のリッド等の内装部品に適用でき、ステッチラインAを有する表皮33をベース芯材31に貼り合わせるタイプの内装部品全般に適用することができる。
本発明に係る表皮の貼着方法使用して製作したアームレストを装備した自動車用ドアトリムを示す斜視図である。 図1中II−II線断面図である。 図1に示すドアトリムに装備されるアームレストを示す外観図である。 図3中IV−IV線断面図である。 図3中V −V 線断面図である。 本発明に係るアームレストにおける表皮の貼着方法の概要を示す説明図である。 本発明に係る表皮の貼着方法におけるベース芯材の溝部内に引抜き式矯正ロッドを収容した状態を示す断面図である。 本発明に係る表皮の貼着方法における引抜き式矯正ロッドの爪固定状態を示す断面図である。 本発明に係る表皮の貼着方法における引抜き式矯正ロッドの引抜き工程を示す説明図である。 本発明に係る表皮の貼着方法の変形例を示す説明図である。 本発明に係る表皮の貼着方法における引抜き式矯正ロッドにクリップを装着した状態を示す説明図である。 図11に示す引抜き式矯正ロッドを使用して表皮をベース芯材に貼り合わせた状態を示す説明図である。 従来のアームレストを装備したドアトリムを示す外観図である。 図13中XIV −XIV 線断面図である。 従来のアームレストを示す外観図である。 図15中XVI −XVI 線断面図である。
符号の説明
10 ドアトリム
20 ドアトリム本体
30 アームレスト
31 ベース芯材
311 溝部
312 孔部
313 爪
32 パッド
33 表皮
33a 上面部
33b 側面部
34 縫製糸
35 形状保持シート(金巾シート)
36 引抜き式矯正ロッド
37 クリップ
P 分割ライン
A ステッチライン

Claims (2)

  1. ベース芯材(31)の表面に、ステッチライン(A)を有する表皮(33)を貼着するステッチライン(A)を有する表皮(33)の貼着方法において、
    前記ベース芯材(31)の表面には、上記ステッチライン(A)に沿う溝部(311)が条設されているとともに、ステッチライン(A)に沿って表皮(33)の裏面側に引抜き式矯正ロッド(36)が仮止めされており、ベース芯材(31)の表面に表皮(33)を貼着する際、上記溝部(311)内に引抜き式矯正ロッド(36)を収容した状態でベース芯材(31)の表面に表皮(33)を接着固定し、その後、引抜き式矯正ロッド(36)を引抜き操作することにより、ステッチライン(A)の位置決めをベース芯材(31)の溝部(311)に沿って矯正的に行ないながら、表皮(33)を貼着してなり、
    前記ベース芯材(31)の溝部(311)に適宜ピッチ間隔で孔部(312)が形成され、この孔部(312)の開口縁には、引抜き式矯正ロッド(36)を係着保持する爪部(313)が設けられていることにより、表皮(33)の位置決め時、表皮(33)は適切なテンションでベース芯材(31)側に引き込まれていること
    を特徴とするステッチラインを有する表皮の貼着方法。
  2. ベース芯材(31)の表面に、ステッチライン(A)を有する表皮(33)を貼着するステッチライン(A)を有する表皮(33)の貼着方法において、
    前記ベース芯材(31)の表面には、上記ステッチライン(A)に沿う溝部(311)が条設されているとともに、ステッチライン(A)に沿って表皮(33)の裏面側に引抜き式矯正ロッド(36)が仮止めされており、ベース芯材(31)の表面に表皮(33)を貼着する際、上記溝部(311)内に引抜き式矯正ロッド(36)を収容した状態でベース芯材(31)の表面に表皮(33)を接着固定し、その後、引抜き式矯正ロッド(36)を引抜き操作することにより、ステッチライン(A)の位置決めをベース芯材(31)の溝部(311)に沿って矯正的に行ないながら、表皮(33)を貼着してなり、
    前記ベース芯材(31)の溝部(311)に適宜ピッチ間隔で孔部(312)が形成され、引抜き式矯正ロッド(36)に装着したクリップ(37)を上記孔部(312)に係着することにより、表皮(33)の位置決め時、表皮(33)は適切なテンションでベース芯材(31)側に引き込まれていること
    を特徴とするステッチラインを有する表皮の貼着方法。
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