JP7359746B2 - 乗物用シートおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は乗物用シートに関し、例えば意匠的効果を付与するトリムカバーを備える乗物用シートに適用可能である。
自動車等の車両に搭載される車両用シートでは、クッション体がシートの意匠面を構成するトリムカバーで被覆されている。そして、トリムカバーは、複数の表皮材を縫合することで形成される。このとき外観品質としての意匠性の向上などの観点から、トリムカバーの一部を凹凸状として意匠面に立体的な起伏を設けておくことがある。
トリムカバーの一部を凹状とする場合、例えば、一対の表皮材の間に帯状の面材を橋渡すと共に、この帯状の面材を各表皮材の裏側に配置する。そして、帯状の面材の一縁に、一方の表皮材の折り返された縫い代部を縫合し、帯状の面材の他縁に、他方の表皮材の折り返された縫い代部を縫合する。このように折り返されて厚みを増した各縫い代部を面材に縫合することで、トリムカバーの一部を好適に凹状とする。この状態の面材の両端には、それぞれ表皮材の縫い代部の折り返し基点となる縁部が配置されており、これら各縁部が、面材の延長方向に沿って配置されている。
特開2018-127131号公報
上記一対の表皮材に他の表皮材を縫う際、上記帯状の面材に折り曲がる力が加わり帯状の面材の折れシワが発生し、シート組立て後でも帯状の面材の折れは復元しない場合がある。または、複数の表皮材が縫合されたトリムカバーの荷姿の重みによって帯状の面材に負荷が掛り、折れシワが付き易くなることがある。
本開示の課題は、トリムカバーの意匠性の低下を低減する技術を提供することにある。
本開示のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、乗物用シートは、クッション体と、クッション体を被覆してシートの意匠面を構成するトリムカバーと、を備える。トリムカバーの少なくとも一部が、第一表皮材と、第二表皮材と、第一表皮材と第二表皮材との間に橋渡された第三表皮材とで形成されている。第三表皮材が、第一表皮材と第二表皮材に対してクッション体側に配置されていると共に、第三表皮材の一縁側に、第一表皮材の折り返された縫い代部が縫合され、第三表皮材の一縁と反対の他縁側に、第二表皮材の折り返された縫い代部が縫合されている。第三表皮材の裏側に面状の裏当て材が取付けられていると共に、裏当て材は裏当て材と第三表皮材との間に第三表皮材の曲がりを抑止する補強材を抜き差し可能に構成されている。
本開示によれば、トリムカバーの意匠性の低下を低減することが可能である。
図1は実施形態における車両用シートの斜視図である。 図2は図1に示す左のシートバックの斜視図である。 図3は図2に示すトリムカバーの要部を拡大した上面図である。 図4は図3に示すA-A線における断面図である。 図5は図3に示すトリムカバーの裏面図である。 図6(a)は樹脂プレートの上面図であり、図6(b)は図6(a)に示すB-B線における断面図であり、図6(c)は図6(a)に示す樹脂プレートの側面図である。
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。
<車両用シート>
実施形態における乗物用シートとしての車両用シートについて図1を用いて説明する。図1は実施形態における車両用シートの斜視図である。なお、以下の説明では、車両用シート1を搭載する車両が水平面上に置かれた場合を基準として、鉛直方向を上下方向(UP,DW)と定義する。また、前後方向(FR,RR)は車両の前後方向に一致するように、左右方向(幅方向)は車両の幅方向に一致するように、定義される。FRは車両の前側方向であり、RRは車両の後側方向である。また、車両用シート1について、車両の進行方向の前側を見て右側(RH)、左側(LH)と呼んで説明する。
車両用シート1はフロントシートの後方に配置され、複数の乗員が横並びに着座可能なベンチ型のリアシートである。車両用シート1は、人が着座するシートクッション2と、シートクッション2に前倒し可能にヒンジ結合される左右のシートバック3,4と、中央のシートバック5と、左右のシートバック3,4に取り外し可能に装着される左右のヘッドレスト6,7と、中央のシートバック5に取り外し可能に装着される中央のヘッドレスト8と、を備えている。シートクッション2は、車両の床にブラケット(不図示)により固定して据え付けられる。
シートクッション2、左右のシートバック3,4、中央のシートバック5、左右のヘッドレスト6,7および中央のヘッドレスト8は、内部に骨格部材となるフレーム等と発泡樹脂などで構成されるクッション体(不図示)とが設けられ、クッション体の表面をそれぞれトリムカバーで覆う構成である。例えば、左のシートバック3はトリムカバー9で覆われている。
<トリムカバー>
トリムカバーの一例として左のシートバック3のトリムカバー9について図2を用いて説明する。図2は図1に示す左のシートバックの斜視図である。右のシートバック4のトリムカバーは左のシートバック3のトリムカバー9と同様の構成である。
図2に示すように、トリムカバー9は、左のシートバック3の意匠面を構成する面材であり、複数の表皮材(表皮材91~94等)を縫合することにより形成されている。ここで、各表皮材には、例えば、皮革(天然皮革、合成皮革)、布(ニット、織布、不織布)等が用いられる。各表皮材は、皮革または布の単層構造であってもよいし、皮革または布を表地として、皮革または布にワディング(例えば弾性変形可能な軟質ポリウレタンフォームなどの樹脂発泡体)が積層された多層構造であってもよい。
第一表皮材91と第二表皮材92と第三表皮材93は、トリムカバー9の着座面上部を構成する部分である。そして、第三表皮材93によって、後述するようにシート幅方向におけるトリムカバー9の上部中央が凹状とされる。また、第四表皮材94は、トリムカバー9の着座面下部を構成する部分である。第四表皮材94は、正面視で略矩形状をなしていると共に、上端側が、略円弧状をなして中央に向かうにつれて次第に下方に引っ込んでいる。また、第五上表皮材95aおよび第五下表皮材95bは、トリムカバー9の着座面右側部を構成する部分である。また、第六上表皮材96aおよび第六下表皮材96bは、トリムカバー9の着座面左側部を構成する部分である。また、第七表皮材97は、トリムカバー9の右側部マチを構成する部分である。また、第八表皮材98は、トリムカバー9の左側部マチを構成する部分である。
(第一表皮材、第二表皮材)
図2に示すように、第一表皮材91は、トリムカバー9の上部右側を形成する部分である。また、第二表皮材92は、第一表皮材91と左右対称形状をなすようにトリムカバー9の上部左側を形成する部分である。第一表皮材91と第二表皮材92は、いずれも正面視で略矩形状をなしており、下端側が、シート幅方向中央に向かうにつれて次第に下方に湾曲している。第一表皮材91および第二表皮材92の上部側には、左のヘッドレスト6のステーを左のシートバック3に挿入するための孔がそれぞれ設けられている。
そして、図4に示すように、第一表皮材91および第二表皮材92は、それぞれ裏面に第一ワディング材91aおよび第二ワディング材92aが接着されている。第一表皮材91および第二表皮材92は、例えば、上述した皮革(天然皮革、合成皮革)、布(ニット、織布、不織布)等が用いられる。第一ワディング材91aおよび第二ワディング材92aは、第一表皮材91および第二表皮材92とは反対側の外面側に、それぞれワディングカバーを有してもよい。
第一表皮材91と第一ワディング材91aは、縫い代部E1によって第三表皮材93に縫合されている。縫い代部E1は、第一表皮材91の左端で内向きに折り返されている部分である。縫い代部E1は、第一表皮材91の図4に示す左端部X1を折り返し基点として裏側に回り込むように右方に折り返されている。
第二表皮材92と第二ワディング材92aは、縫い代部E2によって第三表皮材93に縫合されている。また、縫い代部E2は、第二表皮材92の右端で内向きに折り返されている部分である。縫い代部E2は、第二表皮材92の右端部X2を折り返し基点として裏側に回り込むように左方に折り返されている。
(第三表皮材)
図4に示すように、第三表皮材93は、トリムカバー9を部分的に凹状とするための面材であり、後述する裏当て材20が取付けられている。図3に示すように、第三表皮材93は、上下方向に長尺な正面視で略矩形をなしており、図4に示す右縁RMと左縁LMが上下方向に延長している。第三表皮材93の素材としては、例えば、ナイロン、ポリエステル等の軟質プラスチックを使用している。また、第三表皮材93は、型崩れを防止するため短尺方向の中心付近に長尺方向に沿ってポリプロピレン等の硬質プラスチックで構成される芯材93aを有する。芯材93aの径は、例えば5mm程度である。
なお、第三表皮材93は、第一表皮材91等と概ね同一の厚み寸法に設定してもよく、異なる厚み寸法にしてもよい。例えば、本実施形態では、凹み状に配置される第三表皮材93に比して、第一表皮材91と第二表皮材92が着座状態の乗員に接しやすい位置に配置される。そこで、図4に示すように、第一表皮材91(第二表皮材92)と第一ワディング材91a(第二ワディング材92a)との合わせた厚み寸法T1を第三表皮材93の厚み寸法T2よりも大きくすることで、シートの着座性を向上させることもできる。
(裏当て材)
図4および図5に示すように、裏当て材20は、第三表皮材93と略同形同寸の面材であり、外部に露出しないように第三表皮材93の裏側に配置されている。裏当て材20は、表皮材91~94等の各表皮材に比して面剛性に優れて厚み方向等に撓み変形しにくい素材で形成されている。そして、本実施形態においては、裏当て材20によって第三表皮材93の剛性を高めることにより、縫い代部E1と縫い代部E2を適切な向きに倒しておくことができる。裏当て材20の素材として、例えば表皮材91~94等の各表皮材に比して面剛性に優れる面材を使用し、具体的には、表皮材91~94等の各表皮材よりも厚手(厚み寸法T3)の面材を用いる。本実施形態においては、不織布やフェルトなどの繊維積層体を裏当て材20として用いる。
図5に示すように、裏当て材20は、後述する補強材30の差し込み口であるスリット20aを有する。スリット20aは左右方向に延伸するスリット20bと上下方向に延伸するスリット20cとで構成され、スリット20cはスリット20bよりも短く形成されている。スリット20aはL字状のスリットまたは鉤型のスリットを形成している。これにより、補強材30の差し込みおよび引き抜きが容易になる。
(補強材)
図6(a)に示すように、補強材30は上下方向に長尺な平面視で略矩形をなしており、右縁30aと左縁30bが上下方向に延伸している。そして、図6(b)に示すように断面は凸面半円型(凸型)である。凸型にすることにより、曲がりに対して強度が向上する。そして、図6(c)に示すように、補強材30は長手方向が湾曲している。湾曲にすることで第三表皮材93と裏当て材20との間での反発力が向上する。補強材30の素材は例えば剛性樹脂としてのポリプロピレンである。また、湾曲することにより、補強材30の裏当て材20のスリット20aからの差し込みおよびスリット20aからの引き抜きが容易になる。補強材30の大きさは、例えば、幅(W)が20mm、長さ(L)が365mm、凸面高さ(H1)が6mmである。補強材30の長尺方向中心における補強材30の底面(裏面)の高さ(H2)は例えば20mm程度である。
<縫製工程>
複数の表皮材を縫合してトリムカバー9を形成する方法について図1から図5を用いて説明する。なお、以下の説明においては、第一表皮材91および第二表皮材92には第一ワディング材91aおよび第二ワディング材92aが含まれている。
例えば、トリムカバー9の着座面上部では、第一表皮材91と、第三表皮材93と、第二表皮材92を、この順で右から左に向けて配置しつつ縫合する。このとき、第三表皮材93を、図4に示すように第一表皮材91と第二表皮材92の裏側でこれらの間に橋渡し状に配置する。
図4に示すように、第一表皮材91と第二表皮材92と第三表皮材93の縫合前に、第三表皮材93に裏当て材20を取付ける。例えば、第三表皮材93の裏側に裏当て材20を重ねた状態で、第三表皮材93と裏当て材20の右末端側を第三縫合線S1bで縫合し、第三表皮材93と裏当て材20の左末端側を第四縫合線S2bで縫合する。
第三表皮材93の右縁RMに、左のシートバック3の上下方向に延びる第一縫合線S1aを介して縫い代部E1を縫合し、このとき第一縫合線S1aを第三縫合線S1bの左側に形成する。また、第三表皮材93の左縁LMに、左のシートバック3の上下方向に延びる第二縫合線S2aを介して縫い代部E2を縫合し、このとき第二縫合線S2aを第四縫合線S2bの右側に形成する。
そして、第一表皮材91、第二表皮材92および第三表皮材93を図4に示す面状に展開することで、第三縫合線S1b(第四縫合線S2b)を、対応する第一表皮材91(第二表皮材92)の裏側に配置して外部に露出しない構成とすることができる。第三表皮材93に裏当て材20を予め取付けておくことで、トリムカバー9の形成時におけるこれらの位置決め作業を省略することができる。また、裏当て材20を、第一縫合線S1a、第二縫合線S2a、第三縫合線S1bおよび第四縫合線S2bによって、比較的強固に第三表皮材93に取付けておくことができる。このように折り返されて厚みを増した各縫い代部E1,E2を第三表皮材93に縫合することで、トリムカバー9の一部を好適に凹状とする。
そして、図4および図5に示すように、補強材30をスリット20aから第三表皮材93と裏当て材20との間に差し込む。そして、トリムカバー9の上部の第一表皮材91、第二表皮材92および第三表皮材93の下端部をトリムカバー9の下部をなす第四表皮材94の上端部に縫合する。そして、第五上表皮材95aの下端を第五下表皮材95bの上端に縫合する。第六上表皮材96aの下端を第六下表皮材96bの上端に縫合する。
そして、トリムカバー9の幅方向の中央部の第一表皮材91および第四表皮材94の右端部を、トリムカバー9の右側部をなす第五上表皮材95aおよび第五下表皮材95bの左端部に縫合する。そして、トリムカバー9の幅方向の中央部の第二表皮材92および第四表皮材94の左端部を、トリムカバー9の左側部をなす第六上表皮材96aおよび第六下表皮材96bの右端部に縫合する。この状態では、第一表皮材91、第二表皮材92および第三表皮材93の上部を曲げる力が働く。そして、第五上表皮材95aおよび第五下表皮材95bの右端部を、マチをなす第七表皮材97の左端部に縫合する。そして、第六表皮材96aおよび第六下表皮材96bの左端部を、マチをなす第八表皮材98の右端部に縫合する。
ところで、トリムカバー9の第七表皮材97を第五上表皮材95aおよび第五下表皮材95bの右端部にミシンで縫合する際、および八表皮材98を第六表皮材96aおよび第六下表皮材96bの左端部にミシンで縫合する際、第三表皮材93および裏当て材20を曲げる力が加わり、第三表皮材93が曲がってしまうと波シワまたは折れシワが発生する。このためトリムカバー9の一部を意匠性良くするため、第三表皮材93の平面状態を維持して曲がりを防止する必要がある。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、第三表皮材93の裏側に、トリムカバー9よりも撓み変形しにくい面状の裏当て材20を取付ける。そして、図4に示すように、裏当て材20と第三表皮材93との間に補強材30を挿入することとした。これにより、第三表皮材93の平面状態を適切に維持しておくことができる。よって、縫製作業で折れ曲がる第三表皮材93を平面に保つことができ折れシワ圧痕を防止することができる。なお、図3および図5に示すように、補強材30を裏当て材20と第三表皮材93との間に差し込んだ状態において、補強材30の上端部は裏当て材20のスリット20aからの引き抜きが容易になるよう裏当て材20および第三表皮材93の上端よりも上方に位置するようになっている。
<組立工程>
略アーチ状の枠体であり、剛性に優れる金属や硬質樹脂などの素材にて形成されたシートバックフレーム(図示省略)を準備する。そして、シートバックフレームに、例えば、ポリウレタンフォーム等の発泡樹脂で形成されたクッション体を形成する。そして、クッション体を上述した縫製工程で形成されたトリムカバー9で覆う。
縫製工程と組立工程との間にトリムカバー9の外観を検査する工程があり、トリムカバー9は裏返されたり、元に戻されたりする。また、トリムカバー9は重ねて箱に入れられて輸送されるので、自重により第三表材93に負荷がかかる。縫製工程から上述の組立工程まで補強材30を差し込んだ状態で製品(トリムカバー9)を運ぶことで、輸送途中で発生する第三表皮材93の荷姿折れシワを防止することができる。補強材30は組立工程において抜かれるが、トリムカバー9をクッション体等に被せる瞬間(組立前直前)に抜かれるのが好ましい。
以上、本開示者らによってなされた開示を実施形態に基づき具体的に説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、第三表皮材93を第一表皮材91および第二表皮材92に縫合した後、補強材30をスリット20aから第三表皮材93と裏当て材20との間に差し込む例を説明したが、第三表皮材93を第一表皮材91および第二表皮材92に縫合する前であってもよい。すなわち、第三表皮材93に裏当て材20を取付けた後であれば、いつでも補強材30をスリット20aから第三表皮材93と裏当て材20との間に差し込んでもよい。
また、実施形態では、リアシートのシートバックを一例に説明したが、本開示の構成は、リアシートのシートクッション、フロントシートのシートバック、シートクッションなどの各種シート構成部材に適用できる。
また、実施形態では、車両用シートを一例に説明したが、本開示の構成は、自動車等の車両の他に航空機または電車などの乗物用シート全般に適用できる。
1・・・車両用シート(乗物用シート)
9・・・トリムカバー
91・・・第一表皮材
92・・・第二表皮材
93・・・第三表皮材
20・・・裏当て材
30・・・補強材

Claims (10)

  1. クッション体と、
    前記クッション体を被覆してシートの意匠面を構成するトリムカバーと、
    を備え、
    前記トリムカバーの少なくとも一部が、第一表皮材と、第二表皮材と、前記第一表皮材と前記第二表皮材との間に橋渡された第三表皮材とで形成され、
    前記第三表皮材が、前記第一表皮材と前記第二表皮材に対して前記クッション体側に配置されていると共に、前記第三表皮材の一縁側に、前記第一表皮材の折り返された縫い代部が縫合され、前記第三表皮材の一縁と反対の他縁側に、前記第二表皮材の折り返された縫い代部が縫合されており、
    前記第三表皮材の裏側に面状の裏当て材が取付けられていると共に、前記裏当て材は前記裏当て材と前記第三表皮材との間に前記第三表皮材の曲がりを抑止する補強材を抜き差し可能に構成されている乗物用シート。
  2. 請求項1の乗物用シートにおいて、
    前記裏当て材は前記補強材が差し込まれるスリットを有する乗物用シート。
  3. 請求項2の乗物用シートにおいて、
    前記補強材は湾曲凸面の樹脂プレートである乗物用シート。
  4. 請求項3の乗物用シートにおいて、
    前記第一表皮材は前記意匠面側と反対側に積層されたワディング材を有し、
    前記第二表皮材は前記意匠面側と反対側に積層されたワディング材を有する乗物用シート。
  5. 請求項1の乗物用シートにおいて、
    前記第三表皮材は軟質性の素材で形成され、幅方向の中央部に長手方向に沿って延伸する芯材を有する乗物用シート。
  6. 第一表皮材、第二表皮材および第三表皮材を含むトリムカバーを形成する縫製工程と、
    クッション体を前記トリムカバーにより被覆する組立工程と、
    を含み、
    前記縫製工程は、
    前記第三表皮材の裏側に面状の裏当て材を縫合する工程と、
    前記裏当て材と前記第三表皮材との間に前記第三表皮材の曲がりを抑止する補強材を差し込む工程と、
    前記第三表皮材を前記第一表皮材と前記第二表皮材に対して前記クッション体側に配置すると共に、前記第三表皮材の一縁側に前記第一表皮材の折り返された縫い代部を縫合し、前記第三表皮材の一縁と反対の他縁側に前記第二表皮材の折り返された縫い代部を縫合すして、前記第三表皮材を前記第一表皮材と前記第二表皮材との間に橋渡すよう形成する工程と、
    を含み、
    前記組立工程において、前記裏当て材と前記第三表皮材との間から前記補強材を引き抜く乗物用シートの製造方法。
  7. 請求項6の乗物用シートの製造方法において、
    前記トリムカバーによる前記クッション体の被覆が完了する直前に前記補強材を引き抜く乗物用シートの製造方法。
  8. 請求項6の乗物用シートの製造方法において、
    前記裏当て材は前記補強材が差し込まれるスリットを有する乗物用シートの製造方法。
  9. 請求項8の乗物用シートの製造方法において、
    前記補強材は湾曲凸面の樹脂プレートである乗物用シートの製造方法。
  10. 請求項6の乗物用シートの製造方法において、
    前記第三表皮材は軟質性の素材で形成され、幅方向の中央部に長手方向に沿って延伸する芯材を有する乗物用シートの製造方法。
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