JP5514588B2 - 縫製装置用押さえ治具、表皮材縫製装置、表皮材および表皮材の製造方法 - Google Patents

縫製装置用押さえ治具、表皮材縫製装置、表皮材および表皮材の製造方法 Download PDF

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本発明は、縫製装置用押さえ治具、表皮材縫製装置、表皮材および表皮材の製造方法に係り、特に、自動車内装部品の表面を覆う表皮材の接合部に、帯状に隆起した縁取りを形成するための縫製技術に関する。
乗用車などの車両室内には、車内を装飾し利便性を高めるために、物品を収納するコンソールボックスやセンターコンソールなど各種の内装部品が備えられる。このような内装部品は、近年、樹脂成形品であるコア材に布や合成皮革、天然皮革などの表皮材を被せた構造が採られることが少なくない。これは、軽量かつ高強度で低廉なコストで製造できる樹脂によって躯体となるコア材を形成する一方で、樹脂製のコア材を表皮材で覆うことにより内装部品のデザイン性を高めるためである。また同様の理由から、ドアの内張やシート、手すり、アームレスト、インスト、ピラーなどの各種の内装部品についても、コア材を表皮材で覆った同様の構造が採用されている。
一方、上記のような内装部品の表面を構成する表皮材は、各部品の立体的な形状に対応するために通常、皮革や布などからなるパーツ(表皮片)を繋ぎ合わせて形成される。また、各パーツの接合にあたってはそれらを単純に縫い合わせるだけでなく、各パーツの縁に沿って表皮材を盛り上げた縁取り(以下、膨隆部と言う)を形成する場合がある。これは、表皮材に外観上のアクセントをつけ、デザイン面から当該内装部品の商品価値を高めるためである。
図14はこのような表皮材の接合部の一例を示す断面図である。表皮材70を構成する表皮片71a,71bを繋ぎ合わせるには、表皮材70を構成するパーツである第一の表皮片71aと第二の表皮片71bとを端部同士で縫い合わせた後、同図に示すようにこれらの表皮片71a,71bを開いて、各表皮片71a,71bの縁部が二つ折となってこれらが突き合わされた状態となるようにする(図14において符号61は両表皮片71a,71bを縫い合わせた糸を示す)。そして、表皮材70の表側となる表皮部72a,72bと、これら表皮部72a,72bの裏面側に折り曲げられた折返し部73a,73bとを、第一表皮片71aと第二表皮片71bのそれぞれについて縫い合わせることにより袋状の縁部を各表皮片71a,71bに形成し(図14において符号55は各表皮部と各折返し部とを縫い合わせた糸を示す)、これら袋状の縁部(膨隆部)によって表皮片71a,71bの接合部を縁取る。
また、車両の内装部品を開示するものとして下記特許文献がある。
実用新案登録第2527224号公報 実開平3‐94342号公報
ところで、従来の表皮材の接合部は、表皮片同士を糸61によって縫い合わせただけの構造と比べれば縁取りを明瞭に出来るものの、膨隆部の膨らみが十分でなく、当該表皮材を使用した製品を全体として見たときに扁平でメリハリが無く、あるいは締まり無くだらしなく広がった印象を受けることがあり、この点で表皮材接合部の構造をさらに改良する余地がある。
一方、単純に縁部の膨らみを大きくするには、膨隆部の内部(前記表皮部72a,72bと折返し部73a,73bとの間)に、例えば樹脂や紙などからなるロープ状の部材を芯材として入れることも考えられる。ところがそのような方法では、部品点数や製造工程数の増大を招くうえに、表皮材の柔軟性が損なわれ、また表皮材の裏面側へも膨らみが増大してコア材へのフィット性が低下するおそれも生じ得る。
さらに上記のような問題は、車両の内装部品に限らず、表皮材によって表面が覆われた様々な製品(例えばソファなどの家具類や鞄、端末機ケース、ストラップその他)にも共通するものである。また、前記特許文献記載の発明ではこのような問題を解決することは出来ない。
したがって、本発明の目的は、膨らみのより大きな膨隆部を表皮材の接合部に形成することを可能とし、表皮材で覆われた製品の仕上がりをより一層良好にする点にある。
前記課題を解決し目的を達成するため、本発明に係る縫製装置用押さえ治具は、被縫製材である表皮材を載せることが可能な針板と、当該針板に向け互いに平行に延びかつ当該針板に向け進退動する第一縫針および第二縫針とを有する縫製装置に備え付け、前記針板上で表皮材を押さえることにより、二つ折状態となった第一表皮片の端縁と二つ折状態となった第二表皮片の端縁とが突き合わされかつこれらの端縁同士が接続されるように第一表皮片と第二表皮片とが縫い合わせられた表皮材に対して前記各端縁を縁取るように表皮材が膨らんだ膨隆部を形成するための押さえ治具であって、前記二つ折状態となった表皮片のうち表皮材の表側となる部分を表皮部、当該表皮部の裏面側に位置するように折り返された部分を折返し部とそれぞれ称するときに、表皮材の進行方向に関し第一縫針より手前の位置において第一表皮片の表皮部と折返し部との間に差し込まれて当該第一表皮片の縁部を膨らませる第一スペーサと、同じく表皮材の進行方向に関し第二縫針より手前の位置において第二表皮片の表皮部と折返し部との間に差し込まれて当該第二表皮片の縁部を膨らませる第二スペーサとを備える。
本発明では、表皮材の接合部(各表皮片の縁部)を縁取る膨隆部を形成するにあたって、特有の構造を有する押さえ治具によって表皮材を案内しながら縫製装置に備えられた縫針(第一縫針および第二縫針)により各表皮片の縁部を縫って膨隆部をそれぞれ形成していく。この押さえ治具は、縫製装置の縫針近傍位置に備えられ、上記のように第一スペーサと第二スペーサとを有する。
なお、以下の説明では、縫針が針板に向かって進む方向を「下」、縫針が針板から遠ざかる方向を「上」、縫製対象である表皮材が進行する方向(スペーサから縫針による縫い位置に向かう方向)を「前」、その逆方向を「後」または「手前」とし、当該前後方向および上下方向に直交する方向(針板表面に平行で前後方向に直交する方向)を左右方向として説明を行う。また、「左」と「右」は、表皮材の進行方向に向かってこれらを規定する(図1参照)。
本発明において、第一縫針と第二縫針とは、左右方向に一定の間隔を隔てて配置され、第一表皮片の端縁(二つ折にされた第一表皮片の縁)から一定距離内側に入った位置において当該第一表皮片の端縁に平行に前後方向に縫い目が延びるように第一縫針が当該第一表皮片の表皮部とその裏面に折り返された折返し部とを縫い合わせ、これにより第一表皮片の縁部に膨隆部を形成する。また同様に、第二表皮片の端縁(二つ折にされた第二表皮片の縁)から一定距離内側に入った位置において当該第二表皮片の端縁に平行に前後方向に縫い目が延びるように第二縫針が当該第二表皮片の表皮部とその裏面に折り返された折返し部とを縫い合わせ、これにより第二表皮片の縁部に膨隆部を形成する。
なお、上記第一表皮片の端縁から一定距離「内側」に入った位置とは、第一表皮片と第二表皮片との境界線(二つ折りとなった第一表皮片の端縁と同じく二つ折りとなった第二表皮片の端縁とが接する接合線)を中心として考えた場合には、第一表皮片の端縁(接合線)から一定距離「左側」に入った位置と言うことができ、同様に、上記第二表皮片の端縁から一定距離「内側」に入った位置とは、第二表皮片の端縁(接合線)から一定距離「右側」に入った位置と言うことが出来る。
一方、本発明では、上記第一縫針および第二縫針による縫製が行われる前に各表皮片の縁部を膨らませるために、第一縫針による縫い位置の手前に第一スペーサを、また第二縫針による縫い位置の手前に第二スペーサをそれぞれ配置する。これらのスペーサは、対応する各表皮片の表皮部と折返し部との間に、すなわち第一スペーサは第一表皮片の表皮部と折返し部との間に、また第二スペーサは第二表皮片の表皮部と折返し部との間にそれぞれ差し込まれ、表皮材の前方への移動に伴ってこれら表皮部と折返し部との間を押し広げ、膨隆部を形成するための膨らみを作り出す。そして、これらスペーサにより膨らみが形成された表皮材は、針板上で前記第一縫針および第二縫針に向け進行し、これら各縫針によって前述のように表皮部と折返し部とがそれぞれ縫い合わされ、表皮部が盛り上がった状態で固定される。
なお、上記各スペーサは、それらの下面を各表皮片の折返し部がそれぞれ通過することが出来るように針板表面から浮かせて、すなわち、針板表面から一定の間隔を隔てて針板上に設置する。
本発明ではこのようにスペーサによって表皮材縁部を十分に膨らませた後に、表皮部と折返し部とを縫い合わせるから、内部に芯材を入れることもなく大きな膨らみを持った膨隆部を各表皮片の縁部に形成することが出来る。
上記スペーサのより具体的な構造としては、例えば、各表皮片の縁部が通過する位置に配置されて膨隆部を形成するスペーサ本体部と、表皮材の進行方向と交叉する方向(例えば直交する方向、すなわち左右方向)でかつ表皮片の端縁から遠ざかる表皮片内側方向に延びてスペーサ本体部を支持するアーム部とを備えるものとすることが出来る。
またこの場合、スペーサ本体部が、表皮材の進行方向とは逆方向(後方)に向け尖った形状を有するものとしても良い。このような形状とすれば、表皮部と折返し部との間にスペーサをスムーズに差し込んで各表皮片の縁部を膨らませながら第一縫針および第二縫針に向け進行させることが可能となる。
また、上記スペーサ本体部を、表皮材の進行方向に向け上り勾配となる傾斜した上面を有するようにしても良い。表皮材の進行に伴い、各表皮部をスムーズに上方に膨らませるためである。このようなスペーサ構造によれば、表皮材の裏面側(折返し部)の膨らみは抑える一方、表皮材の表面側(表皮部)が大きく膨らんだ膨隆部を形成することができ、従来に比べよりメリハリのある外観を有する表皮材を作製することが可能となる。なお、スペーサ本体部の底面(下面)は、例えば、針板と平行な平坦な面とすれば良い。一方、上記アーム部は、膨隆部以外の表皮材部分が出来るだけ膨らむことがないように、扁平な形状、あるいは厚さが小さい(薄い)形状を有することが好ましい。
また、上記押さえ治具では、表皮材の進行方向に延在して第一表皮片の膨隆部を収容し案内できるようにトンネル状に形成され、かつ、表皮材の進行方向について前記第一スペーサより前方位置において前記第一縫針の貫通動作を許容する第一案内溝と、表皮材の進行方向に延在して第二表皮片の膨隆部を収容し案内できるようにトンネル状に形成され、かつ、表皮材の進行方向について前記第二スペーサより前方位置において前記第二縫針の貫通動作を許容する第二案内溝とをさらに備えることが望ましい。
前記スペーサによって形成された各表皮片縁部の膨らみを上記第一案内溝と第二案内溝とをそれぞれ通過させることにより整形し、各縫針により縫製して綺麗な形状の膨隆部を形成するためである。
さらに同様の理由から、本発明の押さえ治具では、上記第一案内溝と第二案内溝との間の略中間位置において下方へ突出して針板の表面と一定の距離を隔てて対向し、その先端部が第一表皮片の端縁と第二表皮片の端縁との間に挿入されて第一表皮片と第二表皮片との接続部を針板表面に向け押さえる案内突起をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係る縫製装置は、被縫製材である表皮材を載せることが可能な針板と、当該針板に向け互いに平行に延び当該針板に向け進退動する第一縫針および第二縫針と、上記のいずれかの構造を有する押さえ治具とを有する。
さらに本発明は、表皮材自体をも対象とする。この表皮材は、二つ折状態となった第一表皮片の端縁と二つ折状態となった第二表皮片の端縁とが突き合わされかつこれらの端縁同士が接続されるように前記第一表皮片と前記第二表皮片とを縫い合わせると共に、前記二つ折状態となった表皮片のうち表皮材の表側となる部分を表皮部、当該表皮部の裏面側に位置するように折り返された部分を折返し部とそれぞれ称したときに、前記第一表皮片および前記第二表皮片のそれぞれについて前記端縁から一定の距離を隔てた表皮片内側位置において前記端縁と平行に縫い目が延びるように前記表皮部と前記折返し部とを縫い合わせ、これにより前記各端縁を縁取るように表皮片が膨らんだ膨隆部を形成した表皮材であって、前記膨隆部は、折返し部側と比較して表皮部側の盛り上がりが大きい。
このような表皮材構造によれば、各表皮片の縁部をより明瞭に縁取ることができ、表皮材のデザイン性を向上させることが出来ると共に、表皮材の接合部が浮き上がるようなことがなく内部のコア材(コア材と表皮材との間にクッション材など他の部材を配する場合には当該部材を含む)に表皮材をより良好にフィットさせることが可能となる。なお、このような表皮材は、例えば、前述した本発明に係る押さえ治具や縫製装置を使用することにより作製することが出来る。
また、上記表皮材では、膨隆部の内部を中空とすることができ、これによれば膨隆部に芯材を入れた構造と比較して部品点数を少なくすることが出来る。
さらに、本発明に係る表皮貼り製品は、剛性を有するコア材と、当該コア材を覆う表皮材とを少なくとも備え、当該表皮材として上記本発明に係る表皮材を用いたものである。
この表皮貼り製品は、典型的には、車両の内装部品である。一例を示せば、コンソールボックスやセンターコンソール、ドア(ドア内張)、インスト、ピラー、リアシートに設置される収納ボックスなどが挙げられる。なお、当該車両には、乗用車のほか、ワンボックスカーやワゴン車、バス、トラックその他の自動車、スクーター・バイクなどの自動二輪車などの各種の車両が含まれ、これらの車両以外にも、鉄道車両や航空機、クルーザーなどの船舶その他の乗物、あるいは、乗物以外の様々な内装部品に備えられる表皮材に本発明は適用することが可能である。
さらに上記表皮貼り製品、ならびに本発明が適用可能な表皮材には、このような内装部品以外のものも含まれ、例えば、ソファや椅子などの家具類や、鞄、手帳、財布、ブックカバー、装身具、端末機ケース、ストラップなど、複数枚の表皮片を繋ぎ合わせ、接合部に縁取り加工を行う様々な表皮材に本発明は広く適用することが可能である。
また、本発明に言う表皮材は、柔軟なシート状の材料により構成することが出来るが、その一例を示せば、布、モケット(毛織物)、合成皮革、天然皮革、樹脂シートが挙げられる。一方、前記コア材は、例えば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂、金属、木材などの硬質の材料により形成することが出来る。なお、本発明の表皮材を使用してコア材を覆う場合、コア材を直接(直に)覆っても良いし、例えばポリウレタンや発泡ウレタン、スポンジなどの弾性材(クッション材)をコア材と表皮材との間に介在させても良い。
さらに本発明は、膨隆部を備えた表皮材の製造方法として把握することも可能である。この製造方法は、二つ折状態となった第一表皮片の端縁と二つ折状態となった第二表皮片の端縁とが突き合わされかつこれらの端縁同士が接続されるように前記第一表皮片と前記第二表皮片とを縫い合わせた表皮材を被縫製材料として用意する工程と、前記二つ折状態となった表皮片のうち表皮材の表側となる部分を表皮部、当該表皮部の裏面側に位置するように折り返された部分を折返し部とそれぞれ称するときに、前記第一表皮片と前記第二表皮片との接続部が延在する方向へ前記表皮材を進行させることにより前記第一表皮片の縁部と前記第二表皮片の縁部のそれぞれについて表皮部と折返し部との間にスペーサを挿入し、これにより当該表皮部と折返し部との間に隙間を形成する工程と、当該表皮材の進行方向先方位置の前記端縁から一定の距離を隔てた第一表皮片の内側位置および前記端縁から一定の距離を隔てた第二表皮片の内側位置において、前記スペーサにより隙間が形成された第一表皮片および第二表皮片のそれぞれについて、各端縁と平行に縫い目が延びるように表皮部と折返し部とを縫い合わせ、これにより前記第一表皮片および前記第二表皮片をそれぞれ縁取るようにこれら表皮片が膨らんだ膨隆部を前記第一表皮片および前記第二表皮片のそれぞれに形成する工程とを含む。
上記表皮部と折返し部との間に隙間を形成する工程では、前記スペーサにより表皮部を持ち上げて隆起させ、折返し部側より表皮部側の膨らみが大きくなるようにすることが好ましい。
本発明によれば、膨らみのより大きな膨隆部を表皮材の接合部に形成し、表皮材で覆われた製品の仕上がりをより一層良好にすることが出来る。
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基づいて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。なお、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明の一実施形態に係る押さえ治具を示す斜視図である。 図2は、前記実施形態の押さえ治具を示す左側面図である。 図3は、前記実施形態の押さえ治具を示す正面図である。 図4は、前記実施形態の押さえ治具を示す平面図である。 図5は、前記実施形態の押さえ治具を示す底面図である。 図6は、前記実施形態の押さえ治具を示す断面図(図3のB‐B断面)である。 図7は、前記実施形態の押さえ治具を示す断面図(図4のC‐C断面)である。 図8は、本発明の一実施形態に係る表皮材を示す斜視図である。 図9は、前記実施形態に係る表皮材(表皮材の表側)を示す平面図である。 図10は、前記実施形態に係る表皮材(表皮材の裏側)を示す底面図である。 図11は、前記実施形態に係る表皮材を示す断面図(図8のE‐E断面)である。 図12は、前記実施形態に係る表皮材の膨隆部の形成加工前の状態を図11と同様の断面で示す図である。 図13は、前記実施形態に係る押さえ治具を使用して膨隆部を形成加工している状態(イメージ)を示す図である。 図14は、従来の表皮材の一例を図11と同様の断面で示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1から図7並びに図8から図13に示すように、本発明の実施形態に係る押さえ治具11は、ミシン(縫製装置)に装着し、縫製対象である表皮材を縫針2a,2bに向け案内するもので、表皮材50に膨隆部56の膨らみを形成するスペーサ21と、表皮材50を針板1の上面に押さえつつ縫針2a,2bに向け案内する治具本体31とを備える。治具本体31は、略L字状の側面形状を有し、当該治具本体31をミシン本体(図示せず)に固定するための接続部33と、接続部33の下端部から水平に(針板1の表面に平行に)スペーサ21に向け手前方向に延びる平板部32とを有する。
平板部32は、その下面が針板1の表面から一定の距離を隔てて当該針板1の表面に対向するように接続部33によって支持される。また、平板部32の下面には、スペーサ21によって膨らまされた各表皮片51a,51bの縁部を受け入れてこれらを案内する一対のガイド溝(第一ガイド溝37aと第二ガイド溝37b)を形成してある。これら一対のガイド溝37a,37bは、前後方向に延びて平板部32を貫通し、底面が開放されたドーム状の断面形状を有する。また、これらガイド溝37a,37bの間には、針板1に向け下方へ突出するガイド突起34を形成し、このガイド突起34はガイド溝37a,37bと平行して前後方向に延びている。
なお、このガイド突起34は、その下端がガイド溝37a,37bの外側側壁(平板部32の左右両側壁35a,35b)の下端より下方へ突出し、表皮材50の接合部62に沿って第一表皮片51aと第二表皮片51bとの接合部を針板1に向け押さえ付ける。一方、ガイド溝37a,37bの外側側壁35a,35bの下端は、上記ガイド突起34の下端よりは上方位置にあるが、後に述べるスペーサ21のアーム部23a,23bの上面よりは下方へ突出し、膨隆部56の内側(第一表皮片51aについては膨隆部56より左側、第二表皮片51bについては膨隆部56より右側)の膨隆部近接位置において、二つ折り状態になされた各表皮片51a,51bを針板1に向け押さえ付ける役割を果たす。
各ガイド溝37a,37bの前後方向の中間部には、平板部32を上下方向に貫通するように縫針用の針孔36a,36bを設けてある。これらの針孔36a,36bは、第一縫針2aと第二縫針2bに対応して、平板部32の上面から第一ガイド溝37aと第二ガイド溝37bの内部に向けそれぞれ垂直下方に延びるように形成してあり、これらの針孔36a,36bを通して各縫針2a,2bが、表皮材51a,51b(表皮部52a,52bおよび折返し部53a,53b)を貫通して針板1の内部まで下降した下降位置と、平板部32の上方に戻った上昇位置との間で上下動し、各表皮片51a,51bについて表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとを縫い合わせ、膨隆部56を形成する。
なお、各縫針2a,2bには上記縫製を行うための糸(上糸)が備えられるが、図示は省略している。また、当該表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとを縫い合わせる縫い方の方式は特に限定されず、例えば、当該上糸と、針板の内部(下部)に装填した下糸とで縫い目を作る本縫いや、上糸で糸輪を作りこれに次の縫い目の上糸をとおして鎖状の縫い目を作る環縫いなど、表皮部と折返し部とを縫い合わせることが出来るものであれば如何なる方式であっても構わない。
また、接続部33は、平板部32の後端部から上方へ立ち上がり、ミシン本体に接続されるが、この接続構造は特に問わない。本発明に係る押さえ治具を備えた専用の(膨隆部形成用の)ミシンを構成することも出来るが、当該接続部33を既存のミシンに装着可能な構造とし、あるいは既存のミシンに対して着脱自在とすることで当該ミシンを他の縫製にも使用可能な構造することも可能である。また、本発明に係る押さえ治具として、例えばスペーサ21a,21bやガイド溝37a,37bの大きさを様々に変えた複数の着脱自在の押さえ治具を構成しておくことにより、様々な大きさの膨隆部を備えた表皮材を作製できるようにすることも可能である。
スペーサ21は、前記第一ガイド溝37aおよび第一縫針2aに対応する第一スペーサ21aと、前記第二ガイド溝37bおよび第二縫針2bに対応する第二スペーサ21bとからなり、これら各スペーサ21a,21bは、各表皮片縁部の表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとの間に挿入して膨隆部56の膨らみを形成するスペーサ本体22a,22bと、これらスペーサ本体22a,22bを針板表面から一定の間隔を隔て浮かせて支持する支持アーム23a,23bとを有する。スペーサ本体22a,22bは、これらによって膨らませた表皮片縁部が、表皮材の進行(図1の矢印A)に伴い、対応するガイド溝37a,37bにスムーズに入っていくように正面から見て各スペーサ本体22a,22bが各ガイド溝37a,37bの略中央部に収まるように配置してある(図3参照)。
なお、スペーサ本体22a,22bとガイド溝37a,37bの大きさ(断面寸法)は、形成すべき膨隆部56の大きさによって様々に変更することが出来るが、スペーサ本体22a,22bは形成すべき膨隆部56の大きさに対応する大きさとし、ガイド溝37a,37bも同様に当該スペーサ本体22a,22bによって形成された膨らみを丁度収容し案内可能な大きさとすれば良い。
また、スペーサ本体22a,22bは、後端が後方(手前方向)に向け尖った全体形状を有し、下面は針板1の表面に平行な略平坦な平面とする一方、上面は前方へ向け上り勾配となるような斜面22cとする。表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとの間に差し入れて表皮材50の前方への進行に伴い、これら表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとの間(第一表皮材51aの表皮部52aと折返し部53aとの間、ならびに第二表皮材51bの表皮部52bと折返し部53bとの間)をスムーズに膨らませるためである。
また、各スペーサ本体22a,22bは各支持アーム23a,23bの中央寄りの先端に支持してあり、各支持アーム23a,23bは左右外方へ、すなわち、第一アーム23aは左方へ第二アーム23bは右方へそれぞれ水平に(針板表面に平行に)張り出し、針板1の表面に固定してある。また、各支持アーム23a,23bおよび各スペーサ本体22a,22bと針板上面との間隔は、各表皮片51a,51bの折返し部53a,53bをスムーズに前方へ通過させるために、折返し部53a,53bの肉厚より若干大きなものとする。さらに、上記支持アーム23aの針板への固定箇所は、折返し部53aが当該支持アーム23aの下を通過できるようにするため、折返し部53aの先端(左端)より左側に配置する。同様に、支持アーム23bの固定箇所は、折返し部53bが当該支持アーム23bの下を通過できるように、折返し部53bの先端(右端)より右側に配置する。
本実施形態に係る表皮材50の縁取り加工にあたっては、第一表皮片51aと第二表皮片51bとを端部で縫い合わせてこれらを広げた状態の表皮材50(図12参照/同図に示すように表皮部52a,52bが上側に、折返し部53a,53bが下側に配置されるようにする)を用意し、第一表皮片縁部の表皮部52aと折返し部53aとの間54aに第一スペーサ21aのスペーサ本体22aの尖った後端を、また、第二表皮片縁部の表皮部52bと折返し部53bとの間54bに第二スペーサ21bのスペーサ本体22bの尖った後端をそれぞれ差し込むようにして押さえ治具11の手前側から前方へ向け表皮材50を針板1上で押し進め、各表皮片51a,51bの縁部に各スペーサ本体22a,22bを挿入する。
次に、第一スペーサ22aによって形成された膨らみを第一ガイド溝37aへ、第二スペーサ22bによって形成された膨らみを第二ガイド溝37bへそれぞれ差し入れつつ、表皮材50の前端を治具本体平板部32の下に(平板部32と針板1との間に)潜り込ませ、表皮材50をさらに前方へ進めていく。なお、図6に表皮部52a,52bの進行経路を矢印D1で、折返し部53a,53bの進行経路を矢印D2でそれぞれ示した。また図13に加工状態のイメージを示した。なお、同図では、表皮材の凹凸を表現するために表皮材の表面に仮想線を入れて示している。
そして、このように押さえ治具11によって針板1上に押さえた表皮材50に対して、第一縫針2aにより上記膨らみの直ぐ左側を、第二縫針2bにより上記膨らみの直ぐ右側をそれぞれ縫っていくことにより各表皮片51a,51bの表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとを縫い合わせ、第一表皮片51aおよび第二表皮片51bの各縁部に膨隆部56をそれぞれ形成する。表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとが縫い合わされ形成されたこれら膨隆部56は、表皮材50の進行に伴い各ガイド溝37a,37bからそれぞれ押し出され、押さえ治具11の前方へと排出されて縁取り加工が完成する。
上記加工作業においては、膨隆部56となる各膨らみの左右近接位置を押さえ治具11によって押さえながら縫製を行うから所定の膨らみを有する膨隆部56を簡便かつ確実に形成することが出来る。より具体的には、平板部中央のガイド突起34により両表皮片の接合箇所(接合部の中央)62が針板1に向け下方に押さえられ、同様に平板部左右の側壁35a,35bによって各膨らみ内側(各表皮片51a,51bの内部側)の表皮部52a,52bが同様に針板1に向け下方に押さえられ、一方、スペーサ21a,21bによって形成された膨らみはドーム状のガイド溝37a,37bを通過し、この間に表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとが縫い合わされ固定される。
また、各表皮片51a,51bにおいて、折返し部53a,53b側は各スペーサ21a,21bの下を通過する一方、表皮部52a,52b側がスペーサ21a,21bによって上方に膨らまされることになるから、表皮材50の表側に大きく膨らんだ縁取り(膨隆部56)を形成することが出来る。図11を参照してこの構造について別の表現をすれば、両表皮片51a,51bの糸61による接合点から、膨隆部形成のための糸55による縫い合わせ点(表皮部52a,52bと折返し部53a,53bとの縫い合わせ位置)までの距離が、図14のような既存の表皮材70では同一であるのに対して、本発明に係る表皮材50では、表皮部52a,52b側のほうが折返し部53a,53b側より長く、このため、表皮部52a,52bが大きく盛り上がった縁取りを各表皮片51a,51bに形成することが出来る。
このように本実施形態の押さえ治具を使用すれば、スペーサにより表皮片の縁部を盛り上げて大きな膨らみを作り出すことが出来るから、従来に比べより明瞭なメリハリのある縁取りを表皮材接合部に付与することが出来る。よって、本発明に係る縫製加工によれば、接合部の縁取りアクセントの強い、より引き締まった外観印象を備えた表皮材を構成することが出来る。また、このような膨らみの大きな縁取りを形成しても、膨隆部56の内部54a,54bは中空であるから、表皮材接合部の柔軟性が損なわれるようなことがなく、さらに縁部を膨らませる芯材も不要で、部品点数や製造工程数の増加を招くこともない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
1 針板
2a,2b 縫針
11 押さえ治具
21,21a,21b スペーサ
22a,22b スペーサ本体
23a,23b 支持アーム
31 治具本体
32 平板部
33 接続部
34 ガイド突起
35a 平板部(第一ガイド溝)の左側壁
35b 平板部(第二ガイド溝)の右側壁
36a,36b 針孔
37a,37b ガイド溝
50,70 表皮材
51a,71a 第一表皮片
51b,71b 第二表皮片
52a,52b,72a,72b 表皮部
53a,53b,73a,73b 折返し部
54a,54b 表皮部と折返し部との間隙
55,61 糸
56 膨隆部
62 両表皮片の境界部(二つ折状態の第一表皮片の端縁と、二つ折状態の第二表皮片の端縁とが接する接合部)

Claims (11)

  1. 被縫製材である表皮材を載せることが可能な針板と、当該針板に向け互いに平行に延び当該針板に向け進退動する第一縫針および第二縫針とを有する縫製装置に備え付け、前記針板上で前記表皮材を押さえることにより、二つ折状態となった第一表皮片の端縁と二つ折状態となった第二表皮片の端縁とが突き合わされかつこれらの端縁同士が接続されるように前記第一表皮片と前記第二表皮片とが縫い合わせられた表皮材に対して前記各端縁を縁取るように表皮材が膨らんだ膨隆部を形成するための押さえ治具であって、
    前記二つ折状態となった表皮片のうち表皮材の表側となる部分を表皮部、当該表皮部の裏面側に位置するように折り返された部分を折返し部とそれぞれ称するときに、前記表皮材の進行方向に関し前記第一縫針より手前の位置において前記第一表皮片の表皮部と折返し部との間に差し込まれて当該第一表皮片の縁部を膨らませる第一スペーサと、
    同じく前記表皮材の進行方向に関し前記第二縫針より手前の位置において前記第二表皮片の表皮部と折返し部との間に差し込まれて当該第二表皮片の縁部を膨らませる第二スペーサと、
    を備えることを特徴とする縫製装置用押さえ治具。
  2. 前記第一スペーサおよび前記第二スペーサは、それぞれ、
    前記表皮片の縁部に位置して前記膨隆部を形成するスペーサ本体部と、
    前記表皮材の進行方向と交叉する方向でかつ前記端縁から遠ざかる表皮片内側方向に延びて前記スペーサ本体部を支持するアーム部と
    を有し、
    前記スペーサ本体部は、前記表皮材の進行方向とは逆方向に向け尖った形状を有する
    請求項1に記載の縫製装置用押さえ治具。
  3. 前記第一スペーサおよび前記第二スペーサは、それぞれ、
    前記表皮片の縁部に位置して前記膨隆部を形成するスペーサ本体部と、
    前記表皮材の進行方向と交叉する方向でかつ前記端縁から遠ざかる表皮片内側方向に延びて前記スペーサ本体部を支持するアーム部と
    を有し、
    前記スペーサ本体部は、前記表皮材の進行方向に向け上り勾配となる傾斜した上面を有する
    請求項1又は2に記載の縫製装置用押さえ治具。
  4. 前記表皮材の進行方向に延在して前記第一表皮片の膨隆部を収容し案内できるようにトンネル状に形成され、かつ、前記表皮材の進行方向について前記第一スペーサより前方位置において前記第一縫針の貫通動作を許容する第一案内溝と、
    前記表皮材の進行方向に延在して前記第二表皮片の膨隆部を収容し案内できるようにトンネル状に形成され、かつ、前記表皮材の進行方向について前記第二スペーサより前方位置において前記第二縫針の貫通動作を許容する第二案内溝と
    をさらに備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の縫製装置用押さえ治具。
  5. 前記第一案内溝と前記第二案内溝との間の略中間位置において下方へ突出して前記針板の表面と一定の距離を隔てて対向し、その先端部が前記第一表皮片の端縁と前記第二表皮片の端縁との間に挿入されて前記第一表皮片と前記第二表皮片との接続部を前記針板表面に向け押さえる案内突起
    をさらに備えた請求項4に記載の縫製装置用押さえ治具。
  6. 被縫製材である表皮材を載せることが可能な針板と、
    当該針板に向け互いに平行に延び当該針板に向け進退動する第一縫針および第二縫針と、
    前記請求項1から5のいずれか一項に記載の押さえ治具と
    を備えたことを特徴とする縫製装置。
  7. 二つ折状態となった第一表皮片の端縁と二つ折状態となった第二表皮片の端縁とが突き合わされかつこれらの端縁同士が接続されるように前記第一表皮片と前記第二表皮片とを縫い合わせると共に、前記二つ折状態となった表皮片のうち表皮材の表側となる部分を表皮部、当該表皮部の裏面側に位置するように折り返された部分を折返し部とそれぞれ称したときに、前記第一表皮片および前記第二表皮片のそれぞれについて前記端縁から一定の距離を隔てた表皮片内側位置において前記端縁と平行に縫い目が延びるように前記表皮部と前記折返し部とを縫い合わせ、これにより前記各端縁を縁取るように表皮片が膨らんだ膨隆部を形成した表皮材であって、
    前記膨隆部は、折返し部側と比較して表皮部側の盛り上がりが大きい
    ことを特徴とする表皮材。
  8. 前記膨隆部の内部が中空である
    請求項7に記載の表皮材。
  9. 剛性を有するコア材と、
    当該コア材を覆う表皮材と
    を少なくとも備え、
    前記表皮材が、前記請求項7または8に記載の表皮材である
    ことを特徴とする表皮貼り製品。
  10. 二つ折状態となった第一表皮片の端縁と二つ折状態となった第二表皮片の端縁とが突き合わされかつこれらの端縁同士が接続されるように前記第一表皮片と前記第二表皮片とを縫い合わせた表皮材を被縫製材料として用意する工程と、
    前記二つ折状態となった表皮片のうち表皮材の表側となる部分を表皮部、当該表皮部の裏面側に位置するように折り返された部分を折返し部とそれぞれ称するときに、前記第一表皮片と前記第二表皮片との接続部が延在する方向へ前記表皮材を進行させることにより前記第一表皮片の縁部と前記第二表皮片の縁部のそれぞれについて表皮部と折返し部との間にスペーサを挿入し、これにより当該表皮部と折返し部との間に隙間を形成する工程と、
    当該表皮材の進行方向先方位置の前記端縁から一定の距離を隔てた第一表皮片の内側位置および前記端縁から一定の距離を隔てた第二表皮片の内側位置において、前記スペーサにより隙間が形成された第一表皮片および第二表皮片のそれぞれについて、各端縁と平行に縫い目が延びるように表皮部と折返し部とを縫い合わせ、これにより前記第一表皮片および前記第二表皮片をそれぞれ縁取るようにこれら表皮片が膨らんだ膨隆部を前記第一表皮片および前記第二表皮片のそれぞれに形成する工程と
    を含むことを特徴とする膨隆部を備えた表皮材の製造方法。
  11. 前記表皮部と折返し部との間に隙間を形成する工程では、
    前記スペーサにより前記表皮部を持ち上げて隆起させ、折返し部側より表皮部側の膨らみが大きくなるようにする
    請求項10に記載の表皮材の製造方法。
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