JP7359746B2 - 乗物用シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、乗物用シートは、クッション体と、クッション体を被覆してシートの意匠面を構成するトリムカバーと、を備える。トリムカバーの少なくとも一部が、第一表皮材と、第二表皮材と、第一表皮材と第二表皮材との間に橋渡された第三表皮材とで形成されている。第三表皮材が、第一表皮材と第二表皮材に対してクッション体側に配置されていると共に、第三表皮材の一縁側に、第一表皮材の折り返された縫い代部が縫合され、第三表皮材の一縁と反対の他縁側に、第二表皮材の折り返された縫い代部が縫合されている。第三表皮材の裏側に面状の裏当て材が取付けられていると共に、裏当て材は裏当て材と第三表皮材との間に第三表皮材の曲がりを抑止する補強材を抜き差し可能に構成されている。
実施形態における乗物用シートとしての車両用シートについて図1を用いて説明する。図1は実施形態における車両用シートの斜視図である。なお、以下の説明では、車両用シート1を搭載する車両が水平面上に置かれた場合を基準として、鉛直方向を上下方向(UP,DW)と定義する。また、前後方向(FR,RR)は車両の前後方向に一致するように、左右方向(幅方向)は車両の幅方向に一致するように、定義される。FRは車両の前側方向であり、RRは車両の後側方向である。また、車両用シート1について、車両の進行方向の前側を見て右側(RH)、左側(LH)と呼んで説明する。
トリムカバーの一例として左のシートバック3のトリムカバー9について図2を用いて説明する。図2は図1に示す左のシートバックの斜視図である。右のシートバック4のトリムカバーは左のシートバック3のトリムカバー9と同様の構成である。
図2に示すように、第一表皮材91は、トリムカバー9の上部右側を形成する部分である。また、第二表皮材92は、第一表皮材91と左右対称形状をなすようにトリムカバー9の上部左側を形成する部分である。第一表皮材91と第二表皮材92は、いずれも正面視で略矩形状をなしており、下端側が、シート幅方向中央に向かうにつれて次第に下方に湾曲している。第一表皮材91および第二表皮材92の上部側には、左のヘッドレスト6のステーを左のシートバック3に挿入するための孔がそれぞれ設けられている。
図4に示すように、第三表皮材93は、トリムカバー9を部分的に凹状とするための面材であり、後述する裏当て材20が取付けられている。図3に示すように、第三表皮材93は、上下方向に長尺な正面視で略矩形をなしており、図4に示す右縁RMと左縁LMが上下方向に延長している。第三表皮材93の素材としては、例えば、ナイロン、ポリエステル等の軟質プラスチックを使用している。また、第三表皮材93は、型崩れを防止するため短尺方向の中心付近に長尺方向に沿ってポリプロピレン等の硬質プラスチックで構成される芯材93aを有する。芯材93aの径は、例えば5mm程度である。
図4および図5に示すように、裏当て材20は、第三表皮材93と略同形同寸の面材であり、外部に露出しないように第三表皮材93の裏側に配置されている。裏当て材20は、表皮材91~94等の各表皮材に比して面剛性に優れて厚み方向等に撓み変形しにくい素材で形成されている。そして、本実施形態においては、裏当て材20によって第三表皮材93の剛性を高めることにより、縫い代部E1と縫い代部E2を適切な向きに倒しておくことができる。裏当て材20の素材として、例えば表皮材91~94等の各表皮材に比して面剛性に優れる面材を使用し、具体的には、表皮材91~94等の各表皮材よりも厚手(厚み寸法T3)の面材を用いる。本実施形態においては、不織布やフェルトなどの繊維積層体を裏当て材20として用いる。
図6(a)に示すように、補強材30は上下方向に長尺な平面視で略矩形をなしており、右縁30aと左縁30bが上下方向に延伸している。そして、図6(b)に示すように断面は凸面半円型(凸型)である。凸型にすることにより、曲がりに対して強度が向上する。そして、図6(c)に示すように、補強材30は長手方向が湾曲している。湾曲にすることで第三表皮材93と裏当て材20との間での反発力が向上する。補強材30の素材は例えば剛性樹脂としてのポリプロピレンである。また、湾曲することにより、補強材30の裏当て材20のスリット20aからの差し込みおよびスリット20aからの引き抜きが容易になる。補強材30の大きさは、例えば、幅(W)が20mm、長さ(L)が365mm、凸面高さ(H1)が6mmである。補強材30の長尺方向中心における補強材30の底面(裏面)の高さ(H2)は例えば20mm程度である。
複数の表皮材を縫合してトリムカバー9を形成する方法について図1から図5を用いて説明する。なお、以下の説明においては、第一表皮材91および第二表皮材92には第一ワディング材91aおよび第二ワディング材92aが含まれている。
略アーチ状の枠体であり、剛性に優れる金属や硬質樹脂などの素材にて形成されたシートバックフレーム(図示省略)を準備する。そして、シートバックフレームに、例えば、ポリウレタンフォーム等の発泡樹脂で形成されたクッション体を形成する。そして、クッション体を上述した縫製工程で形成されたトリムカバー9で覆う。
9・・・トリムカバー
91・・・第一表皮材
92・・・第二表皮材
93・・・第三表皮材
20・・・裏当て材
30・・・補強材
Claims (10)
- クッション体と、
前記クッション体を被覆してシートの意匠面を構成するトリムカバーと、
を備え、
前記トリムカバーの少なくとも一部が、第一表皮材と、第二表皮材と、前記第一表皮材と前記第二表皮材との間に橋渡された第三表皮材とで形成され、
前記第三表皮材が、前記第一表皮材と前記第二表皮材に対して前記クッション体側に配置されていると共に、前記第三表皮材の一縁側に、前記第一表皮材の折り返された縫い代部が縫合され、前記第三表皮材の一縁と反対の他縁側に、前記第二表皮材の折り返された縫い代部が縫合されており、
前記第三表皮材の裏側に面状の裏当て材が取付けられていると共に、前記裏当て材は前記裏当て材と前記第三表皮材との間に前記第三表皮材の曲がりを抑止する補強材を抜き差し可能に構成されている乗物用シート。 - 請求項1の乗物用シートにおいて、
前記裏当て材は前記補強材が差し込まれるスリットを有する乗物用シート。 - 請求項2の乗物用シートにおいて、
前記補強材は湾曲凸面の樹脂プレートである乗物用シート。 - 請求項3の乗物用シートにおいて、
前記第一表皮材は前記意匠面側と反対側に積層されたワディング材を有し、
前記第二表皮材は前記意匠面側と反対側に積層されたワディング材を有する乗物用シート。 - 請求項1の乗物用シートにおいて、
前記第三表皮材は軟質性の素材で形成され、幅方向の中央部に長手方向に沿って延伸する芯材を有する乗物用シート。 - 第一表皮材、第二表皮材および第三表皮材を含むトリムカバーを形成する縫製工程と、
クッション体を前記トリムカバーにより被覆する組立工程と、
を含み、
前記縫製工程は、
前記第三表皮材の裏側に面状の裏当て材を縫合する工程と、
前記裏当て材と前記第三表皮材との間に前記第三表皮材の曲がりを抑止する補強材を差し込む工程と、
前記第三表皮材を前記第一表皮材と前記第二表皮材に対して前記クッション体側に配置すると共に、前記第三表皮材の一縁側に前記第一表皮材の折り返された縫い代部を縫合し、前記第三表皮材の一縁と反対の他縁側に前記第二表皮材の折り返された縫い代部を縫合すして、前記第三表皮材を前記第一表皮材と前記第二表皮材との間に橋渡すよう形成する工程と、
を含み、
前記組立工程において、前記裏当て材と前記第三表皮材との間から前記補強材を引き抜く乗物用シートの製造方法。 - 請求項6の乗物用シートの製造方法において、
前記トリムカバーによる前記クッション体の被覆が完了する直前に前記補強材を引き抜く乗物用シートの製造方法。 - 請求項6の乗物用シートの製造方法において、
前記裏当て材は前記補強材が差し込まれるスリットを有する乗物用シートの製造方法。 - 請求項8の乗物用シートの製造方法において、
前記補強材は湾曲凸面の樹脂プレートである乗物用シートの製造方法。 - 請求項6の乗物用シートの製造方法において、
前記第三表皮材は軟質性の素材で形成され、幅方向の中央部に長手方向に沿って延伸する芯材を有する乗物用シートの製造方法。
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JP2022055526A JP2022055526A (ja) | 2022-04-08 |
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Citations (5)
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US9216702B1 (en) | 2012-06-26 | 2015-12-22 | Leon Plastics, Inc. | Locking seam alignment guide for interior trim component cover |
WO2018020543A1 (ja) | 2016-07-25 | 2018-02-01 | 住江織物株式会社 | 車輌の座席シート用表皮材 |
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