JP2897972B2 - 自動車用内装部品における装飾体の取付構造 - Google Patents
自動車用内装部品における装飾体の取付構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドアトリム等の自動
車用内装部品の表面適宜箇所に装飾モールやスピーカグ
リル等の装飾体を簡単に取付けることができる自動車用
内装部品における装飾体の取付構造に関する。
車用内装部品の表面適宜箇所に装飾モールやスピーカグ
リル等の装飾体を簡単に取付けることができる自動車用
内装部品における装飾体の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図6に示すように、ドアインナ
ーパネルに内装されるドアトリム1の表面側には、表面
外観を向上させるために、装飾モール等の装飾体2が装
着されている。
ーパネルに内装されるドアトリム1の表面側には、表面
外観を向上させるために、装飾モール等の装飾体2が装
着されている。
【0003】ドアトリム1ならびに装飾体2の従来の取
付構造を、図7を基に説明すると、ドアトリム1は、保
形性ならびにドアインナーパネルへの取付剛性を備えた
芯材1aの表面に、クッション性ならびに装飾性を付与
する表皮材1bを一体貼着して構成されており、ウエス
トフランジ部には、昇降式ドアウインドウガラスをシー
ルするドアインナーシール3が装着されている。
付構造を、図7を基に説明すると、ドアトリム1は、保
形性ならびにドアインナーパネルへの取付剛性を備えた
芯材1aの表面に、クッション性ならびに装飾性を付与
する表皮材1bを一体貼着して構成されており、ウエス
トフランジ部には、昇降式ドアウインドウガラスをシー
ルするドアインナーシール3が装着されている。
【0004】そして、ドアトリム1の表面側に装飾体2
を取付ける装飾体2の取付構造としては、装飾体2の裏
面に一定間隔毎に取付用ボス4が立設形成されており、
ドアトリム1に設けた取付孔5内にこの取付用ボス4を
挿入させたのち、取付用ボス4の先端側、すなわちドア
トリム1の裏面側からプッシュオンフィックス等の取付
具6を圧入係着して、装飾体2をドアトリム1に固定し
ている。
を取付ける装飾体2の取付構造としては、装飾体2の裏
面に一定間隔毎に取付用ボス4が立設形成されており、
ドアトリム1に設けた取付孔5内にこの取付用ボス4を
挿入させたのち、取付用ボス4の先端側、すなわちドア
トリム1の裏面側からプッシュオンフィックス等の取付
具6を圧入係着して、装飾体2をドアトリム1に固定し
ている。
【0005】そして、取付具6の圧入作業は、図8に示
すように、下型7上に、取付用ボス4が上を向くように
装飾体2をセットしたのち、ドアトリム1の表面側を下
型7上に載置し、上型8の治具8aに取付具6をセット
して、上型8を下降操作させることにより、取付用ボス
4に取付具6を圧入固定している。
すように、下型7上に、取付用ボス4が上を向くように
装飾体2をセットしたのち、ドアトリム1の表面側を下
型7上に載置し、上型8の治具8aに取付具6をセット
して、上型8を下降操作させることにより、取付用ボス
4に取付具6を圧入固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装飾体2の取付構造においては、下型7に装飾体2
を位置決めしたのち、さらにその上側からドアトリム1
を適正位置にセットし、その後、プッシュオンフィック
ス等の取付具6を治具8aにより取付用ボス4の先端側
から圧入するため、組付け作業工数が多大となり、大幅
なコストアップを招来するという問題点が指摘されてい
る。
うな装飾体2の取付構造においては、下型7に装飾体2
を位置決めしたのち、さらにその上側からドアトリム1
を適正位置にセットし、その後、プッシュオンフィック
ス等の取付具6を治具8aにより取付用ボス4の先端側
から圧入するため、組付け作業工数が多大となり、大幅
なコストアップを招来するという問題点が指摘されてい
る。
【0007】また、下型7に装飾体2の表面側ならびに
ドアトリム2の表面側をそれぞれセットするため、装飾
体2やドアトリム1の表面に傷等が付きやすく、製品表
面の外観不良を誘発しやすいという問題点もあった。
ドアトリム2の表面側をそれぞれセットするため、装飾
体2やドアトリム1の表面に傷等が付きやすく、製品表
面の外観不良を誘発しやすいという問題点もあった。
【0008】さらに、例えば、図6,7に示すように、
ドアトリム1の上部側に装飾モール等の装飾体2を装着
する場合には、上型8の治具8aがドアインナーシール
3と干渉するため、装飾体2の設置箇所に制約を受ける
など、造形自由度に大きな制約を受けるという問題点も
あった。
ドアトリム1の上部側に装飾モール等の装飾体2を装着
する場合には、上型8の治具8aがドアインナーシール
3と干渉するため、装飾体2の設置箇所に制約を受ける
など、造形自由度に大きな制約を受けるという問題点も
あった。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、自動車用ドアトリム等の内装部品の表面適
宜箇所に装飾モール,スピーカグリル等の装飾体を簡単
に取付けることができ、しかも、装飾体や内装部品の表
面側が傷付くおそれがなく、加えて、装飾体の設定箇所
を自由に選択でき、造形自由度に優れた装飾体の取付構
造を提供することを目的としている。
れたもので、自動車用ドアトリム等の内装部品の表面適
宜箇所に装飾モール,スピーカグリル等の装飾体を簡単
に取付けることができ、しかも、装飾体や内装部品の表
面側が傷付くおそれがなく、加えて、装飾体の設定箇所
を自由に選択でき、造形自由度に優れた装飾体の取付構
造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、芯材の表面側に表皮材を貼着してなる自
動車用内装部品の表面側所定箇所に樹脂成形体からなる
装飾体を取り付ける自動車用内装部品における装飾体の
取付構造において、前記装飾体の裏面には、断面矢尻状
の係止片が複数箇所に突設され、この係止片と対応して
内装部品に細長状の開口が開設され、この開口に予め装
着されるグロメットは、内装部品の表面側の開口縁部に
位置するコ字状のフランジと、このフランジから立ち上
がり、上記開口内に挿入されるコ字状の脚片と、対応す
る上記脚片から外方に向けて形成され、内装部品の裏面
側で開口縁部と係着する係止爪と、対応する脚片から内
方に向けて形成され、上記係止片を係着する係止爪とか
ら構成され、内装部品の開口に装着されているグロメッ
トの係止爪に装飾体の係止片を係着して、装飾体が取付
けられるとともに、該グロメットのフランジ並びに脚片
は切欠きを設けたコ字状に設定されていることにより、
装飾体を横方向にスライドさせ、グロメットと係止片と
の係合を解除できるとともに、上記グロメットの切欠き
から開口端部までの距離が係止片の横方向寸法よりも広
く設定されていることを特徴とする。
に、本考案は、芯材の表面側に表皮材を貼着してなる自
動車用内装部品の表面側所定箇所に樹脂成形体からなる
装飾体を取り付ける自動車用内装部品における装飾体の
取付構造において、前記装飾体の裏面には、断面矢尻状
の係止片が複数箇所に突設され、この係止片と対応して
内装部品に細長状の開口が開設され、この開口に予め装
着されるグロメットは、内装部品の表面側の開口縁部に
位置するコ字状のフランジと、このフランジから立ち上
がり、上記開口内に挿入されるコ字状の脚片と、対応す
る上記脚片から外方に向けて形成され、内装部品の裏面
側で開口縁部と係着する係止爪と、対応する脚片から内
方に向けて形成され、上記係止片を係着する係止爪とか
ら構成され、内装部品の開口に装着されているグロメッ
トの係止爪に装飾体の係止片を係着して、装飾体が取付
けられるとともに、該グロメットのフランジ並びに脚片
は切欠きを設けたコ字状に設定されていることにより、
装飾体を横方向にスライドさせ、グロメットと係止片と
の係合を解除できるとともに、上記グロメットの切欠き
から開口端部までの距離が係止片の横方向寸法よりも広
く設定されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成から明らかなように、装飾体の裏面
には係止片が突設形成され、内装部品に開設されている
開口の一部に、この係止片を係着するグロメットが固着
されているため、装飾体を内装部品の表面適宜箇所に取
付ける際、開口のグロメットに係止片を挿入すれば、装
飾体を内装部品に簡単に取付けることができる。
には係止片が突設形成され、内装部品に開設されている
開口の一部に、この係止片を係着するグロメットが固着
されているため、装飾体を内装部品の表面適宜箇所に取
付ける際、開口のグロメットに係止片を挿入すれば、装
飾体を内装部品に簡単に取付けることができる。
【0012】さらに、グロメットの脚片は断面コ字状に
形成されており、脚片の一側面に設けた切り欠きは開口
のほぼ中央部に位置しているため、装飾体の係止片を切
り欠きを通してグロメットから取外すことができ、手前
側に引き寄せれば、装飾体を内装部品から簡単に取外す
ことができる。
形成されており、脚片の一側面に設けた切り欠きは開口
のほぼ中央部に位置しているため、装飾体の係止片を切
り欠きを通してグロメットから取外すことができ、手前
側に引き寄せれば、装飾体を内装部品から簡単に取外す
ことができる。
【0013】したがって、装飾体をワンタッチで取付け
ることが可能で、かつ取外し操作も簡単にできる。
ることが可能で、かつ取外し操作も簡単にできる。
【0014】また、装飾体や内装部品の表面側を下型上
にセットする必要がないため、製品表面側が傷付くおそ
れがない。
にセットする必要がないため、製品表面側が傷付くおそ
れがない。
【0015】加えて、従来のように、受け治具との干渉
を考慮する必要がないため、装飾体は内装部品のいかな
る部位にも装着することができる。
を考慮する必要がないため、装飾体は内装部品のいかな
る部位にも装着することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る自動車用内装部品におけ
る装飾体の取付構造の実施例について、添付図面を参照
しながら詳細に説明する。
る装飾体の取付構造の実施例について、添付図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0017】図1は、内装部品として自動車用ドアトリ
ム、装飾体として長尺状の装飾モールに適用した本発明
の第1実施例であり、装飾モールを取付けた自動車用ド
アトリムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの
構成を示す断面図、図3は装飾体の取付構造を説明する
斜視図である。
ム、装飾体として長尺状の装飾モールに適用した本発明
の第1実施例であり、装飾モールを取付けた自動車用ド
アトリムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの
構成を示す断面図、図3は装飾体の取付構造を説明する
斜視図である。
【0018】まず、図1ないし図3に基づいて、本発明
の第1実施例について説明する。
の第1実施例について説明する。
【0019】上述したように、本実施例においては、内
装部品として自動車用ドアトリム10を使用するととも
に、装飾体として装飾モール20を使用している。
装部品として自動車用ドアトリム10を使用するととも
に、装飾体として装飾モール20を使用している。
【0020】自動車用ドアトリム10は、所要形状に成
形された芯材11と、この芯材11の表面側に一体貼着
されている表皮材12とから構成されている。
形された芯材11と、この芯材11の表面側に一体貼着
されている表皮材12とから構成されている。
【0021】さらに詳しくは、芯材11は、スタンピン
グモールド工法により、タルクを混入したポリプロピレ
ン樹脂を所要形状に成形し、表皮材12は、芯材11の
成形時、一体に貼着されている。
グモールド工法により、タルクを混入したポリプロピレ
ン樹脂を所要形状に成形し、表皮材12は、芯材11の
成形時、一体に貼着されている。
【0022】また、芯材11は、射出成形により成形し
てもよく、また、繊維板,ハードボード等をプレス成形
したのち、表皮材12を芯材11の表面に真空成形によ
り一体貼着してもよい。
てもよく、また、繊維板,ハードボード等をプレス成形
したのち、表皮材12を芯材11の表面に真空成形によ
り一体貼着してもよい。
【0023】図1に示すように、ドアトリム10のウエ
スト部に沿って、装飾モール20が装着されているが、
この装飾モール20は、ABS樹脂の射出成形体から構
成され、所望ならば、表面に木目模様等を形成してもよ
い。
スト部に沿って、装飾モール20が装着されているが、
この装飾モール20は、ABS樹脂の射出成形体から構
成され、所望ならば、表面に木目模様等を形成してもよ
い。
【0024】そして、図2,図3に示すように、装飾モ
ール20は、ドアトリム10に設置されるドアインナー
シール30の下縁31よりも上方に設定されており、従
来では、装飾モール取付の際、ドアインナーシールと受
け治具とが干渉する関係で、ドアトリム10のウエスト
部の高位置への取付は不可能であった。
ール20は、ドアトリム10に設置されるドアインナー
シール30の下縁31よりも上方に設定されており、従
来では、装飾モール取付の際、ドアインナーシールと受
け治具とが干渉する関係で、ドアトリム10のウエスト
部の高位置への取付は不可能であった。
【0025】本発明の特徴は、装飾モール20の取付構
造にあり、図2ないし図3に示すように、装飾モール2
0の裏面には、所定間隔毎に断面矢尻状に設定された係
止片21が突設形成されているとともに、装飾モール2
0をドアトリム10の表面所定箇所に取付けるに当た
り、特殊なグロメット40を利用した点にある。
造にあり、図2ないし図3に示すように、装飾モール2
0の裏面には、所定間隔毎に断面矢尻状に設定された係
止片21が突設形成されているとともに、装飾モール2
0をドアトリム10の表面所定箇所に取付けるに当た
り、特殊なグロメット40を利用した点にある。
【0026】すなわち、装飾モール20の裏面に突設形
成される係止片21は、本実施例のように、長さ700
mmの装飾モール20を使用した場合、100mmピッチ間
隔に8箇所設定されており、この係止片21の設定箇所
に対応して、ドアトリム10には横方向に細長状となる
開口13が開設されており、この開口13の左右側いず
れか一方側にグロメット40が固着される。
成される係止片21は、本実施例のように、長さ700
mmの装飾モール20を使用した場合、100mmピッチ間
隔に8箇所設定されており、この係止片21の設定箇所
に対応して、ドアトリム10には横方向に細長状となる
開口13が開設されており、この開口13の左右側いず
れか一方側にグロメット40が固着される。
【0027】このグロメット40の構成は、ポリアセタ
ール樹脂等、弾性に富んだ合成樹脂の射出成形体からな
り、コ字状のフランジ41と、このコ字状のフランジ4
1から立ち上がる、これもコ字状の脚片42とからな
り、脚片42の一側面側に切欠き43が設定されてい
る。
ール樹脂等、弾性に富んだ合成樹脂の射出成形体からな
り、コ字状のフランジ41と、このコ字状のフランジ4
1から立ち上がる、これもコ字状の脚片42とからな
り、脚片42の一側面側に切欠き43が設定されてい
る。
【0028】そして、対向する脚片42に外方向に向く
係止爪44と、内方向に向く係止爪45とがそれぞれ形
成されている。
係止爪44と、内方向に向く係止爪45とがそれぞれ形
成されている。
【0029】したがって、ドアトリム10に対して装飾
モール20を取付けるには、まず、ドアトリム10の開
口13の一部にグロメット40を嵌め入れ、脚片42に
設けた外方向に向く係止爪44とフランジ41とによ
り、開口13縁部のドアトリム10を挾着する形で、グ
ロメット40がドアトリム10に固着される。
モール20を取付けるには、まず、ドアトリム10の開
口13の一部にグロメット40を嵌め入れ、脚片42に
設けた外方向に向く係止爪44とフランジ41とによ
り、開口13縁部のドアトリム10を挾着する形で、グ
ロメット40がドアトリム10に固着される。
【0030】その後、グロメット40の脚片42内に装
飾モール20の係止片21を挿入すれば、係止片21の
抜け止め部22にグロメット40の内方向に向く係止爪
45が係着し、装飾モール20の係止片21設置箇所
で、ドアトリム10にグロメット40を介して固定され
ることになり、装飾モール20をドアトリム10の表面
側からワンタッチで取付けることができる。
飾モール20の係止片21を挿入すれば、係止片21の
抜け止め部22にグロメット40の内方向に向く係止爪
45が係着し、装飾モール20の係止片21設置箇所
で、ドアトリム10にグロメット40を介して固定され
ることになり、装飾モール20をドアトリム10の表面
側からワンタッチで取付けることができる。
【0031】このように、従来の装飾体の取付構造に比
べ、装飾モール20をワンタッチでドアトリム10に取
付けることができ、しかも、装飾モール20やドアトリ
ム10の表面側は何等損傷を受けることがないため、外
観不良を誘発することもなく、不良率も大幅に低減させ
ることができる。
べ、装飾モール20をワンタッチでドアトリム10に取
付けることができ、しかも、装飾モール20やドアトリ
ム10の表面側は何等損傷を受けることがないため、外
観不良を誘発することもなく、不良率も大幅に低減させ
ることができる。
【0032】また、従来のように、プッシュオンフィッ
クス等の取付具を治具を介して圧入する作業が廃止でき
るため、装飾モール20をドアトリム10のいかなる箇
所にも取付けることができ、図2に示すように、従来、
ドアインナーシール30と治具とが干渉するため取付が
不可能であったウエスト部上部側にも装飾モール20の
設置が可能となり、内装部品における造形自由度を大幅
に向上させることができるという利点もある。
クス等の取付具を治具を介して圧入する作業が廃止でき
るため、装飾モール20をドアトリム10のいかなる箇
所にも取付けることができ、図2に示すように、従来、
ドアインナーシール30と治具とが干渉するため取付が
不可能であったウエスト部上部側にも装飾モール20の
設置が可能となり、内装部品における造形自由度を大幅
に向上させることができるという利点もある。
【0033】また、本発明のさらなる特徴は、装飾モー
ル20をドアトリム10から簡単に取外すことができる
点にある。
ル20をドアトリム10から簡単に取外すことができる
点にある。
【0034】すなわち、本発明においては、グロメット
40は、ドアトリム10の開口13の一部に固着されて
おり、開口13の略半部分を占有しているに過ぎず、グ
ロメット40の脚片42に設けた切欠き43が開口13
の略中央部に位置しているため、装飾モール20を左右
側いずれか一方側にスライド操作すれば、この切欠き4
3を通じて係止片21とグロメット40との係着を解除
することができ、開口13を通して、装飾モール20を
手前側に引き寄せれば、装飾モール20を簡単に取外す
ことができる。
40は、ドアトリム10の開口13の一部に固着されて
おり、開口13の略半部分を占有しているに過ぎず、グ
ロメット40の脚片42に設けた切欠き43が開口13
の略中央部に位置しているため、装飾モール20を左右
側いずれか一方側にスライド操作すれば、この切欠き4
3を通じて係止片21とグロメット40との係着を解除
することができ、開口13を通して、装飾モール20を
手前側に引き寄せれば、装飾モール20を簡単に取外す
ことができる。
【0035】例えば、装飾モール20が破損したり、柄
模様の異なる装飾モール20に交換する場合には、装飾
モール20を左右側いずれかの方向にスライド移動させ
て手前側に引き寄せれば、簡単に取外すことができ、従
来のように、ドアトリムをドアパネルから取外した後、
プッシュオンフィックスを取外す等の面倒な作業を必要
とすることなく、簡単に装飾モール20の取外しが行な
える利点がある。
模様の異なる装飾モール20に交換する場合には、装飾
モール20を左右側いずれかの方向にスライド移動させ
て手前側に引き寄せれば、簡単に取外すことができ、従
来のように、ドアトリムをドアパネルから取外した後、
プッシュオンフィックスを取外す等の面倒な作業を必要
とすることなく、簡単に装飾モール20の取外しが行な
える利点がある。
【0036】さらに、本実施例の場合、グロメット40
に装飾モール20の係止片21を適正位置に装着する作
業を円滑に行なえるように、グロメット40の対向する
脚片42同士をテーパー状に設定し、係止爪45に係着
する装飾モール20の係止片21の形状も、横方向にテ
ーパー状に設定することにより、装飾モール20をドア
トリム10に取付けるにあたり、係止片21の挿入作業
におけるガイド機能をもたせてある。
に装飾モール20の係止片21を適正位置に装着する作
業を円滑に行なえるように、グロメット40の対向する
脚片42同士をテーパー状に設定し、係止爪45に係着
する装飾モール20の係止片21の形状も、横方向にテ
ーパー状に設定することにより、装飾モール20をドア
トリム10に取付けるにあたり、係止片21の挿入作業
におけるガイド機能をもたせてある。
【0037】次に、図4,図5は本発明の別実施例を示
すもので、図4は、ドアトリム10に開設される開口1
3の開口幅を可変させた形状に設定したもので、この実
施例によれば、開口13の幅広孔13aにグロメット4
0が固着され、グロメット40の脚片42に設けた内方
に向く係止爪45に装飾モール20の係止片21を係着
させれば良く、装飾モール20を取外す際は、装飾モー
ル20を左右側にスライド操作させて、グロメット40
の切欠き43から係止片21を幅狭の開口13bに位置
させて、手前側に引き寄せれば、装飾モール20をドア
トリム10から簡単に取外すことができる。
すもので、図4は、ドアトリム10に開設される開口1
3の開口幅を可変させた形状に設定したもので、この実
施例によれば、開口13の幅広孔13aにグロメット4
0が固着され、グロメット40の脚片42に設けた内方
に向く係止爪45に装飾モール20の係止片21を係着
させれば良く、装飾モール20を取外す際は、装飾モー
ル20を左右側にスライド操作させて、グロメット40
の切欠き43から係止片21を幅狭の開口13bに位置
させて、手前側に引き寄せれば、装飾モール20をドア
トリム10から簡単に取外すことができる。
【0038】この際、幅狭の開口13bの長さは、係止
片21の幅寸法より大きく設定されていればよい。
片21の幅寸法より大きく設定されていればよい。
【0039】また、この実施例によれば、装飾モール2
0をスライド操作する際、係止片21とともに、グロメ
ット40が移動する不具合がなくなるため、装飾モール
20の取外しを円滑に行なえるという利点がある。
0をスライド操作する際、係止片21とともに、グロメ
ット40が移動する不具合がなくなるため、装飾モール
20の取外しを円滑に行なえるという利点がある。
【0040】次いで、図5はグロメット40の強度を高
めた実施例であり、脚片42が内方あるいは外方に撓む
ことを防止するために、脚片42同士を連結する連結片
46を設置した実施例である。
めた実施例であり、脚片42が内方あるいは外方に撓む
ことを防止するために、脚片42同士を連結する連結片
46を設置した実施例である。
【0041】このようにすれば、グロメット40をドア
トリム10の開口13に固着すれば、グロメット40が
ドアトリム10の開口13から外れたりすることが確実
に防止でき、装飾モール20の取付安定性が著しく向上
するという利点がある。
トリム10の開口13に固着すれば、グロメット40が
ドアトリム10の開口13から外れたりすることが確実
に防止でき、装飾モール20の取付安定性が著しく向上
するという利点がある。
【0042】なお、上述した実施例では、自動車用ドア
トリム10のウエスト部上部側に設置される装飾モール
20の取付構造について説明したが、ドアトリム10に
装着される装飾体として、インサイドハンドルエスカッ
ション,スピーカグリル,ポケットエスカッション等、
樹脂成形体であれば、援用することが可能であるととも
に、内装部品として、リヤピラートリム等に代替しても
よい。
トリム10のウエスト部上部側に設置される装飾モール
20の取付構造について説明したが、ドアトリム10に
装着される装飾体として、インサイドハンドルエスカッ
ション,スピーカグリル,ポケットエスカッション等、
樹脂成形体であれば、援用することが可能であるととも
に、内装部品として、リヤピラートリム等に代替しても
よい。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る自動車
用内装部品における装飾体の取付構造によれば、以下に
記載する格別の作用効果を有する。
用内装部品における装飾体の取付構造によれば、以下に
記載する格別の作用効果を有する。
【0044】(1)装飾体の裏面に設けた係止片を内装
部品の開口の一部に固着されているグロメット内に挿入
すれば、グロメットの脚片に形成してある係止爪に係止
片が係着することにより、装飾体を内装部品の所定箇所
にワンタッチで取付けることができ、作業性を大幅に向
上させることができるという効果を有する。
部品の開口の一部に固着されているグロメット内に挿入
すれば、グロメットの脚片に形成してある係止爪に係止
片が係着することにより、装飾体を内装部品の所定箇所
にワンタッチで取付けることができ、作業性を大幅に向
上させることができるという効果を有する。
【0045】(2)装飾体の裏面に設けた係止片を内装
部品の開口の一部に設置されているグロメット内に挿入
させれば、グロメットの脚片に設けた一対の係止爪に装
飾体の係止片が係着するという取付構造であるため、従
来のように、装飾体や内装部品の表面側を下型にセット
して、受け治具により取付具を圧入する作業がないた
め、装飾体ならびに内装部品の表面が傷付くことがな
く、外観不良を未然に防止できるという効果を有する。
部品の開口の一部に設置されているグロメット内に挿入
させれば、グロメットの脚片に設けた一対の係止爪に装
飾体の係止片が係着するという取付構造であるため、従
来のように、装飾体や内装部品の表面側を下型にセット
して、受け治具により取付具を圧入する作業がないた
め、装飾体ならびに内装部品の表面が傷付くことがな
く、外観不良を未然に防止できるという効果を有する。
【0046】(3)装飾体の裏面に設けた係止片を内装
部品の開口の一部に設置したグロメット内に挿入させれ
ば、グロメットの脚片に形成した係止爪に係止片が係着
するという取付構造であるため、従来のように、受け治
具との干渉を考慮して装飾体の設置箇所を選択する必要
がなく、内装部品の表面の任意の箇所に装飾体を取付け
ることができ、造形自由度を大幅に向上させることがで
きるという効果を有する。
部品の開口の一部に設置したグロメット内に挿入させれ
ば、グロメットの脚片に形成した係止爪に係止片が係着
するという取付構造であるため、従来のように、受け治
具との干渉を考慮して装飾体の設置箇所を選択する必要
がなく、内装部品の表面の任意の箇所に装飾体を取付け
ることができ、造形自由度を大幅に向上させることがで
きるという効果を有する。
【0047】(4)装飾体の裏面に設けた係止片を内装
部品の開口の一部に設置したグロメット内に挿入し、装
飾体を取外すには、グロメットに設けた切欠きを通して
グロメットと係止片の係着を解除すれば、簡単に取外す
ことができ、内装部品を車体パネル側に装着した状態で
装飾体を内装部品から簡単に取外すことができ、装飾体
の取替え作業等を簡単に行なうことができるという効果
を有する。
部品の開口の一部に設置したグロメット内に挿入し、装
飾体を取外すには、グロメットに設けた切欠きを通して
グロメットと係止片の係着を解除すれば、簡単に取外す
ことができ、内装部品を車体パネル側に装着した状態で
装飾体を内装部品から簡単に取外すことができ、装飾体
の取替え作業等を簡単に行なうことができるという効果
を有する。
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、装飾モール
を取付けた自動車用ドアトリムを示す正面図。
を取付けた自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示す装飾モールをドアトリムに取付ける
状態を示す説明図。
状態を示す説明図。
【図4】本発明の第2実施例を示すもので、装飾モール
をドアトリムに取付ける状態を示す説明図。
をドアトリムに取付ける状態を示す説明図。
【図5】本発明に使用するグロメットの別実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図6】装飾モールを取付けた従来の自動車用ドアトリ
ムを示す正面図。
ムを示す正面図。
【図7】図6中VII −VII 線断面図。
【図8】従来の装飾モールの取付構造を示す全体図。
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 表皮材 13 開口 20 装飾モール 21 係止片 40 グロメット 41 フランジ 42 脚片 43 切欠き 44,45 係止爪
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/02 F16B 13/14
Claims (1)
- 【請求項1】 芯材(11)の表面側に表皮材(12)
を貼着してなる自動車用内装部品(10)の表面側所定
箇所に樹脂成形体からなる装飾体(20)を取り付ける
自動車用内装部品における装飾体の取付構造において、 前記装飾体(20)の裏面には、断面矢尻状の係止片
(21)が複数箇所に突設され、この係止片(21)と
対応して内装部品(10)に細長状の開口(13)が開
設され、この開口(13)に予め装着されるグロメット
(40)は、内装部品(10)の表面側の開口(13)
縁部に位置するコ字状のフランジ(41)と、このフラ
ンジ(41)から立ち上がり、上記開口(13)内に挿
入されるコ字状の脚片(42)と、対応する上記脚片
(42)から外方に向けて形成され、内装部品(10)
の裏面側で開口(13)縁部と係着する係止爪(44)
と、対応する脚片(42)から内方に向けて形成され、
上記係止片(21)を係着する係止爪(45)とから構
成され、内装部品(10)の開口(13)に装着されて
いるグロメット(40)の係止爪(45)に装飾体(2
0)の係止片(21)を係着して、装飾体(20)が取
付けられるとともに、該グロメット(40)のフランジ
(41)並びに脚片(42)は切欠き(43)を設けた
コ字状に設定されていることにより、装飾体(20)を
横方向にスライドさせ、グロメット(40)と係止片
(21)との係合を解除できるとともに、上記グロメッ
ト(40)の切欠き(43)から開口(13)端部まで
の距離が係止片(21)の横方向寸法よりも広く設定さ
れていることを特徴とする自動車用内装部品における装
飾体の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11941794A JP2897972B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 自動車用内装部品における装飾体の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11941794A JP2897972B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 自動車用内装部品における装飾体の取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07323790A JPH07323790A (ja) | 1995-12-12 |
JP2897972B2 true JP2897972B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=14760955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11941794A Expired - Lifetime JP2897972B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 自動車用内装部品における装飾体の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2897972B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102490760B1 (ko) * | 2022-10-19 | 2023-01-20 | 주식회사 디에이치오토 | 진동에 강인한 차량 내부 인테리어 구조물의 시공 방법 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2891516B1 (fr) * | 2005-09-30 | 2007-12-28 | Renault Sas | Dispositif et procede pour fixer une garniture sur le montant de baie d'un vehicule automobile. |
MY155760A (en) * | 2011-03-23 | 2015-11-30 | Pecca Leather Sdn Bhd | A method for producing an interchangeable vehicle interior lining |
JP5991641B2 (ja) * | 2012-05-22 | 2016-09-14 | スズキ株式会社 | 車両の内装部材の合わせ部構造 |
JP7323760B2 (ja) * | 2018-11-30 | 2023-08-09 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用内装部材 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11941794A patent/JP2897972B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102490760B1 (ko) * | 2022-10-19 | 2023-01-20 | 주식회사 디에이치오토 | 진동에 강인한 차량 내부 인테리어 구조물의 시공 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07323790A (ja) | 1995-12-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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