JP2015000287A - 車両用内装部材 - Google Patents

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小林 孝行
Takayuki Kobayashi
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Abstract

【課題】工数、及び部品点数を削減すると共に、表皮の見栄えが良好な車両用内装部材を提供する。
【解決手段】所定厚の縫製領域を有する表皮と基材との間に緩衝部材が介装される車両用内装部材であって、緩衝部材は少なくとも1箇所のスリットが設けられており、介装される際、表皮に加えられる張力に基づいて、緩衝部材がスリットを境界として複数の領域に区分けされ、
複数の領域のうち、縫製領域と当接する緩衝部材の領域が、所定厚だけ押圧される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用内装部材に関する。
自動車等の車両用内装部材には、フロアコンソール等の蓋体や、肘掛であるドアアームレストやコンソールアームレスト等がある。そして、アームレストは近年多くの自動車に採用され、前後両座席に設置されている。大型モデル又は高級モデルに近づくに連れて、アームレストのサイズもまたより大きくなる。
そして、このような車両用内装部材は、例えば、合成樹脂製の基材に表皮材が被覆されたものが用いられている。この表皮材には、軟質の合成樹脂成形品、織布、皮革等が用いられている。織布製、又は皮革製の表皮材は、複数の表皮片を縫製して基材の外面形状に沿わせて形成した表皮材を基材に被覆し、その余剰の端部を基材の内側に引き込んで固定したものがある。
ところで、近年、車両用内装部材の見栄えを良くするために、より本物感のある模造表現が望まれている。具体的には、表皮材に糸を縫い付けることにより意匠としてのステッチ(縫製による加飾)が形成されているものが知られている。このステッチにおいて本物感のある表現とは、このステッチを構成する縫い糸によって、表皮材が基材に縫い付けられているかのような表現、すなわち、表皮材におけるステッチ形成箇所が縫い糸によって窪んでいる表現が挙げられる。
そして、従来のアームレストの表皮縫製部は、2つに分割された表皮同士を縫い合わせると共に、この縫い合わせラインの両脇に加飾のダブルステッチラインが施されている。そのため、基材と表皮との間に介装される層が高反発で硬いものである場合、アームレストのコーナー部分の基材に、単に折り曲げて巻いてしまうと、ダブルステッチラインに存在する段差が表皮に現れてしまう。そこで、上記縫い合わせ部分(ダブルステッチライン)に存在する縫製代厚みを吸収するため、所望の弾性を有するポリウレタンフォーム、ポリオレフィン系フォーム等の軟質樹脂成形体を材質とするスラブ状の発泡体(以下、「フォーム層」という。)が、表皮材と基材との間に介装されている。
特開2008−013130号公報
ここで、従来の車両用内装部材の1つであるアームレストに係る表皮の貼着方法に関して、図7から図10を用いて説明する。図7は、従来のアームレストに係る表皮の貼着方法の概要を示す説明図であり、図8は、従来のアームレストに係る表皮の貼着方法におけるベース芯材の溝部内に引き抜き式矯正ロッドを収容した状態を示す断面図である。また、図9は、従来のアームレストに係る表皮の貼着方法における引き抜き式矯正ロッドの爪固定状態を示す断面図であり、図10は、従来のアームレストに係る表皮の貼着方法における引き抜き式矯正ロッドの引き抜き工程を示す説明図である。
まず、図7に示すように、上面部63aと側面部63bとを分割ラインPに沿って仮縫い接合し、所望の表皮63を形成した後、形状保持シート65を縫製糸64によりステッチラインAを形成するように縫製加工する。このとき、表皮63と形状保持シート65との間に引き抜き式矯正ロッド66を収容した状態で縫製加工を行う。そして、上面部63aと側面部63bとを分割ラインPに沿って仮縫い処理した後、表皮63と形状保持シート65との間に引き抜き式矯正ロッド66を介挿して、ステッチ加工によりステッチラインAを形成する。
さらに、表皮63の裏面にスラブ状のポリウレタンフォームからなるパッド62を接着固定したものをベース芯材61の表面に接着固定する。このとき、表皮63を位置決めする際、分割ラインPに沿って表皮63の裏面に収容されている引き抜き式矯正ロッド66を、ベース芯材61の溝部611内に嵌め込むことで、ベース芯材61の表面の適切位置に表皮63を位置決めしている。このとき、特に溝部611には、適宜ピッチ間隔で孔部612が形成され、その孔部612の開口縁部に形成されている爪613により引き抜き式矯正ロッド66を係着させ、適切なテンションを付与して表皮63をベース芯材61に位置決めし、表皮63をベース芯材61に貼り付けている。
図8は、ベース芯材61の溝部611に引き抜き式矯正ロッド66が収容されている状態を示し、図9は、ベース芯材61の溝部611の孔部612に設けた爪613に引き抜き式矯正ロッド66を係着している状態を示している。このように、引き抜き式矯正ロッド66をベース芯材61の溝部611に収容することにより、表皮63の分割ラインP、ステッチラインAは蛇行することなく線状に規制されている。その後、図10に示すように、表皮63の端末側から引き抜き式矯正ロッド66を引き抜くことによりアームレスト60を製作している。
しかしながら、上記従来の車両用内装部材の1つであるアームレストでは、縫製代厚みが発生する部分は薄く形成され、それ以外の部分は厚く形成されたフォーム層を分割して形成したり、薄い部分と厚い部分とに区分けされたフォーム層を形成するための成形金型を作成したりしているため、多大な工数を必要とすると共に、部品点数が多くなってしまうというという問題がある。
また、上記特許文献1に記載された表皮の貼着方法では、引き抜き式矯正ロッドを嵌め込むための溝(凹部)を芯材に形成することや、表皮を芯材に精度良く位置決めするための引き抜き式矯正ロッドを予め用意するといった事前の準備を要するという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、工数、及び部品点数を削減すると共に、表皮の見栄えが良好な車両用内装部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明における車両用内装部材は、所定厚の縫製領域を有する表皮と基材との間に緩衝部材が介装される車両用内装部材であって、前記緩衝部材は少なくとも1箇所のスリットが設けられており、前記介装される際、前記表皮に加えられる張力に基づいて、前記緩衝部材が前記スリットを境界として複数の領域に区分けされ、前記複数の領域のうち、前記縫製領域と当接する前記緩衝部材の領域が、前記所定厚だけ押圧されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の車両用内装部材は、請求項1に記載の車両用内装部材において、前記スリットの深さは、前記緩衝部材の厚さの略半分であることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の車両用内装部材は、請求項1又は2に記載の車両用内装部材において、前記スリットは、縫製領域の端部より略数ミリメートル離間して設けられることを特徴とする。
また、請求項4に記載の車両用内装部材は、請求項1から3の何れか1項に記載の車両用内装部材において、前記緩衝部材は、前記所定厚よりも厚く形成されていることを特徴とする。
そして、請求項5に記載の車両用内装部材は、請求項1から4の何れか1項に記載の車両用内装部材において、前記縫製領域は、シングルステッチライン、又はダブルステッチラインであることを特徴とする。
本発明によれば、工数、及び部品点数が削減されると共に、表皮の見栄えが良好な車両用内装部材が得られる。
本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストにダブルステッチラインが加飾されたときの上部平面図である。 本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストの図1におけるB−B断面図である。 本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストの、(a)表皮を縫製する工程、(b)ダブルステッチラインを加飾する工程、(c)シングルステッチラインを加飾する工程、をそれぞれ示す断面図である。 本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストにシングルステッチラインが加飾されたときの断面図である。 本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストに用いられるフォーム層にスリットが形成されたときの、(a)平坦状態、(b)折り曲げられた状態について説明する断面図である。 本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストに用いられるフォーム層のスリットの位置について説明する断面図である。 従来のアームレストに係る表皮の貼着方法の概要を示す説明図である。 従来のアームレストに係る表皮の貼着方法におけるベース芯材の溝部内に引き抜き式矯正ロッドを収容した状態を示す断面図である。 従来のアームレストに係る表皮の貼着方法における引き抜き式矯正ロッドの爪固定状態を示す断面図である。 従来のアームレストに係る表皮の貼着方法における引き抜き式矯正ロッドの引抜き工程を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。本発明の好ましい適用態様の一例は、ドアアームレスト、コンソールアームレスト、インストルメント・パネル、コンソールの蓋等の車両用内装部材であり、布、合成皮革、革等の任意の素材からなる表皮縫製部を形成する際に、コーナー部に発生する凹凸の段差を吸収し、稜線をなだらかに形成するフォーム層の構造に関するものである。
まず最初に、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストにダブルステッチラインが加飾されたものについて説明する。図1は、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストにダブルステッチラインが加飾されたときの上部平面図である。
図1において、アームレスト100は略直方体の箱型形状を有しており、平坦な上面から端部に向かうに連れて緩やかな略90度のコーナー部106(図2)を有し、当該コーナー部には、表皮に縫製104、及び縫製105が施されたダブルステッチラインが当接するように形成されている。アームレスト100には、自動車のドアに組み込まれ、ドアの取っての一部を形成するドアアームレスト、自動車の前部座席に設置されているセンターアームレスト、後部座席間に設置されているリアアームレストなどが存在する。
次に、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストの、表皮を縫製する工程、ダブルステッチラインを加飾する工程、及びシングルステッチラインを加飾する工程について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストの、(a)表皮を縫製する工程、(b)ダブルステッチラインを加飾する工程、(c)シングルステッチラインを加飾する工程、をそれぞれ示す断面図である。
図3(a)において、布、合成皮革、革等の任意の素材からなる2枚の表皮をそれぞれ折り曲げ、縫製104を施す。次に、図3(b)に示すように、縫製104によって縫合された表皮の短手辺のそれぞれを、互いに180度異なる方向へ表皮の長手辺と平行となるように折り曲げ、縫製105を施す。縫製104、及び縫製105によってダブルステッチラインが形成される。また、図3(c)に示すように、縫製104によって縫合された表皮の短手辺のそれぞれを、同一方向へ表皮の長手辺と平行となるように折り曲げることによってシングルステッチラインが形成される。この折り曲げによって重合された部分は、表皮103の基本厚さの約2倍の厚さを有することとなる。この折り曲げによって重合された部分を、以下、「縫製領域」と定義する。
次に、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストにおいて、コーナー部に発生する凹凸の段差が吸収される仕組みについて図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストの図1におけるB−B断面図である。また、図2の左上には、アームレスト100のコーナー部106を正面から見た図が記載されている。
図2において、アームレスト100は、図1のB−B断面(コーナー部106)において、芯材101、フォーム層102、及び表皮103から構成される。そして、表皮103には、図3(b)で説明した縫製104、及び縫製105によって加飾され、ダブルステッチラインが形成されている。さらに、縫製104、及び縫製105は、アームレスト100のコーナー部106を覆うように配置されている。
また、フォーム層102の厚さは、ダブルステッチラインの縫製代の厚さt1より厚く形成されている。そして、フォーム層102には、縫製代の厚さt1と、表皮103との境界部分にスリット108が形成されている。このスリット108について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストに用いられるフォーム層にスリットが形成されたときの、(a)平坦状態、(b)折り曲げられた状態について説明する断面図である。
図5(a)に示すように、フォーム層102には、ダブルステッチラインの幅の近傍の間隔(好ましくは、ダブルステッチラインの幅からプラス2乃至3mm近辺)を空けて、2つのスリット108、108が形成されている。そして、このスリットの深さは、フォーム層102の硬さによって調整されることが望ましいが、例えば、フォーム層102の厚さが10mmであった場合、半分である5mm程度の深さがあれば良い。すなわち、図2で説明したダブルステッチラインの縫製代の厚さt1よりも深い寸法のスリットが入っていれば良い。そして、図5(b)に示すように、フォーム層102が折り曲げられると、スリット108、108は広がり、断面視V字状の溝が形成される。
図2に戻り、表皮103は、端末部109に対して図2の矢印Xに示す方向に巻き込まれることにより、表皮103上に張力が発生する。すると、この張力に基づいて、コーナー部106におけるダブルステッチラインは、フォーム層102のスリット108、108を境界とした領域において、フォーム層102を、図2の矢印Y方向に押し下げる反発力を発生させる。これにより、図2の矢印Yで示した領域に対応するフォーム層102が、ダブルステッチラインの縫製代の厚さt1だけ沈み込む挙動が発生する。これにより、コーナー部106に発生する凹凸の段差が吸収され、稜線がなだらかに形成されるのである。
上記説明したフォーム層に溝を形成する機構は、ダブルステッチラインだけでなく、シングルステッチラインにおいても適用することが可能である。これを図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストにシングルステッチラインが加飾されたときの断面図である。
図4に示すアームレスト200においても、図5(a)に示すように、フォーム層202には、シングルステッチラインの幅の近傍の間隔(好ましくは、図6に示すように、縫製領域の端部からの距離Lが4mm以下、さらに好ましくは、1乃至3mm(図6は、本発明の実施形態における車両用内装部材に係るアームレストに用いられるフォーム層のスリットの位置について説明する断面図である。))を空けて、2つのスリット208、208が形成されている。なお、図6ではシングルステッチラインの場合について説明しているが、ダブルステッチラインの場合についても同様である。そして、このスリットの深さは、フォーム層102の硬さによって調整されることが望ましいが、例えば、フォーム層102の厚さが10mmであった場合、半分である5mm程度の深さがあれば良い。すなわち、図4に示したシングルステッチラインの縫製代の厚さt2よりも深い寸法のスリットが入っていれば良い。そして、図5(b)に示すように、フォーム層202が折り曲げられると、スリット208、208は広がり、断面視V字状の溝が形成される。
図4に戻り、表皮203は、端末部209に対して図4の矢印Xに示す方向に巻き込まれることにより、表皮203上に張力が発生する。すると、この張力に基づいて、コーナー部206におけるシングルステッチラインは、フォーム層202のスリット208、208を境界とした領域において、フォーム層202を、図4の矢印Z方向に押し下げる反発力を発生させる。これにより、図4の矢印Zで示した領域に対応するフォーム層202が、シングルステッチラインの縫製代の厚さt2だけ沈み込む挙動が発生する。これにより、コーナー部206に発生する凹凸の段差が吸収され、稜線がなだらかに形成されるのである。
以上説明したように、本発明によれば、表皮と基材との間に介装されるフォーム層に、ステッチラインの縫製代の厚みを吸収する凹部を形成するためのスリットを設けることにより、コーナー部に発生する凹凸の段差を吸収し、稜線をなだらかに形成することができるのである。
また、フォーム層は、表皮を展開形状に裁断すると共に、ステッチラインに沿うスリットを形成することで事前準備が完了し、かつ、フォーム層は成形品ではないので、従来技術のような成形金型が不要となるのである。さらに、表皮の外周形状の裁断加工と同じ工程でフォーム層のスリットを形成することができるので、工数を削減することができる。そして、ステッチラインとしては、連続タイプ、又は断続的タイプの何れも適宜選択することが可能である。
なお、上記説明においては、フォーム層に形成されるスリットは、ステッチラインの縫製代の厚みを吸収するために2箇所設けることを前提として説明を行っているが、フォーム層が、ステッチラインの縫製代の厚みを吸収可能であれば、少なくとも1箇所のスリットがフォーム層に設けられている構成であっても良い。
さらに、上記説明においては、フォーム層に設けられた2箇所のスリットの深さが、同一であることを前提として説明を行っているが、ステッチラインの縫製代の厚みを吸収することが可能であれば、2箇所のスリットは、互いに異なる深さであっても良い。
また、上記説明においては、フォーム層に設けられた2箇所のスリットの間の領域が、アームレストのコーナー部に配置されることを前提として説明を行っているが、フォーム層に設けられた2箇所のスリットの間の領域が配置される場所は、アームレストのコーナー部に限定されない。要するに、アームレストのコーナー部以外の箇所であって、ステッチラインの縫製代の厚みを吸収するために必要な箇所であれば、当該箇所に、フォーム層に少なくとも1箇所のスリットを配置するようにしても良い。
そして、本発明の実施形態に係る車両用内装部材のフォーム層を構成する材質は特に限定するものではなく、例えば、発泡ポリウレタン、ポリエチレン発泡等、緩衝部材として一般的に用いられている公知の材質を採用することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る車両用内装部材は、自動車用アームレストに限られず、2つに分割された表皮同士を縫い合わせると共に、この縫い合わせラインに加飾のステッチラインを施し、基材に巻き付けることにより形成される適宜の車両用内装部材を装備する乗り物全般に適用することができる。
このように、本発明によれば、表皮と基材との間に介装されるフォーム層に、ステッチラインの縫製代の厚みを吸収する凹部を形成するためのスリットを設けることにより、工数、及び部品点数を削減すると共に、表皮の見栄えが良好な車両用内装部材を提供することができるのである。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更が可能である。
100、200 アームレスト
101、201 芯材
102、202 フォーム層
103、203 表皮
104、105、204 縫製
106、206 コーナー部
108、208 スリット
109、209 端末部

Claims (5)

  1. 所定厚の縫製領域を有する表皮と基材との間に緩衝部材が介装される車両用内装部材であって、
    前記緩衝部材は少なくとも1箇所のスリットが設けられており、
    前記介装される際、前記表皮に加えられる張力に基づいて、前記緩衝部材が前記スリットを境界として複数の領域に区分けされ、
    前記複数の領域のうち、前記縫製領域と当接する前記緩衝部材の領域が、前記所定厚だけ押圧されることを特徴とする車両用内装部材。
  2. 前記スリットの深さは、前記緩衝部材の厚さの略半分であることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部材。
  3. 前記スリットは、前記縫製領域の端部より略数ミリメートル離間して設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用内装部材。
  4. 前記緩衝部材は、前記所定厚よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両用内装部材。
  5. 前記縫製領域は、シングルステッチライン、又はダブルステッチラインであることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の車両用内装部材。
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